JP2017197036A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】トレッド部ショルダー領域およびセンター領域の摩耗律速を均一化してタイヤの耐偏摩耗性能を向上できる空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】この空気入りタイヤ1では、ベルト層14が、相互に異符号のベルト角度を有する一対の交差ベルト142、143と、絶対値で5[deg]以下のベルト角度を有する周方向補強層145とを備える。また、タイヤ子午線方向の断面視にて、周方向補強層145のタイヤ幅方向外側のエッジ部145eからトレッドプロファイルに引いた垂線の足Xが、セカンド陸部32の踏面にある。また、ショルダー陸部31の接地面積S1と、セカンド陸部32の接地面積S2と、セカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331の接地面積S31とが、S2<S1およびS2<S31の関係を有する。
【選択図】図2

Description

この発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、トレッド部ショルダー領域およびセンター領域の摩耗律速を均一化してタイヤの耐偏摩耗性能を向上できる空気入りタイヤに関する。
トラック・バスなどに装着される近年の重荷重用タイヤは、低い偏平率を有する一方で、周方向補強層をベルト層に備えることにより、トレッド部の形状を保持している。具体的には、周方向補強層が、トレッド部センター領域に配置されてタガ効果を発揮することにより、トレッド部の径成長を抑制してトレッド部の形状を保持している。
かかる周方向補強層を備える低偏平タイヤでは、周方向補強層の配置領域よりもタイヤ幅方向外側の領域にて、タイヤ外径が成長し易い。また、一般にタイヤ接地幅が高偏平タイヤよりも広いため、タイヤ摩耗初期にて、トレッド部ショルダー領域が偏摩耗し易い傾向にある。また、一般に、車両のドライブ軸に装着されるタイヤには高い駆動力が作用するため、トレッド部センター領域が偏摩耗し易い傾向にある。この傾向は、低偏平タイヤにおいても同様である。かかる課題に関する従来の空気入りタイヤとして、特許文献1に記載される技術が知られている。
特許第5041104号公報
この発明は、トレッド部ショルダー領域およびセンター領域の摩耗律速を均一化してタイヤの耐偏摩耗性能を向上できる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる空気入りタイヤは、カーカス層と、前記カーカス層の外周に配置されるベルト層とを備えると共に、タイヤ周方向に延在する複数の周方向主溝と、前記周方向主溝に区画された複数の陸部とをトレッド面に備える空気入りタイヤであって、タイヤ幅方向の最も外側にある前記周方向主溝を最外周方向主溝として定義し、タイヤ幅方向の最も外側にある陸部をショルダー陸部として定義し、タイヤ幅方向外側から2列目の前記陸部をセカンド陸部として定義し、前記セカンド陸部よりもタイヤ赤道面側にある陸部をセンター陸部として定義し、前記ベルト層が、相互に異符号のベルト角度を有する一対の交差ベルトと、絶対値で5[deg]以下のベルト角度を有する周方向補強層とを備え、タイヤ子午線方向の断面視にて、前記周方向補強層のタイヤ幅方向外側のエッジ部からトレッドプロファイルに引いた垂線の足が、前記セカンド陸部の踏面にあり、且つ、前記ショルダー陸部の接地面積S1と、前記セカンド陸部の接地面積S2と、前記セカンド陸部に隣り合う前記センター陸部の接地面積S31とが、S2<S1およびS2<S31の関係を有することを特徴とする。
この発明にかかる空気入りタイヤでは、(1)ショルダー陸部の接地面積S1とセカンド陸部の接地面積S2とが、S2<S1の関係を有するので、ショルダー陸部とセカンド陸部との間の剛性差が均一化されて、トレッド部ショルダー領域の偏摩耗が抑制される。また、(2)セカンド陸部の接地面積S2とセカンド陸部に隣り合うセンター陸部の接地面積S31とが、S2<S31の関係を有するので、センター陸部とセカンド陸部との間の剛性差が均一化されて、トレッド部センター領域の偏摩耗が抑制される。これらにより、トレッド部ショルダー領域およびセンター領域の摩耗律速が均一化されて、タイヤの耐偏摩耗性能が向上する利点がある。
図1は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。 図2は、図1に記載した空気入りタイヤのベルト層を示す説明図である。 図3は、図1に記載した空気入りタイヤのベルト層を示す説明図である。 図4は、図1に記載した空気入りタイヤのトレッド面を示す平面図である。 図5は、図4に記載したトレッドパターンの要部を示す拡大図である。 図6は、図4に記載したトレッドパターンの要部を示す拡大図である。 図7は、図6に記載したセカンド陸部を示すA視断面図である。 図8は、図1に記載した空気入りタイヤの変形例を示す説明図である。 図9は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
[空気入りタイヤ]
図1は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。同図は、タイヤ径方向の断面図の片側領域の断面図を示している。また、同図は、空気入りタイヤの一例として、長距離輸送用のトラック、バスなどに装着される重荷重用ラジアルタイヤを示している。
同図において、タイヤ子午線方向の断面とは、タイヤ回転軸(図示省略)を含む平面でタイヤを切断したときの断面をいう。また、符号CLは、タイヤ赤道面であり、タイヤ回転軸方向にかかるタイヤの中心点を通りタイヤ回転軸に垂直な平面をいう。また、タイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸に平行な方向をいい、タイヤ径方向とは、タイヤ回転軸に垂直な方向をいう。
空気入りタイヤ1は、タイヤ回転軸を中心とする環状構造を有し、一対のビードコア11、11と、一対のビードフィラー12、12と、カーカス層13と、ベルト層14と、トレッドゴム15と、一対のサイドウォールゴム16、16と、一対のリムクッションゴム17、17とを備える(図1参照)。
一対のビードコア11、11は、複数のビードワイヤを束ねて成る環状部材であり、左右のビード部のコアを構成する。一対のビードフィラー12、12は、ローアーフィラー121およびアッパーフィラー122から成り、一対のビードコア11、11のタイヤ径方向外周にそれぞれ配置されてビード部を構成する。
カーカス層13は、左右のビードコア11、11間にトロイダル状に架け渡されてタイヤの骨格を構成する。また、カーカス層13の両端部は、ビードコア11およびビードフィラー12を包み込むようにタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側に巻き返されて係止される。また、カーカス層13は、スチールあるいは有機繊維材(例えば、ナイロン、ポリエステル、レーヨンなど)から成る複数のカーカスコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で85[deg]以上95[deg]以下のカーカス角度(タイヤ周方向に対するカーカスコードの長手方向の傾斜角として定義される)を有する。なお、図1の構成では、カーカス層13が単一のカーカスプライから成る単層構造を有するが、これに限らず、カーカス層13が複数のカーカスプライを積層して成る多層構造を有しても良い。
ベルト層14は、複数のベルトプライ141〜145を積層して成り、カーカス層13の外周に掛け廻されて配置される。ベルト層14の具体的な構成については、後述する。
トレッドゴム15は、カーカス層13およびベルト層14のタイヤ径方向外周に配置されてタイヤのトレッド部を構成する。一対のサイドウォールゴム16、16は、カーカス層13のタイヤ幅方向外側にそれぞれ配置されて左右のサイドウォール部を構成する。一対のリムクッションゴム17、17は、左右のビードコア11、11およびカーカス層13の巻き返し部のタイヤ径方向内側にそれぞれ配置されて、リムフランジに対する左右のビード部の接触面を構成する。
[ベルト層]
図2および図3は、図1に記載した空気入りタイヤのベルト層を示す説明図である。これらの図において、図2は、タイヤ赤道面CLを境界としたトレッド部の片側領域を示し、図3は、ベルト層14の積層構造を示している。なお、図2では、周方向補強層145にハッチングを付してある。また、図3では、各ベルトプライ141〜145中の細線が、ベルトコードの配置構成を模式的に示している。
ベルト層14は、高角度ベルト141と、一対の交差ベルト142、143と、ベルトカバー144と、周方向補強層145とを積層して成り、カーカス層13の外周に掛け廻されて配置される(図2参照)。
高角度ベルト141は、スチールあるいは有機繊維材から成る複数のベルトコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で45[deg]以上70[deg]以下、好ましくは、54[deg]以上68[deg]以下のベルト角度(タイヤ周方向に対するベルトコードの長手方向の傾斜角として定義される)を有する。また、高角度ベルト141は、カーカス層13のタイヤ径方向外側に積層されて配置される。
一対の交差ベルト142、143は、スチールあるいは有機繊維材から成る複数のベルトコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で10[deg]以上55[deg]以下、好ましくは、14[deg]以上28[deg]以下のベルト角度を有する。また、一対の交差ベルト142、143は、相互に異符号のベルト角度を有し、ベルトコードの長手方向を相互に交差させて積層される(いわゆるクロスプライ構造)。ここでは、タイヤ径方向内側に位置する交差ベルト142を内径側交差ベルトと呼び、タイヤ径方向外側に位置する交差ベルト143を外径側交差ベルトと呼ぶ。なお、3枚以上の交差ベルトが積層されて配置されても良い(図示省略)。また、一対の交差ベルト142、143は、高角度ベルト141のタイヤ径方向外側に積層されて配置される。
また、ベルトカバー144は、スチールあるいは有機繊維材から成る複数のベルトコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で10[deg]以上55[deg]以下、好ましくは、14[deg]以上28[deg]以下のベルト角度を有する。また、ベルトカバー144は、交差ベルト142、143のタイヤ径方向外側に積層されて配置される。なお、この実施の形態では、ベルトカバー144が、外径側交差ベルト143と同一のベルト角度を有し、また、ベルト層14の最外層に配置されている。
周方向補強層145は、コートゴムで被覆されたスチール製のベルトコードをタイヤ周方向に螺旋状に巻き廻わして構成され、絶対値で5[deg]以下のベルト角度を有する。また、周方向補強層145は、一対の交差ベルト142、143の間に挟み込まれて配置される。また、周方向補強層145は、一対の交差ベルト142、143の左右のエッジ部よりもタイヤ幅方向内側に配置される。具体的には、1本あるいは複数本のワイヤが内径側交差ベルト142の外周に螺旋状に巻き廻されて、周方向補強層145が形成される。また、周方向補強層145が、タイヤ赤道面CLを横断して連続する。この周方向補強層145がタイヤ周方向の剛性を補強することにより、タイヤの耐久性能が向上する。
また、図3において、内径側交差ベルト142および外径側交差ベルト143のうち幅狭な交差ベルト(図1では、外径側交差ベルト143)の幅Wb3と、周方向補強層145の幅Wsとが、0.70≦Ws/Wb3≦0.90の関係を有することが好ましい。これにより、周方向補強層145の幅Wsが適正に確保される。
ベルトプライの幅は、各ベルトプライの左右の端部のタイヤ回転軸方向の距離であり、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を付与すると共に無負荷状態として測定される。
また、図3に示すように、周方向補強層145が、一対の交差ベルト(内径側交差ベルト142および外径側交差ベルト143)のうち幅狭な交差ベルト(図1では、外径側交差ベルト143)の左右のエッジ部よりもタイヤ幅方向内側に配置される。また、外径側交差ベルト143の幅Wb3と、周方向補強層145のエッジ部から外径側交差ベルト143のエッジ部までの距離Sとが、0.03≦S/Wb3≦0.12の範囲にあることが好ましい。これにより、外径側交差ベルト143の幅Wb3の端部と周方向補強層145の端部との距離が適正に確保される。
距離Sは、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を付与すると共に無負荷状態としたときのタイヤ幅方向の距離として測定される。
また、図3において、外径側交差ベルト143の幅Wb3と、ベルトカバー144の幅Wb4とが、0.75≦Wb4/Wb3≦0.95の関係を有することが好ましく、0.80≦Wb4/Wb3≦0.90の関係を有することがより好ましい。したがって、ベルトカバー144は、外径側交差ベルト143よりも幅狭である。
また、図3において、ベルトカバー144の幅Wb4と、周方向補強層145の幅Wsとが、1.02≦Wb4/Wsの関係を有することが好ましい。したがって、ベルトカバー144が、周方向補強層145よりも幅広である。また、図2に示すように、ベルトカバー144が、最外周方向主溝21よりもタイヤ幅方向外側まで延在することが好ましい。比Wb4/Wsの上限は、特に限定がないが、上記の比Wb4/Wb3および比Ws/Wb3との関係で制約を受ける。
[トレッドパターン]
図4は、図1に記載した空気入りタイヤのトレッド面を示す平面図である。同図において、タイヤ周方向とは、タイヤ回転軸周りの方向をいう。また、符号Tは、タイヤ接地端である。
図4に示すように、空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に延在する複数の周方向主溝21、22と、これらの周方向主溝21、22に区画された複数の陸部31〜33と、これらの陸部31〜33に配置された複数のラグ溝41〜43とをトレッド面に備える。
主溝とは、JATMAに規定されるウェアインジケータの表示義務を有する溝であり、重荷重用タイヤでは、一般に4.0[mm]以上の溝幅および6.5[mm]以上の溝深さを有する。また、後述するラグ溝とは、タイヤ幅方向に延在する横溝であり、一般に2.0[mm]以上の溝幅および3.0[mm]以上の溝深さを有することにより、タイヤ接地時に開口する。また、後述するサイプとは、陸部に形成された切り込みであり、一般に2.0[mm]未満のサイプ幅を有することにより、タイヤ接地時に閉塞する。
溝幅は、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を充填した無負荷状態にて、溝開口部における左右の溝壁の距離の最大値として測定される。陸部が切欠部や面取部をエッジ部に有する構成では、溝長さ方向を法線方向とする断面視にて、トレッド踏面と溝壁の延長線との交点を基準として、溝幅が測定される。また、溝がタイヤ周方向にジグザグ状あるいは波状に延在する構成では、溝壁の振幅の中心線を基準として、溝幅が測定される。
溝深さは、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を充填した無負荷状態にて、トレッド踏面から溝底までの距離の最大値として測定される。また、溝が部分的な凹凸部やサイプを溝底に有する構成では、これらを除外して溝深さが測定される。
規定リムとは、JATMAに規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、規定内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。また、規定荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。ただし、JATMAにおいて、乗用車用タイヤの場合には、規定内圧が空気圧180[kPa]であり、規定荷重が最大負荷能力の88[%]である。
例えば、図4の構成では、空気入りタイヤ1が、タイヤ赤道面CL上の点を中心とする左右点対称なトレッドパターンを有している。しかし、これに限らず、空気入りタイヤ1が、例えば、タイヤ赤道面CLを中心とする左右線対称なトレッドパターンあるいは左右非対称なトレッドパターンを有しても良いし、タイヤ回転方向に方向性を有するトレッドパターンを有しても良い(図示省略)。
また、図4の構成では、7本の周方向主溝21、22が、タイヤ赤道面CLを中心として左右対称に配置されている。また、1本の周方向主溝22がタイヤ赤道面CL上に配置され、タイヤ赤道面CLを境界とする左右の領域が3本の周方向主溝21、22をそれぞれ備えている。また、これらの周方向主溝21、22により、8列の陸部31〜33が区画されている。
しかし、これに限らず、4本〜6本あるいは8本以上の周方向主溝が配置されても良いし、周方向主溝がタイヤ赤道面CLを中心として左右非対称に配置されても良い(図示省略)。また、周方向主溝がタイヤ赤道面CLから外れた位置に配置されることにより、陸部がタイヤ赤道面CL上に配置されても良い(図示省略)。
また、タイヤ赤道面CLを境界とする1つの領域において、タイヤ幅方向の最も外側にある周方向主溝21を最外周方向主溝として定義する。また、最外周方向主溝21よりもタイヤ赤道面CL側にある周方向主溝22をセンター周方向主溝として定義する。一般に、タイヤ赤道面CLから最外周方向主溝21までの距離(図中の寸法記号省略)は、タイヤ接地幅TWの65[%]以上80[%]以下の範囲にある。
タイヤ接地幅TWは、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を付与すると共に静止状態にて平板に対して垂直に置いて規定荷重に対応する負荷を付与したときのタイヤと平板との接触面におけるタイヤ軸方向の最大直線距離として測定される。
タイヤ接地端Tは、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を付与すると共に静止状態にて平板に対して垂直に置いて規定荷重に対応する負荷を加えたときのタイヤと平板との接触面におけるタイヤ軸方向の最大幅位置として定義される。
また、周方向主溝21、22に区画された複数の陸部31〜33のうち、タイヤ幅方向の最も外側にある陸部31をショルダー陸部として定義する。ショルダー陸部31は、最外周方向主溝21に区画されたタイヤ幅方向外側の陸部であり、タイヤ接地端Tを踏面に有する。また、タイヤ幅方向外側から2列目の陸部32をセカンド陸部として定義する。セカンド陸部32は、最外周方向主溝21に区画されたタイヤ幅方向内側の陸部であり、最外周方向主溝21を挟んでショルダー陸部31に隣接する。また、セカンド陸部32よりもタイヤ赤道面CL側にある陸部33をセンター陸部として定義する。
また、図4の構成では、各周方向主溝21、22が、ストレート形状を有している。しかし、これに限らず、一部あるいは全部の周方向主溝21、22がタイヤ幅方向に振幅を有するジグザグ形状あるいは波状形状を有しても良い(図示省略)。
また、図4の構成では、セカンド陸部32およびセンター陸部33が複数の貫通ラグ溝42、43をそれぞれ備えている。また、これらの貫通ラグ溝42、43が、陸部32、33を貫通するオープン構造を有すると共に、タイヤ周方向に所定間隔で配列されている。これにより、セカンド陸部32およびセンター陸部33が、貫通ラグ溝42、43によりタイヤ周方向に分断されて、複数のブロック(図中の符号省略)から成るブロック列が形成されている。一方で、ショルダー陸部31が、ラグ溝を備えておらず、タイヤ周方向に連続したリブとなっている。
しかし、これに限らず、セカンド陸部32およびセンター陸部33が、一方の端部にて陸部32、33内で終端するセミクローズド構造のラグ溝を備えることにより、タイヤ周方向に連続するリブとなってもよい(図示省略)。また、ショルダー陸部31が、オープン構造の貫通ラグ溝を備えることにより、ブロック列となっても良い(図示省略)。
[陸部の接地面積の関係]
トラック・バスなどに装着される近年の重荷重用タイヤは、低い偏平率を有する一方で、周方向補強層をベルト層に備えることにより、トレッド部の形状を保持している。具体的には、周方向補強層が、トレッド部センター領域に配置されてタガ効果を発揮することにより、トレッド部の径成長を抑制してトレッド部の形状を保持している。
かかる周方向補強層を備える低偏平タイヤでは、周方向補強層の配置領域よりもタイヤ幅方向外側の領域にて、タイヤ外径が成長し易い。また、一般にタイヤ接地幅が高偏平タイヤよりも広いため、タイヤ摩耗初期にて、トレッド部ショルダー領域が偏摩耗し易い傾向にある。また、一般に、車両のドライブ軸に装着されるタイヤには高い駆動力が作用するため、トレッド部センター領域が偏摩耗し易い傾向にある。この傾向は、低偏平タイヤにおいても同様である。
そこで、この空気入りタイヤ1では、トレッド部ショルダー領域およびセンター領域の摩耗律速を均一化してタイヤの耐偏摩耗性能を向上するために、以下の構成を採用している。
図5および図6は、図4に記載したトレッドパターンの要部を示す拡大図である。これらの図において、図5は、セカンド陸部32を中心とする隣り合う3列の陸部31〜33を示し、図6は、セカンド陸部32ならびにショルダー陸部31の最外周方向主溝21側のエッジ部を示している。また、図5および図6において、破線145eは、周方向補強層145のエッジ部の位置を示している。図7は、図6に記載したセカンド陸部を示すA視断面図である。
図2に示すように、タイヤ子午線方向の断面視にて、周方向補強層145のタイヤ幅方向外側のエッジ部からトレッドプロファイルに引いた垂線の足を点Xとする。このとき、点Xが、セカンド陸部32の踏面にあることを要する。また、点Xが、セカンド陸部32の接地幅W2の中点Mよりもタイヤ幅方向外側にあることが好ましい。
陸部の踏面は、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を付与すると共に静止状態にて平板に対して垂直に置いて規定荷重に対応する負荷を付与したときのタイヤと平板との接触面にて定義される。
陸部の接地幅は、陸部の踏面のタイヤ軸方向の最大直線距離として測定される。
トレッドプロファイルは、タイヤ子午線方向の断面視におけるトレッド面の輪郭線であり、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を充填した無負荷状態にてレーザープロファイラを用いて計測される。レーザープロファイラとしては、例えば、タイヤプロファイル測定装置(株式会社マツオ製)が使用される。
点Xは、上記トレッドプロファイルの測定条件下にて定義される。
また、図4に示すように、セカンド陸部32およびセンター陸部33が、貫通ラグ溝42、43によりタイヤ周方向に分断されて、複数のブロック(図中の符号省略)から成るブロック列が形成される。一方で、ショルダー陸部31が、ラグ溝を備えておらず、タイヤ周方向に連続したリブである。
また、図5に示すように、セカンド陸部32の貫通ラグ溝42とセンター陸部33のラグ溝43とがタイヤ周方向に所定のピッチ長Pa、Pb、Pcで配列される。また、セカンド陸部32の貫通ラグ溝42とセンター陸部33のラグ溝43とが、ピッチ長Pa〜Pcの位相を同期させてタイヤ周方向に配列される。また、これらのピッチ長Pa〜Pcがタイヤ周方向に向かって周期的に変化することにより、ピッチバリエーション構造が構成される。かかるピッチバリエーション構造では、貫通ラグ溝42、43のタイヤ周方向の配列に起因するパターンノイズが低減されて、タイヤの騒音性能が向上する。なお、一般的な空気入りタイヤでは、3種類〜7種類のピッチ長が用いられる。
また、図5において、ショルダー陸部31の接地面積S1と、セカンド陸部32の接地面積S2とが、S2<S1の関係を有する。したがって、ショルダー陸部31の接地面積S1が、セカンド陸部32の接地面積S2よりも大きい。具体的には、比S1/S2が、1.05≦S1/S2≦1.15の範囲にあることが好ましく、1.07≦S1/S2≦1.13の範囲にあることがより好ましい。
接地面積は、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を付与すると共に静止状態にて平板に対して垂直に置いて規定荷重に対応する負荷を加えたときのタイヤと平板との接触面の面積として定義される。
上記の構成では、周方向補強層145のエッジ部がセカンド陸部32に対してタイヤ幅方向の同位置にあるので(図2参照)、周方向補強層145のエッジ部よりもタイヤ幅方向外側にあるショルダー陸部31の外径が成長し易い。このため、トレッド部ショルダー領域が偏摩耗し易い傾向にある。そこで、上記のように、ショルダー陸部31の接地面積S1と、セカンド陸部32の接地面積S2とが、S2<S1の関係を有することにより、ショルダー陸部31の接地面積S1が、周方向補強層145のエッジ部を有するセカンド陸部32の接地面積S2よりも大きく設定される。これにより、ショルダー陸部31とセカンド陸部32との間の剛性差が均一化されて、トレッド部ショルダー領域の偏摩耗が抑制される。
例えば、図5の構成では、セカンド陸部32が、複数の貫通ラグ溝42を備える。また、貫通ラグ溝42が、タイヤ周方向にステップ状に屈曲した屈曲形状を有し、セカンド陸部32をタイヤ幅方向に貫通して左右のエッジ部に開口する。また、これらの貫通ラグ溝42が、タイヤ周方向に所定間隔で配置されて、セカンド陸部32を複数のブロックに分断する。
また、図6に示すように、貫通ラグ溝42が、屈曲部421をブロックの中央部に備える。ブロックの中央部は、セカンド陸部32の接地幅W2の一方のエッジ部から30[%]以上70[%]以下の領域として定義される。また、屈曲部421がタイヤ周方向に延在し、そのタイヤ周方向に対する傾斜角(図中の寸法記号省略)が絶対値で5[deg]以上20[deg]以下である。また、貫通ラグ溝42が、屈曲部421を含む領域を底上げする底上部422を備える。この底上部422により、セカンド陸部32の剛性が高められる。また、貫通ラグ溝42が、サイプ423を底上部422の両端部にそれぞれ備える。また、サイプ423が、貫通ラグ溝42の屈曲部421から外れた位置に配置される。また、貫通ラグ溝42が、切欠部424を屈曲部421の両端部にそれぞれ備える。また、切欠部424が、屈曲部421の屈曲点をタイヤ幅方向に拡幅して配置される。
また、図7において、貫通ラグ溝42の溝深さH2と最外周方向主溝21の溝深さH0とが、0.80≦H2/H0≦1.00の関係を有する。同図では、貫通ラグ溝42の最大溝深さH2と最外周方向主溝21の溝深さH0とが同一に設定されている。また、底上部422における貫通ラグ溝42の溝深さH2’と、貫通ラグ溝42の最大溝深さH2とが、0.40≦H2’/H2≦0.80の関係を有する。また、底上部422に形成されたサイプ423の最大深さ位置が、貫通ラグ溝42の最大深さ位置よりも浅い。また、切欠部424の最大深さ位置が、底上部422における貫通ラグ溝42の溝深さよりも浅い。
また、図6に示すように、周方向補強層145のタイヤ幅方向外側のエッジ部145e(図2参照)が、貫通ラグ溝42の屈曲部421よりもタイヤ幅方向外側に配置される。また、同図では、周方向補強層145のエッジ部145eが、貫通ラグ溝42の底上部422にオーバーラップして配置されている。図6において、セカンド陸部32のエッジ部における貫通ラグ溝42の溝幅Wg21と、屈曲部421の溝幅Wg22とが、Wg22<Wg21の関係を有する。また、セカンド陸部32が、複数の切欠部5を各ブロックのエッジ部に有する。これらの切欠部5は、ラグ溝42の溝幅Wg21よりも幅狭であり、また、図7に示すように、貫通ラグ溝42の最大溝深さH2よりも浅い。
また、図5において、ショルダー陸部31が、複数の非貫通ラグ溝41のみを備え、セカンド陸部32のような貫通ラグ溝42を備えていない。このため、ショルダー陸部31が、タイヤ周方向に連続するリブとなっている。これにより、ショルダー陸部31の接地面積S1および剛性が確保されている。また、非貫通ラグ溝41が、一方の端部にて、ショルダー陸部31の最外周方向主溝21側のエッジ部に開口し、他方の端部にて、ショルダー陸部31の接地面内で終端する。また、複数の非貫通ラグ溝41が、ショルダー陸部31の最外周方向主溝21側のエッジ部に沿ってタイヤ周方向に所定間隔で配置される。
また、ショルダー陸部31の溝面積比Sg1と、セカンド陸部32の溝面積比Sg2とが、Sg1<Sg2の関係を有することが好ましい。具体的には、比Sg2/Sg1が、1.05≦Sg2/Sg1≦1.15の範囲にあることが好ましく、1.07≦Sg2/Sg1≦1.13の範囲にあることがより好ましい。
溝面積比Sg1、Sg2は、各陸部における溝面積/(溝面積+接地面積)により定義される。溝面積とは、接地面における溝の開口面積をいう。また、溝とは、陸部に形成されたラグ溝および切欠部をいい、トレッド部の周方向溝、サイプ、カーフなどを含まない。また、接地面積とは、陸部と路面との接触面積をいう。また、溝面積および接地面積は、タイヤが規定リムに装着されて規定内圧を付与されると共に静止状態にて平板に対して垂直に置かれて規定荷重に対応する負荷を加えられたときのタイヤと平板との接触面にて、測定される。
また、セカンド陸部32の溝面積比Sg2が、0.10≦Sg2≦0.30の範囲にあることが好ましく、0.13≦Sg2≦0.20の範囲にあることが好ましい。上記上限により、タイヤの排水性が確保され、また、上記下限により、セカンド陸部32の剛性が確保される。
また、図6において、非貫通ラグ溝41の溝長さLg1と、ショルダー陸部31の接地幅W1とが、0.10≦Lg1/W1<1.00の範囲にあることが好ましく、0.25≦Lg1/W1≦0.70の範囲にあることがより好ましい。また、ショルダー陸部31が、複数の切欠部5を最外周方向主溝21側のエッジ部に備える。また、これらの切欠部5が、隣り合う非貫通ラグ溝41の間に配置される。また、切欠部5は、セカンド陸部32の切欠部5と同様な構造を有する。
また、ショルダー陸部31およびセカンド陸部32の間の関係として、ショルダー陸部31の接地幅W1(図2および図5参照)とセカンド陸部32の接地幅W2とが、1.03≦W1/W2≦1.20の関係を有することが好ましく、1.05≦W1/W2≦1.18の関係を有することがより好ましい。したがって、ショルダー陸部31の接地幅W1がセカンド陸部32よりも幅広に設定される。
また、図5において、ショルダー陸部31の非貫通ラグ溝41の溝幅Wg1と、セカンド陸部32の貫通ラグ溝42の溝幅Wg2とが、Wg2<Wg1の関係を有する。具体的には、1.00<Wg1/Wg2≦1.50の関係を有することが好ましく、1.10≦Wg1/Wg2≦1.40の関係を有することがより好ましい。
上記のように、図5の構成では、ショルダー陸部31がタイヤ周方向に連続するリブであり、セカンド陸部32が複数の貫通ラグ溝42に区画されたブロック列である。また、ショルダー陸部31の接地幅W1が、セカンド陸部32の接地幅W2に対して若干広い。また、ショルダー陸部31の非貫通ラグ溝41の溝幅Wg1と、セカンド陸部32の貫通ラグ溝42の溝幅Wg2とが、Wg2<Wg1の関係を有する。また、ショルダー陸部31の溝面積比がセカンド陸部32の溝面積比よりも小さい。これにより、ショルダー陸部31の接地面積S1が、セカンド陸部32の接地面積S2よりも大きく設定されている(S2<S1)。
また、図5において、セカンド陸部32の接地面積S2と、セカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331の接地面積S31とが、S2<S31の関係を有する。したがって、センター陸部331の接地面積S31がセカンド陸部32の接地面積S2よりも大きい。また、上記した条件S2<S1と合わせると、セカンド陸部32の接地面積S2が、左右の陸部31、331の接地面積S1、S31と比較して最も小さい。また、比S31/S2が、1.03≦S31/S2≦1.15の範囲にあることが好ましく、1.05≦S31/S2≦1.13の範囲にあることがより好ましい。
一般に、車両のドライブ軸に装着されるタイヤには高い駆動力が作用するため、トレッド部センター領域が偏摩耗し易い傾向にある。そこで、上記のように、セカンド陸部32の接地面積S2と、セカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331の接地面積S31とが、S2<S31の関係を有することにより、センター陸部331の接地面積S31が、セカンド陸部32の接地面積S2よりも大きく設定される。これにより、センター陸部331とセカンド陸部32との間の剛性差が均一化されて、トレッド部センター領域の偏摩耗が抑制される。
例えば、図5の構成では、セカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331が、複数の貫通ラグ溝43を備える。また、貫通ラグ溝43が、ステップ状に屈曲した屈曲形状を有し、センター陸部331をタイヤ幅方向に貫通して左右のエッジ部に開口する。また、これらの貫通ラグ溝43が、タイヤ周方向に所定間隔で配置されて、センター陸部331を複数のブロックに分断する。
なお、センター陸部331の貫通ラグ溝43の構成は、上記したセカンド陸部32の貫通ラグ溝42の構成(図6および図7参照)と同様であるので、その記載を省略する。
また、セカンド陸部32およびセンター陸部331の間の関係として、セカンド陸部32の接地幅W2と、セカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331の接地幅W31とが、W2<W31の関係を有する。したがって、センター陸部331の接地幅W31がセカンド陸部32よりも幅広に設定される。また、1.03≦W31/W2≦1.20の関係を有することが好ましく、1.05≦W31/W2≦1.18の関係を有することがより好ましい。
また、図5において、セカンド陸部32の貫通ラグ溝42の溝幅Wg2と、セカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331の貫通ラグ溝43の溝幅Wg31とが、0.95≦Wg31/Wg2≦1.05の関係を有する。したがって、セカンド陸部32およびセンター陸部331では、貫通ラグ溝42、43の溝幅Wg2、Wg31が略同一に設定される。
上記のように、図5の構成では、セカンド陸部32およびセンター陸部331が複数の貫通ラグ溝42、43にそれぞれ区画されて成るブロック列である。また、センター陸部331の接地幅W31が、セカンド陸部32の接地幅W2に対して若干広い。また、セカンド陸部32の貫通ラグ溝42の溝幅Wg2とセンター陸部331の貫通ラグ溝43の溝幅Wg31とが、略同一に設定される。また、センター陸部331の溝面積比がセカンド陸部32の溝面積比よりも若干小さい。これにより、センター陸部331の接地面積S31が、セカンド陸部32の接地面積S2よりも大きく設定されている(S2<S31)。
また、ショルダー陸部31およびセンター陸部331の間の関係として、ショルダー陸部31の接地面積S1と、セカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331の接地面積S31とが、S31<S1の関係を有する。したがって、上記した条件S2<S31を考慮すると、ショルダー陸部31の接地面積S1が最も大きい(S2<S31<S1)。具体的には、比S1/S31が、1.01≦S1/S31≦1.20の範囲にあることが好ましい。
また、図2および図5において、ショルダー陸部の接地幅W1と、セカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331の接地幅W31とが、0.95≦W1/W31≦1.05の関係を有する。したがって、ショルダー陸部31の接地幅W1とセンター陸部331の接地幅W31とが略同一に設定される。
また、図4に示すように、タイヤ左右のセカンド陸部32、32の間に、3列以上のセンター陸部33を備える構成では、セカンド陸部32の接地面積S2と、タイヤ赤道面CLに最も近いセンター陸部332の接地面積S32とが、S2<S32の関係を有する。したがって、センター陸部332の接地面積S32が、セカンド陸部32の接地面積S2よりも大きく設定される。また、比S32/S2が、1.03≦S32/S2≦1.15の範囲にあることが好ましく、1.05≦S32/S2≦1.13の範囲にあることがより好ましい。
タイヤ赤道面CLに最も近いセンター陸部とは、センター陸部がタイヤ赤道面CL上にある場合には、このセンター陸部が該当し、周方向主溝がタイヤ赤道面上にある場合には、比較対象となるセカンド陸部に近い側のセンター陸部が該当する。
例えば、図4の構成では、タイヤ左右のセカンド陸部32、32の間にある4列のセンター陸部33が、同一の陸部幅(W31=W32。図2参照。)を有し、また、同一構造および同一寸法の貫通ラグ溝43を備えている。このため、すべてのセンター陸部33が、同一の接地面積(S31=S32)を有している。
なお、図2の構成では、図5に示すように、セカンド陸部32の貫通ラグ溝42とセンター陸部331(332)のラグ溝43とが、ピッチ長Pa〜Pcの周期的変化の位相を同期させてタイヤ周方向に配列されている。しかし、これに限らず、セカンド陸部32のラグ溝42とセンター陸部33のラグ溝43とが、タイヤ周方向に位相をずらして配置されても良い(図示省略)。また、上記に限らず、各陸部31〜33のラグ溝41〜43が、タイヤ周方向に単一のピッチ長で配列されても良い(図示省略)。
[変形例]
図8は、図1に記載した空気入りタイヤの変形例を示す説明図である。同図は、トレッドプロファイルおよび周方向主溝の溝壁形状の概略を示している。
図1の構成では、図2に示すように、すべての周方向主溝21、22が、溝幅を一定比率で漸減させる構造を有している。
しかし、これに限らず、タイヤ赤道面CLに最も近い周方向主溝22bが、溝幅を段階的に狭めた段付き形状を有しても良い。具体的には、図8に示すように、各周方向主溝21、22a、22bのトレッド踏面における溝幅は同一であるが、タイヤ赤道面CLに最も近い周方向主溝22bの溝底における溝幅が、最外周方向主溝21の溝底における溝幅よりも狭い。
例えば、図8の構成では、セカンド陸部32を区画する左右の周方向主溝21、22aが、幅広な溝底を有すると共に溝幅を一定比率で漸減させる構造を有している。これに対して、タイヤ赤道面CLに最も近いセンター陸部332を区画する左右の周方向主溝22b、22bが、上記した幅狭な溝底を有すると共に溝幅を段階的に狭めた形状を有している。これにより、タイヤ赤道面CLに最も近いセンター陸部332の剛性が補強されている。
[効果]
以上説明したように、この空気入りタイヤ1では、カーカス層13と、カーカス層13の外周に配置されるベルト層14とを備えると共に、タイヤ周方向に延在する複数の周方向主溝21、22と、周方向主溝21、22に区画された複数の陸部31、32、331、332とをトレッド面に備える(図1参照)。また、ベルト層14が、相互に異符号のベルト角度を有する一対の交差ベルト142、143と、絶対値で5[deg]以下のベルト角度を有する周方向補強層145とを備える(図3参照)。また、タイヤ子午線方向の断面視にて、周方向補強層145のタイヤ幅方向外側のエッジ部145eからトレッドプロファイルに引いた垂線の足Xが、セカンド陸部32の踏面にある(図2参照)。また、ショルダー陸部31の接地面積S1と、セカンド陸部32の接地面積S2と、セカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331の接地面積S31とが、S2<S1およびS2<S31の関係を有する(図5参照)。
かかる構成では、(1)ショルダー陸部31の接地面積S1とセカンド陸部32の接地面積S2とが、S2<S1の関係を有するので、ショルダー陸部31とセカンド陸部32との間の剛性差が均一化されて、トレッド部ショルダー領域の偏摩耗が抑制される。また、(2)セカンド陸部32の接地面積S2とセカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331の接地面積S31とが、S2<S31の関係を有するので、センター陸部331とセカンド陸部32との間の剛性差が均一化されて、トレッド部センター領域の偏摩耗が抑制される。これらにより、トレッド部ショルダー領域およびセンター領域の摩耗律速が均一化されて、タイヤの耐偏摩耗性能が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、ショルダー陸部31の接地幅W1と、セカンド陸部32の接地幅W2とが、1.03≦W1/W2≦1.20の関係を有する(図5参照)。かかる構成では、W2<W1となることで、ショルダー陸部31の剛性がセカンド陸部32よりも高くなる。これにより、特に低偏平タイヤに発生し易いショルダー偏摩耗が抑制される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、セカンド陸部32の接地幅W2と、セカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331の接地幅W31とが、W2<W31の関係を有する(図5参照)。これにより、センター陸部33の剛性がセカンド陸部32よりも高くなり、特に車両のドライブ軸に装着されたタイヤに発生し易いセンター摩耗が抑制される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、ショルダー陸部31の接地面積S1と、セカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331の接地面積S31とが、S31<S1の関係を有する(図5参照)。かかる構成では、ショルダー陸部31の接地面積S1が大きいので、ショルダー陸部31の剛性がセンター陸部331よりも高くなる。これにより、特に低偏平タイヤに発生し易いショルダー偏摩耗が抑制される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、ショルダー陸部31の接地幅W1と、セカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331の接地幅W31とが、0.95≦W1/W31≦1.05の関係を有する(図5参照)。かかる構成では、ショルダー陸部31の接地幅W1とセンター陸部331の接地幅W31とが均一化されるので、ショルダー陸部31の剛性がセンター陸部331よりも高くなる。これにより、特に低偏平タイヤに発生し易いショルダー偏摩耗が抑制される利点がある。また、ショルダー陸部31の接地幅W1とセンター陸部331の接地幅W31とを均一化しつつ、ショルダー陸部31の接地面積S1とセンター陸部331の接地面積S31とを上記の関係S31<S1に設定することにより、各陸部31〜33間での横力に対する応答力を維持しつつ、タイヤ接地時の踏ん張り量を確保するための区域を維持できる利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、ショルダー陸部31およびセカンド陸部32が、タイヤ周方向に所定間隔で配置された複数のラグ溝41、42をそれぞれ備える(図5参照)。また、ショルダー陸部31のラグ溝41の溝面積比Sg1と、セカンド陸部32の貫通ラグ溝42の溝面積比Sg2とが、Sg1<Sg2の関係を有する。これにより、ショルダー陸部31の剛性がセカンド陸部32よりも高くなり、特に低偏平タイヤに発生し易いショルダー偏摩耗が抑制される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、ショルダー陸部31およびセカンド陸部32が、タイヤ周方向に所定間隔で配置された複数のラグ溝41、42をそれぞれ備える(図5参照)。また、ショルダー陸部31のラグ溝41の溝幅Wg1と、セカンド陸部32の貫通ラグ溝42の溝幅Wg2とが、Wg2<Wg1の関係を有する。これにより、ショルダー陸部31の剛性がセカンド陸部32よりも高くなり、特に低偏平タイヤに発生し易いショルダー偏摩耗が抑制される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、セカンド陸部32およびセカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331が、タイヤ周方向に所定間隔で配置された複数の貫通ラグ溝42、43をそれぞれ備える(図5参照)。また、セカンド陸部32の貫通ラグ溝42の溝幅Wg2と、セカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331のラグ溝43の溝幅Wg31とが、0.95≦Wg31/Wg2≦1.05の関係を有する。これにより、最外周方向主溝21よりもタイヤ赤道面CL側にある陸部32、331の貫通ラグ溝42、43の溝幅が均一化される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、ショルダー陸部31が、タイヤ周方向に連続するリブであり、セカンド陸部32およびセカンド陸部32に隣り合うセンター陸部331が、ブロック列である(図5参照)。これにより、ショルダー陸部31の剛性がセカンド陸部32よりも高くなり、特に低偏平タイヤに発生し易いショルダー偏摩耗が抑制される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、タイヤ子午線方向の断面視にて、周方向補強層145のタイヤ幅方向外側のエッジ部145eからトレッドプロファイルに引いた垂線の足Xが、セカンド陸部32の踏面の中点Mよりもタイヤ幅方向外側にある(図2参照)。かかる構成では、セカンド陸部32内での周方向ベルト層145の有無に起因するタイヤ幅方向の接地圧分布の変化が小さくなる。これにより、セカンド陸部32の偏摩耗が抑制される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、セカンド陸部32が、タイヤ周方向に所定間隔で配置された複数の貫通ラグ溝42を備える(図5参照)。セカンド陸部32の貫通ラグ溝42が、タイヤ周方向にステップ状に屈曲した屈曲形状を有する(図6参照)。また、周方向補強層145のタイヤ幅方向外側のエッジ部145eからトレッドプロファイルに引いた垂線の足Xが、貫通ラグ溝42の屈曲形状の屈曲部421よりもタイヤ幅方向外側にある。かかる構成では、貫通ラグ溝42が屈曲部421を有するので、セカンド陸部32のエッジ成分が増加する。これにより、特に車両のドライブ軸に装着されたタイヤに要求されるトラクション性能が確保される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1は、タイヤ左右のセカンド陸部32、32の間に、3列以上のセンター陸部33を備える(図4参照)。また、セカンド陸部32の接地面積S2と、タイヤ赤道面CLに最も近いセンター陸部332の接地面積S32とが、S2<S32の関係を有する。かかる構成では、セカンド陸部32の接地面積S2とセンター陸部332の接地面積S32とがS2<S32の関係を有するので、センター陸部332とセカンド陸部32との間の剛性差が均一化されて、トレッド部センター領域の偏摩耗が抑制される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、タイヤ赤道面CLに最も近い周方向主溝22bが、溝幅を段階的に狭めた段付き形状を有する(図8参照)。かかる構成では、タイヤ赤道面CLに最も近いセンター陸部332の剛性が補強されて、陸部31〜33間の剛性差が均一化される。これにより、特にトレッド部センター領域にある陸部32、33の偏摩耗が抑制される利点がある。
[適用対象]
一般に、偏平率75[%]以下の偏平率を有する低偏平タイヤでは、その接地幅が広いため、上記したセンター領域における偏摩耗が生じ易い傾向にある。また、重荷重用タイヤでは、乗用車用タイヤと比較して、タイヤ使用時の負荷が大きいため、周方向補強層の配置領域と非配置領域との径成長差が大きくなり易く、上記したショルダー領域の偏摩耗が生じ易い傾向にある。そこで、かかる低偏平の重荷重用タイヤを適用対象とすることにより、上記したタイヤの耐偏摩耗性能の向上作用を顕著に得られる利点がある。
図9は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。
この性能試験では、相互に異なる複数の試験タイヤについて、耐偏摩耗性能に関する評価が行われた。この評価では、タイヤサイズ445/50R22.5 20の試験タイヤがリムサイズ22.5×14.00のリムに組み付けられ、この試験タイヤに空気圧830[kPa]が付与される。そして、試験タイヤが、試験車両である4×2トラクター・トレーラのドライブ軸に装着されて、規格荷重45.37[kN]を加えた状態で実車評価が行われる。そして、タイヤ摩耗率80[%]のときの各陸部の摩耗量の差が測定されて、評価が行われる。この評価は、従来例を基準(100)とした指数評価により行われ、その数値が大きいほど、各陸部の摩耗量の差が小さく、好ましい。
実施例1〜7の試験タイヤは、図1〜図4に記載した構成を有する。ただし、実施例1〜6では、ショルダー陸部31が、セカンド陸部32およびセンター陸部33と同様の貫通ラグ溝42、43を備えるブロック列である。一方で、実施例7では、ショルダー陸部31が非貫通ラグ溝41を備えるリブである(図5参照)。また、タイヤ接地幅TW(図4参照)が360[mm]であり、周方向補強層145の幅Ws(図3参照)が300[mm]である。また、セカンド陸部32の幅W2が38.5[mm]であり、貫通ラグ溝42の溝幅Wg2が2.8[mm]である。また、実施例7における非貫通ラグ溝41の溝長さLg1(図6参照)が5.0[mm]である。
従来例1の試験タイヤは、実施例1の構成において、陸部幅およびラグ溝幅が一定である。また、各陸部のラグ溝が一定の溝幅を有する貫通ラグ溝である。従来例2の試験タイヤは、従来例1の試験タイヤにおいて、ショルダー陸部が幅広構造を有する。従来例3の試験タイヤは、従来例1の試験タイヤにおいて、すべての陸部がラグ溝を有さないリブである。
試験結果が示すように、実施例1〜7の試験タイヤでは、タイヤの耐偏摩耗性能が向上することが分かる。
1:空気入りタイヤ、11:ビードコア、12:ビードフィラー、121:ローアーフィラー、122:アッパーフィラー、13:カーカス層、14:ベルト層、141:高角度ベルト、142、143:交差ベルト、144:ベルトカバー、145:周方向補強層、15:トレッドゴム、16:サイドウォールゴム、17:リムクッションゴム、21、22、22a、22b:周方向主溝、31:ショルダー陸部、32:セカンド陸部、331、332:センター陸部、41〜43:ラグ溝、421:屈曲部、422:底上部、423:サイプ、424:切欠部

Claims (14)

  1. カーカス層と、前記カーカス層の外周に配置されるベルト層とを備えると共に、タイヤ周方向に延在する複数の周方向主溝と、前記周方向主溝に区画された複数の陸部とをトレッド面に備える空気入りタイヤであって、
    タイヤ幅方向の最も外側にある前記周方向主溝を最外周方向主溝として定義し、タイヤ幅方向の最も外側にある陸部をショルダー陸部として定義し、タイヤ幅方向外側から2列目の前記陸部をセカンド陸部として定義し、前記セカンド陸部よりもタイヤ赤道面側にある陸部をセンター陸部として定義し、
    前記ベルト層が、相互に異符号のベルト角度を有する一対の交差ベルトと、絶対値で5[deg]以下のベルト角度を有する周方向補強層とを備え、
    タイヤ子午線方向の断面視にて、前記周方向補強層のタイヤ幅方向外側のエッジ部からトレッドプロファイルに引いた垂線の足が、前記セカンド陸部の踏面にあり、且つ、
    前記ショルダー陸部の接地面積S1と、前記セカンド陸部の接地面積S2と、前記セカンド陸部に隣り合う前記センター陸部の接地面積S31とが、S2<S1およびS2<S31の関係を有することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ショルダー陸部の接地幅W1と、前記セカンド陸部の接地幅W2とが、1.03≦W1/W2≦1.20の関係を有する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記セカンド陸部の接地幅W2と、前記セカンド陸部に隣り合う前記センター陸部の接地幅W31とが、W2<W31の関係を有する請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ショルダー陸部の接地面積S1と、前記セカンド陸部に隣り合う前記センター陸部の接地面積S31とが、S31<S1の関係を有する請求項1〜3のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ショルダー陸部の接地幅W1と、前記セカンド陸部に隣り合う前記センター陸部の接地幅W31とが、0.95≦W1/W31≦1.05の関係を有する請求項1〜4のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ショルダー陸部および前記セカンド陸部が、タイヤ周方向に所定間隔で配置された複数のラグ溝をそれぞれ備え、且つ、
    前記ショルダー陸部の溝面積比Sg1と、前記セカンド陸部の溝面積比Sg2とが、Sg1<Sg2の関係を有する請求項1〜5のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ショルダー陸部および前記セカンド陸部が、タイヤ周方向に所定間隔で配置された複数のラグ溝をそれぞれ備え、且つ、
    前記ショルダー陸部の前記ラグ溝の溝幅Wg1と、前記セカンド陸部の前記ラグ溝の溝幅Wg2とが、Wg2<Wg1の関係を有する請求項1〜6のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記セカンド陸部および前記セカンド陸部に隣り合う前記センター陸部が、タイヤ周方向に所定間隔で配置された複数のラグ溝をそれぞれ備え、且つ、
    前記セカンド陸部の前記ラグ溝の溝幅Wg2と、前記セカンド陸部に隣り合う前記センター陸部の前記ラグ溝の溝幅Wg31とが、0.95≦Wg31/Wg2≦1.05の関係を有する請求項1〜7のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記ショルダー陸部が、タイヤ周方向に連続するリブであり、前記セカンド陸部および前記セカンド陸部に隣り合う前記センター陸部が、ブロック列である請求項1〜8のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  10. タイヤ子午線方向の断面視にて、前記周方向補強層のタイヤ幅方向外側のエッジ部からトレッドプロファイルに引いた垂線の足が、前記セカンド陸部の踏面の中点よりもタイヤ幅方向外側にある請求項1〜9のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記セカンド陸部が、タイヤ周方向に所定間隔で配置された複数のラグ溝を備え、
    前記セカンド陸部の前記ラグ溝が、タイヤ周方向にステップ状に屈曲した屈曲形状を有し、且つ、
    前記周方向補強層のタイヤ幅方向外側のエッジ部からトレッドプロファイルに引いた垂線の足が、前記ラグ溝の前記屈曲形状の屈曲部よりもタイヤ幅方向外側にある請求項1〜10のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  12. タイヤ左右の前記セカンド陸部の間に、3列以上の前記センター陸部を備え、且つ、
    前記セカンド陸部の接地面積S2と、タイヤ赤道面に最も近い前記センター陸部の接地面積S32とが、S2<S32の関係を有する請求項1〜11のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  13. タイヤ赤道面に最も近い前記周方向主溝が、溝幅を段階的に狭めた段付き形状を有する請求項1〜12のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  14. 40[%]以上75[%]以下の偏平率を有する重荷重用タイヤである請求項1〜13のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
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