JP2018003507A - 荷揚装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この荷揚装置を使用する場合には、ウインチ装置を梯子に固定し、荷台を梯子の一対のフレームに摺動自在に取り付け、ウインチ装置のワイヤを荷台に引っ掛けることによって荷揚装置を組み立てる。
このような構成によれば、スライダは支軸に取り付けられるので、一対の縦フレームは、スライダに対する相対移動によって傾斜荷受部が垂直面に対して傾斜した傾斜方向に沿ってスライド移動する。これにより、一対の縦フレームの下部に取り付けられた下荷受部も傾斜方向にスライド移動するので、当該下荷受部の高さ位置をスライダの支軸への取付位置に対して調整できる。従って、荷台に載置されるボード状荷物の重心位置を傾斜荷受部の支軸への取付位置に対して調整できる。
このような構成によれば、一対の縦フレームの上端の開口に延設用の縦フレームを差し込むことで、荷台の縦寸法を大きくでき、より大きな縦寸法のボード状荷物を荷台に載置できる。
このような構成によれば、運搬や保管時に荷台を支軸から取り外しておけるので、運搬・保管スペースの自由度を向上できる。また、荷台を支軸から取り外した状態では、支持体は、特許文献1に記載の梯子よりも小型であるので、狭いスペースでも支持体を容易に運搬、保管できる。
このような構成によれば、複数の固定支持脚を折畳んだ状態では、支軸の周囲には固定支持脚よりも長さ寸法が小さいキャスター脚が展開して配置されるだけであるので、荷揚装置の設置位置までの運搬や保管に必要なスペースを小さくでき、かつキャスター脚の車輪を利用して容易に移動できる。
また、複数の固定支持脚を支軸の軸方向に交差する方向に沿って展開した状態では、固定支持脚をキャスター脚よりも広範囲に展開できる。このため、キャスター脚のみによって支軸を支持する場合と比べ、複数の固定支持脚によって支軸を安定して固定支持できる。
このような構成によれば、ボード状荷物を荷台から降ろした際に、支軸がガス圧によってさらに伸長しようとするが、この伸長を規制ベルトによって規制できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜4において、本実施形態に係る荷揚装置1は、建築物の下階から上階へボード状荷物であるサッシ2を荷揚げするものであり、支持体3と、荷台4とを備えている。本実施形態では、サッシ2は、四周枠組みし、かつ枠内に面材を保持して構成されている。
図1(A)は荷揚装置1の縮み状態を示す正面図であり、図1(B)は荷揚装置1の縮み状態を示す側面図である。図2(A)は荷揚装置1の伸び状態を示す正面図であり、図2(B)は荷揚装置1の伸び状態を示す側面図である。図3(A)は支持体3を示す正面図であり、図3(B)は支持体3を示す平面図である。図4(A)は荷台4を示す正面図であり、図4(B)は荷台4を示す側面図であり、図4(C)は荷台4を示す背面図であり、図4(D)は荷台4を運搬のために傾けた状態を示す説明図である。
支軸31は、その内部に圧縮ガスが供給されることによって当該内部のガス圧が高まることで図2に示すように上下方向に伸びる一方、当該内部から圧縮ガスが排出されることによって当該内部のガス圧が低くなることで図1に示すように上下方向に縮む構成とされている。
固定支持脚本体36は、支軸31の軸方向に直交する方向に沿った状態から図3(A)に示す支軸31に沿った状態へ折畳み可能に支持基体30に軸支されている。
アジャスター37は、固定支持脚本体36の先端部に螺合したねじ軸によって構成されており、この先端に接地プレート38が取り付けられている。
固定支持脚35の長さ寸法は、キャスター脚32の長さ寸法よりも大きくされる。また、四つの固定支持脚35のうちの一対の固定支持脚35Aの各長さ寸法は、他の一対の固定支持脚35Bの各長さ寸法よりも小さくされる。
なお、固定支持脚35は、支軸31の軸方向に直交する方向に沿った状態で支持基体30にロックされ、その状態を維持する。このロックは手動操作によって解除可能である。
傾斜荷受部41は、断面矩形筒状の一対の縦フレーム42,43と、縦フレーム42,43の上部に取り付けられた上フレーム44と、縦フレーム42,43の下部に取り付けられた下フレーム45と、上フレーム44および下フレーム45間に配置されて縦フレーム42,43に固定された支軸取付体46とを備えている。縦フレーム42,43の上端には、延設用の縦フレーム47,48を差し込み可能な開口が形成されている。
下フレーム45の背面には、後述する規制ベルト5が掛けられるベルト掛け部451が取り付けられている。また、下フレーム45の背面両端側には、ローラー452がそれぞれ回転可能に取り付けられている。
以下、本実施形態に係る荷揚装置1の使用に関して説明する。
荷揚装置1を自動車等で運搬している場合、支持体3と荷台4とは分離された状態とされ、固定支持脚35は折り畳まれた状態とされて積載スペースの自由度が向上されている。支軸31は縮んだ状態である。
なお、荷台4単体を移動する場合、図4(D)に示すように、荷台4を地面に対して傾けてローラー452を地面に当接し、走行させることできる。
続いて、サッシ2を荷台4から降ろして建築物の上階に搬入する。搬入後、支軸31の内部の圧縮ガスを排出し、荷台4の自重によって支軸31を縮める。
このように荷揚装置1を使用し、サッシ2を建築物の下階から上階へ荷揚げする。
(1)前記実施形態では、荷揚装置1は、上下方向に伸縮可能な支軸31を備える支持体3と、支軸31に支持される荷台4とを備え、荷台4は、傾斜荷受部41と、下荷受部51とを有し、傾斜荷受部41は、上下方向に沿った垂直面に対して傾斜して支軸31の上端に取り付けられていることを特徴とする。
上記構成を有するため、傾斜荷受部41を上下方向に沿った仮想面に対して傾斜して支軸31の上端に取り付けることで、荷台4に載せたサッシ2を安定して荷揚できる。そのうえ、梯子を備える荷揚装置と比べて軽量化できて、運搬や設置を容易に行うことができる。
さらに、本実施形態では、以下の各効果を発揮できる。
(2)前記実施形態では、一対の縦フレーム42,43の上端には、延設用の縦フレーム47,48を差し込み可能な開口が形成される。
このため、一対の縦フレーム42,43の上端の開口に延設用の縦フレーム47,48を差し込むことで、荷台4自体の縦寸法を大きくでき、より大きな縦寸法を有するサッシ2を荷台4に載置できる。
(3)前記実施形態では、傾斜荷受部41は、支軸31の上端に着脱可能に取り付けられる。このため、運搬や保管時に荷台4を支軸31から取り外しておけるので、運搬・保管スペースの自由度を向上できる。また、荷台4を支軸31から取り外した状態では、支持体3は、梯子を有する荷揚装置の当該梯子よりも小型であるので、狭いスペースでも支持体3を容易に運搬、保管できる。
(4)前記実施形態では、支持体3は、支軸31の下端部が固定された支持基体30と、支持基体30から支軸31の軸方向に直交する方向に延びて形成された複数のキャスター脚32および固定支持脚35とを備え、複数の固定支持脚35の長さ寸法は、複数のキャスター脚32の長さ寸法よりも大きくされ、複数の固定支持脚35は、支持基体30に折畳み可能に連結される。
このため、複数の固定支持脚35を折畳んだ状態では、支軸31の周囲には固定支持脚35よりも長さ寸法が小さいキャスター脚32が展開して配置されるだけであるので、荷揚装置1の設置位置までの運搬や保管に必要なスペースを小さくでき、かつキャスター脚32のキャスター34を利用して容易に移動できる。
また、複数の固定支持脚35を支軸31の軸方向に直交する方向に沿って展開した状態では、固定支持脚35をキャスター脚32よりも広範囲に展開できる。このため、キャスター脚32のみによって支軸31を支持する場合と比べ、複数の固定支持脚35によって支軸31を安定して固定支持できる。
(5)前記実施形態では、支軸31は、複数の筒体311を入れ子式で伸縮自在にしたテレスコピック機構を備え、支軸31は、その内部に供給される圧縮ガスのガス圧変化によって伸縮可能に構成され、支持体3および荷台4は、支軸31の軸方向における荷揚げ高さを超える伸長を規制する規制ベルト5によって連結される。
このため、サッシ2を荷台4から降ろした際に、支軸31がガス圧によってさらに伸長しようとするが、この伸長を規制ベルト5によって規制できる。
(6)前記実施形態では、傾斜荷受部41の仮想の垂直面に対する傾斜角度は5度から15度の範囲内で設定される。このため、前述した傾斜角度を5度以上とすることで、サッシ2を荷台4に寄り掛からせて載せることができ、サッシ2の重みで荷台4が支軸31に干渉することを低減できる。また、傾斜角度を15度以下とすることで、サッシ2が転ぶことを減らすことができ、各種縦寸法を有するサッシ2の重心位置Gが支軸31の軸心位置を通る鉛直線V上から過度に離れることを抑制でき、荷台4の振れを抑えることができる。
(7)前記実施形態では、支持体3は複数のキャスター脚32や固定支持脚35を備えるので、荷揚装置1を柱などに立て掛けることなく自立した状態で設置できる。
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、支軸31に取り付けられる支軸取付体46が縦フレーム42,43に固定された荷台4を備えているが、これに限られず、例えば図6に示すように、傾斜荷受部41は、一対の縦フレーム42,43に沿ってスライド可能に当該一対の縦フレーム42,43に取り付けられるスライダとしての支軸取付体46Aを備える荷台4Aを備えていてもよい。
図6(A)は、支軸取付体46Aが縦フレーム42,43の下部に配置された状態の荷台4Aを示す正面図であり、図6(B)は、支軸取付体46Aが縦フレーム42,43の中間部に配置された状態の荷台4Aを示す正面図であり、図6(C)は、支軸取付体46Aが縦フレーム42,43の上部に配置された状態の荷台4Aを示す正面図であり、図6(D)は、図6(C)に示す状態の荷台4Aを示す側面図である。
支軸取付体46Aは、矩形板状の板状本体460と、板状本体460の背面に固定されているとともに支軸31が差し込まれて取り付けられる取付筒部461と、板状本体460の左右両縁に形成されたガイド部462,463とを有している。ガイド部462,463は、断面矩形筒状に形成されており、その内部に縦フレーム42,43がそれぞれ摺動可能に挿通されている。
また、固定支持脚35を折畳み可能に支持基体30に連結されているが、これに限られず、支持基体30に折畳み不能に固定されていてもよい。
Claims (6)
- 上下方向に伸縮可能な支軸を備える支持体と、前記支軸に支持される荷台とを備え、
前記荷台は、傾斜荷受部と、下荷受部とを有し、
前記傾斜荷受部は、前記上下方向に沿った垂直面に対して傾斜して前記支軸の上端に取り付けられている
ことを特徴とする荷揚装置。 - 請求項1に記載の荷揚装置において、
前記傾斜荷受部は、
一対の縦フレームと、
前記一対の縦フレームに沿ってスライド可能に当該一対の縦フレームに取り付けられるスライダとを備え、
前記一対の縦フレームは、前記傾斜荷受部が垂直面に対して傾斜した傾斜方向に沿って配置されるとともに下部に前記下荷受部が固定され、
前記スライダは、前記支軸に取り付けられる
ことを特徴とする荷揚装置。 - 請求項2に記載の荷揚装置において、
一対の縦フレームの上端には、延設用の縦フレームを差し込み可能な開口が形成される
ことを特徴とする荷揚装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の荷揚装置において、
前記傾斜荷受部は、前記支軸の上端に着脱可能に取り付けられる
ことを特徴とする荷揚装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の荷揚装置において、
前記支持体は、前記支軸の下端部が固定された支持基体と、前記支持基体から前記支軸の軸方向に交差する方向に延びて形成された複数のキャスター脚および固定支持脚とを備え、
前記複数の固定支持脚の長さ寸法は、前記複数のキャスター脚の長さ寸法よりも大きくされ、
前記複数の固定支持脚は、前記支持基体に折畳み可能に連結される
ことを特徴とする荷揚装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の荷揚装置において、
前記支軸は、複数の筒体を入れ子式で伸縮自在にしたテレスコピック機構を備え、
前記支軸は、その内部に供給される圧縮ガスのガス圧変化によって伸縮可能に構成され、
前記支持体および前記荷台は、前記支軸の軸方向における荷揚げ高さを超える伸長を規制する規制ベルトによって連結される
ことを特徴とする荷揚装置。
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CN110219468A (zh) * | 2019-04-18 | 2019-09-10 | 浙江省一建建设集团有限公司 | 一种预制混凝土外墙挂板纵横转换用的转换架及转换方法 |
CN117803197A (zh) * | 2023-12-01 | 2024-04-02 | 浙江武义县利邦建设工程有限公司 | 一种轻钢厂房外挂墙板工艺 |
JP7540627B2 (ja) | 2021-04-07 | 2024-08-27 | 株式会社高橋監理 | 油圧式木造住宅吊上げ装置 |
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