JP2017189003A - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2017189003A
JP2017189003A JP2016075668A JP2016075668A JP2017189003A JP 2017189003 A JP2017189003 A JP 2017189003A JP 2016075668 A JP2016075668 A JP 2016075668A JP 2016075668 A JP2016075668 A JP 2016075668A JP 2017189003 A JP2017189003 A JP 2017189003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor core
end side
holding plate
divided
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016075668A
Other languages
English (en)
Inventor
伊藤 琢
Migaku Ito
琢 伊藤
馬場 雄一郎
Yuichiro Baba
雄一郎 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2016075668A priority Critical patent/JP2017189003A/ja
Publication of JP2017189003A publication Critical patent/JP2017189003A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】回転子鉄心を固定する軸部の長さを小さくしても、回転子鉄心の長さを大きくすることを可能とし、動力性能を大きくすることができる回転電機を提供する。【解決手段】回転電機1の回転子2は、抑え板5A、5Bと、積層方向に分割された複数の分割回転子鉄心41〜45により構成された回転子鉄心4とを備える。前記回転子鉄心は、一端側の抑え板5Aと、該抑え板5Aに隣接する分割回転子鉄心41とを積層方向に貫通する軸部81を有する一端側固定部材80、71と、他端側の抑え板5Bと、該抑え板5Bに隣接する分割回転子鉄心42とを積層方向に貫通する軸部81を有する他端側固定部材80、71とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、回転電機に関する。
回転電機は、ケーシング内に固定子と、回転子と、巻線とを収納している。回転子は、永久磁石が収納された回転子鉄心を回転軸に焼嵌めまたは圧入して構成されている。永久磁石は、接着剤により回転子鉄心に固定されている。回転子鉄心の軸方向の両端には、ステンレス等の非磁性材により形成された端板が配置されている。端板は、接着剤の漏れ防止等の機能を有する。回転子鉄心と端板には、ボルトが貫通され、ボルトの先端側にナットが締結される。これにより、回転子鉄心を端板により挟んで固定している(例えば、特許文献1の図3参照)。
特開2002−354722号公報
特許文献1に記載された回転電機の回転子では、回転子鉄心と端板とを貫通するボルトの長さが長くなる。ボルトには、回転子の遠心力よる曲げ応力が作用する。従って、回転子鉄心の積層方向の長さ、換言すれば、回転軸方向の長さは、ボルトの強度の観点から曲げ応力に耐えられる長さに制限される。しかし、回転子鉄心の回転軸方向の長さが小さくなると、回転電機の動力性能が制限されてしまう。
本発明の一態様によると、回転電機は、固定子と、回転子と、巻線と、前記固定子、前記回転子および前記巻線を収容するケーシングと、を備え、前記回転子は、回転軸と、永久磁石の収納空間を有する複数の電磁鋼板が積層して構成され、前記回転軸に固定される回転子鉄心と、前記回転子鉄心の前記収納空間に収納される磁石と、前記回転子鉄心の積層方向の一端側および他端側に配置される抑え板と、を備え、前記回転子鉄心は、積層方向に分割された複数の分割回転子鉄心により構成され、さらに、前記一端側の前記抑え板と、前記一端側の前記抑え板に隣接する前記分割回転子鉄心とを積層方向に貫通する軸部を有する一端側固定部材と、前記他端側の前記抑え板と、前記他端側の前記抑え板に隣接する前記分割回転子鉄心とを積層方向に貫通する軸部を有する他端側固定部材と、を備える。
本発明によれば、回転子鉄心を固定する軸部の長さを小さくしても、回転子鉄心の長さを大きくすることが可能であり、回転電機の動力性能を大きくすることができる。
本発明が適用される回転電機の全体構成を示す第1の実施形態の断面図。 図1に図示された回転子の外観斜視図。 図2に図示された回転子鉄心を構成する電磁鋼板の正面図。 図2に図示された回転子の一部を破断してその内部を示す斜視図。 (A)は、図2のVA−VA線断面図、(B)は図2のVB−VB線断面図。 本発明の回転電機に適用される回転子の第2の実施形態を示す断面図。 本発明の回転電機に適用される回転子の第3の実施形態を示す断面図。
−第1の実施形態−
図1〜図6を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、回転電機の第1の実施形態の断面図である。
回転電機1は、図1に示すように、筐体15内に収容された固定子13と、回転子2とを備えている。筐体15は、ハウジング11と、フロントブラケット14と、リアブラケット18とにより構成されている。ハウジング11には、ウォータージャケット16が取付けられている。ハウジング11とウォータージャケット16とは、回転電機1の冷却水の水路を構成している。
固定子13は、固定子コア12を有し、図示はしないが、周方向に複数に分割された分割コアを側部において連結して構成されている。
回転子2は、シャフト3と、シャフト3に焼嵌めまたは圧入(以下、両方の意味を持たせて嵌合ということもある)により固定された回転子鉄心4と、回転子鉄心4の軸方向の両端に設けられた抑え板5A、5Bを有する。回転子2の外周面と、固定子13の固定子コア12の内周面との間には隙間が設けられている。
回転子2のシャフト3は、フロントブラケット14の軸受17A、リアブラケット18の軸受17Bにより支承されている。回転子2は、固定子13内に回転自在に設けられている。
図2は、図1に図示された回転子の外観斜視図であり、図4は、図2に図示された回転子の一部を破断してその内部を示す斜視図である。図5(A)は、図2のVA−VA線断面図であり、図5(B)は図2のVB−VB線断面図である。
上述したように、回転子2は、シャフト3と、シャフト3に嵌合されて固定され、磁気回路を構成する回転子鉄心4と、回転子鉄心4の軸方向の両端に設けられた抑え板5A、5Bを有する。回転子鉄心4は、ケイ素鋼板等の電磁鋼板20(図3参照)を軸方向に積層した状態で、シャフト3に固定されている。回転子鉄心4は、軸方向に分割された、第1〜第5の5つの分割回転子鉄心41〜45により構成されている。各分割回転子鉄心41〜45は、それぞれ、複数の電磁鋼板20を積層した状態で、シャフト3に嵌合されて固定されている。
なお、各分割回転子鉄心41〜45の区切り線は、実際には見えないが、図4、図5(A)、(B)には、理解を容易にする目的で、各分割回転子鉄心41〜45の区切り線を図示してある。
第1および第2の分割回転子鉄心41、42は、それぞれ、一端側の抑え板5A、他端側の抑え板5Bに隣接して配置されている。抑え板5A、5Bは、ステンレス等の非磁性材により形成されている。第3の分割回転子鉄心43は、回転子鉄心4の軸方向のほぼ中央に位置している。第4および第5の分割回転子鉄心44、45は、それぞれ、第3の分割回転子鉄心43と第1の分割回転子鉄心41との間、および第3の分割回転子鉄心43と第2の分割回転子鉄心42との間に配置されている。第4、第5の回転子鉄心44、45は、その厚さ、すなわち、軸方向の長さが、第1、第2、第3の分割回転子鉄心41、42、43の厚さより薄く形成されている。第4、第5の回転子鉄心44、45の厚さは、後述する、ナット71(図4等参照)の高さより少し厚い程度である。
各分割回転子鉄心41〜45は、プレス等により打ち抜きして形成された電磁鋼板20を積層して構成されている。
図3は、図2に図示された回転子鉄心を構成する電磁鋼板の正面図である。図3に図示される電磁鋼板20は、特に、第1、第2、第4、第5の分割回転子鉄心41、42、44、45を構成するものとして示されている。
電磁鋼板20には、中心部に、シャフト3に嵌合されるシャフト用貫通孔21が形成されている。シャフト用貫通孔21の外周側には、軸部用貫通孔22とナット用貫通孔23が、それぞれ、複数個形成されている。図示の例では、軸部用貫通孔22とナット用貫通孔23とは、交互に、4つずつ、等間隔に、すなわち、90°の間隔で配置されている。しかし、軸部用貫通孔22とナット用貫通孔23の員数や配置は、任意に設定することができる。また、電磁鋼板20には、永久磁石31が収納される収納空間となる複数の磁石用貫通孔24が形成されている。永久磁石31は、接着剤により各電磁鋼板20の磁石用貫通孔24に固定される。
なお、電磁鋼板20の軸部用貫通孔22は、後述するボルト80の軸部81(図4等参照)を遊挿する大きさの円盤形状を有する。また、電磁鋼板20のナット用貫通孔23は、ナット71(図4等参照)と同様に六角形状を有し、ナット71の回り止めがなされるサイズに形成されている。
第1、第2、第4、第5の分割回転子鉄心41、42、44、45は、それぞれ、各電磁鋼板20のシャフト用貫通孔21、軸部用貫通孔22、ナット用貫通孔23および磁石用貫通孔24の位置を合わせて積層される。第1の分割回転子鉄心41の軸部用貫通孔22と第4の分割回転子鉄心44のナット用貫通孔23とは、対向するようにシャフト3に嵌合されている。同様に、第2の分割回転子鉄心42の軸部用貫通孔22と第5の分割回転子鉄心45のナット用貫通孔23とは、対向するようにシャフト3に嵌合されている。
図示はしないが、第3の分割回転子鉄心43を構成する電磁鋼板20には、シャフト用貫通孔21と磁石用貫通孔24とが形成され、軸部用貫通孔22とナット用貫通孔23とは形成されていない。但し、第3の分割回転子鉄心43を構成する各電磁鋼板20も、他の分割回転子鉄心41、42、44、45を構成する電磁鋼板20と同様に各貫通孔21〜24が形成された部材として、互換性を有するようにしてもよい。
回転子鉄心4の各磁石用貫通孔24に収納される永久磁石31は、図3に図示されるように、一対の磁石用貫通孔24の間がd軸、隣接する一対の磁石用貫通孔24の間がq軸に設定される。d軸は磁極がつくる磁束の方向(永久磁石の中心軸)であり、q軸は、それと電気的、磁気的に直交する軸(永久磁石間の軸)である。なお、図3では、磁石用貫通孔24内に配置される永久磁石31のS極、N極の一部のみを図示する。
一端側の抑え板5Aと第1の分割回転子鉄心41は、ボルト80とナット71とからなる固定部材により固定される。ボルト80の軸部81を、抑え板5Aの貫通孔と第1の分割回転子鉄心41を構成する各電磁鋼板20の軸部用貫通孔22に貫通し、ボルト80の軸部81の先端側にナット71を螺合して締結する。ナット71は、予め、第4の分割回転子鉄心44を構成する電磁鋼板20のナット用貫通孔23内に収容しておき、抑え板5Aおよび第4の分割回転子鉄心44を貫通したボルト80の軸部81の先端部をナット71のねじ部にねじ込む。これにより、抑え板5Aと第1の分割回転子鉄心41は、ボルト80の頭部82とナット71それぞれを、抑え板5Aと第1の分割回転子鉄心41に対する押し当て部として、軸方向に押圧されて固定される。図4、図5(A)に図示されるように、ボルト80は、各電磁鋼板20の対角線上に位置する一対の軸部用貫通孔22に挿通される。図5(A)に図示されるように、ボルト80は、第1の分割回転子鉄心41のみを貫通し、第3の分割回転子鉄心43には達していない。
同様に、他端側の抑え板5Bと第2の分割回転子鉄心42は、ボルト80とナット71とからなる固定部材により固定される。ボルト80の軸部81を、抑え板5Bの貫通孔と第2の分割回転子鉄心42を構成する各電磁鋼板20の軸部用貫通孔22に貫通し、ボルト80の軸部81の先端側にナット71を螺合して締結する。ナット71は、予め、第5の分割回転子鉄心45を構成する電磁鋼板20のナット用貫通孔23内に収容しておき、抑え板5Bおよび第5の分割回転子鉄心45を貫通したボルト80の軸部81の先端部をナット71のねじ部にねじ込む。これにより、抑え板5Bと第2の分割回転子鉄心42は、ボルト80の頭部82とナット71それぞれを、抑え板5Bと第2の分割回転子鉄心42に対する押し当て部として、軸方向に押圧されて固定される。図4、図5(B)に図示されるように、抑え板5Bと第2の分割回転子鉄心42を貫通するボルト80は、抑え板5Aと第1の分割回転子鉄心41を貫通するボルト80とは、角度が90度異なる位置の一対の軸部用貫通孔22に貫通される。図5(B)に図示されるように、ボルト80は、第2の分割回転子鉄心42のみを貫通し、第3の分割回転子鉄心43には達していない。
抑え板5A、5Bを、それぞれ、第4、第5の分割回転子鉄心44、45に固定することにより、永久磁石31の飛散や、永久磁石31を回転子鉄心4に接着する接着剤の漏れが防止される。
回転子2を作製する方法を説明する。
第3の分割回転子鉄心43を構成する電磁鋼板20を積層してシャフト3に嵌合させて固定する。第4の分割回転子鉄心44を、第3の分割回転子鉄心43の一面側からシャフト3に嵌合させて固定する。第4の分割回転子鉄心44は、第3の分割回転子鉄心43の一面に密着するようにシャフト3に嵌合する。第5の分割回転子鉄心45を、第3の分割回転子鉄心43の他面側からシャフト3に嵌合させて固定する。第5の分割回転子鉄心45は、第3の分割回転子鉄心43の他面に密着するようにシャフト3に嵌合する。第5の分割回転子鉄心45は、軸部用貫通孔22およびナット用貫通孔23が、第4の分割回転子鉄心44とは、角度が90度異なるようにシャフト3に嵌合する。
ナット71を、第4の分割回転子鉄心44のナット用貫通孔23内に収容する。第1の分割回転子鉄心41を、その軸部貫通孔22を、第4の分割回転子鉄心44のナット用貫通孔23に位置合わせしてシャフト3に嵌合する。抑え板5Aを、その貫通孔を第1の分割回転子鉄心41の軸部用貫通孔22に位置合わせしてシャフト3に嵌合する。ボルト80を抑え板5Aの貫通孔および第1の分割回転子鉄心41の軸部用貫通孔22を貫通させて、ナット71にねじ込む。同様に、ナット71を、第5の分割回転子鉄心45のナット用貫通孔23内に収容する。第2の分割回転子鉄心42を、その軸部用貫通孔22を、第5の分割回転子鉄心45のナット用貫通孔23に位置合わせしてシャフト3に嵌合する。抑え板5Bを、その貫通孔を、第2の分割回転子鉄心42の軸部用貫通孔22に位置合わせしてシャフト3に嵌合する。ボルト80を抑え板5Bの貫通孔および第2の分割回転子鉄心42の軸部用貫通孔22を貫通させて、ナット71にねじ込む。
なお、上記においては、第1〜第5の分割回転子鉄心41〜45を、1つずつ、シャフト3に嵌合する方法で説明した。しかし、ナット71を、第4および第5の分割回転子鉄心44、45のナット用貫通孔23に収容しておき、第1〜第5の分割回転子鉄心41〜45全体を一度にシャフト3に嵌合するようにしてもよい。あるいは、例えば、第1、第4、第3の分割回転子鉄心41、44、43を一度にシャフト3に嵌合してから第5、第2の分割回転子鉄心45、42をシャフト3に嵌合する等、シャフト3に嵌合する第1〜第5の分割回転子鉄心41〜45の組み合わせおよび順番を任意に設定することが可能である。
さらに、抑え板5A、5Bおよび第1〜第5の分割固定子鉄心41〜45を、予め、ボルト80およびナット71を用いて固定しておき、この後、全体を、一度にシャフト3に嵌合するようにしてもよい。
上記第1の実施形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)回転子鉄心4は、積層方向に分割された複数の分割回転子鉄心41〜45により構成され、一端側の抑え板5Aと、該抑え板5Aに隣接する第1の分割回転子鉄心41とを積層方向に貫通する軸部81を有する一端側のボルト80と、他端側の抑え板5Bと、該抑え板5Bに隣接する第2の分割回転子鉄心42とを積層方向に貫通する軸部81を有する他端側のボルト80と、を備える。この構造によれば、一端側の抑え板5Aと第1の分割回転子鉄心41とを固定するボルト80の軸部81の長さは、一端側の抑え板5Aと第1の分割回転子鉄心41を貫通するだけの長さを有しており、第3または第4の分割回転子鉄心43、44まで延在されていない。同様に、他端側の抑え板5Bと第2の分割回転子鉄心42とを固定するボルト80の軸部81の長さは、他端側の抑え板5Bと第2の分割回転子鉄心42を貫通するだけの長さを有しており、第3または第1の分割回転子鉄心43、41まで延在されていない。このため、一端側および他端側のボルト80の軸部81の長さを小さくすることができる。しかし、このようにボルト80の軸部81の長さが小さいにも拘わらず、回転子2は、軸方向に第1〜第5の分割回転子鉄心41〜45を有する長い長さに形成されている。すなわち、抑え板5A、5Bと回転子鉄心4とを固定するボルト80の長さを小さくできるにも拘わらず、回転子2の軸方向の長さが大きい回転電機1とすることができ、回転電機1の動力性能を大きいものとすることができる。つまり、抑え板5A、5Bと第1、第2の分割回転子用鉄心41、42とを固定するボルト80の軸部81には遠心力により曲げ応力が発生するが、ボルト80の軸部81の長さは小さいので曲げ応力が小さくなる。このため、回転子2の許容回転数を向上することができるのである。
上記実施形態において、第1、第2の分割回転子鉄心41、42は、その厚さ、すなわち軸方向の長さを小さくする程、ボルト80の軸部81の長さが小さくなるので、シャフト3との間で十分な固定力がある限り、第1、第2の分割回転子鉄心41、42の厚さを小さくすることが好ましい。
−第2の実施形態−
図6は、本発明の回転電機に適用される回転子の第2の実施形態を示す断面図である。
第2の回転子2Aでは、一端側および他端側に設けられた固定部材、すなわち、ボルト80とナット71の軸方向における位置が、第1の実施形態とは、逆になっている。
すなわち、一端側の抑え板5Aと第1の分割回転子鉄心41とを固定するボルト80は、頭部82が第4の分割回転子鉄心44のナット用貫通孔23内に収容されており、ナット71は、抑え板5Aの外側面側から、抑え板5Aを押圧している。同様に、他端側の抑え板5Bと第2の分割回転子鉄心42とを固定するボルト80は、頭部82が第5の分割回転子鉄心45のナット用貫通孔23内に収容されており、ナット71は、抑え板5Bの外側面側から、抑え板5Aを押圧している。
第2の実施形態における回転子2Aの各ボルト80の長さと、第1の実施形態の回転子2の各ボルト80の長さとは同一である。
従って、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様な効果を奏する。
−第3の実施形態−
図7は、本発明の回転電機に適用される回転子の第3の実施形態を示す断面図である。
第3の実施形態では、回転子2Bの回転子鉄心4は、2つの分割回転子鉄心のみで構成されている点で、回転子鉄心4が第1〜第5の5つの分割回転子鉄心41〜45で構成される第1、第2の実施形態と相違する。
図7に図示されるように、回転子2Bは、一端側および他端側の抑え板5A、5B、および第1、第2の分割回転子鉄心51、52により構成されている。第1、第2の分割固定子鉄心51、52は、軸部用貫通孔22とナット用貫通孔23とを対向して配置されている。一端側の抑え板5Aと第1の分割回転子鉄心51とを貫通するボルト80の軸部81の先端に締結されるナット71は、第2の分割回転子鉄心52のナット用貫通孔23内に収容されている。また、他端側の抑え板5Bと第2の分割回転子鉄心52とを貫通するボルト80の軸部81の先端に締結されるナット71は、第1の分割回転子鉄心51のナット用貫通孔23内に収容されている。
第3の実施形態の回転子2Bを組立てる手順の一例を下記に示す。
・第1の分割回転子鉄心51の軸部貫通用孔22と第2の分割回転子鉄心52のナット用貫通孔23とを位置合わせする。
・ナット71を第1、第2の分割回転子鉄心51、52内に収容する
・一端側の抑え板5Aの貫通孔を第1の分割回転子鉄心51の軸部用貫通孔22に位置合わせする。
・ボルト80の軸部81を、軸部81の先端側から一端側の抑え板5Aの貫通孔と第1の分割回転子鉄心51の軸部用貫通孔22に挿通し、ボルト80の軸部81を、ナット71のねじ部にねじ込む。
・同様に、他端側の抑え板5Bの貫通孔を第2の分割回転子鉄心52の軸部用貫通孔22に位置合わせする。ボルト80の軸部81を、軸部81の先端側から他端側の抑え板5Bの貫通孔と第2の分割回転子鉄心52の軸部用貫通孔22に挿通し、ボルト80の軸部81を、ナット71のねじ部にねじ込む。
第3の実施形態において、一端側の抑え板5Aと第1の分割回転子鉄心51とを固定するボルト80の軸部81の長さは、一端側の抑え板5Aと第1の分割回転子鉄心51を貫通するだけの長さを有しており、第2の分割回転子鉄心42を貫通する長さとする必要は無い。同様に、他端側の抑え板5Bと第2の分割回転子鉄心52とを固定するボルト80の軸部81の長さは、他端側の抑え板5Bと第2の分割回転子鉄心52を貫通するだけの長さを有しており、第1の分割回転子鉄心51まで延在する長さとする必要は無い。
従って、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様な効果を奏する。
なお、第3の実施形態において、一端側および他端側に設けられた固定部材、すなわち、ボルト80とナット71の軸方向における配置を、図3とは逆にしてもよい。
すなわち、この変形例の回転子は、図示はしないが下記の構成を有する。
一端側の抑え板5Aと第1の分割回転子鉄心51とを固定するボルト80は該ボルト80の軸部81の先端側から第1の分割回転子鉄心51の軸部用貫通孔22および一端側の抑え板5Aの貫通孔を挿通される。そして、一端側の抑え板5Aの外面側からナット71が、ボルト80の軸部81の先端に締結される。同様に、他端側の抑え板5Bと第2の分割回転子鉄心52とを固定するボルト80は、該ボルト80の軸部81の先端側から第2の分割回転子鉄心52の軸部用貫通孔22および他端側の抑え板5Bの貫通孔を挿通される。そして、他端側の抑え板5Bの外面側からナット71が、ボルト80の軸部81の先端に締結される。
なお、上記各実施形態において、固定部材としてボルト80とナット71とを用いた構造として提示した。しかし、固定部材として他の部材を用いることができる。例えば、頭部を有するピンを用いて、ピンの先端側を加締めるようにしてもよい。つまり、ピンを第1、第2の分割回転子鉄心41、42、51、52の内側面側から抑え板5A、5B側に向けて貫通し、ピンの先端を、抑え板5A、5Bの外側面から突出する。そして、抑え板5A、5Bの外側面から突出されたピンの先端を抑え板5A、5Bに加締める。
本発明の回転電機は、巻線方式、結線方式、回転子のスキュー角の有無、極数等に限定されるものではない。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 回転電機
2、2A、2B 回転子
3 シャフト
4 回転子鉄心
5A、5B 抑え板
13 固定子
20 電磁鋼板
21 シャフト用貫通孔
22 軸部用貫通孔
23 ナット用貫通孔(押し当て部挿通部)
24 磁石用貫通孔
31 永久磁石
41〜45 第1〜第5の分割回転子鉄心
51、52 第1、第2の分割回転子鉄心
71 ナット(押し当て部)
80 ボルト
81 軸部
82 頭部(押し当て部)

Claims (6)

  1. 固定子と、回転子と、巻線と、前記固定子、前記回転子および前記巻線を収容するケーシングと、を備え、
    前記回転子は、
    回転軸と、
    永久磁石の収納空間を有し、複数の電磁鋼板が積層して構成され、前記回転軸に固定される回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の前記収納空間に収納される磁石と、
    前記回転子鉄心の積層方向の一端側および他端側に配置される抑え板と、を備え、
    前記回転子鉄心は、積層方向に分割された複数の分割回転子鉄心により構成され、
    さらに、前記一端側の前記抑え板と、前記一端側の前記抑え板に隣接する前記分割回転子鉄心とを積層方向に貫通する軸部を有する一端側固定部材と、
    前記他端側の前記抑え板と、前記他端側の前記抑え板に隣接する前記分割回転子鉄心とを積層方向に貫通する軸部を有する他端側固定部材と、を備える、回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記一端側固定部材および前記他端側固定部材は、それぞれ、前記軸部の先端に、前記抑え板または前記電磁鋼板を積層方向に押し付ける押し当て部を有する、回転電機。
  3. 請求項2に記載の回転電機において、
    前記回転子鉄心は、前記一端側の前記抑え板に隣接する前記分割回転子鉄心と前記他端側の前記抑え板に隣接する前記分割回転子鉄心との間に中間分割回転子鉄心を有する、回転電機。
  4. 請求項3に記載の回転電機において、
    前記回転子鉄心は、さらに、前記一端側の前記抑え板に隣接する前記分割回転子鉄心と前記中間分割回転子鉄心との間、および前記他端側の前記抑え板に隣接する前記分割回転子鉄心と前記中間分割回転子鉄心との間に、それぞれ、前記軸部の前記押し当て部を収容する押し当て部収容部が形成された分割回転子鉄心を有する、回転電機。
  5. 請求項2に記載の回転電機において、
    前記一端側の前記抑え板に隣接する前記分割回転子鉄心と、前記他端側の前記抑え板に隣接する前記分割回転子鉄心とは積層方向に隣接して配置され、それぞれ、相手方の前記固定部材の前記押し当て部を挿通する押し当て部挿通部を有する、回転電機。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の回転電機において、
    前記一端側固定部材および前記他端側固定部材は、それぞれ、ボルトおよびナットを含む、回転電機。
JP2016075668A 2016-04-05 2016-04-05 回転電機 Pending JP2017189003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016075668A JP2017189003A (ja) 2016-04-05 2016-04-05 回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016075668A JP2017189003A (ja) 2016-04-05 2016-04-05 回転電機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017189003A true JP2017189003A (ja) 2017-10-12

Family

ID=60045830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016075668A Pending JP2017189003A (ja) 2016-04-05 2016-04-05 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017189003A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109698591A (zh) * 2017-10-20 2019-04-30 发那科株式会社 转子和电动机
CN111371264A (zh) * 2018-12-25 2020-07-03 株洲中车机电科技有限公司 一种永磁电机转子的制造方法
WO2021019673A1 (ja) * 2019-07-30 2021-02-04 三菱電機株式会社 モータ、圧縮機、及び空気調和機
WO2024084549A1 (ja) * 2022-10-17 2024-04-25 三菱電機株式会社 回転電機
JP7511649B2 (ja) 2020-07-31 2024-07-05 三菱電機株式会社 回転電機

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55147932A (en) * 1979-05-04 1980-11-18 Hitachi Ltd Split type rotor
EP0107317A1 (en) * 1982-09-27 1984-05-02 Fanuc Ltd. A permanent magnet field type rotor structure for an electric machine
JP2008289286A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Mitsubishi Electric Corp 永久磁石式回転電機、その回転子及び回転子の製造方法
JP2013138588A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Daikin Ind Ltd 永久磁石回転子

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55147932A (en) * 1979-05-04 1980-11-18 Hitachi Ltd Split type rotor
EP0107317A1 (en) * 1982-09-27 1984-05-02 Fanuc Ltd. A permanent magnet field type rotor structure for an electric machine
JP2008289286A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Mitsubishi Electric Corp 永久磁石式回転電機、その回転子及び回転子の製造方法
JP2013138588A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Daikin Ind Ltd 永久磁石回転子

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109698591A (zh) * 2017-10-20 2019-04-30 发那科株式会社 转子和电动机
US10742081B2 (en) 2017-10-20 2020-08-11 Fanuc Corporation Rotor and motor
CN111371264A (zh) * 2018-12-25 2020-07-03 株洲中车机电科技有限公司 一种永磁电机转子的制造方法
WO2021019673A1 (ja) * 2019-07-30 2021-02-04 三菱電機株式会社 モータ、圧縮機、及び空気調和機
JPWO2021019673A1 (ja) * 2019-07-30 2021-11-25 三菱電機株式会社 モータ、圧縮機、及び空気調和機
CN114144961A (zh) * 2019-07-30 2022-03-04 三菱电机株式会社 电动机、压缩机以及空调机
US20220263362A1 (en) * 2019-07-30 2022-08-18 Mitsubishi Electric Corporation Electric motor, compressor, and air conditioner
JP7150181B2 (ja) 2019-07-30 2022-10-07 三菱電機株式会社 モータ、圧縮機、及び空気調和機
US11962192B2 (en) 2019-07-30 2024-04-16 Mitsubishi Electric Corporation Electric motor, compressor, and air conditioner
JP7511649B2 (ja) 2020-07-31 2024-07-05 三菱電機株式会社 回転電機
WO2024084549A1 (ja) * 2022-10-17 2024-04-25 三菱電機株式会社 回転電機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5141749B2 (ja) エンドプレートおよびこれを用いた回転電機のロータ
JP2017189003A (ja) 回転電機
JP6226196B2 (ja) 回転電機のロータ
JP5240593B2 (ja) 回転電機
JP6380310B2 (ja) 回転電機のステータ
JP5309630B2 (ja) 永久磁石埋込形電動機
US20130285500A1 (en) Rotor for a motor and a motor
EP2667484A2 (en) Rotor and motor including the rotor
JP5087583B2 (ja) 電動機および電動機の製造方法
JP5958439B2 (ja) 回転子、および、これを用いた回転電機
JP2014158331A (ja) 回転電機のロータ
KR101597965B1 (ko) 복합 자속을 이용한 모터
JP5240592B2 (ja) 回転電機
WO2017195498A1 (ja) 回転子および回転電機
WO2014020756A1 (ja) 回転電機
JP2019092298A (ja) ステータ、ステータのブロックおよび回転電機
JP2015208184A (ja) 回転電機のロータ
JP2013219930A (ja) ロータ
JP2015204680A (ja) 回転電機の回転子、及びこれを備えた回転電機
JP2006333656A (ja) 回転電機の回転子及びそれを用いた回転電機
JP6112970B2 (ja) 永久磁石式回転電機
KR20120133977A (ko) 축방향 릴럭턴스 회전기기
JP2011199947A (ja) 回転電機の永久磁石埋設型回転子及び回転電機
JP5879848B2 (ja) 埋込磁石形回転電機のロータ
JP6165622B2 (ja) 回転電機の回転子、及びこれを備えた回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170927

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190326