JP2017223406A - ショーケースの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸発器の過着霜に伴う商品劣化やコール数の増加を改善することが可能なショーケースの制御装置を提供する。【解決手段】制御装置40は、蒸発器と熱交換した冷気を送風機によって庫内に循環する。蒸発器に過着霜が発生しているか否かを判定する過着霜判定部52と、過着霜判定部が蒸発器に過着霜が発生していると判定した場合に、過着霜発生を通知する通知部53と、過着霜判定部が蒸発器に過着霜が発生していると判定した場合、庫内の温度上昇を抑制する温度上昇抑制モードを実行する温度上昇抑制部54を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、庫内で商品を冷却しながら陳列するショーケースの制御装置に関するものである。
従来よりコンビニエンスストア等の店舗内(店内)には複数台のショーケース(什器)が設置され、飲料(冷蔵商品)やアイスクリーム(冷凍商品)等の商品を庫内で冷却しながら陳列販売している。このようなショーケースでは蒸発器に着霜が生じると庫内の冷却が阻害されるようになるため、定期的に蒸発器の除霜を行っているが、機器の故障等の何らかの要因によって蒸発器に想定以上に多量の霜が成長する場合がある(蒸発器の過着霜)。
このような、蒸発器の過着霜が発生すると、冷気循環が著しく阻害され、庫内温度が上昇してしまう。そこで、従来では係る蒸発器への過着霜を判定して報知することで、外部のメンテナンスセンター等にコールできるようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特許第5912848号公報
しかしながら、係る蒸発器の過着霜の要因としては、機器の故障に限らず、店舗内の空調の風の影響や商品陳列の状態に伴う外気の侵入もある。例えば、アイスクリーム等の冷凍商品を販売するオープンタイプのショーケースでは、空調の風や商品のはみ出しによってエアーカーテンが乱れ、外気侵入が増大して蒸発器に過着霜が発生する場合もある。
このような要因による過着霜は、一時的なものであったり、店舗の従業員等(店員)で容易に改善できるものであるが、従来では過着霜の発生に伴って一律にそれを報知し、運転を停止する等の対応が採られるのみであったため、商品劣化が更に進行したり、不要なメンテナンスセンターへのコールが増加すると云う問題があった。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、蒸発器の過着霜に伴う商品劣化やコール数の増加を改善することが可能なショーケースの制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の制御装置は、蒸発器と熱交換した冷気を送風機によって庫内に循環することにより、商品を冷却しながら陳列するショーケースにおいて、蒸発器に過着霜が発生しているか否かを判定する過着霜判定部と、この過着霜判定部が蒸発器に過着霜が発生していると判定した場合に、過着霜発生を通知する通知部と、過着霜判定部が蒸発器に過着霜が発生していると判定した場合、庫内の温度上昇を抑制する温度上昇抑制モードを実行する温度上昇抑制部とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明のショーケースの制御装置は、上記発明において過着霜判定部は、庫内の温度が所定の上限値以上であり、且つ、当該庫内の温度と蒸発器の温度との差が所定値以上であることを含む所定の過着霜判定条件が成立したことに基づき、当該蒸発器に過着霜が発生していると判定することを特徴とする。
請求項3の発明のショーケースの制御装置は、上記発明において過着霜判定条件は、蒸発器の着霜量が、一回の除霜で除去することが可能な所定の上限値まで増大したか否かを判定可能な基準であることを特徴とする。
請求項4の発明のショーケースの制御装置は、上記各発明において温度上昇抑制部は、送風機の回転数を上昇させることで庫内の温度上昇を抑制することを特徴とする。
請求項5の発明のショーケースの制御装置は、上記各発明において通知部は、店舗に設けられた端末装置、及び/又は、外部のメンテナンスセンターに過着霜発生を通知することを特徴とする。
請求項6の発明のショーケースの制御装置は、上記発明において温度上昇抑制部は、端末装置、及び/又は、メンテナンスセンターからの指示に基づき、温度上昇抑制モードを終了することを特徴とする。
請求項7の発明のショーケースの制御装置は、上記各発明において所定のサイクルで蒸発器を除霜する定期除霜を実施する除霜制御部を備え、この除霜制御部は、過着霜判定部が蒸発器に過着霜が発生していると判定した場合、蒸発器を強制的に除霜する強制除霜を一回、若しくは、複数回実施することを特徴とする。
請求項8の発明のショーケースの制御装置は、上記発明において除霜制御部は、蒸発器の強制除霜を実施した場合は、定期除霜のサイクルをリセットすることを特徴とする。
請求項9の発明のショーケースの制御装置は、請求項7又は請求項8の発明において過着霜判定部は、蒸発器の最短の除霜間隔を置いて当該蒸発器に過着霜が発生しているか否かを判定すると共に、前記強制除霜を複数回実施する場合には、最短の除霜間隔を置いて蒸発器の強制除霜を実施することを特徴とする。
請求項10の発明のショーケースの制御装置は、請求項7乃至請求項9の発明において除霜制御部は、店舗に設けられた端末装置、及び/又は、外部のメンテナンスセンターからの指示に基づき、定期除霜のサイクルを変更し、及び/又は、蒸発器の除霜終了温度を変更することを特徴とする。
本発明の制御装置は、蒸発器と熱交換した冷気を送風機によって庫内に循環することにより、商品を冷却しながら陳列するショーケースにおいて、蒸発器に過着霜が発生しているか否かを判定する過着霜判定部と、この過着霜判定部が蒸発器に過着霜が発生していると判定した場合に、過着霜発生を通知する通知部と、過着霜判定部が蒸発器に過着霜が発生していると判定した場合、庫内の温度上昇を抑制する温度上昇抑制モードを実行する温度上昇抑制部とを備えているので、何らかの要因によって蒸発器に過着霜が発生した場合にも、温度上昇抑制部が庫内の温度上昇を抑制する温度上昇モードを実行し、庫内の温度上昇を抑制することができる。
これにより、例えば過着霜の要因が一時的なものであった場合には、自然復帰するまでの間、商品の劣化を防止若しくは抑制することが可能となる。それ以外の要因であった場合にも、通知部は係る蒸発器の過着霜の発生を通知するので、例えば請求項5の発明の如く店舗に設けられた端末装置や外部のメンテナンスセンターに過着霜発生を通知することで、従業員やサービスマンに対応を促すことができるようになる。
この場合、過着霜の要因が店舗の従業員にて対応可能なものであるときは、店舗にて当該過着霜の要因を解消するまでの間、商品の劣化を防止若しくは抑制することができると共に、メンテナンスセンターへの不要なコールも無くすことができるようになる。また、サービスマンによる対応が必要な要因であった場合にも、緊急な対応によらず、定期的なメンテナンスの際の対応で済ませることができるようになり、その間の商品の劣化も防ぎながら、サービスマンの負担も軽減することが可能となる。
この場合、請求項2の発明の如く過着霜判定部が、庫内の温度が所定の上限値以上であり、且つ、当該庫内の温度と蒸発器の温度との差が所定値以上であることを含む所定の過着霜判定条件が成立したことに基づき、当該蒸発器に過着霜が発生していると判定するようにすれば、的確に蒸発器の過着霜を検出することができるようになる。
特に、上記過着霜判定条件を、請求項3の発明の如く蒸発器の着霜量が、一回の除霜で除去することが可能な所定の上限値まで増大したか否かを判定可能な基準とすることで、蒸発器の着霜が、一回の除霜で除去できる量であるうちに過着霜が発生していると判定することができるようになり、蒸発器の着霜量が、除霜では対処し切れない程、異常に増大し、霜閉塞を来してしまう不都合を未然に回避することが可能となる。
また、請求項4の発明の如く温度上昇抑制部が、送風機の回転数を上昇させることで庫内の温度上昇を抑制するようにすれば、蒸発器の過着霜で悪化する冷気循環を補完して商品の劣化を効果的に防止若しくは抑制することができるようになる。
また、請求項6の発明の如く温度上昇抑制部が、端末装置やメンテナンスセンターからの指示に基づいて温度上昇抑制モードを終了するようにすれば、過着霜の要因を解消したことに基づいて従業員やサービスマンにより、迅速に通常の運転に復帰させることができるようになる。
また、請求項7の発明によれば、所定のサイクルで蒸発器を除霜する定期除霜を実施する除霜制御部を備えており、過着霜判定部が蒸発器に過着霜が発生していると判定した場合、除霜制御部が蒸発器を強制的に除霜する強制除霜を一回、若しくは、複数回実施するようにすれば、蒸発器に過着霜が発生した場合に、定期的な除霜まで待たず、強制的に蒸発器を除霜して、迅速に過着霜を解消することができるようになる。特に、請求項3の発明の如き過着霜判定条件が成立したことで、強制除霜を実施すれば、確実に蒸発器の着霜を除去することができるようになる。
その際、請求項8の発明の如く除霜制御部が蒸発器の強制除霜を実施した場合、定期除霜のサイクルをリセットするようにすれば、強制除霜後に直ぐに定期除霜が実施されてしまい、庫内の温度が高くなってしまう不都合も解消される。
また、請求項9の発明の如く過着霜判定部が、蒸発器の最短の除霜間隔を置いて当該蒸発器に過着霜が発生しているか否かを判定するようにすれば、頻繁に強制除霜が実施されて庫内の温度が上昇する不都合も防止することができるようになる。これは請求項7の発明で強制除霜を複数回実施する場合も同様である。
更に、請求項10の発明の如く除霜制御部が、店舗に設けられた端末装置、及び/又は、外部のメンテナンスセンターからの指示に基づき、定期除霜のサイクルを変更し、及び/又は、蒸発器の除霜終了温度を変更するようにすれば、端末装置やメンテナンスセンターからショーケースの蒸発器の定期除霜のサイクルや除霜終了温度を変更可能となり、利便性に富んだものとなる。
本発明を適用した一実施例の店舗メンテナンスシステムの通信回線と、店舗メンテナンスシステムを適用する冷凍装置等の配管構成を説明する図である。 本発明を適用したショーケースの縦断側面図である。 図2のショーケースの制御装置の機能ブロック図である。 図1のタブレット端末(端末装置)の正面図である。 図4のタブレット端末の機能ブロック図である。 図3の制御装置の動作を説明するフローチャートである。 図2のショーケースの庫内の温度変化を説明する図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は本発明を適用した一実施例の店舗メンテナンスシステム1の通信回線と、店舗メンテナンスシステム1を適用する冷凍装置R等の配管構成を示している。
(1)冷凍装置R
図1において、実施例の冷凍装置Rは、例えばコンビニエンスストア等の店舗の店内壁際に設置された複数台のショーケース(別置き型ショーケース)2と、圧縮機3等を備えて店外に設置された冷凍機4とから構成されている。各ショーケース2はそれぞれ蒸発器6、膨張弁(電子膨張弁)7及び図示しない冷気循環用送風機等を備えており、冷凍機4には圧縮機3の他に図示しない凝縮器や凝縮器用送風機等が設けられている。尚、実施例では単一の圧縮機3で示すが、複数台の圧縮機で図1の冷凍機4の圧縮機3を構成しても良い。
冷凍機4の圧縮機3の吐出側には前述した凝縮器が接続され、この凝縮器に高圧配管(冷媒配管)8が接続されている。各ショーケース2の蒸発器6の入口はそれぞれ膨張弁7を介して高圧配管8に並列に接続され、蒸発器6の出口は低圧配管(冷媒配管)9を介して圧縮機3の吸込側に接続される。これにより、冷凍装置Rの周知の冷媒回路が構成されている。
そして、圧縮機3から吐出された高温高圧の冷媒(例えば、R404a等)は凝縮器にて空冷された後、冷凍機4から出て高圧配管8に入り、この高圧配管8を経て各ショーケース2に分配供給される。この共通の圧縮機3から各ショーケース2に分配供給された冷媒は、各膨張弁7にて絞られた後、蒸発器6に流入してそれぞれ蒸発する。このときの吸熱作用で前記冷気循環用送風機により循環される空気を冷却し、この冷却された冷気を庫内に循環させることにより、各ショーケース2の庫内は冷却される。蒸発器6で蒸発した冷媒は、その後低圧配管9を経て冷凍機4に入り、圧縮機3に吸い込まれる循環を繰り返す。
冷凍装置Rを構成する各ショーケース2にはプロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成された制御装置12がそれぞれ設けられている。この制御装置12は、ショーケース2の膨張弁7及び冷気循環用送風機の運転制御を行うと共に、後述するメインコントローラ11との間の通信を行えるように通信線14を介してメインコントローラ11に接続されている。実施例の各ショーケース2は、弁当や総菜、飲料やデザート等の冷蔵商品を冷却しながら陳列販売する什器であり、各制御装置12は、メインコントローラ11から各ショーケース2宛に送信される指示情報(運転指示データ)を受信し、この受信した指示情報(設定温度)と自らの庫内温度に基づき、膨張弁7の弁開度や前記冷気循環用送風機の運転を制御する。
また、冷凍機4にもプロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成された制御装置13が設けられている。この制御装置13も通信線14を介してメインコントローラ11に接続されており、メインコントローラ11から制御装置13宛の指示情報(運転指示データ)を受信し、この指示情報(低圧圧力設定値)と低圧配管9から圧縮機3の吸込側に至る冷媒回路の低圧圧力に基づき、圧縮機3の運転周波数(回転数)を制御する。この場合、制御装置13はメインコントローラ11から送信された低圧圧力設定値(指示情報)と低圧圧力(実測値)とに基づき、低圧圧力が低圧圧力設定値より高い場合は圧縮機3の運転周波数を上昇させ、低い場合には低下させる方向で圧縮機3の運転を制御することにより、低圧圧力を低圧圧力設定値に制御すると共に、全ショーケース2の膨張弁7が全閉とされた場合には圧縮機3を停止する。
(2)メインコントローラ11
前記メインコントローラ11は、店舗の管理室等に設置されたストアマスターと称される集中制御装置であり、プロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成される。このメインコントローラ11には、通信線14により各ショーケース2の制御装置12及び冷凍機4の制御装置13が接続され、この通信線14を介してメインコントローラ11と各制御装置12との間、及び、メインコントローラ11と制御装置13との間で情報(データ)の送受信が行われる。これらメインコントローラ11、各制御装置12及び13により、通信線14にて接続された既存の店舗の集中管理システムが構築されることになる。
この場合、メインコントローラ11は各制御装置12及び13に予め割り付けられたIDを用いてそれら各制御装置12、13を識別する。そして、各制御装置12及び13からIDと共に送信されて来る運転情報に関するデータを受信し、それらを格納して管理する。各制御装置12から送信されて来る運転情報には、当該ショーケース2の庫内温度、蒸発器6の除霜運転の状況に関する情報、当該ショーケース2に発生しているエラー(異常)に関する警報情報が含まれ、冷凍機4から送信されて来る運転情報には、圧縮機3の運転状況や低圧圧力の状況、冷凍機4に発生しているエラー(異常)に関する警報情報が含まれている。
また、メインコントローラ11からは各制御装置12及び13宛に前述したIDと共に指示情報に関するデータを送信する。この指示情報には、ショーケース2宛ての場合には前述した設定温度、冷凍機4宛ての場合には前述した低圧圧力設定値等が含まれる。各制御装置12、13は受信したデータを格納して各機器の運転を制御する。これらによりメインコントローラ11は冷凍装置Rを構成する各ショーケース2及び冷凍機4の運転を集中して管理する。
(3)ショーケース20(本発明を適用したショーケース)
次に図2は、図1において冷凍装置Rに接続されていない非接続のショーケース20の一実施例の縦断側面図を示している。実施例のショーケース20は、アイスクリームを冷却しながら陳列販売する所謂内蔵型の冷凍ショーケース(アイスケース)であり、店舗の通路等に島状に設置されている。ショーケース20は上面が開口した断熱箱体21と、この断熱箱体21の内側に間隔を存して配置された仕切板22を備えており、この仕切板22の内側に商品(アイスクリーム)を収納する庫内23が構成され、仕切板22と断熱箱体21の間に、上面の開口両縁から底部まで連続する冷気ダクト24が構成されている。
この冷気ダクト24の一端には、庫内23の上面開口一側縁に位置した吹出口26が形成され、他端には他側縁に位置した吸込口27が形成されている。そして、底部の冷気ダクト24内には蒸発器28と送風機(冷気循環用送風機)29が設置されている。この蒸発器28には除霜ヒータ(除霜装置)31が取り付けられており、また、当該蒸発器28の温度TEを検出する蒸発器温度センサ32も取り付けられている。更に、庫内23には当該庫内23の温度TPを検出する庫内温度センサ33が設けられている。
また、断熱箱体21の下側には機械室34が構成されており、この機械室34内には圧縮機36(図1)と凝縮器37及び凝縮器用送風機38が設置されている。そして、これら圧縮機36、凝縮器37、キャピラリチューブや膨張弁から成る減圧装置39(図1)、蒸発器28が順次環状に配管接続されて周知の冷媒回路が構成されている。圧縮機36から吐出された冷媒は、凝縮器37で放熱し、凝縮した後、減圧装置39にて絞られ、蒸発器28に流入して蒸発する。
このときの吸熱作用で送風機29により循環される空気を冷却し、この冷却された冷気を冷気ダクト24の吹出口26から庫内23に吹き出し、吸込口27から吸い込むことで庫内23を冷凍温度に冷却し、庫内23の開口にはエアーカーテンを形成する。そして、蒸発器28で蒸発した冷媒は圧縮機36に吸い込まれる循環を繰り返す。
このショーケース20にもプロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成された制御装置40(本発明のショーケースの制御装置)が設けられている。但し、この制御装置40は通信線14を介してメインコントローラ11には接続されていない。
図3はこの制御装置40の機能ブロック図を示している。制御装置40は、当該ショーケース20の圧縮機36、送風機29、凝縮器用送風機38等の運転制御や、除霜ヒータ(除霜装置)31による蒸発器28の除霜制御、後述するタブレット端末(端末装置)41との間の通信制御を司る制御部43と、各種情報(データ)を記憶する記憶部44と、前記庫内温度センサ33や蒸発器温度センサ32が接続される信号入力部46と、各種データ等を表示する表示部47と、設定切換等を行う入力部48と、圧縮機36、送風機29、凝縮器用送風機38、除霜ヒータ31等の各機器を駆動する機器駆動部49と、後述するタブレット端末41と無線LANを介して情報(データ)の無線通信を行う無線通信部51から構成されている。
制御装置40の制御部43は、後述するタブレット端末41から当該ショーケース20宛に送信される指示情報(運転指示データ)を無線通信部51を介して受信し、この受信した指示情報(設定温度)と庫内23の温度TPを検出する庫内温度センサ33の出力に基づき、機器駆動部49により庫内23の温度TPの所定の上限値(例えば−16℃)と下限値(例えば−20℃)の間で圧縮機46、送風機29、及び、凝縮器用送風機38の運転を制御し、庫内23の温度TPを平均として設定値(例えば−18℃)に制御する。
制御部43は、その機能として過着霜判定部52と、通知部53と、温度上昇抑制部54と、除霜制御部56を有している。詳細は後述するが、過着霜判定部52は各温度センサ32、33の出力に基づいて蒸発器28への過着霜を検出する。また、通知部53は無線通信部51を介してタブレット端末41に所定の通知情報を送信する。また、温度上昇抑制部54は送風機29の運転を制御して庫内23の温度上昇を抑制する温度上昇抑制モードを実行し、後述するタブレット端末41からの指示情報にモードリセットに関する指示情報が含まれている場合には温度上昇抑制モードを終了する。更に、除霜制御部56は除霜ヒータ31による蒸発器28の除霜を制御し、後述するタブレット端末41からの指示情報に除霜制御に関する指示情報が含まれている場合には、当該指示情報に従って蒸発器46の除霜制御を変更する。
(4)タブレット端末41(端末装置)
次に、図1に示した41は前述したタブレット端末である。このタブレット端末41は携帯可能な端末装置(携帯端末装置)であり、図4に示す如き比較的大型の液晶ディスプレイから成る表示部61とこの表示部61に設けられたタッチスイッチから成る入力部62等を備えている。
図5はこのタブレット端末41の機能ブロック図を示している。タブレット端末41もプロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成され、通信を含む各種制御を司る制御部63と、各種情報(データ)を保有する記憶部64と、前述した表示部61及び入力部62と、前述したメインコントローラ11やショーケース20の制御装置40との間で無線LANを介した無線通信によりデータを送受信する無線通信部66等から構成されている。
ここで、図1において、71は店舗に設けられて当該店舗の在庫管理や売上管理を行うPOS端末であり、72は当該店舗に設けられたショーケース2、20や冷凍機4等の機器のメンテナンス管理を行うことを契約している外部のメンテナンスセンターである。また、図1において、67は店舗内に無線LANを構築する無線LANルータであり、この無線LANルータ67はブロードバンドモデム68を介してインターネット回線に接続されている。
そして、タブレット端末41とメインコントローラ11、タブレット端末41とショーケース20の制御装置40、及び、タブレット端末41とPOS端末71は、実施例ではこの無線LANルータ67を介して情報(データ)の送受信を行う(尚、係る無線LANルータを用いずに直接相互に送受信できるようにしてもよい)。また、タブレット端末41は無線LANルータ67とインターネット回線を介して外部のメンテナンスセンター72と情報(データ)の送受信を行う。
この場合も、タブレット端末41の制御部63はショーケース20の制御装置40及びメインコントローラ11に予め割り付けられたIDを用いてそれら制御装置40、メインコントローラ11を識別する。そして、タブレット端末41はメインコントローラ11からIDと共に送信されて来る運転情報に関するデータを無線通信部66により受信し、記憶部64に格納して管理する。このメインコントローラ11から送られてくる運転情報には、当該メインコントローラ11が管理している各ショーケース2や冷凍機4の運転情報(警報情報を含む店内外の温度/湿度等の情報:メインコントローラ情報)が含まれる。
また、タブレット端末41はショーケース20の制御装置40からIDと共に送信されて来る運転情報に関するデータを無線通信部66により受信し、記憶部64に格納して管理する。この制御装置40から送られてくる運転情報には、ショーケース20の庫内の温度(庫内温度)及び蒸発器28の温度等の温度情報、圧縮機39等の運転状況に関する情報、当該ショーケース20に発生しているエラー(異常)に関する警報情報等が含まれる。
一方、タブレット端末41からは無線通信部66によりメインコントローラ11やショーケース20宛に指示情報(運転指示データ)が送信される。タブレット端末41では収集した情報を適宜表示部61に表示できるので、これらにより、タブレット端末41ではショーケース20に加え、メインコントローラ11が集中管理している各ショーケース2、冷凍機4の運転状況も集中して管理することができるように構成されている。
(5)ショーケース20の制御装置40による過着霜判定と過着霜時の制御
次に図6、図7を用いてショーケース20の制御装置40による蒸発器28の過着霜判定と過着霜時の制御動作について説明する。尚、制御装置40の制御部43は、通常モードと温度上昇抑制モードの二つの運転モードを有しており、除霜制御部56は通常モードにおいて、蒸発器28を実施例では12時間間隔のサイクルで除霜する定期除霜を実施する。
(5−1)通常モード
即ち、除霜制御部56は通常モードでの定期除霜において、例えば午前8時と午後8時に圧縮機39及び凝縮器用送風機38を停止し、除霜ヒータ31を発熱させて蒸発器28の除霜を開始する。そして、この除霜ヒータ31による除霜が進行し、蒸発器温度センサ32が検出する蒸発器28の温度TEが所定の除霜終了温度TE1まで上昇した場合、除霜ヒータ31の発熱を停止して除霜を終了し、圧縮機39及び凝縮器用送風機38を起動して庫内23の冷却運転を再開する。また、制御部43は係る除霜中にも送風機29を運転するが、この通常モードにおいてはその回転数を実施例では1200rpm(通常回転数)として運転する。
(5−2)温度上昇抑制モード
また、温度上昇抑制モードでは、温度上昇抑制部54が送風機29の回転数を実施例では1800rpm(高速回転数)に上昇させる。送風機29の回転数が上昇することで、庫内23に吹き出される風量の低下が防止され、若しくは、風量が増加し、エアーカーテンの弱体化も防止され、若しくは、強くなるので、後述する如き過着霜時にも庫内23の温度TPの上昇が抑制されることになる。
(5−3)過着霜判定と運転モードの切り換え
先ず、制御部43は図6のステップS1で抑制制御中フラグをクリア(「0」)し、ステップS2で現在抑制制御中フラグがセット(「1」)されているか否かを判断する。この時点では抑制制御中フラグはクリアされているので、ステップS3に進む。このステップS3では過着霜判定部52が蒸発器28に過着霜が発生しているか否かを判定する。
蒸発器28に過着霜が発生しているか否かの過着霜判定条件は、実施例では以下の通りである。
(i)前回の除霜から最短の除霜間隔(例えば8時間)が経過していること。
(ii)前回の除霜後に庫内23の温度TPが前述した下限値(−20℃)以下になった履歴があること。
(iii)庫内23の温度TPが前述した上限値(−16℃)以上である状態が所定時間継続したこと。
(iv)庫内温度センサ33が検出する庫内23の温度TPと蒸発器温度センサ32が検出する蒸発器28の温度TEとの差(TE−TP)が所定値(例えば20deg等)以上である状態が所定時間継続したこと。
過着霜判定部52は上記各条件(i)〜(iv)の全てが成立した場合、過着霜判定条件が成立したとして蒸発器28に過着霜が発生していると判定する。上記条件(i)は過着霜判定条件に含めず、過着霜判定を行う前提条件としても良いが、この条件(i)があることにより、結果として蒸発器28の過着霜の判定は最短の除霜間隔を置いて行われることになる。尚、この最短の除霜間隔とは、蒸発器28の除霜を行うことで庫内23の温度TPが収納商品が劣化してしまう程に上昇してしまうことを防止できる最短の間隔である。
また、上記条件(ii)は、前回の除霜後のプルダウンを排除するための条件である。上記条件(iii)は、蒸発器28の過着霜による冷却不良で庫内23の温度TPが継続して高くなっていることを判定する条件であり、条件(iv)は蒸発器28の過着霜で生じる庫内23の温度TPの上昇と、蒸発器28の温度TEの低下を判定する条件である。そして、これらの条件中の数値は全て、蒸発器28の着霜量が一回の除霜で除去することが可能な所定の上限値まで増大したか否かを判定可能な基準として予め実験により求められたものである。
ステップS3で上記各条件(i)〜(iv)のうちの何れかが成立していない場合、過着霜判定条件は不成立(問題なし)として制御部43は他の制御に移行する。一方、ステップS3で上記全ての条件(i)〜(iv)が成立し、過着霜判定条件が成立と判定した場合、過着霜判定部54は蒸発器28に過着霜が発生している(過着霜検知)としてステップS4に進み、記憶部44の過着霜予兆ファイルに過着霜の発生を書き込む。また、通知部53は無線通信部51により、ショーケース20において蒸発器28の過着霜が発生したことをタブレット端末41に通知する。
タブレット端末41の制御部63は、無線通信部66を介してショーケース20の制御装置40から係る通知を受信すると、表示部61において図4に73で示す如き過着霜通知(アイスケース過着霜)を表示する。また、タブレット端末41は無線LANルータ67とインターネット回線を介してメンテナンスセンター72にもショーケース20の蒸発器28の過着霜通知を送信する(ショーケース20の制御装置40から直接メンテナンスセンター72に通知するようにしても良い)。これにより、店舗の従業員やサービスマンに対応を促すことができるようになる。
次に、制御部43はステップS5に進んで抑制制御中フラグをセット(「1})する。これにより、運転モードは前述した温度上昇抑制モードに切り換わり、ステップS6に進む。このステップS6では前述した如く温度上昇抑制部54が送風機29を運転する回転数を1800rpm(高速回転数)に上昇させる。これにより庫内23の温度TPの上昇が抑制されるようになる。
また、除霜制御部56は前述した定期除霜のサイクルとなっていなくても除霜ヒータ31を発熱させて蒸発器28の除霜を強制的に行う強制除霜を実施すると共に、前述した定期除霜のサイクル(12時間の計時)をリセットする。この強制除霜においても定期除霜と同様に圧縮機39及び凝縮器用送風機38は停止される(送風機29は1800rpmで運転を継続)。そして、除霜ヒータ31による除霜が進行して蒸発器28の温度TEが前述した除霜終了温度TE1まで上昇した場合、除霜制御部56は除霜ヒータ31の発熱を停止して除霜を終了し、圧縮機39及び凝縮器用送風機38を起動して庫内23の冷却運転を再開する。温度上昇抑制部54はこの温度上昇抑制モード中は送風機29の回転数を1800rpm(高速回転数)として運転している。
その後、ステップS2では抑制制御中フラグがセットされているので、ステップS2からはステップS7に進む。ステップS7では除霜制御部56が前回の除霜から前述した最短の除霜間隔(8時間)が経過しているか否か判断し、経過していなければ制御部43は他の制御に移行する。
ステップS7で前回の除霜から最短の除霜間隔が経過した場合、ステップS8に進んで除霜制御部56が蒸発器28の強制除霜を実施する(定期除霜のサイクルもリセットする)。この強制除霜は前述したものと同様である。次に、除霜制御部56はステップS9で係る強制除霜を実施例では所定の複数回(実施例では3回)実施したか否か判断し、この時点では未だ2回目であるので他の制御に移行する。
そして、以後ステップS2、ステップS7、ステップS8を繰り返し、実施例では温度上昇抑制モード中に3回強制除霜を実施する。そして、強制除霜を3回実施した場合、ステップS10に進み、制御部43は抑制制御中フラグをクリア(「0」)して運転モードを通常モードに復帰させ、送風機29の回転数を通常の回転数(1200rpm)に変更する。また、通知部53はタブレット端末41のに通知を解除する旨の情報を送信する。タブレット端末41(及びメンテナンスセンター72)はこれを受信して過着霜通知の表示73を消去する。
図7は以上に説明した定期除霜と強制除霜(3回)による庫内23の温度TEの変化と送風機29の回転数の切り換えを示している。強制除霜毎に定期除霜のサイクルはリセットされるので、3回目の強制除霜の開始後、12時間が経過した時点で定期除霜が実施されるようになる。尚、実施例では過着霜の発生と判定後、温度上昇抑制モードに移行し、強制除霜を3回(複数回)実施した後、通常モードに復帰するようにしたが、強制除霜は一回のみであっても良い。
(6)従業員やサービスマンの対応
このようにショーケース20において蒸発器28の過着霜が発生した場合は、庫内23の温度上昇を抑制する温度上昇抑制モードが実施され、蒸発器28は強制除霜されるものであるが、前述した如くタブレット端末41やメンテナンスセンター72に係る過着霜の発生は通知されるので、店舗の従業員はタブレット端末41の過着霜通知の表示73を見た例えば店舗内の空調の風向きを変更する等の対応を採ることができる。それにより、以後過着霜が生じなくなれば、制御装置40は通常モードで運転を継続することができるようになる。また、過着霜通知はメンテナンスセンター72にも送信されると共に、記憶部44の過着霜予兆ファイルには蒸発器28に過着霜が発生した履歴が書き込まれているので、メンテナンスセンターのサービスマンも、例えば定期メンテナンスの際等に対応を採ることができる。
ここで、タブレット端末41の制御部63は、ショーケース20の制御装置40から過着霜の発生が通知された場合、過着霜通知の表示73と共に、図4に示す如き温度上昇抑制モードをリセットするリセットボタン74を表示する。例えば、店舗の従業員が空調の風向き変更等の対応を採った場合、タブレット端末41のリセットボタン74をタッチすると、制御部63は無線通信部66により、ショーケース20の制御装置40に温度上昇抑制モードをリセットする旨の情報を送信する。
制御装置40の制御部43は、無線通信部51により係るタブレット端末41からのリセット情報を受信すると、前述した抑制制御中フラグを強制的にリセット(「0」)すると共に、送風機29の回転数を通常の回転数(1200rpm)に戻して温度上昇抑制モードを終了し、運転モードを通常モードに戻す。また、その時点で強制除霜が一回目であっても、2回目以降の強制除霜は実施しない。
また、タブレット端末41の制御部63は表示部61に図4に示す如き定期除霜サイクルを変更するサイクル変更ボタン76を表示する。そして、従業員によりこのサイクル変更ボタン76がタッチされると、所定のサイクル変更画面に遷移し、ショーケース20の蒸発器28の定期除霜のサイクルを変更可能となる。この定期除霜のサイクル変更操作が成された場合、制御部63は無線通信部66により、ショーケース20の制御装置40に定期除霜のサイクルを変更する旨の情報を送信する。制御装置40の制御部43は、無線通信部51により係るタブレット端末41からのサイクル変更情報を受信すると、除霜制御部56が定期除霜のサイクルをタブレット端末41から送信されたサイクルに変更する。
更に、タブレット端末41の制御部63は表示部61に図4に示す如き除霜終了温度TE1を変更する除霜終了温度変更ボタン77を表示する。そして、従業員によりこの除霜終了温度変更ボタン77がタッチされると、所定の除霜終了温度変更画面に遷移し、ショーケース20の蒸発器28の除霜終了温度TE1を変更可能となる。この除霜終了温度変更操作が成された場合、制御部63は無線通信部66により、ショーケース20の制御装置40に除霜終了温度TE1を変更する旨の情報を送信する。制御装置40の制御部43は、無線通信部51により係るタブレット端末41からの除霜終了温度変更情報を受信すると、除霜制御部56が定期除霜や強制除霜の除霜終了温度TE1をタブレット端末41から送信された温度に変更する。
尚、実施例ではこれらの温度上昇抑制モードのリセットや定期除霜のサイクル変更、除霜終了温度TE1の変更について、メンテナンスセンター72からも操作可能とされており、ショーケース20の制御装置40はメンテナンスセンター72から送信された各情報に応じて前述同様に温度上昇抑制モードをリセットし、定期除霜のサイクルや除霜終了温度を変更するものである。
以上、詳述した如く本発明によれば、ショーケース20の制御装置40が、蒸発器28に過着霜が発生しているか否かを判定する過着霜判定部52と、この過着霜判定部52が蒸発器28に過着霜が発生していると判定した場合に、過着霜発生を通知する通知部53と、過着霜判定部52が蒸発器28に過着霜が発生していると判定した場合、庫内23の温度上昇を抑制する温度上昇抑制モードを実行する温度上昇抑制部54を備えているので、何らかの要因によって蒸発器28に過着霜が発生した場合にも、温度上昇抑制部54が庫内23の温度上昇を抑制する温度上昇モードを実行し、庫内23の温度上昇を抑制することができる。
これにより、過着霜の要因が一時的なものであった場合には、自然復帰するまでの間、商品の劣化を防止若しくは抑制することが可能となる。それ以外の要因であった場合にも、通知部53からは店舗に設けられたタブレット端末41やメンテナンスセンター72に係る蒸発器28の過着霜の発生が通知されるので、従業員やサービスマンに対応を促すことができるようになる。
この場合、過着霜の要因が店舗の従業員にて対応可能なものであるときは(店舗内の空調の風向き等)、店舗にて当該過着霜の要因を解消するまでの間、商品の劣化を防止若しくは抑制することができると共に、メンテナンスセンター71への不要なコールも無くすことができるようになる。また、サービスマンによる対応が必要な要因であった場合にも、緊急な対応によらず、定期的なメンテナンスの際の対応で済ませることができるようになり、その間の商品の劣化も防ぎながら、サービスマンの負担も軽減することが可能となる。
また、過着霜判定部52は、庫内23の温度TPが所定の上限値以上であり、且つ、当該庫内23の温度TPと蒸発器28の温度TEとの差が所定値以上であることを含む過着霜判定条件が成立したことに基づき、蒸発器28に過着霜が発生していると判定するので、的確に蒸発器28の過着霜を検出することができるようになる。
特に、実施例の如く過着霜判定条件を、蒸発器28の着霜量が、一回の除霜で除去することが可能な所定の上限値まで増大したか否かを判定可能な基準とすることで、蒸発器28の着霜が、一回の除霜で除去できる量であるうちに過着霜が発生していると判定することができるようになり、蒸発器28の着霜量が、除霜では対処し切れない程、異常に増大し、霜閉塞を来してしまう不都合を未然に回避することが可能となる。
また、実施例の如く温度上昇抑制部54が、送風機29の回転数を上昇させることで庫内23の温度上昇を抑制するようにすれば、蒸発器28の過着霜で悪化する冷気循環を補完して商品の劣化を効果的に防止若しくは抑制することができるようになる。
また、実施例では温度上昇抑制部54は、タブレット端末41やメンテナンスセンター72からの指示に基づいて温度上昇抑制モードを終了するようにしているので、過着霜の要因を解消したことに基づいて従業員やサービスマンにより、迅速に通常の運転に復帰させることができるようになる。
また、制御部43は所定のサイクルで蒸発器28を除霜する定期除霜を実施する除霜制御部56を備えており、過着霜判定部52が蒸発器28に過着霜が発生していると判定した場合、除霜制御部56は蒸発器28を強制的に除霜する強制除霜を複数回(実施例では3回、これは一回でも良い)実施するようにしているので、蒸発器28に過着霜が発生した場合に、定期的な除霜まで待たず、強制的に蒸発器28を除霜して、迅速に過着霜を解消することができるようになる。特に、前述した如く一回の除霜で除去できる量の着霜を判定可能な過着霜判定条件が成立したことで、強制除霜を実施すれば、確実に蒸発器28の着霜を除去することができるようになる。
その際、除霜制御部56は蒸発器28の強制除霜を実施した場合、定期除霜のサイクルをリセットするので、強制除霜後に直ぐに定期除霜が実施されてしまい、庫内23の温度TPが高くなってしまう不都合も解消される。また、過着霜判定部52は蒸発器28の最短の除霜間隔を置いて当該蒸発器28に過着霜が発生しているか否かを判定するようにしているので、頻繁に強制除霜が実施されて庫内23の温度TPが上昇する不都合も防止することができるようになる。これは実施例の如く強制除霜を複数回実施する場合も同様であり、強制除霜も最短の除霜間隔を置いて実施することで、同様に庫内23の温度上昇を防止することができるようになる。
更に、制御装置40の除霜制御部56は、店舗に設けられたタブレット端末41やメンテナンスセンター72からの指示に基づき、定期除霜のサイクルや蒸発器28の除霜終了温度TE1を変更するようにしているので、タブレット端末41やメンテナンスセンター72からショーケース20の蒸発器28の定期除霜のサイクルや除霜終了温度TE1を変更可能となり、利便性に富んだものとなる。
尚、本発明では前述した過着霜判定条件に基づいて蒸発器28に過着霜が発生していること判定し、庫内23の温度上昇を抑制しながら外部に通知することが趣旨であるが、上記の如き強制除霜を行っても庫内23の温度TPが所定の高温警報温度(前述した庫内23の温度TPの上限値よりも高い温度)まで上昇してしまった場合には、ショーケース20の制御装置40はタブレット端末41やメンテナンスセンター72に高温警報を発報することになる。
また、実施例では店舗メンテナンスシステムを構成するアイスケースを例に採って本発明を説明したが、ショーケースの種類や実施例で示した温度の数値等はそれらに限定されるものでは無く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは云うまでもない。
1 店舗メンテナンスシステム
20 ショーケース
23 庫内
28 蒸発器
29 送風機
31 除霜ヒータ
32 蒸発器温度センサ
33 庫内温度センサ
36 圧縮機
40 制御装置
41 タブレット端末(端末装置)
43 制御部
51 無線通信部
52 過着霜判定部
53 通知部
54 温度上昇抑制部
56 除霜制御部
67 無線LANルータ
72 メンテナンスセンター

Claims (10)

  1. 蒸発器と熱交換した冷気を送風機によって庫内に循環することにより、商品を冷却しながら陳列するショーケースにおいて、
    前記蒸発器に過着霜が発生しているか否かを判定する過着霜判定部と、
    該過着霜判定部が前記蒸発器に過着霜が発生していると判定した場合に、過着霜発生を通知する通知部と、
    前記過着霜判定部が前記蒸発器に過着霜が発生していると判定した場合、前記庫内の温度上昇を抑制する温度上昇抑制モードを実行する温度上昇抑制部とを備えたことを特徴とするショーケースの制御装置。
  2. 前記過着霜判定部は、前記庫内の温度が所定の上限値以上であり、且つ、当該庫内の温度と前記蒸発器の温度との差が所定値以上であることを含む所定の過着霜判定条件が成立したことに基づき、当該蒸発器に過着霜が発生していると判定することを特徴とする請求項1に記載のショーケースの制御装置。
  3. 前記過着霜判定条件は、前記蒸発器の着霜量が、一回の除霜で除去することが可能な所定の上限値まで増大したか否かを判定可能な基準であることを特徴とする請求項2に記載のショーケースの制御装置。
  4. 前記温度上昇抑制部は、前記送風機の回転数を上昇させることで前記庫内の温度上昇を抑制することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載のショーケースの制御装置。
  5. 前記通知部は、店舗に設けられた端末装置、及び/又は、外部のメンテナンスセンターに過着霜発生を通知することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載のショーケースの制御装置。
  6. 前記温度上昇抑制部は、前記端末装置、及び/又は、前記メンテナンスセンターからの指示に基づき、前記温度上昇抑制モードを終了することを特徴とする請求項5に記載のショーケースの制御装置。
  7. 所定のサイクルで前記蒸発器を除霜する定期除霜を実施する除霜制御部を備え、
    該除霜制御部は、前記過着霜判定部が前記蒸発器に過着霜が発生していると判定した場合、前記蒸発器を強制的に除霜する強制除霜を一回、若しくは、複数回実施することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちの何れかに記載のショーケースの制御装置。
  8. 前記除霜制御部は、前記蒸発器の強制除霜を実施した場合は、前記定期除霜のサイクルをリセットすることを特徴とする請求項7に記載のショーケースの制御装置。
  9. 前記過着霜判定部は、前記蒸発器の最短の除霜間隔を置いて当該蒸発器に過着霜が発生しているか否かを判定すると共に、前記強制除霜を複数回実施する場合には、前記最短の除霜間隔を置いて前記蒸発器の強制除霜を実施することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のショーケースの制御装置。
  10. 前記除霜制御部は、店舗に設けられた端末装置、及び/又は、外部のメンテナンスセンターからの指示に基づき、前記定期除霜のサイクルを変更し、及び/又は、前記蒸発器の除霜終了温度を変更することを特徴とする請求項7乃至請求項9のうちの何れかに記載のショーケースの制御装置。
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