JP2017162275A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】グラフデータベースを用いて施設に対する複数のユーザの嗜好を施設側に容易に把握させるとともに、当該グラフデータベースをインタフェースとして、ターゲットとなるユーザを容易に絞り込ませて販促活動を可能にさせること。【解決手段】複数のユーザ識別情報と、施設属性情報と、上記識別情報に対応する各ユーザの上記各属性に対する嗜好関係を示す嗜好関係情報とを記憶し、上記施設が有する施設端末からの要求に応じて、ユーザインタフェースとして嗜好関係グラフ画像を生成し、上記グラフ画像上のいずれかの上記ユーザノードオブジェクトまたは上記属性ノードオブジェクトに対する操作入力が検出された場合に、当該ユーザノードオブジェクトに対応するユーザのユーザ端末へ、上記属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報を送信し、当該属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報提供サイトを更新する。【選択図】図４

Description

本発明は、飲食店等の施設に対するユーザの嗜好に関する情報を施設に提供することが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。

昨今、個々のデータ間の関係性をグラフで可視化表現したグラフデータベースが活用されている。一般にグラフデータベースとは、「ノード」、「リレーション」、「プロパティ」の三要素によってノード間の関係性を表現する。グラフデータベースは、データの構造が従来のリレーショナルではなく、ネットワーク状になっている場合に検索などの機能で効力を発揮する。

これに関連して、下記特許文献１には、ユーザの飲食に関する嗜好をグラフ化して示したユーザ嗜好情報を含む画像情報をユーザ端末へ送信することで、ユーザに、自身の嗜好を確認させた上で、自分の嗜好に合うお店を効率よく探させることが可能なサーバ装置が開示されている。

特開２０１５−２０７３２２号公報

しかしながら、上記特許文献１に記載の技術では、ユーザに自身の嗜好を把握させることはできるものの、飲食店側にユーザの嗜好を把握させることはできず、ましてや当該嗜好に応じた販促活動等を行わせることもできない

以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、グラフデータベースを用いて施設に対する複数のユーザの嗜好を施設側に容易に把握させるとともに、当該グラフデータベースをインタフェースとして、ターゲットとなるユーザを容易に絞り込ませて販促活動を可能にさせることが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。

上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理装置は、記憶手段、通信手段、及び制御手段を有する。上記記憶手段は、複数のユーザを識別する識別情報と、少なくとも１つの施設に関する複数の属性を示す属性情報と、上記識別情報に対応する各ユーザの上記各属性に対する嗜好関係を示す嗜好関係情報とを記憶する。上記通信手段は、上記施設が有する施設端末及び前記ユーザが有するユーザ端末と通信可能である。上記制御手段は、上記施設が有する施設端末からの要求に応じて、上記各ユーザに対応するユーザノードオブジェクト及び上記各属性に対応する属性ノードオブジェクトがユーザインタフェースとして配置され上記嗜好関係がグラフデータベースによって表されたグラフ画像を生成する。さらに制御手段は、上記グラフ画像上のいずれかの上記ユーザノードオブジェクトまたは上記属性ノードオブジェクトに対する操作入力が検出された場合に、当該ユーザノードオブジェクトに対応するユーザのユーザ端末へ、上記属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報を送信し、または、当該属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報提供サイトを更新する。

これにより情報処理装置は、グラフデータベースによってユーザと属性との関係を施設側に一目で把握させることができるとともに、ユーザノードオブジェクト及び属性ノードオブジェクトがユーザインタフェースとなることで、施設側がターゲットとしたいユーザまたは当該ユーザが嗜好する属性を容易に絞り込ませて、特定のユーザ端末への施設情報提供処理や特定のユーザ向けの施設情報提供サイトの更新処理といった販促活動を実行させることができる。

上記制御手段は、１人のユーザが上記施設に関する複数の属性を嗜好している場合に、当該複数の属性に対応する複数の属性ノードオブジェクトの間に上記ユーザに対応するユーザノードオブジェクトが配置されるように上記グラフ画像を生成してもよい。

これにより情報処理装置は、施設側に、ユーザの施設に対する複数の嗜好を一目で把握させることができる。

上記制御手段は、上記グラフ画像上において、所定の条件を満たすユーザに対応する上記ユーザノードオブジェクトまたは所定の条件を満たす属性に対応する上記属性ノードオブジェクトが強調表示されるように上記グラフ画像を生成してもよい。

これにより情報処理装置は、施設側に、どのユーザまたは属性に着目すべきかを容易に把握させることができる。ここで所定の条件とは、例えば閾値以上の数のユーザが特定の属性を嗜好していることや、特定の属性がより閾値以上の数のユーザに嗜好されていること等であるが、これらに限られない。

上記制御手段は、上記ユーザノードオブジェクトまたは上記属性ノードオブジェクトに対する第１の操作入力が検出された場合に、上記施設情報の送信処理または上記施設情報提供サイトの更新処理に含まれる複数の機能のうち少なくとも１つの機能を選択させるための第２の操作入力が可能な画像を上記グラフ画像上に表示させてもよい。

これにより情報処理装置は、第１の操作入力によって、第２の操作入力のための選択肢を表示させることができるため、１つのグラフ画像（ノードオブジェクト）を複数の機能の実行のためのユーザインタフェースとして機能させることができる。第１の操作入力は右クリック操作であり、第２の操作入力はそれによって表示された選択肢の左クリック操作であるが、これに限られない。複数の機能は、ユーザ端末への例えばメールマガジンンの送信、クーポンの送信、施設情報提供サイトのトップページ上のおすすめメニュー情報の変更、当該サイトのメニューページ上の掲載順の変更等であるが、これらに限られない。

上記制御手段は、上記複数の属性ノードオブジェクトのうち少なくとも１つの属性ノードオブジェクトを選択する操作が検出された場合に、当該選択された属性ノードオブジェクトに対応する属性を嗜好するユーザに対応するユーザノードオブジェクトのみが表示されるように上記グラフ画像を更新してもよい。

これにより情報処理装置は、１つの属性ノードオブジェクトの選択操作によって、当該属性ノードオブジェクトに関係性を有するユーザノードオブジェクトを絞り込んで表示することができるため、施設側に、特定の属性とユーザとの関係性を容易に把握させることができる。これは例えば属性またはユーザが多数存在し両者間の関係が見づらい場合に効果的である。

本発明の他の形態に係る情報処理方法は、
複数のユーザを識別する識別情報と、少なくとも１つの施設に関する複数の属性を示す属性情報と、上記識別情報に対応する各ユーザの上記各属性に対する嗜好関係を示す嗜好関係情報とを取得し、
上記施設が有する施設端末からの要求に応じて、上記各ユーザに対応するユーザノードオブジェクト及び上記各属性に対応する属性ノードオブジェクトがユーザインタフェースとして配置され上記嗜好関係がグラフデータベースによって表されたグラフ画像を生成し、
上記グラフ画像上のいずれかの上記ユーザノードオブジェクトまたは上記属性ノードオブジェクトに対する操作入力が検出された場合に、当該ユーザノードオブジェクトに対応するユーザのユーザ端末へ、上記属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報を送信し、または、当該属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報提供サイトを更新することを含む。

本発明のまた別の形態に係るプログラムは、情報処理装置に、
複数のユーザを識別する識別情報と、少なくとも１つの施設に関する複数の属性を示す属性情報と、上記識別情報に対応する各ユーザの上記各属性に対する嗜好関係を示す嗜好関係情報とを取得するステップと、
上記施設が有する施設端末からの要求に応じて、上記各ユーザに対応するユーザノードオブジェクト及び上記各属性に対応する属性ノードオブジェクトがユーザインタフェースとして配置され上記嗜好関係がグラフデータベースによって表されたグラフ画像を生成するステップと、
上記グラフ画像上のいずれかの上記ユーザノードオブジェクトまたは上記属性ノードオブジェクトに対する操作入力が検出された場合に、当該ユーザノードオブジェクトに対応するユーザのユーザ端末へ、上記属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報を送信し、または、当該属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報提供サイトを更新するステップとを実行させる。

以上説明したように、本発明によれば、グラフデータベースを用いて施設に対する複数のユーザの嗜好を施設側に容易に把握させるとともに、当該グラフデータベースをインタフェースとして、ターゲットとなるユーザを容易に絞り込ませて販促活動を可能にさせることができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。

本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供システムの構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバのハードウェア構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバが有するデータベースの構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバによる、グラフＤＢ画面上での操作に応じた処理の流れを示したフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバによって生成されユーザ端末で表示されるグラフＤＢ画面の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバによって生成されユーザ端末で表示されるグラフＤＢ画面の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバによって生成されユーザ端末で表示されるグラフＤＢ画面の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバによって生成されユーザ端末で表示されるグラフＤＢ画面の例を示した図である。

以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。

［システムの構成］
図１は、本実施形態に係る飲食店情報提供システムの構成を示した図である。

同図に示すように、このシステムは、インターネット５０上の飲食店情報提供サーバ１００と、複数のユーザ端末２００と、複数の飲食店端末３００を含む。

飲食店情報提供サーバ１００は、複数のユーザ端末２００及び複数の飲食店端末３００とインターネット５０を介して接続されている。飲食店情報提供サーバ１００は、飲食店に関する情報を掲載したポータルサイトを運営し当該ウェブサイトをユーザ端末２００に提供する。

飲食店情報提供サーバ１００は、上記ポータルサイトにおいて、ユーザ端末２００のユーザ向けに飲食店情報の検索システムを提供する。具体的には、飲食店情報提供サーバ１００は、ユーザ端末２００からの検索要求に基づいて検索条件に合致する飲食店情報を検索し、検索結果を掲載したＷｅｂページを生成してユーザ端末２００へ送信する。

また、飲食店情報提供サーバ１００は、飲食店端末３００向けに、各ユーザ端末２００のユーザの各飲食店の属性に対する嗜好情報をグラフデータベース（グラフＤＢ）により表現したグラフＤＢ画面を生成可能である。

ユーザ端末２００（２００Ａ，２００Ｂ，２００Ｃ...）は、ユーザにより使用される端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットＰＣ（Personal Computer）、ノートブックＰＣ、デスクトップＰＣ等である。ユーザ端末２００は、飲食店情報提供サーバ１００へアクセスし、例えば店名やエリア等を検索条件として検索された上記Ｗｅｂページを受信してブラウザ等により画面に表示する。

飲食店端末３００（３００Ａ，３００Ｂ，３００Ｃ...）は、各飲食店に設置されている端末であり、タブレットＰＣ（Personal Computer）、ノートブックＰＣ、デスクトップＰＣ等である。飲食店端末３００は、飲食店情報提供サーバ１００が各飲食店向けに提供する管理画面へアクセスし、当該管理画面を介して、上記ポータルサイト上の飲食店毎の飲食店情報を更新することが可能なほか、飲食店情報提供サーバ１００が生成する上記グラフＤＢ画面にアクセスすることが可能である。

［飲食店情報提供サーバのハードウェア構成］
図２は、上記飲食店情報提供サーバ１００のハードウェア構成を示した図である。同図に示すように、飲食店情報提供サーバ１００は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）１１、ＲＯＭ（Read Only Memory）１２、ＲＡＭ（Random Access Memory）１３、入出力インタフェース１５、及び、これらを互いに接続するバス１４を備える。

ＣＰＵ１１は、必要に応じてＲＡＭ１３等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながら飲食店情報提供サーバ１００の各ブロック全体を統括的に制御する。ＲＯＭ１２は、ＣＰＵ１１に実行させるＯＳ、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。ＲＡＭ１３は、ＣＰＵ１１の作業用領域等として用いられ、ＯＳ、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。

入出力インタフェース１５には、表示部１６、操作受付部１７、記憶部１８、通信部１９等が接続される。

表示部１６は、例えばＬＣＤ（Liquid Crystal Display）、ＯＥＬＤ（Organic ElectroLuminescence Display）、ＣＲＴ（Cathode Ray Tube）等を用いた表示デバイスである。

操作受付部１７は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の入力装置である。操作受付部１７がタッチパネルである場合、そのタッチパネルは表示部１６と一体となり得る。

記憶部１８は、例えばＨＤＤ（Hard Disk Drive）や、ＳＳＤ（Solid State Drive）等のフラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部１８には、上記ＯＳや各種アプリケーション、各種データに加えて、本実施形態におけるグラフＤＢ画面の生成処理及び当該グラフＤＢ画面に対する操作に応じた処理に必要なソフトウェアプログラム及びデータが記憶される。

後述するが、特に本実施形態において、記憶部１８は、飲食店情報データベース、ユーザ情報データベース、及び嗜好情報データベースを有している。

通信部１９は、例えばEthernet（登録商標）用のＮＩＣ（Network Interface Card）や無線ＬＡＮ等の無線通信用の各種モジュールであり、上記ユーザ端末２００及び飲食店端末３００との間の通信処理を担う。

なお、図示しないが、ユーザ端末２００及び飲食店端末３００の基本的なハードウェア構成も上記飲食店情報提供サーバ１００のハードウェア構成と略同様である。

［飲食店情報提供サーバのデータベース構成］
図３は、上記飲食店情報提供サーバ１００が有するデータベースの構成を示した図である。

同図に示すように、飲食店情報提供サーバ１００は、記憶部１８に、飲食店情報データベース３１、ユーザ情報データベース３２、及び嗜好情報データベース３３を有している。

飲食店情報データベース３１は、飲食店毎に、その飲食店の店名や所在位置・エリア情報、電話番号、その飲食店を識別するＩＤ（店舗ＩＤ）の他、その飲食店の業態・サービスのカテゴリ情報、その飲食店を紹介する内容、すなわち、店舗のＰＲ文等の店舗の特徴を示す情報、飲食店が行うイベント情報、飲食店が提供するメニュー、営業時間、ウェブサイトＵＲＬ等の情報を記憶している。

上記エリア情報は、例えば都道府県単位のものであるが、市区町村等のより狭い範囲の単位でも情報が記憶されてもよい。上記カテゴリ情報は、例えば和食、中華、イタリアン、フレンチ、焼肉等のメインカテゴリの他、和食における焼き鳥・天ぷら等、イタリアンにおけるパスタ・ピザ等のより詳細なサブカテゴリを含んでいてもよい。

ユーザ情報データベース３２は、ユーザ端末２００を所有する、上記飲食店情報提供サーバ１００が提供する上記ポータルサイトを介した飲食店情報サービスの利用者（会員）であるユーザに関する情報を記憶する。具体的には、ユーザ情報データベース３２は、ユーザＩＤ、パスワード、氏名、メールアドレス、電話番号、住所、年齢（層）、性別、誕生日等の情報をユーザ毎に記憶している。

またユーザ情報データベース３２は、各ユーザ端末２００のユーザによる上記ポータルサイトを介した飲食店情報の閲覧履歴または予約履歴を、当該飲食店情報に含まれるカテゴリ情報やメニュー（またはコース）の価格帯情報等と対応付けて記憶していてもよい。さらに、ユーザが上記ポータルサイト上でお気に入りの飲食店やカテゴリを登録している場合には、それらのお気に入り情報もユーザ情報データベース３２に記憶される。

嗜好情報データベース３３は、ユーザ端末２００のユーザの、飲食店に対する嗜好情報を記憶している。当該嗜好情報は少なくともカテゴリ情報に基づくものであり、例えば、上記ユーザ情報データベース３２が有する各ユーザの閲覧履歴及び予約履歴に対応付けられたカテゴリ情報や、上記お気に入り情報に含まれるカテゴリ情報を基に、ユーザ毎に生成される。

また、嗜好情報は、例えば、「ヘルシー」、「夜景の見える店」、「女子会向け」等、各飲食店情報に含まれる飲食店の何らかの属性に対する嗜好を示す情報であってもよい。このような嗜好情報も、上記閲覧履歴や予約履歴を基に、閲覧または予約された飲食店の飲食店情報として含まれる属性が抽出されることで生成される。またそれ以外にも、例えばユーザの飲食店に対するコメント等から嗜好情報が抽出されてもよい。

これら各データベースは、後述する飲食店情報提供サーバ１００によるグラフＤＢ画面生成処理及び当該グラフＤＢ画面上での操作に応じた処理において、必要に応じて相互に参照されて用いられる。

［飲食店情報提供サーバの動作］
次に、以上のように構成された飲食店情報提供サーバ１００の動作について説明する。当該動作は、飲食店情報提供サーバ１００のＣＰＵ１１及び通信部１９等のハードウェアと、記憶部１８に記憶されたソフトウェアとの協働により実行される。以下の説明では、便宜上、ＣＰＵ１１を動作主体とする。

図４は、飲食店情報提供サーバ１００による、グラフＤＢ画面上での操作に応じた処理の流れを示したフローチャートである。

同図に示すように、飲食店情報提供サーバ１００のＣＰＵ１１は、まず、飲食店端末３００から、上記管理画面を介してグラフＤＢ画面にアクセスがあったか否かを判断する（ステップ４１）。

グラフＤＢ画面にアクセスがあったと判断した場合（Ｙｅｓ）、ＣＰＵ１１は、アクセス元の飲食店端末３００が存在する飲食店に対応するユーザ情報及び属性情報を、上記ユーザ情報データベース３２及び飲食店情報データベース３１から抽出する（ステップ４２）。すなわち、ＣＰＵ１１は、アクセス元の飲食店端末３００の飲食店が有する属性に関する情報と、当該飲食店の属性を嗜好するユーザの情報を抽出する。

続いてＣＰＵ１１は、抽出したユーザ情報をユーザノード、属性情報を属性ノードとするグラフＤＢを生成する（ステップ４３）。またこの際ＣＰＵ１１は、当該グラフＤＢ上の各ユーザノード及び属性ノードを、それぞれ飲食店端末３００から操作可能なグラフィカルユーザインタフェースとして設定する。

具体的には、各ユーザノードには、それに対応するユーザのＩＤやメールアドレス、電話番号等が対応付けられており、各属性ノードには、それに対応する属性を含む飲食店情報中のおすすめ情報やメニュー情報が対応付けられており、各ノードに対する操作に応じて、例えばユーザへの情報送信や飲食店情報の更新処理が実行可能とされている。

続いてＣＰＵ１１は、生成したグラフＤＢを掲載したグラフＤＢ画面を飲食店端末３００へ送信する（ステップ４４）。

図５は、当該グラフＤＢ画面の例を示した図である。

同図に示すように、グラフＤＢ画面は、複数のユーザノード画像５１と、複数の属性ノード画像５２と、それらを結ぶ矢印５３とから構成される。

各属性ノード画像５２は、上記アクセス元の飲食店端末３００に対応する飲食店が有する属性に対応している。同図では、「イタリアン」、「オーガニック」、「夜景が見える」、「女子会」の４つの属性に対応する属性ノード画像５２が例えば菱形状に配置されている。

各ユーザノード画像５１は、上記属性ノード画像５２に対応する属性を嗜好するユーザに対応する。当該嗜好関係は、両者を結ぶ（ユーザノード画像５１から属性ノード画像５２へ向かう）矢印５３によって表される。矢印５３上には、嗜好を示す例えば「like」等の文字も表示されている。

すなわち、例えば「イタリアン」の属性ノード画像５２と矢印５３で結ばれたユーザノード画像５１に対応するユーザはイタリアン（料理）を嗜好しており、「オーガニック」の属性ノード画像５２と矢印５３で結ばれたユーザノード画像５１に対応するユーザはオーガニック（料理）を嗜好している。上述したように、これら嗜好関係は、上記ポータルサイト上の飲食店情報に関するユーザの閲覧履歴や予約履歴、またはユーザの飲食店に対するコメント等から抽出される。

また、１人のユーザが嗜好する属性は１つとは限らず、同図に示すように、複数の属性ノード画像５２と矢印５３で結ばれたユーザノード画像５１も存在する。すなわち、ＣＰＵ１１は、１人のユーザが上記飲食店に関する複数の属性を嗜好している場合には、当該複数の属性に対応する複数の属性ノード画像５２の間に上記ユーザに対応するユーザノード画像５１が配置されるように上記グラフＤＢ画面を生成する。

図４に戻り、続いてＣＰＵ１１は、グラフＤＢ画面上で、飲食店端末３００から、ユーザノード画像５１に対する操作があったか否かを判断する（ステップ４５）。

ユーザノード画像５１に対する操作があったと判断した場合（Ｙｅｓ）、ＣＰＵ１１は、当該ユーザノード画像５１に対応するユーザへの飲食店情報送信機能の機能選択ダイアログを表示する（ステップ４６）。

図６は、グラフＤＢ画面上に飲食店情報送信用の機能選択ダイアログが表示された状態を示した図である。同図に示すように、いずれかのユーザノード画像５１の選択操作（例えばクリック・タップ等）が飲食店端末３００から入力されると、ＣＰＵ１１は、当該ユーザノード画像５１に対応するユーザへの、複数の飲食店情報の送信機能のうちいずれかを選択させるための機能選択ダイアログ６１を、例えば当該選択されたユーザノード画像５１の近傍に表示させる。

同図の例では、当該ユーザへのメールマガジンの送信機能と、クーポンの送信機能とが選択肢として表示されているが、送信機能はこれらに限られない。

図４に戻り、ＣＰＵ１１は、上記機能選択ダイアログ６１上で、いずれかの送信機能の選択操作が飲食店端末３００から入力されたか否かを判断する（ステップ４７）。

いずれかの送信機能の選択操作が入力されたと判断した場合（Ｙｅｓ）、ＣＰＵ１１は、当該選択された送信機能に応じた飲食店情報（図６の例では、メールマガジンまたはクーポン）を、上記選択されたユーザノード画像５１に対応するユーザの上記メールアドレスや電話番号等の連絡先宛に送信する（ステップ４８）。メールマガジンやクーポンは電子メールとして送信されてもよいし、メッセンジャーアプリのメッセージとして送信されてもよい。

上記ステップ４５においてユーザノード画像５１に対する操作が無いと判断した場合（Ｙｅｓ）、ＣＰＵ１１は、属性ノード画像５２に対する操作があったか否かを判断する（ステップ４９）。

属性ノード画像５２に対する操作があったと判断した場合（Ｙｅｓ）、ＣＰＵ１１は、当該属性ノード画像５１に対応する属性に関する飲食店情報提供サイト上の飲食店情報の更新機能の選択ダイアログを表示する（ステップ５０）。

図７は、グラフＤＢ画面上に飲食店情報更新用の機能選択ダイアログが表示された状態を示した図である。同図に示すように、いずれかの属性ノード画像５１の選択操作（例えばクリック・タップ等）が飲食店端末３００から入力されると、ＣＰＵ１１は、当該属性ノード画像５１に対応する属性（キーワード）により、飲食店情報提供サイト上の飲食店情報の複数の更新機能のうちいずれかを選択させるための機能選択ダイアログ６１を、例えば当該選択された属性ノード画像５２の近傍に表示させる。

同図の例では、当該選択された属性（キーワード）によって、上記アクセス元の飲食店端末３００に対応する飲食店情報提供サイト上のこだわり情報を更新する機能と、当該サイト上のメニュー情報を更新する機能とが選択肢として表示されているが、更新機能はこれらに限られない。

上記こだわり情報の更新機能とは、例えば上記飲食店の飲食店情報提供サイト上のトップページに表示されるこだわり情報を、上記選択された属性（キーワード）を含む情報（同図の例では「オーガニック」を含む情報）へと更新する機能である。

また上記メニュー情報の更新機能とは、例えば上記飲食店情報提供サイト上のメニューページに表示されるメニュー情報を、上記選択された属性（キーワード）を含むメニュー（同図の例では「オーガニック」を含むメニュー）が上位に表示されるように更新する機能である。

図４に戻り、ＣＰＵ１１は、上記機能選択ダイアログ６１上で、いずれかの更新機能の選択操作が飲食店端末３００から入力されたか否かを判断する（ステップ５１）。

いずれかの更新機能の選択操作が入力されたと判断した場合（Ｙｅｓ）、ＣＰＵ１１は、当該選択された更新機能に応じて、飲食店情報提供サイト上の飲食店情報（図６の例では、こだわり情報またはメニュー情報）を、上記選択された属性ノード画像５１に対応する属性（キーワード）によって更新する（ステップ５２）。

ＣＰＵ１１は、以上の処理を、各飲食店端末３００からグラフＤＢ画面にアクセスがあるたびに、及びユーザノード画像５１または属性ノード画像５２に対する操作があるたびに繰り返す。

［まとめ］
以上説明したように、本実施形態によれば、飲食店情報提供サーバ１００は、グラフＤＢによってユーザと属性との関係を飲食店側に一目で把握させることができるとともに、ユーザノード画像５１及び属性ノード画像５２をユーザインタフェースとしてグラフＤＢ画面を生成することで、飲食店側がターゲットとしたいユーザまたは当該ユーザが嗜好する属性を容易に絞り込ませて、特定のユーザ端末への飲食店情報提供処理（メールマガジンやクーポン等の送信）や特定のユーザ向けの飲食店情報提供サイトの更新処理（こだわり情報やメニュー情報等の更新）といった販促活動を実行させることができる。

［変形例］
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。

上述の実施形態において、グラフＤＢ画面上のユーザノード画像５１に対応するユーザまたは属性ノード画像５２に対応する属性が所定の条件を満たす場合には、例えば図８に示すように、当該グラフＤＢ画面において、当該ユーザノード画像５１または属性ノード画像５２を強調表示させてもよい。同図の例では、「イタリアン」及び「オーガニック」の両属性を嗜好するユーザが多く存在することから、それら属性に対応する属性ノード画像５２及びそれら属性ノード画像５２の間で矢印５３により結ばれたユーザノード画像５１が太線の円で強調表示されている。

ここで所定の条件とは、例えば閾値以上の数のユーザが特定の属性を嗜好していることや、特定の属性が閾値以上の数のユーザに嗜好されていること等であるが、これらに限られない。これにより、飲食店側は、どのユーザまたは属性に特に着目すべきかを容易に把握することができる。

また、飲食店情報提供サーバ１００は、複数の属性ノード画像５２のうち少なくとも１つの属性ノード画像５２を選択する操作（例えばダブルクリックや長押し等）が検出された場合に、当該選択された属性ノード画像５２に対応する属性を嗜好するユーザに対応するユーザノード画像５１のみが表示されるようにグラフＤＢ画面を更新してもよい。

これにより、１つの属性ノード画像５２の選択操作によって、当該属性ノード画像５２に関係性を有するユーザノード画像５１が絞り込まれて表示されることで、飲食店側は、特定の属性とユーザとの関係性を容易に把握することができる。これは例えば属性またはユーザが多数存在し両者間の関係が見づらい場合に効果的である。

上述の実施形態では、グラフＤＢ画面上のユーザノード画像５１または属性ノード画像５２に対する飲食店端末３００の選択操作が入力された場合には、複数の送信機能または更新機能から１つを選択するための機能選択ダイアログ６１が表示されたが、各ユーザノード画像５１及び属性ノード画像５２に対して１つの送信機能または更新機能のみが割り当てられていてもよく、その場合には、当該機能選択ダイアログ６１は表示されず、選択操作に応じて上記送信機能または更新機能が即座に実行される。また、上記複数の機能が上記飲食店端末３００による異なる種類の操作（例えばワンクリック／ダブルクリック、タップ／長押し等）に割り当てられていてもよく、その場合も上記機能選択ダイアログ６１は表示されずに上記各種類の操作に応じて即座に送信機能または更新機能が実行されてもよい。

上述の実施形態では、グラフＤＢ画面上でユーザノード画像５１として表現された各ユーザは、１つの飲食店が有する属性を嗜好するユーザであり、属性ノード画像５２として表現された各属性は、１つの飲食店が有する属性であった。しかし、当該ユーザノード画像５１で表現されるユーザは、異なる複数の飲食店が有する属性を嗜好するユーザであってもよいし、当該属性ノード画像５２で表現される属性は異なる複数の飲食店が有する属性であっても構わない。つまり、グラフＤＢ画面は、アクセス元の飲食店に関わらず、様々な飲食店の属性に対する様々なユーザの嗜好関係を示すものであってもよい。これにより飲食店は、自店舗が有さない属性を多くのユーザが嗜好していることが分かった場合には、当該属性に関する業務を強化する等の対策を講じることができる。

上述の実施形態において、各ユーザノード画像５１には、各ユーザの位置情報が対応付けられていてもよい。当該位置情報は、ユーザ端末２００から例えばＧＰＳ（Global Positioning System）やＩＰ（Internet Protocol）アドレス等を用いてリアルタイムに飲食店情報提供サーバ１００へ送信されたものであってもよいし、ユーザ情報データベース３２中のユーザの住所に対応するものであってもよい。この場合飲食店情報提供サーバ１００は、各ユーザノード画像５１のうち、アクセス元の飲食店端末３００に対応する飲食店の所在位置から所定の距離範囲以内に位置情報を有するユーザのユーザノード画像５１を他のユーザノード画像５１とは区別して（強調して）表示させてもよい。これにより飲食店は、自店舗に近い位置に存在する（他のユーザよりも来店の可能性が高い）ユーザを対象にピンポイントで販促活動を行うことができる。

上述の実施形態では、グラフＤＢ画面において、ユーザノード画像５１とユーザとは１対１で対応していたが、複数のユーザに１つのユーザノード画像５１が対応していても構わない。その際、各ユーザノード画像５１に対応するユーザの数に応じて、ユーザノード画像５１の大きさが変更されてもよい。また特にユーザ数の多い（閾値以上の）ユーザノード画像５１については、例えば色の変更等、さらなる強調表示がなされても構わない。

上述の実施形態の図４乃至図８のグラフＤＢ画面は、ユーザノードを小さい円で、属性ノードを大きい円で表現し、属性ノードを菱形状に配置してそれらと各ユーザノードを矢印で結んだ形態とされたが、グラフＤＢの形態はこれに限られず、様々な形態をとり得る。

上述の実施形態では、グラフＤＢ画面において、ユーザノード及び属性ノードは、それぞれユーザノード画像及び属性ノード画像として表現された。しかし、ユーザノード及び属性ノードは、上記送信処理や更新処理が可能なユーザインタフェースとして機能するオブジェクトであればよく、画像ではなくテキストとして表現されてもよい。

上述の実施形態では、飲食店が有する属性に対するユーザの嗜好の関係性がグラフＤＢとして表現されたが、グラフＤＢの表現対象は飲食店に限られず、例えば、ゴルフ場、カラオケ店・ボーリング場等の娯楽施設、マッサージ・エステ等の施術施設、ホテル・旅館等の宿泊施設等の様々なサービス施設や店舗を含むあらゆる施設の属性（ジャンル、立地、サービス内容、商品等）に対するユーザの嗜好等についても、同様にグラフＤＢとして表現され、かつ、そのグラフＤＢ画面を各施設や各店舗がユーザインタフェースとして用いて、ユーザへの各種施設情報の送信処理や各施設情報を提供するウェブサイトの更新処理を実行してもよい。

１１…ＣＰＵ
１８…記憶部
１９…通信部
３１…飲食店情報データベース
３２…ユーザ情報データベース
３３…嗜好情報データベース
５１…ユーザノード画像
５２…属性ノード画像
５３…矢印
６１…機能選択ダイアログ
１００…飲食店情報提供サーバ
２００…ユーザ端末
３００…飲食店端末

Claims (7)

1. 複数のユーザを識別する識別情報と、少なくとも１つの施設に関する複数の属性を示す属性情報と、前記識別情報に対応する各ユーザの前記各属性に対する嗜好関係を示す嗜好関係情報とを記憶する記憶手段と、
   前記施設が有する施設端末及び前記ユーザが有するユーザ端末と通信可能な通信手段と、
   前記施設が有する施設端末からの要求に応じて、前記各ユーザに対応するユーザノードオブジェクト及び前記各属性に対応する属性ノードオブジェクトがユーザインタフェースとして配置され前記嗜好関係がグラフデータベースによって表されたグラフ画像を生成し、
   前記グラフ画像上のいずれかの前記ユーザノードオブジェクトまたは前記属性ノードオブジェクトに対する操作入力が検出された場合に、当該ユーザノードオブジェクトに対応するユーザのユーザ端末へ、前記属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報を送信し、または、当該属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報提供サイトを更新する
   ことが可能な制御手段と
   を具備する情報処理装置。
2. 請求項１に記載の情報処理装置であって、
   前記制御手段は、１人のユーザが前記施設に関する複数の属性を嗜好している場合に、当該複数の属性に対応する複数の属性ノードオブジェクトの間に前記ユーザに対応するユーザノードオブジェクトが配置されるように前記グラフ画像を生成する
   情報処理装置。
3. 請求項１または２に記載の情報処理装置であって、
   前記制御手段は、前記グラフ画像上において、所定の条件を満たすユーザに対応する前記ユーザノードオブジェクトまたは所定の条件を満たす属性に対応する前記属性ノードオブジェクトが強調表示されるように前記グラフ画像を生成する
   情報処理装置。
4. 請求項１乃至３のいずれかに記載の情報処理装置であって、
   前記制御手段は、前記ユーザノードオブジェクトまたは前記属性ノードオブジェクトに対する第１の操作入力が検出された場合に、前記施設情報の送信処理または前記施設情報提供サイトの更新処理に含まれる複数の機能のうち少なくとも１つの機能を選択させるための第２の操作入力が可能な画像を前記グラフ画像上に表示させる
   情報処理装置。
5. 請求項１乃至４のいずれかに記載の情報処理装置であって、
   前記制御手段は、前記複数の属性ノードオブジェクトのうち少なくとも１つの属性ノードオブジェクトを選択する操作が検出された場合に、当該選択された属性ノードオブジェクトに対応する属性を嗜好するユーザに対応するユーザノードオブジェクトのみが表示されるように前記グラフ画像を更新する
   情報処理装置。
6. 複数のユーザを識別する識別情報と、少なくとも１つの施設に関する複数の属性を示す属性情報と、前記識別情報に対応する各ユーザの前記各属性に対する嗜好関係を示す嗜好関係情報とを取得し、
   前記施設が有する施設端末からの要求に応じて、前記各ユーザに対応するユーザノードオブジェクト及び前記各属性に対応する属性ノードオブジェクトがユーザインタフェースとして配置され前記嗜好関係がグラフデータベースによって表されたグラフ画像を生成し、
   前記グラフ画像上のいずれかの前記ユーザノードオブジェクトまたは前記属性ノードオブジェクトに対する操作入力が検出された場合に、当該ユーザノードオブジェクトに対応するユーザのユーザ端末へ、前記属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報を送信し、または、当該属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報提供サイトを更新する
   情報処理方法。
7. 情報処理装置に、
   複数のユーザを識別する識別情報と、少なくとも１つの施設に関する複数の属性を示す属性情報と、前記識別情報に対応する各ユーザの前記各属性に対する嗜好関係を示す嗜好関係情報とを取得するステップと、
   前記施設が有する施設端末からの要求に応じて、前記各ユーザに対応するユーザノードオブジェクト及び前記各属性に対応する属性ノードオブジェクトがユーザインタフェースとして配置され前記嗜好関係がグラフデータベースによって表されたグラフ画像を生成するステップと、
   前記グラフ画像上のいずれかの前記ユーザノードオブジェクトまたは前記属性ノードオブジェクトに対する操作入力が検出された場合に、当該ユーザノードオブジェクトに対応するユーザのユーザ端末へ、前記属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報を送信し、または、当該属性ノードオブジェクトに対応する施設の施設情報提供サイトを更新するステップと
   を実行させるプログラム。