JP2017193352A - キャップ - Google Patents

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Takaaki Sakimura
孝陽 崎村
佐々木 昌
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昌 佐々木
植平 庄治
Shoji Uehira
庄治 植平
悟 市川
Satoru Ichikawa
悟 市川
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Abstract

【課題】内容物の使用後は、吐出されなかった内容物の一部を容器内に戻し、僅かな時間後に容器内を密封状態にすることができるキャップを提供する。
【解決手段】キャップ本体は、容器内の内容物を吐出する吐出通路と、該吐出通路と容器口部とを連通する連通孔25と、連通孔25周辺に設けられた環状弁座26と、環状弁部が環状弁座26に着座または離脱することで連通孔26を開閉する逆止弁と、を備え、環状弁座26のヒンジ6と反対側の位置に径方向に延び、なだらかな曲面で突設される凸部27が形成されている。これにより、内容物の使用後は、吐出されなかった内容物の一部を、環状弁部と環状弁座26との間の凸部27周辺の隙間から容器内に戻し、僅かな時間後に容器内を密封状態にすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、合成樹脂から成形されたキャップ、特に、醤油等の液状内容物または粘性を有する流動性内容物が充填される容器の容器口部に装着され、容器内の圧力により開閉するキャップに関するものである。
上述した内容物の使用後、キャップの締着が弱いと、容器内の密封状態を維持できず容器内に空気または菌類等が入り、内容物の酸化またはカビ等の繁殖をきたし劣化を早めるなどの問題があった。これを解決するために、容器口部に装着されるキャップには、容器の胴部を圧搾して容器に内圧を加え、適量の内容物を使用した直後、使用者が手でキャップを操作することなく容器内(容器の口部)を密封するものが提案されている。
例えば、特許文献1には、容器口部に嵌合されるキャップ本体は、前記容器口部に連通する吐出通路と、該吐出通路内に嵌合して、吐出孔を有するベース部と、該ベース部上に配置され、前記吐出孔からの内容物の吐出だけを許容する逆止弁と、を備え、該逆止弁は、前記吐出通路内に嵌合される円筒部と、該円筒部の内壁面から間隙を形成するように中心に向かって放射状に延びる弾性変形可能な複数の弾性片と、該各弾性片の先端に一体に接続され、前記吐出孔の吐出方向下流側にあって、該吐出孔を開閉する弁部材とから構成され、容器への内圧が解除されると、逆止弁の各弾性片が復元するために、弁部材が吐出孔を塞ぎ容器内を密封状態に維持することが開示されている。
しかしながら、特許文献1の発明では、内容物を吐出した後、逆止弁が作動することで、吐出通路から吐出されなかった内容物が容器内に戻らずに吐出通路内に残存することになり、蓋体を閉めるときに、蓋体の円筒状閉塞部により内容物が飛散する虞があり、しかも、蓋体を閉めて再び開けると、蓋体の円筒状閉塞部に内容物が付着する虞もあり、改善する必要があった。
そこで、これを対策すべき提案された従来技術として特許文献2には、容器口部を閉塞する中栓部材と、該中栓部材を覆うとともに内容物を吐出する吐出口が形成された有頂筒状の本体筒部材と、を備え、中栓部材には、吐出口と容器内とを連通する連通孔が形成され、連通孔内には、当該連通孔の軸線方向に沿って弾性変位して当該連通孔を開閉する弁体部が配設され、弁体部の弁座のうち当該弁体部と接触する部位の一部に、内容物の流通を許容する流通許容溝が形成される吐出キャップであって、内容物を吐出した後、吐出口から外部に吐出されなかった内容物を、この流通許容溝から容器内に戻すことが開示されている。
特開2013−241197号公報 特開2015−155333号公報
しかしながら、特許文献2に係る発明では、弁体部が弁座に着座した最終段階において、内容物による表面張力により閉鎖される流通許容溝が採用されているが、この作用効果を得るべく流通許容溝の具体的な形状を特定することは非常に難しく、その形状が相当複雑化する虞がある。さらに、内容物の種類が様々であり、内容物の種類(内容物の粘度)によって、流通許容溝の具体的な形状をそれぞれ特定する必要もあり、採用することはできない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、形状が複雑となる流通溝相当を採用することなく、内容物の使用後、外部に吐出されなかった内容物の一部を容器内に戻し、僅かな時間後に容器内を密封状態にすることができるキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、容器口部に装着する筒状のキャップ本体を備えた、合成樹脂製のキャップであって、前記キャップ本体は、容器内の内容物を吐出する吐出通路と、該吐出通路と前記容器口部とを連通する連通孔と、該連通孔周辺に設けられた環状弁座と、前記連通孔の軸線方向に沿って弾性変位して、環状弁部が前記環状弁座に着座または離脱することで前記連通孔を開閉する逆止弁と、を備え、前記環状弁部と前記環状弁座との、いずれか一方または両方の接触面に径方向に延び、なだらかな曲面で突設される凸部が形成されており、前記容器口部に前記キャップが装着され、容器内の内容物を使用後、前記環状弁部が前記環状弁座へ着座した初期段階では、前記環状弁部と前記環状弁座との間で前記凸部周辺に隙間が現出され、その後時間の経過に伴って前記隙間が閉塞されることを特徴とするものである。
請求項1の発明では、内容物の使用時には、容器の胴部を圧搾して容器に内圧を加えれば、容器の内圧により逆止弁が連通孔の軸線方向に沿って弾性変位して、環状弁部が環状弁座から離脱すると共に連通孔が開放され、内容物が連通孔を介して吐出通路から外部に吐出される。一方、容器への内圧が解除されると、逆止弁が復元して環状弁部が環状弁座に着座するために、連通孔が閉塞されて、速やかに、容器内を密封状態に維持でき、空気の容器内への流入を抑制することができる。
特に、容器への内圧が解除されると、内圧解除による吸引力及び弾性力によって、逆止弁の環状弁部が環状弁座に向かって変位して着座するが、その着座した初期段階では、環状弁部と環状弁座との間の凸部周辺に極小の隙間が現出される僅かな時間が得られる。この僅かな時間に、外部に吐出されなかった内容物の一部が、当該隙間から容器内に戻るようになる。その後次第に、内圧解除による吸引力及び環状弁部から環状弁座への押圧力により、環状弁部と環状弁座との間の凸部周辺の隙間の開口面積が次第に減少すると共に、環状弁部と環状弁座とが互いに馴染むようにほぼ密着して、内容物の表面張力も作用することで、環状弁部と環状弁座との間の凸部周辺の隙間が閉塞されるために、容器内を密封状態に維持することができる。
また、請求項1の発明では、環状弁座に設けた凸部は、なだらかな曲面で突設されるものであり、その形状が簡素なものとなる。しかも、内容物の種類(内容物の粘度)によって、凸部の高さ寸法及び幅寸法をそれぞれ特定すればよく、その形状が複雑化することはない。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記環状弁部の径方向に沿う幅寸法W1は、前記環状弁座の径方向に沿う幅寸法W2よりも小さいことを特徴とするものである。
請求項2の発明では、容器への内圧が解除され、外部に吐出されなかった内容物の一部が、環状弁部と環状弁座との間の隙間から容器内に戻った後、環状弁部と環状弁座との間の密着性を向上させることができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明において、前記逆止弁を成形する合成樹脂は、前記環状弁座を成形する合成樹脂よりも高弾性であることを特徴とするものである。
請求項3の発明では、容器への内圧が解除され、外部に吐出されなかった内容物の一部が、環状弁部と環状弁座との間の隙間から容器内に戻った後の、環状弁部と環状弁座との間の密着性をさらに向上させることができる。
本発明のキャップによれば、形状が複雑となる流通溝相当を採用することなく、内容物の使用後は、吐出されなかった内容物の一部を容器内に戻し、僅かな時間後に容器内を密封状態にすることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るキャップの断面図である。 図2の(a)は、図1の、蓋体を含む主キャップ体の平面図であり、(b)は、(a)の断面図であり、(c)は、(a)のA−A線に沿う拡大断面図である。 図3の(a)は、図1の、逆止弁の平面図であり、(b)は、(a)の断面図であり、(c)は下面図である。 図4(a)は、図1の、案内筒状体の平面図であり、(b)は、(a)の断面図である。 図5は、本キャップの作用を段階的に示した図である。 図6は、環状弁部が環状弁座に着座する様子を段階的に示す図である。 図7(a)は、他の実施形態に係るキャップの断面図であり、(b)は(a)のB部拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るキャップ1は、図1に示すように、容器2の容器口部3に嵌合され、内容物の連通孔25を有するキャップ本体4と、該キャップ本体4に被冠する蓋体5とから構成される。キャップ本体4の一部を構成する主キャップ体11に、蓋体5がヒンジ6を介して一体的に接続される。本キャップ1は、図2に示す蓋体5を含む主キャップ体11と、図3に示す逆止弁12と、図4に示す案内筒状体13との三つの構成部材を組み立てて構成される。なお、蓋体5を、ヒンジ6を介して主キャップ体11に接続せずに、蓋体5を別体として構成してもよい。
図1に示すように、容器2は、例えばチューブ容器など変形し易い容器であり、その内部には液状内容物や粘性を有する流動性内容物が充填される。この内容物は、例えば、醤油、オリーブオイル、ドレッシング、マヨネーズ、ケチャップ、とんかつ用ソース、ペースト状マスタード等が挙げられる。容器2は、その胴部2aを圧搾するなどして内圧を加えることで内容物を吐出させるタイプのものである。容器口部3は、円筒状に形成される。該容器口部3の下部外壁面には嵌合突条部15が形成される。容器口部3の上部には、周壁部全体が内方に凹む嵌合凹条部16が形成される。なお、本キャップ1は、外容器と内容器とからなる二重容器(剥離容器と言われるものも含む)にも採用することができ、外容器の容器口部3に装着される。内容器は、その内部に内容物が充填されると共に内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性を有するものである。内容器の減容形状を保持するために外容器と内容器との間に外気が吸入されるように、外容器に吸入弁が取り付けられる。
図1に示すように、キャップ本体4は、容器2内の内容物を吐出する吐出通路41を有する案内筒状体13と、吐出通路41と容器口部3とを連通する連通孔25及び該連通孔25周辺に設けられた環状弁座26を有する主キャップ体11と、連通孔25の軸線方向に沿って弾性変位して、弁本体36の環状弁部29が環状弁座26から離脱または着座して連通孔25を開閉する逆止弁12と、から構成される。逆止弁12を成形する合成樹脂は、蓋体5を含む主キャップ体11を成形する合成樹脂よりも高弾性となる。具体的には、蓋体5を含む主キャップ体11及び案内筒状体13は、ポリプロピレンやポリエチレン等の樹脂にて成形される。また、逆止弁12は柔軟で高弾性の低密度ポリエチレンやエラストマー及びこれらの混合樹脂にて成形される。
図1及び図2に示すように、主キャップ体11は、容器口部3に嵌合される円筒状外側壁部18と、該円筒状外側壁部18の内側に同心状に設けられる円筒状内側壁部19と、円筒状外側壁部18の上端と円筒状内側壁部19の上端とを接続する環状水平壁部20と、を備えている。これら円筒状内側壁部19と円筒状外側壁部18との間に環状空間22が形成される。円筒状内側壁部19の上部内壁面には、周方向に沿って環状に延びる環状嵌合凹部23が形成される。
円筒状内側壁部19の下部内壁面には、その周方向全域から一体的に環状壁部10が径方向中心に向かって斜め上方に延びている。すなわち環状壁部10は、円筒状内側壁部19の下部内壁面から一体的に截頭円錐状で延びている。環状壁部10と円筒状内側壁部19の内壁面とにより上方を開放した空間24が形成される。環状壁部10の径方向中心部に略円形状の連通孔25が開口される。該連通孔25は容器口部3内と連通される。該連通孔25はφ5.0mm〜φ12.0mmの範囲で形成される。該連通孔25の周辺、詳しくは連通孔25の内壁面の略全域が環状弁座26として作用する。該環状弁座26は倒立円錐状面(上方に拡径した環状テーパ面やすり鉢状面)にて形成される。
図2(a)、(c)に示すように、環状弁座26の、ヒンジ6とは反対側の位置に凸部27が径方向に沿って延びている。凸部27は、環状弁座26の径方向全域に延びている。凸部27は、なだらかな曲面で突設される。凸部27の高さ寸法Hは、0.03mm〜0.25mmの範囲内で適宜設定される。また、凸部27の幅寸法Wは、0.2mm〜5.0mmの範囲内で適宜設定される。凸部27の高さ寸法H及び幅寸法Wは、該凸部27がなだらかな曲面を形成するように配慮して、着座時、環状弁部29が凸部27の表面に沿って接触するに適した形状を選択すると共に、容器2に充填される内容物の粘度に応じて適宜設定される。
図1及び図2に示すように、環状水平壁部20の外径は円筒状外側壁部18の外径より小径で、その外壁面に周方向に沿って環状に延びる突条係止部31が形成される。該環状水平壁部20の外壁面に蓋体5が嵌合される。環状水平壁部20の下面には、円筒状外側壁部18の内側に、容器口部3の上端が嵌合される円筒状嵌合部32が垂設される。円筒状嵌合部32は、円筒状外側壁部18と同心状に垂設される。
図1及び図3に示すように、逆止弁12は、主キャップ体11の円筒状内側壁部19の内壁面に当接する円筒状支持部34と、該円筒状支持部34の内壁面から一体的に径方向中心に向かって延びる複数の弾性片35と、各弾性片35の先端部に一体的に接続され、連通孔25を開閉する弁本体36と、各弾性片35の間に設けられ、連通孔25からの内容物が流通する複数の流通孔37と、から構成される。
図3から解るように、弁本体36は、ドーム状部36aと、該ドーム状部36aの外周から一体的に斜め上方に延びる環状薄肉部36bとから構成される。ドーム状部36aは、その厚みが頂部から下方に向かって次第に薄肉に形成される。弁本体36の環状薄肉部36bの下端面が、環状弁座26(倒立円錐状面)に着座するように倒立円錐状面(上方に拡径した環状テーパ面やすり鉢状面)に形成される。該弁本体36の環状薄肉部36bの下端面が、環状弁部29として作用する。該環状薄肉部36bの厚みは、0.2mm〜0.5mmの範囲で適宜設定される。該弁本体36の上面には球状凸部38が突設される。
各弾性片35は、円筒状支持部34の上部内壁面から径方向中心に向かって、且つ斜め下方にやや湾曲して延びている。各弾性片35の先端部が、弁本体36の環状薄肉部36bの外周面に一体的にそれぞれ接続される。本実施形態では、弾性片35は、周方向に90°ピッチで4箇所形成され、各弾性片35間に流通孔37が90°ピッチで4箇所形成される。なお、各弾性片35の厚みは、弁本体36の環状薄肉部36bの厚みと略同一である。
図1及び図4に示すように、案内筒状体13は、逆止弁12の上方に配置される。該案内筒状体13は、主キャップ体11の円筒状内側壁部19と嵌合するように下方に延びる円筒状支持部40と、円筒状支持部40の径方向中央部から上方に延び、内部に吐出通路41を有する円筒状案内部42と、円筒状支持部40の上端と円筒状案内部42の下端とを一体的に接続する環状閉鎖壁部43と、から構成される。円筒状案内部42の吐出通路41が、主キャップ体11の連通孔25に連通される。環状閉鎖壁部43には、円筒状支持部40よりも径方向外方に突設される環状鍔部43aが形成される。円筒状支持部40は、逆止弁12を構成する円筒状支持部34の上方に配置される。円筒状支持部40の周壁部の厚みと、逆止弁12の円筒状支持部34の周壁部の厚みとは略同一である。円筒状支持部40の外壁面には、周方向に延びる環状突条部44が突設される。
図1及び図2に示すように、蓋体5は、主キャップ体11の円筒状外側壁部18にヒンジ6を介して一体的に接続されている。該蓋体5は、ヒンジ6を介して主キャップ体11の円筒状外側壁部18の外壁面に接続される円筒状の胴部50と、該胴部50の上端の周方向全域に一体的に接続される天面部51とから構成される。胴部50の内側には、天面部51から、案内筒状体13の抜脱を規制する円筒状規制部55が垂設される。該円筒状規制部55は胴部50と同心状に垂設される。天面部51の径方向中央部には、案内筒状体13の円筒状案内部42内の吐出通路41に緊密に嵌合する円筒状密着部52が垂設される。胴部50の下部内壁面には、周方向に環状に延びる突条係止部53が形成される。胴部50の外壁面の下部で、ヒンジ6側と反対側には、使用者が把持する把持部54が周方向に沿う所定範囲で外方に向かって突設される。
次に、本キャップ1を組み立て、容器口部3に装着する方法を説明する。
まず、主キャップ体11の環状壁部10の上面に、逆止弁12を上方から組み込む。詳しくは、逆止弁12の円筒状支持部34の外壁面が主キャップ体11の円筒状内側壁部19の内壁面に沿うようにして、逆止弁12を環状壁部10の上面に配置する。すなわち、逆止弁12を、上方から環状壁部10と円筒状内側壁部19の内壁面とで囲まれた上方を開放した空間24内に組み込む。
次に、案内筒状体13を、その円筒状支持部40の外壁面が主キャップ体11の円筒状内側壁部19の内壁面に沿うように、逆止弁12を上方から押し込むようにして組み込み、案内筒状体13の円筒状支持部40の外壁面に設けた環状突条部44を主キャップ体11の円筒状内側壁部19の内壁面に設けた環状嵌合凹部23に嵌合すると共に、案内筒状体13の環状鍔部43aを環状水平壁部20の上面に当接させて組み付ける。この結果、逆止弁12の弁本体36の環状弁部29(弁本体36の環状薄肉部36bの下端面)が、主キャップ11の環状弁座26(連通孔25の内壁面)に接触して、且つ弁本体36のドーム状部36aの下端縁と環状弁座26の下端縁とが一致するようになる。また、逆止弁12の弁本体36は、組み込み前の位置よりも上方に位置するために、湾曲した各弾性片35の下向きの付勢力(復元力)により、弁本体36の環状弁部29が、環状壁部10の環状弁座26を押圧するようになる。また、逆止弁12の弁本体36(連通孔25)の直上に、案内筒状体13の円筒状案内部42が位置する。これにより、キャップ本体4の組み立てが完了する。
次に、キャップ本体4に蓋体5を被冠する際には、ヒンジ6を折り曲げて蓋体5をキャップ本体4の上方から覆うように被せる。すると、蓋体5の胴部50に設けた突条係止部53が、主キャップ体11の環状水平壁部20に設けた突条係止部31を乗り越えるように係合する。これと同時に、蓋体5の天面部51に設けた円筒状密着部52が、案内筒状体13の円筒状案内部42内の吐出通路41に緊密に嵌合され、蓋体5の天面部51に設けた円筒状規制部55が、案内筒状体13の円筒状支持部40の直上に近接して位置するようになる。これにより、キャップ1の組み立てが完了する。
次に、キャップ1を容器口部3に装着する際には、容器口部3の嵌合凹条部16及び嵌合突条部15を、主キャップ体11の円筒状内側壁部19と円筒状外側壁部18との間の環状空間22内に挿入して、容器口部3の上端外壁面を主キャップ体1の円筒状嵌合部32の内面に密着させるようにして、キャップ1を容器口部3に嵌合する。なお、本実施形態では、キャップ1を容器口部3へ打栓方式で装着する方法を説明したが、他の装着方法例えば螺合方式により装着してもよい。
次に、本発明の実施形態に係るキャップ1の作用を、図5及び図6に基づいて、図1及び図2も適宜参照して説明する。
内容物を使用する際には、まず、図5(a)に示すように、蓋体5を開いて、キャップ本体4の案内筒状体13を外部に露出させる。
次に、図5(b)に示すように、使用者は、案内筒状体13の吐出通路41が下方を向くように容器2を傾けて吐出姿勢にした状態で、容器2の胴部2aを圧搾して容器2に内圧を加える。すると、容器2の内圧が逆止弁12の弁本体36の下壁面全域に作用することで、逆止弁12が、その各弾性片35が屈曲しつつ連通孔25の軸線方向に沿って弾性変形することで、弁本体36の環状弁部29(弁本体36の環状薄肉部36bの下端面)が、連通孔25周辺の環状弁座26(連通孔25の内壁面)から離脱される。この結果、連通孔25が開放されて、適量の内容物が、容器口部3内から環状壁部10の下壁面に沿って連通孔25に集まり、該連通孔25から、逆止弁12の各流通孔37を経由して案内筒状体13の円筒状案内部42の吐出通路41に至り外部に吐出される。
その後、内容物を適量吐出した後容器2の胴部2aへの圧搾を止めて、図5(c)に示すように、容器2を正立姿勢に戻そうとするとき、容器2への内圧が解除されているために、内圧解除による吸引力及び各弾性片35の弾性力によって、逆止弁12の各弾性片35が復元し、弁本体36の環状弁部29が環状弁座26に着座して、弁本体36により連通孔25が閉塞される。
この時、図6(b)に示すように、容器2への内圧が解除され、逆止弁12の環状弁部29が環状弁座26に着座した初期段階では、環状弁部29と環状弁座26との間の凸部27周辺に隙間30が現出された僅かな時間が得られる。この僅かな時間に、図5(c)に示すように、外部に吐出されず、環状壁部10上の空間24から吐出通路41内に至る範囲に残存した内容物の一部が、環状弁部29と環状弁座26との間の凸部27周辺に現出した隙間30から容器2内に戻るようになる。なお、図6(b)の状態においては、凸部27が位置する環状弁座26とは径方向反対側(ヒンジ6側)の環状弁座26の広い範囲に、環状弁部29が既に着座している状態となっている。
その後次第に、内圧解除による吸引力及び環状弁部29から環状弁座26への押圧力により、図6(c)に示すように、環状弁部29と環状弁座26との間の凸部27周辺の隙間30の開口面積が次第に減少すると共に、環状弁部29の表面(弁本体36の環状薄肉部36aの下端面)が、環状弁座26(連通孔25の内壁面)にその凸部27に沿って馴染むようにほぼ密着して、内容物の表面張力も作用することから、環状弁部29と環状弁座26との間の凸部27周辺の隙間30が閉塞されて、容器2内を密封状態に維持することができる。
このように、使用直後、使用者が手でキャップ1を操作することなく、吐出されなかったキャップ本体4内の内容物の一部を容器2内に戻して、案内筒状体13の吐出通路41への内容物の残存を抑制する(図5(d)参照)ことができ、その後は容器2内を速やかに密封して、空気の容器2内への流入を抑制することができる。
次に、図5(d)に示すように、ヒンジ6を折り曲げて蓋体5を、キャップ本体4の上方から覆うように被せれば、蓋体5の胴部50に設けた突条係止部53が、主キャップ体11の環状水平壁部20に設けた突条係止部31を乗り越えるように係合すると共に、蓋体5の天面部51に設けた円筒状密着部52が、案内筒状体13の円筒状案内部42内の吐出通路41に緊密に嵌合される。
そして、蓋体5をキャップ本体4に被冠することで、キャップ本体4内(環状壁部10上の空間24から案内筒状体13の吐出通路41に至る範囲)への異物の混入を抑制すると共に、容器2内を二重で密封することができる。しかも、キャップ本体4内は蓋体5により密封されているので、環状壁部10上の空間24に残存した内容物の酸化を抑制することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係るキャップ1では、キャップ本体4は、容器2内の内容物を吐出する吐出通路41と、該吐出通路41と容器口部3とを連通する連通孔25と、該連通孔25周辺に設けられた環状弁座26と、連通孔25の軸線方向に沿って弾性変位して、環状弁部29が環状弁座26に着座または離脱することで、連通孔25を開閉する逆止弁12と、を備え、環状弁座26の、ヒンジ6とは反対側の位置に径方向に延び、なだらかな曲面で突設される凸部27が形成されている。
そして、特に、容器2への内圧が解除され、逆止弁12の環状弁部29が環状弁座26に着座した初期段階では、環状弁部29と環状弁座26との間の凸部27周辺に隙間30が現出された僅かな時間に、外部に吐出されなかった内容物の一部が、当該隙間30から容器2内に戻るようになる。その後次第に、環状弁部29の表面(弁本体36の環状薄肉部36aの下端面)が、環状弁座26の凸部27に沿って馴染むようにほぼ密着して、内容物の表面張力も寄与することから、環状弁部29と環状弁座26との間の凸部27周辺の隙間30が閉塞されるために、容器2内を密封状態に維持することができる。
その結果、内容物の使用時、吐出されなかった内容物の一部を容器2内に戻すことにより、案内筒状体13の吐出通路41への内容物の残存を抑制できるので、蓋体5をキャップ本体4上に被冠して、蓋体5の円筒状密着部52を案内筒状体13の吐出通路41に嵌合する際の内容物の飛散を抑制することができ、蓋体5の円筒状密着部52への内容物の付着を抑制することができる。このように、本キャップ1は、内容物の使用後、使用者が手で操作することなく、吐出されなかった内容物の一部を容器2内に戻しつつ、吐出通路41内への内容物の残存を抑制して、速やかに容器2内を密封状態にすることができるものである。
また、本発明の実施形態に係るキャップ1では、逆止弁12を成形する合成樹脂が、蓋体5を含む主キャップ体11を成形する合成樹脂よりも高弾性、つまり環状弁部29が環状弁座26より高弾性である。また、環状弁部29である、弁本体36の環状薄肉部36bが、各弾性片35と略同一厚さの薄肉に形成されている。これにより、容器2の内圧が解除され、吐出されなかった内容物の一部が容器2内に戻った後、環状弁部29と環状弁座26との間の密着性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、環状弁座26に径方向に延びる凸部27を形成しているが、環状弁部29に径方向に延びる凸部27を形成してもよい。また、環状弁座26及び環状弁部29に、凸部27、27をそれぞれ形成してもよいが、環状弁部29が環状弁座26に着座した際に、環状弁部29の凸部27と、環状弁座26の凸部27とが重ならないように配置したほうがよい。
次に、他の実施形態に係るキャップ1を図7に基づいて説明するが、この他の実施形態に係るキャップ1を説明する際には、図1〜図6に示す実施形態に係るキャップ1との相違点のみを説明する。
他の実施形態に係るキャップ1では、逆止弁12の弁本体36は円板状に形成される。該弁本体36の外周から下方に向かって円筒状の弁部36cが垂設される。該弁部36cの下端面は倒立円錐状面に形成されており、該下端面が環状弁部29として作用する。当該環状弁部29の径方向に沿う幅寸法W1は、環状弁座26の径方向に沿う幅寸法W2よりも小さく形成される。そして、環状弁部29が環状弁座26に着座した際には、環状弁部29は環状弁座26の径方向略中央に着座するようになる。
これにより、容器2の内圧が解除され、吐出されなかった内容物の一部が容器2内に戻った後、環状弁部29と環状弁座26との間の密着性を向上させることができる。
1 キャップ,2 容器,3 容器口部,4 キャップ本体,12 逆止弁,25 連通孔,26 環状弁座,27 凸部,29 環状弁部,30 隙間,41 吐出通路

Claims (3)

  1. 容器口部に装着する筒状のキャップ本体を備えた、合成樹脂製のキャップであって、
    前記キャップ本体は、
    容器内の内容物を吐出する吐出通路と、
    該吐出通路と前記容器口部とを連通する連通孔と、
    該連通孔周辺に設けられた環状弁座と、
    前記連通孔の軸線方向に沿って弾性変位して、環状弁部が前記環状弁座に着座または離脱することで前記連通孔を開閉する逆止弁と、を備え、
    前記環状弁部と前記環状弁座との、いずれか一方または両方の接触面に径方向に延び、なだらかな曲面で突設される凸部が形成されており、
    前記容器口部に前記キャップが装着され、容器内の内容物を使用後、前記環状弁部が前記環状弁座へ着座した初期段階では、前記環状弁部と前記環状弁座との間で前記凸部周辺に隙間が現出され、その後時間の経過に伴って前記隙間が閉塞されることを特徴とするキャップ。
  2. 前記環状弁部の径方向に沿う幅寸法W1は、前記環状弁座の径方向に沿う幅寸法W2よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記逆止弁を成形する合成樹脂は、前記環状弁座を成形する合成樹脂よりも高弾性であることを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ。
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