発明の詳細な説明
[技術分野]
本発明はキノリン誘導体に関し、本発明の化合物は、ヘッジホッグ経路の阻害剤として、特にSMO阻害剤として、癌を含むヘッジホッグ経路関連疾患の治療に用いられる。
[背景技術]
ヘッジホッグタンパクは、最初はショウジョウバエで発見された分泌シグナルタンパクであり、高度な疎水性をもつタンパク質で、胚発育において重要な役割を果たす。人類においてはすでに三種のホモログのヘッジホッグタンパクが同定されており、それぞれソニック・ヘッジホッグタンパク(Shh)、インディアン・ヘッジホッグタンパク(Ihh)及びデザート・ヘッジホッグタンパク(Dhh)である。そのうち、Shhは、胚発育において重要な役割を果たすだけでなく、基底細胞癌等を含む一部の癌の発癌性のメカニズムにおいても重要な役割を果たすとされている(Caro、I. and J.A.Low,Clin Cancer Res,2010.16(13):3335-9)。Shhは、体内において分子量45kDaの前駆体タンパクとして産生され、その後自己切断作用によって分子量20kDaのN末端切片を発生させる。このN末端切片は、知られている体内のすべての生物活性を有し、例えば細胞内のヘッジホッグシグナル伝達経路を起動させることができる。前記経路は、主にpatched(PTCH)、Gタンパク共役受容体、発癌性遺伝子であるsmoothened(SMO)及び転写因子Gli等を含む(Bale,A.E.and K.P.Yu,Hum Mol Genet,2001.10(7):757-62)。基底細胞癌のヘッジホッグシグナル伝達経路の変異について、多数の変異は、PTCH-1及びSMOで発生するという研究結果がある(Von Hoff,D.D.,et al.,N Engl J Med,2009.361(12):1164-72)。PTCH-1は、12回膜貫通タンパクであり、Shhの直接の受容体である。Shhがないときは、PTCH-1は、SMOに作用し、SMOの生物活性を抑制する。前記SMOは7回膜貫通構造タンパクである。ShhがPTCH-1に結合すると、PTCH-1がSMOから離脱するため、SMOは抑制状態でなくなる。Gli転写因子は、SMOに抑制され、遺伝子転写のスイッチ作用を果たし、主にGlil、Gli2及びGli3を含む。ヘッジホッグ経路全体は胚の正常な発育に重要な作用を果たす。このシグナル伝達経路に異常が生じると重度の奇形が発生する。例えば、天然の催奇形化合物シクロパミンは、ヘッジホッグ阻害剤の1つである。通常条件下では、成人体内のヘッジホッグタンパクの濃度は非常に低い。ヘッジホッグタンパク濃度が低い場合、PTCH-1がSMOと結合し、その生物活性を抑制するため、経路全体は活性がない状態、又は活性が低い状態にある。細胞がヘッジホッグタンパクを分泌した後、ヘッジホッグタンパクがPTCH-1受容体と結合しPTCH-1がSMOから離脱するため、SMOに対する抑制作用がなくなる。さらに、SMOは転写因子Gli-1を起動させることで、遺伝子転写及び細胞成長を制御する。ますます多くの証拠に、基底細胞癌のほとんどは突然変異又は他の原因によりヘッジホッグシグナル伝達経路活性が高くなりすぎることに起因することが示されている。従って、高すぎるヘッジホッグシグナル伝達経路の活性を抑制することにより、癌細胞の成長を抑制し、ひいては基底細胞癌又は同じメカニズムにより発生する癌を治療することができる。SMOの構成的活性化が癌(例えば、BCC)につながり、またPtchがSMOに対する抑制を解除するときのSMO発癌性といった証拠は、上記病気を治療するときSMO阻害剤を治療薬剤とする用途を説明している(Stone等、(1996)Nature 384:129)。一連の科学及び臨床試験結果は、ヘッジホッグ阻害剤が効果的に多種の癌を治療できることを示している。最新の臨床試験データに、ヘッジホッグ阻害剤GDC-0449は基底細胞癌及び髄芽腫を効果的に治療できることが報告されている(LorussoPM.et al.Clin Cancer Res.2011;17(8):2502−11)。上記薬剤は、2012年1月にFD
A認証を取得した。また、同じメカニズムによる癌、例えば、基底細胞母斑症候群(BCNS)を治療できることも報告されている(Goldberg LH.et al.Arch Dermatol.2011 Mar 21.)。生化学的研究によれば、GDC−0449は、SMOの活性を抑制することで、ヘッジホッグ経路の全体の活性を抑制し、抗癌の目的を達成することができる。基底細胞癌及び髄芽腫の以外にも、すい臓癌、胃癌、大腸癌、結腸直腸癌、卵巣癌及び***癌、また一部の白血病等を含む他の癌もヘッジホッグシグナル伝達経路の高すぎる活性に関連する(De Smaele E.et al.Curr Opin Investig Drugs.2010;11(6):707−18)。従って、新型抗癌剤として、ヘッジホッグ阻害剤の開発は、非常に広い展望がある。
従来技術ではいくつかのSMO阻害剤が存在するが、それらの活性、溶解性、薬物動態学、Druggability等においては改善する必要がある。
[発明の概要]
本発明の目的は、式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
ただし、Aは、
、(R20)3C-E13-より選ばれ、
T11-17は、それぞれN、C(R13)より独立に選ばれ、
E11-13、L1、L2は、それぞれN(R14)、C(=O)N(R15)、S(=O)2N(R16)、C=N(R17)、C(R18)(R19)、S、C(=O)O、C(=O)、C=S、S(=O)又はS(=O)2より独立に選ばれ、
L1、L2は、それぞれ単結合より独立に選ばれてもよく、
R11-13、R18-19は、それぞれH、F、Cl、Br、I、CN、OH、SH、NH2、任意にR01に置換されたC1-6アルキル基又はヘテロアルキル基又はアルキルヘテロ基又はヘテロアルキルヘテロ基、任意にR02に置換されたC3-8環式基又は複素環基又はシクロヘテロ基又はヘテロシクロヘテロ基より独立に選ばれ、好ましくはメチル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、F、Cl、Br、I、CN、メチルアミノ基カルボニル基、メチルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、トリフルオロメトキシ基、シクロプロピルモルホリノスルホニル基、2-イミダゾリル基、ジメチルアミノ基、n−、i−又は新プロピル基であり、
R14-17は、それぞれH、任意にR01に置換されたC1-6アルキル基又はC3-6シクロアルキル基より独立に選ばれ、
R20は、H、F、Cl、Br、I、CN、OH、SH、NH2、メトキシ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基より選ばれ、
Q11-12は、それぞれフェニル基、ピリジル基、チエニル基、フラニルより独立に選ばれ、
構造ユニット
は、
に置き換わってもよく、
T21-26は、それぞれN、C(R25)より独立に選ばれ、T25は、
より選ばれてよく、
R21-25は、それぞれH、F、Cl、Br、I、CN、OH、SH、NH2、任意
にR01に置換されたC1-6アルキル基又はヘテロアルキル基又はアルキルヘテロ基又はヘテロアルキルヘテロ基、任意にR02に置換されたC3-8環式基又は複素環基又はシクロヘテロ基又はヘテロシクロヘテロ基より独立に選ばれ、好ましくはF、Cl、Br、I、CN、OH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメトキシ基、n−又はi−又は新プロポキシ基、シクロプロピル基、アミド基、スルホンアミド基、ジメチルアミノ基、ジメチルアミノ基エトキシ基、メチルスルホニル基、メトキシカルボニル基、
であり、
m21-24は、それぞれ0、1又は2より独立に選ばれ、
Bは、
より選ばれ、
R3は、
H、任意にR01に置換されたC1-6アルキル基又はヘテロアルキル基又はアルキルヘテロ基又はヘテロアルキルヘテロ基、任意にR02に置換されたC3-8環式基又は複素環基又はシクロヘテロ基又はヘテロシクロヘテロ基より選ばれ、
E31-38、L3a、L3bは、それぞれN(R40)、N(R40)(CH2)1-3、C(=O)N(R40)(CH2)1-3、C(=O)N(R41)、S(=O)2
N(R42)、C=N(R43)、C(R44)(R45)、S、C(=O)O、C(=O)、C=S、S(=O)、S(=O)2、O又はC(=O)C(R44)(R45)より独立に選ばれ、
L3a、L3bは、それぞれ単結合又はC1-5アルキル基より独立に選ばれてもよく、
E31、E35は、それぞれT39=T40-より独立に選ばれてもよく、
T31-40は、それぞれN、C(R46)より独立に選ばれ、
R40-43は、それぞれH、任意にR01に置換されたC1-6アルキル基又はC3-6シクロアルキル基、任意にR01に置換されたC1-6アルキルアシル基又はC3-6シクロアルキルアシル基、任意にR01に置換されたC1-6アルキルスルホニル基又はC3-6シクロアルキルスルホニル基、任意にR01に置換された5〜6員アリールアシル基、任意にR01に置換された5〜6員ヘテロアリールアシル基、任意にR01に置換された5〜6員アリールスルホニル基、任意にR01に置換されたC1-6アルコキシカルボニル基、任意にR01に置換されたC1-6アルキルアミノカルボニル基より独立に選ばれ、
R31-39、R44-50は、それぞれH、F、Cl、Br、I、CN、OH、SH、NH2、C(=O)OH、任意にR01に置換されたC1-6アルキル基又はヘテロアルキル基又はアルキルヘテロ基又はヘテロアルキルヘテロ基、任意にR02に置換されたC0-3アルキル-C3-8環式基又は複素環基又はシクロヘテロ基又はヘテロシクロヘテロ基より独立に選ばれ、
R01、R02は、それぞれF、Cl、Br、I、CN、OH、SH、NH2、R03より独立に選ばれ、
R03は、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルコキシ基、C3-8シクロアルキルアミノ基、C3-8ヘテロシクロアルキルアミノ基、C3-8シクロアルコキシ基より選ばれ、
ヘテロ原子又はヘテロ原子団は、それぞれC(=O)NR04、N(R05)、C=N(R06)、O、S、C(=O)O、C(=O)、C=S、S(=O)、S(=O)2及び/又はS(=O)2N(R07)より独立に選ばれ、
R04-07は、それぞれH、R08より独立に選ばれ、
R08は、C1-6アルキル基又はC3-8シクロアルキル基より選ばれ、
R03、R08は、任意にR001に置換され、R001は、OH、N(CH3)2、NH(CH3)、NH2、F、Cl、Br、I、CN、メチル基、メトキシ基より選ばれ、
R01、R02、R001、ヘテロ原子又はヘテロ原子団の数は、それぞれ0、1、2又は3より独立に選ばれ、
m3、m4は、それぞれ0又は1より独立に選ばれ、0が選ばれた場合は、対応する構造ユニットが接続作用のみを奏する単結合を表し、
m5、m6は、それぞれ1又は2より独立に選ばれ、
任意に、R31及びR32、R31及びR33、R31及びR35、E33及びE34は、一緒に接続結合(CH2)1-6を形成し、
任意に、E32及びR32は、相互に接続され一緒に1つの5員炭素環又は複素環を構成し、
任意に、E32がN(R40)又はOより選ばれた場合は、R31及びR34は、シス配置であり、E32がC(R43)(R44)である場合は、R31及びR34は、トランス配置であり、T34がNである場合は、R36及びR37はシス配置であり、T34がC(R45)である場合は、R36及びR37はトランス配置であり、
好ましくは、
上記C3-8環式基又は複素環基又はシクロヘテロ基又はヘテロシクロヘテロ基は、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、フラニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基より選ばれる式(I)で示される化合物又はその薬学的に
許容される塩。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記Aは、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記構造ユニット
は、
より選ばれ、
は、
より選ばれ、上記構造ユニット
は、
より選ばれ、
また、R201、R202、R203は、それぞれH、F、Cl、Br、I、CN、OH、SH、NH2、任意にR01に置換されたC1-6アルキル基又はヘテロアルキル基又はアルキルヘテロ基又はヘテロアルキルヘテロ基、任意にR02に置換されたC3-8環式基又は複素環基又はシクロヘテロ基又はヘテロシクロヘテロ基より独立に選ばれ、
好ましくは、
R201は、メチル基、F、Cl、Br、Iより選ばれ、R202、R203は、それぞれC1-6アルコキシ基より独立に選ばれ、さらに好ましくはメトキシ基である。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記構造ユニット
より選ばれ、
上記構造ユニット
は、
より選ばれ、
上記構造ユニット
は、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記Bは、
より選ばれ、
ただし、上記R301-305は、それぞれH、OH、NH2、F、Cl、Br、I、CN、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基又はアルキルアミノ基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3001は、OH、N(CH3)2、NH(CH3)、NH2、F、Cl、Br、I
、CN、メチル基、メトキシ基より選ばれ、R3001の数は1、2又は3より選ばれ、
任意に、上記構造式中の
は、ピリジル基、チエニル基、フラニル基に置き換わってよく、
好ましくは、
R301-305は、それぞれメチル基、H、OH、NH2、F、Cl、Br、I、CNより独立に選ばれ、
さらに好ましくは、
Bは、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記Bは、
より選ばれ、
ただし、上記R306-308、R309a、R309b、R310-312は、それぞれH、OH、NH2、F、Cl、Br、I、CN、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基又はアルキルアミノ基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3001は、OH、N(CH3)2、NH(CH3)、NH2、F、Cl、Br、I、CN、メチル基、メトキシ基より選ばれ、R3001の数は、1、2又は3より選ばれ、
L31は、単結合、R3002N(R3003)R3004、O、S、C(=O)O、C(=O)、C=S、S(=O)及び/又はS(=O)2より選ばれ、
R3002は、単結合又はC(=O)より選ばれ、
R3003は、H又はC1-3アルキル基又はシクロプロピル基より選ばれ、
R3004は、(CH2)0-3より選ばれ、
任意に、R308及びR309a、R308及びR310は、一緒に接続結合(CH2)1-3を形成し、
好ましくは、
R308及びR310は、接続結合CH2一緒に形成し、R308及びR309aは、一緒に接続結合CH2CH2を形成し、
好ましくは、
R306-308、R309a、R309aR309a、R310-312は、それぞれメチル基、シクロプロピル基、C(CH3)2(OH)、CH2CH2OH、CH2N(CH3)2、H、OH、NH2、F、Cl、Br、I、CNより独立に選ばれ、
L31は、単結合、NHCH2CH2より選ばれ、
さらに好ましくは、
Bは、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記Bは、
より選ばれ、
ただし、R313、R315、R316は、それぞれH、OH、NH2、F、Cl、B
r、I、CN、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基又はアルキルアミノ基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R314は、H、OH、NH2、F、Cl、Br、I、CN、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基又はアルキルアミノ基又はシクロプロピル基、(CH2)0-3R3005、
より選ばれ、ただし、R3005は、任意にR3001に置換され、
R3005は、C3-6シクロアルキル基、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、フラニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基より選ばれ、上記基は、任意に1つのベンゼン環と結合し、
R3001は、OH、N(CH3)2、NH(CH3)、NH2、F、Cl、Br、I、CN、メチル基、メトキシ基より選ばれ、R3001の数は、1、2又は3より選ばれ、
任意に、上記構造式中の
は、ピリジル基、チエニル基、フラニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基に置き換わってよく、
好ましくは、
R313、R315、R316は、それぞれH、メチル基より独立に選ばれ、
R314は、H、メチル基、エチル基、フェニルメチレン基、シクロプロピルメチレン基、メトキシフェニル基、
より選ばれ、
さらに好ましくは、Bは、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記Bは、
より選ばれ、
ただし、R317は、CR3006又はNより選ばれ、
R318、R319、R3006-3008は、それぞれH、OH、NH2、F、Cl、Br、I、CN、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基又はアルキルアミノ基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R320-321は、それぞれC(R3007)(R3008)、O、CON(R3009)、N(R3010)、C=N(R3011)、S、C(=O)O、C(=O)、C=S、S(=O)及び/又はS(=O)2より独立に選ばれ、
R3009-3011は、それぞれH、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3001は、OH、N(CH3)2、NH(CH3)、NH2、F、Cl、Br、I、CN、メチル基、メトキシ基より選ばれ、R3001の数は、1、2又は3より選ばれ、
任意に、上記構造式中の
は、ピリジル基、チエニル基、フラニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基に置き換わってよく、
好ましくは、
R317は、CR3006又はNより選ばれ、R3006、R318、R319は、メチル基、トリフルオロメチル基より選ばれ、
R320-321は、それぞれCH2、O、C(=O)より独立に選ばれ、
さらに好ましくは、
Bは、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記Bは、
より選ばれ、
ただし、L32は、C(R3007)(R3008)、O、CON(R3009)、N(R3010)、C=N(R3011)、S、C(=O)O、C(=O)、C=S、S(=O)及び/又はS(=O)2より選ばれ、
R323は、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、フェニル基、ピリジル基、イミダゾリル基、チエニル基、フラニル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基より選ばれ、上記基は、任意にR3012に置換され、
R322、R324、R3007、R3008、R3012は、それぞれH、OH、NH2、F、Cl、Br、I、CN、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基又はアルキルアミノ基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3009-3011は、それぞれH、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3001は、OH、N(CH3)2、NH(CH3)、NH2、F、Cl、Br、I、CN、メチル基、メトキシ基より選ばれ、
R3001、R3012の数は、1、2又は3より選ばれ、
任意に、上記構造式中の
は、ピリジル基、チエニル基、フラニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基に置き換わってよく、
好ましくは、
R322、R324は、それぞれH、メチル基、フェニル基、C(CH3)2OHより独立に選ばれ、
L32は、C(=O)、S(=O)2より選ばれ、
R323は、tert−ブトキシ基、メチル基、メトキシ基、エチル基、エトキシ基、プロポキシ基、n−プロピル基、イソプロピル基、イソプロポキシ基、シクロプロピル基、メチルアミノ基、フェニル基、ピリジル基、3-メチルピリジル基、イミダゾリル基、C(CH3)2OHより選ばれ、
好ましくは、
Bは、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記Bは、
より選ばれ、
ただし、R325-328の中の1つ又は2つは、Nより選ばれ、その他は、C(R3013)より選ばれ、
R329は、N(R3014)、O、C(R3015)(R3016)、CON(R3017)、N(R3018)、C=N(R3019)、S、C(=O)O、C(=O)、C=S、S(=O)及び/又はS(=O)2より選ばれ、
R3014は、C(=O)R3020、S(=O)2R3020、チアゾリル基、イソチアゾリル基、フェニル基、ピリジル基、イミダゾリル基、チエニル基、フラニル基、オキサゾリル基より選ばれ、
R3020は、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基より選ばれ、
R3013、R3015、R3016、R330-331は、それぞれH、OH、NH2、F、Cl、Br、I、CN、C(=O)OH、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基又はアルキルアミノ基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3017-3019は、それぞれH、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3001は、OH、N(CH3)2、NH(CH3)、NH2、F、Cl、Br、I、CN、メチル基、メトキシ基より選ばれ、R3001の数は、1、2又は3より選ばれ、
任意に、R330及びR331は、一緒に接続結合(CH2)1-3を形成し、
任意に、R329がN(R3014)又はOより選ばれた場合は、R330及びR331はシス配置であり、R329がC(R3015)(R3016)より選ばれ時、R330及びR331はトランス配置であり、
好ましくは、
R325-328の中の1つ又は2つは、Nより選ばれ、その他は、CH、CC(=O)OH又はCCH3より選ばれ、
R329は、N(R3014)、Oより選ばれ、
R3014は、C(=O)R3020、
より選ばれ、
R3020は、C(CH3)(F)2、CH2CH3、CH3、CF3、CH2CF3、CH(F)(CH3)、CH(OH)(CH3)、CH2(OH)、CH(NH2)(CH3)、メトキシ基、エトキシ基、アミノメチル基より選ばれ、
R330-331は、メチル基より選ばれ、
好ましくは、
Bは、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記Bは、
より選ばれ、
ただし、R332は、S、N(R3021)、O、C(R3022)(R3023)、CON(R3024)、N(R3025)、C=N(R3026)、S、C(=O)O、C(=O)、C=S、S(=O)及び/又はS(=O)2より選ばれ、
L33は、単結合、C(=O)、S、O、C(R3022)(R3023)、CON(R3024)、N(R3025)、C=N(R3026)、S、C(=O)OC=S、S(=O)及び/又はS(=O)2より選ばれ、
R333は、N、C(R3027)より選ばれ、
R3027、R334、R335、R3022、R3023は、それぞれH、OH、NH2、F、Cl、Br、I、CN、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基又はアルキルアミノ基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3021、R3024-3026は、それぞれH、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3001は、OH、N(CH3)2、NH(CH3)、NH2、F、Cl、Br、I、CN、メチル基、メトキシ基より選ばれ、R3001の数は、1、2又は3より選ばれ、
好ましくは、
R332は、Sより選ばれ、R333は、N又はCHより選ばれ、L33は、単結合、C(=O)より選ばれ、R334、R335は、メチル基より選ばれ、
好ましくは、
Bは、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記Bは、
より選ばれ、
ただし、R336、R337、R342は、それぞれN又はC(R3028)より独立に選ばれ、
R338、R339は、C(R3029)(R3030)より選ばれ、任意にR338及びR339は、一緒に同じ(CH2)1-3に結合し環となり、
m31、m32は、それぞれ0又は1より独立に選ばれ、
R342a、R342b、R343、L34は、それぞれ単結合、C(=O)N(R3031)、C(=O)C(R3032)(R3033)、C(R3034)(R3035)、CON(R3036)、N(R3037)、C=N(R3038)、O、S、C(=O)O、C(=O)、C=S、S(=O)及び/又はS(=O)2より独立に選ばれ、
L34は、単結合より選ばれてもよく、
R340、R341、R344、R345、R3028、R3029、R3030、R
3032-3035は、それぞれH、OH、NH2、F、Cl、Br、I、CN、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基又はアルキルアミノ基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3031、R3036-3038は、それぞれH、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3001は、OH、N(CH3)2、NH(CH3)、NH2、F、Cl、Br、I、CN、メチル基、メトキシ基より選ばれ、R3001の数は、1、2又は3より選ばれ、
好ましくは、
R336、R337、R342は、それぞれN又はCHより独立に選ばれ、
R338、R339は、CH2より選ばれ、任意にR338及びR339は、一緒に同じCH2CH2に結合し環となり、
m31、m32は、それぞれ0又は1より独立に選ばれ、
L34は、それぞれ単結合、C(=O)NH、C(=O)N(CH3)、C(=O)CH2より独立に選ばれ、
R340、R341、R344、R345は、それぞれH又はメチル基より独立に選ばれ、
R342a、R342bは、C(=O)又はCH2より選ばれ、
好ましくは、
Bは、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記Bは、
より選ばれ、
ただし、L35は、それぞれ単結合、C(=O)N(R3031)、C(=O)C(R3032)(R3033)、C(R3034)(R3035)、N(R3037)、C=N(R3038)、O、S、C(=O)O、C(=O)、C=S、S(=O)及び/又はS(=O)2より独立に選ばれ、
R3032-3035は、それぞれH、OH、NH2、F、Cl、Br、I、CN、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基又はアルキルアミノ基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R346、R346a、R346bは、それぞれH、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基又はアルキルアシル基又はアルキルスルホニル基又はアルキルアミノ基又はシクロプロピル基、任意にR3001に置換されたシクロプロピルアシル基又はシクロプロピルスルホニル基より独立に選ばれ、
R346は、フェニル基、ピリジル基、イミダゾリル基、チエニル基、フラニル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピロリジニル基、2-ピリドニル基より選ばれてもよく、
R3031、R3037、R3038は、それぞれH、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3001は、OH、N(CH3)2、NH(CH3)、NH2、F、Cl、Br、I、CN、-S(=O)CH3、-S(=O)2CH3、メチル基、メトキシ基より選ばれ、R3001の数は、1、2又は3より選ばれ、
好ましくは、
L35は、単結合、C(=O)、CH2より選ばれ、
R346は、H、メチル基、フェニル基、C(CH3)2(OH)、CH2C(CH3)2(OH)、シクロプロピオニル、イソプロピルスルホニル基、ピロリジニル基、2-ピリドニル基、
より選ばれ、
さらに好ましくは、Bは、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記Bは、
より選ばれ、
ただし、R347a、R347bは、それぞれN又はC(R3028)より独立に選ばれ、
R348-350中の0、1つ又は2つは、Nより選ばれ、その他は、C(R3039)より選ばれ、
R352、R353、L36は、それぞれ単結合、-C(=O)N(R3031)-、-C(=O)C(R3032)(R3033)-、C(R3034)(R3035)、CON(R3036)、N(R3037)、C=N(R3038)、O、S、C(=O)O、C(=O)、C=S、S(=O)及び/又はS(=O)2より独立に選ばれ、
L36は、単結合より選ばれてもよく、
R3028、R3032-3035、R3039、R351a、R351bは、それぞれH、OH、NH2、F、Cl、Br、I、CN、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基又はアルキルアミノ基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3031、R3036-3038は、それぞれH、任意にR3001に置換されたC1-3アルキル基又はシクロプロピル基より独立に選ばれ、
R3001は、OH、N(CH3)2、NH(CH3)、NH2、F、Cl、Br、I、CN、メチル基、メトキシ基より選ばれ、R3001の数は、1、2又は3より選ばれ、
好ましくは、
L36は、単結合、C(=O)NH、C(=O)CH2より選ばれ、
R347a、R347bは、それぞれN、CH又はC(OH)より独立に選ばれ、
R348-350中の0、1つ又は2つは、Nより選ばれ、その他は、C(R3039)より選ばれ、
R3039は、H、メチル基、トリフルオロメチル基、C(CH3)2(OH)より選ばれ、
R351a、R351bは、それぞれH、メチル基、トリフルオロメチル基、イソプロ
ピル基より独立に選ばれ、
R352、R353は、それぞれC(=O)、C(CH3)(OH)より独立に選ばれ、
さらに好ましくは、
Bは、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記Bは、
より選ばれ、
ただし、T33a、T34aは、それぞれN、CH又はC(R4001)より独立に選ばれ、
L37は、それぞれ単結合、C1-3アルキル基、O、S、C(=O)、C=S、S(=O)及び/又はS(=O)2より独立に選ばれ、
R366、R47a、R48a、R49a、R50aは、それぞれH、任意にR4001に置換されたC1-3アルキル基又はアルコキシ基又はアルキルアシル基又はアルキルスルホニル基又はアルキルアミノ基又はシクロプロピル基、任意にR4001に置換され
たシクロプロピルアシル基又はシクロプロピルスルホニル基より独立に選ばれ、
R366は、任意にR4001に置換された、フェニル基、ピリジル基、イミダゾリル基、チエニル基、フラニル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基より選ばれてもよく、
R4001は、OH、N(CH3)2、NH(CH3)、NH2、C(CH3)2(OH)、F、Cl、Br、I、CN、メチル基、メトキシ基より選ばれ、R4001の数は、1、2又は3より選ばれ、
好ましくは、
L37は、単結合、C(=O)、CH2より選ばれ、
好ましくは、Bは、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩において、上記Bは、
より選ばれる。
上記化合物又はその薬学的に許容される塩は、
より選ばれる。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩であり、本発明で発見した特定の置換基を有する化合物と、比較的に非毒性の酸又はアルカリとで調製される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合は、純粋な溶液又は適切な不活性溶媒において、十分な量のアルカリをこの種の化合物の中性型と接触させる方法によって、塩基添加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基添加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミノ又はマグネシウム塩又は類似した塩を含む。本発明の化合物に比較的にアルカリ性の官能基が含まれる場合は、純粋な溶液又は適切な不活性溶媒において、十分な量の酸をこの種の化合物の中性型と接触させることによって、酸添加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸添加塩の実例は、無機酸塩を含み、上記無機酸は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、重炭酸塩、リン酸、リン酸一水素酸、リン酸二水素酸、硫酸、硫酸水素酸、ヨウ化水素酸、亜リン酸等、また、有機酸塩を含み、上記有機酸は、例えば、酢酸、プロピオン酸、イソブチル酸、マレイン酸、プロパン二酸、安息香酸、コハク酸、オクタン二酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸及びメタンスルホン酸等類似した酸を含み、さらに、アミノ酸(例えばアルギニン等)の塩を含み、また、例えばグルクロン酸等の有機酸の塩を含む(Berge et al.,"Pharmaceutical Salts",Journal of Pharmaceutical Science66:1-19(1977)参照)。本発明の特定の化合物は、アルカリ性及び酸性の官能基が含まれるため、塩基添加塩又は酸添加塩に変換可能である。
好ましくは、従来通りに塩をアルカリ又は酸に接触させてから、母体化合物を分離し、それから化合物の中性型を再生する。化合物の母体形式と、その様々な塩の形式との違いは、いくつかの物理性質、例えば極性溶媒での溶解度が異なることにある。
「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の誘導体であり、酸と塩になる又はアルカリと塩になることによって上記母体化合物を修飾する。薬学的に許容される塩の実例は、塩基、例えばアミンの無機酸又は有機酸塩、酸基、例えばカルボン酸のアルカリ金属又は有機塩等を含むが、これらに限定されない。薬学的に許容される塩は、従来の非毒性塩又は母体化合物の第四級アンモニウム塩、例えば、非毒性の無機酸又は有機酸が形成する塩を含む。従来の非毒性の塩は、無機酸及び有機酸からの塩を含むが、これらに限定されない。上記無機酸又は有機酸は、2-アセトキシ安息香酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、酢酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、重炭酸、炭酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸、ヒドロキシ、ヒドロキシナフタレン、ヒドロキシエタンスルホン酸、乳酸、乳糖、ラウリルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、硝酸、シュウ酸、ビスヒドロキシナフタレン酸、パントテン酸、ベンゼン酢酸、リン酸、ポリガラクツロン酸、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、亜酢酸、コハク酸、アミノスルホン酸、パラアミノベンゼンスルホン酸、硫酸、タンニン、酒石酸及びP-トルエンスルホン酸より選ばれる。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基又は塩基を含む母体化合物を用いて従来の化学方法で合成することができる。一般的に、塩は以下のように調製される。すなわち、水又は有機溶媒又は両者の混合物の中で、酸基又は塩基を含む化合物を遊離させ、化学計量された適切なアルカリ又は酸と反応させて調製する。一般的に、好ましくはエーテル、酢酸エチル、エチルアルコール、イソプロパノール又はアセトニトリル等非水媒体である。
塩の形式の他に、本発明が提供する化合物は、プロドラッグ形式で存在してもよい。ここで説明する化合物のプロドラッグは、生理条件下で化学変化が容易に発生することで本発明の化合物へ変化する。さらに、前駆体薬物は、体内環境で化学又は生化学方法によって本発明の化合物へ変換される。
本発明の一部の化合物は、水和物を含む、非溶媒和形態あるいは溶媒和形態で存在することができる。一般的に、溶媒和形態及び非溶媒和形態は対応し、本発明の範囲内に含まれる。本発明の一部の化合物は、多結晶又は無定形形態で存在することができる。
本発明の一部の化合物は、非対称炭素原子(光学中心)又は二重結合を有してよい。ラセミ体、ジアステレオマー、幾何異性体及び個々の異性体は、すべて本発明の範囲内に含まれる。
特に明記しない限り、用語「置換された」とは、特定の原子上の任意の1つ又は多数の水素原子が置換基に置換されたことを指す。それは重水素及び水素の変体を含み、特定の原子の原子価状態が正常であり、置換された後の化合物が安定であればよい。置換基がケトン基(即ち、=O)である時、2つの水素原子が置換されたことを意味する。ケトン置換は、アリール基で発生しない。用語「任意に置換された」とは、置換されてよく、置換されなくてよいことを意味する。特に明記しない限り、置換基の種類及び数は、化学的に実現可能であれば任意であってよい。
特に明記しない限り、任意の変数(例えば、R)は、化合物の組成又は構造で1回以上使われる時、すべての状況で独立に定義される。従って、例えば、1つの基が0-2つのRに置換された場合、上記基は、任意に多くて2つのRに置換されてよく、すべての状況ではRは独立に選ばれる。さらに、置換基及び/又はその変体の組み合せは、その組み合せで安定した化合物が生成される場合のみ、許される。
そのうちの1つの変数が単結合より選ばれた場合は、それが接続する2つの基が直接に連結することを示す。例えば、A-L-ZのLが単結合である場合、前記構造は、実際A-Zであることを示す。
特に明記しない限り、1つの基あるいは置換基の結合が交差して1つの環上の2つの原子に接続することができる場合、この基あるいは置換基は、この環上の任意の原子と結合することができる。挙げられた基あるいは置換基においてどの原子を通して化合物(化学構造式に含まれるが具体的に言及していない化合物)に接続するかを明記していない場合、この基あるいは置換基は、任意の原子を通して結合することができる。基あるいは置換基及び/又はその変体の組み合せは、その組み合せで安定した化合物が生成される場合のみ、許される。
特に明記しない限り、用語「炭化水素基」あるいはその下位概念(例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、フェニル基等)自体あるいは他の置換基の一部である場合は、直鎖状、分枝鎖状、又は環状の炭化水素原子団又はその組み合せを示し、完全飽和、一価又は多価不飽和であったり、単一置換、二置換又は多置換であったり、二価又は多価原子団を含んだり、指定数の炭素原子(例えばC1-C10は炭素数1-10を示す)を有したりすることができる。上記炭化水素基は、脂肪炭化水素基及び芳香炭化水素基を含む。上記脂肪炭化水素基は、鎖状及び環状を含み、具体的に、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基を含むが、これらに限定されない。上記芳香炭化水素基は、6-12員の芳香炭化水素基、例えば、ベンゼン基、ナフタレン基等を含むが、これらに限定されない。実施例において、用語「アルキル基」は、直鎖状又は分枝鎖状又は環状の原子団又はそれらの組み合せを示し、完全飽和、一価又は多価不飽和であってよく、また二価及び多価原子団を含んでよい。飽和炭化水素原子団の実例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、シクロプロピルメチル基、及びn−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基等の原子団の同族体又は異性体を含むが、これらに限定されない。不飽和アルキル基は、1つの又は多数の二重結合又は三重結合を有し、その実例は、ビニル基、2-アリル基、ブテニル基、クロチル基、2-イソペンテニル基、2-(ブタジエニル)基、2、4-ペンタジエニル基、3-(1、4-ペンタジエニル)基、エチニル基、1-及び3-プロピニル基、3-ブチニル基、及び高級同族体及び異性体を含むが、これらに限定されない。
特に明記しない限り、上記ヘテロ炭化水素基、複素環基、炭化水素ヘテロ基、シクロヘテロ基、ヘテロ炭化水素ヘテロ基、ヘテロシクリルヘテロ基は、特定の基にヘテロ原子又はヘテロ原子団が含まれ、ヘテロ原子又はヘテロ原子団は、N、NH、置換されあるいは保護されたNH、O、S、S(=O)、S(=O)2、C(=O)、C(=O)Oを含むが、これらに限定されない。シクロ系では、ヘテロ原子又はヘテロ原子団はシクロ系の内又はシクロ系の外(例えばシクロプロピルスルホニル基、シクロプロピルアシル基)に配置されてよい。また、いわゆるヘテロ炭化水素基、複素環基は、炭素原子を通して分子の他の部分と接続し、即ち、ヘテロ原子は、前記基の任意の位置に配置されてよく(前記基が分子の他の部分に付着している場合を除く)。いわゆる炭化水素ヘテロシクロヘテロ基は、ヘテロ原子を通して分子の他の部分と接続し、即ち、ヘテロ原子は、前記基が分子の他の部分に付着している位置に配置されてよい。いわゆるヘテロ炭化水素基ヘテロ基、ヘテロシクリルヘテロ基は、ヘテロ原子を通して分子の他の部分と接続し、ヘテロ原子は前記基の任意の位置(前記基が分子の他の部分に付着している位置を含む)に配置されてよい。
特に明記しない限り、用語「ヘテロ炭化水素基」あるいはその下位概念(例えば、ヘテ
ロアルキル基、ヘテロアルケニル基、ヘテロアルキニル基、ヘテロアリール基等)自体あるいは及び他の用語と一緒に使用される場合は、安定した直鎖状、分枝鎖状又は環状の炭化水素原子団又はその組み合せを示し、一定数の炭素原子及び少なくとも1つのヘテロ原子が含まれる。いくつかの実施例において、用語「ヘテロ炭化水素基」あるいはその下位概念(例えば、ヘテロアルキル基、ヘテロアルケニル基、ヘテロアルキニル基、ヘテロアリール基等)自体あるいは及び他の用語と一緒に使用される場合は、安定した直鎖状、分枝鎖状の炭化水素原子団又はその組み合せを示し、一定数の炭素原子及び少なくとも1つのヘテロ原子が含まれる。1つの典型な実施例において、ヘテロ原子は、B、O、N及びSより選ばれ、窒素及び硫黄原子は、任意に酸化され、アザ原子は、任意に第四級アンモニウム化される。ヘテロ原子B、O、N及びSは、ヘテロ炭化水素基の任意の内部位置に配置されてよい(前記炭化水素基が分子の他の部分に付着している位置を除く)。実例は、-CH2-CH2-O-CH3、-CH2-CH2-NH-CH3、-CH2-CH2-N(CH3)-CH3、-CH2-S-CH2-CH3、-CH2-CH2、-S(O)-CH3、-CH2-CH2-S(O)2-CH3、-CH=CH-O-CH3、-CH2-CH=N-OCH3及び-CH=CH-N(CH3)-CH3を含むが、これらに限定されない。多くて2つのヘテロ原子が連続であってよく、例えば、-CH2-NH-OCH3。
特に明記しない限り、用語「アルコキシ基」、「アルキルアミノ基」及び「アルキルチオ基」(又はチオアルコキシ基)は、慣用表現であり、それぞれ、1つの酸素原子、アミノ基又は硫黄原子を通して分子の他の部分に接続するアルキル基を示す。
特に明記しない限り、用語「シクロ炭化水素基」、「ヘテロシクロ炭化水素基」、「シクロ炭化水素ヘテロ基」あるいはその下位概念(例えば、アリール基、ヘテロアリール基、アリールヘテロ基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルキルヘテロ基、シクロオレフィン基、ヘテロシクロオレフィン基、シクロオレフィンヘテロ基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基、シクロアルキンヘテロ基等)自体又は他の用語と一緒に使用される場合は、それぞれ環状の「炭化水素基」、「ヘテロ炭化水素基」又は「炭化水素ヘテロ基」を示す。シクロアルキル基の実例は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1-シクロヘキセニル基、3-シクロヘキセニル基、シクロヘプチル基等を含むが、これらに限定されない。複素環基の非限定的な実例は、1-(1,2,5,6-テトラヒドロピリジル)基、1-ピペリジン基、2-ピペリジン基、3-ピペリジン基、4-モルホリノ基、3-モルホリノ基、テトラヒドロフラン-2-イル基、テトラヒドロフランインドール-3-イル基、テトラヒドロチオフェン-2-イル基、テトラヒドロチオフェン-3-イル基、1-ピペラジン基及び2-ピペラジン基を含む。
特に明記しない限り、用語「ハロゲン」自体又は他の置換基の一部になる場合は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を示す。さらに、用語「ハロアルキル基」は、モノハロアルキル基及びポリハロアルキル基を含む。例えば、用語「ハロ(C1-C4)アルキル基」は、トリフルオロメチル基、2、2、2-トリフルオロエチル基、4-クロロブチル基、及び3-ブロミドプロピル基等を含むが、これらに限定されない。
特に明記しない限り、用語「アリール」は、多価不飽和芳香族炭化水素置換基を意味し、単一置換、二置換又は多置換されてよく、単環又は多環(好ましくは1−3環)であり、それらは縮合又は共有結合している。用語「ヘテロアリール」は、1−4個ヘテロ原子を含むアリール基(又は環)を示す。1つの典型的な実例において、ヘテロ原子は、B、N、O及びSより選ばれ、窒素及び硫黄原子は、任意に酸化され、窒素原子は、任意に第四級アンモニウム化されてよい。ヘテロアリールは、ヘテロ原子を通して分子の他の部分に接続される。アリール基又はヘテロアリール基の非限定的な実例は、フェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、4-ビフェニリル基、1-ピロリル基、2-ピロリル基、3-ピロリル基、3-ピラゾリル基、2-イミダゾリル基、4-イミダゾリル基、ピラジン基、
2-オキサゾリル基、4-オキサゾリル基、2-フェニル-4-オキサゾリル基、5-オキサゾリル基、3-イソオキサゾリル基、4-イソオキサゾリル基、5-イソオキサゾリル基、2-チアゾリル基、4-チアゾリル基、5-チアゾリル基、2-フラニル基、3-フラニル基、2-チエニル基、3-チエニル基、2-ピリジル基、3-ピリジル基、4-ピリジル基、2-ピリミジニル基、4-ピリミジニル基、5-ベンゾチアゾリル基、プリニル基、2-ベンゾイミダゾリル基、5-インドリル基、1-イソキノリン基、5-イソキノリン基、2-キノキサリニル基、5-キノキサリニル基、3-キノリン基及び6-キノリン基を含む。上記任意のアリール基及びヘテロアリールシクロ基の置換基は、以下に示す許容可能な置換基より選ばれる。
特に明記しない限り、単純化のため、アリール基は、他の用語と併用する場合(例えば、アリールオキシ基、アリールチオ基、アラルキル基)、上記で定義されたアリール基及びヘテロアリールシクロ基を含む。従って、用語「アラルキル基」は、アリール基が付着するアルキル基(例えば、ベンジル基、ベンゼンエチル基、ピリジルメチル基等)を含む。また、炭素原子(例えばメチレン基)が例えば、酸素原子に置き換えられたアルキル基、例えば、フェノキシメチル基、2-ピリジルオキシメチル基、3-(1-ナフチルオキシ)プロピル基等を含む。
特に明記しない限り、「シクロ」は、置換された又は置換されないシクロアルキル基、置換された又は置換されないヘテロシクロアルキル基、置換された又は置換されないアリール基、又は置換された又は置換されないヘテロアリール基を示す。いわゆる環は、縮合環を含む。環の原子数は、通常環の員数と定義され、例えば、「5〜7員環」は、5〜7個原子が環状に配置されることを指す。特に明記しない限り、前記環は、任意に1〜3個ヘテロ原子を含む。従って、「5〜7員環」は、例えば、フェニルピリジン基及びピペリジン基を含む。一方、用語「5〜7員ヘテロシクロアルキル環」は、ピリジル基及びピペリジン基を含むが、フェニル基を含まない。用語「シクロ」は、また、少なくとも1つの環が含まれる環系を含み、その個々の「シクロ」は、独立に上記定義に合致する。
特に明記しない限り、本発明で使う用語「ヘテロ原子」は、炭素(C)及び水素(H)以外の原子を含み、例えば、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム(Al)及びボロン(B)等を含む。
特に明記しない限り、用語「離脱基」は、置換反応(例えば、求核置換反応)によって他の官能基又は原子に置換された官能基又は原子を指す。例えば、代表的な離脱基は、トリフルオロメタンスルホネート基;塩素、臭素、ヨウ素;スルホネート基、例えばメタンスルホネート基、トルエンスルホネート基、p-ブロモベンゼンスルホネート基、p-トルエンスルホネート基等;アシルオキシ基、例えばアセトキシ基、トリフルオロアセトキシ基等を含む。
特に明記しない限り、用語「保護基」は、「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」又は「メルカプト保護基」を含むが、これらに限定されない。用語「アミノ保護基」は、アミノ基の窒素位置での副反応を阻止する保護基を指す。代表的なアミノ保護基は、メチルアシル基、アシル基、例えば鎖アルキルアシル基(例えばアセチル基、トリクロロアセチル基又はトリフルオロアセチル基)、アルコキシカルボニル基、例えばtert−ブトキシカルボニル基(Boc)、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル基(Cbz)及び9-フルオレンメトキシカルボニル基(Fmoc)、アリールメチル基、例えばベンジル(Bn)、トリベンゼンメチル基(Tr)、1,1-二-(4'-メトキシフェニル)メチル基、シリル基、例えばトリメチルシリル(TMS)及びtert−ブチルジメチルシリル(TBS)等を含むが、これらに限定されない。用語「ヒドロキシ保護基」は、ヒドロキシの副反応を阻止する保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基
は、アルキル基、例えばメチル基、エチル基及びtert−ブチル基、アシル基、例えば、鎖アルキルアシル基(例えばアセチル基)、アリールメチル基、例えばベンジル(Bn)、パラメトキシベンジル基(PMB)、9-フルオレンメチル基(Fm)及びジフェニルメチル基(ジベンゼンメチル基、DPM)、シリル基、例えばトリメチルシリル基(TMS)及びtert−ブチルジメチルシリル基(TBS)等を含むが、これらに限定されない。
特に明記しない限り、ハロアルキル基の実例は、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ペンタフルオロエチル基、及びペンタクロロエチル基を含むが、これらに限定されない。「アルコキシ基」は、酸素橋によって接続する特定数の炭素原子を有する上記アルキル基を示す。C1-6アルコキシ基は、C1、C2、C3、C4、C5及びC6のアルコキシ基を含む。アルコキシ基の例は、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基及びS-ペンチルオキシ基。「シクロアルキル基」は、飽和環式基を含み、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基又はシクロペンチル基を含むが、これらに限定されない。3-7シクロアルキル基は、C3、C4、C5、C6及びC7シクロアルキル基を含む。「鎖アルケニル」は、直鎖又は分枝鎖の炭化水素鎖であり、前記鎖の任意の安定した位置に1つ又は多数の炭素-炭素二重結合が存在するものを示し、例えば、ビニル基及びアリル基を含む。
特に明記しない限り、用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を指す。
特に明記しない限り、用語「複素環基」又は「ヘテロシクロ基」は、安定した単環又は二環又は二環式複素環を指し、飽和、部分不飽和又は不飽和(芳香族)であってよく、それらは炭素原子と1、2、3又は4個のN、O及びSより独立に選ばれたヘテロ原子とを含む。また、上記任意の複素環は、1つのベンゼン環に縮合して二環を形成することができる。
特に明記しない限り、複素環状化合物の実例は、アクリジニル基、アゾシニル、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾメルカプトフラニル基、ベンゾメルカプトフェニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾオキサゾリニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾテトラアゾール基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾイミダゾリニル基、カルバゾリル基、4aH-カルバゾリル基、カルボリニル基、ベンゾジヒドロピラニル基、クロメン基、シンノリンデカヒドロキノリン基、2H,6H-1,5,2-ジチアジン基、ジヒドロフロ[2,3-b]テトラヒドロフラニル基、フラニル基、フラザニル基、イミダゾールアルキル基、イミダゾリニル基、イミダゾリル基、1H-インダゾール基、インドールアルケニル基、ジヒドロインドリル基、インドリジニル基、インドリル基、3H-インドリル基、isatino基、イソベンゾフラニル基、ピラン基、イソインドリル基、イソジヒドロインドリル基、イソインドリル基、インドリル基、イソキノリン基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、メチレンジオキシフェニル基、モルホリノ基、ナフチリジニル基、オクタヒドロイソキノリン基、オキサジアゾール基、1,2,3-オキサジアゾール基、1,2,4-オキサジアゾール基、1,2,5-オキサジアゾール基、1,3,4-オキサジアゾール基、オキサゾールアルキル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、オキシインドリル基、ピリミジニル基、フェナントリジニル基、フェナントロリル基、フェナジン基、フェノチアジン基、ベンゾキサンチニル基、フェノキサジニル基、フタラジニル基、ピペラジン基、ピペリジン基、ピペリジノニル基、4-ピペリジノニル基、ピペロニル基、プテリジニル基、プリニル基、ピラニル基、ピラジン基、ピラゾリジニル基、ピラゾリニル基、ピラゾリル基、ピリダジン基、ピリドオキサゾール基、ピリドイミダゾール基、ピリドチアゾール基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、2H-ピロリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、キナゾリニル基、キノリン基、4H-キノリジニル基、キノキサリニル基、キヌク
リジニル、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロイソキノリン基、テトラヒドロキノリン基、テトラアゾール基、6H-1,2,5-チアジアジニル基、1,2,3-チアジアゾール基、1,2,4-チアジアゾール基、1,2,5-チアジアゾール基、1,3,4-チアジアゾール基、チアントレニル基、チアゾリル基、イソチアゾリルチエニル基、チエニル基、チエノオキサゾリル基、チエノチアゾリル基、チエノイミダゾリル基、チエニル基、トリアジニル基、1,2,3-トリアゾリル基、1,2,4-トリアゾリル基、1,2,5-トリアゾリル基、1,3,4-トリアゾリル基及びキサンテニル基を含むが、これらに限定されない。また、縮合環及びスピロ環化合物も含まれる。特に明記しない限り、本発明の化合物は、当分野の技術者の既知の合成方法により調製することができる。また、以下に挙げる具体的な実施方法や、他の化学合成方法と併用する実施方法、、当分野の技術者の既知方法と同等の方法が含まれる。好ましい実施方法は、本発明の実施例を含むが、それらに限定されない。
特に明記しない限り、本発明で使用する溶媒は、市販品である。
特に明記しない限り、本発明は、以下の略語を使用する。すなわち、aqは水を示し、HATUはO-7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩を示し、EDCはN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N'-エチルカルボジイミド塩酸塩を示し、m-CPBAは3-クロロペルオキシ安息香酸を示し、eqは当量を示し、CDIはカルボニルジイミダゾールを示し、DCMはジクロロメタンを示し、PEは石油エーテルを示し、DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルを示し、DMFはN、N-ジメチルホルムアミドを示し、DMSOはジメチルスルホキシドを示し、EtOAcは酢酸エチルを示し、EtOHはエチルアルコールを示し、MeOHはカルビノールを示し、CBzはアミン保護基であるベンジルオキシカルボニル基を示し、BOCはアミン保護基であるtert−ブチルカルボニル基を示し、HOAcは酢酸を示し、NaCNBH3はシアノ水素化ホウ素ナトリウムを示し、r.t.は室温を示し、O/Nは一晩を示し、THFはテトラヒドロフランを示し、Boc2Oはジ-tert−ブチルジ炭酸エステルを示し、TFAはトリフルオロ酢酸を示し、DIPEAはジイソプロピルエチルアミンを示し、SOCl2は塩化スルホキシドを示し、CS2は二硫化炭素を示し、TsOHはp-トルエンスルホン酸を示し、NFSIはN-フルオロ-N-(ベンゼンスルホニル)ベンゼンスルホンアミドを示し、NCSは1-クロロピロリジン-2,5-ジオンを示し、n-Bu4NFはフッ化テトラブチルアンモニウムを示し、iPrOHは2-プロパノールを示し、mpは融点を示す。
特に明記しない限り、化合物は、手動あるいはChemDraw(登録商標)ソフトウェアで命名し、市販の化合物の名前は、供給業者のカタログ情報に基づいている。
従来技術と比べて、本発明の化合物は、効果的、低毒性であり、活性、半減期、溶解度及び薬物動態学等で顕著で予期せぬ進歩を遂げたため、製薬にはより適切である。
[発明を実施するための形態]
以下の実施例を参照しながら、本発明について詳細に説明するが、本発明を不利に限定するものではない。また、本発明の具体的な実施例を詳細に説明するが、本発明の精神及び範囲から外れることなく本発明の具体的な実施例の様々な変化及び改良を実施することは、当分野の技術者にとって明白である。
実施例1
4-(2-(4-((3R,5R)-3,5-ジメチルピペリジン-1-イル)フェニル)-4-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物1-1(60g,0.36mol)を氷水(900mL)、アセトン(300mL)及びHCl水溶液(180mL,2.23mol)に溶解させ、それを亜硝酸ナトリウム(50g,0.72mol)の水溶液(360mL)にゆっくり滴下し、温度を0-10℃に維持した。2時間撹拌後、固体のヨウ化カリウム(120g,0.72mol)を直接加え、かつ温度を7-10℃に30分間維持した。その後反応液を紫色のガスが消えるまで、80-90℃まで加熱し、室温まで冷却した。混合物をろ過し、黄色固体として化合物1-2(85g,収率85%)を得た。MS ESI計算値C8H7IO3[M+H]+279、実測値279。
ステップ2:化合物1-2(34.5g,0.12mol)をDCM(300mL)に溶解させ、DMF(0.1mL)を加えた後、化合物1-3(12mL,0.135mol)を一滴ずつ加え、反応液を1時間撹拌し、黄色オイル状物の化合物1-4を得た。粗生成物を直接に次のステップで使う。MS ESI計算値C8H6ClIO2[M+H]+297、実測値297。
ステップ3:化合物1-5(15g,0.12mol)をDCM(150mL)に溶解させ、DIPEA(77g,0.6mol)を加え、反応液を室温で5分間撹拌した後化合物1-4(46g,0.12mol)をDCM(300mL)に溶解させ、0℃で一滴ずつ加えた。3時間反応後、TLC(PE:EtOAc=3:1)で完全に反応したと検知し、混合物を水に注ぎ、DCMで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1)で精製し、黄色固体として化合物1-6(38g,収率75%)を得た。MS ESI計
算値C13H9ClINO2[M+H]+374、実測値374。
ステップ4:化合物1-6(38g,0.1mol)のDMF(400mL)の溶液にNaH(4.8g,0.2mol)を加え、反応液、及び化合物1-7(24g,0.2mol)を加え、0℃で2時間撹拌した。LC−MSで完全に反応したと検知し、反応液をゆっくり水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1)で精製し、黄色オイル状物の化合物1-8(29g,収率69%)を得た。MS ESI計算値C17H15ClINO2[M+H]+428、実測値428。
ステップ5:化合物1-8(28g,66mmol)、テトラブチル臭化アンモニウム(53g,165mmol)、KOAc(9.7g,0.1mol)及びPd(OAc)2(1.48g,6.6mmol)をDMF(250mL)に溶解させ、反応液を100℃で16時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=3:1)で完全に反応したと検知した。反応液を水で急冷し、酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。前記粗生成物は、再結晶により精製し、白色固体として化合物1-9(16g,収率81%)を得た。MS ESI計算値C17H14ClNO2[M+H]+300、実測値300。
ステップ6:0℃で化合物1-9(16g,0.054mol)のDCM(150mL)の溶液にBBr3(12.5mL,0.134mol)を滴下し、反応液を室温で16時間撹拌した。反応液は、TLC(PE:EtOAc=3:1)で検知した。反応液を飽和炭酸ナトリウム溶液で急冷し、ろ過したことにより、白色固体として化合物1−10(13g,収率84%)を得た。MS ESI計算値C16H12ClNO2[M+H]+286、実測値286。
ステップ7:化合物1-10(5g,17.5mmol)のTHF(50mL)の溶液にDIPEA(4.5g,35mmol)及び化合物1-11(9.4g,26mmol)を加え、反応液を室温で16時間撹拌した。反応液は、TLC(PE:EtOAc=2:1)により検知した。混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層は、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1)で精製し、黄色オイル状物の化合物1-12(3.6g,収率50%)を得た。MS
ESI計算値C17H11ClF3NO4S[M+H]+418、実測値418。
ステップ8:化合物1-12(3.6g,8.6mmol)、化合物1-13(1.7g,12mmol)、Pd(dppf)Cl2(630mg,0.86mmol)及び炭酸ナトリウム(2.1g,19.8mmol)をジオキサン/H2O(48mL)に溶解させ、混合物を110℃で16時間還流撹拌した。反応液は、TLC(PE:EtOAc=3:1)により検知した。混合物を水に注ぎ、残留物をろ過により収集し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1)で精製し、白色固体として化合物1-14(1.5g,収率50%)を得た。MS ESI計算値C23H15ClN2O[M+H]+371、実測値371。
ステップ9:窒素雰囲気下で、化合物1-14(100mg,0.27mmol)、化合物1-15(46mg,0.40mmol)、Pd2(dba)3(25mg,0.03mmol)、キサントフォス(26mg,0.06mmol)及びtert-ブトキシカリウム(61mg,0.54mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、混合物を120℃で2時間還流した。その後、混合物を珪藻土でろ過し、ろ液をスピンドライし、酢酸エチル(50mL)及び水(20mL)で抽出し、塩水で洗浄し、かつ無水硫酸ナトリウムで乾燥した。真空濃縮後、調製型HPLCで残留物を精製し、白色固体として表題化合物
を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.65(d,J=7.2Hz,1H),7.69(d,J=8.0Hz,2H),7.50-7.35(m,4H),7.23(d,J=8.4Hz,2H),6.93(t,J=8.8Hz,3H),3.20(dd,J=3.2Hz,J=12.0Hz,2H),2.85(dd,J=2.4Hz,J=11.6Hz,2H),2.02(dd,J=5.6Hz,J=9.2Hz,2H),1.56(s,3H),1.45(t,J=6.0Hz,2H),1.01(d,J=6.8Hz,6H)。MS ESI計算値C30H29N3O[M+H]+448、実測値448。
表1に示す化合物は、化合物1-14及び対応するアミンで合成できる。
実施例14
4-(2-(4-((3R,5R)-4-ベンゾイル-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル)フェニル)-4-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物14-1(75g,0.4mol)及びトリエチルアミン(60mL,0.45mol)をTHF(500mL)溶液に溶解させ、-30℃まで冷却し、イソブチルカルバメート(54mL,0.42mol)のTHF(100mL)溶液を一滴ずつ加え、反応物を-30℃で0.5時間撹拌した後、室温まで温め、その後さらに5時間撹拌した。反応物をさらに0℃まで冷却し、Bn2NH(88mL,0.43mol)及びTEA(70mL,500mmol)をTHF(100mL)に溶解させ、一滴ずつ加え、反応物を常温で10時間撹拌した。反応混合物をLC−MSで検知した。混合物を水に注ぎ、かつ酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、白色固体として化合物14-2(84g,収率60%)を得た。MS ESI計算値C22H28N2O3[M+H]+369、実測値369。
ステップ2:化合物14-2(53g,0.15mol)のDCM(450mL)溶液にTFA(120mL)を加え、前記反応液を室温で5時間撹拌した。反応混合物をTLC(PE:EtOAc=5:1)により検知した。混合物を水に注ぎ、炭酸水素ナトリウムを加え、pH>7に調整し、DCMで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、黄色オイル状物の化合物14-3(38g,収率98%)を得た。MS ESI計算値C17H20N2O[M+H]+269、実測値269。
ステップ3:化合物14-3(38g,0.14mol)のTHF(400mL)溶液にボランジメチルスルフィド(98mL,0.98mol)を加え、前記反応液を室温で48時間撹拌した。反応混合物をLC−MSで検知した。反応液を塩酸で急冷し、NaOH水溶液でPH>7に調整した後、KOH(100g)を加え、混合物を24時間加熱還流した。酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)で精製し、白色固体として化合物14-4(25g,収率69%)を得た。MS ESI計算値C17H22N2[M+H]+255、実測値255。
ステップ4:0℃で2-トリフルオロスルホニルオキシプロピオン酸メチル(27.9g,118.1mmol)のDCM(100mL)溶液に、化合物14-4(25g,98.
4mmol)及びトリエチルアミン(15.9g,157.44mmol)のDCM(150mL)溶液を加え、反応物を0℃で2時間及び室温で2時間撹拌した。反応混合物をLC−MSで検知し、混合物をDCM及びNaHCO3中に入れた。DCMで抽出し、有機層を飽和塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc)で精製し、黄色オイル状物の化合物14-5(13.5g,収率40%)を得た。MS ESI計算値C21H28N2O2[M+H]+341、実測値341。
ステップ5:化合物14-5(12g,35.2mmol)、塩酸(36%)(5mL)及びPd/C(2.5g)をEtOH(100mL)に溶解させ、混合物を40psiで2時間反応させた。混合物をろ過し、ろ液を濃縮した。残留物をEtOH(100mL)に溶解させ、p-トルエンスルホン酸(2g)を加え、反応混合物を90℃で16時間還流撹拌した。反応混合物をLC−MSで検知し、混合物を減圧濃縮し、DCM及びNaHCO3を加えた。DCMで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、黄色固体として化合物14-6(6g,収率78%)を得た。MS ESI計算値C13H18N2O[M+H]+219、実測値219。
ステップ6:LAH(2.9g,75.6mmol)のTHF(50mL)溶液に化合物14-6(5.5g,25.2mmol)を少しずつ加え、反応混合物を室温で0.5時間撹拌した後、70℃まで加熱し、6時間反応させた。反応混合物をLC−MSで検知した。反応体系を水(2.9mL)で、15%のNaOH(2.9mL)及び水(8.8mL)で急冷し、混合物を0.5時間撹拌し、固体をろ過し、THFで洗浄した。ろ液は硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、黄色固体として化合物14-7(4.9g,96%)を得た。MS ESI計算値C13H20N2[M+H]+205、実測値205。
ステップ7:化合物14-7(2g,9.8mmol)及びPd(OH)2/C(0.9g)をMeOH(20mL)に溶解させ、混合物を35psiで24時間反応させた。混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、無色オイル状物の化合物14-8(1g,収率91%)を得た。MS ESI計算値C6H14N2[M+H]+115、実測値115。
ステップ8:化合物14-10は、上記方法で調製し、黄色固体(600mg,収率84%)として得た。MS ESI計算値C29H28N4O[M+H]+449、実測値449。
ステップ9:化合物14-10(150mg,0.33mmol)及びトリエチルアミン(100mg,0.99mmol)のDCM(5mL)溶液に化合物14-11(93mg,0.66mmol)を加え、前記反応液を室温で5時間撹拌した。反応混合物をLC−MSで検知した。粗生成物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.68(d,J=7.6Hz,1H),7.72(d,J=7.2Hz,2H),7.67-7.39(m,8H),7.28(t,J=8.0Hz,3H),6.96(s,1H),6.74(d,J=8.4Hz,2H),4.25(brs,2H),3.85(d,J=10.4Hz,2H),3.40(d,J=11.2Hz,2H),1.61(s,3H),1.31(brs,6H)。MS ESI計算値C36H32N4O2[M+H]+553、実測値553。
表2に示す化合物は、化合物14-10と、対応するアシルクロライド及びスルホニルクロリドとで合成できる。
実施例33
4-(4-メチル-1-オキソ-2-(4-(3,4,5-トリメチルピペラジン-1-イル)フェニル)-1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
化合物33-1(200mg,0.45mmol)、ホルムアルデヒド(41mg,1.35mmol)及びNaBH3CN(43mg,0.675mmol)をTHF(5mL)に溶解させ、反応液を室温で16時間撹拌した。反応混合物をLC−MSで検知した。粗生成物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.43(d,J=8.0Hz,1H),7.91(d,J=8.0Hz,2H),7.61-7.54(m,4H),7.35(d,J=8.8Hz,2H),7.19(s,1H),7.14(d,J=8.4Hz,2H),4.01(d,J=12.8Hz,2H),3.35(d,J=6.4Hz,2H),2.85(t,J=12.4Hz,2H),1.52(s,3H),1.34(d,J=6.4Hz,6H),1.19(t,J=6.4Hz,3H)。MS ESI計算値C30H30N4O[M+H]+463、実測値463。
表3に示す化合物は、化合物33-1と、対応するアルデヒドとで合成できる。
実施例39
4-(2-(4-(4-ヒドロキシ-3,3,5,5-テトラメチルピペリジン-1-イル)フェニル)-4-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物39-1(4g,20mmol)をTHF(50mL)に溶解させ、0℃まで冷却し、NaH(6.4g,160mmol)を加えた後、反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、反応混合物を再び0℃まで冷却し、ヨウ化メチル(10mL,160mmol)を一滴ずつ加えた後室温まで温め、再び2時間撹拌した。反応液をTLCで検知し、混合物を水で急冷し、酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、黄色固体として化合物39-2(4.5g,収率88%)を得た。MS ESI計算値C14H25NO3[M+H]+256、実測値256。
ステップ2:化合物39-2(410mg,1.6mmol)を塩酸/カルビノール(10mL)に溶解させ、室温で2時間撹拌し、完全反応させ、減圧濃縮し、黄色オイル状物の化合物39-3(330mg,収率86%)を得た。MS ESI計算値C9H17NO[M+H]+156、実測値156。
ステップ3:化合物39-5は、上記方法により調製し、黄色固体(300mg,収率75%)として得た。MS ESI計算値C32H31N3O2[M+H]+490、実測値490。
ステップ4:化合物39-5(490mg,1mmol)をTHF(10mL)に溶解させ、NaBH4(57mg,1.5mmol)を加えた後、室温で0.5時間撹拌した。
反応混合物をLC−MSで検知し、残留物を水に注ぎ、DCMで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(64mg,収率13%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.69(d,J=7.2Hz,1H),7.74(d,J=7.6Hz,2H),7.60-7.45(m,4H),7.27(d,J=6.4Hz,2H),7.00-6.90(m,3H),3.39(d,J=12.0Hz,2H),3.12(s,1H),2.60(d,J=12.0Hz,2H),1.62(s,3H),1.09(s,6H),1.04(s,6H)。MS ESI計算値C32H33N3O2[M+H]+492、実測値492。
実施例40
(S)-4-(4-メチル-1-オキソ-2-(4-(6-オキソヘキサヒドロ[1,2-a]ピラジン-2(1H)-イル)フェニル)-1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物40-1(10g,4.20mmol)及びDIEA(10.8g,84mmol)をトルエン(200mL)に溶解させ、溶液を0℃まで冷却し、2,3-ジブロミドプロピオン酸エチル(13.1g,50.4mmol)を加えた後、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。反応液をTLCで検知した。混合物を水で急冷し、酢酸エチルで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1)で精製し、黄色オイル状物の化合物40-2(8.5g,収率61%)を得た。MS ESI計算値C21H26N2O2[M+H]+339、実測値339。
ステップ2:-78℃、窒素雰囲気下で、DIBAL-H(45mL,45mmol)を化合物40-2(8.4g,24.85mmol)のトルエン(100mL)溶液に加え、
かつ-78℃で1時間撹拌した。反応終了後、20%の水酸化ナトリウム(30.7mL)を加えた後、室温まで升温し、再び20%の水酸化ナトリウム水溶液(76.8mL)を加えた。溶液を酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、黄色オイル状物の化合物40-3(7.4g粗生成物)を得た。MS ESI計算値C19H22N2O[M+H]+295、実測値295。
ステップ3:窒素雰囲気下で、化合物40-3(7.3g,24.75mmol)をトルエン(100mL)に溶解させ、それに化合物40-4(17.2g,49.50mmol)を加え、80℃で一晩撹拌した。反応混合物をLC−MSで検知した。残留物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1-4/1)で精製し、黄色オイル状物の化合物40-5(5.6g,収率62%)を得た。MS ESI計算値C23H28N2O2[M+H]+365、実測値365。
ステップ4:化合物40-5(5.6g,15.34mmol)のエチルアルコール(100mL)溶液にPd/C(2.8g,10%)を加え、55psiで反応液を70℃まで加熱し、一晩撹拌した。反応液をTLCで検知し、珪藻土でろ過し、ろ液を濃縮し、黄色オイル状物の化合物40-6(2g,収率71%)を得た。MS ESI計算値C7H12N2O[M+H]+141、実測値141。
ステップ5:表題化合物は、上記方法により調製し、白色固体(30mg,収率12%)として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.66(d,J=7.6Hz,1H),7.72(d,J=8.0Hz,2H),7.42-7.58(m,4H),7.34(d,J=8.8Hz,2H),7.04(d,J=8.8Hz,2H),6.94(s,1H),4.13-4.18(m,1H),3.76-3.90(m,2H),2.69(d,J=12.0Hz,1H),3.05-3.18(m,1H),2.75-2.85(m,1H),2.52-2.63(m,3H),2.25-2.35(m,1H),1.65-1.78(m,1H),1.61(s,3H)。MS ESI計算値C30H26N4O2[M+H]+475、実測値475。
実施例41
4-(4-メチル-2-(4-(5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)フェニル)-1-オキソ-1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物41-1(2.9g,22.75mmol)をヒドラジン水和物(15mL)に加え、反応混合物を予熱した油浴(50℃)に浸した後、30分間100℃以上に加熱した。室温まで冷却した後、混合物を0℃まで冷却し1時間維持した。残留物をろ過により収集、乾燥し、白色固体として化合物41-2(1.6g,収率58%)を得た。MS ESI計算値C5H8N4[M+H]+125、実測値125。
ステップ2:0℃で、TFAA(35mL)を化合物41-2(1.6g,13.2mmol)に一滴ずつ加え、前記反応液を室温で1時間撹拌した。反応物を減圧濃縮し、黄色固体を得た。それをPPA(40mL)に加え、反応物を120℃に加熱し18時間撹拌した。熱いPPA溶液を氷水に加え、アンモニアを加え中和した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=1:1)で精製し、黄色固体として化合物41-3(2g,収率77%)を得た。MS ESI計算値C7H5F3N4[M+H]+203、実測値203。
ステップ3:化合物41-3(2g,10mmol)及びPd/C(1.1g)をEtOH(30mL)及びTHF(15mL)に溶解させ、反応液を水素雰囲気下で、室温で18時間撹拌した。混合物をろ過し、ろ液を濃縮し、黄色オイル状物の化合物41-4(1.9g,収率90%)を得た。MS ESI計算値C7H9F3N4[M+H]+207、実測値207。
ステップ4:表題化合物は、上記方法により調製し、白色固体(25mg,収率6.8%)として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.66(d,J=7.6Hz,1H),7.71(d,J=8.4Hz,2H),7.54(t,J=8.0Hz,1H),7.45(dd,J=23.2Hz,J=8.0Hz 5H),7.06(d,J=8.8Hz,2H),6.92(s,1H),,4.91(d,J=16.0Hz,1H),4.70(brs,1H),4.44(d,J=16.0Hz,1H),3.83(d,J=13.2Hz,1H),3.53(d,J=10.8Hz,1H),1.68(d,J=6.0Hz,3H),1.59(s,3H)。MS ESI計算値C30H23F3N6O[M+H]+541、実測値541。
実施例42
4-(4-メチル-1-オキソ-2-(4-(3-オキソテトラヒドロ-1H-オキサゾロ[3,4-a]ピラジン7(3H)-イル)フェニル)-1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物42-1(17g,84mmol)をジオキサン(340mL)及び水(210mL)に溶解させ、溶液を水酸化ナトリウム水溶液(50%)でpH>11に調節し、CbzCl(24mL,168mmol)を加え、混合物を2時間撹拌した後、1L水中に注いだ。水相をDCMで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮し、粘稠性無色のオイル状物として化合物42-2(18g,51%)を得た。MS ESI計算値C21H22N2O6[M+H]+399、実測値399。
ステップ2:化合物42-2(14g,35mmol)をTHF(150mL)に溶解させた後、BH3-THF(70mL,70mmol)を一滴ずつ加え、それを50℃で3時間撹拌した。LC−MSで反応完了が判明し、MeOHをゆっくり加え、反応物を急冷し、ガスの放出が停止した後、それを50℃に加熱し1時間撹拌した後それを減圧し、無色オイル状物の化合物42-3(4g,30%)を得た。MS ESI計算値C21H24N2O5[M+H]+385、実測値385。
ステップ3:化合物42-3(4g,10.4mmol)及び炭酸カリウム(1.7g,12.5mmol)をEtOH(40mL)に溶解させ、反応液を70℃で一晩撹拌した。LC−MSで反応完了が判明した後、それをろ過し、残留の炭酸カリウムを除去した。ろ液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製し(PE:EtOAc=1:1)、黄色固体として化合物42-4(2.2g,78%)を得た。MS ESI計算値C14H16N2O4[M+H]+277、実測値277。
ステップ4:化合物42-4(500mg,1.8mmol)のMeOH(50mL)溶液にPd/C(100mg)を加え、水素雰囲気下(40psiで)反応液を室温で12時間撹拌した。Pd/Cをろ過により除去し、ろ液を減圧し、黄色オイル状物の化合物42-5(240mg,95%)を得た。MS ESI計算値C6H10N2O2[M+H
]+143、実測値143。
ステップ5:表題化合物は、上記方法により調製し、白色固体(55mg,収率20%)として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.67(d,J=6.8Hz,1H),7.72(d,J=8.0Hz,2H),7.55(t,J=8.0Hz,1H),7.48(d,J=7.6Hz,3H),7.35(d,J=8.4Hz,2H),7.02(d,J=8.4Hz,2H),6.92(s,1H),4.51(t,J=10.4Hz,1H),4.04(d,J=5.6Hz,2H),3.96(d,J=2.4Hz,1H),3.71(d,J=12.0Hz,1H),3.61(d,J=12.0Hz,1H),3.37-3.22(m,1H),2.94-2.78(m,1H),2.76(t,J=10.04Hz,1H),1.59(s,3H)。MS ESI計算値C29H24N4O3[M+H]+477、実測値477。
実施例43
2-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)-5-(フラン-3-イル)-4-メチルイソキノリン-1(2H)-ケトン
ステップ1:0℃で、化合物43-1(9.7g,34.9mmol)のDMF(100mL)溶液にHATU(5.5g,40.86mmol)を加え、室温で撹拌し、30分間反応させた後、0℃でDIEA(18g,69.8mmol)及び化合物43-2(7.2g,34.9mmol)を加えた後、混合物を室温で一晩反応させた。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機相を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、ろ過濃
縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、白色固体として化合物43-3(13g,収率80%)を得た。MS(ESI)m/z(M+H)+467。
ステップ2:0℃で、N2雰囲気下で、化合物43-3(13g,27.9mmol)のDMF(100mL)溶液にNaH(1.34g,33.5mmol)、3-ブロミド-1-プロピレン(6.8g,55.8mmol)を加えた後、室温で一晩反応させ、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機相を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過濃縮し、残留物を粗生成物カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物43-4(12g収率85.7%)を得た。MS(ESI)m/z(M+H)+507。
ステップ3:化合物43-4(11.1g,21.74mmol)、TBAB(17.50g,54.35mmol)、酢酸カリウム(3.2g,32.61mmol)、酢酸パラジウム(487mg,2.17mmol)をDMF(700mL)に加えた後、100℃に加熱し、一晩撹拌し、水を反応液に加え、酢酸エチルで抽出し、有機相を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、化合物43-5(4.5g,収率50%)を得た。MS(ESI)m/z(M+H)+379。
ステップ4:0℃で、化合物43-5(3.8g,10.05mmol)のジクロロメタン(40mL)溶液に、臭化ボロン(12.6g,4.7mL)を加え、室温で一晩撹拌した後、飽和炭酸ナトリウム溶液で急冷し、混合物をろ過した後、化合物43-6(1.9g,収率53%)を得た。MS(ESI)m/z(M+H)+365。
ステップ5:化合物43-6(1.5g,4.12mmol)のDMF(60mL)溶液にDIPEA(1.1g,8.24mmol)及び化合物43-7(2.2g,6.18mmol)を加え、室温で一晩反応させた後、減圧で溶媒を蒸発させ、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、化合物43-8(1.5g,収率75%)を得た。MS(ESI)m/z(M+H)+497。
ステップ6:化合物43-8(496mg,1.0mmol)の1,4-ジオキサン溶液に化合物43-9(508mg,2.0mmol)、Pd(dppf)Cl2(73mg,0.10mmol)及び酢酸カリウム(196mg,2.0mmol)を加えた。窒素雰囲気下、110℃で一晩反応させた後、溶媒を蒸発させ、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、化合物43-10(270mg,収率60%)を得た。MS(ESI)m/z(M+H)+475。
ステップ7:化合物43-10(70mg,0.14mmol)のDMF及び水(6mL,5:1)の溶液にに3-フランホウ酸(24mg,1.5eq)、リン酸カリウム(59mg,0.28mmol)及びPd(dppf)Cl2(10mg)を加えた後、一晩還流し、水を反応液に加え、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後に濃縮し、残留物を調製型HPLCで精製し、薄黄色固体として表題化合物を得た。1H NMR(400MHz,Methanol-d4)δ8.57-8.59(d,J=8.0Hz,1H)7.55-7.60(m,4H)7.33-7.35(mz,2H)7.16-7.18(d,J=8.4Hz,2H)7.13(s,1H)6.52(s,1H)3.79-3.83(d,J=14.4Hz 2H)3.60-3.63(t,J=11.2Hz,2H)2.50-2.56(t,J=22.4Hz,2H)1.97(s,3H)1.24-1.25(d,J=6.4Hz,6H)。MS ESI計算値C26H26N2O3[M+H]+416、実測値416。
表4に示す化合物は、化合物43-10と対応するホウ酸とで合成できる。
実施例69
5-(4-シクロプロピルフェニル)-2-(4-((2R、6S)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)-4-メチルイソキノリン-1(2H)-ケトン
化合物69-1(106mg,0.20mmol)、化合物69-2(52mg,0.60mmol)、n-BuPAd2(6.5mg,0.02mmol)、酢酸パラジウム(2.7mg,0.01mmol)及び炭酸セシウム(197mg,0.6mmol)をトルエン/水(5:1、3mL)に加え、窒素雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、酢酸エチル(10mL)で抽出し、抽出液を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、真空濃縮した。残留物を調製型HPLCで精製し、黄色固体として表題化合物(20mg,収率15%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.60-8.62(t,J=9.6Hz,1H)7.55-7.56(d,J=3.6Hz,2H)7.46-7.48(d,J=8.4Hz,2H),7.27-7.32(m,2H)7.20-7.22(d,J=8.0Hz,2H),7.09-7.11(d,J=8.0Hz,2H),6.89(s,1H),4.00-4.04(t,J=14.4Hz 2H)3.57-3.60(t,J=11.2Hz,2H)2.68-2.73(t,J=22.4Hz,2H),1.96-1.98(m,1H),1.66(s,3H),1.30-1.31(d,J=6.0Hz,6H),1.03-1.05(m,2H),0.77-0.79(m,2H)。MS ESI計算値C31H32N2O2[M+H]+465、実測値465。
実施例70
4-(2-(6-(2,6-ジメチル-モルホリン-4-イル)-ピリジン-3-イル)-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-イソキノリン-5-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物70-2の乾燥ジクロロメタン(20mL)溶液に、0℃でトリメチルアルミニウム(2mol/L,3.85mL)のトルエン溶液を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。その後、化合物70-1(0.7g,3.1mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液を一滴ずつ加え、得た溶液を室温で3時間撹拌した。LCMSにより反応完了が判明した後、Rochelle塩溶液を加えた。得た混合物をジクロロメタンで抽出し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)、黄色固体として化合物70-3(1.1g,85%)を得た。MS ESI計算値C20H24BrN3O3[M+H]+435,測定値435。
ステップ2:化合物70-3(434mg,1mmol)の乾燥ジクロロメタン(20mL)溶液に、0℃でデス・マーチンペルヨージナン(507mg,1.2mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。その後、反応物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で急冷し、ジクロロメタンで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)、黄色固体として化合物70-4(320mg,77%)を得た。MS ESI計算値C20H20BrN3O2[M+H]+415,測定値415。
ステップ3:化合物70-4(0.10g,0.24mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)及び水(1mL)溶液に、窒素雰囲気下で化合物70-5(53mg,0.36mmol)、炭酸ナトリウム(51mg,0.48mmol)及びPd(dppf)Cl2(18mg,0.024mmol)を加えた。その後、反応混合物を加熱還流し、一晩撹拌した。反応完了後、調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(56mg,53%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.43(d,J=8.0H
z,1H),8.18(d,J=2.0Hz,1H),7.90-7.82(m,3H),7.75-7.61(m,4H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),7.16(d,J=8.8Hz,1H),6.60(d,J=7.6Hz,1H),4.13(d,J=12.8Hz,2H),3.75-3.71(m,2H),2.68(t,J=12.0Hz,2H),1.24(d,J=5.6Hz,6H)。MS ESI計算値C27H24N4O2[M+H]+437、実測値437。
表5に示す化合物は、化合物70-4と対応するホウ酸とで合成できる。
実施例76
4-(4-クロロ-2-(3-クロロ-4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-1-オキサ1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
化合物76-1(100mg,0.24mmol)の乾燥DCM(10mL)溶液にNCS(48mg,0.36mmol)を加えた。その後、前記反応物を室温で一晩撹拌した。反応完了後、調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.65(d,J=8.0Hz,1H),7.70(d,J=8.4Hz,2H),7.50-7.68(m,2H),7.40-7.49(m,3H),7.27-7.35(m,2H),7.12(d,J=8.0Hz,1H),3.85-4.00(m,2H),3.20-3.35(m,2H),2.40-2.55(m,2H),1.25(s,3H),1.24(s,3H)。MS ESI計算値C28H27N5O[M+H]+450、実測値450。
実施例77,78
4-(2-(3-クロロ-4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)-1-オキソ-1、2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
4-(4-クロロ-2-(3-クロロ-4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)-1-オキソ-1、2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
化合物77-1(100mg,0.24mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液にNCS(48mg,0.36mmol)を少しずつ加え、室温で一晩撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残留物を調製型HPLCで精製し、黄色固体として実施例77の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.57-8.59(d,J=8.0Hz,1H)7.80-7.82(d,J=8.0Hz,2H)7.63-7.64(t,J=6.4Hz,2H),7.56-7.58(t,J=8.0Hz,2H),7.46(s,1H)7.29-7.34(m,1H)7.12-7.14(d,J=8.4Hz,2H),6.52-6.54(d,J=8.0Hz,1H),3.93-3.95(t,J=14.4Hz 2H)3.27-3.30(t,J=10.8Hz,2H)2.47-2.53(t,J=23.2Hz,2H),1.24-1.26(d,J=6.0Hz,6H)。MS ESI計算値C28H24ClN3O2[M+H]+471、実測値471。同時に分離により黄色固体として実施例78の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz,Methanol-d4)δ8.64-8.66(d,J=7.2Hz,1H)7.57-7.71(m,4H),7.44-7.47(d d,J=8.0Hz,3H)7.31(s,1H),7.11-7.13(d,J=8.0Hz,1H),3.89-3.93(t,J=14.4Hz 2H),3.26-3.29(t,J=11.6Hz,2H)2.44-2.50(t,J=21.6Hz,2H),1.24-1.26(d,J=6.0Hz,6H)。MS ESI計算値C28H23Cl2N3O2[M+H]+505、実測値505。
実施例79
4-(2-(3-ブロミド-4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)-1-オキソ-1、2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
化合物79-1(100mg,0.24mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液にNBS(43mg,0.24mmol)を少しずつ加え、室温で一晩撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残留物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(20mg,収率25%)を得た。1H NMR(400MHz,Methanol-d4)δ8.43-8.45(d,J=7.6Hz,1H)7.87-7.89(d,J=8.4Hz,2H),7.64-7.71(m,5H),7.24-7.40(m,3H),6.58-6.60(d,J=7.6Hz,2H),3.87-3.91(t,J=14.4Hz 2H),2.42-2.47(t,J=22.4Hz,2H),1.18-1.20(d,J=6.4Hz,6H)。MS
ESI計算値C28H24BrN3O2[M+H]+515、実測値515。
実施例80
4-(2-(3-シクロプロピル-4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)-1-オキソ-1、2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
化合物80-1(100mg,0.19mmol)、化合物80-2(49mg,0.57mmol)、n-BuPAd2(7.2mg,0.02mmol)、酢酸パラジウム(3mg,0.01mmol)及び炭酸セシウム(187mg,0.57mmol)をトルエン/
水(5:1、3mL)に加え、窒素雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、酢酸エチル(10mL)で抽出し、抽出液を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、真空濃縮した。残留物を調製型HPLCで精製し、黄色固体として表題化合物(250mg,収率20%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.57-8.59(t,J=9.2Hz,1H)7.80-7.82(d,J=8.0Hz,2H)7.57-7.63(m,4H),7.11-7.18(m,3H)6.83-6.84(d,J=1.6Hz,1H),6.50-6.52(d,J=7.6Hz,1H),3.94-3.98(t,J=14.4Hz 2H)3.27-3.30(t,J=10.8Hz,2H)2.55-2.60(t,J=21.6Hz,2H),2.29-2.34(m,2H),1.24-1.26(d,J=6.4Hz,6H),1.03-1.05(m,2H),0.75-0.76(m,2H)。MS ESI計算値C31H29N3O2[M+H]+476、実測値476。
実施例81
4-(6-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-8-メチル-5-オキサ5,6-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-1-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:-78℃で、化合物81-1(20g,0.1mol)のTHF溶液(200mL)にLDA(60mL,0.12mol)を滴下し、上記反応物を-78℃で2時間撹拌した。混合物をドライアイスに急速に入れた。その後、混合物を室温で30分間撹拌し、最後に加水急冷した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧濃縮し、灰白色固体として化合物81-2(10g,収率43%)を得た。MS ESI計算値C6H3BrClNO2[M+H]+236、実測
値236。
ステップ2:化合物81-3(5g,24.3mmol)、臭化アリル(2.1g,17mmol)及びK2CO3(6.7g,48.6mmol)の混合物をDMF(50mL)に加え、80℃で5時間撹拌した。反応物を水に注いだ。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=15:1)で精製し、茶色固体として化合物81-4(2.5g,収率42%)を得た。MS ESI計算値C15H22N2O[M+H]+247、実測値247。
ステップ3:化合物81-2(2.1g,8.9mmol)、化合物81-4(2.2g,8.9mmol)及びDIEA(2.3g,17.8mmol)のアセトニトリル溶液(20mL)にCMPI(2.2g,8.9mmol)を加えた。上記反応物を室温で16時間撹拌した。粗生成物を直接に次のステップに用いた。MS ESI計算値C21H23BrClN3O2[M+H]+464、実測値464。
ステップ4:化合物81-5(4.1g,8.9mmol)、テトラブチル臭化アンモニウム(7.2g,22.3mmol)、酢酸パラジウム(200mg,0.89mmol)及びTEA(2.7g,26.7mmol)をアセトニトリル(40mL)で加熱還流し、48時間撹拌した。混合物を水中に注いだ。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮した。最後は、シリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=2:1)で精製し、茶色固体として化合物81-6(1g,収率30%)を得た。MS ESI計算値C21H22ClN3O2[M+H]+384、実測値384。
ステップ5:化合物81-6(100mg,0.26mmol)、4-シアノフェニルホウ酸(45.6mg,0.31mmol)、Pd2(dba)3(24mg,0.026mmol)、キサントフォス(25mg,0.052mmol)及び炭酸セシウム(171mg,0.52mmol)をジオキサン(5mL)に加え、前記混合物を加熱還流し、16時間撹拌した。粗生成物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.79(d,J=5.6Hz,1H),7.77(d,J=8.0Hz,2H),7.67(d,J=5.2Hz,1H),7.61(s,1H),7.54(d,J=8.0Hz,2H),7.17(d,J=8.4Hz,2H),6.97(d,J=8.8Hz,2H),3.45-3.52(m,4H),2.15-2.30(m,4H),1.13(s,3H),1.11(s,3H)。MS ESI計算値C28H26N4O2[M+H]+451、実測値451。
表6に示す化合物は、化合物81-6と対応するホウ酸とで合成できる。
実施例85
4-(7-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-5-メチル-8-オキサ7,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-4-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物85-1(4.3g,35mmol)、DMF(0.5mL)及び塩化チオニル(13mL,181mmol)を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾燥し、茶色固体として化合物85-2(6.1g,収率100%)を得た。MS ESI計算値C6H3Cl2NO[M+H]+176、実測値176。
ステップ2:0℃で下、化合物85-3(6g,29.1mmol)のDCM(60mL)の溶液に化合物85-2(6.1g,35mmol)を加えた後、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を水(200mL)に注ぎ、得られた沈殿物をろ過により収集した。ろ過ケーキを酢酸エチルに溶解させ、Na2SO4で乾燥した後、ろ過し、乾燥するまで濃縮した。最後は、シリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=2:1)で精製し、白色固体として化合物85-4(5.6g,収率56%)を得た。MS ESI計算値C18H20ClN3O2[M+H]+346、実測値346。
ステップ3:-78℃、N2雰囲気下で、化合物85-4(5g,14.5mmol)のTHF(20mL)溶液にLDA(22mL,43.5mmol)を加えた。30分間後、I2(5.5g,22.7mmol)のTHF(20mL)溶液を上記溶液に加えた。得られた反応物を-78℃で2時間撹拌し続けたした。その後、それを水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残留物を精製し、最後はシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=2:1)で精製し、黄色固体として化合物85-5(5g,収率74%)を得た。MS
ESI計算値C18H19ClIN3O2[M+H]+472、実測値472。
ステップ4:0℃で、化合物85-5(5g,10.6mmol)のDMF溶液にNaH(848mg,21.2mmol、40%鉱油が含まれる)を加えた。前記混合物を窒素雰囲気下で10分間撹拌した。その後、化合物85-6(2.56g,21.2mmol)を上記溶液に加え、得られた混合物を0℃で再び2時間撹拌した。その後、それを水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、白色固体として化合物85-7(5.3g,収率99%)を得た。MS ESI計算値C21H23ClIN3O2[M+H]+512、実測値512。
ステップ5:化合物85-7(5.4g,10.6mmol)、酢酸パラジウム(237mg,1.06mmol)、TEA(2.1g,21.2mmol)及びPOT(322mg,1.06mmol)をDMF(40mL)に加え、前記混合物を120℃で12時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、最後は、シリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=1:1)で精製し、灰白色固体として化合物85-8(3g,収率75%)を得た。MS ESI計算値C21H22ClN3O2[M+H]+384、実測値384。
ステップ6:化合物85-8(300mg,0.78mmol)、化合物85-9(160mg,1.09mmol)、K3PO4(413mg,1.95mmol)、Pd(dppf)Cl2(57mg,0.078mmol)をDMF(5mL)に加えた後、前記混合物を120℃、窒素雰囲気下で12時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(75mg,収率21%)を得た。MS ESI計算値C28H26N4O2[M+H]+451、実測値451。
実施例86
4-(7-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-5-メチル-8-オキサ7,8-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:窒素雰囲気下、-50℃で、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(0.81mL,4.8mmol)のTHF(10mL)溶液にn−ブチルリチウム(1.8mL,4.4mmol)を滴下した。5分間後、上記溶液に5-ブロモニコチン酸(0.40g,2.0mmol)を加えた。さらに30分間後、-50℃で、I2(0.61g,2.4mmol)のTHF(5mL)溶液を滴下した。得られた反応混合物を-50℃で2時間撹拌した。反応混合物に水(10mL)を加え急冷し、水層を分けEt2O(10mL)で抽出した後、水層を1M塩酸でpH=3に酸性化した。沈殿物をろ過し、ろ過ケーキを乾燥し、クリーム色の粉末として化合物86-2を得た。MS ESI計算値C6H3BrINO2[M+H]+328、実測値328。
ステップ2:化合物86-2(650mg,25mmol)、化合物86-3(500mg,2mmol)、HATU(770mg,2mmol)及びDIEA(2mL)をDMF(10mL)に加え、20℃で4時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、灰白色固体として化合物86-4(収率70%)を得た。MS ESI計算値C21H23BrIN3O2[M+H]+556、実測値556。
ステップ3:化合物86-5は白色固体として、前述した通りで合成した。MS ESI計算値C21H22BrN3O2[M+H]+428、実測値428。
ステップ4:表題化合物(収率48%)は、白色固体として前述した通りで合成した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.66(s,1H),8.56(s,1H),7.72(d,J=8.4Hz,2H),7.44(d,J=8.4Hz,2H),7.23(d,J=8.4Hz,2H),6.95(d,J=8.8Hz,2H),3.55-3.75(m,3H),3.40-3.50(m,2H),2.35-2.50(m,2H),1.57(s,3H),1.22(s,3H),1.21(s,3H)。MS ESI計算値C28H26N4O2[M+H]+451、実測値451。
実施例87
4-(2-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-4-メチル-1-オキサ1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物87-1(500mg,1.37mmol)のMeOH(50mL)の溶液に10%Pd/C(50mg,50%wet)を加えた。その後、反応混合物を55psiH2下、40℃で48時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を珪藻土でろ過し、ろ液を減圧濃縮し、白色固体として化合物87-2(400mg,収率80%)を得た。MS ESI計算値C22H26N2O3[M+H]+367、実測値367。
ステップ2:化合物87-3(150mg,収率30%)は、灰白色固体として前述した通りで合成した。MS ESI計算値C22H26N2O3[M+H]+499、実測値499。
ステップ3:表題化合物は、白色固体として、前述した通りで合成した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.25(d,J=7.6Hz,1H),7.78(d,J=8.4Hz,2H),7.35-7.56(m,8H),4.33(dd,J=8.4,3.6Hz,1H),4.06-4.16(m,2H),3.50-3.57(m,3H),3.07-3.16(m,1H),2.75-2.85(m,2H),1.31(s,3H),1.30(s,3H),1.24(d,J=6.8Hz,1H)。MS ESI計算値C29H29N3O2[M+H]+452、実測値452。
実施例88
4-(3-(4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物88-1(50g,350mmol)を化合物88-2(170mL,1mol)に加えた後、反応体系を3時間加熱還流した。反応体系を室温まで冷却した後、化合物88-3(48g,280mmol)を反応体系に加え、12時間撹拌し、LC−MSで反応完了まで監視した。その後、反応体系を濃縮し、残留物をMeOHで洗浄し、乾燥し、薄黄色の化合物88-4(80g,90%)を得た。MS ESI計算値C13H12BrNO4[M+H]+326、実測値326。
ステップ2:化合物88-4(80g,245mmol)をPh2O(560mL)に溶解させた後、混合物を1時間加熱還流した。LC−MSで反応完了まで監視した後、560mLのn−ヘキサンを前記溶液に少しずつ加え、生成物を得た。生成物n−ヘキサンで洗浄し、減圧乾燥し、灰色固体として化合物88-5(48g,87%)を得た。MS
ESI計算値C9H6BrNO[M+H]+225、実測値225。
ステップ3:化合物88-5(20g,89mmol)、化合物88-6(14.4g,98mmol)、Pd(dppf)Cl2(6.5g,8.9mmol)及びNa2CO3(18.8g,178mmol)をDMF(200mL)に溶解させ、40mLの水を前記溶液に加えた。反応体系を90℃で一晩反応させた。LC−MSで反応完了まで監視した。それを500mL水に注ぎ、ろ過し、茶色の固体(19g,87%)を得た。MS ESI計算値C16H10N2O[M+H]+247、実測値247。
ステップ4:NIS(17.4g,77.2mmol)を化合物88-7(19g,77.2mmol)のDMF(200mL)の溶液に少しずつ加えた。反応体系を室温で3時間撹拌した。LC−MS及びTLCで反応完了まで監視した。溶液を水(500mL)に注いだ。ろ過により褐色の残留物を得た。残留物をMeOHで洗浄し、PE:EtOAc=1:1で再結晶させ、茶色固体として目標化合物88-8(25g,87%)を得た。MS ESI計算値C16H9IN2O[M+H]+373、実測値373。
ステップ5:化合物88-8(15g,40.3mmol)及びAg2CO3(25g,80.6mmol)をDMF(150mL)に溶解させる。その後、MeI(3.8mL,60.5mmol)を反応体系に加えた。反応体系を80℃で3時間撹拌した。LC−M
Sで反応完了まで監視し、混合物を水に加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、乾燥するまで濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(PE:EtOAc=10:1)、白色の化合物88-9(3g,19%)を得た。MS ESI計算値C17H11IN2O[M+H]+387、実測値387。
ステップ5:化合物88-9(200mg,0.52mmol)、化合物88-13(246mg,1.04mmol)、Pd(dppf)Cl2(38mg,0.052mmol)及びNa2CO3110mg,1.04mmol)をTHF(5mL)及びH2O(1mL)に溶解させた。混合物を60℃で一晩撹拌した。LC−MSで反応完了まで監視した。反応体系を酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過、濃縮し、粗生成物を調製用クロマトグラフィーで分離し、薄黄色の固体として表題化合物(23mg,収率10%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.89(s,1H),8.33-8.31(m,1H),7.84-7.56(m,8H),7.04(d,J=8.8Hz,2H),3.86-3.82(m,2H),3.70(s,3H),3.57(d,J=11.2Hz,2H),2.51(t,J=11.2Hz,2H),1.30(d,J=6.0Hz,6H)。MS ESI計算値C29H27N3O2[M+H]+450、実測値450。
実施例89
(2R、6S)-4-(4-(4-メトキシ-8-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)キノリン-3-イル)フェニル)-2,6-ジメチルモルホリン
ステップ1:化合物89-1(4.9g,22mmol)のDMF(40mL)溶液にNIS(3.8g,22mmol)を少しずつ加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。LC−MSで反応完了を検知した後、それを水(500mL)に注いだ。ろ過により茶色固体として生成物2(5.5g,71%)を得た。MS ESI計算値C9H5BrINO[M+H]+350、実測値350。
ステップ2:化合物89-2(2.0g,5.8mmol)及びAg2CO3(2.4g,8.7mmol)のDMF溶液(20mL)の溶液にCH3I(1.2g,8.7mmol)を加えた。反応混合物を60℃で2時間撹拌した。LC−MSで反応完了を検知した後、反応物を水に注いだ後、酢酸エチル(80×3mL)で抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後、粗生成物をさらに溶離カラムPE:EtOAc=5:1で精製し、白色固体として化合物89-3(464mg,22%)を得た。MS ESI計算値C10H7BrINO[M+H]+364、実測値364。
ステップ3:化合物89-3(1089mg,3mmol)、化合物89-4(1050mg,3.3mmol)、Pd(dppf)Cl2(110mg,0.15mmol)及びNa2CO3(636mg,6mmol)をTHF(20mL)/H2O(2mL)に加え、窒素雰囲気下、60℃で一晩撹拌した。反応終了後、混合物をろ過し、ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、真空濃縮し、白色固体として粗生成物4(140mg,11%)を得た。MS ESI計算値C22H23BrN2O2[M+H]+427、実測値427。
ステップ4:化合物89-5(70mg,0.16mmol)、化合物89-6(46mg,0.24mmol)をPd(dppf)Cl2(15mg,0.02mmol)、Na2CO3(34mg,0.32mmol)のTHF(10mL)/H2O(1mL)溶液に加え、窒素雰囲気下、80℃で一晩撹拌した。反応終了後、混合物をろ過し、ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、真空濃縮し、薄黄色の固体として表題化合物(35mg,45%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.91(s,1H),8.32-8.30(m,1H),7.83-7.57(m,8H),7.04(d,J=8.8Hz,2H),3.84-3.83(m,2H),3.71(s,3H),3.57(d,J=11.2Hz,2H),2.51(t,J=11.2Hz,2H),1.30(d,J=6.0Hz,6H)。MS ESI計算値C29H27F3N2O2[M+H]+493、実測値493。
表7に示す化合物は、化合物89-5と対応するホウ酸とで合成できる。
実施例114
(2S,6R)-4-(4-(8-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)-4-メトキシキノリン-3-イル)フェニル)-2,6-ジメチルモルホリン
化合物114-1(100mg,0.61mmol)、Pd(dppf)Cl2(23.1mg,0.061mmol)、化合物114-2(263.5mg,0.61mmol)及びNa2CO3(161mg,1.53mmol)の混合物をジオキサン(2mL)に加え、前記混合物を窒素雰囲気下で120℃に加熱し、16時間撹拌した。反応物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を塩水で洗い、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。最後は、カラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1)で精製し、白色固体として、表題化合物(15mg,収率5.4%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.10-9.20(m,1H),9.02(s,1H),8.37(d,J=8.0Hz,1H),7.65-7.80(m,1H),7.62(d,J=8.4Hz,2H),7.20-7.35(m,5H),7.08(d,J=8.4Hz,1H),3.80-3.92(m,2H),3.74(s,3H),3.55-3.62(m,2H),2.50-2.60(m,2H),1.20-1.40(m,6H)。MS ESI計算値C29H28N4O2[M+H]+465、実測値465。
実施例115
2-(3-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-4-メトキシキノリン-8-イル)チアゾール-4-ホルモニトリル
ステップ1:-65℃、窒素雰囲気下で、化合物115-1(200mg,0.46mmol)のTHF(10mL)溶液にnBuLi(0.22mL,0.552mmol)を滴下し、滴下完了後前記温度下で1時間撹拌し続けたした。その後、SnBu3Cl(150mg,0.46mmol)を上記溶液に加えた。反応混合物を-65℃で4時間撹拌し続けた。反応完了後、飽和NH4Cl溶液で急冷した。酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を塩水で洗い、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。最後はカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=1:1)で白色固体として化合物115-2(120mg,収率41%)を得た。MS ESI計算値C34H50N2O2Sn[M+H]+639、実測値639。
ステップ2:化合物115-1(100mg,0.16mmol)、化合物115-2(30mg,0.16mmol)、Na2CO3(43mg,0.4mmol)及びPd(dppf)Cl2(10mg,0.016mmol)をジオキサン(2mL)に加えた。窒素雰囲気下で前記混合物を120℃に加熱し16時間撹拌した。反応物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を塩水で洗い、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。最後はカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=1:1)で白色固体として表題化合物(25mg,収率34%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.95(s,1H),8.85(d,J=2.0Hz,1H),8.33(d,J=2.0Hz,1H),8.10(s,1H),7.60-7.70(m,1H),7.56(d,J=8.4Hz,2H),7.02(d,J=8.4Hz,2H),3.75-3.85(m,2H),3.57(s,3H),3.52-3.60(m,2H),3.40-3.50(m,2H),1.29(s,3H),1.27(s,3H)。MS ESI計算値C26H24N4O2S[M+H]+457、実測値457。
実施例116
4-(3-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-4-メトキシキノリン-8-イル)シクロヘキサンホルモニトリル
ステップ1:0℃で、化合物116-1(10g,64mmol)及びTosMIC(17.6g,90.27mmol)のDME(10mL)にt-BuOK(18.5g,165.2mmol)を加えた。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応完了後、飽和NH4Cl溶液で急冷した。酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を塩水で洗い、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。最後はカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=1:1)で無色オイル状物の2(6.7g,収率50%)を得た。
ステップ2:化合物116-1(3g,18mmol)の濃塩酸/H2O(v/v=1:1,20mL)の混合物溶液を室温で2時間撹拌した。NaOHでpH=8に調整し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を塩水で洗い、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。最後はカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=1:1)で無色オイル状物の化合物116-3(1.5g,収率68%)を得た。
ステップ3:0℃で、化合物116-3(1g,8mmol)のTHF(20mL)溶液にLiHMDS(9.5mL,9.5mmol)を滴下し、滴下完了後、30分間撹拌し続けた。その後、PhN(SO2CF3)(3.6g,8.6mmol)を上記溶液に加え、得られた混合物を25℃で6時間撹拌した。最後は加水急冷し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を塩水で洗い、Na2SO4で乾燥、濃縮し、黄色オイル状物としてスルホネートを得た。得られたスルホネート、Pd(dppf)Cl2(80.4mg,0.11mmol)、ホウ酸ピナコールエステル(0.67g,2.6mmol)及びKOAc(0.65g,6.6mmol)をジオキサン(15mL)に加え、窒素雰囲気下で100℃に加熱し18時間撹拌した。反応物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を塩水で洗い、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。最後はカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1)で白色固体として化合物116-4(0.5g,収率28%)を得た。
ステップ4:Pd(dppf)Cl2(180.8mg,0.23mmol)、化合物116-4(500mg,2.1mmol)、化合物116-5(1g,2.3mmol)及びNa2CO3(556mg,5.25mmol)の混合物をジオキサン(20mL)に加えた。得られた懸濁液を窒素雰囲気下で80℃に加熱し4時間撹拌した。反応物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を塩水で洗い、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。最後はカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1)で白色固体として化合物116-9(400mg,収率42%)を得た。MS ESI計算値C29H31N3O2[M+H]+454、実測値454。
ステップ5:Pd/C(100mg,10%)及び化合物116-6(100mg,0.
22mmol)をEtOAc(20mL)に加えた。水素雰囲気下、室温で50時間撹拌した。反応混合物をろ過し、ろ液を濃縮した。最後は、調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(50mg,収率46%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.90(s,1H),8.14(d,J=8.4Hz,1H),7.50-7.65(m,6H),7.06(d,J=8.8Hz,2H),4.00-4.15(m,1H),3.80-3.95(m,2H),3.69(s,3H),3.55-3.65(m,2H),3.15-3.20(m,1H),2.45-2.55(m,2H),1.90-2.25(m,7H),1.55-1.65(m,1H),1.33(s,3H),1.31(s,3H)。MS ESI計算値C29H33N3O2[M+H]+456、実測値456。
実施例117
N-(3-(6-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)ピリジン-3-イル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ピバロイルアミド
ステップ1:Na2CO3(430mg,4mmol)、化合物117-1(730mg,2mmol)、化合物117-2(480mg,2mmol)及びPd(dppf)Cl2(150mg,0.2mmol)の混合物をTHF/DMF/H2O3種溶媒の混合物溶液に加えた。その後、80℃に加熱し4時間撹拌した。反応物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液をNa2SO4で乾燥し、濃縮した。最後はカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1)で茶色固体として化合物117-3(430mg,収率50%)を得た。MS ESI計算値C21H22BrN3O2[M+H]+428、実測値428。
ステップ2:化合物117-3(130mg,0.3mmol)、ピバロイルアミド(60mg,0.6mmol)、Cs2CO3(190mg,0.6mmol)、Pd2(dba)3(30mg,0.03mmol)及びキサントフォス(36mg,0.06mmol)の混合物をジオキサン(5mL)に加えた。前記混合物を120℃に加熱し窒素ガス雰囲気下で4時間撹拌した。反応物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液用Na2SO4で乾燥し、濃縮した。最後は調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(30mg,収率21%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ10.23(brs,1H),8.77(d,J=7.6Hz,1H),8.74(s,1H),8.47(d,J=2.0Hz,1H),7.90-7.95(m,2H),7.69-7.80(m,1H),6.78(d,J=8.4Hz,1H),4.05-4.10(m,2H),3.35-3.46(m,5H),2.26-2.85(m,2H),1.42(s,9H),1.31(s,9H),1.29(s,3H)。MS ESI計算値C26H32N4
O3[M+H]+449、実測値449。
実施例118
4-(4-クロロ-3-(4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物118-1(10g,44.64mmol)、パラシアノフェニルホウ酸(7.2g,49.11mmol)の懸濁液にPd(dppf)Cl2(1.6g,0.1mmol)、炭酸ナトリウム(9.5g,89.23mmol)及びDMF/H2O(100:20、120mL)を加えた。反応混合物をN2雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。LC−MSで反応完了を検知した後、それを水(500mL)に注いだ。ろ過後、茶色固体として生成物2(10.8g,98%)を得た。MS ESI計算値C16H10N2O[M+H]+247、実測値247。
ステップ2:NIS(11.96g,53.17mmol)を化合物118-2(10.9g,44.31mmol)のDMF(110mL)溶液に少しずつ加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。LC−MS及びTLCで完全に反応したと検知した後、それを水(500mL)に注いだ。ろ過後、褐色残留物の生成物(14g及び85%)を得た。MS ESI計算値C16H9IN2O[M+H]+373、実測値373。
ステップ3:化合物118-3(5g,13.4mmol)を塩化ホスホリル(20mL)に加えた。反応混合物を3時間還流撹拌した。LC−MSで完全に反応したと検知した後、それを水(500mL)に注いだ。ろ過、真空乾燥後、茶色固体として生成物4(5.2g,99%)を得た。MS ESI計算値C16H8ClIN2[M+H]+391、実測値391。
ステップ4:化合物118-1(200mg,0.5mmol)、化合物118-5(176mg,0.75mmol)に、Pd(dppf)Cl2(18mg,0.03mmol
)、炭酸ナトリウム(106mg,1.0mmol)を加え、混合物懸濁液をTHF/H2O(10:1、11mL)に、N2雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。LC−MSで完全に反応したと検知した。混合物を調製型HPLCで精製し、褐色固体として目的の生成物(40mg,33%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.84(s,1H),8.38-8.49(m,1H),7.37-7.62(m,6H),7.54(d,2H,J=8.0Hz),7.25(d,2H,J=8.4Hz),3.97(t,2H,J=7.6Hz),3.61(d,2H,J=11.6Hz),2.67(t,2H,J=11.6Hz),1.28(d,6H,J=6.4Hz)。MS ESI計算値C28H24ClN3O[M+H]+454、実測値454。
実施例119
4-(4-(ジメチルアミノ)-3-(4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物119-2(1.1g,13mmol)を化合物119-1(500mg,1.3mmol)のDMF(5mL)の溶液に加えた。その後、DIEA(5g,39mmol)を加えた。反応混合物を120℃で10時間撹拌した。その後、それを水(50mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した、白色固体として目的の生成物(100mg,20%)を得た。MS ESI計算値C18H14IN3[M+H]+400、実測値400。
ステップ2:化合物119-3(18mg,0.03mmol)、炭酸ナトリウム(100mg,0.25mmol)、化合物119-4(88mg,0.37mmol)、Pd(dppf)Cl2(53mg,0.5mmol)をTHF/H2O(11mL,10:1)に90℃、N2雰囲気下で一晩撹拌した。LC−MSで反応完了を検知した後、混合物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(20mg,20%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.37(s,1H),8.26(t,1H,J=4.8Hz),7.80(d,2H,J=6.8Hz),7.74(d,2H,J=4.4Hz),7.59(d,2H,J=7.2Hz),7.19(d,2H,J=7.2Hz),7.05(d,2H,J=8.0Hz),3.85(t,2H,J=7.2Hz),3.12(s,6H),2.53(t,2H,J=11.2Hz),1.28(d,6H,J=10.0Hz)。MS ESI計算値C30H30N4O[M+H]+463、実測値463。
実施例120
4-(3-(4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)-4-(メチルスルホニル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:NaSCH3(31mg,0.44mmol)を化合物120-1(200mg,0.44mmol)のDMF(5mL)の溶液に加えた。その後、混合物を60℃温度で3時間撹拌した。LC−MSで反応完了を検知した後、それを水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し真空濃縮し、白色固体として目的の生成物(200mg,97.6%)を得た。MS ESI計算値C29H27N3OS[M+H]+466、実測値466。
ステップ2:化合物120-2(200mg,0.43mmol)のDCM(20mL)中の溶液にメタクロロペルオキシ安息香酸(186mg,1.08mmol、80%)を加えた。その後、混合物を一晩還流撹拌した。LC−MSで反応完了を検知した後、水に注ぎ、DCMで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮し、調製型HPLCで精製し、白色の固体として目的の生成物(120mg,55%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.36(d,1H,J=8.0Hz),8.77(s,1H),7.99(d,2H,J=8.4Hz),7.68-7.88(m,6H),7.62(d,2H,J=8.4Hz),4.67(s,2H),4.19(d,2H,J=14.0Hz),3.48(dd,2H,J=10.0Hz,22.0Hz),3.06(s,3H),1.22-1.42(m,6H)。MS ESI計算値C29H27N3O3S[M+H]+498、実測値498。
実施例121
4-(4-シクロプロピル-3-(4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
化合物121-1(100mg,0.22mmol)、酢酸パラジウム(4.5mg,0.02mmol)、n-BuPAd2(4.7mg,0.01mmol)、炭酸セシウム(143mg,0.44mmol)をtoluene/H2O(10:1、11mL)に入れ、N2雰囲気下、120℃で一晩撹拌した。LC−MSで反応完了を検知した後、調製型HPLCで精製し、白色固体として目的の生成物(50mg,42%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.80(s,1H),8.70(d,1H,J=8.4Hz),7.77(t,2H,J=8.4Hz),7.65-7.75(m,3H),7.50(d,2H,J=8.0Hz),7.38(d,2H,J=8.4Hz),7.04-7.13(m,2H),3.85(dd,2H,J=6.0Hz,J=8.0Hz),3.50(d,2H,J=11.2Hz),2.56(t,2H,J=11.2Hz),2.34(t,1H,J=6.4Hz),1.18(d,6H,J=6.0Hz),1.08(d,2H,J=8.0Hz),0.33(d,2H,J=5.6Hz)。MS ESI計算値C31H29N3O[M+H]+460、実測値460。
表8に示す化合物は、化合物121-1と対応するホウ酸とで合成できる。
実施例126
4-(4-(アザシクロブタン-1-イル)-3-(4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:PBr3(26.0g,97mmol)溶液を化合物126-1(24.0g,65mmol)のDMF(320mL)の溶液に一滴ずつ加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。それをろ過し、白色固体として、生成物の化合物126-5(26.0g,収率93%)を得た。MS ESI計算値C16H8BrIN2[M+H]+434、実測値434。
ステップ2:化合物126-2(11g中、25mmol)の溶液に、化合物126-3(9g,28mmol)及び炭酸ナトリウム(5.3g,50mmol)のTHF/H2O(5:1、180mL)溶液にPd(dppf)Cl2(1.83g,2.5mmol)を加えた。混合物を66℃で12時間撹拌した。混合物の反応完了をLCMSで検知した。その後、それを水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。粗化合物126-はカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として化合物126-4(9.3g,収率74%)を得た。MS ESI計算値C28H24BrN3O[M+H]+498、実測値498。
ステップ3:化合物126-4(100mg,0.2mmol)の溶液に、化合物126-5(37.6mg,0.4mmol)及びtert-ブトキシカリウム(112mg,1mmol)のPhCH3(5mL)の溶液にPd2(dba)3(18.3mg,0.02mmol)及びキサントフォス(19.1mg,0.04mmol)を加えた。反応混合物を12時間加熱還流した。LCMSで完全反応したと検知した。その後、それを水に注ぎ、エチルエーテル(3×3mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後、残留物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(収率21%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.30(brs,1H),8.00(d,1H,J=8.0Hz),7.70-7.80(m,3H),7.50-7.65(m,5H),6.92(d,2H,J=5.6Hz),3.79(t,3H,J=8.0Hz),3.45-3.53(m,4H),2.30-2.50(m,5H),1.27(d,6H,J=6.0Hz)。MS ESI計算値C31H30N4O[M+H]+475、実測値475。
実施例127
4-(3-(4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
-70℃で、化合物127-1(150mg,0.3mmol)のTHFの溶液をn-BuLi(0.5mmol、0.2mL)に加え。混合物を水に注いだ。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和水溶液で。塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮した。粗生成物を調製型HPLCで精製し、白色固体として生成物(50mg,収率:50%)を得た。MS ESI計算値C28H25N3O[M+H]+420、実測値420。
実施例128
メチル-8-(4-シアノフェニル)-3-(4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)キノリン-4-カルボン酸エチル
化合物128-1(150mg,0.3mmol)のカルビノール/DMF/THF(25/5/5mL)溶液に、Pd(PPh3)Cl2(21mg,0.03mmol)及びTEA(303mg,3mmol)を加え、70℃で撹拌しながら50psiのCO雰囲気で48時間反応させた。LC−MSで完全に反応したと検知し後、粗生成物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.00(s,1H),7.95(d,1H,J=7.6Hz),7.68-7.8
5(m,6H),7.50(d,2H,J=8.8Hz),7.27(d,2H,J=8.8Hz),3.98(d,2H,J=6.4Hz),3.86(s,3H),3.62(d,2H,J=11.6Hz),2.62-2.73(m,2H),1.30(d,6H,J=6.0Hz)。MS ESI計算値C30H27N3O3[M+H]+478、実測値478。
実施例129
N-(8-(4-シアノフェニル)-3-(4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)キノリン-4-イル)アセトアミド
化合物129-1(50mg,0.1mmol)及びNH2Ac(30mg,0.5mmol)のジオキサン(5mL)の溶液に炭酸セシウム(100mg,0.3mmol)、Pd2dba3(9mg,0.01mmol)及びキサントフォス(12mg,0.02mmol)を加えた。混合物を12時間加熱還流した。LCMSで反応完了を検知した後、それを水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、DMFに溶解させた。粗化合物を調製型HPLCで精製し、黄色固体として表題化合物(21mg,収率44%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.93(s,1H),8.00(d,1H,J=8.4Hz),7.65-7.80(m,6H),7.37(d,2H,J=8.8Hz),7.10(d,2H,J=8.8Hz),3.87(t,2H,J=7.6Hz),3.58(d,2H,J=11.6Hz),3.56(t,2H,J=11.6Hz),2.22(brs,2H),1.93(s,3H),1.18(d,6H,J=6.0Hz)。MS ESI計算値C30H28N4O2[M+H]+477、実測値477。
表9に示す化合物は、化合物129-1と対応するアミドとで合成できる。
実施例132
4-(3-(6-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)-4-メチルキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
化合物132-1(100mg,0.2mmol)及びCH3B(OH)2(120mg,2mmol)のToluene/H2O(3mL/1mL)の溶液にn-BuPAd2(20mg,0.04mmol)、酢酸パラジウム(5mg,0.02mmol)及び炭酸セシウム(130mg,0.4mmol)の混合物を加え、110℃で一晩撹拌した。水に注いだ後、混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。それを調製型HPLCで精製し、黄色固体として表題化合物(30mg,収率30%)を得た。MS ESI計算値C28H26N4O[M+H]+435、実測値435。
表10に示す化合物は、化合物132-1と対応するホウ酸とで合成できる。
実施例135
4-(6-クロロ-3-(4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-4,6-ジオン(19.2g,133mmol)及びトリメトキシメタン(70mL,680mmol)の混合物を2.5時間還流した後、化合物135-1(20g,97mmol)の100℃の混合物溶液に加え、一晩置き、ろ過後、固体を収集し、黄色固体として化合物135-2(35.6g,収率98%)を得た。MS ESI計算値C13H13BrClNO4[M+H]+362、実測値362。
ステップ2:化合物135-2(35.6g,100mmol)及び化合物135-Ph2O(170g,1mol)の混合物を250℃で0.5時間加熱した後、室温まで冷却し、ろ過後、固体を収集し、茶色固体として生成物(12.2g,収率48%)を得た。MS ESI計算値C9H5BrClNO[M+H]+258、実測値258。
ステップ3:化合物135-3(3.56g,14mmol)及びNIS(3.1g,14mmol)のDMF(10mL)の溶液に、混合物を室温で2時間撹拌し、ろ過後、固体を収集し、黄色固体として生成物(4.2g,収率80%)を得た。MS ESI計算値C9H4BrClINO[M+H]+384、実測値384。
ステップ4:化合物135-4の溶液(4.5g,12mmol)のDMF(20mL)溶液にMeI(2.0g,14mmol)及びAg2CO3(6.6g,24mmol)を加え、それを70℃で2時間撹拌した後、ろ過し、混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、4.8gの粗生成物を得、カラムで精製し、2.2gの赤色固体として生成物(収率47%)を得た。MS ESI計算値C10H6BrClINO[M+H]+397、実測値397。
ステップ5:化合物135-5(200mg,0.5mmol)及び2,6-ジメチル-4-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)モルホリン(160mg,0.5mmol)のTHF/H2O(6mL,5:1)溶液にP
d(dppf)Cl2(40mg,0.05mmol)及び炭酸ナトリウム(107mg,1.0mmol)を加えた。前記混合物を70℃で一晩撹拌した後、水に注ぎ、混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色固体として化合物135-6(200mg,収率40%)を得た。MS ESI計算値C22H22BrClN2O2[M+H]+461、実測値461。
ステップ6:化合物135-6(200mg,0.43mmol)及び(4-シアノフェニル)ホウ酸(63.7mg,0.43mmol)のTHF/H2O(6mL,5:1)の溶液にPd(dppf)Cl2(37mg,0.05mmol)及び炭酸ナトリウム(92mg,0.86mmol)を加えた。混合物を70℃で3時間撹拌した後、水に注ぎ、混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得、それを調製型HPLCで精製し、黄色固体として表題化合物(55mg,収率26%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.84(s,1H),8.27(d,1H,J=2.4Hz),7.78(dd,4H,J=8.4Hz,J=10.8Hz),7.63(d,1H,J=2.0Hz),7.54(d,2H,J=8.8Hz),7.02(d,2H,J=8.4Hz),3.75-3.85(m,2H),3.68(s,3H),3.56(d,2H,J=10.8Hz),2.50(t,2H,J=11.2Hz),1.28(d,6H,J=6.4Hz)。MS ESI計算値C29H26ClN3O2[M+H]+484、実測値484。
実施例136
4-(3-(4-(2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)-6-フルオロ-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
化合物136-1(200mg,0.45mmol)及び(4-シアノフェニル)ホウ酸(66mg,0.45mmol)のTHF/H2O(6mL,5:1)の溶液にPd(dppf)Cl2(33mg,0.045mmol)及び炭酸ナトリウム(96mg,0.9mmol)を加えた。前記混合物を70℃で一晩撹拌した後、水に注ぎ、混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得、それを調製型HPLCで精製し、黄色固体として表題化合物(45mg,収率21.4%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.82(s,1H),7.65-7.70(m,1H),7.70-7.80(m,4H),7.50-7.60(m,2H),7.47(dd,1H,J=2.8Hz,J=8.8Hz),7.03(brs,2H),3.85(brs,2H),3.68(s,3H),3.56(d,2H,J=10.8Hz),2.53(t,2H
,J=10.4Hz),1.29(d,6H,J=6.4Hz)。MS ESI計算値C29H26FN3O2[M+H]+468、実測値468。
表11に示す化合物は、化合物136-1と対応するホウ酸とで合成できる。
実施例139
4-(4-(アザシクロブタン-1-イル)-3-(6-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物139-1(19.2g,0.1mol)のDMF(200mL)の溶液に2,6-ジメチルモルホリン(18g,0.15mol)及びK2CO3(27.6g,0.2mol)を加え、反応混合物を120℃で4時間撹拌した。水に注いだ後、混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィー(EtOAc:PE=1:5至1:1)で精製し、黄色固体として化合物139-2(15.4g,収率57%)を得た。MS ESI計算値C11H15BrN2O[M+H]+271、実測値271。
ステップ2:1,4-ジオキサン化合物139-2(5.4g,20mmol)及びホウ酸ピナコールエステル(7.6g,30mmol)の溶液(100mL)にPd(dppf)Cl2(732mg,1mmol)及びAcOK(4.0g,40mmol)を加え、在120℃で6時間撹拌した。その後、溶媒を除去し、カラムで精製し(EtOAc:PE=1:10至1:2)、白色固体として化合物139-3(5.0g,収率98%)を得た。MS ESI計算値C11H17BN2O3[M+H]+237、実測値237。
ステップ3:化合物139-3(236mg,0.7mmol)及び化合物139-4(300mg,2mmol)のDMF/H2O/THF(14:1:5mL)の溶液に炭酸ナトリウム(214mg,4mmol)を加え、混合物を-80℃で撹拌しながら2時間維持した。水に注いだ後、混合物を酢酸エチルで抽出した、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得、それをカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1)で精製し、白色固体として化合物139-5(200mg,収率57%)を得た。MS ESI計算値C27H23BrN4O[M+H]+499、実測値499。
ステップ4:化合物139-2(1.5g,3mmol)及びアゼチジン(560mg,
6mmol)のトルエン(20mL)の溶液にキサントフォス(350mg,0.6mmol)、Pd2(dba)3(275mg,0.3mmol)及びtert-ブトキシカリウム(1.3g,12mmol)を加え、混合物を110℃で3時間撹拌した。水に注いだ後、混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得、それをカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として目的の化合物139-6(500mg,収率30%)を得た。MS ESI計算値C30H31N5O2[M+H]+494、実測値494。
ステップ5:化合物139-6(1.5g,3mmol)のDCM(20mL)の溶液にTFAA(4mL)及びDIPEA(4mL)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した後、水に注ぎ、混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得、それを調製型HPLCで精製し、黄色固体として表題化合物(500mg,収率30%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.29(s,1H),8.19(s,1H),8.05(d,1H,J=8.0Hz),7.93(brs,1H),7.80(d,2H,J=7.6Hz),7.50-7.70(m,4H),6.98(brs,1H),4.70(brs,3H),4.17(d,3H,J=12.4Hz),3.65-3.80(m,2H),2.78(t,2H,J=11.6Hz),2.47(brs,2H),1.30(d,6H,J=6.0Hz)。MS ESI計算値C30H29N5O[M+H]+476、実測値476。
実施例140
4-(3-(6-((3S,5R)-3,5-ジメチル-4-プロピオニルピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-4-ヒドロキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
化合物140-1の溶液(100mg,0.2mmol)のDCM(5mL)溶液にCF3COOH(114mg,1mmol)を加えた。反応混合物を50℃で2時間撹拌した後、LC−MSで完全に反応したと検知した。混合物をH2Oに注いだ後酢酸エチル(30×3mL)で抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後、残留物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(30mg)を得た。MS ESI計算値C30H29N5O2[M+H]+492、実測値492。
実施例141
4-(3-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-4-メトキシ-2-(トリフルオロメチル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:100℃で、化合物140-2(10.7g,58.5mmol)及びPPA(40g)の混合物に化合物140-1(10g,58.5mmol)を滴下し、この過程を15分間以上になるように制御した。滴下完了後、上記反応物を150℃に加熱し2時間撹拌した。冷却後、反応物を160mL質量分率10%水酸化ナトリウムで希釈した。得られた沈殿物をろ過し、ろ液を濃塩酸で酸性化した。得られた沈殿物をろ過し、エチルアルコールで再結晶し、白色固体として化合物140-3(10.5g,収率62%)を得た。MS ESI計算値C10H5BrF3NO[M+H]+292、実測値292。
ステップ2:化合物140-3(10.5g,36mmol)のDMF(100mL)溶液にNIS(8.1g,36mmol)を少しずつ加えた。前記反応混合物を室温で1時間撹拌した。その後、水(1L)に注ぎ、ろ過し、得られたろ過ケーキを酢酸エチルに溶解させ、Na2SO4で乾燥し、濃縮し、黄色固体として化合物140-4(14.3g,収率95%)を得た。MS ESI計算値C10H4BrF3INO[M+H]+418、実測値418。
ステップ3:化合物140-4(1g,2.4mmol)及びAg2CO3(1.5g,4.8mmol)のトルエン(10mL)懸濁液にMeI(0.22mL,3.6mmol)を滴下した。その後、70℃で2時間撹拌した。反応物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を塩水で洗い、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。最後はカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1)で精製し、黄褐色固体として化合物140-5(550mg,収率55%)を得た。MS ESI計算値C11H6BrF3INO[M+H]+432、実測値432。
ステップ4:化合物140-5(550mg,1.27mmol)、化合物140-6(299mg,1.27mmol)、Pd(dppf)Cl2(93mg,0.127mmol)及びNa2CO3(269mg,2.54mmol)の混合物をTHF(5mL)及び水(1mL)の混合溶液に加え、窒素雰囲気下で上記反応物60℃に加熱し、一晩撹拌した。反応物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を塩水で洗い、Na2
SO4で乾燥し、濃縮し、黄褐色固体として化合物140-7(170mg,収率27%)を得た。MS ESI計算値C23H22BrF3N2O2[M+H]+495、実測値495。
ステップ5:化合物140-7(170mg,0.34mmol)、化合物140-8(60.6mg,0.41mmol)、Pd(dppf)Cl2(25mg,0.034mmol)及びNa2CO3(72mg,0.68mmol)の混合物をTHF(10mL)、DMF(2mL)及び水(2mL)の混合溶液に加え、窒素雰囲気下で上記反応物を110℃に加熱し、一晩撹拌した。有機相を分離し塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。最後は、調製型HPLCで分離精製し、白色固体として表題化合物(60mg,収率34%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.26(d,J=8.0Hz,1H),7.82-7.95(m,3H),7.70-7.80(m,3H),7.35-7.50(m,4H),3.95-4.20(m,3H),3.65-3.80(m,2H),3.63(s,3H),2.76-2.90(m,2H),1.33(s,3H),1.32(s,3H)。MS ESI計算値C30H26F3N3O2[M+H]+518、実測値518。
実施例142
4-(2-(4-((2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-4-メトキシキノリン-5-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物142-1(3.0g,17.4mmol)及び化合物142-2(1.4g,8.7mmol)をマイクロ波照射下で180℃に加熱し3時間撹拌した。冷却後、得られた固体を酢酸エチルで洗浄し、黄褐色固体として化合物142-3(2.4g,収率22.2%)を得た。MS ESI計算値C15H12Br2N2O2[M+H]+411、実測値411。
ステップ2:化合物142-3(3.5g,8.46mmol)及びP2O5(2.4g,
16.9mmol)のCH3SO3H(15mL)溶液を160℃に加熱し3時間撹拌した。反応物を氷に注いだ。ろ過し、得られた固体を水で洗った。その後、前記固体を1MNaOH溶液に溶解させた。不溶物をろ過した。水相を濃塩水でpH3に調節した。沈殿物をろ過し、少量の水で洗浄し、最後は、減圧乾燥し、白色固体として化合物142-4(1.85g,収率91%)を得た。MS ESI計算値C9H6BrNO2[M+H]+240、実測値240。
ステップ3:化合物142-4(1.84g,7.62mmol)及びK2CO3(2.11g,15.24mmol)の混合物をアセトン(300mL)に加えた。室温で撹拌しながらジメチル硫酸(1.152g,9.15mmol)を滴下した。滴下完了後、反応物を50℃に加熱し2時間撹拌した。反応物を乾燥するまで濃縮した。その後、1M塩酸水溶液でpH4に調節した。沈殿物をろ過しn−ヘキサンで洗浄し、化合物142-5(0.84g,収率43%)の混合物を得た。前記混合物を調製型HPLCで分離精製し、白色固体として化合物142-5(420mg)を得た。MS ESI計算値C10H8BrNO2[M+H]+254、実測値254。
ステップ4:化合物142-5(300mg,1.18mmol)、化合物142-6(208mg,1.41mmol)、Na2CO3(313mg,2.95mmol)及びPd(dppf)Cl2(86mg,0.118mmol)の混合物をCH3CN(5mL)及びH2O(1mL)の混合物溶液に加えた。その後、窒素雰囲気下で80℃に加熱し、8時間撹拌した。ろ過した反応物、ろ液を乾燥するまで濃縮した。最後はカラムクロマトグラフィーで精製し、黄褐色固体として化合物142-7(223mg,収率69%)を得た。MS ESI計算値C17H12N2O2[M+H]+277、実測値277。
ステップ5:化合物142-7(350mg,1.27mmol)及びピリジン(201mg,2.54mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(644mg,2.28mmol)に滴下した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を乾燥するまで濃縮し、最後はカラムクロマトグラフィーで精製し、白色固体として化合物142-8(254mg,収率49%)を得た。MS ESI計算値C18H11F3N2O4S[M+H]+409、実測値409。
ステップ6:化合物142-8(100mg,0.245mmol)、化合物142-9(116mg,0.367mmol)、Na2CO3(78mg,0.735mmol)及びPd(dppf)Cl2(36mg,0.049mmol)の混合物をCH3CN(5mL)及びH2O(1mL)の混合物溶液に加えた。窒素雰囲気下で反応物を80℃に加熱し3時間撹拌した。反応物をろ過し、ろ液を乾燥するまで濃縮した。最後は調製型TLCで分離精製し、白色固体として表題化合物(95mg,収率86%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.18(d,J=7.6Hz,1H),8.09(d,J=8.8Hz,2H),7.62-7.72(m,3H),7.40-7.50(m,2H),7.19(d,J=6.4Hz,1H),7.09(s,1H),7.03(d,J=8.8Hz,2H),3.75-3.83(m,2H),3.65(s,3H),3.55-3.64(m,2H),2.45-2.57(m,2H),1.25-1.30(m,6H)。MS
ESI計算値C29H27N3O2[M+H]+450、実測値450。
実施例143
4-(3-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)-フェニル)-4-エトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物143-1のDMF(20mL)溶液に炭酸カリウム(745mg,5.4mmol)及びエチルヨウ素を加え、前記混合液を90℃で2時間撹拌し、反応終了後水を加えた後酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮後、固体として目的の生成物2(0.9g,83%)を得た。MS
ESI計算値C18H13IN2O[M+H]+401、実測値401。
ステップ2:化合物143-2(200mg,0.5mmol)、化合物143-3(176mg,0.74mmol)、Pd(dppf)Cl2(36mg,0.05mmol)及び炭酸ナトリウム(106mg,1mmol)をTHF/H2O(10:1,11mL)混合溶液に懸濁させた後、窒素雰囲気、90℃で12時間撹拌した。反応液を冷却した後、酢酸エチルで希釈した後、塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮後、残留物を逆相HPLC(アセトニトリル/水及び0.05%水酸化アンモニウム改質剤)で精製し、白色固体として表題化合物(150mg,70%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.89(s,1H),8.51-8.49(m,1H),7.82(s,4H),7.64(d,J=8.0Hz、2H),7.49(d,J=7.6Hz、2H),7.08(d,J=7.6Hz、2H),4.08-4.03(m,2H),3.86(br.s.,2H),3.58(d,J=12Hz、2H),2.56(t,J=11.2Hz,2H),1.37(t,J=7.2Hz,3H),1.0(d,J=6.4Hz,6H)。MS ESI計算値C30H29N3O2[M+H]+464、実測値464。
表12に示す化合物は、化合物143-1と対応するハロアルカンとで合成できる。
実施例147
4-(7-(4-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-8-メトキシ-1,5-ナフチリジン-4-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:HC(OMe)3(50mL,288mmol)に2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3,5(4H,6H)-ジオン(13.8g,96mmol)を加え、前記混合液を80℃で3時間撹拌した後、化合物147-1(10g,76.9mmol)を加え、5時間撹拌し続けた。LC−MSで検知した後、混合物を減圧濃縮し、粗生成物をMeOHで洗浄し、化合物147-2(15g,収率57%)を得た。MS ESI計算値C15H17ClN2O3[M+H]+309、実測値309。
ステップ2:予熱したPh2O(250℃)(500mL)に化合物147-2(13g,46mmol)を少しずつ加え、前記混合液を5分間撹拌した後、LC−MSで検知し、反応液を室温まで冷却した後、石油エーテルを加え、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した後、化合物147-3(4g,収率48%)を得た。MS ESI計算値C8H5ClN2O[M+H]+309、実測値309。
ステップ3:化合物147-3(3g,16.7mmol)及びNIS(4.1g,18.3mmol)のDMF(20mL)溶液を室温で16時間撹拌した。反応溶液をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、化合物147-4(2.5g,収率49%)を得た。MS ESI計算値C8H4ClIN2O[M+H]+307、実測値307。
ステップ4:化合物147-4(2.5g,8.2mmol)、MeI(1.75g,12.3mmol)及びAg2CO3(4.5g,16.4mmol)のDMF(20mL)溶液を90℃で3時間撹拌した。反応混合物をLC−MSで検知した。混合物を水に注ぎ、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1)で精製し、化合物147-5(300mg,収率12%)を得た。MS ESI計算値C9H6ClIN2O[M+H]+321、実測値321。
ステップ5:化合物147-5(320mg,1mmol)、化合物147-6(350mg,1.1mmol)、Pd(dppf)Cl2(74mg,0.1mmol)及び炭酸ナトリウム(212mg,2mmol)をTHF/H2O(10:2mL)の混合溶液に溶解させ、70℃で16時間撹拌した。反応混合物をLC−MSで検知した。混合物を水に注ぎ、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(用PE:EtOAc=2:1)で精製し、化合物147-7(200mg,収率52%)を得た。MS ESI計算値C21H22ClN3O2[M+H]+384、実測値384。
ステップ6:化合物147-7(200mg,0.52mmol)、化合物147-8(84mg,0.57mmol)、Pd(dppf)Cl2(38mg,0.052mmol)及び炭酸ナトリウム(110mg,1.04mmol)をTHF/H2O/DMF(10:2:2mL)の混合溶液に溶解させ、90℃で4時間撹拌した。反応混合物をLC−MSで検知した。混合物を水に注ぎ、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(80mg,収率34%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.05(d,J=4.8Hz,1H),8.95(s,1H),7.89-7.81(m,4H),7.59(t,J=4.4Hz、3H),7.04(d,J=8.8Hz、2H),,4.09(s,3H),3.85-3.82(m,2H),3.58(d,J=11.2Hz、2H),2.51(t,J=11.2Hz,2H),1.30-1.25(m,6H)。MS ESI計算値C28H26N4O2[M+H]+451、実測値451。
実施例148
4-(3-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-4-メトキシ-1,7-ナフチリジン-8-イル)ベンゾニトリル
表題化合物は、白色固体として、前述した通りで合成した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.05(s,1H),8.82(d,J=5.2Hz,1H),8.32(d,J=5.6Hz,1H),8.14(d,J=7.6Hz,2H),7.87(d,J=8Hz,2H),7.62(d,J=8Hz,2H),7.16(d,J=8Hz,2H),3.89(s,2H),3.77(s、3H),3.62(d,J=12Hz,2H),2.61(d,J=10.8Hz,2H),1.31(d,J=6Hz,6H)。MS
ESI計算値C28H26N4O2[M+H]+451、実測値451。
実施例149
4-(3-(6-((3S,5R)-3,5-ジメチル-4-プロピオニルピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-4-メトキシ-1,7-ナフチリジン-8-イル)ベンゾニトリル
表題化合物は、白色固体として、前述した通りで合成した。1H NMR(400MHz,METHANOL-d4)δ8.96(s,1H),8.69(d,J=5.6Hz,1H),8.46(d,J=2.4Hz,1H),8.18(dd,J=11.6,8.4Hz,3H),7.95(dd,J=8.8,2.4Hz,2H),7.87(d,J=8.4Hz,2H),7.06(d,J=8.8Hz,1H),4.31-4.42(m,3H),3.81(s、3H),3.16(d,J=11.6Hz,2H),2.50(m,2H),1.31(s,6H),1.15(t,J=7.6Hz,3H)。MS ESI計算値C30H30N6O2[M+H]+507、実測値507。
実施例150
8-(4-ベンゾニトリル)-3-(4-((2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-2-メチルシンノリン-2-アンモニウム-4-アルコキシド
ステップ1:化合物150-1(2.3g,6.84mmol)のDMF(20mL)溶液に炭酸カリウム(1.9g,13.7mmol)及びメチルヨウ素を加えた。その後、混合物を90℃で4時間撹拌した。反応完了後(LC−MSに基づいて)、水を加えた後、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し真空濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(用PE/EtOAc=3:1)で精製し、固体として目的の生成物2(1.5g,68%)を得た。MS ESI計算値C9H6ClIN2O[M+H]+321、実測値321。
ステップ2:化合物150-2(321mg,1mmol)、化合物150-3(282mg,1.2mmol)、Pd(dppf)Cl2(73.2mg,0.1mmol)及び炭酸ナトリウム(212mg,2mmol)をTHF/H2O(10:1mL)の混合溶液に懸濁させ、窒素雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応完了後(LC−MSに基づいて)、水を加えた後、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮し、粗生成物4(320mg,83.6%)を得た。MS ESI計算値C21H22ClN3O2[M+H]+384、実測値384。
ステップ3:化合物150-4(320mg,0.84mmol)、化合物150-5(184mg,1.25mmol)、Pd2(dba)3(77mg,0.08mmol)、キサントフォス(86mg,0.16mmol)及び炭酸ナトリウム(178mg,1.68mmol)を1.4-ジオキサン/H2O(10:1mL)の混合溶液に懸濁させ、窒素雰囲気下、120℃で3時間加熱還流した。反応完了後、混合物を珪藻土でろ過し、ろ液を蒸発し、酢酸エチルで抽出した。合わせたEtOAc層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物を調製型HPLCで精製し、表題化合物(80mg,20%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.48(d,J=8Hz,1H),7.80-7.69(m,6H),7.89-7.81(m,4H),7.36(d,J=8.8Hz、2H),7.15(d,J=8.4Hz、2H),4.19(s,3H),3.90-3.86(m,2H),3.60(d,J=11.6Hz,2H),2.61(t,J=10.8Hz,2H),1.29(d,J=6.4Hz,6H)。MS ESI計
算値C28H26N4O2[M+H]+451、実測値451。
実施例151
4-(3-(6-(3,5-ジメチル-4-プロピオニルピペラジン-1-イル)-ピリジン-3-イル)-4-メトキシシンノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物151-1(51g,0.3mol)、ジクロロスルホキシド(200mL)を2時間加熱還流した後、ジクロロスルホキシドを蒸発し、残留物をジクロロメタンに溶解させ、化合物151-2(42.3g,0.45mol)、DIPEA(116g,0.9mol)のジクロロメタン溶液を加え、混合物を室温で1時間反応させた後水に注ぎ、水、塩水で洗浄し、有機相を乾燥濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色油状液体の化合物151-3(26g,収率40%)を得た。MS ESI計算値C9H11ClN2O2[M+H]+215、実測値215。
ステップ2:化合物151-3(26g,0.12mol)をTHF(300mL)に溶解させ、0℃で、MeMgBr(120mL,3Min Et2O)を溶液にゆっくり加え、完了後0℃に維持しながら2時間反応させた後反応液を塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として化合物151-4(10.5g,収率51.4%)を得た。MS ESI計算値C8H8ClNO[M+H]+169、実測値169。
ステップ3:化合物151-4(1.69g,10mmol)を水(10mL)に加え、0℃で濃塩酸(17mL)を加えた後、-5-0℃に維持し、亜硝酸ナトリウム(2.1g,30mmol)を水(10mL)に溶かしたものを反応液に滴下し、滴下完了後、0℃で1時間反応させた後、80℃に升温し6時間反応させた後、氷水浴で冷却し、混合物をろ過し、乾燥した後、黄色固体として1.2gの化合物151-5(収率67%)を得た。MS ESI計算値C8H5ClN2O[M+H]+181、実測値181。
ステップ4:NIS(1.5g,0.67mmol)を化合物151-5(1.2g,0.67mmol)のDMF(10mL)の溶液に少しずつ加え、室温で2時間撹拌した後、溶液を水に注ぎ、ろ過し、ろ過ケーキを乾燥した後、黄色固体として1.5gの化合物151-6(収率75%)を得た。MS ESI計算値C8H4ClIN2O[M+H]+307、実測値307。
ステップ5:化合物151-6(1.2g,0.67mmol)、塩化ホスホリル(5mL)を120℃に加熱し、2時間撹拌後、反応液を冷却し、カルビノールにゆっくり注ぎ、水、酢酸エチルをそれぞれ加え、有機相を分離し、乾燥濃縮した後、黄色固体として1.0gの化合物151-7(収率62.5%)を得た。MS ESI計算値C9H6ClIN2O[M+H]+321、実測値321。
ステップ6:化合物151-7(320mg,1.0mmol)、化合物151-8(292mg,1.0mmol)、Pd(dppf)Cl2(73mg,0.1mmol)及び炭酸ナトリウム(212mg,2.0mmol)をTHF/H2O/DMF(10:1:1、12mL)に加え、窒素雰囲気下、80℃で一晩撹拌した。混合物を珪藻土でろ過し、ろ液を水で洗浄し(10mL)、酢酸エチル(20mL)で抽出し、抽出液を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として化合物151-9(200mg,収率68%)を得た。MS ESI計算値C23H26ClN5O2[M+H]+441、実測値441。
ステップ7:上記方法で調製し、白色固体として表題化合物(10mg,収率9%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.04-9.05(d,J=2.0Hz、1H),8.42-8.43(d,J=6.8Hz、1H),8.28-8.30(d,J=8.8Hz、1H),7.91-7.93(d,J=8.4Hz、2H),7.55-7.85(m,4H)6.86-6.88(d,J=8.8Hz,1H)4.08-4.13(m,2H),3.90(s,3H)3.17-3.21(d d,J=4.0Hz 2H),2.25-2.28(m,2H)2.03-2.06(m,1H)1.19-1.28(m,9H)0.98-0.99(d,J=6.4Hz 2H)。MS ESI計算値C30H30N6O2[M+H]+507、実測値507。
実施例152
4-(3-(4-((2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-4-メトキシシンノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物152-1(1.2g,4mmol)、炭酸ナトリウム(4.3g,40.2mmol)、Pd(dppf)Cl2(200mg,02mmol)、4-((2R、6S)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニルホウ酸(1.15g,5mmol)をTHF/水(20:4mL)の混合溶液に溶解させ、70℃で一晩加熱した。反応完了後(LC−MSに基づいて)、水を加えた後、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し真空濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1-2:1)で精製し、化合物152-2(0.62g,収率44%)を得た。MS ESI計算値C20H20ClN3O2[M+H]+370、実測値370。
ステップ2:化合物152-2(3.7g,10mmol)のPOCl3(35mL)の溶液を110℃で6時間加熱した。溶媒を真空下で除去した。殘留物を水で急冷した。前記溶液をEtOAcと水及び有機層との間で分離し、合わせて、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=2:1)で精製し、化合物152-3(0.78g,収率21%)を得た。MS ESI計算値C20H19Cl2N3O[M+H]+389、実測値389。
ステップ3:化合物152-3(0.19g,0.5mmol)のMeOH(10mL)溶液に、-10℃でNaOMe(0.055g,1mmol)を10分間内で少しずつ加えた。反応混合物を20℃で1時間撹拌した後、50℃で3時間反応させた。反応完了後、水を加え(100mL)、その後EtOAcで抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し真空濃縮し、茶色固体として化合物152-4(0.11g,58%)を得、それを直接に次のステップで用いた。MS ESI計算値C21H22ClN3O2[M+H]+384、実測値384。
ステップ4:化合物152-4(40mg,0.1mmol)、(4-シアノフェニル)ホウ酸(30mg,0.2mmol)、Pd2(dba)3(9mg,0.01mmol)、キサントフォス(10mg,0.02mmol)及び炭酸ナトリウム(4.3g,40.2mmol)をジオキサン/水(5:1mL)の混合溶液に溶解させ、窒素雰囲気下、110℃で6時間撹拌した。混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(収率32%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.23(d,J=8Hz,1H),8.06(d,J=8.4Hz,2H),7.85(d,J=8Hz,2H),7.77-7.69(m,4H),6.99(d,J=8.8Hz、2H),3.74(s,5H),3.57(d,J=12Hz,2H),2.47(t,J=10.8Hz,2H),1.23(d,J=6.4Hz,6H)。MS ESI計算値C28H26N4O2[M+H]+451、実測値451。
実施例153
4-(4-クロロ-3-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-1,6-ナフチリジン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物153-2(21g,0.146mol)のCH(OMe)3(50mL)の溶液を60℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、化合物153-1(21.05g,0.122mol)を加えた。混合物を、100℃で2時間還流した。TLC(PE:EtOAc=1:1)は原料が完全消費されたと検知した。反応混合物を0℃まで冷却し、かつをろ過した。ろ過ケーキをMeOHで研磨し、暗黄色固体として化合物153-2(24g,62%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.48(brs,1H),8.96-8.81(m,1H),8.77(s,1H),8.51(d,J=5.29Hz,1H),7.90(d,J=5.29Hz,1H),7.37(t,J=7.9Hz,1H),7.15-6.90(m,1H),1.68(s,6H)。MS ESI計算値C12H11BrN2O4[M+H]+326,328、実測値326,328。
ステップ2:化合物153-2(0.4g,1.223mol)のPH2O(3mL)の溶液を220℃で0.5時間還流した。TLCで出発物質が完全消費されたと検知した。反応混合物を室温まで冷却し、ヘキサンを加えた。混合物をろ過し、ろ過ケーキをヘキサンで洗浄し、暗黄色固体として化合物153-4(200mg,72%)を得た。MS ESI計算値C8H5BrN2O[M+H]+224と226、実測値224と226。
ステップ3:室温で、化合物153-4(550mg、2.455mmol)及び化合物153-5(397mg,2.701mmol)(397mg、2.701mmol)のDMF(5mL)及びH2O(1mL)の混合溶液に、炭酸ナトリウム(780mg,7.365mmol)を加えた。反応混合物に窒素ガスを3回充填し、PdCl2(dppf)(90mg,0.123mmol)を加えた。その後、反応混合物に再び窒素ガスを3回充填し一晩還流した。TLC(酢酸エチル)で出発物質が完全消費されたと検知した。反応混合物を珪藻土パッドでろ過した。ろ液を乾燥するまで濃縮し、粗生成物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=100:4)で精製し、米黄色固体として化合物153-6(310mg,35%)を得た。MS ESI計算値C15H9N3O[M+H]+248、実測値248。
ステップ4:0℃で、化合物153-6(210mg,0.85mmol)のDMF(2mL)の溶液にNIS(200mg,0.887mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。TLC(EtOAc)で原料がほとんど消費されたと検知した。反応混合物をろ過し、ろ液を濃縮し、白色固体として化合物153-7(250mg,79%)を得た。MS ESI計算値C15H8IN3O[M+H]+374、実測値374。
ステップ5:化合物153-7(310mg,0.831mmol)のPOCl3(10mL)の溶液を4時間還流した。TLCで原料が完全消費されたと検知した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、酢酸エチルで希釈した。0℃で得られた溶液をNaHCO3(aq)でアルカリ化した。混合物をEtOAcに割り当て水と分離した。有機層を乾燥するまで濃縮し、粗生成物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(PE:EtOAc=1:1)、白色固体として化合物153-8(290mg,90%)を得た。MS ESI計算値C15H7ClIN3[M+H]+392、実測値392。
ステップ6:化合物153-8(27mg,0.691mmol)及び化合物153-9(262mg,0.828mmol)をジオキサン(3mL)及びH2O(0.6mL)の混合溶液に溶解させ、炭酸水素ナトリウム(145mg,1.727mmol)を加えた。反応混合物に窒素ガスを3回充填し、Pd(dppf)Cl2(50mg,0.069mmol)を加えた後、反応混合物に再び窒素ガスを3回充填し、80℃で2時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=3:1)で原料が完全消費されたと検知した。反応混合物を珪藻土パッドでろ過した。ろ液を乾燥するまで濃縮し、粗生成物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(PE:EtOAc=2:1)、黄色固体として表題化合物(120mg,30%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.85(s,1H),9.08(s,1H),8.87(s,1H),7.90-7.83(m,5H),7.52(d,J=8.53Hz,2H),7.09(d,J=7.78Hz,2H),3.87(br.s.,2H),3.62(d,J=11.29Hz,2H),2.57(t,J=11.17Hz,2H),1.32(d,J=6.27Hz,6H)。MS ESI計算値C27H23ClN4O[M+H]+455、実測値455。
実施例154
4-(3-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:カルビノールナトリウム(32mg,6mmol)を化合物154-1(120mg,3mmol)のMeOH(15mL)溶液に加え、混合物を45℃で16時間撹拌した。LC−MSで出発物質が完全消費されたと検知した後、溶液を真空下で濃縮し、EtOAcと水とで分離した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮し、白色固体として化合物154-2(0.1g,83%)を得た。MS ESI計算値C16H10IN3O[M+H]+387、実測値387。
ステップ2:化合物154-2(100mg,0.28mmol)、化合物154-3(91mg,0.39mmol)、Pd(dppf)Cl2(22mg,0.032mmol)及び炭酸ナトリウム(45mg,0.52mmol)をTHF(20mL)及びH2O(3mL)の混合溶液に溶解させ、混合物を80℃で一晩撹拌した。LC−MSで出発物質が完全消費されたと検知した後、溶液をEtOAcと水とで分離した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物を調製型HPLCで精製し、表題化合物(30mg,25%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.71(s,1H),9.03(s,1H),8.76(s,1H),7.87(d,J=8Hz,2H),7.81(d,J=8Hz,2H),7.53(d,J=8.4Hz,2H),7.04(d,J=8.8Hz,2H),3.86-3.82(m,5H),3.59(d,J=10.8Hz、2H),2.52(t,J=11.2Hz,2H),1.30(d,J=6.4Hz,6H)。MS ESI計算値C28H26N4O2[M+H]+451、実測値451。
実施例155
4-(4-(ジメチルアミノ)-3-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フ
ェニル)-1,6-ナフチリジン-8-イル)ベンゾニトリル
化合物155-1(80mg,0.176mmol)のDMF(2mL)溶液に化合物155-2(146mg,1.79mmol)及びDIPEA(282mg,2.186mmol)を加えた。混合物を120℃で一晩撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:1)で原料が完全消費されたと検知した。混合物を濃縮、粗生成物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(PE:EtOAc=1:1)、黄色固体として表題化合物(35mg,43%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.62(br.s.,1H),8.77(s,1H),8.61(s,1H),7.91(d,J=7.06Hz,2H),7.84-7.69(m,5H),7.40(d,J=7.06Hz,2H),4.58(br.s.,2H),3.51(d,J=11.47Hz,2H),3.01(s,6H),2.91(t,J=11.25Hz,2H),2.55(s,1H),1.94(s,1H),1.25(d,J=6.62Hz,6H)。MS ESI計算値C29H29N5O[M+H]+464、実測値464。
実施例156
4-(3-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-8-ヒドロキシ-4-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物156-1(14.62g,0.101mol)のDMF(150mL)溶液にAg2CO3(55.55g,0.201mol)を加えた。混合物に窒素ガスを充填し、MeI(12.88g,0.091mol)を加えた。その後、反応混合物を80℃で一晩撹拌した。TLC(EtOAc)で出発物質が完全消費されたと検知した。混合物をろ過し、ろ液をEtOAcと水とで分離した。有機層を濃縮し、粗生成物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(PE:EtOAc=2:1)、無色オイル状物の化合物156-2(10g,56%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.72(d,J=3.53Hz,1H),8.17(d,J=7.94Hz,1H),8.02(d,J=8.38Hz,1H),7.71-7.62(m,1H),7.52-7.42(m,1H),6.75-6.59(m,1H),3.99(d,J=1.76Hz,4H)。MS ESI計算値C10H9NO[M+H]+160、実測値160。
ステップ2:窒素雰囲気で、化合物156-2(5g,0.031mol)のTFA(45mL)溶液にPtO2(1g)を加えた。室温で混合物を50psi水素ガス下で撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:1)で原料が完全消費されたと検知した。混合物をろ過し、ろ液を真空濃縮した。残留物を水に溶かし、0℃で8N NaOH(水溶液)でpH=9にアルカリ化し、水層をDCMで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色オイル状物の化合物156-3(4g,80%)を得、それを直接に次のステップで用いた。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.18(d,J=5.73Hz,1H),6.50(d,J=5.73Hz,1H),3.75(s,3H),2.78(t,J=6.17Hz,2H),2.53(t,J=6.17Hz,2H),1.79-1.62(m,5H)。MS ESI計算値C10H13NO[M+H]+164、実測値164。
ステップ3:0℃で、化合物156-3(5.8g,0.0356mol)の硫酸(30mL)溶液にNIS(9.6g,0.043mol)を少しずつ加え、混合物を室温で0.5時間撹拌し、60℃に加熱し、2時間維持した。TLC(PE:EtOAc=1:1)で原料が完全消費されたと検知した。混合物を氷水に注ぎ、8N NaOH(水溶液)でpH=9にアルカリ化した。その後、水層をDCMで抽出した。有機層をsat.NaHCO3(aq)、塩水で洗浄し、濃縮し、粗生成物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(PE:EtOAc=15:1)、茶色固体として化合物156-4 s
at.NaHCO3(aq)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.55(brs,1H),3.80-3.73(m,2H),2.84-2.77(m,2H),2.76-2.70(m,2H),1.85-1.69(m,4H)。MS ESI計算値C10H12INO[M+H]+290、実測値290。
ステップ4:0℃で、化合物156-4(1.44g,0.005mol)のCHCl3(10mL)の溶液にm-CPBA(2.6g,0.015mol)を少しずつ加え、混合物を40℃で2時間撹拌した。混合物を水で急冷し、8N NaOH(水溶液)を加え、pH値を14に調節した。その後、水層をDCMで抽出した。有機層をsat.NaHCO3(aq)、塩水で洗浄し、濃縮し、黄色固体として化合物156-5(1.3g,88%)を得、それを直接に次のステップで用いた。MS ESI計算値C10H12INO2[M+H]+306、実測値306。
ステップ5:化合物156-5(1.3g,0.0043mmol)のAc2O(6mL)溶液を90℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、4N NaOH(aq)(4.3mL,0.017mol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。その後、水層をDCMで抽出した。有機層を濃縮し、粗生成物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(PE:EtOAc=3:1)、黄色固体として化合物156-6(0.82g,33%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3) δ8.61(s,1H),4.59(brs,1H),3.79(s,3H),3.67(br.s.,1H),2.77(br.s.,2H),2.19(br.s.,1H),1.94(br.s.,1H),1.71(br.s.,2H)。MS ESI計算値C10H12INO2[M+H]+306、実測値306。
ステップ6:化合物156-6(0.8g,0.0026mol)及び化合物156-7のジオキサン(8mL)及びH2O(2mL)の混合溶液に、炭酸ナトリウム(0.69g,0.0065mol)を加えた。混合物に窒素ガスを充填し、Pd(dppf)Cl2(0.19g,0.26mmol)を加えた。その後、混合物を100℃で2時間還流した。混合物を珪藻土パッドでろ過し、ろ液を濃縮し、粗生成物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=1:2)で精製し、黄色固体として化合物156-8(0.66g,68%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.28(s,1H),7.37(d,J=8.82Hz,2H),6.91(d,J=8.82Hz,2H),4.65(t,J=6.84Hz,1H),3.88(s,1H),3.79-3.68(m,2H),3.47(d,J=11.03Hz,2H),3.39(s,3H),2.82-2.63(m,2H),2.41(t,J=11.03Hz,2H),2.27-2.14(m,1H),2.01-1.91(m,1H),1.73(t,J=8.16Hz,2H),1.22(d,J=6.17Hz,7H)。MS ESI計算値C22H28N2O3[M+H]+369、実測値369。
ステップ7:化合物156-8(0.66g,0.0018mol)のCHCl3(10mL)の溶液にMnO2(1.56g,0.018mol)を加えた。混合物を一晩還流した。混合物を珪藻土パッドでろ過し、ろ液を濃縮し、粗生成物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=1:2)で精製し、黄色固体として化合物156-9(0.57g,86%)を得た。MS ESI計算値C22H26N2O3[M+H]+367、実測値367。
ステップ8:窒素雰囲気下、-65℃で化合物156-10(124mg,0.682mmol)のTHF(2mL)溶液にn-BuLi(0.3mL,0.75mmol)を滴下した。混合物を-65℃で0.5時間撹拌した後、化合物156-9(200mg,0.546mmol)のTHF(1mL)を滴下した。混合物を-65℃で1時間撹拌し、0℃で
さらに1時間撹拌した。TLCで材料が完全消費されたと検知した。反応混合物をsat.NaHCO3(aq)で急冷し、酢酸エチルで希釈した。有機層を濃縮し、粗生成物を得、それを用シリカゲルクロマトグラフィーで精製し(PE:EtOAc=3:1)、黄色固体として表題化合物(65mg,30%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.28(s,1H),7.51(d,J=8.38Hz,2H),7.39(d,J=8.82Hz,2H),7.27(d,J=8.38Hz,2H),6.92(d,J=8.82Hz,2H),4.08(s,1H),3.76(ddd,J=10.14,6.17,2.21Hz,2H),3.49(s,1H),3.46(s,4H),2.91-2.74(m,2H),2.42(t,J=11.25Hz,2H),2.21-2.11(m,2H),1.85(brs,1H),1.55(brs,1H),1.22(d,J=6.17Hz,6H)。MS ESI計算値C29H31N3O3[M+H]+470、実測値470。
実施例157
4-(3-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)フェニル)-4,8-ジメトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
0℃で、化合物157-1の溶液(80mg,0.171mmol)のTHF(3mL)の溶液にNaH(27.3mg,0.682mmol)を加え、懸濁液を0℃で10分間撹拌した。MeI(29mg,0.204mmol)のTHF(1mL)の溶液を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。TLCで化合物157-1が完全消費されたと検知した。混合物を濃縮し、粗生成物を得、それをプレTLCで精製し(PE:EtOAc=3:1)、白色固体として表題化合物(40mg,40%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.43(s,1H),7.63(d,J=8.28Hz,2H),7.56-7.49(m,2H),7.41(d,J=8.28Hz,2H),7.02(d,J=8.78Hz,2H),3.90-3.79(m,2H),3.59(br.s.,1H),3.57-3.51(m,4H),3.27(s,3H),3.10-3.00(m,1H),2.87-2.76(m,1H),2.51(t,J=11.17Hz,2H),2.33(dd,J=13.30,4.02Hz,1H),2.14(br.s.,1H),2.00-1.90(m,1H),1.84(d,J=6.78Hz,1H),1.31(d,J=6.27Hz,6H)。MS ESI計算値C30H33N3O3[M+H]+484、実測値484。
実施例158
4-(3-(6-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゼンニトリル
ステップ1:5-ブロミド-2-クロロ-ピリジン(5.0g,26.2mmol)のDMF(18mL)の溶液に(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン(4.0g,34.8mmol)及び炭酸カリウム(8.0g,58mmol)を加えた。反応液を90℃で6時間撹拌した後、ろ過し、ろ過ケーキを酢酸エチルでで洗浄した。ろ液を濃縮後、粗生成物をシリカゲルカラムで精製し、黄色オイル状物の化合物158-2(6g,収率84.9%)を得た。MS ESI計算値C11H15BrN2O[M+H]+271、実測値271。
ステップ2:化合物158-2(3.7g,13.7mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)の溶液にn−ブチルリチウム(8.3mL,20.6mmol)を加え、-78℃及び窒素ガス下で30分間撹拌した。前記反応混合物にホウ酸トリイソプロピル(7.8g,41.2mmol)を加え、-78℃で3時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムで精製し、茶色固体として化合物158-3(1.3g,収率40.2%)を得た。MS
ESI計算値C11H17BN2O3[M+H]+237、実測値237。
ステップ3:8-ブロミド-3-ヨウ素-4-メトキシキノリン(500mg,1.37mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)、水(1mL)及びDMF(1mL)の混合溶液に化合物158-3(324mg,1.37mmol)、Pd(dppf)Cl2(100.3mg、1.37mmol)及び炭酸ナトリウム(290mg,2.74mmol)を加え、反応液を60℃で3時間撹拌した。その後、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮し、茶色固体の粗化合物158-4(400mg,収率68.4%)を得た。MS ESI計算値C21H22BrN3O2[M+H]+428、実測値428。
ステップ4:化合物158-4(200mg,0.466mmol)のテトラヒドロフラ
ン(3mL)、水(0.5mL)及びDMF(0.5mL)の混合溶液に(4-シアノフェニル)ホウ酸(206mg、1.4mmol)、Pd(dppf)Cl2(34mg,0.0466mmol)及び炭酸ナトリウム(100mg,0.932mmol)を加えた。反応液を70℃で4時間撹拌した。その後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮し、粗生成物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(100mg,収率47.8%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.89(s,1H),8.50(s,1H),8.31(d,J=7.2Hz,1H),7.78-7.87(m,5H),7.66-7.71(m,2H),6.78(d,J=8.8Hz,1H),4.15(d,J=12Hz,2H),3.76(s,5H),2.63(t,J=11.6Hz,2H),1.31(d,J=6.4Hz,7H)。MS ESI計算値C28H26N4O2[M+H]+451、実測値451。
表13に示す化合物は、化合物158-4と対応するホウ酸とで合成できる。
実施例166
4-(3-(6-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリン)-2-メチルピリジン-3-イル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:2-ブロミド-6-メチルピリジン(3g,17.4mmol)のトルエン(50mL)溶液に、キサントフォス(1.7g,3.48mmol)、(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン(6g,52.2mmol)、tert-ブトキシカリウム(3.9
g,34.8mmol)、Pd2(dba)3(1.6g,1.74mmol)をそれぞれ加えた。反応混合物を110℃で2時間撹拌した後、水に注ぎ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を塩水で洗浄し、ろ過し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムで精製し、白色固体として化合物166-2(2.4g,収率66.7%)を得た。MS ESI計算値C12H18N2O[M+H]+207、実測値207。
ステップ2:化合物166-2(2.4g,11.6mmol)のDMF溶液(30mL)にNBS(1.65g,9.3mmol)を加えた。反応液を室温で6時間撹拌し、水に注いだ後酢酸エチル(30×3mL)で抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後、粗生成物用シリカゲルカラムで精製し、白色固体として化合物166-3(0.86g,収率25.9%)を得た。MS ESI計算値C12H17BrN2O[M+H]+285、実測値285。
ステップ3:-78℃で、化合物166-3(0.86g,3mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液にn−ブチルリチウム(1.8mL,4.5mmol)溶液を加えた。反応液を-78℃で30分間撹拌した。その後、ホウ酸トリイソプロピル(846mg,4.5mmol)を加えた。その後、反応物を水に注ぎ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、白色固体として粗化合物166-4(375mg)を得た。MS ESI計算値C12H19BN2O3[M+H]+251、実測値251。
ステップ4:(6-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)-2-メチルピリジン-3-イル)ホウ酸(375mg,1.5mmol)、4-(3-ブロミド-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル(340mg,1mmol)及び炭酸ナトリウム(212mg,2mmol)をDMF(3mL)、水(3mL)及びテトラヒドロフラン(15mL)に溶かし、溶液にPd(dppf)Cl2(73mg,0.1mmol)を加えた後、反応液を70℃で2時間撹拌した。その後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。粗生成物用調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(55mg,収率8%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.64(s,1H),8.29(d,J=8.0Hz,1H),7.93-7.95(m,2H),7.84-7.89(m,3H),7.52-7.54(m,1H),7.45-7.50(m,1H),6.82(d,J=8.4Hz,1H),4.23(d,J=12Hz,2H),3.63-3.65(m,5H),2.62-2.66(m,2H),2.22(s,2H),1.19(d,J=6.0Hz,7H)。MS ESI計算値C29H28N4O2[M+H]+465、実測値465。
表14に示す化合物は、対応するハロゲン化アリールで合成できる。
実施例168
4-(3-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)-2-フルオロフェニル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:室温で化合物168-1(1.8g,5mmol)のTHF/H2O/DMF(15/3/3mL)の溶液に(4-クロロ-2-フルオロフェニル)ホウ酸(0.87g,5mmol)を加え、Pd(dppf)Cl2(350mg,0.5mmol)及び炭酸ナトリウム(1.1g,10mmol)を加えた。反応混合物を70℃で4時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムで溶離相PE/EtOAc(15/1)で精製し、茶
色固体として化合物168-2(1.158g,収率63.3%)を得た。MS ESI計算値C16H10BrClFNO[M+H]+366、実測値366。
ステップ2:室温で化合物168-2(0.4g,1mmol)のTHF/H2O/DMF(5/1/1mL)の溶液に(4-シアノフェニル)ホウ酸(0.2g,1.4mmol)を加え、Pd(dppf)Cl2(73mg,0.1mmol)及び炭酸ナトリウム(0.4g)を加えた。反応混合物を70℃で5時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムで溶離相PE/EtOAc(10/1)で精製し、茶色固体として化合物168-3(158mg,収率43.2%)を得た。MS ESI計算値C23H14ClFN2O[M+H]+389、実測値389。
ステップ3:表題化合物(100mg,収率55.6%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.78(s,1H),8.34(d,J=6.8Hz、1H),7.85-7.60(m、6H),7.37(t,J=6.4Hz、1H),6.82-6.71(m,2H),3.90-3.75(m、2H),3.75(s,3H),2.53(t,J=11.2Hz、2H),1.31(d,J=6.8Hz、6H)。MS ESI計算値C29H26FN3O2[M+H]+468、実測値468。
表15に示す化合物は、化合物168-1と対応するホウ酸と合成できる。
実施例175
4-(3-(6-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリン)ピリダジン-3-イル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:室温で化合物175-1(40g,270mmol)及びプロパン二酸ジエチル(61mL,410mmol)のDMSO(80mL)の溶液に炭酸セシウム(176g,540mmol)を加えた。反応物を110℃で1時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1)で精製し、無色オイル状物として、化合物175-2(52g,収率71%)を得た。MS ESI計算値C11H13ClN2O4[M+H]+273、実測値273。
ステップ2:化合物175-2(52g,190mmol)、塩化ナトリウム(45g,760mmol)及びH2O(5mL)をDMSO(300mL)に加え、反応混合物を150-160℃で2時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1)で精製し、無色オイル状物として化合物175-3(30g,収率79%)を得た。MS ESI計算値C8H9ClN2O2[M+H]+201、実測値201。
ステップ3:0℃、窒素雰囲気下で、化合物175-3(20g,100mmol)のHCO2Et(200mL)の溶液にNaH(8.4g,350mmol)を加えた。反応液を室温で2時間撹拌した。混合物を5%塩酸水溶液に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層をNa2CO3水溶液及びNa2SO4で乾燥した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=8:1)で精製し、無色オイル状物として、化合物175-4(6g,収率26%)を得た。MS ESI計算値C9H9ClN2O3[M+
H]+229、実測値229。
ステップ4:化合物175-4(5g,22mmol)及び2-ブロミドアニリン(3.8g,22mmol)のEtOH(100mL)の溶液を70℃で20時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。粗生成物をろ過により収集し、黄色固体として化合物175-5(5g,収率57%)を得た。MS ESI計算値C15H13BrClN3O2[M+H]+382、実測値382。
ステップ5:化合物175-5(4.4g,11.5mmol)をPPA(50mL)に溶解させた。混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をろ過により収集し、黄色固体として化合物175-6(3g,収率77%)を得た。MS ESI計算値C13H7BrClN3O[M+H]+335、実測値335。
ステップ6:化合物175-6の溶液(1.4g,4.2mmol)、CH3I(887mg,6.2mmol)及びAg2CO3(2.3g,8.4mmol)をDMF(20mL)に入れ、70℃で4時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、DCMで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=1:1)で精製し、黄色固体として化合物175-7(540mg,収率37%)を得た。MS ESI計算値C14H9BrClN3O[M+H]+350、実測値350。
ステップ7:化合物175-7(540mg,1.55mmol)の(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン(1mL)の溶液を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、DCMで抽出した。合わせた有機層を、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧濃縮し、黄色固体として化合物175-8(663mg,100%)を得た。粗生成物は、さらに精製する必要がなく直接に次のステップに用いられる。MS ESI計算値C20H21BrN4O2[M+H]+429、実測値429。
ステップ8:化合物175-8の溶液(663mg,1.55mmol)、(4-シアノフェニル)ホウ酸(251mg,1.7mmol)に、Pd(dppf)Cl2(117mg,0.16mmol)及び炭酸ナトリウム(329mg,3.1mmol)のTHF/H2O/DMF(10/2/2)溶液を加え、90℃で3時間撹拌した。反応混合物をろ過し、EtOAcと水とで割り当て、有機層を乾燥濃縮した。粗生成物を調製型HPLCで精製し、黄色固体として表題化合物(90mg,収率13%)を得た。1H NMR(400MHz,Methanol-d4)δ8.96(s,1H),8.65(d,J=9.6Hz、1H),8.56(d,J=10.0Hz、1H),8.06(d,J=8.4Hz、1H),7.92(d,J=8.4Hz、1H),7.81-7.61(m、6H),4.29(d,J=12.8Hz、2H),3.81-3.71(m,2H),3.30(s、3H),2.81(t,J=12.0Hz、2H),1.28(d,J=5.6Hz、6H)。MS ESI計算値C27H25N5O2[M+H]+452、実測値452。
実施例176
4-(3-(2-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)ピリミジン-5-イル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物1(3g,15.5mmol)を化合物176-2(1.8g,15.5mmol)に溶解させた後、100℃で2時間撹拌した。溶液をEtOAcと水とで分離し、有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮し、白色固体として化合物176-3(3.1g,74%)を得た。MS ESI計算値C10H14BrN3O[M+H]+272、実測値272。
ステップ2:化合物176-3(4.2g,15.4mmol)をTHF(40mL)に溶解させ、n-BuLi(9.2mL,23.1mmol)を加えた後、-78℃で一滴ずつ溶液に加えた。それをさらに30分間撹拌した。その後、B(OME)3(4.8g,46.2mmol)を一滴ずつ加えた。その後、それを0℃に温め、3時間撹拌した。反応混合物をEtOAcと水で、有機層を分離し、合わせて、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、茶色固体として化合物176-4(2.6g,72%)を得た。MS ESI計算値C10H16BN3O3[M+H]+237、実測値237。
ステップ3:表題化合物は、茶色固体として上記方法で調製した(23mg,10%)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.83(s,1H),8.65(s、2H),8.27(d,J=7.2Hz、1H),7.85-7.60(m、6H),4.63(d,J=12.8Hz、2H),3.80(s、3H),3.75-3.61(m,2H),2.68(t,J=12.0Hz、2H),1.27(d,J=6.0Hz、6H)。MS ESI計算値C27H25N5O2[M+H]+452、実測値452。
表16に示す化合物は、対応するハロゲン化アリールで合成できる。
実施例178
4-(3-(5-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン-4-カルボニル)チオフェン-2-イル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物178-1の溶液(500mg,1.4mmol)、(5-ホルミルチオフェン2-イル)ホウ酸(270mg,1.7mmol)及び炭酸ナトリウム(300mg,2.8mmol)のDMF(2mL)/H2O(2mL)/THF(10mL)の溶液にPd(dppf)Cl2(102mg,0.14mmol)を加えた。混合物を70℃で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し(PE/EtOAc=5:1)、茶色固体として化合物178-2(438mg,91.6%)を得た。MS ESI計算値C15H10BrNO2S[M+H]+348、実測値348。
ステップ2:化合物178-2(438mg,1.25mmol)及び高マンガン酸カリウム(200mg,1.25mmol)のアセトン(15mL)溶液にリン酸二水素ナトリウム(300mg,2.5mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。茶色のMnO2を沈殿しろ過し、アセトンを真空で除去し、混合物を1N HClで酸性化し、EtOAcで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、茶色固体として化合物178-3(350mg,76.4%)を得た。MS ESI計算値C15H10BrNO3S[M+H]+364、実測値364。
ステップ3:化合物178-3(350mg,1mmol)の溶液にHATU(384mg,1mmol)を加え、及び(2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリン(138mg,1.2mmol)のDMF(10mL)にDIPA(387mg,3mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をH2Oに注ぎ、EtOAcで抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物で精製し、石油エーテル/酢酸エチル=2:1で、カラムで精製し、茶色固体として化合物178-4(265mg,59.8%)を得た。MS ESI計算値C21H21BrN2O3S[M+H]+461、実測値461。
ステップ4:化合物178-4(265mg,0.6mmol)、(4-シアノフェニル)ホウ酸(106mg,0.72mmol)及び炭酸ナトリウム(127mg,1.2mmol)のDMF(2mL)/H2O(溶液2mL)/THF(10mL)の溶液にPd(dppf)Cl2(45mg,0.06mmol)を加えた。混合物を70℃で2時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(32mg,収率11%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.20(s,1H),8.26-8.24(m,1H),7.83-7.78(m,4H),7.74-7.68(m,2H),7.56-7.55(m,1H),7.35-7.34(m,1H),4.03(s,3H),3.67(s,1H),1.24(d,6H)。MS ESI計算値C28H25N3O3S[M+H]+484、実測値484。
実施例179
4-(3-(2-(2,6-ジメチル-モルホリン-4-イル)-チアゾール-4-イル)-4-メトキシ-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:DMF(60mL)中の化合物179-1(5.0g,20.5mmol)及び(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン(3.55g,30.9mmol)の溶液にK2CO3(5.7g,41mmol)を加えた。混合物を70℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、水に注ぎ、混合物をEtOAcで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をカラムで精製し、黄色オイル状物の化合物179-2(5.56g,収率99%)を得た。MS ESI計算値C9H13BrN2OS[M+H]+277、実測値277。
ステップ2:-78℃で化合物179-2(500mg,1.8mmol)のTHF(10mL)の溶液にn-BuLi(0.8mL,2.5MのTHF溶液)を加え、混合物を-78℃で1時間撹拌した後、-78℃でSnBu3Cl(650mg,2mmol)を加え、-78℃で1時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、無色オイル状物の化合物179-3(0.7g,収率79%)を得た。MS ESI計算値C21H40N2OSSn[M+H]+489、実測値489。
ステップ3:化合物179-3(500mg,1.2mmol)及び8-ブロミド-3-ヨウ素-4-メトキシキノリン(230mg,0.6mmol)のトルエン(10mL)の溶液にパラジウムテトラトリフェニルホスフィン(80mg,0.08mmol)を加えた。混合物を110℃で一晩撹拌した。反応混合物を水とEtOAcとで割り当てた。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色固体として化合物179-4(50mg,収率12%)を得た。MS ESI計算値C19H20BrN3O2S[M+H]+433、実測値433。
ステップ4:化合物179-4(50mg,0.14mmol)及び(4-シアノフェニル)ホウ酸(48mg,0.14mmol)のTHF/H2O/DMF(42mL,5点01分01秒)の溶液にPd(dppf)Cl2(25mg,0.03mmol)及び炭酸ナトリウム(50mg,0.5mmol)を加えた。混合物を70℃で一晩撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物を調製型HPLCで精製し、黄色固体として表題化合物(6mg,収率10%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.45(s,1H),8.15-8.10(m、1H),7.75-7.50(m、6H),7.20(s、1H),3.85(s、3H),3.75-3.60(m,4H),2.68(t,J=10.8Hz、2H),1.15(d,J=6.4Hz、6H)。MS ESI計算値C26H24N4O2S[M+H]+457、実測値457。
実施例180
4-(3-(4-((3S、5R)-3,5-ジメチル-4-プロピオニルピペラジン-1-イル)フェニル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物180-1(2.0g,5.4mmol)及び(2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン(0.8g,7mmol)のトルエン(30mL)の溶液にPd2(dba)3(330mg,0.3mmol)、キサントフォス(350mg,0.7mmol)及びKOtBu(1.6g,15mmol)を加えた。反応混合物を窒素ガスで、120℃で5時間撹拌した後、水に注いだ。混合物をエチルエーテル(3×30mL)で抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として化合物180-2(1.7g,収率70%)を得た。MS ESI計算値C29H28N4O[M+H]+449、実測値449。
ステップ2:室温で、化合物180-2(90mg,0.2mmol)及びトリエチルアミン(200mg,2mmol)のジクロロメタン(10mL)の溶液にアセチルクロライド(130mg,0.1mmol)を加えた。反応混合物を1時間撹拌した後、水に注ぎ、ジクロロメタン(2×10mL)で抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。残留物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(50mg,収率40%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.89(s,1H),8.47-8.45(m,2H),7.97-7.81(m,4H),7.62(d,J=3.6Hz,2H),7.46(d,J=4.8Hz,2H),7.02(d,J=8.8Hz,2H),3.89(s,3H),3.56(d,J=12.4Hz,2H),3.00(d,J=9.6Hz,2H),2.51-2.38(m,2H),1.49-1.36(m,6H),1.19(t,J=7.6Hz,3H)。MS ESI計算値C32H32N4O2[M+H]+505、実測値505。
表17に示す化合物は、化合物180-2と対応するアシルクロライドとで合成できる。
実施例188
4-(3-(6-(4-メシル-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-ピリジン-3-イル)-4-メトキシ-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:MsCl(290mg,2.4mmol)を化合物188-1(540mg,2mmol)及びDIPEA(774mg,6mmol)のDCM(10mL)溶液にゆっくり滴下し、反応液を室温で30分間撹拌し、LCMSで反応終了まで検知した。混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(MeOH:EtOAc=5:1)で精製し、得白色固体化合物188-2(500mg,収率72%)。MS ESI計算値C12H18BrN3O2S[M+H]+350、実測値350。
ステップ2:Pd(dppf)Cl2(102mg,0.14mmol)を化合物188-2(500mg,1.4mmol)、化合物3(432mg,1.7mmol)及びAcOK(300mg,2.8mmol)のジオキサン(10mL)の溶液に加え、反応液を70℃で2時間撹拌し、LCMSで反応終了まで検知した。その後、混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(PE:EtOAc=1:1)で精製し、黄色固体の化合物188-4(460mg,収率100%)を得た。MS ESI計算値C12H20BN3O4S[M+H]+314、実測値314。
ステップ3:表題化合物(120mg,23%)は、黄色固体の化合物として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.90(s,1H),8.50(d,J=2.0Hz,1H),8.33(d,J=6.8Hz,1H),7.90-7.73(m,7H),6.82(d,J=8.8Hz,1H),4.28-4.22(m,4H),3.80(s,3H),3.29(dd,J=4.4,12.8Hz 2H),2.96(s,3H),1.51(d,J=7.2Hz,6H)。MS ESI計算値C29H29N5O3S[M+H]+528、実測値528。
実施例189
4-(3-(6-(4-(2-ヒドロキシ-アセチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-ピリジン-3-イル)-4-メトキシ-キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物189-2(227mg,1.7mmol)を化合物189-1(300mg,1.1mmol)及びDIPEA(430mg,3.3mmol)のDCM(30mL)の溶液に加え、反応液を0℃で30分間撹拌し、LCMSで反応終了まで検知した。その後、混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(PE:EtOAc=5:1)で精製し、赤色油状の化合物189-3(260mg,収率63%)を得た。MS ESI計算値C15H20BrN3O3[M+H]+370、実測値370。
ステップ2:Pd(dppf)Cl2(102mg,0.14mmol)を化合物189-3(260mg,0.7mmol)、189-4(213mg,0.84mmol)及びAcOK(205mg,2.1mmol)のジオキサン(6mL)の溶液に加え、反応液を100℃で2時間撹拌し、LCMSで反応終了まで検知した。その後、混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(PE:EtOAc=1:1)で精製し、黄色固体の化合物189-5(170mg,収率70%)を得た。MS ESI計算値C15H22BN3O5[M+H]+336、実測値336。
ステップ3:化合物189-7(60mg,22%)は、白色固体として上記方法で調製した。MS ESI計算値C32H31N5O4[M+H]+550、実測値550。
ステップ4:NaOH(132mg,3.3mmol)を化合物189-7(60mg,0.11mmol)のMeOH(2mL)/THF(2mL)/H2O(2mL)の溶液に加え、反応体系を室温で2時間撹拌した。LC−MSで反応完了まで検知した。混合物を水に注ぎ、EtOAcで洗浄し、水相を1N HClでpH=4に酸性化した後、E.Aで抽出し、有機相を無水Na2SO4乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た、粗生成物をTLC(DCM:MeOH=20:1)でさらに精製し、白色固体として表題化合物(10mg)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.91(s,1H),8.51(s,1H),8.35-8.33(m,1H),7.86-7.70(m,7H),6.87(d,J=8.8Hz,1H),3.80(s,3H),1.67(s,3H),1.44(m,6H)。MS ESI計算値C30H29N5O3[M+H]+508、実測値508。
実施例190
4-(4-メトキシ-3-(4-(5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)フェニル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
化合物190-1(0.185g,0.5mmol)及び190-2(0.12g,0.6mmol)のトルエン溶液(30mL)にPd2(dba)3(45mg,0.05mmol)、キサントフォス(50mg,0.1mmol)及びKOtBu(0.23g,2mmol)を加え、反応混合物を窒素雰囲気下、120℃で5時間撹拌した後、水に注ぎ、混合物をエチルエーテル(3×30mL)で抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、殘留物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(70mg,収率30%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.88(s,1H),8.40(t,J=4.8Hz,1H),7.75-7.74(m,4H),7.62-7.52(m,4H),7.04(d,J=8.4Hz,2H),4.93(d,J=16Hz,1H),4.69(s,1H),4.45(d,J=12.0Hz,1H),3.88-3.81(m,5H),1.64(d,J=9.8Hz,3H)。MS ESI計算値C30H23F3N6O[M+H]+541、実測値541。
実施例191
4-(3-(4-(4-アセチル3-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-5-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:0℃で、化合物191-1(10g,135mmol)のカルビノール(100mL)の溶液にベンゼンホルムアルデヒド(29g,270mmol)を加え、反応液を室温で2時間撹拌し、再び0℃まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(10g,270mmol)を少しずつ加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、減圧濃縮した。残留物を水及びジクロロメタンで希釈した後、ろ過した。有機相を収集し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、透明オイル状物の化合物191-2(14g,収率40%)を得た。MS ESI計算値C17H22N2[M+H]+255、実測値255。
ステップ2:2,3-ジブロミドプロピオン酸メチル(16.5mL、55mmol)及び化合物191-2(14g,55mmol)のトルエン(50mL)の溶液にジイソプロピルエチルアミン(33mL、239mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した後、酢酸エチルで希釈し、塩水で洗浄した。有機層を収集し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色液体の化合物191-3(12.5g,収率66%)を得た。MS ESI計算値C21H26N2O2[M+H]+339、実測値339。
ステップ3:化合物191-3(5.6g,15.9mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)の溶液に甲種臭化マグネシウム(48mL、143mmol)を一滴ずつ加えた。反応液を室温で1時間撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウムに注ぎ、水層を酢酸エチルで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、化合物191-4(3.3g,収率61%)を得、それを直接に次のステップで用いる。MS ESI計算値C22H30N2O[M+H]+339、実測値339。
ステップ4:室温で、化合物191-4(3.3g,9.8mmol)及びPd/C(330mg)のカルビノール(50mL)溶液を水素ガス(50psi)で24時間撹拌した。反応液をろ過し、濃縮し、薄黄色オイル状物の化合物191-5(1.4g,収率82%)を得た。MS ESI計算値C8H18N2O[M+H]+159、実測値159。
ステップ5:化合物191-7(120mg,収率25%)は、薄黄色のオイル状物として上記方法で調製した。MS ESI計算値C31H32N4O2[M+H]+493、実測値493。
ステップ6:表題化合物(13mg,収率12%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.89(s,1H),8.34-8.31(m,1H),7.84-7.77(m,4H),7.69-7.65(m,2H),7.58(d,J=8.4Hz,2H),6.86(d,J=8.4Hz,2H),4.41-4.3
1(m,1H),4.11-4.01(m,1H),3.91-3.81(m,2H),3.72(s,3H),3.71-3.62(m,1H),3.32-3.21(m,1H),2.23(s,3H),1.35(d,J=7.6Hz,3H),1.29(s,6H)。MS ESI計算値C33H34N4O3[M+H]+535、実測値535。
実施例192
4-(3-(4-((2S、6S)-2-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-6-メチルモルホリノ)フェニル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物192-1(2g,26.67mmol)、ベンゼンホルムアルデヒド(2.8mL,29mmol)及び硫酸マグネシウム(8g)のジクロロメタン(70mL)溶液を室温で16時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を乾燥するまで濃縮した。粗生成物をMeOH(70mL)に溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム(1g,26.6mmol)を加え、室温で5時間撹拌した。混合物を乾燥するまで濃縮し、1N希塩酸及び酢酸エチルで抽出した。水層をNaOH(2M)でpH=11にアルカリ化し、ジクロロメタンで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗化合物192-2(3.17g,72%)を得、さらに精製せずに次のステップに用いられる。MS ESI計算値C10H15NO[M+H]+166、実測値166。
ステップ2:化合物192-2(15g,91mmol)及び2-クロロアクリルニトリル(9.5g,109mmol)のテトラヒドロフラン(300mL)を室温で36時間撹拌し、反応体系にKOtBu(15.3g,136.5mmol)を加えた後、70℃に加熱し2時間撹拌し続けた。反応液を酢酸エチル及び水で抽出した。有機層を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、透明オイル状物として化合物192-4(3.5g,収率16%)を得た。MS ESI計算値C13H16N2O[M+H]+217、実測値217。
ステップ3:化合物192-3(1g,4.63mmol)及び濃硫酸(2.5mL)の
MeOH(15mL)溶液を100℃で一晩撹拌した。反応冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム(20mL)に加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィーで精製し、薄黄色オイル状物として化合物192-4(460mg,収率40%)を得た。MS ESI計算値C14H19NO3[M+H]+250、実測値250。
ステップ4:室温で、化合物192-4(260mg,1.04mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)の溶液に臭化メチルマグネシウム(1.4mL、4.16mmol)を加えた後、1時間撹拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム(1mL)で急冷した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮し、化合物192-5(200mg,収率77%)を得、それが直接に次のステップに用いられる。MS ESI計算値C15H23NO2[M+H]+250、実測値250。
ステップ5:化合物192-5(280mg,1.12mmol)及びPd/C(100mg)のEtOH(10mL)溶液を75℃に加熱し、水素ガス(50psi)で2時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、ろ過し、ろ液を濃縮し、透明オイル状物の化合物192-6(170mg,収率95%)を得た。MS ESI計算値C8H17NO2[M+H]+160、実測値160。
ステップ6:表題化合物(50mg,収率28%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm 8.90(s,1H)8.36-8.32(m,1H)7.85-7.78(m,4H)7.70-7.65(m,2H)7.60-7.58(d,J=8,2H)7.07-7.05(d,J=8,2H)3.87-3.76(m,1H)3.72(s,3H)3.642-3.52(m,3H)2.73-2.68(m,1H)2.55-2.49(m,2H)1.32-1.28(m,9H)。MS ESI計算値C31H31N3O3[M+H]+494、実測値494。
実施例193
4-(3-(6-((3S、5R)-4-(2-フルオロプロピオニル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:窒素雰囲気下で、化合物193-1(8.0g,23.6mmol)、化合物193-2(4.5g,28.3mmol)及び炭酸ナトリウム(6.3g,59mmol)のテトラヒドロフラン(160mL)及び水(32mL)の溶液にPd(dppf)Cl2(1.7g,2mmol)を加えた。反応混合物を80℃に加熱し、16時間撹拌した。反応液を冷却した後、酢酸エチルで抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として化合物193-3(8.51g,収率97%)を得た。MS ESI計算値C22H14ClN3O[M+H]+372、実測値372。
ステップ2:窒素雰囲気下で、化合物193-3(8.51g,23mmol)、化合物193-4(2.88g,25mmol)、NaOtBu(5.51g,57mmol)及びキサントフォス(2.65g,4.6mmol)のトルエン溶液(100mL)にPd2(dba)3(2.1g,2.3mmol)を加えた。反応液を130℃に加熱し16時間撹拌した。混合物を冷却し、酢酸エチルで抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として化合物193-5(4g,収率39%)を得た。MS ESI計算値C28H27N5O[M+H]+450、実測値450。
ステップ3:化合物193-5(1g,2.23mmol)及びHATU(1.35g,3.56mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液に化合物193-6(294mg,3.34mmol)及びピリジン(440mg,5.57mmol)を加え、反応を一晩還流し、濃縮した。残留物を酢酸エチル及び水で抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、薄黄色固体として化合物193-7(226mg,収率20%)を得た。MS ESI計算値C31H29N5O3[M+H]+520、実測値520。
ステップ4:化合物193-7(226mg,0.44mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)の溶液に水素化ホウ素ナトリウム(33mg、0.87mmol)を加えた。反応液を室温で1時間撹拌し、水で急冷した(2滴)。混合物を硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥するまで濃縮した。残留物を調製型HPLCで精製し、白色固体として化合物193-8(220mg,収率97%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3
)δ8.90(s,1H),8.50(d,J=4.0Hz,1H),8.31(s,1H),7.90-7.79(m,5H),7.72-7.68(m,2H),6.87-6.85(d,J=8.0Hz,1H),4.75-4.74(m,1H),4.46-4.43(m,2H),4.22-4.19(m,1H),4.02-4.00(m,1H),3.83-3.81(m,1H),3.79(s,3H),3.20-3.12(m,2H),1.53-1.47(m,3H),1.43-1.40(m,6H)。MS ESI計算値C31H31N5O3[M+H]+522、実測値522。
ステップ5:0℃で、化合物193-8(120mg,0.23mmol)のジクロロメタン(10mL)の溶液にDAST(740mg,4.6mmol)を加えた。前記反応液を室温で1時間撹拌し、混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウムで3回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮し、残留物を調製型TLCで精製し、白色固体として表題化合物(41mg,収率33%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.94(s,1H),8.55(s,1H),8.37(d,J=8.0Hz,1H),7.94-7.83(m,5H),7.76-7.72(m,2H),6.90(d,J=8.4Hz,1H),5.46-5.35(m,1H),4.84(brs,1H),4.51-4.21(m,3H),3.83(s,3H),3.36-3.19(m,2H),1.72-1.64(m,3H),1.53-1.45(m,6H)。MS ESI計算値C31H30FN5O2[M+H]+524、実測値524。
表18に示す化合物は、化合物193-5と対応する酸とで合成できる。
実施例205
4-(4-メトキシ-3-(6-(8-プロピオニル-3,8-ジアザ-ビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)-ピリジン-3-イル)-キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物205-1(100mg,0.47mmol)、アセチルクロライド(87mg,0.94mmol)のジクロロメタン(3mL)の溶液に炭酸カリウム(27.6g,0.2mol)を加え、室温で1時間撹拌した後、ろ過し、ろ液を濃縮した後、黄色油状液体(95%)として120mgの化合物205-2を得た。
ステップ2:トリフルオロ酢酸(3mL)に化合物205-2(120mg,0.47mmol)のジクロロメタン(6mL)溶液を滴下し、滴下終了後、室温で1時間させた後、溶媒を蒸発した後、茶色油状液体として80mgの化合物205-3を得た(収率95%)。
ステップ3:化合物205-3(70mg,0.4mmol)及び化合物205-4(73mg,0.4mmol)のDMF(2mL)の溶液に炭酸カリウム(100mg,0.8mmol)を加えた後、再び120℃で2時間反応させ、反応を冷却した後水に注ぎ、酢酸エチルで(10mL)抽出し、抽出液を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、真空濃縮後、白色固体として40mgの化合物205-5を得た(収率31%)。MS ESI計算値C14H18BrN3O[M+H]+325、実測値325。
ステップ4:化合物205-5(33mg,0.1mmol)、化合物205-6(50mg,0.2mmol)、Pd(dppf)Cl2(8mg,0.01mmol)及び酢酸カリウム(20mg,0.2mmol)を1,4-ジオキサン(2mL)に加え、窒素雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。混合物を珪藻土でろ過し、ろ液を真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、白色固体として化合物205-7(20mg,収率95%)を得た。MS ESI計算値C14H20BN3O3[M+H]+290、実測値290。
ステップ5:表題化合物(10mg,収率20%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.89(s,1H),8.49-8.
50(d,J=2.4Hz、1H),8.31-8.33(m,1H)7.78-7.86(m,5H)7.68-7.72(m,2H)6.73-6.75(d,J=8.8Hz,1H)4.93-4.95(d,J=5.2Hz,2H),4.36-4.38(d,J=6.0Hz,2H),4.24-4.27(m,2H)3.92-3.94(m,2H)3.78(s,3H)3.12-3.25(d d,J=10.8Hz 2H)2.38-2.47(m,2H)1.95-2.03(m,4H)1.22-1.25(t,J=14.8Hz 3H)。MS ESI計算値C31H29N5O2[M+H]+504、実測値504。
実施例206
4-(3-(6-((3S、5R)-3,5-ジメチル-4-(チアゾール-2-イル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:窒素雰囲気下で、化合物206-1(250mg,0.71mmol)及び化合物206-2(216mg,0.85mmol)のジオキサン(5mL)溶液にPd(dppf)2Cl2(50mg,0.07mmol)及び酢酸カリウム(150mg,1.42mmol)を加えた。反応液は、120℃で4時間撹拌し、直接に次のステップで用いられる。
ステップ2:表題化合物(30mg収率12%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.86(s,1H),8.49(s,1H),8.33(d,J=8.0Hz,1H),7.85-7.55(m,7H),7.23(d,J=4.0Hz,1H),6.87(d,J=8.8Hz,1H),6.57(d,J=4.0Hz,1H),4.33-4.28(m,4H),3.78(s,3H),3.35-3.30(m,2H),1.43(d,J=6.8Hz,6H)。MS ESI計算値C31H28N6OS[M+H]+533、実測値533。
実施例207
4-(4-メトキシ-3-(4-(2-(ピリジン-4-イル)アセチル)ピペラジン-1-イル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:窒素雰囲気下で、化合物207-1(1g,3mmol)及びピペラジン(270mg,3mmol)のトルエン溶液(15mL)にtert-ブトキシナトリウム(900mg,9mmol)、Pd2(dba)3(270mg,0.3mmol)及びキサントフォス(350mg,0.6mmol)を加えた。反応混合物を130℃で3時間撹拌した。混合物を真空濃縮し、粗生成物をカラム(酢酸エチル/カルビノール=1:1)で精製し、黄色固体として化合物207-2(420mg,収率42%)を得た。MS ESI計算値C21H20N4O[M+H]+345、実測値345。
ステップ2:化合物207-2(69mg,0.2mmol)、化合物207-3(144mg,1mmol)のDMF溶液にジイソプロピルエチルアミン(260mg,2mmol)及びHATU(380mg,1mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(20mg,21%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.68(s,1H),8.59(d,J=8.0Hz,2H),7.75-7.73(m,4H),7.61-7.59(m,2H),7.24-7.22(m,2H),4.09(s,3H),3.88-3.85(m,2H),3.80(s,2H),3.68-3.65(m,2H),3.28-3.25(m,2H),3.18-3.15(m,2H)。MS ESI計算値C28H25N5O2[M+H]+464、実測値464。
表19に示す化合物は、化合物207-2と対応する酸とで合成できる。
実施例217
4-(3-(4-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
化合物217-1(490mg,1.1mmol)、化合物217-2(253mg,1.7mmol)、Pd(dppf)Cl2(81mg,0.11mmol)及び炭酸ナトリウム(233mg,2.2mmol)をTHF/H2O(10:1,11mL)に加え、窒素雰囲気下で、80℃で一晩撹拌した。混合物を珪藻土でろ過し、ろ液を水で洗浄し(50mL)、酢酸エチル(100mL)で抽出し、抽出液を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、真空濃縮した。残留物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(200mg,収率45%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.93(s,1H),8.31(d,J=8.0Hz,1H),7.76-7.74(m,6H),7.48-7.38(m,1H),6.60(s,2H),4.27(s,3H),3.83(s,4H),3.41(s,4H),2.51(s,6H)。MS ESI計算値C28H27N5O[M+H]+450、実測値450。
実施例218
4-(3-(4-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)-4-(トリフルオロメチル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物218-1(300mg,0.55mmol)及び化合物218-2(210mg,1.1mmol)のDMF(10mL)の溶液にヨウ化銅(I)(155mg,0.82mmol)及びフッ化カリウム(32mg,0.55mmol)を加えた。前記懸濁液を110℃で3時間撹拌した後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥及び濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として化合物218-3(200mg,収率70%)を得た。MS ESI計算値C28H22F3N5O2[M+H]+518、実測値518。
ステップ2:化合物218-3(200mg,0.38mmol)のTHF(20mL)の溶液に、0℃でMeMgBr溶液(3M,0.13mL,0.38mmol)を加えた。混合物を0℃で2時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウムに注ぎ、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。粗生成物を調製型HPLCで精製し、黄色固体として表題化合物(30mg,収率15%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.96(s,1H),8.36(s,1H),8.22(d,J=8.0Hz,1H),7.75-7.53(m,7H),6.75-6.70(m,1H),3.77(t,J=4.4Hz,4H),3.40(t,J=4.4Hz,4H),1.56(s,6H)。MS ESI計算値C29H26F3N5O[M+H]+518、実測値518。
実施例219
4-(4-ブロミド-3-(4-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)-3-メチルピペラジン-1-イル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:0℃で、化合物219-1(30g,0.3mol)及びジイソプロピルエチルアミン(40g,0.3mol)のジクロロメタン溶液(200mL)にベンジルオキシカルボニルクロリド(17g,0.1mol)を加え、室温で3時間撹拌した後、溶媒を除去し、粗生成物をカラムで精製し、黄色オイル状物2(11g,収率47%)を得た。MS ESI計算値C13H18N2O2[M+H]+235、実測値235。
ステップ2:化合物219-2(2.25g,14.5mmol)及び化合物219-3(3.41g,14.5mmol)のDMF溶液(10mL)に炭酸カリウム(4g,0.029mol)を加えた。前記混合物を160℃で4時間撹拌し、水に注いだ。混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、化合物219-4(2.8g,収率52%)を得た。MS ESI計算値C20H23N3O4[M+H]+370、実測値370。
ステップ3:0℃で、化合物219-4(370mg,1mmol)のTHF(10mL)の溶液に、臭化メチルマグネシウム溶液(3.3ml、11mmol)をゆっくり加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した後、80℃に温め、2時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ、混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体として化合物219-5(100mg,収率42%)を得た。MS ESI計算値C13H21N3O[M+H]+236、実測値236。
ステップ4:表題化合物(120mg,収率23%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.74(s,1H),8.39-8.34(m,2H),7.76-7.63(m,5H),6.67-6.61(m,1H),4.65(brs,1H),4.22-4.19(m,1H),3.62-3.32(m,4H),3.20-3.01(m,4H),1.60(s,6H),1.47(d,J=6.4Hz,3H)。MS ESI計算値C29H28BrN5O[M+H]+542、実測値542。
実施例220
4-(3-(4-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物220-1(5g,36.9mmol)、化合物220-2(5.34g,28.8mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(7ml、40mmol)のDME(30mL)の溶液を高圧釜により130℃で一晩加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し(200mL)、10%水酸化ナトリウム水溶液で2回洗浄し、クエン酸及び塩水で1回洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として化合物220-3(7.7g,収率85%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.81(s,1H)8.04(d,J=12.0Hz,1H)6.59(d,J=8.0Hz,1H)4.37-4.31(m,2H)3.70-3.67(m,4H)3.56-3.54(m,4H)1.49(s,9H)1.39-1.36(m,3H)。MS ESI計算値C17H25N3O4[M+H]+336、実測値336。
ステップ2:臭化メチルマグネシウム溶液(24ml、71.6mmol)を化合物220-3(6g,17.9mmol)のTHF(80mL)の溶液に一滴ずつ加え、室温で3時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム(10mL)で反応物を急冷し、EtOAc(200mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として化合物220-4(4.3g,収率74%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.30(s,1H)7.68-7.60(m,1H)6.64(d,J=8.0Hz,1H)3.54-3.52(m,8H)1.57(s,6H)1.49(s,9H)。MS ESI計算値C17H27N3O3[M+H]+322、実測値322。
ステップ3:化合物220-4(3g,9.33mmol)のジクロロメタン(30mL)の溶液にトリフルオロ酢酸(15mL)を加えた。その後、混合物を室温で30分間撹拌した。水酸化ナトリウム(6M)でpH=9にアルカリ化した後、クロロホルムで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、薄黄色固体として化合物220-5(1.6g,収率75%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.22(s,1H)7.71-7.68(m,1H)6.80-6.75(m,1H)3.47-3.40(m,4H)2.94-2.88(m,4H),1.51(s,6H)。MS ESI計算値C12H19N3O[M
+H]+222、実測値222。
ステップ4:表題化合物(21mg,収率11%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.79(s,1H)8.36-8.35(m,1H)8.24-8.22(m,1H)7.81-7.78(m,4H)7.76-7.70(m,1H)7.60-7.59(m,2H)6.75-6.73(m,1H)4.16(s,3H)3.78-3.76(m,4H)3.42-3.39(m,4H)1.67(s,1H)1.60(s,6H)。MS ESI計算値C29H29N5O2[M+H]+480、実測値480。
表20に示す化合物は、化合物220-6と対応するアミンとで合成できる。
実施例227
4-(3-(4-(2,6-ジメチル-モルホリン-4-イル)-ピペリジン-1-イル)-4-メトキシ-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物227-1(2.0g,10mmol)及びシス-2,6-ジメチルモルホリン(1.25g,11mmol)のジクロロメタン(40mL)の溶液を0℃で1時間撹拌した後、20℃で酢酸水素化ホウ素ナトリウム(5.3g,25mmol)を加え、20℃で5時間撹拌した。その後、反応物を飽和炭酸ナトリウム水溶液で急冷した後、ジクロロメタン(30×2mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=5:1-1:1)、白色固体として化合物227-2(1.5g,50%)を得た。MS ESI計算値C16H30N2O3[M+H]+299,測定値299。
ステップ2:化合物227-2(3.0g,10mmol)のカルビノール(20mL)の溶液にHCl(4Mカルビノール溶液、10mL)を加えた。得られた溶液を20℃で4時間撹拌した後、減圧濃縮した。得られた黄色固体は、さらに精製せずに直接に次のステップで用いられる(1.9g,99%)。MS ESI計算値C11H22N2O[M+H]+199,測定値199。
ステップ3:化合物227-3(1.0g,5.0mmol)及び8-ブロミド-3-ヨウ素-4-メトキシキノリン(1.4g,4mmol)のトルエン(30mL)溶液に、窒素雰囲気下でPd2(dba)3(180mg,0.2mmol)、キサントフォス(290mg,0.5mmol)及びtert-ブトキシナトリウム(1.0g,10mmol)を加え、反応混合物を120℃で5時間撹拌した後、水に注ぎ、エチルエーテル(3×3mL)で抽出し、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、殘渣をカラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=1:1-1:2)、黄色固体として化合物227-4(0.36g,50%)を得た。MS ESI計算値C21H28BrN3O2[M+H]+435,測定値435。
ステップ4:表題化合物(0.1g,40%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.75(s,1H),8.23-8.15
(m,1H),7.79-7.74(m,4H),7.58-7.46(m,2H),4.11(s,3H),3.72-3.65(m,4H),2.90-2.84(m,4H),2.35-2.28(m,1H),2.20-2.10(m,2H),1.90-1.80(m,2H),1.77-1.67(m,2H),1.21(d,J=5.6Hz,6H)。MS ESI計算値C28H32N4O2[M+H]+457,測定値457。
実施例228
4-(3-(3-(2,6-ジメチル-モルホリン-4-イル)-アザシクロブタン-1-イル)-4-メトキシ-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物228-1(1.7g,10mmol)及びシス-2,6-ジメチルモルホリン(1.4g,12mmol)のジクロロメタン(30mL)の溶液を0℃で1時間撹拌した後、20℃で酢酸水素化ホウ素ナトリウム(6.0g,30mmol)を加え、20℃で5時間撹拌した。反応物を飽和炭酸ナトリウム水溶液で急冷した後、ジクロロメタン(30×2mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル5:1-1:1)、白色固体として化合物228-2(1.8g,67%)を得た。MS ESI計算値C14H26N2O3[M+H]+271,測定値271。
ステップ2:化合物228-2(2.6g,10mmol)のカルビノール(20mL)の溶液にHCl(4Mカルビノール溶液、10mL)を加えた。得られた溶液を20℃で4時間撹拌した後、減圧濃縮した。得られた黄色固体は、さらに精製せずに直接に次のステップで用いられる(1.6g,99%)。MS ESI計算値C9H18N2O[M+H]+171,測定値171。
ステップ3:化合物228-3(1.1g,3mmol)及び8-ブロミド-3-ヨウ素-4-メトキシキノリン(0.55g,3.3mmol)のトルエン(10mL)の溶液に、窒
素雰囲気下でPd2(dba)3(90mg,0.1mmol)、キサントフォス(120mg,0.2mmol)及びtert-ブトキシナトリウム(0.6g,6mmol)を加え、反応混合物を120℃で5時間撹拌した後、水に注ぎ、エチルエーテル(3×3mL)で抽出し、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、殘渣をカラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=1:1-1:2)、黄色固体として化合物228-4(0.57g,47%)を得た。MS ESI計算値C19H24BrN3O2[M+H]+407,測定値407。
ステップ4:表題化合物(0.045g,10%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.50(s,1H),8.09(d,J=8.0Hz,1H),7.80-7.65(m,6H),4.56(brs,2H),4.41(brs,2H),4.06(brs,2H),3.94(s,3H),3.91(brs,1H),3.49(d,J=7.6Hz,2H),2.34(t,J=11.6Hz,2H),1.26(d,J=6.0Hz,6H)。MS ESI計算値C26H28N4O2[M+H]+429,測定値429。
実施例229
4-(3-(3-(2,6-ジメチル-モルホリン-4-イル)-ピロリジン-1-イル)-4-メトキシ-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物229-1(2.0g,10mmol)及びシス-2,6-ジメチルモルホリン(1.25g,11mmol)のジクロロメタン(40mL)の溶液を0℃で1時間撹拌した後、20℃で酢酸水素化ホウ素ナトリウム(6.0g,30mmol)を加え、20℃で5時間撹拌した。その後、反応物を飽和炭酸ナトリウム水溶液で急冷した後、ジクロロメタン(30×2mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=5:1-1:1)、白色固体として化合物229-2(1.5g,60%)を得た。MS ESI計算値C18H26N2O3[M+H]+319,測定値319
。
ステップ2:化合物229-2(0.65g,2mmol)のカルビノール(10mL)溶液にPd/C(100mg)を加え、20℃、30psiで混合物を4時間水素化した。その後、混合物をろ過し、減圧濃縮した。得られた黄色固体は、さらに精製せずに直接に次のステップで用いられる(0.37g,99%)。MS ESI計算値C10H20N2O[M+H]+185,測定値185。
ステップ3:化合物229-3(0.4g,1.1mmol)及び8-ブロミド-3-ヨウ素-4-メトキシキノリン(0.2g,1.1mmol)のトルエン(10mL)の溶液に、窒素雰囲気下でPd2(dba)3(90mg,0.1mmol)、キサントフォス(120mg,0.2mmol)及びtert-ブトキシナトリウム(0.4g,3mmol)を加え、反応混合物を120℃で5時間撹拌した後、水に注ぎ、エチルエーテル(3×3mL)で抽出し、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=1:1-1:2)、黄色固体として化合物229-4(0.36g,42%)を得た。MS ESI計算値C20H26BrN3O2[M+H]+421,測定値421。
ステップ4:表題化合物(0.13g,60%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.68(s,1H),8.14-8.12(m,1H),7.72-7.65(m,4H),7.49-7.47(m,2H),4.04(s,3H),3.64-3.60(m,4H),2.82-2.78(m,4H),2.24-2.20(m,1H),2.00-1.92(m,2H),1.86-1.72(m,2H),1.68-1.56(m,2H),1.16(d,J=6.0Hz,6H)。MS ESI計算値C27H30N4O2[M+H]+443,測定値443。
実施例230
4-(3-(3-(2,6-ジメチル-モルホリン-4-イル)-8-アザ-ビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-4-メトキシ-キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物230-1(4.5g,20mmol)及びシス-2,6-ジメチルモルホリン(2.5g,22mmol)のジクロロメタン(60mL)の溶液に、0℃で酢酸水素化ホウ素ナトリウム(6.3g,30mmol)を加え、混合物を25℃で12時間撹拌した。その後、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、硫酸
ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)、白色固体として化合物230-2(1.1g,17%)を得た。MS ESI計算値C18H32N2O3[M+H]+325,測定値325。
ステップ2:化合物230-2(324mg,1mmol)のカルビノール(5mL)の溶液にHCl(4Mカルビノール溶液、10mL)を加えた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した後、減圧濃縮した。得られた黄色固体は、さらに精製せずに直接に次のステップで用いられる(224mg,100%)。MS ESI計算値C13H24N2O[M+H]+225,測定値225。
ステップ3:表題化合物(40mg,8.3%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.71(s,1H),8.24-8.21(m,1H),7.82-7.75(m,4H),7.59-7.57(m,2H),4.75-4.60(m,2H),3.97(s,3H),3.74-3.68(m,3H),3.52(d,J=12.0Hz,2H),2.62-2.50(m,2H),2.20-2.18(m,4H),2.00-1.89(m,2H),1.21(d,J=6.4Hz,6H)。MS ESI計算値C30H34N4O2[M+H]+483,測定値483。
実施例231
4-(3-(4'-ヒドロキシ-4,6-ジメチル-3',4',5',6'-テトラヒドロ-2'H-[2,4']ビピリジン1'-イル)-4-メトキシ-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物231-1(10g,82mmol)のHBr(41mL)の溶液にBr2(36.8g,0.23mmol)を加え、-10℃で10分間撹拌した。その後、亜硝酸ナトリウム(14.1g,210mmol)を加え、反応温度を0℃以下に維持
した。反応混合物を30分間撹拌した。その後、水酸化ナトリウム溶液(35gを35mL水に溶解させたもの)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)、薄黄色オイル状物として化合物231-2(3.36g,22%)を得た。MS ESI計算値C7H8BrN[M+H]+187,測定値187。
ステップ2:化合物231-2(3.36g,18.1mmol)のTHF(70mL)の溶液に、-70℃でn−ブチルリチウム(8mL,19.91mmol)を加え、1時間撹拌した。その後、-70℃で、化合物231-3(4.32g,21.71mmol)を加えた。室温までゆっくり温め、室温で2時間撹拌した。その後、反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(2mL)で急冷し、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)、薄黄色オイル状物の化合物231-4(3.11g,56%)を得た。MS ESI計算値C17H26N2O3[M+H]+307,測定値307。
ステップ3:化合物231-4(2g,6.5mL)のジクロロメタン(30mL)の溶液に、トリフルオロ酢酸(6mL)を一滴ずつ加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。その後、6NのNaOHでpH=9にアルカリ化し、クロロホルム(70×3mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、黄色固体の粗化合物231-5(1.197g,89%)を得、それがさらに精製せずに次のステップで用いられる。MS ESI計算値C12H18N2O[M+H]+207,測定値207。
ステップ4:表題化合物(18mg,9.5%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.89(s,1H),8.24-8.21(m,1H),7.83-7.76(m,4H),7.60-7.56(m,2H),7.01(s,1H),6.94(s,1H),5.74(s,1H),4.19(s,3H),3.63-3.49(m,4H),2.54(s,3H),2.37(s,3H),2.28-2.21(m,2H),1.79-1.76(m,2H)。MS ESI計算値C29H28N4O2[M+H]+465,測定値465。
実施例232
4-(3-(4-(2,6-ジメチル-モルホリン-4-イル)-シクロヘキシル)-4-メトキシ-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物232-1(20g,0.13mol)、シス-2,6-ジメチルモルホリン(14.74g,0.13mol)及び酢酸(7.69mg,0.13mol)の1,2-ジクロロエタン(400mL)の溶液に、0℃で酢酸水素化ホウ素ナトリウム(54.3g,0.26mol)を加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。その後、10%水酸化ナトリウム水溶液(200mL)をゆっくり滴下(20分間)、急冷し、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、白色固体として化合物232-3(30g,92%)を得た。MS ESI計算値C14H25NO3[M+H]+256,測定値256。
ステップ2:化合物232-3(10g,39.2mmol)のTHF(200mL)の溶液に7NHCl水溶液(40mL)を加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。その後、2N NaOH水溶液(500mL)で反応物を急冷し、酢酸エチル(1X)及びジクロロメタン(3X)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、白色固体の粗化合物232-4(8g,96%)を得た。MS ESI計算値C21H12NO2[M+H]+212,測定値212。
ステップ3:化合物232-4(3g,14.2mmol)のTHF(50mL)の溶液に、0℃でLiHMDS(17mL,17mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。その後、N、N-ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アニリン(5.58g,15.6mmol)を加え、前記混合物を25℃で6時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)、白色固体として化合物232-5(2.3g,47%)を得た。MS ESI計算値C13H20F3NO4S[M+H]+344,測定値344。
ステップ4:化合物232-5(0.76g,2.2mmol)及び化合物232-6(0.67g,2.6mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(dppf)Cl2(0.4mg,0.11mmol)及び酢酸カリウム(0.65g,6.6mmol)を加えた。反応混合物を100℃で15時間撹拌した後、水に注ぎ、酢酸エチル(50×2mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)、黄色固体として化合物232-7(0.35g,49%)を得た。MS
ESI計算値C18H32BNO3[M+H]+322,測定値322。
ステップ5:化合物232-7(600mg,1.87mmol)及び化合物232-8(601mg,1.56mmol)のTHF(10mL)及び水(2mL)溶液に、窒素雰囲気下でPd(dppf)Cl2(113.8mg,0.16mmol)及び炭酸ナトリウム(412mg,3.89mmol)を加えた。反応混合物を80℃で4時間撹拌した後、酢酸エチル(50×2mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)、白色固体として化合物232-7(400mg,48%)を得た。MS ESI計算値C29H31N3O2[M+H]+454,測定値454。
ステップ6:化合物232-9(100mg,0.22mmol)の酢酸エチル(20mL)の溶液にPd/C(100mg)を加え、20℃、水素ガスで50時間水素化した。その後、混合物をろ過し、減圧濃縮した。得られた黄色固体を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(27mg,54%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.99(s,1H),8.17-8.15(J=8Hz,d,1H),7.94-7.92(d,J=12Hz,2H),7.85-7.83(d,J=8Hz,2H),7.80-7.78(J=8Hz,d,1H),7.74-7.72(J=8Hz,d,1H),3.98(s,3H)3.54(s,2H),3.18-3.17(J=4Hz,d,1H),3.54(s,1H),2.76-2.74(J=8Hz,d,2H),1.95-1.71(m,8H),1.49-1.44(m,2H),1.07-1.05(J=8Hz,d,6H)。MS ESI計算値C29H33N3O2[M+H]+465,測定値465。
実施例233
4-(3-(4-(2,6-ジメチル-モルホリン-4-イル)-3-フルオロピペリジン-1-イル)-4-メトキシ-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物1(3.0g,13.8mmol)及びシス-2,6-ジメチルモルホ
リン(1.7g,15.2mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液を20℃で0.5時間撹拌した後、20℃で酢酸水素化ホウ素ナトリウム(4.4g,20.7mmol)を加え、20℃で15時間撹拌した。その後、反応物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で急冷し、ジクロロメタン(50mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=8:1-1:1)、白色固体として化合物233-3(1.2g,27%)を得た。MS ESI計算値C16H29FN2O3[M+H]+317,測定値317。
ステップ2:化合物233-3(1.2g,3.8mmol)のカルビノール(10mL)の溶液にHCl(4Mカルビノール溶液、60mL)を加えた。得られた溶液を20℃で0.5時間撹拌した後、減圧濃縮した。得られた黄色固体は、さらに精製せずに直接に次のステップで用いられる(0.6g,75%)。MS ESI計算値C11H21FN2O[M+H]+217,測定値217。
ステップ3:表題化合物(27mg,15%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.73(s,1H),8.24-8.21(m,1H),7.80-7.75(m,4H),7.59-7.58(d,J=4Hz,2H),4.15(s,3H),4.03-4.00(m,1H),3.74-3.71(m,3H),3.07-2.92(m,4H),2.25-1.94(m,6H),1.21-1.19(d,J=8Hz,6H)。MS ESI計算値C28H31FN4O2[M+H]+475,測定値475。
表21に示す化合物は、化合物233-5と対応するアミンとで合成できる。
実施例235
4-(3-(4-(2,6-ジメチル-3-オキソ-モルホリン-4-イル)-ピペリジン-1-イル)-4-メトキシ-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物235-1(15g,64mmol)、化合物235-A(12mL,192mmol)及び酢酸(11.04mL,192mmol)のカルビノール(200mL)の溶液を20℃で1時間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(12.11g,192mmol)を一気に加えた、混合物を25℃で一晩撹拌した。LCMSで反応が完了したと検知した後、反応混合物をジクロロメタンで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、黄色オイル状物の化合物235-2(15.6g,83%)を得た。MS ESI計算値C16H24N2O3[M+H]+293,測定値293。
ステップ2:化合物235-2(1.36g,4.65mmol)のジクロロメタン(20mL)の溶液にトリエチルアミン(0.7g,7mmol)及び化合物235-B(0.59g,4.65mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。LCMSで反応完了を検知した後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上で精製し(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)、黄色オイル状物の化合物235-3(1.2g,67.4%)を得た。MS ESI計算値C19H27ClN2O4[M+H]+383,測定値383。
ステップ3:化合物235-3(760mg,2mmol)のTHF(10mL)の溶液にtert-ブトキシカリウム(225mg,2mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。LCMSで反応完了を検知した後、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、黄色オイル状物として化合物235-4(500mg,70%)を得た。MS ESI計算値C19H26N2O4[M+H]+347,測定値347。
ステップ4:化合物235-4(3.0g,8.6mmol)のカルビノール(10mL
)の溶液にPd/C(300mg)を加え、40psiで混合物を室温で一晩水素化した。その後、混合物をろ過し、減圧濃縮した。得られた無色オイル状物は、さらに精製せずに直接に次のステップで用いられる(1.3g,71%)。MS ESI計算値C11H20N2O2[M+H]+213,測定値213。
ステップ5:表題化合物(20mg,1.8%)は、黄色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.93(s,1H),8.35-8.32(m,1H),7.83-7.72(m,4H),7.59-7.57(m,2H),4.55-4.50(m,1H),4.49-4.45(m,1H),4.32(s,3H),4.15-4.02(m,2H),3.75-3.52(m,2H),3.22-3.02(m,4H),2.15-2.07(m,2H),2.05-1.92(m,2H),1.48(d,J=7.2Hz,3H)。MS ESI計算値C28H30N4O3[M+H]+471,測定値471。
実施例236
4-(4-シクロプロピル-3-(4-(5-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-ピリジン-2-イル)-3-オキソ-ピペラジン-1-イル)-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物236-1(4.35g,10mmol)、化合物236-2(1.0g,10mmol)、Pd2(dba)3(920mg,1.0mmol)、キサントフォス(1.15g,2.0mmol)及びtert-ブトキシナトリウム(2.0g,20mmol)をトルエン(30mL)に加え、窒素雰囲気下、120℃で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで(100mL)抽出し、抽出液を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として1.5gの化合物236-3を得た、収率37.5%。MS ESI計算値C20H15BrN4O[M+H]+407、実測値407。
ステップ2:化合物236-3(407mg,1.0mmol)、化合物236-4(870mg,10mmol)、n-BuPAd2(71mg,0.2mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.1mmol)及び炭酸セシウム(650mg,2.0mmol)をトルエン/水(5:1、12mL)に加え、窒素雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、酢酸エチル(50mL)で抽出し、抽出液を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として230mgの化合物236-5を得た(収率64%)。MS ESI計算値C23H20N4O[M+H]+369、実測値369。
ステップ3:化合物236-5(185mg,0.5mmol)、化合物236-6(86mg,0.5mmol)、Pd2(dba)3(46mg,0.05mmol)、キサントフォス(57.7mg,0.1mmol)及び炭酸セシウム(325mg,1.0mmol)をトルエン(10mL)に加え、窒素雰囲気下、120℃で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、酢酸エチル(100mL)で抽出し、抽出液を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、真空濃縮した。残留物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(80mg,収率32%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.78(s,1H),8.61-8.62(d,J=2.0Hz、1H),8.53-8.55(d,J=7.6Hz、1H),8.01-8.04(d,J=8.4Hz、1H),7.78-7.80(m,4H)7.61-7.67(m,2H)4.26-4.28(t,J=10.4Hz 2H),4.23(s,2H)3.74-3.76(t,J=10.8Hz 2H),2.11-2.15(m,1H)δ1.65(s,6H),1.34-1.37(m,2H)0.98-1.00(d,J=6.4Hz 2H)。MS ESI計算値C31H29N5O2[M+H]+504、実測値504。
実施例237
4-(4-シクロプロピル-3-(3-ヒドロキシ-4-(5-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-ピリジン-2-イル)-3-メチル-ピペラジン-1-イル)-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物237-1(150mg,0.4mmol)、化合物237-2(70mg,0.4mmol)、Pd2(dba)3(37mg,0.04mmol)、キサントフォス(45mg,0.08mmol)及び炭酸セシウム(260mg,0.8mmol)をトルエン(2mL)に加え、窒素雰囲気下、120℃で2時間撹拌した。混合物を水
に注ぎ、酢酸エチル(10mL)で抽出し、抽出液を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として80mgの化合物237-3を得た(収率39%)。MS ESI計算値C30H25N5O3[M+H]+504、実測値504。
ステップ2:化合物237-3(50mg,0.1mmol)をTHF(5mL)に溶解させ、-76℃で、臭化メチルマグネシウム(0.1ml、3Min Et2O)を溶液にゆっくり加え、前記温度に維持しながら撹拌し1時間反応させた後、塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチル(10mL)で抽出し、抽出液を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、真空濃縮した。残留物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(10mg,収率20%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.76(s,1H),8.66(s,1H),8.38-8.39(d,J=6.4Hz、1H),7.83-7.85(d d,J=2.0Hz、1H),7.80-7.83(m,4H)7.54-7.57(m,2H)6.25-6.33(m,2H)4.29(s,2H),3.84(s,3H)3.72-3.75(t,J=11.2Hz 2H),3.47-3.49(d,J=6.8Hz、2H),2.16(s,6H)1.92-1.95(m,1H),1.22-1.26(m,2H)0.75-0.79(m,2H)。MS ESI計算値C32H33N5O2[M+H]+520、実測値520。
実施例238
4-(3-(4-ヒドロキシ-4-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-1-イル)-4-メトキシキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物238-1(2.64g,7.8mmol)のトルエン(70mL)
の溶液に化合物238-2(930mg,6.5mmol)及びtert-ブトキシナトリウム(1.9g,19.5mmol)を加えた後、窒素雰囲気下でPd2(dba)3(595mg,0.65mmol)及びキサントフォス(750mg,1.3mmol)を加え、反応液を100℃まで温め、3時間撹拌した。溶媒をスピンドライし、水を加え(100mL)、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(PE/EtOAc=5/1)、黄色固体として化合物238-3(1g crude)を得た。MS ESI計算値C24H23N3O3[M+H]+402、実測値402。
ステップ2:化合物238-3(1g crude,2.5mmol)のTHF(15mL)の溶液に2NHCl(15mL)を加え、反応液を室温で3時間撹拌した。混合物を2N NaOH水溶液で急冷し、pH=7−8に調整した。水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色油状(380mg crude)として化合物238-4を得た。MS ESI計算値C22H19N3O2[M+H]+358、実測値358。
ステップ3:化合物238-5をTHF(150mL)に溶解させ、-70℃まで冷却し、n-BuLi(5mL,12.5mmol)を一滴ずつ加え、30分間反応後、アセトン(2mL,20mmol)を一滴ずつ加えた後、反応液を-70℃で1時間撹拌しながら反応させた。反応液を飽和塩化アンモニウム溶液で急冷し、水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(PE/EtOAc=3/1)、白色固体として化合物238-6(462mg,17.1%)を得た。MS ESI計算値C8H10BrNO[M+H]+216、実測値216。
ステップ4:化合物238-6(30mg,0.14mmol)をTHF(5mL)に溶解させ、-70℃まで冷却し、n-BuLi(0.12mL,0.31mmol)を一滴ずつ加え、30分間反応後、化合物238-4(50mg crude,0.14mmol)のTHF(2mL)の溶液を一滴ずつ加えた後、反応液を-70℃で1時間撹拌しながら反応させた。反応液を飽和塩化アンモニウム溶液で急冷し、水を(10mL)加え、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をprep-HPLC調製で分離し、黄色油状として表題化合物(3mg,4.3%)を得た。MS ESI計算値C30H30N4O3[M+H]+495、実測値495。
実施例239
3-(8-(4-シアノフェニル)-4-シクロプロピルキノリン-3-イル)-6-(2,6-ジメチル-モルホリン-4-イル)-ピリジン-2-カルボン酸
ステップ1:化合物239-1(5g,35mmol)及びK2CO3(10g,70mmol)をMeI(5g,35mmol)のDMF(40mL)の溶液に加え、反応を60℃で2時間撹拌し、LCMSで反応終了まで検知した。その後、2,6-ジメチルモルホリン(6.1g,53mmol)を反応体系に加え、110℃で2時間撹拌し、TLCで反応終了を検知した後、混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(MeOH:EtOAc=5:1)で精製し、油状の化合物239-3(3.5g,収率40%)を得た。MS ESI計算値C13H18N2O3[M+H]+251、実測値251。
ステップ2:NBS(1.6g,9mmol)を化合物239-3(5g,35mmol)のDMF(15mL)の溶液にゆっくり加え、反応を室温で6時間撹拌し、LCMSで反応終了まで検知した。その後、混合物を水に注ぎ、EtOAc(100×3mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(PE:EtOAc=5:1)で精製し、白色固体化合物239-4(3g,収率91%)を得た。MS ESI計算値C13H17BrN2O3[M+H]+329、実測値329。
ステップ3:化合物239-4(2g,6mmol)、化合物239-5(1.82g,7.2mmol)及びKOAc(1.2g,12mmol)をジオキサン(50mL)に溶解させた後、窒素雰囲気下で、それにPd(dppf)Cl2(440mg,0.6mmol)を加えた。反応を120℃で3時間撹拌した。反応終了後、混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(PE:EtOAc=5:1)で精製し、黄色固体化合物239-6(1.3g,60%)を得た。MS ESI計算値C19H29BN2O5[M+H]+377、実測値377。
ステップ4:化合物239-7(1.74g,4mmol)、化合物239-6(1.5g,4mmol)、及びNa2CO3(848mg,8mmol)をDMF(2mL)/H2O(2mL)/THF(10mL)に溶解させた後、Pd(dppf)Cl2(293mg,0.4mmol)を前記溶液に加えた。反応体系を70℃で一晩反応させた。LC
−MSで反応完了まで監視した後、混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(PE:EtOAc=2:1)で精製し、赤色固体の化合物239-8(474mg,21%)を得た。MS ESI計算値C29H25BrN4O3[M+H]+557、実測値557。
ステップ5:化合物239-8(474mg,0.85mmol)、シクロプロピルホウ酸(731mg,8.5mmol)及びNa2CO3(180mg,1.7mmol)をDMF(2mL)/H2O(2mL)/THF(10mL)に溶解させた後、Pd(dppf)Cl2(73mg,0.1mmol)を前記溶液に加えた。反応体系を70℃で一晩反応させた。LC−MSで反応完了まで監視した。混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(PE:EtOAc=2:1)で精製し、赤色固体の化合物239-9(200mg,21%)を得た。MS ESI計算値C32H30N4O3[M+H]+519、実測値519。
ステップ6:NaOH(80mg,2mmol)を化合物239-9(200mg,0.4mmol)のMeOH(5mL)/H2O(1mL)の溶液に加え、反応体系を室温で一晩反応させた。LC−MSで反応完了まで監視した。粗生成物をHPLCで精製し、黄色固体としての表題化合物(30mg,15%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.77(d,J=8.4Hz,1H),7.86-7.82(m,5H),7.76-7.06(m,3H),7.07(d,J=8.4Hz,1H),4.10(d,J=12.0Hz,2H),3.81(m,2H),2.76(m,2H),2.32(m,2H),1.37(d,J=6.0Hz,6H),1.08(m,2H),0.49(d,J=5.2Hz,2H)。MS ESI計算値C31H28N4O3[M+H]+505、実測値505。
実施例240
4-(3-(4-ヒドロキシ-5'-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジン-4-イル]4-メトキシキノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:n-BuLi(2.5M,1.25mmol)を-78℃で化合物240-1(170mg,0.5mmol)のTHF(10mL)の溶液にゆっくり加え、反応を-78℃で0.5時間撹拌した後、化合物2(100mg,0.5mmol)を反応体系に加え、-78℃で2時間撹拌し、TLCで反応終了を検知した後、混合物をNH4Cl(aq)に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(MeOH:EtOAc=2:1)で精製し、油状化合物240-3(100mg,収率33%)を得た。MS ESI計算値C27H29N3O4[M+H]+460、実測値460。
ステップ2:CF3COOH(2mL)を化合物240-3(400mg,0.9mmol)のDCM(4mL)の溶液に加え、反応を室温で1時間撹拌し、TLCで反応終了まで検知した。その後、溶媒をスピンドライし、粗生成物は直接に次のステップで用いられる。
ステップ3:化合物240-4(250mg,0.7mmol)、K2CO3(292mg,2.1mmol)をACN(10mL)に溶解させた後、それに化合物240-5(120mg,0.7mmol)を加え、反応を100℃で8時間撹拌した。LCMSで反応終了まで検知した後、ろ過し、ろ液を濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(PE:EtOAc=1:1)で精製し、白色固体として化合物240-6(200mg,58%)を得た。MS ESI計算値C29H26N4O4[M+H]+495、実測値495。
ステップ4:MeMgBr(1mL,3.0mmol)を室温で化合物240-6(200mg,0.4mmol)のTHF(10mL)溶液にゆっくり滴下し、反応を室温で30分間撹拌した。LC−MSで反応完了まで監視した。混合物をNH4Cl(aq)に注ぎ、EtOAc(100×3mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をHPLCで精製し、黄色固体として表題化合物(25mg,13%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.95(s,1H),8.35(d,J=3.2Hz,1H),8.15(dd,J=1.2,8.0Hz,1H),7.79(s,4H),7.74-7.68(m,3H),6.76(d,J=7.2Hz,1H),4.29-4.26(m,2H),4.20(s,3H),3.86(s,1H),3.51(t,J=12Hz,2H),2.40-2.33(m,2H),2.09-2.03(m,2H),1.61(s,6H)。MS ESI計算値C30H30N4O3[M+H]+495、実測値495。
実施例241
N-(8-(4-シアノフェニル)-4-メトキシ-キノリン-3-イル)-6-(2,6-ジメチル-モルホリン-4-イル)-ニコチンアミド
化合物241-1(100mg,0.36mmol)、化合物241-2(100mg,0.4mmol)、トリメチル基アルミニウム溶液(0.9mL,0.9mmol)をトルエン(2mL)に溶解させ、反応液を800℃で12時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、溶液を酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機層は、水、塩水のそれぞれで洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した後、減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムで精製し、白色固体として表題化合物(80mg,収率44%)を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δppm 8.89(s,1H),8.84(s,1H),8.33-8.36(d,J=8.4Hz,1H),8.17(d,J=8.8Hz,1H),7.71-7.85(m,5H),6.94(d,J=9.2Hz,1H),5.51(s,1H),4.35(d,J=13.2Hz,2H),4.16(s,3H),2.66(t,J=12.8Hz,2H),1.28(d,J=6.4Hz,6H)。MS ESI計算値C29H27N5O3[M+H]+494、実測値494。
実施例242
8-(4-シアノフェニル)-N-(4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)フェニル)-4-メトキシキノリン-3-ホルムアミド
ステップ1:(エトキシメチレン)プロパン二酸ジエチル(13g,60mmol)、2-ブロミドアニリン(10.3g,60mmol)を混合し、100℃で2時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応液をカルビノールに注ぎ、カルビノールで再結晶させ、黄色固体として化合物242-2(14.5g,収率70.7%)を得た。MS ESI計算値C14H16BrNO4[M+H]+342、実測値342。
ステップ2:化合物242-2(10g,29.2mmol)をジフェニルエーテル(100mL)で30分間還流した後、室温まで冷却し、ヘキサンを加え、ろ過し、茶色固体として化合物242-3(2.8g,収率32.6%)を得た。MS ESI計算値C12H10BrNO3[M+H]+295、実測値295。
ステップ3:化合物242-3(500mg,1.7mmol)を塩化ホスホリル(4mL)に溶解させ、110℃で1時間撹拌した。その後、反応物をカルビノールに注いだ後、炭酸ナトリウム水溶液を加えた。混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮し、茶色固体として化合物242-4(400mg,収率76%)を得た。MS ESI計算値C13H12BrNO3[M+H]+310、実測値310。
ステップ4:化合物242-4(527mg、1.7mmol)をカルビノール(5mL)、水(1mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(340mg,8.5mmol)を加え、室温で5時間撹拌した。水に注いだ後、PH=7になるまでHCl溶液を加えた。酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮し、黄色固体として化合物242-5(478mg、収率99%)を得た。MS ESI計算値C11H8BrNO3[M+H]+282、実測値282。
ステップ5:化合物242-5(478mg,1.7mmol)、4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリノ基)アニリン6(525mg,2.55mmol)、トリエチルアミン(515mg,5.1mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、HATU(980mg,2.55mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。その後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮し、シリカゲルカラムで精製し、黄色固体として化合物242-7(400mg,収率50%)を得た。MS ESI計算値C23H24BrN3O3[M+H]+470、実測値470。
ステップ6:表題化合物(100mg,収率32%)は、白色固体として上記方法で調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.49(s,1H),9.23(s,1H),8.28(d,J=8.0Hz,1H),7.74-7.84(m,7H),7.65-7.67(m,2H),7.02(s,1H),4.21(s,3H),3.90(s,1H),3.44-3.49(m,3H),2.48(s,2H),1.28(d,J=6.
0Hz,6H)。MS ESI計算値C30H28N4O3[M+H]+493、実測値493。
実施例243
8-(4-シアノフェニル)-N-(6-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)-4-メトキシキノリン-3-ホルムアミド
ステップ1:化合物2-クロロ-5-ニトロピリジン(5g,32mmol)及びK2CO3(8.8g,64mmol)をMeCN(40mL)に溶解させ、(2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリン(4.4g,38.4mmol)を加えた。反応液を110℃で2時間撹拌した。その後、反応液をろ過し、ろ液を濃縮し、黄色固体として化合物243-3(7.3g)を得た。MS ESI計算値C11H15N3O3[M+H]+238、実測値238。
ステップ2:化合物243-3(7.3g,31mmol)及び塩化アンモニウム(16.7g,310mmol)をMeOH(80mL)及び水(80mL)の溶液に溶解させ、鉄粉(20.8g,372mmol)を加えた。反応混合物を撹拌しながら80℃に3時間維持した。その後、混合物をろ過し、ろ液を濃縮し、残留物をアセトンに、ろ過し、真空濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムで精製し、茶色固体として化合物243-4(800mg)を得た。MS ESI計算値C11H17N3O[M+H]+208、実測値208。
ステップ3:4-シアノフェニルホウ酸(1.8g,12mmol)、化合物243-4(3.1g,10mmol)及び炭酸ナトリウム(2.1g,20mmol)をDMF(5mL)、H2O(5mL)及びテトラヒドロフラン(25mL)に溶解させ、Pd(dppf)Cl2(732mg,1mmol)を加えた。反応液を70℃で2時間撹拌した。その後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、シリカゲルカラムで精製し、白色固体として化合物243-6(2.
8g)を得た。MS ESI計算値C20H16N2O3[M+H]+333、実測値333。
ステップ4:化合物243-6(1.8g,5.4mmol)をMeOH(10mL)及びH2Oの溶液(4mL)に溶かし、水酸化ナトリウム(1g,27mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。その後、反応物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水層を1N塩酸でpH=4に酸性化し、酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮し、白色固体として化合物243-7(580mg)を得た。MS ESI計算値C18H12N2O3[M+H]+305、実測値305。
ステップ5:化合物243-7(200mg,0.65mmol)、HATU(494mg,1.3mmol)及び化合物243-4(136mg,0.65mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、DIPEA(387mg,3mmol)を加えた。反応液を室温で一晩撹拌し、反応液をHPLCで調製精製し、白色固体として表題化合物(100mg)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.49(s,1H),9.23(s,1H),8.27-8.30(m,3H),7.73-7.85(m,7H),6.73-6.75(m,1H),4.21(s,3H),4.05-4.08(m,2H),3.74-3.79(m,2H),2.56-2.61(m,2H),1.29(d,J=6.0Hz,6H)。MS ESI計算値C29H27N5O3[M+H]+494、実測値494。
実施例244
8-(4-シアノフェニル)-4-シクロプロピル-N-(6-((2S、6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)キノリン-3-ホルムアミド
ステップ1:4-シアノフェニルホウ酸(2g,14.4mmol)、エチル-8-ブロミド-4-ヒドロキシキノリン-3-カルボン酸エチル(3.5g,12mmol)及び炭酸ナトリウム(2.5g,24mmol)をDMF(5mL)、H2O(5mL)及びテトラ
ヒドロフラン(25mL)に溶解させ、Pd(dppf)Cl2(878mg,1.2mmol)を加えた。前記反応を70℃で2時間撹拌した。その後、混合物を水に注ぎ、ろ過し、茶色固体として化合物244-2(3.2g)を得た。MS ESI計算値C19H14N2O3[M+H]+319、実測値319。
ステップ2:化合物244-2(3.2g,10mmol)をDMF(40mL)に溶解させ、PBr3(4mL,10M)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。その後、混合物を水に注ぎ、固体をろ過し、水で洗浄し、空気中で乾燥し、茶色固体として化合物244-3(3.0g)を得た。MS ESI計算値C19H13BrN2O2[M+H]+381、実測値381。
ステップ3:シクロプロピルホウ酸(6.7g,78mmol)、化合物244-3(3.0g,7.8mmol)及び炭酸ナトリウム(1.7g,15.6mmol)をDMF(5mL)、H2O(5mL)及びテトラヒドロフラン(25mL)に溶解させ、Pd(dppf)Cl2(571mg,0.78mmol)を加えた。前記反応を70℃で2時間撹拌した。その後、混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムで精製し、黄色固体として化合物244-4(1.8g)を得た。MS ESI計算値C22H18N2O2[M+H]+343、実測値343。
ステップ4:化合物244-4(1.8g,5.4mmol)をMeOH(10mL)及びH2O(4mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(1g,27mmol)を加えた。前記反応液を室温で2時間撹拌した。その後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水層を1N
HClで酸性化し、酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮し、黄色固体として化合物244-5(570mg)を得た。MS ESI計算値C20H14N2O2[M+H]+315、実測値315。
ステップ5:化合物244-5(200mg,0.65mmol)、HATU(494mg,1.3mmol)及び6-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-アミン(136mg,0.65mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、DIPEA(387mg,3mmol)を加えた。反応液を室温で撹拌し、HPLCで調製精製し、白色固体として表題化合物(100mg)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ10.2(s,1H),8.95(s,1H),8.61-8.74(m,3H),7.75-7.78(m,4H),7.63-7.65(m,2H),7.08(d,J=9.2Hz,1H),4.04(d,J=13.2Hz,2H),3.74(s,2H),2.83-2.89(m,2H),2.64(s,1H),1.27(d,J=6.0Hz,8H),0.72-0.73(m,1H)。MS ESI計算値C31H29N5O2[M+H]+504、実測値504。
実施例245
8-(4-シアノフェニル)-N-(6-((3S、5R)-3,5-ジメチル-4-プロピオニル
ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-4-メトキシキノリン-3-ホルムアミド
ステップ1:2-クロロ-5-ニトロピリジン(5g,32mmol)及び炭酸カリウム(8.8g,64mmol)をアセトニトリル(40mL)に溶解させ、化合物245-1(4.3g,38.4mmol)を加えた。反応液を80℃で1時間撹拌した後、反応液をろ過し、濃縮し、黄色固体として化合物245-3(4.5g)を得た。MS ESI計算値C11H16N4O2[M+H]+237、実測値237。
ステップ2:化合物245-3(4.5g,19mmol)及びDIPEA(7.4g,57mmol)のDCM(40mL)にアセチルクロライド(2.2g,23mmol)を加えた。反応液を0℃で30分間撹拌した。その後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮し、黄色固体として化合物245-4(3.2g)を得た。MS ESI計算値C14H20N4O3[M+H]+293、実測値293。
ステップ3:化合物245-4(3.2g,11mmol)及びパラジウム炭素(0.32g)をカルビノール(500mL)に溶解させ、室温で反応液を40psi水素ガスで一晩撹拌した。その後、ろ過し、溶媒を減圧濃縮し、赤色オイル状物として粗化合物245-5(800mg)を得た。MS ESI計算値C14H22N4O[M+H]+263、実測値263。
ステップ4:8-(4-シアノフェニル)-4-メトキシキノリン-3-カルボン酸の溶液(100mg,0.33mmol)、HATU(251mg,0.66mmol)及び化合物245-5(86mg,0.33mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、DIPEA(86mg,0.33mmol)を加えた。反応液を室温で一晩撹拌した後、HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(80mg)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.47(s,1H),9.24(s,1H),8.26-8.28(m,3H),7.72-7.84(m,6H),6.77(d,J=9.2Hz,1H),4.21(s,3H),3.05-3.10(m,2H),1.34(s,6H),1.19(t,J=7.4Hz,1H)。MS ESI計算値C32H32N6O3[M+H]+548、実測値548。
表22に示す化合物は、化合物245-5と対応する酸とで合成できる。
実施例247
4-(4-メトキシ-3-(3-トリフルオロメチル-5,6-ジヒドロ-8H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7-イル)-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
化合物247-1(339mg,1mmol)、キサントフォス(115mg,0.2mmol)、化合物247-2(192mg,1mmol)及びt-BuONa(200mg,2mmol)をトルエン(10mL)に溶解させた後、窒素雰囲気下で、Pd2(dba)3(92mg,0.1mmol)を加え、反応を110℃で2時間撹拌した。反応終了後、混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を無水Na2SO4乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をHPLCで精製し、黄色固体の化合物として表題化合物(30mg,7%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.48(s,1H),8.45(d,J=8.0Hz,1H),7.87(m,4H),7.66(m,2H),4.98(s,1H),4.45-4.39(m,5H),4.02(s,2H)。MS ESI計算値C23H17F3N6O[M+H]+451、実測値451。
実施例248
4-(3-(4-シクロプロパンカルボニル-ピペラジン-1-イル)-4-メトキシ-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
化合物248-1(172mg,0.5mmol)、HATU(380mg,1mmol)及び化合物248-2(86mg,1mmol)をDMF(4mL)に溶解させた後、それにDIPEA(194mg,1.5mmol)を加え、反応を室温で一晩撹拌した。LCMSで反応終了まで検知した。反応体系をHPLCで精製し、黄色固体として表題化合物(40mg,20%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.76(s,1H),8.4(t,J=4.8Hz,1H),7.82-7.79(m,4H),7.63-7.59(m,2H),4.16(s,3H),3.92(m,4H),3.33-3.30(m,4H),1.85-1.80(m,1H),1.08-1.05(m,2H),0.86-0.83(m,2H)。MS ESI計算値C25H24N4O2[M+H]+413、実測値413。
実施例249
4-(4-メトキシ-3-(4-(プロパン-2-スルホニル)-ピペラジン-1-イル)-キノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
化合物249-1(172mg,0.5mmol)及びDIPEA(194mg,1.5mmol)をDCM(5mL)に溶解させた後、それに化合物2(142mg,1mmol)を加え、反応を室温で30分間撹拌した。LCMSで反応終了まで検知した。混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をHPLCで精製し、黄色固体化合物として表題化合物(20mg,10%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.75(s,1H),8.22(dd,J=4.4,5.6Hz,1H),7.82-7.77(m,4H),7.63-7.61(m,2H),4.13(s,3H),3.62-3.60(m,4H),3.33-3.30(m,4H),3.31-3.26(m,1H),1.43(d,J=7.2Hz,6H)。MS ESI計算値C24H26N4O3S[M+H]+451、実測値451。
実施例250
4-(2-(6-(3,5-ジメチル-4-プロピオニルピペラジン-1-イル)-ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-4-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物250-2(1.14g,10mmol)を化合物250-1(1.71g,10mmol)及びK2CO3(2.78g,20mmol)のDMF(20mL)の溶液に加え、反応を110℃で2時間撹拌し、LCMSで反応終了まで検知した。その後、混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(PE:EtOAc=1:1)で精製し、油状の化合物250-3(2.3g,収率92%)を得た。MS ESI計算値C13H19N3O2[M+H]+250、実測値250。
ステップ2:化合物250-4(1.0g,10.8mmol)を化合物250-3(2.3g,9mmol)及びDIPEA(2.3g,18mmol)のDCM(30mL)の溶液にゆっくり加え、反応を0℃で30分間撹拌し、LCMSで反応終了まで検知した。その後、混合物を水に注ぎ、EtOAc(100×3mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物250-5(2.5g,収率91%)を得た。MS
ESI計算値C16H23N3O3[M+H]+306、実測値306。
ステップ3:NaOH(1.28g,32mmol)を化合物250-5(2.5g,8mmol)のMeOH(10mL)/H2O(2mL)に加え、反応を40℃で1時間撹拌した。反応終了後、混合物を水に注ぎ、EtOAcで洗浄し、水相を1N HClでpH=4に酸性化した後、EtOAcで抽出し、有機相を無水Na2SO4で乾燥し、濃縮し、粗生成物250-6(1g,43%)を得た。粗生成物は直接に次のステップで用いられる。
ステップ4:化合物250-10(374mg,2mmol)、化合物250-11(294mg,2mmol)及びNa2CO3(424mg,4mmol)をDMF(2mL)/H2O(2mL)/THF(10mL)に溶解させた後、Pd(dppf)Cl2(146mg,0.2mmol)を前記溶液に加えた。反応体系を70℃で一晩反応させた。LC−MSで反応完了まで監視した。混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(PE:EtOAc=1:1)で精製し、赤色固体として化合物250-7(200mg,50%)を得た。MS ESI計算値C13H11N3[M+H]+210、実測値210。
ステップ5:化合物250-7(200mg,1mmol)、HATU(760mg,2mmol)及び250-6(291mg,1mmol)をDMF(10mL)に溶解させた後、DIPEA(387mg,3mmol)を前記溶液に加えた。反応体系を室温で1時間反応させた。LC−MSで反応完了まで監視した。混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(PE:EtOAc=1:1)で精製し、茶色固体として化合物250-5(200mg,42%)を得た。MS ESI計算値C28H30N6O2[M+H]+483、実測値483。
ステップ6:化合物250-5(80mg,0.16mmol)をAcOH(2mL)に溶解させ、180℃で反応体系をマイクロ波で40分間反応させた。LC−MSで反応完了まで監視した。粗生成物をHPLCで精製し、黄色固体として表題化合物(10mg,14%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.83-8.82(m,1H),8.30-8.26(m,3H),7.78-7.62(m,3H),7.52-7.32(m,2H),6.79-6.75(m,1H),3.23-3.18(m,2H),1.67(s,3H),1.34(s,6H),1.22(t,J=7.6Hz,3H)。MS ESI計算値C28H28N6O[M+H]+465、実測値465。
実施例251
4-(2-(6-(3,5-ジメチル-4-プロピオニルピペラジン-1-イル)-ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-4-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:氷浴、化合物251-1(4g,20mmol)のTHF(50mL)の溶液にNaH(6.4g,160mmol)を加えた。その後、反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、反応混合物を再び0℃まで冷却し、ヨウ化メチル(10mL,160mmol)を一滴ずつ加えた。その後、室温まで温め、さらに2時間撹拌した。反応をTLCによって検知した。混合物を水で急冷した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和水溶液。塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、目的の生成物251-2(4.5g,88%)を得た。MS ESI計算値C14H25NO3[M+H]+256、実測値256。
ステップ2:化合物251-2(410mg,1.6mmol)を塩酸/カルビノール(4M,10mL)に溶解させ、室温で2時間撹拌した。反応完了後、減圧濃縮し、必要な生成物251-3(330mg,86%)を得た。MS ESI計算値C9H17NO[M+H]+156、実測値156。
ステップ3:化合物251-5(300mg,収率75%)の合成は、前述した通りである。MS ESI計算値C32H31N3O2[M+H]+490、実測値490。
ステップ4:化合物251-5(490mg,1mmol)のTHF(10mL)の溶液にNaBH4(57mg,1.5mmol)を加えた後、室温で0.5時間撹拌した。LC−MSで完全に反応したと検知し後、残留物を水に注いだ。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層は飽和水溶液。塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物を調製型HPLCで精製し、白色固体として表題化合物(64mg,収率13%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.93(s,1H),8.47-8.44(m,1H),7.83-7.78(m,4H),7.66(d,J=7.6Hz,2H),7.43(d,J=8.4Hz,2H),7.00(d,J=8.8Hz,2H),3.88(s,3H),3.47(d,J=12.4Hz,2H),3.12(s,1H),2.64(s,2H),1.08(s,6H),1.05(s,6H)。
実施例252
4-(3-(4-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)-2-オキソピペラジン-1-イル-4-メトキシキノリン-8-イル))-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物252-1(8.6g、50mmol)及び化合物252-2(5g、50mmol)のDMF(50mL)に炭酸カリウム(13.8g、0.1mol)を加え、120℃で一晩撹拌した。混合物を冷却し、水を注いだ。沈殿物を収集し、ろ過し、水洗し、カルビノールで洗浄した後、黄色固体として6-(3-オキソピペラジン-1-イル)ニコチン酸メチル(8.5g、収率72.6%)を得た。MS ESI計算値C11H13N3O3[M+H]+236,実測値236。
ステップ2:-78℃で、化合物252-3(708mg、3mmol)のTHF(50mL)溶液にMeMgBr(3mL、3M/THF中、9mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した後、飽和NH4Cl溶液に注いだ。混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色固体として化合物252-4(260mg、収率37%)を得た。MS ESI計算値C12H17N3O2[M+H]+236,実測値236。
ステップ3:窒素雰囲気下で、化合物252-4(100mg、0.3mmol)及び化合物252-5(72mg、0.3mmol)のトルエン(5mL)溶液にN1,N1,N3,N3-テトラメチルプロパン-1,3-ジアミン(3mg、0.03mmol)、CuI(4mg、0.02mmol)及び炭酸カリウム(70mg、0.6mmol)を加えた。混合物を120℃で一晩撹拌した。水に注いだ後、混合物を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。濃縮物を調製型高効液相クロマトグラフィーで精製し、黄色固体として表題化合物(10mg、収率7%)を得た。MS ESI計算値C29H27N5O3[M+H]+494,実測値494。1H NMR(400MHz,CDCl3) δ ppm8.69(s,1H),8.39-8.40(d,J=2.0Hz,1H),8.27(m,1H),7.67-7.80(m,7H),6.69-6.71(
d,J=8.8Hz,1H),4.39(s,2H),4.15-4.18(m,2H),4.11(s,3H),3.88(s,2H),1.62(m,6H)。
実施例253
4-(3-(4-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)-3-オキソピペラジン-1-イル-4-メトキシキノリン-8-イル))-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物253-1(768mg、2mmol)及び化合物253-2(200mg、2mmol)のトルエン(10mL)溶液に、窒素雰囲気下でPd2(dba)3(184mg、0.2mmol)、キサントフォス(240mg、0.4mmol)及び炭酸セシウム(1.3g、4mmol)を加えた。混合物を120℃で一晩撹拌した。水に注いだ後、混合物を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。濃縮物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル1:1)後、黄色固体として化合物253-3(300mg、収率44%)を得た。MS ESI計算値C21H18N4O2[M+H]+359、実測値359。
ステップ2:トルエン(5mL)に化合物253-3(180mg、0.5mmol)及び化合物253-4(86mg、0.5mmol)を加え、窒素雰囲気下で、得られた溶液にPd2(dba)3(46mg、0.05mmol)、キサントフォス(57.7mg、0.1mmol)及び炭酸セシウム(325mg、1mmol)を加えた。混合物を120℃で一晩撹拌した。水に注いだ後、混合物を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物を調製型高効液相クロマトグラフィーで精製し、黄色固体として目標生成物(80mg、収率12%)を得た。MS ESI計算値C29H27N5O3[M+H]+494,実測値494。1H NMR(400MHz,CDCl3) δ ppm8.69(s,1H),8.39-8.40(d,J=2.0Hz,1H),8.27(m,1H),7.67-7.80(m,7H),6.69-6.71(d,J=8.8Hz,1H),4.39(s,2H),4.15-4.18(m,2H),4.11(s,3H),3.88(s,2H),1.64(m,6H)。
実施例254
4-(4-シクロプロピル-3-(4-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)-2-オキソピペラジン-1-イル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:トルエン(20mL)に化合物254-1(472mg、2mmol)及び化合物254-2(780mg、2mmol)、Pd2(dba)3(180mg、0.2mmol)、キサントフォス(240mg、0.4mmol)及び炭酸セシウム(1.3mg、4mmol)を加えた。窒素雰囲気下で混合物を120℃で一晩撹拌した。水に注いだ後、混合物を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。濃縮物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製し、黄色固体として化合物254-3(520mg、収率52%)を得た。MS ESI計算値C28H24ClN5O2[M+H]+498、実測値498。
ステップ2:トルエン/水(5mL/1mL)の溶液に化合物254-3(150mg、0.3mmol)及びシクロプロピルホウ酸(262mg、3mmol)、n-BuPAd(22mg、0.06mmol)、Pd(OAc)2(7mg、0.03mmol)及び炭酸セシウム(195mg、0.6mmol)を加えた。窒素雰囲気下で、混合物を120℃で一晩撹拌した。水に注いだ後、混合物を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物を調製型高効液相クロマトグラフィーで精製し、黄色固体として目標化合物(50mg、収率33%)を得た。MS ESI計算値C31H29N5O2[M+H]+504,実測値504。1H NMR(400MHz,CDCL3) δ ppm8.71(s,1H),8.59-8.61(d,J=8.0Hz,1H),8.39(dd,J=2.0Hz,1H),7.68-7.78(m,7H),6.69-6.71(d,J=8.8Hz,1H),4.31-4.65(m,2H),4.12-4.23(m,2H),3.91-3.96(m,2H),2.13(m,1H),1.62(s,6H),1.18-1.24(m,2H),0.84(m,1H),0.64(m,1H)。
実施例255
4-(4-シクロプロピル-3-(6-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2
-イル)-2,6-ジニトロスピロスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物255-1(390mg、1mmol)及び化合物255-2(299mg、1mmol)のトルエン(10mL)の溶液にPd2(dba)3(92mg、0.1mmol)、キサントフォス(120mg、0.2mmol)及び炭酸セシウム(650mg、2mmol)を加えた。混合物を窒素ガス雰囲気下、120℃で一晩撹拌した。水に注いだ後、混合物を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。濃縮物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製し、黄色固体として化合物255-3(400mg、収率87%)を得た。MS ESI計算値C26H25ClN4O2[M+H]+461、実測値461。
ステップ2:トルエン/水(10mL/1mL)に化合物255-3(400mg、0.87mmol)及びシクロプロピルホウ酸(378mg、4.35mmol)、n-BuPAd(62mg、0.174mmol)、Pd(OAc)2(20mg、0.09mmol)及び炭酸セシウム(565mg、1.74mmol)を加えた。混合物を窒素雰囲気下、120℃で一晩撹拌した。水に注いだ後、混合物を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)で精製し、黄色固体として化合物255-5(400mg、収率98%)を得た。MS ESI計算値C29H30N4O2[M+H]+467,実測値467。
ステップ3:化合物255-5(400mg、0.87mmol)をDCM(10mL)に溶解させた後、TFA(5mL)を加え、室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮乾燥し、黄色オイル状物として化合物255-6(300mg、収率94%)を得た。MS ESI計算値C24H22N4[M+H]+367,実測値367。
ステップ4:トルエン(5mL)の溶液に化合物255-6(184mg、0.5mmol)及び化合物255-7(86mg、0.5mmol)、Pd2(dba)3(46mg、0.05mmol)、キサントフォス(57.7mg、0.1mmol)及び炭酸セシウム(325mg、1mmol)を加えた。窒素雰囲気下で混合物を120℃で一晩撹拌した。水に注いだ後、混合物を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物を高効液相クロマトグラフィーで精製し、黄色固体として目標化合物(30mg、収率12%)を得た。MS ESI計算値C32H31N5O[M+H]+502、実測値502。1H NMR(400MHz,CDCL3)δppm 8.30-8.38(m,3H),7.70-7.77(m,4H),7.68(d,J=2.0Hz,1H),7.56-7.58(d,J=8.4Hz,1H),6.35-6.37(d,J=8
.8Hz,1H),4.37-4.40(m,4H),4.11-4.13(m,4H),2.05-2.07(m,1H),1.59(s,6H),1.23-1.27(m,2H),0.78-0.79(m,2H)。
実施例256
4-(4-シクロプロピル-3-(9-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)-3,9-ジニトロスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物256-1(780.00mg、2.0mmol)及び化合物256-2(507.96mg、2.0mmol)をトルエン(20mL)に溶解させ、窒素雰囲気下でPd2(dba)3(115.00mg、200.00μmol)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌した後、110℃に加熱し3時間反応させた。室温まで冷却した混合物を水(200mL)に注ぎ、20分間撹拌した。その後、酢酸エチル(400mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、水で及び塩水(200mL×2)のそれぞれで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーで精製し(石油エーテル/酢酸エチル、抽出部分=5:1)、黄色固体として化合物256-3(100mg、収率9.67%)を得た。MS ESI計算値C30H33ClN4O2[M+H]+517、実測値517。
ステップ2:化合物256-3(100mg、193.4μmol)、シクロプロピルホウ酸(83.07mg、967μmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、窒素雰囲気下でPd(OAc)2(0.20mg,38.68μmol)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌した後、110℃に加熱し1時間反応させた後、反応体系を冷却し、混合物に水(50mL)を注ぎ、20分間撹拌した。再び酢酸エチル(100mL×3)で抽出
した。合わせた有機相を水及び塩水(50mL×2)で洗浄した後、Na2SO4で乾燥し、ろ過した後濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル(5:1)で精製し、黄色固体として化合物256-5(80.00mg,収率79.14%)を得た。MS ESI計算値C33H38N4O2[M+H]+523,実測値523。
ステップ3:化合物256-5(80mg、153.06μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、塩酸/酢酸エチル(4M、2mL)を加えた。その後、混合物を室温で2時間撹拌した。濃縮後得られた粗生成物の化合物256-6は直接に次のステップで用いられる。MS ESI計算値C28H30N4[M+H]+423、実測値423。
ステップ4:化合物256-6(50mg、118.33μmol)及び化合物256-7(24.36mg、142μmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、炭酸カリウム(163.54mg、1.18mmol)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌した後、80℃に加熱し12時間反応させた。混合物を室温まで冷却し、水(50mL)を注ぎ、20分間撹拌し、得られた混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水で洗浄し(50mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)で精製し、黄色固体として化合物256-8(30mg、収率45.46%)を得た。MS ESI計算値C35H35N5O2[M+H]+558、実測値558。
ステップ5:化合物256-8(30mg、53.79μmol)をTHF(5mL)に溶解させ、室温で臭化メチルマグネシウム(32.07mg、268.95μmol)を滴下した。混合物を室温で1時間撹拌し、塩化アンモニウム水溶液(50mL)を注ぎ、20分間撹拌し、得られた混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水で洗浄し(20mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物を高効液相クロマトグラフィーで精製し、黄色固体として目標化合物(2mg、収率6.67%)を得た。MS ESI計算値C36H39N5O[M+H]+558、実測値558。1HNMR(400MHz,METHANOL-d4)δppm 8.76(s,1H),8.49(d,J=8Hz,1H),8.31(d,J=2.0Hz,1H),7.76(s,4H),7.66(t,J=6.4Hz,1H),7.51-7.58(m,2H),3.50-3.58(m,4H),3.25-3.29(m,4H),2.01-2.05(m,2H),1.63(s,6H),1.23-1.26(m,2H)。
実施例257
4-(4-シクロプロピル-3-(6-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)-2-メチルピリジン-3-イル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物257-1(10g、58.13mmol)、化合物257-2(8.03g、69.76mmol)、Pd2(dba)3(53.23g、58.13mmol)、キサントフォス(33.64g、58.13mmol)及びtert-ブトキシカリウム(6.52g、58.13mmol)を混合し、トルエン(40mL)で脱気し、N2を3回充填した。N2雰囲気下で、混合物を110℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)で精製し、黄色オイル状物として化合物257-3(8g、収率66.72%)を得た。MS ESI計算値C12H18N2O[M+H]+207、実測値207。
ステップ2:化合物257-3(11.40g、55.26mmol)をDMF(20mL)に溶解させ、NBS(9.34g、52.50mmol)を加えた。混合物を25℃で0.5時間撹拌し、水(100mL)で希釈し、その後、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)で精製し、白色固体として化合物257-4(12g、収率76.15%)を得た。MS ESI計算値C12H17BrN2O[M+H]+285、実測値285。
ステップ3:化合物257-4(16g、56.10mmol)、ホウ酸ピナコールエステル(21.37g、84.15mmol)、Pd(dppf)Cl2(2.05g、2.81mmol)及び酢酸カリウム(11.01g、112.20mmol)をジオキサン(50mL)に混合した。N2雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(20mL)で洗浄した、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)で精製し、白色固体として化合物257-5(10g、収率53.65%)を得た。MS ESI計算値C18H29BN2O3[M+H]+333、実測値333。
ステップ4:化合物257-6(6g、15.36mmol)及び化合物257-5(7.65g、23.04mmol)のDMF(5mL)/水(5mL)/テトラヒドロフラン(25mL)の溶液にPd(dppf)Cl2(561.95mg、768μmol)及び炭酸ナトリウム(3.26g、30.72mmol)を加えた。混合物を70℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した後、減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=
5:1)で精製し、黄色固体として化合物257-7(3g、収率41.65%)を得た。MS ESI計算値C28H25ClN4O[M+H]+469、実測値469。
ステップ5:化合物257-7(1.50g、3.20mmol)及びシクロプロピルホウ酸(1.37g、16mmol)のトルエン(15mL)の溶液にビスアダマンタンブチルホスフィン(229.47mg、640μmol)、炭酸セシウム(2.09g、6.40mmol)及びPd(OAc)2(71.84mg、320μmol)を加えた。混合物を110℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した後、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)で精製し、淡赤色の固体として目標生成物(1g、収率65.85%)を得た。MS ESI計算値。対於C31H30N4O[M+H]+475、実測値475。1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm 8.69(s,1H),8.64(dd,J=3.0,6.5Hz,1H),7.74-7.90(m,4H),7.67-7.72(m,2H),7.35(d,J=8.5Hz,1H),6.58(d,J=8.5Hz,1H),4.06-4.26(m,2H),3.69-3.79(m,2H),2.58(t,J=11.5Hz,2H),2.29(s,3H),2.09-2.21(m,1H),1.31(d,J=6.5Hz,6H),0.99(q,J=5.3,8.6Hz,2H),0.27-0.54(m,2H)。
実施例258
4-(3-(6-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)ピリジン-3-イル)-4-イソプロピルキノリン-8-イル)ベンゾニトリル
化合物258-1(227.48mg、500μmol)をTHF(4mL)及びNMP(1mL)に溶解させ、-40℃でイソプロピル臭化マグネシウム(73.65mg、500μmol)を滴下した。反応混合物を0℃まで温め、10分間撹拌した後、室温で2時間反応させた。反応物を氷でゆっくり急冷し、その後、酢酸エチル(5mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物を高効液相クロマトグラフィーで精製し、白色固体として目標化合物(20mg、収率8.79%)を得た。MS ESI計算値C30H30N4O[M+H]+463,実測値463。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 8.68(s,1H),8.46-8.48(t,J=5.02Hz,1H),8.22(s,1H),7.73-7.82(m,7H),7.06-7.08(d,J=9.2Hz,1H),4.13-4.16(m,2H),3.81-3.84(m,2H),3.65
(m,1H),2.91-2.97(m,2H),1.60-1.62(d,J=7.2Hz,6H),1.33-1.35(d,J=6.0Hz,6H)。
実施例259
4-(4-シクロブチル-3-(6-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)ピリジン-3-イル)-キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
化合物259-1(227.48mg、500μmol)、シクロブチルホウ酸(99.92mg、1mmol)のTHF/H2O(2mL)の溶液にPd(dppf)Cl2(36.59mg、50μmol)及び炭酸ナトリウム(105.99mg、1mmol)を加えた。窒素雰囲気下で混合物を80℃に加熱し、2時間反応させ、水(10mL)に注いだ。混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機相を塩水(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、真空濃縮した。残留物をprep-HPLCで精製し、目標化合物(50mg、収率21.07%)を得た。MS ESI計算値C31H30N4O[M+H]+475,実測値475。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 8.70(s,1H),8.09-8.23(m,2H),7.79(d,J=3.01Hz,4H),7.58-7.71(m,2H),7.46-7.57(m,1H),6.63-6.84(m,1H),4.26-4.50(m,1H),4.12(d,J=12.55Hz,2H),3.76(d,J=6.53Hz,2H),2.54-2.69(m,2H),2.37(d,J=8.53Hz,2H),1.84-2.15(m,4H),1.65-1.78(m,1H),1.17-1.38(m,8H)。
実施例260
4-(4-(1-シクロペンテン-1-イル)-6-(3-(-(2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)ピリジン-3-イル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
THF(10mL)に溶解された化合物260-1(500mg、1.10mmol)、化合物260-2(256.19mg、1.32mmol)にPd(dppf)Cl2(80.49mg、110μmol)及び炭酸ナトリウム(233.18mg、2.20mmol)を加えた。混合物を窒素雰囲気下でさらに80℃に加熱し2時間反応させた。反応混合物を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機相を塩水(10mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色固体として目標化合物(450mg、収率84.07%)を得た。MS ESI計算値C32H30N4O[M+H]+487,実測値487。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 8.78-8.91(m,1H),8.31(d,J=2.26Hz,1H),8.13(dd,J=8.28,1.25Hz,1H),7.74-7.88(m,5H),7.60-7.73(m,2H),6.72(d,J=8.78Hz,1H),5.96(s,1H),4.05-4.29(m,2H),3.72-3.90(m,2H),2.64(d,J=10.54Hz,4H),2.32-2.47(m,1H),2.01(t,J=7.28Hz,2H),1.32(d,J=6.27Hz,6H)。
実施例261
4-(4-((4-シクロプロピル-35-イソプロピルピリジン-2-イル)-3-)-キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物261-1(3g、15.59mmol、1当量)、炭酸ナトリウム(3.30g、31.18mmol、2当量)及び化合物261-2(2.77g、18.71mmol、1.20当量)をDMF(2mL)/水(2mL)/テトラヒドロフラン(
10mL)に混合し、N2雰囲気下でPd(dppf)Cl2(1.14g、1.56mmol、0.10当量)を加えた。混合物を70℃で12時間反応させ、水(150mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(100×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20:1)で精製し、無色オイル状物として化合物261-3(1.50g、収率62.60%)を得た。MS ESI計算値C8H8ClN[M+H]+154、実測値154。
ステップ2:化合物261-3(1.50g、9.76mmol、1当量)をエチルアルコール(30mL)に溶解させ、N2雰囲気下でPtO2(2.22g、9.76mmol、1当量)(10%、0.15g)を加えた。懸濁液を真空下で脱気し、水素ガスを3回充填した。混合物をH2(30psi)25℃で4時間撹拌した。反応混合物をろ過し、ろ液を濃縮した。粗生成物は直接に次のステップで用いられる。MS ESI計算値C8H10ClN[M+H]+156、実測値156。
ステップ3:化合物261-5(100mg、282.13μmol、1当量)、炭酸セシウム(183.85mg、564.26μmol、2当量)、キサントフォス(32.65mg、56.43μmol、0.20当量)及び化合物261-4(65.86mg、423.20μmol、1.50当量)を混合し、トルエン(10mL)に溶解させ、N2雰囲気下でPd2(dba)3(25.84mg、28.21μmol、0.10当量)を加えた。混合物を110℃で2時間反応させ、水(100mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物を高効液相クロマトグラフィー(酸)で精製し、黄色固体として目標生成物(20mg、収率14.97%)を得た。MS ESI計算値C31H31N5[M+H]+474、実測値474。1H NMR(400MHz,METHANOL-d4)δ ppm8.86(d,J=8.3Hz,1H),8.73(s,1H),8.14(dd,J=2.0,9.3Hz,1H),7.95-8.03(m,3H),7.75-7.91(m,4H),7.52(d,J=9.5Hz,1H),4.04(brs,4H),3.64(brs,4H),1.59(d,J=7.3Hz,2H),1.32(d,J=7.0Hz,7H),1.10(d,J=4.8Hz,2H)。
実施例262
4-(4-シクロプロピル-3-(パラヒドロキシ-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-1-イル)-キノリン-8-イルベンゾニトリル
ステップ1:トルエン(20mL)中で混合された化合物262-1(1g、2.56mmol、1当量)、キサントフォス(296.25mg、512μmol、0.20当量)、炭酸セシウム(1.67g、5.12mmol、2当量)及び化合物262-2(439.85mg、3.07mmol、1.20当量)をN2雰囲気下でPd2(dba)3(234.42mg、256μmol、0.10当量)を加えた。混合物を110℃で2時間撹拌し、水(150mL)に注いだ。生成された混合物を酢酸エチルで(400mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)、黄色固体として化合物262-3(800mg、収率76.99%)を得た。MS ESI計算値C23H20ClN3O2[M+H]+406、実測値406。
ステップ2:化合物262-3(400mg、985.51μmol、1当量)をTHF(10mL)に溶解させ、塩酸溶液(4M酢酸エチル、2mL)を加えた。室温で12時間反応させた後、45℃加熱し、1時間反応させた。混合物を水(150mL)に注ぎ、酢酸エチル(400mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し(石油エーテル/酢酸エチル=2:1)、白色固体として化合物262-4(320mg、収率89.74%)を得た。MS ESI計算値C22H19N3O2[M+H]+358、実測値358。
ステップ3:化合物262-4(200mg、552.76μmol、1当量)及び化合物262-5(237.41mg、2.76mmol、5当量)をトルエン(10mL)に混合し、N2雰囲気下でビスアダマンタンブチルホスフィン(79.27mg、221.10μmol)を加えた。混合物を110℃で2時間撹拌し、水(150mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(400mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物をクロマトグラフィーで精製し(石油エーテル/酢酸エチル=2:1)、白色固体として化合物262-6(150mg、収率73.85%)を得た。MS ESI計算値C24H21N3O[M+H]+368、実測値368。
ステップ4:化合物262-7(70.56mg、326.58μmol、1.20当量)をTHF(5mL)に溶解させ、-78℃、窒素雰囲気下で、n−ブチルリチウム(52.30mg、816.45μmol、3当量)を滴下した。1時間後、化合物262-6(100mg、272.15μmol、1当量)を混合物に加え、反応を-78℃でさらに1時間撹拌した。混合物を25℃に加熱し、飽和NH4Cl溶液(50mL)を注ぎ、20分
間撹拌し、得られた混合物を酢酸エチルで(100mL×3)抽出した。有機相を合わせ、塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。殘留物を高効液相クロマトグラフィーで精製し、黄色固体として目標生成物(3mg、収率2.18%)を得た。MS ESI計算値C32H32N4O2[M+H]+505、実測値505。1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm 8.56-9.23(m,2H),7.53-7.95(m,10H),3.68(brs.,4H),2.21(brs,1H),1.58(brs,11H),1.06(brs.,2H)。
実施例263
(2S,6R)-4-(5-(4-8-シクロプロピル-(2-ピリジル)キノリン-3-イル)ピリジン-2-イル)-2.6-ジメチルモルホリン
ステップ1:化合物263-1(266.27mg、722.77μmol、1当量)及び化合物263-2(230mg、722.77μmol、1当量)をDMF(2mL)/テトラヒドロフラン(2mL)に溶解させた。N2雰囲気下で反応体系にPD(dppf)Cl2(52.89mg、72.28μmol、0.10当量)を加えた。混合物を70℃で2時間反応させ、水(100mL)に注いだ。混合物を酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)で精製し、白色固体として化合物263-3(270mg、収率86.33%)を得た。MS ESI計算値C21H20BrClN2O[M+H]+431、実測値431。
ステップ2:化合物263-3(270mg、623.93μmol、1当量)及び化合物263-4(229.69mg、623.93μmol、1当量)のトルエン(10mL)溶液に、N2雰囲気下でPd(PPh3)4(72.10mg、62.39μmol、0.10当量)を加えた。混合物を110℃で2時間反応させ、水(50mL)に注いだ。酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフ
ィー(石油エーテル/酢酸エチル=2:1)で精製し、白色固体として化合物263-5(120mg、収率44.63%)を得た。MS ESI計算値C26H24ClN3O[M+H]+430、実測値430。
ステップ3:化合物263-5(80mg、185.65μmol、1当量)及びシクロプロピルホウ酸(159.47mg、1.86mmol、10当量)のトルエン(5mL)溶液に、N2雰囲気下でPd(OAc)2及びビスアダマンタンブチルホスフィン(66.56mg、185.65μmol、1当量)を加えた。混合物を110℃で2時間反応させた後、水(50mL)に注いだ。酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物を高効液相クロマトグラフィーで精製し、白色固体として目標生成物(15mg、収率18.51%)を得た。MS ESI計算値C29H29N3O[M+H]+436、実測値436。1H NMR(400MHz,METHANOL-d4)δppm
9.14(s,1H),9.03-9.13(m,2H),8.75-8.81(m,1H),8.65-8.72(m,2H),8.41-8.51(m,1H),8.35(s,1H),8.03-8.11(m,2H),7.68(d,J=9.5Hz,1H),4.19-4.29(m,2H),3.89(dd,J=6.3,8.5Hz,2H),3.04(dd,J=11.2,12.4Hz,2H),2.57-2.75(m,1H),1.28-1.37(m,8H),0.52(q,J=5.5Hz,2H)。
実施例264
(2S,6R)-4-(5-(4-メトキシ-8-(ピリジン-2-イル)キノリン-3-イル)ピリジン-2-イル)-2,6-ジメチルモルホリン
化合物264-1(40mg、92.82μmol)をカルビノール(5mL)に溶解させた後、カルビノールナトリウム(50.14mg、928.20μmol)を加えた。混合物を25℃で48時間反応させ、反応を水で急冷した。濃縮後、残留物をprep-HPLCで精製し、白色固体として目標化合物(3mg、収率7.58%)を得た。MS ESI計算値C27H27N3O2[M+H]+426、実測値426。1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm 8.91(s,1H),8.79(d,J=4.5Hz,1H),8.51(d,J=2.0Hz,1H),8.31(d,J=8.5Hz,1H),8.08(dd,J=7.3,13.8Hz,2H),7.79-7.90(m,2H),7.70(t,J=7.8Hz,1H),7.28-7.36(m,1H),6.79(d,J=9.0Hz,1H),4.16(d,J=12.0Hz,2H),3.68-3.84(m,
5H),2.63(t,J=11.8Hz,2H),1.31(d,J=6.0Hz,6H)。
実施例265
(2S,6R)-4-(5-(4-シクロプロピル-8-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)キノリン-3-イル)-ピリジン-2-イル)-2,6-ジメチルモルホリン
ステップ1:化合物265-1(500mg、1.36mmol、1当量)、化合物265-2(431.89mg、1.36mmol、1当量)、Pd(dppf)Cl2(99.51mg、136μmol、0.10当量)及び炭酸ナトリウム(288.29mg、2.72mmol、2当量)のTHF(10mL)を窒素雰囲気下で80℃まで温め、2時間反応させた。反応混合物を水(10mL)に注いだ。混合物を酢酸エチルで2回抽出した。有機相を塩水(10mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)、黄色固体として化合物265-3(500mg、収率84.96%)を得た。MS ESI計算値C20H19BrClN3O[M+H]+432、実測値432。
ステップ2:化合物265-3(500mg、1.16mmol、1当量)、化合物265-4(237.94mg、1.16mmol、1当量)、Pd(dppf)Cl2(84.88mg、116μmol、0.10当量)及び炭酸ナトリウム(245.90mg、2.32mmol、2当量)のTHF(10mL)及び水(2mL)溶液を、窒素雰囲気下で80℃まで温め、2時間反応させた。反応混合物を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチルで(10mL×3)抽出した。有機相を塩水(10mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)で精製し、黄色固体として化合物265-5(560mg、1.09mmol、93.93%収率)を得た。MS ESI計算値C27H23ClF3N3O2[M+H]+514、実測値514。
ステップ3:化合物265-5(100mg、194.58μmol、1当量)、シクロプロピルホウ酸(83.57mg、972.90μmol、5当量)、Pd(OAc)2(
4.37mg、19.46μmol、0.10当量)及びビスアダマンタンブチルホスフィン(13.95mg、38.92μmol、0.20当量)のトルエン(5mL)を窒素雰囲気下で120℃に加熱し、2時間反応させた。反応混合物を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出(10mL×3)。有機相を塩水(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、真空濃縮した。残留物を調製型HPLC(TFA)で精製し、白色固体として目標生成物(60mg、収率59.35%)を得た。MS ESI計算値。対於C30H28F3N3O2[M+H]+520、実測値520。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δ ppm8.87(s,1H),8.63(dd,J=7.28,2.51Hz,1H),8.40(d,J=2.26Hz,1H),7.63-7.80(m,5H),7.36(d,J=8.28Hz,2H),6.79(d,J=8.78Hz,1H),4.17(d,J=11.29Hz,2H),3.81(dd,J=4.02,2.26Hz,2H),2.65(dd,J=12.42,10.92Hz,2H),2.34(s,1H),1.33(d,J=6.27Hz,6H),1.13(d,J=7.53Hz,2H),0.41(d,J=5.02Hz,2H)。
実施例266
4-(4-シクロプロピル-3-(6-((2R,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)ピリジン-3-イル)-キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物266-1(600mg、3.41mmol、1当量)及び化合物266-2(471.28mg、4.09mmol、1.20当量)をアセトニトリル(10mL)に溶解させ、炭酸カリウム(942.59mg、6.82mmol、2当量)を加えた。混合物を80℃で24時間反応させた。混合物を冷却し、ろ過し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)で精製し、白色固体として化合物266-3(450mg、収率48.67%)を得た。MS ESI計算値C11H15BrN2O[M+H]+271、実測値271。
ステップ2:化合物266-3(450mg、1.66mmol、1当量)、酢酸カリウム(325.82mg、3.32mmol、2当量)及び化合物266-4(843.08mg、3.32mmol、2当量)のジオキサン(10mL)溶液に、N2雰囲気下で、Pd(dppf)Cl2(121.46mg、166μmol、0.10当量)を加えた。混合物を80℃で2時間反応させ、水(100mL)に注いだ。混合物を酢酸エチル(100×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)で精製し、黄色固体として化合物266-5(200mg、収率37.86%)を得た。MS ESI計算値C17H27BN2O3[M+H]+319、実測値319。
ステップ3:化合物266-6(200mg、512.03μmol、1当量)及び化合物266-5(195.53mg、614.44μmol、1.20当量)をDMF(2mL)/水(2mL)/テトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、窒素雰囲気下で、Pd(dppf)Cl2(37.47mg、51.20μmol、0.10当量)を加えた。混合物を70℃で2時間反応させ、水(150mL)に注いだ。混合物を酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)で精製し、黄色固体として化合物266-7(150mg、収率64.39%)を得た。MS ESI計算値C27H23ClN4O[M+H]+455、実測値455。
ステップ4:化合物266-7(150mg、329.71μmol、1当量)、炭酸セシウム(214.85mg、659.42μmol、2当量)、ビスアダマンタンブチルホスフィン(118.21mg、329.71μmol、1当量)及びシクロプロピルホウ酸(141.61mg、1.65mmol、5当量)をトルエン(10mL)に溶解させ、窒素雰囲気下で、Pd(OAc)2(37.01mg、164.86μmol、0.50当量)を加えた。混合物を110℃で2時間反応させ、水(100mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチルで(100mL×3)抽出した。有機相を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物を高効液相クロマトグラフィー(酸)で精製し、黄色固体として化合物266-9(50mg、収率32.93%)を得た。MS ESI計算値C30H28N4O[M+H]+461,実測値461。1H NMR(CDCl3,400MHz):δppm 8.83(s,1H),8.65(t,J=4.8Hz,1H),8.36(s,1H),7.74-7.85(m,4H),7.64-7.73(m,3H),6.74(d,J=9.0Hz,1H),4.20(td,J=6.3,3.5Hz,2H),3.78(d,J=3.0Hz,1H),3.69-3.74(m,1H),3.33(dd,J=12.5,6.5Hz,2H),2.28-2.41(m,1H),1.33(d,J=6.5Hz,6H),1.13(d,J=8.0Hz,2H),0.39(q,J=5.5Hz,2H)。
実施例267
4-(4-シクロプロピル-3-(4-(3-(メチルスルホニル)-3-プロピオニル))-キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物267-1(3g、24.96mmol、1当量)を酢酸無水物(20mL)/酢酸(20mL)に溶解させ、H2O2(40%、2mL)を加えた。混合物を25℃で撹拌しながら12時間反応させた。ろ過し、ろ液を濃縮し、白色固体として化合物267-2(3g、収率78.99%)を得た。MS ESI計算値C25H25ClN4O2[M+H]+449、実測値153。
ステップ2:化合物267-3(1.08g、3.05mmol、1当量)及び化合物267-2(556.94mg、3.66mmol、1.20当量)をDMF(10mL)に溶解させ、HATU(2.32g、6.10mmol、2当量)及びDIEA(1.18g、9.15mmol、3式)を加えた。混合物を25℃で0.5時間撹拌した後、混合物を水(100mL)及び酢酸エチル(100mL)に分散させた。酢酸エチル層を塩水(30×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)で精製し、黄色固体として目標生成物(800mg、収率53.68%)を得た。MS ESI計算値C27H28N4O3S[M+H]+489、実測値489。1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm 8.69(s,1H),8.51(d,J=8.5Hz,1H),7.76(s,4H),7.56-7.63(m,2H),3.88(brs,2H),3.74(brs,2H),3.48(t,J=7.0Hz,2H),3.18-3.36(m,4H),3.01(s,3H),2.99(d,J=7.5Hz,2H),2.00-2.16(m,1H),1.32(d,J=8.0Hz,2H),0.98(d,J=4.5Hz,2H)。
実施例268
4‐(4-メトキシ-3-(4-(ピロリジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)キノリン-8-
イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:化合物268-1(10g、50.19mmol、1当量)及びピロリジン(3.57g、50.19mmol、1当量)をDCM(100mL)に溶解させ、NaBH(OAc)3(15.96g、75.29mmol、1.50当量)及び酢酸(1.05g、17.49mmol)を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した後、氷水(W/W=1/1)(100mL)に注ぎ、10分間撹拌した。混合物をDCM(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水で洗浄し(100mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1〜1:1)で精製し、黄色固体として化合物268-3(8.50g、収率66.58%)を得た。MS ESI計算値C14H26N2O2[M+H]+255、実測値255。
ステップ2:化合物268-3(8.50g、33.42mmol、1当量)をDCM(50mL)に溶解させ、TFA(50mL)を加えた。得られた化合物を25℃で5時間撹拌した後、濃縮乾燥し、黄色オイル状物として粗化合物268-4を得、それは精製せずに直接に次のステップで用いられる。MS ESI計算値C9H18N2[M+H]+155、実測値155。
ステップ3:化合物268-5(500mg、1.15mmol、1当量)及び化合物268-4(308.31mg、1.15mmol、1当量)をトルエン(10mL)に溶解させ、キサントフォス(133mg、229.85μmol、0.20当量)、Pd2(dba)3(105.24mg、114.93μmol、0.10当量)、及び炭酸セシウム(1.50g、4.60mmol、4当量)を加えた。混合物を120℃で2時間反応させ、60℃まで冷却した後、減圧濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1〜1:1)で精製し、黄色固体として化合物268-6(220mg、収率41.46%)を得た。MS ESI計算値C25H25BrN4[M+H]+461、実測値461。
ステップ4:化合物268-6(50mg、108.37μmol、1当量)のDMF(2mL)にカルビノールカリウム(7.60mg、108.37μmol、1当量)を少しずつ加えた。化合物を25℃で2時間撹拌した後、真空濃縮した。残留物を高効液相クロマトグラフィー(TFA)で精製し、黄色固体として目標化合物(10mg、収率22.37%)を得た。MS ESI計算値C26H28N4O[M+H]+413、実測値413。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δ ppm9.07(brs,1H),2.13Hz,1H),8.36(d,J=7.65,7.82(d,J=8.03Hz,2H),7.71-7.78(m,2H),7.65(d,J=7.78Hz,2
H),4.34(s,3H),3.86-4.05(m,3H),3.57-3.72(m,2H),2.95-3.16(m,5H),2.05-2.43(m,9H)。
実施例269
4-(4-シクロプロピル-3-((3S,4R)-4-((2S,6R)-2,6-ジメチルモルホリン)-3-フルオロピペリジン-1-イル)キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:化合物269-1(3g、1.00mmol)及び化合物269-2(1.91g,1.20mmol)をDCM(15mL)に溶解させ、室温で半時間撹拌した後、NaBH(OAc)3(4.39g、16.57mmol)を加え、混合体系を17時間撹拌した。混合物を水(100mL)に注ぎ、DCM(150mL×3)で抽出した。有機相を塩水(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1から2:1)で精製し、無色オイル状物として化合物269-3(2g、収率45.77%)を得た。MS ESI計算値C16H29FN2O3[M+H]+317、実測値317。
ステップ2:化合物269-3(720mg、2.28mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、塩酸ジオキサン(4M、2mL)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。濃縮後、化合物269-4を得、粗生成物は、直接に次のステップで用いられる。MS ESI計算値C11H21FN2O[M+H]+217、実測値217。
ステップ3:化合物269-5(700mg、1.79mmol)、キサントフォス(207.15mg、358.00μmol)、Cs2CO3(2.33g、7.16mmol)及び化合物269-4(464.5mg、2.15mmol)をトルエン(15mL)に溶解させ、Pd2(dba)3(163.91mg、179μmol)を加えた。混合物を110℃で2時間撹拌した後、水(150mL)に注いだ。混合体系をエチル基酢酸エステル(200mL×3)で抽出した。有機相を塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=8:1-1:1)で精製し、白色固体として化合物269-3(200m
g、収率23.33%)を得た。MS ESI計算値C27H28ClFN4O[M+H]+479、実測値479。
ステップ4:化合物269-6(50mg、104.39μmol)、炭酸セシウム(68.02mg、208.78μmol)、ジアダマンタンブチルホスフィン(37.43mg、104.39μmol)及び化合物269-7(44.84mg、521.955μmol)をトルエン(3mL)に溶解させ、Pd(OAc)2(11.72mg、52.20μmol)を加えた。混合物を110℃で2時間撹拌した後、水(50mL)に注いだ。酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。残留物を高効液相クロマトグラフィーで精製し、黄色固体として目標化合物(2mg、収率3.95%)を得た。MS ESI計算値C30H33FN4O[M+H]+485、実測値485。1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm 8.72(s,1H),8.51(d,J=7.8Hz,1H),7.77(s,5H),7.56-7.62(m,2H),3.73-3.91(m,4H),3.17-3.23(m,1H),2.95-3.12(m,3H),2.28-2.48(m,2H),1.98-2.17(m,4H),1.91(d,J=9.8Hz,1H),1.22(d,J=6.0Hz,7H),0.90(t,J=6.7Hz,3H)。
実施例270
4-(3-(4-(5-イソプロピルピリジン-2-イル)-3-)-4-メトキシキノリン-8-イル)-ベンゾニトリル
ステップ1:DMF(20mL)中に混合された化合物270-2(1.76g、10mmol)及び化合物270-1(2.24g、12mmol)に炭酸カリウム(2.76g、20mmol)を加えた。混合物を110℃で12時間反応させ、水(100mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=7:1)で精製し、無色油として化合物270-3(3g、収率87.66%)を得た。MS ESI計算値C14H2O
BrN3O2[M+H]+342,実測値342。
ステップ2:化合物270-3(1.70g、4.97mmol)、炭酸ナトリウム(1.05g、9.94mmol)及びイソプロピレントリフルオロボロンカリウム(1.49g、9.94mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、窒素雰囲気下で、Pd(dppf)Cl2(363.65mg、497μmol)を加えた。混合物を70℃で2時間反応させ、水(150mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)で精製し、無色油として化合物270-5(1g、収率66.32%)を得た。MS
ESI計算値C17H25N3O2[M+H]+304、実測値304。
ステップ3:化合物270-5(1g、3.30mmol)をカルビノール(30mL)/酢酸エチル(30mL)に溶解させ、Pd(OH)2/C(10%、0.1g)を加えた。懸濁液を真空で脱気し、水素ガスを3回充填した。混合物をH2(40psi)、25℃で2時間撹拌した。TLCで原料が完全に消費されたと検知した。混合物をろ過し、ろ液を濃縮した。粗生成物は直接に次のステップで用いられる。MS ESI計算値C17H27N3O2[M+H]+306、実測値306。
ステップ4:化合物270-6(500mg、1.64mmol)をDCM(5mL)に溶解させ、TFA(2.43g、21.32mmol)を少しずつ加えた。混合物を30分間撹拌した後、濃縮した。残留物を飽和炭酸ナトリウム溶液(100mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。粗生成物は直接に次のステップで用いられる。MS ESI計算値C12H19N3[M+H]+206、実測値206。
ステップ5:化合物270-8(150mg、442.23μmol、1当量)、炭酸セシウム(288.17mg、884.46μmol、2当量)、キサントフォス(51.18mg、88.45μmol、0.20当量)及び化合物270-7(108.95mg、530.68μmol、1.20当量)のトルエン(10mL)に、窒素雰囲気下でPd2(dba)3(40.50mg、44.22μmol、0.10当量)を加えた。混合物を110℃で2時間反応させ、水(100mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物を高効液相クロマトグラフィー(酸)で精製し、黄色固体として目標生成物(50mg、収率24.39%)を得た。MS ESI計算値C29H29N5O[M+H]+464,実測値464。1H NMR(400MHz,CDCl36)δppm 8.79(s,1H),8.16-8.27(m,1H),8.05-8.14(m,1H),7.74-7.82(m,4H),7.53-7.64(m,2H),7.35-7.45(m,1H),6.72(dd,J=6.3,8.3Hz,1H),4.15(s,3H),3.72(d,J=4.0Hz,4H),3.34-3.44(m,4H),2.49(t,J=7.5Hz,1H),1.21-1.31(m,5H)。
実施例271
4-(4-シクロプロピル-3-(4-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-4-イル)-ピペラジン-1-イル)-キノリン-8-イル)ベンゾニトリル
ステップ1:トルエン(10mL)中に混合された化合物271-1(150mg、423.19μmol)、tert-ブトキシナトリウム(81.34mg、846.38μmol)、キサントフォス(48.97mg、84.64μmol)及び化合物271-2(134.13mg、507.83μmol)に、窒素雰囲気下でPd2(dba)3(38.75mg、42.32μmol)を加えた。混合物を110℃で2時間撹拌し、水(150mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(100×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)で精製し、黄色固体として化合物271-3(150mg、収率65.93%)を得た。MS ESI計算値C35H31N5O[M+H]+538、実測値538。
ステップ2:ジクロロメタン(10mL)中に混合された化合物271-3(150mg、278.99μmol)にFeCl3(452.52mg、2.79mmol)を少しずつ加えた。反応液を室温で60分間撹拌した後、混合物をろ過し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物を調製型高効液相クロマトグラフィー(酸)で精製し、黄色固体として目標生成物(50mg、収率40.05%)を得た。MS ESI計算値C28H25N5O[M+H]+448、実測値448。1H NMR(400MHz,METHANOL-d4)δ ppm 8.77(d,J=7.8Hz,1H),8.67(s,1H),7.93(d,J=8.3Hz,2H),7.82-7.89(m,1H),7.76-7.83(m,3H),7.72(d,J=7.5Hz,1H),6.86(d,J=5.5Hz,1H),6.25(d,J=2.3Hz,1H),3.91(brs.,4H),3.55(d,J=4.8Hz,4H),1.52(brs,1H),0.99-1.09(m,2H),0.13(brs,2H)。
実験例1:インビトロ活性試験
Gli反応素子を有するルシフェラーゼ(Gli-Luc)レポーター遺伝子を安定にC3H10T1/2細胞へトランスフェクトし、Shh-N刺激の条件で、細胞内でのレポーター遺伝子の発現状況を検知することによって、ヘッジホッグシグナル伝達経路阻害剤の活性を判断する。本実験は、化合物のIC50値を指標とし、化合物のヘッジホッグシグナル伝達経路に対する抑制作用を評価する。
実験材料:
細胞株:C3H10T1/2/Gli-Luc安定的にトランスフェクトされた細胞
株
C3H10T1/2/Gli-Luc細胞培地(DMEM/高糖分HyClone,#SH30022.01B、10%血清Hyclone,#SV30087、0.4%Hygromycin B Roche,#13398200)
0.25%Trypsin-EDTA(Gibco,#25200)
PBS(KH2PO40.24g、Na2HPO41.44g、NaCl8.0g、KCl0.2g、水で1Lに、PH7.4に調整した)
Shh-N、HEK293/SHH-N安定的にトランスフェクトされた細胞の培養上清
溶解液(Promega,#E1531)
反応液(Promega,#E1501)
384ウェルプレート、Greiner#781074
96ウェルプレート、Greiner#655180
96ウェルマイクロプレート、Beyotime#FPT019
CO2インキュベーター、Thermo#3423
クリーンベンチ、AIRTECH#A10051560
倒立顕微鏡、Nikon#TS100
遠心分離機、cence#L530
Therom VarioSkan Flash多機能マイクロプレートリーダ
実験ステップ及び方法
対数成長期にあるC3H10T1/2/Gli-Luc細胞を取り、96ウェルプレートのウェルごとに細胞数20000個になるように播種し、細胞を37℃、5%CO2のインキュベーターで一晩培養した。次の日、化合物を以下のように希釈した。すなわち、陽性化合物GDC0449(1mM)及び試験化合物(1mM)を1:3及び1:10で、それぞれDMSOで連続段階希釈し7個化合物濃度を得、8個目はDMSO対照であり、続いて新鮮培地で100倍に希釈した。一晩培養した細胞を取り、培地を除去し、ウェルごとに80μL新鮮培地を加えた後、段階希釈された陽性化合物及び試験化合物20μLを加え、また30nMShh-Nを含む条件培地100μLを加え、濃度ごとに2ウェルズを作った。同時に陽性及び陰性参照用ウェル(即ち、Shh Ctrl:新鮮培基80μL+1%DMSOを含む培基20μL+30nM Shh-Nを含む条件培地100μL、Unstimulated Ctrl:新鮮培基180μL+1%DMSOを含む培基20μL)を配置した。細胞はCO2インキュベーターに置き、24時間続けて培養した。
細胞内でのルシフェラーゼ活性の検知:96ウェルプレート細胞を取り、培地を捨て、PBSで細胞を2回洗浄した後、ウェルごとに20μL溶解液(Promega E1531)を加え、室温で30分間振動し溶解させた。5μL細胞溶解液を取り、384ウェルプレート(Greiner 781074)に転移した後、ウェルごとに25μLルシフェラーゼ反応液(Promega E1501)を加え、急速に混合した後、直ちにVarioSkan Flash多機能マイクロプレートリーダに入れ、相対光単位(RLU)値を読み出した。
データ分析:GraphPad社のPrism5によりデータ分析を行った。化合物濃度の対数とルシフェラーゼ活性を表すRLU値とをグラフ化し、下記方程式で曲線適合してIC50値を得た。
Y(RLU値)=最小値+(最大値-最小値)/(1+10^(化合物濃度の対数-LogIC50))。
表1.化合物のヘッジホッグ経路に対する抑制活性のIC50値又は化合物のある濃度での抑制率
結論:本発明の化合物は、ヘッジホッグ経路に対する抑制作用が顕著であった。