JP2017160938A - スライドレール、およびこれを備えた給紙装置、画像形成装置 - Google Patents

スライドレール、およびこれを備えた給紙装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のレール部材のスライド移動の順序を簡易な構成で規制したスライドレール、およびこれを備えた給紙装置、画像形成装置を提供する。【解決手段】レールユニット70は、アウターレール721と、センターレール722と、インナーレール723と、アウターボール72Aと、インナーボール72Bと、を備えている。アウターレール721は筐体に固定され、インナーレール723は給紙カセットに固定される。レールユニット70のスライド移動によって給紙カセットが筐体に対して着脱される。抵抗調整部は、アウターボール72Aの転がり抵抗をインナーボール72Bの転がり抵抗よりも小さくする。【選択図】図7

Description

本発明は、スライドレール、およびこれを備えた給紙装置、画像形成装置に関する。
従来、装置本体と、当該装置本体から引き出し可能とされるユニットとの間に備えられたスライドレールが知られている。スライドレールは、アウターレール、センターレールおよびインナーレールを備え、各レールが順にスライドすることで、ユニットが装置本体に対して引き出される。
特許文献1には、センターレール、アウターレールおよびインナーレールが、係合部材として、それぞれ、ストッパ部材、ストッパ凸部および係合ピンを備えた技術が開示されている。ユニットが引き出される際には、センターレールとインナーレールとが同時に引き出された後にインナーレールが引き出され、ユニットが収納される際には、インナーレールがセンターレールに収納された後に、センターレールがアウターレール内に収納される。
特開平8−326746号公報
特許文献1に記載の技術では、センターレール、アウターレールおよびインナーレールが、それぞれ、ストッパ部材、ストッパ凸部および係合ピンを備えるため、スライドレールの構造が複雑化する。また、各レールの姿勢などによって係合部材同士の係合がうまくおこなわれず、レールのスライド移動順序が不安定になるという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数のレール部材のスライド移動の順序を簡易な構成で規制したスライドレール、およびこれを備えた給紙装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係るスライドレールは、筐体と前記筐体に対して所定の装着方向に沿って装着および引き出し可能とされるユニットとの間に介在し、前記ユニットを着脱可能に支持するスライドレールであって、前記筐体に固定されるアウターレールと、前記アウターレールに対してスライド移動可能とされるセンターレールと、前記センターレールに対してスライド移動可能とされ、前記ユニットに固定されるインナーレールと、前記アウターレールと前記センターレールとの間に前記装着方向に沿って複数配置され、前記アウターレールに対する前記センターレールのスライド移動に際して転動する球形のアウターボールと、前記センターレールと前記インナーレールとの間に前記装着方向に沿って複数配置され、前記センターレールに対する前記インナーレールのスライド移動に際して転動する球形のインナーボールと、前記アウターレールと前記センターレールとの間で前記アウターボールが転動する際の転がり抵抗を、前記センターレールと前記インナーレールとの間で前記インナーボールが転動する際の転がり抵抗よりも小さくする抵抗調整部と、を有することを特徴とする。
本構成によれば、抵抗調整部によって、アウターボールの転がり抵抗がインナーボールの転がり抵抗よりも小さく設定される。このため、ユニットの装着時に、インナーレールとセンターレールとのスライド移動よりも先に、センターレールとアウターレールとのスライド移動を行うことが可能となる。このため、各レールのスライド移動の順序が乱れた際に発生する不具合を抑止することができる。また、複数のレール部材のスライド移動の順序を簡易な構成で規制することが可能となる。
上記の構成において、前記アウターレールと前記センターレールとの間で前記アウターボールの周囲に塗布された第1潤滑剤と、前記センターレールと前記インナーレールとの間で前記インナーボールの周囲に塗布された第2潤滑剤と、を更に有し、前記抵抗調整部は、前記第1潤滑剤および前記第2潤滑剤であって、前記第1潤滑剤の粘度が、前記第2潤滑剤の粘度よりも小さく設定されていることが望ましい。
本構成によれば、第1潤滑剤および第2潤滑剤の粘性を調整することで、複数のレール部材のスライド移動の順序を規制することが可能となる。
上記の構成において、前記抵抗調整部は、前記アウターボールおよび前記インナーボールであって、前記複数のアウターボールの平均外径が、前記複数のインナーボールの平均外径よりも小さく設定されていることが望ましい。
本構成によれば、アウターボールおよびインナーボールの平均外径を調整することで、複数のレール部材のスライド移動の順序を規制することが可能となる。
本発明の他の局面に係る給紙装置は、上記の何れか1に記載のスライドレールと、前記筐体と、前記ユニットとして、前記筐体に対して装着および引き出し可能とされ、内部に複数のシートを収容するシートカセットと、を有することを特徴とする。
本構成によれば、給紙装置において、各レールのスライド移動の順序が乱れた際に発生する不具合を抑止することができる。
上記の構成において、前記シートカセットは、前記装着方向に沿って延びるとともに、前記インナーレールが固定される側壁と、前記筐体の外壁の一部を画定するとともに、前記装着方向において、前記インナーレールの前記装着方向後端側の端部に対向して配置されるカバーと、を備え、前記インナーレールは、前記側壁に対して、前記装着方向に沿って所定の距離だけスライド移動可能とされ、前記シートカセットが前記筐体から引き出された状態において、前記シートカセットが前記筐体側に押し込まれると、前記抵抗調整部によって、前記センターレールが前記アウターレールに対してスライド移動した後、前記インナーレールが前記センターレールに対してスライド移動することが望ましい。
本構成によれば、シートカセットの装着時に、インナーレールよりも先にセンターレールをスライド移動させることができる。このため、シートカセットが押し込まれた際に、インナーレールの端部がカバーに当接することが抑止される。
上記の構成において、前記シートカセットが前記筐体から引き出された状態において、前記シートカセットが前記筐体側に押し込まれると、前記インナーレールの前記端部と前記カバーとの前記装着方向における間隔が保持された状態で、前記抵抗調整部によって、前記センターレールが前記アウターレールに対してスライド移動した後、前記インナーレールが前記センターレールに対してスライド移動し、前記インナーレールの前記端部が前記カバーに当接することが望ましい。
本構成によれば、シートカセットの装着時に、インナーレールの端部がカバーに当接する際の衝突音を低減することができるとともに、筐体内でのインナーレールの位置を規制することができる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、上記の何れか1に記載の給紙装置と、前記シートカセットに収容された前記シートを給紙する給紙部と、前記給紙部によって給紙された前記シートに画像を形成する画像形成部と、を有することを特徴とする。
本構成によれば、画像形成装置において、各レールのスライド移動の順序が乱れた際に発生する不具合を抑止することができる。また、複数のレール部材のスライド移動の順序を簡易な構成で規制することが可能となる。
本発明によれば、複数のレール部材のスライド移動の順序を簡易な構成で規制したスライドレール、およびこれを備えた給紙装置、画像形成装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシートカセットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシートカセットの平面図である。 本発明の一実施形態に係るスライドレールの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスライドレールの断面斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスライドレールの断面図である。 本発明の一実施形態に係るシートカセットの拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係るシートカセットの拡大断面斜視図である。 本発明の変形実施形態に係るアウターボールおよびインナーボールの外径分布を示したグラフである。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す断面図である。ここでは、画像形成装置1として、プリンター機能と複写機能とを備えた複合機を例示するが、画像形成装置は、プリンター、複写機、ファクシミリ装置であってもよい。
<画像形成装置の説明>
画像形成装置1は、略直方体形状の筐体構造を有する装置本体10(筐体)と、装置本体10上に配置される自動原稿給送装置20とを備える。装置本体10の内部には、複写する原稿画像を光学的に読み取る読取ユニット25と、シートにトナー像を形成する画像形成部30と、前記トナー像をシートに定着させる定着部60と、画像形成部30へ搬送されるシートを貯留する給紙部40と、シートを給紙部40又は給紙トレイ46から画像形成部30及び定着部60を経由して排紙部101まで搬送する搬送経路50と、が収容されている。また、装置本体は、左壁10Lと、右壁10Rとを備える。
自動原稿給送装置(ADF)20は、装置本体10の上面に回動自在に取り付けられている。ADF20は、装置本体10における所定の原稿読取位置に向けて、複写される原稿シートを自動給送する。一方、ユーザーが手置きで原稿シートを所定の原稿読取位置に載置する場合は、ADF20は上方に開かれる。
読取ユニット25は、装置本体10の上面のADF20から自動給送される原稿シート又は手置きされる原稿シートの画像を光学的に読み取る。読取ユニット25内には、光源、移動キャリッジ、反射ミラー等を含む走査機構と、撮像素子とが収容されている(図略)。走査機構は、原稿シートに光を照射し、その反射光を撮像素子に導く。撮像素子は、前記反射光をアナログ電気信号に光電変換する。前記アナログ電気信号は、A/D変換回路でデジタル電気信号に変換された後、画像形成部30に入力される。
画像形成部30は、フルカラーのトナー画像を生成しこれをシート上に転写する処理を行うもので、タンデムに配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の各トナー像を形成する4つのユニット32Y、32M、32C、32Bkを含む画像形成ユニット32と、該画像形成ユニット32の上に隣接して配置された中間転写ユニット33と、中間転写ユニット33上に配置されたトナー補給部34とを含む。
各画像形成ユニット32Y、32M、32C、32Bkは、感光体ドラム321と、この感光体ドラム321の周囲に配置された、帯電器322、露光器323、現像装置324、一次転写ローラー325及びクリーニング装置326とを含む。
感光体ドラム321は、その軸回りに回転し、その周面に静電潜像及びトナー像が形成される。感光体ドラム321としては、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。帯電器322は、感光体ドラム321の表面を均一に帯電する。露光器323は、レーザー光源とミラーやレンズ等の光学系機器とを有し、感光体ドラム321の周面に、原稿画像の画像データに基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
現像装置324は、感光体ドラム321上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム321の周面にトナーを供給する。現像装置324は、2成分現像剤用のものであり、スクリューフィーダー、磁気ローラー、及び現像ローラーを含む。
一次転写ローラー325は、中間転写ユニット33に備えられている中間転写ベルト331を挟んで感光体ドラム321とニップ部を形成し、感光体ドラム321上のトナー像を中間転写ベルト331上に一次転写する。クリーニング装置326は、クリーニングローラー等を有し、トナー像転写後の感光体ドラム321の周面を清掃する。
中間転写ユニット33は、中間転写ベルト331、ベルト駆動ローラー332及び従動ローラー333を備える。中間転写ベルト331は、ベルト駆動ローラー332及び従動ローラー333に架け渡された無端ベルトであって、該中間転写ベルト331の外周面には、複数の感光体ドラム321からトナー像が、同一箇所に重ねて転写される。中間転写ユニット33は図1では反時計回りに回転される。
ベルト駆動ローラー332の周面に対向して、二次転写ローラー35が配置されている。ベルト駆動ローラー332と二次転写ローラー35とのニップ部は、中間転写ベルト331に重ね塗りされたフルカラーのトナー像をシートに転写する二次転写部となる。
トナー補給部34は、イエロー用トナーコンテナ34Y、マゼンタ用トナーコンテナ34M、シアン用トナーコンテナ34C、及びブラック用トナーコンテナ34Bkを含む。これらトナーコンテナ34Y、34C、34M、34Bkは、それぞれ各色のトナーを貯留するものであり、YMCBk各色に対応する画像形成ユニット32Y、32M、32C、32Bkの現像装置324に、図略の供給経路を通して各色のトナーを供給する。
給紙部40は、画像形成処理が施されるシートSを収容する2段の給紙カセット40A、40Bを備える。これら給紙カセット40A、40Bは、装置本体10の前方から手前方向に引出可能である。
給紙カセット40A(40B)は、内部にシートSが積層されてなるシート束を収納するシート収容部41と、前記シート束を給紙のためにリフトアップするリフト板42とを備える。給紙カセット40A(40B)の右端側の上部には、給紙ユニットとして、ピックアップローラー43と、給紙ローラー44とリタードローラー45とのローラー対とが配置されている。ピックアップローラー43及び給紙ローラー44の駆動により、給紙カセット40A内のシート束の最上層のシートSが1枚ずつ繰り出され、搬送経路50の上流端へ搬入される。
搬送経路50は、給紙部40から画像形成部30を経由して定着部60の出口までシートSを搬送する。
搬送経路50の、二次転写部35Aよりも上流側には、レジストローラー対51が配置されている。シートSは、停止状態のレジストローラー対51にて一旦停止され、スキュー矯正が行われる。その後、画像転写のための所定のタイミングで、レジストローラー対51が駆動モーター(図略)で回転駆動されることで、シートSは二次転写ローラー35に送り出される。この他、搬送経路50には、シートSを搬送するためのシート搬送ローラー52が複数配置されている。
定着部60は、シートSにトナー像を定着させる定着処理を施す誘導加熱方式の定着装置である。定着部60の内部には、定着ニップ部が形成されている。シートSが定着ニップ部を通過することで、シートSに転写されたトナー像が当該シートに定着される。
図2は、本実施形態に係る給紙装置10Sの斜視図である。図3は、本実施形態に係る給紙カセット40A(シートカセット)の斜視図であり、図4は、給紙カセット40Aの平面図である。本実施形態に係る給紙装置10Sは、前述の装置本体10と、給紙カセット40A(給紙カセット40B)と、後記のレールユニット70(スライドレール)と、から構成される。図2を参照して、給紙カセット40Aおよび給紙カセット40Bは、装置本体10(筐体)の下方部分に形成された装着空間40ASに対して、後方(所定の装着方向)に向かって装着されるとともに、前方に向かって引出可能とされる。なお、給紙カセット40Aおよび給紙カセット40Bは、同じ構造からなるため、以下では給紙カセット40Aの説明を行う。
図3を参照して、給紙カセット40Aは、カセット前面部40A1と、カセット把持部40A2と、左側壁40ALと、右側壁40ARと、を備える。また、給紙カセット40Aのシート収容部41(図1)の内部には、収容空間SHが形成されている。カセット前面部40A1は、給紙カセット40Aの前面部であって、給紙カセット40Aが装置本体10に装着されると、カセット前面部40A1は装置本体10の外壁の一部を画定する。また、カセット把持部40A2は、カセット前面部40A1の左右方向に中央部に備えられ、給紙カセット40Aの着脱に際して、画像形成装置1のユーザーによって把持される。左側壁40ALおよび右側壁40ARは、給紙カセット40Aの左右において、給紙カセット40Aの装着方向(前後方向)に沿って延びる壁部である。なお、同様に、給紙カセット40Bは、カセット前面部40B1と、カセット把持部40B2とを備える(図2)。
レールユニット70は、装置本体10と給紙カセット40Aとの間に介在し、給紙カセット40Aを着脱可能に支持する。図5は、本実施形態に係るレールユニット70の斜視図である。図6は、レールユニット70の右レールユニット72の断面斜視図である。更に、図7は、レールユニット70の右レールユニット72の断面図である。図8は、給紙カセット40Aの拡大断面図であり、図9は、給紙カセット40Aの拡大断面斜視図である。
図2および図5を参照して、レールユニット70は、一対の左レールユニット71および右レールユニット72と、ユニットシャフト7Sと、を備える。左レールユニット71は、装置本体10と給紙カセット40Aの左側壁40ALとの間に介在するように配置される。また、右レールユニット72は、装置本体10と給紙カセット40Aの右側壁40ARとの間に介在するように配置される。ユニットシャフト7Sは、給紙カセット40Aの底部に配置され、左レールユニット71と右レールユニット72とを左右方向に接続している。なお、左レールユニット71および右レールユニット72の構造は同じであるため、以下では、右レールユニット72の構造を詳細に説明する。
図6および図7を参照して、右レールユニット72は、アウターレール721と、センターレール722と、インナーレール723と、アウターボール72Aと、インナーボール72Bと、アウターグリス81(第1潤滑剤)と、インナーグリス82(第2潤滑剤)と、を備える。
図7に示すように、アウターレール721は、断面視で略コの字形状を備え、前後方向に長く延びる板状のレールである。アウターレール721は、装置本体10の内壁部に固定される。また、アウターレール721の上面部および下面部には、アウター凹部721Jが形成されている。アウター凹部721Jは、アウターレール721の一部が湾曲され、前後方向に延びるように形成された凹部である。
センターレール722は、アウターレール721の内側に配置され、前後方向に長く延びる板状のレールである。センターレール722は、アウターレール721に対して前後方向にスライド移動可能とされる。センターレール722の上面部および下面部には、第1センター凹部722Jおよび第2センター凹部722Kが形成されている。第1センター凹部722Jおよび第2センター凹部722Kは、センターレール722の一部が湾曲され、前後方向に延びるように形成された凹部である。なお、図7に示すように、センターレール722の上面部側では、第1センター凹部722Jの凹部は上方に向かっており、第2センター凹部722Kの凹部は下方に向かっている。すなわち、第1センター凹部722Jおよび第2センター凹部722Kの凹部の方向は上下方向において逆向きとされている。また、第1センター凹部722Jおよび第2センター凹部722Kは、センターレール722の一部が連続的に湾曲されることで、隣接するように形成されている。第1センター凹部722Jと、前述のアウター凹部721Jとの間に、略円柱状の空間が形成され、アウターボール72Aが収容される。
インナーレール723は、センターレール722の内側に配置され、前後方向に長く延びる板状のレールである。インナーレール723は、センターレール722に対して前後方向にスライド移動可能とされる。インナーレール723の上面部および下面部には、インナー凹部723Jが形成されている。インナー凹部723Jは、インナーレール723の一部が湾曲され、前後方向に延びるように形成された凹部である。インナー凹部723Jと、前述の第2センター凹部722Kとの間に、略円柱状の空間が形成され、インナーボール72Bが収容される。
なお、図6に示すように、インナーレール723には、前後方向に長く延びた長穴形状からなる開口部723Hが開口されている。一方、給紙カセット40Aの右側壁40ARには、不図示の固定ネジが備えられている。当該固定ネジは、右側壁40ARに設けられたネジ穴に締結される。また、固定ネジのネジ頭は、開口部723Hの上下方向の開口幅よりも大きく設定されている。このため、インナーレール723の右側(センターレール722側)から開口部723Hに挿通された固定ネジが上記のネジ穴に締結されると、インナーレール723が右側壁40ARに固定される。この際、インナーレール723は、右側壁40ARに対して、前後方向に沿って所定の距離だけスライド移動可能とされる。当該インナーレール723のスライド移動距離は、開口部723Hの前後方向の開口幅に対応している。なお、図4、図8および図9に示すように、インナーレール723の前端部(インナーレール723の装着方向後端側の端部)には、右方に屈曲されることで先端屈曲部723Rが形成されている。また、インナーレール723が右側壁40ARに装着されると、カセット前面部40A1が、前後方向において、インナーレール723の先端屈曲部723Rに対向して配置される。この際、インナーレール723の右側壁40ARに対するスライド移動の距離だけ、カセット前面部40A1と先端屈曲部723Rとの間隔が変動する。先端屈曲部723Rが最も前方に位置した場合、先端屈曲部723Rはカセット前面部40A1の裏面(後面)に当接する。
アウターボール72Aは、アウターレール721とセンターレール722との間(アウター凹部721Jと第1センター凹部722Jとの間)に、前後方向に沿って複数配置されている。アウターボール72Aは、アウターレール721に対するセンターレール722のスライド移動に際して転動する金属製の球形部材である。
インナーボール72Bは、センターレール722とインナーレール723との間(第2センター凹部722Kとインナー凹部723Jとの間)に、前後方向に沿って複数配置されている。インナーボール72Bは、センターレール722に対するインナーレール723のスライド移動に際して転動する金属製の球形部材である。
アウターグリス81は、アウターレール721とセンターレール722との間でアウターボール72Aの周囲に塗布されたグリスである。また、インナーグリス82は、センターレール722とインナーレール723との間でインナーボール72Bの周囲に塗布されたグリスである。
本実施形態では、アウターグリス81およびインナーグリス82が、本発明の抵抗調整部として機能する。そして、アウターグリス81の粘度は、インナーグリス82の粘度よりも予め小さく設定されている。この結果、アウターレール721とセンターレール722との間でアウターボール72Aが転動する際の転がり抵抗が、センターレール722とインナーレール723との間でインナーボール72Bが転動する際の転がり抵抗よりも小さく設定される。
給紙カセット40Aが、装置本体10から最も引き出されると、センターレール722がアウターレール721に対して前方にスライド移動し、更に、インナーレール723がセンターレール722に対して前方にスライド移動した状態とされる。この際、給紙カセット40Aの右側壁40ARに固定された固定ネジは、開口部723Hの後端縁に当接している。また、先端屈曲部723Rとカセット前面部40A1との間には、所定の隙間が形成されている。
上記のように、給紙カセット40Aが引き出された状態において、ユーザーによって給紙カセット40Aが装置本体10側に押し込まれると、インナーレール723の先端屈曲部723Rがカセット前面部40A1から離間した状態で、アウターグリス81およびインナーグリス82の粘度の差によって、先ず、センターレール722がアウターレール721に対してスライド移動する。その後、インナーレール723がセンターレール722に対してスライド移動し、給紙カセット40Aが装置本体10に装着される。この際、インナーレール723の先端屈曲部723Rがカセット前面部40A1に当接する。この際、給紙カセット40Aは剛性の高い装置本体10の内部に装着されているため、先端屈曲部723Rがカセット前面部40A1に当接する際の衝突音が低減される。また、装置本体10の内部において、インナーレール723の前後方向の位置が安定して維持されるため、画像形成装置1において画像形成動作が行われた際であっても、インナーレール723の振動音(ガタツキ音)が発生することが抑止される。
一方、上記のスライド移動の態様とは逆に、仮に、ユーザーによって給紙カセット40Aが装置本体10側に押し込まれた際に、先ず、インナーレール723がセンターレール722に対してスライド移動すると、インナーレール723の先端屈曲部723Rがカセット前面部40A1に当接する。この際、給紙カセット40Aは、まだ装置本体10内に装着されていないため、インナーレール723の先端屈曲部723Rがカセット前面部40A1に当接する衝突音が画像形成装置1の周囲に大きく響いてしまう。本実施形態では、当該衝突音の低減と、装置本体10内でのインナーレール723の位置決めが安定して実現される。
また、本実施形態では、給紙カセット40Aの装着時に、レールユニット70内のレール部材のスライド移動の順序が安定して維持されるため、ユーザーの操作の質感が向上される。
以上、本発明の実施形態に係るレールユニット70、およびこれを備えた給紙装置10S、画像形成装置1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を採用することができる。
(1)上記の実施形態では、本発明の抵抗調整部として、アウターグリス81およびインナーグリス82をもって説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図10は、本変形実施形態に係るアウターボール72Aおよびインナーボール72Bの外径分布を示したグラフである。図7を参照して、アウター凹部721Jと第1センター凹部722Jとの間隔は、第2センター凹部722Kとインナー凹部723Jとの間隔とほぼ等しく設定されている。そして、本実施形態では、図10に示すように、複数のアウターボール72Aの平均外径Aが、複数のインナーボール72Bの平均外径Bよりも小さく設定されている。このため、インナーボール72Bと比較して、アウターボール72Aの自由度が増し、アウターボール72Aの転がり抵抗がインナーボール72Bの転がり抵抗よりも小さく設定される。この場合も、先端屈曲部723Rがカセット前面部40A1に当接する際の衝突音が低減される。また、装置本体10の内部において、インナーレール723の前後方向の位置が安定して維持されるため、画像形成装置1において画像形成動作が行われた際であっても、インナーレール723の振動音が発生することが抑止される。なお、本変形実施形態では、アウターグリス81およびインナーグリス82は、同等の粘度からなるものでもよい。
(2)また、上記の実施形態では、アウターグリス81およびインナーグリス82によって、アウターボール72Aの転がり抵抗がインナーボール72Bの転がり抵抗よりも小さく設定される態様にて説明したが、インナーボール72Bの転がり抵抗がアウターボール72Aの転がり抵抗よりも小さく設定されてもよい。一例として、アウターレール721の後端部には、給紙カセット40Aの装着動作の最終段階で、インナーレール723を引き込む引き込み機構が備えられている場合があげられる。この場合、センターレール722が先にスライド移動し、上記の引き込み機構に接触すると、引き込み機構の機能が妨げられる。したがって、この場合、アウターレール721とセンターレール722との間でアウターボール72Aが転動する際の転がり抵抗が、センターレール722とアウターレール721との間でインナーボール72Bが転動する際の転がり抵抗よりも大きく設定されることが望ましい。このため、アウターグリス81の粘度は、インナーグリス82の粘度よりも予め大きく設定されればよい。または、複数のアウターボール72Aの平均外径が、複数のインナーボール72Bの平均外径よりも大きく設定されればよい。
(3)上記の実施形態では、レールユニット70が装着されるユニットとして、給紙装置10Sの給紙カセット40A(給紙カセット40B)にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。装置本体10に対して着脱可能とされる他のユニットにレールユニット70が適用される態様でもよい。
1 画像形成装置
10 装置本体
10S 給紙装置
40A 給紙カセット
40A1 カセット前面部
40A2 カセット把持部
40AS 装着空間
70 レールユニット(スライドレール)
71 左レールユニット
72 右レールユニット
721 アウターレール
721J アウター凹部
722 センターレール
722J 第1センター凹部
722K 第2センター凹部
723 インナーレール
723H 開口部
723J インナー凹部
723R 先端屈曲部(端部)
72A アウターボール
72B インナーボール
7S ユニットシャフト
81 アウターグリス
82 インナーグリス

Claims (7)

  1. 筐体と前記筐体に対して所定の装着方向に沿って装着および引き出し可能とされるユニットとの間に介在し、前記ユニットを着脱可能に支持するスライドレールであって、
    前記筐体に固定されるアウターレールと、
    前記アウターレールに対してスライド移動可能とされるセンターレールと、
    前記センターレールに対してスライド移動可能とされ、前記ユニットに固定されるインナーレールと、
    前記アウターレールと前記センターレールとの間に前記装着方向に沿って複数配置され、前記アウターレールに対する前記センターレールのスライド移動に際して転動する球形のアウターボールと、
    前記センターレールと前記インナーレールとの間に前記装着方向に沿って複数配置され、前記センターレールに対する前記インナーレールのスライド移動に際して転動する球形のインナーボールと、
    前記アウターレールと前記センターレールとの間で前記アウターボールが転動する際の転がり抵抗を、前記センターレールと前記インナーレールとの間で前記インナーボールが転動する際の転がり抵抗よりも小さくする抵抗調整部と、
    を有することを特徴とするスライドレール。
  2. 前記アウターレールと前記センターレールとの間で前記アウターボールの周囲に塗布された第1潤滑剤と、
    前記センターレールと前記インナーレールとの間で前記インナーボールの周囲に塗布された第2潤滑剤と、
    を更に有し、
    前記抵抗調整部は、前記第1潤滑剤および前記第2潤滑剤であって、
    前記第1潤滑剤の粘度が、前記第2潤滑剤の粘度よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のスライドレール。
  3. 前記抵抗調整部は、前記アウターボールおよび前記インナーボールであって、
    前記複数のアウターボールの平均外径が、前記複数のインナーボールの平均外径よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のスライドレール。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載のスライドレールと、
    前記筐体と、
    前記ユニットとして、前記筐体に対して装着および引き出し可能とされ、内部に複数のシートを収容するシートカセットと、
    を有することを特徴とする給紙装置。
  5. 前記シートカセットは、
    前記装着方向に沿って延びるとともに、前記インナーレールが固定される側壁と、
    前記筐体の外壁の一部を画定するとともに、前記装着方向において、前記インナーレールの前記装着方向後端側の端部に対向して配置されるカバーと、
    を備え、
    前記インナーレールは、前記側壁に対して、前記装着方向に沿って所定の距離だけスライド移動可能とされ、
    前記シートカセットが前記筐体から引き出された状態において、前記シートカセットが前記筐体側に押し込まれると、前記抵抗調整部によって、前記センターレールが前記アウターレールに対してスライド移動した後、前記インナーレールが前記センターレールに対してスライド移動することを特徴とする請求項4に記載の給紙装置。
  6. 前記シートカセットが前記筐体から引き出された状態において、前記シートカセットが前記筐体側に押し込まれると、前記インナーレールの前記端部が前記カバーから離間した状態で、前記抵抗調整部によって、前記センターレールが前記アウターレールに対してスライド移動した後、前記インナーレールが前記センターレールに対してスライド移動し、前記インナーレールの前記端部が前記カバーに当接することを特徴とする請求項5に記載の給紙装置。
  7. 請求項4乃至6の何れか1項に記載の給紙装置と、
    前記シートカセットに収容された前記シートを給紙する給紙ユニットと、
    前記給紙部によって給紙された前記シートに画像を形成する画像形成部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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