以下の説明及び図面は、当業者が特定の実施形態を実施できるようにするために、そのような特定の実施形態を十分に開示している。他の実施形態は、構造的変更、論理的変更、電気的変更、処理的変更、及び他の変更を組み込み得る。いくつかの実施形態の部分及び特徴は、他の実施形態の部分及び特徴に含まれてもよいし、他の実施形態の部分及び特徴の代わりに使用されてもよい。請求項において記載される実施形態は、請求項の全ての利用可能な均等形態を包含する。
図1は、いくつかの実施形態に従った、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークの様々なコンポーネントを含む、LTEネットワークのエンドツーエンドネットワークアーキテクチャの一部分の例を示している。ネットワーク100は、無線アクセスネットワーク(RAN)(例えば、図示されているような、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN))101及び(例えば、進化型パケットコア(EPC)として図示されている)コアネットワーク120を含み得る。RAN101及びコアネットワーク120は、S1インタフェース115を介して互いに接続される。便宜上且つ簡潔さのために、RAN101及びコアネットワーク120の一部分のみが、この例において図示されている。
コアネットワーク120は、モビリティ管理エンティティ(MME)122、サービングゲートウェイ(サービングGW)124、及びパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)126を含み得る。RAN101は、ユーザ機器(UE)102と通信する進化型ノードB(eNB)104(これらは基地局として動作し得る)を含み得る。UEは、セル電話機等の一般的なUE、又は、3GPP Rel−12カテゴリ0又はRel−13による低電力(LP)/低複雑度(LC)UEであり得る。eNB104は、マクロeNB及び低電力(LP)eNBを含み得る。
MME122は、レガシーサービングGPRSサポートノード(SGSN)の制御プレーンと機能が類似したものであり得る。MME122は、ゲートウェイ選択及び追跡エリアリスト管理等の、アクセスにおけるモビリティの側面を管理することができる。サービングGW124は、RAN101に対するインタフェースを終端し得、RAN101とコアネットワーク120との間でデータパケットをルーティングすることができる。さらに、サービングGW124は、eNB間ハンドオーバーのためのローカルモビリティアンカーポイントであり得、また、3GPPモビリティのためのアンカーを提供し得る。他の役割は、合法的傍受(lawful intercept)、課金、及び何らかのポリシー施行(policy enforcement)を含み得る。サービングGW124及びMME122は、1つの物理ノード内又は別々の物理ノード内に実装され得る。PDN GW126は、パケットデータネットワーク(PDN)に対するSGiインタフェースを終端し得る。PDN GW126は、EPC120と外部PDNとの間でデータパケットをルーティングすることができ、ポリシー施行及び課金データ収集を実行することができる。PDN GW126はまた、非LTEアクセスによるモビリティデバイスのためのアンカーポイントを提供し得る。外部PDNは、任意の種類のIPネットワーク、及び、IPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインであり得る。PDN GW126及びサービングGW124は、1つの物理ノード内又は別々の物理ノード内に実装され得る。
eNB104(マクロ及びマイクロ)は、エアインタフェースプロトコルを終端し、UE102の最初のコンタクトポイントであり得る。いくつかの実施形態において、eNB104は、無線ベアラ管理、上りリンク及び下りリンクの動的な無線リソース管理及びデータパケットスケジューリング、並びにモビリティ管理等のRNC(無線ネットワークコントローラ)機能を含むがこれらに限定されない、RAN101のための様々な論理的機能を実行することができる。実施形態に従うと、UE102は、OFDMA通信技術に従って、マルチキャリア通信チャネルを介してOFDM通信信号をeNB104と通信するよう構成され得る。OFDM通信信号は、複数の直交サブキャリアを含み得る。
S1インタフェース115は、RAN101とEPC120とを分離するインタフェースであり得、S1−U及びS1−MMEという2つの部分に分けられる。S1−Uは、eNB104とサービングGW124との間でトラフィックデータを伝達し得、S1−MMEは、eNB104とMME122との間のシグナリングインタフェースであり得る。X2インタフェースは、eNB104間のインタフェースであり得る。X2インタフェースは、X2−C及びX2−Uという2つの部分を含み得る。X2−Cは、eNB104間の制御プレーンインタフェースであり得るのに対し、X2−Uは、eNB104間のユーザプレーンインタフェースであり得る。
セルラネットワークについて、LPセルは、典型的には、屋外信号が良好に到達しない屋内エリアまでカバレッジを拡大するために使用され得る、あるいは、混雑する使用を伴うエリアにおけるネットワークキャパシティを追加するために使用され得る。特に、異なるサイズのセル、マクロセル、マイクロセル、ピコセル、及びフェムトセルを使用する無線通信システムのカバレッジを拡大して、システム性能を強化することが望ましいことであり得る。異なるサイズのセルは、LTE免許不要帯域等の同じ周波数帯域で動作することもあるし、各セルが異なる周波数帯域で動作するように異なる周波数帯域で動作することもあるし、異なるサイズのセルのみが異なる周波数帯域で動作するように異なる周波数帯域で動作することもある。本明細書で使用されるとき、低電力(LP)eNBという用語は、フェムトセル、ピコセル、又はマイクロセル等のより狭いセル(マクロセルよりも狭いセル)を実装するための任意の適切な相対的に低い電力のeNBを指す。フェムトセルeNBは、典型的には、移動通信事業者により、その住宅顧客又はエンタープライズ顧客に提供され得る。フェムトセルは、通常、住宅ゲートウェイのサイズ以下であり、概して、ユーザのブロードバンド回線に接続することができる。フェムトセルは、移動通信事業者のモバイルネットワークに接続することができ、通常は30〜50メートルの範囲の追加のカバレッジを提供することができる。したがって、LP eNBは、PDN GW126を介して接続されるので、フェムトセルeNBであり得る。同様に、ピコセルは、建物(オフィス、ショッピングモール、駅等)内又はより最近では航空機内等の小さなエリアを典型的にはカバーする無線通信システムであり得る。ピコセルeNBは、概して、その基地局コントローラ(BSC)機能を通じて、X2リンクを介して、マクロeNB等の別のeNBに接続することができる。したがって、LP eNBは、X2インタフェースを介してマクロeNBに接続され得るので、ピコセルeNBを用いて実装され得る。ピコセルeNB又は他のLP eNBは、マイクロeNBの一部の機能又は全ての機能を組み込むことができる。いくつかの場合において、これは、アクセスポイント基地局又はエンタープライズフェムトセルと呼ばれることがある。
LTEネットワークを介する通信は、10msのフレームに分割され得、10msのフレームの各々は、10個の1msのサブフレームを含み得る。今度は、各サブフレームは、0.5msである2つのスロットを含み得る。各スロットは、使用されるシステムに応じて、6〜7つのシンボルを含み得る。リソースブロック(RB)(物理リソースブロック(PRB)とも呼ばれる)は、UEに割り当てられ得るリソースの最小ユニットであり得る。リソースブロックは、周波数においては180kHz幅であり、時間においては1スロット長さであり得る。周波数においては、リソースブロックは、12×15kHzサブキャリア幅又は24×7.5kHz幅のいずれかであり得る。ほとんどのチャネル及び信号について、1つのリソースブロックにつき12個のサブキャリアが使用され得る。周波数分割複信(FDD)モードにおいて、上りリンク及び下りリンクの両方のフレームは、10msであり、周波数分離(全二重)又は時間分離(半二重)され得る。時分割複信(TDD)において、上りリンク及び下りリンクのサブフレームは、同じ周波数で伝送され得、時間領域において多重化される。eNBからUEへの下りリンク伝送のために、下りリンクリソースグリッドが使用され得る。このグリッドは、時間−周波数グリッドであり得、これは、各スロットにおける下りリンクでの物理リソースである。リソースグリッドの各列及び各行はそれぞれ、1つのOFDMシンボル及び1つのOFDMサブキャリアに対応し得る。時間領域におけるリソースグリッドの継続時間は、1スロットに対応し得る。リソースグリッドにおける最小時間−周波数ユニットは、リソース要素と表される。各リソースグリッドは、リソース要素への所定の物理チャネルのマッピングを表す複数の上記リソースブロックを含み得る。各リソースブロックは、12(サブキャリア)×14(シンボル)=168個のリソース要素を含み得る。
このようなリソースブロックを使用して伝達される複数の異なる物理下りリンクチャネルが存在し得る。これらの物理下りリンクチャネルのうちの2つの物理下りリンクチャネルが、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)及び物理下りリンク共用チャネル(PDSCH)であり得る。各サブフレームは、PDCCH及びPDSCHに区分され得る。PDCCHは、通常、各サブフレームの最初の2つのシンボルを占有し、とりわけ、PDSCHチャネルに関連するリソース割り当て及びトランスポートフォーマットについての情報に加えて、上りリンク共用チャネルに関連するH−ARQ情報を伝達し得る。PDSCHは、ユーザデータ及びより高いレイヤのシグナリングをUEに伝達し、サブフレームの残りを占有し得る。通常、下りリンクスケジューリング(セル内のUEへの、制御チャネルリソースブロック及び共用チャネルリソースブロックの割り当て)は、UEからeNBに提供されるチャネル品質情報に基づいて、eNBにおいて実行され得、次いで、下りリンクリソース割り当て情報が、各UEのために使用される(各UEに割り当てられた)PDCCH上で各UEに送信され得る。PDCCHは、リソースグリッドからの、同じサブフレームにおいてPDSCH上で送信されるデータをどのように見つけて復号するかをUEに伝える複数のフォーマットのうちの1つのフォーマットでの下りリンク制御情報(DCI)を含み得る。DCIフォーマットは、リソースブロックの数、リソース割り当てのタイプ、変調方式、トランスポートブロック、冗長バージョン、符号化速度等といった詳細を提供し得る。各DCIフォーマットは、巡回冗長符号(CRC)を有し、PDSCHが意図されるターゲットUEを識別する無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を用いてスクランブルされ得る。UE固有のRNTIの使用は、DCIフォーマット(したがって、対応するPDSCH)の復号を、意図されるUEのみに制限し得る。
いくつかの実施形態において、UE102は、省電力モード(PSM)に入ることができる。PSMは、UE102がモバイル着信サービスに到達可能である時間を制限することにより、UEの電力消費を低減させることを目的とし得る。詳細には、PSMは、UE102が、任意のアクセス層関連機能をオフに切り替えること、すなわち、ネットワーク接続を介する無線ネットワーク101とUE102との間のデータの伝送及び無線リソースの管理を終了させることを可能にし得る。しかしながら、PSMは、ネットワークがUE102をアイドルモードに解放した後にのみ有効であり得、ここでは、UE102とネットワーク101との間に確立された無線リソース制御(RRC)接続は存在しない。いくつかの状況において、ネットワーク101がUE102をアイドルモードに解放し、UE102がPSMに入るために望まれる時間よりも多くの時間を要することがある。
いくつかの実施形態において、eNB104は、UE102がPSMに入ることができ得ることを示す、UE102のPSM設定インジケーション(PSM configuration indication)を受信するよう構成され得る。これらの実施形態において、eNB104は、受信したPSM設定インジケーションに基づいて、UE102のRRC接続の解放のタイミングを調整することができる。いくつかのLTEの実施形態において、RRC接続の解放は、UE102が接続モードにあるときに生じ得る。いくつかのUMTSの実施形態において、RRC接続の解放は、UE102が、接続モードにあり、且つ、セルページングチャネル(CELL PCH)状態、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)登録エリア(URA)ページングチャネル(URA PCH)状態、及び転送アクセスチャネル(CELL FACH)状態のうちの1つの状態にあるときに、調整された送信時間において生じ得る。
図2は、いくつかの実施形態に従った通信デバイスの機能ブロック図を示している。通信デバイス200は、UE102(図1)等のUE又はeNB104(図1)のうちの1以上のeNB等のeNBとして使用するのに適したものであり得る。通信デバイス200は、物理レイヤ(PHY)回路202を含み得る。PHY回路202は、PHY回路202に電気的に接続された1以上のアンテナ201を使用して、通信デバイス200と、他のeNB、他のUE、又は他のデバイスと、の間で、無線周波数電気信号を送受信する。PHY回路202は、変調/復調、アップコンバージョン/ダウンコンバージョン、フィルタリング、増幅等のための回路を含み得る。通信デバイス200はまた、媒体アクセス制御レイヤ(MAC)回路204を含み得る。MAC回路204は、無線媒体へのアクセスを制御し、無線媒体を介して通信するフレーム又はパケットを構成する。通信デバイス200はまた、本明細書に記載の動作を実行するようにセルラデバイスの様々な要素を構成するよう構成されている処理回路206及びメモリ208を含み得る。メモリ208は、本明細書に記載の動作を実行するように処理回路206を構成するための情報を記憶するために使用され得る。
いくつかの実施形態において、通信デバイス200は、携帯情報端末(PDA)、無線通信能力を有するラップトップコンピュータ又はポータブルコンピュータ、ウェブタブレット、無線電話機、スマートフォン、無線ヘッドセット、ページャ、インスタントメッセージングデバイス、デジタルカメラ、アクセスポイント、テレビジョン、医療デバイス(例えば、心拍モニタ、血圧モニタ等)、ウェアラブルデバイス、センサ、又は、情報を無線で受信及び/又は送信することができる他のデバイス等のポータブル無線通信デバイスの一部であり得る。いくつかの実施形態において、通信デバイス200は、キーボード、ディスプレイ、不揮発性メモリポート、複数のアンテナ、グラフィックスプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、スピーカ、及び他のモバイルデバイス要素のうちの1以上を含み得る。ディスプレイは、タッチスクリーンを含むLCDスクリーンであり得る。
通信デバイス200により使用される1以上のアンテナ201は、例えば、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、パッチアンテナ、ループアンテナ、マイクロストリップアンテナ、又は、RF信号の伝送に適した他のタイプのアンテナを含む1以上の指向性アンテナ又は全方向性アンテナを含み得る。いくつかの実施形態において、2以上のアンテナではなく、複数の開口を有する1つのアンテナが使用され得る。これらの実施形態において、各開口は、別々のアンテナとみなされ得る。いくつかの複数入力複数出力(MIMO)の実施形態において、アンテナを効果的に分離して、受信局のアンテナの各々と送信局のアンテナの各々との間で生じ得る異なるチャネル特性及び空間ダイバーシチを利用することができる。いくつかのMIMOの実施形態において、アンテナは、波長の1/10以上まで分離され得る。
通信デバイス200が、複数の別個の機能要素を有するものとして図示されているが、これらの機能要素のうちの1以上の機能要素は、結合されてもよく、デジタル信号プロセッサ(DSP)を含む処理要素等のソフトウェア構成型要素及び/又は他のハードウェア要素の組合せにより実装されてもよい。例えば、いくつかの要素は、1以上のマイクロプロセッサ、DSP、特定用途向け集積回路(ASIC)、無線周波数集積回路(RFIC)、及び、様々なハードウェアと少なくとも本明細書に記載の機能を実行するためのロジック回路との組合せを含んでもよい。いくつかの実施形態において、機能要素は、1以上の処理要素上で実行される1以上のプロセスを指すこともある。
説明する実施形態は、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちの1つ、又は、これらの組合せにより実装され得る。実施形態はまた、本明細書に記載の動作を実行するために少なくとも1つのプロセッサにより読み出されて実行され得る、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された命令として実装され得る。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、マシン(例えば、コンピュータ)により読み取り可能な形式で情報を記憶する任意の非一時的なメカニズムを含み得る。例えば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、並びに、他の記憶デバイス及び記憶媒体を含み得る。これらの実施形態において、1以上のプロセッサは、本明細書に記載の動作を実行するための命令とともに構成され得る。
いくつかの実施形態において、処理回路206は、OFDMA通信技術に従って、マルチキャリア通信チャネルを介してOFDM通信信号を受信するよう構成され得る。OFDM通信信号は、複数の直交サブキャリアを含み得る。いくつかのブロードバンドマルチキャリアの実施形態において、セルラデバイス200は、WiMAX(登録商標)通信ネットワーク、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)、ロングタームエボリューション(LTE)通信ネットワーク若しくはLTEアドバンスト通信ネットワーク、第5世代(5G)LTE通信ネットワーク、又は高速下りリンク/上りリンクアクセス(HSDPA/HSUPA)通信ネットワーク等のブロードバンド無線アクセス(BWA)ネットワーク通信ネットワークの一部として動作することができるが、本発明の範囲は、この点において限定されるものではない。
上記で示したように、MTCデバイスの爆発的に増加する使用に起因して、UEの省電力モード(PSM)の使用を改善することが望ましいことであり得る。一実施形態において、eNB又はネットワークの他の無線ネットワークコントローラは、特定のUEのPSM設定についての情報を取得し、例えば、eNBにより操作されるRRCインアクティビティタイマ(inactivity timer)の調整等の、PSM設定に基づくアイドルモードへの特定のUEの解放や、PSM設定インジケーションにおいて示されるアクティブ化時間(activation time)に基づく他の無線リソース管理といった、特定のUEに関連するインテリジェントな決定を行うことができる。RRCインアクティビティタイマは、最後のUEアクティビティからRANネットワークにより決定された時間であり、UEを、RRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替えさせ得る。RRCインアクティビティタイマは、実装又は事業者に固有であり得、eNBがUEを解放する前に待機する時間であって、その時間の間にそのUEについてのデータトラフィックが検出されない場合に待機する時間を示し得る。LTEにおいて、RRC接続モード及びRRCアイドルモード等の2つの状態が存在し得る。UMTS(UTRAN)において、RRC接続状態は、セル専用チャネル(CELL_DCH)状態、セルページングチャネル(CELL_PCH)状態、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)登録エリア(URA)ページングチャネル(URA_PCH)状態、又は転送アクセスチャネル(CELL_FACH)状態を含み得る。
UMTSにおいて、移動しているUEは、データインアクティビティ(data inactivity)に起因してアイドルモードに移される前に、相当な時間の間(例えば、30分間)接続モードにおける複数の状態のうちの1つの状態にあり得る。UEは、その後、アイドルモードからPSMに移され得る。CELL_PCH状態において、UEは、データを転送していない接続モードにあり、UEの位置はセルレベルで知られる。CELL_PCH状態にあるUEが、セルを変えると、UTRANにUEの新しい位置(すなわち、UEが異なるセルに移動したこと)を知らせるために、アップデートがeNBに送信される。接続モードにおいて、UEの位置は、UEがアイドル状態にあるときと同様に、UTRANレベルではなくセルレベルで知られる。これは、静止しているUE又はサービングセル若しくは近傍セルのサイズに対してゆっくり移動しているUEについては満足のいく程度に良好に機能するが、高速で移動しているUEの場合、シグナリングオーバーヘッド(セルアップデートメッセージの数)が劇的に増大し、UEがCELL_PCH状態にあることの目的を無にさせてしまう。これを打開するために、複数のセルを組み合わせてURAを形成し、UEをURA_PCH状態に置くことができる。UEがそのURA位置を変え、且つ、UEがページングされるときのページングエリアが、URAに属するセルの全てに拡張されたときのみ、アップデートがeNBに送信されることを除いて、URA_PCH状態は、CELL_PCH状態に類似している。一実施形態において、オーバーラップするURAは、URA_PCH状態において使用されるように規定され得る。したがって、各セルは、他のより大きなURAだけでなく、別々のURAであり得る。1つのセル又はわずかな数のセルのみを含むURAが、ゆっくり移動しているUEのために割り当てられ、より大きなURAが、より速く移動しているUEのために割り当てられ得る。CELL_FACH状態において、UEの位置はセルレベルで知られ、専用物理チャネルはUEに割り当てられず、UEは、下りリンクにおけるFACHを継続的にモニタリングし得、UEには、上りリンク(例えば、RACH)におけるデフォルトの共通又は共用のトランスポートチャネルであって、そのトランスポートチャネルについてのアクセスプロシージャに応じて使用されるトランスポートチャネルが割り当てられ得る。
LTEについて接続モードにありUMTSについて上記の状態のうちのいずれかの状態にあるがデータを送信していないUEは、望まれない制御信号がUEとネットワークとの間で提供されることに起因して、エネルギー及びネットワークリソースを浪費し得る。UEのPSM設定インジケーションが、UTRAN/E−UTRANと共有されれば、NB/eNB(又は、他の無線ネットワークコントローラ)は、UEのRRC接続を解放するかどうかについて、よりインテリジェントな決定を行うことができ、それによって、そうでなければUEがPSMに入るであろうよりも早くUEがPSMに入ることを可能にすることにより、ネットワークリソースを節約し、UEのバッテリ寿命をより良く利用する能力をもたらすことができる。したがって、UEが、(LTEについて)接続モードにあり、(UMTSについて)CELL_PCH状態、URA_PCH状態、又はCELL_FACH状態にあるときに、RRC接続解放の送信のタイミングが、PSM設定インジケーションにおけるアクティブタイマに基づいて、eNBにより調整され得、RRC接続解放の送信についての調整された送信時間が設定され得る。
RRCアイドル状態に切り替わるときに、UEとRANネットワークとの間のRRC接続が解放され得る。次いで、UEは、PSMに入ることができる。一実施形態において、PSMネゴシエーション及びPSM設定は、非アクセス層(NAS)メッセージを使用して、UEとMMEとの間で交換され得る。NASは、UEとMMEとの間でeNBを介して透過的に非無線シグナリングを伝達するために、すなわち、eNBとのインタラクションなく伝達するために、使用され得る。NASプロトコルは、UEが移動するときにUEとPDN GWとの間のIP接続を確立及び維持するための、UEモビリティ及びセッション管理プロシージャをサポートし得る。
一実施形態において、UEから送信されるPSM設定インジケーションは、1ビット情報要素(「UE PSM設定」情報要素、「PSMアクティブ化ステータス」情報要素、又は「PSMサポート」情報要素と呼ばれる)であり得る。PSM設定インジケーションは、UEがPSMに入るためのアクティブ化タイマを示すことができ、これは、結果として、UEがPSMを有することを示すことができる。PSM設定インジケーションはまた、PSMの継続時間を示すことができる。したがって、例えば、PSM設定インジケーションが、0のアクティブ化タイマを示す場合、これは、UEがPSMを有さないことを示すことができる。UE PSMアクティブ化タイマは、MMEとUEとがネゴシエートした1−2オクテットT3324アクティブ化タイマであり得る。異なる条件が満たされたことに応じて、PSMアクティブ化リクエスト及び関連情報が、UEからMMEに提供され得る。例えば、以下でより詳細に説明するように、UEが、eNBを介して最初にMMEにアタッチするときに(MMEに登録されるときに)、例えば、UEがMME内に以前に登録した追跡エリアのリストにない追跡エリアにUEが入ったことを検出したことにより、UEが追跡エリアアップデート(TAU)をMMEに送信するときに、あるいは、UEが、1つのルーティングエリアから別のルーティングエリアへのルーティングエリア境界を超える際にルーティングエリアアップデートをMMEに送信するときに、PSMアクティブ化リクエストが、UEから提供され得る。
様々な実施形態において、PSM設定インジケーションは、複数の異なる方法を用いて、UEからネットワークに伝達され得る。これらの方法は、UEから、MMEから、又は別のRANノードから、eNBにPSM設定インジケーションを提供することを含み得る。一実施形態において、PSM設定インジケーションは、直接的なRRCメッセージにおいて、UEからeNBに提供され得る。他の実施形態において、PSM設定インジケーションは、UEコンテキスト転送(context transfer)、コアネットワーク支援情報(assistance information)、又はUE支援情報において、MMEからeNBに提供され得、新しいメッセージにおいて、MMEからeNBに提供され得、あるいは、(サービングeNBから近傍eNBにUEをハンドオーバーする)ハンドオーバーコンテキスト転送において、提供され得る。
一実施形態において、特別なカテゴリのeNBを使用して、UEのPSMの使用を支援することができる。特別なカテゴリのeNBは、通常のeNBと比べて本質的に機能を低減されたものであり得る専用MTCノード(とりわけ、低コストeNB、低コストMTC eNB、又はMTC eNBとも呼ばれる)であり得る。専用MTCノードは、スマートフォン等の典型的なUEとは異なり、MTC UEが、高(LTE)データ速度又は帯域幅を望み得ないこと、を考慮に入れることができる。したがって、一実施形態において、特別なカテゴリのeNBは、制限された範囲若しくは数のユーザ、又は一般的なeNBよりも少ないコストを有し、より低いデータ速度又は帯域幅を提供し得る。一実施形態において、特別なカテゴリのeNBは、一般的なeNBと類似する方法で、RAN及びコアネットワークに接続され得る。別の実施形態において、特別なカテゴリのeNBは、制限された機能、データ速度、帯域幅、又は、特別なカテゴリのeNBと類似する機能を提供する対応する専用コアネットワークエンティティ(例えば、特別な専用のMME、S−GW、P−GW)に相互接続され得る。
いくつかの実施形態において、eNBによりUEがRRC接続モードのままである時間は、UEが、アイドルモードに解放される前に拡張された時間期間の間RRC接続モードにないように、変更され得る。eNBは、UEについてのインアクティビティタイマを開始させ得る。上記のように、UEを解放する前のインアクティビティ時間が追跡される方法は、eNBの実装に依存し得る。タイマが、UEアクティブ化タイマにより示される時間を満了したとき又はUEアクティブ化タイマにより示される時間に達したとき、UEコンテキスト解放リクエストが、eNBからS1インタフェースを介してMMEに送信され得る。それに応じて、MMEは、S11インタフェースを介してS−GWに、開放アクセスベアラリクエストを送信することができる。S−GWは、S1−Uベアラを解放し、開放アクセスベアラレスポンスをもってMMEに応答することができる。次いで、MMEは、UEコンテキスト解放コマンドをもってeNBに応答することができる。eNBは、RRC接続解放メッセージをUEに送信することができ、UEから肯定応答(acknowledgement)を受信した後、UEコンテキスト解放完了メッセージをMMEに送信することができる。
eNBにおけるインアクティビティタイマは、一般的には、約10秒であり得るが、特定のUEについてのインアクティビティタイマは、PSM設定インジケーション及びトラフィック到達間時間(traffic inter-arrival time)(すなわち、UEから/への2つの連続するパケット又は連続するパケットのバーストの到達と到達との間の時間差)を含むUE特性に基づいて、動的に調整され得る。同じサービングeNBにアタッチされる異なるUEは、異なるPSM設定インジケーションを、したがって、異なるインアクティビティタイマを有し得る。
図3は、いくつかの実施形態に従った、進化型ノードB(eNB)とモビリティ管理エンティティ(MME)との間で提供されるPSM設定インジケーションを示している。一実施形態において、PSM設定インジケーションは、MME304によりeNB302と共有されるUEコンテキストの一部として追加され得る。UEが、アイドルモードからアクティブモードに移るときに常に、UEは、(例えば、UEが仕掛かり中のデータを有することにより、又は、UEがeNBからページングリクエストを受信したことにより)NASサービスリクエストをMME304に送信することができる。MME304は、初期UEコンテキストセットアップリクエスト306を使用して、S1インタフェースを介して、UEコンテキスト情報をeNB302に提供することができる。
今度は、初期UEコンテキストセットアップリクエスト306は、eNBが、コンテキストを作成し、アクティブモードにおけるUEのアクティビティの継続時間の間UEを管理することを可能にし得る。MME304は、MME304においてUEコンテキストを識別する一意な短い一時アイデンティティ(SAE一時移動体加入者識別番号(S−TMSI:SAE temporary mobile subscriber identity))を、UEに割り当てることができる。UEコンテキストは、HSSからダウンロードされたユーザ加入情報と、確立されたベアラ及びUE能力のリスト等の動的情報と、を有し得る。eNB302は、全てのUEコンテキスト情報を記憶し、無線リソース割り当て及び接続管理のために、異なる設定を利用することができる。eNB302は、PSM設定インジケーションを含む初期UEコンテキストセットアップリクエスト306に含まれる情報を記憶した後、UEコンテキスト情報のアップデートの成功を示すメッセージ308を、MME304に送信することができる。
同様に、別の実施形態において、PSM設定インジケーションは、UEコンテキストがアップデートされたときに提供され得る。詳細には、(例えば、NASアタッチリクエスト又はNAS TAUリクエストを送信することにより)UEコンテキストが変更されるべきであるとUE又はMME304が決定したときに常に、MME304は、UEコンテキスト変更リクエスト306を使用して、S1インタフェースを介して、UEコンテキスト情報のアップデートをeNB302に提供することができる。UEコンテキスト変更リクエストは、初期UEコンテキストセットアップリクエストと同様に、eNB302により記憶される複数の情報要素を含み得る。UEコンテキスト変更リクエストは、とりわけ、PSM設定インジケーションを含むPSM設定要素(PSM configuration element)が追加され得るUE集約最大ビットレート情報要素(UE Aggregate Maximum Bit Rate information element)及びセキュリティキー情報要素を含み得る。
eNB302は、UEコンテキスト変更リクエストに含まれるPSM設定インジケーションを記憶した後、UEコンテキスト情報のアップデートの成功を示すメッセージ308を、MME304に送信することができる。詳細には、eNB302は、UEコンテキスト変更レスポンスをMME304に送信することができる。MME304とeNB302との間で共有されるUEコンテキストの一部としてPSM設定インジケーションを追加することにより、既存のUEコンテキストプロシージャの変更を回避することができる。
図4は、いくつかの実施形態に従った、eNBとMMEとの間で提供されるPSM設定インジケーションを示している。そのような一実施形態において、既存のUEコンテキストメッセージ(例えば、上記のような、図3に示される初期UEコンテキストセットアップリクエスト又はUEコンテキスト変更リクエスト)内の情報要素としてPSM設定が提供されるのではなく、PSM設定は、コアネットワーク支援情報S1メッセージ406内の新しい情報要素として、MME404からeNB402に提供され得る。コアネットワーク支援情報メッセージは、eNB402又はコアネットワークコンポーネントが、UEについての効率的なRRM関連の決定を行うことを支援し得る。詳細には、UEとMME404との間で提供されるPSM設定情報は、MME404からeNB402にコアネットワーク支援情報S1メッセージ406に含められて提供されるUE能力の一部として追加され得る。PSM設定インジケーションは、HSSにおいて保持される、UEの加入情報の一部として、トラフィックパターンパラメータに含められ得る。トラフィックパターンパラメータは、いくらか静的なものであり、例えば履歴情報により決定される、UEの予期されるトラフィックを提供し得、eNB間の負荷平衡のために又は他の統計情報のために、ネットワークにより使用され得る。いくつかの実施形態において、3GPP TS23.401において示されるコアネットワーク(CN)支援情報に含められて送信される異なるパラメータが使用され得る。PSM設定インジケーションを含むパラメータは、3GPPリリース12においてまだ規定されていない新しいパラメータであり得る。
eNB402は、コアネットワーク支援情報S1メッセージ406に含まれるPSM設定インジケーションを記憶した後、コアネットワーク支援情報S1メッセージ406の受信の成功を示すメッセージ408を、MME404に送信することができる。詳細には、eNB402は、コアネットワーク支援情報S1メッセージ406の受信の肯定応答(ACK)408を、MME404に送信することができる。
代替的に、PSM設定インジケーションは、完全に新しい別個の専用メッセージ406に含められて、MME404からeNB402に提供されてもよい。一実施形態において、eNB402は、ACKメッセージ408において、PSM設定インジケーションを含む専用メッセージに対する肯定応答を、MME404に返すことができる。代替的に、PSM設定インジケーションを含む専用メッセージの受信は、MME404に対して肯定応答されないままでもよい。別個の専用メッセージを使用することにより、UEをPSMに移すためのアクティブ化タイマをUEが変更したときに常に、インアクティビティタイマのタイマ情報が、アクティブ化タイマを反映するためにアップデートされ得る。これは、以前の3GPPリリースとの後方互換を可能にする。
図5は、いくつかの実施形態に従った、UEとeNBとの間で提供されるPSM設定インジケーションを示している。図5に示される実施形態において、PSM設定インジケーションは、現在使用されているRRCメッセージ506に含められて、UE502からeNB504に提供され得る。別の実施形態において、PSM設定インジケーションは、完全に新しいRRCメッセージ506に含められて、UE502からeNB504に提供され得る。例えば、「UE支援情報」メッセージ、「RRC接続セットアップ完了」メッセージ、又は「RRC接続再構成完了」メッセージ等のRRCメッセージが、PSM設定インジケーションを提供する情報要素を含み得る。
図4の実施形態と同様に、eNB504は、ACKメッセージ508において、PSM設定インジケーションを含むRRCメッセージに対する肯定応答を、UEに返すことができる。代替的に、PSM設定インジケーションを含む専用メッセージの受信は、UE502に対して肯定応答されないままでもよい。eNB504からUE502に肯定応答が提供されることに加えて又はeNB504からUE502に肯定応答が提供されることに代えて、肯定応答はまた、eNB504からMME(又はRAN)(図5には示されていない)に提供されてもよい。肯定応答は、PSM設定インジケーションを受信したことに応じて、eNB504からMMEに自動的に提供され得る。代替的に、肯定応答は、MMEからのリクエストに基づいて、eNB504からMMEに自動的に提供されてもよい。この場合、eNB504はまた、RANの代わりに、アクティブ化タイマについてネゴシエートし得るか、あるいは、MMEがアクティブ化タイマについてUEと再ネゴシエートすることを許可し得る。
別の実施形態において、eNBは、インアクティビティタイマを調整する前に、UEに対してPSMアップデートを明示的にリクエストすることができる。詳細には、eNBは、UEに対してPSM設定インジケーションをリクエストすることができる、あるいは、PSM設定インジケーションをMMEに送信するようにUEに指示することができる。eNBは、MMEがUEのPSMをサポートできることをMMEがeNBに示したことに応じて、このリクエストをUEに送信することができる。この場合、eNBがPSMをサポートできない又はサポートするつもりがないときには、eNBとUEとMMEとの間の余計なシグナリングを回避することができる。なぜならば、PSM設定インジケーションは、PSMに関連付けられているeNBだけに提供され得るからである。同様に、PSM設定が、UEコンテキスト転送を介して提供される実施形態、新しい情報要素が、コアネットワーク支援情報メッセージに含められて提供される実施形態、又は、新しい情報要素が、MMEとeNBとの間の完全に別個のS1メッセージに含められて提供される実施形態において、MMEがPSM設定をeNBに自動的に提供するのではなく、eNBが、最初に、MMEに対してPSM設定をリクエストし得る。
さらなる実施形態において、PSM設定インジケーションの配信は、UEを現在サーブしているeNBだけに限定されるわけではない。PSM設定インジケーションは、さらに、現在のサービングeNB(ソースeNB)から近傍eNB(ターゲットeNB)に提供され得る。一実施形態において、PSM設定インジケーションは、ソースeNBからターゲットeNBへのUEのハンドオーバー中に、ソースeNBからターゲットeNBに転送され得る。詳細には、PSM設定インジケーションは、ハンドオーバーを開始するための、ソースeNBからターゲットeNBへのハンドオーバーリクエストメッセージに含められて提供され得る。別の実施形態において、PSM設定インジケーションは、ハンドオーバーメッセージに含められて自動的に提供されるわけではない。この場合、代わりに、ターゲットeNBは、ソースeNBがPSM設定インジケーションをターゲットeNBに提供する前に、ソースeNBに対してこの情報を明示的にリクエストし得る。上記のように、ターゲットeNBは、ソースeNBの代わりに、MME及び/又はUEに対してこの情報をリクエストすることもある。他の実施形態において、例えば、UEが近傍セルに向かってサービングセル内を比較的速く移動しており、ハンドオーバープロシージャの開始の可能性が高い状況では、PSM設定インジケーションは、ハンドオーバープロシージャが開始される前に提供され得る。
図3〜図5に示されるeNBは、図1のeNB104のうちの1つのeNBのための使用に適したものであり得る。同様に、図3〜図5に示されるMMEは、図1のMMEのための使用に適したものであり得る。
図6は、いくつかの実施形態に従った、eNBが、UEのPSM設定インジケーションを取得する方法のフローチャートを示している。方法600は、動作602において、最初に、PSM設定インジケーションを求める要求が、eNBにより、eNBに対するPSM設定インジケーションのソース(PSM設定ソースとも呼ばれる)に提供されるべきであるかどうかをeNBが決定することを含み得る。UEが、PSM設定インジケーションを最初にRANネットワークに提供し得るが、上記で示したように、eNBに対するPSM設定インジケーションのソースは、UEとは異なるエンティティであり得る。様々な実施形態において、PSM設定インジケーションのソースは、MME、UE、別のeNB(ハンドオフの場合)、又は別のRANノードであり得る。いくつかの実施形態において、UEは、NASメッセージを用いて、PSM設定インジケーションを最初にコアネットワークソース(MME等)に提供し得る。したがって、PSM設定インジケーションを含むメッセージがeNBを通過したとしても、eNBは、初期にはUEのPSM設定を認識し得ない。PSM設定インジケーションを求めるリクエストが送信されるべきであるというeNBによる決定は、一実施形態において、PSM設定インジケーションを受信することなく、eNBがUEからRRC接続リクエストを受信したことから生じ得る。別の実施形態において、eNBは、MMEからPSM設定インジケーションを受信することなく、eNBがMMEからUEについての接続変更情報又はアタッチメント情報を受信したことから、リクエストがeNBから送信されるべきであることを決定することができる。
PSM設定インジケーションを求めるリクエストがPMS設定ソースに提供されるべきであるとeNBが決定した場合、動作604において、eNBは、PSM設定をeNBに提供するよう、リクエストをソースに送信することができる。様々な実施形態において、eNBは、MME、UE、UEがハンドオフされている元である別のeNB又は別のエンティティに、このリクエストを自動的に送信することができる。eNBは、このリクエストがなされるべき対象のエンティティをメモリに保持する又はこのリクエストがなされるべき対象のエンティティを優先順位付けすることができる。例えば、eNBは、最初は、MMEに対してPSM設定インジケーションをリクエストし、リクエストを満たすことができないとMMEが示した場合には、次いで、UEに対してPSM設定インジケーションをリクエストすることができる。
動作606において、eNBは、eNBによるリクエストに応じて、又は、PSM設定インジケーションを求めるリクエストがeNBによりPSM設定ソースに提供されない場合には自動的に、PSM設定インジケーションのソースから、PSM設定インジケーションを受信する。一実施形態において、PSM設定インジケーションは、初期UEコンテキストセットアップリクエスト又はUEコンテキスト変更リクエストの1以上の情報ビットに含められて、MMEによりeNBに提供され得る。初期UEコンテキストセットアップリクエストは、UEがアタッチリクエストをeNBに送信しアタッチリクエストがMMEに転送されたことに応じて、MMEからeNBに送信され得る。同様に、UEコンテキスト変更リクエストは、RAN又はコアネットワークによりパケットデータプロトコルコンテキストに対する変更がなされたことに応じて、又は、UEがベアラリソース割り当てリクエスト又はベアラリソース変更リクエストをeNBに送信したことに応じて、MMEからeNBに送信され得る。別の実施形態において、PSM設定インジケーションは、コアネットワーク支援情報メッセージに含められて、MMEにより提供され得る。別の実施形態において、PSM設定インジケーションは、別個の専用メッセージに含められて、MMEにより提供され得る。この別個の専用メッセージは、例えば、初期UEコンテキストセットアップリクエスト又はUEコンテキスト変更リクエストの直後に送信される、あるいは、eNBがPSM設定インジケーションをリクエストしたことに応じて送信される。異なる実施形態において、PSM設定は、MMEによってではなく、UEによって、RRCメッセージに含められて提供され得る。
動作608において、eNBは、PSM設定インジケーションが受信されたことを示すACKを、PSM設定ソースに送信するかどうかを決定する。いくつかの実施形態において、PSM設定インジケーションのソースは、eNBに送信されたいかなるメッセージにも応答するACK又はNACKをリクエストし得る。いくつかの実施形態において、PSM設定インジケーションのソースは、特にPSM設定インジケーションを含む所定のメッセージの送信について、ACK又はNACKをリクエストし得る。
PSM設定ソースへの肯定応答の送信が必要とされているとeNBが判定した場合、動作610において、eNBは、PSM設定インジケーションが受信されたことを示すACK(又はNACK)を、PSM設定ソースに送信することができる。例えば、PSM設定インジケーションがeNBによりリクエストされた後の予め定められた期間内に、又は、PSM設定インジケーションのソースからのPSM設定インジケーションの、eNBにより予期される自動送信の後の予め定められた期間内に、PSM設定インジケーションがeNBにより受信されなかった場合(又は部分的に受信された場合)、NACKが、eNBからPSM設定インジケーションのソースに送信され得る。
PSM設定インジケーションが受信されたことを示す肯定応答をeNBがPSM設定ソースに送信したか否かにかかわらず、動作612において、eNBは、受信したPSM設定インジケーションのアクティブ化タイマに基づいて、上述したもの等のインアクティビティタイマを調整することができる。インアクティビティタイマは、最後のUEアクティビティが生じた後にUE RRC接続を解放する時間を判定するために、eNBにより使用され得る。一実施形態において、UEは、最初に、アクティブ化タイマを記憶し、初期UEコンテキストセットアップリクエストにおいてRANネットワークにアタッチするときに、PSM設定インジケーション内にアクティブ化タイマを提供することができる。様々な実施形態において、MMEは、このアクティブ化タイマを受け入れ得る、あるいは、アクティブ化タイマの変更についてUEとネゴシエートし得る。いくつかの実施形態において、MMEは、例えば、ネットワーク上のトラフィックが、全体として過度である、又はUEがアタッチされている若しくはアタッチされるeNBにおいて過度であるために、アクティブ化タイマが増大されるべきであると決定することができる。MMEは、この実施形態において、アクティブ化タイマを調整するNASメッセージを、UEに送信することができる。MMEは、絶対的な期間(例えば、20分間)、又は、既存のアクティブ化タイマに対する相対的な期間(例えば、+10分間)を用いて、新しいアクティブ化タイマを示すことができる。これに応じて、UEは、調整されたアクティブ化タイマを受け入れるNASメッセージを、MMEに送信することができる、あるいは、アクティブ化タイマを調整することを求めるさらなるリクエストを含む別のNASメッセージを送信することができる。これらのネゴシエーションは、UE及びMMEの両方に受け入れ可能なアクティブ化タイマが得られ得るまで、UEとMMEとの間で続き得る。アクティブ化タイマが決定されると、PSM設定インジケーションがeNBに提供され得る。
UEがPSMに入るために使用されるアクティブ化タイマに加えて、UE及びMMEは、PSMの継続時間についてネゴシエートすることができる。一実施形態において、UE及びMMEは、ネットワークのTAUタイマにより設定されるデフォルトの時間期間である54分間を最大とする継続時間についてネゴシエートし得るが、他の継続時間も適切であり得る。したがって、この実施形態において、UEは、データを提供するためにPSMから抜けて、ネットワークがUEの位置を判定することを可能にし得る。
いくつかの実施形態において、アタッチメント中にアクティブ化タイマ及び継続時間についてネゴシエートすることに加えて、UE及びMMEは、UEについて接続変更が実行されるたびに、アクティブ化タイマについてネゴシエートすることもできる。したがって、アクティブ化タイマ及び継続時間は、例えば、ネットワークにおける変化するトラフィック状態に基づいて、UE又はMMEのいずれかにより適宜変更され得る。MMEに関連付けられているeNBに接続されている(又は接続される)各UEは、MMEと独立にネゴシエートすることができる。
動作614において、eNBは、UEを解放する条件が満たされたかどうかを判定することができる。eNBは、UEのRRC接続を解放するかどうかを決定するための異なるファクタを考慮に入れることができる。これらのファクタは、とりわけ、PSM設定インジケーションのPSM設定が満たされたかどうか、UEが非アクティブであった時間の長さ、及びネットワーク負荷を含み得る。UMTSシステムに関して、これらの条件は、例えば、UEが、接続モードにあり、且つ、CELL_PCH状態、URA_PCH状態、又はCELL_FACH状態にあり、且つ、eNBのインアクティビティタイマにより決定される開放時間及びPSM設定インジケーションにより示されるアクティブ化タイマに達した、ということを含み得る。eNBは、eNBに接続されているUEごとに独立したタイマを有することができる。
UE PSM条件が満たされると、動作616において、eNBは、RRC接続解放をUEに送信することができる。これは、UEが、アイドル状態及びPSMモードに入ることを可能にし得る。その後、PSM継続時間に達すると、UEは、PSMから抜けて、位置及び他の情報を使用してネットワークをアップデートすることができる。
上述したように、eNBへのPSM設定の転送は、LTEプロシージャ及びUMTSプロシージャに適用され得、ここでは、UMTSシステムのNBが、上述したeNBの代わりに使用される。
ここで説明している方法、システム、及びデバイスの実施形態のさらなる例は、以下の非限定的な構成を含む。以下の非限定的な例の各々は、独立したものであることもあるし、以下に提供される他の例又は本開示全体を通して提供される他の例のうちの1以上との任意の置換又は組合せにより組み合わされることもある。
例1は、UEと通信するよう構成されているトランシーバと、処理回路と、を備えたeNBを含む。前記処理回路は、前記UEの省電力モード(PSM)設定インジケーションであって、前記UEのPSM設定を含むPSM設定インジケーションを受信するように前記トランシーバを構成し、前記の受信されたPSM設定インジケーションに基づいて、前記UEが接続モードにあるときに前記UEの無線リソース制御(RRC)接続の解放のタイミングを調整して、調整された送信時間を設定し、前記の受信されたPSM設定インジケーションに基づく調整された送信時間に、RRC接続解放メッセージを前記UEに送信するように前記トランシーバを構成するよう構成されている。
例2において、例1の主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記処理回路は、前記PSM設定インジケーションに基づいて、前記eNBのインアクティビティタイマを調整し、前記インアクティビティタイマが、前記PSM設定インジケーションにより示される予め定められた時間に達すると、前記eNBとモビリティ管理エンティティ(MME)との間で前記UEに関連するS1コンテキストを解放するためのUEコンテキスト解放リクエストを、前記MMEに送信するように前記トランシーバを構成するよう構成されていること。
例3において、例1〜2のうちの1つ又は任意の組合せの主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記PSM設定インジケーションは、前記PSM設定インジケーションが、前記UEの前記PSMに関連付けられていることと、前記UEとモビリティ管理エンティティ(MME)との間でネゴシエートされるT3324タイマに関連付けられているアクティブ化タイマと、を示す1ビット情報要素を含むこと。
例4において、例1〜3のうちの1つ又は任意の組合せの主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記処理回路は、前記UEから前記PSM設定インジケーションを受信するように前記トランシーバを構成するよう構成されていること。
例5において、例1〜4のうちの1つ又は任意の組合せの主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記処理回路は、モビリティ管理エンティティ(MME)から前記PSM設定インジケーションを受信するように前記トランシーバを構成するよう構成されていること。
例6において、例5の主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記処理回路は、前記MMEから、初期UEコンテキストセットアップリクエスト及びUEコンテキスト変更リクエストのうちの1つに含まれる前記PSM設定インジケーションを受信するように前記トランシーバを構成するよう構成されていること。
例7において、次のことを含む例6の主題を含んでもよいし、任意的に、次のことを含む例6の主題と組み合されてもよい:前記初期UEコンテキストセットアップリクエスト又は前記UEコンテキスト変更リクエストは、前記MMEが、非アクセス層(NAS)サービスリクエスト、NAS拡張サービスリクエスト、NASアタッチリクエスト、及びNAS追跡エリアアップデート(TAU)リクエストのうちの少なくとも1つを受信したことにより、前記MMEにおいてトリガされること。
例8において、例5の主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記処理回路は、前記MMEから、コアネットワーク支援情報の予め定められたパラメータに含まれる前記PSM設定インジケーションを受信するように前記トランシーバを構成するよう構成されていること。
例9において、例5の主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記処理回路は、前記MMEから、前記eNBに前記PSM設定インジケーションを提供するのに専用である別個のメッセージを受信するように前記トランシーバを構成するよう構成されていること。
例10において、例5の主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記トランシーバが、前記MMEから、前記UEの前記PSM設定インジケーションを受信する前に、前記処理回路は、前記UEがPSM設定インジケーションを有するかどうかを前記eNBに送信するように前記MMEに指示するよう構成されているメッセージを、前記MMEに送信するように前記トランシーバを構成するよう構成されていること。
例11において、例1〜5のうちの1つ又は任意の組合せの主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記処理回路は、別のeNBへの前記UEのハンドオーバー中に、前記PSM設定インジケーションに関連付けられているPSM設定インジケーションを、前記別のeNBに送信するように前記トランシーバを構成するよう構成されていること。
例12において、例11の主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記処理回路は、前記別のeNBから前記PSM設定インジケーションを求めるリクエストを受信したことに応じて、前記PSM設定インジケーションを前記別のeNBに送信するように前記トランシーバを構成するよう構成されていること。
例13において、例11の主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記処理回路は、前記UEが接続モードにあるときに前記UEの前記RRC接続の解放のタイミングを調整するよう構成されていること。
例14において、例1〜13のうちの1つ又は任意の組合せの主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記トランシーバと前記UEとの間で通信を伝送するよう構成されているアンテナを備えたこと。
例15は、UEであって、進化型ノードB(eNB)と通信するよう構成されているトランシーバと、処理回路であって、省電力モード(PSM)設定を含むPSM設定インジケーションを送信するように前記トランシーバを構成し、前記UEが接続モードにあるときに、前記の送信されたPSM設定インジケーションに基づく時間に、前記eNBから無線リソース制御(RRC)接続解放メッセージを受信するように前記トランシーバを構成するよう構成されている処理回路と、を備えたUEを含む。
例16において、例11の主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記PSM設定インジケーションは、前記PSM設定インジケーションが、前記UEの前記PSMに関連付けられていることと、前記UEとモビリティ管理エンティティ(MME)との間でネゴシエートされるT3324タイマに関連付けられているアクティブ化タイマと、を示す1ビット情報要素を含むこと。
例17において、例15〜16のうちの1つ又は任意の組合せの主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記処理回路は、前記eNB及びモビリティ管理エンティティ(MME)のうちの1つに、前記PSM設定インジケーションを送信するように前記トランシーバを構成するよう構成されていること。
例18は、UEにおける電力消費を低減させる方法であって、前記UE及びモビリティ管理エンティティ(MME)のうちの1つから、前記UEの省電力モード(PSM)設定インジケーションであって、PSM設定を含むPSM設定インジケーションを受信するステップと、前記UEが接続モードにあるかどうかを判定するステップと、前記UEが接続モードにあると判定したことに応じて、無線リソース制御(RRC)接続解放メッセージを、前記の受信されたPSM設定インジケーションに基づく、前記RRC接続解放メッセージの送信のタイミングで、進化型ノードB(eNB)から前記UEに送信するステップと、を含む方法を含む。
例19において、例18の主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:PSM設定インジケーションを受信する前記ステップは、前記MMEから、初期UEコンテキストセットアップリクエストと、UEコンテキスト変更リクエストと、コアネットワーク支援情報のパラメータと、前記eNBに前記PSM設定インジケーションを提供するのに専用であるメッセージと、のうちの1つに含まれる前記PSM設定インジケーションを受信するステップを含むこと。
例20において、例18〜19のうちの1つ又は任意の組合せの主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記UEがPSM設定インジケーションを有するかどうかを前記eNBに送信するように前記MMEに指示するよう構成されているメッセージを、前記MMEに送信するステップであって、該PSM設定インジケーションは、前記メッセージに応じて前記MMEから受信される、ステップ。
例21において、例18〜20のうちの1つ又は任意の組合せの主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記UEから、前記MMEにおいて前記PSM設定インジケーションを受信するステップ、及び、前記MMEから前記eNBに前記PSM設定インジケーションを送信するステップ。
例22において、例18〜21のうちの1つ又は任意の組合せの主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記PSM設定インジケーションに応じるよう構成されているインアクティビティタイマが満了すると、前記eNBから前記MMEに、前記eNBと前記MMEとの間で前記UEに関連するS1コンテキストを解放するためのUEコンテキスト解放リクエストを送信するステップ、及び、前記UEコンテキスト解放リクエストを受信したことに応じて、前記S1コンテキストを解放するステップ。
例23において、例18〜22のうちの1つ又は任意の組合せの主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:別のeNBへの前記UEのハンドオーバー中に、前記PSM設定インジケーションを前記別のeNBに送信するステップ。
例24において、例23の主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記別のeNBから前記PSM設定インジケーションを求めるリクエストを受信したことに応じて、前記PSM設定インジケーションを前記別のeNBに送信するステップ。
例25は、命令を記憶している非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む。前記命令が、トランシーバを介してユーザ機器(UE)と通信するようにネットワークエンティティを構成するための進化型ノードB(eNB)の1以上のプロセッサにより実行されると、前記1以上のプロセッサは、モビリティ管理エンティティ(MME)から、前記UEの省電力モード(PSM)設定インジケーションを受信する動作であって、前記PSM設定インジケーションは、PSM設定を含み、前記PSM設定インジケーションは、初期UEコンテキストセットアップリクエストと、UEコンテキスト変更リクエストと、コアネットワーク支援情報のパターンパラメータと、前記eNBに前記PSM設定インジケーションを提供するのに専用であるメッセージと、のうちの1つに含まれる、動作と、前記UEが接続モードにあるかどうかを判定する動作と、前記UEが接続モードにあると判定したことに応じて、無線リソース制御(RRC)接続解放メッセージを、前記の受信されたPSM設定インジケーションに基づく、前記RRC接続解放メッセージの送信のタイミングで、進化型ノードB(eNB)から前記UEに送信する動作と、を行うように前記eNBを構成する。
例26において、例25の主題は、任意的に、次のことを含んでもよい:前記1以上のプロセッサは、さらに、前記UEがPSM設定インジケーションを有するかどうかを前記eNBに送信するように前記MMEに指示するよう構成されているメッセージを、前記MMEに送信する動作であって、該PSM設定インジケーションは、前記メッセージに応じて前記MMEから受信される、動作と、別のeNBへの前記UEのハンドオーバー中に、前記PSM設定インジケーションを前記別のeNBに送信する動作と、のうちの少なくとも1つを行うように前記eNBを構成すること。
特定の例示的な実施形態を参照して、実施形態を説明したが、本開示のより広い主旨及び範囲から逸脱することなく、それらの実施形態に対する様々な変更及び変形が可能であることが明らかであろう。したがって、本明細書及び図面は、限定ではなく例示と考えられるべきである。本明細書の一部を形成する添付の図面は、限定ではなく例として、本主題を実施することができる特定の実施形態を示している。例示した実施形態は、当業者が本明細書で開示した教示を実施できるよう十分詳細に記載されている。他の実施形態も、例示した実施形態から利用及び導出することができ、本開示の範囲から逸脱することなく構造的な代替及び変更並びに論理的な代替及び変更が可能である。したがって、上記の詳細な説明は、限定的に解釈されるべきではなく、様々な実施形態の範囲は、請求項及びそのような請求項のあらゆる均等の構成のみにより定められる。
創造的な本主題のそのような実施形態は、本明細書において、単に便宜上、個別的及び/又は集合的に用語「発明」により称されることがあるが、2以上の発明が実際に開示されている場合、本出願の範囲をいずれか1つの発明又は創造的な発想に自発的に限定することを意図するものではない。したがって、特定の実施形態が、図示され本明細書で説明されているが、同じ目的を達成するために算出される任意の構成が、示されている特定の実施形態に代わりに使用されてもよいことを理解されたい。本開示は、様々な実施形態のありとあらゆる適応形態又は変形形態を網羅することを意図している。上記説明を検討すれば、上記実施形態及び本明細書で具体的には説明されていない他の実施形態の組合せが、当業者には明らかであろう。
本文書において、特許文書ではありふれている「a」又は「an」という用語は、任意の他のインスタンス又は「少なくとも1つ」若しくは「1つ以上」の使用とは別に、1つ以外に1つ以上を含む。本文書において、「又は、若しくは、あるいは(or)」という用語は、非排他的であることを指すために使用されている。すなわち、別途明示されない限り、「A又はB」は、「BではなくA」、「AではなくB」、及び「A及びB」を含む。本文書において、「含む、備える、有する(including)」及び「ここにおいて(in which)」という用語はそれぞれ、「含む、備える、有する(comprising)」及び「ここにおいて(wherein)」という用語と同等な平易な英語表現として使用されている。また、請求項において、「含む、備える、有する(including、comprising)」という用語は、オープンエンド形式である。請求項におけるそのような用語の後に列挙される構成要素以外の構成要素を含むシステム、UE、製品、構造物、形成物、又はプロセスもやはり、その請求項の範囲に属するとみなされる。さらに、請求項において、「第1の」、「第2の」、「第3の」等といった用語は、単にラベルとして使用されているに過ぎず、それらの用語の対象に数値的な要件を課すことを意図するものではない。
読者が技術的な開示内容の本質を迅速に確認できるようにする要約を求める37C.F.R§1.72(b)に従うよう本開示の要約が提供されている。請求項の範囲又は意味を限定又は解釈するためには使用されないという理解の下で、要約は提出されている。さらに、上記の詳細な説明において、様々な特徴が、本開示を簡素化するために、単一の実施形態に一緒にグループ化されていることが確認できよう。このような方式の開示は、特許請求される実施形態が、各請求項において明示的に記載されるものよりも多くの特徴を必要とするという意図を示すものとして解釈されるべきではない。そうではなく、請求項が示すように、創造的な主題は、単一の開示した実施形態の全ての特徴よりも少ない特徴を含む。したがって、請求項は、詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、それ自身、別々の実施形態として独立している。