JP2017515119A - 2つの計時器用発振器を1つの歯車列と同期する方法 - Google Patents

2つの計時器用発振器を1つの歯車列と同期する方法 Download PDF

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Abstract

エスケープ車(51)を有する計時器用規制機構(100)であって、前記エスケープ車(51)は、プレート(1)に対して少なくともピボット運動するようにマウントされており、エスケープ軸(D0)のまわりにピボット運動し、歯車列を介して駆動トルクを受けるように構成しており、当該規制機構(100)は、さらに、第1の弾性戻し手段(210)によってプレート(1)に接続されている第1の剛構造(310)を有する第1の発振器(110)と、及び第2の弾性戻し手段(220)によって第1の剛構造(310)に接続されている第2の剛構造(320)を有する少なくとも第2の発振器(120)とを有し、第2の弾性戻し手段(220)は、第1の剛構造(310)のまわりの第2の剛構造(320)の少なくともピボット運動を可能にするように構成しており、第2の剛構造(320)は、エスケープ車(51)に設けられた相補的ガイド手段(52)と連係するように構成しているガイド手段(42)を有し、ガイド手段(42)と相補的ガイド手段(52)は、第1の発振器(110)及び第2の発振器(120)を歯車列と同期させる運動伝達手段を一緒に形成しており、第2の剛構造(320)は、第1の剛構造(310)上にてピボット運動するようにマウントされている。【選択図】 図1

Description

本発明は、プレートとエスケープ車を有する計時器用規制機構に関し、前記エスケープ車は、前記プレートに対して少なくともピボット運動するようにマウントされており、エスケープ軸のまわりにピボット運動し、歯車列を介して駆動トルクを受けるように構成しており、当該規制機構は、さらに、第1の弾性戻し手段によって前記プレートに接続されている第1の剛構造を有する第1の発振器を有する。
本発明は、このような規制機構を有する計時器用ムーブメントに関する。
本発明は、このようなムーブメントを有する計時器に関する。
本発明は、機械式計時器の規制の分野に関し、特に、機械式腕時計の規制の分野に関する。
計時器用エスケープ機構において、一般的に用いられているスイス式レバーエスケープの効率は比較的低い(35%のオーダー)。
スイス式レバーエスケープにおける損失の主な原因は、
− 歯に対するパレット石の摩擦、
− 車とパレットレバーのぎくしゃくした運動に起因する衝撃、
− 加工誤差に対応するために必要な効率の減少
である。
腕時計用ムーブメントにおいて、メインばねによって駆動される歯車列を、スイス式レバーエスケープよりも高い効率で、共振器と同期させる新システムを開発することによって、
− 腕時計の自律性の向上、
− 腕時計のクロノメーター的性質の改善、
− マーケティング及び審美的な差別化
をもたらすことがありうる。
メインばねによって駆動される歯車列を共振器と同期させることができ、スイス式レバーエスケープよりも効率が大きいようなシステムが求められている。
本発明は、スイス式レバーエスケープよりも効率が高い機構を作ることを提案するものである。
本発明は、特にメインばねによって駆動されるような、歯車列を共振器と同期させるシステムによって構成している。
このために、本発明は、請求項1に記載の計時器規制機構に関する。
本発明は、このような規制機構を有する計時器用ムーブメントに関する。
本発明は、このようなムーブメントを有し腕時計である計時器に関する。
添付図面を参照しながら下記の詳細な説明を読むことで、本発明の他の特徴及び利点を理解することができるであろう。
本発明に係る規制機構の第1の変種の略平面図を示している。これは、ばね仕掛けバランスのアセンブリーで形成されている2つの発振器を有し、その一方の発振器は、他方の発振器上でピボット運動し、これらのばね仕掛けバランスのアセンブリーのそれぞれが振動している瞬間的な状態において、エスケープ車と連係している。 2つの扇形状のバランスを有している本発明に係る規制機構の第2の変種の略平面図を示している。発振器のそれぞれが振動している瞬間的な状態において、第1のバランスがプレートに接続しており、第2の細長材が、第1のバランスに接続されているエスケープ車と連係している。 いずれの励起もない状態における安静状態の図1の機構を示している。バランスばねは図示していない。 いずれの励起もない状態における安静状態の図2の機構を示している。 本発明に係る規制機構を備えたムーブメントが取り付けられている腕時計によって構成している計時器を示しているブロック図である。
本発明は、メインばねによって駆動される歯車列を共振器と同期させるシステムによって構成している。
本発明は、特に、機械的な運動の規制に関する。
本発明の原理は、少なくとも2つの直列に接続する発振器を有するムーブメントを機械式腕時計に取り付けることに基づいている。具体的には、これらの発振器は重なり合っており、歯車列と同期している。これは、このカスケード構成の最後の発振器と歯車列の部品の間、ガイド手段と相補的ガイド手段の間、特に、フィンガーとカムの間、特に、フィンガーと溝付き車の間、の機械的連係を介して行われる。本発明を、カスケード接続している2つのみの発振器を用いて説明する。ただし、これには限定されない。
特に、本発明は、計時器用規制機構100に関する。この規制機構100は、メインプレート1と、及びプレート1に対して少なくともピボット運動にて動くようにマウントされる、エスケープ車51及び第1の共振器110とを有する。
エスケープ車51は、エスケープ軸Dのまわりにピボット運動し、歯車列を介して駆動トルクを受けるように構成している。特定のアプリケーションにおいて、この駆動トルクは、規制機構100が組み入れられるように意図されるムーブメント200のエネルギー貯蔵手段によって供給される。このエネルギー貯蔵手段は、例えば、バレルである。
第1の共振器110は、第1の弾性戻し手段210によってプレート1に接続される第1の剛構造310を有する。
本発明によると、規制機構100は、さらに、少なくとも第2の発振器120を有する。この第2の発振器120は、第2の剛構造320を有しており、これは、第2の弾性戻し手段220によって第1の発振器110の第1の剛構造310に接続される。
この第2の弾性戻し手段220は、第1の剛構造310のまわりの第2の剛構造320の少なくともピボット運動を可能にするように構成している。
この第2の構造320は、ガイド手段42を有しており、これは、エスケープ車51が備える相補的ガイド手段52と連係するように構成している。これらのガイド手段42及び相補的ガイド手段52は、運動伝達手段を一緒に形成している。これによって、第1の発振器110及び第2の発振器120を歯車列と同期させる。この歯車列にエスケープ車51が属する。
この運動伝達手段は、図示したピン−溝のシステム(これに制限されない)、クランク−接続ロッド又は他のシステムのような異なる形態であることができる。
ここでは、本発明を、2つの直列接続している発振器を用いて説明する。当然、複数の直列接続している発振器がカスケード状になっているものに対しても、本発明を適用可能である。
好ましくは、第1の発振器110及び第2の発振器120は、同じ固有周波数を有する。
好ましくは、第1の発振器110及び第2の発振器120の間には、90°に近い、実質的に一定の角位相シフトがある。
これらの第1の発振器110及び第2の発振器120によって形成される少なくとも2つの共振器は、好ましくは、同じ固有周波数を有し、各共振器は、1つの角度的自由度を有し、2つの共振器は重なり合っている。これによって、図示した機構において、第2の共振器の特定の点が、固定点のまわりの閉じたじゃがいも状の軌道53を動く。ここで、この固定点は、エスケープ車51のピボット151である。軌道53の形が円に近いほど、同期が良好になる。軌道53は、より一般的には、楕円であり、その離心率は、機構の幾何学的構成に依存しており、特に、ガイド手段42と相補的ガイド手段52の間の接続におけるものである。
好ましい実施形態の1つにおいて、第1の発振器110は、第1のピボット軸O1のまわりにピボット運動し、第1の基準平面A1の両側にプレート1と平行な平面内にて振動し、第2の発振器120は、第2のピボット軸O2のまわりにピボット運動し、プレート1と平行な平面内にて第2の基準平面A2のまわりに振動し、第1の基準平面A1及び第2の基準平面A2は、プレート1上への射影において、互いに60°〜120°の角度を形成する。
好ましくは、この角度は、80°〜100°である。特定のアプリケーションにおいて、この角度は、90°である。
図示したいくつかの特定の実施形態において、ここにおいて第2の発振器120である最も下流の発振器は、特定の点において、ピンのような相互作用手段を有している。この相互作用手段は、エスケープ車51と連係するガイド手段42を形成している。第1の発振器110及び第2の発振器120である2つの共振器の振動は、エスケープ車51によって維持される。このエスケープ車51は、さらに、カム又は溝のような相互作用手段を有しており、特に、半径方向の溝が設けられている。これによって、相補的ガイド手段52を形成している。エスケープ車51は、駆動トルクを受ける。その速さは、2つの共振器の周波数によって同期される。
規制機構100の各発振器の運動は、好ましくは、平面的である。規制機構100を形成している様々な発振器の運動平面は、一致していてもよく、互いに平行であってもよい。
したがって、好ましくは、規制機構100は、第1の平面的なガイド手段を有し、これは、プレート1と平行な平面P内におけるプレート1上の点のまわりの第1の構造310の少なくともピボット運動を可能にするように構成している。同様に、規制機構100は、第2の平面的なガイド手段を有し、これは、平面P又は平面Pと平行な平面内における、第1の構造310のまわりの第2の構造320の少なくともピボット運動を可能にするように構成している。
特定の実施形態において、第2の剛構造320は、第1の剛構造310上にてピボット運動するようにマウントされる。
図1は、第1の変種を示しており、重なり合っている2つの伝統的なピボット式ばね仕掛けバランスが、ピン−溝の相互作用を介して歯車列と同期している。したがって、重なり合っており溝付き車によって同期される2つのバランスを備える機械式腕時計300が作られる。
具体的には、第1の発振器110は、第1のばね仕掛けバランスのアセンブリー11を有する。この第1のばね仕掛けバランス11は、第1の剛構造310を形成している第1のバランス31と、及び第1の弾性戻し手段210を形成している第1のバランスばね21とを有しており、その外側コイルは、第1のバランスばねスタッド61にてプレート1に取り付けられており、第1のピボット軸O1のまわりにピボット運動する。
第1のバランス31は、第1のピボット41を有し、これは、第1のピボット軸O1に対して離れている。この第1のピボット41は、第2のピボット軸O2を定めており、そのまわりを第2のばね仕掛けバランスのアセンブリー12がピボット運動し、これは、第2の発振器120を形成している。
この第2のばね仕掛けバランスのアセンブリー12は、第2の剛構造320を形成している第2のバランス32と、及び第2の弾性戻し手段220を形成している第2のバランスばね22とを有しており、第2のバランスばね22の外側コイルは、第2のバランスばねスタッド62において第1のバランス31に取り付けられている。この第2のバランス32は、ガイド手段42を有する第2の構造320を形成している。
図2は、第2の変種を示している。これにおいて、細長材が交差している2つのバランスが、互いにカスケード状になっており、ピン−溝の相互作用を介して歯車列と同期している。
第1のバランスは、ここにおいて2つの環状の弧状体として形成しており(これに制限されない)、端と端がつながっているような第1の剛構造310を形成している。第2のバランスは、ここにおいて環状の弧状体の形態で形成しており、第2の剛構造320を形成している。具体的には、第1のバランス310と第2のバランス320は、共面である。
詳細には、この第2の変種において、第1の弾性戻し手段210は、少なくとも第1の可撓性細長材210A及び第2の可撓性細長材210Bを有し、これらどうしは、交差しており、第1の平面的なガイド手段を一緒に形成している。これは、プレート1の平面と平行な平面P内におけるプレート1の部分101のまわりの第1の構造310の少なくともピボット運動を可能にするように構成している。プレート1のこの部分101は、付加的な要素であっても、プレート1の一部であってもよい。第1の可撓性細長材210Aは、点211でプレート1の部分101に、そして、点214で第1のバランス310に取り付けられており、第2の可撓性細長材210Bは、点212でプレート1の部分101に、そして、点213で第1のバランス310に取り付けられている。
好ましい実施形態において、第1の可撓性細長材210A及び第2の可撓性細長材210Bは、互いに離れており、プレート1と平行な2つの別個の平面内に配置されている。
第2の弾性戻し手段220は、同様な形態で、互いに交差している少なくとも第3の可撓性細長材220A及び第4の可撓性細長材220Bを有する。これらは、第2の平面的なガイド手段を一緒に形成している。この第2の平面的なガイド手段は、プレート1と平行な平面P内における第1の構造310のまわりの第2の構造320の少なくともピボット運動を可能にして、弾性戻し機能を確実にするように構成している。第3の可撓性細長材220Aは、点312で第1のバランス310に、そして、点313で第2のバランス320に取り付けられている。第4の可撓性細長材220Bは、点311で第1のバランス310に、そして、点314で第2のバランス320に取り付けられている。
好ましい実施形態において、第3の可撓性細長材220A及び第4の可撓性細長材220Bは、互いに離れており、プレート1と平行な2つの別個の平面内に配置されている。
これらの様々な交差している細長材は、好ましくは、2つの平行な平面内に配置している。
好ましい実施形態の1つにおいて、プレート1の部分101、第1の可撓性細長材210A及び第2の可撓性細長材210B、第1のバランス310、第3の可撓性細長材220A及び第4の可撓性細長材220B、第2のバランス320は、ケイ素のような微細加工可能な材料で作られた一体化されたアセンブリーを形成している。
特定の実施形態において、プレート1の全体、第1の可撓性細長材210A及び第2の可撓性細長材210B、第1のバランス310、第3の可撓性細長材220A及び第4の可撓性細長材220B、第2のバランス320は、ケイ素のような微細加工可能な材料で作られた一体化されたアセンブリーを形成している。
第1及び第2の実施形態の両方において、ガイド手段42及び相補的ガイド手段52は、異なる形態であることができる。なお、本発明は、第1及び第2の実施形態に制限されない。
図示した変種において、ガイド手段42と相補的ガイド手段52の間の連係は機械的である。
図1及び2に示す実施形態において、ガイド手段42はフィンガーを有し、このフィンガーは、第2の剛構造320によって担持され、相補的ガイド手段52を形成しているカムの2つの反対側の面と連係するように構成している。このカムは、エスケープ車51に設けられる。このカムは、エスケープ軸Dに対して離れており、フィンガーの軌道53は、エスケープ軸Dを包囲している。
好ましくは、このカムは、エスケープ車51に設けられる平行な側面を有する溝である。
第2の変種の好ましい実施形態において、プレート1の部分101、第1の可撓性細長材210A及び第2の可撓性細長材210B、第1のバランス310、第3の可撓性細長材220A及び第4の可撓性細長材220B、第2のバランス320、及びフィンガー42(など)は、ケイ素のような微細加工可能な材料で作られた一体化されたアセンブリーを形成している。
具体的には、カムは、エスケープ車51に設けられた実質的に半径方向の溝であり、図面の場合においては厳密に半径方向の溝である。
好ましいことに、このカム溝は、エスケープ軸Dに対する第1の半径方向内側の部分を有し、この第1の半径方向内側の部分は、第2の曲がり部分と、端において接線方向が同じである。第2の曲がり部分の凹みは、一定であるか又はエスケープ軸Dから離れるほど減少している。これによって、等時性の欠陥を補償する。
特定の実施形態において、フィンガーは、最小の遊びで溝と連係するように構成しているピンであり、したがって、運動伝達手段は、ピン−溝のシステムである。
特定の実施形態において、ガイド手段42は、ボールベアリングの内側ケージを担持しているフィンガーを有する。好ましいことに、ベアリングの外側ケージは、エスケープ車に設けられた半径方向の溝内で摩擦を伴ってスライド接触してマウントされる。このスライド接触によって、2つの共振器の間の90°位相シフトが促進され、これによって、軌道がつぶれて線状になることを防ぐ。
特定の実施形態において、第1の発振器110は、第1のピボット軸O1のまわりにピボット運動し、第1の基準平面A1の両側にプレート1と平行な平面内にて振動する。第2の発振器120は、第2のピボット軸O2のまわりにピボット運動し、プレート1と平行な平面内にて第2の基準平面A2のまわりを振動する。そして、第1の発振器110と第2の発振器120が励起していない安静位置にあるときに、第1のピボット軸O1、第2のピボット軸O2、及びフィンガーが第2のピボット軸O2にて形成する角度θは、60°〜120°である。好ましくは、この角θは、80°〜100°である。
本発明の特定の実施形態において、ガイド手段42と相補的ガイド手段52の間の連係は、磁気的及び/又は静電気的な連係である。
具体的には、図示していない別の実施形態では、ガイド手段42は、摩擦をなくすために、少なくとも1つの磁石又は少なくとも1つの強磁性路を有し、これは、相補的ガイド手段52が備える少なくとも1つの磁石又は少なくとも1つの強磁性路と連係するように構成している。
図示していない別の実施形態において、ガイド手段42は、同様に摩擦をなくすために、少なくとも1つの電気的にチャージされた路又は静電気的に伝導性の路を有し、これは、相補的ガイド手段52が備える少なくとも1つの電気的にチャージされた路又は静電気的に伝導性の路と連係するように構成している。
本発明は、さらに、このような規制機構100を有する計時器用ムーブメント200に関する。
本発明は、さらに、このようなムーブメント200を有する計時器300に関し、特に、計時器300は、腕時計である。
本発明は、以下のような多くの利点を有する。
− 本発明は、スイス式レバーエスケープの特徴であるぎくしゃくした運動を行うという特性を回避し、結果的に、衝撃に起因する損失を回避することができる。
− 本発明は、ばね仕掛けバランスを維持することによって伝統的な腕時計製造における作法を尊重しつつ、エスケープの分野における革新技術を提案するものである。
− 第1の変種において、等時性の共振器を使用することに関連する腕時計製造におけるすべての知識を利用することができる。
本発明は、プレートとエスケープ車を有する計時器用規制機構に関し、前記エスケープ車は、前記プレートに対して少なくともピボット運動するようにマウントされており、エスケープ軸のまわりにピボット運動し、歯車列を介して駆動トルクを受けるように構成しており、当該規制機構は、さらに、第1の弾性戻し手段によって前記プレートに接続されている第1の剛構造を有する第1の発振器と、及び第2の弾性戻し手段によって前記第1の剛構造に接続されている第2の剛構造を有する少なくとも第2の発振器とを有し、前記第2の弾性戻し手段は、前記第1の剛構造のまわりの前記第2の剛構造の少なくともピボット運動を可能にするように構成しており、前記第2の剛構造は、前記エスケープ車に設けられた相補的ガイド手段と連係するように構成しているガイド手段を有し、前記ガイド手段と前記相補的ガイド手段は、前記第1の発振器及び第2の発振器を前記歯車列と同期させる運動伝達手段を一緒に形成しており、前記第2の剛構造は、前記第1の剛構造上にてピボット運動するようにマウントされている。
本発明は、このような規制機構を有する計時器用ムーブメントに関する。
本発明は、このようなムーブメントを有する計時器に関する。
本発明は、機械式計時器の規制の分野に関し、特に、機械式腕時計の規制の分野に関する。
計時器用エスケープ機構において、一般的に用いられているスイス式レバーエスケープの効率は比較的低い(35%のオーダー)。
スイス式レバーエスケープにおける損失の主な原因は、
− 歯に対するパレット石の摩擦、
− 車とパレットレバーのぎくしゃくした運動に起因する衝撃、
− 加工誤差に対応するために必要な効率の減少
である。
腕時計用ムーブメントにおいて、メインばねによって駆動される歯車列を、スイス式レバーエスケープよりも高い効率で、共振器と同期させる新システムを開発することによって、
− 腕時計の自律性の向上、
− 腕時計のクロノメーター的性質の改善、
− マーケティング及び審美的な差別化
をもたらすことがありうる。
メインばねによって駆動される歯車列を共振器と同期させることができ、スイス式レバーエスケープよりも効率が大きいようなシステムが求められている。
SEAGULL WATCH Co Ltd名義の欧州特許出願EP2365403A2は、機械式計時器用の発振器システムを開示している。これは、軸のまわりを自由に回転することができる少なくとも1つのバランスと、及び少なくとも1つのバランスを固定点又は別のバランスに接続する少なくとも1つのバランスばねとを有しており、前記バランスばねは、少なくとも1つのバランス車に接続される第1のコイルと、固定点又は別のバランスに接続される第2のコイルと、及び前記第2のコイルに前記第1のコイルを接続する遷移区画とを有しており、少なくとも1つのバランスのための実質的に線形な戻しトルクが、遷移区画とコイルの弾性変形によって本質的に確実になり、これによって、少なくとも1つのバランスのための振動運動が行われる。
SWATCH GROUP RESEARCH & DEVELOPMENT Ltd名義の欧州特許EP2141555は、高周波共振器につながれた低周波共振器を有する規制機構を開示している。低周波共振器及び高周波共振器は、バランスばねに関連づけられた慣性重量体を有する。これらの慣性重量体の間には、別のバランスばねが配置されており、低周波共振器と高周波共振器を連結している。慣性重量体は、バランスによって形成されている。共振器は、計時器の内部で同軸に配置されている。
BLANCPAIN SA名義の欧州特許EP2431823は、パレットレバーのピボット軸を定めているピンの両側に、第1の端において、2つのパレット石(エントリーパレット及びイグジットパレット)を有する改善されたスイス式レバーを開示している。これらのパレット石は、それぞれエントリーアームとイグジットアームであるアーム上にマウントされており、各パレット石は、エスケープ車の歯によって与えられるインパルスを受けるように構成しているインパルス面を端としており、各パレット石は、インパルス面に接するロック面を有する。このロック面は、エスケープ車の歯を、安静となると第2の端で受け支持するように構成している。レバーによってエントリーアームとイグジットアームに接続されたフォークが、対応するアームの側方における対応するエントリー及びイグジットのバンキングピンの間でピボット運動するように構成している。フォークは、フォークノッチの両側に、2つのエントリーホーンとイグジットのホーンを有し、これらのホーンは、規制要素のバランスのインパルスピンの運動を制限するように構成している。フォークは、さらに、当該バランスのローラーに設けられたノッチと連係するように構成しているガードピンを有する。各パレット石のロック面は、対称軸がパレットレバーのピボット軸と一致するような楕円状の断面を有するプリズムの一部である。
ETA SA Manufacture Horlogere Suisse名義の欧州特許EP2908189は、プレートに対して少なくともピボット運動を行うように動くようにマウントされているエスケープ車と、第1の発振器と、及び第2の発振器とを有する計時器規制機構を開示している。前記エスケープ車は、歯車列を介して駆動トルクを受けるように構成している。前記第1の発振器は、第1の弾性戻し手段によってプレートに接続される第1の剛構造を有する。前記第2の発振器は、第2の弾性戻し手段によって第1の剛構造に接続される第2の剛構造を有する。これは、第1の発振器及び第2の発振器を歯車列と同期させる、エスケープ車に設けられた相補的ガイド手段と連係するように構成しているガイド手段を有する。
本発明は、スイス式レバーエスケープよりも効率が高い機構を作ることを提案するものである。
本発明は、特にメインばねによって駆動されるような、歯車列を共振器と同期させるシステムによって構成している。
このために、本発明は、請求項1に記載の計時器規制機構に関する。
本発明は、このような規制機構を有する計時器用ムーブメントに関する。
本発明は、このようなムーブメントを有し腕時計である計時器に関する。
添付図面を参照しながら下記の詳細な説明を読むことで、本発明の他の特徴及び利点を理解することができるであろう。
本発明に係る規制機構の第1の変種の略平面図を示している。これは、ばね仕掛けバランスのアセンブリーで形成されている2つの発振器を有し、その一方の発振器は、他方の発振器上でピボット運動し、これらのばね仕掛けバランスのアセンブリーのそれぞれが振動している瞬間的な状態において、エスケープ車と連係している。 2つの扇形状のバランスを有している本発明に係る規制機構の第2の変種の略平面図を示している。発振器のそれぞれが振動している瞬間的な状態において、第1のバランスがプレートに接続しており、第2の細長材が、第1のバランスに接続されているエスケープ車と連係している。 いずれの励起もない状態における安静状態の図1の機構を示している。バランスばねは図示していない。 いずれの励起もない状態における安静状態の図2の機構を示している。 本発明に係る規制機構を備えたムーブメントが取り付けられている腕時計によって構成している計時器を示しているブロック図である。
本発明は、メインばねによって駆動される歯車列を共振器と同期させるシステムによって構成している。
本発明は、特に、機械的な運動の規制に関する。
本発明の原理は、少なくとも2つの直列に接続する発振器を有するムーブメントを機械式腕時計に取り付けることに基づいている。具体的には、これらの発振器は重なり合っており、歯車列と同期している。これは、このカスケード構成の最後の発振器と歯車列の部品の間、ガイド手段と相補的ガイド手段の間、特に、フィンガーとカムの間、特に、フィンガーと溝付き車の間、の機械的連係を介して行われる。本発明を、カスケード接続している2つのみの発振器を用いて説明する。ただし、これには限定されない。
特に、本発明は、計時器用規制機構100に関する。この規制機構100は、メインプレート1と、及びプレート1に対して少なくともピボット運動にて動くようにマウントされる、エスケープ車51及び第1の共振器110とを有する。
エスケープ車51は、エスケープ軸Dのまわりにピボット運動し、歯車列を介して駆動トルクを受けるように構成している。特定のアプリケーションにおいて、この駆動トルクは、規制機構100が組み入れられるように意図されるムーブメント200のエネルギー貯蔵手段によって供給される。このエネルギー貯蔵手段は、例えば、バレルである。
第1の共振器110は、第1の弾性戻し手段210によってプレート1に接続される第1の剛構造310を有する。
本発明によると、規制機構100は、さらに、少なくとも第2の発振器120を有する。この第2の発振器120は、第2の剛構造320を有しており、これは、第2の弾性戻し手段220によって第1の発振器110の第1の剛構造310に接続される。
この第2の弾性戻し手段220は、第1の剛構造310のまわりの第2の剛構造320の少なくともピボット運動を可能にするように構成している。
この第2の構造320は、ガイド手段42を有しており、これは、エスケープ車51が備える相補的ガイド手段52と連係するように構成している。これらのガイド手段42及び相補的ガイド手段52は、運動伝達手段を一緒に形成している。これによって、第1の発振器110及び第2の発振器120を歯車列と同期させる。この歯車列にエスケープ車51が属する。
この運動伝達手段は、図示したピン−溝のシステム(これに制限されない)、クランク−接続ロッド又は他のシステムのような異なる形態であることができる。
ここでは、本発明を、2つの直列接続している発振器を用いて説明する。当然、複数の直列接続している発振器がカスケード状になっているものに対しても、本発明を適用可能である。
好ましくは、第1の発振器110及び第2の発振器120は、同じ固有周波数を有する。
好ましくは、第1の発振器110及び第2の発振器120の間には、90°に近い、実質的に一定の角位相シフトがある。
これらの第1の発振器110及び第2の発振器120によって形成される少なくとも2つの共振器は、好ましくは、同じ固有周波数を有し、各共振器は、1つの角度的自由度を有し、2つの共振器は重なり合っている。これによって、図示した機構において、第2の共振器の特定の点が、固定点のまわりの閉じたじゃがいも状の軌道53を動く。ここで、この固定点は、エスケープ車51のピボット151である。軌道53の形が円に近いほど、同期が良好になる。軌道53は、より一般的には、楕円であり、その離心率は、機構の幾何学的構成に依存しており、特に、ガイド手段42と相補的ガイド手段52の間の接続におけるものである。
好ましい実施形態の1つにおいて、第1の発振器110は、第1のピボット軸O1のまわりにピボット運動し、第1の平面内の軸A1の両側にプレート1と平行な平面内にて振動し、第2の発振器120は、第2のピボット軸O2のまわりにピボット運動し、プレート1と平行な平面内にて第2の平面内の軸A2のまわりに振動し、第1の平面内の軸A1及び第2の平面内の軸A2は、プレート1上への射影において、互いに60°〜120°の角度を形成する。
好ましくは、この角度は、80°〜100°である。特定のアプリケーションにおいて、この角度は、90°である。
図示したいくつかの特定の実施形態において、ここにおいて第2の発振器120である最も下流の発振器は、特定の点において、ピンのような相互作用手段を有している。この相互作用手段は、エスケープ車51と連係するガイド手段42を形成している。第1の発振器110及び第2の発振器120である2つの共振器の振動は、エスケープ車51によって維持される。このエスケープ車51は、さらに、カム又は溝のような相互作用手段を有しており、特に、半径方向の溝が設けられている。これによって、相補的ガイド手段52を形成している。エスケープ車51は、駆動トルクを受ける。その速さは、2つの共振器の周波数によって同期される。
規制機構100の各発振器の運動は、好ましくは、平面的である。規制機構100を形成している様々な発振器の運動平面は、一致していてもよく、互いに平行であってもよい。
したがって、好ましくは、規制機構100は、第1の平面的なガイド手段を有し、これは、プレート1と平行な平面P内におけるプレート1上の点のまわりの第1の構造310の少なくともピボット運動を可能にするように構成している。同様に、規制機構100は、第2の平面的なガイド手段を有し、これは、平面P又は平面Pと平行な平面内における、第1の構造310のまわりの第2の構造320の少なくともピボット運動を可能にするように構成している。
特定の実施形態において、第2の剛構造320は、第1の剛構造310上にてピボット運動するようにマウントされる。
図1は、第1の変種を示しており、重なり合っている2つの伝統的なピボット式ばね仕掛けバランスが、ピン−溝の相互作用を介して歯車列と同期している。したがって、重なり合っており溝付き車によって同期される2つのバランスを備える機械式腕時計300が作られる。
具体的には、第1の発振器110は、第1のばね仕掛けバランスのアセンブリー11を有する。この第1のばね仕掛けバランス11は、第1の剛構造310を形成している第1のバランス31と、及び第1の弾性戻し手段210を形成している第1のバランスばね21とを有しており、その外側コイルは、第1のバランスばねスタッド61にてプレート1に取り付けられており、第1のピボット軸O1のまわりにピボット運動する。
第1のバランス31は、第1のピボット41を有し、これは、第1のピボット軸O1に対して離れている。この第1のピボット41は、第2のピボット軸O2を定めており、そのまわりを第2のばね仕掛けバランスのアセンブリー12がピボット運動し、これは、第2の発振器120を形成している。
この第2のばね仕掛けバランスのアセンブリー12は、第2の剛構造320を形成している第2のバランス32と、及び第2の弾性戻し手段220を形成している第2のバランスばね22とを有しており、第2のバランスばね22の外側コイルは、第2のバランスばねスタッド62において第1のバランス31に取り付けられている。この第2のバランス32は、ガイド手段42を有する第2の構造320を形成している。
図2は、第2の変種を示している。これにおいて、細長材が交差している2つのバランスが、互いにカスケード状になっており、ピン−溝の相互作用を介して歯車列と同期している。
第1のバランスは、ここにおいて2つの環状の弧状体として形成しており(これに制限されない)、端と端がつながっているような第1の剛構造310を形成している。第2のバランスは、ここにおいて環状の弧状体の形態で形成しており、第2の剛構造320を形成している。具体的には、第1のバランス310と第2のバランス320は、共面である。
詳細には、この第2の変種において、第1の弾性戻し手段210は、少なくとも第1の可撓性細長材210A及び第2の可撓性細長材210Bを有し、これらどうしは、交差しており、第1の平面的なガイド手段を一緒に形成している。これは、プレート1の平面と平行な平面P内におけるプレート1の部分101のまわりの第1の構造310の少なくともピボット運動を可能にするように構成している。プレート1のこの部分101は、付加的な要素であっても、プレート1の一部であってもよい。第1の可撓性細長材210Aは、点211でプレート1の部分101に、そして、点214で第1のバランス310に取り付けられており、第2の可撓性細長材210Bは、点212でプレート1の部分101に、そして、点213で第1のバランス310に取り付けられている。
好ましい実施形態において、第1の可撓性細長材210A及び第2の可撓性細長材210Bは、互いに離れており、プレート1と平行な2つの別個の平面内に配置されている。
第2の弾性戻し手段220は、同様な形態で、互いに交差している少なくとも第3の可撓性細長材220A及び第4の可撓性細長材220Bを有する。これらは、第2の平面的なガイド手段を一緒に形成している。この第2の平面的なガイド手段は、プレート1と平行な平面P内における第1の構造310のまわりの第2の構造320の少なくともピボット運動を可能にして、弾性戻し機能を確実にするように構成している。第3の可撓性細長材220Aは、点312で第1のバランス310に、そして、点313で第2のバランス320に取り付けられている。第4の可撓性細長材220Bは、点311で第1のバランス310に、そして、点314で第2のバランス320に取り付けられている。
好ましい実施形態において、第3の可撓性細長材220A及び第4の可撓性細長材220Bは、互いに離れており、プレート1と平行な2つの別個の平面内に配置されている。
これらの様々な交差している細長材は、好ましくは、2つの平行な平面内に配置している。
好ましい実施形態の1つにおいて、プレート1の部分101、第1の可撓性細長材210A及び第2の可撓性細長材210B、第1のバランス310、第3の可撓性細長材220A及び第4の可撓性細長材220B、第2のバランス320は、ケイ素のような微細加工可能な材料で作られた一体化されたアセンブリーを形成している。
特定の実施形態において、プレート1の全体、第1の可撓性細長材210A及び第2の可撓性細長材210B、第1のバランス310、第3の可撓性細長材220A及び第4の可撓性細長材220B、第2のバランス320は、ケイ素のような微細加工可能な材料で作られた一体化されたアセンブリーを形成している。
第1及び第2の実施形態の両方において、ガイド手段42及び相補的ガイド手段52は、異なる形態であることができる。なお、本発明は、第1及び第2の実施形態に制限されない。
図示した変種において、ガイド手段42と相補的ガイド手段52の間の連係は機械的である。
図1及び2に示す実施形態において、ガイド手段42はフィンガーを有し、このフィンガーは、第2の剛構造320によって担持され、相補的ガイド手段52を形成しているカムの2つの反対側の面と連係するように構成している。このカムは、エスケープ車51に設けられる。このカムは、エスケープ軸Dに対して離れており、フィンガーの軌道53は、エスケープ軸Dを包囲している。
好ましくは、このカムは、エスケープ車51に設けられる平行な側面を有する溝である。
第2の変種の好ましい実施形態において、プレート1の部分101、第1の可撓性細長材210A及び第2の可撓性細長材210B、第1のバランス310、第3の可撓性細長材220A及び第4の可撓性細長材220B、第2のバランス320、及びフィンガー42(など)は、ケイ素のような微細加工可能な材料で作られた一体化されたアセンブリーを形成している。
具体的には、カムは、エスケープ車51に設けられた実質的に半径方向の溝であり、図面の場合においては厳密に半径方向の溝である。
好ましいことに、このカム溝は、エスケープ軸Dに対する第1の半径方向内側の部分を有し、この第1の半径方向内側の部分は、第2の曲がり部分と、端において接線方向が同じである。第2の曲がり部分の凹みは、一定であるか又はエスケープ軸Dから離れるほど減少している。これによって、等時性の欠陥を補償する。
特定の実施形態において、フィンガーは、最小の遊びで溝と連係するように構成しているピンであり、したがって、運動伝達手段は、ピン−溝のシステムである。
特定の実施形態において、ガイド手段42は、ボールベアリングの内側ケージを担持しているフィンガーを有する。好ましいことに、ベアリングの外側ケージは、エスケープ車に設けられた半径方向の溝内で摩擦を伴ってスライド接触してマウントされる。このスライド接触によって、2つの共振器の間の90°位相シフトが促進され、これによって、軌道がつぶれて線状になることを防ぐ。
特定の実施形態において、第1の発振器110は、第1のピボット軸O1のまわりにピボット運動し、第1の平面内の軸A1の両側にプレート1と平行な平面内にて振動する。第2の発振器120は、第2のピボット軸O2のまわりにピボット運動し、プレート1と平行な平面内にて第2の平面内の軸A2のまわりを振動する。そして、第1の発振器110と第2の発振器120が励起していない安静位置にあるときに、第1のピボット軸O1、第2のピボット軸O2、及びフィンガーが第2のピボット軸O2にて形成する角度θは、60°〜120°である。好ましくは、この角θは、80°〜100°である。
本発明の特定の実施形態において、ガイド手段42と相補的ガイド手段52の間の連係は、磁気的及び/又は静電気的な連係である。
具体的には、図示していない別の実施形態では、ガイド手段42は、摩擦をなくすために、少なくとも1つの磁石又は少なくとも1つの強磁性路を有し、これは、相補的ガイド手段52が備える少なくとも1つの磁石又は少なくとも1つの強磁性路と連係するように構成している。
図示していない別の実施形態において、ガイド手段42は、同様に摩擦をなくすために、少なくとも1つの電気的にチャージされた路又は静電気的に伝導性の路を有し、これは、相補的ガイド手段52が備える少なくとも1つの電気的にチャージされた路又は静電気的に伝導性の路と連係するように構成している。
本発明は、さらに、このような規制機構100を有する計時器用ムーブメント200に関する。
本発明は、さらに、このようなムーブメント200を有する計時器300に関し、特に、計時器300は、腕時計である。
本発明は、以下のような多くの利点を有する。
− 本発明は、スイス式レバーエスケープの特徴であるぎくしゃくした運動を行うという特性を回避し、結果的に、衝撃に起因する損失を回避することができる。
− 本発明は、ばね仕掛けバランスを維持することによって伝統的な腕時計製造における作法を尊重しつつ、エスケープの分野における革新技術を提案するものである。
− 第1の変種において、等時性の共振器を使用することに関連する腕時計製造におけるすべての知識を利用することができる。

Claims (28)

  1. プレート(1)とエスケープ車(51)を有する計時器用規制機構(100)であって、
    前記エスケープ車(51)は、前記プレート(1)に対して少なくともピボット運動するようにマウントされており、エスケープ軸(D0)のまわりにピボット運動し、歯車列を介して駆動トルクを受けるように構成しており、
    当該規制機構(100)は、さらに、第1の弾性戻し手段(210)によって前記プレート(1)に接続されている第1の剛構造(310)を有する第1の発振器(110)と、及び第2の弾性戻し手段(220)によって前記第1の剛構造(310)に接続されている第2の剛構造(320)を有する少なくとも第2の発振器(120)とを有し、
    前記第2の弾性戻し手段(220)は、前記第1の剛構造(310)のまわりの前記第2の剛構造(320)の少なくともピボット運動を可能にするように構成しており、
    前記第2の剛構造(320)は、前記エスケープ車(51)に設けられた相補的ガイド手段(52)と連係するように構成しているガイド手段(42)を有し、
    前記ガイド手段(42)と前記相補的ガイド手段(52)は、前記第1の発振器(110)及び第2の発振器(120)を前記歯車列と同期させる運動伝達手段を一緒に形成している
    ことを特徴とする規制機構(100)。
  2. 前記第1の発振器(110)及び前記第2の共振器(120)は、同じ固有周波数を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の規制機構(100)。
  3. 前記第1の発振器(110)及び前記第2の共振器(120)の間には、90°に近い実質的に一定の位相シフトがある
    ことを特徴とする請求項2に記載の規制機構(100)。
  4. 当該規制機構(100)の前記第1の発振器(110)及び前記第2の発振器(120)はそれぞれ、ばね仕掛けバランスのアセンブリーによって形成されており、
    前記第2の発振器(120)は、前記第1の発振器(110)上にてピボット運動し、前記ばね仕掛けバランスのアセンブリーのそれぞれが振動している瞬間的な状態において、前記エスケープ車(51)と連係し、
    前記エスケープ車(51)は、第1の方向に前記第1の発振器(110)を維持し、第2の方向に前記第2の発振器(120)を維持し、この第2の方向は、前記第1の発振器(110)の振動の前記第1の方向に対して実質的に直交している
    ことを特徴とする請求項1に記載の規制機構(100)。
  5. 前記第1の発振器(110)は、第1のピボット軸(O1)のまわりにピボット運動し、第1の基準平面(A1)の両側に前記プレート(1)と平行な平面内にて振動し、
    前記第2の発振器(120)は、第2のピボット軸(O2)のまわりにピボット運動し、第2の基準平面(A2)の両側に前記プレート(1)と平行な平面内にて振動し、
    前記プレート(1)上への射影において、前記第1の基準平面(A1)及び前記第2の基準平面(A2)が互いに形成している角度は、60°〜120°である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の規制機構(100)。
  6. 前記プレート(1)上への射影において、前記第1の基準平面(A1)及び前記第2の基準平面(A2)が互いに形成している角度は、80°〜100°である
    ことを特徴とする請求項5に記載の規制機構(100)。
  7. 当該規制機構(100)は、前記プレート(1)の平面と平行な平面(P)において、前記プレート(1)上の点のまわりの前記第1の剛構造(310)の少なくともピボット運動を可能にするように構成している第1の平面的なガイド手段を有し、
    当該規制機構(100)は、前記平面(P)内にて又は前記平面(P)と平行な平面内にて、前記第1の剛構造(310)のまわりの前記第2の剛構造(320)の少なくともピボット運動を可能にするように構成している第2の平面的なガイド手段を有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の規制機構(100)。
  8. 前記第2の剛構造(320)は、前記第1の剛構造(310)上にてピボット運動するようにマウントされている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の規制機構(100)。
  9. 前記第1の発振器(110)は、第1のバランス(31)及び第1のバランスばね(21)を有する第1のばね仕掛けバランスのアセンブリー(11)を有し、
    前記第1のバランスばね(21)の外側コイルは、第1のバランスばねスタッド(61)を介して前記プレート(1)に取り付けられており、
    前記第1のバランスばね(21)は、第1のピボット軸(O1)のまわりにピボット運動し、
    前記第1のバランス(31)は、前記第1のピボット軸(O1)に対して離れている第1のピボット(41)を有し、この第1のピボット(41)は、第2のピボット軸(O2)を定めており、この第2のピボット軸(O2)のまわりに第2のばね仕掛けバランスのアセンブリー(12)がピボット運動し、
    この第2のばね仕掛けバランスのアセンブリー(12)は、前記第2の発振器(120)を形成し、第2のバランス(32)及び第2のバランスばね(22)を有し、
    この第2のバランスばね(22)の外側コイルは、第2のバランスばねスタッド(62)にて前記第1のバランス(31)に取り付けられており、
    前記第2のバランス(32)は、前記ガイド手段(42)を有する前記第2の剛構造(320)を形成している
    ことを特徴とする請求項8に記載の規制機構(100)。
  10. 前記第1の弾性戻し手段(210)は、互いに交差している少なくとも第1の可撓性細長材(210A)及び第2の可撓性細長材(210B)を有し、
    前記第1の可撓性細長材(210A)及び前記第2の可撓性細長材(210B)は、前記第1の平面的なガイド手段を一緒に形成しており、
    前記第1の平面的なガイド手段は、前記プレート(1)の平面と平行な平面内にて前記プレート(1)上の点のまわりの前記第1の剛構造(310)の少なくともピボット運動を可能にして、弾性戻し機能を確実にするように構成している
    ことを特徴とする請求項7に記載の規制機構(100)。
  11. 前記第1の可撓性細長材(210A)及び前記第2の可撓性細長材(210B)は、互いに離れており、前記プレート(1)と平行な2つの別個の平面内に配置されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の規制機構(100)。
  12. 前記第2の弾性戻し手段(220)は、互いに交差している少なくとも第3の可撓性細長材(220A)及び第4の可撓性細長材(220B)を有し、
    前記第3の可撓性細長材(220A)及び前記第4の可撓性細長材(220B)は、前記平面(P)における前記第1の剛構造(310)のまわりの前記第2の剛構造(320)の少なくともピボット運動を可能にするように構成している前記第2の平面的なガイド手段を一緒に形成している
    ことを特徴とする請求項7に記載の規制機構(100)。
  13. 前記第3の可撓性細長材(220A)及び前記第4の可撓性細長材(220B)は、互いに離れており、前記プレート(1)と平行な2つの別個の平面内に配置されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の規制機構(100)。
  14. 前記プレート(1)、前記第1の可撓性細長材(210A)及び前記第2の可撓性細長材(210B)、前記第1のバランス(310)、前記第3の可撓性細長材(220A)及び前記第4の可撓性細長材(220B)、及び前記第2のバランス(320)は、微細加工可能な材料又はケイ素で作られた一体化されたアセンブリーを形成している
    ことを特徴とする請求項10及び12に記載の規制機構(100)。
  15. 前記ガイド手段(42)と前記相補的ガイド手段(52)の間の連係は、機械的である
    ことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の規制機構(100)。
  16. 前記ガイド手段(42)は、前記第2の剛構造(320)によって担持されているフィンガーを有し、このフィンガーは、前記エスケープ車(51)に設けられた前記相補的ガイド手段(52)を形成するカムの2つの反対側の面と連係するように構成しており、
    前記カムは、前記エスケープ軸(D)に対して離れており、前記フィンガーの軌道(53)は、前記エスケープ軸(D)を包囲する
    ことを特徴とする請求項15に記載の規制機構(100)。
  17. 前記カムは、前記エスケープ車(51)に設けられた平行な側面を有する溝である
    ことを特徴とする請求項16に記載の規制機構(100)。
  18. 前記溝は、前記エスケープ軸(D)に対して実質的に半径方向に設けられている
    ことを特徴とする請求項17に記載の規制機構(100)。
  19. 前記溝は、前記エスケープ軸(D)に対する第1の半径方向内側の部分を有し、
    この第1の半径方向内側の部分は、第2の曲がり部分と端において接線方向が同じであり、この第2の曲がり部分の凹みは、一定であるか又は前記エスケープ軸(D)から離れるほど減少しており、これによって、等時性欠陥を補償する
    ことを特徴とする請求項17に記載の規制機構(100)。
  20. 前記フィンガーは、最小の遊びで前記溝と連係するように構成しているピンであり、これによって、前記運動伝達手段は、ピン−溝のシステムとなる
    ことを特徴とする請求項17〜19のいずれかに記載の規制機構(100)。
  21. 前記ガイド手段(42)は、ボールベアリングの内側ケージを担持しているフィンガーを有し、
    このボールベアリングの外側ケージは、前記エスケープ車(51)に設けられた半径方向の溝内で摩擦を伴ってスライド接触してマウントされ、
    前記エスケープ車(51)は、前記内側ケージのいずれの回転摩擦をもなくし前記外側ケージが半径方向の運動をしているときの摩擦を確実にするような相補的ガイド手段(52)を形成している
    ことを特徴とする請求項15に記載の規制機構(100)。
  22. 前記第1の発振器(110)は、第1のピボット軸(O1)のまわりにピボット運動し、第1の基準平面(A1)の両側に前記プレート(1)と平行な平面にて振動し、
    前記第2の発振器(120)は、前記第2のピボット軸(O2)のまわりにピボット運動し、第2の基準平面(A2)のまわりに前記プレート(1)と平行な平面内にて振動し、
    前記第1の発振器(110)及び前記第2の発振器(120)が励起していない安静位置にあるときに、前記第1のピボット軸(O1)、前記第2のピボット軸(O2)及び前記フィンガーが前記第2のピボット軸(O2)で一緒に形成する角度(θ)は、60°〜120°である
    ことを特徴とする請求項16〜21のいずれかに記載の規制機構(100)。
  23. 前記角度(θ)は、80°〜100°である
    ことを特徴とする請求項22に記載の規制機構(100)。
  24. 前記ガイド手段(42)と前記相補的ガイド手段(52)の間の連係は、磁気的及び/又は静電気的である
    ことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の規制機構(100)。
  25. 前記ガイド手段(42)は、少なくとも1つの磁石又は少なくとも1つの強磁性路を有し、これは、前記相補的ガイド手段(52)に設けられた少なくとも1つの磁石又は少なくとも1つの強磁性路と連係するように構成している
    ことを特徴とする請求項24に記載の規制機構(100)。
  26. 前記ガイド手段(42)は、前記相補的ガイド手段(52)に設けられた少なくとも1つの電気的にチャージされた路又は静電的に伝導性の路と連係するように構成している電気的にチャージされた路又は静電的に伝導性の路を少なくとも1つ有する
    ことを特徴とする請求項24に記載の規制機構(100)。
  27. 請求項1〜26のいずれかに記載の規制機構(100)を有する
    ことを特徴とする計時器用ムーブメント(200)。
  28. 請求項27に記載の計時器用ムーブメント(200)を有し、腕時計である
    ことを特徴とする計時器(300)。
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