JP2017536959A - 薬物送達デバイス - Google Patents

薬物送達デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2017536959A
JP2017536959A JP2017548339A JP2017548339A JP2017536959A JP 2017536959 A JP2017536959 A JP 2017536959A JP 2017548339 A JP2017548339 A JP 2017548339A JP 2017548339 A JP2017548339 A JP 2017548339A JP 2017536959 A JP2017536959 A JP 2017536959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dose
wheel
gear
drug delivery
delivery device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2017548339A
Other languages
English (en)
Inventor
ジョーセフ・バトラー
アントニー・ポール・モーリス
ウィリアム・ジェフリー・アーサー・マーシュ
マシュー・メレディス・ジョーンズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanofi SA
Original Assignee
Sanofi SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanofi SA filed Critical Sanofi SA
Publication of JP2017536959A publication Critical patent/JP2017536959A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31533Dosing mechanisms, i.e. setting a dose
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31533Dosing mechanisms, i.e. setting a dose
    • A61M5/31535Means improving security or handling thereof, e.g. blocking means, means preventing insufficient dosing, means allowing correction of overset dose
    • A61M5/31536Blocking means to immobilize a selected dose, e.g. to administer equal doses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31533Dosing mechanisms, i.e. setting a dose
    • A61M5/31545Setting modes for dosing
    • A61M5/31548Mechanically operated dose setting member
    • A61M5/31561Mechanically operated dose setting member using freely adjustable volume steps

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

本発明は、一般に、薬剤のいくつかの使用者可変用量を選択し投薬するための薬物送達デバイスを対象とする。デバイスは、窓または開口部を有するハウジング(10)と、ハウジング(10)に対する回転によって用量を設定するように動作可能な用量セレクタ(40)と、投薬方向におけるピストン(111)の動きを制御する解放部材(100)と、ディスプレイとを含む。ディスプレイは、1の位数字ホイール(51)と、10の位数字ホイール(52)とを含み、それらは1の位数字ホイール(51)の連続的な回転が10の位数字ホイール(52)の断続的な回転動作に移されるように互いに連結される。解放部材(100)は、用量投薬中、用量セレクタ(40)によって設定された用量に対応する角度に回転し、それによってピストンが投薬方向に動かされる。1の位数字ホイール(51)は、ギア機構(54、55)によって、10の位の数字ホイール(52)に連結される。デバイスは、クラッチ機構(60)をさらに含む。クラッチ機構は、用量設定中は、1の位数字ホイール(51)を、用量セレクタ(40)に回転方向に連結しかつ、1の位数字ホイール(51)を、解放部材(100)からデカップリングし、用量投薬中は、1の位数字ホイール(51)を、用量セレクタ(40)から回転方向にデカップリングしかつ、1の位数字ホイール(51)を、解放部材(100)に連結する。

Description

本発明は、一般に、薬剤のいくつかの使用者可変用量を選択し投薬するのに適した薬物送達デバイスを対象とする。
ペン型薬物送達デバイスには、正式な医療訓練を受けていない者によって定期的な注射が行われる適用例がある。こうした適用例は、糖尿病の患者の間でますます一般的になっており、自己療法により、このような患者は自身の糖尿病の効果的な管理を行うことができる。実際に、このような薬物送達デバイスでは、使用者は、薬剤のいくつかの使用者可変用量を個別に選択し投薬することができる。本発明は、所定用量の投薬だけが可能であり、設定用量を増加または減少させることができない、いわゆる固定用量デバイスは対象としない。
基本的に2つのタイプの薬物送達デバイス、すなわち:リセット可能デバイス(すなわち、再使用可能なもの)、およびリセット不可能デバイス(すなわち、使い捨てのもの)がある。たとえば、使い捨てペン送達デバイスは独立型デバイスとして供給される。このような独立型デバイスには、着脱可能な充填済みカートリッジがない。というより、その充填済みカートリッジは、デバイス自体を壊さなければこれらのデバイスから取り出し、取り替えることができない。したがって、このような使い捨てデバイスは、リセット可能な用量設定機構を有する必要がない。本発明は、両方のタイプのデバイス、すなわち使い捨てデバイスならびに再使用可能デバイスに適用することができる。
こうしたタイプのペン送達デバイスは(拡大された万年筆に似ていることが多いのでこのように名づけられた)、一般に、3つの主な要素である、多くの場合ハウジングまたはホルダに収容されるカートリッジを含む本体カートリッジセクションと;カートリッジセクションの一方端に連結されたニードルアセンブリと;カートリッジセクションの他方端に連結された用量投薬セクションと:を含む。カートリッジ(アンプルと呼ばれることが多い)は、典型的には、医薬品(たとえば、インスリン)が充填されたリザーバと、カートリッジリザーバの一方端に配置された可動のゴムタイプの栓またはストッパと、多くはくびれている他方端に配置された穿孔可能なゴム封止を有する上部とを含む。典型的には、圧着環状金属バンドが、ゴム封止を所定位置に保持するのに使用される。典型的には、カートリッジハウジングは、プラスチックで作られるが、カートリッジリザーバは、従来からガラスで作られてきた。
ニードルアセンブリは、典型的には、交換可能な両頭針アセンブリである。注射の前に、交換可能な両頭針アセンブリをカートリッジアセンブリの一方端に取り付け、用量を設定してから、設定用量を投与する。このような着脱可能なニードルアセンブリは、カートリッジアセンブリの穿孔可能な封止端にねじ留めされるまたは押し付けられる(すなわち、カチッと留められる)。
用量投薬セクションまたは用量設定機構は、典型的には、ペンデバイスの、用量設定(選択)に使用される部分である。注射の間、用量設定機構に収容されているスピンドルまたはピストンロッドが、カートリッジの栓またはストッパを押す。この力により、カートリッジに収容されている医薬品が、取り付けられたニードルアセンブリを通って注射される。注射の後、ほとんどの薬物送達デバイスおよび/またはニードルアセンブリの製造業者および納入業者が一般に推奨するように、ニードルアセンブリを取り外し処分する。
薬物送達デバイスタイプの別の区分は、駆動機構に関連する:たとえば使用者が注射ボタンに力を加えることによって手動で駆動されるデバイス、ばねなどによって駆動されるデバイス、およびこれら2つの概念を組み合わせたデバイス、すなわち使用者が注射力を及ぼすことがそれでもやはり必要とされるばね補助式デバイスがある。ばね型デバイスは、予め負荷が掛けられているばねと、用量選択の間に使用者によって負荷が掛けられるばねとを含む。蓄積エネルギーデバイスには、ばねで予め掛けられた負荷と、たとえば用量設定中に、使用者によって提供された追加のエネルギーとの組合せを用いるものがある。
特許文献1には、用量表示ホイールとスプライン連結にあり直接係合している用量設定部材を含む、ばね駆動薬物送達デバイスが開示されている。用量表示ホイールは、ばねと相互作用する駆動部材に作用するギアホイールに恒久的に連結されている。駆動スリーブは、用量設定モードと用量投薬モードとの間でデバイスを切り替えるようにピストンロッドから動作可能に解放可能である。
特許文献2には、ダイヤルグリップを数字マーキングを担持する単位ギアに恒久的に連結する遊星ギアボックスを含む注射デバイスが開示されている。
用量精度の理由から、使用者が実際の設定用量を簡単に確認することができることが欠かせない。いくつかのデバイスは、数字スリーブを含み、その数字スリーブの外面の螺旋状パスには一連の数値がもたらされている。数字スリーブは、用量設定中および用量投薬中に回転し、実際の設定用量はデバイスの窓から見える。このような数字スリーブディスプレイには、薬物送達デバイスを最小化しようとすることで、結果的に数字スリーブがより小さくなり、したがって数値のサイズがより小さくなり、視覚に障害のある使用者には読みづらくなることがあるという欠点がある。
特許文献3には、設定用量を表示する用量設定要素に目盛を含む用量設定要素を含む薬物送達デバイスが開示されている。
特許文献4には、その周辺部に沿って帯状に数字をそれぞれ担持する2つの可撓性ディスクを含む用量ディスプレイが開示されている。用量設定部材に恒久的に連結されているスプロケットドラムは、1の位カウントディスクのスプロケット孔に係合する10個のスプロケットと、10の位カウントディスクのスプロケット孔に係合する1つのスプロケットとを有する。可撓性ディスクは、デバイスの円筒形または丸みを帯びたハウジングに適合するように面取りされている。一代替実施形態では、用量設定グリップに恒久的に連結される1つの単一可撓性ディスクがもたらされる。特許文献4の用量ディスプレイは、用量投薬中に用量設定部材またはグリップが回転して戻ることが必要であり、使用者の中にはそれを邪魔または混乱を招くと考える者もいる。さらに、2つのディスクを含む実施形態では、10の位カウントディスクは、スプロケットがスプロケット孔に係合されていないときの意図せぬ回転運動に対して固定されていない。したがって、10の位カウンタディスクが意図しないで動かされると、読み違いが起こり、結果的に用量精度が下がる恐れがある。
WO2014/166900A1 WO2014/166916A1 WO98/56436A1 WO01/87386A1
本発明の目的は、選択用量を確実に表し、使用のしやすさが改善された、薬物送達デバイスを提供することである。
この目的は、請求項1に記載の薬剤のいくつかの使用者可変用量を選択し投薬するための薬物送達デバイスによって達成される。デバイスは、使い捨てデバイス、すなわち空のカートリッジを交換することができないデバイスであってよい。デバイスは、たとえばアパーチャまたは窓を含むハウジングと、ハウジングに対する回転によって用量を設定するように動作可能な用量セレクタと、投薬方向におけるピストンの動きを制御する解放部材と、ディスプレイとを含む。ディスプレイは、少なくとも1つの数字ホイールまたは数字スリーブ、好ましくは1の位数字ホイールと10の位数字ホイールとを含む。1の位数字ホイールおよび10の位数字ホイールは、1の位数字ホイールの連続的な回転が10の位数字ホイールの断続的な回転動作に移されるように互いに連結される。
本発明の第1の独立態様によれば、1の位数字ホイールは、ギア機構によって10の位数字ホイールに連結される。ギア機構は、好ましくは、1の位数字ホイールの連続的な回転を10の位数字ホイールの断続的な回転動作に移すだけでなく、10の位数字ホイールの意図せぬ動きを阻止することができる。10の位数字ホイールのそのような意図せぬ動きは、たとえば、1の位数字ホイールが、10の位数字ホイールの断続的な回転動作の工程と工程の間10の位数字ホイールを所定位置にロックする***した円形ブロックディスクを含むようにすれば、回避することができる。10の位数字ホイールは、***した円形ブロックディスクに当接するいくつかの凹形接触面を有することができる。円形ブロックディスクは、1の位数字ホイールの駆動ドッグが10の位数字ホイールの対応する被動ドッグ(driven dog)に係合すると10の位数字ホイールの動きが可能になるように、凹部を有することができる。
本発明のさらなる独立態様によれば、解放部材は、用量投薬中、用量セレクタによって設定された用量に対応する角度に回転し、それによってピストンが投薬方向に動かされる。デバイスは、クラッチ機構をさらに含む。クラッチ機構は、用量設定中は数字ホイールまたは数字スリーブ好ましくは1の位数字ホイールを用量セレクタに、回転方向に連結し、解放部材からデカップリングし、用量投薬中は数字ホイールまたは数字スリーブ好ましくは1の位数字ホイールを用量セレクタから、回転方向にデカップリングし、解放部材に連結する。換言すると、数字ホイールまたは数字スリーブ好ましくは1の位数字ホイールは、用量設定すなわちダイヤルアップまたはダイヤルダウンの間は用量セレクタの回転に追従し、その一方で用量投薬中は解放部材の回転に追従する。したがって、用量セレクタは、用量投薬中は静止した状態が保たれ、その間、ディスプレイは、解放部材の回転とともに減少する実際の選択用量を依然として示す。この点において、クラッチ機構は、用量設定位置と用量投薬位置との間で、好ましくは軸方向運動によって、切り替えられるように動作可能である。クラッチ機構がその用量設定位置にあるとき、数字ホイールまたは数字スリーブは、クラッチ機構を介して用量セレクタに回転方向に連結され、解放部材から回転方向にデカップリングされ、クラッチ機構がその用量投薬位置にあるとき、数字ホイールまたは数字スリーブは、用量セレクタから回転方向にデカップリングされ、クラッチ機構を介して解放部材に回転方向に連結される。
用量設定中は用量セレクタに対してディスプレイ部材を拘束し、用量投薬中は解放部材に対してディスプレイ部材を拘束する案は、デバイスの駆動機構に関係なく、様々な異なる薬物送達デバイスに適用可能である。たとえば、本発明は、ばね駆動デバイスならびに手動での駆動デバイスにおいて使用することができる。さらに、本発明は、軸方向および/または回転方向に駆動されるばねまたはピストンロッドによって、投薬中にピストンが前方に軸方向に押されるデバイスに適用可能である。
本発明によれば、デバイスは、少なくとも1の位数字ホイールと10の位数字ホイールを含む。それによって、視覚に障害がある人でも読むことができる比較的大きな目盛の数値を表示することが可能になる。さらに、選択用量のすべての単一数字が表示されるので、1つおきの数字しか示さないディスプレイに比べて、用量サイズの可読性が向上する。数字ホイールは、平坦面にそれぞれ延びる剛性ディスクであってよい。
ハウジングは、他の構成要素部材を包むおよび/または案内する単一の一体構成要素または多構成要素部材であってよい。好ましくは、ハウジングは、外側ハウジングシェルと、シャシまたは同様の内側ハウジング部材とを含む。窓または開口部は、ハウジングに設けられ、そこから数字ホイールを見ることができ、表示された用量を読むことができる。閉じた透明な窓は、表示用量を拡大するようにレンズを含むことができる。窓は、さらに、デバイスにほこりまたは同様の汚物が入り込むのを防ぐ。
用量セレクタ(ダイヤルグリップ)および/または解放部材は、ハウジングに対して回転可能なディスク形またはカップ形の構成要素部材であってよい。好ましくは、それらは、共通軸周りに回転可能である。ピストンは、カートリッジ内および/またはハウジングもしくはカートリッジホルダ内に案内される。好ましくは、ピストンは、用量セレクタおよび/または解放部材の回転軸に対して垂直な方向に軸方向に動くことができる。
本発明の好ましい一実施形態は、ゼネバ駆動(マルタクロス)機構を含む。たとえば、ギア機構は、1の位数字ホイールに設けられる駆動ドッグと、10の位数字ホイールに設けられるいくつかの対応する被動ドッグとを含む。1の位数字ホイールの駆動ドッグが10の位数字ホイールの対応する被動ドッグに係合するたびに、10の位数字ホイールは、所与の増分単位回転され、つまり1の位数字ホイールが連続的に回転運動すると10の位数字ホイールが段階的に回転運動することになる。好ましくは、1の位数字ホイールは、1つの単一駆動ドッグを含み、0から9までの数値を備える。別法として、1の位数字ホイールは、2つの駆動ドッグを含み、0から9までの数値を2つずつ備える。
好ましくは、最大設定可能用量は、最大用量止め具機能によって所与の値に制限される。さらに、用量投薬運動の終了位置を決定することができるゼロ単位用量止め具機能が設けられる。たとえば、薬物送達デバイスは、用量設定中は用量セレクタに回転方向に連結され、用量投薬中は解放部材に回転方向に連結される、用量リングギアを含むことができる。用量リングギアは、ハウジングに対して回転方向に拘束されるハウジング部材または構成要素部材に設けられる対応する反対の止め具を含む最大用量止め具機能および/または最小用量止め具機能を有することができる。換言すると、用量リングギアは、エンドストップ位置間で、ハウジングに対して所定の程度回転することが可能にされる。
用量リングギアが1の位数字ホイールに恒久的に回転方向に連結される場合、ゼロ単位止め具および/または最大用量止め具に対する用量リングギアの位置は、1の位数字ホイールおよび10の位数字ホイールによって表示される。
クラッチは、さらに、用量リングギアを1の位数字ホイールに回転方向に連結し、用量設定中は、用量リングギアを用量セレクタに回転方向に連結し解放部材からデカップリングすることができ、用量投薬中は、用量リングギアを解放部材に回転方向に連結し用量セレクタからデカップリングすることができる。したがって、クラッチは、いくつかの異なる構成要素部材を連結およびデカップリングする多機能要素である。好ましくは、クラッチおよび解放部材はそれぞれ少なくとも1つのギアホイールを含む。
本発明の好ましい一実施形態によれば、クラッチは、第1のギアホイールと、たとえば軸部分を介して第1のギアホイールに対して回転方向に拘束される第2のギアホイールとを有する、クラッチギアを含む。
クラッチギアは、第1のギアホイールが用量セレクタおよび1の位数字ホイールに回転方向に連結され第2のギアホイールが用量リングギアに回転方向に連結される用量設定位置と、第1のギアホイールが1の位数字ホイールに回転方向に連結され第2のギアホイールが用量リングギアおよび解放部材に回転方向に連結される用量投薬位置との間で、軸方向に動くことができることが好ましい。用量設定位置では、第2のギアホイールは、解放部材からデカップリングされ、用量投薬位置では、第1のギアホイールは、用量セレクタからデカップリングされる。
クラッチギアは、第1の軸周りに回転可能であってよく、用量セレクタ、用量リングギアおよび解放部材は、第1の軸に平行でありそこからオフセットした第2の共通軸周りに回転可能である。
薬物送達デバイスは、クラッチを作動させるトリガをさらに含むことができる。トリガは、ハウジング内に枢動するように取り付けられる(pivot−mounted)クラッチレバーを含むことができる。好ましくは、クラッチレバーは、トリガが作動したときクラッチを軸方向に変位させるための、クラッチの一部を少なくとも部分的に囲繞する案内スリーブを含む。レバーは、トリガの作動が案内スリーブの軸方向変位を引き起こすように、ハウジングまたはハウジングのシャシ内で支持される。
好ましい一実施形態では、デバイスは、ばね駆動デバイスである。ばねは、デバイスの組み立て中または組み立て前にチャージ(緊張)される圧縮ばねであってよい。別法として、ばねは、用量設定中にチャージしてもよい。好ましくは、デバイスは、終わりまでずっとチャージされているばね、すなわちデバイスまたはそのカートリッジが空になるまでいくつかの使用者選択可能可変用量の投薬を可能にするばねを含む、使い捨てデバイスである。したがって、用量設定および用量投薬に必要な力は、比較的低い。
ばねは、ピストンに直接的または間接的に作用することができる。好ましくは、ケーブル、ベルトまたはワイヤは、解放部材が回転したときピストンがばねによって投薬方向に押されるように、その端部の一方がピストンに取り付けられ、他方の端部が解放部材のケーブルスプールに取り付けられる。比較的小さな直径のスプールに巻き付けられるケーブルの代替として、歯付きベルトおよび歯付きベルトドラムを使用することもでき、その場合、ベルトは、ベルトドラムの約75%にわたって巻き付けられる。これは、アセンブリおよび使用時の丈夫さの点で有利である。
ばねの制御されない解放を回避するために、デバイスは、用量設定中は解放部材の回転を阻止し用量投薬中は解放部材の回転を可能にする止め具要素をさらに含むことができる。
用量設定および/または用量投薬したとき触覚およびまたは可聴のフィードバックを生成するクリッカ機構、またはカートリッジ内に残っている薬剤の量を超える用量の設定を防ぐ最終用量止め具機構のような追加の機能を提供することができる。たとえば、ダイヤルクリッカは、たとえばシャシまたは外側ハウジングシェルにある可撓性フィンガに係合する用量セレクタの歯のリングによってもたらされる。投薬クリッカは、解放部材を含むことができる。別法として、クリッカは、用量投薬リングギアおよび回転方向に固定された構成要素によって提供することができる。最終用量止め具機能は、ねじ付き軸と、ナットとを含むことができ、軸またはナットのうちの一方は、用量セレクタに回転方向に連結され、他方は、回転方向に固定される。ねじ付き軸およびナットは、用量がカートリッジ内に残っている薬剤の量を超えて設定される場合にさらなる相対的な回転を阻止する対応する止め具を有することができる。こうして、用量セレクタの(ダイヤルアップ方向における)さらなる回転が阻止される。
クラッチが係合解除され他の解放機構構成要素に係合する順序は、ばねエネルギーが安全でないやり方で解放されることを回避するために重要である。好ましい一実施形態によれば、クラッチレバーが用量設定位置から動かされると、まず、ダイヤルクリッカが、ダイヤルアップまたはダイヤルダウンのどちらをするにも非常に高いトルクを必要とする位置へと動かされることで、用量セレクタの回転がロックされる。クラッチレバーが動かされ続けると、クラッチギアが解放部材(解放ギア)に軸方向に係合される。クラッチおよび解放ギアは、成形公差および位置公差に対応できるように、係合しやすくするために面取りされた歯を有することができる。クラッチレバーがさらに動かされ続けると、クラッチギアが用量セレクタから係合解除され、それによって最終用量機構が巻き戻されなくなり、用量セレクタが投薬中に回転しなくなる(使用者がそれに触ることによるデバイスのジャミングを防ぐ)。最後に、クラッチレバーは、用量止め具を解放部材から係合解除させ、それによってケーブルスプールを含む解放ギアが回転可能になり、いくらかのケーブルが解放され、ピストンばねがピストンを動かすことが可能になる。
薬物送達デバイスは、薬剤を含むカートリッジを含むことができる。本明細書で使用する用語「薬剤」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施形態において、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daまでの分子量を有し、および/または、ペプチド、タンパク質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、酵素、抗体もしくはそのフラグメント、ホルモンもしくはオリゴヌクレオチド、または上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチの処置および/または予防に有用であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病または糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置および/または予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリンもしくはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)もしくはその類似体もしくは誘導体、またはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4もしくはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4の類似体もしくは誘導体を含む。
インスリン類似体は、たとえば、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、およびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
エキセンジン−4は、たとえば、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2配列のペプチドであるエキセンジン−4(1−39)を意味する。
エキセンジン−4誘導体は、たとえば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);または
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
(ここで、基−Lys6−NH2が、エキセンジン−4誘導体のC−末端に結合していてもよい);
または、以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
desPro36エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2(AVE0010)、
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desAsp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desMet(O)14,Asp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2;
または前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容される塩もしくは溶媒和化合物
から選択される。
ホルモンは、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に列挙されている脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストである。
多糖類としては、たとえば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩がある。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。
抗体は、基本構造を共有する免疫グロブリンとしても知られている球状血漿タンパク質(約150kDa)である。これらは、アミノ酸残基に付加された糖鎖を有するので、糖タンパク質である。各アンチハウジングの基本的な機能単位は免疫グロブリン(Ig)単量体(1つのIg単位のみを含む)であり、分泌型抗体はまた、IgAなどの2つのIg単位を有する二量体、硬骨魚のIgMのような4つのIg単位を有する四量体、または哺乳動物のIgMのように5つのIg単位を有する五量体でもあり得る。
Ig単量体は、4つのポリペプチド鎖、すなわち、システイン残基間のジスルフィド結合によって結合された2つの同一の重鎖および2本の同一の軽鎖から構成される「Y」字型の分子である。それぞれの重鎖は約440アミノ酸長であり、それぞれの軽鎖は約220アミノ酸長である。重鎖および軽鎖はそれぞれ、これらの折り畳み構造を安定化させる鎖内ジスルフィド結合を含む。それぞれの鎖は、Igドメインと呼ばれる構造ドメインから構成される。これらのドメインは約70〜110個のアミノ酸を含み、そのサイズおよび機能に基づいて異なるカテゴリー(たとえば、可変すなわちV、および定常すなわちC)に分類される。これらは、2つのβシートが、保存されたシステインと他の荷電アミノ酸との間の相互作用によって一緒に保持される「サンドイッチ」形状を作り出す特徴的な免疫グロブリン折り畳み構造を有する。
α、δ、ε、γおよびμで表される5種類の哺乳類Ig重鎖が存在する。存在する重鎖の種類により抗体のアイソタイプが定義され、これらの鎖はそれぞれ、IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgM抗体中に見出される。
異なる重鎖はサイズおよび組成が異なり、αおよびγは約450個のアミノ酸を含み、δは約500個のアミノ酸を含み、μおよびεは約550個のアミノ酸を有する。各重鎖は、2つの領域、すなわち定常領域(CH)と可変領域(VH)を有する。1つの種において、定常領域は、同じアイソタイプのすべての抗体で本質的に同一であるが、異なるアイソタイプの抗体では異なる。重鎖γ、α、およびδは、3つのタンデム型のIgドメインと、可撓性を加えるためのヒンジ領域とから構成される定常領域を有し、重鎖μおよびεは、4つの免疫グロブリン・ドメインから構成される定常領域を有する。重鎖の可変領域は、異なるB細胞によって産生された抗体では異なるが、単一B細胞またはB細胞クローンによって産生された抗体すべてについては同じである。各重鎖の可変領域は、約110アミノ酸長であり、単一のIgドメインから構成される。
哺乳類では、λおよびκで表される2種類の免疫グロブリン軽鎖がある。軽鎖は2つの連続するドメイン、すなわち1つの定常ドメイン(CL)および1つの可変ドメイン(VL)を有する。軽鎖のおおよその長さは、211〜217個のアミノ酸である。各抗体は、常に同一である2本の軽鎖を有し、哺乳類の各抗体につき、軽鎖κまたはλの1つのタイプのみが存在する。
すべての抗体の一般的な構造は非常に類似しているが、所与の抗体の固有の特性は、上記で詳述したように、可変(V)領域によって決定される。より具体的には、各軽鎖(VL)について3つおよび重鎖(HV)に3つの可変ループが、抗原との結合、すなわちその抗原特異性に関与する。これらのループは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる。VHドメインおよびVLドメインの両方からのCDRが抗原結合部位に寄与するので、最終的な抗原特異性を決定するのは重鎖と軽鎖の組合せであり、どちらか単独ではない。
「抗体フラグメント」は、上記で定義した少なくとも1つの抗原結合フラグメントを含み、そのフラグメントが由来する完全抗体と本質的に同じ機能および特異性を示す。パパインによる限定的なタンパク質消化は、Igプロトタイプを3つのフラグメントに切断する。1つの完全なL鎖および約半分のH鎖をそれぞれが含む2つの同一のアミノ末端フラグメントが、抗原結合フラグメント(Fab)である。サイズが同等であるが、鎖間ジスルフィド結合を有する両方の重鎖の半分の位置でカルボキシル末端を含む第3のフラグメントは、結晶可能なフラグメント(Fc)である。Fcは、炭水化物、相補結合部位、およびFcR結合部位を含む。限定的なペプシン消化により、Fab片とH−H鎖間ジスルフィド結合を含むヒンジ領域の両方を含む単一のF(ab’)2フラグメントが得られる。F(ab’)2は、抗原結合に対して二価である。F(ab’)2のジスルフィド結合は、Fab’を得るために切断することができる。さらに、重鎖および軽鎖の可変領域は、縮合して単鎖可変フラグメント(scFv)を形成することもできる。
薬学的に許容される塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩としては、たとえば、HClまたはHBr塩がある。塩基性塩は、たとえば、アルカリまたはアルカリ土類、たとえば、Na+、またはK+、またはCa2+から選択されるカチオン、または、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1〜R4は互いに独立に:水素、場合により置換されたC1〜C6アルキル基、場合により置換されたC2〜C6アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10アリール基、または場合により置換されたC6〜C10ヘテロアリール基を意味する)を有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」17版、Alfonso R.Gennaro(編)、Mark Publishing Company、Easton、Pa.、U.S.A.、1985およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物である。
本発明は、針を介してカートリッジから薬剤の使用者選択可能可変用量を送達するように動作可能な医用デバイスに使用される機構に関する。機構は、単純な押しボタントリガ動作をもたらす。用量は、デバイスのハウジングに配置されるダイヤルグリップを回転させることで設定され、別個のトリガボタンを押すことで注射される。機構は、工場で予めチャージされる圧縮ばねを含み、その伸張によって薬剤が投薬される。圧縮ばねの伸張は、使用者によって、平歯車ベースの解放機構を介して制御される。デバイスは、各用量の設定および送達の両方において、可聴、視覚および触覚フィードバックをもたらす。
このデバイスは、液体薬剤を含むカートリッジとともに使用可能な、使い捨ての、使用者選択可能可変用量ペン注射器である。デバイスは、新規のレイアウトを有し、(握り心地がよく、用量ディスプレイにすべての用量数字が付いており、コンパクトで、設定トルクが小さく、ボタンの行程が短く、投薬力が小さいという)人間工学的理由から特に魅力的である。
次に、添付の図面を参照して、本発明の非限定的な例示的な実施形態について述べる。
本発明の薬物送達デバイスの切断図である。 図1のデバイスのケーブルおよびばねの切断図である。 図1のデバイスのクリッカ機構の詳細図である。 ダイヤル設定前の、図1のデバイスの解放機構の部分断面図である。 ダイヤル設定中の、図1のデバイスの解放機構の部分断面図である。 図1のデバイスの用量設定中の解放機構の切断図である。 図1のデバイスの用量投薬中の解放機構の切断図である。 用量設定中の、図1のデバイスの用量止め具の部分断面図である。 用量投薬中の、図1のデバイスの用量止め具の部分断面図である。 図1のデバイスの最終用量ロックアウト機構の切断図である。 最終用量スプールに係合している最終用量ナットの図である。 用量カウンタ機構の上面図である。 用量カウンタ機構の底面図である。
機構は、図1に示されるような、以下の主な構成要素:ハウジング10と、シャシ20と、用量ボタン30と、ダイヤルグリップ40の形態の用量セレクタと、1の位数字ホイール51および10の位数字ホイール52を含む用量カウンタ機構50と、クラッチ60と、最終用量スプール70と、最終用量ナット80と、用量リングギア90と、解放ギア100と、ピストン111または支承ディスクを含むケーブル110と、ピストンばね120と、クラッチレバー130と、カートリッジ140とを含む。
薬剤カートリッジ140は、ハウジング10のカートリッジホルダ構成要素11に収容される。カートリッジホルダ11は、組み立て中にペン注射器のハウジング10にしっかりと連結される。ピストン111は、ペン注射器の主軸I上に配置される支承構成要素であり、その近位面においてケーブル110およびピストンばね120にしっかりと連結され、その遠位面において薬剤カートリッジ140の栓141に当接する。ピストンばね120の近位端は、シャシ20から反作用を受ける。
ケーブル110の近位端は、解放ギア100のケーブルスプール101で終端しその周りに巻き付けられる。ケーブルスプール101が回転すると、ケーブル110の制御された長さが解放され、ピストン111を介してピストンばね120の作用による力を受け、それによってピストン111が薬剤カートリッジ140内へと前進し、いくらかの薬剤が追い出される。ケーブルスプール101は、解放ギア100に取り付けられ回転がロックされている。解放ギア100は、シャシ20および用量カウンタ機構50に対して、主薬剤カートリッジの軸Iに対して垂直な固定軸II周りに回転することができる。用量の投薬中に解放ギア100が回転する量は、使用者によって定められ、解放機構によって制御される。解放機構は、用量リングギア90、軸部分を介して互いに連結されている第1のギアホイール62と第2のギアホイール63とを含むクラッチギア61、クラッチレバー130、ダイヤルグリップ40、および用量止め具要素150から構成される。図5および図6に見られるように、クラッチギア61は、解放ギア100の回転軸IIに平行でありそれからオフセットした回転軸IIIを有する。
クラッチレバー130は、図5および図6に示されるように、ボタン30が作動されるとクラッチレバー130が旋回してクラッチギア61を支持するクラッチレバー130のスリーブ様端部を介してクラッチギア61を上昇または下降させるように、シャシ20内に枢動可能に支持される。クラッチレバー130の反対端は、止め具要素150を作動させ、それを用量投薬のために解放部材100の回転を阻止するブロック位置から上昇させる、またはそれを投薬後にロッキング位置へと下降させる。
デバイスが図5に示されるような「用量設定モード」にある、すなわち使用者がボタン30を押していないとき、クラッチギア61の歯は、ダイヤルグリップ40と用量リングギア90とに係合する。この係合によって、用量がダイヤル設定されるときに、用量リングギア90の用量ストップ面(stop face)が、用量止め具要素150から離れて回転させられる。ダイヤルグリップ40の中間用量位置は、ダイヤルグリップ40の単一単位戻り止め位置へと付勢されるダイヤルクリッカ要素によって制御される(図3参照)。これらの各戻り止め位置は、ダイヤル設定中の単一単位に対応する。用量は、ダイヤルアップすることでもダイヤルダウンする(用量数字を増加させるおよび減少させる)ことでも設定することができる。可聴クリック音は、増分単位ごとに1回、ダイヤルクリッカによって生成される。
解放ギア100の回転位置は、用量設定モード全体にわたって、また収納の間、ハウジング10およびシャシ20に対して用量止め具要素150によってロックされる。用量リングギア90と用量止め具要素150との間の最大固定用量限界止め具機能は、用量リングギア90が最大許容可能用量を上回ってダイヤル設定されないことを確実にする。
使用者により選択された用量を投薬するには、用量ボタン30を押し、それによってクラッチレバー130が作用を受けてその中心ピボット周りに回転し、それによってクラッチギア61が投薬位置へと軸方向に動かされる(図6参照)。投薬位置では、クラッチギア61は、解放ギア100と用量リングギア90とに係合し、ダイヤルグリップ40から係合解除される。クラッチギア61の軸方向運動は、解放ギア100およびダイヤルグリップ40に作用する機能によって制限される。
クラッチギア61が係合解除され他の解放機構構成要素に係合する順序は、ばねエネルギーが安全でないやり方で解放されないことを確実にするために重要である。クラッチレバー130が設定位置から動かされると、まず、ダイヤルクリッカが、ダイヤルアップまたはダイヤルダウンのどちらをするにも非常に高いトルクを必要とする位置へと動かされることで、ダイヤルグリップ40の回転がロックされる。クラッチレバー130が動かされ続けると、クラッチギア61が解放ギア100に軸方向に係合される。クラッチギア61および解放ギア100は、成形公差および位置公差に対応できるように、係合しやすくするために面取りされた歯を有する。クラッチレバー130がさらに動かされ続けると、クラッチギア61がダイヤルグリップ40から係合解除され、それによって最終用量機構が巻き戻されなくなり、ダイヤルグリップ40が、投薬中に回転しなくなる(使用者がそれに触ることによるデバイスのジャミングを防ぐ)。最後に、クラッチレバー130は、用量止め具要素150を解放ギア100から係合解除させ(図7参照)、それによってケーブルスプール101および解放ギア100が回転可能になり、いくらかのケーブル110が解放され、ピストンばね120がピストン111により栓141を動かすことが可能になる。解放ギア100のケーブルスプール101は、(用量リングギア90に合わせて)、用量リングギア90のストップ面が用量止め具要素150に接触しそれによってさらなる回転が阻止され投薬が終わるまで、回転する。
用量の排出後、用量ボタン30が解放されると、解放機構の動作が逆転する。用量止め具要素150は、解放ギア100に再係合し、次いで、クラッチギア61がダイヤルグリップ40に係合し、次いで、クラッチギア61が解放ギア100から係合解除され、最後にダイヤルクリッカが解放されて、ダイヤルグリップ40が再びダイヤル設定可能になる。
この動作の間に構成要素を動かすように戻し力をもたらす、クラッチレバー130に組み込まれた戻しばねがあることが好ましい。用量ボタン30に組み込まれた別個のばねは、用量ボタン30をそのデフォルトの位置に戻す。両方のばねは、機構シャシ20に作用する。
薬剤カートリッジ140が空になると、機構は、使用者がさらに用量を設定するのを防ぐようにロックされる。図8および図9に示されるように、最終用量スプール70は、回転しかできないようにシャシ20内に拘束されている。最終用量スプール70は、ダイヤルグリップ40に噛み合うように組み付けられる。最終用量ナット80は、最終用量スプール70のねじ山に係合しており、シャシ20とのスプライン係合によって回転しないようになっている。用量のダイヤル設定のとき、ダイヤルグリップ40が回転されると、それと噛み合わせ係合しているので、最終用量スプール70も回転する。この回転によって、最終用量ナット80は、最終用量スプール70のねじ山を、軸方向に上方に動かされる。用量の投薬のとき、ダイヤルグリップ40は静止しているので、最終用量機構も静止した状態にある。最終的に、ダイヤル設定された用量の総数が薬剤カートリッジの容量に達すると、最終用量ナット80は、最終用量スプール70のねじ山の上を、これら2つの構成要素の対応するストップ面が互いに接触するところまで、上がる。それによって、最終用量スプール70の回転が阻止され、したがって、ダイヤルグリップ40の回転が阻止され、デバイスがロッキングアウトされる。
ダイヤル設定される用量のサイズは、用量カウンタ機構50によって使用者に対して表示される。用量カウンタ機構50は、以下の構成要素:より小さなピニオンとより大きなピニオンを含むカウンタ駆動ギア53、1の位数字ホイール51、および10の位数字ホイール52(図10aおよび図10b参照)から構成される。機構は、どちらの場合もクラッチギア61を介して、用量設定中は、ダイヤルグリップ40にクラッチ連結され(clutched)ダイヤルグリップ40によって作動され、投薬モードの間は、ダイヤルグリップ40からクラッチ解除され(de−clutched)、解放ギア100によって作動される。それによって、全投薬動作にわたって、残りの用量が確実に表示されるようになる。
カウンタ機構は、ダイヤルグリップ40の凹部に配置される。1の位数字ホイール51は、カウンタ駆動ギア53に恒久的に係合するギア歯と、10の位数字ホイール52のギア歯様機能55(対応する被動ドッグ)に作用する突起54を有する。カウンタシャシ21は、ダイヤルグリップ40が数字ホイール軸周りを回転する間、数字ホイール軸をデバイスハウジング10に対して固定した状態にさせることができる。
割り出しの動きと動きの間、10の位数字ホイール52は、10の位数字ホイール52の扇形凹部が1の位数字ホイール51の円形外径に対して拘束されることで、回転がロックされる。10の位数字ホイール52は、1の位数字ホイール51が1回転するごとに係合する1の位数字ホイール51の突起の回転動作によって割り出しされ、次の数字を示す。カウンタ駆動ギア53は、用量設定および投薬中に回転するように、クラッチギア61と歯により恒久的に係合される。
一代替実施形態として、ケーブル110を含む上述したデバイスは、タイミングベルト(図示せず)として具現化することができる。この代替実施形態の概念は、以下に述べられるように、非常に異なる。この実施形態では、ケーブル110およびケーブルスプール101は、歯付きタイミングベルトおよび歯付きベルトドラムに取って代わられる。これは、アセンブリおよび使用時の丈夫さの点で有利である。ベルトドラムは、タイミングベルトの湾曲部の半径を増大させ、したがって、それが受ける応力が減少する。ピストンは、タイミングベルトの組み込みを可能にするように異なるデザインのものでよい。タイミングベルトは、ベルトの長さの大部分を作り出す平坦断面領域の両端に歯付き領域を有する。歯付き領域は、デバイスの遠位端におけるピストンに対する恒久的な取り付けを可能にし、デバイスの近位端におけるベルトドラムに対する恒久的な取り付けを可能にする。平坦領域は、ベルトドラムの約75%にわたって巻き付けられ、ピストンばね120の内部を通ってピストンへと延びる。ベルトドラムの内面は、解放ギア100のより小さなピニオン領域と歯により係合している。
この代替実施形態は、他の主な機能をケーブル110を含む実施形態と共有する。機能は、これらに限定されないが:ダイヤル設定および用量設定機構、クラッチギア61の作動、ゼロおよび最大単位用量止め具、最終用量ロックアウトおよび用量表示を含む。
10 ハウジング
11 カートリッジホルダ
20 シャシ
21 カウンタシャシ
30 用量ボタン(トリガ)
40 ダイヤルグリップ(用量セレクタ)
50 用量カウンタ機構
51 1の位数字ホイール
52 10の位数字ホイール
53 カウンタ駆動ギア
54 突起(駆動ドッグ)
55 歯様機能(被動ドッグ)
60 クラッチ
61 クラッチギア
62 第1のギアホイール
63 第2のギアホイール
70 最終用量スプール
80 最終用量ナット
90 用量リングギア
100 解放ギア
101 ケーブルスプール
110 ケーブル
111 ピストン
120 ピストンばね
130 クラッチレバー
140 カートリッジ
141 栓
150 用量止め具要素
I 主軸
II 回転軸
III クラッチギア軸

Claims (16)

  1. 薬剤のいくつかの使用者可変用量を選択し投薬するための薬物送達デバイスであって、
    ハウジング(10)と、
    該ハウジング(10)に対する回転によって用量を設定するように動作可能な用量セレクタ(40)と、
    投薬方向におけるピストン(111)の動きを制御する解放部材(100)と、
    少なくとも1つの数字ホイール(51)または数字スリーブを含むディスプレイと
    を含み、
    解放部材(100)は、用量投薬中、用量セレクタ(40)によって設定された用量に対応する角度に回転し、それによってピストンが投薬方向に動かされ、
    該薬物送達デバイスは、用量設定中は数字ホイール(51)または数字スリーブを用量セレクタ(40)に回転方向に連結しかつ、数字ホイール(51)または数字スリーブを解放部材(100)からデカップリングし、用量投薬中は数字ホイール(51)または数字スリーブを用量セレクタ(40)から回転方向にデカップリングしかつ、数字ホイール(51)または数字スリーブを解放部材(100)に連結するクラッチ機構(60)をさらに含むことを特徴とする、
    前記薬物送達デバイス。
  2. クラッチ機構(60)は、用量設定位置と用量投薬位置との間で切り替えられるように動作可能であり、クラッチ機構(60)がその用量設定位置にあるとき、数字ホイール(51)または数字スリーブは、クラッチ機構(60)を介して用量セレクタ(40)に回転方向に連結されかつ、数字ホイール(51)または数字スリーブは、解放部材(100)から回転方向にデカップリングされ、
    クラッチ機構(60)がその用量投薬位置にあるとき、数字ホイール(51)または数字スリーブは、用量セレクタ(40)から回転方向にデカップリングされかつ、数字ホイール(51)または数字スリーブは、クラッチ機構(60)を介して解放部材(100)に回転方向に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の薬物送達デバイス。
  3. ディスプレイは、ギア機構(54、55)によって10の位数字ホイール(52)に連結される1の位数字ホイール(51)を含み、ギア機構(54、55)は、1の位数字ホイール(51)に設けられる駆動ドッグ(54)と、10の位数字ホイール(52)に設けられるいくつかの対応する被動ドッグ(55)とを含む、請求項1または2に記載の薬物送達デバイス。
  4. 1の位数字ホイール(51)は、1つの単一駆動ドッグ(54)を含み、0から9までの数値を備える、請求項3に記載の薬物送達デバイス。
  5. ディスプレイは、ギア機構(54、55)によって10の位数字ホイール(52)に連結される1の位数字ホイール(51)を含み、該1の位数字ホイール(51)は、10の位数字ホイール(52)の断続的な回転動作の工程と工程の間、10の位数字ホイール(52)を所定位置にロックする***した円形ブロックディスクを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  6. 用量設定中は用量セレクタ(40)に回転方向に連結され、用量投薬中は解放部材(100)に回転方向に連結される用量リングギア(90)をさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  7. 用量リングギア(90)は、少なくとも1つの数字ホイール(51)または数字スリーブ、好ましくは1の位数字ホイール(51)に回転方向に恒久的に連結される、請求項6に記載の薬物送達デバイス。
  8. クラッチ(60)は、用量リングギア(90)を少なくとも1つの数字ホイール(51)または数字スリーブ、好ましくは1の位数字ホイール(51)に回転方向に連結し、用量設定中は用量リングギア(90)を用量セレクタ(40)に回転方向に連結し、用量投薬中は用量リングギア(90)を解放部材(100)に回転方向に連結する、請求項6または7に記載の薬物送達デバイス。
  9. クラッチ(60)は、第1のギアホイール(62)と、該第1のギアホイール(62)に回転方向に拘束される第2のギアホイール(63)とを有する、クラッチギア(61)を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  10. クラッチギア(61)は、第1のギアホイール(62)が用量セレクタ(40)および少なくとも1つの数字ホイール(51)または数字スリーブ好ましくは1の位数字ホイール(51)に回転方向に連結され第2のギアホイール(63)が用量リングギア(90)に回転方向に連結される用量設定位置と、第1のギアホイール(62)が少なくとも1つの数字ホイール(51)または数字スリーブ好ましくは1の位数字ホイール(51)に回転方向に連結され第2のギアホイール(63)が用量リングギア(90)および解放部材(100)に回転方向に連結される用量投薬位置との間で、軸方向に動くことができる、請求項9に記載の薬物送達デバイス。
  11. クラッチギア(61)は、第1の軸(III)周りに回転可能であり、用量セレクタ(40)、用量リングギア(90)および解放部材(100)は、第1の軸(III)に平行でありそこからオフセットした第2の軸(II)周りに回転可能である、請求項10に記載の薬物送達デバイス。
  12. クラッチ(60)を作動させるためのトリガをさらに含み、該トリガは、ハウジング(10、20)内に枢動するように取り付けられるクラッチレバー(130)を含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  13. クラッチレバー(130)は、トリガが作動したときクラッチ(60)を軸方向に変位させるための、クラッチ(60)の一部を少なくとも部分的に囲繞する案内スリーブを含む、請求項12に記載の薬物送達デバイス。
  14. ピストン(111)に作用するばね(120)をさらに含み、解放部材(100)が回転したときピストン(111)がばね(120)によって押されるように、ケーブル(110)がピストン(111)と解放部材(100)のケーブルスプール(101)とに取り付けられる、請求項1〜13のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  15. 用量設定中は解放部材(100)の回転を阻止し用量投薬中は解放部材(100)の回転を可能にする止め具要素(150)をさらに含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  16. 薬剤を含むカートリッジ(140)をさらに含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
JP2017548339A 2014-12-08 2015-12-08 薬物送達デバイス Ceased JP2017536959A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP14306958 2014-12-08
EP14306958.1 2014-12-08
PCT/EP2015/078927 WO2016091854A1 (en) 2014-12-08 2015-12-08 Drug delivery device

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017536959A true JP2017536959A (ja) 2017-12-14

Family

ID=52016547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017548339A Ceased JP2017536959A (ja) 2014-12-08 2015-12-08 薬物送達デバイス

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10799641B2 (ja)
EP (1) EP3229876B1 (ja)
JP (1) JP2017536959A (ja)
CN (1) CN106999670B (ja)
HK (1) HK1244733A1 (ja)
WO (1) WO2016091854A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201731543A (zh) * 2015-12-10 2017-09-16 賽諾菲阿凡提斯德意志有限公司 可移除地附接於藥物輸送裝置之感測裝置
EP3545988A1 (de) * 2018-03-29 2019-10-02 Tecpharma Licensing AG Dosiervorrichtung mit stelleinrichtung für einen injektor
CN108744159B (zh) * 2018-06-19 2021-01-05 鄂东医疗集团市中心医院 一种定时注射的臂环
WO2020233486A1 (en) * 2019-05-17 2020-11-26 Medtrum Technologies Inc. Bilaterally driven drug infusion device with multiple infusion modes
CN113543823B (zh) * 2019-05-17 2023-12-15 上海移宇科技有限公司 药物输注装置
CN112915339B (zh) * 2021-01-28 2021-11-09 张志业 一种麻醉科浓度调节式麻醉装置
CN113456363B (zh) * 2021-06-30 2022-05-27 吉林大学 一种心内科患者用护理急救装置
CN115137913A (zh) * 2022-07-14 2022-10-04 湖南千山医疗器械有限公司 可抛式药液输注装置
CN115068739A (zh) * 2022-07-14 2022-09-20 湖南千山医疗器械有限公司 可抛式胰岛素泵

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002505597A (ja) * 1997-06-09 2002-02-19 ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ 投与量設定機構及びかかる投与量設定機構を有した注射器
JP2012521819A (ja) * 2009-03-31 2012-09-20 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 薬剤送達デバイスにおける及び薬剤送達デバイスに関連する改良
WO2014166916A1 (en) * 2013-04-10 2014-10-16 Sanofi Injection device
WO2014166900A1 (en) * 2013-04-10 2014-10-16 Sanofi Automatic drug injection device with sophisticated drive mechanism

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6547763B2 (en) 2000-05-18 2003-04-15 Novo Nordisk A/S Dose display for injection device
DE102004063664A1 (de) * 2004-12-31 2006-07-20 Tecpharma Licensing Ag Echtzeitanzeige für eine Vorrichtung zur dosierten Verabreichung eines Produkts

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002505597A (ja) * 1997-06-09 2002-02-19 ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ 投与量設定機構及びかかる投与量設定機構を有した注射器
JP2012521819A (ja) * 2009-03-31 2012-09-20 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 薬剤送達デバイスにおける及び薬剤送達デバイスに関連する改良
WO2014166916A1 (en) * 2013-04-10 2014-10-16 Sanofi Injection device
WO2014166900A1 (en) * 2013-04-10 2014-10-16 Sanofi Automatic drug injection device with sophisticated drive mechanism

Also Published As

Publication number Publication date
US10799641B2 (en) 2020-10-13
EP3229876B1 (en) 2020-10-21
CN106999670B (zh) 2020-09-04
CN106999670A (zh) 2017-08-01
HK1244733A1 (zh) 2018-08-17
US20170326301A1 (en) 2017-11-16
EP3229876A1 (en) 2017-10-18
WO2016091854A1 (en) 2016-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6314140B2 (ja) 薬物送達デバイス
JP6359635B2 (ja) 注射デバイス
JP6546155B2 (ja) 注射デバイスおよび組立て方法
JP6419159B2 (ja) 注射デバイス
JP2017536959A (ja) 薬物送達デバイス
JP6695333B2 (ja) 薬物カートリッジ交換時にピストンロッドの後退を可能にするリセット可能な機構を備えた薬物注射デバイス
JP6404323B2 (ja) 注射デバイス
JP2016518185A (ja) 洗練された駆動機構を含む自動薬物注射デバイス
JP6395809B2 (ja) 注射デバイス
JP6456918B2 (ja) 注射デバイス
JP2017534363A (ja) 薬物送達デバイス
JP6395808B2 (ja) 注射デバイス
JP6465861B2 (ja) ハンドヘルド薬物注射デバイスおよびそのための用量設定リミッタ機構
JP6722102B2 (ja) 投薬速度制御機構および注射デバイス
JP2016514587A (ja) 注射デバイス
JP6480924B2 (ja) 薬物送達デバイス
JP2017536960A (ja) 薬物送達デバイスに使用するための駆動機構
JP2016514602A (ja) 注射デバイス
JP2017534364A (ja) ハウジング、ハウジングを有する薬物送達デバイス、およびハウジングを製造する方法
US10576210B2 (en) Drive mechanism for an injection device
JP6636019B2 (ja) インサートおよびインサートを有する薬物送達デバイス
JP6474384B2 (ja) 注射デバイス
JP6609248B2 (ja) 薬物送達デバイス
JP6594906B2 (ja) 薬物送達デバイス
US10426890B2 (en) Drug delivery device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200924

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201201

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20210511