JP2017227764A - 画像形成装置 - Google Patents

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Takanobu Shiki
卓信 志岐
植田 忠行
Tadayuki Ueda
忠行 植田
小山 弘
Hiroshi Koyama
弘 小山
西川 英史
Hidefumi Nishikawa
英史 西川
幸宣 井口
Yukinori Iguchi
幸宣 井口
聡司 宮島
Soji Miyajima
聡司 宮島
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Abstract

【課題】画像形成装置において、外部から加熱すること無く、オゾンを十分に分解すること。【解決手段】画像形成装置1は、用紙に画像を形成する画像形成部40と、画像形成部40の周辺の空気を吸引し、当該空気は画像形成部40の画像形成動作で発生したオゾンを含む、吸引部80と、画像形成動作で使用されるコンプレッサーであって、オゾンを分解するように、吸引部80で吸引された空気を圧縮するコンプレッサー621と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、加熱、加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
上記画像形成装置において、感光体表面を帯電極により一様に帯電する際に、帯電極の放電によりオゾンが発生する。このオゾンは、帯電装置の周辺の部品及び感光体ドラムなどを汚損し、画像不良等の発生原因となる。このため、発生したオゾンを画像形成装置の機外に排出する必要があるが、オゾンは有害であるため、排出の際にはオゾン濃度を低下させる必要がある。
ここで、オゾンは熱分解が可能である。そこで、特許文献1には、画像形成装置内で発生したオゾンを含む空気を加熱してオゾンを分解し、オゾン濃度を低下させた空気を機外に排気する技術が提案されている。
特開2006−259280号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、オゾンを含む空気に対する加熱量が不足すると、オゾンを十分に分解することができなくなる一方で、オゾンを十分に分解するために、オゾンを含む空気に対する加熱量が大きくなると、画像形成装置内の温度上昇又は発火などに対する安全対策が別途必要となる。
本発明の目的は、外部から加熱すること無く、オゾンを十分に分解することが可能な画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、
用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部の周辺の空気を吸引し、前記空気は画像形成動作で発生したオゾンを含む、吸引部と、
前記オゾンを分解するように、前記吸引部で吸引された空気を圧縮する圧縮部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、外部から加熱すること無く、オゾンを十分に分解することができる。
本実施の形態における画像形成装置の全体構成を示す図である。 本実施の形態における画像形成システムの制御ブロック図である。 本実施の形態におけるオゾン分解動作例を示す図である。 本実施の形態におけるオゾン分解動作のタイミングを示す図である。 本実施の形態におけるオゾン分解動作例を示すフローチャートである。 本実施の形態の変形例におけるオゾン分解動作例を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[画像形成装置1の構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、搬送部50、定着部60、及び制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を用紙Sに形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム状の金属基体の外周面に、有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層が形成された有機感光体よりなる。制御部100は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成されることとなる。また、この帯電動作によって帯電装置414の近傍でオゾンが発生する。
現像装置412は、例えば二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、二次転写ローラー423、駆動ローラー424、従動ローラー425、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、駆動ローラー424および従動ローラー425に張架される。中間転写ベルト421は、駆動ローラー424の回転により矢印A方向に一定速度で走行する。一次転写ローラー422によって、中間転写ベルト421が感光体ドラム413に圧接されると、中間転写ベルト421に各色トナー像が順次重ねて一次転写される。そして、中間転写ベルト421が二次転写ローラー423によって用紙Sに圧接されると、中間転写ベルト421に一次転写されたトナー像が用紙Sに二次転写される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接されるベルトクリーニングブレードを有する。二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残存する転写残トナーは、ベルトクリーニングブレードによって掻き取られ、除去される。
定着部60は、搬送されてきた用紙Sを定着ニップ部で加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着ユニット部61とエアー分離ユニット部62とを備えて構成されるエアー分離式の定着装置である。定着ユニット部61は、一対の定着部材を圧接することにより形成される定着ニップ部に用紙Sを通過させて、この用紙S上に転写されたトナー画像に熱源からの熱を与えることにより、用紙Sにトナー画像を定着させる。エアー分離ユニット部62は、定着ニップ部における用紙Sの排紙側から用紙Sに空気を吹き付けることにより定着部材から用紙Sを分離する。
搬送部50は、給紙部51、搬送機構52および排紙部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、用紙の坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙(規格用紙、特殊用紙)Sが予め設定された種類ごとに収容される。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、レジストローラー52a等の複数の搬送ローラーを備えた搬送機構52により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー52aが配設されたレジスト部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの画像形成面に一括して二次転写され、定着部60において定着処理が行われる。定着処理が行われた用紙Sは、排紙ローラー53aを備えた排紙部53により画像形成装置1の外に排紙される。
[オゾン分解動作]
次に、図3を参照し、画像形成装置1におけるオゾン分解動作について説明する。
なお、ここでは、定着部60の定着ユニット部61は、例えば、ベルト加熱方式により構成される。すなわち、定着ユニット部61は、図3に示すように、定着ニップ部を形成する上側加圧部と下側加圧部とを有する。上側加圧部は、加熱ローラー612と定着ローラー613とを有する。加熱ローラー612と定着ローラー613との間には、無端状の定着ベルト611(定着部材に対応)が張架されている。下側加圧部は、加圧ローラー614を有する。加圧ローラー614は定着ベルト611を介して定着ローラー613に所定の定着荷重で押圧される。このようにして、定着ローラー613と加圧ローラー614との間に定着ニップ部が形成される。
また、定着部60のエアー分離ユニット部62は、コンプレッサー621と、調整部622と、エアー吐出ノズル624とを有する。エアー吐出ノズル624は、定着ニップ部における用紙Sの排紙側から所定の分離ポイントに向けてエアー(圧縮空気)が吹き付けられるように配置される。エアー分離ユニット部62は、コンプレッサー621で圧縮された空気を、定着部60を通過する用紙Sの先端に吹き付けることにより定着ベルト611から用紙Sを分離させる。
本実施の形態では、画像形成装置1は、定着部60の既存の機構を流用して、画像形成部40における画像形成動作で発生するオゾンを分解する。具体的には、エアー分離によって定着部60の定着ベルト611から用紙Sを分離するために使用されるコンプレッサー621を、オゾン分解するための圧縮部として用いる。
以下、オゾン分解処理における各構成の動作について説明する。
図3において、吸引部80は、吸引ダクト801を介して、帯電装置414(帯電極)の放電により発生したオゾンを含む、画像形成部40の周辺の空気を吸引する。吸引部80は、例えば、画像形成部40内の空気をコンプレッサー621へ送り込むための吸引ファンを備える。吸引部80は、高圧印加され、オゾンが発生する帯電極の周辺、又は、オゾンの影響を受けやすい感光体ドラム413の周辺の空気を、画像形成部40から吸引する。
また、制御部100は、分解すべきオゾンの量に応じて、吸引部80が吸引する空気の吸引量を設定してもよい。分解すべきオゾン量は、例えば、画像形成部40近傍に配置されたオゾン濃度センサー(図示せず)によって検知されてもよい。例えば、吸引部80は、画像形成部40内の空気中のオゾン濃度が高いほど、画像形成部40からより多くの空気を吸引してもよい。吸引部80は、帯電装置414から吸引した空気を、ダクト802を介して、コンプレッサー621に送出する。
コンプレッサー621は、吸引部80で吸引された空気を、ダクト802を介して取り込む。そして、コンプレッサー621は、オゾンを分解するように、吸引部80からの空気を圧縮する。コンプレッサー621は、例えば、圧縮室、圧縮室内で往復運動して空気を圧縮するピストン、ピストンを往復運動させるモーター(何れも図示せず)等を有してもよい。
ここで、気体の状態方程式等により、コンプレッサー621で空気が圧縮されると、コンプレッサー621内の空気の温度が上昇することが知られている。つまり、コンプレッサー621による空気の圧縮によって、空気の温度が上昇し、空気に含まれるオゾンが熱分解される。これにより、コンプレッサー621で生成される圧縮空気に含まれるオゾンは減少し、オゾン濃度が低下する。
調整部622は、制御部100の制御を受けて、ダクト623を介してコンプレッサー621から送出される圧縮空気の送出量及び送出先を調整する。
例えば、調整部622は、定着部60においてエアー分離動作を必要とするか否かに応じて、圧縮空気の送出先を決定してもよい。具体的には、調整部622は、エアー分離動作を必要とする場合には、圧縮空気をエアー吐出ノズル624へ送出する一方、エアー分離動作を必要としない場合には、圧縮空気を、排気ダクト625を介して画像形成装置1の機外へ排気する。
ここで、薄く腰の弱い用紙S又はトナー付着量が多い用紙Sは、用紙Sの先端部分が定着ニップ部を通過した後も定着部材(定着ベルト611)に貼り付いた状態になりやすいので、エアー分離動作を必要とする。一方、厚く腰の強い用紙S又はトナー付着量が少ない用紙Sは、用紙Sの先端部分が定着ニップ部を通過した後に定着部材(定着ベルト611)に貼り付きにくいので、エアー分離動作を必要としない。
また、調整部622は、エアー分離の対象となる用紙Sの紙種(つまり、定着ベルト611からの分離のしやすさ)に応じて圧縮空気の送出量を調整してもよい。
このように、画像形成装置1は、定着部60のコンプレッサー621を用いて、画像形成動作(帯電極の放電)で発生したオゾンを分解する。また、オゾンが分解された空気(オゾン濃度が低い空気)は、エアー分離動作が必要な場合は定着ユニット部61に向けて吐出され、エアー分離動作が不要な場合は画像形成装置1の機外へ排気される。
次に、図4を参照して、上述した画像形成装置1における各動作のタイミングについて説明する。
図4において、画像形成装置1では、画像形成動作に応じて用紙Sの先端が定着ローラー613を通過するタイミング、つまり、エアー分離が行われるタイミングが決定される。
この場合、コンプレッサー621は、エアー分離による空気の排出タイミングまでに、エアー分離動作に必要な圧力となるように空気を圧縮する必要がある。そこで、制御部100は、エアー分離による空気排出タイミングまでに、コンプレッサー621による空気の圧縮処理が完了するように、吸引部80による画像形成部40からの空気の吸引(取り込み)動作、及び、コンプレッサー621による空気圧縮動作のタイミングを決定する。
上述したように、空気中のオゾン濃度が高いほど、帯電装置414からコンプレッサー621に取り込む空気量を多くすることで、コンプレッサー621によるオゾン分解を効率良く行うことができる。この場合、吸引部80による吸引時間及びコンプレッサー621による空気圧縮の実行に要する時間は増加する。そこで、制御部100は、コンプレッサー621に取り込む空気量が大きいほど、つまり、オゾン濃度が高いほど、空気の吸引動作の開始タイミング及び圧縮動作の開始タイミングをより早いタイミングに決定する。
また、制御部100は、エアー分離動作が不要な場合の他に、図4に示すように、エアー分離動作を実施後にコンプレッサー621(例えば、図示しない圧力タンク)内に圧縮空気が残っている場合にも当該圧縮空気を機外へ排出してもよい。つまり、制御部100は、エアー分離動作が終了後のタイミングを、機外排出動作のタイミングに決定してもよい。
また、この際、制御部100は、機外へ排出する圧縮空気の量、及び、機外排出のタイミングを、次回のエアー分離動作のタイミング及びエアー分離時に排出される圧縮空気の量に応じて決定してもよい。
例えば、次回のエアー分離までの期間がある程度空いている場合、制御部100は、コンプレッサー621内の空気を機外へ排出する動作を当該期間において複数回行ってもよい。これにより、画像形成装置1は、エアー分離が行われていない期間においても、帯電装置414からの空気をコンプレッサー621内に繰り返し取り込んでオゾンを分解することができる。
一方、次回のエアー分離までの期間が短い場合、制御部100は、コンプレッサー621内の空気を機外へ排出する動作を当該期間において行わず、次回のエアー分離において吐出させてもよい。これにより、コンプレッサー621は、エアー分離に必要な空気量を確保することができる。
画像形成動作で発生したオゾンを分解する処理は、具体的には、図5に示すフローチャートに従って行われる。図5に示すオゾン分解処理は、CPU101(制御部100)がROM102に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。なお、図5に示すオゾン分解処理は、画像形成装置1において画像形成処理の実施時に開始される。
まず、制御部100は、画像形成装置1内(具体的には、帯電装置414(帯電極)の周辺)のオゾン濃度と規定値とを比較し、オゾン濃度が規定値以上であるか否かを判定する(ステップS100)。
オゾン濃度が規定値以上の場合(ステップS100:YES)、制御部100は、吸引部80による帯電装置414からの空気の吸引量を「大」に設定する(ステップS110)。一方、オゾン濃度が規定値未満の場合(ステップS100:NO)、制御部100は、吸引部80による帯電装置414からの空気の吸引量を「通常」に設定する(ステップS120)。
ここで、「通常」の吸引量とは、例えば、エアー分離ユニット部62におけるエアー分離動作に必要な空気量である。また、吸引量が「大」とは、エアー分離動作に必要な空気量よりも大きい空気量である。こうすることで、コンプレッサー621は、オゾン濃度が高い場合には、帯電装置414からより多くの空気を取り込み、多くのオゾンに対して分解処理を行うことができる。
次に、吸引部80は、ステップS110又はステップS120で設定された吸引量の空気を画像形成部40から吸引し、吸引した空気をコンプレッサー621へ送出する(ステップS130)。
次に、コンプレッサー621は、吸引部80から送出された空気を圧縮する(ステップS140)。これにより、空気中に含まれるオゾンが分解され、空気中のオゾン濃度が低下する。
次に、制御部100は、コンプレッサー621内の空気量が規定値以上であるか否かを判定する(ステップS150)。この規定値は、例えば、コンプレッサー621(例えば、圧力タンク)内に蓄積された空気量が、コンプレッサー621内に貯留可能な量に達しているか否かを判定するための値でもよく、エアー分離動作に必要な量に達しているか否かを判定するための値でもよい。
制御部100は、コンプレッサー621内の空気量が規定値未満の場合(ステップS150:NO)、ステップS130、ステップS140の処理を繰り返す。これにより、圧縮空気がコンプレッサー621内に蓄積される。
一方、コンプレッサー621内の空気量が規定値以上の場合(ステップS150:YES)、制御部100は、エアー分離ユニット部62によるエアー分離が必要であるか否かを判定する(ステップS160)。例えば、制御部100は、画像形成された用紙Sの紙種に応じてエアー分離動作の要否を判定する。
エアー分離動作が必要な場合(ステップS160:YES)、制御部100は、調整部622に対して、圧縮空気をエアー吐出ノズル624へ送出するように指示する。これにより、圧縮空気はエアー分離に利用される(ステップS170)。
一方、エアー分離動作が必要ではない場合(ステップS160:NO)、制御部100は、調整部622に対して、圧縮空気を、排気ダクト625を介して機外へ排出するように指示する(ステップS180)。
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、画像形成装置1は、用紙に画像を形成する画像形成部40と、画像形成部40の周辺の、画像形成動作で発生したオゾンを含む空気を吸引する吸引部80と、オゾンを分解するように、吸引部80で吸引された空気を圧縮する圧縮部(コンプレッサー621)と、を備える。
この構成により、画像形成装置1は、画像形成部40(帯電装置414)で発生するオゾンを、コンプレッサー621による空気圧縮によって確実に分解し、機内の空気中のオゾン濃度を低下させることができる。これにより、圧縮空気がエアー分離に利用される場合でも、オゾンによる画像形成部40内の部品(例えば、帯電装置414又は感光体ドラム413など)の汚損を低減することができる。また、圧縮空気が機外に排出される場合でも、有害なオゾンの排出を低減することができる。
また、画像形成装置1は、定着部60の機構内でオゾン分解を行うので、定着処理においてトナー画像に熱を与える熱源からの熱をオゾン分解に用いることもできる。これにより、画像形成装置1は、空気圧縮及び加熱によって機内の空気中のオゾンをより効率良く分解することができる。
また、画像形成装置1は、オゾン分解のための空気圧縮処理を、エアー分離動作に使用するコンプレッサー621を流用して実施する。すなわち、画像形成装置1は、空気に圧力をかけるためのオゾン分解専用の機構を設けることなく、既存の機構を用いてオゾンを分解することができる。よって、画像形成装置1の大型化及びコストアップを回避することができる。また、一般的に、画像形成装置1において、画像形成部40と定着部60とは比較的近い位置に設置される。すなわち、オゾン分解を定着部60のコンプレッサー621で行う際に帯電装置414から空気を取り込むための経路を短くし(つまり、図3に示す各ダクト801,802,623のサイズを小さくし)、画像形成装置1の大型化及びコストアップを回避することができる。
また、画像形成装置1は、オゾン分解のための空気圧縮処理を、エアー分離動作に使用するコンプレッサー621を流用して実施するので、オゾンを分解するために外部から熱を与える加熱装置が不要である。これにより、特許文献1の技術のように加熱による機内温度の上昇を防ぐことができ、かつ、加熱による発火などの安全対策が不要となる。
以上より、本実施の形態によれば、画像形成装置1は、外部から加熱すること無く、オゾンを十分に分解することができる。
[変形例]
(1)上記実施の形態では、エアー分離動作が不要の場合に、画像形成装置1が圧縮空気を機外へ排出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、画像形成装置1は、機外への排気を行う排気ダクト625を設ける代わりに、図6に示すように、エアー分離時の圧縮空気の定着部材(定着ベルト611)方向への流路を開閉するエアー分離シャッター626を用いて、不要な圧縮空気が定着ベルト611へ当たらないようにしてもよい。エアー分離シャッター626は、例えば、ソレノイドにより開閉するシャッターによって構成される。
具体的には、画像形成装置1は、エアー分離が必要な場合、エアー分離シャッター626を開状態として圧縮空気を定着ベルト611へ吹きつけ、エアー分離が不要な場合、エアー分離シャッター626を閉状態として、圧縮空気が定着ベルト611へ吹きつくことを防ぐ。こうすることで、画像形成装置1は、エアー分離動作が必要ない場合に、不要な送風によって定着ベルト611を冷やすことに起因する定着効率の低下を防ぐことができる。
(2)上記実施の形態では、画像形成装置1は、画像形成処理の実施時にオゾン分解動作を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、画像形成装置1は、画像形成処理の終了後、所定期間においてオゾン分解動作を行ってもよい。これにより、画像形成装置1は、画像形成処理の終了時に機内に残っているオゾンを分解することができる。
(3)上記実施の形態において、画像形成装置1は、コンプレッサー621内の圧力タンク(図示せず)に蓄積される圧縮空気が満杯の場合、エアー分離動作に必要な量の圧縮空気を圧力タンク内に確保し、残りの量の圧縮空気を画像形成装置1の機外へ排気してもよい。こうすることで、画像形成装置1は、エアー分離動作を実施できる圧縮空気を確保しつつ、コンプレッサー621の残りの容量を用いてオゾン分解動作を繰り返し実施することができる。
(4)上記実施の形態では、エアー分離ユニット部62のコンプレッサー621を流用してオゾン分解を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。画像形成装置1は、画像形成動作で使用される既存のコンプレッサーを用いてオゾン分解を行えばよい。
例えば、画像形成装置1は、給紙部50において用紙の重送を防ぐために、エアー給紙によって給紙が行われる場合、エアー給紙に使用されるコンプレッサー(図示せず)を流用してオゾン分解動作を行ってもよい。つまり、画像形成装置1は、帯電装置414からの空気をエアー給紙に使用されるコンプレッサーに取り込み、エアー給紙に用いる圧縮空気を生成するための空気圧縮によって、当該空気に含まれるオゾンを分解する。この場合でも、画像形成装置1は、外部から加熱すること無く、オゾンを十分に分解することができる。
なお、画像形成装置1は、エアー分離に使用されるコンプレッサー621を用いてオゾン分解処理を行う場合と同様にして、エアー給紙に使用されるコンプレッサーを用いてオゾン分解処理を行えばよい。例えば、エアー給紙に使用されるコンプレッサーは、エアー給紙を行うまでに、エアー給紙に必要な圧力の圧縮空気を生成すればよい(例えば、図4を参照)。また、画像形成装置1は、画像形成部40内の空気中のオゾン濃度が高いほど、より多くの空気をコンプレッサーに取り込んでもよい。また、変形例(3)と同様にして、画像形成装置1は、エアー給紙に使用されるコンプレッサー内の圧縮空気が満杯の場合、エアー給紙動作に必要な量の圧縮空気を当該コンプレッサー内に確保し、残りの量の圧縮空気を画像形成装置1の機外へ排気してもよい。
また、画像形成装置1は、エアー分離に使用されるコンプレッサー621及びエアー給紙に使用されるコンプレッサーの双方を用いてオゾン分解を行ってもよい。
(5)上記の実施の形態では、帯電装置414で発生するオゾンを挙げたが、これに限らず、他の部位において発生するオゾンであってもよい。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 搬送部
60 定着部
71 通信部
72 記憶部
80 吸引部
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
414 帯電装置
611 定着ベルト
612 加熱ローラー
613 定着ローラー
614 加圧ローラー
621 コンプレッサー
622 調整部
623,802 ダクト
624 エアー吐出ノズル
625 排気ダクト
626 エアー分離シャッター
801 吸引ダクト

Claims (13)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部の周辺の空気を吸引し、前記空気は画像形成動作で発生したオゾンを含む、吸引部と、
    前記オゾンを分解するように、前記吸引部で吸引された空気を圧縮する圧縮部と、
    を具備する画像形成装置。
  2. 前記圧縮部は、前記画像形成動作で使用されるコンプレッサーである、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記用紙にトナー像を定着させる定着部、を更に具備し、
    前記圧縮部は、エアー分離によって前記定着部の定着部材から用紙を分離するために使用されるコンプレッサーである、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. エアー給紙によって前記用紙を給紙する給紙部、を更に具備し、
    前記圧縮部は、前記エアー給紙に使用されるコンプレッサーである、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記圧縮部は、前記エアー分離を行うまでに、前記エアー分離に必要な圧力となるように、前記空気を圧縮する、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記圧縮部は、前記エアー給紙を行うまでに、前記エアー給紙に必要な圧力となるように、前記空気を圧縮する、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記吸引部は、前記空気中のオゾン濃度が高いほど、前記画像形成部からより多くの空気を吸引する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記吸引部は、前記空気中のオゾン濃度が高いほど、前記空気の吸引を開始するタイミングを早くする、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記圧縮部は、前記空気中のオゾン濃度が高いほど、前記空気の圧縮を開始するタイミングを早くする、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記エアー分離が必要である場合、前記圧縮された空気を、前記定着部に向けて吐出させる一方、前記エアー分離が不要である場合、前記圧縮された空気を、前記画像形成装置の機外へ排気させる制御部、を更に具備する、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  11. 前記エアー分離時の前記圧縮された空気の前記定着部材方向への流路を開閉するエアー分離シャッター、を更に具備し、
    前記エアー分離が必要である場合、前記エアー分離シャッターを開状態とし、前記エアー分離が不要である場合、前記エアー分離シャッターを閉状態とする制御部、を更に具備する、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  12. 前記圧縮部は、前記圧縮された空気を蓄積する圧力タンクを更に備え、
    前記圧力タンクに蓄積される前記空気が満杯の場合、前記画像形成動作に必要な量の前記空気を前記圧力タンク内に確保し、残りの量の前記空気が前記画像形成装置の機外へ排気する制御部、を更に具備する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  13. 前記吸引部及び前記圧縮部は、前記画像形成動作の終了後、所定期間動作する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111420531A (zh) * 2020-03-11 2020-07-17 汉网云联成都科技有限公司 一种主动式空气净化装置

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