JP2017174556A - 車両用バッテリモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリスタックを支持する支持部材に、昇温手段やガス流通風路を設けることで、部品点数の削減と小型化が達成された車両用バッテリモジュールを提供する。【解決手段】本発明のバッテリモジュール20は、縦方向に積層された複数の下段バッテリスタック22A等が、バッテリケース21に収納されており、上段に配置される上段バッテリスタック22D、22Eは、支持部材24で下方から支持されている。支持部材24の上面には、上段バッテリスタック22Eを昇温する昇温ヒータ26が配置されている。また、支持部材24の下方には、ガス流通風路27が形成されている。従って、昇温ヒータ26の支持手段や、ガス流通風路27を形成するためのダクトを、別途に備える必要が無いので、バッテリモジュール20の構成を簡素化して小型化を達成することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用バッテリモジュールに関し、特に、上下方向に積層された複数のバッテリスタックを備えた車両用バッテリモジュールに関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車には、車両に駆動力を与えるモータに電力を供給する大型のバッテリが搭載されている。
特許文献1には、バッテリセル群を冷却するためのエアが流通する間隙が形成されたバッテリが記載されている。図6を参照して、かかる構成を有するバッテリ100を説明する。バッテリ100は、バッテリケース101に、バッテリセル群102、103が収納されており、バッテリセル群102とバッテリセル群103との間には、仕切壁109が形成されている。また、バッテリケース101の紙面上左方の壁部に取入口104が形成され、右方の壁部に排出口105が形成されている。ここでは、バッテリセル群102、103と、バッテリケース101の各壁部との間に、冷却用のエアが流通する経路が形成されている。
上記したバッテリケース101内部におけるエアの流れは次の通りである。先ず、取入口104から取り入れられたエアは、バッテリケース101の壁沿いに流れるエア106と、バッテリセル群102を冷却するエア107に分流する。エア106とエア107とは、仕切壁109の上方で合流した後に、エア108としてバッテリセル群103を冷却した後に、排出口105から外部に排出される。
このように、バッテリを冷却する風路に関する発明は、特許文献2および特許文献3にも記載されている。
特許文献4には、複数の電池スタックを縦方向に積層する車体フロア構造が記載されている。図7を参照して、かかる構成を説明する。その図に示す車体フロア構造110では、車体のサブシャーシ111の上面に、複数の電池スタック113が上下二段に積層されている。また、積層された電池スタック113は、フロアトンネル112で覆われている。
特許第3085327号公報 米国特許第9067486号公報 特開第2015−103383号公報 特許第4856731号公報
しかしながら、特許文献1等に記載された発明では、バッテリセル群102、103を効率的に冷却する風路の構成等が記載されているが、昇温に用いられるヒータや、バッテリセル群102、103から排出されるガスを逃がす経路を、効率的に配置する事項は開示していない。
特に、特許文献2に記載されたように、電池スタック113が上下方向に積層された場合は、装置全体の複雑化や大型化を抑制するために、ヒータ等を効率的に配置することは重要である。しかしながら、ダクト、ヒータおよびガス排出経路等を別途に設けると、電池スタック113の周辺の構造が複雑に成り、更には装置の大型化等を招く課題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、バッテリスタックを支持する支持部材に、昇温手段やガス流通風路を設けることで、部品点数の削減と小型化が達成された車両用バッテリモジュールを提供することにある。
本発明の車両用バッテリモジュールでは、積層された複数のバッテリセルから成るバッテリスタックと、上段に配置される前記バッテリスタックと、下段に配置される前記バッテリスタックとの間に配置され、上段に配置される前記バッテリスタックを支える支持部材と、を具備し、前記支持部材の上面には、上段に配置された前記バッテリスタックを昇温する昇温手段が配置され、下段に配置された前記バッテリスタックと前記支持部材との間には、前記バッテリスタックから発生するガスが流通するガス流通風路が形成されることを特徴とする。
また、本発明の車両用バッテリモジュールでは、前記バッテリスタックの側方に、前記バッテリスタックを冷却する空気が通過する風路が形成されることを特徴とする。
また、本発明の車両用バッテリモジュールでは、前記バッテリスタックと前記支持部材との間に絶縁材が介在することを特徴とする。
また、本発明の車両用バッテリモジュールでは、前記支持部材の下面に放熱フィンを形成することを特徴する。
また、本発明の車両用バッテリモジュールでは、前記バッテリスタックの一方側の側方には、前記バッテリスタックを冷却する前の空気が流通する吸気風路が形成され、前記バッテリスタックの他方側の側方には、前記バッテリスタックを冷却した後の空気が流通する排気風路が形成される、ことを特徴とする。
本発明の車両用バッテリモジュールは、積層された複数のバッテリセルから成るバッテリスタックと、上段に配置される前記バッテリスタックと、下段に配置される前記バッテリスタックとの間に配置され、上段に配置される前記バッテリスタックを支える支持部材と、を具備し、前記支持部材の上面には、上段に配置された前記バッテリスタックを昇温する昇温手段が配置され、下段に配置された前記バッテリスタックと前記支持部材との間には、前記バッテリスタックから発生するガスが流通するガス流通風路が形成されることを特徴とする。従って、本発明の支持部材は、上段に配置されたバッテリスタックを支持するとともに、その上面には、上段に配置されたバッテリスタックを昇温する昇温手段が配置される。更には、支持部材の下方部分には、下段に配置されたバッテリスタックから発生するガスを流通させるガス流通経路が形成されている。従って、昇温手段を配置するための部材やガスを流通させるための経路を別途に設ける必要が無いので、バッテリモジュール全体のサイズを小さくすることができる。
また、本発明の車両用バッテリモジュールでは、前記バッテリスタックの側方に、前記バッテリスタックを冷却する空気が通過する風路が形成されることを特徴とする。従って、バッテリスタックの側方の空間を、冷却風が流通する風路として利用することができるので、この風路のための専用の部材を別途に設ける必要がなく、バッテリモジュール全体としての部品点数を削減でき、そのサイズを小さくすることができる。
また、本発明の車両用バッテリモジュールでは、前記バッテリスタックと前記支持部材との間に絶縁材が介在することを特徴とする。従って、例えばアルミニウムなどの金属からなる支持部材とバッテリスタックとが、絶縁材で絶縁されるので、両者が導通してしまうことが防止される。
また、本発明の車両用バッテリモジュールでは、前記支持部材の下面に放熱フィンを形成することを特徴する。従って、支持部材の上面に載置された昇温手段から発生した熱の一部が、放熱フィンを介して外部に放出されるので、昇温手段により電池スタックが過熱されることが抑止される。
また、本発明の車両用バッテリモジュールでは、前記バッテリスタックの一方側の側方には、前記バッテリスタックを冷却する前の空気が流通する吸気風路が形成され、前記バッテリスタックの他方側の側方には、前記バッテリスタックを冷却した後の空気が流通する排気風路が形成される、ことを特徴とする。従って、バッテリスタックの側方の空間を、バッテリスタックを冷却する空気が流通する風路として用いることができるので、冷却用の空気を流通させるためのダクトなどを別途に備える必要が無く、車両用バッテリモジュールの部品点数を削減することができる。
本発明の実施形態に係るバッテリモジュールが備えられた車両を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリモジュールを示す図であり、(A)はバッテリモジュールを示す斜視図であり、(B)はその断面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリモジュールを示す図であり、支持部材を拡大して示す断面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリモジュールを示す図であり、(A)は断面図であり、(B)は断面斜視図である。 本発明の実施形態に係るバッテリモジュールを示す図であり、(A)はバッテリスタックを示す斜視図であり、(B)はバッテリスタックを拡大して示す側面図である。 背景技術にかかるバッテリを示す断面図である。 背景技術にかかる車体フロア構造を示す断面図である。
以下、図を参照して本形態のバッテリモジュール20(車両用バッテリモジュール)の構成を説明する。
図1を参照して、本形態のバッテリモジュール20を備えた車両10を説明する。車両10は、例えば電気自動車またはハイブリッド自動車である。車両10が電気自動車の場合は、バッテリモジュール20から供給される電力で回転するモータを駆動源として、車両10が走行する。車両10がハイブリッド自動車の場合は、上記したモータまたはエンジンの一方または両方を駆動源として車両10が走行する。
ここでは、バッテリモジュール20は、後部座席であるシート11の後方斜め下に配設されており、仕切板12で覆われている。また、バッテリモジュール20は、運転席または助手席の後方斜め下に配設されても良い。
図2を参照して、バッテリモジュール20の構成を説明する。図2(A)はバッテリモジュール20の概略的な外観を示す斜視図であり、図2(B)は図2(A)のB−B線におけるバッテリモジュール20の断面図である。
図2(A)を参照して、バッテリモジュール20は、左右方向に長手方向を有する略直方体のバッテリケース21を有している。後述する下段バッテリスタック22A等は、バッテリケース21に収納される。バッテリケース21は、上面部33、下面部34、前方側面部31A、後方側面部31B、左方側面部31Cおよび右方側面部31Dを有している。バッテリケース21の前方側面部31Aを、部分的に前方に突出させることで突出部41が形成されている。この突出部41に、後述する下段バッテリスタック22Cを収納することで、より多数のバッテリスタック22を車両10に搭載することができる。突出部41の上面には、図示しないリレーや電流センサなどの電子部品が載置される。バッテリケース21の材料としては、アルミニウムなどの金属からなる鋼板、合成樹脂から成る樹脂板、鋼板と樹脂板との組み合わせを採用することができる。
後述する上段バッテリスタック22D等を支持する支持部材24の左方端部は、バッテリケース21の左方側面部31Cに接合している。また、支持部材24の右方端部は、バッテリケース21の右方側面部31Dに接合している。従って、支持部材24に作用したバッテリスタック22の荷重は、左方側面部31Cおよび右方側面部31Dに伝達され、更に図示しない車体に伝達されるので、上段バッテリスタック22D等を安定的に支持することができる。
図2(B)を参照して、バッテリモジュール20の断面構成を説明する。ここでは、複数の下段バッテリスタック22A等が上下方向に沿って複数段に配置されている。具体的には、下段バッテリスタック22A、22B、22Cが前後方向に並列される。また、下段バッテリスタック22Aの上方に上段バッテリスタック22Dが配置され、下段バッテリスタック22Bの上方に上段バッテリスタック22Eが配置される。以下の説明では、これらの下段バッテリスタック22A等をバッテリスタック22と総称する場合もある。個々のバッテリスタック22は、左右方向に積層された多数のバッテリセルから構成され、一つのバッテリスタック22の重量は、例えば数十kg程度である。
下段バッテリスタック22Aは、バッテリケース21の下面部34を部分的に上方に突起させた当接部25で支持されている。当接部25は、閉断面の形状を呈しており、下面部34と共に押出成型されたアルミニウム等の金属から成る。また、下段バッテリスタック22Aの下方に対応する下面部34の上面には、下段バッテリスタック22Aを昇温する昇温手段としての昇温ヒータ26が配置されている。
下段バッテリスタック22Aは、一定未満の温度になると、内部抵抗が増加し、入出力特性が低下する。そこで、本形態では、下段バッテリスタック22Aの温度が一定以上と成るように、昇温ヒータ26で下段バッテリスタック22Aを昇温している。係る事項は、他の下段バッテリスタック22B等でも同様である。
下段バッテリスタック22Bの構成も、下段バッテリスタック22Aと同様であり、下段バッテリスタック22Bの下端は、下面部34の当接部25で支持され、下段バッテリスタック22Bの下方にも昇温ヒータ26が配置されている。
バッテリケース21の前方に形成された突出部41にも、下段バッテリスタック22Cが配置される。下段バッテリスタック22Cの下方には昇温ヒータ26が配置され、下段バッテリスタック22Cの上端には当接部23が上方から当接しており、下段バッテリスタック22Cの上方にはガス流通風路27が形成されている。
上段バッテリスタック22Dは、支持部材24により下方から支持されている。支持部材24は、H型の断面形状を有する所謂H鋼であり、押出成型されたアルミニウム等の金属から形成される。支持部材24の構成等は後に詳述する。
支持部材24の上面には、支持部材24の上方に配置された上段バッテリスタック22Dを昇温する昇温ヒータ26が配置されている。また、支持部材24の下方には、ガス流通風路27が形成されている。ガス流通風路27は、下段バッテリスタック22Bから発生するガスが流通する経路である。具体的には、本形態では、衝突事故が発生した際等に、下段バッテリスタック22Bを構成するバッテリセルの内圧が上昇すると、バッテリセルの内部に存在するガスをその上部から逃している。そして、下段バッテリスタック22Bのバッテリセルから上方に逃されたガスは、ガス流通風路27、図示しないダクトおよびファンを経由して、車外に放出される。
また、支持部材24と下段バッテリスタック22Aとの間には、板状の絶縁材料から成る絶縁材30が介装されている。絶縁材30の材料としては、スポンジ、ゴムまたは合成樹脂等を採用できる。絶縁材30を設けることで、支持部材24と下段バッテリスタック22Aとが電気的に絶縁される。更に、両者の熱の伝導も抑制される。また、ここでは図示していないが、支持部材24と上段バッテリスタック22Dとの間に、絶縁材30を介装しても良い。
当接部23は、バッテリケース21の上面部33から下方に伸びる板状の部材であり、当接部23の下端は、絶縁材30を介して上段バッテリスタック22Dの上面に当接している。当接部23が上方から当接することで、上段バッテリスタック22Dの上下方向の位置が規定されている。また、絶縁材30により、上段バッテリスタック22Dと当接部23とは、電気的に絶縁されるとともに、熱の伝導が抑制される。
上段バッテリスタック22Dの上方には、2つの当接部23および上面部33で囲まれるガス流通風路27が形成されている。上段バッテリスタック22Dに含まれるバッテリセルの内圧が高くなったら、バッテリセルから発生したガスはガス流通風路27を経由して外部に放出される。
上段バッテリスタック22Eも同様に、支持部材24で下方から支持される。また、上面部33から下方に伸びる当接部23が、絶縁材30を介して、上段バッテリスタック22Eの上面に当接している。これにより、上段バッテリスタック22Eの上下方向の位置が規定され、更に、上段バッテリスタック22Eの上方にガス流通風路27が形成されている。
本形態のバッテリモジュール20では、各バッテリスタック22を冷却するための空気が流通する冷却風路として、吸気風路28A、28Bおよび排気風路29A、29Bを有している。これらの風路を経由して各バッテリスタック22に冷却風を供給することで、充電時または使用時において、各バッテリスタック22の温度上昇を抑制することができ、各バッテリスタック22の劣化や回生効率の悪化が抑制される。
吸気風路28Aは、下段バッテリスタック22Aおよび上段バッテリスタック22Dの後方側面と、後方側面部31Bとの間に形成された風路である。吸気風路28Bは、下段バッテリスタック22Bおよび上段バッテリスタック22Eの前方側面と、下段バッテリスタック22Cの後方側面との間に形成された風路である。排気風路29Aは、下段バッテリスタック22Aおよび上段バッテリスタック22Dの前方側面と、下段バッテリスタック22Bおよび上段バッテリスタック22Eの後方側面との間に形成された風路である。排気風路29Bは、下段バッテリスタック22Cの前方側面と、前方側面部31Aとの間に形成された風路である。
図2(B)を参照して、各バッテリスタック22を冷却する際の空気の流れを説明する。ここでは、空気の流れを矢印で示している。
先ず、図示しないダクトやファンを経由して、車外からの空気が吸気風路28A、28Bに導入される。吸気風路28Aに導入された空気は、下段バッテリスタック22Aおよび上段バッテリスタック22Dの各バッテリセルを冷却した後に、排気風路29Aに流入する。また、吸気風路28Bに導入された空気は、下段バッテリスタック22Bおよび上段バッテリスタック22Eの各バッテリセルを冷却した後に、排気風路29Aに流入する。更に、排気風路29Bに導入された空気の一部は、下段バッテリスタック22Cの各バッテリセルを冷却した後に、排気風路29Bに導入される。その後、冷却に使用された空気は、排気風路29A、29Bを通過した後に、図示しないダクトやファンを経由して、車外に放出される。
上記の様に、本形態では、各バッテリスタック22の側面と、バッテリケース21の側面部との間等に、冷却に用いられる空気が流通する各風路が形成されているので、この風路のための専用のダクトが不要となる。従って、バッテリモジュール20を構成する部品点数が削減され、バッテリモジュール20全体を小型なものとすることができる。
図3を参照して、上記した支持部材24の構成を詳述する。ここでは、下段バッテリスタック22Aと上段バッテリスタック22Dとの間に配置される支持部材24を拡大して示している。
支持部材24は、押出成型されたアルミニウムからなる所謂H鋼であり、ウェブ部24Aと、ウェブ部24Aの両端に連続する2つのフランジ部24Bとを有している。ウェブ部24Aの上面には昇温ヒータ26が載置されている。また、ウェブ部24Aの下面および両側のフランジ部24Bで囲まれる空間として、ガス流通風路27が形成されている。
従って、本形態の支持部材24は、上段バッテリスタック22Dを下方から支持すると共に、上段バッテリスタック22Dを昇温するための昇温ヒータ26が配置される。更には、本形態の支持部材24は、下段バッテリスタック22Aから発生するガスを外部に導くためのガス流通風路27を形成している。従って、支持部材24がこのような複数の機能を有することで、これらの機能を有する部材を個別に有する場合と比較すると、バッテリモジュール20の小型化および軽量化が実現される。
支持部材24は、H型の断面を有する鋼材からなるので、重量が重い上段バッテリスタック22Eを安定して支持することができる。また、図2(A)に示したように、上段バッテリスタック22Eは、左右方向に長い長尺の部材であるが、支持部材24で下方から全体的に支持されるので、上段バッテリスタック22Eの撓みや変形が抑止されている。
図4を参照して、更に具現化されたバッテリモジュール20の構成を説明する。図4(A)はバッテリモジュール20を示す断面図であり、図4(B)はバッテリモジュール20を示す断面斜視図である。
図4(A)を参照して、この図に示すバッテリモジュール20では、上段バッテリスタック22D等を支持する支持部材24の構造が異なる。具体的には、図2(B)等では支持部材24はH型の断面形状を有していたが、この図に示す支持部材24は、複数の閉断面部が形成された板状部材から成る。ここでは、この相違点を中心に説明する。
具体的には、支持部材24は、板状部材24Gと、この板状部材24Gに形成された閉断面部24C、24D、24E、24Fを有している。図4(B)に示すように、これらの閉断面部24C等は、バッテリモジュール20の左端側から右端側まで連続して形成されている。
閉断面部24Cは、板状部材24Gの前方端部に形成されており、その上端部は上段バッテリスタック22Eの下面に当接し、その下端部は下段バッテリスタック22Bの上面に接触している。閉断面部24Dは、板状部材24Gの中央部から上方に突出するように形成されており、その上面は、上段バッテリスタック22E、22Dの下面に当接している。閉断面部24Eは、板状部材24Gの中央部から下方に突出するように形成されており、その下面は、下段バッテリスタック22B、22Aの上面に当接している。閉断面部24Fは、板状部材24Gの後方端部に形成されており、その上端部は上段バッテリスタック22Dの下面に当接し、その下端部は下段バッテリスタック22Aの上面に接触している。
支持部材24の板状部材24Gの上面には、昇温ヒータ26が載置されており、板状部材24Gの下面には、金属板から成る複数の放熱フィン32が形成されている。昇温ヒータ26から発生した熱の一部は、放熱フィン32およびガス流通風路27を経由して外部に放出される。従って、昇温ヒータ26により、上段バッテリスタック22D、22Eが過度に昇温してしまうことが防止される。
また、上面部33には、複数の閉断面部33A等が形成されている。具体的には、上面部33の前方端部の下面に閉断面部33Aが形成され、閉断面部33Aの下面は上段バッテリスタック22Eの上面に当接している。また、上面部33の中央部分の下面に閉断面部33Bが形成され、閉断面部33Bの下面は上段バッテリスタック22D、22Eの上面に当接している。上面部33の後方端部の下面に閉断面部33Cが形成され、閉断面部33Cの下面は上段バッテリスタック22Dの上面に当接している。
更にまた、下面部34には、複数の閉断面部34A等が形成されている。具体的には、下面部34の前方端部の上面に閉断面部34Aが形成され、閉断面部34Aの上面は下段バッテリスタック22Bの下面に当接している。また、下面部34の中央部分の上面に閉断面部34Bが形成され、閉断面部34Bの上面は下段バッテリスタック22A、22Bの下面に当接している。更に、下面部34の後方端部の上面に閉断面部34Cが形成され、閉断面部34Cの上面は下段バッテリスタック22Aの下面に当接している。
上記の様に、上面部33、支持部材24および下面部34に複数の閉断面部を形成することで、バッテリモジュール20全体の機械的強度を高めることができる。
また、吸気風路28A、28Bおよび排気風路29Aは、支持部材24で上下に仕切られている。
図5を参照して、下段バッテリスタック22Aの構成を説明する。図5(A)は下段バッテリスタック22Aを示す斜視図であり、図5(B)は下段バッテリスタック22Aを部分的に拡大して示す側面図である。以下の事項は、図2(B)に示す他の下段バッテリスタック22B等に関しても同様である。
図5(A)を参照して、下段バッテリスタック22Aの、下端面の左右方向両端部を矩形形状に切り欠くことで切欠き部35が形成されている。このようにすることで、図2(B)に示す当接部25の上面角部に、切欠き部35が係合するので、下段バッテリスタック22Aの前後方向の位置を規定することができる。
また、下段バッテリスタック22Aには、冷却のための空気が流通する間隙39が形成されている。図2(B)にて矢印で示した方向に流れる空気は、この間隙39を通過する。
図5(B)を参照して、下段バッテリスタック22Aは、左右方向に沿って積層された複数のバッテリセル37から構成されている。また、バッテリセル37どうしの間には、スペーサ38が配置されている。スペーサ38は板状の部材であり、右方に向かって突出する複数の突起部40が形成されており、突起部40の右方側の端部が、隣接するバッテリセル37に当接している。突起部40がバッテリセル37に接触することで、間隙39の左右方向における厚みを、所定の長さにすることができる。よって、バッテリセル37を冷却するために十分な量の空気を、間隙39に供給することができる。
以上、本発明の実施形態を示したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
10 車両
11 シート
12 仕切板
20 バッテリモジュール
21 バッテリケース
22 バッテリスタック
22A、22B、22C 下段バッテリスタック
22D、22E 上段バッテリスタック
23 当接部
24 支持部材
24A ウェブ部
24B フランジ部
24C、24D、24E、24F 閉断面部
24G 板状部材
25 当接部
26 昇温ヒータ
27 ガス流通風路
28A、28B 吸気風路
29A、29B 排気風路
30 絶縁材
31A 前方側面部
31B 後方側面部
31C 左方側面部
31D 右方側面部
32 放熱フィン
33 上面部
33A、33B、33C 閉断面部
34 下面部
34A、34B、34C 閉断面部
35 切欠き部
37 バッテリセル
38 スペーサ
39 間隙
40 突起部
41 突出部
100 バッテリ
101 バッテリケース
102 バッテリセル群
103 バッテリセル群
104 取入口
105 排出口
106 エア
107 エア
108 エア
109 仕切壁
110 車体フロア構造
111 サブシャーシ
112 フロアトンネル
113 電池スタック

Claims (5)

  1. 積層された複数のバッテリセルから成るバッテリスタックと、
    上段に配置される前記バッテリスタックと、下段に配置される前記バッテリスタックとの間に配置され、上段に配置される前記バッテリスタックを支える支持部材と、を具備し、
    前記支持部材の上面には、上段に配置された前記バッテリスタックを昇温する昇温手段が配置され、
    下段に配置された前記バッテリスタックと前記支持部材との間には、前記バッテリスタックから発生するガスが流通するガス流通風路が形成されることを特徴とする車両用バッテリモジュール。
  2. 前記バッテリスタックの側方に、前記バッテリスタックを冷却する空気が通過する風路が形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用バッテリモジュール。
  3. 前記バッテリスタックと前記支持部材との間に絶縁材が介在することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用バッテリモジュール。
  4. 前記支持部材の下面に放熱フィンを形成することを特徴する請求項1から請求項3の何れかに記載の車両用バッテリモジュール。
  5. 前記バッテリスタックの一方側の側方には、前記バッテリスタックを冷却する前の空気が流通する吸気風路が形成され、
    前記バッテリスタックの他方側の側方には、前記バッテリスタックを冷却した後の空気が流通する排気風路が形成される、ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の車両用バッテリモジュール。


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