JP2017208882A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高効率で動作する電力変換装置を実現する。【解決手段】第1の電流(出力電流I1)を出力する第1の電力変換器(101)と、第1の電力変換器(101)に対して並列に接続され、第2の電流(出力電流I2)を出力する第2の電力変換器(102)と、第1の電流(I1)と第2の電流(I2)との配分を、負荷率(Q)に応じて予め定めた配分に近づくように制御する制御部(107,電圧制御部122、電流制御部124、記憶部126)と、を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
電力変換装置には、複数のインバータ回路を備えたものが知られている。その一例として、下記特許文献1の段落0018、0019には、「このとき、モーター10の回転数が低速の場合は、負荷が小さく、モーター10に流れる電流も小さい。この運転状態のときは、IGBT6a〜6fよりも飽和電圧の小さいMOSFET8a〜8fの方に多くの電流が流れ、スイッチング素子がIGBTのみで構成された場合よりも、スイッチング素子での発生損失が減少する。」、「一方、モーター10の回転数が高速の場合は、負荷が大きく、モーター10に流れる電流も大きい。この運転状態のときは、MOSFET8a〜8fよりも飽和電圧が小さいIGBT6a〜6fの方に多くの電流が流れ、スイッチング素子がMOSFETのみで構成された場合よりも、スイッチング素子での発生損失が減少する。」と記載されている。
特開2011−120330号公報
特許文献1の技術において、IGBT6a〜6fとMOSFET8a〜8fとの電流配分は、両者の物理的特性である飽和電圧に依存する。同文献によれば、発生損失が減少するということであるが、物理的特性に依存する以上、発生損失の低減効果には限界があり、高効率で動作させることは困難であった。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、高効率で動作できる電力変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の電力変換装置は、
第1の電流を出力する第1の電力変換器と、
前記第1の電力変換器に対して並列に接続され、第2の電流を出力する第2の電力変換器と、
前記第1の電流と前記第2の電流との配分を、負荷率に応じて予め定めた配分に近づくように制御する制御部と、
を有することを特徴とする。
本発明の電力変換装置によれば、高効率で動作できる。
本発明の一実施形態による電力変換装置のブロック図である。 電力変換器の回路図である。 他の電力変換器の回路図である。 各電力変換器の効率特性を示す図である。 負荷率に対する目標出力電流の特性図である。 変形例における目標出力電流の特性図である。 他の変形例における目標出力電流の特性図である。
[実施形態の構成]
<電力変換装置の電気的構成>
次に、本発明の一実施形態による電力変換装置100の構成を説明する。
図1は、本実施形態に係る電力変換装置100のブロック図である。電力変換装置100は、電力変換器101(第1の電力変換器)と、他の電力変換器102(第2の電力変換器)とを有する。電力変換器101は、入力端子109と出力端子108とを有し、電力変換器102は入力端子110と出力端子104とを有する。商用電力系統等の電源111は、入力端子105を介して、三相交流電力を電力変換装置100に供給する。供給された交流電力は、電力変換器101と電力変換器102とによって、他の三相交流電力に変換され負荷装置112にて消費される。
両電力変換器101,102の出力端子108,104に接続されたケーブル(符号なし)は、接続点118において結合されている。すなわち、電力変換器101,102は並列に接続されている。電力変換器101の出力電流をI1(第1の電流)とし、電力変換器102の出力電流をI2(第2の電流)とし、両者の合計出力電流をIout(=I1+I2)とする。合計出力電流Ioutは、出力端子103から出力される。また、出力端子103における電圧を出力電圧Vout、電力を合計出力電力Poutとする。
電流センサ152は出力電流I2を測定し、電流センサ154は合計出力電流Ioutを測定する。また、電圧センサ156は、出力電圧Voutを測定する。制御部107は、これらのパラメータI2,Iout,Voutに基づいて、両電力変換器101,102に対して、動作指令信号S1,S2をそれぞれ供給する。制御部107は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等、一般的なコンピュータとしてのハードウエアを備えており、ROMには、CPUによって実行される制御プログラムや、各種データ等が格納されている。図1において、制御部107の内部は、制御プログラム等によって実現される機能を、ブロックとして示している。
制御部107は、電圧制御部122と、電流制御部124と、記憶部126とを有している。電圧制御部122は、出力電圧Voutが所定の目標出力電圧Vsに近づくように、動作指令信号S1によって電力変換器101をフィードバック制御する。記憶部126は、制御部107の動作に必要な各種データを記憶する。特に、記憶部126は、電力変換装置100の負荷率Qに対する目標出力電流I2Sを規定するテーブルを記憶する。
ここで、負荷率Qとは、電力変換装置100の定格出力電力Poutmaxに対する実際の合計出力電力Poutの比である。また、目標出力電流I2Sとは、負荷率Qの関数であって、当該負荷率Qにおける電力変換器102の出力電流I2の目標値である。電流制御部124は、電力変換器102の出力電流I2が目標出力電流I2Sに近づくように、動作指令信号S2によって、電力変換器102をフィードバック制御する。なお、「定格出力電力」、「定格出力電流」の語句は、電力または電流がその値を超えて出力されないように、制御部107が制御する値を指す。
<電力変換器101>
図2は、本実施形態における電力変換器101の回路図である。
図2において電力変換器101は、入力された交流電力を同期整流する6個のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)201RU,201RD,201SU,201SD,201TU,201TD(以下、これらをIGBT201と総称する)を有している。また、各IGBT201には、還流用のダイオード202RU,202RD,202SU,202SD,202TU,202TD(以下、これらをダイオード202と総称する)がそれぞれ並列に接続されている。IGBT201のオン/オフ状態は、制御部107(図1参照)から供給される動作指令信号S1によって制御される。これによって、入力端子109から入力された交流電力が直流電力に変換され、コンデンサ203に電荷が蓄積される。
また、電力変換器101は、変換された直流電力を再び交流電力に変換する6個のIGBT204UU,204UD,204VU,204VD,204WU,204WD(以下、これらをIGBT204と総称する)を有している。また、各IGBT204には、還流用のダイオード205UU,205UD,205VU,205VD,205WU,205WD(以下、これらをダイオード205と総称する)がそれぞれ並列に接続されている。IGBT204のオン/オフ状態は、動作指令信号S1によって制御される。これによって、コンデンサ203から供給された直流電力がPWM(Pulse Width Modulation)制御によって交流電力に変換され、出力端子108から出力される。
ここで、IGBT201,204は、Si(シリコン)基盤上に形成されたものであり、Si−IGBTと呼ばれている。
<電力変換器102>
図3は、本実施形態における電力変換器102の回路図である。
図3において電力変換器102は、入力された交流電力を同期整流する6個のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)301RU,301RD,301SU,301SD,301TU,301TD(以下、これらをMOSFET301と総称する)を有している。また、各MOSFET301には、還流用のダイオード302RU,302RD,302SU,302SD,302TU,302TD(以下、これらをダイオード302と総称する)がそれぞれ並列に接続されている。MOSFET301のオン/オフ状態は、制御部107(図1参照)から供給される動作指令信号S2によって制御される。これによって、入力端子110から入力された交流電力が直流電力に変換され、コンデンサ303に電荷が蓄積される。
また、電力変換器102は、変換された直流電力を再び交流電力に変換する6個のMOSFET304UU,304UD,304VU,304VD,304WU,304WD(以下、これらをMOSFET304と総称する)を有している。また、各MOSFET304には、還流用のダイオード305UU,305UD,305VU,305VD,305WU,305WD(以下、これらをダイオード305と総称する)がそれぞれ並列に接続されている。MOSFET304のオン/オフ状態は、動作指令信号S2によって制御される。これによって、コンデンサ303から供給された直流電力がPWM制御によって交流電力に変換され、出力端子104から出力される。
ここで、MOSFET301,304は、SiC(シリコンカーバイド)基盤上に形成されたものであり、SiC−MOSFETと呼ばれている。
<電力変換器101,102の効率特性>
次に、電力変換器101,102の効率特性を図4に示す。
図4において、横軸は、電力変換器101の出力電力P1(第1の出力電力)および電力変換器102の出力電力P2(第2の出力電力)であり、縦軸は電力変換効率Lである。P1max(第1の定格出力電力)は電力変換器101の定格出力電力であり、P2max(第2の定格出力電力)は電力変換器102の定格出力電力である。P2maxは、例えばP1maxの5%〜30%程度にするとよい。また、L1は電力変換器101の出力電力に対する電力変換器101の効率特性であり、また、L2は電力変換器102の出力電力に対する電力変換器102の効率特性である。
Si−IGBTは、その物理的原理に基づき、電流が流れていない状態で生じる降下電圧が存在する。この降下電圧はビルトイン電圧と呼ばれる。このビルトイン電圧により、出力電力が小さい場合には内部抵抗が大きくなり、電力変換効率が低下する。一方、Si−IGBTは、通流電流が大きい場合には、電圧に対して指数関数的に通流電流が大きくなる特性を有し、内部抵抗が小さくなる。これにより、通流電流(または出力電力)が大きい場合に、電力変換効率は高くなる。従って、スイッチング素子として、Si−IGBTであるIGBT201,204を用いた電力変換器101は、図4の効率特性L1に示すように、出力電力が小さい場合には電力変換効率が低くなり、出力電力が大きい場合には電力変換効率が高くなる。
一方、SiC−MOSFETは、ビルトイン電圧を有さず、印加電圧に対して電流がほぼ線形になる特性を有する。この特性により、SiC−MOSFETは、Si−IGBTと比較すると、通流電流が小さい場合にも内部抵抗が小さく、電力変換効率を高めやすい特徴がある。従って、SiC−MOSFETであるMOSFET301,304を用いた電力変換器102は、図4の効率特性L2に示すように、出力電力が小さい段階から高い電力変換効率を実現できる。しかし、SiC−MOSFETは高価である。そこで、電力変換装置100としてのコストを抑制するため、電力変換器102の定格出力電力P2maxは、電力変換器101の定格出力電力P1maxよりも低くしている。
[実施形態の動作]
次に、本実施形態の動作を説明する。
図1において、電流センサ152,154および電圧センサ156は、パラメータI2,Iout,Voutを測定し、これらパラメータを制御部107に対して逐次供給する。
上述したように、制御部107内の電圧制御部122は、出力電圧Voutが所定の目標出力電圧Vsに近づくように、電力変換器101をフィードバック制御する。より具体的には、出力電圧Voutが目標出力電圧Vsよりも低ければ、電圧制御部122は、動作指令信号S1によってIGBT204(図2参照)のデューティ比を増加し、出力電圧Voutを上昇させる。一方、出力電圧Voutが目標出力電圧Vsよりも高ければ、電圧制御部122は、動作指令信号S1によってIGBT204のデューティ比を減少させ、出力電圧Voutを下降させる。
また、上述したように、電流制御部124は、電力変換器102の出力電流I2が目標出力電流I2Sに近づくように、電力変換器102をフィードバック制御する。より具体的には、電流制御部124は、まず、現時点の合計出力電流Ioutと出力電圧Voutとに基づいて、現時点の合計出力電力Pout(=Iout×Vout)を算出し、定格出力電力Poutmaxと合計出力電力Poutとの比である負荷率Qを算出する。
次に、電流制御部124は、現時点の負荷率Qに対応する目標出力電流I2Sを算出する。そして、出力電流I2が目標出力電流I2Sよりも小さければ、電流制御部124は、動作指令信号S2によってMOSFET304(図3参照)のデューティ比を増加し、出力電流I2を増加させる。一方、出力電流I2が目標出力電流I2Sよりも大きければ、電流制御部124は、動作指令信号S2によってMOSFET304のデューティ比を減少させ、出力電流I2を減少させる。
上述したように、記憶部126は、電力変換装置100の負荷率Qに対する目標出力電流I2Sを規定するテーブルを記憶している。このテーブルの内容、すなわち負荷率Qに対する目標出力電流I2Sの特性の一例を図5に示す。また、図5には、出力電流I1の目標値である目標出力電流I1Sの特性も示す。記憶部126は目標出力電流I1Sの特性自体は記憶していないが、電圧制御部122によって出力電圧Voutを目標出力電圧Vsに近づけ、電流制御部124によって出力電流I2を目標出力電流I2Sに近づけると、電力変換器101の出力電流I1は、これに追従して図示の目標出力電流I1Sに近づく。従って、記憶部126は、負荷率Qに応じた目標出力電流I1S,I2Sの配分を定めていることになる。
図5に示す目標出力電流I1S,I2Sの特性は、電力変換装置100の負荷率Qに対して、電力変換装置100の効率が最も高くなる特性にしておくことが望ましい。図5に示す例において、負荷率Qが0〜Q1[%]の範囲では、制御部107は、合計出力電流Ioutの全てを出力電流I2によって担うように電力変換器102を制御する。このため、出力電流I1は理想的には0になる。換言すると、制御部107は、負荷率がQ1以下になると、出力電流I2が出力電流I1よりも大きくなるように目標出力電流I2Sを設定することになる。
すなわち、この範囲においては、電力変換効率の低い電力変換器101ではほとんど電力変換が行われず、電力変換効率の高い電力変換器102で大部分の電力変換が行われるため、電力変換器102の効率特性L2が電力変換装置100全体の効率特性に反映され、負荷率が低い場合の効率を向上することができる。但し、この範囲内においても、制御部107によって電力変換器101は動作状態に設定されているため、電力変換器101と電力変換器102とが共に動作状態に設定されている。
また、負荷率QがQ1〜Q3の範囲では、制御部107は、負荷率Qが大きくなるほど合計出力電流Ioutに占める出力電流I2の割合が小さくなるように電力変換器102を制御する。この範囲では、出力電流I1,I2を共に0を超える値とし、両者によって合計出力電力Poutを実現する合計出力電流Ioutを出力する。そして、出力電流I1,I2は、負荷率Q2において一致している。Q1〜Q3の範囲では、負荷率Qが大きくなるほど目標出力電流I2Sが小さくされ、これに従って電力変換器102の出力電流I2も小さくなる。電圧制御部122は、出力電圧Voutが目標出力電圧Vsに近づくような制御を行っているため、出力電流I2が小さくなると、電力変換器101の出力電流I1は、これに追従して大きくなる。
また、負荷率がQ3〜100[%]の範囲では、制御部107は、出力電流I2がI2S=0に近づくように電力変換器102を制御する。従って、合計出力電流Ioutは、理想的には、全て出力電流I1によって担われることになる。すなわち、電力変換器101は、電圧制御部122によって、出力電圧Voutが目標出力電圧Vsに近づくように制御されているため、負荷率Qに比例して電力変換器101の出力電流I1が増減する。なお、負荷率Qが100[%]付近では、出力電流I2はほぼ0になるため、本実施形態における電力変換装置100の定格出力電力Poutmaxは、電力変換器101の定格出力電力P1maxに等しくなる。
換言すると、電力変換装置100の定格出力電流Ioutmaxは、電力変換器101の定格出力電流I1maxに等しい。また、電力変換器102の定格出力電流I2maxは、電力変換装置100の定格出力電流Ioutmaxよりも小さい。但し、出力電流I2がほぼ0にされたとしても、電力変換器102は動作状態に設定されている。すなわち、合計出力電力Poutが電力変換器102の定格出力電力P2maxよりも高い場合においても、制御部107は、電力変換器102を動作状態に設定している。
[実施形態の効果]
以上のように、本実施形態の電力変換装置(100)は、
第1の電流(I1)を出力する第1の電力変換器(101)と、
第1の電力変換器(101)に対して並列に接続され、第2の電流(I2)を出力する第2の電力変換器(102)と、
第1の電流(I1)と第2の電流(I2)との配分を、負荷率(Q)に応じて予め定めた配分に近づくように制御する制御部(107)と、を有する。
これにより、負荷率(Q)に応じて電流配分を制御することができ、高効率で電力変換装置(100)を動作させることができる。
また、第1の電力変換器(101)の第1の定格出力電力(P1max)は、第2の電力変換器(102)の第2の定格出力電力(P2max)より高く、
制御部(107)は、電力変換装置(100)から出力される合計出力電力(Pout)が第2の定格出力電力(P2max)よりも低い場合に、第1の電力変換器(101)と第2の電力変換器(102)とを共に動作状態に設定する。
これにより、負荷率(Q)が急激に上昇した場合においても、電力変換装置(100)は、瞬停を伴うことなく電力を供給し続けることができる。
また、制御部(107)は、合計出力電力(Pout)が第2の定格出力電力(P2max)よりも高い場合に、第2の電力変換器(102)を動作状態に設定する。
これにより、負荷率(Q)が急激に下がった場合においても、電力変換装置(100)は、高効率な動作を続行できる。
また、制御部(107)は、電力変換装置(100)の出力電圧(Vout)が所定の目標出力電圧(Vs)に近づくように、第1の電力変換器(101)を制御する電圧制御部(122)をさらに有する。
これにより、出力電圧(Vout)を安定させることができる。
また、制御部(107)は、第2の電流(I2)が、電力変換装置(100)から出力される電力(Pout)に対応する目標出力電流(I2S)に近づくように、第2の電力変換器(102)を制御する電流制御部(124)をさらに有する。
これにより、第2の電流(I2)を正確に制御することができる。
また、第1の電力変換器(101)の定格出力電流は、電力変換装置(100)の定格出力電流に等しい。
これにより、第2の電力変換器(102)を随時オフ状態にすることができる。
また、第2の電力変換器(102)の定格出力電流は、電力変換装置の定格出力電流よりも小さい。
これにより、第2の電力変換器(102)を構成する素子が高価である場合にコストアップを抑制することができる。
また、制御部(107)は、負荷率(Q)が第1の所定値(Q1)以下になると、第2の電流(I2)が第1の電流(I1)よりも大きくなるように目標出力電流(I2S)を設定する。
これにより、低負荷時に第2の電力変換器(102)の効率特性がより反映されるようになる。
また、制御部(107)は、負荷率(Q)が第1の所定値(Q1)よりも大きい第2の所定値(Q3)を超えると、目標出力電流(I2S)を0に設定する。
これにより、高負荷時に第1の電力変換器(101)の効率特性がより反映されるようになる。
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(電流制御の一時停止)
上記実施形態においては、電圧制御部122(図1参照)による電圧制御と、電流制御部124による電流制御とを同時に実行していた。しかし、電力変換装置100の負荷率Qが大きく増減した場合(例えば、所定の閾値を超えて増減した場合)は、電流制御部124による電流制御を一時的に(例えば1μs〜10秒程度の期間)停止してもよい。負荷率Qが大きく増減すると、電力変換の負担が電力変換器102から電力変換器101に、あるいは電力変換器101から電力変換器102に遷移することがある。その場合には、電圧制御のみによって出力電圧Voutが安定的に出力できるようにし、その後に電流制御を再開することが望ましい場合もあるためである。
(入出力される電力の種類)
上記実施形態において、電力変換器101,102は、三相交流電力を入力し、三相交流電力を出力するものであった。しかし、入力される電力は単相交流電力であってもよく、直流電力であってもよい。同様に出力される電力も、単相交流電力であってもよく、直流電力であってもよい。
(制御部107)
上記実施形態において、制御部107は、CPU等を用いたたソフトウエア的な処理によって電圧制御部122、電流制御部124、記憶部126等の機能を実現したが、これらの機能の一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途向けIC)、あるいはFPGA(field-programmable gate array)等を用いたハードウエア的な処理に置き換えてもよい。また、デジタル回路を用いず、アナログ回路のみによって電圧制御部122、電流制御部124、記憶部126等の機能を実現してもよい。
(半導体素子の種類)
上記実施形態においては、半導体素子として、電力変換器101にはSi−IGBTを適用し、電力変換器102にはSiC−MOSFETを適用したが、適用する半導体素子の種類はこれらに限定されるものではなく、用途に応じて種々の半導体素子を適用してもよい。すなわち半導体素子の主材料はSiまたはSiC以外のものであってもよく、素子型はIGBTまたはMOSFET以外のものであってもよい。
しかし、電力変換器101に適用される半導体素子としては、安価で定格出力電流が大きく、電流が大きい場合の電力変換効率が高いものが望ましく、例えば、Si−SJMOSFET(Super Junction Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)やGaN−MOSFET(Gallium Nitride Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等が考えられる。また、電力変換器102に適用される半導体素子としては、電流が小さい場合の電力変換効率が高いものが望ましく、例えば、定格出力電流が小さい代わりに効率の高いSi−IGBTであってもよい。
(ダイオードの種類)
上記実施形態の電力変換器101,102で用いられる還流用のダイオード202,205,302,305は、その主原料や素子型として種々のものを用いることができるが、安価で高効率な素子であることが望ましい。例えば、Si−PND(PN Diode)やSiC−MOSFETが備えるボディーダイオード、SiC−SBD(Schottky Barrier Diode)等を用いるとよい。
(フィルタ回路の追加)
上記実施形態の電力変換装置100の入力端子105または出力端子103に、必要に応じて、リアクトルやコンデンサ等を用いたフィルタ回路を設けてもよい。フィルタ回路を設けることにより、IGBT201,204やMOSFET301,304等で生じるスイッチングノイズを除去でき、各部の絶縁軽減でき、過電流の発生も防止することができる。
(リアクトルの追加)
上記実施形態において、制御部107は、電力変換器101に対して電圧制御を行い、電力変換器102に対して電流制御を行っている。このため、電力変換器102から出力した出力電流I2の一部が電力変換器101に逆流することもある。逆流を防止するためには、電力変換器101,102の入力端子109,110の前段または出力端子108,104の後段に、必要に応じてリアクトルを挿入してもよい。
(電力変換器の数量)
上記実施形態においては、電力変換器101,102を各一台設けたが、所望の効率特性および定格出力電流に応じて、電力変換器101または102の数量を二以上にしてもよい。その場合に、電力変換器101の数量と電力変換器102の数量とが異なってもよい。
(目標出力電流特性の変形1)
上述したように、電力変換器101,102に適用される半導体素子は、Si−IGBT、SiC−MOSFET以外にも種々のものが考えられる。半導体素子を変更すると、負荷率Qに対して最も効率が高くなる出力電流I1,I2の配分も変わるため、図5に示した目標出力電流I1S,I2Sの特性も、適用される半導体素子に応じたものに変更することが望ましい。変更した目標出力電流特性の一例を図6に示す。
図6において、負荷率Qが0〜Q1[%]の範囲では、図5の特性と同様に、合計出力電流Ioutの全てを出力電流I2が担うように目標出力電流I2Sが定められている。しかし、負荷率QがQ1を超えると、目標出力電流I2Sは、電力変換器102の定格出力電流に維持される。これに追従して、目標出力電流I1Sは、負荷率QがQ1以上の領域では、直線的に上昇する。換言すると、制御部107は、全ての出力域において、目標出力電流I2Sを、0よりも大きく電力変換器102の定格出力電流I2max以下である値に設定することになる。
全ての出力域において電力変換器101の効率よりも電力変換器102の効率が高い場合には、図6に示すような特性が最適になる場合もある。また、図6の例においては、上述した実施形態のもの(図5)と比較して、電力変換装置100の定格電力を大きくすることができる。すなわち、定格出力電力Poutmaxを、電力変換器101の定格出力電力P1maxと電力変換器102の定格出力電力P2maxとの合計に等しくすることができる。
(目標出力電流特性の変形2)
また、図5および図6に示した目標出力電流特性は、電力変換装置100全体として高い効率が得られるように定めたものであったが、効率を多少犠牲にしても、電圧制御の安定性を確保するように目標出力電流特性を定めてもよい。その一例となる目標出力電流特性を図7に示す。
図7において、負荷率Qが0〜Q20[%]の区間では、目標出力電流I1S,I2Sがほぼ同一の値になっている。また、負荷率がQ20〜Q21の範囲では、負荷率Qの増加とともに目標出力電流I2Sが減少し、それを補うように目標出力電流I1Sが急激に上昇している。そして、負荷率がQ21を超える範囲では、目標出力電流I1Sが負荷率Qに比例して上昇している。すなわち、電力変換器101は、負荷率Qにかかわらず、0を超える出力電流I1を出力することになる。これにより、電力変換器101の出力電流I1を0にする場合と比較して、電圧制御部122による電圧制御の応答性を向上することができる。
100 電力変換装置
101 電力変換器(第1の電力変換器)
102 電力変換器(第2の電力変換器)
107 制御部
122 電圧制御部
124 電流制御部
126 記憶部
I1S,I2S 目標出力電流
I1 出力電流(第1の電流)
I2 出力電流(第2の電流)
Iout 合計出力電流
P1 出力電力(第1の出力電力)
P2 出力電力(第2の出力電力)
P1max 定格出力電力(第1の定格出力電力)
P2max 定格出力電力(第2の定格出力電力)
Poutmax 定格出力電力
Pout 合計出力電力
Q1 第1の所定値
Q3 第2の所定値
Q 負荷率
S1,S2 動作指令信号
Vout 出力電圧
Vs 目標出力電圧

Claims (10)

  1. 第1の電流を出力する第1の電力変換器と、
    前記第1の電力変換器に対して並列に接続され、第2の電流を出力する第2の電力変換器と、
    前記第1の電流と前記第2の電流との配分を、負荷率に応じて予め定めた配分に近づくように制御する制御部と、
    を有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第1の電力変換器の第1の定格出力電力は、前記第2の電力変換器の第2の定格出力電力より高く、
    前記制御部は、前記電力変換装置から出力される合計出力電力が前記第2の定格出力電力よりも低い場合に、前記第1の電力変換器と前記第2の電力変換器とを共に動作状態に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御部は、前記合計出力電力が前記第2の定格出力電力よりも高い場合に、前記第2の電力変換器を動作状態に設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御部は、前記電力変換装置の出力電圧が所定の目標出力電圧に近づくように、前記第1の電力変換器を制御する電圧制御部
    をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、前記第2の電流が、前記電力変換装置から出力される電力に対応する目標出力電流に近づくように、前記第2の電力変換器を制御する電流制御部
    をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記第1の電力変換器の定格出力電流は、前記電力変換装置の定格出力電流に等しい
    ことを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記第2の電力変換器の定格出力電流は、前記電力変換装置の定格出力電流よりも小さい
    ことを特徴とする請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 前記制御部は、前記負荷率が第1の所定値以下になると、前記第2の電流が前記第1の電流よりも大きくなるように前記目標出力電流を設定する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 前記制御部は、前記負荷率が前記第1の所定値よりも大きい第2の所定値を超えると、前記目標出力電流を0に設定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の電力変換装置。
  10. 前記制御部は、前記負荷率が前記第1の所定値を超えると、前記目標出力電流を、0よりも大きく前記第2の電力変換器の定格出力電流以下である値に設定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の電力変換装置。
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