JP2017165051A - インクジェット装置とそれを用いた塗布装置、塗布方法 - Google Patents

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謙太郎 熊澤
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Abstract

【課題】インク循環型のインクジェットヘッドにおいて、残留振動の影響による吐出体積の差を無くすことができるインクジェット装置を提供する。【解決手段】インクを供給する供給流路2と、供給流路に配置された第1ダンパー13と、インクを排出する排出流路3と、排出流路に配置された第2ダンパー14と、供給流路と排出流路との間に位置する複数の圧力室10と、供給流路と排出流路との間に位置する循環部と、を備え、第1ダンパーは、上記第2ダンパーよりも面積が大きい。【選択図】図1

Description

本発明はインクを吐出するインクジェット装置とそれを用いた塗布装置、塗布方法に関する。
ドロップオンデマンド型のインクジェットヘッドは、入力信号に応じて必要なときに必要な量のインクを塗布することができるインクジェットヘッドとして知られている。特に圧電(圧電素子)方式のドロップオンデマンド型のインクジェットヘッドは、一般的に、インク供給流路と、インク供給流路に接続されノズルを有する複数の圧力室と、圧力室内に充填されたインクに圧力を加える圧電素子と、を有する。
圧電素子方式のインクジェットヘッドでは、圧電素子に駆動電圧を印加することによって生じる圧電素子の機械的歪みにより、圧力室内のインクに圧力を加えて、ノズルからインクを吐出する。圧電素子方式のインクジェットヘッドは、圧電素子の歪み方によって、シェアモード型、プッシュモード型、ベンドモード型の3つのタイプに大別できる。特に、積層構造の圧電素子を用いるベンドモードでは、低い電圧で強い力を生み出せることから、有機ELディスプレイや液晶パネルなどの電子デバイスの製造用に開発されることが期待されている(例えば特許文献1参照)。
また、インクジェット装置ではノズルから吐出されるインク滴の直進性を向上するために、ノズルのインク吐出方向の長さ(以下ノズル長さ)を長くすることが知られている。しかし、ノズル長さを長くした場合、ノズル内にインクが滞留しやすくなる。インクがノズル内に滞留するとインクに気泡や異物が混入した場合にノズル詰まりが起こりやすい。
これに対しインクジェットヘッドに圧力室と連通し、かつ、圧力室から排出されたインクが流れるインク排出流路に流す技術が知られている(例えば特許文献2参照)。
インク循環型のインクジェットヘッドでは圧力室に連通したインク供給流路から圧力室にインクが供給され、圧力室において所望の体積をノズルより排出し、残りのインクをインク排出流路へ排出することによってインク溜りを防ぎ、ノズル詰まりの問題を解決することができる。
特開2001−121693号公報 特開2009−221419号公報
しかしながら従来技術では隣接するノズルから吐出があった場合、吐出の残留振動が発生し、圧力室を連通するインク供給流路とインク排出流路を伝播して他の圧力室からの吐出に影響を及ぼす。この残留振動の影響により流入口付近のノズルとインク排出口付近のノズルの吐出体積及び吐出速度に差が生じ、吐出が不安定になる。またこの吐出体積の差は単位時間当たりの吐出回数と使用するインク粘度と吐出波形の形状によって変化する。そのため残留振動の影響を打ち消すことが難しく、印刷物の面内ムラを招く恐れがあった。
よって、本願課題は、残留振動の影響がなく、印刷物の面内ムラがない、インクジェット装置とそれを用いた塗布装置、塗布方法を提供することである。
上記課題を解決するため、インクを供給する供給流路と、供給流路に配置された第1ダンパーと、上記インクを排出する排出流路と、上記排出流路に配置された第2ダンパーと、上記供給流路と上記排出流路との間に位置する複数の圧力室と、上記供給流路と上記排出流路との間に位置する循環部と、を備え、上記第1ダンパーは、上記第2ダンパーよりも面積が大きいインクジェットヘッド装置を用いる。
また、上記インクジェットヘッド装置と、基板保持部と、上記インクジェットヘッド装置と前記基板保持部とを制御する制御部と、を有する塗布装置を用いる。
さらに、上記インクジェットヘッド装置を用いて、基板へインクを塗布する塗布方法を用いる。
以上の様に本発明は、単位時間当たりの吐出回数の多いインクジェットヘッドであっても吐出体積と速度のバラツキを抑制し、印刷物が面内で不均一になる課題を解決できる。
実施の形態1のインクジェットヘッドの平面方向の構造を示す図 実施の形態1のインクジェットヘッドの断面方向構造を示す図 実施の形態1の吐出波の波形を示す図 高周波吐出における体積の変動を示す図 実施の形態2のインクジェットヘッドの平面方向の構造を示す図 実施の形態2のインクジェットヘッドの断面方向構造を示す図 実施の形態3のインクジェットヘッドの平面方向の構造を示す図 実施の形態3のインクジェットヘッドの断面方向の構造を示す図 実施の形態4のインクジェットヘッドの平面方向の構造を示す図 実施の形態5のインクジェットヘッドの平面方向の構造を示す図 実施の形態6のインクジェットヘッドの平面方向の構造を示す図 実施の形態7のインクジェットヘッドの平面方向の構造を示す図 実施の形態8のインクジェットヘッドの平面方向の構造を示す図 実施の形態8のインクジェットヘッドの断面方向の構造を示す図 実施の形態9のインクジェットヘッドの平面方向の構造を示す図
以下、本発明の実施形態について、以下図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1に第1の実施形態に係わるインクジェットヘッド1の平面図を示す。図1のA−A’断面を図2に示す。ただし、図1は、1ダンパー13、第2ダンパー14のインクと触れる部分がわかるように、表示している。図5,7、9〜13、15も図1と同様である。
第1の実施形態に係わるインクジェットヘッド1は、インクを供給口6より供給流路2を通じて、インクの流れ8の方向に沿って、圧力室4に供給する。
圧力室4では、圧電素子15(図2)の機械的歪みによりノズル5より所望の体積のインクを印刷対象に吐出する。そして、残りのインクは圧力室4より排出流路3を通じて排出側インクの流れ9の方向に沿って、排出口7まで行き、排出される。
インクは、排出口7からフィルタ11により異物を除去された後、ポンプ12により供給口6に供給され、循環する。
図3は、圧電素子15に印加する電圧を示す。吐出波18で、図2の圧電素子15が歪み、圧力室4の圧力を振動させ、ノズル5からインク液滴16(図2)が吐出される。
そして、インク液滴16を押し出した反動として圧力室4には残留振動が発生する。特に、
圧力室4において0.1ms程度の短い間隔で吐出を繰り返す場合に、この残留振動の影響は、圧力室4だけでなく、隣の圧力室10にも影響を及ぼす。この影響は主に吐出体積として現れ、吐出周波数による吐出体積のバラツキを引き起こす。
これを解決すべく、本実施の形態では、図2に示すように、供給流路2に第1ダンパー13を配置し、排出流路3には、第2ダンパー14を配置する。第1ダンパー13の面積19は、第2ダンパー14の面積20より大きい。この理由は、供給流路2は、排出流路3より、インク圧力がより高く、残留振動の伝播がより高いためである。
ここで、面積とは、第1ダンパー13、第2ダンパー14とインクとが接触する部分の面積である。面積が大きいほど、ダンパー効果が高い。以下面積の定義は同じである。
<第1ダンパー13、第2ダンパー14>
第1ダンパー13は、例えば、供給流路2の底部のプレートを5μmから30μmの厚みの薄膜金属で形成し、その下の層を中空にすることで形成される。
第2ダンパー14も、例えば排出流路3の底部のプレートを10μm程度の厚みの薄膜金属で形成し、その下の層を中空にすることで形成される。
中空部分の深さは例えば20μm〜500μmの間であり、吐出性能と機械剛性を鑑みながら設計することができる。
第1ダンパー13の幅は、例えば、1〜5mm程度とすることができ、これに対し第2ダンパー14の幅は0.3から1mmとすることできる。
第2ダンパー14の限られた面積の中でダンパー効果を十分に発揮することができる。もちろん、用途、インク、その他の設計要件からその他の領域で幅を選択することができる。
ダンパーを持つインクジェットヘッドの周波数特性を図4に示す。横軸は、ノズル番号、縦軸は、吐出周波数1kHzと30kHzとでの吐出体積の比である。
ダンパーなしのインクジェットヘッドでは、吐出周波数1kHzでの吐出体積に比較して吐出周波数30kHzでの吐出体積が、残留振動により約13%増加し、かつ、ノズル間のばらつきも大きい。
一方、ダンパーありのインクジェットヘッド1では吐出周波数1kHzでの吐出体積に比較して吐出周波数30kHzでの吐出体積はほぼ同等であり、かつ、ノズルごとのばらつきも少ない。このことから、第1の実施の形態のインクジェットヘッドでは残留振動を効果的に抑制できることが分かる。
なお、第1ダンパー13、第2ダンパー14は、それぞれ、供給流路2、排出流路3の下部に位置する必要はなく、上部でも、側面でもよい。供給流路2、排出流路3のインクに接していればよい。
(第2の実施の形態)
図5に第2の実施形態に係わるインクジェットヘッド1の平面図を示す。図6に図5記載のB−B’断面を示す。記載しない事項を第1の実施の形態と同様である。
第2の実施形態に係わるインクジェットヘッド1は、供給流路2に流路に沿って面積が変化する第1ダンパー13を具備することを特徴とする。または、供給流路2の長手方向に垂直方向の第1ダンパー13の幅を変化させている。以下の他の実施の形態でも同様である。
この実施の形態では、供給流路2の供給側インクの流れ8に法線方向の断面積を、図6のように変化させる。供給流路2の深さに傾きをつけることで断面積を変化させている。この場合、供給流路2の体積によって残留振動を吸収できる量が変化する。そのため供給流路2に平行に整列した複数のノズルから吐出されるインク体積は、ノズル毎に変化する。この供給流路2に沿って変化する残留振動吸収能力を、各ノズルで均一にするため、第1ダンパー13の面積を流路の断面積に反比例するように変化させる。
また、吐出電圧がノズルによって異なる場合、残留振動の発生が局所的に大きくなる場合がある。この対策として第1ダンパー13の面積を局所的に拡大し、対応することも可能である。
(第3の実施の形態)
図7に、第3の実施形態に係わるインクジェットヘッド1を示す。図7のインクジェットヘッド1は、複数のノズル5の列を具備している。その場合、面積の制限から供給流路2または排出流路3を複数のノズル5の列で共用する。この実施の形態では、供給流路2を共用した場合である。インクは供給口6から流入し、インクの流れ8のように供給流路2、圧力室4、排出流路3の経路で流れ、排出口7より排出される。
図8に、図7記載のC−C’断面を示す。第3の実施形態に係わるインクジェットヘッド1は、排出流路3に流路に沿って面積が変化する第1ダンパー13を具備することが特徴である。
インク循環型ヘッドにおいて、1本の供給流路2から複数のノズル5の列に供給する。
吐出したノズル5により発生する残留振動が、供給流路2を挟んで対向するノズル5に伝播するクロストークが発生する。このクロストークを防止するため供給流路2に配置した第1ダンパー13は可能な限り大きな面積で配置する。
一方で、循環型インクジェットヘッドでは気泡の抜けやすさ向上と液体の局所的な流量に合わせるために、排出流路3の排出側インクの流れ8に法線方向の断面積を変化させている。
この実施の形態では、排出流路3の深さに傾きをつけることで断面積を変化させている。この場合、排出流路3の体積によって残留振動を吸収できる量が変化する。そのため、流路に平行に整列したノズル5から吐出されるインク体積は、ノズル毎に変化する。この排出流路3に沿って変化する残留振動吸収能力を各々のノズル5で均一にするため、第2ダンパー14の面積を変化させている。第2ダンパー14の面積と排出流路3の断面積とを反比例させている。つまり排出流路3の長手方向に垂直方向の第2ダンパー14の幅を、長手方向に沿って変化させている。
(第4の実施の形態)
図9に第4の実施形態に係わるインクジェットヘッド1の平面図を示す。第1ダンパー13に第1桟43a、第2ダンパー14に第2桟43bを持つことを特徴とする。
第1ダンパー13と第2ダンパー14は残留振動を吸収するため容易に変形する素材と形状である必要がある。例えば5μmから30μmの金属薄膜を使用することでダンパー性能を得られることができる。
一例として10μm厚の金属薄膜を用いる場合、ダンパーの面積が1mmを超えて広くなると工程において破損しやすく不良発生の原因となる。そこで残留振動抑制効果が損なわれない範囲でダンパー膜に第1桟43a、第2桟43bを設け、強度を向上する。
例えば0.5mmから30mmの間隔で第1桟43a、第2桟43bを入れることで強度を向上しながら30kHz程度の連続吐出を安定して実施できるようになる。
第1桟43a、第2桟43bの幅は30μmから100μm程度に設定することができる。第1桟43a、第2桟43bの厚みは強度を鑑みて30μmから200μmに設定することができる。
第1桟43a、第2桟43bの根元部はR形状を持たせることで洗浄工程での異物除去を容易にし、ダンパーの破れの起点を無くすことができる。
(第5の実施の形態)
図10に、第5の実施形態に係わるインクジェットヘッド1を示す。第1ダンパー13と第2ダンパー14とで、第1桟43a、第2桟43bからの距離51によって面積を変えていることを特徴とする。
ダンパーの残留振動抑制能力はダンパー薄膜が振動することにより消費するエネルギーに比例する。そのため、ダンパーの第1桟43aまたは第2桟43b付近の部分ではダンパー薄膜の動きが抑制されるため、第1桟43a、第2桟43bから離れた部分と比較して残留振動抑制効果が小さくなる。
そこで、第1桟43a、第2桟43bに近い部分の幅を大きく中心部分を小さくすることで近接するノズルでの残留振動を均一化することができる。
第1ダンパー13と第2ダンパー14とは第1桟43a、第2桟43b近傍での幅(インク流れと垂直方向の長さ)を1とした場合、中心付近で0.5程度の幅になるように設定することが望ましい。
第1ダンパー13と第2ダンパー14とは、10μm程度の薄膜であるため破れが生じないように、ダンパー膜上にせり出した部分は円弧状にすることが望ましい。つまり、方形形状から、半円、円の一部を取り除いた形状である。
これによって近接するノズルにおける吐出体積を均一化し、印刷物の濃度ムラを防ぐことができる。
(第6の実施の形態)
図11に第6の実施形態に係わるインクジェットヘッド1の平面図を示す。第1ダンパー13の第1桟43aと第2ダンパー14の第2桟43bが圧力室4を挟んで対向する位置には配置しないことを特徴とする。
第1桟43aと第2桟43bとが1つの圧力室4を挟んで対向する位置に配置した場合、局所的に吐出体積が変動する。そこで圧力室4の残留振動抑制能力の低い第1桟43a、第2桟43bに対向する部分に、ダンパーの腹の部分に対応するように配置する。このことにより、ノズル5の列の残留振動を均一化することができる。
図11の場合、圧力室62は、第1ダンパー13の腹の位置と第2ダンパー14の第2桟43bとの間にある。このため、圧力室61、圧力室63よりも残留振動低減効果が大きい。
しかし、圧力室61、圧力室63は、それぞれ、その両端に第1桟43a、第2桟43bがなく、第1ダンパー13の腹、第2ダンパー14の腹がきている。
そのため、圧力室61と圧力室63とにより、圧力室62の残留振動は弱められる。圧力室間の残留振動は均質化される。
この方法により印刷スキャン方向と平行に生じる印刷(塗布)の濃度ムラを解消することが可能である。
(第7の実施の形態)
図12に、第7の実施形態に係わるインクジェットヘッド1を示す。第1ダンパー13と第2ダンパー14は、それぞれ複数の部分からなり、間に第1桟43a、第2桟43bを有する。さらに、供給流路2に沿ってそれぞれの第1ダンパー13の面積を変え、排出流路3に沿ってそれぞれの第2ダンパー14の面積を変えことを特徴とする。
第1ダンパー13と第2ダンパー14は、残留振動を吸収するため、容易に変形する素材と形状である必要がある。例えば、10μm厚の金属薄膜を用いる場合、ダンパーの面積が広くなると工程において破損しやすく不良発生の原因となる。
そこで残留振動抑制効果が損なわれない範囲で、複数の第1ダンパー13間、複数の第2ダンパー14間には、第1桟43a、第2桟43bをそれぞれ設け、強度を向上させている。第1桟43a、第2桟43bを持つことにより残留振動の分布を変化させることができる。また、一定のノズル5の列の濃度が濃いなどその他の要因で複数の残留振動が高め合う領域が発生させることもできる。
さらに、複数の第1ダンパー13、または、複数の第2ダンパー14のうち、1つ以上、大きく、残留振動を効果的に抑制し、各々のノズル5への影響を均一化することも可能である。
(第8の実施の形態)
図13に第8の実施形態に係わるインクジェットヘッド1を示す。図14に、図13のD−D’断面の断面図を示す。
第8の実施形態に係わるインクジェットヘッド1は、供給流路2に沿って開いた穴の密度が変化する膜を穴開きダンパー83を設けることを特徴とする。
穴開きダンパー83は、例えば厚みが10μmから50μmの金属箔をエッチングやレーザーやパンチング等により穴84を開けることで形成される。穴84のサイズは任意に選ぶことができるが、例えば5μmから30μmの大きさの穴84がダンパー機能を発揮するために好ましい。
循環型インクジェットヘッドは、前述のように共通流の断面積を流れ方向に沿って変更する場合がある。流路の断面積が小さくなる部分では残留振動抑制効果小さくなるため、残留振動抑制効果の大きなダンパーを配置する必要がある。
穴開きダンパー83では、穴84の密度が疎である領域のダンパー機能が高くなる。この特性を利用し、流路の断面積が小さな領域に対応するダンパーの部位の穴84の密度を低くし、流路の断面積が大きな領域に対応するダンパーの部位の穴84の密度を高めることで残留振動抑制効果を均一化する。
例えば、流路の断面積が1:2であった場合、流路の断面積が小さな領域に対し、領域の面積に対する穴84の面積を60%程度とし、流路の断面積が大きな領域に対し、領域の面積に対する穴84の面積を10%程度とすることで残留振動の各ノズルへの影響を均一化することができる。流路断面積とダンパーの面積(開口していない面積)とを比例させる。
なお、穴開きダンパー83と、第1ダンパー13、第2ダンパー14とともに使用したが、単独で使用してもよい。
(第9の実施の形態)
図15に第9の実施形態に係わるインクジェットヘッド1を示す。この実施の形態では、穴開きダンパー83と穴開きダンパー93を持つことが特徴とする。
供給側の穴開きダンパー83は、例えば厚みが10μmから50μmの金属箔をエッチングにより穴を開けることで形成される。穴のサイズは任意に選ぶことができるが例えば直径5μmから30μmがダンパー機能を発揮するために好ましい。
排出側の穴開きダンパー93はダンパー性能と泡の抜け性を考慮して直径5μmから500μmが好ましい。
第9の実施の形態では、上記の効果に加え、さらに、付加され機能として循環用ポンプの発生する圧力振動の圧力室4への伝達も抑制することができる。
(全体として)
上記実施の形態は、それぞれ組み合わせることができる。各種ダンパーを各種位置に配置できる。
上記インクジェット装置を用いて、デイスプレイなどの基板にインクを塗布できる。塗布装置として、上記インクジェット装置、制御部、基板の保持部があればよい。
本願のインクジェットヘッドは、産業用インクジェットヘッドとして広く使用される。
1 インクジェットヘッド
2 供給流路
3 排出流路
4 圧力室
5 ノズル
6 供給口
7 排出口
10 圧力室
11 フィルタ
12 ポンプ
13 第1ダンパー
14 第2ダンパー
15 圧電素子
16 インク液滴
18 吐出波
19 面積
20 面積
43a 第1桟
43b 第2桟
51 距離
61 圧力室
62 圧力室
63 圧力室
83 ダンパー
84 穴
93 ダンパー

Claims (11)

  1. インクを供給する供給流路と、
    供給流路に配置された第1ダンパーと、
    前記インクを排出する排出流路と、
    前記排出流路に配置された第2ダンパーと、
    前記供給流路と前記排出流路との間に位置する複数の圧力室と、
    前記供給流路と前記排出流路との間に位置する循環部と、を備え、
    前記第1ダンパーは、前記第2ダンパーよりも前記インクと接触する面積が大きいインクジェットヘッド装置。
  2. 前記供給流路の長手方向に垂直方向の前記第1ダンパーの幅を、前記長手方向に沿って変化させた請求項1記載のインクジェットヘッド装置。
  3. 前記排出流路の長手方向に垂直方向の前記第2ダンパーの幅を、前記長手方向に沿って変化させた請求項1または2記載のインクジェットヘッド装置。
  4. 前記第1ダンパーと前記第2ダンパーの少なくとも一方に、前記第1ダンパーを分割する第1桟または前記第2ダンパーを分割する第2桟を設けた請求項1から3記載のインクジェットヘッド装置。
  5. 前記第1桟で分割された前記第1ダンパーまたは前記第2桟で分割された前記第2ダンパーの前記インクと接触する面の形状は、前記桟付近は大きく遠くなるほどに小さくなる形状である請求項4記載のインクジェットヘッド装置。
  6. 前記第1桟と前記第2桟とは、前記圧力室を挟んで対向しない請求項4または5記載のインクジェットヘッド装置。
  7. 前記桟で分けられた前記第1ダンパーの各前記面積を前記供給流路に沿って変化させた請求項4から6のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド装置。
  8. 前記第1ダンパーに貫通した穴を設け、前記穴の単位面積当たりの個数が前記供給流路に沿って変化させた請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド装置。
  9. 前記第2ダンパーに貫通した穴を設け、前記穴の単位面積当たりの個数が前記排出流路に沿って変化させた請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド装置と、
    基板保持部と、
    前記インクジェットヘッド装置と前記基板保持部とを制御する制御部と、を有する塗布装置。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド装置を用いて、基板へインクを塗布することで、前記基板へパターンを形成する塗布方法。
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