JP2017534541A5 - - Google Patents

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コンテナおよびこのコンテナの施錠に適したラッチ機構
本明細書は、コンテナおよびこのコンテナの施錠に適したラッチ機構を開示する。本開示のコンテナは、通常の木製パレットおよび中間バルクコンテナと同じ目的で、それらの代わりに使用することができる。
パレットは、物品および他の物質の保管および/または運搬のために使用される。パレットは通常木材から作成されるが、プラスチックパレットがより一般的になってきている。物品をパレットの上に積載したら、パレットをフォークリフトトラックにより持ち上げて短距離移動させることが可能である。パレットは、道路でまたは鉄道、船舶または飛行機に積載して長距離運搬することも可能である。物品をパレットに保持することを補助するために、積載済みパレットをプラスチックフィルムに包装することも公知である。
パレットで平坦な表面を形成し耐荷重量性を有する物品または材料を運ぶ際には、一つの積載済みパレットを他のパレットの上に積み重ねることが可能である。これは、トレイトップトラックのような車両により、積み重ねが不可能な場合に比べてより多くの物品積載済みパレットを運ぶことを可能とするので、運搬費用全体の削減に貢献する。しかしながら、パレットに、例えば機械や不規則な形状の他の物品が積載されている場合、あるいはそれ以外にも積み重ねた他のパレットの荷重を支えることに不適当な場合は、上記は不可能である。
中間バルクコンテナ(IBC)は、バルク液体および粒子状材料を運ぶために使用される産業用コンテナである。IBCの一般的な形態は、剛性のあるオープンフレーム内に収容したプラスチック(例、ポリエチレン)製のコンテナからなる。IBCは、パレットの上に積載することが可能である。比較的一般的な問題の一つとして、IBCは、フォークリフトトラックにより誤って穿刺されやすいことが挙げられる。また、有害物質を運ぶ際に、IBCが空になった後にも、通常有害物質がある程度残っていることがある。その結果、空になったIBCも依然として、満載のIBCと同様の要件で運搬しなくてはならない。
上記背景技術への参照は、当該技術が、当業者の有する一般的な知識の一部を形成することを認めるものではない。更に、上記の従来技術の記載は、本明細書で開示するコンテナの利用を限定する意図ではない。
開示の概要
本開示は、コンテナに関し、他を除外するものではないが、特に物品、材料および商品を保管および運搬するためのコンテナに関する。具体的には、コンテナは、標準的な木製パレットおよび/またはIBCと同じ通常の大きさの接地面積を有するように構成することが、必須ではないが便利でありうる。
本開示のコンテナは、より具体的には、前部または上部積載のいずれかを可能とする蓋構造体を有するコンテナである。また、本開示のコンテナは、コンテナの壁部により包囲された保管空間を形成する直立状態と、レイフラット状態との間で再構成可能である。
本開示のコンテナは、液体不透過性ブラダー部を含むことができる。ブラダー部は、折り畳んだり、平らにすることが可能な材料から形成可能である。これにより、空となったブラダー部を保管空間から取り出し平らにすることができる。その後、コンテナ自身をレイフラット状態に折り畳むことが可能である。コンテナの壁部を中実の壁部として形成することにより、ブラダー部を穿刺する可能性が実質的に減少する。
また、例えばコンテナの内容物へのアクセスをコントロールするために、本開示のコンテナと一緒に使用するかまたはその中に組込まれることができる、コンテナのパネル部/壁部を選択的に係止するためのラッチ機構が開示される。しかしながら、ラッチ機構は、本開示のコンテナと併用することに制限されるものではなく、別々に使用することができる。
一つの側面では、
壁部が互いに連結されたままの状態で、コンテナが直立状態とパネルが相互に重なり合うレイフラット状態との間で再構成可能であるように互いに連結されており、直立状態では包囲された保管空間を形成する、底壁部、複数の側壁部および天井壁部と;
少なくとも2つの蓋パネル部を備え、第1蓋パネル部が天井壁部の少なくとも一部を形成し、第2蓋パネル部が一つの側壁部の少なくとも一部を形成する蓋構造体と;
を備え、
第1蓋パネル部は、もう一つの側壁部に回動可能に連結されて、かつ第2蓋パネル部に脱着可能に連結されており;蓋構造体は、コンテナが直立状態にあるときに、第1蓋パネル部が第2蓋パネル部から連結解除してコンテナの上部積載を可能とする位置へ回動可能であ一方第2蓋パネル部前記一つの側壁部の少なくとも一部を形成している上部積載配置と;コンテナが直立状態にあるときに、コンテナの前部積載を可能とするように、第1および第2蓋パネル部が相対移動可能に相互に接続されるとともに、底壁部に隣接配置された第2蓋パネル部の縁部が底壁部から持ち上げられてその上方に配置される前部積載配置と;第1および第2蓋パネル部が、天井壁部および一つの側壁部のそれぞれの部分として機能し、包囲された保管空間を形成する閉塞配置とを有する、コンテナであって、
前記包囲された保管空間への無断アクセスを防止するために、直立状態にあるコンテナを施錠するように、コンテナのそれぞれの関連する壁部に固定された複数のラッチ機構を備え、各ラッチ機構は、ラッチ機構が2つの関連する壁部を互いに係止する係止状態と、関連する壁部が相対移動することを可能とする非係止状態とを有する、コンテナが開示される。
ある実施態様では、蓋構造体が、第1および第2蓋パネル部を互いに連結し回動軸線として作用して第1および第2蓋パネル部の相対的回動を可能とする係合位置と、第2蓋パネル部が第1蓋パネル部から連結解除することを可能とする非係合位置との間を移動可能である少なくとも一つの部材を備えるヒンジ機構を備える。
ある実施態様では、係合位置および非係合位置にあるとき、ヒンジ機構が一つまたは両方の蓋パネル部により保持される。
ある実施態様では、前記少なくとも一つの部材は、第1蓋パネル部および第2蓋パネル部の一つにより保持される少なくとも2つの部材を備える。
ある実施態様では、前記少なくとも一つの部材が少なくとも2つの部材を備え、少なくとも2つの部材の第1が第1蓋パネル部により保持され、少なくとも2つの部材の第2が第2蓋パネル部により保持される。
ある実施態様では、前記少なくとも一つの部材が、蓋パネル部の一つ内に摺動可能に設けられた少なくとも一つのピンを備える。
ある実施態様では、第1蓋パネル部が天井壁部を形成する。
ある実施態様では、第2蓋パネル部が前記一つの側壁部を形成する。
ある実施態様では、各々の他の側壁部は、それぞれの壁パネル部から形成され、各々の残りの壁パネル部は、ベース部に回動可能に連結される。
ある実施態様では、前記蓋構造体が2つの前部積載配置を有するように構成されており、第1の前部積載配置では、第1および第2蓋パネル部の両方が、蓋構造体が閉塞配置にあるときの位置からずれた位置に移動されており;第2の前部積載配置では、第2蓋パネル部だけが、蓋構造体が閉塞配置にあるときの位置からずれた位置に移動される。
ある実施態様では、前記蓋構造体が、第1の前部積載配置にあるときは第2蓋パネル部が第1蓋パネル部の上に平らに載置することが可能であるように構成されている。
ある実施態様では、前記底壁部は堤防付きパレットを備える。
ある実施態様では、コンテナは、包囲された空間への無断アクセスを防止するために直立状態のコンテナを施錠するように構成された施錠システムを備える。
ある実施態様では、施錠システムは、コンテナのそれぞれの関連する壁部に固定された複数の施錠機構を備え、各施錠機構は、施錠機構が2つの関連する壁部を施錠する施錠状態と関連する壁部が相互に相対移動可能な解錠状態とを有する。
ある実施態様では、施錠システムが、施錠状態から解錠状態へ無断で変化することを予防するための対応する施錠機構を係合することが可能である複数の安全ロック部を備える。
ある実施態様では、各施錠機構はドローボルトを備える。
ある実施態様では、コンテナは、少なくともシール可能開口部を有して保管空間内に配設される液体不透過性ブラダー部を備える。
ある実施態様では、前記少なくとも一つのシール可能開口部が、蓋構造体が閉塞配置にあるときアクセス可能な入口部である。
ある実施態様では、前記少なくとも一つのシール可能開口部が、蓋構造体が上部積載配置にあるときアクセス可能な入口部である。
ある実施態様では、コンテナは、コンテナが直立状態にあるとき2つの側壁部の内側に係合し、保管空間を複数のサブ空間に分割するように構成された取り外し可能ディバイダを備える。
ある実施態様では、前記取り外し可能ディバイダは、前記2つの側壁部と係合したとき自立する。
ある実施態様では、前記取り外し可能ディバイダは、回動可能に互いに連結された少なくとも2つのパネル部を備える。
ある実施態様では、各々の前記2つの側壁部は、複数の離別した場所で取り外し可能ディバイダに係合するように構成されている。
ある実施態様では、各々の前記2つの壁部は、取り外し可能ディバイダのそれぞれの端部を受容する複数の離間したチャネルを備える。
ある実施態様では、コンテナは、それぞれの電子式可読タグを受容する少なくとも一つの凹部を備える。
ある実施態様では、コンテナは、それぞれの凹部内に受容された少なくとも一つの電子式可読タグを備える。
第2の側面では、
レバー軸線の回りに回動作動することが可能であるレバー部と;
ラッチ軸線の回りに回動可能にレバー部に連結されて、レバー部がレバー軸線の回りに回動しキャッチ部に到達および係合することで移動可能なラッチ部材と;
を備え、
レバー部およびラッチ部材はそれぞれの軸線の回りに同じ第1方向に回動付勢されており
レバー部およびラッチ部材は、解放位置および係止位置間を移動可能に構成されていて、係止位置にあるときレバー部が第1方向と反対の第2方向にレバー軸線の回りに回動して、ラッチ部材はキャッチ部に係合することが可能であるラッチ機構であって
解放位置にあるときにラッチ部材はレバー部に重なり合い;
レバー部およびラッチ部材はさらに、係止位置においてレバー部を第2方向に第1角度で回動させる力をレバー部に付加すると、ラッチ部材がキャッチ部から位置ずれし、その後前記力を解放するとレバー部およびラッチ部材がともに第1方向に回動して解放位置に付勢されるように構成された、ラッチ機構が開示される。
ある実施態様では、ラッチ機構は、レバー部を第1方向に回動するよう付勢するよう構成されたレバーバネ部と、ラッチ部材を第1方向に回動するよう付勢するよう構成された係止バネ部とを備える。
ある実施態様では、前記係止バネ部は、レバー部とラッチ部材との間に作用する。
ある実施態様では、前記レバーバネ部は、レバー部が回動可能に連結可能なベース部とレバー部との間に作用する。
ある実施態様では、レバーバネ部および係止バネ部は、相互に独立して作用する。
ある実施態様では、前記ラッチ部材は、レバー軸線とラッチ軸線との間の距離を調節可能にレバー部に連結されている。
ある実施態様では、ラッチ機構は、ラッチ部材が係合したキャッチ部から解除することを可能とする程度に回動作動することに対して、レバー部をロックすることを可能とするように構成された施錠設備を備える。
ある実施態様では、前記施錠設備は、突起部とレバー部の開口部とを備え、突起部および開口部は、レバー部が第1状態にあるとき突起部が開口部を貫通可能であるように並置しており、突起部は解錠可能な施錠装置を受容するように構成されている。
ある実施態様では、ラッチ機構は、前記ベース部を含むブラケット部を備える。
第3の側面では、
ブラケット部と、
レバー軸線の回りに回動作動するためにブラケット部に連結されたレバー部と;
ラッチ軸線の回りに回動可能にレバー部に連結されたラッチ部材と;を備えるラッチ機構であって、
レバー部およびラッチ部材が、ブラケット部に向かう方向にそれぞれの軸線の回りを回動するよう付勢されている、ラッチ機構が開示される。
第4の側面では、
レバー軸線の回りに回動するよう連結されたレバー部と;
ラッチ軸線の回りに回動可能にレバー部に連結されたラッチ部材と;を備え、
レバー部およびラッチ部材はともに第1方向に回動付勢されており;
レバー部およびラッチ部材は、解放位置および係止位置間を移動可能に構成されており、係止位置にあるときはレバー部は第1方向と反対の第2方向にレバー軸線の回りに回動しキャッチ部に係合することが可能であり、解放位置にあるときはラッチ部材はレバー部に重なり合い;
レバー部およびラッチ部材はさらに、係止位置においてレバー部を第2方向に第1角度で回動させる力をレバー部に付加すると、ラッチ部材がキャッチ部から位置ずれし、その後前記力を解放するとレバー部およびラッチ部材がともに第1方向回動して解放位置に付勢されるように構成された、ラッチ機構が開示される。
概要の欄に記載したコンテナの要旨に含まれる他の態様も可能であるが、次に具体的な実施態様を単なる例として添付の図面を参照して説明する。
直立状態にありかつ蓋構造体が閉塞配置にある本開示のコンテナの実施態様の模式図である。 レイフラット状態にある図1aの本開示のコンテナの模式図である。 蓋構造体が上部積載配置にある本開示のコンテナの模式図である。 蓋構造体が前部積載配置にある本開示のコンテナの模式図である。 図1aに示すコンテナの底壁部の上面等尺図である。 図2aに示す底壁部の底面等尺図である。 図2aに示す底壁部の上面図である。 図2aに示す底壁部の前面図である。 図2aに示す底壁部の底面図である。 図2aに示す底壁部の断面図である。 図1aに示すコンテナの一つの側壁部の前面図である 図3aに示す側壁部の背面図である。 図3aに示す側壁部の断面図である。 図1aに示すコンテナの後壁部の前面等尺図である 図4aに示す後壁部の背面等尺図である。 図1aに示すコンテナの前壁部の前面等尺図である。 図5aに示す前壁部の背面等尺図である。 図1aに示すコンテナの天井壁部の上面等尺図である。 図6aに示す天井壁部の底面等尺図である。 (a)は図1dに示すコンテナの模式図であるが、コンテナに組込まれたヒンジ機構の位置を示しており、(b)は係合状態にあるヒンジ機構の拡大図であり、(c)は非係合状態にあるヒンジ機構の拡大図である。 非係止状態にあるときのコンテナに組込まれたラッチ機構の第1実施態様の拡大詳細と、閉鎖状態にあるコンテナの図である。 ンテナに組込まれたラッチ機構の拡大詳細と、閉鎖状態にあるコンテナの図である。 液体または粒状物の運搬および保管に適当なコンテナの実施態様の切欠図である。 使用可能配置にある取り外し可能ディバイダを組込んだコンテナの模式図である。 図10aのディバイダがコンテナの中に設置されるプロセスにあるコンテナの模式図である。 直立状態にあり、蓋構造体が前部積載配置にあるコンテナの他の実施態様の模式図である。 蓋構造体が閉塞配置にある図11aに示すコンテナの模式図である。 ラッチ機構の第2実施態様の部品の分解斜視図である(「第2ラッチ機構」)。 図12aに示す部品の側面図である。 解放位置にある第2ラッチ機構の斜視図である。 解放位置にある第2ラッチ機構の上面図である。 解放位置にある第2ラッチ機構の側面図である。 係止位置にある第2ラッチ機構の斜視図である。 係止位置にある第2ラッチ機構の上面図である。 係止位置にある第2ラッチ機構の側面図である。 ラッチ機構に組込まれたレバーバネ部の詳細を示す第2ラッチ機構の上面図である。 レバーバネ部の詳細を示す側面図である。 第2ラッチ機構に組込まれた係止バネ部詳細を示す上面図である。 係止バネ部を示す第2ラッチ機構の側面図である。 図15a〜16bに示すレバーバネ部および係止バネ部の両者のバネ経路を強調した第2ラッチ機構の斜視図である。 解放および係止位置の間の第1中間位置にある第2ラッチ機構の斜視図である。 図18aに示す第2ラッチ機構の上面図である。 図18aに示す第2ラッチ機構の側面図である。 遊離位置から係止位置へ移動する第2中間位置にある第2ラッチ機構の斜視図である。 図19aに示す第2ラッチ機構の上面図である。 図19aに示す第2ラッチ機構の側面図である。
具体的な実施態様の詳細な説明
図1a〜1dは、それぞれ異なる配置にある本開示のコンテナ10の実施態様を示す。本実施態様のコンテナ10は、底壁部12、天井壁部14および4つの側壁部16a〜16d(以下、まとめて「側壁部16」と呼ぶ)を備える。
コンテナ10が図1aに示す直立状態にある場合、底壁部12、天井壁部14および側壁部16が、包囲された保管空間を形成する。
この実施態様において、側壁部16a,16b,16cは底壁部12に連結され、天井壁部14は側壁部16bおよび側壁部16dの両方に連結されている。この連結のおかげで、コンテナ10は、それぞれの壁部が相互におよび底壁部12に重なる図1bに示すレイフラット状態へ再構成可能となる。従って、コンテナ10は、種々の壁部を他の壁部に対して単に回動または畳むことで、図1aに示す直立状態および図1bに示すレイフラット状態の間で再構成可能である。これら2つの配置では、壁部12,14,16のすべてが、互いに連結されたままである。
コンテナ10は、2つの蓋パネル部20t,20fを備える蓋構造体18を有する。第1蓋パネル部20tは、天井壁部14の一部を形成する。実際、この実施態様では、第1蓋パネル部20tは、天井壁部14の全体を構成する。第2蓋パネル部20fは、一つの側壁部16dの少なくとも一部を形成する。より具体的には、この特定の実施態様では、第2蓋パネル部20fは側壁部16dの全体を構成する。従って、この実施態様では、第1蓋パネル部20tは、天井壁部14と同一であり、第2蓋パネル部20fは、側壁部16dと同一である。その結果、蓋構造体18は、天井壁部14および側壁部16dを備えるとみなすことができる。
第1蓋パネル部20tは、側壁部16bに回動可能に連結される。さらに、第1蓋パネル部20tは、第2蓋パネル部20fに脱着可能に連結される。脱着可能な連結のおかげで、第1蓋パネル部20tを第2蓋パネル部20fから分離可能である。
コンテナ10が直立状態にある場合、蓋構造体18はいくつかの異なる配置の一つを有することができる。これらの配置には、図1aに示す閉塞配置、図1cに示す上部積載配置、および図1dに示す前部積載配置が含まれる。第2の実施態様を参照して説明するように、図1dに示す前部積載配置は、2つの異なる前部積載配置の一つであってもよい。第2の前部積載配置では、第2蓋パネル部20fは回動して第1蓋パネル部20tの上に載置され、第1蓋パネル部20tは不動のまま、底壁部12と平行にそれを覆っている。
図1aに示す閉塞配置では、蓋構造体18は、第1蓋パネル部20tおよび第2蓋パネル部20fが天井壁部14および側壁部16dを構成し、コンテナ10の残りの壁部とともに、包囲された保管空間を形成するように構成されている。
蓋構造体18が図1cに示す上部積載配置にある場合、第1蓋パネル部20tは、第2蓋パネル部20fから脱離しており、その後コンテナ10の上部積載を可能とする位置へ回動される。この状態で、第2蓋パネル部20fが、側壁部16dの一部、実際には全体を形成し、側壁部16a,16cの間に配設されたままとなる。
図1cに示す上部積載配置では、第1蓋パネル部20tは、側壁部16bのほぼ真上に示されている。しかしながら、第1蓋パネル部20tは、通常はこの位置に保持されないであろう。むしろ、これは、図1aに示す閉塞配置へ戻るか、または蓋パネル部20tがコンテナ10の外側で側壁部16bに面対面で載置されるようさらに揺動した静止位置への移行中の位置であろう。
図1dは、2つの可能な前記前部積載配置の第1の配置にある蓋構造体18を示す。第1の前部積載配置では、第1および第2蓋パネル部20t,20fが、相互に接続したままである。さらに、蓋パネル部20t,20fは、移動可能であり、この例では相互に相対回動してコンテナ10を開放可能であり、底壁部12上に物品または材料を前部積載することを可能とする。より具体的には、第1および第2パネル部20t,20fの両方が、実質的に面対面関係にあるようにそれぞれの閉塞配置位置から移動し、第2蓋パネル部20fは側面パネル部16a,16cの上縁に静置される。
図2a〜2fは、コンテナ10の底壁部12を示す。底壁部12は、フォークリフトトラックのフォークのようなリフト装置の部材を受容するように構成されている。これによって、底壁部12の下からコンテナ10を持ち上げることが可能となる。これは、底壁部12に複数の離間した脚部22を設けることで容易に実現される。この例では、底壁部12は、図2bに最も明瞭に示すパターンのような3×3マトリックスに構成された9個の脚部22を有する。脚部22のこの構成が、第1の一対のチャネル24aおよび第2の一対のチャネル24b(以下、まとめて「チャネル24」と呼ぶ)を形成する。それぞれの一対のチャネル24は、フォークリフトトラックのフォークを受容することができる。さらに各一対のチャネルはコンテナ10の両側に開口し、一対のチャネル24aは、一対のチャネル24bに直交する。従って、ベース部12、延いてはコンテナ10を、4つの側壁部16の何れか一つの前方の方向からコンテナ10の方に駆動または移動される他のリフト装置のフォークリフトトラックにより持ち上げることが可能である。
底壁部12は、さらに堤防付きパレットを形成するように構成されている。これは、底壁部12が液体を受容するレセプタクル部26を形成するように構成することで達成される。従って、底壁部12上に積載した何れの物品から溢流あるいは漏出した何れの液体も、レセプタクル部26の中へ流入・収容することができる。
レセプタクル部26は、底部パネル部12の4つの壁部28a-28d(以下、「壁部28」と呼ぶ)の間に画成される。高さの順番では、壁部28cが一番低く、その次に、同じ高さの壁部28d,28aが低く、そして壁部28bが壁部28の中で一番高くなっている。各壁部28a,28b,28cには、一体のヒンジ部分30が形成されている。ヒンジ部分30は、離間して起立した管状構造の形態である。後により詳細に説明するが、ヒンジ部分30は、側壁部16a,16b,16cの補完的なヒンジ部分と協同して、対応する側壁部を底壁部12に連結させるヒンジ部を形成し、相対回動を可能とする。
壁部28dには、ヒンジ部分が設けられていない。そこに、レセプタクル部26の前方への広がりを区切るリップ部または壁部が形成され第2蓋パネル部20f(側壁部16d)の停止部として機能している。
蛇行チャネル32は、レセプタクル部26の液体収集容積または空間の一部を形成する。チャネル32は、底部パネル部12の内側に形成された互い違いの離間したリブ部34,36の間を屈曲する。蛇行チャネル32は、図2c中の点により示される。リブ部34,36は、それぞれの平面状表面部38,40を有する。これらの表面部は、相互に同じ高さである。従って、リブ部34,36は、共同して底壁部12の支持表面部を形成する。
排水開口部42が底壁部12に形成され、壁部28dに隣接して中間脚部22に開口する。排水開口部42は、内部導管44(図2f参照)を介して蛇行チャネル32に連通する。レセプタクル部26の排水を調節するために、二方コックまたは他のバルブ(図示せず)を排水開口部42に連結することが可能である。
様々な凹部およびポケット部を、異なる目的で底壁部12に形成する。一つのセットの凹部46(図2a,2b参照)が、RFIDタグのような認識タグを設置または受容するために設けられる。第2凹部48が、壁部28dの両端の各脚部22にひとつずつ形成される。凹部48は、コンテナ10を閉塞配置に施錠するために使用可能なラッチ機構(後述する)の一部を受容する。また、ポケット部49が、中央の脚部22の両側で壁部28dに沿って底壁部12に設けられる。
図3a〜3は、側壁部16cの実施態様を示す。側壁部16cは、本実施態様では、単一の一片のパネル部の形態である。側壁部16cは、内面50および外面52を有する。コンテナ10が直立状態にあるとき、面52はコンテナ10の外側にある。内面50には、複数の横方向に延出する離間したチャネル54が形成される。複数の凹部56が、内面50中に形成される。ヒンジ部分58が、パネル部16の一つの縁部に沿って形成される。ヒンジ部分58は、離間した管状構造物の形態である。コンテナ10において、ヒンジ部分58は、壁部28cに沿って対応するヒンジ部分30とインターリーブする。そして、回動ピンまたは軸(図示せず)がインターリーブしたヒンジ部分30,58を通過して、壁部16と底壁部12との間にヒンジ連結部を形成することが可能である。
上部リップ部59および両側リップ部60,62が、側壁部16cの周りに延設される。コンテナ10が直立状態にある場合、リップ部59は壁部16cの上縁部に沿って配置され、リップ部60は側壁部16dに隣接する側壁部16cの側縁部に沿って延設され、リップ部62は側壁部16bに隣接する側壁部16cの反対側の側縁部に配置される。リップ部59には、カットアウト部64が形成される。多数の凹部66がリップ部62に沿って形成される。
外部表面部52には、複数の長さ方向に延出するチャネル68が形成される。外部表面部52には、中央ダイヤモンド形状の凹部70も中央に形成される。凹部70は、例えば注意事項またはコンテナ10の内容物または予定内容物に関する記載などのサインを受容することができる。さらに、レイフラット状態から直立状態へ側壁部16cを持ち上げ、
回動することを可能とするための切欠部69が、側壁部16cに設けられる。
係止凹部71が外面52に形成される。係止凹部71は、内面50上の対応する凹部56と整列している。
側壁部16aは、側壁部16cと鏡像となる構成を有する。
図4a,4bは、側壁部16bを示す。本実施態様では、側壁部16bがコンテナの後側壁部、より簡単には後壁部を形成するとみなすことができる。側壁部16bを側壁部16a,16cからより容易に区別する目的で、側壁部16bを後壁部16bと呼ぶこともある。
後壁部16bは、通常内面50と外面52とを有する壁部16a,16cと同様の構成である。内面は、複数の横方向に延出する離間したチャネル54を有し、外面は複数の長さ方向のチャネル68を有する。側壁部16a,16bのそれらと類似したヒンジ部分58が、後壁部16bの1つの縁部に沿って設けられる。
しかしながら、後壁部16bは、以下の点で側壁部16a,16cと異なる。後壁部16bには、ヒンジ部分58に対向する上縁部73に沿ってヒンジ部分72が形成される。さらに異なる点は、後壁部16bには、内外面50,52の面に直交して延出する両側リップ部74が設けられることである。リップ部74には、直立状態にあるときコンテナ10の内側にある起立ディンプル76が形成される。ディンプル76は、壁部16a,16c中に形成された凹部66内に着座するように配置される。矩形凹部75も、内面50内に形成される。凹部75は、蓋構造体18が前部積載配置にあるとき視認可能なサインを受容可能である。
図5a,5bは、側壁部16dの取りうる構成の一つを示す。側壁部16dは、側壁部16a/16c;側壁部16bと比較してハイブリッド態様を有する。本実施態様では、側壁部16dは、コンテナ10の前側壁部、より簡単には前壁部を形成するとみなすことができる。側壁部16dを側壁部16a,16cからより容易に区別する目的で、側壁部16は前壁部16と呼ばれることもある。
前壁部16dは、横断チャネル54付き内表面部50および縦断チャネル68付き外表面部52を有する一つのパネル部の形態である。前壁部16dの下縁部には、一対の離間した突起部80が形成される。蓋構造体18が閉塞配置にあってコンテナ10が直立状態にあるとき、突起部80はポケット部49内に受容される。また、前壁部は、内面50に4つの凹部56と、外面52にそれに対応して整列した凹部71が設けられる。
前壁部16dは、突起部80に対向した縁部に沿って複数の離間したヒンジ部分58を有する。前壁部16dの2つの残りの縁部には、内外面50,52の面を横断する面中を延出するリップ部84が形成される。リップ部84は、蓋構造体18が閉塞配置にあるときリップ部84が側壁部16a,16c上のリップ部60に重なり合うように構成されている。
図6a,6bは、天井壁部14の一つの構成を示す。天井壁部は、単一のパネル部として形成される。天井壁部14は、横断チャネル54付き内面50と、断チャネル68付き外面52を有する。また、天井壁部14は、内面50に4つの凹部56と、外面52にそれらに対応して整列した凹部91が設けられる。
天井壁部14の一つの縁部には、複数の離間したヒンジ部分82が形成される。ヒンジ部分82は、後壁部16b上のヒンジ部分72間に受容される一体の管状構造物の形態である。天井壁部14の対向する縁部には、凹部89で離間された複数のヒンジ部分88が形成される。ヒンジ部分88は、中空の構造物の形態である。完全に組み立てたコンテナ10においては、ヒンジ部分88が前壁部16dのヒンジ部分58とインターリーブして、ヒンジ部連結の形成を可能とする。ヒンジ部分58は、凹部89に受容される。
天井壁部14の2つの残りの縁部の各々には、チャネル90が形成される。チャネル90は、内面50の内側に配置されているが、一端でヒンジ部分82を有する縁部に開口する。蓋構造体18が閉塞配置にあってコンテナ10が直立状態にあるとき、チャネル90は側壁部16a,16cの上部リップ部59を受容する。
また、外面52には、他のコンテナ10の脚部22を受容するように構成、配置されている凹部91が形成される。これにより、コンテナ同士を相互に積み重ね、トラックや列車などの運搬車両や船舶コンテナからキューブアウトすることを可能とすることを支援する。
壁部16a,16b,16cは、それぞれの回動ピンによって底壁部12に持続的に着装される。一つの回動ピンが、壁部28a,16aのヒンジ部分30,58を連結する。もう一つの回動ピンが、壁部28b,16bのヒンジ部分30,58を連結する。もう一つの回動ピンが、壁部28c,16cのヒンジ部分30,58を連結する。
さらなる回動ピンが、後壁部16bのヒンジ部分72を、天井壁部14のヒンジ部分82に接続する。
図7(a),(b),(c)は、天井壁部14を前壁部16dに解体可能に連結するヒンジ機構96を示す。既に説明したように、天井壁部14と前壁部16dとを組み合わせることで、蓋構造体18を形成する。さらに本実施態様では、天井壁部14と前壁部16dとが、第1および第2蓋パネル部20t,20fをそれぞれ構成する。
ヒンジ機構96は、第1および第2蓋パネル部20t,20fが回動可能に互いに連結された図7(b)に示す係合位置と、第1および第2蓋パネル部20t,20fが相互に係合解除した図7(c)に示す非係合位置との間を移動可能である。ヒンジ機構96が係合位置にあるときは、第1および第2蓋パネル部20t,20fは相対回動可能である。
ヒンジ機構96が係合位置にあるときには、蓋構造体18は図1d,7(a)に示す前部積載配置へ移動可能である。この前部積載配置では、蓋パネル部20t,20fの両方が、蓋構造体18が図1aに示す閉塞配置にあるときのそれぞれの位置から移動している(すなわちそれらから位置ずれしている)。この前部積載配置は、コンテナの前部からの積載を可能とする。加えて、コンテナ10の上部が開放されて、保管空間の背後へのアクセスを容易とする。
ヒンジ機構96は、ボルト98の形態の2つの部材を備える。図7(b),(c)では、一つのボルト98だけが示されている。第2のボルトは、パネル部20t,20fの対向するコーナーに設けられている。
図7(b)から明らかなように、ヒンジ機構96が係合位置にあるときは、ボルト98がそれぞれ第1および第2蓋パネル部20t,20fのヒンジ部分88,58内に部分的に延出する。しかしながら、ヒンジ機構96が図7(c)に示す非係合位置にあるときには、ボルト98は、ヒンジ部分88内に位置し、ヒンジ部分58から完全に引き出される。これにより、第2蓋パネル部20fは蓋パネル部20tから物理的に脱離または連結解除することが可能となる。
レバー部100がボルト98に付設され、蓋パネル部20t(すなわち、天井壁部14)に形成されたスロットを貫通する。ハンドルまたはノブ部102がレバー部100のボルト98と反対側の端部に付設される。ノブ部102とレバー部100との間の摩擦ワッシャー部が、外力が作用していない下でボルト98を任意の位置に保持する摩擦を生じる。
使用時には、ユーザーは、ヒンジ機構96の係合または係合解除の必要に応じて、ノブ部102にワッシャー部の摩擦力に打ち勝つ力を加え、ボルト98を摺動させることが可能であろう。
図1cは、ヒンジ機構96が非係合位置にあって、上部積載配置にある蓋構造体18を備えるコンテナ10を示す。この配置において、第2蓋パネル部20t/前壁部16dは、側壁部16a,16cに連結されている。従って、この配置において、コンテナ10は、上部が開口する箱型の形態である。
また、コンテナ10は、包囲された保管空間への無断アクセスを防止するために、直立状態にあるコンテナ10を施錠するよう構成された係止システム110(図8a,8b参照)を備える。係止システム110は、それぞれの関連する壁部12,14,16に固定された複数のラッチ機構112を備える。各ラッチ機構112は、ラッチ機構が2つの関連する壁部を互いに係止する係止状態と、関連する壁部が相互に相対移動することを可能とする非係止状態を有する。
各ラッチ機構112は、キャッチ部114,レバー部120およびラッチ部材118を有する。一端に掛止部を備える板の形態であるキャッチ部は、一つの壁部に付設され、レバー部120およびラッチ部材118を備える係止本体116は、隣接する壁部に付設される。ラッチ部材118は、レバー部120に回動可能に接続され、レバー部120は、関連する壁部に付設されたブラケット部に回動可能に接続される。
図8a、8bは、係止本体116がキャッチ部114から係合解除した非係合状態にあるラッチ機構112を示す。特に、ラッチ部材118はキャッチ部114から離間している。
ラッチ機構112が係合または施錠状態にあるとき、係止本体116はキャッチ部114に係合する。さらに、ラッチ部材118はキャッチ部114と係合し、レバー部120は、関連する側壁部16cと略面一に配置されるように下へ回動される。ラッチ機構112が係止状態にあるときには、アイ部122がレバー部120の中心領域を貫通する。南京錠などの安全ロックをアイ部122に係合することで、レバー部120が上方へ回動することを防止可能である。これにより、保管空間への無断アクセスを防止するために、ラッチ機構112が実質的にロックされる。
各キャッチ部114および係止本体116は、それぞれの壁部の外面52上に形成された対応する凹部71内に配置される。さらに、係止システム110のコンテナ10への接続を強化するために、金属製の締結プレート(図示せず)が、対応する壁部の内面52に形成されたそれぞれの凹部56内に設けられる。ボルト(図示せず)により、凹部56内の締結プレートにキャッチ部114および係止本体116を締結する。凹部56,71は、施錠機構のそれぞれの部分をきれいに嵌合させて、それらを外面52の露出した表面部の下に配置するように構成されている。これにより、係止部分を不正行為から保護することに貢献する。
この特定の実施態様では、係止システム110は、10個のラッチ機構112で形成される。2つのラッチ機構112が天井壁部14および側壁部16a間で作用し、2つのラッチ機構112が側壁部16aおよび前壁部16d間で作用し、2つのラッチ機構112が底壁部12および前壁部16d間で作用し、2つのラッチ機構112が天井壁部14および側壁部16c間で作用し、2つのラッチ機構112が側壁部16cおよび前壁部16d間で作用する。
コンテナの内容物を安全に保護することに加えて、係止システム110はコンテナ10の構造上の強度を高めることにもなる。これは、すべてのラッチ機構112が係止状態にあり(南京錠がアイ部122に嵌合されているかどうかにかかわらず)、コンテナ10を誤って落下させたり、車両が衝突したときに最も明らかとなる。ラッチ機構112は、それらが作用する壁部同士を固定した空間関係に保持する傾向にある。
液体または粒子状物質へのコンテナ10の使用を可能とするために、コンテナ10に、図9に示すブラダー部130を組込むことができる。ブラダー部130は、蓋構造体18が閉塞配置にあって直立状態にあるコンテナ10の壁部12,14,16の内面と略適合する形状に作成される。ブラダー部130は、脱着可能な蓋部(図示せず)付きの入口部132を有する。入口部132には、蓋構造体が上部積載配置にあるときアクセス可能となる。
ブラダー部130は、液体不透過性材料から作成される。さらに、ブラダー部130が作成される材料は、柔軟性および/または可撓性を有することができる。このようにすることで、コンテナ130の内容物が空になったときに、ブラダー部130を平らにして、底面積とブラダー部130が作成される材料の厚さの4倍との積に略等しい体積を占めるようにすることができる。この状態で、もちろん入口部132はその蓋部で閉鎖することができる。従って、ブラダー部130内の残留物は、平らにしたブラダー部内に保持される。しかしながら、ここで、コンテナ10は、折り畳むか、図1に示すレイフラット位置に移動することも可能である。従って、ブラダー部130付きコンテナ10を一旦空にしたら、その体積を十分に小さくするよう折り畳むことができ、その後の運搬または運送費用を大いに節減することができる。
図10a,10bは、コンテナ10の実施態様で組込むことができる取り外し可能ディバイダ140を示す。ディバイダ140は、2つの側部パネル部16a,16cの内面50に係合するように構成されている。さらに、ディバイダ140は、保管空間を複数のサブ空間に分割するようにコンテナ10内で自立している。
ディバイダ140は、回動ピン146により回動可能に互いに連結された2つのパネル部142,144を備える。ディバイダ140の両端部148,150は、内面50のチャネル54内に着座するように構成されている。また、パネル部142には、回動ピン146を超えて延出し、2つのパネル部142,144が略平行となったときパネル部144に当接するように構成されたフランジ部152が設けられる。従って、フランジ部152は、図10bに示す略水平面でディバイダ140を保持するよう作用する。このように、ディバイダ140は、コンテナ10内で自立している。
各壁部12,14,16は、個々のパネル部から作成される。いくつかの実施態様では、これらのパネル部は、ブロー成型、射出成型、ローター成型などの種々の公知の製造技術を使用してプラスチックまたは複合材料から作成することができる。コンテナ10の特定の使用により、異なる厚さの異なるタイプのプラスチック材料を使用することができる。壁部12,14,16が作成される材料の例としては、限定するものではないが、HD
PE,MDPE,LDPEなどの様々なタイプのポリプロピレン、ガラスまたはカーボン複合繊維などの複合材料、アルミニウムが挙げられる。
コンテナ10は、ユニバーサル隔離パレットとしての使用に好適である。ある実施態様では、コンテナ10は、幅が約1,150mm、奥行きが約960mm、高さが約1,160mmであってもよい。ある実施態様では、上記寸法のコンテナの耐荷重量を約1トンとすることが可能である。これは、例えば約65個の標準的な自動車用鉛蓄電池に匹敵する。
コンテナ10を直立状態からレイフラット状態に配置するために、蓋構造体18を開放し、図1dに示す前部積載配置に移動した後、蓋構造体18が後壁部16bと面対面になる位置まで後方にさらに180度回動する。次に、側部パネル部16cを内側に90度回動して、底壁部12と重ね合わせる。次に、反対側の側壁部16aを内側に90度回動して、側壁部16cの上に配置する。次に、折り畳んだ蓋構造体18とともに後壁部16bを前方に90度回動して、側壁部16aの上に配置する。
ディバイダ140がコンテナ10に設置されている場合には、コンテナ10をレイフラット状態に折り畳む前に、ディバイダ140を取り除く。いくつかの実施態様では、コンテナ10をレイフラット状態に配置するために壁部16,14を折り畳む前にディバイダ140がレセプタクル部26内に受容されるように底壁部12を構成することができる。従って、そのような実施態様では、ディバイダ140は、別々に取り扱う必要がなくレイフラットのコンテナ内に保持される。
コンテナ10の具体的な実施態様を上述したが、コンテナ10は他の多くの形態で実施できることを理解すべきであろう。
例えば一つの形態または変形例では、第1蓋パネル部は、天井壁部14の一部としてのみ形成してもよい。図1aを参照して、これは例えば天井壁部14を、軸線AAに沿って持続的に互いにヒンジで留められている2つの別々の片部として形成することで達成できる。従って、例えば上部14は、天井壁部分14′および第1蓋パネル部20t′として形成される。そのような構成において、蓋構造体18の前部積載配置は、図1dに示すものと同様である。しかしながら、ここで、コンテナは2つの異なる上部積載配置をとることができる。両方の上部積載配置において、天井壁部14の全体が、上記のようなヒンジ機構96の使用により前壁部16から連結解除されている。しかしながら、この連結解除の後で:
・天井壁部14の全体を270度回動して、コンテナ10の上部の全体を開放することができる;または
・第1蓋部分20t′を天井壁部分14′の上部に配置するよう軸線AAの回りに180度回動することができる。このとき、コンテナ10の上部面積の半分が開放されている。
さらに、図11a,11bを参照して,蓋パネル部20t,20fを連結するヒンジ部構造をわずかに変形することにより、2つの異なる前部積載配置が可能となる。
図11a,11bにおいて、各蓋パネル部20t,20fには、ヒンジ部分58が形成される。しかしながら、ヒンジ部分58は、相互にインターリーブせず、むしろ並んで配置される。2つのリンク部160が、蓋パネル部20t,20f上のヒンジ部分58の間を延出する。そして、ヒンジ機構96と同様のヒンジ機構を組込み、上述したのと同じ方法で蓋パネル部20t,20fを連結解除することが可能である。
図11bのヒンジ部構成で可能な第1の前部積載配置は、図1dに示すものと同一である。しかしながら、図11aに示す第2の前部積載配置では、前壁部16d/第2蓋パネル部20fが270度回動して、ベース部壁部12と平行になって第1蓋パネル部20tの上部に配置される。第2の前部積載配置は、開放した蓋構造体18の上部に他のコンテナ10を積み重ねることを可能とする。積み重ねたコンテナの蓋構造体は、図1dに示す第1の前部積載配置または図11aに示す第2の前部積載配置のどちらかに移動可能である。ここでは、2つのコンテナ10を相互に積み重ねることができ、両者とも前部積載可能となる。
図11a,11bに示す実施態様のさらなる変形例では、ポケット部49の中へおよびその中から摺動するようにタブ部80aがスライダー部99に形成される。さらに、凹んだハンドル101を前部パネル部16dに形成することができる。これらの変形により、図11bを参照して、ヒンジ機構を解除し、スライドタブ部99を上方に摺動してタブ部80aを凹部49から係合解除することにより、前部パネル部16dを完全に取り除くことが可能となる。パネル部16dに付随する係止部110が係合解除したと仮定し、ユーザーはハンドル101を使用して前部パネル部16dを簡単に引っ張り外すことが可能である。得られたコンテナは、パネル部14の上部に配置されているパネル部16dがない状態の図11aに示すように見えるであろう。
さらに、底壁部12は、フォークリフトトラックによりコンテナ10が持ち上げられることを容易とするために、離間した脚部22のマトリックスにより作成された複数のチャネル24が設けられるとして図示される。しかしながら、この機能は、チャネル24をフォークリフトトラックのフォークを受容する中空の箱型部分で置換するように底壁部12を変形することによっても同様に達成可能である。
図9に示すブラダー部130を設けることを参照して、さらに他の変形では、入口部132に重なり合う脱着可能な壁部分付きの天井壁部14/蓋パネル部20tを形成することが可能である。このようすることで、コンテナ10を開放することなしにブラダー部130にアクセスすることが可能となる。そのような変形例では、脱着可能なカバー部に、ブラダー部130への無断アクセスを防止するための係止機構を設けることができる。
また、ヒンジ機構96は、同じ効果を得るように、多くの異なる方法で構成することが可能である。大変簡単な他の方法では、一つの長い軸部を、上壁部および前壁部14,16dの間を回動連結するヒンジ部分58,98を貫通するために使用することが可能である。固定した停止部を軸部の一端に設け、反対の端部のナット、割りピン、コッターピンなどの解除可能な他の停止部を、他の端部に設けることができる。これは脱離可能であり、それにより軸部を取り除くことを可能とし、第1および第2蓋パネル部20t,20fを相互から連結解除するのと同様に、上壁部および前壁部14,16dを連結解除する。
蓋構造体18の上記構成により、コンテナ10を材料処理システムの一部として使用することを可能とする。このシステムは、1つ以上のコンテナ10および多数の追加の前壁部/第2蓋パネル部16d/20fを備えることができる。このシステムでは、コンテナの前壁部を構成する第2蓋パネル部20fに、コンテナ10の中に含有されている、または収容予定の材料の具体的なタイプを表示する視覚表示を設けることができる。例えば表示は、パネル部20fの色であってもよい。この色は、例えば、以下のようになる:
・青色は、特別な処理管理を必要としない一般的な無害な材料を示すために使用できる
・黄色は、使用済み鉛蓄電池を示すために使用できる
・赤色は、使用済み混合乾電池を示すために使用できる
・緑色は、オイルフィルターを示すために使用できる
・橙色は、使用済みエアゾールボンベを示すために使用できる
・灰色は、液体廃棄物を示すために使用できる
この例では、コンテナ10を構築する残りの壁部/パネル部も、同じ色であることができる。この色は、例えば一般の廃棄物(すなわち、この場合は青色)を示すために使用する色と同じとすることが可能である。従って、材料処理会社は、例えば青色の第2蓋パネル部20tを有する10個のコンテナ10と、例えば20個の追加の第2蓋パネル部20tを有し、そのうち各4個は、黄色、赤色、緑色、橙色、そして灰色であってもよい。会社は、単に、コンテナ10で運搬またはそこに配置される材料に適切な色の第2蓋パネル部に交換すればよい。
また、側部および天井壁部の各々には、サインを置換可能に壁部に付設することを可能とする標識保持構造を設けることができる。一つの簡単な例では、これは、リベットにより壁部に固定した2つの離間したレールで、その中にサインをスライド挿入することが可能である。
さらに他の変形例では、図8a,8bに示すラッチ機構112の代わりに、図12a〜19cに示すより洗練されたラッチ機構200を使用することができる。
図12,12bは、本開示のラッチ機構200の実施態様の部品パーツを示す。ラッチ機構200は、レバー軸線214の回りに回動作動することが可能であるレバー部212を含む。レバー軸線214は、連結ピン216の中心軸線と一致する。また、ラッチ機構200は、ラッチ軸線220の回りに回動可能にレバー部212に連結されたラッチ部材218も含む。ラッチ軸線220は、連結ピン222の中心軸線と一致する。以下により詳細に説明するように、ラッチ部材218は、ラッチ部材218がキャッチ部224に係合可能であるようにレバー軸線214の回りにレバー部212を回動することで移動可能である。
レバー部212およびラッチ部材218は、それぞれの軸線214,220の回りに同じ方向D1に回動するように付勢されている。この付勢は、レバーバネ部226および係止バネ部228により付与される。この特定の実施態様では、ラッチ機構200は、ベース部232を組込んだブラケット部300も備える。レバー部212は、ピン216によりベース部232に付設される。ラッチ部材218は、連結ピン222によりレバー部212に連結される。連結ピン222の両端は、レバー部212の両側壁部248のそれぞれのスロット部234に設置される。ラッチ部材218のレバー部212への連結は、レバー部212の付随突起部240の孔部238を貫通するネジ部236により完結する。また、ネジ部23は、連結ピン222に形成したネジ付き孔部242にも係合する。従って、ネジ部236を旋回することで、連結ピン222をスロット部234に沿って摺動させることができる。
ラッチ機構200の部品をより詳細に検討すると、レバー部212が開口部246を設けた上部板部分244を有することがわかる。側壁部248は、板部244の両側縁部から下方に延出する。スロット部234は、側壁部248に形成される。側壁部248は、それぞれの孔部252が形成される平面状凸部250を含む。
ラッチ部材218には、腕部256の間を延出する横断バー部254が形成される。腕部256は、通常相互に平行に並んで延出する。孔部258が、バー部254から遠方の各腕部256の端部の近辺で内部に形成される。
連結ピン222は、中心シリンダー状部分260を有する。この部分260の両側から、小径部分262が軸方向に延出する。これらの部分262はスロット部234の中に設置される。これらの部分262から、それぞれの小径短突出部264が軸方向に延出する。短突出部264は、孔部258を貫通する。ピン222のラッチ部材218への連結を保持するために、一旦孔部258に短突出部264を通過させたら、それぞれの自由端を外向きに押圧して、孔部258の直径よりも大きい直径を有するフランジ部266を形成する。
ブラケット部300には、複数の孔部270が設けられる。孔部270は、ブラケット部300を物品に付設するためのファスナー(図示せず)を収容可能である。ブラケット部300は、ベース部232を含むか、組込む。ベース部232は、それぞれに孔部274を設けた2つの直立突起部272の形態である。ブラケット部300にも、孔部278が形成された直立突起部276が設けられる。
レバー部212は、ブラケット部300、特に孔部25,274を通過するピン216によりベース部232に付設される。組み立て時に、ピン216の両端を外向きに広げ、それぞれのフランジ部280を形成する。フランジ部280の直径は、孔部25,274の直径よりも大きい。突起部276は、レバー部212をブラケット部300に重ね合わせたときに開口部246を通過するように配置される(例えば図13a,14a,17参照)。
レバーバネ部226は、一体のU字型舌部284で離間した2つのコイル部282を備える。各コイル部282も、一体の掛止腕部286内に形成される。レバーバネ部226の経路は、図15a,15b,17に詳細に示される。これらの図から、コイル部282がピン216の回りに配置されることがわかる。舌部284は、レバー部212の板部分244の下側に配置され、それを押圧する。掛止腕部286は、突起部272の回りに掛止される。バネ部26は、レバー部212を第1方向D1(図18c,19c参照)に付勢するよう作用する。方向D1は、ブラケット部300に向かう方向である。
特に図12a,16a,16b,17に示すように、係止バネ部228には、一体のリンク部290により離間した2つのコイル部288が形成される。リンク部290から遠方の各コイル部288の端部には、それぞれの掛止フィンガー部292が設けられる。組立てたラッチ機構200において、コイル部288はピン222のそれぞれの部分262上に配置され、リンク部290は側壁部248の下側でレバー部212を横切って横断する。掛止フィンガー部292は、ラッチ部材218の腕部256の回りに掛止する。係止バネ部228は、ラッチ部材218が方向D1に回動するよう付勢するように構成されている。上記の構成により、係止バネ部228は、ラッチ部材218とレバー部212との間で作用する。
レバー部212を方向D1と反対の方向D2に回動する力を付与することで、レバーバネ部226中の張力が増加する。しかしながら、これは、係止バネ部228中の張力には何の効果もない。このように、レバーバネ部226および係止バネ部228は、相互に独立に作用する。ラッチ部材218を方向D2にレバー部212に対して回動すると、係止バネ部228の張力が増加する。それぞれの回動軸線214,220間の関係により、そのような作用は、おそらく、軸線214の回りのモーメントを生じさせ、レバーバネ部226の張力をいくらか増加させるであろう。
ネジ部236は、両方向に旋回可能であり、スロット部234に沿ってピン222を横に移動させ、それによってレバー部212に対するラッチ部材218の位置を変化させる。これは、それぞれの回動軸線214,220の間の距離を調整することでも実現できる。
図12aを再び参照して、キャッチ部224は、一端で折り返すか弯曲して掛止部298を形成する板部296を備える。キャッチ部224を第2の物品(図示せず)に固定するためのファスナー(図示せず)を受容するために、複数の孔部299が板部296に形成される。
図13a〜13cは、解放または係止解除位置にあるラッチ機構200を示す。解放位置では:
・レバー部212は、レバーバネ部226によりブラケット部300に対して付勢され、かつ重なり合う
・ラッチ部材218は、係止バネ部228によりレバー部212に対して付勢され、かつ重なり合う
・突起部276は、レバー部212の開口部246を貫通する。
レバーバネ部226および係止バネ部228は、ラッチ機構200が解放位置にあるとき両バネ部が張力を受けレバー部212およびラッチ部材218を方向D1に付勢するように前負荷される。その結果、ラッチ機構200が付設された物品の向きに拘わらず、ラッチ部材218はレバー部212に支えられ、レバー部212はブラケット部300に支えられる。これにより、ラッチ部材218および/またはレバー部212がそれぞれの軸線の回りに自由に揺動することが防止される。これは、レバー部212または係止部のどちらかが揺動し、人に誤ってぶつかって怪我をしたり、装置のパーツにぶつかり損傷や破損する可能性がなくなり、実用的な利点である。また、解放位置にあっても、ラッチ部材218は、キャッチ部224から脱係合し、離間している。従って、ブラケット部300およびキャッチ部224が付設されたそれぞれの物品は、相互に相対移動することができる。
図14a〜14cは、係合または係止位置にあるラッチ機構200を示す。この位置では:
・ラッチ部材218は、キャッチ部224に係合し、より具体的にはバー部254が掛止部298の弯曲部内に受容される
・レバー部212が、レバーバネ部22によりブラケット部300に対して付勢され、突起部276が開口部246を通して突出し、孔部278がレバー部212の上に露出される。
係止バネ部228は最も緊張した状態にあり、レバー部212にその回動軸線214の回りに方向D2のモーメントを付与する。しかしながら、これはレバー部212をブラケット部300から離れる方向に回動させることにはならない。特に、バネ部226は、ラッチ機構200が係止位置にあるとき、係止バネ部228により付加されるモーメントを克服する付勢を有するよう構成される。さらに、係止バネ部228により付加されるモーメントの効果は、回動軸線220が回動軸線214より下にある配置により低減される。
突起部276と開口部246との組み合わせにより、少なくともラッチ部材18をキャッチ部224から係合解除する程度の軸線214回りの回動作動に対して、レバー部212を施錠可能な施錠設備を形成する。これは、例えば南京錠または他のタイプの安全ロック(図示せず)を孔部78を通して突起部76に連結することで達成される。
図18a〜18c,19a〜19cは、解放位置から係止位置へ移動するラッチ機構200の2つの連続する中間位置を例示する。
まず、解放位置にあるラッチ機構200(図13a〜13c参照)は、例えば人の親指による力をレバー部212に付加し、回動軸線214の回りを方向D2に回動させる。これは、レバーバネ部226により付加される付勢の方向に対抗する。ラッチ部材218は、レバー部212によりキャッチ部224、特に掛止部298に到達するよう移送される。図18cに示す位置から、ユーザーは下記のどちらかをすることができる;(a)バー部254が位置P1の近傍でキャッチ部224に隣接するようレバー部212を方向D2に回動し続ける、または(b)バー部254が位置P1の辺りでキャッチ部224に隣接して配置するように、ラッチ部材218を回動軸線220の回りにレバー部212から離れるよう別々に回動させる。どちらの場合にも、バー部254が掛止部298から離間しており、それに受容されていないので、ラッチ機構200はこの段階では係合位置にはないことは理解されるであろう。
ラッチ機構200を係合し、係止位置に保持するために、ラッチ部材218をキャッチ部22に対して保持したままレバー部212に付加する力を徐々に弱めるかあるいは完全に解放することが可能である。これにより、ラッチ部材218、特にバー部254を掛止部298との係合の方向へ移動させ、係合を実現する。この位置は、図19a〜19cに示される。もしユーザーがまだレバー部212を開放していないなら、今そうすると、レバーバネ部226の付勢と、ラッチ機構200のオーバーセンタ作用とによりレバー部212は方向D1にブラケット部300の方へ回動する。この回動作動は、バー部254を直線的に移動させ、従ってベース部232およびブラケット部300の方へキャッチ部224を引っ張る効果があることも理解するべきである。この引っ張りの程度は、ネジ部236を旋回することで調整可能である。この調整は、通常ラッチ機構200を係止位置に移動させる前に行われる。
実際には、この調整は、ラッチ機構を図19a〜19cに示す中間位置へ移動させ、突起部276が開口部246を貫通するとともにレバー部212がブラケット部300に対して配置されるように方向D1へ押すのに要する力の程度を感じながら試行錯誤により行うことができる。軸線214,220間の距離を調整する範囲は、スロット234の長さから小径部分262の直径を引いたものに略等しい。
この調整によって、レバー部212は、レバーバネ部226だけの操作で戻ることが可能となる。しかしながら、ラッチ部材218をキャッチ部224に堅固に連結するために、レバー部がレバーバネ部226だけの操作ではブラケット部300の上に離間した位置までだけ回動するように調整される。レバー部212がブラケット部300に対抗して配置されるためには、レバー部をブラケット部300の上に落とすための力を付加する必要がある。これにより、上記したキャッチ部224をブラケット部300の方へ引っ張る効果も得られる。
ラッチ機構200を係合解除する(すなわち、係止位置から解放位置へ移動する)ために、ユーザーは、バー部254を掛止部298から摺動するのに必要な角度でレバー部212を方向D2に回動することだけが必要とされる。そのとき、係止バネ部228の付勢がラッチ部材218を方向D1へ自動的に回動する。ユーザーは、同時にレバー部212に付加している力を解除することができ、その結果、レバーバネ部226がレバー部212を方向D1に回動し、ラッチ部材218が一緒に移送される。従って、レバー部212およびラッチ部材は、図13a〜13cに示す解放位置に戻る。
ラッチ機構200は、他の形態で実施可能である。例えばベース部232は、ヒンジ部分58と同様に、連結ピン21を介して連結可能なレバー部212のためのアンカーポイントを提供するために壁部16と一体に形成することができる(すなわち、一体にまたはその一部として成型する)。同様に、キャッチ部224、具体的には掛止部298もコンテナ10の他の壁部16に成型可能である。
以下の請求項および上述の記載において、言語表現のためにまたは必要な示唆のために他に要求される文脈を除いて、「備える」という用語および「備えた」または「備えて」などの変形は、包括的な意味で使用される、すなわち、述べた特徴の存在を特定するが、本開示のコンテナのさらなる特徴の存在や追加を除外するものではない。

Claims (11)

  1. 壁部が互いに連結されたままの状態で、コンテナが直立状態とパネル部が相互に重なり合うレイフラット状態との間で再構成可能であるように互いに連結されており、直立状態では包囲された保管空間を形成する、底壁部、複数の側壁部および天井壁部と;
    少なくとも2つの蓋パネル部を備え、第1蓋パネル部が天井壁部の少なくとも一部を形成し、第2蓋パネル部が一つの側壁部の少なくとも一部を形成する蓋構造体と;
    を備え、
    第1蓋パネル部は、もう一つの側壁部に回動可能に連結されて、かつ第2蓋パネル部に脱着可能に連結されており;
    蓋構造体は、コンテナが直立状態にあるときに、第1蓋パネル部が第2蓋パネル部から連結解除してコンテナの上部積載を可能とする位置へ回動可能であ一方第2蓋パネル部前記一つの側壁部の少なくとも一部を形成している上部積載配置と;
    コンテナが直立状態にあるときに、コンテナの前部積載を可能とするように、第1および第2蓋パネル部が相対移動可能に相互に接続されるとともに、底壁部に隣接配置され第2蓋パネル部の縁部が底壁部から持ち上げられてその上方に配置される前部積載配置と;
    第1および第2蓋パネル部が、天井壁部および一つの側壁部のそれぞれの部分として機能し、底壁部および他の側壁部とともに包囲された保管空間を形成する閉塞配置と
    を有する、コンテナであって、
    前記包囲された保管空間への無断アクセスを防止するために、直立状態にあるコンテナを施錠するように、コンテナのそれぞれの関連する壁部に固定された複数のラッチ機構を備え、各ラッチ機構は、ラッチ機構が2つの関連する壁部を互いに係止する係止状態と、関連する壁部が相対移動することを可能とする非係止状態とを有する、コンテナ。
  2. レバー軸線回りに回動作動することが可能であるレバー部と;
    ラッチ軸線の回りに回動可能にレバー部に連結されて、レバー部がレバー軸線の回りに回動しキャッチ部に到達および係合することで移動可能なラッチ部材と;
    を備え、
    レバー部およびラッチ部材はそれぞれの軸線の回りに同じ第1方向に回動付勢されており
    レバー部およびラッチ部材は、解放位置および係止位置間を移動可能に構成されていて、係止位置にあるときレバー部が第1方向と反対の第2方向にレバー軸線の回りに回動して、ラッチ部材はキャッチ部に係合することが可能であるラッチ機構であって
    解放位置にあるときにラッチ部材はレバー部に重なり合い;
    レバー部およびラッチ部材はさらに、係止位置においてレバー部を第2方向に第1角度で回動させる力をレバー部に付加すると、ラッチ部材がキャッチ部から位置ずれし、その後前記力を解放するとレバー部およびラッチ部材がともに第1方向に回動して解放位置に付勢されるように構成された、ラッチ機構。
  3. レバー部を第1方向に回動するよう付勢するよう構成されたレバーバネ部と、ラッチ部材を第1方向に回動するよう付勢するよう構成された係止バネ部とを備える、請求項に記載のラッチ機構。
  4. 前記係止バネ部は、レバー部とラッチ部材との間に作用する、請求項に記載のラッチ機構。
  5. 前記レバーバネ部は、レバー部が回動可能に連結可能なベース部とレバー部との間に作用する、請求項またはに記載のラッチ機構。
  6. レバーバネ部および係止バネ部は、相互に独立して作用する、請求項の何れか1項に記載のラッチ機構。
  7. 前記ラッチ部材は、レバー軸線とラッチ軸線との間の距離を調節可能にレバー部に連結されている、請求項の何れか1項に記載のラッチ機構。
  8. ラッチ部材が係合したキャッチ部から解除することを可能とする程度に回動作動することに対して、レバー部をロックすることを可能とするように構成された施錠設備を備える、請求項の何れか1項に記載のラッチ機構。
  9. 前記施錠設備は、突起部とレバー部の開口部とを備え、突起部および開口部は、レバー部が第1状態にあるとき突起部が開口部を貫通可能であるように並置しており、突起部は解錠可能な施錠装置を受容するように構成されている、請求項に記載のラッチ機構。
  10. 前記ベース部を含むブラケット部を備える、請求項の何れか1項に記載のラッチ機構。
  11. レバー軸線の回りに回動するよう連結されたレバー部と;
    ラッチ軸線の回りに回動可能にレバー部に連結されたラッチ部材と;
    を備えるラッチ機構であって、
    レバー部およびラッチ部材はともに第1方向に回動付勢されており;
    レバー部およびラッチ部材は、解放位置および係止位置間を移動可能に構成されており、係止位置にあるときはレバー部は第1方向と反対の第2方向にレバー軸線の回りに回動しキャッチ部を係合することが可能であり、解放位置にあるときはラッチ部材はレバー部に重なり合い;
    レバー部およびラッチ部材はさらに、係止位置においてレバー部を第2方向に第1角度で回動させる力をレバー部に付加すると、ラッチ部材がキャッチ部から位置ずれし、その後前記力を解放するとレバー部およびラッチ部材がともに第1方向に回動して解放位置に付勢されるように構成された、ラッチ機構。
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