JP2017208369A - 回路基板、回路基板の製造方法及び電子装置 - Google Patents

回路基板、回路基板の製造方法及び電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回路基板に内蔵されるキャパシタの誘電体層の応力、それによる破壊を抑える。【解決手段】回路基板1は、絶縁層10、及び絶縁層10内に設けられたキャパシタ20を含む。キャパシタ20は、誘電体層21、電極層22及び電極層23を有する。例えば、誘電体層21の一方の面に設けられた電極層22の開口部22aのエッジ22aaに、絶縁層10よりも弾性率が高く、且つ絶縁層10よりも熱膨張率が低い材料30を設ける。加熱及び冷却に伴う絶縁層10の膨張及び収縮の際に開口部22aの誘電体層21に生じる応力を材料30で緩和し、誘電体層21の破壊を抑える。【選択図】図1

Description

本発明は、回路基板、回路基板の製造方法及び電子装置に関する。
回路基板にキャパシタ(コンデンサ)を内蔵する技術が知られている。キャパシタは、所定材料を用いた誘電体層を一対の電極層で挟んだ構造とされる。
キャパシタを内蔵する回路基板に関し、キャパシタの電極層に開口部を設け、その開口部の内側を貫通するように設けた導体ビアによって、回路基板内部の所定の層間を電気的に接続する技術が知られている。
特開2006−210776号公報 特開2015−18988号公報
キャパシタの電極層に、導体ビアを貫通させる開口部を設けると、その開口部では、キャパシタの誘電体層と、回路基板の絶縁層の材料とが接触するようになる。電極層の開口部で絶縁層と接触する誘電体層には、回路基板の加熱及び冷却に伴う絶縁層の膨張及び収縮による応力が生じ易く、開口部の縁付近では応力集中が生じ易い。キャパシタの誘電体層には、そのような応力に起因して破壊が生じる恐れがある。
キャパシタの誘電体層の破壊は、キャパシタを内蔵する回路基板の性能及び信頼性を低下させる可能性がある。
本発明の一観点によれば、絶縁層と、前記絶縁層内に設けられた誘電体層と、前記絶縁層内の前記誘電体層の第1面に設けられ、第1開口部を有する第1電極層と、前記絶縁層内の前記第1開口部の縁に設けられ、前記絶縁層よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い第1材料とを含む回路基板が提供される。
また、本発明の一観点によれば、上記のような回路基板の製造方法、及び上記のような回路基板を備える電子装置が提供される。
開示の技術によれば、電極層開口部の誘電体層に生じる応力、それに起因した誘電体層の破壊が抑えられ、性能及び信頼性に優れる回路基板が実現される。また、そのような回路基板を備えた、性能及び信頼性に優れる電子装置が実現される。
第1の実施の形態に係る回路基板の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る回路基板の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る回路基板のキャパシタの電極層及び導体ビアの一例を示す図である。 比較例に係る回路基板を示す図である。 回路基板のモデルを示す図である。 熱応力シミュレーションの結果を示す図(その1)である。 上下層の材料の重複と誘電体層の応力との関係を示す図である。 第3の実施の形態に係る回路基板の一例を示す図である。 熱応力シミュレーションの結果を示す図(その2)である。 第4の実施の形態に係る回路基板の一例を示す図である。 第5の実施の形態に係る回路基板の形成方法の一例を示す図(その1)である。 第5の実施の形態に係る回路基板の形成方法の一例を示す図(その2)である。 第5の実施の形態に係る回路基板の形成方法の一例を示す図(その3)である。 第5の実施の形態に係る回路基板の形成方法の一例を示す図(その4)である。 第5の実施の形態に係る回路基板の形成方法の一例を示す図(その5)である。 第5の実施の形態に係る回路基板の形成方法の一例を示す図(その6)である。 第5の実施の形態に係る回路基板の形成方法の一例を示す図(その7)である。 第5の実施の形態に係る回路基板の形成方法の一例を示す図(その8)である。 第5の実施の形態に係る回路基板の形成方法の一例を示す図(その9)である。 第6の実施の形態に係る電子装置の一例を示す図である。 第7の実施の形態に係る電子機器の一例を示す図である。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1は第1の実施の形態に係る回路基板の一例を示す図である。図1(A)及び図1(B)にはそれぞれ、第1の実施の形態に係る回路基板の一例の要部断面を模式的に図示している。
図1(A)及び図1(B)に示す回路基板1は、絶縁層10、及び絶縁層10内に設けられたキャパシタ20を含む。
ここで、キャパシタ20は、回路基板1の絶縁層10内において、誘電体層21が、図1(A)に示すような上層側の電極層22と、図1(B)に示すような下層側の電極層23とで挟まれた構造とされる。電極層22及び電極層23にはそれぞれ、回路基板1内の層間接続用導体ビア(図示せず)の配置領域を含む領域に、開口部22a及び開口部23aが設けられる。図1(A)は、下層側の電極層23の開口部23aと対応する領域に位置する、上層側の電極層22の開口部22aとその周辺部の断面を、模式的に図示したものである。図1(B)は、上層側の電極層22の開口部22aと対応する領域に位置する、下層側の電極層23の開口部23aとその周辺部の断面を、模式的に図示したものである。
回路基板1の絶縁層10には、各種絶縁材料、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂等の樹脂材料が用いられる。このような絶縁層10内に、誘電体層21、電極層22及び電極層23を含むキャパシタ20が設けられる。
キャパシタ20の誘電体層21には、各種誘電体材料、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO3;BTO)、BTOにストロンチウム(Sr)を添加したチタン酸バリウムストロンチウム(BaxSr1-xTiO3;BSTO)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3;STO)、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3;PZT)、ランタン(La)を添加したPZT(PLZT)等の比較的高誘電率のセラミック材料が用いられる。
キャパシタ20の電極層22及び電極層23には、各種導体材料、例えば、ニッケル(Ni)、銅(Cu)等の金属材料が用いられる。電極層22と電極層23には、互いに同種の導体材料が用いられてもよいし、互いに異種の導体材料が用いられてもよい。
回路基板1は、例えば図1(A)に示すように、電極層22の開口部22aのエッジ22aa(縁)に設けられた、絶縁層10とは異なる材料30を含む。材料30には、絶縁層10よりも弾性率が高く且つ絶縁層10よりも熱膨張率が低い材料が用いられる。材料30は、例えば、電極層22の開口部22aのエッジ22aaから内側に延在し、内側に向かって厚みが薄くなる、所謂フィレット形状を有する。
回路基板1は、例えば図1(B)に示すように、電極層23の開口部23aのエッジ23aa(縁)に設けられた、絶縁層10とは異なる材料40を含む。材料40には、絶縁層10よりも弾性率が高く且つ絶縁層10よりも熱膨張率が低い材料が用いられる。材料40は、例えば、電極層23の開口部23aのエッジ23aaから内側に延在し、内側に向かって厚みが薄くなる、所謂フィレット形状を有する。
回路基板1は、電極層22の開口部22aのエッジ22aaに材料30を含むか、又は電極層23の開口部23aのエッジ23aaに材料40を含む構成とすることができる。或いは、回路基板1は、電極層22の開口部22aのエッジ22aaに材料30を含み、且つ電極層23の開口部23aのエッジ23aaに材料40を含む構成とすることができる。
層間接続用導体ビア(図示せず)の配置のため、電極層22に開口部22aを設けると、開口部22aの誘電体層21に、絶縁層10が接触するようになる。図1(A)に示すように、電極層22に、電極層23の開口部23aと一部が対向(重複)する開口部22aを設けると、誘電体層21の上下両面が絶縁層10と接触するようになる。電極層22に開口部22aを設けた場合、そのエッジ22aaに上記材料30を設けていないと、開口部22aにおいて誘電体層21と接触する絶縁層10の、加熱及び冷却に伴う膨張及び収縮により、開口部22aの誘電体層21に比較的大きな応力が生じる。更に、開口部22aのエッジ22aa付近の誘電体層21には、応力の集中が生じ易い。開口部22aの誘電体層21に生じる比較的大きな応力、エッジ22aa付近の誘電体層21に生じる応力集中は、誘電体層21の破壊を招く恐れがあり、誘電体層21の破壊により、回路基板1の性能及び信頼性を低下させる恐れがある。
このような点に鑑み、回路基板1では、図1(A)に示すように、電極層22の開口部22aのエッジ22aaに、上記のような、絶縁層10よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い材料30を設ける。絶縁層10に膨張及び収縮が生じ得る加熱及び冷却が行われる際も、絶縁層10よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い材料30がエッジ22aaに存在することで、誘電体層21に加わる力が緩和される。これにより、開口部22aの誘電体層21の応力、エッジ22aa付近の誘電体層21の応力集中が抑えられる。材料30によって誘電体層21の応力が抑えられることで、誘電体層21の破壊、それによる回路基板1の性能及び信頼性の低下が抑えられる。
もう一方の電極層23の開口部23aについても、そのエッジ23aaに上記材料40を設けることで、同様の効果が得られる。即ち、電極層23に開口部23aを設けると、開口部23aの誘電体層21に、絶縁層10が接触するようになる。図1(B)に示すように、電極層23に、電極層22の開口部22aと一部が対向(重複)する開口部23aを設けると、誘電体層21の上下両面が絶縁層10と接触するようになる。電極層23に開口部23aを設けた場合、そのエッジ23aaに上記材料40を設けていないと、開口部23aにおいて誘電体層21と接触する絶縁層10の、加熱及び冷却に伴う膨張及び収縮により、開口部23aの誘電体層21に比較的大きな応力が生じる。更に、開口部23aのエッジ23aa付近の誘電体層21には、応力の集中が生じ易い。開口部23aの誘電体層21に生じる比較的大きな応力、エッジ23aa付近の誘電体層21に生じる応力集中は、誘電体層21の破壊、それによる回路基板1の性能及び信頼性を低下させる恐れがある。
このような点に鑑み、回路基板1では、図1(B)に示すように、電極層23の開口部23aのエッジ23aaに、上記のような、絶縁層10よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い材料40を設ける。絶縁層10に膨張及び収縮が生じ得る加熱及び冷却が行われる際も、エッジ23aaに存在する材料40により、誘電体層21に加わる力が緩和される。これにより、開口部23aの誘電体層21の応力、エッジ23aa付近の誘電体層21の応力集中が抑えられる。誘電体層21の応力が材料40によって抑えられることで、誘電体層21の破壊、それによる回路基板1の性能及び信頼性の低下が抑えられる。
上記のような材料30には、電極層22の開口部22aのエッジ22aaに設けることができるものであって、回路基板1に用いられる絶縁層10よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低くなるものであれば、各種材料を用いることができる。同様に、上記のような材料40には、電極層23の開口部23aのエッジ23aaに設けることができるものであって、回路基板1に用いられる絶縁層10よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低くなるものであれば、各種材料を用いることができる。
例えば、材料30及び材料40には、エポキシ樹脂系アンダーフィル材等の樹脂材料が用いられる。材料30及び材料40に用いられる樹脂材料には、フィラーが含有されてもよい。フィラーは、無機系でもよいし、有機系でもよい。樹脂材料の組成、樹脂材料に含有されるフィラーの材質、形状、サイズ、含有量等によって、材料30及び材料40の弾性率及び熱膨張率が調整可能である。
材料30及び材料40は、絶縁性を有していてもよいし、導電性を有していてもよい。材料30及び材料40には、例えば、絶縁性樹脂、若しくは絶縁性樹脂に絶縁性又は導電性のフィラーを含有させたもの、又は、導電性樹脂、若しくは導電性樹脂に絶縁性又は導電性のフィラーを含有させたものを用いることができる。
材料30及び材料40には、開口部22aのエッジ22aa及び開口部23aのエッジ23aaに設けることができるものであって、絶縁層10よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低くなるものであれば、樹脂材料のほか、無機系材料が用いられてもよい。例えば、酸化シリコン(SiO2)、インバー(Fe−Ni合金)、コバール(Fe−Ni−Co合金)等が、材料30及び材料40に用いられてもよい。
また、材料30は、開口部22aの誘電体層21に生じる応力を抑えることができれば、開口部22aのエッジ22aaの全体に設けられてもよいし、開口部22aのエッジ22aaの一部に設けられてもよい。同様に、材料40は、開口部23aの誘電体層21に生じる応力を抑えることができれば、開口部23aのエッジ23aaの全体に設けられてもよいし、開口部23aのエッジ23aaの一部に設けられてもよい。
材料30及び材料40は、互いに同種のものが用いられてもよいし、互いに異種のものが用いられてもよい。
材料30及び材料40の弾性率は、絶縁層10の弾性率の2倍以上であることが好ましく、材料30及び材料40の熱膨張率は、絶縁層10の熱膨張率の2分の1以下であることが好ましい。このような材料30及び材料40を用いると、絶縁層10の膨張及び収縮により誘電体層21に加わる力の緩和効果、誘電体層21に生じる応力の抑制効果を高めることができる。
回路基板1によれば、エッジ22aaに材料30を設ける、若しくはエッジ23aaに材料40を設ける、又はエッジ22aaに材料30を設け且つエッジ23aaに材料40を設けることで、熱処理に起因して生じる応力による誘電体層21の破壊が抑えられる。これにより、性能及び信頼性に優れる回路基板1が実現される。
尚、材料30は、図1(A)の例に限らず、電極層23(その開口部23a以外の部分)上の開口部22aのエッジ22aaに設けられてもよい。このような電極層23(開口部23a以外)上の開口部22aの誘電体層21にも、上に電極層22が存在する場合に比べると、その応力が大きくなる可能性があり、エッジ22aa付近に応力集中が生じる可能性がある。電極層23(開口部23a以外)上の開口部22aのエッジ22aaに材料30を設けると、そのような誘電体層21の応力やエッジ22aa付近の応力集中を抑えることが可能になる。
同様に、材料40は、図1(B)の例に限らず、電極層22(その開口部22a以外の部分)下の開口部23aのエッジ23aaに設けられてもよい。このような電極層22(開口部22a以外)下の開口部23aの誘電体層21にも、下に電極層23が存在する場合に比べると、その応力が大きくなる可能性があり、エッジ23aa付近に応力集中が生じる可能性がある。電極層22(開口部22a以外)下の開口部23aのエッジ22aaに材料40を設けると、そのような誘電体層21の応力やエッジ23aa付近の応力集中を抑えることが可能になる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図2は第2の実施の形態に係る回路基板の一例を示す図である。図2には、第2の実施の形態に係る回路基板の一例の要部断面を模式的に図示している。
図2に示す回路基板1Aは、絶縁層10、及び絶縁層10内に設けられたキャパシタ20、並びに絶縁層10内に設けられてキャパシタ20を貫通する導体ビア50及び導体ビア60を含む。
絶縁層10は、下層側の絶縁層11、及び上層側の絶縁層12を含む。絶縁層11と絶縁層12との間に、キャパシタ20が設けられる。キャパシタ20は、誘電体層21と、その誘電体層21を挟む電極層22及び電極層23とを含む。
キャパシタ20の上層側の電極層22は、一方の導体ビア50と接続される。電極層22は、他方の導体ビア60がキャパシタ20を貫通する位置に、開口部22aを有する。電極層22の開口部22aを貫通する導体ビア60は、電極層22とは接続されない。
キャパシタ20の下層側の電極層23は、一方の導体ビア60と接続される。電極層23は、他方の導体ビア50がキャパシタ20を貫通する位置に、開口部23aを有する。電極層23の開口部23aを貫通する導体ビア50は、電極層23とは接続されない。
キャパシタ20を貫通する導体ビア50及び導体ビア60は、一方がグランド(GND)電位とされ、他方が電源電位とされる。
ここで、第2の実施の形態に係る回路基板のキャパシタの電極層及び導体ビアの一例を図3に示す。図3(A)には、キャパシタの電極層群とそれらを貫通する導体ビア群の要部平面レイアウトを模式的に図示している。図3(A)では、キャパシタの誘電体層(及び後述する電極層開口部エッジの材料)は図示を省略している。図3(B)及び図3(C)にはそれぞれ、図3(A)に示すキャパシタの各電極層とそれを貫通する導体ビア群の要部平面レイアウトを模式的に図示している。
尚、上記図2は、図3(A)のL1−L1線の位置に相当する回路基板断面を表したものである。
図3(A)〜図3(C)及び上記図2に示すように、上層側の電極層22は、開口部22aを有し、下層側の電極層23は、開口部23aを有する。電極層22の開口部22aと、電極層23の開口部23aとは、上下層で(平面視で)互いの一部が重複するように設けられる。一方の導体ビア60は、上層側の電極層22の、その開口部22aのエッジ22aaよりも内側の位置を、電極層22と接触せずに貫通し、下層側の電極層23を、それに接触して貫通する。他方の導体ビア50は、上層側の電極層22を、それに接触して貫通し、下層側の電極層23の、その開口部23aのエッジ23aaよりも内側の位置を、電極層23と接触せずに貫通する。
第2の実施の形態に係る回路基板1Aの絶縁層10(絶縁層11及び絶縁層12)、並びにキャパシタ20の誘電体層21、電極層22及び電極層23には、上記第1の実施の形態で述べたような材料が用いられる。回路基板1Aの導体ビア50及び導体ビア60には、各種導体材料、例えばCu等の金属材料が用いられる。
図2に示すように、回路基板1Aは、電極層22の開口部22aのエッジ22aaに設けられた所定の材料30を含み、電極層23の開口部23aのエッジ23aaに設けられた所定の材料40を含む。材料30及び材料40には、上記第1の実施の形態で述べたような材料、即ち、絶縁層10(絶縁層11及び絶縁層12)よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い材料が用いられる。
材料30は、電極層22の開口部22aの、少なくとも電極層23の開口部23aと重複する部位のエッジ22aaに、設けられる。尚、材料30は、電極層22の開口部22aの、そのエッジ22aaの全体に設けられてもよい。材料30は、例えば、エッジ22aaから内側に延在するフィレット形状を有する。
材料40は、電極層23の開口部23aの、少なくとも電極層22の開口部22aと重複する部位のエッジ23aaに、設けられる。尚、材料40は、電極層23の開口部23aの、そのエッジ23aaの全体に設けられてもよい。材料40は、例えば、エッジ23aaから内側に延在するフィレット形状を有する。
図2には一例として、フィレット形状の材料30の先端部31と、フィレット形状の材料40の先端部41とが、上下層で重複する位置関係となるように、材料30及び材料40を設けた場合を図示している。
回路基板1Aでは、電極層22の開口部22aのエッジ22aaに材料30が設けられ、電極層23の開口部23aのエッジ23aaに材料40が設けられることで、絶縁層10の膨張及び収縮による誘電体層21の応力が抑えられる。
ここで比較のため、上記のような材料30及び材料40を設けない回路基板について、図4を参照して述べる。
図4は比較例に係る回路基板を示す図である。
図4に示す回路基板1Aaは、電極層22の開口部22aのエッジ22aa、及び電極層23の開口部23aのエッジ23aaに、それぞれ上記のような材料30及び材料40が設けられていない点で、図2に示した回路基板1Aと相違する。
回路基板1Aaに、異なる電位とされる導体ビア50及び導体ビア60を設ける場合、電極層22及び電極層23にはそれぞれ、開口部22a及び開口部23aが設けられる。開口部22a及び開口部23aが設けられると、開口部22aの誘電体層21が絶縁層10(絶縁層11)と接触し、開口部23aの誘電体層21が絶縁層10(絶縁層12)と接触する。開口部22a及び開口部23aの、互いの一部が上下層で重複する部位3では、誘電体層21の上面及び下面の両方に、絶縁層10が接触する。
回路基板1Aaにおいて、誘電体層21と絶縁層10とが接触する部位3では、回路基板1Aaの加熱及び冷却に伴う絶縁層10の膨張及び収縮により、誘電体層21の面内応力が増大する傾向がある。
回路基板1Aaに導体ビア60を設ける場合には、導体ビア60と上層側の電極層22とを接触させないために、導体ビア60から一定のクリアランスが確保されて、電極層22に開口部22aが設けられる。同様に、回路基板1Aaに導体ビア50を設ける場合には、導体ビア50と下層側の電極層23とを接触させないために、導体ビア50から一定のクリアランスが確保されて、電極層23に開口部23aが設けられる。回路基板1Aaにおいて、導体ビア50及び導体ビア60が比較的密集して配置される領域では、このように上下層の開口部22a及び開口部23aが部分的に重複し、誘電体層21の上下面が絶縁層10と接触する部位3が生じ易い。
回路基板1Aaにおいて、開口部22a及び開口部23aの誘電体層21の上下面に絶縁層10が接触する部位3では、絶縁層10の膨張及び収縮による応力が比較的大きくなる。更に、開口部22aのエッジ22aa付近、及び開口部23aのエッジ23aa付近の誘電体層21には、応力集中が生じ易い。その結果、誘電体層21が歪み、破壊される可能性が高まる。
これに対し、上記図2に示したような回路基板1Aでは、開口部22aのエッジ22aaに材料30が設けられ、開口部23aのエッジ23aaに材料40が設けられる。材料30及び材料40には、絶縁層10よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い材料が用いられる。これにより、回路基板1Aでは、絶縁層10の膨張及び収縮の際、開口部22a及び開口部23aの誘電体層21に加わる力が緩和され、誘電体層21の応力、エッジ22aa付近及びエッジ23aa付近の誘電体層21の応力集中が抑えられる。
エッジ22aa及びエッジ23aaにそれぞれ材料30及び材料40を設ける回路基板1Aによれば、絶縁層10の膨張及び収縮に起因した誘電体層21の応力を抑えることが可能になる。
回路基板1Aにおける、材料30及び材料40による誘電体層21の応力の抑制について、更に説明する。
図5は回路基板のモデルを示す図、図6は熱応力シミュレーションの結果を示す図である。図5(A)は上下電極層の開口部のエッジに所定の材料を設けない回路基板のモデルを示す図、図5(B)〜図5(D)はいずれも上下電極層の開口部のエッジに所定の材料を設けた回路基板のモデルを示す図である。図5(B)〜図5(D)のうち、図5(B)は上下エッジの材料同士が重複しない位置関係にあるモデル、図5(C)は上下エッジの材料の先端位置が一致するモデル、図5(D)は上下エッジの材料の先端部同士が重複する位置関係にあるモデルを示す図である。図6(A)〜図6(D)はそれぞれ、図5(A)〜図5(D)のようなモデルを用いた、所定の熱処理条件での熱応力シミュレーションの結果を示す図である。
図5(A)のような、エッジ22aa及びエッジ23aaに材料30及び材料40を設けないモデル2A(上記回路基板1Aaに相当)では、図6(A)のように、開口部22aと開口部23aとが重複する部位3の誘電体層21に比較的大きな応力が生じる。
図5(B)のような、エッジ22aaの材料30とエッジ23aaの材料40とが上下層で重複しないモデル2Bでは、図6(B)のように、開口部22aと開口部23aとが重複する部位3の誘電体層21の応力が、モデル2Aに比べて抑えられる。
図5(C)のような、エッジ22aaの材料30の先端32とエッジ23aaの材料40の先端42とが上下層で一致するモデル2Cでは、図6(C)のように、開口部22aと開口部23aとが重複する部位3の誘電体層21の応力が、モデル2Bに比べて抑えられる。
図5(D)のような、エッジ22aaの材料30の先端部31とエッジ23aaの材料40の先端部41とが上下層で重複するモデル2Dでは、図6(D)のように、開口部22aと開口部23aとが重複する部位3の誘電体層21の応力が、モデル2Cに比べて抑えられる。
図7は上下層の材料の重複と誘電体層の応力との関係を示す図である。
図7の横軸は、上記図5(B)〜図5(D)に示した、エッジ22aaとエッジ23aaの間の領域Qに対する、材料30の先端32と材料40の先端42との間の領域Pの比P/Q[−]を表す。図7の縦軸は、所定の熱処理条件での誘電体層21内の最大応力[MPa]を表す。
P/Q<0(P<0)は、上記図5(B)に示すような、材料30及び材料40が上下層で重複しない場合に相当する。P/Q=0(P=0)は、上記図5(C)に示すような、材料30及び材料40の互いの先端32及び先端42が上下層で一致する場合に相当する。P/Q>0(P>0)は、上記図5(D)に示すような、材料30及び材料40の互いの先端部31及び先端部41が上下層で重複する場合に相当する。
図7より、P/Q<0の範囲では、材料30のエッジ22aaからの延在量、及び材料40のエッジ23aaからの延在量の増加に伴い、概ね誘電体層21の最大応力が減少する傾向が見られ、P/Q=−0.1で誘電体層21の最大応力が増加する。先端32及び先端42が上下層で一致する(P/Q=0)直前のP/Q=−0.1では、上下層の先端32と先端42との間の比較的狭い領域で絶縁層10と接触する誘電体層21に、却って応力が集中してしまい、その最大応力が増加するものと考えられる。
一方、P/Q>0の範囲では、誘電体層21の最大応力が、低い値で安定するようになる。材料30と材料40とを上下層で重複させると、絶縁層10の膨張及び収縮の際に加わる力の緩和効果を高め、誘電体層21に生じる応力を効果的に抑えることができる。材料30と材料40とを上下層で僅かでも重複させる、例えばP/Q>0.1となるような重複量とすると、誘電体層21の、高い応力抑制効果が得られる。
材料30及び材料40を設ける回路基板1Aでは、上下層での材料30と材料40との位置関係、重複量を調整することで、絶縁層10の膨張及び収縮に起因した誘電体層21の応力抑制が可能になる。材料30及び材料40を設け、誘電体層21の応力を抑えることで、応力による誘電体層21の破壊を抑え、性能及び信頼性に優れる回路基板1Aを実現することが可能になる。
次に、第3の実施の形態について説明する。
図8は第3の実施の形態に係る回路基板の一例を示す図である。図8には、第3の実施の形態に係る回路基板の一例の要部断面を模式的に図示している。
図8に示す回路基板1Bは、電極層22及びその開口部22aの誘電体層21の表面を覆うように材料30が設けられ、電極層23及びその開口部23aの誘電体層21の表面を覆うように材料40が設けられた構成を有する。回路基板1Bは、このような点で、上記第2の実施の形態で述べた回路基板1Aと相違する。
例えば、材料30は、開口部22aのエッジ22aaにフィレット形状の部位を有し、材料40は、開口部23aのエッジ23aaにフィレット形状の部位を有する。尚、この回路基板1Bでは、材料30のフィレット形状の部位と、材料40のフィレット形状の部位とは、必ずしも上下層で重複することを要しない。
回路基板1Bでは、電極層22及びその開口部22aの誘電体層21の表面が、絶縁層10よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い材料30で覆われる。更に、電極層23及びその開口部23aの誘電体層21の表面が、絶縁層10よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い材料40で覆われる。開口部22a及び開口部23aの誘電体層21が、その上下面を材料30及び材料40で覆われることで、絶縁層10の膨張及び収縮の際、開口部22a及び開口部23aの誘電体層21に加わる力が緩和され、誘電体層21の応力が抑えられる。
図9は第3の実施の形態に係る回路基板について得られた熱応力シミュレーションの結果を示す図である。
上記図8に示したような回路基板1Bのモデルでも、上記図5(D)のモデル2Dと同様に、開口部22aと開口部23aとが重複する部位3の誘電体層21の応力が抑えられ、モデル2Dと同等の応力抑制効果が得られる。
上記のような構成を有する回路基板1Bでも、材料30及び材料40によって誘電体層21の応力を抑え、応力による誘電体層21の破壊を抑えることができる。これにより、性能及び信頼性に優れる回路基板1Bを実現することが可能になる。
尚、この回路基板1Bのような構造を採用する場合には、電極層22、誘電体層21及び絶縁層10(絶縁層12)との間で一定の密着性を確保することのできる材料30を選択することが望ましい。同様に、電極層23、誘電体層21及び絶縁層10(絶縁層11)との間で一定の密着性を確保することのできる材料40を選択することが望ましい。密着性が低く、材料30及び材料40と他の部材との間に剥離が生じると、回路基板1Bの電気的、機械的な性能の低下を招く恐れがあるためである。
次に、第4の実施の形態について説明する。
図10は第4の実施の形態に係る回路基板の一例を示す図である。図10には、第4の実施の形態に係る回路基板の一例の要部断面を模式的に図示している。
図10に示す回路基板1Cは、絶縁層10、及び絶縁層10内に設けられたキャパシタ20、並びに絶縁層10内に設けられてキャパシタ20を貫通する導体ビア70を含む。
回路基板1Cのキャパシタ20は、対応する位置に互いの開口部22a及び開口部23aが設けられた電極層22及び電極層23を備える。開口部22a及び開口部23aの、エッジ22aa及びエッジ23aaよりも内側の誘電体層21を貫通するように、導体ビア70が設けられる。導体ビア70は、キャパシタ20の電極層22及び電極層23のいずれとも接触しない。導体ビア70は、例えば信号伝送に用いられる導体ビアであって、回路基板1Cの信号端子に接続される。
電極層22の開口部22aのエッジ22aaには、材料30が設けられる。材料30は、エッジ22aaの全体又は一部に設けられる。材料30は、例えば、エッジ22aaから内側に延在するフィレット形状を有する。
電極層23の開口部23aのエッジ23aaには、材料40が設けられる。材料40は、エッジ23aaの全体又は一部に設けられる。材料40は、例えば、エッジ23aaから内側に延在するフィレット形状を有する。
エッジ22aaに設けられる材料30、及びエッジ23aaに設けられる材料40にはいずれも、絶縁層10よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い材料が用いられる。
このように回路基板1Cでは、電極層22及び電極層23の、導体ビア70が貫通する領域に、対応する開口部22a及び開口部23aが設けられる。そして、これら開口部22a及び開口部23aの互いのエッジ22aa及びエッジ23aaにそれぞれ、材料30及び材料40が設けられる。材料30及び材料40により、絶縁層10の膨張及び収縮の際、対応する開口部22a及び開口部23aの誘電体層21に加わる力が緩和され、誘電体層21の応力、エッジ22aa付近及びエッジ23aa付近の誘電体層21の応力集中が抑えられる。回路基板1Cによれば、絶縁層10の膨張及び収縮に起因した誘電体層21の応力を抑え、応力による誘電体層21の破壊を抑えることができる。これにより、性能及び信頼性に優れる回路基板1Cを実現することが可能になる。
尚、ここでは、電極層22の開口部22aのエッジ22aaに材料30を設け、電極層23の開口部23aのエッジ23aaに材料40を設けた回路基板1Cを例示した。このほか、エッジ22aa及びエッジ23aaのうち、エッジ22aaのみに材料30を設けたり、エッジ23aaのみに材料40を設けたりしてもよい。また、上記第3の実施の形態で述べた回路基板1Bの例に従い、電極層22及びその開口部22aの誘電体層21の表面を覆うように材料30を設け、電極層23及びその開口部23aの誘電体層21の表面を覆うように材料40を設けるようにしてもよい。いずれの場合でも、対応する開口部22a及び開口部23aの誘電体層21の応力、エッジ22aa付近及びエッジ23aa付近の誘電体層21の応力集中を抑えることが可能である。
次に、第5の実施の形態について説明する。
回路基板の形成方法の一例を、第5の実施の形態として説明する。
図11〜図19は第5の実施の形態に係る回路基板の形成方法の一例を示す図である。図11〜図19にはそれぞれ、回路基板形成の各工程の要部断面を模式的に図示している。以下、各工程について説明する。
図11はキャパシタ基板準備工程の一例の要部断面模式図である。
まず、図11に示すようなキャパシタ基板20aが準備される。キャパシタ基板20aは、誘電体層21と、それを挟む電極層22及び電極層23とを含む。誘電体層21には、BTO、BSTO等のセラミック材料が用いられる。誘電体層21の厚さは、例えば0.001mmとされる。電極層22及び電極層23には、Cu、Ni等の金属材料が用いられる。例えば、電極層22及び電極層23の双方にCu、若しくは双方にNiが用いられる。或いは、電極層22及び電極層23の一方にCu、他方にNiが用いられる。電極層22及び電極層23には、例えば金属箔が用いられる。電極層22及び電極層23の厚さは、例えば0.03mmとされる。
図12は第1パターニング工程の一例の要部断面模式図である。
準備されたキャパシタ基板20aの、一方の電極層、例えば電極層23に対し、パターニングが行われ、図12に示すような開口部23aが形成される。開口部23aの形成には、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術が用いられる。例えば、キャパシタ基板20a上に、その電極層23を除去すべき領域に開口部を設けたレジストパターンが形成され、それをマスクにして、当該開口部に露出する電極層23がウェットエッチング又はドライエッチングにより除去される。除去後、レジストパターンは剥離される。
図13は第1材料形成工程の一例の要部断面模式図である。
電極層23への開口部23aの形成後、図13に示すように、その開口部23aのエッジ23aaに、所定の材料40が形成される。材料40には、後述する絶縁層11及び絶縁層12(絶縁層10)よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い材料、例えばエポキシ樹脂系のアンダーフィル材が用いられる。開口部23aのエッジ23aaへの材料40の配置には、塗布技術が用いられる。例えば、図13に示すように、ノズル80を備えた供給装置が用いられ、ノズル80から開口部23aの所定のエッジ23aaに材料40が滴下される。滴下された材料40は、加熱や紫外線照射等、材料40に応じた適当な方法によって硬化される。
例えば、電極層23の開口部23aと、後述のように形成される電極層22の開口部22aとの位置関係、その開口部22aのエッジ22aaに形成される材料30との位置関係や重複量を基に、所定のエッジ23aaに所定の延在量で材料40が形成される。
図14は第1積層工程の一例の要部断面模式図である。
開口部23aのエッジ23aaへの材料40の形成後、図14に示すように、キャパシタ基板20aが絶縁層11上に積層される。キャパシタ基板20aは、開口部23aのエッジ23aaに材料40が形成された電極層23側を絶縁層11側に向けて、絶縁層11上に積層される。絶縁層11には、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂等の樹脂材料、又はこのような樹脂材料にガラス等の繊維やクロスが含有されたものが用いられる。絶縁層11は、例えば、Cu等の導体層90及び導体層100を有するベース基板上に設けられた、樹脂、プリプレグ等の絶縁層である。例えば、このような絶縁層11上に、キャパシタ基板20aが所定の向きで熱圧着され、絶縁層11と積層、一体化される。
図15は第2パターニング工程の一例の要部断面模式図である。
絶縁層11上へのキャパシタ基板20aの積層後、図15に示すように、キャパシタ基板20aの、絶縁層11側と反対の側の電極層22に対し、パターニングが行われ、開口部22aが形成される。開口部22aの形成には、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術が用いられる。例えば、キャパシタ基板20a上に、その電極層22を除去すべき領域に開口部を設けたレジストパターンが形成され、それをマスクにして、当該開口部に露出する電極層22がウェットエッチング又はドライエッチングにより除去される。除去後、レジストパターンは剥離される。
これにより、開口部23aを有する電極層23と、開口部22aを有する電極層22とが、誘電体層21を介して配置された、キャパシタ20が得られる。
図16は第2材料形成工程の一例の要部断面模式図である。
電極層22への開口部22aの形成後、図16に示すように、その開口部22aのエッジ22aaに、所定の材料30が形成される。材料30には、絶縁層11及び後述する絶縁層12(絶縁層10)よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い材料、例えばエポキシ樹脂系のアンダーフィル材が用いられる。開口部22aのエッジ22aaへの材料30の配置には、塗布技術が用いられる。例えば、図16に示すように、ノズル81を備えた供給装置が用いられ、ノズル81から開口部22aの所定のエッジ22aaに材料30が滴下される。滴下された材料30は、加熱や紫外線照射等、材料30に応じた適当な方法によって硬化される。
例えば、電極層22の開口部22aと電極層23の開口部23aとの位置関係、その開口部23aのエッジ23aaに形成された材料40との位置関係や重複量を基に、所定のエッジ22aaに所定の延在量で材料30が形成される。この例では、開口部22aと開口部23aとが重複する部位3で、材料30の先端部31と材料40の先端部41とが上下層で重複するように、材料30が形成される。
これにより、電極層23の開口部23aのエッジ23aaに材料40が設けられ、電極層22の開口部22aのエッジ22aaに材料30が設けられたキャパシタ20が得られる。
図17はビア孔形成工程の一例の要部断面模式図である。
開口部22aのエッジ22aaへの材料30の形成後、図17に示すように、キャパシタ20及び絶縁層11を貫通し、ベース基板の導体層90及び導体層100にそれぞれ通じるビア孔51及びビア孔61が形成される。一方のビア孔51は、その内面にキャパシタ20の電極層22の側面が露出するように、設けられる。他方のビア孔61は、その内面にキャパシタ20の電極層23の側面が露出するように、設けられる。ビア孔51及びビア孔61は、例えば、炭酸ガスレーザー、エキシマレーザー、UV(Ultra Violet)レーザー、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザー等を用いたレーザー加工によって形成される。
図18は導体ビア形成工程の一例の要部断面模式図である。
ビア孔51及びビア孔61の形成後、図18に示すように、形成されたビア孔51内及びビア孔61内にそれぞれ、導体ビア50a及び導体ビア60aが形成される。導体ビア50a及び導体ビア60aの形成には、例えば、メッキ法が用いられる。Cu等の無電解メッキ法、或いは無電解メッキ法と電解メッキ法を用いて、導体ビア50a及び導体ビア60aが形成される。ここでは導体ビア50a及び導体ビア60aとして、ビア孔51内及びビア孔61内に充填された、所謂フィルドビアを例示している。例えば、径が0.06mm、厚さが0.05mmの導体ビア50a及び導体ビア60aが形成される。
尚、導体ビア50a及び導体ビア60aとして、ビア孔51の内壁及びビア孔61の内壁に形成され、中央に空洞部を有する、所謂コンフォーマルビアが形成されてもよい。
図19は第2積層工程の一例の要部断面模式図である。
導体ビア50a及び導体ビア60aの形成後、図19に示すように、導体ビア50a及び導体ビア60a、キャパシタ20並びに材料30を覆うように、絶縁層12が積層される。絶縁層12には、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂等の樹脂材料、又はこのような樹脂材料にガラス等の繊維やクロスが含有されたものが用いられる。絶縁層12は、例えば、ビルドアップ層に用いられる樹脂、プリプレグ等の絶縁層である。例えば、このような絶縁層12が、絶縁層11上のキャパシタ20等の上に熱圧着され、それらと一体化される。
以上の工程により、図19に示すような基本構造を有する回路基板1Dが形成される。
尚、以上の工程後、導体ビア50a及び導体ビア60a又は電極層22及び電極層23に接続される導体ビアの形成や、更に上層のビルドアップ層の形成等が行われてもよい。
また、ここでは、図16のように材料30を形成した後、図17のようにビア孔51及びビア孔61を形成し、図18のように導体ビア50a及び導体ビア60aを形成して、図19のように絶縁層12を形成する方法を例示した。このほか、図16のように材料30を形成した後、キャパシタ20を覆う絶縁層又は絶縁層群を積層し、その後、レーザー加工やドリル加工によって導体層90及び導体層100に通じる(貫通も含む)ビア孔を形成し、導体ビアを形成する方法を採用してもよい。
また、ここでは、キャパシタ20の電極層22の開口部22a及び電極層23の開口部23aにそれぞれ材料30及び材料40を形成する方法を例示した。このほか、電極層22の開口部22aにのみ材料30を形成するか、又は電極層23の開口部23aにのみ材料40を形成するようにしてもよい。この場合は、材料40を形成する図13の工程、又は材料30を形成する図16の工程の、いずれかが省略される。
また、図13の工程では、電極層23及びその開口部23aの誘電体層21の表面を覆うように材料40を設け、図16の工程では、電極層22及びその開口部22aの誘電体層21の表面を覆うように材料30を設けることもできる。この場合は、ノズル80及びノズル81を用いる滴下法に限らず、スプレー法やディップ法等、他の塗布技術を用いてもよい。また、材料30及び材料40の種類によっては、堆積法等、各種成膜技術を用いることもできる。これにより、上記第3の実施の形態で述べたような構造を含む回路基板1Dが形成される。
次に、第6の実施の形態について説明する。
回路基板を用いた電子装置の一例を、第6の実施の形態として説明する。
図20は第6の実施の形態に係る電子装置の一例を示す図である。図20には、第6の実施の形態に係る電子装置の一例の要部断面を模式的に図示している。
図20に示す電子装置200は、回路基板1E、及び回路基板1E上に実装された電子部品210を含む。
回路基板1Eは、ベース基板120、絶縁層11及び絶縁層12(絶縁層10)、キャパシタ20、導体ビア50a及び導体ビア50b、導体ビア60a及び導体ビア60b、並びに導体ビア70a及び導体ビア70bを含む。
キャパシタ20は、誘電体層21と、その誘電体層21を挟む電極層22及び電極層23を含む。
導体ビア50a及び導体ビア60aは、キャパシタ20及び下層側の絶縁層11を貫通し、ベース基板120上に設けられた導体層90及び導体層100に接続される。ベース基板120は、プリプレグ等の絶縁層を含み、その絶縁層上に導体層90及び導体層100が設けられる。導体ビア50aは、キャパシタ20の一方の電極層22に接続され、導体ビア60aは、キャパシタ20の他方の電極層23に接続される。
導体ビア50b及び導体ビア60bは、上層側の絶縁層12を貫通し、キャパシタ20の一方の電極層22に接続された導体ビア50a、及びキャパシタ20の他方の電極層23に接続された導体ビア60aに、それぞれ接続される。
導体ビア70aは、キャパシタ20及び下層側の絶縁層11を貫通し、ベース基板120のプリプレグ等の絶縁層上に設けられた導体層110に接続される。導体ビア70aは、キャパシタ20の電極層22に設けられた開口部22a内側、及び電極層23に設けられた開口部23aの内側を貫通し、電極層22及び電極層23には接続されない。
導体ビア70bは、上層側の絶縁層12を貫通し、導体ビア70aに接続される。
回路基板1Eは更に、導体ビア50b、導体ビア60b及び導体ビア70bにそれぞれ接続された、端子131、端子132及び端子133(外部接続端子)を含む。キャパシタ20の電極層22及び電極層23と電気的に接続される端子131及び端子132の一方がGND端子とされ、他方が電源端子とされる。キャパシタ20の電極層22及び電極層23とは電気的に接続されない端子133は信号端子とされる。
キャパシタ20の電極層22の、それとは非接触で導体ビア60a及び導体ビア70aが貫通する領域に設けられた開口部22aのエッジ22aaに、絶縁層11及び絶縁層12よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い材料30が設けられる。
キャパシタ20の電極層23の、それとは非接触で導体ビア50a及び導体ビア70aが貫通する領域に設けられた開口部23aのエッジ23aaに、絶縁層11及び絶縁層12よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い材料40が設けられる。
上記のような構成を有する回路基板1E上に、電子部品210が実装される。電子部品210には、各種電子部品が用いられる。例えば、電子部品210には、IC(Integrated Circuit)等の半導体素子(半導体チップ)や、半導体素子を回路基板(パッケージ基板)に実装した半導体装置(半導体パッケージ)等を用いることができる。電子部品210は、回路基板1Eの端子131、端子132及び端子133と対応する位置にそれぞれ、電極221、電極222及び電極223を有し、これらの上にはそれぞれ、半田バンプ等の端子231、端子232及び端子233が設けられる。
電子部品210に設けられた端子231、端子232及び端子233がそれぞれ、回路基板1Eの端子131、端子132及び端子133に接合され、電子部品210と回路基板1Eとが電気的に接続される。これにより、回路基板1E上に電子部品210が実装された、図20に示すような電子装置200が得られる。
電子装置200では、キャパシタ20の電極層22及び電極層23の、各々の開口部22aのエッジ22aa及び開口部23aのエッジ23aaに、それぞれ材料30及び材料40が設けられる。これにより、加熱及び冷却に伴う絶縁層11,12の膨張及び収縮によって誘電体層21に加わる力が緩和され、誘電体層21の応力、エッジ22aa,23aaの誘電体層21の応力集中が抑えられ、誘電体層21の破壊が抑えられる。このような回路基板1Eが用いられ、性能及び信頼性に優れる電子装置200が実現される。
尚、回路基板1E上に実装される電子部品210は、半導体素子や半導体装置のほか、チップコンデンサ等のチップ部品、別の回路基板等であってもよい。
回路基板1Eを用いた電子装置200では、回路基板1Eにキャパシタ20が内蔵されることで、別途チップコンデンサを実装するものに比べて、部品接合点の削減、配線長の短縮が可能になる。これにより、回路基板1Eを用いた電子装置200の信頼性の向上、寄生容量の低減による電気特性の向上等を図ることができる。また、回路基板1Eの誘電体層21に高誘電体材料を用いると、高静電容量の実現、IC等の電子部品210と内蔵されるキャパシタ20との間の距離の短縮を図ることができる。
次に、第7の実施の形態について説明する。
上記第1〜第6の実施の形態で述べた回路基板1,1A,1B,1C,1D,1E及び電子装置200等は、各種電子機器(電子装置とも称する)に搭載することができる。例えば、コンピュータ(パーソナルコンピュータ、スーパーコンピュータ、サーバ等)、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、センサ、カメラ、オーディオ機器、測定装置、検査装置、製造装置といった、各種電子機器に用いることができる。
図21は第7の実施の形態に係る電子機器の一例を示す図である。図21には、電子機器の一例を模式的に図示している。
図21に示すように、例えば上記図20に示したような電子装置200が、各種電子機器300に搭載(内蔵)される。電子装置200に用いられる回路基板1Eでは、キャパシタ20の電極層22の開口部22a及び電極層23の開口部23aにそれぞれ所定の材料30及び材料40が設けられることで、誘電体層21の応力、それによる誘電体層21の破壊が抑えられる。これにより、性能及び信頼性に優れる電子装置200が実現され、そのような電子装置200を搭載した、性能及び信頼性に優れる電子機器300が実現される。
尚、ここでは回路基板1Eを用いた電子装置200を例にしたが、他の回路基板1,1A,1B,1C,1D等を用いた電子装置も同様に、各種電子機器に搭載することが可能である。
以上説明した実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 絶縁層と、
前記絶縁層内に設けられた誘電体層と、
前記絶縁層内の前記誘電体層の第1面に設けられ、第1開口部を有する第1電極層と、
前記絶縁層内の前記第1開口部の縁に設けられ、前記絶縁層よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い第1材料と
を含むことを特徴とする回路基板。
(付記2) 前記第1材料は、前記第1開口部の縁から内側に延在することを特徴とする付記1に記載の回路基板。
(付記3) 前記第1材料は、前記第1電極層を覆うことを特徴とする付記1又は2に記載の回路基板。
(付記4) 前記第1材料は、樹脂を含むことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の回路基板。
(付記5) 前記第1材料は、フィラーを含むことを特徴とする付記4に記載の回路基板。
(付記6) 前記絶縁層内の、前記誘電体層の前記第1面とは反対側の第2面に設けられ、第2開口部を有する第2電極層と、
前記絶縁層内の前記第2開口部の縁に設けられ、前記絶縁層よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い第2材料と
を更に含むことを特徴とする付記1乃至5のいずれかに記載の回路基板。
(付記7) 前記第2開口部は、平面視で前記第1開口部と重なる部位を含むことを特徴とする付記6に記載の回路基板。
(付記8) 前記絶縁層内に設けられ、前記第1電極層と非接触で前記第1開口部を貫通し、前記第2電極層と接触する第1導体ビアと、
前記絶縁層内に設けられ、前記第1電極層と接触し、前記第2電極層と非接触で前記第2開口部を貫通する第2導体ビアと
を更に含むことを特徴とする付記6又は7に記載の回路基板。
(付記9) 前記第2開口部は、平面視で全体が前記第1開口部と重なることを特徴とする付記6に記載の回路基板。
(付記10) 前記絶縁層内に設けられ、前記第1電極層及び前記第2電極層と非接触で前記第1開口部及び前記第2開口部を貫通する第3導体ビアを更に含むことを特徴とする付記9に記載の回路基板。
(付記11) 前記第2材料は、前記第2開口部の縁から内側に延在することを特徴とする付記6乃至10のいずれかに記載の回路基板。
(付記12) 前記第2材料は、前記第2電極層を覆うことを特徴とする付記6乃至11のいずれかに記載の回路基板。
(付記13) 前記第2材料は、平面視で前記第1材料と重なる部位を含むことを特徴とする付記6乃至12のいずれかに記載の回路基板。
(付記14) 前記第2材料は、樹脂を含むことを特徴とする付記6乃至13のいずれかに記載の回路基板。
(付記15) 前記第2材料は、フィラーを含むことを特徴とする付記14に記載の回路基板。
(付記16) 第1絶縁層上に、誘電体層と、前記誘電体層の第1面に設けられ第1開口部を有する第1電極層とを含む積層体を形成する工程と、
前記積層体上に、第2絶縁層を形成する工程と
を有し、
前記積層体を形成する工程は、前記第1開口部の縁に、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い第1材料を形成する工程を含むことを特徴とする回路基板の製造方法。
(付記17) 前記積層体は、前記誘電体層の前記第1面とは反対側の第2面に設けられ第2開口部を有する第2電極層を更に含み、
前記積層体を形成する工程は、前記第2開口部の縁に、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い第2材料を形成する工程を含むことを特徴とする付記16に記載の回路基板の製造方法。
(付記18) 絶縁層と、
前記絶縁層内に設けられた誘電体層と、
前記絶縁層内の前記誘電体層の第1面に設けられ、第1開口部を有する第1電極層と、
前記絶縁層内の前記第1開口部の縁に設けられ、前記絶縁層よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い第1材料と
を含む回路基板と、
前記回路基板に搭載された電子部品と
を備えることを特徴とする電子装置。
1,1A,1Aa,1B,1C,1D,1E 回路基板
2A,2B,2C,2D モデル
3 部位
10,11,12 絶縁層
20 キャパシタ
20a キャパシタ基板
21 誘電体層
22,23 電極層
22a,23a 開口部
22aa,23aa エッジ
30,40 材料
31,41 先端部
32,42 先端
50,50a,50b,60,60a,60b,70,70a,70b 導体ビア
51,61 ビア孔
80,81 ノズル
90,100,110 導体層
120 ベース基板
131,132,133,231,232,233 端子
200 電子装置
210 電子部品
221,222,223 電極
300 電子機器

Claims (8)

  1. 絶縁層と、
    前記絶縁層内に設けられた誘電体層と、
    前記絶縁層内の前記誘電体層の第1面に設けられ、第1開口部を有する第1電極層と、
    前記絶縁層内の前記第1開口部の縁に設けられ、前記絶縁層よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い第1材料と
    を含むことを特徴とする回路基板。
  2. 前記絶縁層内の、前記誘電体層の前記第1面とは反対側の第2面に設けられ、第2開口部を有する第2電極層と、
    前記絶縁層内の前記第2開口部の縁に設けられ、前記絶縁層よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い第2材料と
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記第2開口部は、平面視で前記第1開口部と重なる部位を含むことを特徴とする請求項2に記載の回路基板。
  4. 前記絶縁層内に設けられ、前記第1電極層と非接触で前記第1開口部を貫通し、前記第2電極層と接触する第1導体ビアと、
    前記絶縁層内に設けられ、前記第1電極層と接触し、前記第2電極層と非接触で前記第2開口部を貫通する第2導体ビアと
    を更に含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の回路基板。
  5. 前記第2材料は、平面視で前記第1材料と重なる部位を含むことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の回路基板。
  6. 第1絶縁層上に、誘電体層と、前記誘電体層の第1面に設けられ第1開口部を有する第1電極層とを含む積層体を形成する工程と、
    前記積層体上に、第2絶縁層を形成する工程と
    を有し、
    前記積層体を形成する工程は、前記第1開口部の縁に、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い第1材料を形成する工程を含むことを特徴とする回路基板の製造方法。
  7. 前記積層体は、前記誘電体層の前記第1面とは反対側の第2面に設けられ第2開口部を有する第2電極層を更に含み、
    前記積層体を形成する工程は、前記第2開口部の縁に、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い第2材料を形成する工程を含むことを特徴とする請求項6に記載の回路基板の製造方法。
  8. 絶縁層と、
    前記絶縁層内に設けられた誘電体層と、
    前記絶縁層内の前記誘電体層の第1面に設けられ、第1開口部を有する第1電極層と、
    前記絶縁層内の前記第1開口部の縁に設けられ、前記絶縁層よりも弾性率が高く且つ熱膨張率が低い第1材料と
    を含む回路基板と、
    前記回路基板に搭載された電子部品と
    を備えることを特徴とする電子装置。
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