JP2017223258A - 密封装置 - Google Patents

密封装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017223258A
JP2017223258A JP2016117644A JP2016117644A JP2017223258A JP 2017223258 A JP2017223258 A JP 2017223258A JP 2016117644 A JP2016117644 A JP 2016117644A JP 2016117644 A JP2016117644 A JP 2016117644A JP 2017223258 A JP2017223258 A JP 2017223258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lip
seal lip
peripheral surface
outer peripheral
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016117644A
Other languages
English (en)
Inventor
岳洋 中川
Takehiro Nakagawa
岳洋 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2016117644A priority Critical patent/JP2017223258A/ja
Publication of JP2017223258A publication Critical patent/JP2017223258A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)

Abstract

【課題】シールリップの薄肉化による摺動トルクの十分な低減を可能とした密封装置を提供する。
【解決手段】密封空間A側へ向けて延びる腰部122の先端側に形成されたリップ頭部123の内径端123aが回転体2の外周面に摺動可能に密接されるシールリップ12と、リップ頭部123の外周面に形成されたスプリング装着溝123bに装着されたガータスプリング13と、を備え、腰部122の外周面に、軸方向へ延びる複数のリブ124が円周方向任意の間隔で形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や一般機械、産業機械等における回転体の外周をシールリップによって密封する密封装置に関する。
機器の回転軸の外周をシールリップによって密封する密封装置として、従来から、例えば図3に示すようなものが知られている。すなわちこの密封装置100は、金属製の補強環101にゴム弾性体(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)からなるシールリップ102が一体に成形され、シールリップ102のリップ頭部102aの外周面に、緊迫力を補償するためのガータスプリング103が装着された構造を備えている。
そしてこの密封装置100は、シールリップ102が密封空間A側を向いた状態で機器の軸孔内周に取り付けられ、シールリップ102のリップ頭部102aの内径端が、不図示の回転軸の外周面に摺動可能に密接されることによって、密封空間A内の密封対象油が軸周から大気B側へ漏洩するのを阻止するものである(例えば下記の特許文献1参照)。
特開平1−312274号公報
近年、自動車においては、燃費の向上を目的として、回転軸に対する密封装置100のシールリップ102の摺動トルクの低減が求められている。そこで、摺動トルクの低減を図るには、シールリップ102の根元とリップ頭部102aの間の、腰部102b(内周がくびれた部分)の肉厚を薄くすることによってシールリップ102の剛性を低下させ、回転軸の外周面に対する緊迫力を低下させることが有効であるが、シールリップ102の腰部102bの肉厚を薄くすると、このシールリップ102の加硫成形に用いられる金型の成形用キャビティのうち、腰部102bと対応する部分が狭くなって、成形の際に、成形用キャビティ内での未加硫ゴム材料の賦形の流れが悪くなって充填不足による成形不良が生じやすくなるため、腰部102bの大幅な薄肉化を図ることは困難であった。
また、ガータスプリング103を保持しているホルダー部102cの径方向高さを減少させることも、回転軸の外周面に対するシールリップ102の緊迫力の低下に有効であるが、この場合は、シールリップ102の外周からガータスプリング103が脱落しやすくなってしまう可能性があった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、シールリップの薄肉化による摺動トルクの十分な低減を可能とした密封装置を提供することにある。
上述した技術的課題を解決するため、請求項1の発明に係る密封装置は、密封空間側へ向けて延びる腰部の先端側に形成されたリップ頭部の内径端が回転体の外周面に摺動可能に密接されるシールリップと、前記リップ頭部の外周面に形成されたスプリング装着溝に装着されたガータスプリングと、を備え、前記腰部の外周面に、軸方向へ延びる複数のリブが円周方向任意の間隔で形成されたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明に係る密封装置は、請求項1に記載の構成において、スプリング装着溝のシールリップ先端側の肩部に、外径方向へ突出した複数のスプリング保持突起が円周方向任意の間隔で形成されたことを特徴とするものである。
本発明に係る密封装置によれば、リブによって、シールリップの腰部の剛性が補われるため、腰部自体は薄肉にすることができ、これによって回転体の外周面に対する緊迫力、ひいては摺動トルクの低減を図ることが可能である。
本発明に係る密封装置の好ましい実施の形態を、軸心を通る平面で切断して示す要部断面図である。 本発明に係る密封装置の好ましい実施の形態を、軸心を通る平面で切断して示す、ガータスプリング未装着状態の要部断面斜視図である。 従来の技術による密封装置の一例を、軸心を通る平面で切断して示す要部断面図である。
以下、本発明に係る密封装置の好ましい実施の形態について、図1及び図2を参照しながら説明する。図示の実施の形態における密封装置1は、金属製の補強環11にゴム弾性体(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)によって一体的に成形されたシールリップ12と、シールリップ12のリップ頭部123の外周に装着されたガータスプリング13とを備える。
詳しくは、補強環11は、例えば鋼板などを打ち抜きプレス成形することにより製作されたものである。
シールリップ12は、補強環11の内径端11aに一体的に加硫接着された根元121と、この根元121から密封空間A側を向いて延び根元121側が相対的に大径となる円錐筒状をなして延び、内周面122aがくびれた形状の腰部122と、腰部122の先端側に形成され、内周面が略V字の断面形状をなす内径端123aが回転軸2の外周面と摺動可能に密接されるリップ頭部123とを備え、リップ頭部123の外周面には、ガータスプリング13を装着するための、円周方向へ無端状に延びるスプリング装着溝123bが形成されている。なお、回転軸2は、請求項1に記載された回転体に相当するものである。
ガータスプリング13は、金属製のコイルスプリングを環状に繋げたものであって、シールリップ12のリップ頭部123のスプリング装着溝123bに嵌着され、回転軸2の外周面に対するシールリップ12の緊迫力を補償するものである。
シールリップ12における腰部122の外周面には、根元121側の端部からスプリング装着溝123b側の端部へかけて軸方向へ延びる多数のリブ124が円周方向等間隔で形成されている。
シールリップ12におけるスプリング装着溝123bの肩部のうちシールリップ12の先端側に位置する肩部123cに、外径方向へ突出した複数のスプリング保持突起125が円周方向所定間隔で形成されている。このスプリング保持突起125の径方向の高さhは、好ましくは、スプリング装着溝123bに装着されたガータスプリング13の外径dよりも大きいものとなっている。
シールリップ12の根元121からは、シールリップ12とは反対側、すなわち装着状態において大気B側を向き、先端側が小径となる円錐筒状をなして延びるダストリップ14が形成されている。
なお、シールリップ12におけるリップ頭部123の内周面のうち、内径端123aより大気B側(ダストリップ14側)の斜面123dには、リップ頭部123の内径端123aと回転軸2の外周面との摺動部を密封空間A側から大気B側へ漏れようとする油を、回転軸2の回転によって密封空間A側へ押し戻すねじポンプ作用を発現する多数のねじ突条を形成しても良い。
以上の構成を備える密封装置1は、シールリップ12が密封空間A側を向くように不図示のハウジングの内周面に装着されると共に、シールリップ12におけるリップ頭部123の内径端123aが、ハウジングの内周に挿通された回転軸2の外周面と摺動可能に密接されることによって、密封空間A内の密封対象油が軸周から大気B側へ漏洩するのを防止するものである。また、ダストリップ14は、大気B側のダストがシールリップ12側へ浸入するのを防止するものである。
ここで、自動車においては、燃費の向上を目的として、回転軸2の外周面に対するシールリップ12の摺動トルクを一層低減することが求められており、摺動トルクの低減を図るには、シールリップ12の腰部122の肉厚を薄くすることによってシールリップ12の剛性を低下させ、回転軸2の外周面に対する緊迫力を低下させることが有効である。
そして本発明に係る密封装置1によれば、腰部122の外周面に、根元121側の端部からスプリング装着溝123b側の端部へかけて延びる多数のリブ124が形成されているので、腰部122の肉厚を十分に薄くすることができ、その結果、緊迫力を有効に低下させることができる。その理由は、シールリップ12の腰部122の肉厚を薄くすると、このシールリップ12の加硫成形に用いられる金型の成形用キャビティのうち、腰部122と対応する部分が狭くなるが、リブ124と対応する部分によって、成形用キャビティ内での未加硫ゴム材料の流れが補償され、充填不足による成形不良が防止されるからである。
また、上述のように腰部122が薄肉化されたことに加え、リップ頭部123も従来に比較して薄肉であり、しかもスプリング保持突起125が円周方向へ連続したものではなく、円周方向所定間隔で形成されていることによっても、シールリップ12の剛性を低下させることができる。
したがって、以上の構成を備える密封装置1によれば、回転軸2の外周面に対するシールリップ12の緊迫力を低下させ、摺動トルクを低減させて、燃費の向上に貢献することができる。
また、スプリング保持突起125が円周方向へ連続したものではないため、このスプリング保持突起125の軸方向肉厚や径方向の高さhを大きくしても、回転軸2の外周面に対するシールリップ12の緊迫力が増大することはなく、したがって、スプリング装着溝123bに装着されたガータスプリング13の外径dよりも大きく、かつ所要の軸方向肉厚を有するものとすることによって、ガータスプリング13の脱落を有効に防止することができる。
1 密封装置
12 シールリップ
121 根元
122 腰部
123 リップ頭部
123c 肩部
124 リブ
125 スプリング保持突起
13 ガータスプリング

Claims (2)

  1. 密封空間側へ向けて延びる腰部の先端側に形成されたリップ頭部の内径端が回転体の外周面に摺動可能に密接されるシールリップと、前記リップ頭部の外周面に形成されたスプリング装着溝に装着されたガータスプリングと、を備え、前記腰部の外周面に、軸方向へ延びる複数のリブが円周方向任意の間隔で形成されたことを特徴とする密封装置。
  2. スプリング装着溝のシールリップ先端側の肩部に、外径方向へ突出した複数のスプリング保持突起が円周方向任意の間隔で形成されたことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
JP2016117644A 2016-06-14 2016-06-14 密封装置 Pending JP2017223258A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117644A JP2017223258A (ja) 2016-06-14 2016-06-14 密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117644A JP2017223258A (ja) 2016-06-14 2016-06-14 密封装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017223258A true JP2017223258A (ja) 2017-12-21

Family

ID=60687728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016117644A Pending JP2017223258A (ja) 2016-06-14 2016-06-14 密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017223258A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020189612A1 (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 Nok株式会社 密封装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020189612A1 (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 Nok株式会社 密封装置
JPWO2020189612A1 (ja) * 2019-03-20 2021-04-30 Nok株式会社 密封装置
CN113167387A (zh) * 2019-03-20 2021-07-23 Nok株式会社 密封装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1729045B1 (en) Sealing device for reciprocating shaft
JP5041137B2 (ja) 密封装置
JP4855936B2 (ja) シール装置
WO2011158750A1 (ja) 環状弾性ガスケット
KR880002120Y1 (ko) 지지링을 구비한 오일시일 조립체
JP2006342829A (ja) 密封装置
JP5532666B2 (ja) 密封装置及び密封装置の製造方法
JP4366897B2 (ja) 成形型の加工方法
JP2007107550A (ja) 往復動軸用密封装置
JP2017223258A (ja) 密封装置
JP6262961B2 (ja) 密封装置
JP2006322528A (ja) 密封装置
JP2010242814A (ja) 密封装置
JP2005249104A (ja) オイルシール
JP2010242823A (ja) 密封装置
CN110741189A (zh) 机械密封件
JP2009257401A (ja) 密封装置
JP2005220931A (ja) オイルシール
JP2013019447A (ja) バルブステムシール装置
JP2009103177A (ja) オイルシール
JP5704316B2 (ja) オイルシール
JP2010025137A (ja) 回転用オイルシール
JP2005221020A (ja) 密封装置
EP1701070A1 (en) Sealing device
JP4850787B2 (ja) 密封装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200520

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201118