JP2017212516A - プロジェクター及びプロジェクターの制御方法 - Google Patents

プロジェクター及びプロジェクターの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】投写面からの反射光の色を示す色情報から三刺激値への変換の精度を向上させる。【解決手段】プロジェクター1は、画像を投写面SCに投写するプロジェクターであって、複数色の光を前記投写面に投写する投写部30と、前記複数色の色毎に、前記投写面からの反射光の色を検知し、検知した結果を示す色情報を出力する色検知部40と、前記複数色の色毎に、前記色情報を三刺激値に変換するためのパラメーターを記憶する記憶部50と、色検知部40から色毎に出力された前記色情報を、それぞれに対応する前記パラメーターを用いて、三刺激値に変換する変換部610と、変換された前記三刺激値に基づいて、前記画像の色を補正する補正部210とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、投写面からの反射光の色を検知し、投写面に投写する画像の色の補正に反映させる技術に関する。
プロジェクターには、投写面の色や、プロジェクターの性能の経年変化等を原因とした投写画像の色の変化を補正する機能が搭載されたものがある。また、特許文献1,2に記載されているような、日光等の環境光を原因とした投写画像の色の変化を補正する技術もある。
特開2011−13443号公報 特許第3800326号
特許文献1,2の技術では、カラーセンサーによって投写面からの光の色を検知し、検知した結果を示す色情報(例えばRGB値)を、XYZ表色系における三刺激値(以下単に「三刺激値」という。)に変換する。しかし、色の同一性を保持しつつこの変換を行うことは、難しい。その理由は、等色関数と分光感度との間には線形的な関係がないからである。
図4は、等色関数、及びカラーセンサーの分光感度の一例を示す図である。図4の等色関数、及び分光感度のグラフにおいて、横軸は波長(λ[nm])を表し、縦軸は分光感度(相対値)を表す。等色関数は、心理的な等色実験の結果に基づき求められるものであるのに対し、カラーセンサーの分光感度は、そのカラーセンサーが持つ光学的な性質により定まる。三刺激値に含まれるX、Y、Zの各値と、RGB値とは、下記式(1)の関係を満たす。なお、k1〜k9は、係数である。
即ち、RGB値を、色の同一性を保持したまま三刺激値に変換するためには、等色関数x(λ),y(λ),z(λ)と、カラーセンサーの分光感度r(λ),g(λ),b(λ)とが、少なくとも可視光域において、下記式(2)の関係を満足する必要がある。x(λ),y(λ),z(λ)は、それぞれ、波長λを変数としたX、Y、Zの値を表す関数である。r(λ),g(λ),b(λ)は、それぞれ、波長λを変数としたR、G、Bの値を表す関数である。可視光域は、ここでは、400nm以上700nm以下の波長域をいうものとする。
x(λ)=k1・r(λ)+k2・g(λ)+k3・b(λ)
y(λ)=k4・r(λ)+k5・g(λ)+k6・b(λ) ・・・(2)
z(λ)=k7・r(λ)+k8・g(λ)+k9・b(λ)
等色関数と分光感度との間に線形的な関係がないと、可視光域の全体にわたって式(2)を満足させることは難しい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、投写面からの反射光の色を示す色情報から三刺激値への変換の精度を向上させることである。
上記目的を達成するために、本発明に係るプロジェクターは、画像を投写面に投写するプロジェクターであって、複数色の光を前記投写面に投写する投写部と、前記複数色の色毎に、前記投写面からの反射光の色を検知し、検知した結果を示す色情報を出力する色検知部と、前記複数色の色毎に、前記色情報を三刺激値に変換するためのパラメーターを記憶する記憶部と、前記色検知部から色毎に出力された前記色情報を、それぞれに対応する前記パラメーターを用いて、三刺激値に変換する変換部と、変換された前記三刺激値に基づいて、前記画像の色を補正する補正部とを備える。
この発明のプロジェクターでは、投写面に投写する複数色の光の色毎に、色情報を三刺激値に変換するためのパラメーターを記憶しておき、当該投写面からの反射光の色を検知した結果を示す色情報を、それぞれに対応するパラメーターを用いて、三刺激値に変換する。これにより、複数色の各色に対応する波長域において、等色関数と色検知部の分光感度とを、線形的な関係に近づけやすくなる。このため、可視光域の全体で共通のパラメーターを用いる場合に比べて、色情報の三刺激値への変換の精度が向上する。
本発明において、前記投写部は、前記複数色の色毎に特定の波長域に制限した光を、前記投写面に投写してもよい。
この発明によれば、複数色の色毎に特定の波長域に制限した光を投写面に投写して、当該投写面からの反射光の色を検知することで、各色に対応する波長域において、等色関数と色検知部の分光感度とをより線形的な関係に近づけやすくなる。
本発明において、前記投写部は、前記複数色の各色の光、及び全黒の画像を、前記投写面に順次投写し、前記変換部は、前記複数色の各色の光が投写されたときに検知された前記色情報から、前記全黒の画像が表示されたときに検知された前記色情報を減じた後で、三刺激値に変換してもよい。
この発明によれば、環境光による影響を軽減しつつ投写面に投写する画像の色を補正することができる。
本発明は、プロジェクターのほか、プロジェクターの制御方法としても実現することが可能である。
本発明の一実施形態に係るプロジェクターの構成を示すブロック図。 同実施形態に係るプロジェクターが行う色補正に関する処理を示すフローチャート。 同実施形態に係る色情報から三刺激値に変換する処理の一例を示す図。 等色関数、及びカラーセンサーの分光感度の一例を示す図。
図1は、本発明の一実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す図である。図1において、実線の矢印は信号の流れを、破線の矢印は光路を意味する。プロジェクター1は、投写面SCの色を検知して色補正を行う機能を有する。色補正とは、ガンマ補正のような、投写面SCに投写される画像の色を補正する処理をいう。
プロジェクター1は、画像信号入力部10と、画像処理部20と、投写部30と、色検知部40と、記憶部50と、CPU(Central Processing Unit)60と、操作入力部70とを備える。
画像信号入力部10は、外部から画像信号の入力を受け付ける。以下、画像信号入力部10を介して入力された画像信号を「入力画像信号」という。画像信号入力部10は、例えば、入力端子(例えば、VGA端子、USB端子、有線LANインターフェース、S端子、RCA端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface:登録商標)端子)、及びA/Dコンバーターを含む。
画像処理部20は、入力画像信号に対して所定の画像処理を施す。画像処理部20は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で例示される画像処理回路を有する。画像処理部20は、補正部210に相当する機能を実現する。補正部210は、入力画像信号に対して所定の処理を施すことで、色補正を行う。以下、色補正後の画像信号を「補正画像信号」という。
投写部30は、投写面SCに画像を投写する。投写面SCは、例えば、スクリーン又は壁面である。投写部30は、光源310と、色分離導光光学系320と、光変調装置330と、クロスダイクロイックプリズム340と、投写光学系350とを備える。
光源310は、画像を投写するための光を射出する。光源310は、例えば、高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、若しくはメタルハライドランプ等のランプ、又はLED(Light Emitting Diode)若しくはレーザーダイオード等の固体光源、及びこれらの駆動回路を含む。本実施形態では、光源310は、可視光域の全体に成分を有する白色光を射出する。
色分離導光光学系320は、光源310が射出した光を、赤色光(以下「R光」という。)、緑色光(以下「G光」という。)、及び青色光(以下「B光」という。)の3つの色光に分離し、これらを光変調装置330に導く。色分離導光光学系320は、例えば、ダイクロイックミラー、反射ミラー、及びリレーレンズ等の光学部材を含む。B光は、少なくとも400nm以上500nm以下の波長域に成分を有する色光である。G光は、少なくとも500nm以上600nm以下の波長域に成分を有する色光である。R光は、少なくとも600nm以上700nm以下の波長域に成分を有する色光である。ただし、B光、G光、及びR光は、上述した波長域以外にも成分を有していてよい。
光変調装置330は、色分離導光光学系320から入射した光を、補正画像信号に応じて変調して、カラー画像を形成する。光変調装置330は、ここでは、光変調器331R,331G,331Bを含む。光変調器331Rは、R光を補正画像信号に応じて変調する。光変調器331Gは、G光を補正画像信号に応じて変調する。光変調器331Bは、B光を補正画像信号に応じて変調する。光変調器331R,331G,331Bは、ここでは、液晶パネル、及び液晶パネルの駆動回路を含む。なお、色分離導光光学系320で分離された3つの色光のうち、1つ又は2つの色光を光変調装置330によって遮断することも可能である。この場合、色分離導光光学系320及び光変調装置330は、入射した光の波長域を特定の波長域に制限する波長制限手段として機能する。
クロスダイクロイックプリズム340は、光変調装置330において変調された色光(R光、G光、及びB光)を合成して、カラー画像を形成する。
投写光学系350は、クロスダイクロイックプリズム340により形成されたカラー画像(色光)を、投写面SCに投写する。投写光学系350は、例えば投写レンズを含む。
色検知部40は、複数色の色毎に、投写面SCの色を検知する。色検知部40は、ここでは、主にR光の色を検知するためのカラーセンサー410R、主にG光の色を検知するためのカラーセンサー410G、及び主にB光の色を検知するためのカラーセンサー410Bを含む。カラーセンサー410Rは、R光の成分に対して最も強い感度を有するセンサーであり、投写面SCから反射した光の色を検知し、検知した結果を示す色情報を出力する。カラーセンサー410Rは、R光、G光、B光のそれぞれの反射光の強度に応じた色情報を出力する。カラーセンサー410Gは、G光の成分に対して最も強い感度を有するセンサーであり、投写面SCから反射した光の色を検知し、検知した結果を示す色情報を出力する。カラーセンサー410Gは、R光、G光、B光のそれぞれの反射光の強度に応じた色情報を出力する。カラーセンサー410Bは、B光の成分に対して最も強い感度を有するセンサーであり、投写面SCから反射した光の色を検知し、検知した結果を示す色情報を出力する。カラーセンサー410Bは、R光、G光、B光のそれぞれの反射光の強度に応じた色情報を出力する。色情報は、本実施形態では、RGB値である。
記憶部50は、複数色の色毎に、色情報をXYZ表色系における三刺激値に変換するためのパラメーターを記憶する。記憶部50は、ここでは、赤色に対応する色情報を変換するための赤色用パラメーター510R、緑色に対応する緑色用パラメーター510G、及び青色に対応する青色用パラメーター510Bを記憶する。記憶部50は、例えば、半導体メモリーである。
CPU60は、プロジェクター1の各部を制御する制御装置である。CPU60は、変換部610と、補正値算出部620とに相当する機能を実現する。
変換部610は、複数色の色毎に、色検知部40から色毎に出力された色情報を、記憶部50に記憶されたそれぞれに対応するパラメーターを用いて、三刺激値に変換する。変換部610は、赤色に対応する色情報については、赤色用パラメーター510Rを用いて三刺激値に変換する。変換部610は、緑色に対応する色情報については、緑色用パラメーター510Gを用いて三刺激値に変換する。変換部610は、青色に対応する色情報については、青色用パラメーター510Bを用いて三刺激値に変換する。
補正値算出部620は、変換部610により変換された三刺激値に基づいて、色補正における補正値を算出する。補正値算出部620は、変換部610により変換された三刺激値を目標値にするための補正値を算出する。
画像処理部20の補正部210は、補正値算出部620により算出された補正値を設定して、色補正を行う。
操作入力部70は、ユーザーの操作の入力を受け付ける。操作入力部70は、例えば、プロジェクター1の本体に設けられた操作子、又はリモートコントローラーを介して、操作の入力を受け付ける。
図2は、プロジェクター1が行う色補正に関する処理を示すフローチャートである。
ユーザーは、色補正を開始するための操作を操作入力部70に対して行う。CPU60は、操作入力部70を介してこの操作の入力を受け付ける。そして、投写部30は、全黒画像を投写面SCに投写する(ステップS1)。全黒画像は、投写面SCの全体が黒色で表示される画像である。黒色は、RGB値で表すと、(0,0,0)である。このため、投写部30は、光変調器331R,331G,331Bにおいて光源310からの光を遮断することにより、全黒画像を投写する。又は、投写部30は、光源310を消灯することにより、全黒画像を投写してもよい。
次に、色検知部40は、全黒画像が投写されているときの投写面SCからの反射光の色を、カラーセンサー410R,410G,410Bを用いて検知する(ステップS2)。全黒画像が表示されているときに検知される色は、プロジェクター1の周囲の環境光(例えば、日光や照明光を含む光)の色とみなすことができる。カラーセンサー410R,410G,410Bにより出力される色情報を、(Renv,Genv,Benv)と表す。一般に、環境光には、広い波長域の成分が含まれている。
次に、投写部30は、青単色画像を投写面SCに投写する(ステップS3)。青単色画像は、B光を投写面SCに投写することで、青色で表示される画像である。投写部30は、例えば、光変調器331BにおいてB光を透過させ、光変調器331R,331Gにおいて光源310からの光を遮断することにより、青単色画像を投写する。
次に、色検知部40は、青単色画像が投写されているときの投写面SCからの反射光の色を、カラーセンサー410R,410G,410Bを用いて検知する(ステップS4)。青単色画像が表示されているときに検知される色は、投写面SCからの反射光と、プロジェクター1の周囲の環境光とを混合した光の色とみなすことができる。このときにカラーセンサー410R,410G,410Bにより出力される色情報を、(R'blue,G'blue,B'blue)と表す。そして、色検知部40は、この色情報(R'blue,G'blue,B'blue)から、ステップS2で検知した環境光の色情報(Renv,Genv,Benv)を減じることで、青単色画像を表示しているときの反射光の色情報(Rblue,Gblue,Bblue)を算出する。
次に、CPU60は、ステップS4で検知した色情報を、記憶部50に記憶された青色用パラメーター510Bを用いて、三刺激値(Xblue,Yblue,Zblue)に変換する(ステップS5)。CPU60は、具体的には、下記式(3)の演算を行う。
k1blue〜k9blueの各係数は、約400nm≦λ≦約500nmの光に対して、カラーセンサー410R,410G,410Bの分光感度が、図4で説明した等色関数に近づくように調整されている。B光に対する分光感度の一例を、図3(A)に示す。図3(A)のグラフのX'、Y'、Z'は、約450nmにピークを持ち、且つ波長が450nmから離れるにつれて強度が漸次低下していくような、B光に対する等色関数X、Y、Zの感度を示している。また、グラフ中のXblue、Yblue、Zblueは、同じB光に対するカラーセンサー410R,410G,410Bの分光感度に、最適な係数k1blue〜k9blueを適用して得られた分光感度を表している。図3(A)のグラフから分かるように、約400nm≦λ≦約500nmの光に対して、等色関数X、Y,Zと、刺激値Xblue、Yblue、Zblueとは、非常に近い分光感度を持っている。このため、この波長域内おいては、高い精度で色情報を三刺激値に変換することができる。
次に、投写部30は、緑単色画像を投写面SCに投写する(ステップS6)。緑単色画像は、G光を投写面SCに投写することで、緑色で表示される画像である。投写部30は、例えば、光変調器331GにおいてG光を透過させ、光変調器331R,331Bにおいて光源310からの光を遮断することにより、緑単色画像を投写する。
次に、色検知部40は、緑単色画像が投写されているときの投写面SCからの反射光の色を、カラーセンサー410R,410G,410Bを用いて検知する(ステップS7)。緑単色画像が表示されているときに検知される色は、投写面SCからの反射光と、プロジェクター1の周囲の環境光とを混合した光の色とみなすことができる。このときにカラーセンサー410R,410G,410Bにより出力される色情報を、(R'green,G'green,B'green)と表す。そして、色検知部40は、この色情報(R'green,G'green,B'green)から、ステップS2で検知した環境光の色情報(Renv,Genv,Benv)を減じることで、緑単色画像を表示しているときの反射光の色情報(Rgreen,Ggreen,Bgreen)を算出する。
次に、CPU60は、ステップS6で検知した色情報を、記憶部50に記憶された緑色用パラメーター510Gを用いて、三刺激値(Xgreen,Ygreen,Zgreen)に変換する(ステップS8)。CPU60は、具体的には、下記式(4)の演算を行う。
k1green〜k9greenの各係数は、約500nm≦λ≦約600nmの光に対して、カラーセンサー410R,410G,410Bの分光感度が、図4で説明した等色関数に近づくように調整されている。G光に対する分光感度の一例を、図3(B)に示す。図3(B)のグラフのX'、Y'、Z'は約550nmにピークを持ち、且つ波長が550nmから離れるにつれて強度が漸次低下していくような、G光に対する等色関数X、Y、Zの感度を示している。また、グラフ中のXgreen、Ygreen、Zgreenは、同じG光に対するカラーセンサー410R,410G,410Bの分光感度に、最適な係数k1green〜k9greenを適用して得られた分光感度を表している。図3(B)のグラフから分かるように、約500nm≦λ≦約600nmの光に対して、等色関数X、Y,Zと、刺激値Xgreen、Ygreen、Zgreenとは、非常に近い分光感度を持っている。このため、この波長域内おいては、高い精度で色情報を三刺激値に変換することができる。
次に、投写部30は、赤単色画像を投写面SCに投写する(ステップS9)。赤単色画像は、R光を投写面SCに投写することで、赤色で表示される画像である。投写部30は、例えば、光変調器331RにおいてR光を透過させ、光変調器331G,331Bにおいて光源310からの光を遮断することにより、赤単色画像を投写する。
次に、色検知部40は、赤単色画像が投写されているときの投写面SCからの反射光の色を、カラーセンサー410R,410G,410Bを用いて検知する(ステップS10)。赤単色画像が表示されているときに検知される色は、投写面SCからの反射光と、プロジェクター1の周囲の環境光とを混合した光の色とみなすことができる。このときにカラーセンサー410R,410G,410Bにより出力される色情報を(R'red,G'red,B'red)と表す。そして、色検知部40は、この色情報(R'red,G'red,B'red)から、ステップS2で検知した環境光の色情報(Renv,Genv,Benv)を減じることで、赤単色画像を表示しているときの反射光の色情報(Rred,Gred,Bred)を算出する。
次に、CPU60は、ステップS8で検知した色情報を、記憶部50に記憶された赤色用パラメーター510Rを用いて、三刺激値(Xred,Yred,Zred)に変換する(ステップS11)。CPU60は、具体的には、下記式(5)の演算を行う。
k1red〜k9redの各係数は、約600nm≦λ≦約700nmの光に対して、カラーセンサー410R,410G,410Bの分光感度が、図4で説明した等色関数に近づくように調整されている。R光に対する分光感度の一例を、図3(C)に示す。図3(C)のグラフのX'、Y'、Z'は約610nmにピークを持ち、且つ波長が610nmから離れるにつれて強度が漸次低下していくような、R光に対する等色関数X、Y、Zの感度を示している。また、グラフ中のXred、Yred、Zredは、同じR光に対するカラーセンサー410R,410G,410Bの分光感度に、最適な係数k1red〜k9redを適用して得られた分光感度を表している。図3(C)のグラフから分かるように、約600nm≦λ≦約700nmの光に対して、等色関数X、Y,Zと刺激値Xred、Yred、Zredとは、非常に近い分光感度を持っている。このため、この波長域内おいては、高い精度で色情報を三刺激値に変換することができる。
CPU60は、ステップS5,S8,S11の変換により得られた三刺激値を用いて、補正値を算出する(ステップS12)。CPU60は、ここでは、三刺激値(Xblue,Yblue,Zblue)、(Xgreen,Ygreen,Zgreen)、及び(Xred,Yred,Zred)に基づいて、加法混色により、補正値を算出する。例えば、CPU60は、三刺激値(Xblue,Yblue,Zblue)、(Xgreen,Ygreen,Zgreen)、及び(Xred,Yred,Zred)を加算して、白色光の三刺激値を算出する。そして、CPU60は、この三刺激値を目標値にするための補正値を算出する。画像処理部20は、算出された補正値を設定する。ここでいう設定とは、例えば、画像処理部20の内部メモリーに補正値を書き込む処理をいう。
以上の処理により、色補正に係る補正値の設定が完了する。
その後、画像処理部20は、画像信号入力部10を介して入力画像信号が入力されると、設定した補正値に基づいて、入力画像信号を補正する色補正を行う(ステップS13)。画像処理部20は、次に補正値が更新されるまで、この補正値を用いる。そして、画像処理部20は、補正画像信号を光変調装置330(光変調器331R,331G,331B)に出力する。投写部30は、この補正画像信号に基づいて光変調装置330を駆動することで、補正画像信号に応じた画像を投写面SCに投写する(ステップS14)。
以上説明したように、プロジェクター1は、投写面SCに投写する複数色の光の色毎に、色情報を三刺激値に変換するためのパラメーターを記憶しておく。また、プロジェクター1は、複数色の色毎に、投写面SCからの反射光の色を検知し、検知した結果を示す色情報を、それぞれに対応するパラメーターを用いて、三刺激値に変換する。これにより、プロジェクター1は、B光、G光、R光の各波長域の等色関数と分光特性との関係に基づき調整されたパラメーターにより、三刺激値への変換を行うことができる。よって、図3で説明したように、複数色の各色に対応する波長域で、可視光域の全体で共通のパラメーターを用いる場合に比べて、等色関数と分光感度とが線形的な関係に近づく。したがって、プロジェクター1における色情報から三刺激値への変換の精度が向上する。
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
光の波長域を制限する波長制限手段は、液晶パネル以外の光変調装置であってもよい。また、例えば、光変調装置がDMD(Digital Mirror Device)の場合、カラーホイール及びDMDが波長制限手段として機能してもよい。カラーホイールは、例えば、赤、青、緑のフィルターを一体にした円盤である。この場合、光源が出射した光は、回転するカラーホイールを通過することで、R光、B光、G光となる。カラーホイールを透過した光は、DMDを経て投写光学系に入射する。
上述した実施形態で説明した構成又は動作の一部が、省略又は変更されてもよい。例えば、プロジェクター1は、環境光の影響を軽減して色補正を行わない場合は、全黒画像の投写、及び全黒画像が投写されているときの色の検知を行わなくてよい。また、プロジェクター1は、全黒画像、青単色画像、緑単色画像、及び赤単色画像を、上述した実施形態とは異なる順番で順次投写してもよいし、青単色画像、緑単色画像、及び赤単色画像のうちの2つ以上の画像を同時に投写してもよい。
また、色検知部40が備えるべきカラーセンサーは、色光の数と一致していなくてもよい。例えば、色検知部40は、R、G、Bのほか、BG(ブルーグリーン)の光に対して最も強い感度を有するカラーセンサーを備えてもよい。色検知部40が備えるカラーセンサーが多いほど、色情報から三刺激値への変換の精度が向上する場合がある。反対に、カラーセンサーの数が、色光の数よりも少なくてもよい。色検知部は、複数の色に対して感度を有するカラーセンサーを含んで構成されればよい。
上述した実施形態では、赤、緑、青に対応する波長域に応じて、各色の波長域が制限されていたが、この色及び波長域はあくまで一例である。例えば、黄色やシアン等の他の色に対応する波長域に応じて、各色の波長域が制限されてもよい。また、2以上の各色に対応する波長域は、互いに一部同士が重複していても構わない。
プロジェクター1のハードウェア構成は実施形態で例示したものに限定されない。要求される機能を実現できるものであれば、プロジェクター1はどのようなハードウェア構成を有していてもよい。
1…プロジェクター、10…画像信号入力部、20…画像処理部、210…補正部、30…投写部、310…光源、320…色分離導光光学系、330…光変調装置、331R,331G,331B…光変調器、340…クロスダイクロイックプリズム、350…投写光学系、40…色検知部、410R,410G,410B…カラーセンサー、50…記憶部、510R…赤色用パラメーター、510G…緑色用パラメーター、510B…青色用パラメーター、60…CPU、610…変換部、620…補正値算出部、70…操作入力部。

Claims (4)

  1. 画像を投写面に投写するプロジェクターであって、
    複数色の光を前記投写面に投写する投写部と、
    前記複数色の色毎に、前記投写面からの反射光の色を検知し、検知した結果を示す色情報を出力する色検知部と、
    前記複数色の色毎に、前記色情報を三刺激値に変換するためのパラメーターを記憶する記憶部と、
    前記色検知部から色毎に出力された前記色情報を、それぞれに対応する前記パラメーターを用いて、三刺激値に変換する変換部と、
    変換された前記三刺激値に基づいて、前記画像の色を補正する補正部と
    を備えるプロジェクター。
  2. 前記投写部は、前記複数色の色毎に特定の波長域に制限した光を、前記投写面に投写する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記投写部は、前記複数色の各色の光、及び全黒の画像を、前記投写面に順次投写し、
    前記変換部は、前記複数色の各色の光が投写されたときに検知された前記色情報から、前記全黒の画像が表示されたときに検知された前記色情報を減じた後で、三刺激値に変換する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプロジェクター。
  4. 画像を投写面に投写するプロジェクターの制御方法であって、
    複数色の光を前記投写面に投写するステップと、
    前記複数色の色毎に、色検知部が前記投写面からの反射光の色を検知し、検知した結果を示す色情報を出力するステップと、
    前記複数色の色毎に前記色情報を三刺激値に変換するためのパラメーターを記憶する記憶部を参照して、前記色検知部から色毎に出力された前記色情報を、それぞれに対応する前記パラメーターを用いて三刺激値に変換するステップと、
    変換した前記三刺激値に基づいて、前記画像の色を補正するステップと
    を備えるプロジェクターの制御方法。
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