JP2017155152A - ハードコート剤及び積層フィルム - Google Patents

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【課題】耐熱性及び耐擦傷性に優れるハードコート層を効率よく形成することができるハードコート剤、及びこのハードコート剤を用いて形成されたハードコート層を有する積層フィルムの提供。【解決手段】(1)下記(A)成分、及び(B)成分を含有する、ハードコート剤。(A)成分:式(1)で表される繰り返し単位の含有割合が、全繰り返し単位中10モル%以上であり、式(2)で表される繰り返し単位の含有割合が、全繰り返し単位中10モル%以上であるポリシルセスキオキサン化合物。(R1は反応性官能基;Aは単結合又はC1〜10の2価の有機基;R2はアリール基)(B)成分:反応性官能基を有する無機フィラー【選択図】なし

Description

本発明は、耐熱性及び耐擦傷性に優れるハードコート層を効率よく形成することができるハードコート剤、及びこのハードコート剤を用いて形成されたハードコート層を有する積層フィルムに関する。
タッチパネルを備え、データ入力装置として用いられる各種ディスプレイ等の表示装置は、取扱い時に指やタッチパネル用ペンで操作が行われるため、傷が付かないように表面を保護する必要がある。このため、従来、最表面にカバーガラス(ガラス基板)を設置することが行われてきた。
しかし、端末の更なる薄型・軽量化が要求されており、近年においては、ガラス基板の代替材料として、ハードコート層を備えるハードコートフィルムが使用されるようになってきている。
このようなハードコートフィルムには、ガラス基板を用いた際に満たしていた耐熱性の基準が要求される。また、ITOのような透明導電材料がドライプロセスによってハードコートフィルム上に積層される場合には、プロセス中にハードコートフィルムが加熱され高温に曝されることがあり、より優れた耐熱性が要求される。
従来、樹脂フィルムにハードコート層を形成するための材料(ハードコート剤)として、例えば、特許文献1には、分子内に、一般式(I)
Figure 2017155152
〔式中、Rは、−(CH)n−O−C(=O)−CH=CH、−(CH)n−O−C(=O)−C(CH)=CH又は−CH=CH(式中、nは1〜10の整数を表す。)で表される基を表し、Rは、前記R、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基又は置換基を有してもよい芳香族基を表す。〕で表される繰り返し単位構造を有し、数平均分子量が1,000〜30,000であるシルセスキオキサンラダーオリゴマーを含有する電離放射線硬化性のハードコート剤組成物が記載されている。
また、この文献には、得られるハードコート層の耐擦傷性及び耐候性の評価試験結果も記載されている。
しかしながら、この文献には、得られるハードコート層の鉛筆硬度及び耐熱性に関する評価については記載されていない。また、耐擦傷性の評価に関しては、スチールウール(#0000)にて擦るだけの試験の評価結果しか記載されていない。
特許第3839660号
上記のように、特許文献1には、耐候性及び耐擦傷性に優れる、特定のシルセスキオキサンラダーオリゴマーを含有してなる電離放射線硬化性のハードコート剤組成物が記載されている。
しかしながら、この文献に記載されたハードコート剤組成物から得られるハードコート層であっても、耐熱性及び耐擦傷性が不十分な場合があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、耐熱性及び耐擦傷性により優れるハードコート層を効率よく形成することができるハードコート剤、及びこのハードコート剤を用いて形成されたハードコート層を有する積層フィルムを提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく、ハードコート剤について鋭意検討した。その結果、分子内に、反応性官能基を含む繰り返し単位を有するポリシルセスキオキサン化合物と、反応性官能基を有する無機フィラーを含有するハードコート剤を用いることで、耐熱性及び耐擦傷性に優れるハードコート層を効率よく形成することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして本発明によれば、下記〔1〕、〔2〕のハードコート剤、及び下記〔3〕の積層フィルムが提供される。
〔1〕下記(A)成分、及び(B)成分を含有する、ハードコート剤。
(A)成分:下記式(1)で表される繰り返し単位、及び下記式(2)で表される繰り返し単位を有するポリシルセスキオキサン化合物であって、式(1)で表される繰り返し単位の含有割合が、全繰り返し単位中、10モル%以上90モル%以下であり、式(2)で表される繰り返し単位の含有割合が、全繰り返し単位中、10モル%以上90モル%以下であるポリシルセスキオキサン化合物
Figure 2017155152
(Rは反応性官能基を表し、Aは、単結合、又は炭素数1〜10の2価の有機基を表す。Rはアリール基を表す。)
(B)成分:反応性官能基を有する無機フィラー
〔2〕前記(B)成分の含有量が、(A)成分に対して、10質量%〜70質量%である、〔1〕に記載のハードコート剤。
〔3〕基材層とハードコート層を有する積層フィルムであって、
前記ハードコート層が、〔1〕又は〔2〕に記載のハードコート剤を用いて形成されたものである積層フィルム。
本発明によれば、耐熱性及び耐擦傷性に優れるハードコート層を効率よく形成することができるハードコート剤、及びこのハードコート剤を用いて形成されたハードコート層を有する積層フィルムが提供される。
ラダー型シラン化合物重合体(1)のIRスペクトル図である。 ラダー型シラン化合物重合体(1)の29Si−NMRスペクトル図である。 ラダー型シラン化合物重合体(1)のH−NMRスペクトル図である。
以下、本発明を、1)ハードコート剤、及び、2)積層フィルム、に項分けして詳細に説明する。
1)ハードコート剤
本発明の第1は、前記(A)成分及び(B)成分を含有するハードコート剤である。
〔(A)成分〕
本発明のハードコート剤を構成する(A)成分は、下記式(1)で表される繰り返し単位、及び下記式(2)で表される繰り返し単位を有するポリシルセスキオキサン化合物(以下、「ポリシルセスキオキサン化合物(A)」ということがある。)であって、式(1)で表される繰り返し単位の含有割合が、全繰り返し単位中、10モル%以上90モル%以下であり、式(2)で表される繰り返し単位の含有割合が、全繰り返し単位中、10モル%以上90モル%以下である化合物である。
Figure 2017155152
上記式(1)、(2)中、Rは反応性官能基を表し、Aは、単結合、又は炭素数1〜10の2価の有機基を表し、Rはアリール基を表す。
〔式(1)で表される繰り返し単位〕
式(1)中、Rの反応性官能基は、後述する(B)成分の無機フィラーが有する反応性官能基と反応して化学結合を形成し得る基である。
の反応性官能基としては、活性エネルギー線が照射されることにより反応する光反応性官能基、加熱されることにより反応する熱反応性官能基が挙げられ、光反応性官能基が好ましい。
反応性官能基の具体例としては、ビニル基、アリル基、スチリル基、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等の炭素−炭素不飽和結合を有する基;エポキシ基、グリシジル基、グリシジルオキシ基等のエポキシ基を有する基;イソシアネート基;メルカプト基;等が挙げられる。ここで、(メタ)アクリロイルとは、アクリロイル又はメタクリロイルを意味する。
これらの中でも、炭素−炭素不飽和結合を有する基がより好ましく、ビニル基が特に好ましい。
Aは、単結合、又は炭素数1〜10の2価の有機基を表す。
Aの2価の有機基としては、下記式(3)で表されるアルキレン基、下記式(4)で表されるアリーレン基、オキシ基(−O−)、イミノ基(−NH−)、カルボニル基(>C=O)、スルホニル基(−SO−)、アミド基(−NH−C(=O)−、−C(=O)−NH−)、又は、エステル基(−C(=O)−O−、−O−C(=O)−)、及び、これらの基の組み合わせ等が挙げられる。
Figure 2017155152
式(3)、(4)中、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表し、Arはアリーレン基を表す。a、bはそれぞれ独立して、1〜10の整数を表す。a、bがそれぞれ2以上のとき、式:−C(R)(R)−で表される繰り返し単位同士、式:−Ar−で表される繰り返し単位同士は、それぞれ互いに同一であっても、相異なっていてもよい。
前記式(3)で表されるアルキレン基の具体例としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基等が挙げられる。
前記式(4)で表されるアリーレン基の具体例としては、1,4−フェニレン基、1,3−フェニレン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基等が挙げられる。
前記式(4)で表されるアリーレン基は任意の位置に置換基を有していてもよい。かかる置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等の炭素数1〜6のアルキル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基;等が挙げられる。
また、前記「これらの基の組み合わせ」としては、下記の式(5)〜(10)で表される基等が挙げられる。
Figure 2017155152
式(5)〜(8)中、R、R、Arは前記と同じ意味を表す。
、Rは、それぞれ独立して、前記R、Rと同様の、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
Ar’は、前記Arと同様の、アリーレン基を表す。
また、Ar’で表される基は任意の位置に置換基を有していてもよい。かかる置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等の炭素数1〜6のアルキル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基:等が挙げられる。
c〜lは、それぞれ独立して、1〜10の整数を表す。
Eは、オキシ基(−O−)、イミノ基(−NH−)、カルボニル基(>C=O)、スルホニル基(−SO−)、アミド基(−NH−C(=O)−、−C(=O)−NH−)、又は、エステル基(−C(=O)−O−、−O−C(=O)−)を表す。
c〜lがそれぞれ2以上のとき、式:−C(R)(R)−で表される繰り返し単位同士、式:−C(R)(R)−で表される繰り返し単位同士、式:−Ar−で表される繰り返し単位同士、式:−Ar’−で表される繰り返し単位同士は、それぞれ互いに同一であっても、相異なっていてもよい。
これらの中でも、本発明においては、前記式(3)で表されるアルキレン基、式(4)で表されるアリーレン基が好ましく、前記式(3)で表されるアルキレン基がより好ましい。
式(1)で表される繰り返し単位は、ケイ素原子に酸素原子が3つ結合し、それ以外の基(R)が1つ結合している構造〔下記式(1−a)〕を有する。
Figure 2017155152
前記式(1−a)で表される繰り返し単位は、一般にTサイトと総称されるものである。Tサイトの構造としては、具体的には、下記式(1−a1)〜(1−a3)で表されるものが挙げられる。
Figure 2017155152
式(1−a1)〜式(1−a3)中、Rは、前記と同じ意味を表す。Rは、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、又は炭素数2〜10のアシル基を表す。Rの炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。Rの炭素数2〜10のアシル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基等が挙げられる。複数のR同士は、すべて同一であっても相異なっていてもよい。また、上記式(1−a1)〜(1−a3)中、*には、Si原子が結合している。
〔式(2)で表される繰り返し単位〕
式(2)中、Rはアリール基を表す。アリール基としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等が挙げられる。
また、Rのアリール基は、任意の位置に置換基を有していてもよい。かかる置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等の炭素数1〜6のアルキル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基;等が挙げられる。
式(2)で表される繰り返し単位は、ケイ素原子に酸素原子が3つ結合し、それ以外の基(R)が1つ結合している構造〔下記式(2−a)〕を有する(下記)。
Figure 2017155152
前記式(2−a)で表される繰り返し単位は、一般にTサイトと総称されるものである。Tサイトの構造としては、具体的には、下記式(2−a1)〜(2−a3)で表されるものが挙げられる。
Figure 2017155152
式(2−a1)〜式(2−a3)中、Rは前記と同じ意味を表す。Rは、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、又は炭素数2〜10のアシル基を表す。Rの炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。Rの炭素数2〜10のアシル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基等が挙げられる。複数のR同士は、すべて同一であっても相異なっていてもよい。また、上記式(1−b1)〜(1−b3)中、*には、Si原子が結合している。
ポリシルセスキオキサン化合物(A)は、前記式(1)で表される繰り返し単位の含有割合が、全繰り返し単位中、10モル%以上90モル%以下、好ましくは30モル%以上70モル%以下、より好ましくは40モル%以上60モル%以下であり、式(2)で表される繰り返し単位の含有割合が、全繰り返し単位中、10モル%以上90モル%以下、好ましくは30モル%以上70モル%以下、より好ましくは40モル%以上60モル%以下である化合物である。
ポリシルセスキオキサン化合物(A)中の、前記式(1)、(2)で表される繰り返し単位の含有割合は、例えば、ポリシルセスキオキサン化合物(A)のH−NMRおよび29Si−NMRを測定することにより求めることができる。
ポリシルセスキオキサン化合物(A)は、分子内に、前記式(1)で表される繰り返し単位と式(2)で表される繰り返し単位を有するものであれば、ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体、交互共重合体等のいずれであってもよいが、製造容易性等の観点からは、ランダム共重合体が好ましい。
また、ポリシルセスキオキサン化合物(A)の構造は、ラダー型構造、ダブルデッカー型構造、籠型構造、部分開裂籠型構造、環状型構造、ランダム型構造のいずれの構造であってもよいが、ラダー型構造のものが好ましい。
ポリシルセスキオキサン化合物(A)の質量平均分子量(Mw)は、通常、800〜50,000、好ましくは1,000〜45,000、より好ましくは3,000〜40,000、特に好ましくは5,000〜35,000の範囲である。質量平均分子量(Mw)が上記範囲内にあるポリシルセスキオキサン化合物(A)を用いることで、耐熱性及び耐擦傷性に優れる硬化物を与え、かつ、塗布工程における作業性に優れるハードコート剤が得られ易くなる。
ポリシルセスキオキサン化合物(A)の分子量分布(Mw/Mn)は、特に制限されないが、通常1.0〜10.0、好ましくは1.1〜6.0の範囲である。分子量分布(Mw/Mn)が上記範囲内にあるポリシルセスキオキサン化合物(A)を用いることで、接着性、耐熱性により優れる硬化物が得られ易くなる。
質量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、例えば、テトラヒドロフラン(THF)を溶媒とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)による標準ポリスチレン換算値として求めることができる。
本発明において、ポリシルセスキオキサン化合物(A)は一種単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いることができる。
〔ポリシルセスキオキサン化合物(A)の製造方法〕
ポリシルセスキオキサン化合物(A)の製造方法は特に限定されない。例えば、下記式(1−1)
Figure 2017155152
(式中、Rは前記と同じ意味を表す。Rは、炭素数1〜10のアルキル基、又は炭素数2〜10のアシル基を表し、Xはハロゲン原子を表し、pは0〜3の整数を表す。複数のR、及び複数のXは、それぞれ、互いに同一であっても、相異なっていてもよい。)で表されるシラン化合物(1−1)の少なくとも1種と、下記式(2−1)
Figure 2017155152
(式中、Rは前記と同じ意味を表す。Rは、炭素数1〜10のアルキル基、又は炭素数2〜10のアシル基を表し、Xはハロゲン原子を表し、qは0〜3の整数を表す。複数のR、及び複数のXは、それぞれ、互いに同一であっても、相異なっていてもよい。)で表されるシラン化合物(2−1)の少なくとも1種とを重縮合させることにより、ポリシルセスキオキサン化合物(A)を製造することができる。
式(1−1)、(2−1)中、R、Rの炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられる。
、Rの炭素数2〜10のアシル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基等が挙げられる。
、Xのハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子等が挙げられる。
シラン化合物(1−1)の具体例としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリブロモシラン、ビニルトリアセトキシシラン等のビニル基含有シラン化合物;
アリルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、アリルトリアセトキシシラン、アリルトリクロロシラン、アリルトリブロモシラン、アリルトリアセトキシシラン等のアリル基含有シラン化合物;
γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリクロロシラン、γ−アクリロキシプロピルトリブロモシラン、γ―アクリロキシプロピルトリアセトキシシラン等のγ−アクリロキシアルキル基含有シラン化合物;
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリクロロシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリブロモシラン、γ−メタクリロキシトリアセトキシシラン等のγ−メタクリロキシアルキル基含有シラン化合物;
α−グリシドキシエチルトリメトキシシラン、α−グリシドキシエチルトリエトキシシラン、β−グリシドキシエチルトリメトキシシラン、β−グリシドキシエチルトリエトキシシラン、α−グリシドキシエチルトリクロロシラン、α−グリシドキシエチルトリブロモシラン、α−グリシドキシトリアセトキシシラン、β−グリシドキシエチルトリクロロシラン、β−グリシドキシエチルトリブロモシラン、β−グリシドキシトリアセトキシシラン等のエポキシ基含有シラン化合物;等が挙げられる。
これらの中でも、シラン化合物(1−1)としては、ビニル基含有シラン化合物が好ましい。
シラン化合物(1−1)は、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
シラン化合物(2−1)の具体例としては、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリイソプロポキシシラン、4−メチルフェニルトリメトキシシラン、4−メチルフェニルトリエトキシシラン、3−クロロフェニルトリメトキシシラン、3−クロロフェニルトリエトキシシラン、3,5−ジメトキシフェニルトリメトキシシラン、1−ナフチルトリメトキシシラン、2−ナフチルトリメトキシシラン等のアリールトリアルコキシシラン化合物類;
フェニルトリアセトキシシラン、4−メチルフェニルトリアセトキシシラン、3−クロロフェニルトリアセトキシシラン、3,5−ジメトキシトリアセトキシシラン、1−ナフチルトリアセトキシシラン、2−ナフチルトリアセトキシシラン等のアリールトリアシルオキシシラン化合物類;
フェニルクロロジメトキシシラン、フェニルクロロジエトキシシラン、フェニルジクロロメトキシシラン、フェニルブロモジメトキシシラン、4−メチルフェニルクロロジメトキシシラン、4−メチルフェニルクロロジエトキシシラン、1−ナフチルジクロロメトキシシラン、2−ナフチルブロモジメトキシシラン等のアリールハロゲノアルコキシシラン化合物類;
フェニルトリクロロシラン、フェニルトリブロモシラン、4−メチルフェニルトリクロロシラン、4−メチルフェニルトリブロモシラン、1−ナフチルトリクロロシラン、2−ナフチルトリブロモシラン等のアリールトリハロゲノシラン化合物類;等が挙げられる。
これらの中でも、シラン化合物(2−1)としては、耐熱性及び耐擦傷性により優れる硬化物を与えるハードコート剤が得られることから、アリールトリアルコキシシラン化合物類が好ましい。
シラン化合物(2−1)は1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記シラン化合物(1−1)及びシラン化合物(2−1)を重縮合させる方法としては、特に限定されない。例えば、溶媒中、又は無溶媒で、シラン化合物(1−1)及びシラン化合物(2−1)の混合物(以下、「シラン化合物の混合物」ということがある。)に、所定量の重縮合触媒を添加し、所定温度で撹拌する方法が挙げられる。
より具体的には、(a)前記シラン化合物の混合物に所定量の酸触媒を添加し、所定温度で撹拌する方法、(b)前記シラン化合物の混合物に、所定量の塩基触媒を添加し、所定温度で撹拌する方法、(c)前記シラン化合物の混合物に、所定量の酸触媒を添加し、所定温度で撹拌した後、過剰量の塩基触媒を添加して、反応系を塩基性とし、所定温度で撹拌する方法、(d)溶媒中、又は無溶媒で、シラン化合物(1−1)に、所定量の重縮合触媒を添加し、所定温度で撹拌した後、シラン化合物(2−1)の所定量を添加して、全容を所定温度で攪拌する方法、(e)溶媒中、又は無溶媒で、シラン化合物(2−1)に、所定量の重縮合触媒を添加し、所定温度で撹拌した後、シラン化合物(1−1)の所定量を添加して、全容を所定温度で攪拌する方法;が挙げられる。
これらの中でも、効率よく目的とするポリシルセスキオキサン化合物(A)を得ることができることから、(a)又は(c)の方法が好ましい。
用いる重縮合触媒は、酸触媒及び塩基触媒のいずれであってもよい。また、2以上の重縮合触媒を組み合わせて用いてもよい。
酸触媒としては、リン酸、塩酸、ホウ酸、硫酸、硝酸等の無機酸;クエン酸、酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸;等が挙げられる。これらの中でも、リン酸、塩酸、ホウ酸、硫酸、クエン酸、酢酸、及びメタンスルホン酸から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
塩基触媒としては、アンモニア水;トリメチルアミン、トリエチルアミン、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、アニリン、ピコリン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、イミダゾール等の有機塩基;水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム等の有機塩水酸化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド;水素化ナトリウム、水素化カルシウム等の金属水素化物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム等の金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の金属炭酸水素塩;等が挙げられる。
重縮合触媒の使用量は、前記シラン化合物の混合物の総モル量に対して、通常、0.05〜10mol%、好ましくは0.1〜5mol%の範囲である。
溶媒を用いる場合、用いる溶媒は、シラン化合物(1−1)及びシラン化合物(2−1)の種類等に応じて、適宜選択することができる。例えば、水;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、s−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール等のアルコール類;等が挙げられる。これらの溶媒は1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、上記(c)の方法を採用する場合、酸触媒の存在下、水系で重縮合反応を行った後、反応液に、有機溶媒と過剰量の塩基触媒(アンモニア水等)を添加し、塩基性条件下で、更に重縮合反応を行うようにしてもよい。
溶媒の使用量は、前記シラン化合物の混合物の総モル量1モル当たり、0.1〜10リットル、好ましくは0.1〜2リットルである。
前記シラン化合物の混合物を重縮合させるときの温度は、通常0℃から用いる溶媒の沸点までの温度範囲、好ましくは20〜100℃の範囲である。反応温度があまりに低いと重縮合反応の進行が不十分となる場合がある。一方、反応温度が高くなりすぎるとゲル化抑制が困難となる。反応は、通常30分から20時間で完結する。
反応終了後は、酸触媒を用いた場合は、反応溶液に炭酸水素ナトリウム等のアルカリ水溶液を添加することにより、塩基触媒を用いた場合は、反応溶液に塩酸等の酸を添加することにより中和を行い、その際に生じる塩を濾別又は水洗等により除去し、目的とするポリシルセスキオキサン化合物(A)を得ることができる。
上記方法により、ポリシルセスキオキサン化合物(A)を製造する際、シラン化合物(1−1)のOR又はX、シラン化合物(2−1)のOR又はXのうち、脱アルコール等が起こらなかった部分は、ポリシルセスキオキサン化合物(A)中に残存する。このため、ポリシルセスキオキサン化合物(A)中に、前記式(1−a)、(2−a)で表される繰り返し単位以外に、前記式(1−a1)、式(1−a2)、式(1−a3)、式(2−a1)、式(2−a2)、式(2−a3)で表される繰り返し単位が含まれることがある。
(B)成分
本発明のハードコート剤は、(B)成分として、反応性官能基を有する無機フィラー(以下、この(B)成分を「無機フィラー(B)」ということがある。)を含有する。
(B)成分を含有するハードコート剤は、塗布工程における作業性に優れる。
無機フィラー(B)に含まれる反応性官能基とは、(A)成分の反応性官能基と反応して化学結合を形成し得る基をいう。この反応性官能基としては、ポリシルセスキオキサン化合物(A)が有する反応性官能基として示したものと同様のものが挙げられる。なかでも、炭素−炭素不飽和結合を有する基が好ましく、(メタ)アクリロイルオキシ基がより好ましい。
無機フィラー(B)は、修飾処理により、表面に反応性官能基が導入された無機フィラーである、
無機フィラー(B)を構成する無機成分(修飾処理前の無機フィラーの構成成分)としては、金属酸化物、金属水酸化物、金属塩等が挙げられる。
金属酸化物としては、シリカ、酸化チタン、アルミナ、ベーマイト、酸化クロム、酸化ニッケル、酸化銅、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化インジウム、酸化亜鉛等が挙げられる。
金属水酸化物としては、水酸化アルミニウム等が挙げられる。
金属塩としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の金属炭酸塩;硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の金属硫酸塩;珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム等の金属珪酸塩;等が挙げられる。
これらの中でも、無機フィラー(B)を構成する無機成分としては、金属酸化物が好ましく、シリカがより好ましい。
無機フィラー(B)の形状は、球状、鎖状、針状、板状、片状、棒状、繊維状等のいずれであってもよいが、球状であるのが好ましい。ここで、球状とは、真球状の他、回転楕円体、卵形、金平糖状、まゆ状等球体に近似できる多面体形状を含む略球状を意味する。
無機フィラー(B)の大きさは特に限定されない。無機フィラー(B)の平均粒径は、通常、5〜1000nm、好ましくは10〜500nm、より好ましくは20〜100nmである。
無機フィラー(B)の平均粒径が上記範囲内にあることで、透明性に優れ、かつ、耐擦傷性に優れるハードコート層を効率よく形成することができる。
無機フィラー(B)の平均粒径は、BET法により得られた比表面積を利用して算出することができる。
本発明に用いる無機フィラー(B)の多くは、公知物質である。このものは、例えば、表面修飾剤の存在下、無機微粒子を、適当な分散媒(水又は有機溶媒等)中に分散させる方法等の公知の方法により得ることができる。用いる表面修飾剤としては、飽和又は不飽和カルボン酸、当該カルボン酸に対応する酸無水物、酸塩化物、エステル及び酸アミド、アミノ酸、イミン、ニトリル、イソニトリル、エポキシ化合物、アミン、β−ジカルボニル化合物、シラン、及び官能基を有する金属化合物よりなる群から選択される1種以上の化合物が挙げられる。
また、本発明においては、無機フィラー(B)として、市販品をそのまま用いることもできる。
本発明のハードコート剤において、無機フィラー(B)は、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明のハードコート剤中の無機フィラー(B)の含有量は特に限定されない。無機フィラー(B)の含有量は(A)成分に対して、通常、10〜70質量%、好ましくは15〜65質量%、より好ましくは18〜60質量%である。
特に、無機フィラー(B)の含有量が、(A)成分に対して10〜70質量%のハードコート剤を使用すると、硬度が高いハードコート層を形成し易くなる。
また、無機フィラー(B)の含有量が、(A)成分に対して10〜70質量%のハードコート剤を使用すると、耐擦傷性に優れるハードコート層を形成し易くなる。
本発明のハードコート剤は、本発明の効果を阻害しない範囲において、(A)成分、(B)成分以外に他の成分を含有してもよい。他の成分としては、溶媒や光重合開始剤が挙げられる。
溶媒を含有するハードコート剤は塗工性に優れるため、溶媒を含有するハードコート剤を使用することで、薄いハードコート層を効率よく形成することができる。
溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール等のアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン等のケトン系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;エチルセロソルブ等のセロソルブ系溶媒等が挙げられる。
溶媒は、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明のハードコート剤が溶媒を含有するとき、溶媒の含有量は、本発明のハードコート剤の固形分濃度が30〜95質量%以上になる量が好ましく、35〜90質量%になる量がより好ましく、40〜85質量%になる量がさらに好ましい。
光重合開始剤を含有するハードコート剤を使用することで、ハードコート剤を塗工した後、得られた塗膜を効率よく硬化させることができる。
光重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、p−フェニルベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロロベンゾフェノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリ−ブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール、p−ジメチルアミノ安息香酸エステル等が挙げられる。
光重合開始剤は、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明のハードコート剤が光重合開始剤を含有するとき、光重合開始剤の含有量は、ハードコート剤の固形分全量に対して、通常、0.01〜10質量%、好ましくは0.5〜〜10質量%である。
本発明のハードコート剤は、低分子量成分が少なく、かつ脱水や脱アルコールを生じるシラノール基およびアルコキシ基の残存量の少ないポリシルセスキオキサン化合物と無機フィラーから成る混合物であるものが好ましい。そのようなハードコート剤を用いてハードコート層を形成することで、耐熱性と耐擦傷性に優れる積層フィルムを得ることができる。
2)積層フィルム
本発明の積層フィルムは、基材層とハードコート層を有する積層フィルムであって、前記ハードコート層が、本発明のハードコート剤を用いて形成されたものであることを特徴とする。
本発明の積層フィルムを構成する基材層は、ハードコート層を保持するために用いられる。
基材層の種類は特に限定されない。例えば、合成樹脂フィルムを基材層として利用することができる。
合成樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリスチレン、三酢酸セルロース、セロファン、ポリカーボネート等のフィルムが挙げられる。
基材層(合成樹脂フィルム)の厚みは特に限定されず、積層フィルムの用途等に応じて適宜決定することができる。
基材層の厚みは、通常、10〜500μm、好ましくは20〜200μmである。
本発明の積層フィルムを構成するハードコート層は、本発明のハードコート剤を用いて形成されたものである。
ハードコート層の厚みは、通常、0.1〜50μm、好ましくは0.5〜20μmである。
ハードコート層は、基材層用の合成樹脂フィルム上に本発明のハードコート剤を塗工し、得られた塗膜を硬化させることにより形成することができる。
合成樹脂フィルム上にハードコート剤を塗工する方法としては、特に制限はなく公知の方法を採用できる。例えば、ロールコート法、カーテンフローコート法、マイヤバーコート法、リバースコート法、グラビアコート法、グラビアリバースコート法、エアーナイフコート法、キスコート法、ブレードコート法、スムーズコート法、ロールナイフコート法等が挙げられる。
塗膜を硬化させる方法は特に限定されない。例えば、塗膜に対して紫外線、電子線等の活性エネルギー線を照射することによって塗膜を硬化させることができる。
紫外線照射は、高圧水銀ランプ、フュージョンHランプ、キセノンランプ等によって行うことができる。紫外線の照射量は、照度50〜1000mW/cm、光量50〜1000mJ/cm程度が好ましい。一方、電子線照射は、電子線加速器等によって行うことができる。電子線の照射量は、10〜1000krad程度が好ましい。
ハードコート層を形成する際は、必要に応じて、塗膜の硬化前又は塗膜の硬化後に乾燥処理を行ってもよい。
乾燥処理条件は特に限定されない。乾燥温度は、例えば、40〜150℃、好ましくは60〜140℃であり、乾燥時間は、例えば、30秒から1時間、好ましくは1〜30分である。
本発明の積層フィルムのハードコート層は、本発明のハードコート剤を用いて形成されたものであり、耐熱性及び耐擦傷性に優れる。
本発明の積層フィルムのハードコート層が耐熱性に優れることは、本発明のハードコート剤から得られるハードコート層を、例えば、熱重量分析計(TGA)を用いて、5%重量減少温度を測定した場合に、5%重量減少温度が高いことから確認することができる。
本発明のハードコート剤から得られるハードコート層の5%重量減少温度は、通常350℃以上、好ましくは360℃以上、より好ましくは370℃以上である。
本発明の積層フィルムのハードコート層が、耐擦傷性に優れることは、例えば、スチールウール#0000を用いて、本発明の積層フィルムのハードコート層の表面を、250g/cm荷重で、50mm、10往復擦った後においても、その表面に全く傷がないことで確認することができる。
本発明の積層フィルムのハードコート層は硬度が高く、かつ、耐擦傷性に優れる。
本発明の積層フィルムを構成するハードコート層は、実施例に記載の方法に従って鉛筆硬度試験を行うと、通常、F以上の硬度を示し、H以上が好ましい。
本発明の積層フィルムを構成するハードコート層は、実施例に記載の方法に従って耐擦傷性を評価した場合、通常は傷が観察されない。
本発明の積層フィルムは光学特性に優れる。
本発明の積層フィルムの全光線透過率は、通常89%以上、好ましくは90%以上である。
本発明の積層フィルムのヘイズは、通常0.75以下、好ましくは0.72以下である。
また、本発明の積層フィルムのbは、通常0.3以下、好ましくは0.25以下である。
本発明の積層フィルムは、耐熱性及び耐擦傷性に優れ、硬度が高いハードコート層を有するものであり、タッチパネルの製造材料として好適に用いられる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。但し、本発明は、以下の実施例になんら限定されるものではない。
各例中の部及び%は、特に断りのない限り、質量基準である。
[製造例1]シラン化合物重合体(1)の製造
500mlのナス型フラスコに、炭酸カリウム0.12g(0.86mmol)、精製水14.4g、及びテトラヒドロフラン24.0gを加え、全容を室温(25℃、以下にて同じ)で、5分間撹拌した。そこへ、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業社製 製品名:KBM−503)29.86g(120mmol)、及びフェニルトリメトキシシラン(信越化学工業社製、製品名:KBM−103)23.78g(120mmol)を、滴下ロートを用いて滴下した。滴下終了後さらに室温で、96時間撹拌した。反応終了後、反応液に酢酸エチルを加えて分液し、酢酸エチル層を分取した。有機層をpH=7になるまで精製水にて洗浄を繰り返し、有機層を無水硫酸マグネチウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを濾別後、濾液をエバポレーターで濃縮した。得られた濃縮物を大量のメタノール中へ加え、目的物を再沈殿させた。得られた沈殿物を真空乾燥することにより、ラダー型シラン化合物重合体(1)を24.0g得た。
質量平均分子量は、31,600、分子量分布(PDI)は1.87であった。
得られたラダー型シラン化合物重合体(1)のIRスペクトル図を図1、29Si−NMRスペクトル図を図2、H−NMRスペクトル図を図3にそれぞれ示す。図1中、横軸はcm−1、縦軸は透過率(MT%)を示し、図2、3中、横軸はケミカルシフト(ppm)、縦軸はピーク強度を示す。
[製造例2]ハードコート塗工液1の調製
ラダー型シラン化合物重合体(1)のメチルエチルケトン希釈液(濃度50質量%)100質量部、アクリロイルオキシ基修飾シリカナノフィラー[日産化学工業社製、「AC−4130Y」、濃度30質量%、平均粒径40〜50nm]30質量部、光重合開始剤[BASF社製、「IRGACURE184」、濃度100質量%]2.5質量部の混合液をメチルエチルケトンで希釈して、濃度40質量%のハードコート塗工液1を調製した。
[製造例3〜5]ハードコート塗工液2〜4の調製
アクリロイルオキシ基修飾シリカナノフィラー[日産化学工業社製、「AC−4130Y」、濃度30質量%、平均粒径40〜50nm]の添加量を、50質量部、70質量部、100質量部とした以外は、[製造例2]と同様にして、ハードコート塗工液2〜4を調製した。
[製造例6]ハードコート塗工液5の調製
ラダー型シラン化合物重合体(1)のメチルエチルケトン希釈液(濃度50質量%)100質量部、光重合開始剤[BASF社製、「IRGACURE184」、濃度100質量%]5質量部の混合液をメチルエチルケトンで希釈して、濃度40質量%のハードコート塗工液5を調製した。
[実施例1]
片面易接着層付PETフィルム[東洋紡績社製、「PET50A4100」、膜厚 50μm]に、硬化後の膜厚が5μmとなるように、マイヤーバー#10を用いてハードコート塗工液1を塗布し、100℃で1分間乾燥させて、ハードコート塗工液1の塗膜を形成した。
次いで、前記塗膜に紫外線照射を照射(光量:500mJ/cm)して、硬化させてハードコート層1を形成し、実施例1のハードコートフィルム1を得た。
また、剥離層付PETフィルム[リンテック社製、「PET381130」、膜厚38μm]に、塗工液1を用いて同様にハードコート層を形成した後に、剥離層付PETフィルムを剥離除去することで、硬化層を回収した。このものを耐熱性評価サンプル1とした。
[実施例2〜4]
実施例1において、ハードコート塗工液1に変えて、ハードコート塗工液2〜4を使用した以外は、実施例1と同様にして実施例2〜4のハードコートフィルム2〜4を得た。
また、剥離層付PETフィルム[リンテック社製、「PET381130」、膜厚38μm]に、塗工液2〜4を用いて同様にハードコート層を形成した後に、剥離層付PETフィルムを剥離除去することで、硬化層を回収した。このものを耐熱性評価サンプル2〜4とした。
[比較例1]
実施例1において、ハードコート塗工液1に変えて、ハードコート塗工液5を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1のハードコートフィルム5を得た。
また、剥離層付PETフィルム[リンテック社製、「PET381130」、膜厚38μm]に、塗工液5を用いて同様にハードコート層を形成した後に、剥離層付PETフィルムを剥離除去することで、硬化層を回収した。このものを耐熱性評価サンプル5とした。
[比較例2]
実施例1において、有機修飾シリカ微粒子を、多官能アクリレートの混合物[大成ファインケミカル社製、「アクリット8RX−012」、濃度40質量%]100質量部に変え、光重合開始剤[BASF社製、「IRGACURE184」、濃度100質量%]5質量部の混合液を用いた以外は、実施例1と同様にして、ハードコート塗工液6を調製した。得られたハードコート塗工液6を用いて、実施例1と同様にして、比較例2のハードコートフィルム6を得た。
また、剥離層付PETフィルム[リンテック社製、「PET381130」、膜厚38μm]に、ハードコート塗工液6を用いて同様にハードコート層を形成した後に、剥離層付PETフィルムを剥離除去することで、硬化層を回収した。このものを耐熱性評価サンプル6とした。
[比較例3]
実施例1において、側鎖に籠型シラン化合物を有するアクリレート樹脂液[JNC社製、「HC−6114−001」、濃度40質量%、光重合開始剤入り](ハードコート塗工液7)を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例3のハードコートフィルム7を得た。
また、剥離層付PETフィルム[リンテック社製、「PET381130」、膜厚38μm]に、ハードコート塗工液7を用いて同様にハードコート層を形成した後に、剥離層付PETフィルムを剥離除去することで、硬化層を回収した。このものを耐熱性評価サンプル7とした。
[比較例4]
実施例1において、有機修飾シリカ微粒子と多官能アクリレートの混合物[JSR社製、「オプスターZ7530」、濃度73質量%、光重合開始剤入り]をプロピレングリコールモノメチルエーテルで希釈して、濃度40質量%に調整した溶液(ハードコート塗工液8)を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例4のハードコートフィルム8を得た。
また、剥離層付PETフィルム[リンテック社製、「PET381130」、膜厚38μm]に、塗工液8を用いて同様にハードコート層を形成した後に、剥離層付PETフィルムを剥離除去することで、硬化層を回収した。このものを耐熱性評価サンプル8とした。
[比較例5]
実施例1において、紫外線硬化性基を有するポリシルセスキオキサン[東亜合成社製、「MAC−SQ TM100」、濃度100質量%]、光重合開始剤[BASF社製、「IRGACURE184」、濃度100質量%]5質量部をメチルエチルケトンで希釈して、濃度40質量%に調整した溶液(ハードコート塗工液9)をマイヤーバー#10を用いて塗布し、100℃、1分間乾燥させた後、得られた塗膜に紫外線照射を照射(光量:1700mJ/cm)した以外は、実施例1と同様にして、比較例6のハードコートフィルム9を得た。
また、剥離層付PETフィルム[リンテック社製、「PET381130」、膜厚38μm]に、塗工液9を用いて同様にハードコート層を形成した後に、剥離層付PETフィルムを剥離除去することで、硬化層を回収した。このものを耐熱性評価サンプル9とした。
上記で得られたハードコートフィルム1〜9について、下記のようにして、膜厚、全光線透過率、鉛筆硬度の測定を行い、耐擦傷性評価を実施した。
(1)ハードコート層の膜厚の測定:JIS K 7130に準じて、厚み計[ニコン社製、「MH−15」により測定した。
(2)全光線透過率及びヘイズの測定:JIS K 7361−1(1997)に準じて、ヘイズメーター[日本電色社製、「N−DH−2000」を用いて測定した。
(3)鉛筆硬度の測定:JIS K5600−5−4に準じて、鉛筆引っかき硬度試験機[安田精機製作所社製「No.553−M」]を用いて測定した。
測定条件は、荷重750g、引っかき速度は0.5mm/秒とした
(4)耐擦傷性評価試験:スチールウール#0000を用いて、ハードコート層の表面を、250g/cm荷重で、50mm、10往復擦り、その後目視で傷の有無を確認した。その結果、傷がない場合を「○」、傷がある場合を「×」として評価した。
(5)bの測定:CIE1976L*a*b*表色系により規定される色彩値bを、
JIS Z 8729−1994に準拠し、分光光度計(島津製作所社製、MPC3100)を用いて測定した。
また、上記で得られた耐熱評価サンプル1〜9を用いて、下記の耐熱性評価試験を実施した。
(6)耐熱性評価:熱重量分析計(TGA)を用いて、窒素雰囲気下における5%重量減少温度を測定した。
表1中、Td1(℃)は、1%重量減少した際の温度を示し、Td5(℃)は5%重量減少した際の温度を示す。
Figure 2017155152
表1から、シルセスキオキサン化合物(A)及び無機フィラー(B)を含有するハードコート剤を用いて得られたハードコート層を有するハードコートフィルムは、光学特性(透明性、ヘイズ、b)、耐熱性、鉛筆硬度及び耐擦傷性のすべてに優れている。
一方、ポリシルセスキオキサン化合物(A)のみ含有し、無機フィラー(B)を含有しないハードコート剤から得られるハードコート層を有するハードコートフィルムは、光学特性と鉛筆硬度には優れるものの、耐熱性及び耐擦傷性に劣っている。
ポリシルセスキオキサン化合物(A)以外のケイ素系高分子または有機高分子と無機フィラー(B)を含有するハードコート剤から得られるハードコート層を有するハードコートフィルムは、光学特性には優れるものの、鉛筆硬度、耐熱性及び耐擦傷性のいずれか、または全て劣っている。

Claims (3)

  1. 下記(A)成分、及び(B)成分を含有する、ハードコート剤。
    (A)成分:下記式(1)で表される繰り返し単位、及び下記式(2)で表される繰り返し単位を有するポリシルセスキオキサン化合物であって、式(1)で表される繰り返し単位の含有割合が、全繰り返し単位中、10モル%以上90モル%以下であり、式(2)で表される繰り返し単位の含有割合が、全繰り返し単位中、10モル%以上90モル%以下であるポリシルセスキオキサン化合物
    Figure 2017155152
    (Rは反応性官能基を表し、Aは、単結合、又は炭素数1〜10の2価の有機基を表す。Rはアリール基を表す。)
    (B)成分:反応性官能基を有する無機フィラー
  2. 前記(B)成分の含有量が、(A)成分に対して、10質量%〜70質量%である、請求項1に記載のハードコート剤。
  3. 基材層とハードコート層を有する積層フィルムであって、
    前記ハードコート層が、請求項1又は2に記載のハードコート剤を用いて形成されたものである積層フィルム。
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