JP2018002637A - 毛髪化粧料及びその使用方法 - Google Patents

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【課題】毛髪同士の摩擦や、使用後の洗い流しによる毛髪損傷を防止することができる毛髪洗浄剤、インバスタイプ毛髪保護料を提供すること。【解決手段】両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含む組成物が、目の粗さが100〜500メッシュである多孔質体を3枚以上有し、1回当たりの前記組成物の吐出量が3ml以上であるノンガスタイプフォーマー容器に収容されていることを特徴とする、毛髪洗浄剤及びインバスタイプ毛髪保護料から選ばれる毛髪化粧料、及び該毛髪化粧料の使用方法。【選択図】図1

Description

本発明は、毛髪の損傷を防ぐことができる毛髪化粧料、具体的には、毛髪洗浄剤とインバスタイプ毛髪保護料、およびその使用方法に関する。
毛髪洗浄剤(シャンプーを含む)や毛髪保護料(ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー、リンスなどを含む)は、一般的には、ゲル状もしくはクリーム状のものが広く使用されている。
ゲル状もしくはクリーム状の毛髪洗浄剤は、毛髪に塗布した後にこすり合せて泡を立てるため、毛髪同士の摩擦により、毛髪に擦り傷ができ、それを原因とする枝毛、パサつき、つやと指通りの劣化などのダメージが起きるという問題がある。
また、ゲル状もしくはクリーム状の毛髪保護料においても毛髪にすり込んで塗布するため、毛髪同士の摩擦により、毛髪に擦り傷ができ、同様にダメージにつながるという問題がある。
また、一般的なゲル状もしくはクリーム状の毛髪保護料には、多くの油成分(約20%)が配合されているため、洗い流すのに時間がかかり、その分毛髪が傷みやすい。さらに、洗い流した後でも毛髪には多くの油成分が残留しており、乾きにくい状態になっている。そのため、ドライヤーで乾かすのに長い時間がかかってしまい、それに伴う毛髪の摩擦とドライヤー熱量が大きくなり、毛髪のダメージにつながる。
このように、一般に広く使用されているゲル状もしくはクリーム状の毛髪洗浄剤および毛髪保護料とそれらの使用方法は、毛髪に摩擦を生じさせ、ダメージにつながるという問題がある。
一方、使用時の洗いやすさ、なめらかさ等の使用感、コンディショニング効果に優れたノンガスフォーマー用毛髪洗浄剤や毛髪保護料が報告されている(特許文献1及び2)。しかし、これらのノンガスフォーマー用毛髪洗浄剤、毛髪保護料の毛髪損傷防止効果は不十分である。
特開2007−145726号公報 特開2009−84226号公報
従って、本発明の目的は、毛髪同士の摩擦や、使用後の洗い流しによる毛髪損傷を防止することができる毛髪洗浄剤、毛髪保護料を提供することである。
また、本発明の他の目的は、使用後の毛髪が乾きやすく、ドライヤーの熱による毛髪損傷を低減できる毛髪保護料を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、毛髪洗浄剤、毛髪保護料を、特定構造を有するノンガスタイプフォーマー容器から吐出させた泡状形態とすることにより、毛髪洗浄及びその後のトリートメントにおいて、毛髪同士の摩擦を低減させることができ、毛髪損傷を防止できることを見出した。さらに、本発明者は、毛髪損傷防止効果を向上させるためには、泡のきめ細やかさ、クッション性、ボリューム感が重要であることを突き止め、前記特定構造を有するノンガスフォーマー容器に適した処方を検討した結果、特定の界面活性剤を特定の処方で配合して吐出させた場合に、泡のきめ細やかさ、クッション性、ボリューム感が向上することを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含む組成物が、目の粗さが100〜500メッシュである多孔質体を3枚以上有し、1回当たりの前記組成物の吐出量が3ml以上であるノンガスタイプフォーマー容器に収容されていることを特徴とする、毛髪洗浄剤及びインバスタイプ毛髪保護料から選ばれる毛髪化粧料を提供する。
前記毛髪化粧料において、前記両性界面活性剤のHLB値は、4〜18であってもよい。
前記毛髪化粧料において、前記非イオン性界面活性剤のHLB値は、4〜18であってもよい。
前記毛髪化粧料において、前記両性界面活性剤のHLB値と前記非イオン性界面活性剤のHLB値の比(両性界面活性剤のHLB値/非イオン性界面活性剤のHLB値)は、4/18〜18/4であってもよい。
前記毛髪化粧料において、前記組成物(100重量%)に対する前記両性界面活性剤の含有量は、0.01〜10重量%であってもよい。
前記毛髪化粧料において、前記組成物(100重量%)に対する前記非イオン性界面活性剤の含有量は、0.01〜30重量%であってもよい。
前記毛髪化粧料において、前記組成物(100重量%)に対する前記両性界面活性剤及び前記非イオン性界面活性剤の合計含有量は、1〜25重量%であってもよい。
前記毛髪化粧料において、前記組成物における前記両性界面活性剤100重量部に対する前記非イオン性界面活性剤の含有量は、30〜300重量部であってもよい。
前記毛髪化粧料において、両性界面活性剤は、アルキルアミドベタイン型界面活性剤、及びアミドアミノ酸からなる群から選ばれる少なくとも一種であってもよい。
前記毛髪化粧料において、前記両性界面活性剤は、コカミドプロピルベタインであってもよい。
前記毛髪化粧料において、前記非イオン性界面活性剤は、モノ又はジエタノールアミド型界面活性剤、及びシリコーン系界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも一種であってもよい。
前記毛髪化粧料において、前記非イオン性界面活性剤は、コカミドジエタノールアミド、及びPEG−10ジメチコンからなる群から選ばれる少なくとも一種であってもよい。
前記毛髪化粧料において、吐出される泡の平均直径は0.01〜1mmであり、標準偏差は0.5mm以下であってもよい。
前記毛髪化粧料において、吐出される泡の25℃における粘度は250〜1000mPa・sであってもよい。
前記毛髪化粧料は、毛髪洗浄剤であってもよい。
前記毛髪洗浄剤において、陽イオン性界面活性剤の含有量は、1重量%以下であってもよい。
前記毛髪化粧料は、インバスタイプ毛髪保護料であってもよい。
前記毛髪保護料において、油成分の含有量は、前記組成物(100重量%)に対して20重量%以下であってもよい。
前記毛髪保護料において、陽イオン性界面活性剤の含有量は、1重量%以下であってもよい。
また、本発明は、下記ステップ(1)〜(4)を含む、毛髪化粧料の使用方法を提供する。
(1)前記毛髪洗浄剤を吐出した泡状毛髪洗浄剤で毛髪及び/又は頭皮を洗浄する工程
(2)ステップ(1)の後、毛髪洗浄剤を洗い流す工程
(3)ステップ(2)の後、前記インバスタイプ毛髪保護料を吐出した泡状毛髪保護料を毛髪に塗布する工程
(4)ステップ(3)の後、毛髪保護料を洗い流す工程
また、本発明は、前記毛髪洗浄剤と前記インバスタイプ毛髪保護料を組み合わせた毛髪化粧料セットを提供する。
本発明の毛髪洗浄剤、毛髪保護料は、特定構造のノンガスタイプフォーマー容器から吐出した泡が、極めてきめ細やかで均一であり、クッション性やボリューム感があるため、毛髪同士の摩擦が低減され、こすり傷による枝毛、パサつき、つやと指通りの劣化などのダメージを効果的に防止することができる。
また、本発明の毛髪保護料は、液状のものをノンガスタイプフォーマー容器で泡にするため、油成分濃度を、クリーム状の従来品より大幅に低減させることができ、洗い流し後に毛髪に油成分がほとんど残留しない。そのため、ドライヤーで速く乾かすことができ、毛髪同士の摩擦ダメージと熱ダメージを大幅に削減させることができる。
また、本発明の毛髪洗浄剤、毛髪保護料は、業務用としても利点を有する。
即ち、従来の毛髪洗浄剤、毛髪保護料は、泡立てるのに相当な時間と手間がかかるが、本発明の毛髪洗浄剤、毛髪保護料は泡立てる必要がないため、作業時間の短縮となる。特に理美容室での業務用としての使用において、大きな利点となる。
さらに、理美容室において、繰り返し行うシャンプーによるスタッフの手荒れの問題は深刻で、若手スタッフの退職原因の上位となっている。手袋を着用しての施術が手荒れ防止のために有効であるが、毛髪をこする際に手袋が毛髪を引っ張ってしまい、顧客に不快感を与えるために認められないケースも多い。本発明の毛髪洗浄剤、毛髪保護料は、毛髪をこすることがないため、手袋を着用して行っても顧客に不快感を与えない。これにより、スタッフの手荒れ問題を解決できる。
本発明におけるノンガスタイプフォーマー容器(ポンプ式)の一実施形態例の略断面図である。 従来のシャンプー(クリーム状)で30回連続で洗浄した毛髪の拡大写真である。 本発明の毛髪洗浄剤をノンガスタイプフォーマー容器(ポンプ式)から吐出した泡状シャンプーで30回連続で洗浄した毛髪の拡大写真である。 従来のシャンプー(クリーム状)を手のひらで軽く泡立てた泡の拡大写真である。 従来のシャンプー(クリーム状)を髪の上でしっかり泡立てた泡の拡大写真である。 本発明の毛髪洗浄剤をノンガスタイプフォーマー容器(ポンプ式)から吐出した泡の拡大写真である。 従来のシャンプー(クリーム状)を髪の上でしっかり泡立てた泡と本発明の毛髪洗浄剤をノンガスタイプフォーマー容器(ポンプ式)から吐出した泡の平均直径と分散を示すグラフである。 従来のトリートメント(クリーム状)で処理した毛髪の断面拡大写真である。 本発明の毛髪保護料をノンガスタイプフォーマー容器(ポンプ式)から吐出した泡状トリートメントで処理した毛髪の断面拡大写真である。
[毛髪化粧料]
本発明の毛髪化粧料は、毛髪洗浄剤(以下、「本発明の毛髪洗浄剤」という場合がある)及びインバスタイプ毛髪保護料(以下、「本発明の毛髪保護料」という場合がある)から選ばれるものである。
本発明の毛髪洗浄剤(シャンプーを含む)は、毛髪を洗浄するだけではなく、頭皮を洗浄するものであってもよい。
本発明の毛髪保護料(ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー、リンスなどを含む)は、使用後に洗い流さないタイプ(アウトバスタイプ毛髪保護料)としても使用可能であるが、本発明は、使用後に洗い流すタイプ(インバスタイプ毛髪保護料)を対象としている。
本発明の毛髪化粧料は、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含む組成物(以下、「本発明の組成物」という場合がある)が、目の粗さが100〜500メッシュである多孔質体を3枚以上有し、1回当たりの前記組成物の吐出量が3ml以上であるノンガスタイプフォーマー容器(以下、「本発明のノンガスタイプフォーマー容器」という場合がある)に収容されていることを特徴とする。
本発明の毛髪化粧料は、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を必須成分として含むこと特徴とする。
本発明の毛髪化粧料が、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含有することにより、本発明のノンガスタイプフォーマー容器から吐出された泡(以下、「本発明の泡状毛髪化粧料」という場合がある)は、極めてきめ細やかで均一であり、クッション性やボリューム感があるため、毛髪同士の摩擦が低減され、こすり傷による枝毛、パサつき、つやと指通りの劣化などのダメージを効果的に防止することができる。
本発明の毛髪化粧料に用いられる両性界面活性剤としては、通常の毛髪化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、イミダゾリン型(アミドアミン型)、アミドアミノ酸、カルボベタイン型(アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン)、スルホベタイン型(アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン)、ホスホベタイン型、アシル第3級アミンオキサイド、アシル第3級ホスフォンオキシドなどを使用することができる。
イミダゾリン型として、ヤシ油アルキル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどが挙げられる。
アミドアミノ酸として、ヒドロキシアルキル(C12−14)ヒドロキシエチルサルコシンなどが挙げられる。
アルキルベタインとして、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。
アルキルアミドベタインとして、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)などが挙げられる。
アルキルスルホベタインとして、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタインなど、アルキルヒドロキシスルホベタインとして、ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタインなどが挙げられる。
ホスホベタイン型として、ラウリルヒドロキシホスホベタインなどが挙げられる。
アシル第3級アミンオキサイドとして、ラウリルジメチルアミンオキサイドなどが挙げられる。
アシル第3級ホスフォンオキサイドとしては、例えばラウリルジメチルホスフォンオキサイドなどがあり、これらは半極性界面活性剤とも呼ばれるものである。
上記の両性界面活性剤は単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
本発明の毛髪化粧料における両性界面活性剤としては、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感の観点から、アルキルアミドベタイン型両性界面活性剤、アミドアミノ酸が好ましく、より具体的には、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)、ヒドロキシアルキル(C12−14)ヒドロキシエチルサルコシンが好ましく、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)がより好ましい。
本発明の毛髪化粧料において用いられる両性界面活性剤のHLB値は、4〜18が好ましく、7〜14がより好ましく、10〜11がさらに好ましい。両性界面活性剤のHLB値がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上する傾向がある。
なお、両性界面活性剤を2種以上組合せて使用する場合のHLB値は、各々の両性界面活性剤のHLB値の重量平均値である。
本発明の毛髪化粧料において、本発明の組成物(100重量%)に対する両性界面活性剤の含有量は、0.01〜10重量%が好ましく、0.1〜8重量%がより好ましく、1〜5重量%がさらに好ましい。両性界面活性剤の含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上する傾向がある。
本発明の毛髪化粧料に用いられる非イオン性界面活性剤としては、通常の毛髪化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、ポリオキシアルキレン付加型、モノあるいはジエタノールアミド型、糖系、グリセリン系、シリコン系などを使用することができる。
ポリオキシアルキレン付加型としては、1種のポリオキシアルキレン付加型と2種以上のポリオキシアルキレン付加型が挙げられ、前者としてポリオキシエチレン(POE)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、後者としてポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどが挙げられる。
モノあるいはジエタノールアミド型としては、例えば、ラウリン酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、N−ポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミドなどが挙げられる。
糖系としては、例えば、糖エーテル系であるアルキルサッカライド系、糖アミド系、ソルビタン脂肪酸エステル系、ショ糖脂肪酸エステル系などが挙げられる。
グリセリン系としては、モノグリセリン脂肪酸エステル系と、ポリグリセリン系が挙げられる。モノグリセリン脂肪酸エステル系としては、セスキオレイン酸グリセリン、ポリオキシエチレングリセリルモノステアレートなどが挙げられる。ポリグリセリン系には、脂肪酸エステル型とアルキルエーテル型があり、前者としてモノイソステアリン酸ポリグリセリルなど、後者としてポリグリセリル・ポリオキシブチレンステアリルエーテルなどが挙げられる。
シリコン系としては、PEG−9ジメチコン、PEG−10ジメチコン、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、PEG/PPG−19/19ジメチコンなどが挙げられる。
上記の非イオン性界面活性剤は単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
本発明の毛髪化粧料における非イオン性界面活性剤としては、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感の観点から、モノあるいはジエタノールアミド型、シリコン系が好ましく、モノあるいはジエタノールアミド型がより好ましく、より具体的は、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、PEG−10ジメチコンなどが好ましく、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)がより好ましい。
本発明の毛髪化粧料において用いられる非イオン性界面活性剤のHLB値は、4〜18が好ましく、7〜14がより好ましく、8〜10がさらに好ましい。非イオン性界面活性剤のHLB値がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上する傾向がある。
なお、非イオン性界面活性剤を2種以上組合せて使用する場合のHLB値は、各々の非イオン性界面活性剤のHLB値の重量平均値である。
本発明の毛髪化粧料において用いられる両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤のHLB値の重量平均値は、5〜17が好ましく、8〜14がより好ましく、9〜12がさらに好ましい。両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤のHLB値の重量平均値がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上する傾向がある。
本発明の毛髪化粧料において、両性界面活性剤のHLB値と非イオン性界面活性剤のHLB値の比(両性界面活性剤のHLB値/非イオン性界面活性剤のHLB値)は、4/18〜18/4が好ましく、7/14〜14/7がより好ましく、10/11〜10/8がさらに好ましい。両性界面活性剤のHLB値と非イオン性界面活性剤のHLB値の比がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上する傾向がある。
本発明の毛髪化粧料において、本発明の組成物(100重量%)に対する非イオン性界面活性剤の含有量は、0.01〜30重量%が好ましく、1〜20重量%がより好ましく、2〜10重量%がさらに好ましい。非イオン性界面活性剤の含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上する傾向がある。
本発明の毛髪化粧料が毛髪洗浄剤の場合、両性界面活性剤100重量部に対する非イオン性界面活性剤の含有量は、30〜300重量部が好ましく、40〜200重量部がより好ましく、50〜100重量部がさらに好ましい。また、本発明の毛髪化粧料が毛髪保護料の場合、両性界面活性剤100重量部に対する非イオン性界面活性剤の含有量は、30〜300重量部が好ましく、100〜250重量部がより好ましく、150〜200重量部がさらに好ましい。両性界面活性剤に対する非イオン性界面活性剤の含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上する傾向がある。
本発明の毛髪化粧料において、本発明の組成物(100重量%)に対する両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤の合計含有量は、1〜25重量%が好ましく、2〜20重量%がより好ましく、3〜15重量%がさらに好ましい。両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤の合計含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上する傾向がある。
本発明の毛髪化粧料は、その使用形態(毛髪洗浄剤、或いは毛髪保護料)などによって、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤、例えば、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤等を含んでいてもよい。
本発明の毛髪化粧料に用いることができる陰イオン性界面活性剤としては、通常の毛髪化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩などを用いることができる。
カルボン酸塩としては、例えば、炭素数C12〜C18の飽和または不飽和脂肪酸や、これらを含む混合物であるヤシ油脂肪酸、硬化ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化パーム油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸などのカリウム塩、ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩、アンモニウム塩などの脂肪酸石けんが挙げられる。また、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩などが挙げられる。
さらに具体的には、例えば、ラウリン酸(ドデカン酸)カリウム、ラウリルエーテルカルボン酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイルメチル−β−アラニントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸グルタミン酸トリエタノールアミン塩(ココイルグルタミン酸TEA)、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム塩(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)などが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料において、陰イオン性界面活性剤として脂肪酸石けんを用いる場合は、脂肪酸石けんそのものを配合しても良いし、本発明の組成物中に脂肪酸とアルカリをそれぞれ別々に配合して、中和しても良い。
スルホン酸塩としては、例えば、N−アシルアミノスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスルホコハク酸塩などが挙げられる。さらに具体的には、N−アシルアミノスルホン酸塩としてはN−ココイルメチルタウリンナトリウム等が挙げられ、ポリオキシエチレンスルホコハク酸塩としては、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸ナトリウム(スルホコハク酸ラウレス2Na、スルホコハク酸(C12−14)パレス−2Na等)などが挙げられる。
硫酸エステル塩としては、例えば、高級アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩などが挙げられる。
アルキルリン酸エステル塩としては、例えば、モノラウリルリン酸トリエタノールアミン、モノラウリルリン酸ジカリウム、PPG−5セテス−10リン酸などが挙げられる。
上記の陰イオン性界面活性剤は単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
本発明の毛髪化粧料に陰イオン性界面活性剤を使用する場合、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感と洗浄力の観点から、カルボン酸塩、スルホン酸塩、アルキルリン酸エステル塩が好ましく、より具体的は、ヤシ油脂肪酸グルタミン酸トリエタノールアミン塩(ココイルグルタミン酸TEA)、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム塩(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)、スルホコハク酸ラウレス2Na、スルホコハク酸(C12−14)パレス−2Na、PPG−5セテス−10リン酸などが好ましく、毛髪洗浄剤、毛髪保護料などの用途に応じて、適宜選択することができる。
本発明の毛髪化粧料において用いられる陰イオン性界面活性剤のHLB値は、5〜18が好ましく、7〜16がより好ましく、9〜14がさらに好ましい。陰イオン性界面活性剤のHLB値がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上させると共に、洗浄力も確保できる傾向がある。
なお、陰イオン性界面活性剤を2種以上組合せて使用する場合のHLB値は、各々の陰イオン性界面活性剤のHLB値の重量平均値である。
本発明の毛髪化粧料が毛髪洗浄剤である場合、本発明の組成物(100重量%)に対する陰イオン性界面活性剤の含有量は、0.1〜20重量%が好ましく、1〜15重量%がより好ましく、2.5〜11重量%がさらに好ましい。本発明の毛髪洗浄剤における陰イオン性界面活性剤の含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪洗浄剤の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上させると共に、洗浄力も確保できる傾向がある。
本発明の毛髪化粧料が毛髪保護料である場合、本発明の組成物(100重量%)に対する陰イオン性界面活性剤の含有量は、0.1〜5重量%が好ましく、0.3〜2重量%がより好ましく、0.6〜1.5重量%がさらに好ましい。本発明の毛髪保護料における陰イオン性界面活性剤の含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪保護料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上させると共に、コンディショニング効果も向上できる傾向がある。
本発明の毛髪化粧料が毛髪洗浄剤である場合、両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の合計量100重量部に対する陰イオン性界面活性剤の含有量は、50〜300重量部が好ましく、75〜200重量部がより好ましく、100〜150重量部がさらに好ましい。両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の合計量に対する陰イオン性界面活性剤の含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪洗浄剤の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、洗浄力が一層向上する傾向がある。
本発明の毛髪化粧料が毛髪保護料である場合、両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の合計量100重量部に対する陰イオン性界面活性剤の含有量は、4〜50重量部が好ましく、7〜35重量部がより好ましく、10〜20重量部がさらに好ましい。両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の合計量に対する陰イオン性界面活性剤の含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪保護料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、コンディショニング効果が一層向上する傾向がある。
本発明の毛髪化粧料に用いることができる陽イオン性界面活性剤としては、通常の毛髪化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、モノ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩またはエチレンオキサイド付加型の前記第4級アンモニウム塩等が挙げられる。具体的には、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジベヘニルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジラウリルジメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレン(15E.O.)ヤシ油アルキルジメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレン(4E.O.)ラウリルエーテルジメチルアンモニウム等が例示されるが、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム等のモノ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩、クオタニウムー18、クオタニウムー33が、洗浄力の高さから、より好ましい。
上記の陽イオン性界面活性剤は単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
本発明の毛髪化粧料において用いられる陽イオン性界面活性剤のHLB値は、0.1〜10が好ましく、1〜6がより好ましく、2〜4がさらに好ましい。陽イオン性界面活性剤のHLB値がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上させると共に、洗浄力も確保できる傾向がある。
なお、陽イオン性界面活性剤を2種以上組合せて使用する場合のHLB値は、各々の陽イオン性界面活性剤のHLB値の重量平均値である。
本発明の毛髪化粧料が毛髪洗浄剤である場合、本発明の組成物(100重量%)に対する陽イオン性界面活性剤の含有量は、1重量%以下が好ましく、0〜0.1重量%がより好ましく、0〜0.01重量%がさらに好ましい。本発明の毛髪洗浄剤における陽イオン性界面活性剤の含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪洗浄剤の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、洗浄力が一層向上させると共に、刺激性を低減できる傾向がある。
本発明の毛髪化粧料が毛髪保護料である場合、本発明の組成物(100重量%)に対する陽イオン性界面活性剤の含有量は、1重量%以下が好ましく、0〜0.1重量%がより好ましく、0〜0.01重量%がさらに好ましい。本発明の毛髪保護料における陽イオン性界面活性剤の含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪保護料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、コンディショニング効果が一層向上させると共に、刺激性を低減できる傾向がある。
本発明の毛髪化粧料が毛髪洗浄剤である場合、両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の合計量100重量部に対する陽イオン性界面活性剤の含有量は、10重量部以下が好ましく、0〜1重量部がより好ましく、0〜0.1重量部がさらに好ましい。両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の合計量に対する陽イオン性界面活性剤の含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪洗浄剤の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、洗浄力が一層向上させると共に、刺激性を低減できる傾向がある。
本発明の毛髪化粧料が毛髪保護料である場合、両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の合計量100重量部に対する陽イオン性界面活性剤の含有量は、7重量部以下が好ましく、0〜0.7重量部がより好ましく、0〜0.07重量部がさらに好ましい。両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の合計量に対する陽イオン性界面活性剤の含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪保護料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、コンディショニング効果が一層向上させると共に、刺激性を低減できる傾向がある。
本発明の毛髪化粧料が毛髪洗浄剤である場合、本発明の組成物(100重量%)に対する陰イオン性界面活性剤と陽イオン性界面活性剤の合計含有量は、0.1〜20重量%が好ましく、1〜15重量%がより好ましく、2.5〜11重量%がさらに好ましい。本発明の毛髪洗浄剤における陰イオン性界面活性剤と陽イオン性界面活性剤の合計含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪洗浄剤の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、洗浄力が一層向上できる傾向がある。
本発明の毛髪化粧料が毛髪保護料である場合、本発明の組成物(100重量%)に対する陰イオン性界面活性剤と陽イオン性界面活性剤の合計含有量は、0.1〜5重量%が好ましく、0.3〜2重量%がより好ましく、0.6〜1.5重量%がさらに好ましい。本発明の毛髪保護料における陰イオン性界面活性剤と陽イオン性界面活性剤の合計含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪保護料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、コンディショニング効果が一層向上できる傾向がある。
本発明の毛髪化粧料が毛髪洗浄剤である場合、本発明の組成物(100重量%)に対する界面活性剤の総含有量(両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤の合計量)は、1〜30重量%が好ましく、2〜25重量%がより好ましく、4.5〜21重量%がさらに好ましい。本発明の毛髪洗浄剤における界面活性剤の総含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪洗浄剤の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、洗浄力が一層向上できる傾向がある。
本発明の毛髪化粧料が毛髪保護料である場合、本発明の組成物(100重量%)に対する界面活性剤の総含有量(両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤の合計量)は、1〜30重量%が好ましく、2〜20重量%がより好ましく、3〜17重量%がさらに好ましい。本発明の毛髪保護料における界面活性剤の総含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪保護料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、コンディショニング効果が一層向上できる傾向がある。
本発明の毛髪洗浄剤が陰イオン性界面活性剤及び/又は陽イオン性界面活性剤を含む場合、両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の合計量100重量部に対する陰イオン性界面活性剤と陽イオン性界面活性剤の合計含有量は、50〜300重量部が好ましく、75〜200重量部がより好ましく、100〜150重量部がさらに好ましい。本発明の毛髪洗浄剤におけるが陰イオン性界面活性剤と陽イオン性界面活性剤の合計含有量この範囲内にあると、本発明の泡状毛髪洗浄剤の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、洗浄力が一層向上できる傾向がある。
本発明の毛髪保護料が陰イオン性界面活性剤及び/又は陽イオン性界面活性剤を含む場合、両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の合計量100重量部に対する陰イオン性界面活性剤と陽イオン性界面活性剤の合計含有量は、4〜50重量部が好ましく、7〜35重量部がより好ましく、10〜20重量部がさらに好ましい。本発明の毛髪保護料におけるが陰イオン性界面活性剤と陽イオン性界面活性剤の合計含有量この範囲内にあると、本発明の泡状毛髪保護料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、コンディショニング効果が一層向上できる傾向がある。
本発明において、HLB値はグリフィン法により求めたHLB値である。
(グリフィン法)
HLB値=20×(界面活性剤の親水部の式量の総和)/(界面活性剤の分子量)
なお、グリフィン法でのHLB値は、ポリエチレングリコール(PEG)のように親水部のみの場合、HLB値は20となることから、原理的な数値範囲は0〜20であり、値が大きいほど親水性が高く、値が低いほど疎水性である。
例えば、C1225−O−(CH2CH2O)9−Hの場合、分子量は582であり、親水部は(CH2CH2O)9であって、この式量の総和(親水部部分の全分子量)は、396であることから、HLB値は、20×(392/582)=13.6、から13.6と求められる。
非イオン性界面活性剤の1分子中の親水部の式量の総和は、200〜1500が好ましく、250〜1300がより好ましい。非イオン性界面活性剤の1分子中の親水部の式量の総和がこの範囲内にあることにより、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、コンディショニング効果が一層向上できる傾向がある。
本発明の毛髪化粧料は、上記界面活性剤の他に、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、溶剤(水を含む):エステル油、高級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素、油脂類、エモリエント剤等の油成分;コンディショニング剤;保湿剤;鎖状シリコーン、環状シリコーン、変性シリコーン等のシリコーン類;天然水溶性高分子、半合成水溶性高分子、合成水溶性高分子等の水溶性高分子;多価アルコール、糖類、低級アルコール等の水性成分;アミノ酸、ペプチド(加水分解ケラチン、ココイル加水分解ケラチンKなど)、植物エキス等の毛髪用美容成分;金属キレート剤;pH調整剤;香料;防腐剤;殺菌剤;酸化防止剤;抗炎症剤;色素、顔料;食塩;芒硝等の毛髪化粧料あるいは化粧料一般において汎用される他の成分を配合することができる。
他の成分の本発明の毛髪化粧料における含有量は、各々の目的に応じて適宜選択することができる。
溶剤としては、水、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどが挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
本発明の毛髪化粧料に使用される油成分は、水とは混和又は溶解せずに、常温(例えば、25℃)で液状であるものであって、化粧品分野で使用される添加剤であれば、特に制限なく使用することができる。
油成分としてのエステル油として、例えば、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、ジイソノナン酸1,3−ブチレングリコール、ジ2−エチルヘキサン酸1,3−ブチレングリコール、ジイソノナン酸ジプロピレングリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ジプロピレングリコール、イソノナン酸イソノニル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール等が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
油成分としての高級脂肪酸として、炭素数12以上の脂肪酸、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
油成分としての高級アルコールとして、炭素数6以上の一価の脂肪族アルコール、例えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
油成分としての炭化水素として、例えば、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
油成分としての油脂類として、例えば、ツバキ油、月見草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、クランベリー種子油、シア脂、ヒポファエラムノイデス果実油、モクロウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ等のロウ類が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
油成分としてのエモリエント剤としては、天然動植物油(メドウフォーム−δ−ラクトンなど)、脂肪酸エステル(セバシン酸ジエチルなど)、ラノリン及びその誘導体、高級アルコール、炭化水素油、リン脂質、脂肪酸類などが挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
本発明の毛髪化粧料が毛髪保護料である場合、本発明の組成物(100重量%)に対する油成分(例えば、エステル油、高級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素、油脂類、エモリエント剤の総量)の含有量は、20重量%以下が好ましく、0.1〜10重量%がより好ましく、0.1〜3重量%がさらに好ましい。本発明の毛髪保護料における油成分の総含有量がこの範囲内にあると、本発明の泡状毛髪保護料の泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感、コンディショニング効果が一層向上できると共に、洗い流した後に毛髪を乾かしやすく、また、仕上がりはボリュームのあるふんわり感が出やすくなる。また、ドライヤーによるブロー時間が短縮でき、乾燥時における毛髪の摩擦と熱負担を減らすことができる。
コンディショニング剤としては、PPG−9ジエチルモニウムクロリド、キトサンPCA、クオタニウム−22、クオタニウム−26、クロダセル、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、グリセリン、シリコーンガム、ジメチコン、ジメチコンコポリオール、ステアラルコニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウム、セラミド、トリグリセリド、パンテノール、ポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−11、ポリクオタニウム−24、ポリクオタニウム−29、ミリスチン酸イソプロピル、ワックスなどが挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
保湿剤としては、グリセリン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム及びヒアルロン酸ナトリウム等が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等、環状ポリシロキサンのシクロメチコン等が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
天然水溶性高分子としては、アラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、ローカストビーンガム、タマリントガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)等の植物系水溶性高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等の微生物系水溶性高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系水溶性高分子などが挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
半合成水溶性高分子としては、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系水溶性高分子;メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系水溶性高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系水溶性高分子などが挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
合成水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)等のビニル系水溶性高分子;ポリエチレングリコール1,000、同6,000、同20,000等のポリオキシエチレン系水溶性高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の共重合系水溶性高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系水溶性高分子のほか、ポリエチレンイミン、カチオンポリマーなどが挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
多価アルコール類として、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプロピレングリコール、イソペンチルジオール、ポリエチレングリコール等が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
糖類、糖アルコール類として、例えば、グルコース、フルクトース、ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、トレハロース、スクロース、キシリトール、マルトース、ラクトース等が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
アミノ酸としては、アルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン、タウリン等が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
植物エキスとしては、たとえばダイサンチクエキス、アルニカエキス、カモミラエキス、シコンエキス、シナノキエキス、スギナエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージエキス、トウキエキス、ノバラエキス、ビワ葉エキス、マロニエエキス、モモ葉エキス、ヨクイニンエキス、ローズマリーエキス、アロエベラなどが挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
金属キレート剤としては、エデト酸塩、エチドロン酸、フィチン酸、ホスホン酸類、シュウ酸ナトリウム、ポリアミノ酸類等が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
pH調整剤としては、クエン酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、酢酸、塩酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、炭酸グアニジン等が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
香料としては、リモネン、リナノール、シトラール、β−イオノン、ベンジルベンゾエート、インドール、オイゲノール、オーランチオール、ゲラニオール、リラール、ダマスコン、ベンジルアセテート、ジャスミンラクトン、ガラクソリッド、精油等が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
防腐剤としては、フェノール類、フェノキシエタノール、ヒドロキシ安息香酸及びその塩類、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、ハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド類、四級アンモニウム塩類等が挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
殺菌剤としては、トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヒノキチオール、フェノール、イソプロピルフェノール等を例示することができ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
酸化防止剤としては、BHT、BHA、没食子酸プロピル、ビタミンE(トコフェロール)および/またはその誘導体、ビタミンC(アスコルビン酸)および/またはその誘導体、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩等を例示することができ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
抗炎症剤としては、グリチルリチン酸2カリウム塩、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、グアイアズレン、アラントイン、インドメタシン、酸化亜鉛、酢酸ヒドロコーチゾン、プレドニゾン、塩酸ジフェドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン;桃葉エキス、蓬葉エキス等の植物エキスが挙げられ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
色素、顔料としては、β−カロチン、カルサミン、ルチン、コチニール、クロロフィル、カラメル等の天然色素;法定色素、塩基染料、レーキ、有機顔料;p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、m−フェニレンジアミン、o−,m−,若しくはp−アミノフェノール、レゾルシン等の酸化染料中間体等を例示することができ、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
本発明の毛髪化粧料の調製方法は、溶剤として水(イオン交換水、精製水等)を用い、常法に準じて調製することができる。
調製に用いられる装置としては、例えば、剪断力を発生させ、また全体混合ができる複数の撹拌羽根、例えばプロペラ、タービン、ディスパーなどを備えた撹拌装置等が挙げられる。
また、本発明の毛髪化粧料のpHは、洗浄後のコンディショニング性等の点から、pH(25℃)が2〜7の範囲内であることが好ましい。
本発明の組成物の粘度は、特に限定するものではないが、好ましくは100mPa・s以下、さらに好ましくは50mPa・s以下、さらには25mPa・s以下であることが好ましい。10mPa・s以下とすることにより、吐出時、特にポンプ吐出時に空気が効率的に混入し、良好な泡が得られやすい。
上記粘度の下限値は、特に限定するものではないが、配合成分の特性の点から実質的には1mPa・s以上、好ましくは3mPa・s以上である。
なお、粘度は、25℃条件下、B型粘度計、ローターNo.2を用いて60rpmの回転数で測定する値である。
本発明の組成物の粘度は組成によって調整することができる。
[ノンガスタイプフォーマー容器]
本発明の毛髪化粧料において、前記の本発明の組成物は、目の粗さが100〜500メッシュである多孔質体を3枚以上有し、1回当たりの前記組成物の吐出量が3ml以上であるノンガスタイプフォーマー容器に収容されていることを特徴とする。
本発明の組成物は、このような構造を有するノンガスタイプフォーマー容器に適するため、吐出される本発明の泡状毛髪化粧料は、泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感に優れ、毛髪同士の摩擦による擦れが低減され、洗い流しやすいので、毛髪のダメージを防止することができる。
本発明のノンガスタイプフォーマー容器は、容器内に収容された本発明の組成物と空気とを混合し、その混合物を容器吐出口から泡状として吐出させるものである。
本発明のノンガスタイプフォーマー容器からの1回当たりの本発明の組成物の吐出量(泡になる前の液体の容量)は3ml以上であり、好ましくは3〜10ml、より好ましくは8〜10mlである。該吐出量が3ml以上であることにより、本発明の泡状毛髪化粧料として充分な量となり、性能(頭髪の洗浄性、洗浄後のコンディショニング性等)が向上する。一方、該吐出量の上限値は特に限定されないが、10ml以下にすることにより、吐出時にノズル等の容器の押し圧が重くなりすぎずに押しやすくなり、容器から泡状毛髪化粧料に吐出させやすく、また安定した泡が得られやすくなる。
なお、「1回当たり」とは、容器から本発明の泡状毛髪化粧料を手に吐出させる操作回数が1回であることをいう。例えば、ポンプ式フォーマー容器の場合はポンピング回数、スクイズ式フォーマー容器の場合はスクイズ回数のそれぞれが1回であることを意味する。
また、「吐出量」は、本発明のノンガスタイプフォーマー容器から本発明の泡状毛髪化粧料を手に吐出させる操作により、容器吐出口から吐出された本発明の組成物の量の平均値をいう。
なお、1回当たりの吐出量が少量のものを多数吐出しても大容量になり得るが、複数回吐出している間に順次、泡が消えてしまうため、クッション性が損なわれるおそれがある。
本発明のノンガスタイプフォーマー容器から本発明の泡状毛髪化粧料を吐出させる1回の操作における本発明の組成物と空気との混合比率(本発明の組成物/空気)は、好ましくは1/12〜1/25(g/cm3)であり、より好ましくは1/14〜1/20(g/cm3)である。該混合比率が1/25未満(g/cm3)であると、泡の形成性が悪化し、吐出物を毛髪や頭皮へ塗布しにくくなる。一方、1/12(g/cm3)を超える範囲では、クリーミーな泡が得られず、洗いやすさ等の使用性が劣化する。
なお、本発明において「本発明の組成物と空気との混合比率」とは、15〜25℃(好ましくは20℃)下で、本発明のノンガスタイプフォーマー容器内において、本発明の組成物1g当たりに混合される空気の体積(cm3)を表す。
また、前記混合比率は、本発明のノンガスタイプフォーマー容器から本発明の泡状毛髪化粧料を吐出させる1回の操作において、本発明の組成物の吐出量が最大量となるときの本発明の組成物と空気との混合比率の平均値を示すものとする。
また、本発明のノンガスタイプフォーマー容器から吐出する本発明の泡状毛髪化粧料の泡体積は、該容器から本発明の組成物を吐出させる操作1回当たり10〜30mLであることが好ましく、20〜25mLであることがより好ましい。該泡体積が10mL以上であると、本発明のノンガスタイプフォーマー容器から手のひらに吐出される吐出物の泡量が充分となり、泡の形成性も向上すると共に、クッション性やボリューム感により、毛髪同士の摩擦が低減され、こすり傷による枝毛、パサつき、つやと指通りの劣化などのダメージを効果的に防止することができる。一方、30mL以下であると、泡の形成性が向上するとともに、泡に占める本発明の組成物の量は充分であり、洗浄力やコンディショニング性が向上する。
なお、「泡体積」とは、15〜25℃(好ましくは20℃)で、本発明のノンガスタイプフォーマー容器から吐出する吐出物をビーカー(容量100mL)内に吐出させたとき、その吐出物である泡の量を水の体積及び吐出回数により測定した平均値をいう。
本発明のノンガスタイプフォーマー容器から吐出する本発明の泡状毛髪化粧料の泡の直径の平均値は、特に限定されないが、好ましくは0.01〜1mm、より好ましくは0.1〜0.3mm、さらに好ましくは0.15〜0.25mmである。泡の平均直径がこの範囲内にあることにより、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさ、クッション性、ボリューム感が一層向上し、毛髪同士の摩擦による擦れが低減され、毛髪のダメージを効果的に防止することができる。泡の平均直径がこの範囲を超えると、泡のきめ細やかさが不十分となり、毛髪がダメージを受けやすくなる。また、泡の平均直径がこの範囲未満であると、泡が硬くなり、毛髪に馴染みにくくなる。
また、本発明のノンガスタイプフォーマー容器から吐出する本発明の泡状毛髪化粧料の泡の直径の標準偏差は、特に限定されないが、好ましくは0.5mm以下、より好ましくは0.2mm以下、さらに好ましくは0.06mm以下である。泡の直径の標準偏差がこの範囲内にあることにより、本発明の泡状毛髪化粧料の泡のきめ細やかさの均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上し、毛髪同士の摩擦による擦れが低減され、毛髪のダメージを効果的に防止することができる。
本発明の泡状毛髪化粧料の泡の直径の平均値と標準偏差は、本発明のノンガスタイプフォーマー容器から吐出された直後の泡の拡大写真を画像解析することにより求めることができる。
本発明のノンガスタイプフォーマー容器から吐出する本発明の泡状毛髪化粧料の25℃における泡の粘度は、特に限定されないが、好ましくは250〜1000mPa・s、より好ましくは300〜900mPa・s、さらに好ましくは350〜800mPa・sである。泡の粘度がこの範囲内にあることにより、泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上し、毛髪同士の摩擦による擦れが低減され、毛髪のダメージを効果的に防止することができる。泡の粘度がこの範囲より高いと、毛髪に馴染ませにくくなり、使用性が低下する傾向がある。泡の粘度がこの範囲より低いと、クッション性が低下し、液だれも起こしやすくなり、毛髪がダメージを受けやすくなる傾向がある。
なお、25℃における泡の粘度は、コーンプレート型レオメーターを用いてずり速度100s-1において、測定開始後100秒後の見掛けの粘度を測定することができる。
本発明のノンガスタイプフォーマー容器は、一定の孔径(メッシュ)を有する多孔質体を3枚以上備えることを特徴とし、それにより、本発明の泡状毛髪化粧料のきめ細やかさ、クッション性、ボリューム感が一層向上し、毛髪同士の摩擦による擦れが低減され、毛髪のダメージを効果的に防止することができる。多孔質体の枚数の上限は、特に限定されないが、好ましくは5枚以下である。多孔質体の枚数が5枚を超えると、本発明のノンガスタイプフォーマー容器から本発明の泡状毛髪化粧料を吐出する場合に押し圧が重くなりすぎたり、泡の粘度が高くなりすぎたりして、使用性に劣る場合がある。
該多孔質体のメッシュ(1cm2当たりの穴の数)は、特に限定されないが、その下限は、好ましくは100、より好ましくは150、さらに好ましくは200であり、上限値は、好ましくは500、より好ましくは400、さらに好ましくは300である。多孔質体のメッシュがこの範囲内にあることにより、泡のきめ細やかさ、均一性、クッション性、ボリューム感が一層向上し、毛髪同士の摩擦による擦れが低減され、毛髪のダメージを効果的に防止することができる。
3枚以上の多孔質体のメッシュは、同一であっても異なっていてもよい。
本発明に用いられる前記ノンガスタイプフォーマー容器としては、具体的には、軟質容器の胴部を手指で押圧することにより使用されるスクイズ式フォーマー容器、ポンプ機構を備えたキャップの頭部(ノズル)を手指で押圧することにより使用されるポンプ式フォーマー容器等が挙げられる。中でも、一定割合で本発明の組成物と空気とを容易に混合できることから、キャップの頭部(ノズル)を手指で押圧することにより使用されるポンプ式フォーマーが好ましく用いられる。
一般的に、容器からの1回当たりの本発明の組成物の吐出量、泡の直径の平均値と標準偏差、粘度等は、本発明の組成物の組成と本発明のノンガスタイプフォーマー容器の構造を適宜、制御することにより調整することが可能である。
一例としてポンプ式フォーマー容器について、以下、図を参照しながら説明する。
本発明に用いられるノンガスタイプフォーマー容器(ポンプ式フォーマー容器)1の一実施形態例を図1に示す。
図1の本発明のポンプ式のノンガスタイプフォーマー容器は、容器本体2とノズル本体3とから構成されている。
ノズル本体3は、上部にはノズル4、リキッドピストン5等を備え、その他シリンダー、空気室、空気と本発明の組成物が混合する気液混合部(図示せず)などを有している。
ノズル本体3の気液混合部の上方には、容器本体の底面に対して略垂直方向に気液混合液が通過する筒状通路11が配置されて、筒状通路11の内部には、気液混合液の流れ方向に対して略垂直に2枚の多孔質体6、7が上下して配置されている。筒状通路11の上部は、筒状通路11に対して略直角に湾曲してノズル吐出口10が設けられており、ノズル吐出口10にはさらに多孔質体8が気液混合液の流れ方向に対して略垂直に配置されている。
ノズル吐出口10の流路の内径断面積は、筒状通路11の流路の内径断面積はよりも狭く、それにより、本発明の組成物と空気の気液混合液が筒状通路11からノズル吐出口10に移行する際に、流速が速くなり、気液混合液が多孔質体8を通過する際の剪断力を大きくできるため、吐出した泡が、よりきめ細やかで均一なものとなりやすい。そのため、3枚以上の多孔質体のうち、少なくとも一つはノズル吐出口10に設けることが好ましい。
ノズル吐出口10の流路の内径断面積と筒状通路11の流路の内径断面積の比(前者/後者)は、特に限定されないが、吐出した泡をよりきめ細やかで均一なものとするためには、1/2〜1/10が好ましく、1/2.5〜1/5がより好ましい。
筒状通路11の流路の内径断面積は、特に限定されないが、気液混合液の流れを確保しつつ、気液混合液がノズル吐出口10に移行する際の流速を上げて吐出した泡をよりきめ細やかで均一なものとするためには、50〜100mm2が好ましく、60〜90mm2がより好ましい。
ノズル吐出口10の流路の内径断面積は、特に限定されないが、気液混合液の流れを確保しつつ、吐出した泡をよりきめ細やかで均一なものとするためには、10〜40mm2が好ましく、15〜35mm2がより好ましい。
ノズル吐出口10の流路の内径断面積は、全経路に渡って同一であってもよいが、同一でなくてもよい。例えば、ノズル吐出口10の筒状通路11との境界部位からノズル吐出口10の内部に配置されている多孔質体8に至るまでは漸次縮径していてもよく、また、前記多孔体8の位置から下流側のノズル吐出口10の開口端部に至るまでは漸次拡径していてもよい。ノズル吐出口10の流路がこのような形状を取ることにより、泡が円滑に吐出され、泡のきめ細やかさや均一性を確保しやすくなる。
多孔質体6、7、8はいかなる素材で形成されていてもよく、例えば、金属、各種樹脂であってもよい。また、多孔質体6、7、8の形状も特に限定されないが、好ましくは、網目状の薄膜である。その場合の、多孔質体6、7、8の面積は、それぞれ配置される筒状通路11の流路の内径断面積、ノズル吐出口10の流路の内径断面積と同じになる。また、多孔質体6、7、8の気液混合液の流れ方向に対する厚みも特に限定されないが、気液混合液の流れを確保しつつ、吐出した泡をよりきめ細やかで均一なものとするためには、10〜1000μmが好ましく、50〜500μmがより好ましい。
なお、多孔質体6、7、8の素材、形状、面積、厚み等は、同一であってもよく、異なっていてもよい。
容器本体2内に収容された本発明の組成物がディップチューブ9を介して、リキッドピストン5内部に送り込まれ、気液混合部で空気と混合される。
本発明のノンガスタイプフォーマー容器1から本発明の組成物を吐出させる際には、手指でノズル4を押圧する。これにより、空気と混合された本発明の組成物が多孔質体6、7及び8を順次通過して泡状となり、ノズル吐出口10から本発明の泡状毛髪化粧料が吐出される。
リキッドピストン5内の容積、ノズル4の押し下げる距離(ストローク)等を調整することにより、容器からの1回当たりの本発明の組成物の吐出量を制御することが可能となる。これにより、該吐出量を3ml以上とすることができる。
図1の例において、容器本体2に本発明の組成物が収容される量は、約450(mL)である。
本発明のノンガスタイプフォーマー容器1の高さ(容器本体2の底面からノズル4上部まで)は19(cm)である。
容器本体2の底面の径は4.2(cm)である。
[毛髪化粧料の使用方法]
本発明の毛髪化粧料の使用方法は、以下のステップ(1)〜(4)を含むことを特徴とする。
(1)本発明の毛髪洗浄剤を吐出した泡状毛髪洗浄剤で毛髪及び/又は頭皮を洗浄する工程
(2)ステップ(1)の後、毛髪洗浄剤を洗い流す工程
(3)ステップ(2)の後、本発明の毛髪保護料を吐出した泡状毛髪保護料を毛髪に塗布する工程
(4)ステップ(3)の後、毛髪保護料を洗い流す工程
本発明の毛髪化粧料は、毛髪洗浄剤として単独で用いてもよく、また、毛髪保護料として単独で用いてもよいが、毛髪洗浄剤で毛髪を洗浄した後に毛髪保護料で毛髪を処理する態様が好ましい。毛髪洗浄剤と毛髪保護料の両方を泡状にすることにより、毛髪の摩擦ダメージをより効率的に防ぐことができる。
すなわち、毛髪洗浄剤を泡状にすることで、泡立てるために毛髪同士をこすり合わせる必要が無くなり、毛髪の摩擦ダメージを減らすことができ、毛髪保護料も泡状にすることで、塗布時に泡で包みこむだけでいいため、毛髪にすり込む必要が無くなり、極めて簡単に洗い流しできるため、水洗時における毛髪の摩擦ダメージを減らすことができる。
以下、より具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
ステップ(1)において、本発明のノンガスタイプフォーマー容器から本発明の泡状毛髪洗浄剤を吐出し、毛髪と頭皮に塗布し、もみ洗いする。
ステップ(2)において、ステップ(1)の後、毛髪洗浄剤を洗い流す。
本発明の泡状毛髪洗浄剤は泡量の多く、きめ細やかであるため、泡のクッション性が高まり、泡立て時や洗い流し時における毛髪のこすれを回避できる。
ステップ(3)において、ステップ(2)の後、本発明のノンガスタイプフォーマー容器から本発明の泡状毛髪保護料を吐出し、毛髪に塗布し、なじませる。
ステップ(4)において、ステップ(3)の後、毛髪保護料を洗い流す。
本発明の泡状毛髪保護料は泡量の多く、きめ細やかであるため、泡のクッション性が高まり、塗布時や洗い流し時における毛髪のこすれを回避できる。
さらに、本発明の毛髪化粧料の使用方法の一例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
(1)髪と頭皮をお湯で濡らす。
(2)泡状の本発明の毛髪洗浄剤を手にとり、毛髪と頭皮にたっぷり塗布する。
(3)毛髪をこすらず、毛髪と頭皮をもみ洗いする。
(4)お湯で洗い流す。
(5)泡状の本発明の毛髪保護料を手に取り、毛髪になでつける。
(6)お湯で洗い流す。
(7)タオルで毛髪を抜き取り、ドライヤーで乾かす。
この工程の中では、以下の点で摩擦ダメージの原因を解決できる。
(3)本発明の毛髪洗浄剤が泡状であり、毛髪同士をこすって泡立てる必要がなく、摩擦が生じない。
(5)本発明の毛髪保護料が泡状であり、毛髪にすり込まなくてもなじむため、摩擦が生じない。
(6)油成分が少ないため、簡単に洗い流しができ、毛髪同士に摩擦が生じない。
(7)毛髪への油成分残留がほぼ無く乾きやすく、ドライ時の毛髪同士の摩擦が極めて少ない。
また、本発明の毛髪化粧料の使用方法では、塗布・泡立て・洗い流し・ドライという全ての工程において、従来の使用方法より相当にスピーディである。家庭における使用だけでなく、理美容室における業務用としての使用について、作業性の優位がある。
[本発明の毛髪洗浄剤の効果]
(1)従来の毛髪洗浄剤では、毛髪が摩擦によるこすり傷を受けており、それを原因とする枝毛、パサつき、つやと指通りの劣化というダメージが起きている。本発明の毛髪洗浄剤は、摩擦ダメージを与えずに毛髪を洗うことができる。
(2)従来の毛髪洗浄剤において髪の上で作られる泡は、バラつきが激しく、サイズも平均0.8mm程度と大きなものである。そのため、ムラのある洗い上がりとなり、さらに毛穴(平均0.2mm程度の大きさ)の中まで洗いにくい。本発明の毛髪洗浄剤の泡は、バラつきが極めて少なく均一であり、かつサイズも平均0.15〜0.25mmの小さなものである。そのため、ムラなく毛穴の中までしっかり洗うことができる。
(3)従来の毛髪洗浄剤では泡立てるのに相当な時間と手間がかかるが、本発明の毛髪洗浄剤は泡立てる必要がないため、作業時間の短縮となる。特に理美容室での業務用としての使用において、大きな利点となる。
(4)理美容室において、繰り返し行うシャンプーによるスタッフの手荒れの問題は深刻で、若手スタッフの退職原因の上位となっている。手袋を着用しての施術が手荒れ防止のために有効であるが、毛髪をこする際に手袋が毛髪を引っ張ってしまい、顧客に不快感を与えるために認められないケースも多い。本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪をこすることがないため、手袋を着用して行っても顧客に不快感を与えない。これにより、スタッフの手荒れ問題を解決できる。
[本発明の毛髪保護料の効果]
(1)従来の毛髪保護料は、油成分の多いクリーム状のため、塗布でのすり込み、長時間かかる洗い流し作業や乾かし作業で、毛髪が摩擦によるこすり傷を受けており、それを原因とする枝毛、パサつき、つやと指通りの劣化というダメージが起きている。本発明の毛髪保護料は、摩擦ダメージを与えずに毛髪のコンディショニングを上げることができる。
(2)従来の毛髪保護料は、クリーム状が一般的であり、クリーム状を形成するためもあって油成分濃度が20%程度である。そのため、仕上がりはしっとり感やまとまり感が出やすい反面、ボリュームのあるふんわり感が出にくくなっている。本発明の毛髪保護料は、液状のものをフォーマー容器で泡にするため、油成分濃度を0.1〜3.0%程度に抑えることができる。そのため、仕上がりはボリュームのあるふんわり感が出やすいという利点がある。
(3)従来の毛髪保護料は、油成分濃度が高いために毛髪表面で被膜を張りやすく、毛髪内部への浸透力が弱い。そのため、補修成分や保湿成分などの有効成分が毛髪内部まで効きにくくなっている。本発明の毛髪保護料は油成分濃度が低いために毛髪内部への浸透力が強い。そのため、有効成分が毛髪内部まで効きやすく、毛髪の内側からしっとり感やまとまり感を実現することができる。
(4)従来の毛髪保護料は、油成分濃度が高いために洗い流し後も毛髪に油成分が残留しやすい。そのため、ドライヤーで乾かすのに時間がかかり、毛髪同士の摩擦ダメージが大きくなりやすく、かつ長時間の熱によるダメージも加わりやすい。本発明の毛髪保護料は油成分濃度が低いために洗い流し後に毛髪に油成分がほとんど残留しない。そのため、ドライヤーで速く乾かすことができ、毛髪同士の摩擦ダメージと熱ダメージを大幅に削減させることができる。
[毛髪化粧料セット]
本発明の毛髪化粧料は、毛髪洗浄剤として単独で用いてもよく、また、毛髪保護料として単独で用いてもよいが、本発明の毛髪洗浄剤と毛髪保護料を組み組み合わせた毛髪化粧料セットとして使用することが好ましい。本発明の毛髪洗浄剤と毛髪保護料のセットとして使用して両方を泡状にすることにより、毛髪の摩擦ダメージをより効率的に防ぐことができる。
上記毛髪化粧料の使用方法のように、毛髪洗浄剤で毛髪を洗浄・洗い流した後に、インバスタイプ毛髪保護料で毛髪を処理・洗い流し、その後に乾燥させるのが一般的である。
本発明の毛髪洗浄剤で毛髪を洗浄・洗い流した後に、例えば、従来のクリーム状のインバスタイプ毛髪保護料で毛髪を処理・洗い流した場合には、毛髪保護料の処理の段階で毛髪同士をこすり合わされて損傷し、また、ドライヤーによる乾燥に時間がかかるため、熱による毛髪のダメージを避けることができない。
また、例えば、従来のクリーム状の毛髪洗浄剤で毛髪を洗浄・洗い流した場合では、たとえその後に、本発明の毛髪保護料を使用したとしても、毛髪洗浄の段階で毛髪同士のこすり合わせによる損傷を回避できない。
従って、本発明の毛髪洗浄剤と毛髪保護料のセットとして使用することにより、初めて、毛髪のダメージを回避することができる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1:毛髪洗浄剤(シャンプー)の調製
表1に示す組成にて各成分を混合し、水に希釈して全体を100重量部に調整したものを、図1に記載のポンプ式ノンガスタイプフォーマー容器1の容器本体2に入れて毛髪洗浄剤(シャンプー)を得た。
実施例2:毛髪保護料(トリートメント)の調製
表2に示す組成にて各成分を混合し、水に希釈して全体を100重量部に調整したものを、図1に記載のポンプ式ノンガスタイプフォーマー容器1の容器本体2に入れて毛髪保護料(トリートメント)を得た。
[毛髪洗浄による毛髪ダメージの評価]
従来のクリーム状のシャンプー(アプルセルマスクトシャンプー、サニープレイス製)及び実施例1で得られた毛髪洗浄剤から吐出した泡状シャンプーを用いて、毛髪検体(N=5)を連続して30回洗浄した。
洗浄後の毛髪の中から太さが一定の毛髪を5本選定し、TA.XT Plus(Stable Micro Systems製)の装置を用いて引張強度(g単位)を測定した。また、得られた毛髪の拡大写真を図2(従来のシャンプー)及び図3(実施例1のシャンプー)に示す。
表3により、実施例1のシャンプーの方が、従来のシャンプーに比べ、髪の強度を保っており、また、図2、3により、従来のシャンプーを繰り返した髪にはこすり傷が生じており、実施例1のシャンプーを繰り返した髪は傷が無く、実施例1のシャンプーの方が毛髪保護効果に優れることが分かった。
[泡の直径及び標準偏差の評価]
従来のクリーム状のシャンプー(アプルセルマスクシャンプー、サニープレイス製)を手のひらで軽く泡立てた泡の拡大写真を撮影した。図4に示す。
また、従来のクリーム状のシャンプー(アプルセルマスクシャンプー、サニープレイス製)を髪の上でしっかり泡立てた泡の拡大写真を撮影した。図5に示す。
また、実施例1で得られた毛髪洗浄剤から吐出した泡状シャンプーの拡大写真を撮影した。図6に示す。
図5と図6の拡大写真を、顕微鏡画像解析システム(倒立型顕微鏡IX−71,顕微鏡用カメラDP−72、オリンパス株式会社製)により画像解析を行い、泡の直径の平均値(mm)と標準偏差(mm)を求めた。平均値(mm)と分散を示すグラフを図7に示す。
図4〜6より、従来のシャンプーの場合、髪の上でしっかり泡立てると、泡が細やかになるものの、実施例1のシャンプーはフォーマー容器から吐出した段階で、さらに細やかな泡であることが分かる。
図7より、従来のシャンプーを髪の上でしっかり泡立てた泡のサイズは平均0.8mm、標準偏差0.67mmで、サイズのバラつきも大きい。それと比較して、実施例1のシャンプーは、容器から吐出した泡のサイズは平均0.2mm、標準偏差0.06mmで、サイズも均一であることが分かる。
[トリートメントの毛髪浸透性の評価]
従来のクリーム状トリートメント(ファブラストリートメント、理創化研製)を赤色に着色したものと、実施例2で得られた毛髪保護料を赤色に着色したものをノンガスタイプフォーマー容器から吐出した泡状トリートメントを、それぞれ脱色した毛髪検体に同量を塗布し、30分放置後、洗い流して乾燥した状態の断面拡大写真を撮影した。それぞれ、図8及び図9に示す。
図8及び図9より、従来のトリートメントは浸透性が低く、髪内部まで浸透していないが、実施例2のトリートメントは浸透性が高く、髪内部まで浸透していることが分かる。
[乾燥しやすさの評価]
従来のトリートメントと実施例2で得られた毛髪保護料を吐出した泡状トリートメントを毛髪の毛束に同量を塗布し、10分放置後に洗い流し、ドライヤー(Nobby Specialist NB1900、Nobby製、1200W)で乾かし、洗い流した状態から元の乾燥状態に戻るまでの時間(秒)を測定し、ドライスピードをテストした。結果を表4に示す。
なお、従来のトリートメントは、以下の3製品の平均値とした。
・製品A:キットソン エアリーヘアトリートメント、理創化研製(クリーム状)
・製品B:サロンオンリートリートメントn、ヘンケルジャパン製(クリーム状)
・製品C:アプルセルマスクトリートメント、サニープレイス製(クリーム状)
従来のトリートメントで処理した毛髪は乾燥するのに214.66秒かかったのに対して、実施例2のトリートメントで処理した毛髪は172.02秒でドライでき、速く乾かせることが分かる。
1 ノンガスタイプフォーマー容器(ポンプ式フォーマー容器)
2 容器本体
3 ノズル本体
4 ノズル
5 リキッドピストン
6、7、8 多孔質体
9 ディップチューブ
10 ノズル吐出口
11 筒状通路

Claims (21)

  1. 両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含む組成物が、目の粗さが100〜500メッシュである多孔質体を3枚以上有し、1回当たりの前記組成物の吐出量が3ml以上であるノンガスタイプフォーマー容器に収容されていることを特徴とする、毛髪洗浄剤及びインバスタイプ毛髪保護料から選ばれる毛髪化粧料。
  2. 前記両性界面活性剤のHLB値が、4〜18である、請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 前記非イオン性界面活性剤のHLB値が、4〜18である、請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
  4. 前記両性界面活性剤のHLB値と前記非イオン性界面活性剤のHLB値の比(両性界面活性剤のHLB値/非イオン性界面活性剤のHLB値)が、4/18〜18/4である、請求項1〜3の何れか1項に記載の毛髪化粧料。
  5. 前記組成物(100重量%)に対する前記両性界面活性剤の含有量が、0.01〜10重量%である、請求項1〜4の何れか1項に記載の毛髪化粧料。
  6. 前記組成物(100重量%)に対する前記非イオン性界面活性剤の含有量が、0.01〜30重量%である、請求項1〜5の何れか1項に記載の毛髪化粧料。
  7. 前記組成物(100重量%)に対する前記両性界面活性剤及び前記非イオン性界面活性剤の合計含有量が、1〜25重量%である、請求項1〜6の何れか1項に記載の毛髪化粧料。
  8. 前記組成物における前記両性界面活性剤100重量部に対する前記非イオン性界面活性剤の含有量が、30〜300重量部である、請求項1〜7の何れか1項に記載の毛髪化粧料。
  9. 前記両性界面活性剤が、アルキルアミドベタイン型界面活性剤、及びアミドアミノ酸からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1〜8の何れか1項に記載の毛髪化粧料。
  10. 前記両性界面活性剤が、コカミドプロピルベタインである、請求項1〜9の何れか1項に記載の毛髪化粧料。
  11. 前記非イオン性界面活性剤が、モノ又はジエタノールアミド型界面活性剤、及びシリコーン系界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1〜10の何れか1項に記載の毛髪化粧料。
  12. 前記非イオン性界面活性剤が、コカミドジエタノールアミド、及びPEG−10ジメチコンからなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1〜11の何れか1項に記載の毛髪化粧料。
  13. 吐出される泡の平均直径が0.01〜1mmであり、標準偏差が0.5mm以下である、請求項1〜12の何れか1項に記載の毛髪化粧料。
  14. 吐出される泡の25℃における粘度が250〜1000mPa・sである、請求項1〜13の何れか1項に記載の毛髪化粧料。
  15. 毛髪洗浄剤である、請求項1〜14の何れか1項に記載の毛髪化粧料。
  16. 前記組成物(100重量%)に対する陽イオン性界面活性剤の含有量が、1重量%以下である、請求項15に記載の毛髪化粧料。
  17. インバスタイプ毛髪保護料である、請求項1〜14の何れか1項に記載の毛髪化粧料。
  18. 油成分の含有量が、前記組成物(100重量%)に対して20重量%以下である、請求項17記載の毛髪化粧料。
  19. 前記組成物(100重量%)に対する陽イオン性界面活性剤の含有量が、1重量%以下である、請求項17又は18に記載の毛髪化粧料。
  20. 下記ステップ(1)〜(4)を含む、毛髪化粧料の使用方法。
    (1)請求項15又は16に記載の毛髪洗浄剤を吐出した泡状毛髪洗浄剤で毛髪及び/又は頭皮を洗浄する工程
    (2)ステップ(1)の後、毛髪洗浄剤を洗い流す工程
    (3)ステップ(2)の後、請求項17〜19のいずれか1項に記載の毛髪保護料を吐出した泡状毛髪保護料を毛髪に塗布する工程
    (4)ステップ(3)の後、毛髪保護料を洗い流す工程
  21. 請求項14又は15に記載の毛髪洗浄剤と請求項17〜19のいずれか1項に記載のインバスタイプ毛髪保護料を組み合わせた毛髪化粧料セット。
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