JP2017186874A - 車両用窓ガラス昇降装置、移動体駆動装置、及びサンルーフ装置 - Google Patents

車両用窓ガラス昇降装置、移動体駆動装置、及びサンルーフ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スクリューの回転に伴う振動や作動音の発生を抑えて高い質感を確保することのできる車両用窓ガラス昇降装置を提供すること。【解決手段】窓ガラス昇降装置1は、窓ガラス4を保持するキャリアブラケット11と、キャリアブラケット11を案内するガイドレール10と、キャリアブラケット11に係合して回転することにより当該キャリアブラケット11を移動させるスクリュー30と、を備える。ガイドレール10は、窓ガラス4の昇降動作方向に延びるガイド部20と、スクリュー30の径方向外側を包囲するスクリュー保持部31と、ガイド部20及びスクリュー保持部31を連通するスリット部32と、を備える。また、キャリアブラケット11は、ガイド部20に係合するスライダ部21を備える。そして、スライダ部21には、スリット部32を介して径方向外側からスクリュー30に係合する係合突部33が設けられる。【選択図】図8

Description

本発明は、車両用窓ガラス昇降装置、移動体駆動装置、及びサンルーフ装置に関するものである。
従来、車両用の窓ガラス昇降装置には、モータ駆動により回転するスクリューと、このスクリューに係合した状態で窓ガラスを保持するキャリアブラケットと、を備えるものがある。
例えば、特許文献1に記載の窓ガラス昇降装置において、スクリュー(ボールねじ体)は、その軸方向両端部が車体に保持された状態で回転自在に支持される。また、キャリアブラケットには、このスクリューに螺合するスライダが設けられている。更に、スクリューの側方には、上下方向に延びるガイドバーが設けられている。そして、キャリアブラケットは、このガイドバーに案内されることにより、そのスクリューの回転方向に応じて窓ガラスの昇降動作方向に移動する構成になっている。
また、通常、車両のドア内に形成される窓ガラスの昇降動作経路は、そのドア形状に合わせて湾曲したものとなっている。このため、上記従来技術では、そのスクリューの素材に可撓性を有する樹脂材が用いられている。そして、これにより、その湾曲した窓ガラスの昇降動作経路に沿って延びるスクリューを回転駆動することが可能になっている。
特開平7−229363号公報
しかしながら、上記従来技術の構成では、スクリューを回転させることで、そのスクリューに遠心力に基づく撓みが生ずる可能性がある。そして、これにより生ずる振動や作動音が、その窓ガラス昇降装置の質感を低下させるおそれがあることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、スクリューの回転に伴う振動や作動音の発生を抑えて高い質感を確保することのできる車両用窓ガラス昇降装置、移動体駆動装置、及びサンルーフ装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用窓ガラス昇降装置は、車両ドアの窓ガラスを保持するキャリアブラケットと、前記キャリアブラケットを前記窓ガラスの昇降動作方向に案内するガイドレールと、前記キャリアブラケットに係合して回転することにより該キャリアブラケットを前記窓ガラスの昇降動作方向に移動させるスクリューと、を備え、前記ガイドレールは、前記窓ガラスの昇降動作方向に延びるガイド部と、前記スクリューの径方向外側を包囲する状態で前記ガイド部の延伸方向に沿って延びるスクリュー収容部と、前記ガイド部及び前記スクリュー収容部を連通して前記ガイド部及び前記スクリュー収容部の延伸方向に延びるスリット部と、を有し、前記キャリアブラケットは、前記ガイド部に係合するスライダ部を有するとともに、前記スライダ部には、前記スリット部を介して前記スクリュー収容部内に突出することにより該スクリュー収容部内の前記スクリューに対して径方向外側から係合する係合突部が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、スクリューの径方向外側を包囲するスクリュー収容部を設けることで、その回転により生ずるスクリューの撓みを抑えることができる。更に、キャリアブラケットのスライダ部に設けられた係合突部が径方向外側からスクリュー収容部内のスクリューに係合することで、より効果的に、そのスクリューの撓みを抑えることができる。そして、これにより、そのスクリューの回転に伴う振動や作動音の発生を抑えて高い質感を確保することができる。
上記課題を解決する車両用窓ガラス昇降装置は、前記ガイド部及びスクリュー収容部は、前記キャリアブラケットに保持される前記窓ガラスの幅方向に並んで設けられることが好ましい。
上記構成によれば、窓ガラスの厚み方向、即ち車両ドアの厚み方向において、そのサイズの小型化を図ることができる。そして、これにより、車両ドアに対する搭載性を向上させることができる。
上記課題を解決する車両用窓ガラス昇降装置は、前記キャリアブラケットのスライダ部には、前記ガイド部の内壁面に摺接する複数の摺接突部が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、ガイド部の内壁面に対する接触面積を低減することで、スライダ部の摩擦抵抗を低減することができる。そして、これにより、高い静粛性と円滑な昇降動作を確保することができる。
上記課題を解決する車両用窓ガラス昇降装置は、前記ガイドレールは、前記キャリアブラケットに保持された前記窓ガラスに係合することにより該窓ガラスを昇降動作方向に案内するガラスガイド部を備えることが好ましい。
上記構成によれば、より円滑に、キャリアブラケットに保持された窓ガラスを昇降動作させることができる。そして、そのガラスガイドをガイドレールと一体化することで、部品点数の削減と作業性の向上を図ることができる。
上記課題を解決する車両用窓ガラス昇降装置は、前記キャリアブラケット、前記ガイドレール、前記スクリュー、及び該スクリューの回転駆動部を有して前記窓ガラスの幅方向に離間した二位置に配置される一対の昇降機を備えることが好ましい。
上記構成によれば、簡素な構成にて、より安定的に、そのキャリアブラケットに保持された窓ガラスを車両ドアに支持することができる。また、各昇降機が独立して車両ドア内に設けられることで、これら2つの昇降機の間のスペースを有効に利用することができる。更に、駆動源を各昇降機に設けることで、その駆動負荷を分散することができる。そして、これにより、より円滑に、キャリアブラケットに保持された窓ガラスを昇降動作させることができるとともに、併せて、その高い信頼性及び静粛性を確保することができる。
上記課題を解決する車両用窓ガラス昇降装置は、前記スクリューは、前記係合突部が係合するコイル部と、前記コイル部の内側に配置された軸芯部と、を備えて構成されることが好ましい。
上記構成によれば、高い剛性を確保しつつ、その可撓性を担保することができる。
上記課題を解決する車両用窓ガラス昇降装置は、前記係合突部の先端には、前記軸芯部を内側に配置する湾曲凹面が形成されることが好ましい。
上記構成によれば、そのスクリューに対する安定した係合状態を確保することができる。
上記課題を解決する車両用窓ガラス昇降装置は、前記スクリューの軸端部に軸方向から当接して該スクリューの支持点を形成する支持部材を備え、前記支持部材には、該支持部材に当接する前記スクリューの軸端部を前記支持点に案内する凹部が形成されることが好ましい。
上記構成によれば、支持部材が形成する支持点において、その可撓性を有したスクリューを安定的に支持することができる。そして、これにより、スクリューの回転に伴う振動や作動音の発生を抑えて高い質感を確保することができる。
上記課題を解決する車両用窓ガラス昇降装置は、前記スクリューの回転駆動部が前記ガイドレールの下端側に設けられることが好ましい。
上記構成によれば、例えば、窓ガラスを伝って車両ドア内に水が浸入した場合であっても、その回転駆動部が被水し難いという利点がある。そして、これにより、高い耐久性及び信頼性を確保することができる。また、回転駆動部の駆動源となるモータや減速機等の重量物を下方に配置することで、より円滑に、その車両ドアを開閉することができる。更に、回転駆動部がキャリアブラケットと一体に上下方向移動しない構成を採用し、可動部位の軽量化を図ることで、その駆動負荷を低減することができる。その結果、高い静粛性を確保することができる。
上記課題を解決する移動体駆動装置は、ガイドレールと、前記ガイドレールに連結された移動体に係合して回転することにより該移動体を前記ガイドレールの延伸方向に移動させるスクリューと、を備え、前記ガイドレールは、前記ガイドレールの延伸方向に延びるガイド部と、前記スクリューの径方向外側を包囲する状態で前記ガイド部の延伸方向に沿って延びるスクリュー収容部と、前記ガイド部及び前記スクリュー収容部を連通して前記ガイド部及び前記スクリュー収容部の延伸方向に延びるスリット部と、を有するとともに、前記移動体には、前記ガイド部に係合するスライダ部が設けられるものであって、前記スライダ部には、前記スリット部を介して前記スクリュー収容部内に突出することにより該スクリュー収容部内の前記スクリューに対して径方向外側から係合する係合突部が設けられることが好ましい。
上記課題を解決する移動体駆動装置は、前記スクリュー収容部は、樹脂により形成されてなることが好ましい。
上記構成によれば、スクリュー収容部内で回転するスクリューの摺接音を小さく抑えることができる。
上記課題を解決する移動体駆動装置は、前記ガイドレールは、前記ガイド部を形成するレール部材と、前記スクリュー収容部及び前記スリット部を有して前記レール部材に連結されるガイド部材と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、容易に、そのガイド部、スクリュー収容部及びスリット部を有したガイドレールを形成することができる。
上記課題を解決する移動体駆動装置は、前記スクリューの軸端部に連結される出力軸を有した回転駆動部を備え、前記回転駆動部は、前記出力軸と同軸位置に第1嵌合部を有し、前記ガイド部材は、軸方向端部に前記第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部を備えるとともに、該第2嵌合部に対して前記スクリュー収容部が同軸となるように構成されることが好ましい。
上記構成によれば、回転駆動部側の第1嵌合部とガイド部材側の第2嵌合部とを嵌合させることにより、その回転駆動部側の出力軸とスクリュー収容部内に配置されたスクリューの軸端部とが同軸に配置された状態で互いに連結される。つまりは、容易に、その「軸合わせ」を行うことができる。そして、これにより、より効果的に、そのスクリューの回転に伴う振動や作動音の発生を抑えて高い質感を確保することができる。
上記課題を解決する移動体駆動装置は、前記スライダ部には、前記ガイド部の内壁面に摺接する複数の摺接突部が設けられることが好ましい。
上記課題を解決する移動体駆動装置は、前記スクリューは、前記係合突部が係合するコイル部と、前記コイル部の内側に配置された軸芯部と、を備えて構成されることが好ましい。
上記課題を解決する移動体駆動装置は、前記係合突部の先端には、前記軸芯部を内側に配置する湾曲凹面が形成されることが好ましい。
上記課題を解決する移動体駆動装置は、前記スクリューの軸端部に軸方向から当接して該スクリューの支持点を形成する支持部材を備え、前記支持部材には、該支持部材に当接する前記スクリューの軸端部を前記支持点に案内する凹部が形成されることが好ましい。
上記課題を解決する車両用窓ガラス昇降装置は、車両ドアの窓ガラスを保持するキャリアブラケットと、前記キャリアブラケットを移動体として前記窓ガラスの昇降動作方向に移動させる上記何れかの移動体駆動装置と、を備えることが好ましい。
上記課題を解決するサンルーフ装置は、車両のルーフ開口部を開閉可能な可動パネルと、上記何れかの移動体駆動装置と、前記移動体駆動装置に駆動される移動体に連結された状態で前記可動パネルを支持することにより前記移動体の移動位置に応じて前記可動パネルを開閉動作させる機能ブラケットと、を備えることが好ましい。
本発明によれば、スクリューの回転に伴う振動や作動音の発生を抑えて高い質感を確保することができる。
車両ドアに設けられた窓ガラス昇降装置を示す図。 (a)は、窓ガラス昇降装置を構成する昇降機の正面図、(b)は、昇降機の側面図。 (a)は、昇降機の斜視図、(b)は、スクリューの側面図、(c)は、スクリューを構成するコイル部及び軸芯部の拡大図。 キャリアブラケットの斜視図。 キャリアブラケットの背面(裏面)図。 キャリアブラケットの平面図。 キャリアブラケットの側面図。 昇降機の断面図(図2(a)におけるVIII−VIII断面)。 スライダ部に設けられた第1のフランジ部及び係合突部近傍の拡大断面図。 スライダ部に設けられた第2のフランジ部近傍の拡大断面図。 昇降機の断面図(図2(a)におけるXI−XI断面)。 (a)は、係合突部の正面図、(b)は、スクリューに係合する係合突部近傍の拡大断面図。 サンルーフ装置の斜視図。 (a)(b)は、開閉駆動装置の側面図。 開閉駆動装置の断面図(図14(a)におけるXV-XV断面)。 移動体駆動装置の断面図。 ガイドレールの軸方向端部に連結される回転駆動装置の斜視図。 回転駆動装置の側面図。 回転駆動装置の分解斜視図。 回転駆動装置の断面図(図18におけるXX-XX断面)。 ガイド部及びスクリュー収容部の配置に関する別例を示す図。 スクリュー支持構造の別例を示す図。
[第1の実施形態]
以下、移動体駆動装置を車両用窓ガラス昇降装置の昇降機に具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の窓ガラス昇降装置1は、車両ドア2の内側に設けられた一対の昇降機3を備えている。具体的には、図1に示される車両ドア2は、図示しない車両の側面開口部を開閉するスイングドアとして構成されている。また、各昇降機3は、この車両ドア2の車両前後方向に離間した二位置に設けられている。更に、これらの各昇降機3は、車両ドア2に設けられた窓ガラス4の両幅方向端部4a,4b、即ちその車両前方側の端部(図1中、左側の端部)及び車両後方側の端部(図1中、右側の端部)を支持する。そして、本実施形態の窓ガラス昇降装置1は、これら各昇降機3の動作に基づいて、その窓ガラス4を車両上下方向に移動、即ち昇降動作させる構成になっている。
詳述すると、図2(a)(b)及び図3(a)に示すように、本実施形態の窓ガラス昇降装置1において、各昇降機3は、車両上下方向に延びるガイドレール10と、このガイドレール10に係合する状態で窓ガラス4を保持するキャリアブラケット11と、を備えている。
図4〜図7に示すように、本実施形態のキャリアブラケット11は、互いに対向する第1及び第2の保持板部12a,12bと、これら第1及び第2の保持板部12a,12bの下端部分を接続する底部12cと、を備えている。即ち、このキャリアブラケット11は、これら第1及び第2の保持板部12a,12b並びに底部12cが形成する断面略コ字状のガラス保持部12に対し、その幅方向端部(4a,4b)を挿入する態様で窓ガラス4が組み付けられるようになっている。そして、これにより、その窓ガラス4を厚み方向(図6中、上下方向、図7中、左右方向)に挟み込む状態で当該窓ガラス4の下端部分を支える構成になっている。
一方、図2(a)に示すように、本実施形態のガイドレール10は、その延伸方向に沿って延設された溝状のガイド部20を備えている。また、図4〜図7に示すように、本実施形態のキャリアブラケット11は、このガイドレール10側のガイド部20に係合するスライダ部21を備えている。そして、本実施形態のガイドレール10は、これにより、窓ガラス4を保持するキャリアブラケット11を、その窓ガラス4の昇降動作方向に案内する構成になっている。
尚、本実施形態のキャリアブラケット11は、そのガラス保持部12及びスライダ部21が樹脂により一体に形成された構成を有している。そして、ガイドレール10は、そのガイド部20、並びに後述するスクリュー収容部(31)及びガラスガイド部(45)が、金属材料を用いて一体に形成される構成となっている。
さらに詳述すると、図8に示すように、本実施形態のキャリアブラケット11において、スライダ部21は、そのガラス保持部12の裏面12sに設けられている。具体的には、このスライダ部21は、そのガラス保持部12の裏面12sを構成する第1の保持板部12aに対して略直交する方向に突出することにより先端部分がガイドレール10側のガイド部20内に配置される構成になっている。また、このスライダ部21の先端部分には、ガイドレール10の幅方向両側(図8中、左側及び右側)に突出する一対のフランジ部21a,21bが設けられている。そして、ガイドレール10側のガイド部20には、その開口端部から当該ガイド部20の幅方向内側(図8中、右側及び左側)に延びる一対のフランジ部22a,22bが設けられている。
即ち、本実施形態のスライダ部21は、その先端部分に設けられた各フランジ部21a,21bとガラス保持部12の裏面12sとの間にガイド部20側の各フランジ部22a,22bを配置する状態で、このガイドレール10側のガイド部20に係合する。そして、本実施形態の窓ガラス昇降装置1は、これにより、窓ガラス4を保持するキャリアブラケット11が、ガイドレール10から脱離することなく、その延伸方向に沿って移動することが可能になっている。
また、図4〜図7、図9及び図10に示すように、本実施形態のスライダ部21は、ガイドレール10側のガイド部20内に配置されることにより当該ガイド部20の内壁面20sに摺接する複数の摺接突部25を備えている。本実施形態のスライダ部21において、これらの各摺接突部25は、ガイドレール10の延伸方向(図5及び図7中、上下方向)に延びる突条形状を有している。そして、本実施形態のスライダ部21は、これらの各摺接突部25がガイド部20の内壁面20sに対して線接触することにより、そのガイド部20との間の摩擦抵抗を低減する構成になっている。
具体的には、本実施形態のスライダ部21において、これらの各摺接突部25は、スライダ部21の先端部分に設けられた上記各フランジ部21a,21bに設けられている。図9に示すように、第1のフランジ部21aには、ガイド部20の開口端部に設けられた当該ガイド部20側のフランジ部22aに当接する位置、及びガイド部20の側壁部20aに当接する位置に、それぞれ、摺接突部25が設けられている。また、図10に示すように、第2のフランジ部21bには、ガイド部20側のフランジ部22bに当接する位置、ガイド部20の側壁部20bに当接する位置、及びガイド部20の底壁部20cに当接する位置に、それぞれ、摺接突部25が設けられている。更に、図4〜図7に示すように、これらの各摺接突部25は、それぞれ、その第1及び第2のフランジ部21a,21bにおけるガイドレール10の延伸方向両端部に設けられている。そして、本実施形態の窓ガラス昇降装置1は、これにより、キャリアブラケット11側のスライダ部21とガイドレール10側のガイド部20との摩擦抵抗を低減するとともに、併せて、その安定した係合状態を確保する構成になっている。
また、図8、図9及び図11に示すように、本実施形態の窓ガラス昇降装置1において、各昇降機3は、上記キャリアブラケット11に係合して回転することにより当該キャリアブラケット11を窓ガラス4の昇降動作方向に移動させるスクリュー(螺子軸)30を備えている。
詳述すると、本実施形態のガイドレール10は、そのスクリュー30の径方向外側を包囲する状態でガイド部20の延伸方向に沿って延びるスクリュー収容部31を備えている。本実施形態のガイドレール10において、このスクリュー収容部31は、スクリュー30の直径よりも内径の大きな円孔形状を有している。そして、本実施形態のガイドレール10は、このスクリュー収容部31及びガイド部20を連通して当該ガイド部20及びスクリュー収容部31の延伸方向(図11中、上下方向)に延びるスリット部32を備えている。
一方、図4〜図7に示すように、本実施形態のキャリアブラケット11は、そのスライダ部21の先端に設けられた係合突部33を備えている。具体的には、この係合突部33は、上記第1のフランジ部21aから当該第1のフランジ部21aに直交する方向、即ちスライダ部21がガラス保持部12の裏面12sから突出する方向と同じ方向(図6中、下側)に突出して設けられている。
また、図8、図9及び図11に示すように、本実施形態のガイドレール10は、このキャリアブラケット11側のスライダ部21に設けられた係合突部33が、上記スリット部32を介してスクリュー収容部31内に突出するように構成されている。そして、本実施形態の窓ガラス昇降装置1は、このスクリュー収容部31内に突出した係合突部33が、そのスクリュー収容部31内に収容されたスクリュー30に対して径方向外側(図9中、上側)から係合する構成になっている。
さらに詳述すると、図3(b)(c)に示すように、本実施形態のスクリュー30は、そのキャリアブラケット11側の係合突部33が係合するコイル部35と、このコイル部35の内側に配置された軸芯部36と、を備えて構成されている。具体的には、このスクリュー30は、その軸芯部36を構成する可撓性を有した金属製の軸状部材の外周にコイル部35を構成する金属コイルが巻き付けられた構造を有している。そして、本実施形態のスクリュー30は、これにより、高い剛性を確保しつつ、撓められた状態で回転することが可能な構成となっている。
即ち、図2(b)に示すように、本実施形態のガイドレール10は、その窓ガラス昇降装置1を構成する各昇降機3が配置される車両ドア2の湾曲形状、つまりは、その車両ドア2内に形成される昇降動作経路に合わせて延伸方向に沿って湾曲した形状を有している。この点を踏まえ、本実施形態のスクリュー30は、上記のような可撓性を有するものとなっている。そして、これにより、そのガイドレール10の延伸方向に沿って湾曲するスクリュー収容部31内において、回転自在に保持される構成になっている。
一方、図12(a)(b)に示すように、本実施形態の窓ガラス昇降装置1において、キャリアブラケット11側の係合突部33は、スリット部32の延伸方向に延びる略直方体形状の基部37に対して、スクリュー30を構成するコイル部35のピッチに合わせた間隔で複数の係合溝38を凹設(螺刻)することにより形成される。そして、本実施形態の係合突部33は、これらの各係合溝38内に、そのコイル部35を配置する状態で、スクリュー30に係合する構成になっている。
また、図9及び図12(a)に示すように、本実施形態の係合突部33において、当該係合突部33の先端、つまり上記各係合溝38が形成された基部37の頂面37sは、その係合突部33が係合するスクリュー30の軸芯部36を内側に配置する湾曲凹面39となっている。具体的には、本実施形態の係合突部33は、この湾曲凹面39がスクリュー30の軸芯部36に摺接する構成となっている。そして、これにより、そのスクリュー30に対する安定した係合状態を確保する構成になっている。
図2及び図3(a)に示すように、本実施形態の窓ガラス昇降装置1において、各昇降機3は、それぞれ、そのガイドレール10の下端側に、上記スクリュー30の回転駆動部40を備えている。具体的には、この回転駆動部40は、駆動源となるモータ41の回転を減速機42により減速してスクリュー30に伝達する構成となっている。そして、本実施形態の昇降機3は、このモータ駆動により回転するスクリュー30とキャリアブラケット11側の係合突部33との係合関係、つまりは螺子対偶に基づいて、そのスクリュー30の回転方向に応じた昇降動作方向にキャリアブラケット11を移動させる構成になっている。
また、本実施形態の窓ガラス昇降装置1において、ガイドレール10は、キャリアブラケット11に保持された窓ガラス4に係合することにより、その昇降動作方向に当該窓ガラス4を案内するガラスガイド部45を有している。
具体的には、図8に示すように、本実施形態の窓ガラス4には、その両幅方向端部(4a,4b)に、それぞれ、略L字状の断面形状を有してガイドレール10側(図8中、下側)に突出する係合部材46が固定されている。また、本実施形態のガラスガイド部45は、上記キャリアブラケット11のスライダ部21が係合するガイド部20の側方、その窓ガラス4の幅方向端部側(図8中、左側)となる位置に設けられている。更に、このガラスガイド部45は、その窓ガラス4に設けられた係合部材46を内側に配置する断面コ字状を有している。そして、図2及び図3(b)に示すように、本実施形態の窓ガラス昇降装置1は、そのガラスガイド部45がガイドレール10の延伸方向に沿ってガイド部20の上方、車両ドア2の上端部近傍に延びる構成となっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)窓ガラス昇降装置1は、車両ドア2の窓ガラス4を保持するキャリアブラケット11と、キャリアブラケット11を窓ガラス4の昇降動作方向に案内するガイドレール10と、キャリアブラケット11に係合して回転することにより当該キャリアブラケット11を窓ガラス4の昇降動作方向に移動させるスクリュー30と、を備える。ガイドレール10は、窓ガラス4の昇降動作方向に延びるガイド部20と、スクリュー30の径方向外側を包囲する状態でガイド部20の延伸方向に沿って延びるスクリュー収容部31と、これらガイド部20及びスクリュー収容部31を連通するスリット部32と、を備える。また、キャリアブラケット11は、ガイド部20に係合するスライダ部21を備える。そして、そのスライダ部21には、スリット部32を介してスクリュー収容部31内に突出することにより当該スクリュー収容部31内のスクリュー30に対して径方向外側から係合する係合突部33が設けられる。
上記構成によれば、スクリュー30の径方向外側を包囲するスクリュー収容部31を設けることで、その回転により生ずるスクリュー30の撓みを抑えることができる。更に、キャリアブラケット11のスライダ部21に設けられた係合突部33が径方向外側からスクリュー収容部31内のスクリュー30に係合することで、より効果的に、そのスクリュー30の撓みを抑えることができる。そして、これにより、そのスクリュー30の回転に伴う振動や作動音の発生を抑えて高い質感を確保することができる。
また、スクリュー30の径方向外側を包囲することで、当該スクリュー30を保護することができる。例えば、埃や塵等の異物や水の接触を防いで、そのキャリアブラケット11側の係合突部33に対する安定した係合状態を担保することができる。そして、これにより、円滑に、そのキャリアブラケット11に保持された窓ガラス4を昇降動作させることができる。
更に、例えば、窓ガラス4を押し下げるような外力が印加された場合においても、そのスクリュー30の座屈を抑えることができる。そして、これにより、高い耐久性及び信頼性を確保することができる。
(2)キャリアブラケット11のスライダ部21には、ガイド部20の内壁面20sに摺接する複数の摺接突部25が設けられる。即ち、ガイド部20の内壁面20sに対する接触面積を低減することで、スライダ部21の摩擦抵抗を低減することができる。そして、これにより、高い静粛性と円滑な昇降動作を実現することができる。加えて、そのガイドレール10に対するキャリアブラケット11の安定した係合状態を確保することができる。
(3)ガイドレール10は、キャリアブラケット11に保持された窓ガラス4(の係合部材46)に係合することにより当該窓ガラス4を昇降動作方向に案内するガラスガイド部45を備える。これにより、より円滑に、キャリアブラケット11に保持された窓ガラス4を昇降動作させることができる。そして、そのガラスガイドをガイドレール10と一体化することで、部品点数の削減と作業性の向上を図ることができる。
(4)窓ガラス昇降装置1は、上記キャリアブラケット11、ガイドレール10、スクリュー30、及び当該スクリュー30の回転駆動部40を有して窓ガラス4の幅方向に離間した二位置、詳しくは、その両幅方向端部4a,4bを支持する位置に配置される一対の昇降機3を備える。
上記構成によれば、簡素な構成にて、より安定的に、そのキャリアブラケット11に保持された窓ガラス4を車両ドア2に支持することができる。また、各昇降機3が独立して車両ドア2内に設けられることで、これら2つの昇降機3の間のスペースを有効に利用することができる。更に、駆動源を各昇降機3に設けることで、その駆動負荷を分散することができる。そして、これにより、より円滑に、キャリアブラケット11に保持された窓ガラス4を昇降動作させることができるとともに、併せて、その高い信頼性及び静粛性を確保することができる。
(5)スクリュー30は、キャリアブラケット11に設けられた係合突部33が係合するコイル部35と、このコイル部35の内側に配置された軸芯部36と、を備えて構成される。これにより、金属材料を用いて高い剛性を確保しつつ、その可撓性を担保することができる。
(6)係合突部33の先端には、スクリュー30の軸芯部36を内側に配置する湾曲凹面39が形成される。これにより、そのスクリュー30に対する安定した係合状態を確保することができる。
(7)スクリュー30の回転駆動部40は、ガイドレール10の下端側に設けられる。
上記構成によれば、例えば、窓ガラス4を伝って車両ドア2内に水が浸入した場合であっても、その回転駆動部40が被水し難いという利点がある。そして、これにより、高い耐久性及び信頼性を確保することができる。また、回転駆動部40の駆動源となるモータ41や減速機42等の重量物を下方に配置することで、より円滑に、その車両ドア2を開閉することができる。更に、回転駆動部40がキャリアブラケット11と一体に上下方向移動しない構成を採用し、可動部位の軽量化を図ることで、その駆動負荷を低減することができる。その結果、高い静粛性を確保することができる。
[第2の実施形態]
以下、移動体駆動装置をサンルーフ装置の開閉駆動装置に具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便宜上、上記第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略することとする。
図13に示すように、車両61のルーフパネル62には、略矩形状のルーフ開口部63が形成されている。また、このルーフ開口部63には、当該ルーフ開口部63を開閉可能な略平板状の可動パネル64が設けられている。更に、ルーフ開口部63の車幅方向両端部63a,63bには、左右一対の開閉駆動装置65が設けられている。そして、本実施形態の車両61においては、これにより、そのルーフ開口部63に設けられた可動パネル64を開閉動作させるサンルーフ装置66が形成されている。
詳述すると、図14(a)(b)に示すように、本実施形態のサンルーフ装置66において、各開閉駆動装置65は、それぞれ、車両の前後方向に延びるガイドレール10Bと、このガイドレール10B上を移動可能に設けられた駆動シュー67及び従動シュー68と、を備えている。更に、これらの各開閉駆動装置65は、それぞれ、その駆動シュー67及び従動シュー68に連結された状態で上方に可動パネル64を支持する機能ブラケット69を備えている。そして、本実施形態の各開閉駆動装置65は、そのガイドレール10B上を移動する駆動シュー67の移動位置に基づいて、各機能ブラケット69が、上方に支持する可動パネル64を開閉動作させる構成になっている。
具体的には、本実施形態の各開閉駆動装置65において、従動シュー68は、それぞれ、駆動シュー67の前方(図14中、左側)に設けられている。また、従動シュー68には、機能ブラケット69の前端部69aが回動可能に連結されている。更に、機能ブラケット69には、その車両前後方向に延在する当該機能ブラケット69の長手方向に延びるガイド孔70が設けられている。そして、駆動シュー67には、このガイド孔70に挿入されるガイドピン71が設けられている。
即ち、ガイドレール10B上を車両前後方向に移動する駆動シュー67は、その機能ブラケット69のガイド孔70に挿入されたガイドピン71が、車両前後方向に延びるガイド孔70内を移動可能な範囲内において、当該機能ブラケット69に対して相対移動することが可能となっている。
また、本実施形態では、ガイド孔70には、その前端70aよりも後端70bの方が高い位置に配置されるような傾きが設定されている。そして、本実施形態のサンルーフ装置66は、これにより、その車両前後方向における機能ブラケット69に対する駆動シュー67の相対位置に基づいて、当該機能ブラケット69に支持された可動パネル64を傾動させることにより、そのチルト開閉動作を行うことが可能となっている。
本実施形態の各開閉駆動装置65は、可動パネル64がルーフ開口部63を閉塞する全閉状態にあるとき、機能ブラケット69のガイド孔70に挿入された駆動シュー67側のガイドピン71が、そのガイド孔70の後端70b側に配置された状態になっている(図14(a)参照)。また、駆動シュー67がガイドレール10B上を前方側に向かって移動することにより、そのガイドピン71は、機能ブラケット69のガイド孔70内を後端70b側から前端70a側に向かって移動する(図14(b)参照)。本実施形態では、このとき、そのガイドピン71が、上記のような傾きを有するガイド孔70(の上端面70c)を押圧するようになっている。そして、本実施形態の各開閉駆動装置65は、その前端部69aに設けられた連結軸Lを支点として機能ブラケット69が押し上げられるように傾動することで、当該機能ブラケット69に支持された可動パネル64がチルトアップするように構成されている。
一方、駆動シュー67の後方移動に伴いガイドピン71がガイド孔70内を後端70b側に移動することで、機能ブラケット69は、その後端部69b側が引き下げられるように傾動する。そして、本実施形態の各開閉駆動装置65は、これにより、その機能ブラケット69に支持された可動パネル64がチルトダウンするように構成されている。
また、本実施形態の各開閉駆動装置65は、上記可動パネル64の全閉状態に対応する移動位置(14(a)参照)から駆動シュー67が更に後方移動することで、その機能ブラケット69のガイド孔70に挿入されたガイドピン71がガイド孔70の下端面70d側を押圧するように構成されている。
具体的には、本実施形態の各開閉駆動装置65において、その機能ブラケット69のガイド孔70は、その後端70b近傍に傾きが急峻に立ち上がる立ち上がり部72を備えている。このため、当該立ち上がり部72に移動したガイドピン71は、当該ガイドピン71の後方側に位置するガイド孔70の下端面70dを後方に向かって押圧することになる。そして、本実施形態の各開閉駆動装置65は、これにより、その前端部69aを支持する従動シュー68とともに機能ブラケット69がガイドレール10B上を後方側に移動することで、その機能ブラケット69に支持された可動パネル64がスライド開動作するようになっている。
尚、本実施形態の各開閉駆動装置65は、このとき、機能ブラケット69に支持された可動パネル64の傾きが、ガイドレール10Bと略平行になるように設計されている。そして、これにより、その可動パネル64がルーフ開口部63の後端からルーフパネル62の下方に潜り込むように、スライド開動作する構成となっている(インナースライド)。
更に、本実施形態では、このように可動パネル64がスライド動作する機能ブラケット69の移動領域においては、図示しないチェック機構によって、その機能ブラケット69の傾動が規制されるようになっている。そのため、この移動領域において駆動シュー67が前方移動した場合には、その立ち上がり部72に位置するガイドピン71が、当該ガイドピン71の前方側に位置するガイド孔70の上端面70cを前方に向かって押圧することになる。そして、本実施形態では、これにより、機能ブラケット69及び従動シュー68が駆動シュー67と一体に前方移動することで、その機能ブラケット69に支持された可動パネル64がスライド閉動作する構成になっている。
さらに詳述すると、図15に示すように、本実施形態の各開閉駆動装置65は、それぞれ、そのガイドレール10Bの内側で回転するスクリュー(螺子軸)30Bを備えている。本実施形態の各開閉駆動装置65において、このスクリュー30Bは、上記第1の実施形態において窓ガラス昇降装置1を構成する各昇降機3のスクリュー30と同様の構成を有している。そして、本実施形態のガイドレール10Bもまた、上記第1の実施形態におけるガイドレール10と同様の構成を有している。
具体的には、このガイドレール10Bは、当該ガイドレール10Bの延伸方向(図15中、紙面に直交する方向)に延びるガイド部20Bと、スクリュー30Bの径方向外側を包囲する状態でガイド部20Bの延伸方向に延びるスクリュー収容部31Bと、を備えている。また、このガイドレール10Bは、これらガイド部20B及びスクリュー収容部31Bを連通してガイド部20B及びスクリュー収容部31Bの延伸方向に延びるスリット部32Bを備えている。更に、移動体としての駆動シュー67には、このガイドレール10Bのガイド部20Bに対して摺動可能に係合するスライダ部21Bが設けられている。そして、このスライダ部21Bには、上記スリット部32Bを介してスクリュー収容部31B内に突出することにより当該スクリュー収容部31B内のスクリュー30Bに対して径方向外側から係合する係合突部33Bが設けられている。
即ち、本実施形態の各開閉駆動装置65もまた、上記第1の実施形態における各昇降機と同様、ガイドレール10Bの内側に設けられたスクリュー30Bが、ガイドレール10Bに連結された移動体としての駆動シュー67、詳しくは、そのスライダ部21Bに設けられた係合突部33Bに係合する状態で回転する。尚、図13に示すように、本実施形態の各開閉駆動装置65は、それぞれ、車両前方側に配置されるガイドレール10Bの前端部分に、モータ駆動によりスクリュー30Bを回転させる回転駆動部40Bを備えている。そして、本実施形態の各開閉駆動装置65は、これにより、スクリュー30Bと係合突部33Bとの係合関係、つまりは螺子対偶に基づいて、その駆動シュー67をガイドレール10Bの延伸方向、即ちスクリュー30Bの回転方向に応じて車両前後方向に移動させる構成になっている。
[第3の実施形態]
以下、移動体駆動装置に関する第3の実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便宜上、上記第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略することとする。
図16に示すように、本実施形態の移動体駆動装置80は、上記第1の実施形態における窓ガラス昇降装置1の各昇降機3と同様、ガイドレール10Cと、このガイドレール10Cに連結された移動体81に係合して回転することにより当該移動体81をガイドレール10Cの延伸方向に移動させるスクリュー30Cと、を備えている。
詳述すると、本実施形態のスクリュー30Cは、上記第1の実施形態におけるスクリュー30と同様の構成を有している。更に、本実施形態のガイドレール10Cもまた、上記第1の実施形態におけるガイドレール10と同様、そのガイドレール10Cの延伸方向に延びるガイド部20Cと、スクリュー30Cの径方向外側を包囲する状態でガイド部20Cの延伸方向に沿って延びるスクリュー収容部31Cと、を備えている。そして、このガイドレール10Cは、これらガイド部20C及びスクリュー収容部31Cを連通してガイド部20C及びスクリュー収容部31Cの延伸方向に延びるスリット部32Cを備えている。
また、本実施形態の移動体81には、このガイドレール10Cのガイド部20Cに係合するスライダ部21Cが設けられている。尚、この移動体81は、例えば、上記第1の実施形態において窓ガラス昇降装置1を構成する昇降機3のキャリアブラケット11や、上記第2の実施形態においてサンルーフ装置66を構成する開閉駆動装置65の駆動シュー67等が該当する。そして、この移動体81に設けられたスライダ部21Cもまた、スリット部32Cを介してスクリュー収容部31C内に突出することにより当該スクリュー収容部31C内のスクリュー30Cに対して径方向外側から係合する係合突部33Cを備えている。
更に、図17〜図19に示すように、本実施形態の移動体駆動装置80もまた、ガイドレール10Cの長手方向一端側(延伸方向一端側)において、そのスクリュー30Cを回転させる回転駆動部40Cを備えている。具体的には、この回転駆動部40Cは、駆動源となるモータ41Cの回転を減速機42Cにより減速してスクリュー30Cに伝達する構成となっている。そして、本実施形態の移動体駆動装置80は、これにより、そのスクリュー30Cと移動体81との係合関係、つまりは螺子対偶に基づいて、当該移動体81をガイドレール10Cの延伸方向、即ち、そのスクリュー30Cの回転応じた方向に移動させる構成になっている。
さらに詳述すると、図16に示すように、本実施形態のガイドレール10Cは、そのガイド部20Cを形成するレール部材82と、スクリュー収容部31C及びスリット部32Cを有してレール部材82に連結されるガイド部材83と、を備えて構成されている。
具体的には、本実施形態のレール部材82は、略平板状の底壁部82aと、この底壁部82aの幅方向(図16中、左右方向)両端に立設された一対の側壁部82bと、この側壁部82bの上端(図16中、上側の端部)から幅方向内側に向かって延びるフランジ状の上壁部82cと、を有している。また、本実施形態のガイド部材83は、略四角棒状の外形を有している。更に、このガイド部材83は、その第1側壁面83sに切欠き83aを有するとともに、この切欠き83aに連通するかたちでガイド部材83の延伸方向に延びる断面略円形状の溝部83bを有している。そして、本実施形態のガイド部材83は、その切欠き83aが設けられた第1側壁面83s以外の三側面が、それぞれ、その底壁部82a、側壁部82b、及び上壁部82cに対して接触する状態で、レール部材82の内側に連結される構成になっている。
即ち、本実施形態のガイド部材83は、レール部材82の内側に配置されることにより、溝部83b及び切欠き83aが、それぞれ、そのガイドレール10Cにスクリュー収容部31C及びスリット部32Cを形成する。また、レール部材82は、金属板を折り曲げ加工(ロール成形)することにより形成されている。更に、ガイド部材83は、摺動抵抗の小さな樹脂素材(例えば、POM等、硬質なエンジニアプラスチック)を用いて形成されている。そして、本実施形態の移動体駆動装置80は、これにより、そのスクリュー収容部31C内で回転するスクリュー30Cの摺接音を小さく抑える構成になっている。
また、図17〜図19に示すように、本実施形態の回転駆動部40Cは、扁平略円筒状のギヤハウジング85と、このギヤハウジング85をガイドレール10Cの長手方向端部に固定するブラケット86と、を備えている。具体的には、本実施形態のギヤハウジング85は、その円筒形状を軸線方向(各図中、上下方向)に二分割する態様で形成された第1及び第2のハウジング部材87,88を互いに組み付けることにより形成されている。また、本実施形態の回転駆動部40Cにおいて、モータ41Cは、このギヤハウジング85の側面に連結されている。更に、本実施形態の減速機42Cは、そのギヤハウジング85の軸線方向に延びる出力軸89を有している。そして、本実施形態のギヤハウジング85は、この出力軸89の連結端89aを外部に露出させる開口部90を有している。
具体的には、図19及び図20に示すように、本実施形態のスクリュー30Cは、その軸端部30aが略四角軸状に形成されている。また、本実施形態の回転駆動部40Cにおいて、出力軸89の連結端89aは、このスクリュー30Cの軸端部30aに対応する四角孔91を有している。そして、本実施形態の移動体駆動装置80は、この四角孔91内にスクリュー30Cの軸端部30aが挿入されることにより、そのスクリュー30Cを回転駆動可能な状態で、このスクリュー30Cと回転駆動部40C側の出力軸89とが接続される構成になっている。
また、ギヤハウジング85の開口部90は、第1のハウジング部材87が形成する当該ギヤハウジング85の第1軸方向端面85sに設けられている。本実施形態のギヤハウジング85において、この開口部90は、円孔形状を有している。更に、この開口部90の周縁には、円環状の嵌合突部92が立設されている。そして、本実施形態のブラケット86には、この嵌合突部92の外周に嵌合する円孔部93が設けられている。
尚、本実施形態では、これらのギヤハウジング85及びブラケット86は、図示しない螺子部材を用いて互いに連結される。そして、本実施形態の回転駆動部40Cは、これにより、そのブラケット86を介してガイドレール10Cの長手方向端部に連結される構成になっている。
さらに詳述すると、本実施形態の回転駆動部40Cにおいて、そのギヤハウジング85の第1軸方向端面85sに設けられた円環状の嵌合突部92、及び当該ギヤハウジング85内に収容された減速機42Cの出力軸89は、同軸位置に配置されている。また、本実施形態のガイドレール10Cにおいて、その内側にスクリュー30Cを保持するガイド部材83は、略円柱状の軸方向端部83xを有している。更に、本実施形態のスクリュー収容部31Cは、その円柱状をなすガイド部材83の軸方向端部83xと同軸の断面略円形状をなしている。そして、本実施形態の回転駆動部40Cは、そのギヤハウジング85の第1軸方向端面85sに設けられた円環状の嵌合突部92に対し、このガイド部材83の軸方向端部83xが嵌合する状態で、ガイドレール10Cの長手方向端部に連結される構成になっている。
即ち、本実施形態の移動体駆動装置80は、そのギヤハウジング85に設けられた嵌合突部92の内周に対してガイド部材83の軸方向端部83xが同軸に嵌合することにより、その内側に収容された減速機42Cの出力軸89の連結端89aとスクリュー30Cの軸端部30aとが同軸に配置された状態で互いに連結される。つまりは、その「軸合わせ」が行われる構成となっている。そして、これにより、より効果的に、そのスクリュー30Cの回転に伴う振動や作動音の発生を抑えて高い質感を確保することができるようになっている。
また、レール部材82の内側にガイド部材83を連結する構造を採用ことにより、容易に、そのガイド部20C、スクリュー収容部31C及びスリット部32Cを有したガイドレール10Cを形成することができる。特に、そのガイド部材83の素材に樹脂を用いることで、そのスクリュー収容部31C及びスリット部32Cの形成が容易になる。更に、レール部材82を金属で形成することにより、高い強度剛性を確保することができるとともに、併せて、その温度変化に伴う寸法変化を最小化することができる。そして、これにより、その摺動摩擦の増大を抑えて、円滑に、そのガイドレール10Cに連結された移動体81を駆動することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第1の実施形態では、窓ガラス昇降装置1は、車両の側面開口部を開閉するスイングドアとして構成された車両ドア2に設けられることとした。しかし、これに限らず、例えば、スライドドア、或いは、車両の後方開口部を開閉するバックドア等、その窓ガラス昇降装置1が配置される車両ドア2の型式及び位置はどのようなものであってもよい。
・上記第1の実施形態では、ガイドレール10と一体に設けられたガラスガイド部45を備える一対の昇降機3によって、その窓ガラス4の両幅方向端部4a,4bを支える構成とした。しかし、これに限らず、ガイドレール10とは別体にガラスガイドが設けられる構成であってもよい。また、各昇降機3による窓ガラス4の支持位置は、必ずしも窓ガラス4の両幅方向端部4a,4bでなくともよい。但し、窓ガラス4を安定的に支える観点、及び車両ドア2内のスペースを有効利用する観点から、これら2つの昇降機3が窓ガラス4の幅方向に離間した二位置に配置されることが望ましい。そして、一つ又は3つ以上の昇降機3によって、そのキャリアブラケット11に保持された窓ガラス4を昇降動作させる構成であってもよい。
・更に、上記第1の実施形態では、窓ガラス4に設けられた係合部材46がガラスガイド部45に係合する構成としたが、窓ガラス4の幅方向端部が、そのガラスガイド部に対して、直接的に係合する構成であってもよい。
・上記第1の実施形態では、キャリアブラケット11に設けられたスライダ部21は、その幅方向両側に突出する一対のフランジ部21a,21bを有してガイドレール10側のガイド部20に係合することとしたが、そのスライダ部21及びガイド部20の形状については任意に変更してもよい。
・また、上記第1の実施形態では、スライダ部21には、ガイドレール10の延伸方向に延びる突条形状を有してガイド部20の内壁面20sに摺接する複数の摺接突部25が設けられる。そして、これらの各摺接突部25は、そのスライダ部21の先端部分に設けられた各フランジ部21a,21bに配置されることとした。しかし、これに限らず、その摺接突部の形状、数、及び配置は、任意に変更してもよい。そして、そのスライダ部21が、このような摺接突部25を有しない構成についてもまた、これを排除しない。
・上記第1の実施形態では、キャリアブラケット11側の係合突部33は、そのスライダ部21がガラス保持部12の裏面12sから突出する方向と同じ方向に突出して設けられる。そして、ガイドレール10は、この係合突部33が、上記スリット部32を介してガイド部20側からスクリュー収容部31内に突出するように構成される。即ち、そのガイド部20及びスクリュー収容部31が、キャリアブラケット11に保持された窓ガラス4の厚み方向(図8参照、同図中、上下方向)に並んで設けられることとした。
しかし、これに限らず、図21に示すガイドレール10Dのように、そのガイド部20D及びスクリュー収容部31Dが、キャリアブラケット11Dに保持された窓ガラス4の幅方向(図21中、左右方向)に並んで設けられる。そして、ガイド部20D内に配置されたスライダ部21Dから窓ガラス4の幅方向に突出する係合突部33Dが、スリット部32Dを介してスクリュー収容部31D内のスクリュー30Dに係合する構成としてもよい。このような構成を採用することで、窓ガラス4の厚み方向、即ち車両ドア2の厚み方向において、そのサイズの低減を図ることができる。そして、これにより、車両ドア2に対する搭載性を向上させることができる。
・上記第1の実施形態では、係合突部33は、スライダ部21に設けられた略直方体形状の基部37に複数の係合溝38を凹設することにより形成されることとした。しかし、これに限らず、例えば、コイル部35のピッチ間に挿入される爪形状等、係合突部33の形状は、任意に変更してもよい。
・また、上記第1の実施形態では、係合突部33の先端には、スクリュー30の軸芯部36を内側に配置する湾曲凹面39が形成される。そして、この湾曲凹面39が軸芯部36に摺接する状態で、係合突部33とスクリュー30とが係合することとした。しかし、これに限らず、必ずしも湾曲凹面39と軸芯部36とが摺接しなくともよい。そして、このような湾曲凹面39を有しない構成であってもよい。
・更に、係合突部33がスクリュー30を径方向に押圧してスクリュー収容部31の内壁面に摺接させる構成としてもよい。これにより、より効果的に、その回転により生ずるスクリュー30の撓みを抑えることができる。
・上記第1の実施形態では、スクリュー30は、その軸芯部36を構成する可撓性を有した金属製の軸状部材の外周にコイル部35を構成する金属コイルが巻き付けられた構造を有することとした。しかし、これに限らず、軸状部材の周面に螺子溝を刻設する構成であってもよい。そして、その材質についてもまた、金属に限らず、樹脂を用いてもよい。
・上記第1の実施形態では、スクリュー収容部31は、ガイド部20の延伸方向に沿って延びる円孔形状を有することとしたが、その形状については、任意に変更してもよい。但し、内壁面にスクリュー30が摺接した場合における摩擦抵抗及び摺接音の小さな形状であることが望ましい。
・また、図22に示すように、スクリュー収容部31の開口端31aに、そのスクリュー収容部31内に収容されたスクリュー30の軸端部30bに軸方向(図22中、上側)から当接して当該スクリュー30の支持点Pを形成する支持部材50を設ける構成としてもよい。
具体的には、この図22に示す例において、スクリュー30の軸端部30bには、略円錐状に形成されることにより先端側(図22中、上側)に向かって先細りとなるテーパ面51sを有した樹脂製の当接部材51が固定されている。また、支持部材50には、スクリュー収容部31の開口端31aに臨む摺鉢状の凹部52が形成されている。そして、スクリュー30は、その軸端部30bに設けられた当接部材51の先端が凹部52に当接する状態でスクリュー収容部31内に保持される構成となっている。
上記構成によれば、支持部材50の凹部52が軸方向からスクリュー30の軸端部30b(当接部材51)に当接することで、その軸端部30bが摺鉢状をなす凹部52の底部52aに案内される。そして、これにより、可撓性を有したスクリュー30を、その支持部材50に設けられた凹部52の底部52aを支持点Pとして、回転可能、且つ安定的に支持することができる。その結果、スクリュー30の回転に伴う振動や作動音の発生を抑えて高い質感を確保することができる。
尚、当接部材51の当接部(テーパ面)形状及び凹部52の摺鉢形状は、任意に変更してもよい。そして、支持部材50の凹部52に対してスクリュー30の軸端部30bが直接的に当接する構成であってもよい。
・上記第2の実施形態では、サンルーフ装置66の各開閉駆動装置65は、移動体としての駆動シュー67が前後移動することにより、その可動パネル64をチルト開閉動作及びスライド開閉動作させる構成とした。しかし、これに限らず、チルト開閉動作又はスライド開閉動作の何れかを行う構成であってもよい。
・上記第3の実施形態では、レール部材82を金属により形成し、ガイド部材83を樹脂により形成することとした。しかし、これに限らず、少なくともスクリュー収容部31Cを樹脂により形成する構成であってもよい。このような構成を採用しても、そのスクリュー収容部31C内で回転するスクリュー30Cの摺接音を小さく抑えることができる。そして、この場合、必ずしもレール部材82及びガイド部材83を連結する構成でなくともよい。
・また、その材質に関わらず、レール部材82及びガイド部材83を連結することでガイドレール10Cを形成する構成を採用してもよい。そして、これにより、容易に、そのガイド部20C、スクリュー収容部31C及びスリット部32Cを有したガイドレール10Cを形成することができる。
・上記第3の実施形態では、回転駆動部40Cに設けられた第1嵌合部としての嵌合突部92は、円環形状を有する。そして、この嵌合突部92に嵌合する第2嵌合部としての機能を有するガイド部材83の軸方向端部83xもまた、略円柱状の外形を有することとした。しかし、これに限らず、ガイド部材83の軸方向端部に設けられる第2嵌合部と当該ガイド部材83の内側に形成されたスクリュー収容部31Cとが同軸であり、且つ回転駆動部40C側に設けられる第1嵌合部と出力軸89とが同軸であれば、その第1嵌合部及び第2嵌合部の形状は、任意に変更してもよい。
・上記第1の実施形態では、窓ガラス4を開閉動作させるためのキャリアブラケット11を移動体とする昇降機3に具体化し、上記第2の実施形態では、サンルーフ装置66の可動パネル64を開閉させるための駆動シュー67を移動体とする開閉駆動装置65に具体化した。しかし、これに限らず、ガイドレールに連結された状態でスクリューの回転より移動するものであれば、移動体の構成、及びその用途は、任意に変更してもよい。
1…窓ガラス昇降装置、2…車両ドア、3…昇降機、4…窓ガラス、4a,4b…幅方向端部、10,10B,10C,10D…ガイドレール、11,11D…キャリアブラケット(移動体)、12…ガラス保持部、12a…第1の保持板部、12b…第2の保持板部、12c…底部、12s…裏面、20,20B,20C,20D…ガイド部、20s…内壁面、21,21B,21C,21D…スライダ部、21a…第1のフランジ部、21b…第2のフランジ部、22a,22b…フランジ部、25…摺接突部、30,30B,30C,30D…スクリュー、30a,30b…軸端部、31,31B,31C,31D…スクリュー収容部、31a…開口端、32,32B,32C,32D…スリット部、33,33B,33C,33D…係合突部、35…コイル部、36…軸芯部、37…基部、37s…頂面、38…係合溝、39…湾曲凹面、40,40B,40C…回転駆動部、41,41C…モータ、42,42C…減速機、45…ガラスガイド部、46…係合部材、50…支持部材、51…当接部材、51s…テーパ面、52…凹部、52a…底部、61…車両、62…ルーフパネル、63…ルーフ開口部、64…可動パネル、65…開閉駆動装置、66…サンルーフ装置、67…駆動シュー(移動体)、68…従動シュー、70…ガイド孔、71…ガイドピン、72…立ち上がり部、80…移動体駆動装置、81…移動体、82…レール部材、83…ガイド部材、83a…切欠き、83b…溝部、83s…第1側壁面、83x…軸方向端部、85…ギヤハウジング、85s…第1軸方向端面、86…ブラケット、87…第1のハウジング部材、88…第2のハウジング部材、89…出力軸、89a…連結端、90…開口部、91…四角孔、92…嵌合突部、93…円孔部、L…連結軸、P…支持点。

Claims (19)

  1. 車両ドアの窓ガラスを保持するキャリアブラケットと、
    前記キャリアブラケットを前記窓ガラスの昇降動作方向に案内するガイドレールと、
    前記キャリアブラケットに係合して回転することにより該キャリアブラケットを前記窓ガラスの昇降動作方向に移動させるスクリューと、を備え、
    前記ガイドレールは、
    前記窓ガラスの昇降動作方向に延びるガイド部と、
    前記スクリューの径方向外側を包囲する状態で前記ガイド部の延伸方向に沿って延びるスクリュー収容部と、
    前記ガイド部及び前記スクリュー収容部を連通して前記ガイド部及び前記スクリュー収容部の延伸方向に延びるスリット部と、を有し、
    前記キャリアブラケットは、前記ガイド部に係合するスライダ部を有するとともに、
    前記スライダ部には、前記スリット部を介して前記スクリュー収容部内に突出することにより該スクリュー収容部内の前記スクリューに対して径方向外側から係合する係合突部が設けられた車両用窓ガラス昇降装置。
  2. 請求項1に記載の車両用窓ガラス昇降装置において、
    前記ガイド部及びスクリュー収容部は、前記キャリアブラケットに保持される前記窓ガラスの幅方向に並んで設けられること、を特徴とする車両用窓ガラス昇降装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用窓ガラス昇降装置において、
    前記キャリアブラケットのスライダ部には、前記ガイド部の内壁面に摺接する複数の摺接突部が設けられること、を特徴とする車両用窓ガラス昇降装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用窓ガラス昇降装置において、
    前記ガイドレールは、前記キャリアブラケットに保持された前記窓ガラスに係合することにより該窓ガラスを昇降動作方向に案内するガラスガイド部を備えること、
    を特徴とする車両用窓ガラス昇降装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用窓ガラス昇降装置において、
    前記キャリアブラケット、前記ガイドレール、前記スクリュー、及び該スクリューの回転駆動部を有して前記窓ガラスの幅方向に離間した二位置に配置される一対の昇降機を備えること、を特徴とする車両用窓ガラス昇降装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の車両用窓ガラス昇降装置において、
    前記スクリューは、前記係合突部が係合するコイル部と、前記コイル部の内側に配置された軸芯部と、を備えて構成されること、を特徴とする車両用窓ガラス昇降装置。
  7. 請求項6に記載の車両用窓ガラス昇降装置において、
    前記係合突部の先端には、前記軸芯部を内側に配置する湾曲凹面が形成されること、
    を特徴とする車両用窓ガラス昇降装置。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の車両用窓ガラス昇降装置において、
    前記スクリューの軸端部に軸方向から当接して該スクリューの支持点を形成する支持部材を備え、
    前記支持部材には、該支持部材に当接する前記スクリューの軸端部を前記支持点に案内する凹部が形成されること、を特徴とする車両用窓ガラス昇降装置。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の車両用窓ガラス昇降装置において、
    前記スクリューの回転駆動部が前記ガイドレールの下端側に設けられること、
    を特徴とする車両用窓ガラス昇降装置。
  10. ガイドレールと、
    前記ガイドレールに連結された移動体に係合して回転することにより該移動体を前記ガイドレールの延伸方向に移動させるスクリューと、を備え、
    前記ガイドレールは、
    前記ガイドレールの延伸方向に延びるガイド部と、
    前記スクリューの径方向外側を包囲する状態で前記ガイド部の延伸方向に沿って延びるスクリュー収容部と、
    前記ガイド部及び前記スクリュー収容部を連通して前記ガイド部及び前記スクリュー収容部の延伸方向に延びるスリット部と、を有するとともに、
    前記移動体には、前記ガイド部に係合するスライダ部が設けられるものであって、
    前記スライダ部には、前記スリット部を介して前記スクリュー収容部内に突出することにより該スクリュー収容部内の前記スクリューに対して径方向外側から係合する係合突部が設けられた移動体駆動装置。
  11. 請求項10に記載の移動体駆動装置において、
    前記スクリュー収容部は、樹脂により形成されてなること、
    を特徴とする移動体駆動装置。
  12. 請求項10又は請求項11に記載の移動体駆動装置において、
    前記ガイドレールは、
    前記ガイド部を形成するレール部材と、
    前記スクリュー収容部及び前記スリット部を有して前記レール部材に連結されるガイド部材と、を備えること、を特徴とする移動体駆動装置。
  13. 請求項12に記載の移動体駆動装置において、
    前記スクリューの軸端部に連結される出力軸を有した回転駆動部を備え、
    前記回転駆動部は、前記出力軸と同軸位置に第1嵌合部を有し、
    前記ガイド部材は、軸方向端部に前記第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部を備えるとともに、該第2嵌合部に対して前記スクリュー収容部が同軸となるように構成されること、
    を特徴とする移動体駆動装置。
  14. 請求項10〜請求項13の何れか一項に記載の移動体駆動装置において、
    前記スライダ部には、前記ガイド部の内壁面に摺接する複数の摺接突部が設けられること、を特徴とする移動体駆動装置。
  15. 請求項10〜請求項14の何れか一項に記載の移動体駆動装置において、
    前記スクリューは、前記係合突部が係合するコイル部と、前記コイル部の内側に配置された軸芯部と、を備えて構成されること、を特徴とする移動体駆動装置。
  16. 請求項15に記載の移動体駆動装置において、
    前記係合突部の先端には、前記軸芯部を内側に配置する湾曲凹面が形成されること、
    を特徴とする移動体駆動装置。
  17. 請求項10〜請求項16の何れか一項に記載の移動体駆動装置において、
    前記スクリューの軸端部に軸方向から当接して該スクリューの支持点を形成する支持部材を備え、
    前記支持部材には、該支持部材に当接する前記スクリューの軸端部を前記支持点に案内する凹部が形成されること、を特徴とする移動体駆動装置。
  18. 車両ドアの窓ガラスを保持するキャリアブラケットと、
    前記キャリアブラケットを移動体として前記窓ガラスの昇降動作方向に移動させる請求項10〜請求項17の何れか一項に記載の移動体駆動装置と、
    を備える車両用窓ガラス昇降装置。
  19. 車両のルーフ開口部を開閉可能な可動パネルと、
    請求項10〜請求項17の何れか一項に記載の移動体駆動装置と、
    前記移動体駆動装置に駆動される移動体に連結された状態で前記可動パネルを支持することにより前記移動体の移動位置に応じて前記可動パネルを開閉動作させる機能ブラケットと、を備えるサンルーフ装置。
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