JP2017216208A - フッ化物イオン電池用電解液およびフッ化物イオン電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、溶媒の分解を抑制したフッ化物イオン電池用電解液を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明においては、複数のカーボネート系溶媒と、フッ化物塩とを含有するフッ化物イオン電池用電解液であって、上記複数のカーボネート系溶媒が、プロピレンカーボネート(PC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒、エチレンカーボネート(EC)およびエチルメチルカーボネート(EMC)のみを含有する溶媒、または、エチルメチルカーボネート(EMC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒であることを特徴とするフッ化物イオン電池用電解液を提供することにより、上記課題を解決する。
【選択図】図3

Description

本発明は、溶媒の分解を抑制したフッ化物イオン電池用電解液に関する。
高電圧かつ高エネルギー密度な電池として、例えばLiイオン電池が知られている。Liイオン電池は、Liイオンと正極活物質との反応、および、Liイオンと負極活物質との反応を利用したカチオンベースの電池である。一方、アニオンベースの電池として、フッ化物イオン(フッ化物アニオン)の反応を利用したフッ化物イオン電池が知られている。
例えば、特許文献1には、正極と、負極と、アニオン電荷キャリア(F)を伝導することができる電解質と、を備える電気化学セル(フッ化物イオン電池)が開示されている。また、特許文献1には、電解液の溶媒として、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジメチルカーボネート(DMC)等のカーボネート系溶媒が開示されている。
特開2013−145758号公報
カーボネート系溶媒は、還元安定性が低く、分解が生じやすい。本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、溶媒の分解を抑制したフッ化物イオン電池用電解液を提供することを主目的とする。なお、フッ化物イオン電池において、フッ化物イオン(F)は単独では伝導しにくく、フッ化物アニオン(例えばフッ化物錯アニオン)として伝導する場合がある。この点を考慮し、本発明においては、フッ化物イオンの代わりに、フッ化物アニオンという用語を用いる場合がある。
上記課題を達成するために、本発明においては、複数のカーボネート系溶媒と、フッ化物塩とを含有するフッ化物イオン電池用電解液であって、上記複数のカーボネート系溶媒が、プロピレンカーボネート(PC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒、エチレンカーボネート(EC)およびエチルメチルカーボネート(EMC)のみを含有する溶媒、または、エチルメチルカーボネート(EMC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒であることを特徴とするフッ化物イオン電池用電解液を提供する。
本発明によれば、特定のカーボネート系溶媒の組み合わせを選択することにより、溶媒の分解を抑制したフッ化物イオン電池用電解液とすることができる。
上記発明においては、上記複数のカーボネート系溶媒が、プロピレンカーボネート(PC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒であっても良い。
上記発明においては、上記複数のカーボネート系溶媒が、エチレンカーボネート(EC)およびエチルメチルカーボネート(EMC)のみを含有する溶媒であっても良い。
上記発明においては、上記複数のカーボネート系溶媒が、エチルメチルカーボネート(EMC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒であっても良い。
また、本発明においては、正極活物質層と、負極活物質層と、上記正極活物質層および上記負極活物質層の間に形成された電解質層とを有するフッ化物イオン電池であって、上記電解質層が、上述したフッ化物イオン電池用電解液を含有することを特徴とするフッ化物イオン電池を提供する。
本発明によれば、上述したフッ化物イオン電池用電解液を用いることで、良好なサイクル安定性を有するフッ化物イオン電池とすることができる。
本発明においては、溶媒の分解を抑制したフッ化物イオン電池用電解液を提供することができるという効果を奏する。
本発明のフッ化物イオン電池の一例を示す概略断面図である。 実施例1および比較例2で得られた評価用電解液に対するCV測定の結果である。 実施例1、3および比較例1〜3で得られた評価用電解液に対するクーロン効率測定の結果である。 実施例1および比較例3〜6で得られた評価用電解液に対するクーロン効率測定の結果である。 実施例2、3および比較例5、8、9で得られた評価用電解液に対するクーロン効率測定の結果である。 実施例2および比較例2、3、7で得られた評価用電解液に対するクーロン効率測定の結果である。
以下、本発明のフッ化物イオン電池用電解液およびフッ化物イオン電池について、詳細に説明する。
A.フッ化物イオン電池用電解液
本発明のフッ化物イオン電池用電解液は、複数のカーボネート系溶媒と、フッ化物塩とを含有するフッ化物イオン電池用電解液であって、上記複数のカーボネート系溶媒が、プロピレンカーボネート(PC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒、エチレンカーボネート(EC)およびエチルメチルカーボネート(EMC)のみを含有する溶媒、または、エチルメチルカーボネート(EMC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒であることを特徴とする。
本発明によれば、特定のカーボネート系溶媒の組み合わせを選択することにより、溶媒の分解を抑制したフッ化物イオン電池用電解液とすることができる。上述したように、カーボネート系溶媒は、還元安定性が低く、分解が生じやすい。そのため、特に負極側に起因して充放電効率(クーロン効率)が低くなる傾向にある。また、充電時に負極活物質から生成される活性なフッ化物アニオンが、カーボネート系溶媒と反応し、分解が生じると推測される。
これに対して、本発明においては、特定のカーボネート系溶媒の組み合わせを選択することにより、カーボネート系溶媒の分解を抑制できる。その理由は、以下のように推測される。すなわち、特定のカーボネート系溶媒の組み合わせを選択することで、活物質表面に安定な被膜(Solid electrolyte Interphase、SEI膜)が形成され、カーボネート系溶媒の分解の進行が抑制される。また、安定な被膜の形成により、活性なフッ化物アニオンによる溶媒の分解に伴う副反応も抑制される。その結果、充放電効率(クーロン効率)が向上すると推測される。
以下、本発明のフッ化物イオン電池について、構成ごとに説明する。
1.カーボネート系溶媒
本発明のフッ化物イオン電池用電解液は、複数のカーボネート系溶媒を含有し、複数のカーボネート系溶媒が、(i)プロピレンカーボネート(PC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒、(ii)エチレンカーボネート(EC)およびエチルメチルカーボネート(EMC)のみを含有する溶媒、または、(iii)エチルメチルカーボネート(EMC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒である。
なお、(i)〜(iii)における「のみ」は、厳密に、特定のカーボネート系溶媒のみである場合に加えて、他のカーボネート系溶媒を所望の効果が得られる範囲において包含する場合も包む。後者の場合、全てのカーボネート系溶媒に対する他のカーボネート系溶媒の割合は、例えば、5mol%以下であり、1mol%以下であっても良く、0mol%であっても良い。
(i)〜(iii)において、各カーボネート系溶媒の割合は、特に限定されない。上述したように、充放電効率(クーロン効率)の向上には、安定な被膜を形成することが重要であると推測され、安定な被膜の形成には、カーボネート系溶媒の組み合わせが直接的に寄与するからである。そのため、同様の効果が得られる。中でも、(i)の場合、PCおよびDMCの合計に対するPCの割合(PC/(PC+DMC))は、例えば15mol%以上であり、25mol%以上であることが好ましい。PCの割合が少なすぎると、被膜が不均一になり安定な被膜とならない可能性があるからである。一方、上記PCの割合は、例えば75mol%以下であり、67mol%以下であることが好ましい。PCの割合が多すぎると、PCが優先的に分解し、被膜抵抗が高くなる可能性があるからである。
(ii)の場合、ECおよびEMCの合計に対するECの割合(EC/(EC+EMC))は、例えば15mol%以上であり25mol%以上であることが好ましい。ECの割合が少なすぎると、被膜が不均一になり安定な被膜とならない可能性があるからである。一方、上記ECの割合は、例えば75mol%以下であり、67mol%以下であることが好ましい。ECの割合が多すぎると、ECが優先的に分解し、被膜抵抗が高くなる可能性があるからである。
(iii)の場合、EMCおよびDMCの合計に対するEMCの割合(EMC/(EMC+DMC))は、例えば15mol%以上であり、25mol%以上であることが好ましい。EMCの割合が少なすぎると、被膜が不均一になり安定な被膜とならない可能性があるからである。一方、上記EMCの割合は、例えば75mol%以下であり、67mol%以下であることが好ましい。EMCの割合が多すぎると、被膜が不均一になり安定な被膜とならない可能性があるからである。
本発明のフッ化物イオン電池用電解液は、溶媒として、カーボネート系溶媒のみを含有していても良く、さらに他の溶媒を含有していても良い。後者の場合、全溶媒に対するカーボネート系溶媒の割合は、50mol%以上であっても良く、70mol%以上であっても良く、90mol%以上であっても良い。
他の溶媒としては、例えば、一般式R−O(CHCHO)−R(RおよびRは、それぞれ独立に、炭素数4以下のアルキル基、または、炭素数4以下のフルオロアルキル基であり、nは2〜10の範囲内である)で表されるグライムを挙げることができる。グライムの具体例としては、ジエチレングリコールジエチルエーテル(G2)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(G3)、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(G4)、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル等を挙げることができる。
また、他の溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシメタン、1,3−ジメトキシプロパン等の鎖状エーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン等の環状エーテル、スルホラン等の環状スルホン、ジメチルスルホキシド(DMSO)等の鎖状スルホン、γ−ブチロラクトン等の環状エステル、アセトニトリル等のニトリル等を挙げることができる。
2.フッ化物塩
本発明におけるフッ化物塩は、通常、フッ化物イオンをアニオン成分とする塩である。フッ化物塩は、溶媒に対して、全て溶解していても良く、一部が溶解していても良い(解け残りが存在していても良い)。また、フッ化物塩は、有機フッ化物塩であっても良く、無機フッ化物塩であっても良く、イオン液体であっても良い。
フッ化物塩のカチオンの一例としては、アルカリ金属元素を挙げることができる。この場合、フッ化物塩はMF(Mはアルカリ金属元素である)で表すことができる。アルカリ金属元素としては、例えば、Li、Na、K、Rb、Csを挙げることができ、中でも、Li、Na、Csが好ましい。
フッ化物塩のカチオンの他の例としては、錯カチオンを挙げることができる。錯カチオンとしては、アルキルアンモニウムカチオン、アルキルホスホニウムカチオン、アルキルスルホニウムカチオン等を挙げることができる。アルキルアンモニウムカチオンとしては、例えば、一般式NRで表されるカチオンを挙げることができる。上記一般式において、R〜Rは、それぞれ独立に、アルキル基またはフルオロアルキル基である。R〜Rの炭素数は、例えば10以下であり、5以下であっても良く、3以下であっても良い。
3.フッ化物イオン電池用電解液
本発明のフッ化物イオン電池用電解液は、複数のカーボネート系溶媒と、フッ化物塩とを少なくとも含有する。さらに、フッ化物イオン電池用電解液は、フッ化物錯塩を含有していても良い。活物質をフッ化する活性を高くすることができるからである。フッ化物錯塩とは、中心元素(例えばP、B)にフッ化物イオンが配位したフッ化物錯アニオンをアニオン成分とする塩をいう。フッ化物錯塩としては、例えば、LiPF、LiBFを挙げることができる。
ここで、フッ化物イオン電池用電解液における溶媒の物質量をA(mol)とし、フッ化物錯塩の物質量をB(mol)とし、フッ化物塩の物質量をC(mol)とする。溶媒に対するフッ化物錯塩の割合B/Aは、通常、0.125以上であり、0.17以上であっても良く、0.20以上であっても良い。B/Aは、例えば、1以下であり、0.5以下であっても良い。
また、溶媒に対するフッ化物塩の割合C/Aは、例えば0.01以上であり、0.05以上であっても良い。C/Aは、例えば、0.5以下であり、0.125以下であっても良い。また、フッ化物錯塩に対するフッ化物塩の割合C/Bは、例えば0.05以上であり、0.10以上であっても良い。C/Bは、例えば、1以下であり、0.46以下であっても良い。
なお、F(HF) アニオンは、FがHFから解離しにくい。そのため、活物質を十分にフッ化することが難しい場合がある。なお、xは0より大きい実数であり、例えば0<x≦5を満たす。そのため、フッ化物イオン電池用電解液は、F(HF) アニオンを実質的に含有しないことが好ましい。「F(HF) アニオンを実質的に含有しない」とは、電解液に存在する全アニオンに対するF(HF) アニオンの割合が、0.5mol%以下であることをいう。F(HF) アニオンの割合は、0.3mol%以下であることが好ましい。
B.フッ化物イオン電池
図1は、本発明のフッ化物イオン電池の一例を示す概略断面図である。図1に示されるフッ化物イオン電池10は、正極活物質層1と、負極活物質層2と、正極活物質層1および負極活物質層2の間に形成された電解質層3と、正極活物質層1の集電を行う正極集電体4と、負極活物質層2の集電を行う負極集電体5と、これらの部材を収納する電池ケース6とを有する。
本発明によれば、上述したフッ化物イオン電池用電解液を用いることで、良好なサイクル安定性を有するフッ化物イオン電池とすることができる。
以下、本発明のフッ化物イオン電池について、構成ごとに説明する。
1.電解質層
本発明における電解質層は、上記正極活物質層および上記負極活物質層の間に形成される層である。本発明においては、電解質層が、上述したフッ化物イオン電池用電解液を含有する。電解質層の厚さは、特に限定されるものではない。
2.正極活物質層
本発明における正極活物質層は、少なくとも正極活物質を含有する層である。また、正極活物質層は、正極活物質の他に、導電化材および結着材の少なくとも一方をさらに含有していても良い。
本発明における正極活物質としては、例えば、金属単体、合金、金属酸化物、および、これらのフッ化物を挙げることができる。正極活物質に含まれる金属元素としては、例えば、Cu、Ag、Ni、Co、Pb、Ce、Mn、Au、Pt、Rh、V、Os、Ru、Fe、Cr、Bi、Nb、Sb、Ti、Sn、Zn等を挙げることができる。中でも、正極活物質は、Cu、CuF、Fe、FeF、Ag、AgFであることが好ましい。なお、上記xは、0よりも大きい実数である。また、正極活物質の他の例として、炭素材料、および、そのフッ化物を挙げることができる。炭素材料としては、例えば、黒鉛、コークス、カーボンナノチューブ等を挙げることができる。また、正極活物質のさらに他の例として、ポリマー材料を挙げることができる。ポリマー材料としては、例えば、ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリチオフェン等を挙げることができる。
導電化材としては、所望の電子伝導性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば炭素材料を挙げることができる。炭素材料としては、例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック、グラフェン、フラーレン、カーボンナノチューブ等を挙げることができる。一方、結着材としては、化学的、電気的に安定なものであれば特に限定されるものではないが、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系結着材を挙げることができる。
また、正極活物質層における正極活物質の含有量は、容量の観点からはより多いことが好ましく、例えば30重量%以上であり、50重量%以上であることが好ましく、70重量%以上であることがより好ましい。また、正極活物質層の厚さは、特に限定されるものではない。
3.負極活物質層
本発明における負極活物質層は、少なくとも負極活物質を含有する層である。また、負極活物質層は、負極活物質の他に、導電化材および結着材の少なくとも一方をさらに含有していても良い。
本発明における負極活物質としては、例えば、金属単体、合金、金属酸化物、および、これらのフッ化物を挙げることができる。負極活物質に含まれる金属元素としては、例えば、La、Ca、Al、Eu、Li、Si、Ge、Sn、In、V、Cd、Cr、Fe、Zn、Ga、Ti、Nb、Mn、Yb、Zr、Sm、Ce、Mg、Pb等を挙げることができる。中でも、負極活物質は、Mg、MgF、Al、AlF、Ce、CeF、Ca、CaF、Pb、PbFであることが好ましい。なお、上記xは、0よりも大きい実数である。また、負極活物質として、上述した炭素材料およびポリマー材料を用いることもできる。
導電化材および結着材については、上述した「2.正極活物質層」に記載した材料と同様の材料を用いることができる。また、負極活物質層における負極活物質の含有量は、容量の観点からはより多いことが好ましく、例えば30重量%以上であり、50重量%以上であることが好ましく、70重量%以上であることがより好ましい。また、負極活物質層の厚さは、特に限定されるものではない。
4.その他の構成
本発明のフッ化物イオン電池は、上述した正極活物質層、負極活物質層および電解質層を少なくとも有するものである。さらに通常は、正極活物質層の集電を行う正極集電体、および、負極活物質層の集電を行う負極集電体を有する。集電体の形状としては、例えば、箔状、メッシュ状、多孔質状等を挙げることができる。また、本発明のフッ化物イオン電池は、正極活物質層および負極活物質層の間に、セパレータを有していても良い。より安全性の高い電池を得ることができるからである。
5.フッ化物イオン電池
本発明のフッ化物イオン電池は、一次電池であっても良く、二次電池であっても良いが、中でも、二次電池であることが好ましい。繰り返し充放電でき、例えば車載用電池として有用だからである。また、本発明のフッ化物イオン電池の形状としては、例えば、コイン型、ラミネート型、円筒型および角型等を挙げることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下に実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する。なお、試料作製および評価は、露点−95℃以下、O濃度0.5ppm以下、Ar雰囲気下のグローブボックス内にて行った。
[実施例1]
プロピレンカーボネート(PC、キシダ化学製)と、ジメチルカーボネート(DMC、キシダ化学製)と、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF、キシダ化学製)と、フッ化リチウム(LiF、高純度化学製)とを、PC:DMC:LiPF:LiF=10:10:5:1のモル比となるよう秤量混合し、フッ素樹脂製の密封容器内にて、30℃、24時間の条件で撹拌し、評価用電解液を得た。
[実施例2]
エチレンカーボネート(EC、キシダ化学製)と、エチルメチルカーボネート(EMC、キシダ化学製)と、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF、キシダ化学製)と、フッ化リチウム(LiF、高純度化学製)とを、EC:EMC:LiPF:LiF=10:10:5:1のモル比となるよう秤量混合し、フッ素樹脂製の密封容器内にて、30℃、24時間の条件で撹拌し、評価用電解液を得た。
[実施例3]
エチルメチルカーボネート(EMC、キシダ化学製)と、ジメチルカーボネート(DMC、キシダ化学製)と、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF、キシダ化学製)と、フッ化リチウム(LiF、高純度化学製)とを、EMC:DMC:LiPF:LiF=10:10:5:1のモル比となるよう秤量混合し、フッ素樹脂製の密封容器内にて、30℃、24時間の条件で撹拌し、評価用電解液を得た。
[比較例1]
ジメチルカーボネート(DMC、キシダ化学製)と、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF、キシダ化学製)と、フッ化リチウム(LiF、高純度化学製)とを、DMC:LiPF:LiF=20:5:1のモル比となるよう秤量混合し、フッ素樹脂製の密封容器内にて、30℃、24時間の条件で撹拌し、評価用電解液を得た。
[比較例2]
エチレンカーボネート(EC)およびジメチルカーボネート(DMC)を体積比1:1で混合した混合溶媒(キシダ化学製)と、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF、キシダ化学製)と、フッ化リチウム(LiF、高純度化学製)とを、混合溶媒:LiPF:LiF=20:5:1のモル比となるよう秤量混合し、フッ素樹脂製の密封容器内にて、30℃、24時間の条件で撹拌し、評価用電解液を得た。
[比較例3]
エチレンカーボネート(EC、キシダ化学製)と、プロピレンカーボネート(PC、キシダ化学製)と、ジメチルカーボネート(DMC、キシダ化学製)と、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF、キシダ化学製)と、フッ化リチウム(LiF、高純度化学製)とを、EC:PC:DMC:LiPF:LiF=2.5:7.5:10:5:1のモル比となるよう秤量混合し、フッ素樹脂製の密封容器内にて、30℃、24時間の条件で撹拌し、評価用電解液を得た。
[比較例4]
プロピレンカーボネート(PC、キシダ化学製)と、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF、キシダ化学製)と、フッ化リチウム(LiF、高純度化学製)とを、PC:LiPF:LiF=20:5:1のモル比となるよう秤量混合し、フッ素樹脂製の密封容器内にて、30℃、24時間の条件で撹拌し、評価用電解液を得た。
[比較例5]
プロピレンカーボネート(PC、キシダ化学製)と、エチルメチルカーボネート(EMC、キシダ化学製)と、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF、キシダ化学製)と、フッ化リチウム(LiF、高純度化学製)とを、PC:EMC:LiPF:LiF=10:10:5:1のモル比となるよう秤量混合し、フッ素樹脂製の密封容器内にて、30℃、24時間の条件で撹拌し、評価用電解液を得た。
[比較例6]
プロピレンカーボネート(PC、キシダ化学製)と、ジエチルカーボネート(DEC、キシダ化学製)と、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF、キシダ化学製)と、フッ化リチウム(LiF、高純度化学製)とを、PC:DEC:LiPF:LiF=10:10:5:1のモル比となるよう秤量混合し、フッ素樹脂製の密封容器内にて、30℃、24時間の条件で撹拌し、評価用電解液を得た。
[比較例7]
エチレンカーボネート(EC)およびジエチルカーボネート(DEC)を体積比1:1で混合した混合溶媒(キシダ化学製)と、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF、キシダ化学製)と、フッ化リチウム(LiF、高純度化学製)とを、混合溶媒:LiPF:LiF=20:5:1のモル比となるよう秤量混合し、フッ素樹脂製の密封容器内にて、30℃、24時間の条件で撹拌し、評価用電解液を得た。
[比較例8]
エチルメチルカーボネート(EMC、キシダ化学製)と、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF、キシダ化学製)と、フッ化リチウム(LiF、高純度化学製)とを、EMC:LiPF:LiF=20:5:1のモル比となるよう秤量混合し、フッ素樹脂製の密封容器内にて、30℃、24時間の条件で撹拌し、評価用電解液を得た。
[比較例9]
ジメチルカーボネート(DEC、キシダ化学製)と、エチルメチルカーボネート(EMC、キシダ化学製)と、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF、キシダ化学製)と、フッ化リチウム(LiF、高純度化学製)とを、DEC:EMC:LiPF:LiF=10:10:5:1のモル比となるよう秤量混合し、フッ素樹脂製の密封容器内にて、30℃、24時間の条件で撹拌し、評価用電解液を得た。
[評価]
(サイクリックボルタンメトリ測定)
実施例1〜3、比較例1〜9で得られた評価用電解液に対して、CV測定を行った。具体的には、Ar雰囲気下グローブボックス内で、ディップ式3電極セルを作製した。作用極にはMg板を、対極にはPTFE、アセチレンブラック(AB)、フッ化カーボンの合材電極を用いた。なお、合材電極は、PTFE:AB:フッ化カーボン=1:2:7の重量比で含有する電極である。また、基準極は、バイコールガラスを用いて電解液と隔離した。なお、基準極には、硝酸銀およびテトラブチルアンモニウムパークロレートがそれぞれ濃度0.1Mで溶解したアセトニトリル溶液にAg線を浸漬させたものを用いた。測定は、室温、掃引速度1mV/sの条件で実施した。
クーロン効率は、酸化電気量を還元電気量で割ることで算出した。酸化電気量および還元電気量はそれぞれ酸化電流ピークおよび還元電流ピーク前後の電気量から算出した。具体的には、酸化電気量は、3サイクル目の0.3Vから0.9Vまでの酸化電流から算出した。還元電気量は、3サイクル目の0.7Vから0.2Vまでの還元電流から算出した。また、各電解液の電位補正(Li/Li基準への補正)は、事前にNi電極上にLiを溶解析出させた結果に基づいて行った。これらの結果を図2〜図6および表1に示す。
Figure 2017216208
実施例1および比較例2の結果を図2に示す。図2に示すように、実施例1では、比較例2と比べて、0.4V付近に見られる酸化還元電気量(酸化還元電流ピーク面積)の差が小さく、溶媒の分解が抑制されていることが確認された。そのため、電池のサイクル安定性の向上が期待できる。このように、特定のカーボネートを組み合わせることで、安定した電極反応活性を有する電解液が得られた。
図3は、DMCを含む電解液におけるクーロン効率を示している。その結果、DMC単独(比較例1)、および、DMCおよびECの混合溶媒(比較例2)に比べて、DMCおよびPCの混合溶媒(実施例1)では、0.7以上という高いクーロン効率が得られた。また、DMCおよびEMCの混合溶媒(実施例3)は、DMC単独(比較例1)に比べて高いクーロン効率が得られた。一方、DMC、PCおよびECの混合溶媒(比較例3)は、ECを含まない、実施例1(DMC+PC)および比較例1(DMC)よりもクーロン効率が低かった。そのため、ECの添加により、被膜の安定性が低下したことが示唆された。これらの結果から、クーロン効率の向上は、DMCによる効果というよりも、特定のカーボネートを組み合わせた混合溶媒の効果であることが示唆された。
図4は、PCを含む電解液におけるクーロン効率を示している。その結果、PC単独(比較例4)、PCおよびEMCの混合溶媒(比較例5)、および、PCおよびDECの混合溶媒(比較例6)に比べて、PCおよびDMCの混合溶媒(実施例1)では、0.7以上という高いクーロン効率が得られた。一方、PC、DMCおよびECの混合溶媒(比較例3)は、ECを含まない、実施例1(DMC+PC)および比較例4(PC)よりもクーロン効率が低かった。そのため、ECの添加により、被膜の安定性が低下したことが示唆された。これらの結果から、クーロン効率の向上は、PCによる効果というよりも、特定のカーボネートを組み合わせた混合溶媒の効果であることが示唆された。
図5は、EMCを含む電解液におけるクーロン効率を示している。その結果、EMC単独(比較例8)、EMCおよびPCの混合溶媒(比較例5)、および、EMCおよびDECの混合溶媒(比較例9)に比べて、EMCおよびECの混合溶媒(実施例2)では、0.7以上という高いクーロン効率が得られた。これらの結果から、クーロン効率の向上は、EMCによる効果というよりも、特定のカーボネートを組み合わせた混合溶媒の効果であることが示唆された。
図6は、ECを含む電解液におけるクーロン効率を示している。その結果、ECおよびDMCの混合溶媒(比較例2)、EC、PCおよびDMCの混合溶媒(比較例3)、および、ECおよびDECの混合溶媒(比較例7)に比べて、ECおよびEMCの混合溶媒(実施例2)では、0.7以上という高いクーロン効率が得られた。これらの結果から、クーロン効率の向上は、ECによる効果というよりも、特定のカーボネートを組み合わせた混合溶媒の効果であることが示唆された。
また、比較例1(DMC)を基準として考えると、ECを添加するとクーロン効率が低下し(比較例2)、ECおよびPCを添加するとクーロン効率がさらに低下する(比較例3)。そのため、DMCにPCを添加すると、クーロン効率が低下することが予想されるが、実際には、実施例1(DMC+PC)では、意外にも、高いクーロン効率が得られた。
また、比較例6(DEC+PC)および比較例7(DEC+EC)が、同程度のクーロン効率を示すことから、PCおよびECは、同程度の性能を有することが推測される。比較例4(PC)を基準として考えると、EMCを添加するとクーロン効率が低下する(比較例5)。また、EMCのみでは充放電が生じない(比較例8)。そのため、ECにEMCを添加すると、クーロン効率が低下することが予想されるが、実際には、実施例2(EC+EMC)では、意外にも、高いクーロン効率が得られた。
また、EMCのみでは充放電が生じない(比較例8)。そのため、DMCにEMCを添加すると、比較例1(DMC)よりもクーロン効率が低下することが予想されるが、実際には、実施例3(EMC+DMC)では、意外にも、高いクーロン効率が得られた。
1 … 正極活物質層
2 … 負極活物質層
3 … 電解質層
4 … 正極集電体
5 … 負極集電体
6 … 電池ケース
10 … フッ化物イオン電池

Claims (5)

  1. 複数のカーボネート系溶媒と、フッ化物塩とを含有するフッ化物イオン電池用電解液であって、
    前記複数のカーボネート系溶媒が、プロピレンカーボネート(PC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒、エチレンカーボネート(EC)およびエチルメチルカーボネート(EMC)のみを含有する溶媒、または、エチルメチルカーボネート(EMC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒であることを特徴とするフッ化物イオン電池用電解液。
  2. 前記複数のカーボネート系溶媒が、プロピレンカーボネート(PC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒であることを特徴とする請求項1に記載のフッ化物イオン電池用電解液。
  3. 前記複数のカーボネート系溶媒が、エチレンカーボネート(EC)およびエチルメチルカーボネート(EMC)のみを含有する溶媒であることを特徴とする請求項1に記載のフッ化物イオン電池用電解液。
  4. 前記複数のカーボネート系溶媒が、エチルメチルカーボネート(EMC)およびジメチルカーボネート(DMC)のみを含有する溶媒であることを特徴とする請求項1に記載のフッ化物イオン電池用電解液。
  5. 正極活物質層と、負極活物質層と、前記正極活物質層および前記負極活物質層の間に形成された電解質層とを有するフッ化物イオン電池であって、
    前記電解質層が、請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載のフッ化物イオン電池用電解液を含有することを特徴とするフッ化物イオン電池。
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