JP2017222097A - 金型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶融樹脂温度の低下による成形不良を無くす。【解決手段】環状のキャビティ12へ一部が突出するように保持部材80を第2型42、70に固定し、保持部材80および第2型42、70に環状の金属部品93を位置決め保持させ、第1型22と第2型42、70を接触させ、環状で軸方向に延びる第1供給通路16B、環状で軸方向かつ外径方向に延びる第2供給通路16A、環状で軸方向に延びるゲート18の順にキャビティ12へ溶融樹脂を流すことにより、内周側に金属部品93を有し、外周側に樹脂部品92を有する樹脂製品93をキャビティ12で成形するようにした金型装置であって、コアシリンダ60の保持部材80側の端面に環状の凹み67を形成し、環状の凹み67に環状の断熱材68を配置し、第1型22および第2型42を接触させたときに、金属部品93を断熱材68に接触させ、コアシリンダ60の熱が金属部品93へ逃げないようにした。【選択図】 図1

Description

本発明は、環状のゲートを有する射出成形用の金型装置に関する。
射出成形用の金型装置により円環状の樹脂製品を射出成形する場合、その樹脂製品を形成するキャビティへ溶融樹脂を供給するゲートが、円環状に形成されるキャビティの円周上の1点である場合には、射出成形によりウエルドと呼ばれる樹脂の合流点ができてしまい、他の箇所より極端に弱い箇所が製品にできてしまうと言う問題がある。
特許文献1のリングバルブゲート式金型は、内径側から外径側へ順に、円筒状のコアシリンダ、円筒状のバルブプローブ、円筒状のスリーブ体、第1型が配置され、コアシリンダおよびバルブプローブの間に軸方向に延びる第1供給通路および軸方向にかつ外径方向に延びる第2供給通路を形成し、コアシリンダおよび第1型の間に軸方向に延びる円筒状の空間であるゲートを形成し、ゲートにスリーブ体を挿入離脱させ、第1型に対して軸方向に接近離間する第2型に、第1型とで環状の空間であるキャビティを形成し、第1型および第2型を接触させ、第1供給通路、第2供給通路、ゲートの順にキャビティへ溶融樹脂を流すことにより、キャビティで環状の樹脂製品を成形し、ウエルドが生じるのを防止している。
環状の樹脂製品として、ウォームホイールを考えている。ウォームホイールは、ウォームとの噛み合い音を小さくするために外周側を樹脂部品とし、内周側の回転軸に回転力を伝えるために内周側を金属部品としている。
特開2015−112728号公報
円筒状の金属部品を径方向に位置決め保持するために、キャビティへ一部が突出する形で保持部材が第2型に固定され、保持部材に金属部品が嵌め込まれ、金属部品を軸方向に位置決め保持するために、第2型および第1型の接触により、金属部品を第1型のコアシリンダおよび第2型とで挟持することを考えている。
挿入前の金属部品は大気に近い温度を持ち、金属部品は、射出成形の度にキャビティへ挿入され、樹脂製品としてキャビティから排出されるので、金属部品がコアシリンダに接触する度にコアシリンダの熱が金属部品へ逃げる。溶融樹脂温度の低下によって成形不良が発生する。
本発明の目的は、コアシリンダの熱が金属部品へ逃げるのを防止し、溶融樹脂温度の低下による成形不良を無くすことである。
請求項1に記載の発明は、コアシリンダと、前記コアシリンダの外周に配置され、前記コアシリンダとで軸方向に延びる第1供給通路および軸方向にかつ外径方向に延びる第2供給通路を形成するバルブプローブと、前記コアシリンダの外周に配置され、前記コアシリンダとで前記軸方向に延びる円筒状の空間であるゲートを形成する第1型と、前記ゲートに挿入離脱すべく軸方向に移動するスリーブ体と、前記第1型に対して前記軸方向に接近離間し、第1型とで環状の空間であるキャビティを形成する第2型と、前記キャビティへ一部が突出するように前記第2型に固定され、前記第2型とで環状の樹脂製品の金属部品を前記軸方向および径方向に位置決め保持する保持部材とを備え、前記保持部材および前記第2型に前記環状の金属部品を位置決め保持させるとともに、第1型および第2型を接近させ、前記第1供給通路、前記第2供給通路、前記ゲートの順に前記キャビティへ溶融樹脂を流すことにより、内周側に前記金属部品を有し、外周側に樹脂部品を有する樹脂製品を前記キャビティで成形するようにした金型装置であって、
前記コアシリンダの前記保持部材側の端面に環状の凹みを形成し、環状の凹みに環状の断熱材を配置し、前記第1型および前記第2型を接近させたときに、前記金属部品が接触する位置に前記断熱材を配置したものである。
本発明の構成によれば、コアシリンダは溶融樹脂に近い温度を持ち、キャビティへ挿入前の金属部品は大気に近い温度を持ち、コアシリンダの温度は樹脂製品の金属部品よりも高い。コアシリンダおよび第2型で金属部品を軸方向に挟持したとしても、断熱材によってコアシリンダの熱が樹脂製品の金属部品へ逃げるのを防止でき、溶融樹脂温度の低下による成形不良を無くすことができる。
本発明の一実施形態に係る金型装置の射出後の状態を示す断面図である 。 本発明の一実施形態に係る図1のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態に係る金型装置の型開き状態を示す断面図である 。 本発明の一実施形態に係る金型装置から樹脂製品を取り出す状態図である 。 本発明の一実施形態に係る金型装置へ金属部品を挿入する状態図である 。 本発明の一実施形態に係る金型装置の型閉じ状態を示す断面図である 。 本発明の一実施形態に係る金型装置の射出中の状態を示す断面図である 。
以下、本発明の一実施形態を図1乃至2に基づいて説明する。
本発明の一実施形態は、比較的大径の環状(リング状)の樹脂製品を成形するリングバルブゲート式金型装置10(以下、金型装置10と称する)である。内周側に円筒状の金属部品をインサートした樹脂製品としては、例えば、ウォームホイール90がある。ウォームホイール90は、ウォームとの噛み合い音を小さくするために、外周側に樹脂部品92が一体成形され、内周側の回転軸へ回転力を伝えるために、樹脂部品92の内周側に円筒状の金属部品93がインサートされている。樹脂部品92の外周には、射出成形によってギヤ91が成形されている。
図1は金型装置10の主要部を示す断面図である。金型装置10は、大別して一方の型である固定型20と、他方の型である可動型40とから構成される。本実施形態では、固定型20が右側に配置され、可動型40が左側に配置されており、固定型20に対して可動型40が水平方向に接近離間するようになっている。
固定型20と可動型40は、互いに密接する合わせ面20A、40Aを有する。可動型40の接近離間により、この両合わせ面20A、40Aは接合した状態と離反した状態の位置をとる。接近離間する方向の可動型40の移動は、周知の油圧駆動装置(不図示)によって行なわれる。
可動型40の合わせ面40Aには、円環状(リング状)の空間であるキャビティ12が形成されていると共に、このキャビティ12の中心側位置には、円柱状の空間である嵌入凹部81が形成されている。固定型20の合わせ面20Aには、円筒状の空間であるゲート18の他端が開口し、ゲート18はキャビティ12の径方向の中間より内径側に位置する。また固定型20の合わせ面20Aには、ゲート18の中心側位置で、小径軸部64が可動型40側へ突出し、小径軸部64が可動型40の嵌入凹部81へ嵌入している。
可動型40は、大別して、円柱状の空間である収納凹部41を形成した第2本体型42と、収納凹部41に挿入配置された円柱状の入れ子型70と、入れ子型70に螺合固定された保持部材80と、キャビティ12からウォームホイール90を押し出すピン85とから構成されている。
入れ子型70の嵌合孔に保持部材80の円筒部82が嵌合されて径方向に位置決めされ、入れ子型70のめねじ73に保持部材80のおねじ83が螺合することで、入れ子型70に保持部材80が固定されている。入れ子型70には、円環状の空間であるキャビティ12が形成され、入れ子型70の内周にはギヤ91を成形する凸部71が円周方向に等間隔に形成されている。キャビティ12へ保持部材80の一部が突出している。保持部材80の突出した部分である円筒部82に金属部品93が嵌合されて金属部品93を径方向に位置決め保持するとともに、金属部品93をコアシリンダ60および入れ子型70で軸方向に挟持することで、金属部品93を軸方向に位置決め保持する。保持部品80の固定型20側の端面には、円柱状の空間である嵌入凹部81が形成されている。
固定型20は、大別して、第1本体型22と、第1本体型22の内周に配置されるバルブプローブ35と、第1本体22の内周に配置され、バルブ体としてのスリーブ体30と、バルブプローブ35の内周に配置されるコアシリンダ60と、第1本体型22に対して可動型40と反対側に配置されたホットランナーマニホールド58およびベース型50と、第1ヒータ55と、第2ヒータ56とから構成されている。これらの構成部品は、固定型20の合わせ面20Aの位置で見て、中心部から外径方向に向けて順に、コアシリンダ60、バルブプローブ35、スリーブ体30、第1本体型22の配列で配置されている。そして、ホットランナーマニホールド58の位置では、同様に中心部から順に、コアシリンダ60、ホットランナーマニホールド58の順に配置されている。第1ヒータ55は、円柱状を有し、コアシリンダ60の円筒孔65に嵌合されている。第2ヒータ56は、円筒状を有し、バルブプローブ35の内部に埋設されている。
コアシリンダ60は、第1半部材60aと第2半部材60bとからなり、第1半部材60aと第2半部材60bは互いにねじ結合されている。第1半部材60aの第2半部材60b側の端面に凹部が穿孔され、凹部にめねじ60cが形成されている。第2半部材60bの第1半部材60a側の端面に凸部が形成され、凸部におねじ60dが形成されている。第1半部材60aと第2半部材60bは、互いに端面が密接する位置まで、めねじ60cにおねじ60dが螺合されている。
コアシリンダ60は略円筒状に形成されており、中心側の円筒孔65には前述した第1ヒータ55が嵌合され、円筒孔65の軸方向中間に形成された段部と、円筒孔65の他端に装着されたサークリップ66によって第1ヒータ55が軸方向に挟持されている。コアシリンダ60は、外径方向に突出したフランジ部61と、円筒状の大径軸部62と、テーパ状のテーパ部63と、円筒状の小径軸部64とを、ベース型50から可動型40に向けて順に有している。コアシリンダ60のフランジ部61が、ベース型50およびホットランナーマニホールド58の間で挟持されることによってコアシリンダ60が軸方向に位置決めされる。大径軸部62がホットランナーマニホールド58の嵌合孔に嵌合されることによって、コアシリンダ60がホットランナーマニホールド58に対して径方向に位置決めされる。テーパ部63は、可動型40側に向けて径が次第に大きくなる形状を有し、小径軸部64は、軸方向に延びる円筒状で、しかも大径軸部62より小さい径を有する。小径軸部64は、嵌入凹部81に遊嵌されている。
コアシリンダ60は、テーパ部63および小径軸部64の間に径方向に延びる段部を有する。段部は、固定型20の合わせ面20Aの一部である端面である。段部には、環状の空間である取付凹部67が形成され、取付凹部67に環状でかつシート状の断熱材68が接着剤を介して固定されている。断熱材68は、ガラス繊維からなる不織布が用いられる。断熱材68は、金属部品93および保持部材80が当接する位置に設けられ、樹脂部品92を成形する位置に設けない。断熱材68は、鉄系の金属部品93および鉄系の保持部材80に比べて熱伝導率が低いので、テーパ部63から金属部品93および保持部材80へ熱が逃げにくくなる。
バルブプローブ35は略円筒状に形成されており、バルブプローブ35のベース50側の一端には外径方向に拡大したフランジ部36が形成されている。バルブプローブ35のフランジ部36を、第1本体型22の段部およびホットランナーマニホールド58の間で軸方向に挟持されることによって、バルブプローブ35が第1本体型22に対して軸方向に位置決めされる。第1本体型22の嵌合孔にバルブプローブ35のフランジ部36が嵌合されることによって、バルブプローブ35が第1本体型22に対して径方向に位置決めされる。
バルブプローブ35は、中心側位置に軸方向に貫通する円筒孔37と、他端で可動側40側に向かって径方向に拡大するテーパ孔38を有する。円筒孔37および大径軸部62の間に所定の隙間を有し、第1供給通路16Bを構成する。テーパ孔38およびテーパ部63の間に所定の隙間を有し、第2供給通路16Aを構成する。第1供給通路16Bは、軸方向に延びる円筒状の空間である。第2供給通路16Aは、軸方向にかつ外径方向に延びるテーパ状の空間である。第2供給通路16Aの一端は第1供給通路16Bに繋がり、第2供給通路16Aの他端はゲート18に繋がっている。
テーパ部63および第1本体型22の内周の間に所定の隙間を有し、ゲート18を構成する。ゲート18は、軸方向に延びる円筒状の空間であり、軸方向において第2供給通路16Aおよびキャビティ12の間に配置されている。ゲート18にスリーブ体30が離脱可能に挿入されている。
バルブ体としてのスリーブ体30は、バルブプローブ35と第1本体型22との間に軸方向に移動可能に配設されている。スリーブ体30は一端に外径方向に延びるフランジ部31を有し、フランジ部31に作動ロッド33が連結され、作動ロッド33にシリンダ装置(不図示)が連結されている。シリンダ装置、作動ロッド33を介してスリーブ26が軸方向に進退することにより、ゲート18を開閉する。スリーブ体30は略円筒状に形成されており、その他端の挿入部32は薄い肉厚の円筒状として形成されている。挿入部32は、ゲート18に離脱可能に挿入してゲート18を開閉する。
ホットランナーマニホールド58はコアシリンダ60の大径軸部62を嵌合した状態として配設されており、その第1本体型22側の端面はバルブプローブ35のフランジ部36の端面と接合状態とされている。ホットランナーマニホールド58には図1の破線で示すように溶融樹脂の供給通路16Dが形成されている。この供給通路16Dは図2にも示すように一本の通路で形成されており、ホットランナーマニホールド58とコアシリンダ60との間に形成された供給通路16Cに接続されている。供給通路16Cは前述した第1供給通路16Bと同様に筒形状の通路として形成されており、第1供給通路16Bの一端は、供給通路16Cに繋がっている。
本実施形態においては、第2供給通路16A、第1供給通路16B及び供給通路16Cは断面円形状を有し、軸方向に連通している。そして、本実施形態では、バルブ体としてのスリーブ体30は、断面円形状に形成された第2供給通路16A、第1供給通路16B及び供給通路16Cの外周側位置に配設されている。スリーブ体30がゲート18の開閉のため軸方向に移動する構成であっても、スリーブ体30を大径に形成することに格別の支障は生じない。これに伴い断面円形状のゲート18も大径とすることができて、ゲート18から溶融樹脂が供給される製品形状のキャビティ12も大径とすることができて、比較的大径の環状の樹脂製品を成形することが可能となる。
第1ヒータ55は前述したようにコアシリンダ60の円筒孔65に配設されている。第1ヒータ55の他端は、取付凹部67を超えて小径軸部64まであり、第1ヒータ55は、
大径軸部62のみならずテーパ部63および小径軸部64を積極的に加熱している。第2ヒータ56はバルブプローブ35の内部に埋設して配設されており、第1供給通路16Bの外周部位置に円筒状として配置されている。第2ヒータ56の他端は、テーパ孔38の近傍まであり、第1供給通路16Bのみならず第2供給通路16Aも積極的に加熱している。第1ヒータ55および第2ヒータ56により第1供給通路16Bおよび第2供給通路16Aの溶融樹脂を加熱して、キャビティ12に供給される溶融樹脂の溶融状態を適切に維持するようにしている。本実施形態では、特に、キャビティ12に近い第1供給通路16Bの内径側と外径側の両方から第1供給通路16Bの溶融樹脂を加熱する構成となっているため、効率的に加熱を行なうことができる。
なお、本実施形態では、第1ヒータ55および第2ヒータ56は、図1で見て、円環形状のキャビティ12の円環状の外周位置より中心部よりの位置関係となる位置に配設されている。これにより比較的大径の製品の成形装置でありながら、相対的に金型装置10を大型化することなく構成することを可能としている。
次に、上述した金型装置10の射出成形動作を図1、図3〜図6により説明する。
図6は型閉じ状態を示している。固定型20に対して可動型40が接近して型合わせされた状態にあり、且つ、スリーブ体30は可動型40側へ移動した位置にあってゲート18がスリーブ体30により閉じられた状態である。この状態では、第2供給通路16Aからキャビティ12への溶融樹脂の供給は、ゲート18がスリーブ体30により閉じられた状態にあるため、供給されない。
図7は図6の状態からスリーブ体30をベース型50側へ移動させてゲート18を開状態とした射出成形状態を示している。この状態では、ゲート18は開状態にあって第2供給通路16Aの溶融樹脂はゲート18を通じてキャビティ12に供給される。この際、ゲート18は円環状のキャビティ12の全周面に接続されているため、溶融樹脂のキャビティ12への供給は円環状の全周から行なわれる。このため樹脂成形品にウエルドが生じるのを防止することができる。
図1は図7に示される溶融樹脂のキャビティ12への射出成形が完了した後、スリーブ体30を可動型40側へ移動させてゲート18を閉じた状態である。この状態では、円環状のキャビティ12に溶融樹脂が充満され、ゲート18からキャビティ12への溶融樹脂の供給が停止された状態にあって、これを自然冷却することによりキャビティ12の形状により成形されるウォームホイール90となる。
図3は図1に示される自然冷却状態を経てキャビティ12内でウォームホイール90となった状態の後、ウォームホイール90を取り出すために、固定型20に対して可動型40が離間して、固定型20と可動型40との合わせ面20A、40Aを型開きした状態である。この状態では、ウォームホイール90は可動型40のキャビティ12に載置された状態にある。
図4は図3に示す型開きされた状態において、ピン85を固定型20側へ移動させ、可動型40のキャビティ12を形成する箇所からウォームホイール90を取り出した状態である。
図4に示す型開きされた状態から、図5に示すようにピン85を固定型20と反対側へ移動させてピン85をキャビティ12の底面より突出させないようにし、入れ子型70に当接する位置まで保持部材80に金属部品93を嵌め込み、金属部品93を保持部材80によって径方向に位置決め保持するとともに、入れ子型70によって軸方向に位置決め保持する。
図5に示すキャビティ12に金属部品93を載置した状態から、図6に示すように可動型40を固定型20に対して接近する方向へ移動させ、合わせ面20Aおよび合わせ面40Aを互いに密接させる。金属部品93の一端は断熱材68に当接し、金属部品93は入れ子型70および断熱材68によって軸方向に挟持される。金属部品93および保持部材80は、断熱材68に当接し、コアシリンダ60に直接当接していないので、第1ヒータ55によって加熱されたテーパ部63の熱が金属部品93および保持部材80へ逃げるのを防止でき、溶融樹脂温度の低下による成形不良を無くすことができる。
以上の図1、図3から図7に示す作動を繰り返し行なうことにより、比較的大径の円環状のウォームホイール90を大量に射出成形生産することができる。
上記した実施形態によれば、バルブ体としてのスリーブ体30の配置位置を、ゲート18を介して溶融樹脂をキャビティ12に供給する断面円形状の第2通路16A、第1供給通路16B及び供給通路16Cの外周側位置とすることにより、ゲート18を開閉する円筒形のスリーブ体30を大径に形成することができる。そして、これに伴い円形のゲート18が全周に接続される円環状のキャビティ12も大径とすることができて、大径のウォームホイール90を射出成形することが可能となる。
本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
上述した実施形態は、第2本体型42、入れ子型70、保持部材80をそれぞれ別部材で構成した。他の実施形態として、第2本体型42、入れ子型70、保持部材80を一体の部材で構成しても良い。
10:リングバルブゲート式金型装置、12:キャビティ、16A:第2供給通路、16B:第1供給通路、18:ゲート、20:固定型、20A:合わせ面、22:第1本体型(第1型)、30:スリーブ体、35:バルブプローブ、37:円筒孔、38:テーパ孔、40:可動型、40A:合わせ面、42:第2本体型(第2型)、55:第1ヒータ、56:第2ヒータ、60:コアシリンダ、62:大径軸部、63:テーパ部、64:小径軸部、67:取付凹部(凹み)、68:断熱材、70:入れ子型(第2型)、80:保持部材、82:円筒部、90:ウォームホイール(樹脂製品)、91:ギヤ、92:樹脂部品、93:金属部品

Claims (1)

  1. コアシリンダと、
    前記コアシリンダの外周に配置され、前記コアシリンダとで軸方向に延びる第1供給通路および軸方向にかつ外径方向に延びる第2供給通路を形成するバルブプローブと、
    前記コアシリンダの外周に配置され、前記コアシリンダとで前記軸方向に延びる円筒状の空間であるゲートを形成する第1型と、
    前記ゲートに挿入離脱すべく軸方向に移動するスリーブ体と、
    前記第1型に対して前記軸方向に接近離間し、第1型とで環状の空間であるキャビティを形成する第2型と、
    前記キャビティへ一部が突出するように前記第2型に固定され、前記第2型とで環状の金属部品を前記軸方向および径方向に位置決め保持する保持部材とを備え、
    前記保持部材および前記第2型に前記環状の金属部品を位置決め保持させるとともに、第1型および第2型を接触させ、前記第1供給通路、前記第2供給通路、前記ゲートの順に前記キャビティへ溶融樹脂を流すことにより、内周側に前記金属部品を有し、外周側に樹脂部品を有する樹脂製品を前記キャビティで成形するようにした金型装置であって、
    前記コアシリンダの前記保持部材側の端面に環状の凹みを形成し、
    環状の凹みに環状の断熱材を配置し、
    前記第1型および前記第2型を接触させたときに、前記金属部品が接触する位置に前記断熱材を配置したことを特徴とする金型装置。
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