JP2017169340A - スイッチング電源装置の制御回路およびスロープ生成回路 - Google Patents

スイッチング電源装置の制御回路およびスロープ生成回路 Download PDF

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Abstract

【課題】回路規模の縮小化を図る。【解決手段】スイッチング電源装置の制御回路は、フィードバック回路11、発振器回路12−1およびスロープ生成回路13−1を備える。フィードバック回路11は、トランスの2次側出力からフィードバックされたフィードバック電圧VFBに応じた電圧信号を出力する。発振器回路12−1は、当該電圧信号を電流信号に変換し、当該電流信号に比例する充電電流でコンデンサを充電して所定の発振周波数のクロック信号を生成し、クロック信号に同期した三角波電圧Vosc0を出力する。スロープ生成回路13−1は、三角波電圧Vosc0を抵抗R41で変換した電流から、カレントミラー回路によりスロープ補償電流Isを生成し、入力電圧VFBが分圧された分圧電圧Vdから、抵抗R42を介してスロープ補償電流Isを変換した電圧を減算して、スロープ電圧V_slopeを生成する。【選択図】図1

Description

本技術は、スイッチング電源装置の制御回路およびスロープ生成回路に関する。
電源装置として、出力電圧とともにトランスのインダクタ電流をフィードバックして出力電圧の定電圧化を図る電流モード制御のスイッチング電源装置が広く使用されている。電流モード制御のスイッチング電源装置では、電流モード制御用パルス信号のサブハーモニック発振を抑制して、出力電圧の安定化を図っている。
サブハーモニック発振とは、スイッチング素子として使用するパワートランジスタを50%以上のデューティサイクルで動作させた場合に、スイッチング周波数より低い周波数の発振が発生する現象である。
その発生メカニズムは、パワートランジスタと直列に接続されたトランスに流れるインダクタ電流のスイッチング周期における初期値と最終値が、インダクタ電流の上昇と下降との整合がとれずに時間を追ってずれていくものである。
このずれの絶対値は、徐々に大きくなり、その後何周期か経過したときに小さくなる。そして、このずれの増減が繰り返されて低周波の発振を起こす。
サブハーモニック発振を抑制するために、インダクタ電流の上昇スロープおよび下降スロープのずれをスロープ電圧によって補正するスロープ補償が行われる。
例えば、スロープ補償の従来技術として、整流した出力電圧を電圧検出部で検出し、スロープ生成回路が電圧検出部から出力された電圧検出信号からスロープ補償信号を減算する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。このようなスロープ補償の従来技術について、以下説明する。
図8は電流モード制御のスイッチング電源装置の構成例を示す図である。スイッチング電源装置100は、ブリッジダイオードBD1、コンデンサC11〜C13、抵抗R21〜R23、ダイオードD1、D2、トランスT1、スイッチング素子PT1、フォトカプラPC1、制御回路10および電圧検出回路120を備える。
なお、スイッチング素子PT1には、NMOSトランジスタが使用されている。また、トランスT1は、1次巻線Tn1、2次巻線Tn2を含み、さらに補助巻線Tn3を有している。
回路素子の接続関係について、ブリッジダイオードBD1の2つの入力端子は、AC電圧源a1に接続する。ブリッジダイオードBD1の一方の出力端子は、コンデンサC11の正極側端子と、トランスT1の1次巻線Tn1の一端に接続する。
ブリッジダイオードBD1の他方の出力端子は、コンデンサC11の負極側端子、抵抗R22の一端、制御回路10の接地端子GND、フォトカプラPC1のフォトトランジスタのエミッタ、コンデンサC12の負極側端子およびトランスT1の補助巻線Tn3の一端に接続する。
制御回路10の出力端子OUTは、抵抗R21の一端に接続し、抵抗R21の他端は、スイッチング素子PT1のゲートに接続する。スイッチング素子PT1のドレインは、トランスT1の1次巻線Tn1の他端に接続し、スイッチング素子PT1のソースは、抵抗R22の他端と、抵抗R23の一端と接続する。抵抗R23の他端は、制御回路10の電流検出端子CSに接続する。
制御回路10の電源端子VCCは、コンデンサC12の正極側端子と、ダイオードD1のカソードと接続し、ダイオードD1のアノードは、トランスT1の補助巻線Tn3の他端に接続する。制御回路10のフィードバック端子FBは、フォトカプラPC1のフォトトランジスタのコレクタに接続する。
トランスT1の2次巻線Tn2の一端は、ダイオードD2のアノードに接続し、ダイオードD2のカソードは、コンデンサC13の正極側端子、出力端子b1および電圧検出回路120の一方の電圧検出端子に接続する。
トランスT1の2次巻線Tn2の他端は、コンデンサC13の負極側端子、出力端子b2および電圧検出回路120の他方の電圧検出端子に接続する。出力端子b1、b2は、負荷2に接続する。フォトカプラPC1のフォトダイオードのカソードおよびアノードは、電圧検出回路120の電圧検出信号出力端子にそれぞれ接続する。
ここで、スイッチング電源装置100は、フライバック型のDC/DCコンバータとして構成され、トランスT1の1次側に流れる電流をスイッチング素子PT1によりオン・オフすることにより、トランスT1の2次側に発生した脈流を整流して負荷に出力する。
スイッチング電源装置100では、商用交流をブリッジダイオードBD1により全波整流し、その全波整流した電圧をコンデンサC11により平滑してトランスT1の1次側巻線Tn1と、スイッチング素子PT1との直列回路に供給する。
そして、半導体集積回路からなる制御回路10により、スイッチング素子PT1をオン・オフすることで、トランスT1の2次側巻線Tn2に発生した脈流をダイオードD2およびコンデンサC13により整流・平滑して負荷2に供給する。
また、負荷2への出力電圧は、電圧検出回路120で検出され、その検出信号がフォトカプラPC1を介してフィードバックされ、制御回路10のフィードバック端子FBに入力される。
制御回路10にはフィードバック端子FBの他に、電源電圧が入力される電源端子VCC、GNDレベルの接地端子GND、PWM(Pulse Width Modulation)信号の出力端子OUTおよび電流検出信号が入力される電流検出端子CSが設けられている。
電源端子VCCには、トランスT1の補助巻線Tn3の出力をダイオードD1およびコンデンサC12により整流・平滑した直流電圧が入力される。電流検出端子CSには、スイッチング素子PT1に流れる電流を、電流検出抵抗R22により電圧に変換した電流検出信号が抵抗R23を介して入力される。出力端子OUTは、スイッチング素子PT1をスイッチングさせるためのPWM信号を出力する。
図9は図8に示す制御回路10の概略全体構成例を示す図である。制御回路10のフィードバック端子FB、電流検出端子CSおよび出力端子OUT周辺の内部構成の一例を示している。
制御回路10は、フィードバック回路11、発振器回路12、スロープ生成回路13、PWMコンパレータ21、RSフリップフロップ22およびバッファ23を備える。また、フィードバック回路11は、抵抗R10、R31〜R34、ダイオードD1、D2およびトランジスタTr0を含む。なお、図9に示すフィードバック回路11の内部は、回路の一部のみを示しており、詳細構成は後述する。また、フィードバック回路11内のダイオードは、実際はトランジスタで構成される(後述)。
ここで、PWMコンパレータ21の正側入力端子は、電流検出端子CSに接続して、電流検出信号電圧VCSが入力され、PWMコンパレータ21の負側入力端子には、スロープ電圧V_slopeが入力される。
RSフリップフロップ22のリセット端子Rは、PWMコンパレータ21の出力端子に接続され、RSフリップフロップ22のセット端子Sには、クロック信号ckが入力される。
RSフリップフロップ22の出力端子Qは、バッファ23の入力端子に接続され、バッファ23の出力端子は、出力端子OUTに接続される。出力端子OUTからは、スイッチング素子PT1をスイッチングするための駆動信号VOUTが出力される。
図10はスイッチング電源装置における出力電圧の安定化制御を説明するための図である。横軸は時間、縦軸は電圧である。
〔S1〕発振器回路12は、一定周期のクロック信号ckを出力する。
〔S1a〕クロック信号ckでセットされたRSフリップフロップ22の出力端子Qからの信号は、駆動信号VOUTとしてバッファ23を介して出力端子OUTから出力される。
〔S2〕駆動信号VOUTによってスイッチング素子PT1がオンすると(VOUT=H)、トランスT1の1次側巻線Tn1に電流が流れ、電流検出端子CSに印加される電流検出信号電圧VCSは増加する。
〔S3〕スロープ生成回路13は、クロック信号ckに同期して、フィードバック端子FBに印加されるフィードバック端子電圧VFBから、スロープ電圧V_slopeを生成する。なお、スロープ電圧V_slopeは、フィードバック端子電圧VFBから生成される電圧Vrから徐々に低下する電圧となる。
〔S4〕PWMコンパレータ21は、スロープ電圧V_slopeと、電流検出信号電圧VCSとを比較し、電流検出信号電圧VCSがスロープ電圧V_slopeに達するとHレベルの信号を出力する。
〔S5〕PWMコンパレータ21から出力されたHレベル信号でRSフリップフロップ22をリセットし、出力端子OUTからの駆動信号VOUTがLレベルになると、スイッチング素子PT1はオフする(VOUT=L)。このとき電流検出信号電圧VCSは0Vになり、PWMコンパレータ21の出力もLレベルになる。
以降、一定周期のクロック信号ckでこの動作を繰り返し、負荷2に応じてフィードバック端子電圧VFBが変わることで、駆動信号VOUTのデューティを変化させてスイッチング素子PT1のスイッチングを制御する。これにより、スイッチング電源装置の出力電圧が設定値になるように制御される。
次にスロープ生成回路にオペアンプを使う従来の制御回路について説明する。図11、図12はその制御回路の構成例を示す図である。制御回路10は、フィードバック回路11、発振器回路12およびスロープ生成回路13を備える。図11に、フィードバック回路11および発振器回路12を示し、図12に、スロープ生成回路13を示す。なお、以下、抵抗を表す符号は、当該抵抗の抵抗値としても適用される。
フィードバック回路11は、抵抗R0、R1、R2、R10、R31〜R34、トランジスタTr0、Tr1、Tr10、NMOSトランジスタN1、PMOSトランジスタP1、P2および電流源I1を含む。
なお、トランジスタTr0、Tr1、Tr10には、NPNトランジスタが使用されている。また、電流源I1は、例えば、1μAの定電流源である。
発振器回路12は、抵抗R3、コンデンサC1、C2、トランジスタTr2〜Tr4、NMOSトランジスタN2、N3、PMOSトランジスタP3〜P7、電流源I2、コンパレータcomp1、comp2およびRSフリップフロップIC1を含む。
なお、トランジスタTr2、Tr4には、PNPトランジスタが使用され、トランジスタTr3には、NPNトランジスタが使用されている。また、電流源I2は、例えば、1μAの定電流源である。
スロープ生成回路13は、抵抗R4、R5、コンデンサC3、トランジスタTr5〜Tr8、NMOSトランジスタN4、N5、PMOSトランジスタP8、電流源I3〜I6および電圧減算回路13aを含む。また、電圧減算回路13aは、抵抗R11〜R14およびオペアンプOP1を含む。
なお、トランジスタTr6には、NPNトランジスタが使用され、トランジスタTr5、Tr7、Tr8には、PNPトランジスタが使用されている。また、電流源I3は、例えば、5μAの定電流源であり、電流源I4〜I6は、例えば、20μAの定電流源である。
次に制御回路10の回路素子の接続関係について説明する。トランジスタTr10のコレクタは、電源端子VCCに接続し、トランジスタTr10のエミッタは、抵抗R10の一端に接続する。
制御回路10の内部電源VDD(5V)につながる電源ラインL1は、トランジスタTr10のベース、電流源I1〜I6の入力端、PMOSトランジスタP1〜P4、P6のソースおよびトランジスタTr6のコレクタに接続する。
抵抗R10の他端は、フィードバック端子FB、トランジスタTr0のベース、トランジスタTr0のコレクタおよび抵抗R0の一端に接続し、抵抗R0の他端は、NMOSトランジスタN1のドレインに接続する。
トランジスタTr0のエミッタは、抵抗R31の一端に接続し、抵抗R31の他端は、抵抗R32の一端に接続する。抵抗R32の他端は、抵抗R33の一端に接続し、抵抗R33の他端は、抵抗R34の一端と、トランジスタTr8のベースと接続する。
NMOSトランジスタN1のゲートは、電流源I1の出力端、PMOSトランジスタP1のドレイン、PMOSトランジスタP1、P2のゲートおよびトランジスタTr1のコレクタに接続する。NMOSトランジスタN1のバックゲートはGNDに接続する。
NMOSトランジスタN1のソースは、トランジスタTr1のベースに接続し、トランジスタTr1のエミッタは、抵抗R1、R2の一端に接続する。PMOSトランジスタP2のドレインは、抵抗R2の他端と、トランジスタTr2のベースと接続する。
電流源I2の出力端は、トランジスタTr2、Tr4のエミッタおよびトランジスタTr3のベースに接続する。トランジスタTr4のベースには、電圧Va(例えば、2.5V)が印加される。トランジスタTr3のコレクタは、PMOSトランジスタP3のドレインと、PMOSトランジスタP3、P4、P6のゲートと接続する。
トランジスタTr3のエミッタは、抵抗R3の一端に接続し、PMOSトランジスタP4のドレインは、PMOSトランジスタP5のソースに接続し、PMOSトランジスタP6のドレインは、PMOSトランジスタP7のソースに接続する。
PMOSトランジスタP5のドレインは、コンパレータcomp1の正側入力端子、コンデンサC1の一端およびNMOSトランジスタN2のドレインに接続する。
コンパレータcomp1の負側入力端子は、電圧Vb(例えば、2.5V)が印加され、コンパレータcomp1の出力端子は、RSフリップフロップIC1のセット端子Sに接続する。
PMOSトランジスタP7のドレインは、コンパレータcomp2の正側入力端子、コンデンサC2の一端およびNMOSトランジスタN3のドレインに接続する。
コンパレータcomp2の負側入力端子は、電圧Vc(例えば、0.6V)が印加され、コンパレータcomp2の出力端子は、RSフリップフロップIC1のリセット端子Rに接続する。
RSフリップフロップIC1の出力端子Qは、PMOSトランジスタP5、P8のゲートと、NMOSトランジスタN2、N4、N5のゲートと接続する。RSフリップフロップIC1の出力端子(反転出力端子)Qnは、PMOSトランジスタP7のゲートと、NMOSトランジスタN3のゲートと接続する。
PMOSトランジスタP8のソースは、電流源I3の出力端に接続し、PMOSトランジスタP8のドレインは、NMOSトランジスタN4のドレイン、コンデンサC3の一端およびトランジスタTr5のベースに接続する。NMOSトランジスタN4のソースは、コンデンサC3の他端と、GNDと接続する。
トランジスタTr5のエミッタは、電流源I4の出力端と、トランジスタTr6のベースと接続する。トランジスタTr6のエミッタは、抵抗R4の一端に接続し、抵抗R4の他端は、NMOSトランジスタN5のドレイン、トランジスタTr7のベースおよび抵抗R5の一端に接続する。
トランジスタTr7のエミッタは、電流源I5の出力端と、抵抗R11の一端と接続し、トランジスタTr8のエミッタは、電流源I6の出力端と、抵抗R12の一端と接続する。
抵抗R11の他端は、オペアンプOP1の負側入力端子と、抵抗R13の一端と接続し、抵抗R12の他端は、抵抗R14の一端と、オペアンプOP1の正側入力端子と接続し、抵抗R13の他端は、オペアンプOP1の出力端に接続する。
制御回路10のGNDにつながる接地ラインL2は、抵抗R34、R1、R3、R5、R14の他端、トランジスタTr2、Tr4、Tr5、Tr7、Tr8のコレクタ、コンデンサC1、C2の他端およびNMOSトランジスタN2、N3、N5のソースに接続する。
ここで、制御回路10のフィードバック端子FBに印加されるフィードバック端子電圧VFBと、発振器回路12で生成されるクロック信号ckの周波数との関係について説明する。フィードバック端子電圧VFBが0Vから増加していく際、フィードバック端子電圧VFBが0.7Vからクロック信号ckの周波数が上昇し始め、フィードバック端子電圧VFBが1.15Vに達すると、クロック信号ckの周波数が60kHzになる。クロック信号ckの周波数が上昇する傾きは、132kHz/Vである。また、フィードバック端子電圧VFBが1.15V以上になると、周波数の上昇は停止し、クロック信号ckの周波数は、60kHzで一定になる。
次にフィードバック回路11の動作について説明する。フィードバック回路11では、トランジスタTr1のベースに電流を入力して、トランジスタTr1をオンさせ、トランジスタTr1のエミッタに接続される抵抗R1、R2を通じて電圧を出力するようにする。
なお、フィードバック端子FBからトランジスタTr1のベースに電流を引き込みすぎないように、フィードバック端子FBと、トランジスタTr1のベースとの間に、抵抗R0およびNMOSトランジスタN1が挿入されている。
抵抗R0およびNMOSトランジスタN1は、トランジスタTr1のベースに流れ込むベース電流を制限する役目を果たす。また、トランジスタTr1は、ベース電流が小さくても、hFE(電流増幅率)が十分高ければ、エミッタから電流を出力できる。ベース電流が小さいので、フィードバック端子FBから電流を引き込むことによるフィードバック端子FBの電圧への影響は無視できるものとなる。また、フィードバック端子FBの電圧からトランジスタTr1のベース電圧までの電圧ドロップも無視できるものとなる。
ここで、抵抗R0とNMOSトランジスタN1でベース電流が制限されたトランジスタTr1がオンした場合、トランジスタTr1がエミッタフォロワ回路を構成しているので、トランジスタTr1のエミッタ電圧、すなわち、抵抗R1、R2の分圧点であるノードn0の電位は(VFB−Vbe)になる。VFBは、フィードバック端子FBに印加される入力電圧、Vbeは、トランジスタのベースエミッタ間電圧である。
そして、ノードn0の電位が(VFB−Vbe)になると同時に、PMOSトランジスタP1に電流が流れる。また、PMOSトランジスタP1、P2は、カレントミラー回路を形成しているから、PMOSトランジスタP1に電流が流れると、PMOSトランジスタP2にも電流が流れる。
これによって、電圧(VFB−Vbe)が抵抗比((R1+R2)/R1)に応じて増幅し、フィードバック回路11からは、電圧信号((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)が出力され、発振器回路12のトランジスタTr2のベースに印加されることになる。
なお、厳密には、抵抗R1に流れる電流は、PMOSトランジスタP1に流れる電流と、PMOSトランジスタP2に流れる電流との和になり、また抵抗R2に流れる電流は、PMOSトランジスタP2に流れる電流となるため、抵抗R1、R2それぞれに流れる電流には差が生じる。この差を無視できる程度にPMOSトランジスタP1に流れる電流よりPMOSトランジスタP2に流れる電流を充分大きくしておく必要があり、PMOSトランジスタP1とPMOSトランジスタP2のミラー比を大きくしている。例えば、(PMOSトランジスタP1に流れる電流):(PMOSトランジスタP2に流れる電流)=1:12のミラー比とする。
なお、電流源I1は、例えば、1μAを流す定電流源であって、トランジスタTr1がオンしたときに、PMOSトランジスタP1に電流が流れ始めるためのドライブ電流源となる。
上記のような構成によって、フィードバック回路11は、フィードバック端子電圧VFBに応じた、倍率が((R1+R2)/R1)の電圧、すなわち、((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)を出力する。
次に発振器回路12の動作について説明する。発振器回路12において、まず、トランジスタTr2と、トランジスタTr3との関連を見ると、トランジスタTr2がエミッタフォロワ回路を構成しているため、バイアスされたトランジスタTr2のエミッタ電圧((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)+Vbeが、トランジスタTr3のベースに印加される。
トランジスタTr3もエミッタフォロワ回路を構成しているため、これにより、トランジスタTr3のエミッタ電圧は、{((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)+Vbe}−Vbeとなる。すなわち、トランジスタTr3のエミッタ電圧は、((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)となり、フィードバック回路11の出力と同じ電圧となる(トランジスタTr2、Tr3は、Vbeを相殺させるためのバッファの役目を果たしている)。
一方、トランジスタTr4は、トランジスタTr3のエミッタ電圧の上限を電圧Vaに制限する役目を果たすものである。トランジスタTr3もエミッタフォロワ回路を構成していて、トランジスタTr4が、トランジスタTr2と、トランジスタTr3との間に接続されているため、トランジスタTr3のベース電圧は、トランジスタTr4のベース電圧Vaと、ベースエミッタ間電圧Vbeとの和(Va+Vbe)によってクランプされる。
したがって、トランジスタTr3のエミッタ電圧Veは、トランジスタTr2のベース電圧、またはトランジスタTr4のベース電圧の小さい方となる。すなわち、トランジスタTr2のベース電圧は、上述のフィードバック回路11の出力電圧であり、トランジスタTr4のベース電圧Vaを2.5Vとすれば、トランジスタTr3のエミッタ電圧Veは、以下の式(1)のように表せる。なお、min{a,b}は、aまたはbの内、いずれか小さい値が選択されることを示す。
Figure 2017169340
これより、抵抗R3に流れる電流IR3は、式(2)となる。なお、トランジスタTr3のエミッタ電流とコレクタ電流とが同じとすると、電流IR3は、PMOSトランジスタP3にも流れる。
Figure 2017169340
一方、発振器回路12では、V−I変換(電圧−電流変換)を行って得られた電流IR3を、PMOSトランジスタP3、P4、P6のカレントミラー回路で1/M倍(M=1、2、・・・)にした電流(充電電流)を用いて、コンデンサC1、C2を充電することで、クロック信号ckを生成する。
例えば、電流IR3を、PMOSトランジスタP3、P4、P6のカレントミラー回路で1/4にした電流を用いてコンデンサを充電するためには、PMOSトランジスタP3、P4、P6のミラー比は、4:1:1になる。
図13は発振器回路の動作波形を示す図である。横軸は時間、縦軸は電圧である。なお、コンパレータcomp1の負側入力端子(−)に印加される電圧Vbを2.5V、コンパレータcomp2の負側入力端子(−)に印加される電圧Vcを0.6V、VDD電圧を5Vとして以下説明する。
電圧Vosc1は、図11に示す発振器回路12内のノードn1における電圧であり、コンデンサC1の充電電圧になる。なお、ノードn1は、PMOSトランジスタP5のドレイン、コンパレータcomp1の正側入力端子(+)、コンデンサC1の一端およびNMOSトランジスタN2のドレインに接続している箇所である。
コンデンサC1が一定電流で充電される場合、時間dt1を、コンデンサC1を初期値0Vで充電を開始してから、その充電電圧Vosc1が電圧2.5Vになるまでの時間とする。
また、コンパレータcomp1の正側入力端子(+)には、電圧Vosc1が入力し、負側入力端子(−)には、2.5Vが入力しているので、コンパレータcomp1は、電圧Vosc1が2.5Vになったときだけ、Hレベルの信号を出力する。
このように、コンパレータcomp1の出力端子からは、LレベルとHレベルを繰り返す、図13に示すようなパルス状の波形の電圧comp1outが出力される。
一方、電圧Vosc2は、図11に示す発振器回路12内のノードn2における電圧であり、コンデンサC2の充電電圧になる。なお、ノードn2は、PMOSトランジスタP7のドレイン、コンパレータcomp2の正側入力端子(+)、コンデンサC2の一端およびNMOSトランジスタN3のドレインに接続している箇所である。
コンデンサC2が一定電流で充電される場合、時間dt2を、コンデンサC2を初期値0Vで充電を開始してから、その充電電圧Vosc2が電圧0.6Vになるまでの時間とする。
また、コンパレータcomp2の正側入力端子(+)には、電圧Vosc2が入力し、負側入力端子(−)には、0.6Vが入力しているので、コンパレータcomp2は、電圧Vosc2が0.6Vになったときだけ、Hレベルの信号を出力する。
このように、コンパレータcomp2の出力端子からは、LレベルとHレベルを繰り返す、図13に示すようなパルス状の波形の電圧comp2outが出力される。
一方、コンパレータcomp1の出力信号comp1outは、RSフリップフロップIC1のセット端子Sに入力し、コンパレータcomp2の出力信号comp2outは、RSフリップフロップIC1のリセット端子Rに入力している。
そして、RSフリップフロップIC1の出力信号を用い、下述の制御をすることで、コンパレータcomp1の出力信号comp1outと、コンパレータcomp2の出力信号comp2outとは、同時にHレベルにならないようにして発振動作させている。以下その発振動作を説明する。
コンデンサC1の充電時間dt1では、RSフリップフロップIC1の出力端子QからLレベルが出力し、RSフリップフロップIC1の出力端子QnからHレベルが出力する。
この場合、RSフリップフロップIC1の出力端子QがLレベルであるから、PMOSトランジスタP5はオン、NMOSトランジスタN2はオフし、コンデンサC1は、PMOSトランジスタP5を流れてきた充電電流で充電される。
また、RSフリップフロップIC1の出力端子QnがHレベルであるから、PMOSトランジスタP7はオフ、NMOSトランジスタN3はオンし、コンデンサC2は、放電される。
一方、コンデンサC2の充電時間dt2では、RSフリップフロップIC1の出力端子QからHレベルが出力し、RSフリップフロップIC1の出力端子QnからLレベルが出力する。
この場合、RSフリップフロップIC1の出力端子QがHレベルであるから、PMOSトランジスタP5はオフ、NMOSトランジスタN2はオンし、コンデンサC1は、放電される。
また、RSフリップフロップIC1の出力端子QnがLレベルであるから、PMOSトランジスタP7はオン、NMOSトランジスタN3はオフし、コンデンサC2は、PMOSトランジスタP7を流れてきた充電電流で充電される。
このように、時間帯dt1では、コンデンサC1が充電され、コンデンサC2が放電される。また、時間帯dt2では、コンデンサC1が放電され、コンデンサC2が充電される。このような充放電が繰り返されることにより、図13に示すような周波数のクロック信号ckが生成される。
以下、上記の発振周波数の生成動作について数式を用いて説明する。コンデンサC1、C2を共に充電する充電電流を、電流Ichとすれば、電流Ichは、カレントミラー回路のミラー比にもとづき、電流IR3の1/4であり、式(3)となる。
Figure 2017169340
また、コンデンサの電荷をQ、容量値をC、充電電流をi、充電時間をt、コンデンサの充電電圧をVとすれば、i=dQ/dt=d(CV)/dt=C・dV/dtである。
よって、コンデンサC1の充電に対して、以下の式(4a)が成り立ち、コンデンサC2の充電に対して、以下の式(4b)が成り立つ。
Figure 2017169340
発振器回路12の出力であるクロック信号ckは、コンパレータcomp1の出力でセット、コンパレータcomp2の出力でリセットされるRSフリップフロップIC1の出力であり、クロック信号ckの周期dtは、dt=dt1+dt2である。
したがって、クロック信号ckの周波数foscは、式(4a)、(4b)にもとづいて、以下の式(5)で算出される。
Figure 2017169340
次にスロープ生成回路13の動作について説明する。スロープ生成回路13内の電圧減算回路13aに含まれるオペアンプOP1は、フィードバック回路11内のノードnCにおける電圧から、スロープ生成回路13内のノードnBにおける電圧を減算して、スロープ電圧V_slopeを生成する。
また、ノードnBにおける電圧は、充電時間dt1の期間にコンデンサC3を充電していく過程のノードnAの電圧を抵抗R4、R5で分圧した電圧である。
なお、ノードnAは、PMOSトランジスタP8のドレイン、トランジスタTr5のベース、NMOSトランジスタN4のドレインおよびコンデンサC3の一端に接続している箇所である。
ノードnBは、抵抗R4、R5の一端、NMOSトランジスタN5のドレインおよびトランジスタTr7のベースに接続している箇所であり、ノードnCは、抵抗R33、R34の一端に接続している箇所である。
ここで、ノードnAにおける電圧は、電流源I3の出力電流を5μA、コンデンサC3の充電を開始してからの時間をtとすれば、(5μA×t)/C3である。したがって、ノードnBにおける電圧は、((5μA×t)/C3)×(R5/(R4+R5))となる。なぜならば、トランジスタTr2、Tr3と同様に、トランジスタTr5、Tr6はそれぞれエミッタフォロワ回路を構成して、互いのVbeをキャンセルしあうので、ノードnAにおける電圧とトランジスタTr6のエミッタ電圧は等しいからである。
また、ノードnCにおける電圧は、フィードバック端子電圧VFBを、トランジスタTr0のベースエミッタ間電圧Vbeだけ降下させた電圧に対して、抵抗R31〜R34で分圧した電圧である。
すなわち、ノードnCにおける電圧は、(VFB−Vbe)×R34/(R31+R32+R33+R34)であり、抵抗R31〜R34すべてを20kΩとすれば、(VFB−Vbe)/4となる。
図14はスロープ生成回路の動作波形を示す図である。横軸は時間、縦軸は電圧である。コンデンサC3が0Vから一定電流で充電される場合、充電時間dt1が終了すると、ノードnAにおけるA電圧は(5μA×dt1)/C3になる。
また、ノードnAにおけるA電圧が0Vから最終値の(5μA×dt1)/C3に向かって上昇するに伴い、ノードnBにおけるB電圧は、0Vから最終値((5μA×dt1)/C3)×(R5/(R4+R5))に向かって上昇する。
ここで、スロープ電圧V_slopeの最大値をmax1(V_slope)とし、スロープ電圧V_slopeの最小値をmin1(V_slope)とする。
コンデンサC3の充電に伴ってB電圧が0Vから((5μA×dt1)/C3)×(R5/(R4+R5))に向かって上昇するにつれて、スロープ電圧V_slopeは、max1(V_slope)からmin1(V_slope)に向かって徐々に低下していく。
この場合、スロープ電圧V_slopeの最大値max1(V_slope)は、以下の式(6a)であり、スロープ電圧V_slopeの最小値min1(V_slope)は、以下の式(6b)である。なお、抵抗R11〜R14の抵抗値については、R11=R12=R13=R14としている。
Figure 2017169340
したがって、時間当たりのスロープ電圧V_slopeの変化量Varは、以下の式(7)で算出される。
Figure 2017169340
なお、フィードバック回路11の抵抗R34に対して、スロープ生成回路13のトランジスタTr8のベース電流が流れ込むことによる、ノードnCの電圧の増加は、トランジスタTr8のベース電流が小さいため影響がないものとして無視している。
以下、具体的な数値を用いて算出する。R1=60kΩ、R2=270kΩ、R3=224kΩ、R4=475kΩ、R5=25kΩ、C1=C2=15pF、C3=20pFとする。
フィードバック回路11から発振器回路12への出力電圧((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)が2.5V以上になるときのVFBの範囲を求めるために、((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)≧2.5Vに対して上記の数値を代入すると、VFB≧1.15Vとなる。
したがって、VFB≧1.15Vのとき、式(5)に対して、上記の数値を代入すると、式(8)のようになって、クロック信号ckの周波数fosc=60kHzと算出される。
Figure 2017169340
また、このときの時間当たりのスロープ電圧V_slopeの変化量Varは、上記の数値を式(7)に代入すると、式(9)のようになって、Var=−10mV/μsと算出される。
Figure 2017169340
一方、フィードバック回路11の出力電圧((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)が2.5V以下となるときのVFBの範囲を求めるために、((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)≦2.5Vに上記の数値を代入すると、VFB≦1.15Vとなる。
ここで、微小変化区間のクロック信号ckの周波数foscの変化幅をΔfosc、微小変化区間のフィードバック端子電圧VFBの変化幅をΔVFBとすると、VFB≦1.15Vのときのクロック信号ckの周波数foscとフィードバック端子電圧VFBとの変化率は、Δfosc/ΔVFBとなる。
したがって、VFB≦1.15Vのとき、式(5)に対して、上記の数値を代入すると、変化率Δfosc/ΔVFBは、式(10)のように計算されて、Δfosc/ΔVFB=132kHz/Vと算出される。
Figure 2017169340
なお、式(10)から、クロック信号ckの周波数の変化率は、2.5Vで決まる上限周波数60kHzを2.5Vで除した値に、フィードバック回路11で設定した倍率である抵抗比((R1+R2)/R1)=5.5を乗算した値になることが示される。
特開2007−336742号公報
上記のような従来技術の制御回路10では、図12に示すオペアンプOP1を用いた減算回路によりスロープ電圧V_slopeを生成するスロープ生成回路が構成されている。しかし、オペアンプを用いて回路を構成すると、回路規模およびコストが増大することになる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、オペアンプを用いずに簡素な回路構成によって、従来の制御回路10と同じ機能を実現して、回路規模の縮小化を図ったスイッチング電源装置の制御回路およびスロープ生成回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、トランスのインダクタ電流をフィードバックして定電圧化を図る電流モード制御のスイッチング電源装置の制御回路が提供される。このスイッチング電源装置の制御回路は、フィードバック回路、発振器回路およびスロープ生成回路を備える。
フィードバック回路は、トランスの2次側出力からフィードバックされたフィードバック電圧に応じた電圧信号を出力する。発振器回路は、電圧信号を電流信号に変換し、電流信号に比例する充電電流でコンデンサを充電して所定の発振周波数のクロック信号およびクロック信号に同期した三角波電圧を生成する。スロープ生成回路は、三角波電圧を第1の抵抗で変換した電流から、カレントミラー回路によりスロープ補償電流を生成し、第2の抵抗によりスロープ補償電流から電圧への変換および該電圧のフィードバック電圧が分圧された分圧電圧からの減算を行って、スロープ電圧を生成する。
また、スロープ生成回路が提供される。スロープ生成回路は、スロープ補償原電流生成回路と、電圧減算回路を備える。スロープ補償原電流生成回路は、トランスの2次側出力からフィードバックされたフィードバック電圧に応じた電圧信号から生成された電流信号に比例する充電電流でコンデンサが充電され、コンデンサが充電されることにより生成される所定の発振周波数のクロック信号に同期した三角波電圧を受信して、三角波電圧を第1の抵抗で変換した電流から、カレントミラー回路によりスロープ補償原電流を生成する。電圧減算回路は、別のカレントミラー回路によりスロープ補償原電流を複写してスロープ補償電流を生成し、第2の抵抗によりスロープ補償電流から電圧への変換および該電圧のフィードバック電圧が分圧された分圧電圧からの減算を行ってスロープ電圧を生成する。
回路規模の縮小化が可能になる。
スイッチング電源装置で、本発明の技術の制御回路の一部の構成例を示す図である。 本発明の制御回路の概略全体構成例を示す図である。 本発明の技術の制御回路における出力電圧の安定化制御を説明するための図である。 本発明の技術の制御回路の構成例を示す図である。 本発明の技術の制御回路の構成例を示す図である。 本発明の技術の制御回路の、発振器回路の動作波形を示す図である。 スロープ生成回路の動作波形を示す図である。 電流モード制御のスイッチング電源装置の構成例を示す図である。 図8に示す制御回路の概略全体構成例を示す図である。 スイッチング電源装置における出力電圧の安定化制御を説明するための図である。 スロープ生成回路にオペアンプを使う従来の制御回路の構成例を示す図である。 スロープ生成回路にオペアンプを使う従来の制御回路の構成例を示す図である。 スロープ生成回路にオペアンプを使う従来の制御回路の発振器回路の動作波形を示す図である。 スロープ生成回路にオペアンプを使う従来の制御回路の、スロープ生成回路の動作波形を示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はスイッチング電源装置に好適な、本発明に係る制御回路の一部の構成例を示す図である。この制御回路は、出力電圧とともに、トランスのインダクタ電流をフィードバックして出力電圧の定電圧化を図る電流モード制御のスイッチング電源装置の制御を行う回路であり、フィードバック回路11、発振器回路12−1およびスロープ生成回路13−1を備える。
フィードバック回路11は、トランスの2次側出力からフィードバックされたフィードバック電圧VFBに応じた電圧信号を出力する。発振器回路12−1は、電圧信号を電流信号に変換し、電流信号に比例する充電電流でコンデンサを充電して所定の発振周波数のクロック信号を生成し、クロック信号に同期した三角波電圧Vosc0を出力する。
スロープ生成回路13−1は、スロープ補償原電流生成回路13a−1および電圧減算回路13b−1を備える。スロープ補償原電流生成回路13a−1は、抵抗R41(第1の抵抗)、トランジスタTr11、Tr12、PMOS(P−Channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタP11、P12および電流源I7を含む。
電圧減算回路13b−1は、抵抗R42(第2の抵抗)およびNMOS(N−Channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタN11、N12を含む。なお、トランジスタTr11にはPNPトランジスタが使用され、トランジスタTr12にはNPNトランジスタが使用されている。
トランジスタTr11のベースは、スロープ生成回路13−1の入力端であり、三角波電圧Vosc0が印加される。電流源I7の入力端は、電源VDDと、PMOSトランジスタP11、P12のソースと接続し、電流源I7の出力端は、トランジスタTr11のエミッタと、トランジスタTr12のベースと接続する。
トランジスタTr12のコレクタは、PMOSトランジスタP11のドレインと、PMOSトランジスタP11、P12のゲートと接続する。トランジスタTr12のエミッタは、抵抗R41の一端に接続し、PMOSトランジスタP12のドレインは、NMOSトランジスタN12のドレインと、NMOSトランジスタN11、N12のゲートと接続する。
抵抗R42の一端には、分圧電圧Vdが印加され、NMOSトランジスタN11のドレインは、抵抗R42の他端に接続される。トランジスタTr11のコレクタと、抵抗R41の他端と、NMOSトランジスタN11、N12のソースとは、GND(グランド)に接続する。
ここで、スロープ補償原電流生成回路13a−1は、三角波電圧Vosc0を抵抗R41で変換した電流(トランジスタTr11、Tr12はそれぞれエミッタフォロワ回路を構成していて、互いにVbeをキャンセルするので、抵抗R41に印加される電圧は三角波電圧Vosc0に等しい。)を基に、カレントミラー回路によりスロープ補償原電流Is0を生成する。
また、電圧減算回路13b−1は、抵抗R42によりスロープ補償電流Isの電圧への変換およびフィードバック電圧VFBが分圧された分圧電圧Vdに対する当該変換された電圧の減算を行い、スロープ電圧V_slopeを生成する。このような構成により、制御回路10−1では、回路規模の縮小化が可能になる。
次に本発明の技術を適用したスイッチング電源装置の制御回路について以降詳しく説明する。図2は本発明の制御回路の概略全体構成例を示す図である。フィードバック端子FB、電流検出端子CSおよび出力端子OUT周辺の内部構成の一例を示している。
制御回路10−1は、フィードバック回路11、発振器回路12−1、スロープ生成回路13−1、PWMコンパレータ21、RSフリップフロップ22およびバッファ23を備える。フィードバック回路11は、図11で示した回路と同じである。
ここで、PWMコンパレータ21の正側入力端子は電流検出端子CSに接続されて、電流検出信号電圧VCSが入力され、PWMコンパレータ21の負側入力端子には、スロープ電圧V_slopeが入力される。
RSフリップフロップ22のリセット端子Rは、PWMコンパレータ21の出力端子に接続され、RSフリップフロップ22のセット端子Sには、発振器回路12−1からのクロック信号ck1が入力される。
RSフリップフロップ22の正側出力端子Qは、バッファ23の入力端子に接続され、バッファ23の出力端子は、出力端子OUTに接続される。出力端子OUTからは、スイッチング素子PT1をスイッチングするための駆動信号VOUTが出力される。
図3は本発明の技術の制御回路における出力電圧の安定化制御を説明するための図である。横軸は時間、縦軸は電圧である。
〔S11〕発振器回路12−1は、一定周期のクロック信号ck1を出力する。
〔S11a〕クロック信号ck1でセットされたRSフリップフロップ22からの駆動信号VOUTは、バッファ23を介して出力端子OUTから出力される。
〔S12〕駆動信号VOUTによってスイッチング素子PT1がオンすると(VOUT=H)、トランスT1の1次側巻線Tn1に電流が流れ、電流検出端子CSに印加される電流検出信号電圧VCSは増加する。
〔S13〕スロープ生成回路13−1は、クロック信号ck1に同期して、フィードバック端子FBに印加されるフィードバック端子電圧(フィードバック電圧)VFBから、スロープ電圧V_slopeを生成する。なお、スロープ電圧V_slopeは、後述のようにフィードバック端子電圧VFBの分圧電圧(VFB−Vbe)/4から徐々に低下する電圧となる。なお、抵抗R31〜R34からなる分圧回路の分圧比を1/4としている。
〔S14〕PWMコンパレータ21は、スロープ電圧V_slopeと、電流検出信号電圧VCSとを比較し、電流検出信号電圧VCSがスロープ電圧V_slopeに達するとHレベルの信号を出力する。
〔S15〕PWMコンパレータ21から出力されたHレベル信号でRSフリップフロップ22をリセットし、出力端子OUTからの駆動信号VOUTがLレベルになると、スイッチング素子PT1はオフする(VOUT=L)。このとき電流検出信号電圧VCSは0Vになり、PWMコンパレータ21の出力もLレベルになる。
以降、一定周期のクロック信号ck1でこの動作を繰り返し、負荷2に応じてフィードバック端子電圧VFBが変わることで、駆動信号VOUTのデューティ(時比率)を変化させてスイッチング素子PT1のスイッチングを制御する。これにより、スイッチング電源装置の出力電圧が設定値になるように制御される。
図4、図5は本発明の技術の制御回路の構成例を示す図である。制御回路10−1は、フィードバック回路11、発振器回路12−1およびスロープ生成回路13−1を備える。図4に、フィードバック回路11および発振器回路12−1を示し、図5に、スロープ生成回路13−1を示す。
フィードバック回路11は、図11に示すフィードバック回路11と同じものであるので、詳細な説明を省略する。
発振器回路12−1は、抵抗R3a、コンデンサC0、トランジスタTr2〜Tr4、NMOSトランジスタN2、PMOSトランジスタP3、P4、電流源I2およびコンパレータcomp1を含む。
トランジスタTr2、Tr4には、PNPトランジスタが使用され、トランジスタTr3には、NPNトランジスタが使用されている。また、電流源I2は、例えば、1μAの定電流源である。
ここで、発振器回路12−1において、トランジスタTr2(第1のトランジスタ)は、フィードバック回路11から出力された電圧信号をベースで受ける。電流源I2(第1の電流源)は、トランジスタTr2に流れる電流を供給する。
トランジスタTr3(第2のトランジスタ)は、トランジスタTr2のエミッタ電圧をベースで受ける。トランジスタTr4(第3のトランジスタ)は、トランジスタTr3のエミッタ電圧の上限を決める。なぜならば、トランジスタTr2、Tr4がエミッタフォロワ回路を構成しているため、トランジスタTr3のベース電圧は(トランジスタTr2、Tr4のベースのうちの小さい方の電圧+ベースエミッタ間電圧Vbe)となり、トランジスタTr3もエミッタフォロワ回路を構成しているため、トランジスタTr3のエミッタ電圧は(トランジスタTr3のベース電圧−Vbe)となるからである(トランジスタTr2、Tr3、Tr4は同じ半導体内に集積されているため、それぞれのベースエミッタ間電圧Vbeは等しいとしている)。
抵抗R3aには、トランジスタTr3のエミッタ電圧が印加されて電流信号IR3aが流れる。PMOSトランジスタP3(第1のPMOSトランジスタ)と、PMOSトランジスタP4(第2のPMOSトランジスタ)とは、第1のカレントミラー回路を形成し、第1のカレントミラー回路は、ミラー比に応じて抵抗R3aに流れる電流信号IR3aを複製(コピー)してコンデンサC0に対する充電電流Ich1を出力する。
コンパレータcomp1は、三角波電圧Vosc0となるコンデンサC0の充電電圧と、閾値電圧Vbとの比較結果に応じてクロック信号ck1を生成して出力する。NMOSトランジスタN2(スイッチ、第1のNMOSトランジスタ)は、クロック信号ck1にもとづきオンして、コンデンサC0の電荷を放電する。
一方、スロープ生成回路13−1は、スロープ補償原電流生成回路13a−1と、電圧減算回路13b−1を備える。スロープ補償原電流生成回路13a−1は、抵抗R41、トランジスタTr11、Tr12、PMOSトランジスタP11、P12、電流源I7を含む。電圧減算回路13b−1は、抵抗R42およびNMOSトランジスタN11、N12を含む。
トランジスタTr11には、PNPトランジスタが使用され、トランジスタTr12には、NPNトランジスタが使用されている。また、電流源I7は、例えば、1μAの定電流源である。
ここで、トランジスタTr11(第4のトランジスタ)は、三角波電圧Vosc0をベースで受ける。電流源I7(第2の電流源)は、トランジスタTr11に流れる電流を供給する。トランジスタTr12(第5のトランジスタ)は、トランジスタTr11のエミッタ電圧をベースで受ける。
抵抗R41(第1の抵抗)は、トランジスタTr12のエミッタ電圧が印加されることで電流IR41が流れる。PMOSトランジスタP11(第3のPMOSトランジスタ)と、PMOSトランジスタP12(第4のPMOSトランジスタ)とは、第2のカレントミラー回路を形成し、第2のカレントミラー回路は、抵抗R41に流れる電流IR41をミラー比に応じて複製したスロープ補償原電流Is0を出力する。
抵抗R42(第2の抵抗)は、一端には分圧電圧Vdが印加され、他端からはスロープ電圧V_slopeが出力される。NMOSトランジスタN11(第2のNMOSトランジスタ)とNMOSトランジスタN12(第3のNMOSトランジスタ)とは、第3のカレントミラー回路を形成し、第3のカレントミラー回路は、第2のカレントミラー回路から出力されたスロープ補償原電流Is0を(ミラー比1:1で)複製してスロープ補償電流Isを生成し、これを抵抗R42の他端から流す。
次に制御回路10−1の回路素子の接続関係について説明する。トランジスタTr10のコレクタは、電源端子VCCに接続し、トランジスタTr10のエミッタは、抵抗R10の一端に接続する。
制御回路10−1の内部電源VDD(5V)につながる電源ラインL1−1は、トランジスタTr10のベース、電流源I1、I2、I7の入力端、PMOSトランジスタP1〜P4、P11、P12のソースに接続する。
抵抗R10の他端は、フィードバック端子FB、トランジスタTr0のベース、トランジスタTr0のコレクタおよび抵抗R0の一端に接続し、抵抗R0の他端は、NMOSトランジスタN1のドレインに接続する。なお、トランジスタTr0はベースとコレクタが接続されているため、ダイオードと同じものになっている。この場合、コレクタがアノードに相当し、エミッタがカソードに相当している。
トランジスタTr0のエミッタは、抵抗R31の一端に接続し、抵抗R31の他端は、抵抗R32の一端に接続する。抵抗R32の他端は、抵抗R33の一端に接続し、抵抗R33の他端は、抵抗R34の一端と、抵抗R42の一端と接続する。
NMOSトランジスタN1のゲートは、電流源I1の出力端、PMOSトランジスタP1のドレイン、PMOSトランジスタP1、P2のゲートおよびトランジスタTr1のコレクタに接続する。NMOSトランジスタN1のバックゲートはGNDに接続する。
NMOSトランジスタN1のソースは、トランジスタTr1のベースに接続し、トランジスタTr1のエミッタは、抵抗R1、R2の一端に接続する。PMOSトランジスタP2のドレインは、抵抗R2の他端と、トランジスタTr2のベースと接続する。
電流源I2の出力端は、トランジスタTr2、Tr4のエミッタおよびトランジスタTr3のベースに接続する。トランジスタTr4のベースには、電圧Va(例えば、2.5V)が印加される。トランジスタTr3のコレクタは、PMOSトランジスタP3のドレインと、PMOSトランジスタP3、P4のゲートと接続する。
トランジスタTr3のエミッタは、抵抗R3aの一端に接続し、PMOSトランジスタP4のドレインは、トランジスタTr11のベース、コンパレータcomp1の正側入力端子、コンデンサC0の一端およびNMOSトランジスタN2のドレインに接続する。
コンパレータcomp1の負側入力端子は、電圧Vb(例えば、2.5V)が印加され、コンパレータcomp1の出力端子は、NMOSトランジスタN2のゲートに接続する。
トランジスタTr11のエミッタは、電流源I7の出力端と、トランジスタTr12のベースと接続する。トランジスタTr12のコレクタは、PMOSトランジスタP11のドレインおよびPMOSトランジスタP11、P12のゲートに接続し、トランジスタTr12のエミッタは、抵抗R41の一端に接続する。
抵抗R42の他端は、NMOSトランジスタN11のドレインに接続し、PMOSトランジスタP12のドレインは、NMOSトランジスタN12のドレインと、NMOSトランジスタN11、N12のゲートと接続する。
制御回路10−1のGNDにつながる接地ラインL2−1は、抵抗R34、R1、R3a、R41の他端、トランジスタTr2、Tr4、Tr11のコレクタ、コンデンサC0の他端およびNMOSトランジスタN2、N11、N12のソースに接続する。
次に制御回路10−1の動作について説明する。なお、フィードバック回路11については、図11と同じ回路であり、上述したので動作説明は省略する。
最初に発振器回路12−1について説明する。PMOSトランジスタP3、P4のカレントミラー回路において、PMOSトランジスタP3、P4のミラー比は、4:1であるから、抵抗R3aを流れる電流IR3aを1/4にした電流でコンデンサC0が充電される。
すなわち、コンデンサC0の充電電流は、PMOSトランジスタP3のドレイン電流の1/4であり、以下の式(11)となる。
Figure 2017169340
また、コンデンサC0の充電時間をdtとすると、上記の式(4a)、(4b)と同様にして、コンデンサC0に対して以下の式(12)が成り立つ。
Figure 2017169340
そして、発振器回路12−1の出力であるクロック信号ck1は、コンパレータcomp1の出力になっているから、クロック信号ck1の周波数fosc1は、式(12)にもとづき、以下の式(13)で算出される。
Figure 2017169340
図6は発振器回路の動作波形を示す図である。横軸は時間、縦軸は電圧である。なお、コンパレータcomp1の負側入力端子(−)に印加される電圧Vbは2.5V、VDD電圧を5Vとする。
三角波電圧Vosc0は、図4に示す発振器回路12−1内のノードn11における電圧であり、コンデンサC0の充電電圧になる。なお、ノードn11は、PMOSトランジスタP4のドレイン、トランジスタTr11のベース、コンパレータcomp1の正側入力端子(+)、コンデンサC0の一端およびNMOSトランジスタN2のドレインに接続している箇所である。
コンデンサC0が一定電流で充電される場合、時間dtを、コンデンサC0を0Vから充電を開始して、その充電電圧Vosc0が電圧2.5Vになるまでの1サイクルの充電時間とする。
また、コンパレータcomp1の正側入力端子(+)には、三角波電圧Vosc0が入力し、負側入力端子(−)には、2.5Vが入力しているので、コンパレータcomp1は、三角波電圧Vosc0が2.5Vになったときだけ、Hレベルの信号を出力する。
このように、コンパレータcomp1の出力端子からは、LレベルとHレベルを繰り返す、図6に示すようなパルス状の波形の電圧が出力され、このパルス波形が発振器回路12−1で生成されるクロック信号ck1となる。
次にスロープ生成回路13−1の動作について説明する。トランジスタTr12のエミッタ電圧は、抵抗R41により電流に変換され、この電流は、PMOSトランジスタP11のドレイン電流となる。なお、上述のように、トランジスタTr12のエミッタ電圧はVosc0に等しくなるので、PMOSトランジスタP11のドレイン電流は、(Vosc0/R41)となる。
また、PMOSトランジスタP11、P12のカレントミラー回路において、PMOSトランジスタP11、P12のミラー比は、5:1になっている。さらに、NMOSトランジスタN11、N12のカレントミラー回路において、NMOSトランジスタN11、N12のミラー比は1:1になっている。
よって、PMOSトランジスタP11のドレイン電流を1/5にした電流Isが、NMOSトランジスタN11にも流れる。すなわち、PMOSトランジスタP12のドレイン電流と同じ値の電流がNMOSトランジスタN11にも流れることになる。NMOSトランジスタN11を流れる電流I_N11は、スロープ補償電流Isであり、Is=I_N11=(Vosc0/R41)×(1/5)となる。
そして、NMOSトランジスタN11に流れる電流I_N11(スロープ補償電流Is)を抵抗R42により電圧に変換し、フィードバック回路11のノードnCにおける分圧電圧Vd(=((VFB−Vbe)/4))から抵抗R42を介してスロープ補償電流Isを変換した電圧を減算することで、スロープ電圧V_slopeを生成する。
図7はスロープ生成回路の動作波形を示す図である。クロック信号ck1およびスロープ電圧V_slopeのグラフの横軸は時間、縦軸は電圧であり、電流I_N11のグラフの横軸は時間、縦軸は電流である。なお、次節の説明はトランジスタTr3のエミッタ電圧が上限の2.5Vの場合についての説明となるが、これ以外の場合でも、以下の2.5Vを((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)に置き換えれば同様に考えることができる。
NMOSトランジスタN11を流れる電流I_N11は、クロック信号ck1の1周期において(コンデンサC0の充電時間dtにおいて)、0μAから(2.5V/R41)×(1/5)へと上昇する。ここで、スロープ電圧V_slopeの最大値をmax2(V_slope)とし、スロープ電圧V_slopeの最小値をmin2(V_slope)とする。
電流I_N11が、0μAから(2.5V/R41)×(1/5)に上昇するにつれて、スロープ電圧V_slopeは、max2(V_slope)からmin2(V_slope)へと徐々に低下していく。
スロープ電圧V_slopeの最大値max2(V_slope)は、以下の式(14a)となり、スロープ電圧V_slopeの最小値min2(V_slope)は、以下の式(14b)となる。
Figure 2017169340
したがって、時間当たりのスロープ電圧V_slopeの変化量Var1は、以下の式(15)のように算出される。
Figure 2017169340
式(15)から時間当たりのスロープ電圧V_slopeの変化量Var1は、抵抗R41、R42の抵抗比で決まる。なお、フィードバック回路11の抵抗R31〜R33の20kΩ×3に対して、電流I_N11が流れることによる分圧電圧Vdの低下は、電流I_N11が小さいため影響がないものとして無視している。
ここで、具体的な数値を用いて算出する。R1=60kΩ、R2=270kΩ、R3a=278kΩ、R41=240kΩ、R42=80kΩ、C0=15pFとする。
フィードバック回路11から発振器回路12−1への出力電圧((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)が2.5V以上のとき、すなわち((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)≧2.5Vに対して上記の数値を代入すると、VFB≧1.15Vとなる。
したがって、VFB≧1.15Vのとき、式(13)に対して、上記の数値を代入すると、式(16)のようになって、クロック信号ck1の周波数fosc1=60kHzと算出される。
Figure 2017169340
また、このときの時間当たりのスロープ電圧V_slopeの変化量Var1は、上記の数値を式(15)に代入すると、式(17)のようになって、Var1=−10mV/μsと算出される。
Figure 2017169340
一方、フィードバック回路11の出力電圧((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)が2.5V以下のとき、すなわち((R1+R2)/R1)・(VFB−Vbe)≦2.5Vに上記の数値を代入すると、VFB≦1.15Vとなる。
ここで、クロック信号ck1の周波数fosc1とフィードバック端子電圧VFBとの変化率は、Δfosc1/ΔVFBである。よって、VFB≦1.15Vのとき、式(13)に対して、上記の数値を代入すると、変化率は式(18)のように計算されて、Δfosc1/ΔVFB=132kHz/Vと算出される。
Figure 2017169340
このように、発明の簡素化した回路構成を持つ制御回路10−1においても、オペアンプを含んでいる制御回路10と同様な機能が実現される。
以上説明したように、本発明によれば、カレントミラー回路を利用してスロープ補償電流を生成し、フィードバック端子電圧VFBから抵抗値を介してスロープ補償電流を減算してスロープ電圧を生成する構成とした。これにより、オペアンプを用いずに、素子数の少ない簡素な回路でスロープ補償機能を実現することが可能になる。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。
2 負荷
10、10−1 制御回路
11 フィードバック回路
12、12−1 発振器回路
13、13−1 スロープ生成回路
13a−1 スロープ補償原電流生成回路
13a、13b−1 電圧減算回路
100 スイッチング電源装置
R41 第1の抵抗
R42 第2の抵抗
T1 トランス
Tr11 PNPトランジスタ
Tr12 NPNトランジスタ
P11、P12 PMOSトランジスタ
PC1 フォトカプラ
PT1 スイッチング素子
N11、N12 NMOSトランジスタ
I7 電流源
VDD 内部電源
VFB フィードバック端子電圧(フィードバック電圧)
Vosc0 三角波電圧
Vd 分圧電圧
Is スロープ補償電流
V_slope スロープ電圧

Claims (6)

  1. トランスのインダクタ電流をフィードバックして定電圧化を図る電流モード制御のスイッチング電源装置の制御回路において、
    前記トランスの2次側出力からフィードバックされたフィードバック電圧に応じた電圧信号を出力するフィードバック回路と、
    前記電圧信号を電流信号に変換し、前記電流信号に比例する充電電流でコンデンサを充電して所定の発振周波数のクロック信号および前記クロック信号に同期した三角波電圧を生成する発振器回路と、
    前記三角波電圧を第1の抵抗で変換した電流から、カレントミラー回路によりスロープ補償電流を生成し、第2の抵抗により前記スロープ補償電流から電圧への変換および該電圧の前記フィードバック電圧が分圧された分圧電圧からの減算を行って、スロープ電圧を生成するスロープ生成回路と、
    を有することを特徴とするスイッチング電源装置の制御回路。
  2. 前記発振器回路は、
    前記電圧信号をベースで受ける第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタに流れる電流を供給するための第1の電流源と、
    前記第1のトランジスタのエミッタ電圧をベースで受ける第2のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタのエミッタ電圧の上限を決める第3のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタのエミッタ電圧が印加されて前記電流信号が流れる第3の抵抗と、
    ミラー比に応じて前記電流信号を複製した前記充電電流を出力する第1のカレントミラー回路と、
    前記三角波電圧となる前記コンデンサの充電電圧と、閾値電圧との比較結果に応じて前記クロック信号を生成して出力するコンパレータと、
    前記クロック信号にもとづきオンして、前記コンデンサの電荷を放電するスイッチと、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置の制御回路。
  3. 前記第1のトランジスタは、第1のPNPトランジスタであり、前記第2のトランジスタは、第1のNPNトランジスタであり、前記第3のトランジスタは、第2のPNPトランジスタであり、前記第1のカレントミラー回路は、第1のPMOSトランジスタと、第2のPMOSトランジスタとで形成され、前記スイッチが第1のNMOSトランジスタであり、
    前記第1のPNPトランジスタのベースには、前記電圧信号が印加され、
    前記第1の電流源の入力端は、電源と、前記第1のPMOSトランジスタのソースと、前記第2のPMOSトランジスタのソースと接続し、
    前記第1の電流源の出力端は、前記第1のPNPトランジスタのエミッタ、前記第2のPNPトランジスタのエミッタと、前記第1のNPNトランジスタのベースと接続し、
    前記第1のNPNトランジスタのコレクタは、前記第1のPMOSトランジスタのドレインと、前記第1のPMOSトランジスタのゲートと、前記第2のPMOSトランジスタのゲートと接続し、
    前記第2のPNPトランジスタのベースには、前記第1のNPNトランジスタの前記第2のエミッタ電圧の上限を決める電圧が印加され、前記第1のNPNトランジスタのエミッタは、前記第3の抵抗の一端と接続し、
    前記第2のPMOSトランジスタのドレインは、前記コンパレータの正側入力端子と、前記コンデンサの一端と、前記第1のNMOSトランジスタのドレインと、前記スロープ生成回路の入力端と接続し、前記コンパレータの負側入力端子には前記閾値電圧が印加し、
    前記第1、第2のPNPトランジスタのコレクタと、前記第3の抵抗の他端と、前記コンデンサの他端と、前記第1のNMOSトランジスタのソースとは、グランドに接続する、
    ことを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置の制御回路。
  4. 前記スロープ生成回路は、
    前記三角波電圧をベースで受ける第4のトランジスタと、
    前記第4のトランジスタに流れる電流を供給するための第2の電流源と、
    前記第4のトランジスタのエミッタ電圧をベースで受ける第5のトランジスタと、
    前記第5のトランジスタのエミッタ電圧が印加されて電流が流れる前記第1の抵抗と、
    ミラー比に応じて該電流を複製した電流を出力する第2のカレントミラー回路と、
    一端には前記分圧電圧が印加され、他端から前記スロープ電圧が出力される前記第2の抵抗と、
    前記第2のカレントミラー回路から出力された前記複製した電流をさらに複製した前記スロープ補償電流を前記第2の抵抗の他端から流す第3のカレントミラー回路と、
    を有することを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置の制御回路。
  5. 前記第4のトランジスタは、第3のPNPトランジスタであり、前記第5のトランジスタは、第2のNPNトランジスタであり、前記第2のカレントミラー回路は、第3のPMOSトランジスタと、第4のPMOSトランジスタとで形成され、前記第3のカレントミラー回路は、第2のNMOSトランジスタと、第3のNMOSトランジスタとで形成され、
    前記第3のPNPトランジスタのベースには、前記三角波電圧が印加され、
    前記第2の電流源の入力端は、電源と、前記第3のPMOSトランジスタのソースと、前記第4のPMOSトランジスタのソースと接続し、
    前記第2の電流源の出力端は、前記第3のPNPトランジスタのエミッタと、前記第2のNPNトランジスタのベースに接続し、
    前記第2のNPNトランジスタのコレクタは、前記第3のPMOSトランジスタのドレインと、前記第3のPMOSトランジスタのゲートと、前記第4のPMOSトランジスタのゲートと接続し、
    前記第2のNPNトランジスタのエミッタは、前記第1の抵抗の一端に接続し、
    前記第4のPMOSトランジスタのドレインは、前記第3のNMOSトランジスタのドレインと、前記第2のNMOSトランジスタのゲートと、前記第3のNMOSトランジスタのゲートと接続し、
    前記第2の抵抗の一端には、前記分圧電圧が印加され、前記第2のNMOSトランジスタのドレインは、前記第2の抵抗の他端に接続し、
    前記第3のPNPトランジスタのコレクタと、前記第1の抵抗の他端と、前記第2のNMOSトランジスタのソースと、前記第3のNMOSトランジスタのソースと、はグランドに接続する、
    ことを特徴とする請求項4記載のスイッチング電源装置の制御回路。
  6. トランスのインダクタ電流をフィードバックして定電圧化を図る電流モード制御のスイッチング電源装置のスロープ補償を行うスロープ生成回路において、
    前記トランスの2次側出力からフィードバックされたフィードバック電圧に応じた電圧信号から生成された電流信号に比例する充電電流でコンデンサが充電され、前記コンデンサが充電されることにより生成される所定の発振周波数のクロック信号に同期した三角波電圧を受信して、前記三角波電圧を第1の抵抗で変換した電流から、カレントミラー回路によりスロープ補償原電流を生成するスロープ補償原電流生成回路と、
    前記カレントミラー回路とは別のカレントミラー回路により前記スロープ補償原電流を複写してスロープ補償電流を生成し、第2の抵抗により前記スロープ補償電流から電圧への変換および該電圧の前記フィードバック電圧が分圧された分圧電圧からの減算を行ってスロープ電圧を生成する電圧減算回路と、
    を有することを特徴とするスロープ生成回路。
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