JP2017205853A - 弾性膜、基板保持装置、基板研磨装置、基板保持装置における基板吸着判定方法および圧力制御方法 - Google Patents

弾性膜、基板保持装置、基板研磨装置、基板保持装置における基板吸着判定方法および圧力制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017205853A
JP2017205853A JP2016134881A JP2016134881A JP2017205853A JP 2017205853 A JP2017205853 A JP 2017205853A JP 2016134881 A JP2016134881 A JP 2016134881A JP 2016134881 A JP2016134881 A JP 2016134881A JP 2017205853 A JP2017205853 A JP 2017205853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
substrate
top ring
substrate holding
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016134881A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017205853A5 (ja
JP6463303B2 (ja
Inventor
鍋谷 治
Osamu Nabeya
治 鍋谷
誠 福島
Makoto Fukushima
誠 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to SG10201606197XA priority Critical patent/SG10201606197XA/en
Priority to SG10202100910UA priority patent/SG10202100910UA/en
Priority to SG10202002713PA priority patent/SG10202002713PA/en
Priority to TW105124413A priority patent/TWI724010B/zh
Priority to TW110108232A priority patent/TWI785525B/zh
Priority to KR1020160102483A priority patent/KR102134726B1/ko
Priority to US15/234,058 priority patent/US10537975B2/en
Priority to CN201610688808.2A priority patent/CN106466806B/zh
Priority to CN202010673067.7A priority patent/CN111775043B/zh
Publication of JP2017205853A publication Critical patent/JP2017205853A/ja
Publication of JP2017205853A5 publication Critical patent/JP2017205853A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6463303B2 publication Critical patent/JP6463303B2/ja
Priority to US16/695,637 priority patent/US11472000B2/en
Priority to KR1020200084573A priority patent/KR102178517B1/ko
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】基板を適切に扱うことができる基板保持装置、それを有する基板研磨装置、それにおける基板吸着判定方法および圧力制御方法の提供【解決手段】トップリング本体11と、前記トップリング本体11との間に複数のエリア131〜138を形成する第1面と、前記第1面とは反対側にあって基板を保持可能な第2面と、を有する弾性膜13と、前記複数のエリア131〜138のうちの第1エリア131に連通し、前記第1エリア131を加圧することが可能な第1ライン141と、前記第1エリア131に連通し、前記第1エリア131から排気することが可能な第2ライン150と、前記第1エリア131の流量に基づいて測定値が変化する測定器FS,PSと、前記複数のエリア131〜138のうちの前記第1エリア131とは異なる第2エリア133に連通し、前記第2エリア133を加圧または減圧することが可能な第3ライン143と、を備える基板保持装置1【選択図】図6A

Description

本発明は、弾性膜、基板保持装置、基板研磨装置、基板保持装置における基板吸着判定方法および圧力制御方法に関する。
半導体ウエハなどの基板を研磨する基板研磨装置では、トップリングに保持された基板を研磨テーブルに押し付けることで基板を研磨する。搬送機構からトップリングに基板を受け渡すためには、まず搬送機構に支持された基板をトップリングの下面に設けられ同心円状に複数のエリアに分割されたメンブレンに接触させる。そして、メンブレンに形成された孔から真空引きすることで、基板がメンブレンに吸着される。
しかしながら、孔があるエリアに水などの液体が入り、これにより基板に加わる圧力が不安定になる場合もある。そのため近年では、メンブレンに形成される孔をできるだけ小さくする傾向にある。さらには、孔をなくし、真空引きによってメンブレンの表面形状を変形させて基板を吸着することも行われるようになってきている。
孔を小さくしたり孔をなくしたりすると、基板の吸着力が低くなる。基板がトップリングに十分に吸着する前にトップリングを移動させると、基板を落としてしまうことがある。そのため、基板がトップリングに吸着して搬送機構からの受け渡しが完了したことを検出する必要がある。通常は、真空引きしたエリアの真空圧を計測し、真空圧が所定の閾値に達したことをもって、基板の受け渡しが完了したと判定する。
特許第3705670号 特開2014−61587号公報 特開2011−258639号公報 特開2014−8570号公報 特開2002−521830号公報 特表2004−516644号公報 特開2014−17428号公報
しかしながら、真空引きしたエリアの真空圧に基づいて判定を行っても、必ずしも基板とメンブレンとの間に十分な密着力が発生しているとは限らない。したがって、安全のために、閾値を厳しく設定したり、閾値に達して所定時間待機した後にトップリングを移動させたりせざるを得ない。そうすると、基板の受け渡し時間が本来必要な時間より長くなってしまい、スループットが低下してしまうという問題がある。
また、一旦基板が吸着された後でも、トップリングが基板を搬送する際に吸着力が低下し、基板を落としてしまうこともあり得る。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、基板を適切に扱うことができる弾性膜、基板保持装置、そのような基板保持装置を有する基板研磨装置、そのような基板保持装置における基板吸着判定方法および圧力制御方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、トップリング本体と、前記トップリング本体との間に複数のエリアを形成する第1面と、前記第1面とは反対側にあって基板を保持可能な第2面と、を有する弾性膜と、前記複数のエリアのうちの第1エリアに連通し、前記第1エリアを加圧することが可能な第1ラインと、前記第1エリアに連通し、前記第1エリアから排気することが可能な第2ラインと、前記第1エリアの流量に基づいて測定値が変化する測定器と、前記複数のエリアのうちの前記第1エリアとは異なる第2エリアに連通し、前記第2エリアを加圧または減圧することが可能な第3ラインと、を備える基板保持装置が提供される。
流量計で計測される流量を利用することで、基板を適切に扱うことができる。
前記測定器は、前記第2ラインの流量を計測可能な流量計であってもよいし、前記第1ラインまたは前記第2ラインの圧力を計測可能な圧力計であってもよい。
前記測定値に基づいて、前記第2面に前記基板が吸着されたか否かを判定する判定部を備えるのが望ましい。
流量計で計測される流量は、トップリング本体と弾性膜の第1面との隙間に対応する。基板が吸着すると隙間が小さくなって流量が減ることから、基板が吸着されたか否かを精度よく判定できる。
前記基板が前記第2面に吸着される際に、前記第3ラインを介して前記第2エリアを減圧し、前記第1ラインを介して前記第1エリアを加圧するとともに前記第2ラインを介して流体を流通する制御部を備え、前記判定部は、前記基板が前記第2面に吸着される際に、前記測定値に基づいて、前記第2面に前記基板が吸着されたか否かを判定するのが望ましい。
第1エリアを大気開放した状態で流量を計測することで、弾性膜が基板にストレスを与えるのを抑えることができる。
前記判定部は、前記第2エリアの減圧開始から所定時間経過した後に、前記測定器で計測される測定値に基づいて、前記第2面に前記基板が吸着されたか否かを判定するのが望ましい。
これにより、より高精度に判定できる。
前記測定値で計測される流量に基づいて、前記第3ラインを介して前記第2エリアの圧力を制御する制御部を備えるのが望ましい。
流量計で計測される流量は、トップリング本体と弾性膜の第1面との隙間に対応する。この隙間は弾性膜の膨らみに対応する。よって、流量を監視することで弾性膜の膨らみを制御できる。
前記制御部は、前記測定値が所定範囲に収まるよう、前記第2エリアの圧力を制御するのが望ましい。
これにより、弾性膜の膨らみを所定範囲に維持できる。
前記制御部は、前記第2面に保持された基板をリリースする際、前記第1ラインを介して前記第1エリアを加圧するとともに前記第2ラインを介して前記第1エリアに流体を流通し、前記測定値に基づいて、前記第3ラインを介して前記第2エリアの圧力を制御するのが望ましい。
前記制御部は、リリースノズルから所定位置に流体が噴射されるよう、前記第2エリアの圧力を制御するのが望ましい。
さらに望ましくは、前記所定位置は、前記第2面と前記保持された基板との間である。
これにより、リリースノズルから、弾性膜の第2面と基板との間に流体の噴射を継続でき、効果的に基板をリリースできる。
前記弾性膜には孔が形成されていないのが望ましい。
前記第2エリアは前記第1エリアと隣接していないのが望ましい。
これにより、第2エリアに基板が吸着しない場合には第1エリアと第1面との間の隙間が維持される。
前記弾性膜の外周に設けられたリテーナリングを備えるのが望ましい。
前記リテーナリングは、内側リングと、その外側に設けられた外側リングと、を有してもよい。
また、本発明の別の態様によれば、上記基板保持装置と、前記基板保持装置に保持された基板を研磨するように構成された研磨テーブルと、を備える基板研磨装置が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、基板保持装置におけるトップリング本体と弾性膜の第1面との間に形成された第2エリアを減圧しつつ、前記トップリング本体と前記弾性膜の第1面との間に形成された、前記第2エリアとは異なる第1エリアを加圧するとともに前記第1エリアに連通する第2ラインを介して流体を流通し、前記第1エリアの流量に応じた測定値に基づいて、前記弾性膜の、前記第1面とは反対側にある第2面に基板が吸着されたか否かを判定する、基板保持装置における基板吸着判定方法が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、基板保持装置におけるトップリング本体と弾性膜の第1面との間に形成された第1エリアを加圧するとともに前記第1エリアに連通する第2ラインを介して流体を流通し、前記第1エリアの流量に応じた測定値に基づいて、前記トップリング本体と前記弾性膜の第1面との間に形成された、前記第1エリアとは異なる第2エリアの圧力を制御する、基板保持装置における圧力制御方法が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、第1部分の外側および内側にそれぞれ第1孔および第2孔が設けられたトップリング本体とともに用いられて基板保持装置を構成する弾性膜であって、前記第1部分と係合可能な第2部分が設けられ、前記トップリング本体との間に複数のエリアを形成する第1面と、前記第1面とは反対側にあって基板を保持可能な第2面と、を備える弾性膜が提供される。
第1部分と第2部分とが係合することで、基板を保持した場合と、基板を保持していない場合との差が大きくなるため、基板吸着判定を精度よく行うことができる。
前記第1部分は凹部であり、前記第2部分は凸部であるか、前記第1部分は凸部であり、前記第2部分は凹部であってもよい。
また、本発明の別の態様によれば、第1部分の外側および内側にそれぞれ第1孔および第2孔が設けられたトップリング本体と、前記第1部分と係合可能な第2部分が設けられ、前記トップリング本体との間に複数のエリアを形成する第1面と、前記第1面とは反対側にあって基板を保持可能な第2面と、を有する弾性膜と、前記第1孔は前記複数のエリアのうちの第1エリアに位置しており、前記第1孔を介して前記第1エリアを加圧することが可能な第1ラインと、前記第2孔は前記第1エリアに位置しており、前記第2孔を介して前記第1エリアから排気することが可能な第2ラインと、前記第1エリアの流量に基づいて測定値が変化する測定器と、前記複数のエリアのうちの前記第1エリアとは異なる第2エリアに連通し、前記第2エリアを加圧または減圧することが可能な第3ラインと、を備える基板保持装置が提供される。
前記トップリング本体の前記第1エリアに対応する部分には、放射状に広がる溝が設けられるのが望ましい。
これにより、第1エリア内の圧力の伝播を速くすることができる。
前記第1ラインと前記第2ラインとをバイパスするバイパスラインと、前記バイパスライン上に設けられたバルブとを有するのが望ましい。
バイパスライン上のバルブを開けることで、第1ラインおよび第2ラインの両方から同時に第1エリアを加圧可能となる。これにより、第1エリアを加圧する際に第2部分が第1部分に係合していても第1エリア全体を同じ圧力で速やかに加圧することができる。
第1エリアの流量を計測することで、基板を適切に扱うことができる。
基板研磨装置を含む基板処理装置の概略上面図。 基板研磨装置300の概略斜視図。 基板研磨装置300の概略断面図。 搬送機構600bからトップリング1への基板受け渡しを詳しく説明する図。 搬送機構600bからトップリング1への基板受け渡しを詳しく説明する図。 第1の実施形態におけるトップリング1の構造を模式的に示す断面図。 図6Aの変形例。 トップリング1におけるトップリング本体11およびメンブレン13の詳細を示す断面図。 図7のA−A’断面図。 トップリング1における各バルブの動作を説明する図。 基板吸着判定の手順を示すフローチャート。 吸着に失敗した場合のメンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図。 吸着に成功した場合の基板W、メンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図。 吸着開始後に流量計FSで計測される流量を模式的に示す図。 第2の実施形態におけるトップリング1の構造を模式的に示す断面図。 吸着に失敗した場合のメンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図。 吸着に成功した場合の基板W、メンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図。 図14の変形例であるトップリング1の構造を模式的に示す断面図。 吸着に失敗した場合のメンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図。 吸着に成功した場合の基板W、メンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図。 トップリング1から搬送機構600bへの基板受け渡しを詳しく説明する図。 トップリング1から搬送機構600bへの基板受け渡しを詳しく説明する図。 リリース開始前の状態を模式的に示す図。 リリース開始後の状態を模式的に示す図。 図23に引き続くリリース開始後の状態を模式的に示す図。 図24に引き続くリリース開始後の状態を模式的に示す図。 第3の実施形態におけるトップリング1の構造を模式的に示す図。 リリース時のトップリング1の動作を示すフローチャート。 リリース時に流量計FSで計測される流量を模式的に示す図。 トップリング1から基板Wをリリースしてプッシャ160に受け渡す様子を模式的に示す側面図。 エリア131近辺のトップリング本体11およびメンブレン13の断面図。 エリア131近辺におけるメンブレン13を上方から見た図。 エリア131近辺におけるトップリング本体11を下方ら見た図。 圧力制御装置7の構成例を示す図。 吸着判定時の加圧を説明する図。 基板研磨時の加圧を説明する図。 吸着に成功した場合の基板W、メンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図。 図30の変形例であるトップリング11およびメンブレン13の断面図。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、半導体ウエハなどの基板を基板研磨装置におけるトップリング(基板保持装置)に受け渡す際に、基板がトップリングに吸着されたか否かを精度よく判定することに主眼を置いている。
図1は、基板研磨装置を含む基板処理装置の概略上面図である。本基板処理装置は、直径300mmあるいは450mmの半導体ウエハ、フラットパネル、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)などのイメージセンサ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)における磁性膜の製造工
程などにおいて、種々の基板を処理するものである。
基板処理装置は、略矩形状のハウジング100と、多数の基板をストックする基板カセットが載置されるロードポート200と、1または複数(図1に示す態様では4つ)の基板研磨装置300と、1または複数(図1に示す態様では2つ)の基板洗浄装置400と、基板乾燥装置500と、搬送機構600a〜600dと、制御部700とを備えている。
ロードポート200は、ハウジング100に隣接して配置されている。ロードポート200には、オープンカセット、SMIF(Standard Mechanical Interface)ポッド、又はFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができる。SMIFポッド、
FOUPは、内部に基板カセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
基板を研磨する基板研磨装置300、研磨後の基板を洗浄する基板洗浄装置400、洗浄後の基板を乾燥させる基板乾燥装置500は、ハウジング100内に収容されている。基板研磨装置300は、基板処理装置の長手方向に沿って配列され、基板洗浄装置400および基板乾燥装置500も基板処理装置の長手方向に沿って配列されている。
ロードポート200、ロードポート200側に位置する基板研磨装置300および基板乾燥装置500に囲まれた領域には、搬送機構600aが配置されている。また、基板研磨装置300ならびに基板洗浄装置400および基板乾燥装置500と平行に、搬送機構600bが配置されている。
搬送機構600aは、研磨前の基板をロードポート200から受け取って搬送機構600bに受け渡したり、乾燥後の基板を基板乾燥装置500から受け取ったりする。
搬送機構600bは、例えばリニアトランスポータであり、搬送機構600aから受け取った研磨前の基板を基板研磨装置300に受け渡す。後述するように、基板研磨装置300におけるトップリング(不図示)は真空吸着により搬送機構600bから基板を受け取る。また、基板研磨装置300は研磨後の基板を搬送機構600bにリリースし、その基板は洗浄装置400に受け渡される。
さらに、2つの基板洗浄装置400間に、これら基板洗浄装置400間で基板の受け渡しを行う搬送機構600cが配置されている。また、基板洗浄装置400と基板乾燥装置500との間に、これら基板洗浄装置400と基板乾燥装置500間で基板の受け渡しを行う搬送機構600dが配置されている。
制御部700は基板処理装置の各機器の動きを制御するものであり、ハウジング100の内部に配置されてもよいし、ハウジング100の外部に配置されてもよいし、基板研磨装置300、基板洗浄装置400および基板乾燥装置500のそれぞれに設けられてもよい。
図2および図3は、それぞれ基板研磨装置300の概略斜視図および概略断面図である。基板研磨装置300は、トップリング1と、下部にトップリング1が連結されたトップリングシャフト2と、研磨パッド3aを有する研磨テーブル3と、研磨液を研磨テーブル3上に供給するノズル4と、トップリングヘッド5と、支持軸6とを有する。
トップリング1は基板Wを保持するものであり、図3に示すように、トップリング本体11(キャリア)、円環状のリテーナリング12、トップリング本体11の下方かつリテーナリング12の内側に設けられた可撓性のメンブレン13(弾性膜)、トップリング本体11とリテーナリング12との間に設けられたエアバッグ14、圧力制御装置7などから構成される。
リテーナリング12はトップリング本体11の外周部に設けられる。保持された基板Wの周縁はリテーナリング12に囲まれることとなり、研磨中に基板Wがトップリング1から飛び出さないようになっている。なお、リテーナリング12は1つの部材であってもよいし、内側リングおよびその外側に設けられた外側リングからなる2重リング構成であってもよい。後者の場合、外側リングをトップリング本体11に固定し、内側リングとトップリング本体11との間にエアバッグ14を設けてもよい。
メンブレン13はトップリング本体11と対向して設けられる。そして、メンブレン13の上面はトップリング本体11との間に複数の同心円状のエリアを形成する。1または複数のエリアを減圧することで、メンブレン13の下面が基板Wの上面を保持できる。
エアバッグ14はトップリング本体11とリテーナリング12との間に設けられる。エアバッグ14により、リテーナリング12はトップリング本体11に対して鉛直方向に相対移動できる。
圧力制御装置7は、トップリング本体11とメンブレン13との間に流体を供給したり、真空引きしたり、大気開放したりして、トップリング本体11とメンブレン13との間に形成される各エリアの圧力を個別に調整する。また、圧力制御装置7は基板Wがメンブレン13に吸着されたか否かを判定する。圧力制御装置7の構成については、後に詳しく説明する。
図2において、トップリングシャフト2の下端はトップリング1の上面中央に連結されている。不図示の昇降機構がトップリングシャフト2を昇降させることで、トップリング1に保持された基板Wの下面が研磨パッド3aに接触したり離れたりする。また、不図示のモータがトップリングシャフト2を回転させることでトップリング1が回転し、これによって保持された基板Wも回転する。
研磨テーブル3の上面には研磨パッド3aが設けられる。研磨テーブル3の下面は回転軸に接続されており、研磨テーブル3は回転可能となっている。研磨液がノズル4から供給され、研磨パッド3aに基板Wの下面が接触した状態で基板Wおよび研磨テーブル3が回転することで、基板Wが研磨される。
図3のトップリングヘッド5は、一端にトップリングシャフト2が連結され、他端に支持軸6が連結される。不図示のモータが支持軸6を回転させることでトップリングヘッド5が揺動し、トップリング1が研磨パッド3a上と、基板受け渡し位置(不図示)との間を行き来する。
続いて、図1の搬送機構600bから図2および図3のトップリング1に基板を受け渡す際の動作を説明する。
図4および図5は、搬送機構600bからトップリング1への基板受け渡しを詳しく説明する図である。図4は搬送機構600bおよびトップリング1を側方から見た図であり、図5はこれらを上方から見た図である。
図4(a)に示すように、搬送機構600bのハンド601上に基板Wが載置されている。また、基板Wの受け渡しには、リテーナリングステーション800が用いられる。リテーナリングステーション800は、トップリング1のリテーナリング12を押し上げる押し上げピン801を有する。なお、リテーナリングステーション800はリリースノズルを有してもよいが、図示していない。
図5に示すように、ハンド601は基板Wの下面の外周側の一部を支持する。そして、押し上げピン801とハンド601とが互いに接触しないように配置されている。
図4(a)に示す状態で、トップリング1が下降するとともに、搬送機構600bが上昇する。トップリング1の下降により、押し上げピン801がリテーナリング12を押し上げ、基板Wがメンブレン13に接近する。さらに搬送機構600bが上昇すると、基板Wの上面がメンブレン13の下面に接触する(図4(b))。
この状態で、メンブレン13とトップリング本体11との間に形成されたエリアを減圧することで、トップリング1のメンブレン13の下面に基板Wが吸着される。ただし、場合によってはメンブレン13の下面に基板Wが吸着されなかったり、一旦吸着した後に落下したりしてしまうこともあり得る。そのため、本実施形態では、後述するようにして基板Wがメンブレン13に吸着されているか否かの判定(基板吸着判定)を行う。
その後、搬送機構600bは下降する(図4(c))。
続いて、トップリング1について説明する。
図6Aは、第1の実施形態におけるトップリング1の構造を模式的に示す断面図である。メンブレン13には、トップリング本体11に向かって上方に延びる周壁13a〜13hが形成されている。これら周壁13a〜13hにより、メンブレン13の上面とトップリング本体11の下面との間に、周壁13a〜13hによって区切られた同心円状のエリア131〜138が形成される。なお、メンブレン13の下面には孔が形成されていないのが望ましい。
トップリング本体11を貫通して一端がエリア131〜138にそれぞれ連通する流路141〜148が形成されている。また、リテーナリング12の直上には弾性膜からなるエアバッグ14が設けられており、一端がエアバッグ14に連通する流路149が同様に形成されている。流路141〜149の他端は圧力制御装置7に接続されている。流路141〜149上に圧力センサや流量センサを設けてもよい。
さらに基板吸着判定用に、トップリング本体11を貫通して一端がエリア131に連通する流路150が形成されている。流路150の他端は大気開放される。
圧力制御装置7は、各流路141〜149にそれぞれ設けられたバルブV1〜V9および圧力レギュレータR1〜R9と、制御部71と、圧力調整器72とを有する。また、基板吸着判定用に、圧力制御装置7は、流路150に設けられたバルブV10および流量計FSと、判定部73とを有する。なお、バルブV10を閉じた場合には流量が生じないため、バルブV10と流量計FSとの設置順は問わない。
制御部71はバルブV1〜V10、圧力レギュレータR1〜R9および圧力調整器72を制御する。
圧力調整器72は流路141〜149の一端に接続され、制御部71の制御に応じてエリア131〜138およびエアバッグ14の圧力調整を行う。具体的には、圧力調整器72は、各流路141〜149を介してエアなどの流体を供給してエリア131〜138およびエアバッグ14を加圧したり、真空引きしてエリア131〜138およびエアバッグ14を減圧したり、エリア131〜138およびエアバッグ14を大気開放したりする。
図6Aの場合では各流路141〜149にそれぞれ1つずつのバルブV1〜V9が接続された例が示されている。図6Bは図6Aの変形例であり、各流路141〜149に対して複数のバルブが接続されていてもよい。図6Bは例として流路143に3つのバルブV3−1、V3−2、およびV3−3を接続した場合を示している。バルブV3−1は圧力レギュレータR3に接続され、バルブV3−2は大気開放源に接続され、バルブV3−3は真空源に接続されている。エリア133を加圧する場合には、バルブV3−2およびV3−3を閉止し、バルブV3−1を開放し圧力レギュレータR3を作動させる。エリア133を大気開放状態とする場合には、バルブV3−1およびV3−3を閉止し、バルブV3−2を開放する。エリア133を真空状態とする場合には、バルブV3−1およびV3−2を閉止し、バルブV3−3を開放する。
図6Aにおいては、例えば、エリア135を加圧するためには、制御部71は、バルブV5を開き、エリア135にエアが供給されるよう圧力調整器72を制御する。このことを単に、制御部71がエリア135を加圧する、などと表現する。
流量計FSは、流路150を流れる流体の流量、言い換えると、エリア131に流れる流体の流量を計測し、計測結果を判定部73に通知する。なお、流量とは、特に断らない限り、単位時間あたりに流れる流体(特にエア)の体積を言う。なお、流量計FSは流路150の流量を計測できればその配置位置に特に制限はなく、流路141と流路150は繋がっているため、例えば流路141に配置してもよい。
判定部73は流量計FSで計測された流量に基づいて基板吸着判定を行う。
図7は、トップリング1におけるトップリング本体11およびメンブレン13の詳細を示す断面図である。図示のように、メンブレン13は、基板Wに接触する円形の当接部130と、当接部130に直接または間接に接続される8つの周壁13a〜13hを有している。当接部130は基板Wの裏面、すなわち研磨すべき表面とは反対側の面に接触して保持する。また、当接部130は、研磨時には基板Wを研磨パッド3aに対して押し付ける。周壁13a〜13hは、同心状に配置された環状の周壁である。
周壁13a〜13hの上端は保持リング22,24,26,28とトップリング本体11の下面との間に挟持され、トップリング本体11に取り付けられている。これら保持リング22,24,26,28は保持手段(図示せず)によってトップリング本体11に着脱可能に固定されている。したがって、保持手段を解除すると、保持リング22,24,26,28がトップリング本体11から離れ、これによってメンブレン13をトップリング本体11から取り外すことができる。保持手段としてはねじなどを用いることが出来る。
保持リング22,24,26,28はそれぞれエリア132,134,136,138内にある。そして、トップリング本体11および保持リング22,24,26,28を流路142,144,146,148がそれぞれ貫通している。また、トップリング本体11はエリア131,133,135,137にそれぞれ向かって下方に突出した突出部21,23,25,27を有する。そして、突出部21,23,25,27を流路141,143,145,147がそれぞれ貫通している。また、図示していないが突出部21を流路150が貫通している。
保持リング22,24,26,28および突出部21,23,25,27の下面は同一平面上にあるのが望ましい。これら下面が基板Wを吸着保持した場合の基準面を形成するためである。
また、同下面とメンブレン13との間には、流路141から流路150へエアが流れることが可能な隙間g(図11などで後述記載)がある。基板Wがメンブレン13の下面に吸着すると、メンブレン13はトップリング本体11側に引き上げられるため、この隙間gはほとんどなくなる。隙間gが小さすぎると、基板Wが吸着されているときと吸着されていないときとで、隙間gの変化の差が小さく、後述する判定のマージンが小さくなってしまう。一方、隙間gが大きすぎると、基板の吸着時にメンブレン13の周壁13a〜13hを大きく収縮させる必要があり、周壁13a〜13hから基板Wに対する下向きの反発力が大きくなって吸着力が低下したり基板が破損したりしてしまう。
以上を考慮して隙間gの幅を適切に設定する必要があり、具体的には0.1〜2mm程度であるのが望ましく、0.5mm程度であるのがより望ましい。
図8は、図7のA−A’断面図である。図示のように、突出部21には、流路141(図7)と連通する孔21aと、流路150と連通する孔21bが形成されている。また、突出部23,25,27には、それぞれ流路143,145,147と連通する孔23a,25a,27aが形成されている。さらに、保持リング22,24,26には、それぞれ流路142,144,146と連通する孔22a,24a,26aが形成されている。なお、孔の数や配置に特に制限はない。
図9は、トップリング1における各バルブの動作を説明する図である。基板Wを吸着したり研磨したりする際には、エリア132〜137のうち任意の1以上のエリアの圧力を調整すればよいが、以下では、エリア133の圧力を調整する場合を示し、他のエリア132,134〜137は任意の圧力調整が可能である。
アイドリング時などにメンブレン13を開放する場合、制御部71はバルブV1,V3,V10を開き、エリア131,133を大気開放する。
基板Wを研磨する場合、メンブレン13を加圧して基板Wを研磨パッド3aに押し付けるべく、制御部71はバルブV1,V3を開いてエリア131,133を加圧するとともに、バルブV10を閉じる。
基板Wを搬送機構600bからトップリング1に受け渡してメンブレン13に吸着させる場合、制御部71はバルブV3を開いてエリア133を減圧する。さらに基板吸着判定を行うために、制御部71はバルブV1を開いてエリア131を若干加圧しつつ、バルブV10を開いてエリア131を大気開放する。そして、流量計FSによる計測値に基づき、次のようにして判定部73は基板がメンブレン13に吸着したか否かを判定する。
図10は、基板吸着判定の手順を示すフローチャートである。以下、流量計FSが設けられたエリア131を「判定エリア」と呼び、吸着のために減圧されるエリア133を「吸着エリア」と呼ぶ。
まず、制御部71は吸着エリア133を減圧する(ステップS1)。そして、制御部71はバルブV1を開いて判定エリア131を加圧するとともに、バルブV10を開いて判定エリア131を大気開放する(ステップS2)。つまり、制御部71は、流路141を介して判定エリア131を加圧しつつ、流路150を介して判定エリア131を大気開放する。
なお、ステップS1では、制御部71が吸着エリア133を−500hPa程度に減圧するのに対し、ステップS2では、制御部71が判定エリア131を200hPa以下、望ましくは50hPa程度に加圧する。判定エリア131を加圧しすぎると、基板Wに下向きに作用する力が大きくなり、基板吸着の妨げになるためである。
次いで、判定部73は所定の判定開始時間T0が経過するまで待機する(ステップS3)。判定開始時間T0が経過すると、判定部73は流量計FSが計測した流量と所定の閾値との比較を行って、基板Wがメンブレン13に吸着されたか否かを判定する(ステップS4)。
図11は、吸着に失敗した場合のメンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図である。基板Wが吸着しない場合、メンブレン13は可撓性を有するため、メンブレン13における吸着エリア133に対応する部分はトップリング本体11に引き上げられるが、判定エリア131に対応する部分は引き上げられず、トップリング本体11との間に隙間gが残る。そのため、流量計FSで計測される流量は大きくなる。
図12は、吸着に成功した場合の基板W、メンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図である。基板Wが吸着すると、判定エリア131に対応する部分を含むメンブレン13全体が引き上げられてトップリング本体11に密着する。そのため、隙間gがほとんどなくなって流量計FSで計測される流量は小さくなる。
以上から分かるように、判定エリア131に流れる流量は隙間gの大きさと対応しており、隙間gが大きいほど流量は大きくなる。
そこで、流量が閾値以下である場合(すなわち隙間gが小さい場合)、判定部73は基板Wの吸着に成功した(あるいは基板Wが吸着している)と判定する(図10のステップS4のYES,S5、図12)。そして、基板処理装置はトップリング1による基板Wの搬送などの動作を継続する(ステップS6)。その後も、基板Wの吸着が継続しているべきであれば(ステップS7のYES)、ステップS4の判定が繰り返される。
一方、所定のエラー確認時間が経過しても流量が閾値より大きい場合(すなわち隙間gが大きい場合)、判定部73は基板Wの吸着に失敗した(あるいは基板Wが吸着していない)と判定する(S4のNO,S8のYES,S9、図11)。そして、基板処理装置は動作を停止し、必要に応じてエラーを発報する(ステップS10)。
本実施形態では、一旦基板Wがメンブレン13に吸着したことが確認できた後も、判定を継続する(ステップS7のYES,S4)。そのため、基板Wの搬送中などに基板Wが落下したような場合には、流量が閾値より大きくなって基板Wが存在しなくなったことを検出できる(ステップS9)。
図13は、吸着開始後に流量計FSで計測される流量を模式的に示す図であり、実線は吸着に成功した場合、破線は吸着に失敗した場合、一点鎖線は一旦吸着に成功したがその後に落下した場合に流量計FSで計測される各流量を示しており、横軸は時間を示している。
図示のように、時刻t1で吸着を開始すると(図10のステップS1)、流量は増加する。吸着が成功するか失敗するかに関わらず、吸着開始時点ではメンブレン13の上面とトップリング本体11の下面との間に隙間gがあり、エアが流れるためである。
吸着成功の場合(同図の実線)、基板Wがメンブレン13に吸着されるため、メンブレン13とトップリング本体11との間の隙間gが小さくなる。よって、ある時刻t2以降、流量が減り始める。そして、流量が閾値以下となった時刻t3において、吸着に成功したと判定される(図10のステップS5)。その後、図13の時刻t4において基板Wがメンブレン13に完全に吸着されると、メンブレン13とトップリング本体11との隙間gがほとんどなくなって流量はほぼ一定となる。
時刻t11で基板Wがトップリング1から落下したとすると、流量が再び増加する(同図の一点鎖線)。基板Wがメンブレン13から離れることでメンブレン13とトップリング本体11との間に再び隙間gが生じるためである。この場合、流量が閾値より大きくなった時刻t12から一定のエラー確認時間経過後(ステップ8)、吸着に失敗したと判定される(図10のステップS9)。
一方、吸着失敗の場合(図13の破線)、時刻t2以降も流量は増え続け、やがて一定となる。そのため、エラー確認時間が経過しても流量は閾値より大きいままであり、吸着に失敗したと判定される(図10のステップS9)。
なお、判定開始時間T0を設定する理由は、基板がメンブレンに十分に吸着される前(図13の時刻t5より前)に吸着されたと判断されるのを防ぐためである。エラー確認時間は以下の場合にも必要となる。研磨後、トップリング1に吸着された基板Wを研磨パッド3aから引き上げる際に、研磨パッド3aと基板Wとの間の吸着力のために一時的に流量が大きくなって閾値を超えることがあるためである。
このように、第1の実施形態では、判定エリア131を加圧かつ大気開放し、エリア131の流量を計測する。この流量はメンブレン13とトップリング本体11との隙間gの大きさに対応する。そのため、流量を監視することで、基板Wの吸着に成功したか否かを精度よく判定でき、基板Wを適切に扱うことができる。また、吸着した後も判定を継続でき、一旦吸着に成功した後に基板Wが落下した場合でもそのことを検出できる。
本実施形態では流路150を大気開放としたが、例えばバルブV10を流量調整弁として基板の吸着検知に適した流量範囲に調整したり、大気開放ではなく圧力レギュレータを接続し、流量調整したり、排気したりしてもよい。流路150に圧力レギュレータを接続する場合、例えばR1を100hPa加圧に設定し、追加した圧力レギュレータを50hPa加圧に設定するなどして、流路150にエアを流通させるようにする。
また、本実施形態による基板吸着判定は、孔が形成されていないメンブレン13に対しても適用可能である。さらに、基板吸着判定時にはバルブV10を開くため、判定エリア131は閉止されず、判定エリア131の圧力はそれほど高くならない。そのため、メンブレン13における判定エリア131が基板Wにストレスを与えることもほとんどない。
なお、本実施形態では、中心のエリア131を判定エリアとし、エリア133を吸着エリアとしたが、他のエリアを判定エリアおよび吸着エリアとしてもよい。すなわち、少なくとも1つのエリアにバルブV10、流路150および流量計FSに相当する構成を設けて判定エリアとすることができ、他の1以上のエリアを吸着エリアとすることができる。
なお、判定エリアは吸着エリアと隣接しておらず、1以上のエリアを隔てているのが望ましい。判定エリアと吸着エリアとが隣接していると、基板Wの吸着に失敗した場合であっても、メンブレン13における吸着エリアに対応する部分が引き上げられたことに伴って、判定エリアに対応する部分も引き上げられうる。そうすると、判定エリアに流れる流量が少なくなって誤判定が発生する可能性があるためである。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態においては、判定エリア131を流通する流体の流量を流量計FSで直接測定しているが、流量に従って測定値が変化する測定器を用いて他の物理量を測定してもよい。そこで、次に説明する第2の実施形態では、流量計FSに代えて圧力計を用いる例を示す。
図14は、第2の実施形態におけるトップリング1の構造を模式的に示す断面図である。図6Aとの相違点として、判定エリア131と連通する流路141に圧力計PSが設けられる。圧力計PSは流路141の圧力を計測し、計測結果を判定部73に通知する。圧力計PSによって計測される圧力は、判定エリア131を流通する流体の流量と対応する。
図15は、吸着に失敗した場合のメンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図であり、図11と対応する。図示のように、判定エリア131とメンブレン13との間に隙間gがあり、判定エリア131の流量は大きい。この場合、流路141から判定エリア131にガスが流れやすいため、流路141の圧力は低くなる。その結果、圧力計PSによる計測結果は低くなる。
図16は、吸着に成功した場合の基板W、メンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図であり、図12と対応する。図示のように、判定エリア131とメンブレン13との間に隙間gがほとんどなく、判定エリア131の流量は小さい。この場合、流路141から判定エリア131にガスが流れにくくなるため、流路141の圧力は高くなる。その結果、圧力計PSによる計測結果は高くなる。
このように、圧力計PSが流量と対応する。そのため、図10におけるステップS4(流量が閾値以下か否か)に代えて、圧力が閾値を超えたか否か、の判断を行えばよい。
図17は、図14の変形例であるトップリング1の構造を模式的に示す断面図である。図17との相違点として、判定エリア131と連通する流路150に圧力計PSが設けられる。圧力計PSは流路150の圧力を計測し、計測結果を判定部73に通知する。圧力計PSによって計測される圧力は、判定エリア131を流通する流体の流量と対応する。
図18は、吸着に失敗した場合のメンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図であり、図11と対応する。図示のように、判定エリア131とメンブレン13との間に隙間gがあり、判定エリア131の流量は大きい。この場合、判定エリア131から流路150にガスが流れ込みやすいため、流路150の圧力は高くなる。その結果、圧力計PSによる計測結果は高くなる。
図19は、吸着に成功した場合の基板W、メンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図であり、図12と対応する。図示のように、判定エリア131とメンブレン13との間に隙間gがほとんどなく、判定エリア131の流量は小さい。この場合、判定エリア131から流路150にガスが流れこみにくいため、流路150の圧力は低くなる。その結果、圧力計PSによる計測結果は低くなる。
このように、圧力計PSが流量と対応する。そのため、図10におけるステップS4(流量が閾値以下か否か)に代えて、圧力が閾値以上か否か、の判断を行えばよい。
以上説明したように、第2の実施形態では、流量に応じて変化する圧力を計測することで、基板Wの吸着に成功したか否かを精度よく判定できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、トップリングに吸着された基板を確実にリリースすることに主眼を置いている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図20および図21は、トップリング1から搬送機構600bへの基板受け渡しを詳しく説明する図である。図20は搬送機構600bおよびトップリング1を側方から見た図であり、図21はトップリング1およびリテーナリングステーション800を上方から見た図(ただし、図20における搬送機構600bを省略)である。これらの図に示すように、リテーナリングステーション800は内側(基板W側)に向かう例えば3つのリリースノズル802を有する。
図20(a)は基板Wがメンブレン13に吸着された状態である。このとき、リリースノズル802から流体(リリースシャワー)は噴射されない。
図20(b)に示すように、トップリング1が下降するととともに、搬送機構600bが上昇する。これにより、搬送機構600bのハンド601が基板Wの下面に近づくが、両者は接触していない。また、押し上げピン801がリテーナリング12を押し上げる。
この状態で、メンブレン13とトップリング本体11との間のエリア(以下、エリア133とする)を加圧する。さらに、リリースノズル802からエアなどの流体を噴射する。これにより、基板Wはメンブレン13からリリースされ、ハンド601上に載置される。この点の詳細は後述する。
その後、図20(c)に示すように、基板Wが載置されたハンド601が下降するとともに、トップリング1が上昇する。
図20(b)におけるリリースを詳しく説明する。
図22は、リリース開始前の状態を模式的に示す図である。エリア133の加圧を開始する前は、基板Wがメンブレン13に吸着されており、したがってメンブレン13の上面とトップリング本体11の下面との間にほとんど隙間gはない。加圧開始前は、リリースノズル802から流体は噴射しない。
図23は、リリース開始後の状態を模式的に示す図である。エリア133の加圧を開始すると、メンブレン13が膨らんで、メンブレン13の上面とトップリング本体11と隙間gが徐々に大きくなる。すなわち、メンブレン13が下方に移動する。この状態でリリースノズル802から流体を噴射するが、流体は基板Wの下側に当たり、メンブレン13にはほとんど当たらない。つまり、図23はメンブレン13の膨らみが足りない状態、言い換えると、メンブレン13とトップリング本体11との間の隙間gが小さすぎる状態である。
図24は、図23に引き続くリリース開始後の状態を模式的に示す図である。エリア133をさらに加圧すると、メンブレン13がさらに膨らんで、メンブレン13の上面とトップリング本体11との隙間gがより大きくなる。すなわち、メンブレン13がより下方に移動する。この状態でリリースノズル802から噴射される流体は、基板Wとメンブレン13との境界近辺に当たる。よって、基板Wとメンブレン13との間に流体が流れ込む。
このように、一定程度膨らんだメンブレン13と基板Wとの間に側方から流体が噴射される状態が継続することで、基板Wをメンブレン13から効果的にリリースさせることができる。つまり、図24はメンブレン13の膨らみが適切である状態、言い換えると、メンブレン13とトップリング本体11との間の隙間gが適切である状態である。
しかしながら、必ずしも図24の状態を継続できるとは限らない。
図25は、図24に引き続くリリース開始後の状態を模式的に示す図である。エリア133をさらに加圧すると、メンブレン13がさらに膨らんで、メンブレン13の上面とトップリング本体11との隙間gがさらに大きくなる。すなわち、メンブレン13がさらに下方に移動する。この状態でリリースノズル802から噴射される流体は、メンブレン13には当たるが、基板Wにはほとんど当たらない。つまり、図25はメンブレン13の膨らみが大きすぎる状態、言い換えると、メンブレン13とトップリング本体11との間の隙間gが大きすぎる状態である。
このように、確実に基板Wをリリースするには、メンブレン13の膨らみ(言い換えると、メンブレン13とトップリング本体11との間の隙間g)を制御する必要がある。そこで、本実施形態では、図24に示すようなメンブレン13の膨らみが適切な状態を保てるよう、次のようにしてエリア133の圧力制御を行う。
図26は、第3の実施形態におけるトップリング1の構造を模式的に示す図である。図6Aとの相違点として、流量計FSの計測値が制御部71に入力される。そして、制御部71は流量計FSの計測値に基づいて圧力調整器72、バルブV1〜V9、圧力レギュレータR1〜R9を制御する。
リリースを行う際には、制御部71がバルブV1を開いてエリア131を若干加圧しつつ、バルブV10を開いてエリア131を大気開放する。第1の実施形態で説明したように、流量計FSで計測される流量は、メンブレン13とトップリング本体11との間の隙間gの大きさに対応する。そして、隙間gの大きさはメンブレン13の膨らみに対応する。よって、制御部71は流量を監視することで適切にエリア133の圧力を制御する。
図27は、リリース時のトップリング1の動作を示すフローチャートである。また、図28は、リリース時に流量計FSで計測される流量を模式的に示す図である。以下のようにして、制御部71は流量が上限閾値から下限閾値までの所定範囲に収まるようエリア133の圧力を制御する。流量が所定範囲に収まることは、図24に示すように、メンブレン13の膨らみが適切であることと対応する。言い換えると、メンブレン13の膨らみが適切となる流量の範囲を所定範囲として設定しておく。
まず、制御部71が吸着エリア133の加圧を開始する(図27のステップS21、図28の時刻t20)。これに伴って流量が増加するが、制御部71は流量が上限閾値に達するまで吸着エリア133の加圧を継続する(ステップS22のNO,S21)。この加圧は連続的あるいは断続的にエアをエリア133に供給することで行われる。この間、メンブレン13が徐々に膨らみ、これに伴って流量も増加する(図28参照)。流量が下限閾値に達した(つまりメンブレン13の膨らみが適切になった)時刻t21以降、基板Wとメンブレン13との間にリリースノズル802から流体を噴射することができる。
流量が上限閾値に達すると(時刻t22、図27のステップS22のYES)、制御部71はメンブレン13の膨らみが十分と判断して、吸着エリア133の加圧を停止する(ステップS23)。具体的には、制御部71は吸着エリア133に対するエア供給を停止してもよいし、バルブV3を閉じてもよいし、エリア133を大気開放してもよい。あるいは、制御部71は吸着エリア133を減圧してもよい。
吸着エリア133の加圧を停止すると、メンブレン13の膨らみが減少し、これに伴って流量が減少することもある。そこで、制御部71は、流量が下限閾値に達するまでは吸着エリア133の加圧を停止するが(ステップS24のNO,S23)、流量が下限閾値に達すると(ステップS24のYES、図28の時刻t23)、メンブレン13の膨らみが不足したと判断して、吸着エリア133の加圧を再開する(ステップS25)。
以上を繰り返すことで、流量が所定範囲に収まり、メンブレン13の膨らみが適切となって、図24に示すように基板Wとメンブレン13との間に流体の噴射を継続できる。
図27に示すリリース動作は、予め定めた時間だけ継続してもよいし、リリース検知センサ(不図示)で基板Wがリリースされたことが検知された時点でリリース動作を終了してもよい。リリース検知センサは、例えばリテーナリングステーション800に固定された発光部および受光部で構成することができる。
なお、メンブレン13の膨らみを推定する別の手法として、吸着エリア133に供給したエアの積算量からメンブレン13の膨らみを推定することも考えられる。しかしながら、エアは、吸着エリア133に流入するだけでなく、途中の流路143、ロータリジョイント(不図示)の配管などにも流入する。そのため、エアの積算量から正確にメンブレン13の膨らみを推定することは困難である。
これに対し、本実施形態では、判定エリア131の流量すなわち単位時間当たりに流れるエアの体積を用いる。流量は、メンブレン13とトップリング本体11との間の隙間gの大きさに対応しており、この隙間gはメンブレン13の膨らみと対応している。そのため、メンブレン13の膨らみを正確に検知でき、適切な膨らみを維持できるよう精度よく吸着エリア133の圧力を調整できる。
なお、図20〜図25では、リリースノズル802がリテーナリングステーション800に取り付けられる例を示した。リテーナリングステーション800は動かないため、リリースノズル802も固定である。別の例として、リテーナリングステーション800に代えて、いわゆるプッシャを用いて基板Wの受け渡しを行う場合には、プッシャにリリースノズルを取り付けてもよい。
図29は、トップリング1から基板Wをリリースしてプッシャ160に受け渡す様子を模式的に示す側面図である。プッシャ160は、トップリングガイド161と、プッシャステージ162と、トップリングガイド161内に形成されたリリースノズル802’とを有する。基板Wをリリースする際には、プッシャ160が上昇してトップリング1に近づく。その他の動作はリテーナリングステーション800を用いる場合と同様である。プッシャ160を用いる場合、リリースノズル802’がプッシャ160とともに移動することになる。
なお、第3の実施形態においても、流路141または流路150に圧力計を設置し、判定エリア131の流量に対応する圧力を計測してもよい。この場合、図28における「流量」を適宜「圧力」と読み替えればよい。
(第4の実施形態)
次に説明する第4の実施形態は、メンブレン13の望ましい形状に関する。
図30は、エリア131近辺のトップリング本体11およびメンブレン13の断面図であり、同図の一点鎖線はトップリング本体11およびメンブレン13の中心を示している。図31は、エリア131近辺におけるメンブレン13を上方(トップリング本体11側)から見た図である。図32は、エリア131近辺におけるトップリング本体11を下方(メンブレン13側)から見た図である。
図30および図31に示すように、メンブレン13の上面におけるエリア131に相当する部分には、トップリング本体11に向かう環状の凸部131aが形成されていれる。
また、図30および図32に示すように、トップリング本体11のエリア131に相当する部分には、環状の凹部11aが形成されている。そして、流路141と連通するトップリング本体11の孔21a(第1孔)は凹部11aの外側にあり、流路150と連通するトップリング本体11の孔21b(第2孔)は凹部11aの内側にある。
メンブレン13における凸部131aは、トップリング本体11における凹部11aと対向する位置にあり、互いに係合可能である。
トップリング1が基板を保持していない場合、メンブレン13における凸部131aと、トップリング本体11における凹部11aとの間には隙間がある。一方、トップリング1が基板を吸着保持すると、この隙間はなくなるか、少なくとも狭くなる。すなわち、凸部131aおよび凹部11aはエリア131をシールするシール部と言える。
また、図32に示すように、トップリング本体11には、放射状に延びる複数の溝11bが設けられる。これにより、エリア131内で圧力が伝搬しやすくなり、圧力を均一化できる。図32においては溝11bは凹部11aの内側に設けられているが、外側に設けてもよいし、エリア132などその他のエリアにも設けることでトップリング全体で圧力が伝搬しやすくなる。
凹部11aの深さは溝11bと同じかそれよりも深くし、凹部11aに当接できるように凸部131aの高さを設定することで、溝11bと凹部11aが干渉している場合でも凹部11aと凸部131aでシールすることが可能となる。
図33は、第1の実施形態で説明したように、流量計FSを用いた基板吸着判定を行う場合の圧力制御装置7の構成例を示す図である。なお、図6Aと同様であるが、流路141,150は、例えばロータリージョイント(不図示)を介してトップリング本体11に接続される。図6Aとの相違点として、本圧力制御装置7は流路141と流路150とをバイパスするバイパス流路151と、バイパスライン151上に設けられたバルブV20を有する。バルブV20を開くことで、圧力制御装置7は流路150から孔21bを介してエリア131の圧力を制御(例えば加圧)することもできる。
上述した第1の実施形態における吸着判定では、判定エリア131を流路141を介して加圧するとともに、流路150を介して大気開放する。また、研磨時には判定エリア131を加圧する。これらの加圧について説明する。
図34は、吸着判定時の加圧を説明する図である。図示のように、バルブV1,V10を開き、バルブV20を閉じる。これにより、第1の実施形態と同様に判定エリア131を流路141を介して加圧するとともに、流路150を介して大気開放できる。
図35は、基板研磨時の加圧を説明する図である。図示のように、バルブV1,V20を開き、バルブV10を閉じる。これにより、流路141,150の両方から同時にエリア131が加圧される。すなわち、流路141から、凹部11aおよび凸部131aでシールされた環状部分の外側を加圧できる。また、流路150から、凹部11aおよび凸部131aでシールされた環状部分の内側を加圧できる。特に、図32に示すように溝11bを設けることで、シールされた環状部分の内側全体に圧力が伝搬される。
さらに、吸着判定時の加圧圧力がシールされた環状部分の外側から作用し、シールされた環状部分の内側が大気開放されることから、基板Wの中心部が加圧されることがなく、基板Wの変形が抑制され、ストレスが小さくなる。
このようなトップリング本体11およびメンブレン13を用いることで、第1の実施形態で説明した吸着判定をより精度よく行うことができる。
図36は、吸着に成功した場合の基板W、メンブレン13およびトップリング本体11の断面を模式的に示す図であり、図12と対応している。図36から分かるように、基板吸着に成功した場合、メンブレン13の凸部131aがトップリング本体11の凹部11aと係合し、両者の隙間はほとんどなくなる。その結果、流量計FSで計測される流量が極めて小さくなり、判定の精度が向上する。
このように、第4の実施形態では、メンブレン13に凸部131aを、トップリング本体11に凹部11aを設ける。そのため、凸部131aおよび凹部11aがシール部となって、基板吸着時にメンブレン13がトップリング本体11に密着する。そのため、基板吸着に成功したときの流量と失敗したときの流量との差が大きくなり、基板吸着判定の精度が向上する。
なお、凸部131aと凹部11aとで完全にシールされた状態が実現できるのが望ましいが、メンブレン13におけるある部分とトップリング本体におけるある部分とでほぼシールされた状態となればよい。
なお、本実施形態ではメンブレン13に凸部131aを、トップリング本体11に凹部11aを設けることとしたが、シール部として、メンブレン13に凹部131bを設け、トップリング本体11に凸部11cを設けてもよい(図37参照)。また、エリア131以外を判定エリアとする場合、その判定エリアにシール部としての凹部や凸部を設ければよい。
また、第2の実施形態で説明したように、圧力計PSを用いた基板吸着判定を行う場合、図14と同様に、流路141に圧力計PSを設ければよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 トップリング
7 圧力制御装置
71 制御部
72 圧力調整器
73 判定部
11 トップリング本体
11a 凹部
11b 溝
11c 凸部
12 リテーナリング
13 メンブレン
131〜138 エリア
13a 凸部
13b 凹部
141〜148,150 流路
151 バイパス流路
FS 流量計
PS 圧力計

Claims (23)

  1. トップリング本体と、
    前記トップリング本体との間に複数のエリアを形成する第1面と、前記第1面とは反対側にあって基板を保持可能な第2面と、を有する弾性膜と、
    前記複数のエリアのうちの第1エリアに連通し、前記第1エリアを加圧することが可能な第1ラインと、
    前記第1エリアに連通し、前記第1エリアから排気することが可能な第2ラインと、
    前記第1エリアの流量に基づいて測定値が変化する測定器と、
    前記複数のエリアのうちの前記第1エリアとは異なる第2エリアに連通し、前記第2エリアを加圧または減圧することが可能な第3ラインと、を備える基板保持装置。
  2. 前記測定器は、前記第2ラインの流量を計測可能な流量計である、請求項1に記載の基板保持装置。
  3. 前記測定器は、前記第1ラインまたは前記第2ラインの圧力を計測可能な圧力計である、請求項1に記載の基板保持装置。
  4. 前記測定値に基づいて、前記第2面に前記基板が吸着されたか否かを判定する判定部を備える、請求項1に記載の基板保持装置。
  5. 前記基板が前記第2面に吸着される際に、前記第3ラインを介して前記第2エリアを減圧し、前記第1ラインを介して前記第1エリアを加圧するとともに前記第2ラインを介して流体を流通する制御部を備え、
    前記判定部は、前記基板が前記第2面に吸着される際に、前記測定値に基づいて、前記第2面に前記基板が吸着されたか否かを判定する、請求項4に記載の基板保持装置。
  6. 前記判定部は、前記第2エリアの減圧開始から所定時間経過した後に、前記測定器で計測される測定値に基づいて、前記第2面に前記基板が吸着されたか否かを判定する、請求項5に記載の基板保持装置。
  7. 前記測定値に基づいて、前記第3ラインを介して前記第2エリアの圧力を制御する制御部を備える、請求項1乃至6のいずれかに記載の基板保持装置。
  8. 前記制御部は、前記測定値が所定範囲に収まるよう、前記第2エリアの圧力を制御する、請求項7に記載の基板保持装置。
  9. 前記制御部は、前記第2面に保持された基板をリリースする際、前記第1ラインを介して前記第1エリアを加圧するとともに前記第2ラインを介して前記第1エリアに流体を流通し、前記測定値に基づいて、前記第3ラインを介して前記第2エリアの圧力を制御する、請求項7または8に記載の基板保持装置。
  10. 前記制御部は、リリースノズルから所定位置に流体が噴射されるよう、前記第2エリアの圧力を制御する、請求項7乃至9のいずれかに記載の基板保持装置。
  11. 前記所定位置は、前記第2面と前記保持された基板との間である、請求項10に記載の基板保持装置。
  12. 前記弾性膜には孔が形成されていない、請求項1乃至11のいずれかに記載の基板保持装置。
  13. 前記第2エリアは前記第1エリアと隣接していない、請求項1乃至12のいずれかに記載の基板保持装置。
  14. 前記弾性膜の外周に設けられたリテーナリングを備える、請求項1乃至13のいずれかに記載の基板保持装置。
  15. 前記リテーナリングは、内側リングと、その外側に設けられた外側リングと、を有する、請求項14に記載の基板保持装置。
  16. 請求項1乃至15の何れかに記載の基板保持装置と、
    前記基板保持装置に保持された基板を研磨するように構成された研磨テーブルと、を備える基板研磨装置。
  17. 基板保持装置におけるトップリング本体と弾性膜の第1面との間に形成された第2エリアを減圧しつつ、前記トップリング本体と前記弾性膜の第1面との間に形成された、前記第2エリアとは異なる第1エリアを加圧するとともに前記第1エリアに連通する第2ラインを介して流体を流通し、
    前記第1エリアの流量に応じた測定値に基づいて、前記弾性膜の、前記第1面とは反対側にある第2面に基板が吸着されたか否かを判定する、基板保持装置における基板吸着判定方法。
  18. 基板保持装置におけるトップリング本体と弾性膜の第1面との間に形成された第1エリアを加圧するとともに前記第1エリアに連通する第2ラインを介して流体を流通し、
    前記第1エリアの流量に応じた測定値に基づいて、前記トップリング本体と前記弾性膜の第1面との間に形成された、前記第1エリアとは異なる第2エリアの圧力を制御する、基板保持装置における圧力制御方法。
  19. 第1部分の外側および内側にそれぞれ第1孔および第2孔が設けられたトップリング本体とともに用いられて基板保持装置を構成する弾性膜であって、
    前記第1部分と係合可能な第2部分が設けられ、前記トップリング本体との間に複数のエリアを形成する第1面と、前記第1面とは反対側にあって基板を保持可能な第2面と、を備える弾性膜。
  20. 前記第1部分は凹部であり、前記第2部分は凸部であるか、
    前記第1部分は凸部であり、前記第2部分は凹部である、請求項19に記載の弾性膜。
  21. 第1部分の外側および内側にそれぞれ第1孔および第2孔が設けられたトップリング本体と、
    前記第1部分と係合可能な第2部分が設けられ、前記トップリング本体との間に複数のエリアを形成する第1面と、前記第1面とは反対側にあって基板を保持可能な第2面と、を有する弾性膜と、
    前記第1孔は前記複数のエリアのうちの第1エリアに位置しており、前記第1孔を介して前記第1エリアを加圧することが可能な第1ラインと、
    前記第2孔は前記第1エリアに位置しており、前記第2孔を介して前記第1エリアから排気することが可能な第2ラインと、
    前記第1エリアの流量に基づいて測定値が変化する測定器と、
    前記複数のエリアのうちの前記第1エリアとは異なる第2エリアに連通し、前記第2エリアを加圧または減圧することが可能な第3ラインと、を備える基板保持装置。
  22. 前記トップリング本体の前記第1エリアに対応する部分には、放射状に広がる溝が設けられる、請求項21に記載の基板保持装置。
  23. 前記第1ラインと前記第2ラインとをバイパスするバイパスラインと、
    前記バイパスライン上に設けられたバルブと、を備える、請求項21または22に記載の基板保持装置。
JP2016134881A 2015-08-18 2016-07-07 弾性膜、基板保持装置、基板研磨装置、基板保持装置における基板吸着判定方法および圧力制御方法 Active JP6463303B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
SG10201606197XA SG10201606197XA (en) 2015-08-18 2016-07-27 Substrate adsorption method, substrate holding apparatus, substrate polishing apparatus, elastic film, substrate adsorption determination method for substrate holding apparatus, and pressure control method for substrate holding apparatus
SG10202100910UA SG10202100910UA (en) 2015-08-18 2016-07-27 Substrate adsorption method, substrate holding apparatus, substrate polishing apparatus, elastic film, substrate adsorption determination method for substrate holding apparatus, and pressure control m
SG10202002713PA SG10202002713PA (en) 2015-08-18 2016-07-27 Substrate adsorption method, substrate holding apparatus, substrate polishing apparatus, elastic film, substrate adsorption determination method for substrate holding apparatus, and pressure control method for substrate holding apparatus
TW110108232A TWI785525B (zh) 2015-08-18 2016-08-02 基板吸著方法、基板保持裝置、基板研磨裝置、彈性膜、基板保持裝置之基板吸著判定方法及壓力控制方法
TW105124413A TWI724010B (zh) 2015-08-18 2016-08-02 基板吸著方法、基板保持裝置、基板研磨裝置、彈性膜、基板保持裝置之基板吸著判定方法及壓力控制方法
US15/234,058 US10537975B2 (en) 2015-08-18 2016-08-11 Substrate adsorption method, substrate holding apparatus, substrate polishing apparatus, elastic film, substrate adsorption determination method for substrate holding apparatus, and pressure control method for substrate holding apparatus
KR1020160102483A KR102134726B1 (ko) 2015-08-18 2016-08-11 기판 흡착 방법, 기판 보유 지지 장치, 기판 연마 장치, 기판 보유 지지 장치에 있어서의 기판 흡착 판정 방법 및 압력 제어 방법
CN201610688808.2A CN106466806B (zh) 2015-08-18 2016-08-18 基板的吸附方法及研磨装置、基板保持装置及其基板吸附判定方法与压力控制方法
CN202010673067.7A CN111775043B (zh) 2015-08-18 2016-08-18 基板保持装置及弹性膜
US16/695,637 US11472000B2 (en) 2015-08-18 2019-11-26 Substrate adsorption method, substrate holding apparatus, substrate polishing apparatus, elastic film, substrate adsorption determination method for substrate holding apparatus, and pressure control method for substrate holding apparatus
KR1020200084573A KR102178517B1 (ko) 2015-08-18 2020-07-09 기판 보유 지지 장치 및 탄성막

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016097291 2016-05-13
JP2016097291 2016-05-13

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018246532A Division JP6633175B2 (ja) 2016-05-13 2018-12-28 基板保持装置及び弾性膜

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017205853A true JP2017205853A (ja) 2017-11-24
JP2017205853A5 JP2017205853A5 (ja) 2018-04-26
JP6463303B2 JP6463303B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=60415217

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016134881A Active JP6463303B2 (ja) 2015-08-18 2016-07-07 弾性膜、基板保持装置、基板研磨装置、基板保持装置における基板吸着判定方法および圧力制御方法
JP2018246532A Active JP6633175B2 (ja) 2016-05-13 2018-12-28 基板保持装置及び弾性膜

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018246532A Active JP6633175B2 (ja) 2016-05-13 2018-12-28 基板保持装置及び弾性膜

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP6463303B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019202361A (ja) * 2018-05-21 2019-11-28 株式会社荏原製作所 基板保持装置、基板研磨装置、弾性部材および基板保持装置の製造方法
JP2020023005A (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 株式会社荏原製作所 基板保持装置、基板吸着判定方法、基板研磨装置および基板研磨方法
US10991613B2 (en) 2018-08-06 2021-04-27 Ebara Corporation Substrate holding apparatus, substrate suction determination method, substrate polishing apparatus, substrate polishing method, method of removing liquid from upper surface of wafer to be polished, elastic film for pressing wafer against polishing pad, substrate release method, and constant amount gas supply apparatus
WO2022172373A1 (ja) * 2021-02-10 2022-08-18 ヤマハ発動機株式会社 加工装置
WO2023233681A1 (ja) * 2022-06-02 2023-12-07 ミクロ技研株式会社 研磨ヘッド及び研磨処理装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6463303B2 (ja) * 2016-05-13 2019-01-30 株式会社荏原製作所 弾性膜、基板保持装置、基板研磨装置、基板保持装置における基板吸着判定方法および圧力制御方法
SG10201606197XA (en) 2015-08-18 2017-03-30 Ebara Corp Substrate adsorption method, substrate holding apparatus, substrate polishing apparatus, elastic film, substrate adsorption determination method for substrate holding apparatus, and pressure control method for substrate holding apparatus
CN115087518A (zh) * 2020-06-24 2022-09-20 应用材料公司 具有压电压力控制的抛光承载头

Citations (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000015572A (ja) * 1998-04-29 2000-01-18 Speedfam Co Ltd キャリア及び研磨装置
JP2000033558A (ja) * 1998-07-21 2000-02-02 Speedfam-Ipec Co Ltd キャリア及び研磨装置
JP2000317818A (ja) * 1999-05-07 2000-11-21 Sumitomo Metal Ind Ltd 平面板チャック台、及び平面板研磨装置
JP2001310257A (ja) * 2000-04-25 2001-11-06 Ebara Corp 研磨装置
JP2002187060A (ja) * 2000-10-11 2002-07-02 Ebara Corp 基板保持装置、ポリッシング装置、及び研磨方法
JP2002521830A (ja) * 1998-07-27 2002-07-16 ラム リサーチ コーポレーション ウェーハ検知装置
US20020098777A1 (en) * 2000-10-17 2002-07-25 Thomas Laursen Multizone carrier with process monitoring system for chemical-mechanical planarization tool
US20030045205A1 (en) * 2001-08-28 2003-03-06 Herb John D. Method and apparatus for sensing a wafer in a carrier
JP2003175455A (ja) * 2001-12-12 2003-06-24 Ebara Corp 基板保持装置及びポリッシング装置
JP2004516644A (ja) * 2000-07-25 2004-06-03 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 可撓性膜を有するマルチチャンバキャリヤヘッド
JP2004349340A (ja) * 2003-05-20 2004-12-09 Ebara Corp 基板保持装置及び研磨装置
JP2005081507A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Ebara Corp 圧力コントロールシステム及び研磨装置
JP3705670B2 (ja) * 1997-02-19 2005-10-12 株式会社荏原製作所 ポリッシング装置及び方法
JP2008137103A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Ebara Corp 基板保持装置、基板研磨装置、及び基板研磨方法
JP4505822B2 (ja) * 2003-04-24 2010-07-21 株式会社ニコン 研磨装置、研磨方法及び研磨装置を用いたデバイス製造方法
JP2011258639A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Ebara Corp 研磨装置および方法
JP2013157541A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Ebara Corp 基板保持装置、研磨装置、および研磨方法
JP2014008570A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Ebara Corp 基板保持装置および研磨装置
JP2014017428A (ja) * 2012-07-11 2014-01-30 Ebara Corp 研磨装置および研磨方法
JP2014041903A (ja) * 2012-08-22 2014-03-06 Ngk Spark Plug Co Ltd 静電チャックのガス制御装置およびガス制御方法
JP2014061587A (ja) * 2012-08-28 2014-04-10 Ebara Corp 弾性膜及び基板保持装置
JP2015104790A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 株式会社荏原製作所 研磨装置
JP6353418B2 (ja) * 2015-08-18 2018-07-04 株式会社荏原製作所 基板吸着方法、トップリングおよび基板研磨装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009117655A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Tokyo Seimitsu Co Ltd ウェーハ処理装置及びウェーハ処理方法
JP6463303B2 (ja) * 2016-05-13 2019-01-30 株式会社荏原製作所 弾性膜、基板保持装置、基板研磨装置、基板保持装置における基板吸着判定方法および圧力制御方法

Patent Citations (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3705670B2 (ja) * 1997-02-19 2005-10-12 株式会社荏原製作所 ポリッシング装置及び方法
JP2000015572A (ja) * 1998-04-29 2000-01-18 Speedfam Co Ltd キャリア及び研磨装置
JP2000033558A (ja) * 1998-07-21 2000-02-02 Speedfam-Ipec Co Ltd キャリア及び研磨装置
JP2002521830A (ja) * 1998-07-27 2002-07-16 ラム リサーチ コーポレーション ウェーハ検知装置
JP2000317818A (ja) * 1999-05-07 2000-11-21 Sumitomo Metal Ind Ltd 平面板チャック台、及び平面板研磨装置
JP2001310257A (ja) * 2000-04-25 2001-11-06 Ebara Corp 研磨装置
JP2004516644A (ja) * 2000-07-25 2004-06-03 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 可撓性膜を有するマルチチャンバキャリヤヘッド
JP2002187060A (ja) * 2000-10-11 2002-07-02 Ebara Corp 基板保持装置、ポリッシング装置、及び研磨方法
US20020098777A1 (en) * 2000-10-17 2002-07-25 Thomas Laursen Multizone carrier with process monitoring system for chemical-mechanical planarization tool
US20030045205A1 (en) * 2001-08-28 2003-03-06 Herb John D. Method and apparatus for sensing a wafer in a carrier
JP2003175455A (ja) * 2001-12-12 2003-06-24 Ebara Corp 基板保持装置及びポリッシング装置
JP4505822B2 (ja) * 2003-04-24 2010-07-21 株式会社ニコン 研磨装置、研磨方法及び研磨装置を用いたデバイス製造方法
JP2004349340A (ja) * 2003-05-20 2004-12-09 Ebara Corp 基板保持装置及び研磨装置
JP2005081507A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Ebara Corp 圧力コントロールシステム及び研磨装置
JP2008137103A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Ebara Corp 基板保持装置、基板研磨装置、及び基板研磨方法
JP2011258639A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Ebara Corp 研磨装置および方法
JP2013157541A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Ebara Corp 基板保持装置、研磨装置、および研磨方法
JP2014008570A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Ebara Corp 基板保持装置および研磨装置
JP2014017428A (ja) * 2012-07-11 2014-01-30 Ebara Corp 研磨装置および研磨方法
JP2014041903A (ja) * 2012-08-22 2014-03-06 Ngk Spark Plug Co Ltd 静電チャックのガス制御装置およびガス制御方法
JP2014061587A (ja) * 2012-08-28 2014-04-10 Ebara Corp 弾性膜及び基板保持装置
JP2015104790A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 株式会社荏原製作所 研磨装置
JP6353418B2 (ja) * 2015-08-18 2018-07-04 株式会社荏原製作所 基板吸着方法、トップリングおよび基板研磨装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019202361A (ja) * 2018-05-21 2019-11-28 株式会社荏原製作所 基板保持装置、基板研磨装置、弾性部材および基板保持装置の製造方法
CN110509179A (zh) * 2018-05-21 2019-11-29 株式会社荏原制作所 基板保持装置、基板研磨装置、弹性构件以及基板保持装置的制造方法
JP7075814B2 (ja) 2018-05-21 2022-05-26 株式会社荏原製作所 基板保持装置、基板研磨装置、弾性部材および基板保持装置の製造方法
CN110509179B (zh) * 2018-05-21 2023-03-10 株式会社荏原制作所 基板保持装置、基板研磨装置、弹性构件以及基板保持装置的制造方法
JP2020023005A (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 株式会社荏原製作所 基板保持装置、基板吸着判定方法、基板研磨装置および基板研磨方法
US10991613B2 (en) 2018-08-06 2021-04-27 Ebara Corporation Substrate holding apparatus, substrate suction determination method, substrate polishing apparatus, substrate polishing method, method of removing liquid from upper surface of wafer to be polished, elastic film for pressing wafer against polishing pad, substrate release method, and constant amount gas supply apparatus
JP7117933B2 (ja) 2018-08-06 2022-08-15 株式会社荏原製作所 基板保持装置および基板研磨装置
TWI811418B (zh) * 2018-08-06 2023-08-11 日商荏原製作所股份有限公司 基板保持裝置、基板吸附判定方法、基板研磨裝置及基板研磨方法
WO2022172373A1 (ja) * 2021-02-10 2022-08-18 ヤマハ発動機株式会社 加工装置
TWI800128B (zh) * 2021-02-10 2023-04-21 日商山葉發動機股份有限公司 加工裝置
WO2023233681A1 (ja) * 2022-06-02 2023-12-07 ミクロ技研株式会社 研磨ヘッド及び研磨処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019072841A (ja) 2019-05-16
JP6463303B2 (ja) 2019-01-30
JP6633175B2 (ja) 2020-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6463303B2 (ja) 弾性膜、基板保持装置、基板研磨装置、基板保持装置における基板吸着判定方法および圧力制御方法
CN106466806B (zh) 基板的吸附方法及研磨装置、基板保持装置及其基板吸附判定方法与压力控制方法
CN110815034B (zh) 研磨晶片的方法
US8846495B2 (en) Bonding system and bonding method
JP2009539626A (ja) メンブレン膨張ステップなしの研磨ヘッドへの高速基板ローディング
KR20150055551A (ko) 접합 장치 및 접합 시스템
JP6707420B2 (ja) 接合装置および接合システム
JP7157521B2 (ja) 基板研磨方法、トップリングおよび基板研磨装置
KR20160018411A (ko) 접합 장치, 접합 시스템, 접합 방법 및 컴퓨터 기억 매체
CN110509179B (zh) 基板保持装置、基板研磨装置、弹性构件以及基板保持装置的制造方法
CN107186617B (zh) 基板研磨方法、顶环以及基板研磨装置
JP6685154B2 (ja) 接合装置および接合方法
KR102178517B1 (ko) 기판 보유 지지 장치 및 탄성막
JP2017039176A (ja) 基板吸着方法、トップリングおよび基板研磨装置
JP2017168473A (ja) 接合装置および接合システム
JP2018199192A (ja) 研磨装置、異常検出方法、およびプログラム
TW201332037A (zh) 接合方法、電腦記憶媒體及接合系統
JP6402047B2 (ja) ウエハの受け渡し装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180314

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180314

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180314

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6463303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250