JP2018006691A - リード線引き出し部の構造 - Google Patents

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佑哉 岩▲崎▼
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Abstract

【課題】作業性を向上させつつリード線の基端部に引張力が直接的に作用しないようにする。【解決手段】電気機器のハウジングの外部へリード線6を引き出す引き出し部5の構造であって、リード線6の引き出し方向D1に延びる第一貫通孔51aを有する第一部品51と、第一貫通孔51aに対し引き出し方向D1と交差する方向D2へずれた位置で引き出し方向D1に延びる第二貫通孔52aを有する第二部品52と、第一部品51及び第二部品52を結合する結合構造50と、第一部品51及び第二部品52が結合された状態で、第一貫通孔51a及び第二貫通孔52aの間において交差する方向D2に延びる接続空間53と、を備える。第一貫通孔51a,第二貫通孔52a及び接続空間53は、リード線6が挿通されるとともに複数の屈曲部を有した経路を形成する。【選択図】図5

Description

本発明は、電気機器のハウジング外部へリード線を引き出す引き出し部の構造に関する。
多くの電気機器では電源入力用のリード線を通じて電気を供給する。例えば、モータ、特にブラシレスモータは、ステータの巻線への通電を制御することでロータを回転させて出力を得るモータであり、巻線には電源入力用のリード線を通じて電気が供給される。このリード線は、ハウジング内で各相の巻線と接続されるとともにハウジングの外部へと引き出される。また、通電を制御するための信号入出力用のリード線は制御用基板に接続されるとともにハウジングの外部へと引き出される。これらのリード線は、例えば引き出し部分において、樹脂部品によってその位置や姿勢が変化しないように保持される。なお、リード線が外部から引っ張られたとしても簡単に抜けないようするために、例えばリード線を曲げて樹脂部品の一部に引っ掛けるといった作業を行って、リード線を予め折り曲げた状態にしてハウジングの内部に収容することが考えられる(特許文献1参照)。
特許第4026718号公報
しかしながら、上記の特許文献1のようにリード線を予め折り曲げた状態にしてハウジング内に収容する場合には、リード線を折り曲げてその状態を保持するという作業工程が必要となり、作業性が悪いという課題がある。
本件は、このような課題に鑑み案出されたもので、作業性を向上させるとともに、外力が加わってもリード線が移動せず、基板等との接続部(基端部)に引張力が直接的に作用しないようにした、リード線引き出し部の構造を提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示するリード線引き出し部の構造は、電気機器のハウジングの外部へリード線を引き出す引き出し部の構造であって、前記リード線の引き出し方向に延びる第一貫通孔を有する第一部品と、前記第一貫通孔に対し前記引き出し方向と交差する方向へずれた位置で前記引き出し方向に延びる第二貫通孔を有する第二部品と、前記第一部品及び前記第二部品を結合する結合構造と、前記第一部品及び前記第二部品が結合された状態で、前記第一貫通孔及び前記第二貫通孔の間において前記交差する方向に延びる接続空間と、を備え、前記第一貫通孔,前記第二貫通孔及び前記接続空間は、前記リード線が挿通されるとともに複数の屈曲部を有した経路を形成することを特徴としている。
(2)前記第一部品が、前記リード線の基端部側に位置し、前記第一貫通孔が、前記交差する方向において、前記第二貫通孔よりも前記リード線の前記基端部から離隔して配置されていることが好ましい。すなわち、前記リード線は、前記基端部から前記第一貫通孔に向かって延び、前記第一貫通孔を通って前記接続空間に入り、前記接続空間内でS字状にターンして前記第二貫通孔を介して外部へと延びていくことが好ましい。
(3)前記ハウジングの壁部に形成された開口部を備え、前記第一部品及び前記第二部品が、前記開口部を挟んで前記壁部の一面及び他面のそれぞれから結合されることで前記複数の屈曲部を有した経路が形成され、前記接続空間が、前記開口部内に形成されていることが好ましい。
(4)前記第一部品及び前記第二部品が同一形状であって、一方は前記壁部の一面に装着されており、他方は前記壁部の他面に装着されていることが好ましい。
リード線が外部へ引っ張られた場合に、複数の屈曲部を有した経路において、リード線の接続空間内に存在する部分が第一部品又は第二部品に引っ掛かるため、引張力がリード線の基端部に直接的に作用することを防ぐことができ、リード線の抜けを防止することができる。また、第一部品と第二部品とを結合することで複数の屈曲部を有した経路が形成されることから、第一貫通孔及び第二貫通孔の少なくとも一方にリード線を通した状態で二つの部品を結合させればリード線が自動的に複数の屈曲部を有する形状になるため、作業性を向上させることができる。
実施形態に係るリード線引き出し部の構造が適用されたモータを分解して示す軸方向断面図である。 図1の引き出し部の構造を示す斜視図であって、(a)はエンドベルの裏側(下方)から見た図、(b)はエンドベルの表側(上方)から見た図である。 図2のエンドベルを示す図であって、(a)は裏面側、(b)は表面側である。 図2のホルダーを示す図であって、(a)はホルダーの裏面を正面から見た図、(b)は図4(a)のB−B矢視断面図、(c)はホルダーの側面図である。 図1のA部拡大図である。 図1の引き出し部の構造を拡大した図であって、(a)は開口部をエンドベルの表側から見た正面図、(b)は開口部をエンドベルの裏側から見た正面図、(c)は図6(a)及び(b)のD−D矢視断面図に二つのホルダーを組み合わせて示す断面図である。 変形例に係るリード線引き出し部の構造を示す模式的な断面図である。 (a)〜(c)は他の変形例に係るリード線引き出し部の構造に適用可能な三種類の開口部をエンドベルの表側から見た正面図である。
図面を参照して、実施形態としてのリード線引き出し部の構造について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。以下の説明では、電気機器としてモータ(ブラシレスモータ)を例示する。また、モータの軸方向を「上下方向」とし、ハウジングの底部側を「下方」,開口側を「上方」として説明する。
[1.構成]
[1−1.全体構成]
図1は、本実施形態に係るリード線引き出し部の構造が適用されたブラシレスモータ1(以下「モータ1」という)の軸方向分解断面図である。本実施形態のモータ1は、インナーロータ型のブラシレスDCモータであり、モータ1の外郭をなすハウジング4(モータハウジング)内に収容されるロータ2及びステータ3を備える。
図1に示すように、ロータ2は、シャフト20と一体回転するロータコア21と、ロータコア21に固定された複数のマグネット22とを有し、二つの軸受23,24を介してハウジング4及びエンドベル41に回転可能に支持される。
ハウジング4は、一方端が開口した有底筒状(略円筒状)の本体40と、本体40の側壁40aの上端面に取り付けられて本体40の開口を塞ぐエンドベル41(蓋)とを有する。エンドベル41には、本体40の開口を閉鎖する厚みのある平面状の平面部41aと、平面部41aの中央に下方へと突出した筒状の支持部41bとが設けられる。ハウジング4の本体40及びエンドベル41は、例えばアルミニウム合金のような金属製であってもよい。
エンドベル41は、図3(a)及び(b)に示すように、平面部41aに穿設された開口部41c及び三つの端子用孔部41dを有する。開口部41cは、センサ信号入出力用のリード線6(以下「信号リード線6」と呼ぶ)をハウジング4の外部へと引き出すための矩形状の孔であり、その構成については後述する。端子用孔部41dは、電源入力用のリード線8(以下「電源リード線8」と呼ぶ)が接続された端子(図示略)が挿通される丸孔である。なお、本実施形態のエンドベル41には、平面部41aの周囲に三つのフランジ部41fが設けられ、各フランジ部41fには締結用の孔部41hが穿設される。また、開口部41cは、平面部41aの裏面に凹設された矩形状の窪み41gの中央からずらして設けられる。これにより、窪み41gの長手方向又は短手方向の各中心線に対する開口部41cが少なくとも一方向に関して非線対称となるので、後述するホルダー51(52)の組込み方向の間違いを防止できる。なお、本明細書いう「対称」,「非対称」とは、一平面上または投影面における二次元の対称,非対称を意味する。
図1に示すように、ステータ3は、中央にロータ2が配置される空間を持つ略円筒状の部品であり、ハウジング4の本体40に圧入固定される環状のステータコア30と、絶縁性を持ったインシュレータ31,32と、巻線部33とを備える。巻線部33は、ステータコア30が有する複数のティース部のそれぞれに対し、インシュレータ31,32を介してコイルが巻回された部分である。巻線部33のU相,V相,W相のそれぞれには、電源リード線8が接続される。電源リード線8は、ハウジング4の外部から巻線部33へ電気を供給するものであり、ステータ3の中央の空間を回避して周方向に延設される。本実施形態では、三本の電源リード線8の各一端部がハウジング4内において巻線部33の各相と接続され、その他端部がその相に対応する端子に接続される。なお、本実施形態のモータ1には、電源リード線8を保持する樹脂製の留め部品34が設けられる。
図1及び図2(a)に示すように、エンドベル41の支持部41bの下端面には、ロータ2の回転位置に応じた信号を検出する回転検出素子を備えた回路基板7が取り付けられ、この回路基板7には信号リード線6が接続される。信号リード線6は、基端部6aに設けられたコネクタ9aが回路基板7に対し上方から接続され、エンドベル41の開口部41cを通じてハウジング4の外部へと引き出される。すなわち、エンドベル41には、信号リード線6を外部へ引き出すための引き出し部5(リード線引き出し部)が設けられる。
本実施形態のモータ1は、エンドベル41から信号リード線6を外部へ引き出すとともに、電源リード線8が接続された端子をエンドベル41から突出させる。したがって、本実施形態の信号リード線6の引き出し方向D1は、モータ1の軸方向と一致する。なお、本実施形態では、六本の信号リード線6が並設されてシート状にまとめられており、六つの基端部6aに一つのコネクタ9aが装着されるとともに、六つの先端部6bにも一つのコネクタ9bが装着される。
[1−2.要部構成]
次に、信号リード線6を外部へ引き出す引き出し部5の構成について詳述する。なお、図5は図1のA部を拡大した模式的な断面図である。図1,図2(a),(b)及び図5に示すように、本実施形態の引き出し部5は、エンドベル41の開口部41cを挟んで平面部41a(壁部)に対し内側(一面,下方)及び外側(他面,上方)のそれぞれから装着された二つのホルダー51,52を備える。また、引き出し部5は、図5に示すように、これらのホルダー51,52を結合する結合構造50と、これらのホルダー51,52が結合された状態で形成される接続空間53とを備える。本実施形態のホルダー51,52は、例えば樹脂製であって、結合構造50によってエンドベル41の平面部41aに対して装着されることで互いに結合される。なお、図5では便宜上、切断断面よりも奥側に位置する後述の係止部51b,52bを省略して示す。
以下、二つのホルダー51,52を区別する場合には、基端部6a側に位置する一方(すなわちエンドベル41の裏面側の一方)を第一ホルダー51と呼び、先端部6b側に位置する他方(すなわちエンドベル41の表面側の他方)を第二ホルダー52と呼ぶ。本実施形態では、二つのホルダー51,52が同一形状に形成されており、平面部41aの表面及び裏面のそれぞれに対し装着される。なお、ホルダー51,52は同一形状であることから、ここでは第一ホルダー51に着目してその形状を詳述する。
図4(a)〜(c)は、第一ホルダー51(第一部品)を示す図であり、(a)は第一ホルダー51の裏面(エンドベル41に接する面)の正面図、(b)は図4(a)のB−B矢視断面図、(c)は第一ホルダー51の側面図である。第一ホルダー51は、角が丸い略矩形の平板状に形成されており、第一貫通孔51aと複数の第一係止部51bと複数の第一逃げ部51cとを有する。なお、図5及び図6(c)に示すように、第二ホルダー52(第二部品)も第一ホルダー51と同様に、第二貫通孔52aと複数の第二係止部52bと複数の第二逃げ部52cとを有する。
図4(a)及び(b)に示すように、第一貫通孔51aは、第一ホルダー51を厚み方向に貫通した長孔であり、第一ホルダー51の中心点O(長手方向及び短手方向のそれぞれの係止部間隔の中心位置)から短手方向にシフトした位置に設けられる。この厚み方向はエンドベル41の平面部41aにおける法線方向と一致する。つまり、第一貫通孔51aの貫通方向は、図5に示すように、第一ホルダー51がエンドベル41に装着された状態で、信号リード線6の引き出し方向D1(モータ1の軸方向)に延びる。なお、第一貫通孔51aは、信号リード線6の先端部6bに装着されたコネクタ9bが通る大きさに形成される。
ここで、第二ホルダー52は、図4(a)に示す第一ホルダー51の向きから、第一ホルダー51の中心点Oを通って第一ホルダー51の長手方向に延びる軸(図中の一点鎖線F)の回りを半回転させた(ひっくり返した)向きで平面部41aの表面に装着される。また、二つのホルダー51,52の一方を他方に対し、中心点Oを通って短手方向に延びる軸(図中の一点鎖線E)の回りに半回転させた場合、さらに、ホルダー51,52の各中心点Oを通り平面部41aの法線方向に延びる軸回りに半回転ずらすことで装着される。
このため、第一貫通孔51aと第二貫通孔52aとは引き出し方向D1と交差する方向(以下「交差方向D2」という)へ互いにずれて配置される。本実施形態では、図2(a)及び(b)に示すように、ホルダー51,52の短手方向がモータ1の径方向と略一致する向きで取り付けられることから、図5に示すように、第二貫通孔52aが第一貫通孔51aに対し径方向へずれて配置される。すなわち、本実施形態の交差方向D2は径方向と一致する。なお、第二貫通孔52aの貫通方向も、第一貫通孔51aと同様に引き出し方向D1(軸方向)に延びる。
接続空間53は、ホルダー51,52が結合された状態で、第一貫通孔51aと第二貫通孔52aとの間において交差方向D2に延びて第一貫通孔51a及び第二貫通孔52aの両方と連通する空間である。第一貫通孔51a,第二貫通孔52a及び接続空間53は、信号リード線6が挿通されるとともに複数の屈曲部を有した経路を形成する。本実施形態の接続空間53は、エンドベル41の開口部41c内に形成される。すなわち、エンドベル41の平面部41aの厚み寸法が接続空間53の高さ寸法となる。また、本実施形態の経路は、接続空間53と第一貫通孔51aとの連通部分に位置する第一の屈曲部と、接続空間53と第二貫通孔52aとの連通部分に位置する第二の屈曲部との二つの屈曲部を有するクランク状に形成される。
さらに本実施形態では、第一貫通孔51aが、交差方向D2において第二貫通孔52aよりも信号リード線6の基端部6aから離隔して配置される。基端部6aはエンドベル41の支持部41bの下端部にある回路基板7に位置することから、第一貫通孔51aは第二貫通孔52aよりも径方向外側に配置される。これにより、信号リード線6は、基端部6aから径方向外側に向かって延び、第一貫通孔51aの下端部においてL字ターンし、第一貫通孔51aを通って接続空間53に進入し、接続空間53内の第一の屈曲部において再びL字ターンして径方向内側に向かって延び、接続空間53内の第二の屈曲部においてL字ターンして第二貫通孔52aを通って外部へ引き出される。
信号リード線6はこのように外部へ引き出されることから、外部から引っ張られた場合に、複数の屈曲部を有した経路においてホルダー51,52に引っ掛かる。具体的には、図5中に一点鎖線で示すように、第二ホルダー52における第二貫通孔52aよりも径方向外側の下面部周辺(以下「第一部分P1」という)に対し、信号リード線6の接続空間53から第二貫通孔52aに至る領域(以下「第一領域R1」という)が引っ掛かる。さらに、第一ホルダー51における第一貫通孔51aよりも径方向内側の下面部周辺(以下「第二部分P2」という)に対し、外部へ引き出される信号リード線6が最初にカーブする付近の領域(以下「第二領域R2」という)が引っ掛かる。これらによって、信号リード線6が外部から引っ張られた場合に、基端部6aや回路基板7に対してその引張力が直接的に作用することがない。つまり、本実施形態の引き出し部5では、ホルダー51,52が信号リード線6を挟持することなく、信号リード線6の抜け止めを構成している。
第一ホルダー51の第一係止部51b及び第一逃げ部51cは、第二ホルダー52の第二係止部52b及び第二逃げ部52cと共に結合構造50を構成する。図4(a)〜(c)に示すように、第一係止部51bは、第一ホルダー51の裏面側に突設されたアーム部51baと、アーム部51baの先端に外向きの鉤状に形成された爪部51bcとを有する。爪部51bcは開口部41cの縁部に引っ掛かる部分であり、アーム部51baは爪部51bcを平面部41aの反対側の面に突出させる部分である。アーム部51baの長さ(裏面からの突出量)は、平面部41aの厚み寸法に応じて設定される。
第一係止部51bは、図5に示すように、平面部41aの下方から開口部41c内に差し込まれ、平面部41aの開口部41cにおける表面側(他面側,上方)の縁部(図5では平面部41aの開口部41cに面した角部)に爪部51bcが係止される。なお、第一係止部51bが上方の縁部に係止されると、その先端にある爪部51bcが平面部41aよりも上方に突出する。同様に、第二係止部52bが上方の縁部に係止されると、その先端にある爪部52bcが平面部41aよりも下方に突出する。これらの爪部51bc,52bcを回避するために設けられたものが逃げ部51c,52cである。
すなわち、第一逃げ部51cは、第二係止部52bが平面部41aにおける開口部41cの裏面側(一面側,下方)の縁部に係止された状態で第二係止部52bとの干渉を回避する部分である。同様に、第二逃げ部52cは、第一係止部51bが平面部41aにおける開口部41cの表面側の縁部に係止された状態で第一係止部51bとの干渉を回避する部分である。逃げ部51c,52cは、係止部51b,52bと接触しない大きさに形成される。
なお、本実施形態では、各逃げ部51c,52cがホルダー51,52に貫設された孔部として設けられているが、逃げ部51c,52cの構成はこれに限られず、例えば裏面側に凹設された凹部として設けられていてもよい。また、図4(a)及び(b)に示すように、本実施形態の第一ホルダー51は、第一貫通孔51aから遠い方の長辺に、中心点O側に向かって曲面状に僅かに凹んだ湾曲部51eが設けられる。この湾曲部51eは、第一ホルダー51を装着するときの向きを明らかにするための目印である。なお、湾曲部51eが省略されていてもよい。
第一係止部51b及び第一逃げ部51cは、第一ホルダー51の周囲に沿って交互に配置される。本実施形態の第一ホルダー51には、第一貫通孔51aに近い一方の長辺に一つの第一係止部51bと二つの第一逃げ部51cとが設けられ、他方の長辺に二つの第一係止部51bと一つの第一逃げ部51cとが設けられる。また、第一ホルダー51の短辺には、第一係止部51bと第一逃げ部51cとが一つずつ設けられる。
したがって、図5に示すように、ホルダー51,52をエンドベル41の裏面及び表面のそれぞれに対し、平面視で半回転ずらして装着すると、第一係止部51bの位置と第二逃げ部52cの位置とが軸方向において一致し、第二係止部52bの位置と第一逃げ部51cの位置とが軸方向において一致する。これにより、ホルダー51,52は、各係止部51b,52bがもう一方のホルダー51,52に干渉することなくエンドベル41に装着される。
さらに本実施形態では、図6(a)〜(c)に示すように、平面部41aにおける開口部41cの上下の縁部に面取りされた部分(面取り部)が周方向に部分的に設けられる。具体的には、図6(a)に示すように、開口部41cの表面側の縁部には第二係止部52bが差し込まれる位置(挿入位置)に面取りがされる。同様に、図6(b)に示すように、開口部41cの裏面側の縁部には第一係止部51bが差し込まれる位置(挿入位置)に面取りがされる。本実施形態では、縁部を曲面状に削る丸み面取りがなされ、係止部51b,52bの挿入位置にはR面41r(面取り部)が設けられる。
一方で、係止部51b,52bが差し込まれない位置には面取りがされず、エッジ41eが残される。本実施形態では、第一係止部51bと第一逃げ部51cとが第一ホルダー51の周囲に沿って交互に配置されており、かつ、第一逃げ部51cの位置と第二係止部52bの位置とが軸方向において一致することから、第一係止部51bと第二係止部52bとは、軸方向から見て開口部41cの周方向に交互に位置することになる。つまり、図6(a)及び(b)に示すように、開口部41cの上下それぞれの縁部の周囲には、R面41rとエッジ41eとが交互に配置されることになる。このため、図6(c)にも示すように、表面にR面41rがあれば反対側の面(軸方向の延長線上、すなわち裏面)にはエッジ41eが設けられ、表面にエッジ41eがあれば反対側の面(裏面)にはR面41rが設けられる。
これにより、図6(c)中に破線で示すように、係止部51b,52bはR面41rを滑りながら開口部41c内に差し込まれることから、開口部41c内にスムーズに進入する。また、係止部51b,52bの各爪部51bc,52bcが平面部41aに係止されるとエッジ41eが引っ掛かりとなることから、ホルダー51,52が外れにくくなる。
さらに、図6(a)及び(b)に示すように、本実施形態の開口部41cは、表裏の各面側においてそれぞれ、開口部41cの中心点Cを通って長手方向(モータ1の周方向に沿う方向)に延びる一点鎖線Fを対称軸としたときに、エッジ41eの線対称位置にR面41rが配置される。また、開口部41cの中心点Cを通って短手方向(モータ1の径方向)に延びる一点鎖線Eを対称軸とした場合には、エッジ41e及びR面41rの各線対称位置には、エッジ41e及びR面41rがそれぞれ配置される。すなわち、開口部41cは一点鎖線Eに関して線対称形状である。なお、開口部41cの中心点Cは、開口部41cの長手方向及び短手方向の中心位置であってホルダー51,52の各中心点Oと軸方向において重なる点である。
本実施形態のホルダー51,52は、このような開口部41cの形状に合わせて形成されていることから、同一形状のホルダー51,52の一方を他方に対して一点鎖線F回りに半回転させることで、平面部41aの一面側,他面側のそれぞれに対して装着することができる。一方で、ホルダー51,52の一方を他方に対して一点鎖線E回りに半回転させたのでは、係止部51b,52bの爪部51bc,52bcがエッジ41eに引っかかるため、ホルダー51,52を誤った向きに組み込むことを防止する効果も得られる。なお、丸み面取りに代えて、縁部を平面状に削る面取りを施してもよい。
ここで、本実施形態の引き出し部5の製造(組み立て)方法について説明する。まず、図3(a)に示すエンドベル41の裏面から、開口部41cに第一ホルダー51を装着する。このとき、第一ホルダー51を、湾曲部51eが径方向内側に位置する向きとし、各第一係止部51bを開口部41cの各R面41rに滑らせながら差し込む。第一係止部51bの各爪部51bcが縁部の角部(エッジ41e)に引っ掛かることで、第一ホルダー51がエンドベル41に装着完了となる。
次いで、回路基板7に接続された状態の信号リード線6の他端部6b側のコネクタ9bを、第一ホルダー51の第一貫通孔51a及びエンドベル41の開口部41cに挿通する。そして、エンドベル41の表面側から、第二ホルダー52の第二貫通孔52aにコネクタ9b及び信号リード線6の他端部6bを挿通するとともに、開口部41cに対し第二ホルダー52を装着する。このとき、第二ホルダー52を、湾曲部52eが径方向外側に位置する向きとし、各第二係止部52bを開口部41cの各R面41rに滑らせながら差し込む。
第二係止部52bの各爪部52bcが縁部の角部(エッジ41e)に引っ掛かることで、第二ホルダー52がエンドベル41に装着完了となる。これにより、第二貫通孔52aが第一貫通孔51aに対し、径方向内側にずれて配置されることになる。また、信号リード線6が、第一貫通孔51a,第二貫通孔52a及び接続空間53によって形成されたクランク状の経路内に収められる。
[2.効果]
(1)上述した引き出し部5では、信号リード線6が複数の屈曲部を有した経路(本実施形態ではクランク状の経路)内に収められるため、信号リード線6が外部へ引っ張られた場合にホルダー51,52に引っ掛かり、引張力が信号リード線6の基端部6aに直接的に作用することを防ぐことができる。これにより、信号リード線6の抜けを防止することができる。また、基端部6aに接続された回路基板7に対しても直接的に引張力が作用しないため、回路基板7を保護することができる。
さらに、上述した引き出し部5では、第一ホルダー51と第二ホルダー52とを結合することで複数の屈曲部を有した経路が形成されるため、第一貫通孔51a及び第二貫通孔52aの少なくとも一方に信号リード線6を通した状態で二つのホルダー51,52を結合させれば、信号リード線6が自動的に複数の屈曲部を有する形状となる。すなわち、上述した引き出し部5によれば、従来のように、リード線を曲げて樹脂部品の一部に引っ掛ける等の作業によりリード線を予め折り曲げた状態にしてからハウジングの内部に収容するという作業工程が不要となるため、作業性を向上させることができる。
(2)上述した引き出し部5では、第一ホルダー51に設けられた第一貫通孔51aが、交差方向D2において、第二貫通孔52aよりも信号リード線6の基端部6aから離隔して配置されることから、信号リード線6が接続空間53内でS字状にターンすることになる。これにより、信号リード線6が外部へ引っ張られた場合に、信号リード線6が上記の第一領域R1に加えて第二領域R2でも引っ掛かる。すなわち、信号リード線6が引っ張られたときに、第一ホルダー51及び第二ホルダー52の両方(第一部分P1及び第二部分P2)に信号リード線6が引っ掛かることになるため、引っ掛かり箇所を増やすことができ、信号リード線6の抜けをより防止することができる。
(3)上述した引き出し部5では、ハウジング4の壁部であるエンドベル41に形成された開口部41cを挟んで、二つのホルダー51,52が結合されることで複数の屈曲部を有した経路が形成される。このため、例えばハウジング4の壁部に形成された開口部に対し、一つの部品を結合させることで同様の形状の経路を形成するような構成と比べて、部品形状を簡素化することができる。特に本実施形態では、接続空間53が開口部41c内に形成される。つまり、ハウジング4の壁部(エンドベル41)に形成された開口部41cの厚みを利用して複数の屈曲部を有した経路が形成されるため、引き出し部5の構成を簡素化することができる。
(4)上述した引き出し部5の結合構造50は、ホルダー51,52の各係止部51b,52bを開口部41cの反対面側の縁部に係止させ、ホルダー51,52をハウジング4の壁部(エンドベル41)に対しそれぞれ固定するものである。これにより、二つのホルダー51,52を簡単に結合させることができ、簡単に信号リード線6も複数の屈曲部を有する形状にすることができるため、作業性をより向上させることができる。
(5)さらに、引き出し部5がエンドベル41に設けられるため、エンドベル41の平坦な部分(平面部41a)の一面にホルダー51,52の一方を装着し、他面に他方を装着することで、同一形状のホルダー51,52を装着することができる。これにより、ホルダー51,52を成形するための金型が一つで済むことから、コストを削減することができる。なお、本実施形態の開口部41cと、この開口部41cの形状に対応して形成されたホルダー51,52とによれば、ホルダー51,52の組込み方向の間違いを防ぐことができる。
[3.その他]
上述した引き出し部5に形成される経路は一例であって、例えば図7に示すような形状にしてもよい。図7は、図5に対応する断面図であり、便宜上、切断断面よりも奥側に位置する係止部51b,52bを省略して示す。本変形例においても、ホルダー51′,52′は同一形状であって、エンドベル41の表面及び裏面のそれぞれに対し装着されている。ただし、各ホルダー51′,52′は、上述したホルダー51,52に対し、裏面側が平坦面でなく凸凹している点が異なる。具体的には、第一ホルダー51′は、第一貫通孔51aの中心点O側に隣接して突設された凸部51pと、凸部51pに隣接して凹設された凹部51gとを有する。第二ホルダー52′にも同様に凸部52pと凹部52gとが短手方向に並設される。
これらのホルダー51′,52′がエンドベル41の平面部41aに対し開口部41cを挟んで装着されると、接続空間53が波型になる。このように、複数の屈曲部を有した経路の一部が波型である場合には、信号リード線6が挿通されることで信号リード線6が外部から引っ張られた際に第二ホルダー52′に引っ掛かりやすくなる。さらに、これらのホルダー51′,52′では、二つの貫通孔51a,52aの距離を上述した実施形態と同一にすると、接続空間53内に位置する信号リード線6の長さを上述のものよりも長くすることができる。したがって、本変形例のホルダー51′,52′によれば、信号リード線6をより一層抜けにくくすることができる。さらに、本変形例のホルダー51′,52′では、接続空間53内に位置する信号リード線6の長さを上述した実施形態と同一にすると、二つの貫通孔51a,52aの距離を上述した実施形態のものよりも短くすることができる。言い換えると、信号リード線6の抜けにくさを維持しながら、ホルダー51′,52′の短手方向の寸法を小さくすることができる。
上述した第一貫通孔51aと第二貫通孔52aとの位置関係は一例である。例えば、第二貫通孔52aが第一貫通孔51aよりも径方向外側に設けられていてもよい。この場合であっても、少なくとも上記の第一領域R1が第一部分P1に引っ掛かることになるため、信号リード線6の基端部6aに直接的に引張力が作用しないようにすることができる。また、二つの貫通孔51a,52aがずれる方向は径方向に限られず、周方向にずれて配置されていてもよいし、径方向及び周方向の両方に(斜めに)ずれて配置されていてもよい。
また、上述した結合構造50以外の構成によって二つのホルダー51,52を結合してもよい。例えば、二つのホルダー及びハウジング4の壁部(例えばエンドベル41)にねじ穴を設けてねじ止めにより結合してもよいし、ボルト及びナットによって締結することで結合してもよい。また、機械的に結合する代わりに、熱溶着や接着により結合してもよい。なお、上述した結合構造50に対し、アーム部51ba,52baの長さを短くするとともに、開口部41cの内周壁に爪部51bc,52bcが引っ掛かる凹所を形成して、係止部51b,52bの先端が反対側の面から突出しない構成としてもよい。この場合、逃げ部51c,52cを省略することができる。なお、二つのホルダーをハウジング4の壁部に装着することで結合する代わりに、二つのホルダーを直接的に結合する構成を設けてハウジング4の壁部に装着してもよい。
また、ハウジング4の内側,外側のそれぞれに装着される二つのホルダーの形状が互いに異なるものであってもよい。また、接続空間53が開口部41c内に形成されておらず、接続空間53が開口部41cとは別体で設けられていてもよい。例えば、ハウジング4の壁部にリード線を挿通可能な大きさの開口部(貫通孔)を設け、二つのホルダーのうちの一方に貫通孔と接続空間との両方を設けてもよい。また、信号リード線6が挿通される経路が三つ以上の屈曲部を有した形状であってもよい。
また、上述した引き出し部5の構成を、信号リード線6と電源リード線8(又は端子)とをハウジング4の側壁40aから径方向へ引き出す横出しのモータに対して適用してもよい。例えば、ハウジング4の側壁40a(壁部)に開口部を形成し、二つのホルダーがこの開口部を挟んで側壁40aの内側(一面)及び外側(他面)のそれぞれから結合されることで複数の屈曲部を有した経路が形成される構成としてもよい。この場合には、リード線の引き出し方向D1は径方向となり、交差方向D2は例えば軸方向や周方向となる。なお、交差方向D2は引き出し方向D1に直交する方向でなくてもよい。
なお、引き出し部5から外部へ引き出されるリード線の種類,本数,形状は特に限られない。例えば、上述した引き出し部5をシート状ではない信号リード線6に適用してもよい。また、電源リード線8が端子に接続されずにそのまま外部へ引き出される構成であれば、電源リード線8の引き出し部分にも、上述した引き出し部5と同様の構成を適用することができる。なお、信号リード線6と電源リード線8とが互いに異なる方向に引き出されるモータに対して、上述した引き出し部5と同様の構成を適用してもよい。
上述した実施形態では、エンドベル41に対して二つのホルダー51,52を装着することで複数の屈曲部を有した経路を形成しているが、ハウジング4の壁部(側壁40a,エンドベル41)にリード線の引き出し方向に延びる貫通孔(第一貫通孔)を設けて、この壁部に対し一つのホルダー(第二部品)を結合して複数の屈曲部を有した経路を形成してもよい。すなわち、ハウジング4の壁部を第一部品とし、第二部品としてのホルダーに、第一貫通孔に対し交差方向にずれた位置で引き出し方向に延びる第二貫通孔を設ける。そして、壁部とホルダーとを結合する構造を設けるとともに、これらが結合された状態で二つの貫通孔の間において交差方向に延びる接続空間を設ける。二つの貫通孔と接続空間とによって複数の屈曲部を有した経路が形成され、この経路にリード線が挿通されることで、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上述した実施形態では、モータに適用されたリード線引き出し部の構成について例示したが、上記のリード線引き出し部が適用される対象はモータに限らず、ハウジングからリード線を引き出す電気機器に広く適用可能である。すなわち、上述した実施形態では、リード線引き出し部5のホルダー51,52の係止部51b,52bを挿入する開口部41cに、適切にR面41rとエッジ41eとを配置する例を示したが、電気機器のハウジングなどに設けた開口部に係止部(爪部)を持った部品を固定する場合に、ハウジング壁部の一面と他面の各一部分に、係止部の爪部の挿入位置と対応するように面取り部(例えばR面)を設け、さらに他の一部分に爪部の引っ掛かり位置に対応するようにエッジを設けることで、スムーズな差し込みと外れにくさとを両立した固定構造として広く活用可能である。
また、上述した実施形態では、矩形状の開口部41cにホルダー51,52が取り付けられる場合を例示したが、ホルダー51,52の形状(特に係止部51b,52bの配置)は開口部41cの形状に合わせて形成すればよい。例えば、開口部の形状が、矩形以外の多角形状であってもよいし円形状や楕円形状であってもよい。
ここで、開口部の形状が、縁部(エッジ41e及びR面41r)を除いて所定の対称軸に対し線対称形状である場合について、図8(a)〜(c)を用いて説明する。これらの図はいずれも、図6(a)に対応する図(すなわち、開口部をエンドベル41の表側から見た正面図)である。また、図8(a)〜(c)に示す開口部41c,41c′は、上述した実施形態と同様に、R面41rの反対側の面(軸方向の延長線上、図示しない開口部41c,41c′の裏面)にはエッジ41eが設けられ、エッジ41eの反対側の面(裏面)にはR面41rが設けられている。また、これらの開口部41c,41c′に装着される二つのホルダーは、各開口部41c,41c′に合わせた形状に形成されているものとする。
図8(a)の開口部41cは、上述した実施形態の開口部41cから短辺のR面41rを除いたものである。また、図8(b)及び(c)の各開口部41c′は、四つの辺のそれぞれにR面41rとエッジ41eとが一つずつ設けられたものであり、図中の右辺のR面41rとエッジ41eとの位置関係のみが異なる。これらの開口部41c,41c′はいずれも、以下の条件1を満たす形状である。
条件1:一方の一点鎖線Fを対称軸としたときに、一点鎖線Fと平行な開口部の二辺において、R面41rの線対称位置にはエッジ41eが配置される。
また、図8(a)及び(b)に示す開口部41c,41c′はいずれも、以下の条件2も満たす形状である。条件1に加えて条件2を満たす形状であれば、上述した実施形態と同様に、同一形状の二つのホルダーの一方を他方に対して一点鎖線F回りに半回転させることで、平面部41a(壁部)に装着することができる。すなわち、一面側から装着するホルダーと他面側から装着するホルダーは、同じ部品を用いることができる。さらに、同一形状の二つのホルダーの一方を他方に対して一点鎖線E回りに半回転させても装着できないため、組込み方向の間違いを防止することができる。つまり、ホルダーの組込み方向を限定したい場合には、条件1及び2を満たした開口部とすることで、組込み方向の間違いを防止することができる。
条件2:他方の一点鎖線Eを対称軸としたときに、一点鎖線Eと平行な開口部の二辺が線対称形状である(R面41rの線対称位置にはR面41rが配置され、エッジ41eの線対称位置にはエッジ41eが配置される)。
また、図8(c)に示す開口部41c′は、以下の条件3も満たす形状である。条件1に加えて条件3を満たす形状であれば、同一形状の二つのホルダーの一方を他方に対して、一点鎖線F回りに半回転させても一点鎖線E回りに半回転させても装着することができる。なお、条件3において、開口部がN回回転対称形状(ただしNは2以上の整数)であれば、ホルダーをひっくり返して使うことができるうえ、360[度]/Nだけ回転方向にずらした位置でもホルダーを装着することができる。
条件3:開口部の各辺に設けられたR面41rとエッジ41eとの和が偶数であり、かつ、開口部が2回回転対称形状である。
つまり、同一形状の二つのホルダーを開口部の一面側,他面側のそれぞれから装着する場合には、開口部の形状が、少なくとも上記の条件1を満たしている必要がある。さらに、開口部の形状が、上記の条件2又は条件3を満たすことで、上記の効果をそれぞれ得ることができる。なお、図8(a)〜(c)では、面取り部としてR面41rが設けられる場合を例示したが、丸み面取りに代えて、縁部を平面状に削る面取りを施してもよい。
また、これらの開口部41c,41c′に装着されるホルダーの形状は、係止部が開口部のR面41r(面取り部)に対応する位置に設けられるとともに対称になっていれば、その他の部分は対称形状でなくてもよい。
また、これらの構成に加えて、ホルダーの係止部(爪部)の挿入位置と対応するように面取り部(例えばR面)を設け、爪部の引っ掛かり位置に対応するようにエッジを設けることで、開口部やホルダーの形状にかかわらず、上述した実施形態と同様に、スムーズな差し込みと外れにくさとを両立することができる。なお、開口部が円形状である場合には、開口部の一部に、周方向の位置決め機能を持った異形部を設けてもよい。
また、上記のホルダー51,52は、複数の板材を一体に締結する部品としても応用可能である。例えば、図6(c)に示すエンドベル41(平面部41a)の代わりに複数の板材を重ねて配置し、これらの板材に対して、上述したホルダー51,52の係止部51b,52b及び逃げ部51c,52cと同様の係止部及び逃げ部を持つ、互いに形状が同じ二つの樹脂部品を取り付ける場合を説明する。
この場合、複数の板材には、二つの樹脂部品の各係止部の挿入位置に対応する位置に、その積層方向(厚み方向)に貫通する貫通孔を設ける。さらに、複数の板材の最も下側に位置する板材の貫通孔の縁部には、一方の係止部が差し込まれる位置にのみ面取り部(例えばR面)を設け、この係止部が差し込まれない位置(すなわち、他方の係止部が上方から差し込まれる位置)に、上述した実施形態と同様のエッジを設ける。同様に、複数の板材の最も上側に位置する板材の貫通孔の縁部には、他方の係止部が差し込まれる位置にのみ面取り部(例えばR面)を設け、一方の係止部が下方から差し込まれる位置にはエッジを設ける。
このような構成であっても、各係止部を面取り部に滑らせながら各貫通孔に差し込むことができるため、樹脂部品をスムーズに板材に取り付けることができる。また、係止部の各爪部を逆側の板材のエッジに引っ掛けることができるため、樹脂部品を外れにくくすることができる。なお、この構成の場合には、上述した貫通孔51a,52aは不要である。
また、上記のホルダー51,52は、一枚の板材を挟んでこの板材に固定される部品としても応用可能である。例えば、金属製の一枚の板材を、プレート状の樹脂部品で被覆する場合を説明する。この場合、金属製の板材に上記と同様の貫通孔を設けるとともに、貫通孔の縁部に上記と同様に面取り部とエッジとを設ける。そして、ホルダー51,52の係止部51b,52b及び逃げ部51c,52cと同様の係止部及び逃げ部を持つ、互いに形状が同じ二つの樹脂部品を、金属製の板材の一面と他面とに装着する。このような構成であっても、各樹脂部品の係止部を、面取り部に滑らせながら貫通孔に差し込み、板材の反対面のエッジに引っ掛けることができるため、上記と同様の効果が得られる。
また、上記のホルダー51,52は、直接的に(平面部41aや板材等を挟まずに)互いに結合される部品としても応用可能である。例えば、逃げ部51c,52cとしての貫通孔と、上述した係止部51b,52bと同様の係止部とを持つ、互いに形状が同じ二つの樹脂部品を結合する場合には、一方の樹脂部品の係止部を、他方の樹脂部品の貫通孔に挿入して係合すればよい。この場合、各樹脂部品の貫通孔には、その樹脂部品の係止部が突設されている面側の縁部にそれぞれ面取り部が設けられ、反対面側の縁部にはエッジが設けられる。このような構成であっても、二つの樹脂部品の各係止爪を、貫通孔の面取り部に滑らせながら貫通孔に差し込むことができ、板材の反対面のエッジに引っ掛けることができるため、上記と同様の効果が得られる。なお、ホルダー51,52の材質として樹脂を用いる例を示したが、ホルダーが金属製であってもよいし、金属と樹脂とを複合したもの(例えば、上記の係止部51b,52bを金属製とし、係止部51b,52bを除いた部分を樹脂製としたもの)であってもよい。また、二つのホルダーが互いに異なる素材で形成されていてもよい。
1 モータ(ブラシレスモータ,電気機器)
4 ハウジング
40a 側壁(壁部)
41 エンドベル(蓋,壁部)
41c,41c′ 開口部
41e エッジ
41r R面(面取り部)
5 引き出し部(リード線引き出し部)
50 結合構造
51,51′ 第一ホルダー(第一部品)
51a 第一貫通孔
51b 第一係止部
51c 第一逃げ部
52,52′ 第二ホルダー(第二部品)
52a 第二貫通孔
52b 第二係止部
52c 第二逃げ部
53 接続空間
6 信号リード線(リード線)
6a 基端部
8 電源リード線(リード線)
1 引き出し方向
2 交差方向

Claims (4)

  1. 電気機器のハウジングの外部へリード線を引き出す引き出し部の構造であって、
    前記リード線の引き出し方向に延びる第一貫通孔を有する第一部品と、
    前記第一貫通孔に対し前記引き出し方向と交差する方向へずれた位置で前記引き出し方向に延びる第二貫通孔を有する第二部品と、
    前記第一部品及び前記第二部品を結合する結合構造と、
    前記第一部品及び前記第二部品が結合された状態で、前記第一貫通孔及び前記第二貫通孔の間において前記交差する方向に延びる接続空間と、を備え、
    前記第一貫通孔,前記第二貫通孔及び前記接続空間は、前記リード線が挿通されるとともに複数の屈曲部を有した経路を形成する
    ことを特徴とする、リード線引き出し部の構造。
  2. 前記第一部品が、前記リード線の基端部側に位置し、
    前記第一貫通孔が、前記交差する方向において、前記第二貫通孔よりも前記リード線の前記基端部から離隔して配置された
    ことを特徴とする、請求項1記載のリード線引き出し部の構造。
  3. 前記ハウジングの壁部に形成された開口部を備え、
    前記第一部品及び前記第二部品が、前記開口部を挟んで前記壁部の一面及び他面のそれぞれから結合されることで前記複数の屈曲部を有した経路が形成され、
    前記接続空間が、前記開口部内に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2記載のリード線引き出し部の構造。
  4. 前記第一部品及び前記第二部品が同一形状であって、一方は前記壁部の一面に装着されており、他方は前記壁部の他面に装着されている
    ことを特徴とする、請求項3記載のリード線引き出し部の構造。
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