JP2017188870A - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多数のユーザが接続されるネットワークにおいて、コアノード内のシェーピングを行うキューの数が、全収容ユーザ数に比べて少ない場合でも、全ユーザに対しエッジノードにおけるパケットの溢れを回避する技術を提供する。【解決手段】コアノードにおいて、パケットに含まれるパケット関連情報を抽出し、パケット関連情報と前記エッジ装置とユーザ間の回線の帯域情報に基づいて、ユーザ毎にエッジ装置におけるユーザ宛ての送信キューのキュー長の推定値である仮想キュー長を計算して保持するとともに、仮想キュー長および予め定めた条件に基づいてユーザ毎に帯域制御の要否を判断し、判断結果に基づいて、パケット中継部においてユーザ毎に該ユーザ宛てのパケットの帯域制御を行う。【選択図】 図8

Description

本発明は、ネットワーク内でバーストトラフィックなどによるパケット廃棄の検知、予測及びパケットフローの平滑化を行う通信装置及び方法に関する。
ネットワーク内でパケットフローの帯域制御または通信品質の保証を行う技術として、例えば特許文献1および特許文献2に記載された技術がある。
特許文献1では、送信パケットをネットワーク内で各パケットのヘッダ情報に応じてそれぞれ個別の帯域を割り当てられた複数のキューグループに分類し、各キューグループ内で送信優先度別の複数のキューを形成するようにバッファメモリにキューイングする送信優先度制御装置と、バッファメモリの各キューグループから、該キューグループに割り当てられた帯域を保証しながら、送信優先度に応じて送信パケットを読み出すパケット読出し制御装置が開示されている。
特許文献2には、キューとして用いるバッファの容量を抑制しつつ、多数のユーザやサービスに対応するフローの通信品質を確保するために、通信パケットの受け渡しに関する受渡情報を入力値として、出力が入力に対して集約される所定の関数によって求められた値に応じて、受信した通信パケットを複数のキューのいずれかへ振り分けて格納する振分部と、キューごとに帯域を制御して、複数のキューに蓄積された通信パケットを送信のために出力する帯域制御部を備えた中継装置が開示されている。
また、特許文献3には、実際にはパケットを挿入せずに、キュー長だけを管理する仮想パケットキューを用いて、仮想パケットキューが保持するキュー長と廃棄条件により、実際のパケットを実パケットキューに挿入するか廃棄するかの制御を行う技術が開示されている。この文献では、廃棄条件は、複数のキューの合計キュー長に基づいて定められるという記載がある。
特開平11−346246号公報 特開2013−34164号公報 特開2005−295524号公報
サーバからユーザに向けたトラフィックは、通信速度が速いサーバに近い回線からネットワークを経由してユーザ回線を収容するエッジノードに送られる。ユーザ回線を収容するエッジノードは、ユーザ回線行きのトラフィックを蓄積するキューを有するが、ユーザ回線はネットワーク内の回線と比較し低速であるため、キューが溢れてパケットが廃棄される場合がある。
ネットワーク内のコアノードでユーザ毎に通信パケットのシェーピングを行えば、エッジノードでのパケットのロスを少なくできる。しかしその為には、通信していないユーザも含めすべてのユーザに対してキューを設け、さらにユーザ識別の為の通信パケットのヘッダ条件とキューの帯域をコアノードに設定する必要があり、多数のユーザ、例えば10万といった規模のユーザを収容することは困難である。
特許文献1または特許文献2のように、ネットワーク内のノードで通信パケットのヘッダ情報や受渡情報からテーブルの参照や所定の関数によって複数キューのいずれかへ振り分ける方式では、収容可能なユーザ数を増やすことは可能だが、複数のユーザ回線行きの通信パケットが一つのキューに入るため、ユーザ毎にきめ細かく制御することができず、ユーザ毎の公平性の管理が難しいという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、多数のユーザが接続されるネットワークにおいて、コアノード内のシェーピングを行うキューの数が、全収容ユーザ数に比べて少ない場合でも、全ユーザに対しエッジノードにおけるパケットの溢れを回避する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明においては、一例として、サーバから配信されるユーザ宛てのパケットをネットワークへ送信するとともにネットワークを介して受信したパケットをサーバに送信する通信装置であって、ユーザ宛てのパケットが、ネットワークのエッジに位置するエッジ装置からユーザに送信される場合に、通信装置において、パケットに含まれるパケット関連情報を抽出し、パケット関連情報とエッジ装置とユーザ間の回線の帯域情報に基づいて、ユーザ毎にエッジ装置におけるユーザ宛ての送信キューのキュー長の推定値である仮想キュー長を計算して保持するとともに、仮想キュー長および予め定めた条件に基づいてユーザ毎に帯域制御の要否を判断し、パケット中継部においてユーザ毎に該ユーザ宛てのパケットの帯域制御を行うようにしたものである。
本発明によれば、多数のユーザが接続されるネットワークにおいて、コアノード内のシェーピングを行うキューの数が、全収容ユーザ数に比べて少ない場合でも、全ユーザに対しエッジノードにおけるパケットの溢れを回避することができる。
本発明を適用するネットワーク構成の一例と、本発明の一実施例におけるコアノードの構成を示す図である。 本発明の一実施例におけるコアノード内の仮想キュー長計算部の構成を示す図である。 仮想キュー長更新部内の仮想キュー長テーブルの例を示す図である。 キューを模擬する仮想キューのモデルを表す図である。 仮想キュー長の時間変化を表す図である。 パケット中継時の、仮想キュー長更新部内での仮想キュー長テーブル更新方法を説明するフローチャートである。 CPU部からの最大仮想キュー長読み出し時の、仮想キュー長更新部内での仮想キュー長テーブル更新方法を説明するフローチャートである。 本発明の一実施例におけるコアノード内の仮想キューが溢れた場合のコアノード内の処理を説明する図である。 シェーパキューに登録するユーザの入れ替え方法を説明するフローチャートである。 ユーザをシェーパキューに登録する処理を説明するフローチャートである。 パケット中継部内のシェーパキュー検索テーブルとシェーパのキューを示す図である。 仮想キュー最大占有率順ユーザ識別子テーブルの例を示す図である。 ユーザ情報テーブルの例を示す図である。 シェーパキュー管理情報テーブルの例を示す図である。 本発明による監視結果に基づき、エッジノードをキュー長が長い装置に交換することで実キューの廃棄を回避することを示す図である。 本発明の一実施例におけるコアノード内の仮想キューが溢れた場合のコアノード内の処理を説明する図である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
図1は本発明を適用するネットワーク構成の一例と、本発明の一実施例におけるコアノードの構成を表す図である。
1は本発明を実施するコアノードであり、動画などのデータを配信する配信サーバ21、22から配信データが、コアノード1、コアノード1とエッジノード31、32の間のネットワーク17、エッジノード31、32を経由し、ユーザA 311、ユーザB 321に中継される。ネットワーク17は、コアノード1とエッジノード31、32間の中継装置を含むネットワークを表しているが、ネットワークの構成に依存し、中継装置が無く、コアノード1とエッジノード31、32が直結されている場合や、1個、或いは複数個の中継装置を経由する場合も有り得る。
配信サーバ21、22は複数のユーザにサービスを提供するサーバであることから、ユーザA 311、ユーザB 321に比べ一般的には処理能力が高く、配信サーバ21、22からコアノード1に繋がる回線211、221は、エッジノード31からユーザA 311に繋がる回線3111、エッジノード32からユーザB 321に繋がる回線3211よりも一般的には速い回線が使用される。例えば、配信サーバ21、22に繋がる回線211、221は10Gbpsの速い回線が使用され、ユーザA 311、ユーザB 321に繋がる回線3111、3211は、それぞれ100Mbps、1Gbpsなど、遅い回線が使用される。
配信サーバ21、22に繋がる回線211、221が、ユーザA 311、ユーザB 321に繋がる回線3111、回線3211よりも速い回線で、配信サーバ21、22からユーザA 311、ユーザB 321にパケットが連続して送られる場合に、配信サーバ21、22に繋がる回線211、221の速度で送られ、ユーザA 311に繋がる回線3111行きのエッジノード31内のキュー3112、ユーザB 321に繋がる回線3211行きのエッジノード32内のキュー3212が溢れる場合がある。
図2以降では、このエッジノード内のキュー3112、3212の溢れをコアノード1内で検知する方法及び検知する為の構成、及び検知後にエッジノード内のキューの溢れを回避する方法及び回避する為の構成を説明する。
図2は、本発明の一実施例におけるコアノード内の仮想キュー長計算部12の構成を示す図である。
図1のパケット中継部11がパケットの中継を行う毎に、パケット中継部11から仮想キュー長計算部12に中継を行ったパケットに関連するデータであるパケット関連データ14が送られる。
パケット関連データのうち、宛先アドレス141がユーザ識別検索部121に送られ、ユーザ識別検索部121は宛先アドレスからユーザを識別し、ユーザ毎に一意のユーザ識別子123を出力する。ユーザ識別子123は、仮想キュー長更新部122に送られる。 パケット関連データのうち、パケット長142が仮想キュー長更新部122に送られる。仮想キュー長更新部122は、ユーザ識別検索部から出力されたユーザ識別子123とパケット長142に基づきユーザ毎の仮想キュー長を格納したテーブルである仮想キュー長テーブル1222内の該当するユーザの仮想キュー長を更新する。また、仮想キュー長計算部12は、仮想キュー長の今までの最大値を示す最大仮想キュー長を保存している。CPU部13がアクセスインタフェース15経由で仮想キュー長の今までの最大値を示す最大仮想キュー長を読み出した際に、仮想キュー長計算部12は、最大仮想キュー長リードクリアモードレジスタ1222の設定値により、最大仮想キュー長をクリアするか否かの動作を切り替えるようにする。
図3は仮想キュー長更新部122内の仮想キュー長テーブル1221の例を示す図である。
仮想キュー長テーブル1221は、ユーザ識別子12211をインデクスとし、テーブルの要素として、仮想キュー長の更新時刻12212、仮想キュー長12213、仮想キュー長の今までの最大値を示す最大仮想キュー長12214、仮想キューの出力帯域12215、仮想キュー長の取り得る最大値であるリミット仮想キュー長12216、パケット中継時に更新後の仮想キュー長がリミット仮想キュー長を超えて仮想キューに積めなかったパケットの数を示す廃棄統計12217、パケット中継時に仮想キューに積めたパケットの数を示す中継統計12218から構成される。
当該ユーザの出力帯域12215、リミット仮想キュー長12216は、網管理者が管理しているものであり、網管理者とユーザとの間の契約メニューに依存して値が変わる場合も有り得る。例えば安いメニューでは出力帯域が100Mbpsで、高いメニューでは出力帯域が1Gbpsのような場合も有り得る。リミット仮想キュー長12216は、一般的にはユーザからは判り難く、ユーザに開示する場合は少ないと考えられる。パケットの廃棄が頻発しているユーザに対しては、エッジノード31、32を、ユーザ行きのキュー3112、3212がより長い装置に置き換える、或いはキュー3112、3212が長いネットワークインタフェースカードをエッジノード31,32に入れることにより、当該ユーザ宛のパケットの廃棄を回避することができる。そのような場合、ユーザ毎にリミット仮想キュー長が異なる場合も有り得る。
図4は、図3に示す仮想キュー長テーブル1221内の仮想キュー長12213を更新するための仮想キューのモデルを表す図である。
仮想キューは、仮想キューに積まれているパケットデータの量を表す仮想キュー長によりエッジノードの実キュー長を模擬するものである。ユーザ宛てのパケット中継時に、当該ユーザの仮想キューの仮想キュー長の値に、中継するパケットのパケット長142を加算することでパケットが積まれる状態を模擬し、出力帯域12215から求められる時間あたりのパケット出力量に基づいて、時間の経過と共に仮想キュー長の値を減算することでパケットが引き抜かれる状態を模擬することで、エッジノードにおける実キュー長の推定値を求める、というモデルである。仮想キュー長として取り得る最大値をリミット仮想キュー長12216として設定しておく。仮想キューでは仮想キューの長さは管理するがパケットデータ自体は持たない為、パケットデータを保持しておく為のメモリは不要である。
図5は、図4に示す仮想キューの仮想キュー長12213の時間変化を表す図である。
図5では前回時刻122121にパケットを中継した後、現時刻122122に再度パケットを中継したときの仮想キュー長の時間変化を表している。前回時刻122121ではパケット長142分だけ仮想キュー長12213が増加する。現時刻122122では、前回時刻122121から現時刻122122までの時間に仮想キューからパケットが出力された量である帯域*(現時刻−前回時刻)だけ仮想キュー長が減少した状態からパケット長142分だけ仮想キュー分だけ仮想キュー長12213が増加する。
図6は、パケット中継時の、仮想キュー長更新部122内での仮想キュー長テーブル更新方法を示すフローチャートである。
図1のパケット中継部11がパケットを中継し、仮想キュー長計算部12がパケット関連データ14を受け取ったときに、仮想キュー長計算部12は図6のフローチャートのSTART S500以下を実行する。S501でパケット到着直前の仮想キュー長を(数1) パケット到着直前の仮想キュー長=
仮想キュー長−(現時刻−更新時刻)*帯域により計算する。次にS502で
(数2) パケット到着直前の仮想キュー長<0
か否かを判定する。YESの場合は、パケット到着時点で既に仮想キューが掃けていたことを意味するので、S503で
(数3) パケット到着直前の仮想キュー長=0
を実行する。その後、S504で
(数4) 仮想キュー長=パケット到着直前の仮想キュー長+パケット長
により、仮想キュー長にパケット長を加算し、S505で
(数5) 仮想キュー長>リミット仮想キュー長
か否かを判定する。YESの場合は、当該パケットを仮想キューに積んだ場合にリミット仮想キュー長を超える。この場合、当該パケットが仮想キューに積めず、S506で
(数6) 仮想キュー長=パケット到着直前の仮想キュー長
のように、仮想キュー長には当該パケットのキュー長を加算せず、S507で仮想キューに積めずに廃棄したパケット数を示す仮想キュー廃棄統計を1つインクリメントする。
S505の判定結果がNOの場合は、当該パケットを仮想キューに積んだ場合にリミット仮想キュー長を超えないので、当該パケットを仮想キューに積むことができ、仮想キュー長はS504、数4に示すように、仮想キュー長に当該パケットのパケット長を加算する。パケットを仮想キューに積むことができた場合には、さらにS508で
(数7) 最大仮想キュー長=MAX(最大仮想キュー長、仮想キュー長)
のように仮想キュー長の今までの最大値を示す最大仮想キュー長を更新し、S509で仮想キュー長に積めたパケット数を示す仮想キュー中継統計を1つインクリメントする。
最後に510で更新時刻を
(数8) 更新時刻=現時刻
のように更新し、511で本フローチャートが終了する。
図7は、図1のCPU部13からの最大仮想キュー長12214読み出し時の、仮想キュー長更新部122内での仮想キュー長テーブル1221更新方法を示すフローチャートである。
図1のCPU部13から最大仮想キュー長12214を読み出すときに、仮想キュー長計算部12は図7のフローチャートのSTART S520以下を実行する。このフローチャートは、図2の最大仮想キュー長リードクリアモードレジスタ1222の設定値が、クリアを示す設定値となっている場合に実行される。ここでは、例えば最大仮想キュー長リードクリアモードレジスタ1222の設定値が1のときにクリアする設定であるとする。最大仮想キュー長リードクリアモードレジスタ1222の設定値が1に設定されていた場合、最大仮想キュー長12214読み出し時にも最大仮想キュー長12214を更新する必要があることから、仮想キュー長計算部12は図7のフローチャートに示す処理を実行する。
S521で最大仮想キュー長の読み出し値として、仮想キュー長テーブル1221内の最大仮想キュー長12214を返すようにする。
S522で仮想キュー長を
(数9) 仮想キュー長=仮想キュー長−(現時刻−前回更新時刻)*帯域
により計算し、S523で
(数10) 仮想キュー長<0
か否かを判定する。YESの場合は、最大仮想キュー長読み出し時点で既に仮想キューが掃けていたことを意味するので、S524で
(数11) 仮想キュー長=0
を実行する。その後、S525で最大仮想キュー長リードクリアモードか否かの判定を行ない、YESの場合、リードクリアモードなので、S526で
(数12) 最大仮想キュー長=仮想キュー長
を実行する。これは、最大仮想キュー長がクリアされた後、直ぐに最大仮想キュー長に現在の仮想キュー長の値が入ったとみなした場合の値である。NOの場合はリードクリアモードではないので、最大仮想キュー長の値は保存される。
最後にS527で更新時刻を
(数13) 更新時刻=現時刻
のように更新し、S528で本フローチャートを終了する。
ここで、CPU部13から仮想キュー長12213でなく、最大仮想キュー長12214を読んでいるのは、仮想キュー長12213そのものよりも、仮想キュー長の今までの最大値である最大仮想キュー長12214の方が、仮想キューの溢れの判定に、より有用だからである。仮想キュー長12213は、時間と共に激しく変化することが予想され、CPU部13から読んだときに、たまたま小さい値だった場合、溢れる可能性を過小評価してしまう危険性があるが、最大仮想キュー長12214は、仮想キュー長12213の今までの最大値であることから、溢れる可能性を、より正確に評価できる。
さらに、最大仮想キュー長リードクリアモードレジスタ1222の値をリード時にクリアするモードに設定した場合には、CPU部13から最大仮想キュー長12214を読む度に最大仮想キュー長12214がクリアされるので、CPU部13から読んだ値は、前回読んだときから今回読んだときまでの間の最大値になる。これを周期的に繰り返すことにより、CPU部13から、仮想キュー長の最大値の時間変化を、最大値として取り込まないタイミングも無く、複数の重複する期間に同じ最大値を複数回取り込むことも無く、把握することができる。
図8は、コアノード1内の仮想キューが溢れたときに、溢れたユーザのパケットだけコアノード内のシェーパキューに積むことにより実キューの廃棄を回避する動作を説明する図である。
シェーパキューとは111のように出力側に出力帯域制御部112を持つキューのことである。パケット中継部11内には111のように出力帯域制御部112を持つキューが複数あり、その他に出力帯域制御部を持たないキュー113があり、各キューの出力のアービトレーションを114で行い、回線16にパケットを出力する。
仮想キュー長計算部12で、あるユーザ、例えばユーザAの仮想キューの溢れが発生した場合に、ユーザA行きのパケットをシェーパキュー111に積むようにすることで、ユーザA行きのパケットが出力帯域制御部112により帯域制限され、エッジノード31内のユーザA行きの実キュー3112での廃棄を回避することができる。
図9は、図8に示すパケットの廃棄の回避方法を実現する為の、シェーパに登録するユーザの入れ替え方法を示すフローチャートである。
図9に示す処理はコアノード1内のCPU部13で実行される。
図9の処理は装置の起動後、START S540を開始し、S541からS551までの処理を繰り返すものである。
S541からS551までの間のループ内で、S542からS550までの間で、全ユーザ識別子につき、繰り返し処理を実行する。
S543は、あるユーザに対する処理を実行後に次のユーザの処理を行うまでの間隔を意味し、例えば待ち時間を1msとし、全ユーザ数を10万ユーザとすると、S542からS550までのループを抜ける時間、即ち全ユーザの処理を行うのに掛かる時間は100秒となる。この場合、あるユーザのパケットの廃棄が発生し始めてから100秒以内に当該ユーザ行きのトラフィックがシェーパキューに登録されるようになる。
S544では、最大仮想キュー長リードクリアモードレジスタの値を、最大キュー長をクリアするモードに設定し、CPU部13から当該ユーザ識別子の最大仮想キュー長、廃棄統計値を読む。
S545では、当該ユーザをシェーパキューに登録済みか否かを判定する。ここで、「当該ユーザをシェーパキューに登録済」とは、シェーパのある一つのキューを確保し、当該キューに当該ユーザの帯域を設定し、当該ユーザ宛の宛先アドレス範囲を、後述する図11のシェーパキュー検索テーブル117に登録しているという意味である。
NO(当該ユーザをシェーパキューに登録済ではない)の場合、
(数14) 仮想キュー廃棄統計増加量=
仮想キュー廃棄統計値−前回仮想キュー廃棄統計値
により、当該ユーザの仮想キュー廃棄統計増加量を計算し、S547で、
(数15) 仮想キュー廃棄統計増加量>0
により、当該ユーザの仮想キュー廃棄統計が増加しているか否かを判定する。
或いは、
(数16) 仮想キュー中継統計増加量=
仮想キュー中継統計値−前回仮想キュー中継統計値
により、当該ユーザの仮想キュー中継統計増加量を計算し、
(数17) 仮想キュー廃棄率=
仮想キュー廃棄統計増加量/
(仮想キュー中継統計増加量+仮想キュー廃棄統計増加量)
により、当該ユーザの仮想キュー廃棄率を計算し、S547を、
(数18) 仮想キュー廃棄率>廃棄率閾値
という条件にし、当該ユーザをシェーパキューに登録するか否かを判定することもできる。ここで、廃棄率閾値として、例えば10のマイナス6乗程度と小さくすることで、廃棄が極少量のユーザはシェーパキューに登録されないようにし、シェーパキューに登録されるユーザ数が上限に達するのを防止することもできる。
或いは、S547を、当該ユーザの仮想キュー廃棄統計が増加しているか否かで判定する代わりに、
(数19) 最大仮想キュー長>リミット実キュー長*判定閾値
という条件で判定し、
(数20) 判定閾値<1
とすることで、溢れが発生する前に仮想キューが伸びてきていて溢れる可能性が高いユーザを検出することも可能である。この条件で判定することで、実キューの溢れが発生する前に当該ユーザのパケットをシェーパキューに登録することができ、実キューの溢れを未然に防ぐことができる。
また、仮想キュー長は、実キュー長を模擬するものであり、仮想キューの溢れと実キューの溢れは正確に一致するものではないことから、模擬の正確性のマージンとして、例えば50%を越えたら実キューが溢れる危険性が高いと判断してシェーパキューに積む、という方法を採ることで、実キューの廃棄を、より確実に回避することができる。
S547でYESの場合、当該ユーザ行きのパケットが仮想キューから溢れていることを意味するので、548で当該ユーザをシェーパキューに登録する。
S545でYESの場合、当該ユーザは仮想キューに登録済みであり、S549で仮想キュー最大占有率順ユーザ識別子テーブル内の当該ユーザの順位のみを更新する。ここで、仮想キュー最大占有率とは、当該ユーザの仮想キュー長リミット仮想キュー長に対して今迄どのくらいの割合まで最大仮想キュー長が伸びたことがあるかを示す値であり、
(数21) 仮想キュー最大占有率
=最大仮想キュー長/リミット仮想キュー長
で計算される。この値が100%にまで到達した場合、仮想キューで廃棄が発生している、と判断できる。
図10は、図9内のサブルーチン「当該ユーザをシェーパキューに登録」S548の処理を示すフローチャートである。
S54800で本サブルーチンに入る。
S54801で、シェーパキューに空きがあるか否かを判定する。
NOの場合、シェーパキューに空きが無いので、S54802に示すシェーパキューに既に登録されている他のユーザを追い出す処理を行った後に、当該ユーザを登録するようにする。
S54802は、既に登録されている他のユーザを追い出し空きを作る処理であり、後述する図12に示す仮想キュー最大占有率順ユーザ識別子テーブルから最大占有率の最も小さいユーザを選択し、仮想キュー最大占有率順ユーザ識別子テーブル、及び、シェーパキューから削除する。
S54803では、シェーパキューに空きがあるか、空きを作った後なので、当該ユーザを図12の仮想キュー最大占有率順ユーザ識別子テーブル、及び、シェーパキューに登録し、S54806で本サブルーチンを抜ける。
図11は、図8に示すパケットの廃棄の回避方法を実現する為の、パケット中継部11内のシェーパキュー検索テーブル117とシェーパのキューを示す図である。
117は、パケット中継部11内で、パケット中継時にシェーパキューに積むか否かの判定結果、及び、シェーパに積む場合のキュー番号を出力するための検索テーブルである。
パケット中継部11でパケット中継を行う際、宛先アドレスを検索キーとして、シェーパ検索テーブル117を検索する。当該パケットの宛先アドレスが、シェーパキュー検索テーブル117に登録されている何れかのエントリの宛先アドレス範囲に入っていた場合、当該エントリのシェーパキュー番号に対応するシェーパキューに当該パケットを積むようにする。ここで、シェーパキュー検索テーブル117のインデクスとして図11の例では宛先アドレス範囲を用いているのは、サブネットアドレスを格納することを一例として想定しているためである。
図11の例では、宛先アドレスを検索キーとしてシェーパ検索テーブル117を検索した結果、例えば、ユーザA宛のパケットが宛先アドレス範囲Aに入った場合、当該パケットをシェーパキュー番号100のキュー111に積み、ユーザC宛のパケットが宛先アドレス範囲Cに入った場合、シェーパキュー番号200のキュー115に当該パケットを積むようにする。
当該パケットの宛先アドレスが、シェーパキュー検索テーブル117に登録されているどのエントリの宛先アドレス範囲にも入っていなかった場合、シェーピングを行なわないキューに当該パケットを積むようにする。
例えば、ユーザB宛のパケットがシェーパキュー検索テーブル117のどのエントリの宛先アドレス範囲にも入っていなかった場合、シェーピングを行なわないキュー113に当該パケットを積むようにする。
図12は、図9、図10に示す処理に使用する仮想キュー最大占有率順ユーザ識別子テーブルの例である。この例では10ユーザについては仮想キュー最大占有率が100%に達し、仮想キューが溢れているが、11番目以降のユーザは仮想キュー最大占有率が100%に達していないことを示している。各ユーザ宛のトラフィックは時間的に変化するので、過去に仮想キューの溢れが発生しシェーパキューに登録されたユーザでも、時間が経つとトラフィックが減る場合がある。そこで常に仮想キュー最大占有率順にユーザをソートしておくことで、シェーパキューに空きが無くなった時点で、最大占有率が最も小さく、シェーパキューから追い出しても廃棄が発生する可能性が最も低いユーザから順に追い出すことで、全ユーザの実キューでの廃棄を、より確実に回避することができる。
図13、及び、図14にCPU部13がコアノード1内でユーザ、及び、シェーパのキューの管理を行うのに必要な、図12以外のテーブルの例を示す。ここで示した例は一例であり、必ずしもこの通りのテーブル構成でなくても良い。
図13は、CPU部13がコアノード1内でユーザの管理を行う為のユーザ情報テーブルである。CPU部13はユーザ情報テーブルから、図3の仮想キュー長テーブル1221の各ユーザ識別子のエントリに出力帯域12215、リミット仮想キュー長12216を設定し、図11のシェーパキュー検索テーブル117の各インデクスのエントリに宛先アドレス範囲、ユーザ識別子、シェーパキュー番号を設定する。
図14は、CPU部13がコアノード1内でシェーパのキュー111、113、115の管理を行う為のシェーパキュー管理情報テーブルである。CPU部13はシェーパキュー管理情報テーブルから、シェーパキュー番号をインデクスとして図11のシェーパキュー検索テーブル117に登録する為のインデクス、図12の仮想キュー最大占有率順ユーザ識別子テーブルのインデクスを得る。
或いは、図9、図10に示した処理をコアノード1内で自動的に行う代わりに、ユーザ毎の仮想キューの状態を網管理者に伝え、網管理者がパケット中継部11内のシェーパキューへのユーザの登録を、構成定義で行うようにすることもできる。この方法は、網管理者の管理ポリシーが、シェーパキューに登録されるユーザが自動的に入れ替わるよりも、シェーパキューに登録するユーザを管理したい、というポリシーの場合には適している。
ユーザ毎の仮想キューの状態の網管理者への伝え方としては、例えば、下記のような表形式で伝えることができる。表示順としては、例えば、仮想キュー最大占有率の大きい順にソートし、仮想キュー最大占有率が100%に達しているユーザに対しては仮想キューの廃棄があるので、仮想キュー廃棄率の大きい順に更にソートして表示すると、網管理者から、廃棄が発生しているユーザ、或いは廃棄が発生する可能性が高いユーザが判り易い。また、上記ソート順番で、表示するユーザ数を指定して上位のユーザのみ表示するようにしても良い。
表1 仮想キュー状態表示形式
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
仮想キュー 仮想キュー ユーザ
最大占有率 廃棄率 識別子
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
100% 10% ユーザA
100% 1% ユーザC
100% 0.1% :
99% 0% :
80% 0% :
50% 0% :
20% 0% :
5% 0% :
1% 0% :
0.1% 0% :
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
表1に、仮想キュー廃棄統計増加量も併せて表示するようにしても良い。
また、ユーザ識別子だけでなく、当該ユーザが属するエッジノード、及び、エッジノード内でユーザが繋がる回線の番号、回線速度などのユーザの契約形態の情報も併せて表示するようにしても良い。
図15は、仮想キュー監視サーバ23でコアノード1内の仮想キュー長を監視することでエッジノード31、32における実ユーザキューのパケット廃棄状況を推定し、必要に応じて人手でエッジノード31、32をキュー長が長い装置に交換することで実キュー3112、3212の廃棄を回避することを示す図である。
仮想キュー長計算部12で計算された、図3に示す仮想キュー長テーブルの情報をCPU部13から読み出し、仮想キュー監視サーバ23から最大仮想キュー長、仮想キュー廃棄統計、仮想キュー中継統計を含む統計情報を読み出すことにより、仮想キューで廃棄が発生しているユーザを把握し、廃棄が発生しているユーザ、例えばユーザAを収容するエッジノード31をキューが長い装置に交換する、或いはエッジノード31のネットワークインタフェースカードをキューが長いネットワークインタフェースカードに交換することにより廃棄を回避することができる。
更に、コアノード内のユーザ毎のリミット仮想キュー長を、エッジノード内の実キュー長として取り得る最大値(以後、リミット実キュー長と呼ぶ)より長くすることにより、溢れの程度を把握することができる。例えば、リミット仮想キュー長をリミット実キュー長の4倍程度にしておき、仮想キュー長の最大値がリミット実キュー長の2倍まで達していた場合、実キュー長を増やすことにより廃棄を回避する場合、2倍まで増やす必要があることが判る。
また、コアノード内でユーザ毎に、複数の送信帯域に対して仮想キュー長を同時に計算することによっても、溢れの程度を把握することができる。例えば、エッジノードに繋がる、あるユーザの回線の実送信帯域が100Mbpsの場合に、エッジノードで当該ユーザに対し、100Mbps、200Mbps、400Mbpsで同時に仮想キュー長を計算し、100Mbpsでは仮想キュー長がリミット仮想キュー長に達し、200Mbps以上では達していなかった場合、エッジノードの当該ユーザ行きの回線を増速することにより廃棄を回避する場合、200Mbpsまで増速する必要があることが判る
コアノードではユーザ毎の仮想キュー長を模擬するが、ユーザ毎の実キューを設ける必要が無いことから、実キューを設ける為に必要となるメモリが不要になり、多くのユーザ、例えば10万程度のユーザの仮想キュー長を模擬することができる。
ネットワーク内のコアノードでユーザ回線が繋がるエッジノード内のユーザ回線行きのキューのキュー長をコアノードで模擬するようにすることで、どのエッジノードでキューを伸ばすなどの増強が必要かをコアノードで集中して把握することができる。
これにより、エッジノードで最大キュー長などを覚えておき、集計装置から集計できるインタフェースを設ける必要が無くなり、コアノードに比べて大量に必要となるエッジノードに安価な装置を使用することができる。
更に、コアノードで模擬したユーザ毎の仮想キュー長が、リミット仮想キュー長に達した場合に、当該ユーザ行きのパケットをコアノード内でシェーピングを行う複数のキューの内の一つに積むようにすることで、シェーピングを行うキューの数が、全収容ユーザ数、例えば10万ユーザに比べて少ない、例えば1万個の場合でも、エッジノードで実キューの溢れが発生する可能性があるユーザが1万ユーザ以内の場合には、全ユーザに対し、エッジノードでのパケットの溢れを回避することができる。
次に、第二の実施例について説明する。
図16は、コアノード1内の仮想キューが溢れたときに、溢れたユーザのパケットだけコアノード内のシェーパキューに積むことにより実キューの廃棄を回避する動作を説明する図である。
第二の実施例では、コアノード内にシェーパキューを複数備えており、ユーザ毎のシェーパキューに登録されていないユーザ行きのパケットを、複数のシェーパキューにハッシュで振り分け、積む構成を示す。
第一の実施例の説明に用いた図8に示すコアノード1では、ユーザ毎のシェーパキューに登録されていないユーザ行きのパケットは、すべて出力帯域制御部を持たないキュー113に積んでいた。
これに対し、第二の実施例を説明する図16のコアノード1は、複数のシェーパキューを備える点を特徴とする。第二の実施例においては、ユーザ毎のシェーパキューに登録されたユーザ行きのパケットはユーザ毎の複数のシェーパキュー1110のいずれかに積み、その他のユーザ行きのパケットは、振分部1131でユーザ識別情報をハッシュキーとしてハッシュ関数で得られたハッシュ値によりパケットを複数のシェーパキュー11320に振り分け、複数のシェーパキュー11320のいずれかに積むようにする。
図16において、ユーザA 311行きのパケットの通過経路が、ユーザ毎のシェーパキューに登録されたユーザ行きのパケットの通過経路の例である。ユーザA行きのパケットはユーザ毎のシェーパキュー111に積まれ、出力帯域制御部112により出力帯域制御が行われて出力される。ユーザB 321行きのパケットの通過経路が、その他のユーザ行きのパケットの通過経路の例である。ユーザB行きのパケットは振分部1131によりハッシュで振り分けた複数のシェーパキュー11320の一つであるキュー1132に積まれ、出力帯域制御部1133により出力帯域制御が行なわれて出力される。
キュー111にはユーザA行きのパケットのみが積まれるので、キュー111の出力帯域制御部112で制御する帯域はユーザAに繋がる回線3111の帯域に対応して決められる。一方、キュー1132にはユーザB行きだけでなく複数のユーザ行きのパケットが積まれるので、キュー1132の出力帯域制御部11320で制御する帯域は、ユーザBに繋がる回線3211の帯域に対応しては決められない。キュー1132の出力帯域制御部11320で制御する帯域は、一般的にはユーザBに繋がる回線3211の帯域よりも大きい値にされる。
第二の実施例によれば、ユーザ毎の帯域制御の要否の判断に時間が掛かるので、あるユーザ行きのトラフィックが急に増えた場合に、トラフィックが増えてからユーザ毎のシェーパキューへ登録するまでの間、エッジノードの実キューで発生する可能性のある溢れを防止することができる。または、溢れを少なくすることができる。
また、第一の実施例のようにシェーパキューが一つの場合には、あるユーザ行きのトラフィック量が変化したときに、他のユーザ行きのトラフィックに対し、揺らぎが増えるなどの影響を与えるが、第二の実施例においては、ハッシュによりキューを分けているので、あるユーザ行きのトラフィック量が変化したときに、他のキューに積まれるユーザ行きのトラフィックには影響を与えないようにできる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例も可能である。また、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、種々なる態様で実施できることは勿論である。また、上記の各構成、機能、処理等は、それらの一部又は全部を、ハードウェアで実現してもよく、ソフトウェアで実現してもよい。
1…コアノード、11…パケット中継部、12…仮想キュー長計算部、13…CPU部、14…パケット関連データ、15…アクセスインタフェース21…配信サーバ、22…配信サーバ、31…エッジノード、32…エッジノード、311…ユーザA、321…ユーザB、3112…ユーザA行きの実キュー、3212…ユーザB行きの実キュー、121…ユーザ識別検索部、122…仮想キュー長更新部、1221…仮想キュー長テーブル、1222…最大仮想キュー長リードクリアモードレジスタ、142…パケット長、12213…仮想キュー長、12215…出力帯域、12216…リミット仮想キュー長、111…シェーパキュー、112…出力帯域制御部、113…出力帯域制御部を持たないキュー、114…キューの出力の調停部、115…シェーパキュー、116…出力帯域制御部、117…シェーパキュー検索テーブル、23…仮想キュー監視サーバ、1131…振分部、1110…ユーザ毎の複数のシェーパキュー、11320…ハッシュ関数により振り分け先を決定する複数のシェーパキュー。

Claims (16)

  1. サーバから配信されるユーザ宛てのパケットをネットワークへ送信するとともにネットワークを介して受信したパケットをサーバに送信する通信装置であって、前記ユーザ宛てのパケットは、前記ネットワークのエッジに位置するエッジ装置からユーザに送信されるものであり、
    通信装置は、
    前記サーバと前記ネットワーク間で送受信するパケットの中継およびパケットの帯域制御を行うとともにパケットに含まれるパケット関連情報を抽出するパケット中継部と、
    前記パケット関連情報と前記エッジ装置とユーザ間の回線の帯域情報に基づいて、ユーザ毎に前記エッジ装置における前記ユーザ宛ての送信キューのキュー長の推定値である仮想キュー長を計算して保持するとともに、前記仮想キュー長および予め定めた条件に基づいてユーザ毎に帯域制御の要否を判断する仮想キュー長計算部と、
    前記仮想キュー長計算部における判断結果に基づいて、前記パケット中継部においてユーザ毎に該ユーザ宛てのパケットの帯域制御を行うよう前記パケット中継部および前記仮想キュー長計算部を制御する制御部とを有する通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、前記パケット中継部は、パケット関連情報として、パケット長および宛先アドレスを抽出し、前記仮想キュー長計算部においては、前記宛先アドレスに基づいてユーザ毎に一意の識別子を設定し、該ユーザ識別子を用いてユーザを識別して前記仮想キュー長の管理および帯域制御を行うことを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1に記載の通信装置であって、ユーザ毎の帯域制御の要否の判断は、前回クリアされて以降今までの仮想キュー長の最大値である最大仮想キュー長に基づいて判断することを特徴とする通信装置。
  4. 請求項1に記載の通信装置であって、ユーザ毎の帯域制御の要否の判断は、前記仮想キュー長の取りうる最大値であるリミット仮想キュー長を超えて、廃棄されると想定されるパケット数から求めた値に基づいて判断することを特徴とする通信装置。
  5. 請求項1に記載の通信装置であって、ユーザ毎の帯域制御の要否の判断は、前記リミット仮想キュー長に予め設定した閾値を掛けた値に基づいて判断することを特徴とする通信装置。
  6. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記パケット中継部は、前記ユーザの全ユーザ数より少ない数のシェーパキューを有し、帯域制御が必要であると判断したユーザを前記シェーパキューに割り当てることを特徴とする通信装置。
  7. 請求項6に記載の通信装置であって、
    前記パケット中継部は、シェーパキューと前記ユーザ識別子と前記ユーザ識別子の宛先アドレス範囲を対応づけたシェーパキュー検索テーブルと、
    前記仮想キュー長計算部は、ユーザ毎に、ユーザ識別子と前記仮想キュー長の取りうる最大値であるリミット仮想キュー長における最大仮想キュー長の割合の情報を有し、
    前記シェーパキュー検索テーブルと前記リミット仮想キュー長における最大仮想キュー長の割合の情報に基づいて、前記シェーパキューに割り当てるユーザの追加削除を行うことを特徴とする通信装置。
  8. 請求項2に記載の通信装置であって、
    さらに、ハッシュ関数によりパケットを振り分けて割り当てる複数のシェーパキューを有し、
    前記制御部は、
    第1のユーザに対しては、前記ユーザ識別子を用いてユーザを識別してユーザ毎に前記仮想キュー長の管理および帯域制御を行い、第2のユーザに対しては、前記ユーザ識別子をキーとしてパケットを前記複数のシェーパキューに割り当てることを特徴とする通信装置。
  9. サーバから配信されるユーザ宛てのパケットをネットワークへ送信するとともにネットワークを介して受信したパケットをサーバに送信する通信装置における通信方法であって、前記ユーザ宛てのパケットは、前記ネットワークのエッジに位置するエッジ装置からユーザに送信されるものであり、
    前記パケットに含まれるパケット関連情報を抽出し、
    前記パケット関連情報と前記エッジ装置とユーザ間の回線の帯域情報に基づいて、ユーザ毎に前記エッジ装置における前記ユーザ宛ての送信キューのキュー長の推定値である仮想キュー長を計算して保持するとともに、前記仮想キュー長および予め定めた条件に基づいてユーザ毎に帯域制御の要否を判断し、
    前記判断結果に基づいて、前記パケット中継部においてユーザ毎に該ユーザ宛てのパケットの帯域制御を行うことを特徴とする通信方法。
  10. 請求項9に記載の通信方法であって、パケット関連情報として、パケット長および宛先アドレスを抽出し、前記宛先アドレスに基づいてユーザ毎に一意の識別子を設定し、該ユーザ識別子を用いてユーザを識別して前記仮想キュー長の管理および帯域制御を行うことを特徴とする通信方法。
  11. 請求項9に記載の通信方法であって、ユーザ毎の帯域制御の要否の判断は、前回クリアされて以降今までの仮想キュー長の最大値である最大仮想キュー長に基づいて判断することを特徴とする通信装置。
  12. 請求項9に記載の通信方法であって、ユーザ毎の帯域制御の要否の判断は、前記仮想キュー長の取りうる最大値であるリミット仮想キュー長を超えて、廃棄されると想定されるパケット数から求めた値に基づいて判断することを特徴とする通信方法。
  13. 請求項9に記載の通信方であって、ユーザ毎の帯域制御の要否の判断は、前記リミット仮想キュー長に予め設定した閾値を掛けた値に基づいて判断することを特徴とする通信方法。
  14. 請求項9に記載の通信方法であって、
    前記ユーザの全ユーザ数より少ない数のシェーパキューを有し、帯域制御が必要であると判断したユーザを前記シェーパキューに割り当てることを特徴とする通信方法。
  15. 請求項14に記載の通信方法であって、
    シェーパキューと前記ユーザ識別子と前記ユーザ識別子の宛先アドレス範囲を対応づけたシェーパキュー検索テーブルと、
    ユーザ毎に、ユーザ識別子と前記仮想キュー長の取りうる最大値であるリミット仮想キュー長における最大仮想キュー長の割合の情報を有し、
    前記シェーパキュー検索テーブルと前記リミット仮想キュー長における最大仮想キュー長の割合の情報に基づいて、前記シェーパキューに割り当てるユーザの追加削除を行うことを特徴とする通信方法。
  16. 請求項10に記載の通信方法であって、
    前記制御部は、
    第1のユーザに対しては、前記ユーザ識別子を用いてユーザを識別してユーザ毎に前記仮想キュー長の管理および帯域制御を行い、第2のユーザに対しては、ユーザを識別せずに前記ユーザ識別子をキーとしてパケットを前記複数のシェーパキューに割り当てることを特徴とする通信装置。
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