JP2017219412A - 測位サーバ、移動体、測位システム、測位方法、及び測位プログラム - Google Patents

測位サーバ、移動体、測位システム、測位方法、及び測位プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子基準点が不足或いは欠落している地域においても、高精度な電子基準点網を提供することを目的とする。【解決手段】測位サーバ150は、移動体130が測位衛星から受信した測位信号に基づいて算出した移動体測位情報131と、電子基準点140が測位衛星から受信した測位信号に基づいて算出した基準点測位情報141とを受信する通信装置51と、移動体測位情報131と基準点測位情報141とに基づいて、移動体130の正確な位置を表す真の座標133を算出する演算装置52とを備えた。【選択図】図2

Description

本発明は、測位サーバ、移動体、測位システム、測位方法、及び測位プログラムに関する。特に、移動体を基準点として用いることができる測位サーバ、移動体、測位システム、測位方法、及び測位プログラムに関する。
高精度(センチメータ―級)測位補強方式による測位を行うにあたっては、測位対象物体周辺(近傍)に電子基準点が必要となる。電子基準点は、決められた位置座標に固定され、測位衛星からの測位信号を受信し、測位衛星から受信した測位信号を用いて、各測位衛星からの疑似距離、搬送波位相等(以下、測位情報とする)を算出して衛星地上局に送信する。衛星地上局は、測位情報と、電子基準点の真の位置座標とに基づいて、電離層遅延量、対流圏遅延量、衛星クロック誤差、及び衛星軌道誤差等の誤差を補正するための情報(以下、補強情報とする)を算出し、測位補強衛星を介して測位対象物体に送信する。測位対象物体は、この補強情報に基づいて、各測位衛星から受信した測位信号により算出した自己の位置座標の誤差を補正する(特許文献1参照)。
特開2014−52380号公報
しかしながら、日本国内にあっては国土地理院が設置した電子基準点網を活用できるが、電子基準点が未整備或いは整備不十分な国や地域においては、測位対象物体近傍に電子基準点が設置されていないことが想定される。このため、電子基準点が未整備或いは整備不十分な国や地域においては、上記特許文献1に記載するシステムのように、測位対象物体に補強情報を提供することができないという課題があった。
本発明は、電子基準点が不足或いは欠落している地域においても、高精度な電子基準点網を提供することを目的とする。
本発明に係る測位サーバは、
移動体が測位衛星から受信した測位信号に基づいて算出した移動体測位情報と、電子基準点が測位衛星から受信した測位信号に基づいて算出した基準点測位情報とを受信する通信装置と、
前記移動体測位情報と前記基準点測位情報とに基づいて、前記移動体の正確な位置を表す真の座標を算出する演算装置とを備えた。
本発明に係る測位サーバは、通信装置が、移動体が測位衛星から受信した測位信号に基づいて算出した移動体測位情報と、電子基準点が測位衛星から受信した測位信号に基づいて算出した基準点測位情報とを受信する。そして、演算装置が、移動体測位情報と基準点測位情報とに基づいて、移動体の正確な位置を表す真の座標を算出する。よって、移動体を新たな電子基準点として利用することができ、電子基準点が不足或いは欠落している地域においても、高精度な電子基準点網を構築することができる。
実施の形態1に係る測位システム10の構成図。 実施の形態1に係る移動体130の構成図。 実施の形態1に係る測位サーバ150の構成図。 実施の形態1に係る測位システム10の測位方法510及び測位処理S100のフロー図。 実施の形態1に係る移動体130の動作である移動体処理S10のフロー図。 実施の形態1に係る測位サーバ150の測位プログラム520による測位サーバ処理S20のフロー図。 実施の形態1に係る測位システム10により領域R1内に新たな可動式基準点を設置する方法(a),(b)を示す図。 実施の形態1に係る測位システム10により欠落した固定式基準点を可動式基準点で補填する方法を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1を用いて、本実施の形態に係る測位システム10の構成について説明する。
図1に示すように、測位システム10は、測位衛星110、測位補強衛星120、移動体130、電子基準点140、測位サーバ150、衛星地上局160を備える。
移動体130は、後述する測位受信機、通信装置等から構成される電子基準点機能を搭載し、測位対象物体170の近傍(周辺)に移動する。移動体130は、測位対象物体170近傍に移動後、停止し、停止した位置において、測位衛星110から測位信号111を受信する。移動体130は、この測位信号に基づく測位情報を移動体測位情報131として算出し、測位サーバ150に送信する。ここで、移動体測位情報131とは、疑似距離、搬送波位相等を含む観測データである。すなわち、移動体測位情報131とは、移動体測位情報131の算出に用いた測位信号111の送信元の測位衛星110と移動体130との疑似距離及び搬送波位相等を含む。
電子基準点140は、予め真の位置座標が既知である電子基準点である。電子基準点140の真の位置座標を真の基準点座標とする。電子基準点140は、固定式基準点でもよいし、真の位置座標が既知となった可動式基準点でもよい。電子基準点140は、測位衛星110から受信した測位信号111に基づく測位情報を基準点測位情報141として算出し、測位サーバ150に送信する。基準点測位情報141は、基準点測位情報141の算出に用いた測位信号111の送信元の測位衛星110と電子基準点140との疑似距離及び搬送波位相を含む。なお、測位システム10は、電子基準点140を、少なくとも3つ備える。
測位サーバ150は、電子基準点140から受信した基準点測位情報141と、移動体130から受信した移動体測位情報131とに基づいて、移動体130の正確な位置を表す真の座標133を算出する。通常、移動体測位情報131から移動体130の位置座標が求められる。測位サーバ150は、基準点測位情報141と電子基準点140の真の基準点座標とを用いて、移動体測位情報131から求められる位置座標を補正する移動体補強情報151を算出する。そして、測位サーバ150は、移動体補強情報151を用いて移動体130の位置座標を補正することにより移動体130の真の座標133を算出する。さらに、測位サーバ150は、移動体130の真の座標133と、その後に移動体130から取得した移動体測位情報131とに基づいて、測位対象補強情報152を生成する。そして、測位サーバ150は、生成した測位対象補強情報152を、準天頂衛星または静止衛星等の測位補強衛星120の通信ルートを経由して測位対象物体170に送達する。
図2を用いて、本実施の形態に係る移動体130の構成について説明する。
移動体130は、自律的に飛行して移動する飛行体である。本実施の形態では、移動体130は、ドローンや飛行機である。移動体130は、飛行体以外の移動体、具体的には自動車やトラック等の車両、船等でもよい。なお、船の場合は固定が必要である。
移動体130は、通信装置31、測位受信機32、移動装置33を備える。移動装置33は、IMU333(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)を備える。
通信装置31は、移動体130が測位対象物体170の近傍に移動する前においては、外部から移動先の位置座標を移動先座標132として受信する。通信装置31は、移動体130が測位対象物体170の近傍に移動して停止した後においては、後述する測位受信機32により生成された移動体測位情報131を測位サーバ150に送信する。移動体測位情報131とは、後述する測位受信機32が、測位衛星110から送信される測位信号111に基づき算出した各測位衛星110までの疑似距離、搬送波位相等、移動体130の位置座標を算出するための情報である。
測位受信機32は、測位衛星110からの測位信号111を受信する。測位受信機32は、測位衛星110から受信した測位信号111に基づいて、移動体130(自己)の正確な位置を表す真の座標133の算出に用いられる測位情報を移動体測位情報131として生成する。
移動装置33は、移動体130の移動、停止を制御する。例えば、移動装置33は、移動先座標132と測位信号111とに基づいて、移動先座標132までの移動を制御する。また、移動装置33は、測位対象物体170の近傍に移動体130を停止させる。移動装置33は、移動体130の向き、姿勢を検出するIMU333を備える。
図3を用いて、本実施の形態に係る測位サーバ150の構成について説明する。
測位サーバ150は、コンピュータであり、通信装置51、演算装置52、及び記憶装置53を備える。
通信装置51は、移動体130が測位衛星110から受信した測位信号111に基づいて算出した移動体測位情報131と、電子基準点140が測位衛星110から受信した測位信号111に基づいて算出した基準点測位情報141とを受信する。なお、通信装置51は、少なくとも3つの電子基準点140の各々の基準点測位情報141を受信する。また、後述する演算装置52で演算した測位対象補強情報152を、衛星地上局160及び測位補強衛星120を介して測位対象物体170に送信する。測位対象補強情報152は、測位対象物体170が測位衛星110の測位信号111に基づき算出した自己の位置情報の誤差を補正するための情報である。また、この誤差は、電離層遅延量、対流圏遅延量、衛星クロック誤差、及び衛星軌道誤差等により生じる座標の誤差である。
通信装置51は、レシーバとトランスミッタとを備える。具体的には、通信装置51は通信チップまたはNIC(Network Interface Card)である。
記憶装置53は、移動体130及び電子基準点140から通信装置51が受信した移動体測位情報131及び基準点測位情報141等を記憶する。
記憶装置53は、補助記憶装置とメモリを有する。補助記憶装置は、具体的には、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、又は、HDD(Hard
Disk Drive)である。メモリは、具体的には、RAM(Random Access Memory)である。
演算装置52は、記憶装置53に記憶された移動体130及び電子基準点140の移動体測位情報131及び基準点測位情報141に基づいて、移動体130の真の座標133を算出する。演算装置52は、少なくとも3つの電子基準点140の各々の基準点測位情報141に基づいて少なくとも3つの移動体補強情報151を算出する。移動体補強情報151とは、移動体測位情報131から求められる移動体130の位置座標を補正する情報である。少なくとも3つの移動体補強情報151と、移動体測位情報131とから移動体130の真の座標133を算出する。また、演算装置52は、移動体測位情報131と真の座標133とに基づいて、測位対象物体170が測位衛星から受信した測位信号に基づいて得られた測位対象物体170の位置を表す物***置を補正する測位対象補強情報152を生成する。そして、演算装置52は、測位対象補強情報152を、衛星地上局160及び測位補強衛星120を介して測位対象物体170に送信する。
なお、測位システム10及び測位サーバ150は、測位対象物体170に提供する測位対象補強情報152を生成する補強情報生成システム及び補強情報生成サーバともいう。
演算装置52は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。演算装置52は、具体的には、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)である。演算装置52は、CPU(Central Processing Unit)等である。
補助記憶装置には、演算装置52の機能を実現する測位プログラム520が記憶されている。この測位プログラム520は、メモリにロードされ、演算装置52に読み込まれ、演算装置52によって実行される。補助記憶装置には、OS(Operating System)も記憶されている。OSの少なくとも一部がメモリにロードされ、演算装置52はOSを実行しながら、測位サーバ150の機能を実現する測位プログラム520を実行する。測位プログラム520は、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)といった可搬記録媒体に記憶されてもよい。
***動作の説明***
図4を用いて、本実施の形態に係る測位システム10の測位方法510及び測位処理S100について説明する。
測位処理S100は、移動体処理S10と測位サーバ処理S20とを有する。
移動体処理S10において、移動体130は、測位衛星110からの測位信号111を受信し、受信した測位信号111に基づいて、自己の正確な位置を表す真の座標133の算出に用いる移動体測位情報131を生成する。
測位サーバ処理S20は、受信処理S21と演算処理S22と有する。受信処理S21において、測位サーバ150は、移動体130から移動体測位情報131を受信すると共に、電子基準点140が測位衛星から受信した測位信号に基づいて算出した基準点測位情報141を受信する。また、演算処理S22において、測位サーバ150は、移動体測位情報131と基準点測位情報141とに基づいて、移動体130の真の座標133を算出する。
図5を用いて、本実施の形態に係る移動体130の動作である移動体処理S10について説明する。
ステップS101において、通信装置31は、移動先の位置座標を移動先座標132として受信する。本実施の形態では、移動先座標132は測位対象物体170近傍の位置座標であるが、例えば、電子基準点の欠落等により、新たに電子基準点を設置したい場所の位置座標であってもよい。
ステップS102において、測位受信機32は、測位衛星110からの測位信号に基づき、大まかな自己位置を算出する。また、移動装置33は、IMU331により自己の向き、姿勢を算出する。
ステップS103において、移動装置33は、大まかな自己位置、向き、姿勢と、移動先座標132とに基づいて、移動体130を移動先座標132まで移動させる。
ステップS104において、移動装置33は、移動先座標132付近に到達した場合に、移動体130を停止させる。このとき、移動体130は、正確な移動先座標132に停止していなくても良い。
ステップS105において、測位受信機32は、停止した位置において測位衛星110から測位信号111を受信する。測位受信機32は、停止した位置において測位衛星110から測位信号111を繰り返し受信してもよい。測位受信機32は、測位信号111に基づいて、自己の正確な位置を表す真の座標133の算出に用いられる移動体測位情報131を生成する。
ステップS106において、通信装置31は、移動体測位情報131を測位サーバ150に送信する。このとき、通信装置31は、移動体130の識別情報を移動体測位情報131と併せて送信する。
図6を用いて、本実施の形態に係る測位サーバ150の測位プログラム520による測位サーバ処理S20について説明する。
ステップS107において、通信装置51は、移動体130から移動体測位情報131と移動体130を識別する識別情報とを受信する。また、通信装置51は、移動体130の近傍の所定の範囲内にある少なくとも3つの電子基準点140の各々から、基準点測位情報141と各電子基準点140を識別する識別情報と、各電子基準点140の真の基準点座標とを受信する。なお、各電子基準点140の真の基準点座標は、予め測位サーバ150が保持していてもよい。
ステップS108において、記憶装置53は、通信装置51が受信した移動体130の識別情報と移動体測位情報131とを対応づけて記憶する。すなわち、記憶装置53には、移動体130の識別情報と移動体測位情報131に含まれる疑似距離及び搬送波位相とが記憶される。また、記憶装置53は、少なくとも3つの電子基準点140の各々から受信した識別情報と基準点測位情報141と真の基準点座標とを対応付けて記憶する。すなわち、記憶装置53には、少なくとも3つの電子基準点140の各々について、識別情報と疑似距離と搬送波位相と真の基準点座標とを含む情報が記憶される。
ステップS109において、演算装置52は、移動体130の識別情報及び移動体測位情報131と、少なくとも3つの電子基準点140の各々の識別情報及び基準点測位情報141及び真の基準点座標とに基づいて、移動体130の真の座標133を算出する。真の座標133が算出された移動体130を可動式基準点ともいう。
以下に具体例を用いて、移動体130の真の座標133を算出する方法について説明する。
図7の(a),(b)は、演算装置52が領域R1内に、移動体130による新たな可動式基準点を設置する方法を示す図である。
図7の(a)に示すように、領域R1に固定式基準点b1〜b7が存在し、図7の(b)に示すように、領域R1に可動式基準点a1〜a5を設置するものとする。
例えば、移動体130が可動式基準点a1である場合について説明する。このとき、記憶装置53には、移動体130(可動式基準点a1)の識別情報及び移動体測位情報131と、固定式基準点b1,b2,b7の各々の識別情報及び基準点測位情報141及び真の基準点座標とが記憶されている。演算装置52は、移動体130(可動式基準点a1)の識別情報及び移動体測位情報131と、固定式基準点b1,b2,b7の各々の識別情報及び基準点測位情報141及び真の基準点座標とに基づいて、移動体130(可動式基準点a1)の真の座標133を算出する。
具体的には、演算装置52は、3つの固定式基準点b1,b2,b7の各々における正確な3次元位置(真の基準点座標)、疑似距離、搬送波位相から、3つの固定式基準点b1,b2,b7の各々における移動体補強情報151を生成する。そして、演算装置52は、3つの固定式基準点b1,b2,b7の各々における移動体補強情報151と、移動体130(可動式基準点a1)の疑似距離及び搬送波位相等とを用いて、移動体130(可動式基準点a1)の真の座標133を算出する。
次に、演算装置52が移動体130の真の座標133を決定した後、ステップS110において、移動体130の移動体測位情報131と移動体130の真の座標133とに基づいて、測位対象補強情報152を生成する。
ステップS111において、通信装置51は、衛星地上局160及び測位補強衛星120を介して測位対象物体170に測位対象補強情報152を送信する。
その後、測位対象物体170は、測位対象補強情報152を受信し、測位衛星110の測位信号に基づき算出した自己の位置情報の誤差(電離層遅延量、対流圏遅延量、衛星クロック誤差、及び衛星軌道誤差等)を測位対象補強情報152に基づき補正する。
上述したように、図7の(b)に示す可動式基準点a1の真の座標133は、3つの固定式基準点b1,b2,b7の情報から算出される。同様に、可動式基準点a2は3つの固定式基準点b5,b6,b7から、可動式基準点a3は3つの固定式基準点b2,b3,b4から真の座標133が算出される。ここで、可動式基準点の真の座標133が算出された後は、通常の電子基準点として用いることができる。よって、図7の(b)に示すように、可動式基準点a4の真の座標133は、真の座標133が算出された3つの可動式基準点a1,a2,a3から算出することができる。さらに、可動式基準点a5の真の座標133は、真の座標133が算出された可動式基準点a4と、2つの固定式基準点b4,b5とから算出することができる。
本実施の形態に係る測位システム10において、移動体130の通信装置31から測位サーバ150までは、直接通信の場合、一部地上回線経由、インターネット経由等、任意の回線とする。測位サーバ150から先は、既存事業者のものに接続する場合と、新たに設置する場合の両ケースを含む。後者の例として、上空を飛行する飛行体に測位サーバ150を設置し、そこから測位対象物体170に対して、直接又は準天頂衛星等経由で測位対象補強情報152を送達する。
***本実施の形態の効果の説明***
本実施の形態に係る測位システム10では、移動体を用いた臨時の電子基準点の数を、測位対象物体の存在範囲(電子基準点を補強したい範囲)と必要な測位精度に応じて可変とすることができる。
図8は、欠落した固定式基準点を可動式基準点で補填する方法を示す図である。図8の領域R2は、図7の領域R1より広範囲であるが、領域R2の一部分に図7の実施方法を適用し、順次拡張して、電子基準点を補填した状況を示したものである。
高精度測位のための電子基準点による補強網を構築するには、最初にまず電子基準点を整備する必要があるが、本実施の形態に係る測位システム10によれば、図8に示すように、電子基準点を補填していくことができる。よって、電子基準点が整備されていない地域でも、ドローンのような移動体を暫定的に基準点として扱うことにより、高精度測位のための補強網を構築することができる。また、既存の電子基準点が壊れた場合、災害等により使用できなくなった場合などにも電子基準点を補填できる。
本実施の形態に係る移動体130による可動式基準点は、通常の固定型の基準点と同じ機能及び性能を有し、また、移動型(可動型)であるので、必要に応じて、他の地域での運用も可能である。したがって、本実施の形態に係る測位システム10によれば、トータルコストの削減と、優れた利便性をもたらすことができる。
また、本実施の形態に係る測位システム10では、移動体130が測位対象物体近傍に移動して停止し、各測位衛星の測位信号の情報を送信することにより、真の位置座標が算出される。よって、決められた位置座標に固定された電子基準点だけでは得られないような高精度の測位対象補強情報を測位対象物体に提供することができる。
***他の構成***
本実施の形態では、図7及び図8に示すように、電子基準点を升形状に設置する方式について説明した。電子基準点は70〜100km間隔に設けられていれば、cm級の精度の測位システムを提供することができる。よって、電子基準点の設置位置は、電子基準点が70〜100km間隔に設けられていれば、升形状でなくてもよい。
また、移動体が移動先の位置で停止した後、移動体はその停止位置に固定される必要がある。そこで、移動体であるドローンは、停止位置に自己を固定する固定部を有していてもよい。
本実施の形態に係る測位システムは、準天頂衛星または静止衛星等の測位補強衛星の通信ルートを経由する以外にも、電子基準点を利用する相対測位(DGPS、キネマティック方式等)の地上サービスにおいても適用することができる。
以上のように、本実施の形態に係る測位システム10によれば、電子基準点が不足或いは欠落している地域においても、高精度な電子基準点網を提供することができる。
また、本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。或いは、この実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、この実施の形態の内容を、全体として或いは部分的に、どのように組合せて実施しても構わない。
なお、上記の実施の形態は、本質的に好ましい例示であり、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
10 測位システム、31,51 通信装置、32 測位受信機、33 移動装置、52 演算装置、53 記憶装置、110 測位衛星、111 測位信号、120 測位補強衛星、130 移動体、131 移動体測位情報、132 移動先座標、133 真の座標、140 電子基準点、141 基準点測位情報、150 測位サーバ、151 移動体補強情報、152 測位対象補強情報、160 衛星地上局、170 測位対象物体、510 測位方法、520 測位プログラム、S100 測位処理、S10 移動体処理、S20 測位サーバ処理、S21 受信処理、S22 演算処理、R1,R2 領域。

Claims (13)

  1. 移動体が測位衛星から受信した測位信号に基づいて算出した移動体測位情報と、電子基準点が測位衛星から受信した測位信号に基づいて算出した基準点測位情報とを受信する通信装置と、
    前記移動体測位情報と前記基準点測位情報とに基づいて、前記移動体の正確な位置を表す真の座標を算出する演算装置と
    を備えた測位サーバ。
  2. 前記演算装置は、
    前記基準点測位情報に基づいて、前記移動体測位情報から求められる前記移動体の位置座標を補正する移動体補強情報を算出し、前記移動体補強情報を用いて前記位置座標を補正することにより前記真の座標を算出する請求項1に記載の測位サーバ。
  3. 前記電子基準点は、少なくとも3つの電子基準点を有し、
    前記通信装置は、
    前記少なくとも3つの電子基準点の各々の前記基準点測位情報を受信し、
    前記演算装置は、
    前記少なくとも3つの電子基準点の各々の前記基準点測位情報に基づいて少なくとも3つの移動体補強情報を算出し、前記少なくとも3つの移動体補強情報と、前記移動体測位情報とから前記移動体の前記真の座標を算出する請求項2に記載の測位サーバ。
  4. 前記移動体は、測位対象物体の近傍に停止し、
    前記演算装置は、
    前記移動体測位情報と前記真の座標とに基づいて、前記測位対象物体が測位衛星から受信した測位信号に基づいて得られた前記測位対象物体の位置を表す物***置を補正する測位対象補強情報を生成する請求項2または3に記載の測位サーバ。
  5. 前記通信装置は、
    前記移動体測位情報の算出に用いた測位信号の送信元の測位衛星と前記移動体との疑似距離及び搬送波位相を含む前記移動体測位情報と、前記基準点測位情報の算出に用いた測位信号の送信元の測位衛星と前記電子基準点との疑似距離及び搬送波位相を含む前記基準点測位情報とを受信する請求項1から4のいずれか1項に記載の測位サーバ。
  6. 移動先の位置座標を移動先座標として受信する通信装置と、
    測位衛星からの測位信号を受信する測位受信機と、
    前記移動先座標と前記測位信号とに基づいて、前記移動先座標までの移動を制御する移動装置と
    を備え、
    前記測位受信機は、
    前記測位信号に基づいて、自己の正確な位置を表す真の座標の算出に用いられる測位情報を移動体測位情報として生成し、
    前記通信装置は、
    前記測位受信機により生成された前記移動体測位情報を送信する移動体。
  7. 前記移動体は、車両、船、又は飛行体である請求項6に記載の移動体。
  8. 前記移動体は、自律的に飛行して移動するドローンである請求項7に記載の移動体。
  9. 前記測位受信機は、
    前記測位衛星と前記移動体との疑似距離及び搬送波位相を含む前記移動体測位情報を生成する請求項6から8のいずれか1項に記載の移動体。
  10. 移動を制御する移動装置と、測位衛星からの測位信号を受信し、前記測位信号に基づいて、自己の正確な位置を表す真の座標の算出に用いる測位情報を移動体測位情報として生成する測位受信機とを備えた移動体と、
    前記移動体から前記移動体測位情報を受信すると共に、電子基準点が測位衛星から受信した測位信号に基づいて算出した基準点測位情報を受信する通信装置と、前記移動体測位情報と前記基準点測位情報とに基づいて、前記移動体の前記真の座標を算出する演算装置とを備えた測位サーバと
    を備えた測位システム。
  11. 前記移動装置は、測位対象物体の近傍に前記移動体を停止させ、
    前記演算装置は、
    前記測位対象物体の近傍に停止した前記移動体の前記真の座標を算出し、前記移動体測位情報と前記真の座標とに基づいて、前記測位対象物体が測位衛星から受信した測位信号に基づいて得られた前記測位対象物体の位置を表す物***置を補正する測位対象補強情報を生成する請求項10に記載の測位システム。
  12. 移動体が、測位衛星からの測位信号を受信し、前記測位信号に基づいて、自己の正確な位置を表す真の座標の算出に用いる測位情報を移動体測位情報として生成し、
    測位サーバが、前記移動体から前記移動体測位情報を受信すると共に、電子基準点が測位衛星から受信した測位信号に基づいて算出した基準点測位情報を受信し、前記移動体測位情報と前記基準点測位情報とに基づいて、前記移動体の前記真の座標を算出する測位方法。
  13. 移動体が測位衛星から受信した測位信号に基づいて算出した移動体測位情報と、電子基準点が測位衛星から受信した測位信号に基づいて算出した基準点測位情報とを受信する受信処理と、
    前記移動体測位情報と前記基準点測位情報とに基づいて、前記移動体の正確な位置を表す真の座標を算出する演算処理と
    をコンピュータである測位サーバに実行させる測位プログラム。
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