JP2017183211A - アース端子の接続構造 - Google Patents

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Shinsuke Adachi
信助 安達
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Abstract

【課題】接地側部材に余分な貫通孔を設けることなくアース用の電線の回り止めを阻止することができ、作業性よくアース端子を接地側部材に接続固定することができる、新規なアース端子の接続構造を提供すること。【解決手段】接地側部材12には接地側端子44が突設されていると共に突出基部46と天板部48を有しており、アース端子10が、載置部26と一対の弾性舌片部28,28を有しており、一対の弾性舌片部28,28の先端部側に摺接係合部34が設けられている一方、基端部側に接点部42が設けられており、アース端子10の摺接係合部34間に接地側端子44の天板部48が差し入れられた状態で、アース端子10を接地側端子44に向かって押圧することにより、アース端子10が、摺接係合部34が天板部48の底面60に係合し、かつ接点部42が天板部48の外周面58に圧接された状態で、接続側部材12に接続固定されるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、アース用の電線端末に設けられたアース端子を、車両ボデー等の接地側部材に回転不能に接地接続する、アース端子の接続構造に関するものである。
従来から、自動車等の車両に搭載された電子/電気機器は、各機器から延出するアース用の電線端末に設けられたアース端子を、金属製の車両ボデー等の接地側部材に固定することで、バッテリのマイナス端子に接地接続すること(ボデーアース)が行われている。
ところで、アース端子は一般に、接地側部材に対してボルト固定されるようになっていることから、アース用の電線が予期せぬ方向に引っ張られた場合等にボルト周りで回転しアース用の電線が正規の配設位置からずれてしまうおそれがあった。そこで、特開2015−185447号公報(特許文献1)等には、アース端子に回り止め突起を突設する一方、接地側部材に貫通孔を設け、回り止め突起を貫通孔に係合させることにより、アース用の電線のボルト周りでの回転を阻止する構造が提案されている。
ところが、このような従来構造では、接地側部材である車両ボデー等に貫通穴を設ける必要があり、車室内でボデーアースする場合には、かかる貫通穴から外部の騒音が車室内に入り易くなるという問題を内在していた。さらに、アース端子に回り止め突起を設ける必要があると共に、回り止め突起を貫通穴に係合させる作業も必要となり、配設工程が煩雑になるという問題も内在していた。
特開2015−185447号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、接地側部材に余分な貫通孔を設けることなくアース用の電線の回り止めを阻止することができ、作業性よくアース端子を接地側部材に接続固定することができる、新規なアース端子の接続構造を提供することにある。
本発明の第一の態様は、電線端末に設けられたアース端子を接地側部材に接続固定する、アース端子の接続構造であって、前記接地側部材には接地側端子が導通状態で突設されており、該接地側端子が、突出基部と、該突出基部の先端部において該突出基部の幅方向両側に突出する天板部を有しており、前記アース端子が、前記接地側端子の前記天板部に載置される載置部と、該載置部の両側部分が同一方向に屈曲されて対向配置された一対の弾性舌片部を有しており、各前記一対の弾性舌片部の先端部側に、前記接地側端子の前記天板部の外周面に対して、弾性変形した状態で摺接する一方、弾性復帰した状態で前記天板部の底面に係合して前記アース端子の前記接地側端子からの抜け出しを阻止する摺接係合部が設けられている一方、各前記一対の弾性舌片部の基端部側に、前記接地側端子の前記天板部の前記外周面に圧接状態で当接される接点部が設けられており、前記アース端子の前記摺接係合部の間の対向隙間に前記接地側端子の前記天板部が差し入れられた状態で、前記アース端子を前記接地側端子に向かって押圧することにより、前記アース端子が、前記摺接係合部が前記天板部の前記底面に係合し、かつ前記接点部が前記天板部の前記外周面に圧接された状態で、前記接続側部材に接続固定されるようになっていることを特徴とする。
本態様によれば、突出基部の先端部の幅方向両側に突出する天板部を有する特殊形状の接地側端子と、載置部の両側部分に設けられた一対の弾性舌片部の先端部側に摺接係合部を設け基端部側に接点部を設けた特殊形状のアース端子を採用することにより、アース端子を接地側端子に向かって押圧するという簡単な操作により、アース端子を弾性変形しつつ離脱不能に接地側端子に組み付けることができる。それゆえ、アース端子を接地側部材に突設されたボルトに締結する作業が必要であった従来構造に比して、良好な作業性をもってアース端子を接地側部材に接続固定することができる。
しかも、アース端子の一対の弾性舌片部が、接地側端子の突出基部や天板部の幅方向両側に配設されて対向方向の内方に向かって圧接されている。従って、アース端子に対して回転方向の力が加わった場合でも、一対の弾性舌片部の何れか一方と天板部や突出基部の対向側面が当接することにより、アース端子の回転が有利に阻止される。それゆえ、従来のボルト締結構造のアース端子に設けられていた回り止め突起を組み付ける貫通孔を接地側部材に設ける必要がなく、貫通孔からの音漏れの問題等も有利に回避することができる。
加えて、アース端子の一対の弾性舌片部の先端部側に設けられた摺接係合部は、接地側端子の天板部に向かって押圧されると弾性変形して天板部の外面に摺接しつつ押し込まれるようになっている。これにより、仮に接地側端子の表面に絶縁用の塗膜や酸化被膜などが設けられていても、それらを引き剥がすことができることから、アース端子の接点部が圧接される天板部の外周面を良好な接続状態とすることができる。さらに、摺接係合部が天板部を乗り越えて弾性復帰した際には、天板部の底面に摺接係合部が係合してアース端子の接地側端子からの抜け出しを阻止することができ、アース端子を良好な接続状態に保持固定することができるのである。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記接地側端子が、略T字断面形状で延出して設けられている一方、前記アース端子が、略逆U字状に屈曲された帯板部材の中央部分を前記載置部とし、該載置部の両側部分に前記一対の弾性舌片部が配設されており、各前記一対の弾性舌片部の先端部側に、前記一対の弾性舌片部の対向方向の内方に向かうと共に前記載置部に向かうように折り返された折り返し部が設けられており、該折り返し部を含んで前記摺接係合部が構成されている一方、各該一対の弾性舌片部の基端部側が、前記対向方向の内方に向かって屈曲された第一傾斜部と、前記対向方向の外方に向かって屈曲された第二傾斜部と、それらの間に配設された連結部が設けられており、前記第一傾斜部と前記第二傾斜部と前記連結部を含んで前記接点部が構成されているものである。
本態様によれば、特定構造のアース端子を帯板部材を屈曲変形するだけの簡単な構造により設けることができ、良好なコスト性や製造効率をもって特定構造のアース端子を設けることができる。さらに、接地側端子を略T字断面形状で延出するように設け、アース端子がT字断面の接地側端子に上方から押入れ易い逆U字状をベースに設けられていることから、アース端子の接地側端子への組み付けも安定して行うことができる。さらに、T字断面形状の接地側端子と逆U字状のアース端子の当接によりアース端子の回転もより安定して阻止することができる。
本発明の第三の態様は、前記第一または第二の態様に記載のものにおいて、前記接地側端子の前記天板部の上面には、嵌合確認突部が突設されている一方、前記アース端子の前記載置部には前記嵌合確認突部が挿通される貫通窓が設けられており、前記貫通窓から前記嵌合確認突部が突出することで、前記アース端子の前記接地側端子への正規嵌合が確認されるようになっているものである。
本態様によれば、アース端子が接地側端子に対して、正規の嵌合位置で嵌合された場合に、アース端子の貫通窓から接地側端子の嵌合確認突部が突出されるようになっており、作業者が目視にて確実にアース端子と接地側端子の正規嵌合を容易に確認でき、作業性や組付精度の向上を図ることができる。特に、接地側端子の上方から組み付けられるアース端子の最上部となる載置部に貫通窓が設けられていることから、一層作業性よくかつ安定して両端子の嵌合状態を目視確認できるのである。なお、アース端子の接地側端子への正規嵌合とは、一対の弾性舌片部の基端部側に設けられた接点部が、接地側端子の天板部の外周面に圧接状態で当接されている状態をいう。
本発明によれば、突出基部の先端部に天板部を有する特殊形状の接地側端子と、載置部に設けられた一対の弾性舌片部の先端部側に摺接係合部を設け基端部側に接点部を設けた特殊形状のアース端子を採用することにより、アース端子を接地側端子に向かって押圧するという簡単な操作により、アース端子を離脱不能に接地側端子に組み付けることができる。それゆえ、アース端子を接地側部材のボルトに締結する必要があった従来構造に比して、良好な作業性をもってアース端子を接地側部材に接続固定できる。しかも、アース端子の一対の弾性舌片部が、接地側端子の突出基部や天板部の幅方向両側に配設されて対向方向の内方に向かって圧接されていることから、アース端子に対して回転方向の力が加わっても、一対の弾性舌片部の何れか一方と天板部や突出基部の対向側面が当接することでアース端子の回転が阻止される。それゆえ、従来設けられていた回り止め突起を組み付ける貫通孔が必要なく、貫通孔からの音漏れの問題等も回避できる。加えて、アース端子の一対の弾性舌片部の先端部側に設けられた摺接係合部が天板部の外面に摺接しつつ押し込まれるようになっていることから、アース端子の接点部が圧接される天板部の外周面を良好な接続状態とできる。
本発明の一実施形態としてのアース端子の接続構造を示す正面図。 図1の側面図。 本実施形態において、アース端子を接地側端子に接続固定する途中の状態を示す正面図であって、図1に相当する図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜2に、本発明の一実施形態に従うアース端子の接続構造を用いて、電線端末に設けられたアース端子10を、接地側部材たる車体パネル12に対して接続固定するための構造が示されている。なお、以下の説明において、上方とは、図1〜2中の上方、下方とは、図1〜2中の下方、また前方とは、図2中の左方、後方とは、図2中の右方を言うものとする。
アース端子10は、導電性を有しかつプレス加工や打抜き加工等が可能な種々の金属材料、例えば真鍮や銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を用いて構成されており、例えば打抜き加工により一体的に形成されている。かかるアース端子10は、図2に示されているように、アース電線14の電線端末に取り付けられた状態で使用される。ここで、アース電線14は、導体である銅やアルミニウムその他の金属線の複数を束ね合わせた芯線16が、エチレン系樹脂やスチレン系樹脂等の電気絶縁性を有する絶縁被覆18で覆われた構造とされている。より詳細には、アース電線14の電線端末の絶縁被覆18がアース端子10の被覆加締め部20に公知の加締め装置を用いて加締め固定されている一方、絶縁被覆18の端部から延出する芯線16が溶接や半田付け等の公知の技術によってアース端子10の芯線固着部22に固着されている。加えて、アース端子10は、芯線固着部22から延出して車体パネル12に接続固定される接続固定部24と、を備えて構成されている。
図1〜2に示されているように、アース端子10の接続固定部24は、全体として帯板状の部材が略逆U字状に屈曲された構造を有しており、正面視における中央部分であって後述する接地側端子44の天板部48に載置される載置部26と、載置部26の幅方向(図1中、左右方向)の両側部分が下方に向かって屈曲されて対向配置するように配設された一対の弾性舌片部28,28を含んで構成されている。より詳細には、載置部26は略矩形平板状を有しており、中央部には、平面視で略矩形状を有する貫通窓30が貫設されている。
各一対の弾性舌片部28,28は、図1に示されているように、先端部側が一対の弾性舌片部28,28の対向方向の内方に向かうと共に載置部26に向かうように内方斜め上方に向かって折り返されて構成されている。そして、かかる折り返された折り返し部32を含んで、後述する接地側端子44の天板部48に摺接係合する摺接係合部34が構成されている。一方、各一対の弾性舌片部28,28の基端部側には、載置部26の幅方向(図1中、左右方向)の両側縁部から一対の弾性舌片部28,28の対向方向内方の斜め下方に向かって屈曲された第一傾斜部36と、上記対向方向外方の斜め下方に向かって屈曲された第二傾斜部38と、それらの間に配設されて略鉛直方向に延びる連結部40が設けられている。そして、かかる第一傾斜部36と第二傾斜部38と連結部40を含んで、後述する接地側端子44の天板部48に圧接される接点部42が構成されている。
図1〜2に示されているように、接地側部材たる車体パネル12には、接地側端子44が導通状態で突設されている。より詳細には、接地側端子44は、正面視で略T字断面形状で延出して設けられており、側面視で略矩形状の突出基部46と、突出基部46の先端部において突出基部46の幅方向(図1中、左右方向)両側に突出する平面視で略矩形状の天板部48を有して構成されている。さらに、天板部48の上面の中央部には、略角柱状の嵌合確認突部50が上方に向かって突設されている一方、突出基部46の基端部の長手方向(図2中、左右方向)の中央部には、鉛直方向下方に向かって略円柱形状で外周面にねじ溝が形成されたねじ軸部52が突設されている。かかる接地側端子44のねじ軸部52を、車体パネル12に貫設された平面視で略円形状の貫通孔54に対して上方側より挿通した後、下方側よりナット56を螺合させることにより、接地側端子44が車体パネル12の上部に突出された状態で車体パネル12に接地接続しかつ固定することができるようになっている。
次に、図1〜3を用いて、このような構造とされたアース端子10を、接地側部材たる車体パネル12に導通状態で突設された接地側端子44に対して接続固定する手順について説明する。なお、理解を容易とするため、図1〜3では、車体パネル12を仮想線で記載している一方、図3では、アース端子10として接続固定部24のみを記載している。
まず、図3に示されているように、アース端子10の接続固定部24の一対の弾性舌片部28,28を対向する方向の外方に向かって押し広げるように弾性変形させて、接地側端子44の天板部48に挿し入れることにより、一対の弾性舌片部28,28によって接地側端子44の天板部48が幅方向の両側から挟まれた状態とする。かかる状態で、一対の弾性舌片部28,28の先端部が、接地側端子44の天板部48の外周面58に対して、弾性変形された状態で摺接されるようになっている。このようにアース端子10の一対の弾性舌片部28,28の先端部に設けられた摺接係合部34の間の対向隙間に接地側端子44の天板部48が差し入れられた状態(図3参照)で、かかるアース端子10の載置部26を下方に位置する接地側端子44側に向かって押圧する。この結果、一対の弾性舌片部28,28の先端部が接地側端子44の天板部48の外周面58を越えて弾性復帰することにより、図1に示されているように、一対の弾性舌片部28,28の先端部に設けられた摺接係合部34が天板部48の底面60に係合されるようになっている。このように弾性復帰した状態で摺接係合部34が天板部48の底面60に係合されることにより、アース端子10が接地側端子44から抜け出すことが阻止されている。さらに、かかる弾性復帰した状態で、一対の弾性舌片部28,28の基端部に設けられた接点部42の連結部40が天板部48の外周面58に略面接触で圧接された状態で当接されており、これによりアース端子10が接地側端子44に接続固定されて本実施形態のアース端子の接続構造が完成されるようになっている。
加えて、かかる正規嵌合状態で、接地側端子44の天板部48の上面に突設されている嵌合確認突部50が、アース端子10の載置部26に貫設された貫通窓30に挿通されて、貫通窓30から突出されるようになっている。これにより、アース端子10が接地側端子44に対して正規嵌合されているか否かの確認を、貫通窓30からの嵌合確認突部50の突出の有無を目視にて判断することにより、容易に行うことができるようになっている。
このような本実施形態に従うアース端子の接続構造によれば、突出基部46の先端部において突出基部46の幅方向両側に突出する天板部48を有する特殊形状の接地側端子44と、載置部26の両側部分に対向配置するように配設された一対の弾性舌片部28,28の先端部側に摺接係合部34を設けると共に基端部側に接点部42を設けた特殊形状のアース端子10を採用した。これにより、アース端子10の一対の弾性舌片部28,28の先端部に設けられた摺接係合部34の間の対向隙間に接地側端子44の天板部48が差し入れられた状態で、アース端子10の載置部26を接地側端子44側に向かって押圧するという簡単な操作により、アース端子10を接地側端子44に対して離脱不能に組み付けることができるようになっている。それゆえ、アース端子を接地側部材に突設されたボルトに締結する作業が必要であった従来構造に比して、良好な作業性をもってアース端子10を接地側部材たる車体パネル12に接続固定することができるのである。
しかも、アース端子10の一対の弾性舌片部28,28が、先端部に設けられた摺接係合部34において接地側端子44の突出基部46の側面や天板部48の底面60に対して対向方向両側から対向方向内方に向かって圧接されていると共に、基端部に設けられた接点部42の連結部40においても接地側端子44の天板部48の外周面58に対して対向方向両側から対向方向内方に向かって圧接されている。これにより、アース端子10に対して回転方向の力が加わった場合でも、一対の弾性舌片部28,28の何れか一方と突出基部46や天板部48の幅方向に対向する面が当接することにより、アース端子10の回転が有利に阻止されるようになっている。それゆえ、従来のボルト締結構造のアース端子に設けられていた回り止め突起を組み付ける貫通孔を接地側部材に設ける必要がないことから、貫通孔からの音漏れの問題等も有利に回避することができるのである。
加えて、アース端子10の一対の弾性舌片部28,28の先端部側に設けられた摺接係合部34は、かかる摺接係合部34の間の対向隙間に接地側端子44の天板部48が差し入れられた状態で、天板部48の外周面58に摺接しつつ下方に位置する接地側端子44側に向かって押し込まれるようになっている。これにより、仮に接地側端子44の天板部48の外周面58に絶縁用の塗膜や酸化被膜などが形成されていたとしても、それらを引き剥がすことができる。したがって、摺接係合部34が天板部48を乗り越えて弾性復帰した後には、アース端子10の接点部42が圧接される天板部48の外周面58を良好な接続状態とすることができるのである。しかも、弾性復帰後には、天板部48の底面60に摺接係合部34が係合することによりアース端子10の接地側端子44からの抜け出しが阻止されていることから、アース端子10を接地側端子44に対する良好な接続状態に保持固定することができるようになっている。
また、特定構造のアース端子10を帯板部材を屈曲変形するだけの簡単な構造により形成することができることから、良好なコスト性や製造効率をもって特定構造のアース端子10を構成することができるのである。しかも、接地側端子44を略T字断面形状で延出するように形成すると共に、アース端子10がかかる形状の接地側端子44に上方から押入れ易い逆U字状をベースに形成されていることから、アース端子10の接地側端子44に対する組み付けも安定して行うことができるようになっている。加えて、T字断面形状の接地側端子44に対して逆U字状のアース端子10を当接させることにより、アース端子10の回転もより安定して阻止することができるのである。
さらに、アース端子10が接地側端子44に対して正規の嵌合位置で嵌合された際には、アース端子10の貫通窓30から接地側端子44の嵌合確認突部50が突出されるようになっていることから、作業者が目視にて確実に正規嵌合か否かを容易に確認することができ、作業性や組付精度の向上を図ることができる。特に、アース端子10の最上部となる載置部26に貫通窓30が設けられていることから、一層作業性よくかつ安定して正規嵌合か否かを目視確認することができるのである。なお、アース端子10の接地側端子44に対する正規嵌合とは、アース端子10の一対の弾性舌片部28,28の基端部側に設けられた接点部42が、接地側端子44の天板部48の外周面58に対して圧接状態で当接されている状態をいう。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、接地側端子44やアース端子10の具体的形状は、上記実施形態に例示のものに限定されない。すなわち、接地側端子44は、突出基部46と突出基部46の先端部において突出基部46の幅方向両側に突出する天板部48を有していれば、任意の形状が採用可能である。同様に、アース端子10も、天板部48に載置される載置部26と、載置部26の両側部分を同一方向に屈曲した一対の弾性舌片部28,28を有し、各弾性舌片部28の先端側に摺接係合部34を設け、基端側に接点部42を設ける構造であれば、いずれでもよい。
また、上記実施形態では、一対の弾性舌片部28,28の基端部に設けられた接点部42の連結部40が略鉛直方向に延びるように形成されており、天板部48の外周面58に略面接触で圧接された状態で当接されていたが、連結部40が第一傾斜部36と第二傾斜部38の変曲点で構成されていてもよい。この場合でも、接点部42は天板部48の外周面58に対して点接触ではあるが安定して圧接することができるようになっている。
10:アース端子、12:車体パネル(接地側部材)、26:載置部、28:弾性舌片部、30:貫通窓、32:折り返し部、34:摺接係合部、36:第一傾斜部、38:第二傾斜部、40:連結部、42:接点部、44:接地側端子、46:突出基部、48:天板部、50:嵌合確認突部、58:外周面、60:底面

Claims (3)

  1. 電線端末に設けられたアース端子を接地側部材に接続固定する、アース端子の接続構造であって、
    前記接地側部材には接地側端子が導通状態で突設されており、該接地側端子が、突出基部と、該突出基部の先端部において該突出基部の幅方向両側に突出する天板部を有しており、
    前記アース端子が、前記接地側端子の前記天板部に載置される載置部と、該載置部の両側部分が同一方向に屈曲されて対向配置された一対の弾性舌片部を有しており、
    各前記一対の弾性舌片部の先端部側に、前記接地側端子の前記天板部の外周面に対して、弾性変形した状態で摺接する一方、弾性復帰した状態で前記天板部の底面に係合して前記アース端子の前記接地側端子からの抜け出しを阻止する摺接係合部が設けられている一方、
    各前記一対の弾性舌片部の基端部側に、前記接地側端子の前記天板部の前記外周面に圧接状態で当接される接点部が設けられており、
    前記アース端子の前記摺接係合部の間の対向隙間に前記接地側端子の前記天板部が差し入れられた状態で、前記アース端子を前記接地側端子に向かって押圧することにより、前記アース端子が、前記摺接係合部が前記天板部の前記底面に係合し、かつ前記接点部が前記天板部の前記外周面に圧接された状態で、前記接続側部材に接続固定されるようになっている
    ことを特徴とするアース端子の接続構造。
  2. 前記接地側端子が、略T字断面形状で延出して設けられている一方、
    前記アース端子が、略逆U字状に屈曲された帯板部材の中央部分を前記載置部とし、該載置部の両側部分に前記一対の弾性舌片部が配設されており、
    各前記一対の弾性舌片部の先端部側に、前記一対の弾性舌片部の対向方向の内方に向かうと共に前記載置部に向かうように折り返された折り返し部が設けられており、該折り返し部を含んで前記摺接係合部が構成されている一方、
    各該一対の弾性舌片部の基端部側が、前記対向方向の内方に向かって屈曲された第一傾斜部と、前記対向方向の外方に向かって屈曲された第二傾斜部と、それらの間に配設された連結部が設けられており、前記第一傾斜部と前記第二傾斜部と前記連結部を含んで前記接点部が構成されている請求項1に記載のアース端子の接続構造。
  3. 前記接地側端子の前記天板部の上面には、嵌合確認突部が突設されている一方、前記アース端子の前記載置部には前記嵌合確認突部が挿通される貫通窓が設けられており、前記貫通窓から前記嵌合確認突部が突出することで、前記アース端子の前記接地側端子への正規嵌合が確認されるようになっている請求項1または2に記載のアース端子の接続構造。
JP2016072378A 2016-03-31 2016-03-31 アース端子の接続構造 Pending JP2017183211A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113112747A (zh) * 2021-04-01 2021-07-13 呼伦贝尔安泰热电有限责任公司扎兰屯热电厂 一种模块化近电预警***

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