JP2017224114A - 装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画面の共有表示の要求元に対する画面の共有表示を制御する装置を提供する。
【解決手段】装置において表示される画面の共有表示の要求を受信すると、その受信の際、装置の状態および要求元が条件を満たす場合には要求を許可し、条件を満たさない場合には要求を許可しないよう制御する。
【選択図】図9

Description

本発明は、装置間での表示画面の共有処理を行う装置、制御方法およびプログラムに関する。
ネットワークを介して接続される印刷装置と画像処理装置を含む印刷システムにおいて、双方の装置に、装置を操作したり、装置に関する設定を行ったり、装置に関する情報を表示したりすることを目的とする操作画面を表示することがある。また、印刷装置および画像処理装置の双方に独立して操作画面が表示されることによる印刷システムの操作性の低下を防ぐためのネットワーク技術がある。そのような技術として、一方の装置(例えば、画像処理装置)の操作画面に、他方の装置(例えば、印刷装置)の操作画面を仮想的に表示させるVNC(Virtual Network Computing)技術がある。
VNC技術は、ネットワークに接続されたVNCクライアントとなる情報処理装置(上記の場合、画像処理装置)により、VNCサーバを有する装置(上記の場合、印刷装置)をリモートアクセスにより遠隔地より操作することを目的とする。そのVNC技術により、印刷装置の通常操作やメンテナンス操作等を行う場合、画像処理装置の操作画面に仮想的に表示された印刷装置の操作画面が用いられる。
VNCクライアントとなる情報処理装置としては、画像処理装置など特定の装置に限られない。VNCサーバとなる印刷装置は、VNCクライアントとなり得るあらゆる情報処理装置からのVNC接続要求に応じて自身の操作画面を他の情報処理装置と共有できる。ここで、VNC接続は、後優先であることが一般的であり、印刷装置は、時系列的に後にVNC接続要求を行う情報処理装置とのVNC接続を確立し、その際、時系列的に前に他の情報処理装置と確立していたVNC接続は終了となる。
また、VNC技術では、VNCサーバを有する装置とVNCクライアントとなる情報処理装置との双方の操作画面において、それぞれの操作および表示される画面がミラーリングされる。そこで、一定のセキュリティを保つための技術が知られている。VNCサーバとなる印刷装置は、自身の操作画面においてパスワード関連の情報やアクセス権の必要な電子文書等のコンテンツを表示している場合、VNCクライアントである情報処理装置に対してその画面の送信を制限する技術がある(特許文献1)。また、自身の操作画面で表示するものとは異なる、セキュリティ観点で問題のない画面をVNCクライアントである情報処理装置に送信する技術がある(特許文献2)。
特開2007−288771号公報 特開2012−203535号公報
しかしながら、上述の通り、このVNCサーバとなる印刷装置は、後優先によりVNCクライアントである情報処理装置からのVNC接続要求を許可する。例えば、オペレータが、画像処理装置の操作画面に仮想的に表示された印刷装置の操作画面を用いた印刷装置の操作中の場合がある。また、印刷システムをメンテナンスするテクニシャンが、印刷装置のメンテナンスモードで印刷装置の操作画面を、画像処理装置の操作部で操作中の場合がある。それらの場合に、他の情報処理装置からのVNC接続要求がなされると、印刷システムのオペレータやテクニシャンが使用している、画像処理装置の操作画面に仮想的に表示された印刷装置の操作画面の表示は消えてしまう。その結果、印刷システムのオペレータやテクニシャンの作業効率が低下してしまう。
本発明の目的は、このような従来の問題点を解決することにある。上記の点に鑑み、本発明は、画面の共有表示の要求元に対する画面の共有表示を制御する装置、制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る装置は、画面を表示する表示手段と、前記表示手段により表示される前記画面の共有表示の要求を受信する受信手段と、前記受信手段により前記要求を受信した際、装置の状態および前記要求の要求元が条件を満たす場合には前記要求を許可し、前記条件を満たさない場合には前記要求を許可しないよう制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画面の共有表示の要求元に対する画面の共有表示を制御することができる。
印刷システムの構成を示す図。 印刷装置と外部機器との接続構成を示す図。 印刷装置の通常使用モードの操作画面を示す図。 印刷装置の通常使用モードの際、外部装置で表示される画面を示す図。 印刷装置のメンテナンスモードの操作画面を示す図。 印刷装置のメンテナンスモードの際、外部装置で表示される画面を示す図。 印刷装置と画像処理装置とPCとの装置間のタイミングチャートを示す図。 印刷装置と画像処理装置とPCとの装置間のタイミングチャートを示す図。 印刷装置の制御処理を示すフローチャート。 印刷装置と画像処理装置とPCとの装置間のタイミングチャートを示す図。 印刷装置の制御処理を示すフローチャート。 印刷装置と画像処理装置とPCとの装置間のタイミングチャートを示す図。 印刷装置の制御処理を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本実施形態における画像処理装置と印刷装置を含む印刷システムの構成を示す図である。なお、図1には、3台の機器がネットワークを介して接続されたシステム構成を示しているが、本実施形態の動作が実行されるものであれば、一体化された単一の機器として構成されても良いし、3台以外の台数の機器で構成されても良い。ネットワークとして、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等が用いられても良い。即ち、以下で説明する各種機器が接続されたシステム構成は一例であり、用途や目的に応じて様々に構成される場合がある。
印刷システムは、クライアントコンピュータ101と、画像処理装置102、印刷装置103を含む。クライアントコンピュータ101と画像処理装置102は、ネットワーク104を介して相互に通信可能に接続され、画像処理装置102と印刷装置103は、ネットワーク105を介して相互に通信可能に接続される。
クライアントコンピュータ101は、一般的なアプリケーションソフトウェア(以下、アプリケーション)やプリンタドライバ106をインストール可能な装置であり、ネットワークインタフェース(I/F)107を介してネットワーク104に接続される。以下、クライアントコンピュータ101を汎用的な情報処理装置の一例であるPCとして説明する。プリンタドライバ106は、PC101を制御するOS(Operating System)上で動作するソフトウェアである。また、アプリケーションからの印刷指示によって印刷データをPDL(Page Description Language:ページ記述言語)で記述し、印刷ジョブとして画像処理装置102に送信する。また、プリンタドライバ106は、画像処理装置102および印刷装置103から、双方向通信により、画像処理装置102や印刷装置103の機器構成情報、設定情報、能力情報、などの各種情報を取得可能である。
ネットワークI/F107は、ネットワーク104を介して外部機器と接続および通信を実現し、ネットワーク上での通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)方式を用いたインターネット通信や、画像処理装置102との間でのデータ送受信等を実行する。なお、本実施形態において、情報処理装置は、汎用的なCPU(Central Processing Unit)やHDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)や各種入出力機器を含む。これらは、汎用的なものであるので、その説明を省略する。以下、情報処理装置と呼ぶ場合には、上記の汎用的な構成を含む装置を示すものとする。つまり、クライアントコンピュータ101、画像処理装置102、印刷装置103も、情報処理装置の一例として扱われる。
画像処理装置102は、ネットワークI/F108、CPU109、RAM110、ネットワークI/F111、印刷ジョブ解析部112、画像処理部113、記憶部114、制御部115、操作部128を含む。それらは、システムバス116を介して相互に通信可能に接続されている。本実施形態では、画像処理装置102をプリンタコントローラとして説明する。プリンタコントローラとは、主に、プリンタドライバ106などで生成されPDLで記述された描画データを受信し、そのPDLを解釈して印刷画像データに変換後、印刷装置103に出力させる画像処理を行う情報処理装置である。なお、プリンタコントローラは、汎用的な情報処理装置の構成に、画像処理専用の集積回路を実装したハードウェア電子回路基板を加えた構成が一般的である。しかしながら、同画像処理をソフトウェアプログラムのみで行うような構成でも良い。
ネットワークI/F108は、ネットワーク104を介して外部機器と接続および通信し、ネットワーク上での通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP方式を用いたインターネット通信やPC101との間でのデータ送受信等が可能である。CPU109は、画像処理装置102の記憶部114に記憶されRAM110にロードされる各種プログラムを実行することにより、様々な演算処理や情報処理、機器制御などを行い、画像処理装置102を統括的に制御する。RAM110は、CPU109から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一例であり、CPU109のワークエリアとして、また、一時的なデータ記憶領域として使用される。
ネットワークI/F111は、ネットワーク105を介して外部の機器と接続および通信し、ネットワーク上での通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP方式を用いたインターネット通信や印刷装置103との間でのデータ送受信等が可能である。印刷ジョブ解析部112は、ネットワークI/F108で受信した印刷ジョブを解析して、印刷画像情報や印刷属性情報を取得する。なお、印刷画像情報とは、PDLで記述された描画データであり、印刷属性情報とは、ページ設定や面付け指示、給紙や仕上げ指示などの各種印刷設定に関する情報であり、また、ジョブに付随する情報なども含まれる。画像処理部113は、印刷ジョブに含まれるPDLを解釈し、印刷画像情報や印刷属性情報を用いてRIP(Raster Image Processor)処理を行い、ページ毎にラスタデータ化した印刷画像データを生成する。なお、PDLとは、例えば、PS(Post Script)やPCL(Printer Control Language)に代表される、ページプリンタを制御するための命令を記述するための言語である。また、画像処理部113で生成された印刷画像データは、印刷属性情報とともに印刷ジョブデータとして、制御部115による制御の下、ネットワークI/F111を介して印刷装置103に転送される。
記憶部114は、PC101から受信した印刷ジョブを一時的または恒久的にスプールして記憶する。本実施形態では、記憶部114をHDDとして説明する。制御部115は、CPU109からの指示により、画像処理装置102の機能に応じて各部を制御する。操作部128は、キーボードやポインティングデバイスなどの入力装置や、PCなどに使用される汎用的なディスプレイを含む。操作部128は、画像処理装置102に対する操作の受付け、画像処理装置102の状態や印刷ジョブの処理状況の表示、画像処理装置102の設定の受付けなどを行う。
印刷装置103は、ネットワークI/F117、CPU118、RAM119、記憶部120、読取部121、画像形成部122、操作部123、給紙部124、後処理部125、制御部126、画面共有部129を含む。それらは、システムバス127を介して相互に通信可能に接続されている。本実施形態では、印刷装置103を、コピーやプリンタエンジン、FAXなど、複数の機能を有するいわゆるMFP(MultiFunction Peripheral)として説明する。
ネットワークI/F117は、ネットワーク105を介して外部の機器と接続および通信し、ネットワーク上での通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP方式を用いたインターネット通信や画像処理装置102との間でのデータ送受信等が可能である。CPU118は、印刷装置103の記憶部120に記憶されRAM119にロードされる各種プログラムを実行することにより、様々な演算処理や情報処理、機器制御などを行い、印刷装置103を統括的に制御する。RAM119は、CPU118から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一例であり、CPU118のワークエリアとして、また、一時的なデータ記憶領域として使用される。記憶部121は、画像処理装置102から受信した印刷ジョブデータを一時的または恒久的にスプールして記憶する。本実施形態では、記憶部121をHDDとして説明する。
読取部121は、紙原稿を光学方式で読み取り、本実施形態では、例えばスキャナである。スキャナは、原稿照明ランプ(光源)と走査ミラーとを有し、原稿台ガラス上に置かれた原稿を光学的に走査する。原稿からの反射光は、走査ミラーと反射ミラーによりレンズに導かれ、レンズを通過した光信号は、固体撮像素子に導かれる。光信号は、固体撮像素子で電気信号に変換され、画像信号として認識される。なお、固体撮像素子とは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)方式やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)方式のイメージセンサである。
画像形成部122は、画像処理装置102で生成され、印刷ジョブデータに含まれる印刷画像データであるラスタデータを用いて画像形成する印刷プロセスユニットであり、本実施形態では、プリンタエンジンとして説明する。つまり、画像形成部122は、画像処理部113がRIP処理によって生成したラスタデータを、印刷用紙(記録媒体)に画像を形成して印刷成果物(印刷物)とする。なお、本実施形態では、画像形成には電子写真方式を用いるとして説明するが、例えば、トナーではなくインクを用いるインクジェット記録方式など、他の記録方式が用いられても良い。
操作部123は、印刷装置103の状態を表示したり、印刷装置103の操作や設定等を受け付けるユーザインタフェースであり、本実施形態では、LCD(Liquid Crystal Display)タッチパネル方式を用いた操作部として説明する。また、印刷装置103には、印刷装置103の一般的なオペレータが操作を行う通常使用モードと、印刷装置103のテクニシャンが行うメンテナンスモードとが存在する。メンテナンスモードとは、主に印刷装置103のメンテナンスや調整、特別な設定などを行うために、印刷装置103のオペレータが行う一般的な操作とは異なる保守用操作を印刷装置103のテクニシャン等が行うモードである。操作部123は、通常使用モードとメンテナンスモードとを切り替える操作を受付可能である。
給紙部124は、印刷用紙を収納し、用紙カセットや用紙ドロワー、用紙デッキなどと呼ばれる。印刷装置103は、それらを複数有する場合もある。また、例えば、複数の用紙カセットのうちいずれの用紙カセットから印刷用紙を給紙するかは、印刷ジョブデータの用紙や用紙カセットに関する属性や印刷装置103の設定や状態によって異なり、それは、制御部126によって決定される。給紙された印刷用紙は、画像形成部122に搬送されて画像形成が実行され、印刷成果物となる。
後処理部125は、印刷ジョブデータの属性に従って、画像形成部122で画像形成された印刷成果物に後処理加工を行い、印刷装置103の機外へと排紙する。後処理部125は、後処理装置として構成される場合もある。後処理部125には、例えば、印刷物に様々な折りを施す多機能折り装置、様々なパンチダイやクリースダイのパターンに応じてそれぞれのダイに圧力をかけることで印刷物へ穴空けや筋付けを行うマルチパンチ装置がある。また、後処理部125には、複数の印刷物を束ねてくるみ製本などを行って本を生成する製本装置、大量の印刷物を積載するスタッカ装置がある。また、後処理部125には、複数の印刷物を束ねて揃えたり、ステープルやサドルスティッチを行ったり、いくつかの積載用トレイなどの排紙先を有するフィニッシング装置がある。印刷ジョブデータの属性に応じて、それらの後処理機能や排紙先が決まり、制御部126によって後処理制御や排紙制御などが行われる。
制御部126は、CPU118からの指示により、印刷ジョブデータの処理の制御、操作部123の制御など、印刷装置103の機能に応じて各部を制御する。本実施形態では、制御部126をMFPコントローラとして説明する。画面共有部129は、印刷装置103の操作部123に表示する操作画面を、印刷装置103の外部の機器に仮想的に共有させる一連の共有表示処理を行う。本実施形態では、画面共有部129をVNC(Virtual Network Computing)サーバとして説明する。このVNC技術による画面共有は、ネットワークに接続されたVNCクライアントとなるPC等の情報処理装置から、VNCサーバを有する装置、例えば印刷装置103をリモートアクセスにより遠隔地から操作することを目的としている。また、双方で操作および表示される画面はミラーリングされる。なお、本実施形態では、画面共有部129をVNCサーバとするが、上記の目的のためにVNC以外の他の技術が用いられても良い。
ネットワーク104は、インターネットやLANに代表されるグローバルまたはローカルネットワークで、PC101と画像処理装置102とを接続する有線や無線の媒体である。また、機器間の通信及び接続には、TCP/IP方式に代表されるネットワーク通信技術が用いられる。
ネットワーク105は、インターネットやLANに代表されるグローバルまたはローカルネットワークで、画像処理装置102と印刷装置103とを接続する有線や無線の媒体である。また、機器間の通信及び接続には、TCP/IP方式に代表されるネットワーク通信技術が用いられる。なお、本実施形態では、ネットワークI/F111とネットワークI/F117との間の接続およびその通信方式をピアツーピアとして説明する。
制御部126についてさらに説明する。制御部126は、画面共有部129によって、印刷装置103の外部の機器から画面共有要求(VNC接続要求)を受信した旨のステータス通知を受けると、画面共有を許可するか否かの判定を行う。そして、制御部126は、その画面共有要求と併せて印刷装置103をメンテナンスモードに移行する要求を受けた場合、または、既に印刷装置103がメンテナンスモードである場合には、VNC接続要求に対する以下の制御を行う。つまり、制御部126は、予め定められたVNCクライアントである情報処理装置からのVNC接続要求のみを許可し、それ以外の情報処理装置からのVNC接続要求を拒否する制御を行う。なお、本実施形態では、所定のVNCクライアントである情報処理装置を画像処理装置102として説明するが、PC101等、他の情報処理装置であっても良い。つまり、本実施形態においては、印刷装置103は、メンテナンスモード状態において、所定の機器、例えば画像処理装置102からのVNC接続要求しか許可しない。
図1では、ネットワーク104およびネットワーク105をそれぞれ独立したネットワーク構成として示されているが、PC101、画像処理装置102、印刷装置103を含む一つのネットワークとして構成しても良い。
図2は、本実施形態における機器間の接続構成を示す図である。操作部123を有する印刷装置103は、ネットワーク105を介して、操作部128を有する画像処理装置102に接続される。そして、画像処理装置102は、LAN等のネットワーク104に接続される。なお、MFP等である印刷装置103と、プリンタコントローラ等である画像処理装置102は、隣り合わせで配置、例えば、物理的に同一の場所に配置される場合もある。汎用PCであるPC101は、PCの表示用モニタである操作部201を有し、LAN等のネットワーク104に接続される。
本実施形態では、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面を、物理的な遠隔地であるPC101の操作部201において、リモートアクセスにより仮想的に表示する。そのために、VNCサーバである画面共有部129に対して、VNCクライアントとしてのPC101からVNCプロトコルを用いたネットワーク通信が行われる。なお、VNC技術は、ネットワークに接続されたVNCクライアントとなるPC101から、VNCサーバを有する装置、例えば印刷装置103をリモートアクセスにより遠隔地より操作することを目的とする技術である。双方の装置で操作および表示される画面はミラーリングされるので、セキュリティの維持のために、第三者によりリモートで操作および表示されていることを、VNCサーバを有する装置、例えば印刷装置103の使用者に報知する。例えば、印刷装置103の操作部123に「リモートオペレーション中です」といった文字列やそれを示すアイコン等が表示される。
また、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面を、物理的に印刷装置103と同一の場所に在る画像処理装置102の操作部128において、リモートアクセスにより仮想的に表示させることも可能である。これは、VNCサーバである画面共有部129に対して、VNCクライアントとしての画像処理装置102からVNCプロトコルを用いたネットワーク通信が行われることで可能となる。
しかしながら、VNCサーバとなる印刷装置103は、後優先により、VNCクライアントである情報処理装置からのVNC接続要求を許可する。例えば、印刷システムをメンテナンスするテクニシャンが、印刷装置103のメンテナンスモードにて、画像処理装置102の操作部128に仮想的に表示された印刷装置103の操作画面を用いて印刷装置103のメンテナンスを行っているとする。そのメンテナンス中に、他の情報処理装置からのVNC接続要求がなされると、印刷システムのオペレータやテクニシャンが使用する操作部128に仮想的に表示された印刷装置103の操作画面の表示は消えてしまう。その結果、メンテナンス作業効率が低下し、印刷システムの操作性が損なわれてしまう。
そこで、本実施形態では、制御部126が、画面共有部129によって印刷装置103の外部の機器から画面共有要求を受けた旨のステータス通知を受けると、画面共有可否の判定を行う。そして、制御部126は、その画面共有要求と併せて印刷装置103をメンテナンスモードに移行する要求を受けた場合や、既に印刷装置103がメンテナンスモードである場合、所定のVNCクライアントである情報処理装置からのVNC接続要求のみ許可する。そして、制御部126は、他の情報処理装置からのVNC接続要求を拒否する。なお、本実施形態では、所定のVNCクライアントである情報処理装置を、画像処理装置102として説明するが、PC101など、他の所定の情報処理装置であっても良い。つまり、本実施形態においては、印刷装置103は、メンテナンスモードの状態においては、画像処理装置102からのVNC接続要求しか許可しない。
図3は、本実施形態における印刷装置103の通常使用モードの操作部に表示される画面の一例を示す図である。印刷装置103の操作部123は、操作画面301、入力キー302、スタートキー303、ストップキー304、リセットキー305を有している。
操作画面301は、表示方式がタッチパネル式のLCDであり、印刷装置103の状態表示や、操作、設定等を受け付けるためのユーザインタフェースである。操作画面301は、例えば、印刷装置103の通常使用モードに関して、プリンタの状態や各種設定画面を表示し、ジョブ306、用紙/トナー307、設定308、その他307といった画面をタブ方式により切替可能に構成されている。図3は、一般的なオペレータが操作を行う印刷装置103の通常使用モードの操作画面である。
設定308が選択されると、例えば、ユーザ設定ボタン310、管理者設定ボタン311、メンテナンスモードボタン312といった各種設定メニューボタンがGUI(Graphical User Interface)で表示される。それぞれのボタンが押下されると、対応する各メニュー画面へ遷移する。また、ステータス表示領域313は、印刷装置103に関する各種状態や状況などをステータス表示するための領域である。
入力キー302は、数値入力用のテンキーや、入力消去用のクリアキーなどを含み、本実施形態ではハードキーとして説明する。スタートキー303は、コピージョブやFAXジョブなどの開始指示を行うユーザインタフェースであり、本実施形態ではハードキーとして説明する。ストップキー304は、実行中のコピージョブなどの中断指示を行うユーザインタフェースであり、本実施形態ではハードキーとして説明する。リセットキー305は、入力値および設定値を表示上で初期値に戻したり、現在表示している画面を初期画面や親画面に遷移させたりするユーザインタフェースであり、本実施形態ではハードキーとして説明する。
メンテナンスモードボタン312は、押下されることで、図5で後述する印刷装置103のメンテナンスモードへの操作画面へ遷移する。メンテナンスモードとは、主に印刷装置103のメンテナンスや調整、特別な設定などを行うために、印刷装置103のオペレータが行う一般的な操作とは異なる、印刷装置103のテクニシャンが操作を行うための操作画面を表示するモードである。メンテナンスモードボタン312により、通常使用モードとメンテナンスモードとが切替可能である。
操作部123に表示される操作画面301を、外部の機器上でリモートアクセスにより仮想的に表示させるために、VNCサーバを有する印刷装置103に対して、外部の機器からVNCプロトコルを用いたネットワーク通信が行われる。その場合、外部の機器は、VNCクライアントとなる。VNCサーバおよびVNCクライアントによる画面共有は、双方で操作および表示される画面がミラーリングされる。従って、セキュリティの維持のために、第三者によりリモートで操作および表示されていることが、VNCサーバを有する装置、例えば印刷装置103の使用者に報知される必要がある。本実施形態では、例えば、操作画面301のステータス表示領域313に「リモートオペレーション中です」といった文字列やそれを示すアイコン等が表示される。
図4は、本実施形態における印刷装置103の通常使用モードにおける画像処理装置102とPC101の操作部に表示される画面の一例を示す図である。図4(a)は、画像処理装置102の操作部128に表示される画面を示す図である。画像処理装置102の操作部128上でキーボードやポインティングデバイスなどの入力装置が用いられることで、画像処理装置102全般の操作、画像処理装置102の状態や印刷ジョブの処理状況の表示、画像処理装置102の設定などが行われる。本実施形態では、図4(a)の画面は、PCなどの情報処理装置に使用される汎用的なモニタに表示されるものとして説明する。
操作部128は、画像処理装置102の操作画面、および、印刷装置103の操作画面を操作画面ビューア401により仮想的に表示する。操作画面ビューア401は、VNCクライアントとして画像処理装置102のOS上で動作するアプリケーションソフトウェアである。操作画面ビューア401は、VNCサーバである画面共有部129と通信し、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面をリモートアクセスにより仮想的に表示する。
画像処理装置102の操作部128に、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面がリモートアクセスにより仮想的に表示される。そのために、VNCクライアントとしての画像処理装置102から、VNCサーバである画面共有部129に対して、VNCプロトコルを用いたネットワーク通信が行われる。操作部128は、画面共有部129から送信された操作画面データを操作画面ビューア401を介して表示する。操作画面ビューア401を介して、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面301をリモートアクセスにより仮想的に表示することで、操作画面301と操作画面ビューア401に表示される画面は同一となる。
図4(b)は、PC101のPC操作部201に表示される画面の一例を示す図である。PC101の操作部201上でキーボードやポインティングデバイスなどの入力装置が用いられることで、PC101全般の操作などが行われる。本実施形態では、図4(b)の画面は、PCなどの情報処理装置に使用する汎用的なモニタに表示されるものとして説明する。
操作部201は、PC101の操作画面、および、印刷装置103の操作画面を操作画面ビューア402により仮想的に表示する。操作画面ビューア402は、VNCクライアントとしてPC101のOS上で動作するアプリケーションソフトウェアである。操作画面ビューア402は、VNCサーバである画面共有部129と通信し、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面をリモートアクセスにより仮想的に表示する。
PC101の操作部201に、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面がリモートアクセスにより仮想的に表示される。そのために、VNCクライアントとしてのPC101からVNCサーバである画面共有部129に対して、VNCプロトコルを用いたネットワーク通信が行われる。そして、操作部201は、画面共有部129から送信された操作画面データを操作画面ビューア402を介して表示する。操作画面ビューア402を介して、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面301をリモートアクセスにより仮想的に表示することで、操作画面301と操作画面ビューア402に表示される画面は同一となる。
このように、印刷装置103の通常使用モードにおいて、画像処理装置102の操作部128およびPC101の操作部201それぞれから、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面301をリモートアクセスにより仮想的に表示することができる。なお、VNCサーバとなる印刷装置103は、後優先により、VNCクライアントである情報処理装置からのVNC接続要求を許可する。例えば、画像処理装置102の操作部128の操作画面ビューア401において、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面301をリモートアクセスにより仮想的に表示しているとする。そして、その間に、他の情報処理装置、例えば、PC101により印刷装置103にVNC接続要求がなされるとする。その場合、印刷装置103と画像処理装置102とのVNC接続は切断され、印刷装置103とPC101とのVNC接続が開始される。その結果、操作部201の操作画面ビューア402において、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面301が、リモートアクセスにより仮想的に表示される。
図5は、本実施形態における印刷装置103のメンテナンスモードの操作部に表示される画面の一例を示す図である。印刷装置103の操作部123は、操作画面501、入力キー302、スタートキー303、ストップキー304、リセットキー305を有している。
操作画面501は、例えば、表示方式がタッチパネル式のLCDであり、印刷装置103の状態表示や操作、設定等を行うためのユーザインタフェースである。操作画面501は、例えば、印刷装置103のメンテナンスモードに関する、プリンタのメンテナンスや調整、特別な設定などを行うための操作画面を表示する。また、操作画面501は、バージョン確認502、動作チェック503、特別な調整504、そのほか505といった画面をタブ方式により切替可能に構成されている。操作画面501は、一般的なオペレータが印刷装置103を操作する通常使用モードでの画面とは異なり、印刷装置103のテクニシャンが操作するための操作画面である。特別な調整504が選択されると、例えば、定着器の調整ボタン506、用紙デッキの調整ボタン507、フィニッシャの調整ボタン508といった各種特別な調整メニューボタンがGUIで表示され、それぞれのボタンが押下されると各メニュー画面へ遷移する。また、ステータス表示領域509は、印刷装置103に関する各種状態や状況などをステータス表示するための領域である。
印刷装置103の操作部123に表示される操作画面501は、外部の機器上でリモートアクセスにより仮想的に表示される。そのために、VNCサーバを有する印刷装置103に対して、外部の機器からVNCクライアントとしてVNCプロトコルを用いたネットワーク通信が行われる。ここで、VNCサーバおよびVNCクライアントによる画面共有は、双方で操作および表示される画面がミラーリングされる。そのため、第三者によりリモートで操作および表示されていることを、セキュリティ上の理由から、VNCサーバを有する装置、つまり、印刷装置103の使用者に報知する必要がある。例えば、本実施形態では、操作画面501のステータス表示領域509に「リモートオペレーション中です」といった文字列やそれを示すアイコン等で情報が表示される。その結果、印刷装置103の使用者に対して第三者によりリモートで操作および表示されていることが報知され、セキュリティを維持することができる。
図6は、印刷装置103のメンテナンスモードにおける画像処理装置102とPC101の操作部に表示される画面の一例を示す図である。図6(a)は、画像処理装置102の操作部128に表示される画面を示す。操作部128上でキーボードやポインティングデバイスなどの入力装置が用いられることで、画像処理装置102全般の操作、画像処理装置102の状態や印刷ジョブの処理状況の表示、画像処理装置102の設定などが行われる。本実施形態では、操作部128は、PCなどの情報処理装置に使用する汎用的なモニタとして説明する。
操作部128は、画像処理装置102の操作画面、および、印刷装置103の操作画面を操作画面ビューア601により仮想的に表示する。操作画面ビューア601は、VNCクライアントとして画像処理装置102のOS上で動作するアプリケーションソフトウェアである。操作画面ビューア601は、VNCサーバである画面共有部129と通信し、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面をリモートアクセスにより仮想的に表示する。
画像処理装置102の操作部128に、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面をリモートアクセスにより仮想的に表示させる。そのために、VNCクライアントとしての画像処理装置102からVNCサーバである画面共有部129に対して、VNCプロトコルを用いたネットワーク通信が行われる。そして、操作部128は、画面共有部129から送信された操作画面データを操作画面ビューア601を介して表示する。操作画面ビューア601を介して、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面501をリモートアクセスにより仮想的に表示することで、操作画面501と操作画面ビューア601に表示される画面は同一となる。
図6(b)は、PC101における操作部201に表示される画面を示す。操作部201上でキーボードやポインティングデバイスなどの入力装置が用いられることで、PC101全般の操作が行われる。本実施形態では、操作部201は、PCなどの情報処理装置に使用する汎用的なモニタとして説明する。操作部201は、PC101の操作画面、および、印刷装置103の操作画面を操作画面ビューア602により仮想的に表示する。
操作画面ビューア602は、VNCクライアントとしてPC101のOS上で動作するアプリケーションソフトウェアである。操作画面ビューア602は、VNCサーバである画面共有部129と通信し、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面をリモートアクセスにより仮想的に表示させる。
クライアントコンピュータ101の操作部201は、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面をリモートアクセスにより仮想的に表示させる。そのために、VNCクライアントとしてのPC101から、VNCサーバである画面共有部129に対して、VNCプロトコルを用いたネットワーク通信が行われる。そして、操作部201は、画面共有部129から送信された操作画面データを操作画面ビューア602を介して表示する。
本実施形態では、印刷装置103の制御部126は、画面共有部129によって、印刷装置103の外部の装置から画面共有要求を受けた旨のステータス通知を受けると、画面共有可否の判定を行う。制御部126は、画面共有要求と併せて印刷装置103をメンテナンスモードに移行する要求を受けた場合、または、既に印刷装置103がメンテナンスモードである場合、所定のVNCクライアントである画像処理装置102からのVNC接続要求のみ許可する。そして、制御部126は、それ以外の情報処理装置からのVNC接続要求を拒否する制御を行う。
つまり、印刷装置103は、メンテナンスモードである状態において、画像処理装置102からのVNC接続要求しか許可しない。印刷装置103の操作部123に表示される操作画面501はメンテナンスモードの画面であり、PC101からのVNC接続要求は拒否される。PC101の操作画面ビューア602は、印刷装置103からのエラー通知により、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面をリモートアクセスにより仮想的に表示することができない旨をPC101の使用者に報知する。
このように、印刷装置103のメンテナンスモードにおいては、画像処理装置102の操作部128でのみ、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面501をリモートアクセスにより仮想的に表示することができる。一方、PC101の操作部201では、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面501はリモートアクセスにより仮想的に表示されない。なお、印刷装置103の通常使用モードにおいては、VNCサーバとなる印刷装置103は、後優先により、VNCクライアントである情報処理装置からのVNC接続要求を許可する。
印刷装置103のメンテナンスモードにおいては、画像処理装置102からのVNC接続要求のみが許可される。例えば、画像処理装置102の操作部128の操作画面ビューア601において、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面501をリモートアクセスにより仮想的に表示しているとする。そして、その間に、他の情報処理装置、例えば、PC101により印刷装置103にVNC接続要求がなされたとする。印刷装置103がメンテナンスモードの場合には、画像処理装置102とのVNC接続は維持されるが、PC101からのVNC接続要求は拒否される。従って、PC101の操作部201の操作画面ビューア602においては、印刷装置103の操作部123に表示される操作画面501は、リモートアクセスにより仮想的に表示されない。
図7は、本実施形態における、印刷装置103と画像処理装置102とPC101との間のタイミングチャートを示す図である。
図7は、画面共有部129、制御部126、画像処理装置102、PC101の間の処理の関係を相関的に示し、画面共有要求が画像処理装置102より送出されるケースのタイミングチャートである。以下、印刷装置103が、メンテナンスモード状態において、画像処理装置102からのVNC接続要求のみを許可する処理を説明する。
まず、印刷装置103の制御部126は、例えばテクニシャンの操作により、印刷装置103のメンテナンスモードに移行する(S701)。次に、画像処理装置102は、印刷装置103の画面共有部129に対して画面共有要求を送出する(S702)。画面共有部129は、画面共有要求を受信すると、印刷装置103内にイベントとしてその受信の旨のステータス通知を行い、制御部126は、そのステータス通知を受信する(S703)。
次に、制御部126は、画面共有部129により、画面共有要求を受信した旨のステータス通知を検知すると、印刷装置103がメンテナンスモードであるか、且つ、その画面共有要求が画像処理装置102によるものかを判定する(S704)。つまり、S704では、上記の条件を満たすか否かに基づいて画面共有要求の要求元の機器との画面共有可否が判定される。つまり、本実施形態においては、印刷装置103がメンテナンスモードであり、かつ、その画面共有要求が画像処理装置102によるものであれば、制御部126は、画面共有を可(許可)と判定する。本実施形態では、画面共有要求が所定の情報処理装置、つまり、画像処理装置102によるものかを判定する方法として、その画面共有要求を送出した機器を識別するネットワーク情報(識別情報)の一つであるIPアドレスを用いる。
印刷システムを構成する印刷装置103と画像処理装置102とは、互いに閉じた通信環境で接続を行う関係にある。つまり、印刷装置103の制御部126は、画像処理装置102のネットワークI/F111に割り当てられたIPアドレスを必然的に把握している。そのため、制御部126は、画面共有要求を送出した機器のIPアドレスを所定のIPアドレスと比較することで判定できる。例えば、ネットワークI/F111に割り当てられたIPアドレスを192.168.0.2とすると、制御部126は、画面共有要求を送出した機器のIPアドレスがそれと同一の場合、画面共有要求を送出した機器は画像処理装置102であると判定する。一方、画面共有要求を送出した機器のIPアドレスがそれと同一ではない場合、制御部126は、画面共有要求を送出した機器は画像処理装置102ではないと判定する。なお、本実施形態では、画面共有要求が画像処理装置102によるものかを判定する方法としてIPアドレスを用いているが、他の方法が用いられても良い。例えば、ネットワーク情報の一つであるMACアドレスが用いられても良く、さらに、ネットワーク通信において画面共有要求を送出した機器を識別できる方法であれば、どのような方法が用いられても良い。
次に、印刷装置103の制御部126は、画面共有部129に対し、S704における判定結果を画面共有判定結果として通知する(S705)。つまり、印刷装置103の外部の機器から受けた画面共有要求に対して、その機器との画面共有を許可するか若しくは拒否するかに関する判定結果の通知である。S704において画像処理装置102との画面共有が可と判定された場合には、画面共有を許可するとの判定結果が通知される。
画面共有部129は、制御部126により通知された画面共有判定結果に基づき、画面共有要求を送出した機器に対して応答する(S706)。つまり、S704において画像処理装置102との画面共有が可と判定された場合、画面共有部129は、画面共有要求を送出した画像処理装置102と、印刷装置103の操作部123の操作画面501に表示する画面データを共有する。
図8は、本実施形態における印刷装置103と画像処理装置192とPC101との間のタイミングチャートを示す図である。
図8は、画面共有部129、制御部126、画像処理装置102、PC101の間の処理の関係を相関的に示し、画面共有要求が印刷システムの外部のPC101から送出されるケースのタイミングチャートを示す図である。以下、印刷装置103が、メンテナンスモード状態において、画像処理装置102からのVNC接続要求のみ許可する処理を説明する。
まず、印刷装置103の制御部126は、例えばテクニシャンの操作により、印刷装置103のメンテナンスモードに移行する(S801)。次に、PC101は、画面共有部129に対して画面共有要求を送出する(S802)。画面共有部129は、印刷装置103の外部の機器から画面共有要求を受信すると、印刷装置103内にイベントとしてその旨のステータス通知を行い、制御部126は、そのステータス通知を受信する(S803)。
次に、制御部126は、画面共有部129により、外部の機器から画面共有要求を受信した旨のステータス通知を検知すると、印刷装置103がメンテナンスモードであるか、且つ、その画面共有要求が画像処理装置102によるものかを判定する(S804)。つまり、S804においては、上記の条件を満たすか否かに基づいて画面共有要求の要求元の機器との画面共有可否の判定が行われる。例えば、印刷装置103がメンテナンスモードであり、且つ、その画面共有要求が画像処理装置102によるものではない場合、制御部126は、画面共有は否(拒否)と判定する。画面共有要求を送信した機器を識別する方法については、上述と同様、IPアドレスやMACアドレスが用いられる。
次に、制御部126は、画面共有部129に対し、S804による判定結果を画面共有判定結果として通知する(S805)。つまり、印刷装置103の外部の機器から受けた画面共有要求に対してその機器との画面共有を許可するか若しくは拒否するかに関する判定結果が通知される。S804によりPC101との画面共有は否(許可しない)と判定された場合、画面共有を拒否するとの判定結果が通知される。
画面共有部129は、制御部126により通知された画面共有判定結果に基づき、画面共有要求を送出した機器に対して応答する(S806)。S804でPC101との画面共有は否と判定された場合、画面共有部129は、画面共有要求を送出したPC101と、印刷装置103の操作部123の操作画面501に表示する画面データを共有しない。そして、画面共有部129は、画面共有を拒否する旨のエラーをPC101に通知する。
図9は、印刷装置103において実行される処理を示すフローチャートである。なお、本フローチャートは、印刷装置103の記憶部120に格納されたプログラムに従って、例えば、CPU118や制御部126、画面共有部129が実行することによって実現される。
まず、画面共有部129は、印刷装置103の外部の機器より画面共有要求を受信したか否かを判定する(S901)。画面共有要求を受信したと判定された場合、S902に進み、画面共有要求を受信していないと判定された場合、S901の処理を繰り返す。印刷装置103の外部の機器から画面共有要求を受信すると、画面共有部129は、印刷装置103内にイベントとしてその旨のステータス通知を行う(S902)。
次に、制御部126は、画面共有部129により外部の機器から画面共有要求を受信した旨のステータス通知を検知すると、印刷装置103がメンテナンスモードであるか否かのモード判定を行う(S903)。印刷装置103がメンテナンスモードであると判定された場合、S904に進み、印刷装置103がメンテナンスモードでないと判定された場合、S908に進む。
制御部126は、画面共有部129により外部機器から画面共有要求を受信した旨のステータス通知を検知すると、その画面共有要求が画像処理装置102によるものか否かを判定する(S904)。画面共有要求が画像処理装置102によるものと判定された場合、S907に進み、画面共有要求が画像処理装置102によるものでないと判定された場合、S905に進む。S904の判定は、上述のように、IPアドレスやMACアドレス等の識別情報に基づいて行われる。
画面共有要求が画像処理装置102によるものと判定された場合、制御部126は、画面共有部129に対し、S904における判定結果に基づき、画面共有を許可する旨の画面共有判定結果を通知する(S907)。ここで、画面共有判定結果とは、印刷装置103の外部の機器から受けた画面共有要求に対して、その外部機器との画面共有を許可するか若しくは拒否するかに関する判定結果の通知である。S904で画面共有要求が画像処理装置102によるものであると判定された場合、画面共有を許可するとの判定結果を通知し、S908に移行する。
一方、画面共有要求が画像処理装置102によるものではないと判定された場合、制御部126は、画面共有部129に対し、S904による判定結果に基づき、画面共有を許可しない旨の画面共有判定結果を通知する(S905)。ここで、画面共有判定結果とは、印刷装置103の外部機器から受けた画面共有要求に対して、その外部機器との画面共有を許可するか若しくは拒否するかに関する判定結果の通知である。S904で画面共有要求が画像処理装置102によるものでないと判定された場合、画面共有を拒否するとの判定結果を通知する。
次に、画面共有部129は、S905において制御部126により通知された画面共有判定結果に基づき、画面共有要求を送出した外部機器に対して画面共有拒否に関するエラーを通知し(S906)、図9の処理を終了する。つまり、画面共有は否と判定されたため、画面共有部129は、画面共有要求を送出した機器と、操作部123の操作画面501に表示する画面データを共有しない。そして、画面共有部129は、画面共有を拒否する旨のエラーを画面共有要求を送出した機器(要求元)に通知する。
一方、S907の処理後について説明する。画面共有部129は、S907において制御部126により通知された画面共有判定結果に基づき、画面共有要求を送出した機器と、操作部123に表示する操作画面データの共有を開始する(S908)。つまり、S903、若しくは、S904及びS903の判定により、画像処理装置102との画面共有は可と判定されたため、画面共有部129は、画面共有要求を送出した画像処理装置102と、操作部123の操作画面501に表示する画面データを共有する。
次に、画面共有部129は、S908で画面共有に関する通信を開始した機器と、画面共有に関する通信が続いているか否かを判定する(S909)。画面共有に関する通信が続いていると判定された場合、S909の処理を繰り返す。画面共有に関する通信が続いていないと判定された場合、S910に進む。画面共有部129は、画面共有要求を送出した機器と、操作部123に表示する操作画面データの共有に係る処理を終了し(S910)、図9の処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、画面の共有表示の要求元に対する画面の共有表示を制御することができる。その結果、仮想的に表示される印刷装置の操作画面において、オペレータやテクニシャンのメンテナンス作業効率を上げ、印刷システムの操作性を向上することができる。
[第2の実施形態]
以下、第2の実施形態について、第1の実施形態と異なる点について説明する。第1の実施形態では、VNCサーバである印刷装置103は、メンテナンスモードに移行する要求を受けた場合若しくは既にメンテナンスモードである場合、所定の情報処理装置からのVNC接続要求のみ許可していた。そして、それ以外の情報処理装置からのVNC接続要求を拒否していた。
印刷システムのオペレータによる印刷装置103の操作や、テクニシャンによる印刷装置103のメンテナンスは、所定の情報処理装置ではない装置で行われるユースケースもある。しかしながら、既に述べた通り、VNCサーバとなる印刷装置103は、後優先によりVNCクライアントである情報処理装置からのVNC接続要求を許可する。ここで、印刷システムのオペレータが、第1の情報処理装置の操作画面に仮想的に表示された印刷装置103の操作画面を用いた印刷装置の操作中とする。若しくは、印刷システムをメンテナンスするテクニシャンが、印刷装置103のメンテナンスモードにおいて、第1の情報処理装置の操作画面に仮想的に表示された印刷装置103の操作画面を用いたメンテナンス操作中とする。その場合に、第2の情報処理装置からのVNC接続要求がなされると、印刷システムのオペレータやテクニシャンが使用する第1の情報処理装置の操作画面に仮想的に表示された印刷装置103の操作画面の表示は消えてしまう。その結果、印刷システムのオペレータの作業効率が低下するとともに、印刷システムのテクニシャンのメンテナンス作業効率も低下し、総じて印刷システムの操作性が損なわれてしまう。
本実施形態では、VNCサーバである印刷装置103は、第1の情報処理装置からのVNC接続要求によりVNC接続を確立した状態で、且つ、第1の外部装置以外の第2の情報処理装置からVNC接続要求を受けた場合を説明する。本実施形態では、その場合、第1の外部装置である情報処理装置とのVNC接続を維持し、第2の情報処理装置からのVNC接続要求を拒否する制御を行う。
図10は、本実施形態における印刷装置103と画像処理装置102とPC101との間のタイミングチャートを示す図である。
図10は、画面共有部129、印刷装置制御部126、画像処理装置102、PC101の間の処理の関係を相関的に示している。また、図10は、画面共有要求が第1の情報処理装置である印刷システムの画像処理装置102と、第2の情報処理装置であるPC101とから送出されるケースのタイミングチャートである。以下、印刷装置103が、第1の情報処理装置である画像処理装置102とのVNC接続を維持し、第2の情報処理装置であるPC101からのVNC接続要求を拒否する処理を説明する。
まず、第1の情報処理装置である画像処理装置102は、画面共有部129に対して画面共有要求を送出する(S1001)。次に、画面共有部129は、印刷装置103の外部の機器から画面共有要求を受信すると、印刷装置103内にイベントとしてその旨のステータス通知を行い、制御部126は、そのステータス通知を受信する(S1002)。
次に、制御部126は、画面共有部129により、外部の機器から画面共有要求を受信した旨のステータス通知を検知すると、以下の判定を行う。つまり、制御部126は、既に他の情報処理装置からの画面共有要求に基づき、操作部123の操作画面301や操作画面501を、他の情報処理装置と既に画面共有している状態であるか否かを判定する(S1003)。画像処理装置102による画面共有要求よりも時系列的に前に、操作部123の操作画面301や操作画面501を、他の情報処理装置と既に画面共有している状態ではない場合、制御部126は、画面共有は可と判定する。
次に、制御部126は、画面共有部129に対し、S1003による判定結果を画面共有判定結果として通知する(S1004)。つまり、S1004においては、印刷装置103の外部の機器から受けた画面共有要求に対して、その機器との画面共有を許可するか若しくは拒否するかに関する判定結果が通知される。S1003において画像処理装置102との画面共有は可と判定された場合、画面共有を許可するとの判定結果が通知される。
次に、画面共有部129は、制御部126により通知された画面共有判定結果に基づき、画面共有要求を送出した機器に対して応答する(S1005)。S1003において画像処理装置102との画面共有は可と判定された場合、画面共有部129は、画面共有要求を送出した画像処理装置102と、操作部123の操作画面301や操作画面501に表示する画面データを共有する。
次に、第2の情報処理装置であるPC101は、画面共有部129に対して画面共有要求を送出する(S1006)。次に、画面共有部129は、印刷装置103の外部の機器から画面共有要求を受信すると、印刷装置103内にイベントとしてその旨のステータス通知を行い、制御部126は、そのステータス通知を受信する(S1007)。
制御部126は、画面共有部129により、外部の機器から画面共有要求を受信した旨のステータス通知を検知すると、操作部123の操作画面301や操作画面501を、他の情報処理装置と既に画面共有している状態であるか否かを判定する(S1008)。PC101による画面共有要求よりも時系列的に前に、操作部123の操作画面301や操作画面501を他の情報処理装置、例えば第1の情報処理装置である画像処理装置102と既に画面共有している状態の場合、制御部126は、画面共有は否と判定する。
次に、制御部126は、画面共有部129に対し、S1008における判定結果を画面共有判定結果として通知する(S1009)。つまり、S1009においては、印刷装置103の外部の機器から受けた画面共有要求に対して、その機器との画面共有を許可するか若しくは拒否するかに関する判定結果が通知される。S1008においてPC101との画面共有は否と判定された場合、制御部126は、画面共有を拒否する判定結果が通知される。
画面共有部129は、制御部126により通知された画面共有判定結果に基づき、画面共有要求を送出した機器に対して応答する(S1010)。S1008においてPC101との画面共有は否と判定された場合、画面共有部129は、画面共有要求を送出したPC101と、操作部123の操作画面301や操作画面501に表示する画面データを共有しない。そして、画面共有部129は、画面共有を拒否する旨のエラーをPC101に通知する。
図11は、印刷装置103において実行される処理を示すフローチャートである。なお、本フローチャートは、印刷装置103の記憶部120に格納されたプログラムに従って、例えば、CPU118や制御部126、および画面共有部129が実行することによって実現される。
まず、画面共有部129は、印刷装置103の外部の機器より画面共有要求を受信したか否かを判定する(S1101)。画面共有要求を受信したと判定された場合、S1102に進み、画面共有要求を受信していないと判定された場合、S1101の処理を繰り返す。印刷装置103の外部の機器から画面共有要求を受信すると、画面共有部129は、印刷装置103内にイベントとしてその旨のステータス通知を行う(S1102)。
次に、制御部126は、画面共有部129により、外部の機器から画面共有要求を受信した旨のステータス通知を検知すると、以下の判定を行う。即ち、制御部126は、既に他の情報処理装置による画面共有要求に基づき、操作部123の操作画面301や操作画面501を、他の情報処理装置と既に画面共有している状態であるか否かを判定する(S1103)。
他の情報処理装置と既に画面共有していない状態であると判定された場合、制御部126は、画面共有部129に対し、S1103による判定結果に基づき、画面共有を許可する旨の画面共有判定結果を通知する(S1106)。つまり、印刷装置103の外部の機器から受けた画面共有要求に対して、その機器との画面共有を許可するとの判定結果が通知される。その後、S1107に移行する。
一方、他の情報処理装置と既に画面共有している状態であると判定された場合、制御部126は、画面共有部129に対し、S1103による判定結果に基づき、画面共有を許可しない旨の画面共有判定結果を通知する(S1104)。S1104においては、印刷装置103の外部の機器から受けた画面共有要求に対して、その機器との画面共有を拒否するとの判定結果が通知される。
次に、画面共有部129は、S1104において制御部126により通知された画面共有判定結果に基づき、画面共有要求を送出した機器に対して画面共有拒否に関するエラーを通知し(S1105)、図11の処理を終了する。つまり、画面共有は否と判定されたため、画面共有部129は、画面共有要求を送出した機器と、操作部123の操作画面301や操作画面501に表示する画面データを共有しない。そして、画面共有部129は、画面共有を拒否する旨のエラーをその機器に通知する。
一方、S1106の処理後について説明する。画面共有部129は、S1106において制御部126により通知された画面共有判定結果に基づき、画面共有要求を送出した機器と、操作部123に表示する操作画面データの共有を開始する(S1107)。つまり、画面共有は可と判定されたため、画面共有部129は、画面共有要求を送出した機器と、操作部123の操作画面301や操作画面501に表示する画面データを共有する。
次に、画面共有部129は、S1107で画面共有に関する通信を開始した機器と、画面共有に関する通信が続いているか否かを判定する(S1108)。画面共有に関する通信が続いていると判定された場合、S1108の処理を繰り返す。画面共有に関する通信が続いていないと判定された場合、S1109に進む。画面共有部129は、画面共有要求を送出した機器と、操作部123に表示する操作画面データの共有に係る処理を終了し(S1109)、図11の処理を終了する。
以上のように、本実施形態によっても、画面の共有表示の要求元に対する画面の共有表示を制御することができる。その結果、仮想的に表示される印刷装置の操作画面において、オペレータやテクニシャンのメンテナンス作業効率を上げ、印刷システムの操作性を向上することができる。
[第3の実施形態]
以下、第3の実施形態について、第1及び第2の実施形態と異なる点について説明する。第2の実施形態で、VNCサーバである印刷装置103は、VNCクライアントである第1の外部装置である情報処理装置からのVNC接続要求によりVNC接続を確立した状態で、第1の外部装置以外の情報処理装置からVNC接続要求を受けた場合を説明した。第2の実施形態では、その場合、第1の外部装置である情報処理装置とのVNC接続を維持し、第1の外部装置以外の情報処理装置からのVNC接続要求を拒否する制御を行うと説明した。
既に述べたように、VNCサーバとなる印刷装置103は、後優先によりVNCクライアントである情報処理装置からのVNC接続要求を許可する。ここで、印刷システムのオペレータが、画像処理装置102の操作画面に仮想的に表示された印刷装置103の操作画面を用いた印刷装置の操作中とする。若しくは、印刷システムをメンテナンスするテクニシャンが、印刷装置103のメンテナンスモードにおいて、画像処理装置102の操作画面に仮想的に表示された印刷装置103の操作画面を用いたメンテナンス操作中とする。それらの場合に、他の情報処理装置からのVNC接続要求がなされると、印刷システムのオペレータやテクニシャンが使用する画像処理装置102の操作画面に仮想的に表示された印刷装置103の操作画面の表示は消えてしまう。
加えて、印刷装置103がメンテナンスモード状態の中、他の情報処理装置とのVNC接続が確立されると、印刷装置103のメンテナンスモードの操作画面が、他の情報処理装置の操作画面に表示されることになる。印刷装置103のメンテナンスモードは、印刷装置103のテクニシャンが、主に印刷装置103のメンテナンスや調整、特別な設定などを行うモードであり、印刷装置103のオペレータが行う一般的な操作とは異なる。つまり、一般的な印刷装置103のオペレータに対しては開示されないような、一種の印刷装置特有の機密事項であることが多い。よって、オペレータの作業効率やテクニシャンのメンテナンス作業効率だけでなく、印刷装置103の機密事項が一般のオペレータに情報漏洩し、印刷システムの機密性も損なわれてしまう。
本実施形態では、第2の実施形態に加え、VNCクライアントである第1の情報処理装置は、画像処理装置102である。印刷装置103がメンテナンスモードの状態、かつ、画像処理装置102からのVNC接続要求によりVNC接続を確立した状態、かつ、画像処理装置102以外の情報処理装置からVNC接続要求を受けた場合、画像処理装置102とのVNC接続を維持する。そして、VNC接続要求を受けた情報処理装置からのVNC接続要求を拒否する制御を行う。
図12は、本実施形態における印刷装置103と画像処理装置102とPC101との間のタイミングチャートを示す図である。
図12は、画面共有部129、制御部126、画像処理装置102、PC101の処理の関係を相関的に示している。また、図12は、画面共有要求が画像処理装置102とPC101より送出されるケースのタイミングチャートである。以下、印刷装置103が、メンテナンスモード状態において、画像処理装置102とのVNC接続を維持し、PC101からのVNC接続要求を拒否する処理を説明する。
まず、印刷装置103の制御部126は、例えばテクニシャンの操作により、印刷装置103のメンテナンスモードに移行する(S1201)。次に、画像処理装置102は、画面共有部129に対して画面共有要求を送出する(S1202)。次に、画面共有部129は、印刷装置103の外部の機器から画面共有要求を受信すると、印刷装置103内にイベントとしてその旨のステータス通知を行い、制御部126は、そのステータス通知を受信する(S1203)。
次に、制御部126は、画面共有部129により、外部の機器から画面共有要求を受信した旨のステータス通知を検知すると、以下の判定を行う。つまり、制御部126は、印刷装置103がメンテナンスモードであり、既に画像処理装置102と画面共有状態であり、そして、画面共有要求が画像処理装置102によるものかに基づいて、その機器との画面共有可否を判定する(S1204)。印刷装置103がメンテナンスモードであるが、既に画像処理装置0102と画面共有している状態ではなく、かつ、画面共有要求が画像処理装置102によるものであれば、制御部126は、画面共有は可と判定する。画面共有要求が画像処理装置102によるものか否かの判定は、各実施形態と同様に、IPアドレスやMACアドレス等の識別情報に基づいて行われる。
次に、制御部126は、画面共有部129に対し、S1204による判定結果を画面共有判定結果として通知する(S1205)。つまり、S1205において、印刷装置103の外部の機器から受けた画面共有要求に対して、その機器との画面共有を許可するか若しくは拒否するかに関する判定結果が通知される。S1204において画像処理装置102との画面共有は可と判定された場合、制御部126は、画面共有を許可する判定結果を通知する。
次に、画面共有部129は、制御部126により通知された画面共有判定結果に基づき、画面共有要求を送出した機器に対して応答する(S1206)。S1204において画像処理装置102との画面共有は可と判定された場合、画面共有部129は、画面共有要求を送出した画像処理装置102と、操作部123の操作画面501に表示する画面データを共有する。
次に、PC101は、画面共有部129に対して画面共有要求を送出する(S1207)。画面共有部129は、印刷装置103の外部の機器から画面共有要求を受信すると、印刷装置103内にイベントとしてその旨のステータス通知を行い、制御部126は、そのステータス通知を受信する(S1208)。
次に、制御部126は、画面共有部129により、外部の機器から画面共有要求を受信した旨のステータス通知を検知すると、以下の判定を行う。つまり、制御部126は、印刷装置103がメンテナンスモードであるか、そして、既に画像処理装置102と画面共有状態であるか、そして、その画面共有要求が画像処理装置102によるものかを特定し、その機器との画面共有可否を判定する(S1209)。印刷装置103がメンテナンスモードであり、既に画像処理装置102と画面共有している状態であるが、その画面共有要求が画像処理装置0102によるものではない場合、制御部126は、画面共有は否と判定する。画面共有要求が画像処理装置102によるものか否かの判定は、各実施形態と同様に、IPアドレスやMACアドレス等の識別情報に基づいて行われる。
次に、制御部126は、画面共有部129に対し、S1209における判定結果を画面共有判定結果として通知する(S1210)。つまり、S1210においては、印刷装置103の外部の機器から受けた画面共有要求に対して、その機器との画面共有を許可するか若しくは拒否するかに関する判定結果が通知される。S1209においてPC101との画面共有は否と判定された場合、制御部126は、画面共有を拒否する判定結果を通知する。
画面共有部129は、制御部126により通知された画面共有判定結果に基づき、画面共有要求を送出した機器に対して応答する(S1211)。S1209においてPC101との画面共有は否と判定された場合、画面共有部129は、画面共有要求を送出したPC101と、操作部123の操作画面501に表示する画面データを共有しない。そして、画面共有部129は、画面共有を拒否する旨のエラーをPC101に通知する。
図13は、印刷装置103において実行される処理を示すフローチャートである。なお、本フローチャートは、印刷装置103の記憶部120に格納されたプログラムに従って、例えば、CPU118や制御部126および画面共有部129が実行することによって実現される。
まず、画面共有部129は、印刷装置103の外部の機器より画面共有要求を受信したか否かを判定する(S1301)。画面共有要求を受信したと判定された場合、S1302に進み、画面共有要求を受信していないと判定された場合、S1301の処理を繰り返す。印刷装置103の外部の機器から画面共有要求を受信すると、画面共有部129は、印刷装置103内にイベントとしてその旨のステータス通知を行う(S1302)。
次に、制御部126は、画面共有部129により外部の機器から画面共有要求を受信した旨のステータス通知を検知すると、印刷装置103がメンテナンスモードであるか否かのモード判定を行う(S1303)。印刷装置103がメンテナンスモードであると判定された場合、制御部126は、以下の判定を行う。つまり、制御部126は、画像処理装置102による画面共有要求に基づき、操作部0123の操作画面501を、画像処理装置102と既に画面共有している状態であるか否かを判定する(S1304)。一方、印刷装置103がメンテナンスモードでないと判定された場合、S1309に移行する。
S1304で画面共有している状態でないと判定された場合、制御部126は、その画面共有要求が画像処理装置102によるものか否かを判定する(S1307)。S1307の判定は、各実施形態と同様に、IPアドレスやMACアドレス等の識別情報に基づいて行われる。S1307で画面共有要求が画像処理装置102によるものでないと判定された場合、S1305に進む。
S1307で画面共有要求が画像処理装置102によるものであると判定された場合、制御部126は、画面共有部129に対し、S1307における判定結果に基づき、画面共有を許可する旨の画面共有判定結果を通知する(S1308)。S1308においては、印刷装置103の外部の機器から受けた画面共有要求に対して、その機器との画面共有を許可するとの判定結果が通知され、その後、S1309に移行する。
S1307で画面共有要求が画像処理装置102によるものでないと判定された場合若しくはS1304で画面共有している状態であると判定された場合、制御部126は、画面共有部129に対し、画面共有を許可しない旨の画面共有判定結果が通知される。S1305においては、印刷装置103の外部の機器から受けた画面共有要求に対して、その機器との画面共有を拒否するとの判定結果が通知される。
次に、画面共有部129は、S1305において制御部126により通知された画面共有判定結果に基づき、画面共有要求を送出した機器に対して画面共有拒否に関するエラーを通知し(S1306)、図13の処理を終了する。S1307で画面共有要求が画像処理装置102によるものでないと判定されるか、S1304で既に画面共有中であると判定された場合、画面共有部129は、画面共有要求を送出した機器と、操作部123の操作画面501に表示する画面データを共有しない。そして、画面共有部129は、画面共有を拒否する旨のエラーをその外部機器に通知する。
一方、画面共有部129は、S1308において制御部126により通知された画面共有判定結果に基づき、画面共有要求を送出した印刷装置103の外部の機器と、操作部123に表示する操作画面データの共有を開始する(S1309)。S1307で画面共有要求が画像処理装置102によると判定されるか、S1303でメンテナンスモードでないと判定された場合、画面共有部129は、画面共有要求を送出した機器と印刷装置操作部123の操作画面501に表示する画面データを共有する。
次に、画面共有部129は、S1309で画面共有に関する通信を開始した機器と、画面共有に関する通信が続いているか否かを判定する(S1310)。画面共有に関する通信が続いていると判定された場合、S1310の処理を繰り返す。画面共有に関する通信が続いていないと判定された場合、S1311に進む。画面共有部129は、画面共有要求を送出した機器と、操作部123に表示する操作画面データの共有に係る処理を終了し(S1311)、図13の処理を終了する。
以上のように、本実施形態によると、オペレータの作業効率やテクニシャンのメンテナンス作業効率だけでなく、印刷装置の機密事項が一般のオペレータに情報漏洩するリスクを低減することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 PC: 102 画像処理装置: 103 印刷装置: 109、118 CPU: 110、119 RAM: 114、120 記憶部: 115、126 制御部: 129 画面共有部

Claims (11)

  1. 画面を表示する表示手段と、
    前記表示手段により表示される前記画面の共有表示の要求を受信する受信手段と、
    前記受信手段により前記要求を受信した際、装置の状態および前記要求の要求元が条件を満たす場合には前記要求を許可し、前記条件を満たさない場合には前記要求を許可しないよう制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする装置。
  2. 前記装置の状態が特定のモードであるか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記モード判定手段により前記装置が前記特定のモードであると判定された場合、前記要求元が特定の装置であるか否かを判定する第2の判定手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第2の判定手段により前記要求元が前記特定の装置であると判定された場合、前記要求を許可するよう制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記特定のモードは、前記装置のメンテナンスモードであることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 前記制御手段は、前記要求元を識別する識別情報に基づいて、前記要求を許可するか若しくか許可しないかを制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記装置は、印刷装置であって、ジョブを解析して前記印刷装置で処理されるデータに変換する制御装置と接続されており、
    前記制御手段は、前記要求元が前記制御装置である場合、前記要求を許可するよう制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記制御手段は、前記装置が既に前記装置と異なる装置に対して前記画面を共有表示させている場合、前記要求を許可しないよう制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記制御手段は、前記要求を許可しない場合、当該許可しない旨を前記要求元に通知することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記制御手段は、前記要求を許可する場合、前記要求元に前記画面を共有表示させ、前記要求を許可しない場合、前記要求元に前記画面を共有表示させないことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記制御手段は、VNC(Virtual Network Computing)により、前記要求元に前記画面を共有表示させることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 装置において実行される制御方法であって、
    画面を表示する表示工程と、
    前記表示工程において表示される前記画面の共有表示の要求を受信する受信工程と、
    前記受信工程において前記要求を受信した際、装置の状態および前記要求の要求元が条件を満たす場合には前記要求を許可し、前記条件を満たさない場合には前記要求を許可しないよう制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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