JP2017193114A - 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より容易にかつ短時間で記録動作の不良の検出結果を記録媒体において表示させることができる画像形成装置及び画像形成装置の制御方法を提供する。
【解決手段】記録媒体に対して色材を付与する記録動作を行う記録手段と、記録手段による記録動作を制御する記録制御手段と、記録媒体上に記録手段により形成された画像を読み取る画像読取手段と、記録制御手段の制御に基づいて記録手段により形成された記録動作の不良を検出するためのテスト画像を画像読取手段により読み取らせ、当該テスト画像の画像読取手段による読取結果に基づいて記録動作の不良を検出する記録動作不良検出手段と、記録動作不良検出手段による検出結果を記録媒体において表示させる表示処理手段と、記録媒体において、検出結果に応じた表示を表示処理手段により行わせる表示処理制御手段と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成装置の制御方法に関する。
従来、インクやトナーといった色材を記録手段により記録媒体に付与して画像を形成する画像形成装置がある。このような画像形成装置では、記録手段の動作に不良が発生すると、記録媒体上に形成される形成画像の画質が低下する。
これに対し、記録媒体上の形成画像を読み取る画像読取手段を設け、当該画像読取手段による形成画像の読取結果に基づいて記録手段の記録動作の不良を判別して判別結果を記録媒体に記録する技術がある。例えば、特許文献1には、形成画像を画像読取手段により読み取って生成された撮像データの階調値と、形成画像に係る画像データに基づいて算出された予測階調値とを比較することにより、形成画像における不良の有無を判別して記録手段の記録動作の不良を検出し、検出結果を記録媒体に記録する技術が開示されている。
特開2009−142989号公報
しかしながら、上記の形成画像から記録手段の記録動作の不良を検出するには、多数の煩雑な処理が必要となり、形成画像を読み取ってから、読取結果を解析して記録動作の不良の検出結果を記録媒体において表示させるまでに時間がかかるという課題がある。
この発明の目的は、より容易にかつ短時間で記録動作の不良の検出結果を記録媒体において表示させることができる画像形成装置及び画像形成装置の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の画像形成装置の発明は、
記録媒体に対して色材を付与する記録動作を行う記録手段と、
前記記録手段による前記記録動作を制御する記録制御手段と、
前記記録媒体上に前記記録手段により形成された画像を読み取る画像読取手段と、
前記記録制御手段の制御に基づいて前記記録手段により形成された前記記録動作の不良を検出するためのテスト画像を前記画像読取手段により読み取らせ、当該テスト画像の前記画像読取手段による読取結果に基づいて前記記録動作の不良を検出する記録動作不良検出手段と、
前記記録動作不良検出手段による検出結果を記録媒体において表示させる表示処理手段と、
前記記録媒体において、前記検出結果に応じた表示を前記表示処理手段により行わせる表示処理制御手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記記録制御手段は、複数の記録媒体の各々に対して前記記録手段により形成対象の通常画像及び前記テスト画像の少なくとも一方を形成させ、
前記表示処理制御手段は、前記テスト画像が形成された記録媒体よりも後に前記表示処理手段により前記検出結果を表示させる対象となる記録媒体において、当該テスト画像の読取結果に基づく前記検出結果を前記表示処理手段により表示させる
ことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記表示処理制御手段は、前記テスト画像が形成された記録媒体において、当該テスト画像の読取結果に基づく前記検出結果を前記表示処理手段により表示させることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記表示処理制御手段は、前記記録動作の不良が検出されたことを記録媒体において前記表示処理手段により表示させることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、
前記記録制御手段は、前記表示処理手段により前記記録動作の不良の検出に係る表示が行われた場合に、前記記録手段による前記記録動作を中止させることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記表示処理制御手段は、記録媒体上に形成された画像が正常であることを記録媒体において前記表示処理手段により表示させることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、
前記記録動作不良検出手段による検出結果に基づいて、記録媒体上に形成される画像の前記記録動作の不良に起因する異常が改善されるように前記記録動作を調整する調整動作を行う記録動作調整手段を備え、
前記表示処理制御手段は、前記記録動作調整手段により前記調整動作が行われた場合に、記録媒体上に形成された画像が正常であることを記録媒体において前記表示処理手段により表示させる
ことを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記表示処理制御手段は、記録媒体上の前記記録動作不良検出手段による検出結果の種別に応じて予め定められた位置に対して前記表示処理手段による表示を行わせることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記表示処理制御手段は、前記記録動作不良検出手段による検出結果の種別に応じた記録動作不良判別標識を前記表示処理手段により記録媒体上に形成させることを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像形成装置において、
前記表示処理制御手段は、前記記録手段を前記表示処理手段として動作させて、前記記録手段により前記記録媒体上に前記記録動作不良判別標識を形成させることを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項9又は10に記載の画像形成装置において、
記録媒体の表裏を反転させる反転手段を備え、
前記記録制御手段は、記録媒体の一方の面に形成対象の通常画像及び前記テスト画像の少なくとも一方を前記記録手段により形成させ、
前記表示処理制御手段は、当該記録媒体の表裏を前記反転手段により反転させて当該記録媒体の前記一方の面とは反対側の面に前記表示処理手段により前記記録動作不良判別標識を形成させる
ことを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の画像形成装置において、
前記記録制御手段は、前記記録媒体の前記一方の面に前記通常画像及び前記テスト画像を前記記録手段により形成させ、前記画像読取手段による当該テスト画像の読取結果に基づいて前記記録動作不良検出手段により前記記録動作の不良が検出されない場合に、当該記録媒体の表裏を前記反転手段により反転させて当該記録媒体の前記一方の面とは反対側の面に前記記録手段により前記通常画像を形成させることを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記表示処理手段は、前記記録媒体の一部を切除することにより前記記録動作不良検出手段による検出結果を記録媒体において表示させることを特徴としている。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の画像形成装置において、
前記表示処理制御手段は、前記検出結果の種別に応じて予め定められた位置で前記表示処理手段により前記記録媒体の一部を切除させることを特徴としている。
請求項15に記載の発明は、請求項1〜14の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記記録制御手段は、前記記録手段により形成対象の通常画像を記録媒体に所定回数記録させるごとに当該記録手段により前記テスト画像を記録媒体に形成させることを特徴としている。
請求項16に記載の発明は、請求項1〜14の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記記録制御手段は、記録媒体における形成対象の通常画像が形成されない領域内に前記記録手段により前記テスト画像を形成させることを特徴としている。
請求項17に記載の発明は、請求項1〜16の何れか一項に記載の画像形成装置において、
記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記記録手段により画像が形成され前記搬送手段により搬送される記録媒体の排出先を切り替える切替手段と、
前記表示処理手段により行われた記録媒体における表示を検出する処理結果検出手段と、
前記表示処理手段による表示が行われた前記記録媒体が、前記処理結果検出手段による検出結果に応じた排出先に排出されるように、前記切替手段により前記排出先の切り替えを行わせる搬送制御手段と、
を備えることを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、請求項18に記載の画像形成装置の制御方法の発明は、
記録媒体に対して色材を付与する記録動作を行う記録手段と、前記記録媒体上に前記記録手段により形成された画像を読み取る画像読取手段と、を備えた画像形成装置の制御方法であって、
前記記録手段により形成された前記記録動作の不良を検出するためのテスト画像を前記画像読取手段により読み取らせ、当該テスト画像の前記画像読取手段による読取結果に基づいて前記記録動作の不良を検出する記録動作不良検出ステップ、
を含み、
前記画像形成装置は、前記記録動作不良検出ステップにおける検出結果を記録媒体において表示させる表示処理手段を備え、
当該画像形成装置の制御方法は、
前記記録媒体において、前記記録動作不良検出ステップにおける検出結果に応じた表示を前記表示処理手段により行わせる表示処理ステップ、
を含むことを特徴としている。
本発明に従うと、より容易にかつ短時間で記録動作の不良の検出結果を記録媒体において表示させることができるという効果がある。
第1の実施形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 インクジェット記録装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 記録媒体に形成されるテストチャートの例を示す図である。 記録媒体における不良マークの形成例を示す図である。 画像形成処理の制御手順を示すフローチャートである。 記録媒体における正常マークの形成例を示す図である。 変形例1−1の画像形成処理の制御手順を示すフローチャートである。 変形例1−1の記録動作不良検出処理の制御手順を示すフローチャートである。 変形例1−2の画像形成処理の制御手順を示すフローチャートである。 変形例1−3において記録媒体に記録される通常画像及びテストチャートの配置の例を示す図である。 変形例1−3の画像形成処理の制御手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 第2の実施形態のインクジェット記録装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 媒体切除装置により一部が切除された記録媒体の例を示す図である。
以下、本発明の画像形成装置及び画像形成装置の制御方法に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置1(画像形成装置)の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置1は、給紙部10と、画像形成部20と、排紙部30と、制御部40(図2)とを備える。インクジェット記録装置1は、制御部40による制御下で、給紙部10に格納された記録媒体Pを画像形成部20に搬送し、画像形成部20で記録媒体Pに画像を記録し、画像が記録された記録媒体Pを排紙部30に搬送する。記録媒体Pとしては、普通紙や塗工紙といった紙のほか、布帛又はシート状の樹脂等、表面に着弾したインクを定着させることが可能な種々の媒体を用いることができる。
給紙部10は、記録媒体Pを格納する給紙トレー11と、給紙トレー11から画像形成部20に記録媒体Pを搬送して供給する媒体供給部12とを有する。媒体供給部12は、内側が2本のローラーにより支持された輪状のベルトを備え、このベルト上に記録媒体Pを載置した状態でローラーを回転させることで記録媒体Pを給紙トレー11から画像形成部20へ搬送する。
画像形成部20は、搬送部21と、受け渡しユニット22と、加熱部23と、ヘッドユニット24(記録手段、表示処理手段)と、定着部25と、画像読取部26(画像読取手段)と、デリバリー部27と、反転部28(反転手段)などを有する。
搬送部21(搬送手段)は、円筒状の搬送ドラム211の搬送面の上に載置された記録媒体Pを保持し、搬送ドラム211が図1における図面に垂直な方向に延びた回転軸(円筒軸)を中心に回転して周回移動することで搬送ドラム211及び当該搬送ドラム211上の記録媒体Pを搬送方向に搬送する。搬送ドラム211は、その搬送面上で記録媒体Pを保持するための図示しない爪部及び吸気部を備える。記録媒体Pは、爪部により端部が押さえられ、かつ吸気部により搬送面に吸い寄せられることで搬送面に保持される。搬送部21は、搬送ドラム211を回転させるための図示しない搬送ドラムモーターに接続されており、搬送ドラム211は、搬送ドラムモーターの回転量に比例した角度だけ回転する。
受け渡しユニット22は、給紙部10の媒体供給部12により搬送された記録媒体Pを搬送部21に引き渡す。受け渡しユニット22は、給紙部10の媒体供給部12と搬送部21との間の位置に設けられ、媒体供給部12から搬送された記録媒体Pの一端をスイングアーム部221で保持して取り上げ、受け渡しドラム222を介して搬送部21に引き渡す。
加熱部23は、受け渡しドラム222の配置位置とヘッドユニット24の配置位置との間に設けられ、搬送部21により搬送される記録媒体Pが所定の温度範囲内の温度となるように当該記録媒体Pを加熱する。加熱部23は、例えば、赤外線ヒーター等を有し、CPU41(図2)から供給される制御信号に基づいて赤外線ヒーターに通電して当該赤外線ヒーターを発熱させる。
ヘッドユニット24は、記録媒体Pが保持された搬送ドラム211の回転に応じた適切なタイミングで、搬送ドラム211の搬送面に対向するインク吐出面に設けられたノズル開口部から記録媒体Pに対してインク(色材)を吐出する記録動作を行うことにより画像を形成する。ヘッドユニット24は、インク吐出面と搬送面とが所定の距離だけ離隔されるように配置される。本実施形態のインクジェット記録装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット24が記録媒体Pの搬送方向上流側からY,M,C,Kの色の順に所定の間隔で並ぶように配列されている。
各ヘッドユニット24は、複数の記録素子が記録媒体Pの搬送方向と交差する方向(本実施形態では搬送方向と直交する幅方向)に各々配列された複数(例えば4つ)の記録ヘッド242(図2)と、記録ヘッド242を駆動する記録ヘッド駆動部241(図2)とを備える。
記録ヘッド242に設けられた記録素子の各々は、インクを貯留する圧力室と、圧力室の壁面に設けられた圧電素子と、ノズルとを含む。この記録素子は、圧電素子を変形動作させる駆動信号が入力されると、圧電素子の変形により圧力室が変形して圧力室内の圧力が変化し、圧力室に連通するノズルからインクを吐出する。ノズルから吐出されるインクの量は、駆動信号の電圧の振幅を変更することにより調整することができる。
記録ヘッド242では、ノズル形成時の加工ばらつき、圧電素子の特性ばらつき、ノズルの詰まり、又はノズル開口部への異物の付着による閉塞などに起因してインク吐出不良のノズル(不良ノズル)が生じる場合がある。不良ノズルがある場合にヘッドユニット24により記録動作を行うと、不良ノズルにおいて正常なインク吐出が行われないため、記録動作に不良が発生し、記録媒体P上に形成される画像の画質の低下に繋がる。記録動作に不良が生じた場合の記録動作の調整方法については、後述する。
ヘッドユニット24における複数の記録ヘッド242は、当該複数の記録ヘッド242に含まれる記録素子の幅方向についての配置範囲が、搬送ドラム211により搬送される記録媒体Pのうち画像が記録される領域の幅方向についての幅をカバーするように、幅方向の配置位置がずらされて(典型的には千鳥格子状に)配置される。また、ヘッドユニット24は、画像の記録時には搬送ドラム211に対して位置が固定されて用いられる。即ち、インクジェット記録装置1は、ラインヘッドを用いたシングルパス方式の画像記録を行うインクジェット記録装置である。
記録素子のノズルから吐出されるインクとしては、温度によってゲル状又はゾル状に相変化し、紫外線等のエネルギー線を照射することにより硬化する性質を有するものが用いられる。
また、本実施形態では、常温でゲル状であり加熱されることによりゾル状となるインクが用いられる。ヘッドユニット24は、ヘッドユニット24内に貯留されるインクを加熱する図示略のインク加熱部を備え、当該インク加熱部は、CPU41による制御下で動作し、ゾル状となる温度にインクを加熱する。記録ヘッド242は、加熱されてゾル状となったインクを吐出する。このゾル状のインクが記録媒体Pに吐出されると、インク滴が記録媒体Pに着弾した後、自然冷却されることで速やかにインクがゲル状となって記録媒体P上で凝固する。
定着部25は、搬送部21の幅方向の幅に亘って配置されたエネルギー線照射部を有し、搬送部21に載置された記録媒体Pに対して当該エネルギー線照射部から紫外線等のエネルギー線を照射して記録媒体P上に吐出されたインクを硬化させて定着させる。定着部25のエネルギー線照射部は、搬送方向についてヘッドユニット24の配置位置からデリバリー部27の受け渡しドラム271の配置位置までの間において搬送面と対向して配置される。
画像読取部26は、搬送方向について定着部25によるインクの定着位置から受け渡しドラム271の配置位置までの間の位置において、搬送面上の記録媒体Pの表面を読み取り可能に配置され、搬送ドラム211により搬送される記録媒体Pに形成されている画像を所定の読取範囲で読み取って当該画像の撮像データを出力する。
本実施形態では、画像読取部26は、搬送ドラム211により搬送される記録媒体Pに対して光を照射する光源と、記録媒体Pに入射した光の反射光の強度を検出する撮像素子が幅方向に配列されたラインセンサーとを備える。詳しくは、ラインセンサーでは、幅方向に配列された撮像素子からなる撮像素子列が3列設けられ、各撮像素子列の撮像素子により、入射光のうちR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の波長成分の強度に応じた信号がそれぞれ出力される。R,G,Bにそれぞれ対応する撮像素子は、例えば、光電変換素子としてフォトダイオードを備えるCCD(Charge Coupled Device)センサー又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサーの受光部に、R,G,又はBの波長成分の光を透過するカラーフィルターが配置されたものを用いることができる。
ラインセンサーから出力された信号は、図示略のアナログフロントエンドにおいて電流電圧変換、増幅、雑音除去、アナログデジタル変換等がなされ、読取画像の輝度値を示す撮像データとして制御部40に出力される。
なお、画像読取部26の構成はこれに限られず、例えばラインセンサーに代えてエリアセンサーが用いられても良い。
デリバリー部27は、内側が2本のローラーにより支持された輪状のベルトを有するベルトループ272と、記録媒体Pを搬送部21からベルトループ272に受け渡す円筒状の受け渡しドラム271とを有し、受け渡しドラム271により搬送部21からベルトループ272上に受け渡された記録媒体Pをベルトループ272により搬送して排紙部30に送出する。
反転部28は、記録媒体Pの表裏を反転させる場合にCPU41による制御下で動作し、受け渡しドラム271から引き渡された記録媒体Pの表裏を反転させて搬送ドラム211に引き渡し、搬送ドラム211の搬送面上に載置させる。反転部28は、第1ドラム281、第2ドラム282、及びベルトループ283を備える。
反転部28では、記録媒体Pは、図1における時計方向に回転する受け渡しドラム271から図1における反時計方向に回転する第1ドラム281に受け渡され、続いて図1における時計方向に回転する第2ドラム282、反時計方向に回転するベルトループ283に順に引き渡される。記録媒体Pの後端が第2ドラム282とベルトループ283とのニップ部近傍に到達するとベルトループ283の回転方向が図1における時計方向に変更され、記録媒体Pは、受け渡しドラム222の搬送方向上流側で搬送ドラム211の搬送面に載置される。反転部28により当該搬送面上に載置された記録媒体Pは、画像が形成された面が搬送面に当接する状態で搬送ドラム211に再び保持される。
なお、反転部28の構成は上記に限られず、記録媒体Pの表裏を反転させて搬送ドラム211に引き渡すことが可能な種々の構成から適宜選択することができる。
排紙部30は、デリバリー部27により画像形成部20から送り出された記録媒体Pが載置される板状の排紙トレー31を有する。
図2は、インクジェット記録装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、加熱部23と、記録ヘッド駆動部241及び記録ヘッド242を有するヘッドユニット24と、定着部25と、画像読取部26と、制御部40と、搬送駆動部51と、操作表示部52と、入出力インターフェース53と、バス54などを備える。
記録ヘッド駆動部241は、記録ヘッド242の記録素子に対して適切なタイミングで画像データに応じて圧電素子を変形動作させる駆動信号を供給することにより、記録ヘッド242のノズルから画像データの画素値に応じた量のインクを吐出させる。
制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)(記録制御手段、記録動作不良検出手段、表示処理制御手段、記録動作調整手段、搬送制御手段)、RAM42(Random Access Memory)、ROM43(Read Only Memory)及び記憶部44を有する。
CPU41は、ROM43に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM42に記憶させ、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。また、CPU41は、インクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。RAM42には、画像形成処理においてヘッドユニット24の記録動作不良の有無の判別に用いられる記録動作不良フラグが記憶される。ここで、記録動作不良フラグは、1ビットで示される2値データである。RAM42は、不揮発性メモリーを含んでいても良い。
ROM43は、CPU41により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM43に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられても良い。
記憶部44には、入出力インターフェース53を介して外部装置2から入力されたプリントジョブ(画像記録命令)及び当該プリントジョブに係る形成対象の通常画像の画像データ、後述するテストチャートの画像データであるテスト画像データ、画像読取部26から出力された撮像データなどが記憶される。また、記憶部44には、ヘッドユニット24における記録動作の不良の内容に対応付けられた後述するエラーコードが記憶されたテーブルデータが記憶される。記憶部44としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されても良い。
搬送駆動部51は、CPU41から供給される制御信号に基づいて搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を供給して搬送ドラム211を所定の速度及びタイミングで回転させる。また、搬送駆動部51は、CPU41から供給される制御信号に基づいて媒体供給部12、受け渡しユニット22、及びデリバリー部27を動作させるためのモーターに駆動信号を供給して、記録媒体Pの搬送部21への供給及び搬送部21からの排出を行わせる。また、搬送駆動部51は、CPU41から供給される制御信号に基づいて反転部28の第1ドラム281、第2ドラム282、及びベルトループ283を動作させ、反転部28により記録媒体Pの表裏を反転させる。
操作表示部52は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといった表示装置と、操作キーや、表示装置の画面に重ねられて配置されたタッチパネルといった入力装置とを備える。操作表示部52は、表示装置において各種情報を表示させ、また入力装置に対するユーザーの入力操作を操作信号に変換して制御部40に出力する。
入出力インターフェース53は、外部装置2と制御部40との間のデータの送受信を媒介する。入出力インターフェース53は、例えば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースのいずれか又はこれらの組み合わせで構成される。
バス54は、制御部40と他の構成との間で信号の送受信を行うための経路である。
外部装置2は、例えばパーソナルコンピューターであり、入出力インターフェース53を介してプリントジョブ及び画像データ等を制御部40に供給する。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置1におけるヘッドユニット24の記録動作の調整方法について説明する。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、プリントジョブにおいて形成が指示された形成対象の通常画像を記録媒体Pに所定回数記録させるごとに、ヘッドユニット24の記録動作の不良(以下では、記録動作不良とも記す)を検出するためのテストチャート(テスト画像)が形成される。本実施形態では、100枚の記録媒体Pに通常画像を記録させるごとに、記録媒体Pを1枚用いてテストチャートが形成される。そして、このテストチャートの画像読取部26による読取結果に基づいて、記録動作不良の有無が検出される。ここで、検出される記録動作不良としては、ノズルによるインクの非吐出、ノズルから吐出されるインクの量の異常、及びノズルからのインク吐出位置や吐出方向の異常に起因するものが挙げられる。ヘッドユニット24の記録動作不良が検出されると、記録媒体P上に形成される画像における当該記録動作不良に起因する異常が改善されるようにヘッドユニット24の記録動作を調整する調整動作が行われる。この調整動作は、記録動作の不良の検出結果に基づいてヘッドユニット24の各ノズルのインク吐出量やインク吐出タイミングを補正する動作を含む。
図3は、記録媒体Pに形成されるテストチャートの例を示す図である。
各ノズルからのインク吐出の有無やインク吐出量、及び各ノズルからの幅方向についてのインク吐出位置を検出する場合には、例えば、図3(a)に示されるように、搬送方向に延在する複数の線分からなるテストチャート62が記録される。図3(a)のテストチャート62の線分は、各ノズルからの吐出範囲が重複しないように搬送方向に吐出位置を調整しながら各ノズルからインクを吐出させることにより記録される。
図3(a)のテストチャート62の画像読取部26による読取結果から、インクを吐出しない不良ノズル、及びインクの吐出量や幅方向のインク吐出位置(インク吐出方向)に異常を有する不良ノズルを検出することができる。このような不良ノズルが検出された場合には、画像データを補正して不良ノズルの補完を行うことによりヘッドユニット24の記録動作が調整される。即ち、不良ノズルからのインク吐出が行われないように、また周辺のノズルからのインク吐出量が不良ノズルから非吐出となるインク量に応じて増加するように画像データを補正するための補正値(補正情報)が算出され、当該補正値が算出された後に記録される画像の画像データが当該補正値に応じて補正される。
また、各ノズルからの搬送方向についてのインク吐出位置を検出する場合には、例えば、図3(b)に示すように、幅方向に各記録ヘッド242の記録幅に対応する長さで延在する複数の線分からなるテストチャート62が記録される。図3(b)のテストチャート62の線分は、各記録ヘッド242のノズルからのインク吐出タイミングを必要に応じてずらしつつ、搬送方向に短い範囲で同一記録ヘッド242の各ノズルから一斉にインクを吐出させることにより記録される。
図3(b)のテストチャート62の画像読取部26による読取結果から、搬送方向についてのインク着弾位置(インク吐出方向)に異常を有する不良ノズルを検出することができる。このような不良ノズルが検出された場合には、不良ノズルからのインク吐出タイミングを補正するための補正値(補正情報)が算出され、当該補正値が算出された後における画像の記録動作において、当該補正値に応じて補正されたタイミングでインク吐出動作を行うことによりヘッドユニット24の記録動作が調整される。あるいは、上述した不良ノズルの補完のための補正値(補正情報)を算出し、画像データを当該補正値に応じて補正しても良い。
また、ノズルごとの幅方向及び搬送方向についてのインク吐出位置を検出する場合には、例えば、図3(c)に示すように、各ノズルにより記録された点からなるテストチャート62が記録される。
図3(c)のテストチャート62の画像読取部26による読取結果から、インクを吐出しない不良ノズルや、幅方向及び搬送方向についてのインク着弾位置(インク吐出方向)に異常を有する不良ノズルを検出することができる。よって、図3(c)のテストチャート62の読取結果から不良ノズルが検出された場合のヘッドユニット24の記録動作が調整では、不良ノズルの補完のための補正値及び/又は不良ノズルからのインク吐出タイミングを補正するための補正値が算出され、当該補正値の算出後における画像の記録動作において、補正値に応じた画像データの補正、及び/又は補正値に応じたインク吐出タイミングの調整が行われる。
また、記録ヘッド242ごとのインク吐出量のばらつきを検出する場合には、例えば図3(d)に示すように、記録ヘッド242の各ノズルにより記録された階調パターンからなるテストチャート62(グレーチャート)が記録される。図3(d)のテストチャート62は、搬送方向の短い範囲ごとに各ノズルからのインク吐出量を漸増又は漸減させていくことにより記録される。
ヘッドユニット24の各記録ヘッド242により記録された図3(d)のテストチャート62の画像読取部26による読取結果から、記録ヘッド242のインク吐出量のばらつきが検出された場合には、当該インク吐出量のばらつきが縮小されるように、一部又は全部の記録ヘッド242に供給される駆動信号の電圧の振幅を補正する補正値(補正情報)が算出される。そして、当該補正値の算出後における画像の記録動作において、電圧の振幅が当該補正値により補正された駆動信号が記録ヘッド242に供給されて画像の記録が行われることによりヘッドユニット24の記録動作が調整される。
このように、本実施形態では、ノズルのインク吐出動作の不良が容易かつ確実に検出できるようなテストチャート62が形成される。そして、このようなテストチャート62の画像読取部26による読取結果が解析されることによって、短時間でノズルのインク吐出動作の不良、即ちヘッドユニット24の記録動作不良が検出される。
なお、上述したテストチャート62は、YMCK各色について好ましくは別個に形成される。また、記録媒体Pにおけるテストチャート62の記録位置や、記録するテストチャート62の種別は、例えば、操作表示部52に対するユーザーによる入力操作に基づいて決定される。
次に、ヘッドユニット24の記録動作の不良が検出された場合における、当該検出結果の記録媒体Pへの記録について説明する。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、多数の記録媒体Pに対して高効率で画像を形成させるため、上述したヘッドユニット24の記録動作の調整は、ヘッドユニット24による複数の記録媒体Pに対する通常画像の形成動作を継続させながら行われる。即ち、テストチャート62の読取結果に基づいてヘッドユニット24の記録動作の不良が検出された場合にも、記録媒体Pに対する通常画像の形成が継続される。そして、上述した補正値を含む補正情報が生成されると、ヘッドユニット24の記録動作の調整がなされ、以降、記録媒体Pに対して正常な記録動作で画像の形成が行われる。従って、テストチャート62からヘッドユニット24の記録動作不良が検出された場合には、記録動作に不良を有する状態で何枚かの記録媒体Pに対して画像が形成され、記録動作の調整が完了した後に、正常な記録動作で記録媒体Pに対して画像が形成されることとなる。
ここで、テストチャート62は、例えば数千個といった多数のノズルによりそれぞれ形成されたラインやドットからなるため、記録媒体P上に形成されたテストチャート62を目視で確認することによって、当該テストチャート62から記録動作の不良が検出されたか否かを判別するのは容易でない。
また、通常画像が、例えば写真画像のような複雑な階調の組み合わせからなる画像である場合には、記録媒体P上に形成された通常画像を目視で確認することによって、当該通常画像が記録動作に不良を有した状態で形成されたか否かを判別するのは容易でない。また、通常画像の内容によっては、当該通常画像にヘッドユニット24の記録動作不良が反映されない場合もある。
このため、記録媒体P上に形成されたテストチャート62や通常画像のみから、正常な記録動作のヘッドユニット24により形成された通常画像を特定するのは容易でない。
そこで、本実施形態のインクジェット記録装置1では、テストチャート62の読取結果からヘッドユニット24の記録動作不良が検出された後、記録動作の調整が完了するまでの間に通常画像が形成される記録媒体P上に、通常画像とともに、記録動作不良があることを示す不良マーク(記録動作不良判別標識)が形成される。ヘッドユニット24により記録媒体P上に不良マークを形成する処理は、ヘッドユニット24の記録動作不良の検出結果を記録媒体Pにおいて表示させる表示処理の一態様である。
図4は、記録媒体Pにおける不良マーク71の形成例を示す図である。図4では、画像形成部20において画像が形成され排紙部30の排紙トレー31上に積層された複数の記録媒体Pが示されている。従って、図4では、画像が形成されたタイミングが遅い記録媒体Pほど上部に積層されている。また、図4では、一部の記録媒体Pに形成された画像が見えるように、便宜上、記録媒体Pの間隔が一部開けられて描かれている。
図4における記録媒体P1及び記録媒体P7には、図3(a)に示されたテストチャート62が形成されている。また、記録媒体P1と記録媒体P7との間に挟まれた記録媒体P2〜P6を含む100枚の記録媒体Pには、通常画像61が形成されている。
ここで、記録媒体P1に形成されたテストチャート62の画像読取部26による読取結果から、ヘッドユニット24の記録動作不良が検出されている。また、記録媒体P4に対する画像の形成後、記録媒体P5に対する画像の形成前に、ヘッドユニット24の記録動作の調整が完了したものとする。
この場合には、図4に示されるように、記録媒体P1よりも後に画像が形成された記録媒体P2から記録媒体P4までのすべての記録媒体P上に、記録動作に不良があることを示す不良マーク71が形成される。また、記録媒体P5から記録媒体P7までの全ての記録媒体Pには、不良マーク71が形成されず、通常画像61(記録媒体P7ではテストチャート62)のみが形成される。
図4の不良マーク71は、ヘッドユニット24における記録動作の不良の内容に対応して予め定められたエラーコードである「E001」を示す標識からなる。当該エラーコードは、例えば、インクの不吐出、インク吐出量の異常、及びインク吐出方向の異常といったノズルの不良内容と、不良ノズルが検出されたヘッドユニット24及び/又は記録ヘッド242の番号との組み合わせに対応して予め定められて記憶部44にテーブルデータとして記憶され、検出された不良の内容に応じて当該テーブルデータが参照されて選択される。また、不良マーク71として、上記エラーコードを示す標識に加え、又は当該標識に代えて、ヘッドユニット24における不良ノズルの配列番号を示す標識が用いられても良い。不良マーク71は、図4に示されるように文字の組み合わせからなる標識であっても良いし、バーコードといった所定の規則で組み合わされた図形からなる標識であっても良い。
なお、不良マーク71の態様は、上記に限られない。例えば、不良マーク71は、文字、図形、及び記号などの任意の組み合わせからなる標識とすることができ、また、不良マーク71の色は任意に定めることができる。
また、不良マーク71は、記録動作不良の有無のみを示すものであっても良いし、記録動作不良の程度を示すものであっても良い。また、不良マーク71は、記録媒体P上の、予め記録動作不良の種別に応じて予め定められた位置に形成されることにより当該記録動作不良の内容を示すものであっても良い。また、不良マーク71は、記録動作不良が発生したヘッドユニット24に対応する色で形成されていても良い。
図4に示されるように記録媒体Pに不良マーク71が形成されることにより、ヘッドユニット24に記録動作不良が発生している状態で通常画像61が形成された記録媒体P(記録媒体P2〜P4)が示されるとともに、不良マーク71が形成されなくなった後に通常画像61が形成された記録媒体P(記録媒体P5以降)において正常な記録動作で通常画像61が形成されたことが示される。また、記録媒体Pに不良マーク71が形成されている場合に、直近で形成されたテストチャート62(記録媒体P1のテストチャート62)からヘッドユニット24の記録動作不良が検出されたことが示される。また、記録媒体P1と、当該記録媒体P1より前に直近でテストチャート62が形成された記録媒体Pとの間の100枚の記録媒体Pに、記録動作に不良を有するヘッドユニット24により通常画像61が形成された記録媒体Pが含まれ得ることが示される。
なお、記録媒体P1にテストチャート62が形成された後、初めてテストチャート62が形成される記録媒体P7上にも不良マーク71を形成するようにしても良い。これにより、テストチャート62が形成された記録媒体Pのみを抽出して集積した場合に、不良マーク71が形成された記録媒体P7の1つ前の記録媒体P、即ち記録媒体P1に形成されたテストチャート62から動作不良が検出されたことを特定することができる。
次に、インクジェット記録装置1において行われる画像形成処理の制御手順について説明する。
図5は、画像形成処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この画像形成処理は、入出力インターフェース53を介して外部装置2からプリントジョブ及び画像データが制御部40に入力された場合に実行される。
画像形成処理の開始に先立ち、CPU41は、RAM42に記憶された記録動作不良フラグをオフに設定する。また、搬送駆動部51から搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を出力させて搬送ドラム211の回転動作を開始させる。
画像形成処理が開始されると、CPU41は、形成対象の画像がテストチャート62であるか否かを判別する(ステップS101)。
形成対象の画像がテストチャート62である場合には(ステップS101で“YES”)、CPU41は、ヘッドユニット24により記録媒体P上にテストチャート62を形成させる(ステップS102)。即ち、CPU41は、記憶部44に記憶されたテストチャート62のテスト画像データを搬送ドラム211の回転に応じた適切なタイミングで記録ヘッド駆動部241から記録ヘッド242に供給させることにより、ヘッドユニット24により記録媒体Pに対してインクを吐出させて記録媒体P上にテストチャート62を形成させる。また、CPU41は、インクが付与された記録媒体Pが定着部25の位置に移動したタイミングで、定着部25により当該インクに所定のエネルギー線を照射させることでインクを記録媒体Pに定着させる。
CPU41は、画像読取部26により記録媒体P上のテストチャート62を撮像させて読み取らせる(ステップS103)。即ち、CPU41は、搬送ドラム211の回転に応じた適切なタイミングで、画像読取部26により繰り返し記録媒体P上のテストチャート62を撮像させ、撮像データを記憶部44に記憶させる。
CPU41は、テストチャート62の撮像データに基づいて、ヘッドユニット24に記録動作不良があるか否かを判別する。即ち、CPU41は、テストチャート62の撮像データと、テストチャート62が適正に形成された場合の画像データとを比較して、当該比較の結果が所定の条件を満たさない場合(例えば、撮像データにおけるテストチャートの特定のラインが所定の位置範囲にない場合)に、ノズルのインク吐出不良がある、即ちヘッドユニット24の記録動作不良があると判別する。記録動作不良がないと判別された場合には(ステップS104で“NO”)、CPU41は、処理をステップS107に移行させる。なお、上記ステップS103及びステップS104の処理が、記録動作不良検出ステップに対応する。
記録動作不良があると判別された場合には(ステップS104で“YES”)、CPU41は、RAM42の記録動作不良フラグをオンに設定し(ステップS105)、検出された記録動作不良に係るノズルのインク吐出不良に応じた補正情報の生成を開始する(ステップS106)。即ち、CPU41は、ステップS102で記録されたテストチャート62の種別(例えば、図3(a)〜図3(d)の何れか)に応じて、不良ノズルの補完のための画像データの補正値、インク吐出タイミングの補正値、及び駆動信号の電圧の振幅の補正値の何れか又は複数を算出する補正情報の生成処理を開始する。CPU41は、生成された補正情報をRAM42に記憶させる。ただし、CPU41は、補正情報の生成処理の開始後、補正情報の生成完了を待たずにステップS107以降の処理を並行して実行する。
CPU41は、全てのプリントジョブに係る実行命令が完了したか否かを判別する(ステップS107)。未完了の実行命令があると判別された場合には(ステップS107で“NO”)、CPU41は、処理をステップS101に移行させる。
ステップS101の処理において、形成対象の画像がテストチャート62ではない(即ち、通常画像61である)と判別された場合には(ステップS101で“NO”)、CPU41は、記録動作不良フラグがオンに設定されているか否かを判別する(ステップS108)。記録動作不良フラグがオフに設定されていると判別された場合には(ステップS108で“NO”)、CPU41は、処理をステップS112に移行させる。
記録動作不良フラグがオンに設定されていると判別された場合には(ステップS108で“YES”)、CPU41は、未適用の補正情報がある(RAM42に記憶されている)か否かを判別する(ステップS109)。
未適用の補正情報があると判別された場合には(ステップS109で“YES”)、CPU41は、当該補正情報に応じたヘッドユニット24の記録動作の調整を行う(ステップS110)。即ち、補正情報が、不良ノズルの補完のための画像データの補正値に係るものである場合には、CPU41は、当該補正値に応じて画像データを補正する設定を行う。また、補正情報が、特定のノズルのインク吐出タイミングの補正値に係るものである場合には、CPU41は、当該ノズルのインク吐出タイミングを調整する設定を行う。また、補正情報が、特定の記録ヘッド242に供給される駆動信号の電圧の振幅の補正値に係るものである場合には、CPU41は、当該記録ヘッド242に供給される駆動信号の電圧の振幅を調整する設定を行う。
ステップS110の処理が終了すると、CPU41は、RAM42に記録された記録動作不良フラグをオフに設定する(ステップS111)。
CPU41は、ヘッドユニット24により記録媒体P上に通常画像61を形成させる(ステップS112)。このステップの処理は、記憶部44に記憶された通常画像61の画像データを用いて画像形成を行う点を除いてステップS102の処理と同様である。ステップS112の処理が終了すると、CPU41は、処理をステップS107に移行させる。
ステップS109の処理において、未適用の補正情報がないと判別された場合には(ステップS109で“NO”)、CPU41は、ヘッドユニット24により記録媒体P上に通常画像61及び不良マーク71を形成させる(ステップS113:表示処理ステップ)。即ち、CPU41は、直近で行われたステップS104の処理において検出されたヘッドユニット24の記録動作不良の内容に基づいて記憶部44のテーブルデータを参照し、当該記録動作不良に対応するエラーコードを取得する。また、CPU41は、通常画像61の画像データと、取得したエラーコードに係る不良マーク71の画像データとを用いて、ステップS102と同様の処理でヘッドユニット24により記録媒体P上に通常画像61及び不良マーク71を形成させる。ステップS112の処理が終了すると、CPU41は、処理をステップS107に移行させる。
なお、ステップS113の処理では、インクの消費量を抑制するため、不良マーク71のみを記録媒体P上に形成させても良い。
ステップS107の処理において、全てのプリントジョブに係る実行命令が完了したと判別された場合には(ステップS107で“YES”)、CPU41は、画像形成処理を終了させる。
(変形例1−1)
次に、上記第1の実施形態の変形例1−1について説明する。本変形例は、ヘッドユニット24の記録動作不良に応じて記録動作が調整された後に、記録媒体P上に形成された画像が正常であることを示す正常マーク(記録動作不良判別標識)を記録媒体P上に形成する点で上記第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との差異点について説明する。
上記第1の実施形態では、図5に示される画像形成処理のステップS104において記録動作不良の検出が完了してから、次の記録媒体Pに対する通常画像61の形成処理(ステップS112又はステップS113)が開始されるが、記録動作不良の検出に時間がかかったり、記録媒体Pに対する通常画像61の形成処理が高速であったりするために、次の記録媒体Pに対する通常画像61の形成処理の開始までに記録動作不良の検出を完了させることができない場合がある。この場合には、テストチャート62の形成より後、かつ記録動作不良の検出完了までの間に通常画像61が形成される記録媒体Pにおいては、記録動作不良があったとしても不良マーク71を形成することができない。
そこで、本変形例では、不良マーク71の形成に代えて、記録動作が調整された後に通常画像61が形成される記録媒体P上に、通常画像61とともに、形成された画像が正常であることを示す正常マークが形成される。
図6は、記録媒体Pにおける正常マーク72の形成例を示す図である。
図6では、記録動作不良が検出された記録媒体P1のテストチャート62の後に画像が形成される記録媒体P2〜P4には、不良マーク71が形成されず通常画像61のみが形成される。そして、記録動作不良に応じた記録動作の調整が完了した後に画像が形成される記録媒体P5〜P7においては、通常画像61又はテストチャート62とともに正常マーク72が形成される。
本実施形態では、正常マーク72は、円形の標識からなる。正常マーク72の態様は、これに限られず、文字、図形、及び記号などの任意の組み合わせからなる標識とすることができ、また、正常マーク72の色は任意に定めることができる。また、正常マーク72は、記録媒体P上の所定の位置に形成されることにより形成画像が正常であることを示すものであっても良い。
図6に示されるように記録媒体Pに正常マーク72が形成されることにより、ヘッドユニット24の記録動作が調整された状態で通常画像61又はテストチャート62が形成された記録媒体P(記録媒体P5〜P7)が正常マーク72によって示される。
なお、図6において、記録媒体P1に対するテストチャート62の形成後、当該テストチャート62の読取結果に基づく記録動作不良の検出完了までの間に通常画像61が形成される記録媒体Pにおいて、記録動作不良の有無が不明であることを示す不明マーク(記録動作不良判別標識)を形成しても良い。
また、本変形例は、第1の実施形態と組み合わされても良い。即ち、ヘッドユニット24の記録動作が調整された状態で画像が記録される記録媒体P上に正常マーク72を形成するとともに、ヘッドユニット24の記録動作不良がある状態で画像が形成される記録媒体P上に不良マーク71を形成しても良い。
図7は、本変形例の画像形成処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この画像形成処理は、図5に示される上記第1の実施形態の画像形成処理からステップS104を削除し、ステップS106、ステップS112、ステップS113をそれぞれステップS106a、ステップS112a、ステップS113aに変更したものである。その他の点は、図5の画像形成処理と同様であるため説明を省略する。
CPU41は、ステップS103におけるテストチャート62の撮像が完了すると、RAM42に記憶された記録動作不良フラグをオンに設定し(ステップS105)、後述する記録動作不良検出処理を開始する(ステップS106a)。なお、記録動作不良検出処理は、ステップS107以降の処理と並行して実行される。
また、ステップS108において記録動作不良フラグがオフであると判別された場合(ステップS108で“NO”)、又はステップS111の処理が完了すると、CPU41は、ヘッドユニット24により記録媒体P上に通常画像61及び正常マーク72を形成させる(ステップS113a)。即ち、CPU41は、通常画像61の画像データと、正常マーク72の画像データとを用いて、ステップS102と同様の処理でヘッドユニット24により記録媒体P上に通常画像61及び正常マーク72を形成させる。
また、ステップS109の処理において、未適用の補正情報がないと判別された場合には(ステップS109で“NO”)、CPU41は、ヘッドユニット24により記録媒体P上に通常画像61のみを形成させる(ステップS113a)。
図8は、記録動作不良検出処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
記録動作不良検出処理が開始されると、CPU41は、テストチャート62の撮像データに基づいて、ヘッドユニット24に記録動作不良があるか否かを判別する(ステップS201:記録動作不良検出ステップ)。
記録動作不良があると判別された場合には(ステップS201で“YES”)、CPU41は、検出された記録動作不良に係るノズルのインク吐出不良に応じた補正情報を生成してRAM42に記憶させる(ステップS202)。
記録動作不良がないと判別された場合には(ステップS201で“NO”)、CPU41は、RAM42に記憶された記録動作不良フラグをオフに設定する(ステップS203)。
ステップS202又はステップS203の処理が完了すると、CPU41は、記録動作不良検出処理を終了させる。
(変形例1−2)
次に、上記第1の実施形態の変形例1−2について説明する。本変形例は、テストチャート62の読取結果からヘッドユニット24の記録動作不良が検出された場合に、当該テストチャート62が形成された記録媒体Pの裏面に不良マーク71を形成する点で上記第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との差異点について説明する。
記録媒体Pに形成されたテストチャート62の読取結果からヘッドユニット24の記録動作不良が検出された場合には、当該記録媒体Pに対して、記録動作不良が検出されたことを示す記録がなされていることが望ましい。このようにすることにより、テストチャート62が形成された多数の記録媒体Pから、記録動作不良が検出されたテストチャート62を容易に特定できるためである。記録動作不良が検出されたテストチャート62が特定できると、当該テストチャート62が形成された前後に通常画像61が形成された記録媒体Pについて、ヘッドユニット24の記録動作不良がある状態で画像が形成された可能性があるものと判別することができる。
そこで、本変形例では、記録媒体Pの表面(一方の面)に形成されたテストチャート62の読取結果からヘッドユニット24の記録動作不良が検出された場合には、当該記録媒体Pの裏面(一方の面とは反対側の面)に不良マーク71が形成される。
また、記録動作不良が検出された後、記録動作の調整が完了するまでの間に通常画像61が形成される記録媒体Pの裏面にも不良マーク71が形成される。
図9は、本変形例の画像形成処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この画像形成処理は、図5に示される上記第1の実施形態の画像形成処理のステップS112、ステップS113をそれぞれステップS112b、ステップS113bに変更し、ステップS114を追加したものである。その他の点は、図5の画像形成処理と同様であるため説明を省略する。
ステップS104の処理において、テストチャート62の読取結果からヘッドユニット24の記録動作不良が検出され、ステップS106において補正情報の生成が開始されると、CPU41は、表面にテストチャート62が形成された記録媒体Pの表裏を反転部28により反転させ、当該記録媒体Pの裏面にヘッドユニット24により不良マーク71を形成させる(ステップS114)。
また、ステップS108において記録動作不良フラグがオフであると判別された場合(ステップS108で“NO”)、又はステップS111の処理が完了すると、CPU41は、ヘッドユニット24により記録媒体Pの表面及び裏面にそれぞれ通常画像61を形成させる(ステップS112a)。即ち、CPU41は、記録媒体Pの表面に対してヘッドユニット24により通常画像61を形成させた後、記録媒体Pの表裏を反転部28により反転させ、当該記録媒体Pの裏面にヘッドユニット24により通常画像61を形成させる。なお、プリントジョブにより記録媒体Pの表面のみに対する画像の形成が指示されている場合には、CPU41は、記録媒体Pの表面にのみ通常画像61を形成させる。
また、ステップS109の処理において、未適用の補正情報がないと判別された場合には(ステップS109で“NO”)、CPU41は、ヘッドユニット24により記録媒体Pの表面に通常画像61を形成させ、当該記録媒体Pの裏面に通常画像61及び不良マーク71を形成させる(ステップS113a)。なお、プリントジョブにより記録媒体Pの表面のみに対する画像の形成が指示されている場合には、CPU41は、記録媒体Pの裏面には不良マーク71のみを形成させる。
なお、ステップS113aの処理では、インクの消費量を抑制するため、不良マーク71のみを記録媒体P上に形成させても良い。
(変形例1−3)
次に、上記第1の実施形態の変形例1−3について説明する。本変形例は、記録媒体Pにおける通常画像61が形成されない領域(以下では、余白領域とも記す)にテストチャート62が形成される点で上記第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との差異点について説明する。
図10は、本変形例において記録媒体Pに記録される通常画像61及びテストチャート62の配置の例を示す図である。
図10に示されるように、本変形例のテストチャート62は、通常画像61が形成される記録媒体Pの各々において通常画像61の形成領域を除いた余白領域に形成される。また、テストチャート62は、記録媒体Pの搬送方向上流側の余白領域に記録される。これにより、テストチャート62の読取結果から、当該テストチャート62と同一の記録媒体Pに対する通常画像61の形成時に生じたヘッドユニット24の記録動作不良を検出することができる。
なお、一枚の記録媒体Pの余白領域にYMCK各色のヘッドユニット24における全ての記録ヘッド242によりテストチャート62が記録できない場合には、テストチャート62を複数の記録媒体Pに分割して記録しても良い。
また、本変形例では、テストチャート62の読取結果からヘッドユニット24の記録動作不良が検出された場合には、テストチャート62が形成された記録媒体Pの裏面に不良マーク71を形成して、画像形成処理を中止する。これにより、記録動作不良が発生した直後に当該記録動作不良を検出して画像形成処理を中止することができるため、損紙を低減することができる。
図11は、本変形例の画像形成処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この画像形成処理は、図9に示される上記変形例1−2の画像形成処理からステップS101、ステップS105、ステップS106、ステップS108〜ステップS113bを削除し、ステップS102をステップS102aに変更し、ステップS115を追加したものである。その他の点は、図9の画像形成処理と同様であるため説明を省略する。
画像形成処理が開始されると、CPU41は、ヘッドユニット24により記録媒体Pの表面に通常画像61及びテストチャート62を形成させる(ステップS102a)。
また、ステップS104の処理において、テストチャート62の読取結果からヘッドユニット24の記録動作不良が検出されなかった場合には(ステップS104で“NO”)、CPU41は、ヘッドユニット24により記録媒体Pの裏面に通常画像61を形成させて(ステップS115)、処理をステップS107に移行させる。なお、なお、プリントジョブにより記録媒体Pの表面のみに対する画像の形成が指示されている場合には、CPU41は、ステップS115の処理を省略する。
また、ステップS104の処理において、テストチャート62の読取結果からヘッドユニット24の記録動作不良が検出された場合には(ステップS104で“YES”)、CPU41は、ヘッドユニット24により記録媒体Pの裏面に不良マーク71を形成させ(ステップS114)、画像形成処理を終了させる。
以上のように、第1の実施形態に係るインクジェット記録装置1は、記録媒体Pに対してインクを付与する記録動作を行うヘッドユニット24と、記録媒体P上に形成された画像を読み取る画像読取部26と、CPU41と、を備え、CPU41は、ヘッドユニット24による記録動作を制御し(記録制御手段)、ヘッドユニット24により形成された記録動作の不良を検出するためのテストチャート62を画像読取部26により読み取らせ、当該テストチャート62の画像読取部26による読取結果に基づいて記録動作の不良を検出し(記録動作不良検出手段)、記録動作不良の検出結果が記録媒体Pにおいて表示されるように、当該検出結果に応じて表示処理手段としてのヘッドユニット24により当該記録媒体Pに対して不良マーク71及び/又は正常マーク72を形成させる(表示処理制御手段)。このような構成によれば、ヘッドユニット24の記録動作不良を検出するためのテストチャート62の読取結果を用いることによって、当該読取結果が所定の条件を満たすか否かを判別する簡易な処理により短時間でヘッドユニット24の記録動作の不良を検出することができる。この結果、記録動作不良の検出結果を容易にかつ短時間で記録媒体Pにおいて表示させることができる。また、記録媒体Pに対して不良マーク71及び/又は正常マーク72が形成されるため、記録媒体Pを確認することにより、記録動作不良の検出結果を容易に特定することができる。
また、CPU41は、複数の記録媒体Pの各々に対してヘッドユニット24により形成対象の通常画像61及びテストチャート62の少なくとも一方を形成させ(記録制御手段)、テストチャート62が形成された記録媒体Pよりも後に表示処理手段としてのヘッドユニット24により検出結果を表示させる対象となる記録媒体Pにおいて、当該テストチャート62の読取結果に基づく記録動作不良の検出結果が表示されるように、表示処理手段としてのヘッドユニット24により不良マーク71及び/又は正常マーク72を形成させる(表示処理制御手段)。これにより、記録媒体Pに対する通常画像61やテストチャート62の形成動作を継続させながら不良マーク71及び/又は正常マーク72を形成して、記録動作不良の検出結果に係る内容を記録媒体Pにおいて表示させることができる。
また、CPU41は、テストチャート62が形成された記録媒体Pにおいて、当該テストチャート62の読取結果に基づく検出結果を表示する不良マーク71及び/又は正常マーク72を形成させる(表示処理制御手段)。これにより、テストチャート62が形成された記録媒体Pを確認することにより、当該テストチャート62から記録動作不良が検出されたか否かを容易に特定することができる。
また、CPU41は、記録動作の不良が検出されたことが記録媒体Pにおいて示されるように表示処理手段としてのヘッドユニット24により当該記録媒体P上に不良マーク71を形成させる(表示処理制御手段)。このような構成によれば、記録媒体Pを確認することにより、記録動作不良を有した状態のヘッドユニット24により画像が形成されたことを特定することができる。
また、CPU41は、ヘッドユニット24により記録動作の不良の検出に係る不良マーク71の形成が行われた場合に、ヘッドユニット24による記録動作を中止させる(記録制御手段)。このような構成によれば、記録動作不良がある場合に画像形成処理が中止されるため、記録媒体Pの無駄な消費を抑制することができる。
また、CPU41は、記録媒体P上に形成された画像が正常であることを記録媒体Pにおいて表示する正常マーク72を表示処理手段としてのヘッドユニット24により形成させる(表示処理制御手段)。このような構成によれば、記録媒体Pを確認することにより、正常な画像が形成されたことを特定することができる。
また、CPU41は、記録動作不良の検出結果に基づいて、記録媒体P上に形成される画像の記録動作の不良に起因する異常が改善されるように記録動作を調整する調整動作を行い(記録動作調整手段)、当該調整動作が行われた場合に、記録媒体P上に形成された画像が正常であることを記録媒体Pにおいて表示する正常マーク72を表示処理手段としてのヘッドユニット24により形成させる(表示処理制御手段)。このような構成によれば、記録動作の調整が行われる場合において、当該調整後に正常な画像が形成された記録媒体Pを容易に特定することができる。
また、CPU41は、記録媒体P上の記録動作不良の検出結果の種別に応じて予め定められた位置に対して表示処理手段としてのヘッドユニット24により不良マーク71及び/又は正常マーク72を形成させる(表示処理制御手段)。このような構成によれば、記録媒体Pにおいて記録動作不良の検出結果にをより分かりやすく示すことができる。
また、CPU41は、記録動作不良の検出結果の種別に応じた記録動作不良判別標識としての不良マーク71及び/又は正常マーク72を表示処理手段としてのヘッドユニット24により記録媒体P上に形成させる(表示処理制御手段)。これにより、形成された不良マーク71及び/又は正常マーク72から、記録動作不良の検出結果を判別することができる。
また、CPU41は、ヘッドユニット24を表示処理手段として動作させて、ヘッドユニット24により記録媒体P上に不良マーク71及び/又は正常マーク72を形成させる(表示処理制御手段)。このような構成によれば、ヘッドユニット24によりテストチャート62と不良マーク71及び/又は正常マーク72とを形成することができるため、テストチャート62と不良マーク71及び/又は正常マーク72とを別個のヘッドユニットにより形成する構成と比較してインクジェット記録装置1の構成を簡素化することができる。
また、インクジェット記録装置1は、記録媒体Pの表裏を反転させる反転部28を備え、CPU41は、記録媒体Pの表面に通常画像61及びテストチャート62の少なくとも一方をヘッドユニット24により形成させ(記録制御手段)、当該記録媒体Pの表裏を反転部28により反転させて当該記録媒体Pの裏面に表示処理手段としてのヘッドユニット24により不良マーク71及び/又は正常マーク72を形成させる(表示処理制御手段)。このような構成によれば、記録媒体Pの表面における通常画像及びテストチャート62の形成範囲の自由度を高くすることができる。また、記録媒体Pの表面の画像の形成内容に影響を与えることなく不良マーク71及び/又は正常マーク72を形成することができる。
また、CPU41は、記録媒体Pの表面に形成対象の通常画像61及びテストチャート62をヘッドユニット24により形成させ、画像読取部26による当該テストチャート62の読取結果に基づいて記録動作不良が検出されない場合に、当該記録媒体Pの表裏を反転手段により反転させて当該記録媒体Pの裏面にヘッドユニット24により通常画像61を形成させる(記録制御手段)。これにより、記録動作不良がある場合に記録媒体Pの裏面に対する通常画像61の形成が行われないため、インクの無駄な消費を抑制することができる。
また、CPU41は、ヘッドユニット24により通常画像61を記録媒体Pに所定回数記録させるごとに当該ヘッドユニット24によりテストチャート62を記録媒体Pに形成させる(記録制御手段)。これにより、所定のタイミングで繰り返しヘッドユニット24の記録動作不良の有無を検出することができる。
また、CPU41は、記録媒体Pにおける形成対象の通常画像61が形成されない領域内にヘッドユニット24によりテストチャート62を形成させる(記録制御手段)。これにより、記録媒体Pにテストチャート62のみを形成させる態様と比較して、記録媒体Pの消費量を抑制することができる。また、複数の記録媒体Pにおいて通常画像61を形成する頻度を落とさずに記録媒体P上にテストチャート62を形成することができる。
また、第1の実施形態のインクジェット記録装置1の制御方法は、ヘッドユニット24により形成されたテストチャート62の画像読取部26による読取結果に基づいて記録動作の不良を検出する記録動作不良検出ステップ、動作不良検出ステップにおける検出結果が記録媒体Pにおいて表示されるように表示処理手段としてのヘッドユニット24により当該記録媒体P上に不良マーク71及び/又は正常マーク72を形成させる表示処理ステップ、を含む。このような方法によれば、ヘッドユニット24の記録動作不良を検出するための所定のテストチャート62の読取結果を用いることによって、当該読取結果が所定の条件を満たすか否かを判別する簡易な処理により短時間でヘッドユニット24の記録動作の不良を検出することができる。この結果、記録動作不良の検出結果を容易にかつ短時間で記録媒体Pにおいて表示させることができる。また、記録媒体Pに対して不良マーク71及び/又は正常マーク72が形成されるため、記録媒体Pを確認することにより、記録動作不良の検出結果を容易に特定することができる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態のインクジェット記録装置は、搬送ベルトにより記録媒体Pを搬送する点、記録媒体Pに対して不良マーク71を形成するヘッドユニットが、通常画像61を形成するヘッドユニットとは別個に設けられている点、及び記録媒体Pに形成された不良マーク71を読み取る画像読取部が、通常画像61を読み取る画像読取部とは別個に設けられている点等で上記第1の実施形態のインクジェット記録装置1と異なる。以下では、第1の実施形態との差異点について説明する。
図12は、第2の実施形態のインクジェット記録装置1aの概略構成を示す図である。
図13は、インクジェット記録装置1aの主要な機能構成を示すブロック図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1aの画像形成部20は、搬送部21a(搬送手段)と、第1のヘッドユニット24a(記録手段)と、第1の画像読取部26a(画像読取手段)と、第2のヘッドユニット24b(表示処理手段)と、第2の画像読取部26b(表示検出手段)とを備える。
搬送部21aは、内側が搬送ローラー212及び従動ローラー213により支持された輪状の搬送ベルト214を備える。搬送ベルト214は、搬送駆動部51により搬送ローラー212が回転駆動されると、搬送ローラー212及び従動ローラー213の周囲を周回移動する。また、従動ローラー213は、搬送ベルト214の周回移動に伴って回転する。搬送部21aは、搬送ベルト214の外周面上に受け渡しドラム222から引き渡された記録媒体Pが載置された状態で搬送ローラー212が回転して搬送ベルト214が周回移動することで記録媒体Pを搬送ベルト214の移動方向(搬送方向)に搬送する。
第1のヘッドユニット24aは、YMCK各色に対応して4つ設けられている。第1のヘッドユニット24aの構成は、第1の実施形態におけるヘッドユニット24と同一である。第1のヘッドユニット24aは、搬送ベルト214の外周面に対向するように配置され、CPU41による制御下で、搬送ベルト214により搬送される記録媒体P上にインクを吐出して通常画像61及び/又はテストチャート62を形成する。
第1の画像読取部26aの構成は、第1の実施形態におけるヘッドユニット24と同一である。第1の画像読取部26aは、第1のヘッドユニット24aの搬送方向下流側に搬送ベルト214の外周面に対向するように配置され、搬送ベルト214により搬送される記録媒体P上に形成されたテストチャート62を読み取って撮像データを制御部40に出力する。
第2のヘッドユニット24bの構成は、K(黒)に対応する第1のヘッドユニット24aと同一である。第2のヘッドユニット24bは、第1の画像読取部26aの搬送方向下流側に搬送ベルト214の外周面に対向するように配置され、CPU41による制御下で、搬送ベルト214により搬送される記録媒体P上にインクを吐出して不良マーク71を形成する表示処理を行う。
第2の画像読取部26bの構成は、第1の画像読取部26aと同一である。第2の画像読取部26bは、第2のヘッドユニット24aの搬送方向下流側に搬送ベルト214の外周面に対向するように配置され、搬送ベルト214により搬送される記録媒体P上に形成された不良マーク71を読み取って撮像データを制御部40に出力する。
また、インクジェット記録装置1aの排紙部30は、搬送ベルト321,322,323と、搬送ベルト321及び搬送ベルト322の間に配置された搬送先切替部34(切替手段)と、2つの排紙トレー31a,31bとを有する。
搬送ベルト321は、受け渡しドラム271により搬送部21から受け渡された記録媒体Pを搬送ベルト322又は搬送ベルト323に搬送する。
搬送先切替部34は、搬送駆動部51により駆動されるモーターの動作に応じて所定の回転軸を中心に回転することで、図12において破線で示された第1位置と実線で示された第2位置との間で変位する板状の部材である。搬送先切替部34は、第1位置にある場合に搬送ベルト321から搬送される記録媒体Pが搬送ベルト322上に搬送されるように記録媒体Pを支持する一方、第2位置にある場合に当該支持が行われないことで搬送ベルト321から搬送される記録媒体Pが搬送ベルト323上に搬送されるように記録媒体Pをガイドする。
搬送ベルト322は、記録媒体Pを排紙トレー31aまで搬送して当該排紙トレー31aに積層させる。また、搬送ベルト323は、記録媒体Pを排紙トレー31bまで搬送して当該排紙トレー31bに積層させる。
インクジェット記録装置1aでは、第1のヘッドユニット24aにより記録媒体P上に形成されたテストチャート62が第1の画像読取部26aにより読み取られ、その読取結果に係る撮像データに基づいて第1のヘッドユニット24aの記録動作不良が検出される。また、記録動作不良が検出されると、テストチャート62が形成された記録媒体Pに対して、また、テストチャート62の形成後、記録動作の調整が完了するまでの間に通常画像61が形成される記録媒体Pに対して、第2のヘッドユニット24bにより不良マーク71が形成される。
そして、第2の画像読取部26bによる記録媒体Pの読取結果から、不良マーク71が形成されていると判別されると、搬送先切替部34が第1位置に切り替えられ、当該記録媒体Pは、搬送ベルト321,322により排紙トレー31aに搬送されて積層される。他方で、第2の画像読取部26bによる記録媒体Pの読取結果から、記録媒体P上に不良マーク71が形成されていないと判別されると、搬送先切替部34が第2位置に切り替えられ、当該記録媒体Pは、搬送ベルト321,323により排紙トレー31bに搬送されて積層される。これにより、記録動作不良を有するヘッドユニット24aにより画像が形成された記録媒体Pと、正常なヘッドユニット24aにより画像が形成された記録媒体Pとが別個の排紙トレーに積層される。
なお、第2のヘッドユニット24bによる不良マーク71の形成に代えて、又は不良マーク71の形成に加えて、記録動作の調整がなされた後に第1のヘッドユニット24aにより通常画像61が形成される記録媒体Pに対して、第2のヘッドユニット24bにより正常マーク72を形成してもよい。
また、第2の画像読取部26bの構成は、第1の画像読取部26aと同一の構成に限られず、不良マーク71(又は正常マーク72)を読取可能な範囲でより簡素な構成としても良い。例えば、第2の画像読取部26bは、記録媒体Pにおける所定の位置に形成された不良マーク71(又は正常マーク72)の有無を検出可能な光学センサーからなる構成としても良い。
(変形例2−1)
次に、上記第2の実施形態に係る変形例2−1について説明する。
本変形例のインクジェット記録装置は、第2のヘッドユニット24bに代えて、インク吐出以外の方法で記録媒体P上に不良マーク71又は正常マーク72を形成する表示処理を行う図示略の標識形成装置(表示処理手段)を備える。このような標識形成装置としては、例えば、インクが塗布された所定形状のゴム部材からなるスタンプなどを記録媒体Pに押し当てることで記録媒体P上に当該所定形状の不良マーク71又は正常マーク72を形成するものが挙げられる。
このような構成により、インクジェット記録装置の構成を簡素化することができ、またインクジェット記録装置の低コスト化を実現することができる。
(変形例2−2)
次に、上記第2の実施形態に係る変形例2−2について説明する。
本変形例では、第2のヘッドユニット24bによる不良マーク71及び正常マーク72の形成に代えて、記録媒体Pの一部の切除を行う点で上記第2の実施形態のインクジェット記録装置1aと異なる。以下では、第2の実施形態との差異点について説明する。
本変形例のインクジェット記録装置は、第2の実施形態のインクジェット記録装置1aにおける第2のヘッドユニット24bに代えて、記録媒体Pの端部の一部を切除する図示略の媒体切除装置(表示処理手段)を備える。媒体切除装置の構成は、特には限られないが、例えば所定の支持部材上に搬送された記録媒体Pに対して、当該記録媒体Pを切除する形状と対応する配置で設けられたカッターの刃を押し当てる構成のものを用いることができる。媒体切除装置により記録媒体を切除する処理は、ヘッドユニット24の記録動作不良の検出結果を記録媒体Pにおいて表示させる表示処理の一態様である。
図14は、媒体切除装置により一部が切除された記録媒体Pの例を示す図である。
図14(a)に示されるように、媒体切除装置は、記録媒体Pの端部における一箇所を、三角形の形状に切除して切除部73を形成する。
図14(b)は、切除部73が形成された記録媒体Pを含む複数の記録媒体Pが積層された状態を示す図である。図14(b)に示されるように、記録媒体Pの端部に切除部73が形成されることにより、積層された記録媒体Pの側面に切除部73が現れる。このため、当該切除部73を確認することにより、記録動作不良を有するヘッドユニット24aにより画像が形成された記録媒体P、及び当該記録媒体Pの、積層された記録媒体Pにおける範囲を容易に判別することができる。
また、図14(b)に示されるように、記録動作不良の種別に応じて予め定められた位置に切除部73を形成することにより、切除部73の形成位置に基づいて記録動作不良の内容を判別することができる。
なお、切除部73の形状は、図14に示されたものに限られず、三角形状以外の任意の形状とすることができる。また、記録媒体Pの端部を切除する態様に代えて、記録媒体Pの端部以外の領域に円形状や多角形状等の穴を開ける態様としても良い。
本変形例における第2の画像読取部26bは、例えば、記録媒体Pにおける切除部73の形成位置に光を射出する光照射部と、切除部73が形成されている場合に当該光照射部から射出された光を検出して検出信号を制御部40に出力する受光部とを有した構成とすることができる。
以上のように、第2の実施形態に係るインクジェット記録装置1aでは、記録媒体Pに対してインクを付与する記録動作を行う第1のヘッドユニット24aと、記録媒体P上に形成された画像を読み取る第1の画像読取部26aと、記録媒体に対して不良マーク71及び/又は正常マーク72を形成する表示処理手段としての第2のヘッドユニット24bと、CPU41と、を備え、CPU41は、第1のヘッドユニット24aによる記録動作を制御し(記録制御手段)、第1のヘッドユニット24aにより形成されたテストチャートの第1の画像読取部26aによる読取結果に基づいて記録動作の不良を検出し(記録動作不良検出手段)、記録動作不良の検出結果が記録媒体Pにおいて表示されるように、当該検出結果に応じて第2のヘッドユニット24bにより当該記録媒体Pに対して不良マーク71及び/又は正常マーク72を形成させる(表示処理制御手段)。このような構成によれば、第1の画像読取部26aによりテストチャート62が読み取られた記録媒体Pに対して、第2のヘッドユニット24bにより容易に不良マーク71及び/又は正常マーク72を形成することができる。
また、表示処理手段としての媒体切除装置は、記録媒体Pの一部を切除することにより記録動作不良の検出結果を記録媒体Pにおいて表示させる。これにより、記録媒体Pの一部を切除する容易な処理により、記録動作不良の検出結果が記録媒体Pにおいて示されるようにすることができる。
また、CPU41は、記録動作不良の検出結果の種別に応じて予め定められた位置で媒体切除装置により記録媒体Pの一部を切除させる(表示処理制御手段)。これにより、記録媒体Pにおいて一部が切除された位置により、記録動作不良の検出結果を容易に特定することができる。
また、インクジェット記録装置は、記録媒体Pを搬送する搬送部21と、第1のヘッドユニット24により画像が形成され搬送部21により搬送される記録媒体Pの排出先を切り替える搬送先切替部34と、第2のヘッドユニット24bにより記録媒体Pに形成された不良マーク71及び/又は正常マーク72を検出する第2の画像読取部26bと、を備え、CPU41は、不良マーク71及び/又は正常マーク72が形成された記録媒体Pが、第2の画像読取部26bによる検出結果に応じた排出先に排出されるように、ヘッドユニット24により排出先の切り替えを行わせる(搬送制御手段)。これにより、不良マーク71及び/又は正常マーク72の形成態様が異なる記録媒体Pを容易に選別することができる。
なお、本発明は、上記各実施形態及び各変形例に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、テストチャート62は、図3(a)〜図3(d)に示されるものに限られず、ヘッドユニット24の記録動作不良を検出可能な他のテストチャートを記録しても良い。
また、上記各実施形態及び各変形例では、シングルパス形式のインクジェット記録装置1を例に挙げて説明したが、ヘッドユニットを主走査方向に走査させながら画像の記録を行う動作と、記録媒体Pを副走査方向に移動させる動作とを交互に繰り返し行うことにより画像を記録するインクジェット記録装置に本発明を適用しても良い。
また、上記第1の実施形態及びその変形例では、搬送ドラム211により記録媒体Pを搬送する例を用いて説明したが、搬送ベルト214により記録媒体Pを搬送する態様としても良い。
また、上記第2の実施形態及びその変形例では、搬送ベルト214により記録媒体Pを搬送する例を用いて説明したが、搬送ドラム211により記録媒体Pを搬送する態様としても良い。
また、上記各実施形態及び各変形例では、常温でゲル状であり加熱されることによりゾル状となるインクをゾル状に加熱して吐出するインクジェット記録装置1を例に説明したが、これに限定する趣旨ではなく、常温でゾル状又は液体であるインクを含む種々の公知のインクを用いてもよい。
また、また、上記各実施形態及び各変形例では、画像形成装置として圧電素子を用いたピエゾ方式のインクジェット記録装置1(1a)を例に挙げて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、加熱によりインクに気泡を生じさせてインクを吐出するサーマル方式のインクジェット記録装置、感光体ドラム上にトナー粒子(色材)による像を形成して記録媒体に転写する乾式電子写真方式の画像形成装置、色材としてトナー粒子に代えて液体トナーを用いる湿式電子写真方式の画像形成装置といった種々の方式の画像形成装置に本発明を適用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1,1a インクジェット記録装置
2 外部装置
10 給紙部
11 給紙トレー
12 媒体供給部
20 画像形成部
21,21a 搬送部
211 搬送ドラム
212 搬送ローラー
213 従動ローラー
214 搬送ベルト
22 受け渡しユニット
23 加熱部
24 ヘッドユニット
24a 第1のヘッドユニット
24b 第2のヘッドユニット
241 記録ヘッド駆動部
242 記録ヘッド
25 定着部
26 画像読取部
26a 第1の画像読取部
26b 第2の画像読取部
27 デリバリー部
28 反転部
30 排紙部
31,31a,31b 排紙トレー
321,322,323 搬送ベルト
34 搬送先切替部
40 制御部
41 CPU
42 RAM
43 ROM
44 記憶部
51 搬送駆動部
52 操作表示部
53 入出力インターフェース
54 バス
61 通常画像
62 テストチャート
71 不良マーク
72 正常マーク
73 切除部
P,P1〜P7 記録媒体

Claims (18)

  1. 記録媒体に対して色材を付与する記録動作を行う記録手段と、
    前記記録手段による前記記録動作を制御する記録制御手段と、
    前記記録媒体上に前記記録手段により形成された画像を読み取る画像読取手段と、
    前記記録制御手段の制御に基づいて前記記録手段により形成された前記記録動作の不良を検出するためのテスト画像を前記画像読取手段により読み取らせ、当該テスト画像の前記画像読取手段による読取結果に基づいて前記記録動作の不良を検出する記録動作不良検出手段と、
    前記記録動作不良検出手段による検出結果を記録媒体において表示させる表示処理手段と、
    前記記録媒体において、前記検出結果に応じた表示を前記表示処理手段により行わせる表示処理制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録制御手段は、複数の記録媒体の各々に対して前記記録手段により形成対象の通常画像及び前記テスト画像の少なくとも一方を形成させ、
    前記表示処理制御手段は、前記テスト画像が形成された記録媒体よりも後に前記表示処理手段により前記検出結果を表示させる対象となる記録媒体において、当該テスト画像の読取結果に基づく前記検出結果を前記表示処理手段により表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記表示処理制御手段は、前記テスト画像が形成された記録媒体において、当該テスト画像の読取結果に基づく前記検出結果を前記表示処理手段により表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記表示処理制御手段は、前記記録動作の不良が検出されたことを記録媒体において前記表示処理手段により表示させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記記録制御手段は、前記表示処理手段により前記記録動作の不良の検出に係る表示が行われた場合に、前記記録手段による前記記録動作を中止させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記表示処理制御手段は、記録媒体上に形成された画像が正常であることを記録媒体において前記表示処理手段により表示させることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記記録動作不良検出手段による検出結果に基づいて、記録媒体上に形成される画像の前記記録動作の不良に起因する異常が改善されるように前記記録動作を調整する調整動作を行う記録動作調整手段を備え、
    前記表示処理制御手段は、前記記録動作調整手段により前記調整動作が行われた場合に、記録媒体上に形成された画像が正常であることを記録媒体において前記表示処理手段により表示させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記表示処理制御手段は、記録媒体上の前記記録動作不良検出手段による検出結果の種別に応じて予め定められた位置に対して前記表示処理手段による表示を行わせることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記表示処理制御手段は、前記記録動作不良検出手段による検出結果の種別に応じた記録動作不良判別標識を前記表示処理手段により記録媒体上に形成させることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記表示処理制御手段は、前記記録手段を前記表示処理手段として動作させて、前記記録手段により前記記録媒体上に前記記録動作不良判別標識を形成させることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 記録媒体の表裏を反転させる反転手段を備え、
    前記記録制御手段は、記録媒体の一方の面に形成対象の通常画像及び前記テスト画像の少なくとも一方を前記記録手段により形成させ、
    前記表示処理制御手段は、当該記録媒体の表裏を前記反転手段により反転させて当該記録媒体の前記一方の面とは反対側の面に前記表示処理手段により前記記録動作不良判別標識を形成させる
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成装置。
  12. 前記記録制御手段は、前記記録媒体の前記一方の面に前記通常画像及び前記テスト画像を前記記録手段により形成させ、前記画像読取手段による当該テスト画像の読取結果に基づいて前記記録動作不良検出手段により前記記録動作の不良が検出されない場合に、当該記録媒体の表裏を前記反転手段により反転させて当該記録媒体の前記一方の面とは反対側の面に前記記録手段により前記通常画像を形成させることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記表示処理手段は、前記記録媒体の一部を切除することにより前記記録動作不良検出手段による検出結果を記録媒体において表示させることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記表示処理制御手段は、前記検出結果の種別に応じて予め定められた位置で前記表示処理手段により前記記録媒体の一部を切除させることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記記録制御手段は、前記記録手段により形成対象の通常画像を記録媒体に所定回数記録させるごとに当該記録手段により前記テスト画像を記録媒体に形成させることを特徴とする請求項1〜14の何れか一項に記載の画像形成装置。
  16. 前記記録制御手段は、記録媒体における形成対象の通常画像が形成されない領域内に前記記録手段により前記テスト画像を形成させることを特徴とする請求項1〜14の何れか一項に記載の画像形成装置。
  17. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記記録手段により画像が形成され前記搬送手段により搬送される記録媒体の排出先を切り替える切替手段と、
    前記表示処理手段により行われた記録媒体における表示を検出する処理結果検出手段と、
    前記表示処理手段による表示が行われた前記記録媒体が、前記処理結果検出手段による検出結果に応じた排出先に排出されるように、前記切替手段により前記排出先の切り替えを行わせる搬送制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜16の何れか一項に記載の画像形成装置。
  18. 記録媒体に対して色材を付与する記録動作を行う記録手段と、前記記録媒体上に前記記録手段により形成された画像を読み取る画像読取手段と、を備えた画像形成装置の制御方法であって、
    前記記録手段により形成された前記記録動作の不良を検出するためのテスト画像を前記画像読取手段により読み取らせ、当該テスト画像の前記画像読取手段による読取結果に基づいて前記記録動作の不良を検出する記録動作不良検出ステップ、
    を含み、
    前記画像形成装置は、前記記録動作不良検出ステップにおける検出結果を記録媒体において表示させる表示処理手段を備え、
    当該画像形成装置の制御方法は、
    前記記録媒体において、前記記録動作不良検出ステップにおける検出結果に応じた表示を前記表示処理手段により行わせる表示処理ステップ、
    を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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