以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<ネットワークシステム1の全体構成と動作概要>
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第1の動作概要について説明する。なお、図1は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第1の動作概要とを示すイメージ図である。
図1(A)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、サーバ100と、インターネットなどを介してサーバ100と通信可能な電気機器としての洗濯機200とを含む。なお、本実施の形態においては、洗濯機200はルータ600を介してインターネットに接続される。この状態において、洗濯機200のユーザが、後付けの人感センサ400Aを購入する。
図1(B)に示すように、ユーザが、自身のスマートフォン300を利用して、人感センサ400Aを洗濯機200とペアリングさせると、サーバ100は、人感センサ400Aからの測定結果に基づいて、より適切な制御を洗濯機200に実行させることができる。たとえば、サーバ100は、人感センサ400Aからの測定データ、たとえば人を検知した旨のデータを受信した際に、天気予報などのデータを取得して、洗濯機200にユーザに有用な情報を出力させる。なお、センサ400Aとペアリングする前は、洗濯機200は、メッセージをユーザに出力するために、メッセージ蓄積を示す表示を行い、ユーザからのメッセージ出力ボタンの押下に応じてメッセージを音声出力する形態が考えられる。
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第2の動作概要について説明する。なお、図2は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第2の動作概要とを示すイメージ図である。
図2(A)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、サーバ100と、インターネットなどを介してサーバ100と通信可能な電気機器としての洗濯機200とを含む。なお、本実施の形態においても、洗濯機200はルータ600を介してインターネットに接続される。そして、本実施の形態においては、既に洗濯機200にハサミ型の湿度センサ400Bがペアリングされている。なお、湿度センサ400Bの代わりに温度センサがペアリングされていても良い。この状態において、洗濯機200のユーザが、後付けの人感センサ400Aを購入する。
図2(B)に示すように、ユーザが、自身のスマートフォン300を利用して、人感センサ400Aを洗濯機200とペアリングさせると、サーバ100は、人感センサ400Aからの測定結果に基づいて、より適切な制御を洗濯機200に実行させることができる。たとえば、サーバ100は、人感センサ400Aからの測定データ、たとえば人を検知した旨のデータを受信した際に、湿度センサ400Bからのデータと天気予報などのデータを取得して、洗濯機200にユーザに有用な情報を出力させる。
このように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1においては、後付けでセンサ400A,400Bを電気機器200にペアリングさせることによって、サーバ100が電気機器200に従来よりも適した制御を実行させることが可能になる。
なお、電気機器とは、たとえば宅内やオフィスで使用される機器をいう。具体的には、電気機器とは、洗濯機200に限らず、エアコン、空気清浄機、冷蔵庫、電子レンジ、自走式掃除機、照明機器などの家電、テレビ、ハードディスクレコーダ、音楽プレーヤー、ゲーム機などのAV(オーディオ・ビジュアル)機器、太陽光発電気、インターホン、給湯器、カメラ、照明器具などの住宅設備、などであってもよい。以下では、説明のために、電気機器として洗濯機200を用いて説明を行う。
また、ユーザ端末とは、家電管理サーバ100と通信可能なコンピュータであって、具体的には、スマートフォン300に限らず、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、ゲーム機、などであってもよい。以下では、説明のために、ユーザ端末としてスマートフォン300を用いて説明を行う。
以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。
<サーバ100のハードウェア構成>
まず、ネットワークシステム1を構成するサーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図3は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1を構成するサーバ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図3を参照して、サーバ100は、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120と、ディスプレイ130と、操作部140と、通信インターフェイス160などを含む。
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。たとえば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、メモリ120に格納されている各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリーなどによって実現される。なお、メモリ120は、インターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)(登録商標)メモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ハードディスク、IC(Integrated Circuit)カード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの記憶媒体などによっても実現される。
メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、その他の本実施の形態にかかる家電管理サービスに利用されるデータベースなどを記憶する。たとえば、メモリ120は、ユーザデータベース121と、家電データベース122と、型番データベース123と、ペアリングデータベース124などを記憶する。
図4は、本実施の形態にかかるユーザデータベース121を示すイメージ図である。図4を参照して、ユーザデータベース121は、家電管理サービスに登録されているユーザ毎に、ユーザIDと、ユーザ名と、ユーザが属するグループのボードID、ユーザのメールアドレスなどの対応関係を格納する。
図5は、本実施の形態にかかる家電データベース122を示すイメージ図である。図5を参照して、家電データベース122は、家電管理サービスに登録されている電気機器200毎およびセンサ400A,400B毎に、電気機器200のIDと、電気機器200の型番と、電気機器200の名称と、電気機器200が属するグループのボードIDと、電気機器200の通信アドレスなどの対応関係を格納する。なお、本実施の形態においては、家電管理サービスに登録されたセンサも、電気機器として、家電データベース122に登録される。
図6は、本実施の形態にかかる型番データベース123を示すイメージ図である。図6を参照して、型番データベース123は、販売された電気機器200の型番毎およびセンサ400A,400Bの型番毎に、電気機器200の商品名を示す情報と、電気機器200の型番を示す情報と、電気機器200が有する機能を示す情報と、電気機器200に対する制御命令を示す情報と、当該制御命令を実行するための条件などの対応関係を格納する。
より詳細には、型番毎の、条件と制御命令との組み合わせは複数準備されていることが好ましい。さらには、ユーザが、ユーザ端末を介して、家電管理サービスにログインすることによって、電気機器200に関する条件と制御命令との1または複数の組み合わせを家電管理サービスに登録できることが好ましい。
なお、ここでの条件は、たとえば、温度範囲や湿度範囲や時間帯や人の有無などがあげられる。制御命令とは、洗濯のコースを選択する命令であったり、水量を指定する命令であったり、「洗濯が終わっているよ。」とか「今日は洗濯日和だよ。」とかの音声をスピーカから出力させるための命令であったりする。
図7は、本実施の形態にかかるペアリングデータベース124を示すイメージ図である。図7を参照して、ペアリングデータベース124は、電気機器200を特定するための機器IDと、電気機器200とペアリングされたセンサを特定するための機器IDとの対応関係を格納する。
図3に戻って、ディスプレイ130は、CPU110からの信号に基づいて、テキストや画像を表示する。操作部140は、家電管理サービスなどの管理者の命令を受け付けて、当該命令をCPU110に入力する。
通信インターフェイス160は、CPU110からのデータを、インターネット、ルータなどを介して、ユーザの自宅やオフィスに設置された電気機器200や、ユーザ端末としてのスマートフォン300・パーソナルコンピュータ・タブレット・ゲーム機や、センサ400A,400Bや、他のサーバや、データベースなどに送信する。逆に、通信インターフェイス160は、インターネット、ルータなどを介してユーザの自宅やオフィスに設置された電気機器200や、ユーザ端末としてのスマートフォン300・パーソナルコンピュータ・タブレット・ゲーム機や、センサ400A,400Bや、他のサーバや、データベースなどからのデータを受信して、CPU110に受け渡す。
<サーバ100における情報処理>
次に、図8を参照しながら、本実施の形態にかかる家電管理サービスを運営するサーバ100における命令実行時における情報処理について説明する。なお、図8は、本実施の形態にかかるサーバ100におけるセンサデータ受付時における情報処理を示すフローチャートである。サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、センサ400A,400Bが取得した測定値に関するデータを受信した際に以下の処理を実行する。
CPU110は、受信したデータからセンサ400A,400Bの測定データを読み出す(ステップS102)。CPU110は、ペアリングデータベース124を参照して、センサ400A,400Bとペアリングされている電気機器200を特定する(ステップS104)。CPU110は、家電データベース122を参照して、電気機器200の型番を特定する(ステップS106)。
CPU110は、型番データベース123を参照して、測定データがマッチする条件を検索する(ステップS108)。CPU110は、型番データベース123を参照して、マッチする条件に対応する制御命令を読み出す(ステップS110)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、制御命令を電気機器200に送信する(ステップS112)。
次に、図9を参照しながら、本実施の形態にかかる家電管理サービスを運営するサーバ100におけるペアリング時における情報処理について説明する。なお、図9は、本実施の形態にかかるサーバ100におけるペアリング時における情報処理を示すフローチャートである。
サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、電気機器200またはセンサ400A,400Bからペアリング確認用のデータを受信した際に以下の処理を実行する。たとえば、電気機器200またはセンサ400A,400Bは、電源をONされた際や、ネットワークに接続された際に、ペアリング確認用のデータをサーバ100に送信しても良いし、定期的にペアリング確認用のデータをサーバ100に送信しても良い。
CPU110は、電気機器200から受信したデータから電気機器200のIDを読み出す(ステップS152)。CPU110は、家電データベース122を参照して、電気器の型番を取得する(ステップS154)。
CPU110は、型番データベース123とペアリングデータベース124から電気機器200が未だペアリングしていないセンサの種類を検索する(ステップS156)。より詳細には、CPU110は、型番データベース123の対象となっている電気機器200の条件を参照して利用可能なセンサを特定し(ステップS156)、ペアリングデータベース124において電気機器200が当該特定された全ての種類のセンサとペアリングが完了しているか否かを判断する(ステップS158)。
電気機器200が当該特定された全ての種類のセンサとペアリングが完了している場合(ステップS158にてNOである場合)、CPU110は、今回の処理を終了して、通信インターフェイス160を介して、次のデータを待ち受ける。
一方、電気機器200に関して未だペアリングしていないセンサがある場合(ステップS158にてYESである場合)、CPU110は、型番データベース123から、機能を示す情報や、条件を示す情報や、制御を示す情報を読み出す(ステップS160)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、読み出した情報を電気機器200や対応するユーザ端末へと送信する(ステップS162)。CPU110は、今回の処理を終了して、通信インターフェイス160を介して次のデータを待ち受ける。
これによって、電気機器200は、たとえば、図1または2に示したように、「湿度センサ付き洗濯バサミがあれば、洗濯物が乾いたときにお知らせできるよ。」という音声を出力することによって、後付けセンサを組み込んだ時の機能の紹介をすることができる。
<電気機器としての洗濯機200のハードウェア構成>
次に、ネットワークシステム1を構成する電気機器としての洗濯機200のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図10は、本実施の形態にかかる電気機器としての洗濯機200のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図10を参照して、洗濯機200は、主たる構成要素として、CPU210と、メモリ220と、ディスプレイ230、操作部240と、通信インターフェイス260と、機器駆動部280と、スピーカ270などを含む。
CPU210は、メモリ220あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、洗濯機200の各部を制御する。
メモリ220は、各種のRAMや、各種のROMなどによって実現される。メモリ220は、CPU210によって実行されるプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、サーバ100から受信したデータ、操作部240を介して入力されたデータなどを記憶する。
ディスプレイ230は、CPU210からの信号に基づいて、文字や画像などを出力する。なお、ディスプレイ230は、単にライトであってもよい。本実施の形態においては、CPU210は、ディスプレイ230に、ユーザへのメッセージが蓄積されていることを示す表示を出力する。
操作部240は、ボタン、タッチパネル、キーボードなどによって実現され、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU210に入力する。
通信インターフェイス260は、IEEE802.11a/b/g/n/acなどの無線LAN通信、ZigBee(登録商標)、BlueTooth(登録商標)、あるいは、イーサネット(登録商標)などの有線LANなどの通信モジュールによって実現される。通信インターフェイス260は、有線通信あるいは無線通信によって他の装置との間でデータをやり取りする。すなわち、CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100やスマートフォン300などの他の装置から各種の情報を受信したり、当該他の装置に各種の情報を送信したりする。
本実施の形態においては、CPU210は、通信インターフェイス160を介して、サーバ100から制御命令を受信する。CPU210は、機器駆動部280を制御することによって、受け付けた制御命令を実行する。さらに、CPU210は、通信インターフェイス160を介してサーバ100から受け付けたデータに基づいて、スピーカ270に情報を音声出力させる。
スピーカ270は、CPU210からの信号に基づいて、音声を出力する。
機器駆動部280は、CPU210からの信号に基づいて、電気機器の各部(モータやヒータなど)を制御する。
<ユーザ端末としてのスマートフォン300のハードウェア構成>
次に、ネットワークシステム1を構成するユーザ端末としてのスマートフォン300のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図11は、本実施の形態にかかるユーザ端末としてのスマートフォン300のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図11を参照して、スマートフォン300は、主たる構成要素として、CPU310と、メモリ320と、ディスプレイ330と、操作部340と、通信インターフェイス360、スピーカ380と、マイク390などを含む。
CPU310は、メモリ320に記憶されているプログラムを実行することによって、スマートフォン300の各部を制御する。
メモリ320は、各種のRAMや、各種のROMなどによって実現される。メモリ320は、CPU310によって実行されるプログラムや、CPU310によるプログラムの実行により生成されたデータ、サーバ100や洗濯機200から受信したデータ、操作部340を介して入力されたデータ、ユーザ端末のユーザを特定するための情報などを記憶する。
ディスプレイ330は、CPU310からのデータに基づいて、画像やテキストを表示する。操作部340は、ポインティングデバイスやスイッチなどから構成され、ユーザからの各種の命令をCPU310に入力する。なお、ユーザ端末は、ディスプレイ330と操作部340とを含むタッチパネル350を有してもよい。
通信インターフェイス360は、CPU310からのデータを、インターネット、ルータなどを介して、サーバ100や洗濯機200に送信する。たとえば、CPU310は、メモリ320からユーザIDを読み出して、通信インターフェイス360を介して洗濯機200やサーバ100に送信する。逆に、通信インターフェイス360は、インターネット、ルータなどを介してサーバ100や洗濯機200からのデータを受信して、CPU310に受け渡す。
スピーカ380は、CPU310からの信号に基づいて、音声を出力する。マイク390は、音声を取得して、音声信号をCPU310に受け渡す。
なお、本実施の形態においては、スマートフォン300は、通信インターフェイス360を介して、電気機器200とセンサ400A,400Bとをペアリングさせる。
より詳細には、CPU310は、通信インターフェイス360を介して、WiFi(登録商標)またはBluetooth(登録商標)などによって、電気機器200やセンサ400A,400Bなどを検索する。図12(A)に示すように、検索した電気機器200を選択可能にタッチパネル350に表示させる。ユーザが、ペアリングさせたい電気機器200を選択すると、図12(B)に示すように、CPU310は、検索したセンサ400A,400Bを選択可能にタッチパネル350に表示させる。
図12(C)(D)に示すように、ユーザがペアリングを確認すると、CPU310は、選択された電気機器200と選択されたセンサ400Aとのペアリングが完了した旨を、両者のIDの組み合わせを送信することによって、サーバ100に通知する。これによって、サーバ100のCPU110は、ペアリングデータベース124に、選択された電気機器200のIDと選択されたセンサ400AのIDとの対応関係を登録する。この後は、サーバ100のCPU110は、選択されたセンサ400Aからのデータを、選択された電気機器200に関する測定値として利用することができ、電気機器200に対して、当該センサ400Aの測定値に基づいてペアリング前よりも適切な制御を実行させることができる。
<センサ400のハードウェア構成>
次に、ネットワークシステム1を構成するセンサ400のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図13は、本実施の形態にかかるセンサ400のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図13を参照して、センサ400は、主たる構成要素として、CPU410と、メモリ420と、ディスプレイ430と、操作部440と、通信インターフェイス460、センサユニット490などを含む。
CPU410は、メモリ420に記憶されているプログラムを実行することによって、センサ400の各部を制御する。
メモリ420は、各種のRAMや、各種のROMなどによって実現される。メモリ420は、CPU410によって実行されるプログラムや、CPU410によるプログラムの実行により生成されたデータ、センサユニット490を介して取得した測定データ、サーバ100や洗濯機200やスマートフォン300から受信したデータ、操作部440を介して入力されたデータ、ユーザ端末のユーザを特定するための情報などを記憶する。
ディスプレイ430は、CPU410からのデータに基づいて、画像やテキストを表示する。ただし、ディスプレイ430は、単なるライトであってもよい。操作部440は、ポインティングデバイスやスイッチなどから構成され、ユーザからの各種の命令をCPU410に入力する。ただし、操作部440は、単なるスイッチであってもよい。
通信インターフェイス460は、CPU410からのデータを、インターネット、ルータなどを介して、サーバ100や洗濯機200やスマートフォン300などに送信する。たとえば、CPU410は、メモリ420に蓄積した測定データを、通信インターフェイス460を介してサーバ100や洗濯機200やスマートフォン300に送信する。逆に、通信インターフェイス460は、インターネット、ルータなどを介してサーバ100や洗濯機200やスマートフォン300などからのデータを受信して、CPU410に受け渡す。
センサユニット490は、各種の測定データをCPU410に受け渡す。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態にかかるネットワークシステム1は、電気機器200のために1または複数の後付けのセンサ400A,400Bを利用するものであった。しかしながら、このような形態には限られない。たとえば、第1の電気機器200のために、第2の電気機器200X,200Yの測定データや第2の電気機器200X,200Yとペアリングするセンサの測定データを利用してもよい。なお、第1の実施の形態と同様の構成や動作に関しては説明を繰り返さない。
<ネットワークシステム1の全体構成と動作概要>
たとえば、図14を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第1の動作概要について説明する。なお、図14は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第1の動作概要とを示すイメージ図である。
図14(A)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、サーバ100と、インターネットなどを介してサーバ100と通信可能な電気機器としての洗濯機200とを含む。なお、本実施の形態においては、洗濯機200はルータ600を介してインターネットに接続される。
図14(B)に示すように、洗濯機200のユーザが、エアコン室内機200Xやエアコン室外機200Yを洗濯機200とペアリングさせる。ペアリングの方法は、第1の実施の形態と同様である。また、ユーザは、後付けの人感センサ400Aを購入して洗濯機200とペアリングさせる。さらに、ユーザは、後付けの湿度センサ400Eや花粉センサ400Fなどを購入してエアコン室外機200Yとペアリングさせる。
すると、サーバ100は、人感センサ400Aからの測定結果や、洗濯機200とペアリングしているエアコン室外機200Yで取得されたデータや、エアコン室外機200Yにペアリングされている湿度センサ400Eや花粉センサ400Fなどの測定結果に基づいて、より適切な制御命令を洗濯機200に実行させることができる。たとえば、サーバ100は、湿度センサ400Eや天気予報のデータなどに基づいて、洗濯機200に、「洗濯は終わったけど、雨が降りそうな天気になってきたよ。」という音声を出力させることができる。
また、サーバ100は、洗濯機200とペアリングしているエアコン室外機200Yのペアリング状況にもとづいて、ペアリングが完了していない販売中のセンサ、たとえばPM2.5濃度を測定するセンサや黄土濃度を測定するセンサや放射線強度を測定するセンサなど、を購入してエアコン室外機200Yとペアリングした場合の機能を洗濯機200からユーザに提案することができる。
次に、図15を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第2の動作概要について説明する。なお、図15は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第2の動作概要とを示すイメージ図である。
図15(A)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、サーバ100と、インターネットなどを介してサーバ100と通信可能な電気機器としての洗濯機200とを含む。なお、本実施の形態においては、洗濯機200はルータ600を介してインターネットに接続される。
図15(B)に示すように、洗濯機200のユーザが、エアコン室内機200Xやエアコン室外機200Yを洗濯機200とペアリングさせる。ペアリングの方法は、第1の実施の形態と同様である。また、ユーザは、後付けの人感センサ400Aを購入して洗濯機200とペアリングさせる。さらに、ユーザは、後付けの湿度センサ400Eや花粉センサ400Fなどを購入してエアコン室外機200Yとペアリングさせる。さらに、ユーザは、後付けの音量センサ400Cやほこりセンサ400Dなどを購入してエアコン室内機200Xとペアリングさせる。
すると、サーバ100は、人感センサ400Aからの測定結果や、洗濯機200とペアリングしているエアコン室外機200Yで取得されたデータや、エアコン室外機200Yにペアリングされている湿度センサ400Eや花粉センサ400Fなどの測定結果や、洗濯機200とペアリングしているエアコン室内機200Xで取得されたデータや、エアコン室内機200Xにペアリングされている音量センサ400Cやほこりセンサ400Dなどの測定結果に基づいて、さらに適切な制御を洗濯機200に実行させることができる。たとえば、サーバ100は、上記のセンサ400A〜400Fから取得した測定データやクラウドから取得した各種のデータに基づいて、洗濯機200に「今日は気温が高いから外に干すとよく乾くよ。」という音声を出力させることができる。
また、サーバ100は、洗濯機200とペアリングしているエアコン室外機200Yやエアコン室外機200Yのペアリング状況にもとづいて、ペアリングが完了していない販売中のセンサ、たとえばユーザ同士の仲良し度を測定するセンサなど、をペアリングした場合の機能を洗濯機200からユーザに提案することができる。
より詳細には、本実施の形態においては、図7のペアリングデータベースは、電気機器200とセンサ400A,400Bとのペアリング関係だけでなく、電気機器200と別の電気機器とのペアリング関係をも格納するものである。
そして、図8のステップS104、CPU110において、CPU110は、ペアリングデータベース124を参照して、センサ400A〜400Fと、直接的に、または他の電気機器200を介して間接的に、ペアリングされている1または複数の電気機器200を特定する(ステップS104)。1または複数の電気機器200毎に、CPU110は、家電データベース122を参照して、電気機器200の型番を特定する(ステップS106)。
1または複数の電気機器200毎に、CPU110は、型番データベース123を参照して、測定データがマッチする条件を検索する(ステップS108)。1または複数の電気機器200毎に、CPU110は、型番データベース123を参照して、マッチする条件に対応する制御命令を読み出す(ステップS110)。1または複数の電気機器200毎に、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、制御命令を電気機器200に送信する(ステップS112)。
また本実施の形態においては、図9のステップS156において、CPU110は、型番データベース123とペアリングデータベース124を参照して、電気機器200が、直接的に、または他の電気機器200を介して間接的に、未だペアリングしていないセンサの種類を検索する(ステップS156)。より詳細には、CPU110は、型番データベース123の対象となっている電気機器200の条件、および当該電気機器200とペアリングしている他の電気機器200の条件、を参照して利用可能なセンサを特定し(ステップS156)、ペアリングデータベース124において電気機器200が当該特定された全ての種類のセンサとペアリングが完了しているか否かを判断する(ステップS158)。
電気機器200が、直接的に、または他の電気機器200を介して間接的に、当該特定された全ての種類のセンサとペアリングが完了している場合(ステップS158にてNOである場合)、CPU110は、今回の処理を終了して、通信インターフェイス160を介して、次のデータを待ち受ける。
一方、電気機器200に関して、直接的に、または他の電気機器200を介して間接的に、未だペアリングしていないセンサがある場合(ステップS158にてYESである場合)、CPU110は、型番データベース123から、機能を示す情報や、条件を示す情報や、制御を示す情報を読み出す(ステップS160)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、読み出した情報を電気機器200や対応するユーザ端末へと送信する(ステップS162)。CPU110は、今回の処理を終了して、通信インターフェイス160を介して、次のデータを待ち受ける。
<第3の実施の形態>
第2の実施の形態にかかるネットワークシステム1は、第1の電気機器200のために、第1の機器200とペアリングした第2の電気機器200X,200Yの測定データや第1の機器200とペアリングした第2の電気機器200X,200Yとペアリングするセンサの測定データを利用するものであった。
しかしながら、第1の機器200が属するグループに属する第2の電気機器200X,200Yの測定データや第1の機器200が属するグループに属する第2の電気機器200X,200Yとペアリングするセンサの測定データを利用してもよい。
たとえば、図14(B)に示すように、サーバ100のCPU100は、図5の家電データベース122を参照して、洗濯機200と同じボードIDに対応付けられたエアコン室外機200Yで取得されたデータや、エアコン室外機200Yにペアリングされている湿度センサ400Eや花粉センサ400Fなどの測定結果に基づいて、より適切な制御命令を洗濯機200に実行させる。
また、サーバ100のCPU110は、図5の家電データベース122を参照して、洗濯機200と同じボードIDに対応付けられたエアコン室外機200Yのペアリング状況にもとづいて、ペアリングが完了していない販売中のセンサ、たとえばPM2.5濃度を測定するセンサや黄土濃度を測定するセンサや放射線強度を測定するセンサなど、を購入してエアコン室外機200Yとペアリングした場合の機能を洗濯機200からユーザに提案することができる。
<第4の実施の形態>
第2の実施の形態にかかるネットワークシステム1は、第1の電気機器200のために、第1の機器200とペアリングした第2の電気機器200X,200Yの測定データや第1の機器200とペアリングした第2の電気機器200X,200Yとペアリングするセンサの測定データを利用するものであった。
しかしながら、第1の機器200に対応付けられたユーザに対応する第2の電気機器200X,200Yの測定データや第1の機器200に対応付けられたユーザに対応する第2の電気機器200X,200Yとペアリングするセンサの測定データを利用してもよい。
本実施の形態においては、サーバ100のメモリ120が、図16に示すような、家電データベース122Bを記憶する。本実施の形態にかかる家電データベース122Bは、家電管理サービスに登録されている電気機器200毎およびセンサ400A,400B毎に、電気機器200のIDと、電気機器200の型番と、電気機器200の名称と、電気機器200が属するグループのボードIDと、家電の管理者のユーザIDと、電気機器200の通信アドレスなどの対応関係を格納する。なお、本実施の形態においては、家電管理サービスに登録されたセンサも、電気機器として、家電データベース122に登録される。
たとえば、図14(B)に示すように、サーバ100のCPU100は、家電データベース122Bを参照して、洗濯機200と同じユーザに対応付けられたエアコン室外機200Yで取得されたデータや、エアコン室外機200Yにペアリングされている湿度センサ400Eや花粉センサ400Fなどの測定結果に基づいて、より適切な制御命令を洗濯機200に実行させる。
また、サーバ100のCPU110は、家電データベース122Bを参照して、洗濯機200と同じユーザに対応付けられたエアコン室外機200Yのペアリング状況にもとづいて、ペアリングが完了していない販売中のセンサ、たとえばPM2.5濃度を測定するセンサや黄土濃度を測定するセンサや放射線強度を測定するセンサなど、を購入してエアコン室外機200Yとペアリングした場合の機能を洗濯機200からユーザに提案することができる。
<第5の実施の形態>
第1〜第4の実施の形態にかかるネットワークシステム1は、スマートフォン300を利用して、電気機器200とセンサ400A〜400Fをペアリングさせるものであった。しかしながら、センサ400A〜400Fはスマートフォン300を利用せずに、通信インターフェイス460を介して、WiFi(登録商標)またはBluetooth(登録商標)などによって、電気機器200を検索してペアリングしてもよい。そして、電気機器200が、ペアリングによって取得したセンサ400A〜400FのIDと、電気機器200のIDとの組み合わせをサーバ100に送信しても良い。
<その他の応用例>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体(あるいはメモリ)を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる他の記憶媒体に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
<まとめ>
以上、第1〜第3の実施の形態およびその応用例においては、電気機器200と、電気機器200と通信可能なサーバ100と、を備え、サーバ100は、電気機器200とペアリングされる少なくとも1つのセンサ400A〜400Fからのデータに基づいて、電気機器200を制御する、ネットワークシステム1が提供される。
好ましくは、ネットワークシステム1は、サーバ100と通信可能な端末300をさらに備える。端末300が、ユーザからの、電気機器200と少なくとも1つのセンサ400A〜400Fとのペアリング命令を受け付ける。
好ましくは、少なくとも1つのセンサ400A〜400Fは人感センサ400Aを含む。電気機器200はスピーカ270を含む洗濯機である。サーバ100は、人感センサ400Aが人を検知した際に電気機器200に音声を出力させる。
好ましくは、少なくとも1つのセンサ400A〜400Fは温度センサまたは湿度センサを含む。電気機器200はスピーカ270を含む洗濯機200である。サーバ100は、温度センサまたは湿度センサからの温度データまたは湿度データに基づいて電気機器200に音声を出力させる。
好ましくは、サーバ100は、電気機器200とペアリングされる他の電気機器200X,200Yとペアリングされる少なくとも1つのセンサ400A〜400Fからのデータに基づいて、電気機器200を制御する。
好ましくは、サーバ100は、前記電気機器200と同じユーザまたは同じグループに対応付けて登録される他の電気機器200X,200Yとペアリングされる少なくとも1つのセンサ400A〜400Fからのデータに基づいて、前記電気機器を制御する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。