JP2017198377A - 冷気発生システム及びそれを用いたコンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】発電機が作動できない場合にも冷気発生器の作動を可能にする。【解決手段】冷気発生システム100は発電機130と電池150とを備えており、発電機130の作動が許容される場合には、発電機130から冷気発生器140に電気が供給され、発電機130の作動が許容されない場合には、発電機130から冷気発生器140に電気が供給される。【選択図】図1

Description

本発明は、冷気を発生させる冷気発生システム及び当該冷気発生システムを用いたコンテナに関する。
低温に維持しておくことが必要な冷凍食品その他の物品(以下、「要冷凍物品」と呼ぶ)を運搬する専用コンテナとして、特開2014−153022号公報(特許文献1)に記載された冷凍コンテナシステムがある。
図8はこの冷凍コンテナシステムの概念図である。
図8に示すように、同公報の冷凍コンテナシステムは、発電機1と、複数個の冷凍コンテナ2a−2nと、からなる。
冷凍コンテナ2a−2nの各々は、発電機1からの電流により内部を冷却する冷凍装置と、冷凍装置の運転に必要な必要電流値を演算する制御装置と、他の冷凍コンテナの制御装置と通信する通信手段と、を備えている。
複数個ある制御装置の少なくとも一つは、通信手段を介して取得した冷凍コンテナ2a−2n全体の合計必要電流値と、発電機1が発電し得る最大の電流値(以下、「発電最大電流値」と呼ぶ)とを比較する比較手段と、合計必要電流値より発電最大電流値の方が大きい場合には、冷凍能力が不足している冷凍コンテナの冷凍装置が消費する電流を増加させる電流値増加手段と、を備えている。
特開2014−153022号公報
上記の冷凍コンテナシステムにおいては、各冷凍コンテナ2a−2nの冷凍装置は発電機1からの電流により作動する。発電機1は当該冷凍コンテナシステムを搭載している車両のエンジンから供給される動力により作動する。
このため、何らかの理由により、車両のエンジンが停止した場合には、発電機1の動作も停止し、従って、各冷凍コンテナ2a−2nの冷凍装置も動作せず、各冷凍コンテナ2a−2n内の温度を低温に維持することは不可能になる。
例えば、当該車両が列車に乗せられて青函トンネル内を通過する場合には、当該車両のエンジンは停止させておく必要があり、必然的に、発電機1の動作を停止する。
また、近年においては、地方自治体の条例により、特にトラックやバスその他の大型車両は信号待ちなどの停車時にはエンジンを停止させることが要求されており、そのような場合にも、発電機の1の動作は停止する。
また、発電機1それ自体が故障した場合、発電機1に供給される燃料が切れた場合などには、発電機1の動作は停止する。
このように、冷凍コンテナシステムを取り巻く環境によって、発電機1を常に作動させることは必ずしも可能ではなく、発電機1が停止する場合は多くあり、そのような場合には、上記のように、各冷凍コンテナ2a−2nは正常には機能しない。
本発明はこのような従来の冷凍コンテナシステムにおける問題点に鑑みてなされたものであり、発電機を使用した冷凍コンテナにおいて、発電機の作動が停止しても、冷凍コンテナを正常に作動させることができるシステムとしての冷気発生システム並びにこの冷気発生システムを用いたコンテナを提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明は、燃料を収容する燃料容器と、前記燃料容器から送られる前記燃料により作動するエンジンと、前記エンジンから供給される動力により作動し、発電を行う発電機と、前記発電機から供給される電気を充電する充電可能な電池と、冷気を発生する冷気発生器と、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給させる制御装置と、からなる冷気発生システムを提供する。
本発明に係る冷気発生システムにおいては、前記冷気発生器は低温に維持することが必要なスペースに冷気を送り込み、前記制御装置は、前記スペース内に設置された温度計が測定した前記スペース内の温度に応じて、前記冷気発生器のオン・オフを制御するものであることが好ましい。
本発明に係る冷気発生システムにおいては、当該冷気発生システムの位置を探知するGPSシステムをさらに備えており、前記制御装置は、前記GPSシステムが探知する当該冷気発生システムの位置に応じて、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給するものであることが好ましい。
本発明に係る冷気発生システムにおいては、当該冷気発生システムの位置を探知するGPSシステムをさらに備えており、前記GPSシステムは当該冷気発生システムの位置を探知すると、その位置を示す位置信号を当該冷気発生システムとは異なる位置にある管理手段に送信し、前記制御装置は、前記管理手段から送信される信号に応じて、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給するものであることが好ましい。
本発明は、さらに、低温に維持することが必要な物品を収納するスペースと、燃料を収容する燃料容器と、前記燃料容器から送られる前記燃料により作動するエンジンと、前記エンジンから供給される動力により作動し、発電を行う発電機と、前記発電機から供給される電気を充電する充電可能な電池と、冷気を発生する冷気発生器と、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給させる制御装置と、前記冷気発生器が発生した冷気を前記スペースに導入する冷気導入路と、を備えるコンテナを提供する。
本発明に係るコンテナにおいては、前記スペース内に設置された温度計をさらに備え、前記制御装置は、前記温度計が測定した前記スペース内の温度に応じて、前記冷気発生器のオン・オフを制御するものであることが好ましい。
本発明に係るコンテナにおいては、当該コンテナの位置を探知するGPSシステムをさらに備えており、前記制御装置は、前記GPSシステムが探知する当該コンテナの位置に応じて、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給するものであることが好ましい。
本発明に係るコンテナにおいては、当該コンテナの位置を探知するGPSシステムをさらに備えており、前記GPSシステムは当該コンテナの位置を探知すると、その位置を示す位置信号を当該コンテナとは異なる位置にある管理手段に送信し、前記制御装置は、前記管理手段から送信される信号に応じて、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給するものであることが好ましい。
本発明に係るコンテナは、前記スペース内に配置された保冷剤をさらに備えることが好ましい。
本発明は、さらに、発電機と、前記発電機から供給される電気を充電する充電可能な電池と、冷気を発生する冷気発生器と、を備える冷気発生システムの動作を制御する方法において、前記発電機の作動が許容される場合には、前記発電機から前記冷気発生器に電気を供給する過程と、前記発電機の作動が許容されない場合には、前記電池から前記冷気発生器に電気を供給する過程と、を備える冷気発生システムの動作の制御方法を提供する。
本発明に係る冷気発生システムの動作の制御方法は、前記冷気発生器により冷却されるスペースの温度に応じて、前記冷気発生器のオン・オフを制御する過程を備えることが好ましい。
本発明に係る冷気発生システムの動作の制御方法は、前記冷気発生システムの位置に応じて、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給することが好ましい。
本発明は、さらに、発電機と、前記発電機から供給される電気を充電する充電可能な電池と、冷気を発生する冷気発生器と、を備える冷気発生システムの動作を制御する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記発電機の作動が許容される場合には、前記発電機から前記冷気発生器に電気を供給させる第1の処理と、前記発電機の作動が許容されない場合には、前記電池から前記冷気発生器に電気を供給させる第2の処理と、を行うものであるプログラムを提供する。
前記プログラムは、前記冷気発生システムの位置に応じて、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給することが好ましい。
本発明に係る冷気発生システムにおいては、発電機の作動が許容される場合には、制御装置は発電機を作動させるとともに、発電機と冷気発生器とを接続させる。これにより、冷気発生器は発電機から電気の供給を受け、作動する。
発電機の作動が許容されない場合(例えば、本冷気発生システムを搭載したトラックがトンネルの内部を走行する場合、停車時にトラックのエンジンを停止しなければならない場合など)には、制御装置は発電機の作動を停止するとともに、電池と冷気発生器とを接続させる。これにより、冷気発生器は電池から電気の供給を受け、作動する。
このように、本発明に係る冷気発生システムによれば、発電機の作動が許容されない場合であっても、電池が冷気発生器に電気を供給し、冷気発生器の作動を継続させることが可能である。このため、発電機の作動の有無にかかわらず、冷気発生器から発生する冷気により要冷凍物品を低温に維持することが可能である。
本発明の第一の実施形態に係る冷気発生システムの概略図である。 本発明の第一の実施形態に係る冷気発生システムの制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第一の実施形態に係る冷気発生システムの制御装置のブロック図である。 本発明の第二の実施形態に係る冷気発生システムの概略図である。 本発明の第三の実施形態に係る冷気発生システムの概略図である。 本発明の第四の実施形態に係る冷気発生システムの概略図である。 本発明の第五の実施形態に係るコンテナの概略図である。 従来の冷凍コンテナシステムの概念図である。
(第一の実施形態)
図1は本発明の第一の実施形態に係る冷気発生システム100の概略図である。
本実施形態に係る冷気発生システム100は、燃料を収容する燃料タンク110と、燃料タンク110から送られる燃料により作動するエンジン120と、燃料タンク110内の燃料をエンジン120に送り込むポンプ115と、エンジン120から供給される動力により作動し、発電を行う発電機130と、冷気を発生する冷気発生器140と、発電機130から供給される電気を充電する充電可能な電池150と、発電機130及び電池150の何れか一方と冷気発生器140とを接続するスイッチ145と、ポンプ115、エンジン120、発電機130、冷気発生器140及びスイッチ145の各々の動作を制御する制御装置160と、から構成されている。
燃料タンク110にはエンジン120を作動させるのに必要な燃料が収容されている。例えば、エンジン120がガソリンエンジンである場合にはガソリンが、エンジン120がディーゼルエンジンである場合には軽油が燃料タンク110内に収容される。
エンジン120から発生する動力は発電機130に供給され、発電機130はこの動力により発電を行う。
冷気発生器140は発電機130から供給される電気により作動し、要冷凍物品を冷却するために必要な冷気を発生する。
電池150は発電機130から供給される電気を充電する。電池150は、例えば、リチウムイオン2次電池(次世代電池)からなる。
発電機130は冷気発生器140を作動させるとともに、余剰電力で電池150を充電する。
スイッチ145は発電機130、電池150及び冷気発生器140に接続されており、発電機130及び電池150の何れか一方から電気を冷気発生器140に供給する。
ポンプ115、エンジン120、発電機130及び冷気発生器140は制御装置160から送信される信号によりオン・オフが制御される。具体的には、制御装置160からオン信号が送信されると、ポンプ115、エンジン120、発電機130及び冷気発生器140は作動を開始し、制御装置160からオフ信号が送信されると、ポンプ115、エンジン120、発電機130及び冷気発生器140は作動を停止する。
スイッチ145は制御装置160から送信される信号に応じて発電機130及び電池150の何れか一方と冷気発生器140とを接続する。
冷気発生システム100は、例えば、一つの鉄製ボックス101の中に配置される。
例えば、鉄製ボックス101に隣接して、冷凍ボックス170が配置される。冷凍ボックス170の内部には要冷凍物品171が収納されている。
冷気発生器140から発生した冷気は冷気導入路180を介して冷凍ボックス170の内部に導入される。また、冷凍ボックス170内の冷気は冷気循環路181を介して冷気発生器140に戻される。
以上のような構成を有する本実施形態に係る冷気発生システム100は以下のように作動する。
図2は本実施形態に係る冷気発生システム100の制御装置160の動作を示すフローチャートである。
上記のように、本実施形態に係る冷気発生システム100は、例えば、鉄製ボックス101の内部に配置され、鉄製ボックス101は冷凍ボックス170とともにトラックその他の車両に搭載される。
制御装置160は、発電機130の作動が許容されているか否かの判定を継続的に行っている(図2のステップS100)。
発電機130の作動が許容されている場合(図2のステップS110)には、制御装置160は、トラックの走行中の間においては、ポンプ115、エンジン120、発電機130及び冷気発生器140を作動させるとともに、スイッチ145を介して発電機130と冷気発生器140とを接続する。
エンジン120から動力の供給を受けた発電機130は発電を行う。冷気発生器140はスイッチ145を介して発電機130から電気の供給を受けて作動し、冷気を発生させる。発生した冷気は冷気導入路180を介して冷凍ボックス170に導入され、冷凍ボックス170の内部に収容されている要冷凍物品171を冷却する。冷気は冷気導入路180及び冷気循環路181を介して冷気発生器140と冷凍ボックス170とを循環し、冷凍ボックス170の内部には常に一定温度に維持された冷気が満たされている。
発電機130が生成した電気のうち、冷気発生器140の作動に要した電気以外の電気、すなわち、余剰電気は電池150に充電される。
発電機130を停止しなければならない状態(例えば、発電機130の作動が禁止されている領域(トンネルの内部など)をトラックが走行する場合)になると(図2のステップS120)、制御装置160はポンプ115、エンジン120及び発電機130の作動を停止させるとともに、スイッチ145を介して電池150と冷気発生器140とを接続する。
この切り替えにより、冷気発生器140は電池150から電気の供給を受けて作動し、冷気を発生する。
さらに、その後、発電機130の作動が再度許容されるようになった場合(図2のステップS110)には、制御装置160は、スイッチ145を介して、電池150と冷気発生器140との接続を遮断し、発電機130と冷気発生器140とを再度接続する。
以上のように本実施形態に係る冷気発生システム100においては、制御装置160は、発電機130の作動が許容されているか否かの判定を継続的に行い(図2のステップS100)、発電機130の作動が許容される場合(図2のステップS110)には、制御装置160は発電機130を作動させるとともに、スイッチ145を介して発電機130と冷気発生器140とを接続させる。これにより、冷気発生器140は発電機130から電気の供給を受け、作動する。
発電機130の作動が許容されない場合(例えば、冷気発生システム100を搭載したトラックがトンネルの内部を走行する場合など)(図2のステップS120)には、制御装置160は発電機130の作動を停止するとともに、スイッチ145を介して電池150と冷気発生器140とを接続させる。これにより、冷気発生器140は電池150から電気の供給を受け、作動する。
このように、本実施形態に係る冷気発生システム100によれば、発電機130の作動が許容されない場合であっても、電池150が冷気発生器140に電気を供給し、冷気発生器140の作動を継続させることが可能である。このため、発電機130の作動の有無にかかわらず、冷凍ボックス170に収容された要冷凍物品171を低温に維持することが可能である。
また、本実施形態に係る冷気発生システム100は、要冷凍物品171を収容する冷凍コンテナ(本実施形態における冷凍ボックス170)と一体的に製造することは必ずしも必要ではなく、既存の冷凍コンテナに後から取り付けることが可能である。
図3は制御装置160のブロック図である。
制御装置160は、中央処理装置(CPU)161と、第一のメモリ162と、第二のメモリ163と、各種命令及びデータを中央処理装置161に入力するための入力インターフェイス164と、中央処理装置161により実行された処理の結果を出力する出力インターフェイス165と、中央処理装置161と他の構成要素とを接続するバス166と、から構成されている。
第一及び第二のメモリ162、163の各々は、リード・オンリー・メモリー(ROM)、ランダム・アクセス・メモリー(RAM)またはICメモリーカードなどの半導体記憶装置、フレキシブルディスクなどの記憶媒体、ハードディスク、あるいは、光学磁気ディスクなどからなる。本実施形態においては、第一のメモリ162はROMからなり、第二のメモリ163はRAMからなる。
第一のメモリ162は中央処理装置161が実行するための各種の制御用プログラムその他の固定的なデータを格納している。第二のメモリ163は様々なデータ及びパラメータを記憶しているとともに、中央処理装置161に対する作動領域を提供する、すなわち、中央処理装置161がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納している。中央処理装置161は第一のメモリ162からプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。すなわち、中央処理装置161は第一のメモリ162に格納されているプログラムに従って作動する。
このように、本実施形態に係る冷気発生システム100は制御装置160に格納されたプログラムにより作動させることも可能である。
(第二の実施形態)
図4は本発明の第二の実施形態に係る冷気発生システム200の概略図である。
本実施形態に係る冷気発生システム200においては、冷凍ボックス170の内部の温度を測定し、その温度を示す温度信号を制御装置160に送信する温度計175が冷凍ボックス170の内部に設置されている。冷凍ボックス170の内部に温度計175が設置されている点を除いて、本実施形態に係る冷気発生システム200は第一の実施形態に係る冷気発生システム100と同一の構造を有している。
制御装置160は、温度信号が示す冷凍ボックス170の内部の温度に応じて、冷気発生器140のオン・オフを制御する。具体的には、温度信号が示す冷凍ボックス170の内部の温度が設定温度より高い場合には、冷気発生器140を作動させ、温度信号が示す冷凍ボックス170の内部の温度が設定温度より低い場合には、冷気発生器140の作動を停止する。
このように、制御装置160が、温度信号が示す冷凍ボックス170の内部の温度に応じて、冷気発生器140のオン・オフを制御することにより、冷凍ボックス170の内部の温度を設定温度に維持することが可能である。
(第三の実施形態)
図5は本発明の第三の実施形態に係る冷気発生システム300の概略図である。
本実施形態に係る冷気発生システム300は、当該冷気発生システム300の位置を探知するGPSシステム310を備えている。GPSシステム310を追加的に備えている点を除いて、本実施形態に係る冷気発生システム300は第一の実施形態に係る冷気発生システム100と同一の構造を有している。
GPSシステム310は当該冷気発生システム300の位置を示す位置信号を制御装置160に送信する。
制御装置160は、位置信号が示す当該冷気発生システム300の位置に応じて、スイッチ145の作動を制御する。
具体的には、当該冷気発生システム300の位置が発電機130の作動が許容される領域内にある場合には、制御装置160は発電機130を作動させるとともに、スイッチ145を介して発電機130と冷気発生器140とを接続させる。これにより、冷気発生器140は発電機130から電気の供給を受け、作動する。
当該冷気発生システム300が発電機130の作動が許容されない領域内に入ろうとしている場合(例えば、冷気発生システム300を搭載したトラックがトンネルの内部を入ろうとする場合など)には、制御装置160は当該領域に入る前の地点(例えば、トンネルの2キロメートル手前の地点)において、発電機130の作動を停止するとともに、スイッチ145を介して電池150と冷気発生器140とを接続させる。これにより、冷気発生器140は発電機130の代わりに電池150から電気の供給を受け、作動する。
さらに、GPSシステム310からの位置信号により、制御装置160が、当該冷気発生システム300が上記の領域の外部に出たと判定した場合には、制御装置160はスイッチ145を介して再び発電機130と冷気発生器140とを接続させ、発電機130を作動させる。これにより、冷気発生器140は電池150の代わりに発電機130から電気の供給を受け、作動する。
以上のように、本実施形態に係る冷気発生システム300においては、GPSシステム310からの位置信号により、当該冷気発生システム300の現在位置が発電機130の作動が許容される領域内にあるか、あるいは、領域外にあるかを制御装置160が判定し、その判定結果に応じて、制御装置160は発電機130及び電池150の何れか一方を冷気発生器140に接続し、冷気発生器140を作動させる。
このように、本実施形態に係る冷気発生システム300によれば、当該冷気発生システム300の現在位置に応じて、制御装置160が発電機130及び電池150の何れか適切な方を選択し、冷気発生器140を作動させる。このため、電池150の使用時間を最短時間にすることができ、ひいては、電池150の充電可能電気量を小さくすることができるので、電池150のサイズをも小さくすることが可能である。
なお、日本最長と言われる青函トンネルを通過するのに要する時間は約40分である。このため、電池150は、青函トンネルの往復に要する時間である約80分の間、冷気発生器140を作動させる電気容量を有するように設定されることが好ましい。電池150は冷気発生器140を3時間にわたって作動させる電気容量を有するように設定されることが最も好ましい。
(第四の実施形態)
図6は本発明の第四の実施形態に係る冷気発生システム400の概略図である。
本実施形態に係る冷気発生システム400は第三の実施形態に係る冷気発生システム300と同一の構成を有しているが、第三の実施形態に係る冷気発生システム300におけるGPSシステム310は制御装置160に対して位置信号を送信するのに対して、本実施形態に係る冷気発生システム400におけるGPSシステム310は管理手段としての管理センター450に位置信号を送信する。
管理センター450は一つの地点に固定的に設置されており、複数個の冷気発生システム400のGPSシステム310の各々から位置信号を受信する。
管理センター450は、位置信号が示す冷気発生システム400の各々の位置に応じて、冷気発生システム400の各々の制御装置160に制御信号を送信する。管理センター450は送信された制御信号を受信した各制御装置160は、第三の実施形態と同様に、スイッチ145の作動を制御する。
すなわち、一の冷気発生システム400の位置が発電機130の作動が許容される領域内にある場合には、管理センター450は制御装置160に制御信号を送信し、この制御信号を受信した制御装置160は発電機130を作動させるとともに、スイッチ145を介して発電機130と冷気発生器140とを接続させる。これにより、冷気発生器140は発電機130から電気の供給を受け、作動する。
この冷気発生システム400が発電機130の作動が許容されない領域内に入ろうとしている場合(例えば、冷気発生システム400を搭載したトラックがトンネルの内部を入ろうとする場合など)には、管理センター450は、冷気発生システム400が当該領域に入る前の地点(例えば、トンネルの2キロメートル手前の地点)において、制御装置160に制御信号を送信する。この制御信号を受信した制御装置160は、発電機130の作動を停止するとともに、スイッチ145を介して電池150と冷気発生器140とを接続させる。これにより、冷気発生器140は発電機130の代わりに電池150から電気の供給を受け、作動する。
さらに、GPSシステム310からの位置信号により、管理センター450が、当該冷気発生システム400が上記の領域の外部に出たと判定した場合には、管理センター450は制御装置160に制御信号を送信し、この制御信号を受信した制御装置160はスイッチ145を介して再び発電機130と冷気発生器140とを接続させ、発電機130を作動させる。これにより、冷気発生器140は電池150の代わりに発電機130から電気の供給を受け、作動する。
このように、本実施形態に係る冷気発生システム400によれば、管理センター450が複数個の冷気発生システム400の位置を把握することができ、冷気発生システム400の各々の位置に応じて、各冷気発生システム400の動作を一ヶ所で制御することが可能になる。
(第五の実施形態)
第一乃至第四の実施形態に係る冷気発生システム100、200、300、400においては、冷凍ボックス170に対して別個のものとして形成されている。このため、既存の冷凍コンテナとしての冷凍ボックス170に対して、各冷気発生システム100、200、300、400を後から追加的に取り付けることが可能である。
これに対して、各冷気発生システム100、200、300、400は最初から冷凍ボックス170と一体的に形成することも可能である。
図7は本発明の第五の実施形態に係るコンテナ500の概略図である。
本実施形態に係るコンテナ500は、第一の実施形態に係る冷気発生システム100を収容した鉄製ボックス101と、冷凍ボックス170とからなり、両者は隔壁501を介して、一体的に形成されている。
隔壁501には、第一の実施形態における冷気導入路180に対応する開口部502が形成されている。
このように、本実施形態に係るコンテナ500は、冷気発生システム100を収容した鉄製ボックス101と冷凍ボックス170とを一体にしたものであるため、冷凍ボックス170に対して後から冷気発生システム100を取り付ける場合と比較して、製造高率を高めることが可能である。
なお、第一の実施形態に係る冷気発生システム100に代えて、第二乃至第四の実施形態に係る冷気発生システム200、300、400を用いてコンテナ500を形成することも可能である。
また、図7に破線で示すように、冷凍ボックス170の内部に保冷剤(畜冷剤)510を配置しておくことも可能である。冷凍ボックス170の内部に保冷剤510を配置することにより、冷凍ボックス170の内部を低温に維持する効率を高めることが可能になるとともに、冷凍ボックス170の内部の湿度の低下を防止することができるので、保管の際にある程度の湿度を必要とする食品(例えば、生肉など)を運搬する際に当該食品の生鮮度を高く維持することが可能になる。
本発明に係る冷気発生システム及びコンテナは、地理的条件、環境的条件その他の種々の制約により発電機の作動が許容されない場合であっても、電池から冷気発生器に電気を供給し、冷気発生器を作動させることが可能である。このため、本発明に係る冷気発生システム及びコンテナを搭載したトラックその他の運送手段においては、地理的条件、環境的条件その他の種々の制約にかかわらず、要冷凍物品を確実に低温に維持することが可能であり、要冷凍物品の運送高率を向上させることができる。
100 第一の実施形態に係る冷気発生システム
110 燃料タンク
115 ポンプ
120 エンジン
130 発電機
140 冷気発生器
145 スイッチ
150 電池
160 制御装置
170 冷凍ボックス
171 要冷凍物品
175 温度計
180 冷気導入路
200 第二の実施形態に係る冷気発生システム
310 GPSシステム
400 第四の実施形態に係る冷気発生システム
500 第五の実施形態に係るコンテナ
501 隔壁
502 開口部
510 保冷剤

Claims (14)

  1. 燃料を収容する燃料容器と、
    前記燃料容器から送られる前記燃料により作動するエンジンと、
    前記エンジンから供給される動力により作動し、発電を行う発電機と、
    前記発電機から供給される電気を充電する充電可能な電池と、
    冷気を発生する冷気発生器と、
    前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給させる制御装置と、
    からなる冷気発生システム。
  2. 前記冷気発生器は低温に維持することが必要なスペースに冷気を送り込み、
    前記制御装置は、前記スペース内に設置された温度計が測定した前記スペース内の温度に応じて、前記冷気発生器のオン・オフを制御するものであることを特徴とする請求項1に記載の冷気発生システム。
  3. 当該冷気発生システムの位置を探知するGPSシステムをさらに備えており、
    前記制御装置は、前記GPSシステムが探知する当該冷気発生システムの位置に応じて、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の冷気発生システム。
  4. 当該冷気発生システムの位置を探知するGPSシステムをさらに備えており、
    前記GPSシステムは当該冷気発生システムの位置を探知すると、その位置を示す位置信号を当該冷気発生システムとは異なる位置にある管理手段に送信し、
    前記制御装置は、前記管理手段から送信される信号に応じて、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の冷気発生システム。
  5. 低温に維持することが必要な物品を収納するスペースと、
    燃料を収容する燃料容器と、
    前記燃料容器から送られる前記燃料により作動するエンジンと、
    前記エンジンから供給される動力により作動し、発電を行う発電機と、
    前記発電機から供給される電気を充電する充電可能な電池と、
    冷気を発生する冷気発生器と、
    前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給させる制御装置と、
    前記冷気発生器が発生した冷気を前記スペースに導入する冷気導入路と、
    を備えるコンテナ。
  6. 前記スペース内に設置された温度計をさらに備え、
    前記制御装置は、前記温度計が測定した前記スペース内の温度に応じて、前記冷気発生器のオン・オフを制御するものであることを特徴とする請求項5に記載のコンテナ。
  7. 当該コンテナの位置を探知するGPSシステムをさらに備えており、
    前記制御装置は、前記GPSシステムが探知する当該コンテナの位置に応じて、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給するものであることを特徴とする請求項5または6に記載のコンテナ。
  8. 当該コンテナの位置を探知するGPSシステムをさらに備えており、
    前記GPSシステムは当該コンテナの位置を探知すると、その位置を示す位置信号を当該コンテナとは異なる位置にある管理手段に送信し、
    前記制御装置は、前記管理手段から送信される信号に応じて、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給するものであることを特徴とする請求項5または6に記載のコンテナ。
  9. 前記スペース内に配置された保冷剤をさらに備えることを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項に記載のコンテナ。
  10. 発電機と、前記発電機から供給される電気を充電する充電可能な電池と、冷気を発生する冷気発生器と、を備える冷気発生システムの動作を制御する方法において、
    前記発電機の作動が許容される場合には、前記発電機から前記冷気発生器に電気を供給する過程と、
    前記発電機の作動が許容されない場合には、前記電池から前記冷気発生器に電気を供給する過程と、
    を備える冷気発生システムの動作の制御方法。
  11. 前記冷気発生器により冷却されるスペースの温度に応じて、前記冷気発生器のオン・オフを制御する過程を備えることを特徴とする請求項10に記載の冷気発生システムの動作の制御方法。
  12. 前記冷気発生システムの位置に応じて、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給することを特徴とする請求項10または11に記載の冷気発生システムの動作の制御方法。
  13. 発電機と、前記発電機から供給される電気を充電する充電可能な電池と、冷気を発生する冷気発生器と、を備える冷気発生システムの動作を制御する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記プログラムは、
    前記発電機の作動が許容される場合には、前記発電機から前記冷気発生器に電気を供給させる第1の処理と、
    前記発電機の作動が許容されない場合には、前記電池から前記冷気発生器に電気を供給させる第2の処理と、
    を行うものであるプログラム。
  14. 前記プログラムは、前記冷気発生システムの位置に応じて、前記発電機及び前記電池の何れか一方から前記冷気発生器に電気を供給することを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
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