JP2017172814A - ベンチュリノズル及び該ベンチュリノズルを備える燃料供給装置 - Google Patents

ベンチュリノズル及び該ベンチュリノズルを備える燃料供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】より簡易な構成で、燃焼用空気の流量の変動があった場合においても流量係数を一定に保てるベンチュリノズル及びこのベンチュリノズルを備える燃料供給装置を提供すること。【解決手段】送風機20の上流側に配置され、送風機20の吸込圧により燃焼用空気と燃料ガスとを混合するベンチュリノズル1であって、下流側に向かって縮径した形状に形成され燃焼用空気が導入されるノズル部12と、ノズル部12の下流側に配置され、下流側に向かって拡径した形状に形成され燃焼用空気と燃料ガスとが混合される混合部13と、ノズル部12と混合部13との間に配置され燃料ガスが導入される燃料ガス導入口15と、を備え、ノズル部12の内面には、複数のディンプル16が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ベンチュリノズル及びこのベンチュリノズルを備える燃料供給装置に関する。
従来、燃料ガスを燃焼用空気と混合して燃焼させることにより水を加熱して蒸気を生成する蒸気ボイラ等の燃焼装置に用いられる燃料供給装置として、燃焼装置に燃焼用空気を送り込む送風機よりも上流側で燃焼用空気と燃料ガスとを混合するファンサクションミキシング方式の予混合バーナが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2001−526372号公報
ファンサクションミキシング方式の予混合バーナは、送風機と、この送風機の上流側に配置されるベンチュリノズルと、を含んで構成される。そして、ベンチュリノズルは、下流側に向かって縮径した形状に形成され燃焼用空気が導入されるノズル部と、このノズル部の下流側に配置され燃焼用空気と燃料ガスとが混合される混合部と、ノズル部と混合部との間に配置され燃料ガスが導入される燃料ガス導入口と、を含んで構成される。
以上のベンチュリノズルによれば、送風機を駆動させることにより、ノズル部に燃焼用空気が吸入され、このノズル部に引き込まれた燃焼用空気のベンチュリ効果によって燃料ガス導入口から燃料ガスが混合部に引き込まれる。
このように、予混合バーナを、ベンチュリノズルを含んで構成することで、ベンチュリ効果を利用して燃料ガスを効率よく燃焼用空気と混合させられるため、燃料供給装置への燃料ガスの供給圧力を高めることなく、燃料ガスと燃焼用空気とを好適に混合させられる。
しかしながら、ファンサクションミキシング方式の予混合バーナにおいて、送風機の出力を変化させて燃焼量を変更した場合、燃料ガスと燃焼用空気の混合比(空気比)を一定に保つことが困難であった。即ち、送風機の出力が大きい場合(つまり、燃焼用空気の流量が大きい場合)に比して、送風機の出力が小さい場合(つまり、燃焼用空気の流量が小さい場合)、ベンチュリノズルの表面において発生する境界層剥離の影響が大きくなり、ベンチュリノズルに導入される燃焼用空気の流量係数が低下してしまう。ベンチュリノズルにおいては、燃焼用空気の供給圧力(大気圧)と燃料ガスの供給圧力とを一定の関係に保つことで空気比も一定に保たれるため、流量係数が変化してしまうと、空気比を一定に保つことはできない。そのため、従来の燃料供給装置では、燃焼量の変化(つまり、燃焼用空気の供給量の変化)に伴う流量係数の変化に応じて、燃料ガスの供給圧力を調整するガス圧力の調整機構を必要としていた。
従って、本発明は、より簡易な構成で、燃焼用空気の流量の変動があった場合においても流量係数を一定に保てるベンチュリノズル及びこのベンチュリノズルを備える燃料供給装置を提供することを目的とする。
本発明は、送風機の上流側に配置され、該送風機の吸込圧により燃焼用空気と燃料ガスとを混合するベンチュリノズルであって、下流側に向かって縮径した形状に形成され燃焼用空気が導入されるノズル部と、前記ノズル部の下流側に配置され、下流側に向かって拡径した形状に形成され燃焼用空気と燃料ガスとが混合される混合部と、前記ノズル部と前記混合部との間に配置され燃料ガスが導入される燃料ガス導入口と、を備え、前記ノズル部の内面には、複数のディンプルが形成されているベンチュリノズルに関する。
また、前記ノズル部の内面は、内側に向かって凸となるように湾曲した曲面により形成されることが好ましい。
また、前記ディンプルの直径は、1.5mm〜6mmであり、該ディンプルの深さは、0.2mm〜2mmであることが好ましい。
また、前記ノズル部の内面における前記ディンプルの密度は、1個〜30個/cmであることが好ましい。
また、ベンチュリノズルは、レイノルズ数が2.5E+5の場合の流量係数に対するレイノルズ数が1.0E+5の場合の流量係数の比が0.97〜1.00であることが好ましい。
また、ベンチュリノズルは、レイノルズ数が2.5E+5の場合の流量係数に対するレイノルズ数が5.0E+4の場合の流量係数の比が0.94〜1.00である請求項1〜5のいずれかに記載のベンチュリノズル。
また、ベンチュリノズルは、前記ノズル部の内面の表面積に対する前記ディンプルが形成された部分の面積の比が0.1〜0.9であることが好ましい。
また、本発明は、上記のいずれかに記載のベンチュリノズルと、前記ベンチュリノズルの下流側に配置される送風機と、前記送風機の出力を制御する制御部と、を備える燃料供給装置に関する。
本発明によれば、より簡易な構成で、燃焼用空気の流量の変動があった場合においても流量係数を一定に保てるベンチュリノズル及びこのベンチュリノズルを備える燃料供給装置を提供できる。
本発明の燃料供給装置の構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るベンチュリノズルのノズル部を示す斜視図である。 図2のX−X線断面図である。 比較例1のベンチュリノズルのノズル部を示す断面図であり、図3に対応する図である。 比較例2のベンチュリノズルのノズル部を示す断面図であり、図3に対応する図である。 実施例及び比較例の結果を示す図である。
以下、本発明のベンチュリノズル及び燃料供給装置の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の燃料供給装置100は、送風機よりも上流側で燃焼用空気と燃料ガスとを混合するファンサクションミキシング方式の予混合バーナであり、蒸気ボイラ等の燃焼装置(図示せず)に燃料ガス及び燃焼用空気の混合気を供給する。この燃料供給装置100は、送風機20と、制御部30と、ベンチュリノズル1と、燃料ガス供給ライン40と、第1混合気供給ライン50と、第2混合気供給ライン60と、を備える。
送風機20は、ファン及びこのファンを回転させるモータを有する送風機本体21と、ファン(モータ)の回転数を増減させるインバータ22と、を備える。送風機20は、インバータ22に入力される周波数に応じてファンが所定の回転数で回転することで、所定の出力で燃焼用空気及び燃料ガスを吸引し、燃焼装置に送り込む。
制御部30は、燃焼装置の燃焼状態(例えば、蒸気ボイラの燃焼位置)に応じて送風機20の出力を変更して燃焼装置に供給される燃焼用空気の流量を制御する。具体的には、燃焼装置を高い燃焼位置で燃焼させる場合の送風機20の出力は、低い燃焼位置で燃焼させる場合の送風機20の出力よりも高く設定される。
ベンチュリノズル1は、送風機20の上流側に配置される。ベンチュリノズル1は、ケーシング11と、ノズル部12と、混合部13と、燃料ガス流路14と、燃料ガス導入口15と、を備える。
ケーシング11は、例えば、アルミニウムやステンレス等の金属部材により一端側及び他端側が開放された筒状に構成される。ケーシング11は、ベンチュリノズル1の外形を構成する。
ノズル部12は、ケーシング11の内部に配置される。より具体的には、ノズル部12は、下流側に向かって縮径した形状に形成される、そして、ノズル部12の上流側の端部は、全周に亘ってケーシング11の上流側の端部に接合される。
ノズル部12は、燃焼用空気が導入される燃焼用空気の導入部として機能する。
本実施形態では、ノズル部12は、図2及び図3に示すように、軸方向の断面形状が内側に向かって凸となるように湾曲した曲面となった円錐台形状に形成される。より詳細には、ノズル部12の内面は、径方向断面視において、下流側端部側に配置された直線部分121と、所定の半径Rの内側に凸となるように湾曲した四分円の曲面部分122と、を有する。
ノズル部12の内面には、図2及び図3に示すように、多数(複数)のディンプル16が形成されている。ディンプル16の詳細については、後述する。
混合部13は、ケーシング11の内部におけるノズル部12の下流側に配置され、下流側に向かって拡径した形状に形成される。混合部13の上流側の端部の径は、ノズル部12の下流側の端部の径よりも若干大きく構成される。また、混合部13の上流側の端部は、ノズル部12の下流側の端部と重なり合う位置に配置される。混合部13の下流側の端部は、全周に亘ってケーシング11の下流側の端部に接合される。本実施形態では、混合部13は、図2及び図3に示すように、円錐台形状に形成される。
混合部13は、ノズル部12から導入される燃焼用空気と、後述の燃料ガス導入口15から導入される燃料ガスとを混合する。
燃料ガス流路14は、ケーシング11の内面と、ノズル部12の外面及び混合部13の外面とに囲まれた空間により形成される。この燃料ガス流路14には、後述の燃料ガス供給ライン40から燃料ガスが供給される。
燃料ガス導入口15は、ノズル部12と混合部13との間に配置される。具体的には、燃料ガス導入口15は、ノズル部12の下流側の端部と混合部13の上流側の端部との間に形成される隙間により形成される。
燃料ガス供給ライン40は、ベンチュリノズル1に燃料ガスを供給する。燃料ガス供給ライン40の上流側は、燃料ガス供給源(図示せず)に接続される。燃料ガス供給ライン40の下流側は、ケーシング11に接続される。
燃料ガス供給ライン40には、均圧弁41及びオリフィス42が配置される。均圧弁41オリフィス42は、燃料ガス供給ライン40を流通する燃料ガスの圧力を設定された圧力に減圧してベンチュリノズル1側に供給する。
第1混合気供給ライン50は、ベンチュリノズル1と送風機20とを接続する。第1混合気供給ライン50は、混合部13において混合された燃料ガスと燃焼用空気との混合気を送風機20側に流通させる。
第2混合気供給ライン60は、送風機20と燃焼装置(図示せず)とを接続する。第2混合気供給ライン60は、送風機20に送り込まれた混合気を燃焼装置側に流通させる。
以上の燃料供給装置100によれば、制御部30により送風機20を所定の出力で駆動させると、燃焼用空気は、下流側に向かって縮径したノズル部12に引き込まれ、その後、下流側に向かって拡径した混合部13に引き込まれる。また、燃料ガス流路14には、燃料ガス供給ライン40から所定の圧力で燃料ガスが供給される。すると、ノズル部12に引き込まれ、更に混合部13に引き込まれた燃焼用空気のベンチュリ効果によって、燃料ガス流路14に供給された燃料ガスは、燃料ガス導入口15から混合部13に引き込まれる。これにより、ベンチュリノズル1においては、ベンチュリ効果を利用することで燃料ガスの供給圧を高めることなく、燃焼用空気と燃料ガスとを効率的に混合させられる。
混合部13において混合された燃焼用空気と燃料ガスとの混合気は、第1混合気供給ライン50、送風機20及び第2混合気供給ライン60を通って燃焼装置に供給され、燃焼装置において燃焼される。
ここで、ベンチュリノズル1においては、理想的には、以下の関係式が成り立つ。
Figure 2017172814
上記の式に加え、均圧弁41を用いてPg1=Pa1(Patm(大気圧))を保つことで、ベンチュリミキシングでは、QgとQaの比例関係が保たれる。これにより、他の混合方式において必要とされる、空気比(燃焼用空気と燃料ガスとの混合比)を一定に保つための機械的又は電気的な燃料ガスの圧力調整機構を含むことなく、一定の空気比を実現できる。
しかしながら、従来のベンチュリノズルを含んで構成されるファンサクションミキシング方式の予混合バーナにおいて、送風機の出力を変化させて燃焼量を変更した場合、燃料ガスと燃焼用空気の混合比(空気比)を一定に保つことが困難であった。即ち、送風機の出力が大きい場合(つまり、燃焼用空気の流量が大きい場合)に比して、送風機の出力が小さい場合(つまり、燃焼用空気の流量が小さい場合)、ベンチュリノズルの表面において発生する境界層剥離の影響が大きくなると考えられ、これによりベンチュリノズルに導入される燃焼用空気の流量係数が低下してしまう。ベンチュリノズルにおいては、燃焼用空気の供給圧力Pa1(大気圧)と燃料ガスの供給圧力Pg1とを一定の関係に保つことで空気比も一定に保たれるため、流量係数が変化してしまうと、空気比を一定に保つことはできない。
ここで、流量係数Cは、以下の式にて表される。流量係数の低下は、流れの損失の増大を示す。
Figure 2017172814
ここで、vは流速、pは圧力、ρは密度を示す。また、添字2はノズル最狭部(図1におけるPa2の位置に相当)での値、添字1はノズル入口(図1におけるPa1の位置に相当)での値を示す。
そこで、本実施形態では、ノズル部12の内面に複数のディンプル16を形成してベンチュリノズル1を構成した。これにより、ノズル部12に形成した複数のディンプル16によりノズル部12の表面において乱流を生じさせて境界層剥離の発生を抑制できる。よって、燃焼用空気の流量が小さい場合と大きい場合とにおいて、ベンチュリノズル1に導入される燃焼用空気の圧力に生じる変動を抑制できるので、燃焼用空気の流量の変動があった場合においても流量係数Cを安定化させられ、空気比を一定に保てる。
ノズル部12に形成するディンプル16の直径は、圧力損失を低減しつつ、低流量時における流量係数Cの低下を効果的に抑制する観点から、1.5mm〜6mmであることが好ましく、2mm〜4mmであることがより好ましい。
また、ディンプル16の深さは、同様の観点から0.2mm〜2mmであることが好ましい。
更に、ノズル部12の内面におけるディンプル16の密度は、同様の観点から、1個〜30個/cmであることが好ましく、3個〜15個/cmであることがより好ましく、4個〜10個/cmであることが更に好ましい。
また、ノズル部12の曲面部分122の内面の表面積に対するディンプル16が形成された部分の面積の比は、0.1〜0.9であることが好ましく、0.2〜0.7であることがより好ましい。尚、ここで、「ディンプル16が形成された部分の面積」とは、ディンプル16が配置された領域におけるディンプル16により排除されたノズル部12の内面の表面積を示す。
また、本実施形態のベンチュリノズル1を、送風機の出力を大きく変化させる燃焼装置(例えば、ターンダウン比率の大きい蒸気ボイラ)に適用する場合に、高流量時と低流量時とにおける空気比の変動を抑制する観点から、レイノルズ数が2.5E+5の場合の流量係数C1に対するレイノルズ数が1.0E+5の場合の流量係数C2の比(C2/C1)が0.97〜1.00であることが好ましい。また、同様の観点から、レイノルズ数が2.5E+5の場合の流量係数C1に対するレイノルズ数が5.0E+4の場合の流量係数C3の比(C3/C1)が0.94〜1.00であることが好ましく、0.95〜1.00であることがより好ましい。
次に、本発明を実施例及び比較例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[流量係数の測定]
ノズル部12の内面に複数のディンプル16を形成したノズル部12を具備する実施例1及び2のベンチュリノズル1、並びにディンプルを形成していないノズル部120を具備する比較例1及び2のベンチュリノズルにつき、燃焼用空気の流量を変化させて、各流量におけるノズル部の入口の流量係数を測定した。
[比較例1]
図4に示すディンプルが形成されていないノズル部120を用いた比較例のベンチュリノズルを製造し、燃焼用空気の流量を変化させて各流量における流量係数を測定した。
ノズル部120として、上流側端部の直径D1が下流側端部の直径D2の約1.75倍であり、内面は、径方向断面視において、下流側端部側に直線部分121を有すると共に、半径Rが下流側端部の直径D2の約0.4倍の内側に凸となるように湾曲した四分円の曲面部分122を有するものを用いた。このノズル部120の長さD3は、下流側端部の直径D2の約0.5倍の長さであった。
[実施例1]
図2及び図3に示す実施例1のノズル部12を用いたベンチュリノズル1につき、燃焼用空気の流量を変化させ、各流量における流量係数を測定した。
実施例1のノズル部12は、比較例1と同様のノズル部を用い、このノズル部12の内面の曲面部分122に複数のディンプル16を形成して製造した。
実施例1のディンプル16は、直径2.8mm、深さ0.6mmに形成される。また、ディンプル16の密度は、4.5個/cmとなる。
また、ノズル部12(曲面部分122)の内面の表面積に対するディンプル16が形成された部分の面積の比は、0.22〜0.35程度であり、平均で0.25となる。
[実施例2]
実施例2のノズル部12を用いたベンチュリノズルにつき、燃焼用空気の流量を変化させ、各流量における流量係数を測定した。
実施例2のノズル部12は、実施例1と同じ大きさのディンプル16を、より高密度で配置して製造した。
実施例2のディンプル16は、直径2.8mm、深さ0.6mmに形成される。また、ディンプル16の密度は、7.5個/cmとなる。
また、ノズル部12(曲面部分122)の内面の表面積に対するディンプル16が形成された部分の面積の比は、0.37〜0.58程度であり、平均で0.41となる。
[比較例2]
図5に示す比較例2のノズル部120を用いたベンチュリノズルにつき、燃焼用空気の流量を変化させ、各流量における流量係数を測定した。
比較例2のノズル部120は、上流側端部の直径D1、下流側端部の直径D2及び長さD3は実施例1と同じ大きさであるが、内面は、径方向断面視において、下流側端部側から第1の直線部分123、第2の直線部分124、及び第3の直線部分125を有する不連続な複数の内面を有するものを用いた。
以上の実施例1及び2、並びに比較例1及び2の結果を図6及び表1に示す。
Figure 2017172814
図6及び表1に示すように、ノズル部12の内面に複数のディンプル16を形成した実施例1及び2のベンチュリノズルでは、ディンプル16を形成していない比較例1のベンチュリノズルに比して、低流量(低レイノルズ数)時における流量係数の低下傾向が小さくなっていることが確認された。特に、ディンプル16の密度の高い実施例2のベンチュリノズルでは、流量係数の低下傾向が特に小さいことが確認された。
より具体的には、実施例1及び2のベンチュリノズルでは、レイノルズ数が2.5E+5の場合の流量係数C1に対するレイノルズ数が1.0E+5の場合の流量係数C2の比(C2/C1)が0.97以上に保たれており、低流量域における流量係数Cの低下傾向が抑制されていることが確認された。
レイノルズ数が2.5E+5〜1.0E+5の範囲において、流量係数Cの変化率を抑制することで、例えば、ベンチュリノズルを送風機の出力を大きく変化させる燃焼装置(例えば、ターンダウン比率の大きい蒸気ボイラ)に適用した場合においても、安定した燃焼状態を実現できる。
更に、実施例2のベンチュリノズルでは、レイノルズ数が2.5E+5の場合の流量係数C1に対するレイノルズ数が5.0E+4の場合の流量係数C2の比(C3/C1)も0.97以上に保たれており、低流量域における流量係数Cの低下傾向が特に抑制されていることが確認された。
一方、不連続な複数の内面を有するノズル部120を用いた比較例2のベンチュリノズルでは、図6及び表1に示すように、流量の変化に対する流量係数の変化は少なくなっているが、四分円の曲面を有するノズル部12を用いたベンチュリノズルに比して、全体的に流量係数が小さくなっていることが確認された。この結果から、比較例2のベンチュリノズルでは、実施例1及び2のベンチュリノズルに比して、損失が大きくなっていることが示された。
以上の結果から、内面に複数のディンプル16が形成されたノズル部12を有する実施例1及び2のベンチュリノズルでは、流量を変化させた場合における流量係数を一定に保てることが示された。また、ノズル部12の内面を曲面に形成することで、流量係数を高く維持しつつ流量係数の安定化を実現できることが示された。
以上説明した本実施形態のベンチュリノズル1及び燃料供給装置100によれば、以下の効果が奏される。
(1)燃焼量を変更可能な燃料供給装置を、ベンチュリノズル及びこのベンチュリノズルの下流側に配置される送風機を含んで構成した場合、送風機の出力を大きくして供給する燃料ガス及び燃焼用空気の流量を大きくした場合(燃焼量を大きくした場合)と送風機の出力を小さくして供給する燃料ガス及び燃焼用空気の流量を少なくした場合(燃焼量を小さくした場合)とにおいて、空気比(燃料ガスと燃焼用空気の混合比)を一定に保つことが困難であった。即ち、送風機の出力が大きい場合(つまり、燃焼用空気の流量が大きい場合)に比して、送風機の出力が小さい場合(つまり、燃焼用空気の流量が小さい場合)、ベンチュリノズルの表面において発生する境界層剥離の影響が大きくなり、ベンチュリノズルに導入される燃焼用空気の流量係数が低下してしまう。そのため、従来の燃料供給装置では、燃焼量の変化(つまり、燃焼用空気の供給量の変化)に伴う流量係数の変化に応じて、燃料ガスの供給圧力を調整するガス圧力の調整機構を必要としていた。
そこで、ベンチュリノズル1を、ノズル部12の内面に複数のディンプル16を形成して構成し、このベンチュリノズル1を含んで燃料供給装置100を構成した。これにより、ノズル部12に形成した複数のディンプル16によりノズル部12の表面において乱流を生じさせて境界層剥離の発生を抑制できるので、燃焼用空気の流量が小さい場合における流量係数の低下を抑制できる。よって、燃焼用空気の流量の変動があった場合においてもベンチュリノズル1における流量係数を一定に保てるので、燃焼用空気の流量の変動があった場合でも、燃焼用空気と燃料ガスとの混合比(空気比)を一定に保てる。その結果、ターンダウン比の高いボイラにおいても、燃焼量変化に伴うガス圧力調整機構等を含むことなく、ボイラを構成できるので、ベンチュリノズル1を含んで構成される燃料供給装置100及びこの燃料供給装置100を含んで構成されるボイラの製造コストを低減できる。
また、燃焼用空気と燃料ガスとの混合比(空気比)を一定に保てるため、ガス圧力調整機構を含んで燃料供給装置を構成した場合においても、ガス圧力調整機構への依存度を下げられ、より簡易な制御によって、空気比を安定させられる。
(2)ノズル部12の内面を、内側に向かって凸となるように湾曲した曲面により構成した。これにより、流量係数を高く維持しつつ流量係数の安定化を実現できる。よって、ベンチュリノズル1における圧力損失を小さくできるので、送風機20の負荷を軽減でき、エネルギ損失の抑制及び流量特性の安定化を両立させられる。
以上、本発明のベンチュリノズル及び燃料供給装置の好ましい各実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、ディンプル16を、内面から凹んだ形状に形成したがこれに限らない。即ち、ディンプルを内面から突出する形状に形成してもよい。
また、ディンプル16の大きさ(直径及び深さ)、及び密度は、実施例に制限されない。
また、燃料供給装置を、ベンチュリノズルに供給される燃料ガスの圧力を調整するガス圧力調整機構を含んで構成してもよい。
1 ベンチュリノズル
12 ノズル部
13 混合部
15 燃料ガス導入口
16 ディンプル
20 送風機
30 制御部
100 燃料供給装置

Claims (8)

  1. 送風機の上流側に配置され、該送風機の吸込圧により燃焼用空気と燃料ガスとを混合するベンチュリノズルであって、
    下流側に向かって縮径した形状に形成され燃焼用空気が導入されるノズル部と、
    前記ノズル部の下流側に配置され、下流側に向かって拡径した形状に形成され燃焼用空気と燃料ガスとが混合される混合部と、
    前記ノズル部と前記混合部との間に配置され燃料ガスが導入される燃料ガス導入口と、を備え、
    前記ノズル部の内面には、複数のディンプルが形成されているベンチュリノズル。
  2. 前記ノズル部の内面は、内側に向かって凸となるように湾曲した曲面により形成される請求項1に記載のベンチュリノズル。
  3. 前記ディンプルの直径は、1.5mm〜6mmであり、該ディンプルの深さは、0.2mm〜2mmである請求項1又は2に記載のベンチュリノズル。
  4. 前記ノズル部の内面における前記ディンプルの密度は、1個〜30個/cmである請求項3に記載のベンチュリノズル。
  5. レイノルズ数が2.5E+5の場合の流量係数に対するレイノルズ数が1.0E+5の場合の流量係数の比が0.97〜1.00である請求項1〜4のいずれかに記載のベンチュリノズル。
  6. レイノルズ数が2.5E+5の場合の流量係数に対するレイノルズ数が5.0E+4の場合の流量係数の比が0.94〜1.00である請求項1〜5のいずれかに記載のベンチュリノズル。
  7. 前記ノズル部の内面の表面積に対する前記ディンプルが形成された部分の面積の比が0.1〜0.9である請求項1〜6のいずれかに記載のベンチュリノズル。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のベンチュリノズルと、
    前記ベンチュリノズルの下流側に配置される送風機と、
    前記送風機の出力を制御する制御部と、を備える燃料供給装置。
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