JP2017179554A - 低パーティクル金属シリサイドスパッタリングターゲット及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
1)Si母相中に、MoSi2相を有するスパッタリングターゲットであって、前記MoSi2相が存在しない領域に存在できる円の最大直径が9.0μm以下であり、前記MoSi2相の最大径が15μm以下であり、前記MoSi2相の平均径が13μm以下であることを特徴とするスパッタリングターゲット、
2)前記スパッタリングターゲットのスパッタリング面内において、粒子径0.35μm以上の前記MoSi2相の個数密度が、1×104mm−2以上であることを特徴とする、請求項1に記載のスパッタリングターゲット、
3)相対密度が99%以上であることを特徴とする、前記1)または2)に記載のスパッタリングターゲット、
4)Al、Cu、Fe、K、Na、Ni、WおよびZrの合計が2000ppm以下であることを特徴とする、前記1)〜3)のいずれか一に記載のスパッタリングターゲット、
5)前記スパッタリングターゲット全体として、3.0〜15.0のSi/Mo原子数比を有することを特徴とする、前記1)〜4)のいずれか一に記載のスパッタリングターゲット、
6)マスクブランクの遮光膜、または位相シフト膜の製造に用いられることを特徴とする、前記1)〜5)のいずれか一に記載のスパッタリングターゲット、
7)前記1)〜6)のいずれか一に記載のスパッタリングターゲットの製造方法であって、平均粒径1〜50μmのSi原料粉を用意する工程、平均粒径1〜50μmのMoSi2原料粉を用意する工程、前記Si粉と前記MoSi2粉を多重撹拌翼回転式媒体撹拌ミルにて0.5〜6時間粉砕、混合する工程、前記粉砕、混合した混合原料粉をホットプレスにより焼結する工程、を含むことを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法、
8)前記多重撹拌翼回転式媒体撹拌ミルにて粉砕、混合する工程を、回転速度50〜400rpmで、0.5〜10時間実施することを特徴とする、前記7)に記載のスパッタリングターゲットの製造方法、
9)前記1)〜6)のいずれか一に記載のスパッタリングターゲットの製造方法であって、平均粒径1〜50μmのSi原料粉を用意する工程、平均粒径1〜50μmのMoSi2原料粉を用意する工程、前記MoSi2粉のみをジェットミルにて粉砕する工程、前記粉砕したMoSi2粉と前記Si粉を振動ミルにて粉砕、混合する工程、前記粉砕、混合した混合原料粉をホットプレスにより焼結する工程、を含むことを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法、
10)前記焼結を真空雰囲気中、温度800〜1400℃、面圧150〜400kgf/cm2のホットプレスにより実施することを特徴とする、前記7)〜9)のいずれか一に記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
式:相対密度=(アルキメデス密度/理論密度)×100(%)
ここで、Si−Moの理論密度は、ターゲット中のMo原子の割合をX(%)とし、さらにSiの密度と原子量をそれぞれρSiとZSi、MoSi2の密度と分子量をそれぞれρMoSi2とZMoSi2とした場合、以下の式によって表される。
式:理論密度={ZSi×(100−3X)+ZMoSi2×X}/{(100−3X)×ZSi/ρSii+X×ZMoSi2/ρMoSi2}
この式に表されるとおり、理論密度の計算では、ターゲットがSiとMoSi2の2相からなる理想的な組織構造を想定している。本発明では、各々の相の密度と原子・分子量に、ρSi=2.33g/cm3、ZSi=28.09、ρMoSi2=6.24g/cm3、ZMoSi2=152.12という値を用いる。
Si原料粉として、純度5N、平均粒径7μmのSi粉末を用意し、MoSi2原料粉として、純度4N、平均粒径9μmのMoSi2粉を用意した。これら二者の原料粉を、原子比でMo/Si=6.7となるように、ジルコニア製の媒体とともに媒体攪拌ミルの攪拌容器内へ投入して4時間の処理を行った。得られた混合原料粉をグラファイト製の型に充填し、真空雰囲気下、温度1300℃、面圧300kgf/cm2にてホットプレスして焼結体を得た。型から取り出した焼結体を、直径164mm、厚さ5mmの円板状スパッタリングターゲットとした。
Si原料粉として、純度5N、平均粒径7μmのSi粉末を用意し、MoSi2原料粉として、純度4N、平均粒径9μmのMoSi2粉を用意した。このうち、MoSi2粉についてはジェットミルを用いて平均粒径4.5μmまで粉砕した。Si粉末と前記粉砕処理後のMoSi2の両原料粉を、原子比でMo/Si=6.7となるように、モリブデン製の媒体と共に振動ミルの撹拌容器内へ投入し、振動ミルにより周波数800cpmで1時間混合した。次いで、得られた混合原料粉を#200の篩で分級した上でグラファイト製の型に充填し、真空雰囲気下にてホットプレスして焼結体を得た。型から取り出した焼結体を、直径164mm、厚さ5mmの円板状スパッタリングターゲットとした。
Si原料粉として、純度5N、平均粒径7μmのSi粉末を用意し、MoSi2原料粉として、純度4N、平均粒径9μmのMoSi2粉を用意した。これら二者の原料粉を、原子比でMo/Si=6.7となるように、ジルコニア製の媒体とともに媒体攪拌ミルの攪拌容器内へ投入して1時間の処理を行った。得られた混合原料粉をグラファイト製の型に充填し、真空雰囲気下、温度1300℃、面圧300kgf/cm2にてホットプレスして焼結体を得た。型から取り出した焼結体を、直径164mm、厚さ5mmの円板状スパッタリングターゲットとした。
Si原料粉として、純度5N、平均粒径7μmのSi粉末を用意し、MoSi2原料粉として、純度4N、平均粒径9μmのMoSi2粉を用意した。これら二者の原料粉を、原子比でMo/Si=6.7となるように、ジルコニア製の媒体とともに媒体攪拌ミルの攪拌容器内へ投入して10時間の処理を行った。得られた混合原料粉をグラファイト製の型に充填し、真空雰囲気下にてホットプレスして焼結体を得た。型から取り出した焼結体を、直径164mm、厚さ5mmの円板状スパッタリングターゲットとした。
Si原料粉として、純度5N、平均粒径7μmのSi粉末を用意し、MoSi2原料粉として、純度4N、平均粒径9μmのMoSi2粉を用意した。次に、これらの原料を熱処理して脱酸し、次いで、得られた両原料粉を、原子比でMo/Si=6.7となるように、モリブデン製の媒体と共に振動ミルの撹拌容器内へ投入し、振動ミルにより周波数800cpmで1時間混合した。得られた混合原料粉をグラファイト製の型に充填し、真空雰囲気下にてホットプレスして焼結体を得た。型から取り出した焼結体を、直径164mm、厚さ5mmの円板状スパッタリングターゲットとした。
Si原料粉として、純度5N、平均粒径7μmのSi粉末を用意し、MoSi2原料粉として、純度4N、平均粒径9μmのMoSi2粉を用意した。これらのうち、MoSi2原料粉についてセラミックス製の媒体とともに媒体攪拌ミルの容器内へ投入し、媒体攪拌ミルによる粉砕処理を1時間行った。次いで、得られたMoSi2原料粉とSi原料粉とを原子比でMo/Si=6.7となるように、十分な時間手混合した。得られた混合原料粉をグラファイト製の型に充填し、真空雰囲気下にてホットプレスして焼結体を得た。型から取り出した焼結体を、直径164mm、厚さ5mmの円板状スパッタリングターゲットとした。
Si原料粉として、純度5N、平均粒径7μmのSi粉末を用意し、MoSi2原料粉として、純度4N、平均粒径9μmのMoSi2粉を用意し、これらをそのまま原子比でMo/Si=6.7となるように、十分な時間手混合した。得られた混合原料粉をグラファイト製の型に充填し、真空雰囲気下にてホットプレスして焼結体を得た。型から取り出した焼結体を、直径164mm、厚さ5mmの円板状スパッタリングターゲットとした。
Si原料粉として、純度5N、平均粒径7μmのSi粉末を用意し、MoSi2原料粉として、純度4N、平均粒径9μmのMoSi2粉を用意し、これらを原子比でMo/Si=6.7となるように、V型混合機のそれぞれの投入口へ投入して混合した。得られた混合原料粉をグラファイト製の型に充填し、真空雰囲気下にてホットプレスして焼結体を得た。型から取り出した焼結体を、直径164mm、厚さ5mmの円板状スパッタリングターゲットとした。
Claims (10)
- Si母相中に、MoSi2相を有するスパッタリングターゲットであって、前記MoSi2相が存在しない領域に存在できる円の最大直径が9.0μm以下であり、前記MoSi2相の最大径が15μm以下であり、前記MoSi2相の平均径が13μm以下であることを特徴とするスパッタリングターゲット。
- 前記スパッタリングターゲットのスパッタリング面内において、粒子径0.35μm以上の前記MoSi2相の個数密度が、1×104mm−2以上であることを特徴とする、請求項1に記載のスパッタリングターゲット。
- 相対密度が99%以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載のスパッタリングターゲット。
- Al、Cu、Fe、K、Na、Ni、WおよびZrの合計が2000ppm以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲット。
- 前記スパッタリングターゲット全体として、3.0〜15.0のSi/Mo原子数比を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲット。
- マスクブランクの遮光膜、または位相シフト膜の製造に用いられることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲット。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲットの製造方法であって、
平均粒径1〜50μmのSi原料粉を用意する工程、
平均粒径1〜50μmのMoSi2原料粉を用意する工程、
前記Si粉と前記MoSi2粉を多重撹拌翼回転式媒体撹拌ミルにて粉砕、混合する工程、
前記粉砕、混合した混合原料粉をホットプレスにより焼結する工程、
を含むことを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。 - 前記多重撹拌翼回転式媒体撹拌ミルにて粉砕、混合する工程を、回転速度50〜400rpmで、0.5〜10時間実施することを特徴とする、請求項7に記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲットの製造方法であって、
平均粒径1〜50μmのSi原料粉を用意する工程、
平均粒径1〜50μmのMoSi2原料粉を用意する工程、
前記MoSi2粉のみをジェットミルにて粉砕する工程、
前記粉砕したMoSi2粉と前記Si粉を振動ミルにて粉砕、混合する工程、
前記粉砕、混合した混合原料粉をホットプレスにより焼結する工程、
を含むことを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。 - 前記焼結を真空雰囲気中、温度800〜1400℃、面圧150〜400kgf/cm2のホットプレスにより実施することを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
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JP2016072725A JP2017179554A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 低パーティクル金属シリサイドスパッタリングターゲット及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2017179554A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109234728A (zh) * | 2018-10-18 | 2019-01-18 | 江苏理工学院 | 一种钼合金表面激光熔覆制备MoSi2涂层的方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03264640A (ja) * | 1990-03-13 | 1991-11-25 | Hitachi Metals Ltd | Ti‐Wターゲット材およびその製造方法 |
JPH05140739A (ja) * | 1991-11-20 | 1993-06-08 | Tosoh Corp | シリサイドターゲツトの製造法 |
JP2003167324A (ja) * | 2001-11-30 | 2003-06-13 | Nikko Materials Co Ltd | 金属シリサイドスパッタリングターゲット及びその製造方法 |
JP2005200688A (ja) * | 2004-01-14 | 2005-07-28 | Hoya Corp | スパッタリングターゲット及びこれを用いたフォトマスクブランクの製造方法 |
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2016
- 2016-03-31 JP JP2016072725A patent/JP2017179554A/ja active Pending
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