JP2017158373A - 多相昇圧コンバータの制御方法及び多相昇圧コンバータ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の多相昇圧コンバータの制御方法では、電力効率が最も良い状態を維持しながら多相昇圧コンバータを動作させることが出来ない問題があった。
【解決手段】本発明の多相昇圧コンバータの制御方法は、多相昇圧コンバータの電力効率が最も高くなる駆動相数と多相昇圧コンバータへの入力電流との対応を示すマップを異なる出力電圧値毎に予め準備するマップ準備ステップと、多相昇圧コンバータの出力電圧を検出し、検出した出力電圧に基づいて、マップの1つを選択するマップ選択ステップ(S1、S2)と、多相昇圧コンバータの入力電流を検出し、選択したマップに基づいて、検出した入力電流において最も電力効率が高くなる駆動相数を選択する駆動相数選択ステップ(S3〜S5)と、を有する。
【選択図】図3
【解決手段】本発明の多相昇圧コンバータの制御方法は、多相昇圧コンバータの電力効率が最も高くなる駆動相数と多相昇圧コンバータへの入力電流との対応を示すマップを異なる出力電圧値毎に予め準備するマップ準備ステップと、多相昇圧コンバータの出力電圧を検出し、検出した出力電圧に基づいて、マップの1つを選択するマップ選択ステップ(S1、S2)と、多相昇圧コンバータの入力電流を検出し、選択したマップに基づいて、検出した入力電流において最も電力効率が高くなる駆動相数を選択する駆動相数選択ステップ(S3〜S5)と、を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は多相昇圧コンバータの制御方法に関し、例えば、複数の昇圧コンバータを並列接続し、当該複数の昇圧コンバータを複数の異なる位相の駆動信号により制御する多相昇圧コンバータの制御方法に関する。
昇圧コンバータの1つに複数の昇圧コンバータを並列接続して、当該複数の昇圧コンバータを複数の異なる位相の駆動信号により制御する多相昇圧コンバータがある。多相昇圧コンバータは、単相の昇圧コンバータよりも高負荷では1相当りの負荷を減らすことができるため、小型化が可能である。この多相昇圧コンバータの一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の多相昇圧コンバータの制御方法では、多相昇圧コンバータへの入力電力が予め定められた基準値を超えたタイミングで駆動相数を切り替える。具体的には、その基準値が、負荷(例えばモータなど)への供給電力が不足することになる入力電力値として予め設定されている。そのため、特許文献1に記載の技術を用いた場合、必ずしも多相昇圧コンバータの電力効率を高い状態で維持することができない虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、多相昇圧コンバータの電力効率を高く維持することを目的とするものである。
本発明にかかる多相昇圧コンバータの制御方法の一態様は、負荷回路に供給する出力電圧が出力される出力端子に対して並列に接続された複数の昇圧回路を有する多相昇圧コンバータの制御方法であって、前記多相昇圧コンバータの電力効率が最も高くなる駆動相数と前記多相昇圧コンバータへの入力電流との対応を示すマップを異なる出力電圧値毎に予め準備するマップ準備ステップと、前記多相昇圧コンバータの前記出力電圧を検出し、検出した前記出力電圧に基づいて、前記マップの1つを選択するマップ選択ステップと、前記多相昇圧コンバータの前記入力電流を検出し、選択した前記マップに基づいて、検出した前記入力電流において最も前記電力効率が高くなる前記駆動相数を選択する駆動相数選択ステップと、を有する。
上記本発明の一態様によれば、入力電力の大小によらず、その時点で電力効率が最も高くなる駆動相数を選択しながら多相昇圧コンバータを制御するため高い電力効率を維持するように多相制御コンバータを動作させることができる。
本発明にかかる多相昇圧コンバータの制御方法の別の態様は、負荷回路に供給する出力電圧が出力される出力端子に対して並列に接続された複数の昇圧回路を有する多相昇圧コンバータの制御方法であって、前記複数の昇圧回路に与える駆動信号の周波数をキャリア周波数とし、異なる前記キャリア周波数毎に前記多相昇圧コンバータの電力効率が最も高くなる駆動相数と前記多相昇圧コンバータへの入力電流との対応を示すマップを予め準備するマップ準備ステップと、前記多相昇圧コンバータの現在の前記キャリア周波数に基づいて、前記マップの1つを選択するマップ選択ステップと、前記多相昇圧コンバータの前記入力電流を検出し、選択した前記マップに基づいて、検出した前記入力電流において最も前記電力効率が高くなる前記駆動相数を選択する駆動相数選択ステップと、を有する。
上記本発明の一態様によれば、入力電力の大小によらず、その時点で電力効率が最も高くなる駆動相数を選択しながら多相昇圧コンバータを制御するため高い電力効率を維持するように多相制御コンバータを動作させることができる。
本発明にかかる多相昇圧コンバータの制御方法によれば、多相昇圧コンバータの電力効率を高く維持しながら多相昇圧コンバータを動作させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
まず、図1に実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータを含むシステム1の概略図を示す。図1に示すように、実施の形態1にかかるシステム1は、入力電源10、多相昇圧コンバータ11、電力制御ユニット20を有する。
入力電源10は、例えば、燃料電池である。システム1では、燃料電池10が生成する入力電圧Vinを多相昇圧コンバータ11で昇圧して電力制御ユニット20に与える出力電圧VHを生成する。つまり、電力制御ユニット20は、多相昇圧コンバータ11に対する負荷回路である。多相昇圧コンバータ11は、負荷回路(例えば、電力制御ユニット20)に供給する出力電圧が出力される出力端子に対して複数の昇圧回路を、同一周波数を有する複数の駆動信号により駆動するものである。また、電力制御ユニット20は、車載高圧バッテリー電圧をシステム電圧まで昇圧する昇圧コンバータと、直流電圧を交流電圧に変換して車輌の動力源となるモータを駆動するインバータと、を有する。
多相昇圧コンバータ11は、リアクトルL1〜L4、ダイオードD1〜D4、駆動トランジスタSTr1〜STr4、制御部12、電流検出部13、出力電圧検出部14、コンデンサC1を有する。多相昇圧コンバータ11では、1つのリアクトルと、1つのダイオードと、1つの駆動トランジスタと、により1つの昇圧回路が形成される。
図1に示す例では、リアクトルL1〜L4の一端がそれぞれ多相昇圧コンバータ11の入力端子に接続される。そして、ダイオードD1は、リアクトルL1の他端にアノードが接続され、多相昇圧コンバータ11の出力端子にカソードが接続される。ダイオードD2は、リアクトルL2の他端にアノードが接続され、多相昇圧コンバータ11の出力端子にカソードが接続される。ダイオードD3は、リアクトルL3の他端にアノードが接続され、多相昇圧コンバータ11の出力端子にカソードが接続される。ダイオードD4は、リアクトルL4の他端にアノードが接続され、多相昇圧コンバータ11の出力端子にカソードが接続される。
また、駆動トランジスタSTr1は、コレクタがリアクトルL1とダイオードD1との間に接続され、エミッタが接地配線に接続され、ベースにU相の駆動信号SCuが与えられる。駆動トランジスタSTr2は、コレクタがリアクトルL2とダイオードD2との間に接続され、エミッタが接地配線に接続され、ベースにV相の駆動信号SCvが与えられる。駆動トランジスタSTr3は、コレクタがリアクトルL3とダイオードD3との間に接続され、エミッタが接地配線に接続され、ベースにW相の駆動信号SCwが与えられる。駆動トランジスタSTr4は、コレクタがリアクトルL4とダイオードD4との間に接続され、エミッタが接地配線に接続され、ベースにX相の駆動信号SCxが与えられる。
実施の形態1にかかるシステム1では、多相昇圧コンバータ11の出力端子にコンデンサC1が配置され、電力制御ユニット20の入力端子にコンデンサC2が配置される。コンデンサC1は、多相昇圧コンバータ11の出力電圧を平滑化する。コンデンサC2は、電力制御ユニット20に与えられる電圧において電力制御ユニット20の消費電流に応じて発生する変動を抑制するバイパスコンデンサである。
電流検出部13は、多相昇圧コンバータ11の入力端子と複数の昇圧回路との間を接続する電源配線上に設けられ、多相昇圧コンバータ11に入力される入力電流の大きさを検出する。電流検出部13は、検出した入力電流の大きさの情報を入力電流値Iinとして出力する。
出力電圧検出部14は、接地配線と多相昇圧コンバータ11の出力配線との間に設けられ、多相昇圧コンバータ11の出力電圧の大きさを検出する。出力電圧検出部14は、検出した出力電圧の大きさの情報を出力電圧値VHとして出力する。
制御部12は、例えば、演算回路と、メモリ、ADコンバータ、DAコンバータ、タイマ等の周辺回路と、が1つのパッケージに収められたマイクロコントローラユニット(以下MCUと称す)である。制御部12は、同一周波数を有する複数の駆動信号(例えば駆動信号SCu、SCv、SCw、SCx)により複数の昇圧回路を駆動する。ここで、制御部12は、電流検出部13から入力電流値Iinに応じて昇圧回路に出力する駆動信号の数を変更することで、多相昇圧コンバータ11の駆動相数を切り替える。また、制御部12は、異なる出力電圧値VH毎に設けられるマップを複数含むマップ群を有する。このマップ群は、例えば、制御部12内のメモリに格納される。また、制御部12は、内部のメモリに、後述する多相昇圧コンバータ11の制御を行うためのプログラムを格納し、演算回路により当該プログラムを実行することで、以下で説明する多相昇圧コンバータ11の制御を行うものとする。
ここで、制御部12に格納されるマップ群について説明する。実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11では、設計段階で測定、或いは、予測される多相昇圧コンバータ11の特性に基づきマップ群を予め準備する。具体的には、多相昇圧コンバータ11の特性に基づき、多相昇圧コンバータの電力効率が最も高くなる駆動相数と前記多相昇圧コンバータへの入力電流との対応関係を求めることでマップを作成する。また、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11では、異なる出力電圧値毎にマップを作成し、作成された複数のマップを1つのマップ群として制御部12のメモリ等に格納する。
このマップ群の一例について説明する。そこで、図2に実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータで用いられるマップの構成を説明する図を示す。図2に示すグラフは、横軸を入力電流の大きさ、縦軸を多相昇圧コンバータ11の電力効率とするものである。
図2に示すように、多相昇圧コンバータ11は、駆動相数毎に電力効率曲線において電力効率が最も高くなる入力電流の値が異なる。また、電力効率曲線は、互いに交差する点を持っており、この交差点に対応する入力電流を実施の形態1にかかる制御方法では相数切替閾値と称す。そして、相数切替閾値より小さい入力電流である場合は駆動相数が少ない方が電力効率が高く、相数切替閾値より大きい入力電流である場合は駆動相数が多い方が電力効率が高くなる。また、図2に示すように、出力電圧値VHの大きさの違いに応じて、多相昇圧コンバータ11の変換効率曲線は異なる。
多相昇圧コンバータ11の変換効率曲線は、上記のような特徴を有する。そこで、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11では、出力電圧値毎に多相昇圧コンバータの電力効率が最も高くなる駆動相数と多相昇圧コンバータへの入力電流との対応を示すマップを作成する。このマップは、図2の上図の例では、1相駆動の電力効率曲線と2相駆動の電力効率曲線とが交わる入力電流値に対応する相数切替閾値TH1aよりも小さい入力電流に対しては1相を選択駆動相数を指定し、2相駆動の電力効率曲線と3相駆動の電力効率曲線とが交わる入力電流値に対応する相数切替閾値TH2aと相数切替閾値TH1aとの間の入力電流に対しては2相を選択駆動相数を指定し、3相駆動の電力効率曲線と4相駆動の電力効率曲線とが交わる入力電流値に対応する相数切替閾値TH3aと相数切替閾値TH2aとの間の入力電流に対しては3相を選択駆動相数を指定し、相数切替閾値TH3aよりも大きな入力電流に対しては4相を選択駆動相数を指定する情報を含む。つまり、相数切替閾値は、最も電力効率が高くなる駆動相数の変化点に対応する入力電流に対応する値として定義される。そして、図2に示した例では、出力電圧値VHの違いに応じて3つのマップを作成し、3つのマップを含むマップ群を制御部12のメモリに格納する。
続いて、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11の制御手順について説明する。そこで、図3に実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータの制御手順を説明するフローチャートを示す。なお、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11では、図3に示した駆動相数切り替え処理を連続的或いは間欠的に繰り返し実行するものとする。
図3に示すように、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11の制御方法では、まず、制御部12のメモリ等に多相昇圧コンバータ11の電力効率が最も高くなる駆動相数と多相昇圧コンバータ11への入力電流値Iinとの対応を示すマップを異なる出力電圧値VH毎に予め準備するマップ準備ステップを行うことで多相昇圧コンバータ11を制御するための準備を整える。
実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11は、マップ準備ステップ完了後に、駆動相数切り替え処理を開始する。まず、ステップS1では、制御部12が入力電流値Iin及び出力電圧値VHを電流検出部13及び出力電圧検出部14から読み込む。次いで、制御部12は、ステップS2として、出力電圧値VHに応じたマップをマップ群から1つ選択し、選択したマップを参照する。制御部12は、このステップS1及びS2により、多相昇圧コンバータ11の出力電圧を検出し、検出した出力電圧に基づいて、マップの1つを選択するマップ選択ステップを行う。
次いで、制御部12は、ステップS3として、前サイクルで取得した入力電流値Iinと現サイクルで取得している入力電流値Iinと比較して、入力電流値Iinの変化が相数切替閾値を超えるものであるか否かを判定する。このステップS3で入力電流値Inの変化が相数切替閾値を超えるものでない場合、制御部12は駆動相数切り替え処理の現サイクルを終了する。一方、ステップS3で入力電流値Inの変化が相数切替閾値を超えるものであると判断された場合、制御部12は、入力電流値Iinがヒステリシス範囲を超えたか否かを判定する。
ここで、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11の制御方法において用いられるヒステリシス範囲について説明する。そこで、図4に実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータの制御で用いられるヒステリシス制御を説明するグラフを示す。図4に示すように、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11の制御方法では、入力電流値Iinが相数切替閾値を超えたことに応じて駆動相数を切り替えるが、ヒステリシス範囲を用いてこの駆動相数の切り替え頻度を抑制する。図4に示す例では、相数切替閾値TH1〜TH3のそれぞれに対して各相数切替閾値を超えた範囲で相数の切り替えを禁止するヒステリシス範囲が設定される。実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11の制御方法では、入力電流値Iinが相数切替閾値を超え、かつ、入力電流値Iinがヒステリシス範囲外の大きさとなるまで駆動相数の切り替えを待つ。このようなヒステリシス制御を行うことで、駆動相数の切り替えが短い時間の間に繰り返されるチャタリングを防止して、駆動相数の切替制御を安定化させることができる。
上述したステップS4において、入力電流値Iinがヒステリシス範囲を超えていないと判断された場合、制御部12は駆動相数切り替え処理の現サイクルを終了する。一方、ステップS4で入力電流値Iinがヒステリシス範囲を超えたと判断された場合、制御部12は、現サイクルで取得した入力電流値Iinに対して最も電力効率が高くなる駆動相数に駆動相数を切り替える(ステップS5)。このステップS5の切替処理が終了したことに応じて、制御部12は駆動相数切り替え処理の現サイクルを終了する。
なお、図3に示すステップS3からS5の処理により、制御部12は、多相昇圧コンバータ11の入力電流を検出し、選択したマップに基づいて、検出した入力電流において最も電力効率が高くなる前記駆動相数を選択する駆動相数選択ステップと、選択した駆動相数が変化した場合、その時点での入力電流と相数切替閾値との差が予め決められるヒステリシス範囲を超えたことに応じて選択した駆動相数を多相昇圧コンバータ11の制御に反映する駆動相数切替ステップと、を実施する。
上記説明より、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11の制御方法では、予め多相昇圧コンバータ11の入力電流Iinと電力効率が高くなる駆動相数との関係をマップに定義しておき、このマップを参照することで電力効率が最も高くなる駆動相数を入力電流値Iin毎に選択する。これにより、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11を、常に高い変換効率で動作させることが可能になる。
また、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータの制御方法では、出力電圧値VH毎にマップを設け、出力電圧値VHに応じたマップを選択し、選択したマップに基づき駆動相数を決定する。これにより、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11は、出力電圧値VHの違いによる変換効率の低下を防止することができる。
実施の形態2
実施の形態2では、マップの作成方法の別の形態について説明する。そこで、図5に実施の形態2にかかる多相昇圧コンバータで用いられるマップの構成を説明する図を示す。図5に示すように、電力効率曲線は、キャリア周波数の違いに応じて異なる形状となる。そこで、実施の形態2にかかる多相昇圧コンバータの制御方法では、出力電圧値VHに代えてキャリア周波数毎に設けられたマップを含むマップ群を参照するマップ群とする。ここで、キャリア周波数とは、複数の昇圧回路に与える駆動信号の周波数を示す周波数である。
実施の形態2では、マップの作成方法の別の形態について説明する。そこで、図5に実施の形態2にかかる多相昇圧コンバータで用いられるマップの構成を説明する図を示す。図5に示すように、電力効率曲線は、キャリア周波数の違いに応じて異なる形状となる。そこで、実施の形態2にかかる多相昇圧コンバータの制御方法では、出力電圧値VHに代えてキャリア周波数毎に設けられたマップを含むマップ群を参照するマップ群とする。ここで、キャリア周波数とは、複数の昇圧回路に与える駆動信号の周波数を示す周波数である。
なお、実施の形態2にかかる多相昇圧コンバータの制御方法において制御の対象とする多相昇圧コンバータは、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11と同じでも良く、多相昇圧コンバータ11から出力電圧検出部14を除いたものでも良い。また、実施の形態2にかかる多相昇圧コンバータの制御方法で用いるキャリア周波数は制御部12が出力する駆動信号の周波数であり、制御部12が把握している周波数である。
図6に実施の形態2にかかる多相昇圧コンバータの制御手順を説明するフローチャートを示す。図6に示すように、実施の形態2にかかる多相昇圧コンバータの制御方法では、図3に示した実施の形態1にかかる制御方法のフローチャートのステップS1、S2をステップS11、S12に置き換えたものである。
ステップS11では、制御部12が入力電流値Iinを電流検出部13から読み込むと共に、自身が出力している駆動信号の周波数をキャリア周波数として記憶する。ステップS12では、制御部12が、キャリア周波数に応じたマップをマップ群から1つ選択し、選択したマップを参照する。制御部12は、このステップS11及びS12により、多相昇圧コンバータの現在のキャリア周波数に基づいて、マップの1つを選択するマップ選択ステップを行う。
その後に行われるステップS3からS5の処理は実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11の制御方法と同じであるため、説明を省略する。
上記説明より、実施の形態2にかかる多相昇圧コンバータの制御方法では、キャリア周波数毎にマップを設け、キャリア周波数に応じたマップを選択し、選択したマップに基づき駆動相数を決定する。これにより、実施の形態2にかかる多相昇圧コンバータは、キャリア周波数の違いによる変換効率の低下を防止することができる。
実施の形態3
実施の形態3では、マップの作成方法の別の形態について説明する。実施の形態3にかかる多相昇圧コンバータの制御方法では、出力電圧値VHとキャリア周波数の組み合わせ毎に設けられたマップを含むマップ群を参照するマップ群とする。なお、実施の形態3にかかる多相昇圧コンバータの制御方法において制御の対象とする多相昇圧コンバータは、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11と同じである。
実施の形態3では、マップの作成方法の別の形態について説明する。実施の形態3にかかる多相昇圧コンバータの制御方法では、出力電圧値VHとキャリア周波数の組み合わせ毎に設けられたマップを含むマップ群を参照するマップ群とする。なお、実施の形態3にかかる多相昇圧コンバータの制御方法において制御の対象とする多相昇圧コンバータは、実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11と同じである。
図7に実施の形態3にかかる多相昇圧コンバータの制御手順を説明するフローチャートを示す。図7に示すように、実施の形態3にかかる多相昇圧コンバータの制御方法では、図3に示した実施の形態1にかかる制御方法のフローチャートのステップS1、S2をステップS21、S22に置き換えたものである。
ステップS21では、制御部12が入力電流値Iin及び出力電圧値VHを電流検出部13及び出力電圧検出部14から読み込むと共に、自身が出力している駆動信号の周波数をキャリア周波数として記憶する。ステップS22では、制御部12が、出力電圧値VHとキャリア周波数との組み合わせに応じたマップをマップ群から1つ選択し、選択したマップを参照する。制御部12は、このステップS21及びS22により、多相昇圧コンバータの現在の出力電圧値VH及びキャリア周波数に基づいて、マップの1つを選択するマップ選択ステップを行う。
その後に行われるステップS3からS5の処理は実施の形態1にかかる多相昇圧コンバータ11の制御方法と同じであるため、説明を省略する。
上記説明より、実施の形態3にかかる多相昇圧コンバータの制御方法では、出リュ奥電圧値VHとキャリア周波数との組み合わせ毎にマップを設け、出力電圧値VHとキャリア周波数との組み合わせに応じたマップを選択し、選択したマップに基づき駆動相数を決定する。これにより、実施の形態3にかかる多相昇圧コンバータは、出力電圧値VHの違いと、キャリア周波数の違いと、による変換効率の低下を防止することができる。
上記説明は、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 システム
10 入力電源
11 多相昇圧コンバータ
12 制御部
13 電流検出部
14 出力電圧検出部
20 電力制御ユニット
10 入力電源
11 多相昇圧コンバータ
12 制御部
13 電流検出部
14 出力電圧検出部
20 電力制御ユニット
Claims (2)
- 負荷回路に供給する出力電圧が出力される出力端子に対して並列に接続された複数の昇圧回路を有する多相昇圧コンバータの制御方法であって、
前記多相昇圧コンバータの電力効率が最も高くなる駆動相数と前記多相昇圧コンバータへの入力電流との対応を示すマップを異なる出力電圧値毎に予め準備するマップ準備ステップと、
前記多相昇圧コンバータの前記出力電圧を検出し、検出した前記出力電圧に基づいて、前記マップの1つを選択するマップ選択ステップと、
前記多相昇圧コンバータの前記入力電流を検出し、選択した前記マップに基づいて、検出した前記入力電流において最も前記電力効率が高くなる前記駆動相数を選択する駆動相数選択ステップと、
を有する多相昇圧コンバータの制御方法。 - 負荷回路に供給する出力電圧が出力される出力端子に対して並列に接続された複数の昇圧回路を有する多相昇圧コンバータの制御方法であって、
前記複数の昇圧回路に与える駆動信号の周波数をキャリア周波数とし、異なる前記キャリア周波数毎に前記多相昇圧コンバータの電力効率が最も高くなる駆動相数と前記多相昇圧コンバータへの入力電流との対応を示すマップを予め準備するマップ準備ステップと、
前記多相昇圧コンバータの現在の前記キャリア周波数に基づいて、前記マップの1つを選択するマップ選択ステップと、
前記多相昇圧コンバータの前記入力電流を検出し、選択した前記マップに基づいて、検出した前記入力電流において最も前記電力効率が高くなる前記駆動相数を選択する駆動相数選択ステップと、
を有する多相昇圧コンバータの制御方法。
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