JP2017187614A - 調光装置 - Google Patents

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崇宏 八木
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渉 降旗
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Abstract

【課題】 調光板の透過調整の移動が精度よくできるように支持できる。【解決手段】 光学特性が第1の方向に沿って変化する複数の第1の調光領域を、前記第1の方向に繰り返し備えた第1の調光板11と、前記第1の調光板に対向するように配置され、前記第1の調光領域に対応する複数の第2の調光領域を、前記第1の方向に対応する第2の方向に繰り返し備えた第2の調光板12と、前記第1の調光板及び前記第2の調光板を載せる基準面を有する支持部材21と、を備え、前記基準面上21dにおいて前記第1の調光板11と前記第2の調光板12とが相対移動する。【選択図】図1

Description

本発明は、対向する一対の調光板により光の透過を制御する調光装置に関するものである。
対向するように一対の調光板を保持し、この調光板をスライドさせて重なり合う部位を変化させることにより、透過光を制御して調光を図る調光装置が提案されている(特許文献1〜4)。このような調光装置では、面内遅相軸の方向及び位相差の少なくとも一方が互いに異なる領域が調光板に繰り返し設けられ、これにより一対の調光板の間でこの領域の重なり合いを変化させて光の透過率を制御する。
この種の調光装置1では、例えば図13に示すように、直線偏光板2と位相差層3との積層により調光板4が形成され、また同様の直線偏光板5と位相差層6との積層により調光板7が形成される。直線偏光板2及び5は、矢印により透過軸方向を示すように、例えばクロスニコル配置により配置される。位相差層3及び6には、一定幅による帯状領域a、bによりパターニングされて形成されている。帯状領域aは、直線偏光板2の透過軸に対してその遅相軸方向が+45°となる領域であり、一方、帯状領域bは−45°となる領域であり、これら2つの領域が調光板4、7の面内に繰返し形成されている。以下において、この帯状領域aと帯状領域bとによる領域のように、繰り返し設けられる調光に供する基本単位の領域を調光領域と呼ぶ。
調光装置1では、矢印Sにより示すように、調光板4又は7をスライドさせて、調光板4及び7の重なり合いを変化させることにより、光の透過率を調整することができる。
特開2013−92707号公報 特開平9−310567号公報 特表2014−507676号公報 米国特許第8310757号明細書
上述する従来の調光装置では、一対の調光板4,7を、矢印S方向に正確かつ容易に移動できるような支持構造が開示されていなかった。
本発明の目的は、調光板の透過調整の移動が精度よくできるように支持できる調光装置を提供することである。
(1) 光学特性が第1の方向に沿って変化する複数の第1の調光領域を、前記第1の方向に繰り返し備えた第1の調光板と、
前記第1の調光板に対向するように配置され、前記第1の調光領域に対応する複数の第2の調光領域を、前記第1の方向に対応する第2の方向に繰り返し備えた第2の調光板と、
前記第1の調光板及び前記第2の調光板を載せる基準面を有する支持部材と、を備え、
前記基準面上において前記第1の調光板と前記第2の調光板とが相対移動する、調光装置。
本発明によれば、調光板の透過調整の移動が精度よくできるように支持できる。
本発明の一実施形態に係る調光装置を示す図である。 調光装置を説明する図である。 調光板を説明する図である。 調光板の他の例を示す図である。 他の実施形態に係る調光装置のスライダ(滑り調整部材)とスペーサ(隙間調整部材)を説明する図である。 他の実施形態に係る調光装置のスライダ(滑り調整部材)とスペーサ(隙間調整部材)を説明する図である。 他の実施形態に係る調光装置のスライダ(滑り調整部材)とスペーサ(隙間調整部材)を説明する図である。 他の実施形態に係る調光装置のスライダ(滑り調整部材)とスペーサ(隙間調整部材)を説明する図である。 他の実施形態に係る調光装置のスペーサ(隙間調整部材)を説明する図である。 他の実施形態に係る調光装置のフレーム(支持部材)を説明する断面図である。 他の実施形態に係る調光装置のフレーム(支持部材)を説明する断面図である。 他の実施形態に係る調光板の光学フィルム、スペーサ、スライダ、壁部の関係を説明する断面図である。 ABS樹脂の削り出しによって作製したフレームを説明する断面図である。 ABS樹脂の削り出しによって作製したフレームを説明する断面図である。
[調光装置の概要]
図1は、本発明の第1実施形態に係る調光装置を説明する分解斜視図である。
この調光装置10は、図1(A)に示すように、一対の調光板11(第1の調光板)、調光板12(第2の調光板)を対向するように配置され、この一対の調光板11、12の少なくとも一方をスライドの方向Sにスライドさせて調光板11、12間で重なり合う部位を変化させることにより、光の透過率を制御する。図1では、スライド方向Sが調光板11、12の表面に沿うように設定されているが、これに限らず、スライド方向Sが調光板11、12の表面に非平行に交差するように設定されていてもよい。
調光板11、12は、図1(B)に示すように、重ねられた状態で、フレーム21、22、23、24によって、4辺が保持されている。フレーム21〜24は、コーナー部をジョイント25、26、27、28で接続され、調光板11、12の4辺を保持する枠体となっており、後述する図14の構造に比較して組立性がよい。
フレーム21〜24は、図1(A)に示すように、レール部材21Aと、レール部材21Aを支持する中空四角柱状のべース部材21Bを接合した構造である。フレーム21〜24は、金属、樹脂、木材等により構成することができる。例えば、レール部材21A、ベース部材21Bはアルミニウムを押出し成形することにより作製することができる。支持部材をアルミニウムにより形成されたレール部材21A、中空四角柱状のベース部材21Bに構成することにより、軽量かつ安価に調光装置を作製することができる。
レール部材21Aは、基部21aの基準面21dから突出する第1の壁部21b及び第2の壁部21cを備えている。この第1の壁部21b及び第2の壁部21cの間に、調光板11及び調光板12を重ねた状態で、それらの端部が挿入されている。一対の調光板11,12は、第1の壁部21b及び第2の壁部21cの間に挿入されることにより、板間の間隙を調整するとともに、フレーム21から外れるのを防止することができる。
このレール部材21Aは、調光板11、12を同じ基準面21bで相対移動可能に支持する部材(支持部材)である。調光板11、12は、レール部材21Aの同じ基準面21d上に置かれることにより、位置精度よく設置することができ、透過率の調整を良く行うことができる。例えば、透明時にスジが見えるのを低減でき、遮光時の光漏れも少なくすることができる。
図1(C)に示すように、調光板11、12の端部には、スライダ(滑り調整部材)31、32が貼り付けられている。スライダ31、32は、調光板11、12と、フレーム21の壁部21b,21cとの滑りやすさを調整する滑り調整部材の役割をはたしている。
ただし、風などで軽く滑って移動して調光が変化してしまうのを防止するために、適度の摩擦力も付与している。このため、スライダ31、32は、表面にエンボス形状や、プリズム形状等が形成されたシートを用いることができる。例えば、スライダ31,32が基準面21dと接する面は、極力滑りやすくなるように材料を選び、壁部21b,21cと接する面に上記エンボス形状やプリズム形状を形成するようにしてもよい。
スライダ31、32は、調光板11、12の端部がレール部材21Aの壁部21b,21cと直接触れるのを防止して、傷の発生を抑制する保護部材としての役割も果たしている。スライダ31、32は、端部の表側面、内側面及び厚み部分を被覆している。スライダ31、32は、例えば、ABS樹脂等のテープを用いることができ、基本的には、調光板11,12に直接貼り付けられている。スライダ31、32は、調光板11,12に貼付した例で示してあるが、フレーム21の凹溝の内側に貼ってもよい。
スライダ31は、調光板11の内側面(調光板12に対向する面)に直接貼り付けられておらず、スペーサ(隙間調整部材)33を挟んで貼り付けられている。
スペーサ33は、2枚の調光板11,12の間に配置されることにより、調光板11,12同士を所望の間隔に調整することができ、2枚の調光板11,12が接触して傷付くことを防止する働きをしている。このスペーサ33は、薄いアルミ板、ガラス板、樹脂板等を使用することができる。スペーサ33の厚みは、2枚の調光板11,12の歪み、厚み、大きさ等の要因を考慮して両者が接触しない程度の値に設定することができ、例えば、0.1mm〜1mmの範囲としてもよい。このような数値範囲とすることにより、2枚の調光板11,12が接触するのを防止することができるとともに、斜視時の光漏れを軽減することができる。
[調光板の保持機構]
つぎに、本実施形態のフレーム21〜24について、図14のフレーム61〜63と比較しながら、利点を説明する。
図14は、ABS樹脂の削り出しによって作製したフレームを説明する断面図である。
調光装置60は、第1の調光板11’、第2の調光板12’をそれぞれ第1のフレーム61、第2のフレーム62により保持する。すなわち、図14に断面形状を示すように、第1のフレーム61、第2のフレーム62は、それぞれ第1の調光板11’、第2の調光板12’を囲む枠形状により形成され、さらに第1の調光板11’、第2の調光板12’の周辺部を保持する段差がこの枠形状に係る内側面に形成される。これにより第1のフレーム61、第2のフレーム62は、第1の調光板11’、第2の調光板12’をそれぞれ収容する凹部がこの段差により形成され、第1の調光板11’、第2の調光板12’への入射光を遮ることの無いように、この段差による凹部に開口が形成される。第1のフレーム61、第2のフレーム62は、この凹部にそれぞれ第1の調光板11’、第2の調光板12’が配置されて接着剤等により固定される。
調光装置60は、第2の調光板12’を配置してなる第2のフレーム62と、カバーフレーム63とにより、第1の調光板11’を配置してなる第1のフレーム61を、スライド方向Sにスライド可能に挟持して構成される。ここでカバーフレーム63は、第2のフレーム62に対応する大きさによる枠形状により形成され、第2のフレーム62側の、枠形状に係る内側面に、第1のフレーム61を収納する段差が設けられる。これにより、調光装置60は、この段差に係る凹部に、調光板11’を配置してなるフレーム61をスライド可能に収納した後、調光板12’を配置してなる第2のフレーム62と積層して作製される。調光板11’、12’は互いに異なる面上に置かれ、かつ、調光板11’及び第1のフレーム61と調光板12’及び第2のフレーム62はさらに別の面上に置かれている。これにより、調光板11’と調光板12’の位置合わせの難易度が高い構造となっている。調光板11’がフレーム61に、調光板12’が第2のフレーム62にそれぞれ載っているので、調光板11’、12’の角度誤差が累積しやすい。
これに対して、本実施形態のフレーム21〜24(とりわけフレーム21)は、基準面21d(同一面)に調光板11,12を載せることにより、調光板11,12の組立精度が向上する。特に、フレーム21〜24をアルミ押出しで形成することにより、成形精度(特に、直進性)が良好となる。また、押し出し成形であるので、フレーム21〜24の基部21aの基準面21dの直進性が良くなり、調光板11,12の組立精度がさらに向上する。なお、図2の透明基板13,17に対する偏向板14,18及び位相差層15,19の貼り付け精度はかなり高くすることができる。従って、調光板11,12の位相差フィルムの角度調整が不要となる場合がある。
なお、ABS樹脂を切削加工する場合に、フレーム21のような凹溝を形成できない。凹溝形状を作ろうとする場合には、板材をつなぎ合わせなければならず、一体成型の凹溝が、作れない。この構造では、精度ずれがかなり大きくなってしまう。金型を作って凹溝付きの樹脂フレームを成型する場合には、金型代が高価で実用的ではない。
(信頼性)フレーム61〜63は、ABS樹脂製であるから、高温多湿下で樹脂の反りが発生する可能性があり、向かいあっている調光板11’,12’の位相差フィルム同士の擦れに対しての信頼性が低い。これに対して、本実施形態のフレーム21〜24は、アルミの線膨張係数が低いので、反りを抑制でき、調光板11,12の位相差フィルムの擦れを防止することができる。
(剛性、強度)本実施形態のアルミ製のフレーム21〜24は、ABS樹脂製のフレーム61〜63に比較して、剛性、強度が高く、窓やパーティション等に好適に使用できる。
[調光板の概要]
図2は、一対の調光板11、12の構成を詳細に示す図である。第1の調光板11は、透明基板13に、第1の偏光層14、第1の位相差層15を積層配置して形成される。透明基板13は、例えば、平板状のガラス板、アクリル板等により構成される。
第1の偏光層14は、直線偏光板として機能する光学機能層である。この実施形態は、例えばポリビニルアルコール(PVA)によるフィルム材に、ヨウ素化合物分子を吸着配向させて第1の偏光層14が作製され、この第1の偏光層14を例えばTAC(Triacetylcellulose)等による透明フィルムからなる基材により挟持してシート・ポラライザーによる直線偏光板14Aが作製される。第1の偏光層14は、この直線偏光板14Aを光硬化性樹脂等による接着剤層により透明基板13に貼合して配置される。なおこれにより基材を省略して第1の偏光層14のみを配置してもよい。またシート・ポラライザーによる直線偏光板に代えてワイヤーグリッド型の直線偏光板、塗工型の直線偏光板等、種々の構成を適用することができる。
第1の位相差層15は、第1の偏光層14に積層して配置される。例えば、第1の位相差層15を備えてなる位相差フィルム15Aを光硬化性樹脂等による接着剤層により第1の偏光層14に貼合する。なお、第1の偏光層14と透明基板13との積層体に配置してもよく、第1の偏光層14と積層した後、透明基板13と積層してもよい。ここで位相差フィルム15Aは、TAC等による透明フィルム材にパターンニングしてなる配向層を作製し、この配向層の配向規制力により液晶材料を配向させた状態で硬化して第1の位相差層15が作製される。ここで配向層は、ラビング処理により作製してもよく、光配向層を適用しても良く、賦型処理によりライン状凹凸形状を作製して作製してもよい。なお位相差層15を第1の偏光層14に積層した後、基材を剥離して取り除くことにより、第1の位相差層15のみを積層してもよい。
第2の調光板12は、第1の調光板11と同様に、直線偏光板18A、位相差フィルム19Aの積層により、透明基板17に第2の偏光層18、第2の位相差層19を積層して形成される。図2に示すよう、第1の調光板11から第2の調光板12に入射する光の光路において、第1の偏光層14、第1の位相差層15、第2の位相差層19、第2の偏光層18の順に配置される。
第1の偏光層14、第2の偏光層18は、例えば、互いにクロスニコルの関係となるように配置される。図2では、第1の偏光層14、第2の偏光層18のそれぞれの透過軸が矢印により模式的に示されている。
図3に示すように、第1の位相差層15には、互いに遅相軸が異なる第1の位相差領域A1及び第2の位相差領域B1が、第1の方向D1に沿って交互に形成されている。第1の位相差領域A1及び第2の位相差領域B1は、第1の方向D1に直交する方向に帯状に延びるように形成されている。後述する角度調整部により、第1の方向D1は、スライド方向Sと略平行になっている。第1の調光板11は、第1の位相差領域A1及び第2の位相差領域B1を一単位とする、複数の第1の調光領域AR1を有する。したがって、第1の調光板11は、第1の方向D1に沿って光学特性が変化する。
同様に、第2の位相差層19には、互いに遅相軸が異なる第2の位相差領域A2及び第2の位相差領域B2が、第2の方向D2に沿って交互に形成されている。第3の位相差領域A2及び第4の位相差領域B2は、第2の方向D2に直交する方向に帯状に延びるように形成されている。後述する角度調整部により、第2の方向D2は、第1の方向D1と略平行になっている。本明細書の中では、第1、第2の方向を呼称する場面において、その方向をスライド方向と呼ぶことがある。第2の調光板12は、第3の位相差領域A2及び第4の位相差領域B2を一単位とする、複数の第2の調光領域AR2を有する。したがって、第2の調光板12は、第2の方向D2に沿って光学特性が変化する。
第1の調光板11、第2の調光板12は、例えば、平面視、矩形形状により形成され、調光装置10では、この矩形形状の1辺の延長方向がスライド方向Sに設定される。
第1の位相差領域A1及び第2の位相差領域B1は、第1の偏光層14の透過軸方向及び吸収軸方向に対して、第1の偏光層14の側より見て、互いに遅相軸方向が異なる。例えば、遅相軸が、第1の偏光層14の透過軸に対して時計方向及び反時計方向にそれぞれ45度の角度を成す関係となるように設定される。同様に、第3の位相差領域A2及び第4の位相差領域B2は、第2の偏光層18の透過軸方向及び吸収軸方向に対して、第2の偏光層18の側より見て、互いに遅相軸方向が異なる。例えば、遅相軸が、第2の偏光層18の透過軸に対して時計方向及び反時計方向にそれぞれ45度の角度を成す関係となるように設定される。なお図3においては、説明のため、各領域A1、A2、B1、B2における遅相軸方向を斜めの直線により示す。また第1の位相差層15、第2の位相差層19は、透過光に1/4波長の位相差を付与して1/4波長位相差層として機能する厚みにより作製される。なお第1の位相差層15、第2の位相差層19の厚みは、実用上充分な範囲で1/4波長とは異なる位相差を付与する厚みにより作製してもよい。
例えば、第1の調光板11側から光が入射する場合、第1の偏光層14により直線偏光となった光を、第1の位相差領域A1、第2の位相差領域B1で回転方向がそれぞれ逆向きの円偏光に変換して出射する。そして、第3の位相差領域A2、第4の位相差領域B2により、位相差を付与して元の直線偏光、又はこれと90度偏光方向の異なる直線偏光に変換して第2の偏光層18に到達する。これにより、調光装置10を透過する光の透過率を制御することができる。なお、第2の調光板12側から光が入射する場合も同様である。このように、調光装置10では、第1の調光板11、第2の調光板12の各領域A1、A2、B1、B2の重なり合いにより、元の直線偏光により第2の偏光層18、第1の偏光層14に入射する部位の面積と、元の直線偏光と90度偏光方向の異なる直線偏光により第2の偏光層18、第1の偏光層14に入射する部位の面積とが変化することになる。
調光装置10では、偏光した入射光に対する光学特性が、スライド方向に対応する第1の方向で変化する第1の調光領域AR1を、この第1の方向に繰り返し備えてなるように第1の調光板11が形成される。またこの第1の調光板11に対応して、第2の調光板12においては、この第1の調光板11に対向するように保持され、第1の調光領域AR1に対応する第2の調光領域AR2を、第1の方向に対応する第2の方向に繰り返し備えるように形成される。
第1の調光板11、第2の調光板12の構成にあっては、光学特性が第1、第2の方向に沿って変化する調光領域を、この第1、第2の方向に繰り返し備えた種々の構成を適用することができる。例えば、図4に示すように、面内で偏光による透過軸をパターンニングした第1の偏光層14、第2の偏光層18により、第1の調光板11、第2の調光板12を作製してもよい。この場合、この第1の偏光層14、第2の偏光層18のパターンニングにより、スライド方向Sに対応する方向に、透過軸方向が90度異なる領域である第1の偏光領域A、第2の偏光領域Bを順次交互に設けるようにして、この領域A及びBにより調光領域AR1、AR2を構成するようにしてもよい。例えば、領域A、Bの透過軸方向は、帯状領域の延長方向及び幅方向に設定される。なお、この場合、第1の位相差層15、第2の位相差層19は省略される。
調光領域AR1、AR2は、偏光による透過軸に対する遅相軸のなす角が第1の方向D1又は第2の方向D2に沿って漸次変化する領域であってもよい。
帯状領域A及びBに代えて、矩形形状による領域A及びBを市松状に配置して矩形形状により調光領域を形成する場合、菱形形状による領域A、Bを順次交互に配置して平行四辺形形状により調光領域を形成する場合等、調光領域にあっては、種々の形状、配列を適用することができる。これらの場合、スライド方向Sが複数存在することがあり得る。
[滑り調整部材と隙間調整部材の他の実施形態]
図5〜図9は、他の実施形態に係る調光装置のスライダ(滑り調整部材)とスペーサ(隙間調整部材)を説明する図である。
図5(A)に示すように、調光装置10Aは、調光板11、12にスライダ31、32がそれぞれ設けられており、スライダ31の内側面(第2の調光板12に対向する面)には、スペーサ33が設けられている。
図5(B)に示すように、調光装置10Bは、調光板11の内側面(第2の調光板12に対向する面)にスペーサ33のみが設けられており、調光板12には、スライダ32が設けられている。
図5(C)に示すように、調光装置10Cは、調光板11の内側面(第2の調光板12に対向する面)にスペーサ33が設けられており、さらに、スペーサ33を被覆するようにスライダ31が設けられている。調光板12には、スライダもスペーサも設けられていない。
図6(A)に示すように、調光装置10Dは、調光板11の内側面(第2の調光板12に対向する面)にスペーサ33が設けられており、さらに、スペーサ33を被覆するようにスライダ31が設けられている。調光板12には、内側面(第1の調光板11に対向する面)にスペーサ35が設けられている。
図6(B)に示すように、調光装置10Eは、調光板11の内側面(第2の調光板12に対向する面)にスペーサ33が設けられており、さらに、スペーサ33を被覆するようにスライダ31が設けられている。調光板12の内側面(第1の調光板11に対向する面)にスペーサ35が設けられており、さらに、スペーサ35を被覆するようにスライダ32が設けられている。
図6(C)に示すように、調光装置10Fは、調光板11の内側面(第2の調光板12に対向する面)にスペーサ33が、外側面(第1の側壁21bに対向する面)にはスペーサ34が設けられており、さらに、スペーサ33、34を被覆するようにスライダ31が設けられている。調光板12には、スライダもスペーサも設けられていない。
図6(D)に示すように、調光装置10Gは、調光板11の内側面(第2の調光板12に対向する面)にスペーサ33が、外側面(第1の側壁21bに対向する面)にはスペーサ34が設けられている。調光板12には、スライダ32が設けられている。
図7(A)に示すように、調光装置10Hは、調光板11の内側面(第2の調光板12に対向する面)にスペーサ33が、外側面(第1の側壁21bに対向する面)にスペーサ34が設けられており、さらに、スペーサ33、34を被覆するようにスライダ31が設けられている。調光板12の内側面(第2の調光板12に対向する面)にスペーサ35が設けられており、さらに、スペーサ35を被覆するようにスライダ32が設けられている。
図7(B)に示すように、調光装置10Iは、調光板11の内側面(第2の調光板12に対向する面)にスペーサ33が、外側面(第1の側壁21bに対向する面)にスペーサ34が設けられており、さらに、スペーサ33,34を被覆するようにスライダ31が設けられている。調光板12の外側面(第2の側壁21cに対向する面)にスペーサ36が設けられており、さらに、スペーサ36を被覆するようにスライダ32が設けられている。
図7(C)に示すように、調光装置10Jは、調光板11の内側面(第2の調光板12に対向する面)にスペーサ33が、外側面(第1の側壁21bに対向する面)にスペーサ34が設けられており、さらに、スペーサ33、34を被覆するようにスライダ31が設けられている。調光板12の内側面(第1の調光板11に対向する面)にスペーサ35が、外側面(第2の側壁21cに対向する面)にスペーサ36が設けられており、さらに、スペーサ35、36を被覆するようにスライダ32が設けられている。
図8(A)に示すように、調光装置10Kは、調光板11の内側面(第2の調光板12に対向する面)にスペーサ33のみが設けられている。調光板12には、スライダもスペーサも設けられていない。
図8(B)に示すように、調光装置10Lは、調光板11にスライダ31が、調光板12にスライダ32が設けられている。
図9(A)に示すように、調光装置10Mは、調光板11、12の下端部、上端部、左端部、右端部の間に、スペーサ37a、37b、37c、37dが挿入されている。
図9(B)に示すように、調光装置10Nは、調光板11、12の下端部、左端部、右端部の間に、スペーサ37a、37c、37dが挿入されている。
図9(C)に示すように、調光装置10Pは、調光板11、12の下端部、上端部の間に、スペーサ37a、37bが挿入されている。
図9(D)に示すように、調光装置10Qは、調光板11、12の左端部、右端部の間に、スペーサ37c、37dが挿入されている。
図9(E)に示すように、調光装置10Rは、調光板11、12の下端部の間に、スペーサ37aが挿入されている。
[支持部材の他の実施形態]
図10、図11は、他の実施形態に係る調光装置のフレーム(支持部材)を説明する断面図である。図10及び図11の各断面図は、各調光板のスライド方向Sから見た断面図である。
図10(A)に示すように、フレーム41Aは、基部42の両端に第1の壁部43A,第2の壁部44Aが形成されている。第1及び第2の壁部43A、44Aは、外壁面が上方に行くほどその外壁面間が狭くなった断面楔状をしており、使用場所や用途に応じで木目等の化粧シート45、45等を貼ることができる。この場合、上方が狭くなっているので、各壁部の表面に化粧シートを貼付する場合に、化粧シートの上端部を各壁部の厚みに合わせて折り曲げる加工が不要となり、好ましい。(後述するフレーム41B,41Cにおいても同様である。)
図10(B)に示すように、フレーム41Bは、基部42の両端に第1の壁部43B,第2の壁部44Bが形成されている。第1及び第2の壁部43B、44Bは、内壁面が上方に行くほどその内壁面間が狭くなった断面楔状をしている。
図10(C)に示すように、フレーム41Cは、基部42の両端に第1の壁部43C,第2の壁部44Cが形成されている。第1及び第2の壁部43C、44Cは、外壁面が上方に行くほどその外壁面間が狭くなるように湾曲している。
図10(D)に示すように、フレーム41Dは、基部42の両端に第1の壁部43D,第2の壁部44Dが形成されている。第1及び第2の壁部43D、44Dは、内壁面に抜き部c,dが形成されている。調光板のバタつきがなければ、全面で接している必要はなく、しかも、フレームの軽量化が図れる。この抜き部c,dは、成形時の壁部の倒れ等を防止する効果もある。
図10(E)に示すように、フレーム41Eは、レール部材21A、ベース部材21Bの外周に、化粧用に金属板(例えば、SUS板)が貼られて、耐久性、意匠性を向上させている。
図11に示すように、フレーム41Fは、基部42の両端に第1の壁部43F,第2の壁部44Fが形成されている。このフレーム41Fは、基準面41dから突出する第3の壁部47が設けられており、第3の壁部47は、調光板11及び調光板12の間に位置しており、隙間調整部材(スペーサ)の役割を果たしている。なお、基準面41dは、第3の壁部47が基準面を分離している場合でも、製造上同一面にあると考えられる限り、基準面ということができる。
図12は、他の実施形態に係る調光板の光学フィルム、スペーサ、スライダ、壁部の関係を説明する断面図である。
図12(A)に示すように、この実施形態に係る調光装置50Aでは、第1の調光板51は、第1の基板53と、第1の基板53に配置され、第1の基板53の外形よりも小さく、第1の偏光層14及び第1の位相差層15を積層配置した第1の光学フィルム54とを備えている。第2の調光板は、図示を省略するが、第2の基板と、第2の基板に配置され、第2の基板の外形よりも小さく、第2の偏光層18及び第2の位相差層19を積層配置した第2の光学フィルムとを備えている。第1の基板、第2の基板は、可視光領域の一部の光を透過可能であり、典型的には可視光全域にわたり透明である。第1の光学フィルム54は、第1の基板53の少なくとも下側縁部を露出するようにして貼付されており、スペーサ63Aは、第1の調光板51に配置され、かつ、第1の光学フィルム54の下側縁部を覆うように配置されている。
図12(B)に示すように、調光装置50Bでは、スペーサ63Bは、第1の調光板51の光学フィルム54の全面に配置されており、第1の光学フィルム54の擦れを防止できる。このとき、スペーサ63Bは、第1の光学フィルム54の上側縁部及び下側縁部を覆うように配置されている。
図12(C)に示すように、調光装置50Cでは、スライダ61は、第1の調光板51の下側縁部に延長して配置され、かつ、第1の光学フィルム54の下側縁部を覆うように配置されている。このとき、基準面21dを基準にしたとき、壁部21cの上端までの距離(h1)は,スペーサ63Cの上端までの距離(h2)よりも高く設定されている(h2<h1)。このため、スペーサ63Cが調光装置50Cの外から見えてしまうのを防止することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に組み合わせることができ、また種々変更することができる。
図1の例では、調光板11,12は、矢印Sで示すように、フレーム21の凹溝の長さ方向に移動する例で説明したが、矢印Sと直交する方向に移動するようにしてもよい。
調光板には、矢印S方向に移動させるときに、指で摘まめるように透明なシリコン製などの取手を着けてもよい。取手は、調光板の有効面に着けてもよいが、フレームの一部を切り欠いて、非有効面に着けるほうが好ましい。
すなわち上述の実施形態では、それぞれ位相差層又は偏光層を2段階でパターニングして調光領域AR1、AR2を作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、調光板11、12における調光領域には、種々の構成を適用することができる。具体的に、2段階に代えて3段階以上により位相差層、偏光層をパターンニングして調光板11、12を作製するようにしてもよい。またこのような段階的な変化を、順次、循環的な変化としてもよく、光学特性の段階的な変化に代えて連続的な変化としてもよい。
上述の実施形態では、配向層の配向規制力により液晶材料を硬化させて位相差層を作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば位相差層に光配向性の液晶ポリマーを適用することにより、配向層を省略するようにしてもよい。
上述の実施形態では、偏光層をクロスニコルにより配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パラレルニコルにより配置するようにしてもよい。
1、10、10A〜10Q、50A〜50C 調光装置
14A、18A 直線偏光板
15、19 位相差層
11、12 調光板
13、17 透明基板
14、18 偏光層
15A、19A 位相差フィルム
21、41A〜41E フレーム
45、46 化粧板

Claims (10)

  1. 光学特性が第1の方向に沿って変化する複数の第1の調光領域を、前記第1の方向に繰り返し備えた第1の調光板と、
    前記第1の調光板に対向するように配置され、前記第1の調光領域に対応する複数の第2の調光領域を、前記第1の方向に対応する第2の方向に繰り返し備えた第2の調光板と、
    前記第1の調光板及び前記第2の調光板を載せる基準面を有する支持部材と、を備え、
    前記基準面上において前記第1の調光板と前記第2の調光板とが相対移動する、
    調光装置。
  2. 前記第1の調光板と第2の調光板とが前記第1の方向に沿って相対移動する、
    請求項1記載の調光装置。
  3. 少なくとも前記第1の調光板の下端部及び前記支持部材の間に、前記基準面上での前記第1の調光板の滑り具合を調整する滑り調整部材を有する、
    請求項1又は2記載の調光装置。
  4. 前記第1の調光板及び前記第2の調光板の間に、前記第1の調光板及び前記第2の調光板の隙間を調整する隙間調整部材を有する、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の調光装置。
  5. 前記第1の調光板は、第1の基板と、前記第1の透基板に配置され、前記第1の基板の外形よりも小さい第1の光学フィルムとを含み、
    前記第2の調光板は、第2の基板と、前記第2の基板に配置され、前記第2の基板の外形よりも小さい第2の光学フィルムとを含む、
    請求項1〜5のいずれか1項記載の調光装置。
  6. 前記隙間調整部材は、前記第1の調光板又は前記第2の調光板に配置され、かつ、前記第1の光学フィルム又は前記第2の光学フィルムの少なくとも下側縁部を覆うように配置されている、
    請求項5記載の調光装置。
  7. 前記滑り調整部材は、前記第1の調光板の下側縁部に延長して配置され、かつ、前記第1の光学フィルムの下側縁部を覆うように配置される、
    請求項6記載の調光装置。
  8. 前記支持部材は前記基準面から突出する第1の壁部及び第2の壁部を含み、
    前記第1の壁部及び前記第2の壁部の間に前記第1の調光板及び前記第2の調光板が配置される、
    請求項1〜7のいずれか1項記載の調光装置。
  9. 前記支持部は、前記基準面から突出する第3の壁部をさらに含み、
    前記第3の壁部は、前記第1の調光板及び前記第2の調光板の間に位置する、
    請求項8記載の調光装置。
  10. 前記基準面を基準にしたとき、前記第1の壁部及び前記第2の壁部の上端は前記隙間調整部材の上端よりも高い、
    請求項4〜9のいずれか1項記載の調光装置。
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