JP2017505827A - ジスアゾ染料および顔料を含む組成物 - Google Patents

ジスアゾ染料および顔料を含む組成物 Download PDF

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Abstract

ジスアゾ染料および顔料を含む組成物本発明は、式(I)で表される少なくとも1種の化合物と少なくとも1種の有機顔料を含む、着色剤組成物に関する[式中、R0は、C1−C4アルキルであり、R1は、H、C1−C4アルキル、スルホ基、−CO−NH−(C1−C4アルキル)、CNまたは(C1−C4−アルキレン)スルホであり、R2は、HまたはC1−C4アルキルであり、R3は、H、スルホ基、C1−C4アルキルまたはC1−C4アルコキシであり、R4は、H、C1−C4アルキルまたはC1−C4アルコキシである]。上記着色剤組成物は特に、カラーフィルターに適している。

Description

本発明は、例えば液晶ディスプレイのためのまたはOLEDディスプレイにおけるカラーフィルターにおいて使用されるような、有機顔料および特定のジスアゾ染料を含む組成物に関する。
液晶ディスプレイ(LCDs)は、例えばテレビ、PCモニター、携帯電話類およびタブレットコンピューターにおいて広く使用されている。
LCDsの機能は以下の原理に基づいている:光が、最初に一方の偏光子を通して、その後液晶層を通して、次いで他方の偏光子を通して放たれる。薄膜トランジスタによる適切な電子制御およびアライメント下で、液晶は偏光の回転方向を変え、第2の偏光子から、従ってデバイスから発生する光の輝度の制御を可能にする。
カラーLCDディスプレイの場合、偏光子間の配置中にカラーフィルターが追加的に組み入れられる。
これらのカラーフィルターは、典型的には、透明な基材の表面、通常はガラス表面に置かれ、原色、例えば赤、緑、青(R、G、B)の、多数の均一に配列された画素(pixels、picture elements)の形態でそこに適用される。単一のピクセルは、数マイクロメートル〜100マイクロメートルのサイズである。
上記の成分のみならず、液晶ディスプレイはさらに、数多くの他の機能的成分、例えば薄膜トランジスタ(TFT)、配向層、および液晶の制御に関与し、従って最終的に像の創生に関与する他のものを含む。
その後、光が上記配列を通過すると、液晶は電子制御により「明」または「暗」に(または間の任意の段階に)設定することができる(各画素に関して個々に)。それぞれに割り当てられたカラーフィルター画素が対応して光と共に供給され、スクリーンで平面図を見ている人間の目には、R、G、Bに基づいた対応する有色の動くもしくは固定された像が見える。
液晶、電子制御要素および偏光子を配置する種々の方式、例えば、ねじれネマティック(TN)、超ねじれネマティック(STN)、垂直配向(VA)およびインプレーンスイッチング(IPS)が知られている。
カラーフィルター画素はさらに、各原色に関して異なって定めたパターンで配置することができる。原色の個々のドットは並んで配置され、後から照らされるとフルカラー像を生じる。上記の3原色(赤、緑、青)に加えて、色空間を拡大するために追加的な色、例えば、イエローを使用すること、または原色としてシアン、マゼンタおよびイエローを使用することも知られている。
OLEDディスプレイの場合、カラーフィルターは同様にW−OLEDディスプレイにおいて使用される。これらのディスプレイにおいて有機発光ダイオードの画素から白色光が最初に創生され、続いてカラーフィルターの使用により個々の色、例えば赤、緑および青へ分けられる。
カラーフィルターは、一定の要件を満たさなければならない:液晶ディスプレイの製造は通常、透明な液晶制御電極および配向層を付けるステップの間に、230℃という上昇したプロセス温度を伴う。従って、使用されるカラーフィルターは、高い熱安定性を有していなければならない。
さらに重要な要件には、例えば、高いコントラスト比、カラーフィルターの高い輝度および最良の色相が含まれる。
高いコントラスト比は、像の質にポジティブな効果を有する。コントラスト比は、2つの偏光子の間に位置する透明な基材上におけるカラーフィルターを通過した後の光の強度を決定することにより測定される。コントラスト比は、平行および垂直な偏光子に関する光強度の比である。
Figure 2017505827
それから得られる高いレベルの透過および輝度はカラーフィルターのために望ましく、なぜならそれは、明るさの小さいカラーフィルターの場合よりも、同一レベルの像を作り出すために照射しなければならない光が少なくてよく、全般的にエネルギー節約が可能なことを意味するからである。
カラーフィルターは通常、顔料性コーティングを使用する。そのようなコーティングを調製するためには、分散助剤の存在下で顔料を有機溶媒中に分散させ、その後適切なバインダー(アクリレート、アクリル酸エステル、ポリイミド、ポリビニルアルコール、エポキシド、ポリエステル、メラミン、ゼラチン、カゼイン)と混合し、さらなる助剤と混合して、UV硬化光感受性ワニスを調製する。このいわゆるフォトレジストを、薄層としてキャリア基材の上に塗布し、マスクを通したUV光を用いてパターン化し、最後に現像して、熱処理を施す。個々の原色に関するこれらのステップの多重反復により、ピクセルパターンの形態のカラーフィルターが作り出される。
染料もまた、コントラスト、輝度、色相および透過をそれぞれ所定の目的に最適化し得るために、ますますカラーフィルターに使用されてきている。しかしながら、市販の染料は特に、通常、堅牢性、特に熱安定性を欠く。
特許文献JP S62−180302(1986)(特許文献1)は、遊離酸の形態にある種々の酸性色素のカラーフィルターのための使用を記載している。しかしながら、そこに列挙されているアゾ化合物は、熱に対して不十分な安定性を示す。そしてまた、遊離酸を用いる作業は、最良の作業場の健康と安全な実施に反する。
カラーフィルター着色剤は、高まり続ける要求を満たさなければならない。
市販の製品であっても、いつも全ての技術的要件を満たしているわけではない。より詳細には、彩度および色相へ有害な影響を及ぼすことなく、使用される着色剤の部分における熱安定性、コントラストおよび輝度に関して改善することに対して、およびまた分散性に関して改善することに対して需要が存在する。
JP S62−180302
本発明によって取り組まれた課題は、カラーフィルター用途のために良好な熱安定性の、緑がかった黄色の着色剤組成物を提供することであった。
今回驚くべきことに、有機顔料および一般式(I)の染料を含む組成物がカラーフィルターにおける使用に極めて適当であることが見出された。有機顔料の組成物において、式(I)の化合物は、顔料の分散性を改善し、色相調整を可能にする。これらは従って、有利な性能特性、例えば減少された分散粘度、および高められたカラーフィルター輝度、およびより高いカラーフィルターコントラストをもたらす。
本発明は、式(I)で表される少なくとも1種の化合物
Figure 2017505827
[式中、
は、C−Cアルキルであり、
は、H、C−Cアルキル、スルホ基、−CO−NH−(C−Cアルキル)、CNまたは(C−Cアルキレン)スルホであり、
は、HまたはC−Cアルキルであり、
は、H、スルホ基、C−CアルキルまたはC−Cアルコキシであり、
は、H、C−CアルキルまたはC−Cアルコキシである];
および少なくとも1種の有機顔料を含む着色剤組成物を提供する。
式(I)の化合物は好ましくは、少なくとも1つのスルホ基を含み、より好ましくは2つのスルホ基を含む。
好ましくは、Rは、C−Cアルキル、特にメチルである。
好ましくは、Rは、(C−Cアルキレン)スルホ、特に−CH−スルホである。
好ましくは、Rは、C−Cアルキル、特にエチルである。
好ましくは、Rは、H、スルホ基、メチルまたはメトキシ、特にHである。
好ましくは、Rは、H、メチルまたはメトキシ、特にHである。
好ましくは、−N=N−基に対するSOブリッジの位置は、メタまたはパラである。
特に好ましい式(I)の化合物において、
は、メチルであり、
は、−CH−スルホであり、
は、エチルであり、
は、H、スルホ基、メチルまたはメトキシ、特にHであり、そして
は、H、メチルまたはメトキシ、特にHである。
式(Ia)の化合物が極めて特に好ましい
Figure 2017505827
[式中、Mは、一価の金属カチオン、例えばLi、NaまたはK、およびまたHを表し、特にNaを表す]。
好ましくは、−N=N−基に対するSOブリッジの位置は、メタまたはパラ、特にパラである。
式(I)の化合物自体は公知であり、WO2010/000779A1に、水性媒体中のみにおいて天然または合成ポリアミドからなる繊維性材料を染色または該材料に印刷するための織物染料として記載されている。
本発明の組成物のために使用可能な顔料の例には以下が含まれる:アントラキノン顔料、レーキもしくは非レーキアゾ顔料、アンタントロン顔料、ベンズイミダゾロン顔料、キナクリドン顔料、キノフタロン顔料、ジケトピロロピロール顔料、ジオキサジン顔料、ジスアゾ縮合顔料、イソインドリノン顔料、イソインドリン顔料、金属錯体顔料、ペリノン顔料、ペリレン顔料、フタロシアニン顔料およびトリアリールカルボニウム顔料。
好ましい黄色顔料は、C.I.ピグメントイエロー138、139、150、151、155、180、213および214である。C.I.ピグメントイエロー138、139または150が特に好ましい。
好ましい赤色顔料は、C.I.ピグメントレッド122、149、166、168、177、242、254、264、より好ましくは、PR254、PR264、PR242またはPR177である。
C.I.ピグメントオレンジ34、36、38、43、62、64、68、71、72、73、74および81もまた好ましい。
好ましい緑色顔料は、C.I.ピグメントグリーン7、36および58である。
青色およびバイオレット領域において、C.I.ピグメントブルー15:6、15:3、15:2、15:1および15、ピグメントブルー80、ならびにC.I.ピグメントバイオレット19および23が好ましい。ピグメントブルー15:6およびピグメントブルー80が特に好ましい。
式(I)の化合物と有機顔料との混合比は、原則として、1〜99:99〜1であってもよい。特定の色特性を得るためには、式(I)の化合物と顔料との比率は、例えば5〜95:95〜5、好ましくは10〜90:90〜10、より好ましくは20〜80:80〜20、非常に好ましくは30〜70:70〜30、より特には40〜60:60〜40重量部の範囲内で変化してもよい。
式(I)の化合物が主として顔料用の分散改良剤として使用されるためのものである場合には、より少ない量、例えば、着色剤組成物の全重量を基準として1〜20重量%、好ましくは2〜10重量%の式(I)の化合物でも十分であり得る。
本発明の着色剤組成物が粉末形態にある場合、それらはカラーフィルターのためだけでなく、他の用途のために使用してもよい。本発明の着色剤組成物は、原則として、天然もしくは合成源の全ての高分子量有機材料、例えばプラスチック、樹脂、ワニス、特に金属ワニス、塗料、電子写真用トナーおよび現像剤、エレクトレット材料、およびまた液状インキ、印刷インキ、およびシードを着色するために使用してもよい。
本発明の着色剤組成物は、例えば電気光学系、例えばLCD(液晶ディスプレイ)、OLEDディスプレイ、電荷結合素子、プラズマディスプレイまたはエレクトロルミネセンスディスプレイ(同様に能動(ねじれネマティック)または受動(超ねじれネマティック)強誘電性ディスプレイまたは発光ダイオードでもよい)におけるような、加法混色と減法混色の両方のためのカラーフィルター用着色剤として、および電子インク(e−インク)、または電子ペーパー(e−ペーパー)用の着色剤として、特に好ましく適切である。
本発明の着色剤組成物を用いて着色できる高分子量有機材料の例には、セルロース化合物、例えばセルロースエーテルおよびセルロースエステル、例えばエチルセルロース、ニトロセルロース、セルロースアセテートまたはセルロースブチレート、天然バインダー、例えば脂肪酸、脂肪油、樹脂およびそれらの変換生成物、または合成樹脂、例えば重縮合体、重付加体、逐次付加重合体および共重合体、例えばアミノプラスト樹脂、より詳細には、尿素−およびメラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、フェノプラスト樹脂およびフェノール樹脂、例えば、ノボラックもしくはレゾール、尿素樹脂、ポリビニル、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルアセテートまたはポリビニルエーテル、ポリカーボネート、ポリオレフィン、例えばポリスチレン、ポリビニルクロリド、ポリエチレンまたはポリプロピレン、スチレン−ブタジエンコポリマー、ポリ(メタ)アクリレート、およびそれらのコポリマー、例えばポリアクリル酸エステル、スチレンアクリレート、またはポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリスルホン、クマロン−インデンおよび炭化水素樹脂、エポキシ樹脂、フェノール−エポキシ樹脂、種々の硬化機構を有する不飽和合成樹脂(ポリエステル、アクリレート)、ワックス、アルデヒド樹脂およびケトン樹脂、加硫ゴム、未加硫ゴムおよびそれらの誘導体およびラテックス、カゼイン、シリコンおよびシリコン樹脂が、個々に、または混合物で、含まれる。ここで、前記高分子量有機材料が、プラスチック塊の、溶融物の、あるいは紡糸溶液、分散体、ワニス、塗料または印刷インキの形態で存在するかどうかは重要ではない。意図される用途に応じて、本発明の着色剤組成物を、ブレンドの、あるいは調製物または分散体の形態で使用することが有利であることが証明される。
高分子量有機媒体中に組み入れる過程でのみ上記着色剤組成物を調製することも可能である。
従って、本発明は同様に、着色に有効な量の本発明着色剤組成物を含む高分子量有機媒体を提供する。
着色すべき高分子量有機材料に対して、本発明の物質を、概して、0.01〜45重量%、好ましくは0.1〜40重量%の量で使用する。カラーフィルターにおける使用の場合、より高い量を使用することもできる。
本発明の着色剤組成物はまた、電子写真用トナーおよび現像剤、例えば1成分もしくは2成分系粉末トナー、磁性トナー、液体トナー、重合トナーおよび特殊トナーにおける着色剤としても適切である。
さらに、本発明の着色剤組成物は、例えば金属、木材、プラスチック、ガラス、セラミック、コンクリート、織物材料、紙またはゴムから作られた物品の表面を覆うために使用される、粉末および粉末コーティング材料における、より詳細には摩擦電気によりもしくは界面動電によりスプレー可能な粉末コーティング材料における着色剤として適している。
本発明の着色剤組成物は、さらに、水をベースとするおよび非水系インクジェットインキにおける、およびまたホットメルト法に従って機能するインキにおける着色剤として適当である。
用途に応じて、本発明の着色剤組成物は、さらなる慣用の助剤または補助剤、例えば、界面活性剤、分散剤、レオロジー調整添加剤、フィラー、標準化剤(standardizers)、樹脂、ワックス、消泡剤、防塵剤、エクステンダー、静電防止剤、電荷調整剤、防腐剤、乾燥遅延剤、湿潤剤、酸化防止剤、UV吸収剤、光安定剤、およびバインダー(例えば本発明の組成物が利用されるべき系のバインダーのような)、を含んでいてもよい。助剤および補助剤は、存在する場合、好ましくは顔料組成物の全重量を基準として0.01〜15重量%、より特には0.5〜10重量%の量で使用される。
カラーフィルターのためには、より詳細には、本発明の組成物は、例えば界面活性剤、分散剤、樹脂およびワックスも含んでいてもよい。
顔料および式(I)の染料から構成される本発明の着色剤組成物は、ミルベースの形態またはバインダーにより結合した着色剤分散体の形態(フォトレジスト)をとってもよい。
従って、本発明はまた、0.01〜45重量%、好ましくは2〜20重量%、特に7〜17重量%の、式(I)の化合物および有機顔料から構成される着色剤組成物を、有機溶媒中における分散体の形態で含むミルベースを提供する。
有用な有機溶媒には、例えば以下が含まれる:
乳酸エチル、ベンジルアルコール、1,2,3−トリクロロプロパン、1,3−ブタンジオール、1,3−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコールジアセテート、1,4−ジオキサン、2−ヘプタノン、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,5,5−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−オン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン、3−エトキシエチルプロピオネート、3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、3−メトキシブタノール、3−メトキシブチルアセテート、4−ヘプタノン、m−キシレン、m−ジエチルベンゼン、m−ジクロロベンゼン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、n−ブチルアルコール、n−ブチルベンゼン、n−プロピルアセテート、o−キシレン、o−クロロトルエン、o−ジエチルベンゼン、o−ジクロロベンゼン、p−クロロトルエン、p−ジエチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、ガンマ−ブチロラクトン、イソブチルアルコール、イソホロン、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジイソブチルケトン、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキサノール、シクロヘキサノールアセテート、シクロヘキサノン、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジアセトンアルコール、トリアセチルグリセロール、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジアセテート、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ベンジルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルシクロヘキサノール、n−酢酸アミル、n酢酸ブチル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、酢酸プロピル、二塩基エステル(DBE)。
乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(メトキシプロピルアセテート)、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ケトン類、例えばシクロヘキサノン、またはアルコール類、例えばn−ブタノールまたはベンジルアルコールが特に有利である。
上記有機溶媒は、単独で、または他と混合して使用することができる。
本発明のミルベースは、分散助剤を含むこともできる。
有用な分散助剤には、一般に知られている化合物、例えばポリマー性分散助剤が含まれる。これらは通常、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリウレタンおよびまたポリアミドをベースとするポリマーまたはコポリマーである。さらに湿潤剤、例えば、アニオン性または非イオン性湿潤剤を使用することができる。挙げられた湿潤剤および分散助剤は、個々に、または組み合わせて使用することができる。それらの量は、有利には、着色剤組成物の全重量を基準として、2〜100重量%、好ましくは10〜50重量%である。
上記ミルベースを製造するためには、本発明の着色剤組成物を、通常の分散装置を使用できる分散工程に付す。
本発明の着色剤組成物がミルベース中の分散された着色剤の形態で使用される場合、有利には、まず小さい一次粒径を適当な様式で設定する。特に適当な一次粒径は、d50値で60nm未満であり、好ましくは40nm未満である。狭い粒度分布を設定することが、同様に有利である。
粉砕後の粒度分布は、好ましくは、標準偏差シグマが好ましくは30nm未満であり、より好ましくは20nm未満であるガウス分布に近い。上記標準偏差は概して5〜30nm、好ましくは6〜25nm、特に7〜20nmである。
標準偏差シグマ(σ)は、分散の正の平方根に相当する。分散vは、サンプルの数−1で除した、平均からの偏差の2乗の和である。粉砕した粒子のd95値が70nm以下であることがさらに有利である。粉砕した粒子の長さ対幅の比は、好ましくは2:1〜1:1である。
微細状態の細分を達成するための1つの方法は、有機溶媒の存在下において結晶質無機塩を用いるソルトニーディング(salt kneading)である。有用な結晶質無機塩には、例えば、硫酸アルミニウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化カリウムまたは塩化ナトリウム、好ましくは硫酸ナトリウム、塩化ナトリウムおよび塩化カリウムが含まれる。有用な有機溶媒には、例えば、ケトン類、エステル類、アミド類、スルホン類、スルホキシド類、ニトロ化合物、C−Cアルキルでおよび1つまたは複数のヒドロキシル基で置換されていてもよいモノ−、ビス−もしくはトリス−ヒドロキシ−C−C12−アルカンが含まれる。モノマー性、オリゴマー性およびポリマー性のC−Cアルキレングリコール、例えばジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルおよび液体ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコール、N−メチルピロリドンおよびまたトリアセチン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、エチルメチルケトン、シクロヘキサノン、ジアセトンアルコール、ブチルアセテート、ニトロメタン、ジメチルスルホキシドおよびスルホランをベースとする水混和性高沸点有機溶媒が特に好ましい。
上記無機塩と式(I)の化合物との重量比は、好ましくは、(2〜10):1、特に(3〜7):1である。上記有機溶媒と無機塩との重量比は、好ましくは1ml:10g〜2ml:7gである。有機溶媒と無機塩および本発明の着色剤組成物の合計との重量比は、好ましくは1ml:2g〜1ml:10gである。
混練の間の温度は、40〜140℃、好ましくは60〜120℃であることができる。混練時間は、有利には、4h〜32h、好ましくは8h〜20hである。
ソルトニーディング後、有利には、無機塩および有機溶媒を水で洗浄することにより除去し、そのようにして得られた粉砕された着色剤を慣用の方法によって乾燥する。
微細状態の細分への変換後に得られた物質は、場合により、粒径を著しく増加させることなくより均一な粒子形状を得るために、懸濁物、ろ過ケーキまたは乾燥物質の形態で、溶媒後処理(仕上げ処理)に付してもよい。蒸気−揮発性溶媒、例えばアルコールおよび芳香族溶媒、より好ましくは分岐状または非分岐状C−Cアルコール、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ニトロトルエンまたはニトロベンゼンを、通常、上昇させた温度、例えば200℃以下で、かつ場合により加圧下で用いることが好ましい。
本発明はさらに、少なくとも1種の有機溶媒における分散体の形態にある本発明の着色剤組成物0.01〜40重量%、好ましくは0.1〜30重量%、特に1〜20重量%、少なくとも1種のポリマー性バインダーおよび任意選択でさらなる助剤を含有する、バインダーにより結合された(bindered)着色剤分散体を提供する。
バインダーにより結合された上記着色剤分散体は、有利には、上記のミルベースを上述の他の成分と混合することにより製造される。
有用なポリマー性バインダーには、例えば、アクリレート、アクリル酸エステル、ポリイミド、ポリビニルアルコール、エポキシド、ポリエステル、メラミン、ゼラチン、カゼイン、重合性のエチレン性不飽和モノマーおよびオリゴマー、好ましくは、熱によりまたはUV光およびラジカル開始剤の効果の下のいずれかで架橋されたこれらのものが含まれる。ポリマー性バインダーの量は、有利には、着色剤分散体の全ての非揮発性成分の全量を基準として、5〜90重量%、好ましくは20〜70重量%である。非揮発性成分は、式(I)の化合物、上記有機顔料、上記ポリマー性バインダーおよび上記のさらなる助剤である。揮発成分は、使用されるベーキング温度下で揮発性な上記の有機溶媒である。
有用な有機溶媒には、ミルベース用の上記溶媒が含まれる。それらは、有利には、着色剤分散体の全体量を基準として、10〜90重量%、好ましくは20〜80重量%の量で存在する。
有用なさらなる助剤には、例えば、架橋剤およびラジカル開始剤、流動性調節剤(flow control agents)、消泡剤および脱気剤(deaerators)が含まれる。それらは、有利には、着色剤分散体の全体量を基準として、0〜10重量%、好ましくは0〜5重量%の量で存在する。
さらなる助剤を使用する場合、着色剤分散体の全体量を基準として、0.01重量%、好ましくは0.1重量%の下限が有利である。
織物用の染料として公知の式(I)の化合物と、有機顔料との組み合わせが、カラーフィルターにおいて使用するための良好な特性、特に良好な分散性、高いコントラスト、改善された輝度および良好な熱安定性を示すことは、驚くべきことであった。
EP1944339A2は、有機顔料とスルホン酸を含有するアゾ化合物との組み合わせが、カラーフィルターを含む用途において有用であることが記載されている。しかしながら、記載されたアゾ化合物は、本明細書で使用される化合物(I)とは構造的に異なる。それらは一方で、赤みを帯びたナフトールAS誘導体であり、それらの色相は緑がかった黄色領域とは著しく異なり、特に黄色および緑色顔料と組み合わされて、所望の色特性を強力にシフトさせる。他方、上記特許は、アセトアニリドから誘導されたモノアゾ黄色顔料誘導体を記載している。当業者には、そのような黄色のモノアゾ化合物の堅牢性、例えば温度安定性、再結晶安定性および耐光性が概して低いことが知られており、これはカラーフィルターにおける用途のためには不利である。
本発明はまた、式(I)の化合物と有機顔料を互いに組み合わせることを含む、本発明の組成物を製造する方法を提供する。有利には、任意選択的に一次粒径を減少させた後に、成分を分散ステップにおいて組み合わせるか、あるいは式(I)の化合物の溶液もしくは分散体を顔料の分散体と混合することにより組み合わせる。
例えば、各成分は、乾燥形態、例えば顆粒もしくは粉末形態において使用してもよく、または湿潤形態、例えば、プレスケーキ形態で使用してもよい。
一次粒径を減少させる間にそれらを組み合わせるのが好ましい。そのような操作は、より小さい粒径、より狭い粒度分布を生成させるのに役割を果たし、従って、特にカラーフィルターのための性能特性をさらに最適化するために役割を果たす。
一次粒径の減少は、湿式もしくは乾式粉砕によって達成できるが、好ましくは、上記のように有機溶媒の存在下における結晶質無機塩を用いたソルトニーディングにより達成できる。
本発明の着色剤組成物の黄色の色相は、カラーフィルターカラーセット赤−緑−青(R,G,B)に非常に特に極めて適している。これらの三色は、別個の有色のドットとして並んで存在し、後から照らされることによりフルカラー像をもたらす。4つの原色、赤−緑−青および黄(R,G,B,Y)を用いて機能するカラーフィルター系も存在し、本発明の着色剤組成物はそれにも同様によく適している。
本発明はさらに、上記のミルベースの形態またはバインダーにより結合された着色剤分散体の形態の両方における上記着色剤組成物の、カラーフィルターにおける使用を提供する。
本発明の着色剤組成物が、適用されるカラーフィルターフィルムにおいて使用される濃度は、カラーフィルターフィルムの全体の重量を基準として、5〜95重量%、好ましくは20〜80重量%、非常に好ましくは30〜50重量%であることができる。
本発明はまた、着色に有効な量の本発明着色剤組成物を含むカラーフィルターを提供する。
以下の実施例では、別段の記載がない限り、パーセントは重量により、部は重量により表す。
実施例1:(組成物1)
WO2010000779A1の実施例2に記載されるように製造した2.0gの化合物(II)を、IKA製実験用粉末ミルにおいて、18.0gのC.I.ピグメントイエロー138と粉砕した。ミルからの排出後に、19.5gの本発明組成物1を、緑がかった黄色粉末の形態で得る。
Figure 2017505827
実施例2〜8:
実施例1に関するのと同一の方法で、C.I.ピグメントイエロー138の代わりに以下の表に挙げられた顔料を使用する。各場合における生成物は、本発明組成物2〜8である。
Figure 2017505827
カラーフィルター性能試験:
使用例1:
実施例1に記載されるように調製した10.0gの組成物を、ペイントシェーカービーカーにおいて、72.5gのメトキシプロピルアセテート(PGMEA)、5.0gのn−ブタノールおよびまた12.5gのDisperbyk(登録商標)2001(BYK−Chemie製、ポリマー性分散助剤溶液)と、撹拌により分散させる。250gの酸化ジルコニウムビーズ(0.3mm)の添加後、Lau製の分散装置(Dispermat)において3時間分散する。得られたミルベースを、ろ過によりビーズから分離する。ミルベース粘度を測定する(Haake RheoStress 1 回転粘度計、プレート/コーン測定ジオメトリ、23℃、せん断速度Dの250 1/sへの直線的な増加、250 1/sでの値の測定)。
このミルベース20.0gを、PGMEAにおける20.5gの10重量%Joncryl(登録商標)611(スチレン−アクリレート樹脂、BASF AG)溶液と、ビーズなしで10分間振とうすることにより混合する。分散液をその後ろ過する。
得られたバインダーにより結合した着色剤分散体を、スピンコーター(POLOS Wafer Spinner)によりガラスプレート(SCHOTT、レーザーカット、10x10cm)の上に、光源Cを使用した場合に表2aにおける色度座標yおよび/または表2bにおける色度座標xを参照値として設定できるような層の厚さで塗布する。
この層の厚さは、各々の場合において約1〜2マイクロメートルである。
ガラスプレートをフラッシュオフし、次いで、空気循環式乾燥キャビネット(Binder製)において80℃で10分間乾燥した。当該ガラスプレートについて、色度座標(x、y、YおよびまたCIELAB、Datacolor 650分光光度計、光源C、2°視野)、透過曲線(同上)およびコントラスト値(壺坂CT−1 コントラストテスタ)のプリベーク値を測定する。続いて、ガラスプレートを空気循環型乾燥キャビネットにおいて250℃で1時間加熱処理に付し、ポストベーク値を得るために再測定する。
比較例:C1-C11:
ミルベースおよび着色剤分散体を使用例1の場合と同じ方法で製造する。しかしながら、本発明の顔料組成物ではなく、元のベース顔料を使用する。
表2aおよび2bは、ポストベークにおける本発明実施例に関するおよび比較例に関する結果を示す。
相対コントラスト比CRは、各比較例の色分散に関する(100%)。
値x、yおよびYは、CIE−Yxy標準化色空間における測定された色度座標を特定し、ここでYは輝度の尺度である。
各場合において本発明組成物と関連のベース顔料との比較を行った。コントラスト値に関して、比較例におけるベース顔料のコントラスト値を各場合において100%に設定した。輝度Yの比較のために、差Y実施例-Y比較例を各場合において形成させた。この値が>0の場合、本発明サンプルの輝度は、比較例の輝度よりも大きい。
粘度の比較のために、比較例の粘度を各場合において100%に設定した。
Figure 2017505827
Figure 2017505827
実施例9:
実施例1の手順を繰り返すが、化合物(II)ではなく、WO2010000779A1の実施例1に従って製造した化合物(3)を使用する:
Figure 2017505827
ミルベースの調製および着色剤分散体の調製、ならびに性能試験もまた、実施例1と同一の方法により実施する。
Figure 2017505827
実施例10:
36部のC.I.ピグメントレッド254の水性懸濁液を、化合物(II)(4部)の水性懸濁液と混合する。混合物を室温で1時間撹拌した後に、懸濁液をろ過し、プレスケーキを水で洗浄する。続いて、プレスケーキを乾燥キャビネットにおいて80℃で18時間乾燥し、IKA実験用ミルで粉末に粉砕する。これにより、38部の本発明の着色剤組成物10が赤色粉末の形態で得られる。ミルベースの調製およびバインダーにより結合された着色剤分散体の調製、ならびに性能試験を、実施例1におけるように行う。
Figure 2017505827
本発明の組成物のミルベースは、未処理顔料と比較して減少した粘度を有する。カラーフィルター用途において、本発明の例は、増加した輝度Yと改善したコントラストを有する。それらはより急な透過曲線を有する。
ソルトニーディング間の添加による微粉化着色剤組成物の製造の例:
実施例11:
実験用ニーダー(Werner&Pfleiderer、300ml)において、2.0gの化合物(II)を18.0gのC.I.ピグメントイエロー138と、120gの塩化ナトリウムおよび25mlのジエチレングリコールを添加して、80℃の温度で18時間混練する。混練塊を0.9lの5%塩酸において2時間撹拌し、その後組成物をろ過する。ろ過ケーキを、0.9lの脱塩水で1時間、撹拌しながら再度処理する。ろ過後、着色剤組成物を水で洗浄し、減圧下で乾燥する。
得られた微粉化着色剤組成物K11は、メジアン粒径d50=34nmおよび56nmのd95を有する(12nmの標準偏差σ)。長さ対幅比:1.34:1。
比較例C11:
20.0gの市販のC.I.ピグメントイエロー138を、120gの塩化ナトリウムおよび25mlのジエチレングリコールと、80℃の温度で18時間混練してソルトニーディング工程を実施する。混練塊を0.9lの5%塩酸において2時間撹拌し、その後組成物をろ過する。ろ過ケーキを、0.9lの脱塩水で1時間、撹拌しながら再度処理する。ろ過後、顔料を水で洗浄し、減圧下で乾燥する。
得られた顔料C11は、メジアン粒径d50=53nmおよび65nmのd95を有する(12nmの標準偏差σ)。長さ対幅比:1.30:1。
実施例12:
C.I.ピグメントイエロー138の代わりにC.I.ピグメントグリーン36を用いて実施例11の手順を繰り返し、微粉化着色剤組成物K12を得る。
比較例C12:
C.I.ピグメントイエロー138の代わりにC.I.ピグメントグリーン36を用いて比較例C11の手順を繰り返す。
実施例13:
実施例12の手順を繰り返すが、化合物(II)の代わりに、WO2010000779A1の実施例1に従って製造された化合物(3)を用いる。これにより、微粉化組成物K13が得られる。
Figure 2017505827
比較例C13:
比較例C12の手順を繰り返す。
実施例14:
C.I.ピグメントイエロー138の代わりにC.I.ピグメントレッド254を用いて実施例11の手順を繰り返し、微粉化着色剤組成物K14を得る。
比較例C14:
C.I.ピグメントイエロー138の代わりにC.I.ピグメントレッド254を用いて比較例C11の手順を繰り返す。
実施例15:
C.I.ピグメントイエロー138の代わりにWO2009/049736A1における実施例1からの合成ステップに従うDPP顔料を用いて実施例11の手順を繰り返し、微粉化着色剤組成物K15を得る。
比較例C15:
比較例C11の手順を繰り返すが、C.I.ピグメントイエロー138の代わりにWO2009/049736A1における実施例1からの合成ステップに従うDPP顔料を用いる。
実施例11−15およびC11−C15の性能試験:
本発明の微粉化組成物を使用例1と同様に試験する。しかしながら、組成物1の代わりに、以下の表3aおよび3bに報告されるような組成物を使用する。
Figure 2017505827
本発明の微粉化組成物K11−K13は、それぞれの類似のソルトニーディングに付された純粋な顔料よりも、高いコントラスト値およびより大きい輝度を示す。
Figure 2017505827
本発明の微粉化組成物K14−K15は、同様にソルトニーディングに付された純粋な顔料よりも、高いコントラスト値およびより高い輝度Yを示す。

Claims (13)

  1. 式(I)
    Figure 2017505827
    [式中、
    は、C−Cアルキルであり、
    は、H、C−Cアルキル、スルホ基、−CO−NH−(C−Cアルキル)、CNまたは(C−C−アルキレン)スルホであり、
    は、HまたはC−Cアルキルであり、
    は、H、スルホ基、C−CアルキルまたはC−Cアルコキシであり、
    は、H、C−CアルキルまたはC−Cアルコキシである]
    で表される少なくとも1種の化合物と、少なくとも1種の有機顔料とを含む、着色剤組成物。
  2. 式(I)の化合物が少なくとも1つのスルホ基を含む、請求項1に記載の着色剤組成物。
  3. が、メチルであり、
    が、−CH−スルホであり、
    が、エチルであり、
    が、H、スルホ基、メチルまたはメトキシ、より詳細にはHであり、そして
    が、H、メチルまたはメトキシ、より詳細にはHである、
    請求項1または2に記載の着色剤組成物。
  4. 式(I)の化合物が、式(Ia)の化合物である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の着色剤組成物
    Figure 2017505827
    [式中、Mは、一価の金属カチオンおよびまたHを表す]。
  5. 前記の少なくとも1種の有機顔料が、アントラキノン顔料、レーキもしくは非レーキアゾ顔料、アンタントロン顔料、ベンズイミダゾロン顔料、キナクリドン顔料、キノフタロン顔料、ジケトピロロピロール顔料、ジオキサジン顔料、ジスアゾ縮合顔料、イソインドリノン顔料、イソインドリン顔料、金属錯体顔料、ペリノン顔料、ペリレン顔料、フタロシアニン顔料およびトリアリールカルボニウム顔料のクラスから選択される、請求項1〜4のいずれか1つに記載の着色剤組成物。
  6. 前記の少なくとも1種の有機顔料が、
    C.I.ピグメントイエロー138、139、150、151、155、180、213、214の群からの黄色顔料;
    C.I.ピグメントレッド122、149、166、168、177、242、254、264の群からの赤色顔料;
    C.I.ピグメントオレンジ34、36、38、43、62、64、68、71、72、73、74、81の群からのオレンジ色顔料;
    C.I.ピグメントグリーン7、36、58の群からの緑色顔料;
    C.I.ピグメントブルー15:6、15:3、15:2、15:1、15、80の群からの青色顔料;
    および/または
    C.I.ピグメントバイオレット19および23の群からのバイオレット顔料、
    である、請求項1〜5のいずれか1つに記載の着色剤組成物。
  7. 前記の少なくとも1種の有機顔料が、
    C.I.ピグメントイエロー138、139および150の群からの黄色顔料;
    C.I.ピグメントレッド254、264、242および177の群からの赤色顔料;
    C.I.ピグメントグリーン7、36および58の群からの緑色顔料;
    および/またはピグメントブルー15:6およびピグメントブルー80の群からの青色顔料、
    である、請求項1〜6のいずれか1つに記載の着色剤組成物。
  8. 式(I)の化合物と有機顔料との混合比が、1〜99:99〜1重量部である、請求項1〜7のいずれか1つに記載の着色剤組成物。
  9. 有機溶媒中の分散体において、式(I)で表される少なくとも1種の化合物および少なくとも1種の有機顔料を含む0.01〜45重量%の着色剤組成物を含有するミルベースの形態にある、請求項1〜8のいずれか1つに記載の着色剤組成物。
  10. 少なくとも1種の有機溶媒中の分散体において、式(I)で表される少なくとも1種の化合物および少なくとも1種の有機顔料を含む0.01〜40重量%の着色剤組成物を含有し、少なくとも1種のポリマー性バインダーおよび任意選択的にさらなる助剤を含む、バインダー含有着色剤分散体の形態をとる、請求項1〜9のいずれか1つに記載の着色剤組成物。
  11. 前記の式(I)で表される少なくとも1種の化合物および前記の少なくとも1種の有機顔料を互いに組み合わせることを含む、請求項1〜10のいずれか1つに記載の着色剤組成物を製造する方法。
  12. カラーフィルターにおける、請求項1〜10のいずれか1つに記載の着色剤組成物の使用。
  13. カラーフィルターフィルムの全重量を基準として、5〜95重量%の請求項1〜10のいずれか1つに記載の着色剤組成物を含有する、カラーフィルターフィルム。
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