JP2017227683A - 空中映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射型空中結像素子の欠陥による空中映像の歪を防止できる空中映像表示装置を提供する。【解決手段】入力画像Pを表示する画像表示部20と、入力画像Pに対応する空中映像FIを結像する反射型空中結像素子10と、空中映像FIの観察位置Eを検出する位置検出部30と、反射型空中結像素子10の欠陥による空中映像FIの歪を、入力画像Pの変形によって補正する画像補正部40と、を備え、画像補正部40が観察位置Eに応じて入力画像Pに対して異なる変形を施す。【選択図】図2

Description

本発明は、被投影物の実像を空中に結像させる反射型空中結像素子を備えた空中映像表示装置に関する。
従来の空中映像表示装置は特許文献1に開示されている。この空中映像表示装置は反射型空中結像素子及び光源を備える。反射型空中結像素子は2枚の平板状の光学素子を上下に重ねて形成される。光学素子は反射面を有した透明な複数の基材を接着剤により接着して形成される。反射面はアルミニウム等の蒸着により光学素子の厚み方向に平行に形成され、厚み方向に垂直な方向に所定周期で配されている。2枚の光学素子を反射面が互いに直交するように接着して反射型空中結像素子が形成される。光源は反射型空中結像素子の下方に配置した被投影物に向けて光を照射する。
上記構成の空中映像表示装置において、反射型空中結像素子の下方に被投影物を配置し、光源を点灯して被投影物に向けて光を照射する。被投影物で反射した光の一部は下方の光学素子に下面から入射し、反射面で反射した後に上方の光学素子に入射する。上方の光学素子の反射面で反射した光は反射型空中結像素子の上面から出射し、反射型空中結像素子に対して被投影物と面対称の位置の空中で被投影物の実像が結像される。これにより、被投影物の映像が空中に浮かんだ状態で表示される。すなわち、被投影物の空中映像が表示される。
光学素子の製造工程では、透明基板の板厚方向に垂直な面にアルミニウムの蒸着により反射面が形成され、複数の透明基板を板厚方向に積層して接着することにより積層体が形成される。積層体を反射面に垂直な方向で所定間隔で切断することにより光学素子が得られる。そして、一対の光学素子を反射面が互いに直交するように厚み方向に並設して接着することにより反射型空中結像素子が得られる。
上記の空中映像表示装置によると、光学素子の形成時に積層される透明基板間の異物混入や透明基板の平面精度等による欠陥が反射型空中結像素子に生じる場合がある。このため、反射型空中結像素子の欠陥による空中映像の歪が発生する問題があった。
特開2012−155345号公報(第7頁、第8頁、第4図、第5図)
本発明は、反射型空中結像素子の欠陥による空中映像の歪を防止できる空中映像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
入力画像を表示する画像表示部と、
前記入力画像に対応する空中映像を結像する反射型空中結像素子と、
空中映像の観察位置を検出する位置検出部と、
前記反射型空中結像素子の欠陥による空中映像の歪を、前記入力画像の変形によって補正する画像補正部と、
を備え、前記画像補正部が前記観察位置に応じて前記入力画像に対して異なる変形を施すことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の空中映像表示装置において、前記反射型空中結像素子の欠陥の発生位置及び欠陥による空中映像の結像位置の偏位量を記憶する記憶部を備え、前記観察位置に応じて前記発生位置に対応した前記入力画像上の補正位置を導出し、前記補正位置に対して前記偏位量の変形を行うと好ましい。
また本発明は、上記構成の空中映像表示装置において、所定の前記観察位置における前記補正位置を前記記憶部に記憶し、前記観察位置に応じて前記補正位置を移動させると好ましい。
また本発明は、上記構成の空中映像表示装置において、前記反射型空中結像素子の欠陥の発生位置に対応する前記入力画像上の補正位置を前記観察位置に関連付けて記憶するとともに、欠陥による空中映像の結像位置の偏位量を記憶する記憶部を備え、前記観察位置に応じて前記補正位置に対して前記偏位量の変形を行うと好ましい。
また本発明は、上記構成の空中映像表示装置において、前記位置検出部は観察者の目の位置を検出して前記観察位置を検出すると好ましい。
また本発明は、上記構成の空中映像表示装置において、前記位置検出部は観察者を撮像する3Dカメラを有し、前記3Dカメラにより撮像された画像から観察者の目の位置を検出すると好ましい。
また本発明は、上記構成の空中映像表示装置において、前記位置検出部は観察者を撮像する2Dカメラと、観察者との距離を検出する距離センサーとを有し、前記2Dカメラにより撮像された画像及び前記距離センサーの検出結果から観察者の目の位置を検出すると好ましい。
本発明によると、画像補正部が反射型空中結像素子の欠陥による空中映像の歪を入力画像の変形により補正し、空中映像の観察位置に応じて入力画像に対して異なる変形を施す。これにより、反射型空中結像素子の欠陥及び空中映像の観察位置に拘わらず、歪みのない空中映像を観察することができる。
本発明の第1実施形態の空中映像表示装置を示す斜視図 本発明の第1実施形態の空中映像表示装置を示す側面図 本発明の第1実施形態の空中映像表示装置の反射型空中結像素子を拡大した斜視図 本発明の第1実施形態の空中映像表示装置の反射型空中結像素子を示す平面図 本発明の第1実施形態の空中映像表示装置の反射型空中結像素子に用いる光学素子を示す斜視図 本発明の第1実施形態の空中映像表示装置の反射型空中結像素子に用いる光学素子の基材間の接着部分を拡大した側面図 本発明の第1実施形態の空中映像表示装置の構成を示すブロック図 本発明の第1実施形態の空中映像表示装置の画像表示部に表示される変形前の入力画像の一例を示す正面図 本発明の第1実施形態の空中映像表示装置の観察位置Eaで観察される補正前の空中映像の一例を示す正面図 本発明の第1実施形態の空中映像表示装置の観察位置Eaで観察される空中映像に対応する画像表示部上の変形後の入力画像の一例を示す正面図 本発明の第1実施形態の空中映像表示装置の観察位置Ebで観察される補正前の空中映像の一例を示す正面図 本発明の第1実施形態の空中映像表示装置の観察位置Ebで観察される空中映像に対応する画像表示部上の変形後の入力画像の一例を示す正面図 本発明の第1実施形態の空中映像表示装置の画像表示部上の補正位置の移動の様子の一例を示す図 本発明の第2実施形態の空中映像表示装置を示す側面図
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1及び図2は第1実施形態の空中映像表示装置の斜視図及び側面図をそれぞれ示している。X方向、Y方向及びZ方向は空中映像表示装置1の反射型空中結像素子10の幅方向、厚み方向及び奥行方向をそれぞれ示している。
空中映像表示装置1は反射型空中結像素子10、画像表示部20及び位置検出部30を有する。反射型空中結像素子10は2枚の平板状の光学素子11を厚み方向(Y方向)に並設して形成され、被投影物OBに対応する空中映像FIを結像する。下方の光学素子11の下面は光が入射する入射面18になるとともに、上方の光学素子11の上面は光が出射する出射面19になる。
画像表示部20は反射型空中結像素子10よりも下方に配され、表示パネル21及び光源(不図示)を有する。表示パネル21は例えば液晶表示パネルから成り、被投影物OBである入力画像Pを表示する。光源は例えばLEDから成り、白色の照明光を出射する。表示パネル21に表示された入力画像Pからの光の光軸が約45°の入射角で入射面18に入射するように表示パネル21は配置される。なお、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)により光源を形成してもよい。
位置検出部30は観察者の目EYを撮像する3Dカメラ31(ステレオカメラ)を有する。3Dカメラ31は二つの撮像素子(不図示)及び各撮像素子に対応するレンズ(不図示)を有し、位置検出部30は両撮像素子によって撮像された撮像画像から画像処理に基づいて観察者の目EYの位置を抽出する。また、位置検出部30は、二つの撮像素子によって撮像された撮像画像の視差から三角測量法を用いて目EYまでの距離を検出する。これにより、位置検出部30は目EYの位置を容易に検出して、空中映像FIの観察位置Eを容易に検出することができる。
この時、反射型空中結像素子10、画像表示部20及び位置検出部30は空中映像表示装置1内の予め決められた位置に配置される。これにより、反射型空中結像素子10と観察位置Eとの位置関係及び反射型空中結像素子10と空中映像FIとの位置関係は容易に規定される。
なお、例えば観察者の顔面に対向して位置検出部30を配置できず3Dカメラ31が目EYを直接撮像できない場合には観察者の頭部を撮像し、位置検出部30はその撮像画像から目EYの位置を推定してもよい。また、観察者の頭部に限らず他の人体部位の位置(例えば肩や腰等の位置)を3Dカメラ31で撮像し、位置検出部30はその撮像画像から目EYの位置を推定してもよい。また、上記のように3Dカメラ31により観察者の目以外の人体部位を撮像して位置検出部30が目の位置を推定することも観察者の目EYの位置を検出することに含まれる。
図3は反射型空中結像素子10の拡大した斜視図を示している。図4は反射型空中結像素子10の平面図を示している。図5は光学素子11の斜視図を示している。なお、図3において矢印Qは光路を示している。光学素子11の平面形状は一辺の長さが例えば約200mmの略正方形に形成される。光学素子11は光透過性材料により形成され、厚み方向(Y方向)に平行な反射面14が所定周期T(例えば、0.5mm)で平行に配される。
光学素子11は両面に反射面14を形成した透明な複数の基材12を反射面14上に配した接着剤13(図6参照)により接着して形成される。基材12はアクリル樹脂等の透明な樹脂やガラスにより形成される。接着剤13は例えばエポキシ樹脂やアクリル樹脂等から成る主剤と例えばポリアミド樹脂等から成る硬化剤とを混合した二液混合型の接着剤から成る。
反射面14は基材12上に例えばアルミニウムや銀等のスパッタや蒸着を行って形成される。
図6は隣接する基材12間の接着部分を拡大した側面図を示している。隣接する基材12間には反射面14上にドット状の複数のスペーサー15が平面視でマトリクス状に配置されている。スペーサー15は例えば紫外線硬化性樹脂から成り、高さH(反射面14に垂直な方向の突出量)が20μm±1μmの範囲内で形成され、直交する二方向に所定のピッチE(本実施形態では1mm)で配置される。これにより、各接着剤13の層の膜厚を揃えることができ、複数の反射面14を互いに平行に維持することができる。
反射型空中結像素子10は下方の光学素子11の反射面14が延びる方向と上方の光学素子11の反射面14が延びる方向とが互いに直交するように2枚の光学素子11を厚み方向(Y方向)に重ねて形成される。
図7は空中映像表示装置1の構成を示すブロック図である。空中映像表示装置1は各部を制御する制御部100を有する。制御部100には画像表示部20、位置検出部30、画像補正部40及び記憶部50が接続される。画像補正部40は、後述のように、画像表示部20に表示する入力画像Pを変形して、反射型空中結像素子10の欠陥による空中映像FIの歪を補正する。記憶部50は空中映像表示装置1の制御プログラム及び各種データを格納する。記憶部50が記憶するデータには反射型空中結像素子10の複数の欠陥の発生位置D(図2参照)が含まれる。
上記構成の空中映像表示装置1において、画像表示部20の光源が点灯されて表示パネル21上に入力画像P(被投影物OB)が表示されると、入力画像Pからの光は矢印Q(図3参照)で示すように、下方の光学素子11に入射面18から入射し、下方の光学素子11の反射面14で反射した後に上方の光学素子11に入射する。
上方の光学素子11の反射面14で反射した光は反射型空中結像素子10の上面の出射面19から上方へ出射され、反射型空中結像素子10に対して入力画像Pと面対称の位置の空中で入力画像Pの実像(空中映像FI)が結像される。これにより、入力画像Pに対応する空中映像FIが空中に浮かんだ状態で表示される。
この時、図4に示すように、入射面18に平行な面に投影して使用者の視線方向ELに対して光学素子11の反射面14が45゜傾斜すると、空中映像FIの視認性を最良にできる。
なお、光学素子11の基材12間の接着剤13(図6参照)に例えば45°の入射角で入射した光は反射面14で数十回反射した後に接着剤13から出射される。これにより、接着剤13に入射した光は大きく減衰して出射されるため、空中映像FIの結像には殆ど寄与しない。したがって、光学素子11の基材12間の接着剤13にスペーサー15を配置しても大きな支障はない。
また、入力画像Pが例えば商品等に関する情報であれば、空中映像FIにより商品等の広告宣伝を行うことができる。なお、空中映像表示装置1をゲーム機等に搭載してもよい。
以下、光学素子11及び反射型空中結像素子10の形成方法について説明する。矩形の薄板状の透明な基板(不図示)の板厚方向に垂直な両面にアルミニウムや銀等のスパッタや蒸着等によって反射面14を形成する。基板はアクリル樹脂またはガラスにより形成される。なお、基板の板厚方向に垂直な面の一方のみに反射面14を形成してもよい。
次に、反射面14を形成した複数の基板をスペーサー15を介して板厚方向に積層して積層体(不図示)を形成する。積層体を貯留槽(不図示)内の液状の接着剤13に浸漬して積層体の隣接する基板間に接着剤13を充填する。次に、積層体を貯留槽から引き上げ、接着剤13の硬化により積層体を固着する。固着された積層体を反射面14に垂直な方向にワイヤーソー等を用いて所定周期で切断することにより、光学素子11の素材が得られる。光学素子11の素材の反射面14に垂直な面を研磨することにより光学素子11が得られる。次に、反射面14が延びる方向が互いに直交するように2枚の光学素子11を厚み方向(Y方向)に並設して接着剤等で接合することにより、図1に示す反射型空中結像素子10が得られる。
光学素子11の形成時に、積層される基板間の異物混入や基板の平面精度により、反射面14の平面度や反射面14同士の平行度の低い欠陥が光学素子11に発生する。例えば、図2において、表示パネル21上の入力画像Pからの光の一部Q1は光学素子11の欠陥の発生位置Daの反射面14で反射し、空中映像FIの周縁部の位置Faで結像した後に観察位置Eaの目EYに入射する。この時、光Q1は欠陥の発生位置Daの反射面14で反射しているため、空中映像FIの位置Faは所望の(本来の)結像の位置Fa´(図9参照)からずれている。
ここで、空中映像FIにおいて本来の結像位置と歪による結像位置との距離を反射型空中結像素子10の欠陥による空中映像FIの結像位置の偏位量(本来の結像位置からのズレ量)とする。
そこで、本実施形態の空中映像表示装置1の画像補正部40(図7参照)は、画像表示部20に表示する入力画像Pを変形して、反射型空中結像素子10の欠陥による空中映像FIの歪を補正する。
上記の形成方法で形成された反射型空中結像素子10を空中映像表示装置1内の所定の位置に設置する。また、画像表示部20及び位置検出部30をそれぞれ空中映像表示装置1内の所定の位置に設置する。この時、表示パネル21が反射型空中結像素子10の入射面18に対して45°傾斜するように画像表示部20を配置する。
次に、反射型空中結像素子10の欠陥の発生位置Dの特定の方法について説明する。画像表示部20の光源を点灯し、画像表示部20の表示パネル21上に入力画像Pを表示する。
図8は入力画像Pの一例である格子状のチャート画像の正面図を示している。反射型空中結像素子10によって、入力画像Pに対応する空中映像FIが結像される。この時、空中映像FIの観察位置Eを例えば観察位置Ea(図2参照)に固定して、カメラ等の撮像装置による撮像によって空中映像FIの歪の有無及び位置を調べる。
図9はこの時に観察位置Eaで観察された空中映像FIの正面図である。同図において、左上部の位置Faの周辺で空中映像FIの歪が発生している。空中映像FIの歪は3本の横線(上から3〜5段目)が上方向に湾曲して観察されている。また、観察位置Eaは位置検出部30により検出される。
次に、空中映像FIの歪に基づいて、反射型空中結像素子10の欠陥の発生位置Dを特定する。具体的には、画像補正部40は観察位置Eaの目EYと位置Faとを結ぶ直線の延長線に交差する光学素子11の反射面14が位置Faに対応する欠陥の発生位置Daと特定する。また、位置Fa´と位置Faとの距離(例えば2mm)が発生位置Daでの欠陥による空中映像FIの結像位置の偏位量(本来の結像位置からのズレ量)となる。
そして、画像補正部40は位置Fa以外に図9の横線と縦線との交点位置の全てに対して上記同様にそれぞれ欠陥の発生位置Dを特定し、図9の各交点(位置Faを含む)に対応する反射型空中結像素子10の欠陥の発生位置D及び欠陥による偏位量を全て記憶部50に記憶させる。なお、隣接する交点間の上記欠陥による偏位量は画像補正部40により補間される。この時、空中映像FIの歪のない交点(例えば図9の中央部分)では偏位量は0と記憶される。この時、例えば、平面視で光学素子11の直交する二辺に平行な軸をA軸及びB軸とし、欠陥の各発生位置DをA軸及びB軸に対する座標により記憶部50に記憶させてもよい。これにより、空中映像表示装置1は、反射型空中結像素子10の欠陥の発生位置D及び欠陥による偏位量を保持することができ、後述の画像補正部40による補正を容易に行うことができる。以上により、図1に示す空中映像表示装置1が形成される。
上記構成の空中映像表示装置1において、空中映像FIの歪の補正の方法について、観察位置Ea、Ebの場合を代表して説明する。なお、観察位置Eが3箇所以上の場合も同様である。まず、位置検出部30により空中映像FIの観察位置Eaが検出されると、画像補正部40は反射型空中結像素子10の欠陥の発生位置Daに対応した入力画像P上の補正位置Paを導出する。この時、前述のように空中映像FIの位置Faは発生位置Daに対応している。同様に画像補正部40は反射型空中結像素子10の欠陥の各発生位置Dにそれぞれ対応した入力画像P上の各補正位置を導出する。
画像補正部40による補正が行われない場合には、表示パネル21上の画像Pの位置Pa(図2、図8参照)からの光Q1(図2参照)は欠陥の発生位置Daの反射面14で反射した後に空中映像FIの位置Faで結像する。その後に、光Q1は観察位置Eaの目EYに入射する。この時、図9に示すように、位置Faは本来の(所望の)結像の位置Fa´からずれているため、観察者は空中映像FIの歪みを観察する。
そして、画像補正部40は入力画像P上の補正位置Paに対して空中映像FIの結像の位置ずれを打ち消す方向に偏位量(例えば2mm)の変形を行う。これにより、画像Pは位置Pa(図8参照)で位置Pa´(図10参照)まで変形され、位置Faは位置Fa´(図9参照)に重なる。同様に、画像補正部40は入力画像P上の各補正位置に対して空中映像FIの結像位置ずれを打ち消す方向に各偏位量の変形を行う。なお、偏位量が0の補正位置では入力画像Pは変形されないことになる。
これにより、図8に示す入力画像Pが変形され、図10に示す変形後(補正後)の入力画像P´が形成される。したがって、画像補正部40によって空中映像FIの歪が補正され、観察位置Eaの観察者は図8に示す入力画像Pに対応する空中映像FIを歪なく観察することができる。
この時、反射型空中結像素子10の欠陥の各発生位置Dは記憶部50に記憶されているため、画像補正部40は空中映像FI上の歪が生じる位置に対応する入力画像Pの補正位置を迅速に把握することができる。
次に、観察者の目EYの位置が観察位置Eaから観察位置Eb(図2参照)に移動した場合について説明する。位置検出部30により空中映像FIの観察位置Ebが検出されると、画像補正部40は反射型空中結像素子10の欠陥の発生位置Daに対応した入力画像P上の補正位置Pbを導出する。この時、補正位置Pbは観察位置Ebの目EYと発生位置Daとを結ぶ光Q2の軌跡から導出することができる。同様に画像補正部40は反射型空中結像素子10の欠陥の各発生位置Dに対応した入力画像P上の各補正位置を導出する。
画像補正部40による歪補正が行われない場合には、表示パネル21上の画像Pの補正位置Pb(図2、図8参照)からの光Q2は欠陥の発生位置Daの反射面14で反射した後に空中映像FIの中央部の位置Fbで結像する。その後に、光Q2は観察位置Ebの目EYに入射する。この時、図11に示すように、位置Fbは本来の(所望の)結像の位置Fb´からずれているため、観察者は空中映像FIの歪みを観察する。
図11において、左部の中央部で位置Fbの周辺で空中映像FIの歪みが発生している。空中映像FIの歪みは3本の横線が上方向に湾曲して観察される。
そして、画像補正部40は入力画像P上の補正位置Pbに対して空中映像FIの結像の位置ずれを打ち消す方向に偏位量(例えば2mm)の変形を行う。これにより、画像Pは位置Pb(図8参照)で位置Pb´(図12参照)まで変形され、位置Fbは位置Fb´(図11参照)に重なる。同様に、画像補正部40は入力画像P上の各補正位置に対して空中映像FIの結像の位置ずれを打ち消す方向に各偏位量の変形を行う。
これにより、図8に示す入力画像Pが変形され、図12に示す変形後(補正後)の入力画像P´が形成される。したがって、画像補正部40によって空中映像FIの歪が補正され、観察位置Ebの観察者は図8に示す画像Pに対応する空中映像FIを歪なく観察することができる。この時、観察位置Ebにおける変形後の入力画像P´(図12参照)は観察位置Eaにおける変形後の入力画像P´(図10参照)とは異なっている。すなわち、画像補正部40は観察位置Ea、Ebに応じて入力画像Pに対して異なる変形を施している。
なお、図2において、表示パネル21上の画像Pの位置Pbからの光Q3は欠陥の発生位置D以外の反射面14で反射し、空中映像FIの中央部の本来の結像位置で結像する。その後に、光Q3は観察位置Eaの観察者の目に入射する。この時、観察者は空中映像FIの中央部の歪を観察しない。
なお、例えば観察位置Eaにおける入力画像P上の補正位置Paを記憶部50に記憶し、観察位置Ea、Ebに応じて入力画像P上の各補正位置を移動させてもよい。具体的には、補正位置Paを基準にし、その他の各補正位置を補正位置Paに対する相対座標で示し、補正位置Paが移動した場合に相対座標からその他の各補正位置を導出する。これにより、空中映像FIの歪をより一層迅速に補正することができる。
図13は、上記のように観察位置Ea、Ebに応じて入力画像P上の各補正位置を移動させた様子の一例を示す図である。図中、破線Kで囲まれた領域内の湾曲した一点鎖線は観察位置Eaにおける位置Pa´周辺の変形後の入力画像P´(変形領域)を示している。また、図中、破線K´で囲まれた領域内の湾曲した実線は観察位置Ebにおける位置Pb´周辺の変形後の入力画像P´(変形領域)を示している。補正位置Pa(図8参照)が補正位置Pb(図8参照)に移動すると、各補正位置が移動して変形領域が破線Kで囲む領域から破線K´で囲む領域へ移動する。
なお、目EYの移動量が所定量未満の場合には目EYの移動に応じた画像補正部40による入力画像Pの変形を実施しないことが望ましい。これにより、画像補正部40による補正処理の煩雑化を防止できるとともに、補正処理の遅れによる違和感のある空中映像FIの表示を防止できる。
また、目EYの移動速度が所定速度以上の場合には目EYの移動中には画像補正部40による入力画像Pの変形を実施しないことが望ましい。これにより、画像補正部40の負担を軽減することができる。
本実施形態によると、画像補正部40が反射型空中結像素子10の欠陥による空中映像FIの歪を入力画像Pの変形により補正し、空中映像FIの観察位置Ea、Ebに応じて入力画像Pに対して異なる変形を施す。これにより、反射型空中結像素子10の欠陥及び空中映像の観察位置Ea、Ebに拘わらず、歪みのない空中映像FIを観察することができる。
また、反射型空中結像素子10の欠陥の発生位置D及び欠陥による空中映像FIの結像位置の偏位量を記憶する記憶部50を備え、観察位置Ea、Ebに応じて欠陥の発生位置Dに対応した入力画像P上の補正位置を導出し、補正位置に対して偏位量の変形を行う。これにより、空中映像FIの歪をより迅速に補正することができる。
また、観察位置Eaにおける入力画像P上の補正位置Paを記憶部50に記憶し、観察位置Ea、Ebに応じて入力画像P上の補正位置を移動させると、画像補正部40による補正処理が簡素化され、空中映像FIの歪をより一層迅速に補正することができる。
また、位置検出部30は観察者の目の位置を検出して観察位置Eを検出する。これにより、歪のない良好な空中映像FIの提供をより容易に実現することができる。
また、位置検出部30は観察者を撮像する3Dカメラ31を有し、3Dカメラ31により撮像された画像から観察者の目EYの位置を検出する。これにより、位置検出部30を容易に実現することができる。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では記憶部50の記憶するデータが第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
記憶部50(図7参照)は反射型空中結像素子10の欠陥の各発生位置Dに対応する入力画像P上の各補正位置を観察位置Ea、Ebに関連付けて記憶する。また、記憶部50は反射型空中結像素子10の欠陥による空中映像FIの結像位置の偏位量を各発生位置Dに対応して記憶する。例えば、観察位置Eが観察位置Eaであり欠陥の発生位置Dが発生位置Daの場合、偏位量が2mm、入力画像P上の補正位置が補正位置Paと記憶部50に記憶される。なお、観察位置Eが観察位置Eaと観察位置Ebとの間にある場合には、画像補正部40は補間によって対応する偏位量を導出する。本実施形態では、第1実施形態とは異なり、記憶部50は反射型空中結像素子10の欠陥の各発生位置Dを記憶しない。そして、画像補正部40は観察位置Ea、Ebに応じて入力画像P上の補正位置に対して偏位量の変形を行う。これにより、画像補正部40による補正処理の速度を上昇させることができる。
本実施形態でも第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、反射型空中結像素子10の欠陥の発生位置Dに対応する入力画像P上の補正位置を観察位置Ea、Ebに関連付けて記憶するとともに、欠陥による空中映像FIの結像位置の偏位量を記憶する記憶部50を備えている。これにより、画像補正部40の補正処理の速度を上昇させることができ、画像補正部40は空中映像FIの歪をより迅速に補正することができる。
<第3実施形態>
次に本発明の第3実施形態について説明する。図14は第3実施形態の空中映像表示装置の側面図を示している。説明の便宜上、図1〜図13に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態では位置検出部30の構成が第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
位置検出部30は2Dカメラ32及び距離センサー33を有する。2Dカメラ32は一つの撮像素子(不図示)及びそれに対応するレンズ(不図示)を有し、位置検出部30は撮像素子によって撮像された撮像画像から画像処理に基づいて観察者の目EYの位置を抽出する。また、距離センサー33は観察者の目EYまでの距離を検出する。距離センサー33に特に限定はないが、例えば超音波レーダー、レーザーレーダー、ミリ波レーダー等を用いることができる。位置検出部30は、2Dカメラ32による撮像画像及び距離センサー33の検出結果に基づいて観察者の目EYの位置を検出して観察位置Eを検出する。
なお、2Dカメラ32としてオートフォーカス機能を有するカメラを用いてもよい。この場合、焦点を合わせる際のレンズの移動量(繰り出し量)から目EYまでの距離を測定してもよい。この場合には位置検出部30から距離センサー33を省くことができる。
本実施形態でも第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、位置検出部30は2Dカメラ32及び距離センサー33を有し、2Dカメラ32により撮像された画像及び距離センサー33の検出結果から観察者の目EYの位置を検出する。これにより、位置検出部30を容易に実現することができる。
なお、第2実施形態の位置検出部30において、3Dカメラ31に替えて、本実施形態の2Dカメラ32及び距離センサー33と同様な2Dカメラ及び距離センサーを設けてもよい。
また、第1実施形態〜第3実施形態において、直交する二側面に反射面14を形成した複数の四角柱を透明な基板上にマトリクス状に配置して反射型空中結像素子10を形成してもよい。また、透明な基板に断面矩形の複数の貫通孔をマトリクス状に設け、貫通孔の直交する二側面に反射面14を形成することにより反射型空中結像素子10を形成してもよい。
本発明は、空中に被投影物の実像を結像させる反射型空中結像素子を備えた空中映像表示装置に利用することができる。
1 空中映像表示装置
10 反射型空中結像素子
11 光学素子
12 基材
13 接着剤
14 反射面
15 スペーサー
18 入射面
19 出射面
20 画像表示部
21 表示パネル
30 位置検出部
31 3Dカメラ
32 2Dカメラ
33 距離センサー
40 画像補正部
50 記憶部
100 制御部
OB 被投影物
FI 空中映像
P 画像
Pa、Pa´、Pb、Pb´、Fa、Fa´、Fb、Fb´ 位置
Da 発生位置

Claims (7)

  1. 入力画像を表示する画像表示部と、
    前記入力画像に対応する空中映像を結像する反射型空中結像素子と、
    空中映像の観察位置を検出する位置検出部と、
    前記反射型空中結像素子の欠陥による空中映像の歪を、前記入力画像の変形によって補正する画像補正部と、
    を備え、前記画像補正部が前記観察位置に応じて前記入力画像に対して異なる変形を施すことを特徴とする空中映像表示装置。
  2. 前記反射型空中結像素子の欠陥の発生位置及び欠陥による空中映像の結像位置の偏位量を記憶する記憶部を備え、前記観察位置に応じて前記発生位置に対応した前記入力画像上の補正位置を導出し、前記補正位置に対して前記偏位量の変形を行うことを特徴とする請求項1に記載の空中映像表示装置。
  3. 所定の前記観察位置における前記補正位置を前記記憶部に記憶し、前記観察位置に応じて前記補正位置を移動させることを特徴とする請求項2に記載の空中映像表示装置。
  4. 前記反射型空中結像素子の欠陥の発生位置に対応する前記入力画像上の補正位置を前記観察位置に関連付けて記憶するとともに、欠陥による空中映像の結像位置の偏位量を記憶する記憶部を備え、前記観察位置に応じて前記補正位置に対して前記偏位量の変形を行うことを特徴とする請求項1に記載の空中映像表示装置。
  5. 前記位置検出部は観察者の目の位置を検出して前記観察位置を検出することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の空中映像表示装置。
  6. 前記位置検出部は観察者を撮像する3Dカメラを有し、前記3Dカメラにより撮像された画像から観察者の目の位置を検出することを特徴とする請求項5に記載の空中映像表示装置。
  7. 前記位置検出部は観察者を撮像する2Dカメラと、観察者との距離を検出する距離センサーとを有し、前記2Dカメラにより撮像された画像及び前記距離センサーの検出結果から観察者の目の位置を検出することを特徴とすることを特徴とする請求項5に記載の空中映像表示装置。
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