JP2017154460A - 射出成形用金型およびそれを用いた射出成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出成形品のバリを生じ難くすることを目的とする。【解決手段】本発明における射出成形用金型200は、互いに圧接される第1金型210と第2金型220とを備え、少なくとも一方の金型が移動し、当該第1金型210と当該第2金型220との間で樹脂が注入されるキャビティを形成する射出成形用金型200であって、圧接される前の第1金型210と第2金型220とが、圧接された後の位置関係で仮想的に重なり合わされた場合、仮想的に重なり合わされた第1金型210と第2金型220とのそれぞれの圧接面間の距離が、1μm以上200μm以下である。【選択図】図4

Description

本発明は、射出成形用金型および射出成形方法に関する。
近年、マイクロリアクター、マイクロアナリシスシステムといった化学反応システム、分析システムの微小化の研究が行われている。
システムの微小化の利点の1つは、微量の検体量で試験が可能となり、廃液の排出量が軽減するということである。また、その他の利点としては、微小化したシステムは、持ち運びが容易である。また、システムの微小化により、安価にシステムの構築を行うことができる。
このようなシステムは、核酸、タンパク質または糖鎖等の分析、合成、微量化学物質の迅速分析、および、医薬品・薬物のハイスループットスクリーニングへの応用が期待できる。
特許文献1(国際公開第2010/110014号パンフレット)には、固定金型と可動金型とを備え、当該固定金型と当該可動金型との間でキャビティを形成する成形金型であって、可動金型に設けられ、型締め時にキャビティ内で先端部を固定金型と当接させる棒状の複数のピンと、型締め時に固定金型に向けて複数のピンの押圧を一括して行うべく、キャビティ外に配置された弾性押圧部材と、を有する射出成形用金型が記載されている。
国際公開第2010/110014号パンフレット
しかし、特許文献1に係る射出成形用金型は、弾性押圧部材を介してピンを固定金型に押圧していることから、ピンと固定金型との圧接力が緩和される。そのため、試薬等の流体の流れを妨げる部分にバリが生じるおそれがある。
本発明の主な目的は、射出成形品のバリを生じ難くすることである。本発明の他の目的は、射出成形品にバリが生じても流体の流れに影響が出難くすることである。
(1)
一局面に従う射出成形用金型は、互いに圧接される第1金型と第2金型とを備え、少なくとも一方の金型が可動であり、当該第1金型と当該第2金型との間で樹脂が注入されるキャビティを形成する射出成形用金型であって、圧接される前の第1金型と前記第2金型とが、圧接された後の位置関係で仮想的に重なり合わされた場合、仮想的に重なり合わされた第1金型と第2金型とのそれぞれの圧接面間の距離が、1μm以上200μm以下である、ものである。
この場合、第1金型と第2金型との圧接力が大きくなる。その結果、第1金型と第2金型との接触部分でバリが生じ難いという効果を有する。
仮想的に重なり合わされた第1金型と第2金型とのそれぞれの圧接面間の距離が、1μmより小さい場合、第1金型と第2金型との接触部分でバリが発生するおそれが高い。また、仮想的に重なり合わされた第1金型と第2金型とのそれぞれの圧接面間の距離が、200μmより大きい場合、金型(第1金型、第2金型)が劣化しやすい。
(2)
他の発明に従う射出成形用金型は、互いに圧接される第1金型と第2金型とを備え、少なくとも一方の金型が可動であり、当該第1金型と当該第2金型との間で樹脂が注入されるキャビティを形成する射出成形用金型であって、第1金型に、第2金型と圧接される圧接面を先端に有する、少なくとも一の第1ピンが設けられ、圧接される前の第1ピンと第2金型とが、圧接された後の位置関係で仮想的に重なり合わされた場合、仮想的に重なり合わされた第1ピンと第2金型とのそれぞれの圧接面間の距離が、1μm以上200μm以下である、ものである。
この場合、第1ピンと第2金型との圧接力が大きくなる。その結果、第1ピンと第2金型との接触部分でバリが生じ難いという効果を有する。
(3)
第3の発明に係る射出成形用金型は、他の発明に従う射出成形用金型であって、第1ピンに接触し、第1ピンと第2金型との圧接力を大きくするための圧接力拡大部材を含む、ものである。
この場合、第1ピンと第2金型との圧接力が大きくなる。その結果、第1ピンと第2金型との接触部分でバリが生じ難いという効果を有する。
(4)
さらに他の局面に従う射出成形用金型は、互いに圧接される第1金型と第2金型とを備え、少なくとも一方の金型が可動であり、当該第1金型と当該第2金型との間で樹脂が注入されるキャビティを形成する射出成形用金型であって、第1金型に、圧接面を先端に有する、少なくとも一の第2ピンが設けられ、第2金型に、第2ピンと圧接される圧接面を先端に有する第3ピンが設けられる、ものである。
この場合、第2ピンと第3ピンとの圧接力が大きくなる。その結果、第2ピンと第3ピンとの接触部分でバリが生じ難いという効果を有する。また、第2ピンおよび第3ピンの長手方向の寸法が変更されることにより、第2ピンと第3ピンとの接触位置を調節することができる。
このように、第2ピンと第3ピンとの接触部分でバリが生じ難い上に、仮に、ごく稀な場合において第2ピンと第3ピンとの接触部分でバリが生じたとしても、試薬等の流体の流れに影響が出難い。
(5)
第5の発明に係る射出成形用金型は、さらに他の局面に従う射出成形用金型であって、圧接される前の第2ピンと第3ピンとが、圧接された後の位置関係で仮想的に重なり合わされた場合、仮想的に重なり合わされた第2ピンと第3ピンとのそれぞれの圧接面間の距離が、1μm以上200μm以下である、ものである。
この場合、第2ピンと第3ピンとの圧接力が大きくなる。その結果、第2ピンと第3ピンとの接触部分でバリが生じ難いという効果を有する。
(6)
第6の発明に係る射出成形用金型は、さらに他の局面または第5の発明に従う射出成形用金型であって、第1金型に、第2ピンを貫通させる第1貫通孔が設けられ、第2金型に、第3ピンを貫通させる第2貫通孔が設けられる、ものである。
この場合、第2ピンと第3ピンとの圧接力が大きくなる。その結果、第2ピンと第3ピンとの接触部分でバリが生じ難いという効果を有する。
(7)
第7の発明に係る射出成形用金型は、第6の発明に従う射出成形用金型であって、第1金型が、第1貫通孔の周縁部に第3ピンと圧接される突起部、または、第2金型が、第2貫通孔の周縁部に第2ピンと圧接される突起部を有する、ものである。
この場合、突起部が貫通孔の周縁部に設けられている。その結果、ごく稀な場合において流路と貫通孔とが繋がる部分にバリが生じても、バリが生じる位置が、突起部の上端部分となる。そのため、バリが生じても、試薬等の流体の流れに影響が出難いという効果を有する。
(8)
第8の発明に係る射出成形用金型は、さらに他の局面から第7の発明に従う射出成形用金型であって、第2ピンに接触し、第2ピンと第3ピンまたは第2金型との圧接力を大きくするための圧接力拡大部材を含む、ものである。
この場合、ピンが通常の寸法であっても、射出成形用金型が圧接力拡大部材を含むことにより、ピンの圧接力を大きくすることができる。その結果、第2ピンと第3ピンまたは第2金型との接触部分にバリが生じ難いという効果を有する。
(9)
第9の発明に係る射出成形用金型は、一局面から第8の発明に従う射出成形用金型であって、第1金型または第2金型が、マイクロ流路溝用凸部を含む、ものである。
この場合、マイクロ流路溝用凸部により成形されたマイクロ流路溝は、ごくわずかな深さである。そのため、射出成形品の流路にバリが生じれば、試薬等の流体の流れをバリが阻害してしまう。しかし、本発明は、バリが生じ難いため、マイクロ流路デバイスの製造に適している。
(10)
第10の発明に係る射出成形用金型は、互いに圧接される第1金型と第2金型とを備え、少なくとも一方の金型が可動し、当該第1金型と当該第2金型との間で樹脂が注入されるキャビティを形成する射出成形用金型であって、第1金型に、少なくとも一の第3貫通孔と、当該第3貫通孔に貫通させられ、圧接面を先端に有する第4ピンが設けられ、第2金型に、第4ピンと圧接される圧接面を先端に有する第3ピンが設けられ、第1金型は、第3貫通孔と繋がる、成形品に流路を形成するための流路用凸部を有し、第3貫通孔と流路用凸部とが繋がる、第3貫通孔の内面と、第4ピンの側面とが圧接する、ものである。
この場合、射出成形品において、流路用凸部により成形された流路と第3貫通孔とが繋がる部分において、バリが生じ難いという効果を有する。その結果、試薬等の流体の流れをバリが阻害し難い。
(11)
第11の発明に係る射出成形用金型は、第10の発明に従う射出成形用金型であって、圧接される前の第4ピンの側面と、第3貫通孔および流路用凸部が繋がる第3貫通孔の内面と、が、圧接された後の位置関係で仮想的に重なり合わされた場合、仮想的に重なり合わされた第4ピンと、第3貫通孔と流路用凸部とが繋がる第3貫通孔との、第4ピンの側面と第3貫通孔の内面との間の距離が、1μm以上200μm以下である、ものである。
この場合、射出成形品において、流路用凸部により成形された流路と第3貫通孔とが繋がる部分において、バリが生じ難いという効果を有する。その結果、試薬等の流体の流れをバリが阻害し難い。
(12)
第12の発明に係る射出成形用金型は、第10の発明または第11の発明に従う射出成形用金型であって、第1金型が、第3貫通孔の周縁部に第4ピンと圧接される突起部を有する、ものである。
この場合、突起部が貫通孔の周縁部に設けられている。その結果、流路と貫通孔とが繋がる部分にバリが生じても、バリが生じる位置が、突起部の上端部分となる。そのため、ごく稀な場合においてバリが生じても、試薬等の流体の流れに影響が出難いという効果を有する。
(13)
第13の発明に係る射出成形品の製造方法は、互いに圧接される第1金型と第2金型とを備え、少なくとも一方の金型が可動し、当該第1金型と当該第2金型との間で樹脂が注入されるキャビティを形成する射出成形用金型を用いた射出成形品の製造方法であって、第1金型と第2金型とを圧接する第1圧接工程と、キャビティ内に樹脂を射出する射出工程と、を含み、圧接される前の第1金型と第2金型とが、圧接された後の位置関係で仮想的に重なり合わされた場合、仮想的に重なり合わされた第1金型と第2金型とのそれぞれの圧接面間の距離が、1μm以上200μm以下である、製造方法である。
この場合、一局面の場合と同様に、第1金型と第2金型との圧接力が大きくなる。その結果、第1金型と第2金型との接触部分でバリが生じ難いという効果を有する。
(14)
第14の発明に係る射出成形品の製造方法は、第13の発明に従う射出成形品の製造方法であって、第1金型に、第2金型と圧接される圧接面を先端に有する、少なくとも一以上の第1ピンを含み、第2金型と、第1ピンとが圧接する第2圧接工程をさらに含む、製造方法である。
この場合、第2の発明と同様に、第1ピンと第2金型との圧接力が大きくなる。その結果、第1ピンと第2金型との接触部分でバリが生じ難いという効果を有する。
(15)
第15の発明に係る射出成形品の製造方法は、第1金型と第2金型とを備え、少なくとも一方の金型が可動し、当該第1金型と当該第2金型との間で樹脂が注入されるキャビティを形成する射出成形用金型を用いた射出成形品の製造方法であって、第1金型に、圧接面を先端に有する、少なくとも一の第2ピンが設けられ、第2金型に、第2ピンと圧接される圧接面を先端に有する第3ピンが設けられ、第2ピンと第3ピンとを圧接する第3圧接工程と、キャビティ内に樹脂を射出する射出工程と、を含む、製造方法である。
この場合、第2ピンと第3ピンとの圧接力が大きくなる。その結果、第2ピンと第3ピンとの接触部分でバリが生じ難いという効果を有する。
本実施形態の射出成形用金型で成形した射出成形品であるマイクロ流路デバイス。 同射出成形品のマイクロ流路デバイスのX−Xの側面視断面図。 同マイクロ流路デバイスのX−Xの側面視断面図に対応する射出成形用金型の側面視断面図。 同側面視断面図の部分拡大図。 本実施形態の射出成形用金型を用いて射出成形品を製造するフローチャート。 同射出成形品のマイクロ流路デバイスのX−Xの側面視断面図に対応する射出成形用金型の側面視断面図。 同側面視断面図の部分拡大図。 本実施形態の射出成形用金型を用いて射出成形品を製造するフローチャート。 同射出成形品のマイクロ流路デバイスのX−Xの側面視断面図に対応する射出成形用金型の側面視断面図。 同射出成形品のマイクロ流路デバイスのX−Xの側面視断面図に対応する射出成形用金型の側面視断面図。 本実施形態の射出成形用金型を用いて射出成形品を製造するフローチャート。 同射出成形品のマイクロ流路デバイスのX−Xの側面視断面図に対応する射出成形用金型の側面視断面図。 同射出成形品のマイクロ流路デバイスのX−Xの側面視断面図に対応する射出成形用金型の側面視断面図。 本実施形態の射出成形用金型を用いて射出成形品を製造するフローチャート。 同射出成形品のマイクロ流路デバイスのX−Xの側面視断面図に対応する射出成形用金型の側面視断面図。 本実施形態の射出成形用金型を用いて射出成形品を製造するフローチャート。 同側面視断面図の部分拡大図。 本実施形態の射出成形用金型を用いて射出成形品を製造するフローチャート。 同射出成形品のマイクロ流路デバイスのX−Xの側面視断面図に対応する、参考用の射出成形用金型の側面視断面図。 参考用の射出成形用金型を用いて製造したマイクロ流路デバイスの部分拡大図および部分拡大図の模式図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を附してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
(マイクロ流路デバイス100)
図1に示すように、本発明の実施形態の射出成形用金型で成形される射出成形品は、マイクロ流路デバイス100である。
マイクロ流路デバイス100は、本体110と、試薬等の流体を通過させる管120(120a、120b、120c)と、底部材130と、を含む。
なお、本実施形態では、管120は、本体110と一体ものとして射出成形しているが、本体110と管120とが別々に成形され、その後、管120と本体110とが接続されるような構成であってもよい。説明上、本体110と管120とは別体として説明する。
本体110は、流体を通過させる貫通孔111(111A、111B、111C)と、貫通孔111同士を接続する流路部112と、を含む。
本実施形態では、本体110は、3つの貫通孔111A、111B、111Cを有する。貫通孔111は、管120と連通している。そのため、試薬等の流体は、管120と貫通孔111とを通過する。貫通孔111は、流路部112と連通している。
図2に示すように、本実施形態では、貫通孔111の下部は、少し広くなっている。そして、流路部112は、貫通孔111の下部111uで、貫通孔111と連通している。
流路部112は、貫通孔同士を連通するものである。作業者は、複数の試薬等の流体を別々の管120に入れることにより、流路部112で当該複数の試薬等が混合する。流路は、流路部112と底部材130とで構成される。
管120は、本実施形態では、3つの管120a、120b、120cを有する。本実施形態では、例えば、作業者は、管120aと管120bとに別の試薬等の流体を入れることにより、各々の試薬は、流路部112の交差部で混ざり合う。そして、作業者は、その混合された試薬を、管120cを通じて取り出すことができる。
図2に示すように、底部材130は、本体110の底に接続するものである。これにより本体110の貫通孔111に底面が形成される。また、流路部112に底面が形成され、流路が形成される。底部材130の例としては、プラスチックフィルム、プラスチックシート、ガラス等が挙げられる。
以下に、射出成形品を成形するための射出成形用金型200および射出成形品の製造方法について説明する。
<第1実施形態>
(射出成形用金型200)
図3に示すように、射出成形用金型200は、上下に可動する可動金型210と、固定金型220とを含む。可動金型210と固定金型220との間の一部には、射出成形用の樹脂を注入する注入部230が構成される。また、可動金型210と固定金型220との間には、射出成形品が成形されるキャビティ240が構成される。
可動金型210は、固定金型220と圧接する圧接面211pを有する第1押圧部211を含む。第1押圧部211の上部周縁は隙間がある。これは、マイクロ流路デバイス100の管120を形成するためのものである。第1押圧部211は、マイクロ流路デバイス100の本体110が備える貫通孔111の数だけある。
固定金型220は、可動金型210と圧接する圧接面221pを有する凸部221と、流路用凸部222とを含む。
凸部221は、可動金型210の圧接面211pと圧接する圧接面221pを含む。凸部221の圧接面221pは、可動金型210の圧接面211pより、広い面となっている。凸部221は、マイクロ流路デバイス100の貫通孔111の下部111uを形成するためのものである。
マイクロ流路デバイス100の貫通孔111は、可動金型210の第1押圧部211と、固定金型220の凸部221とで成形される。
流路用凸部222は、凸部221同士を接続している。流路用凸部222は、マイクロ流路デバイス100の流路部112を形成するためのものである。
第1押圧部211と凸部221とは、少なくともいずれかの圧接方向の寸法が、可動金型210の圧接面211pと固定金型220の圧接面221pとが接触するために最低限必要なサイズよりもオーバーサイズに形成されている。
図4は、可動金型210の圧接面211pと固定金型220の圧接面221pとの位置関係において、現実に圧接している場合と、仮想的に重なり合った場合とを表した図である。
現実には第1押圧部211と、凸部221とは、重なることはないが、圧接される前の第1押圧部211と、凸部221とが、圧接された後の位置関係(つまり図3の位置関係)で仮想的に重なるとした場合の圧接面211pの位置を圧接面211pvとし、現実の圧接面211pの位置を圧接面211paとして説明する。
また、第1押圧部211と、凸部221とが上述のように仮想的に重なるとした場合、説明上圧接面221pはそのままで圧接面211pだけ仮想的な位置を示すものとする。
つまり、圧接面221pが仮想的な位置となる場合もあり、また、圧接面211pと圧接面221pとのいずれもが仮想的な位置となる場合がある。しかし、圧接面211pと圧接面221pとの相対的な距離はいずれも同じであるため、圧接面211pが仮想的な位置にある場合のみ説明する。
例えば、第1押圧部211の上下方向の寸法が通常より長い場合、圧接面211pの仮想的な位置は、圧接面211pvの位置となる。しかし、圧接面211pの現実の位置は、圧接面211paの位置である。
そして、仮想的な位置の圧接面211pvと現実の位置の圧接面211paとの距離(L1)と、圧接面211pと圧接面221pとの圧接力とは相関関係にある。
そのため、仮想的な位置の圧接面211pvと現実の位置の圧接面211paとの距離(L1)により、圧接面211pと圧接面221pとの圧接力が制御される。
つまり、圧接面211pvと圧接面211paとの距離(L1)が大きくなれば、第1押圧部211の圧接面211pと凸部221の圧接面221pとの圧接力が大きくなる。
なお、圧接面211pvと圧接面211paとの距離(L1)が、1μm以上200μm以下であるものが好ましい。この場合、試薬等の流体が通過する部分でバリが生じ難いという効果を有する。また、この場合、金型の劣化を少なくすることができる。
つまり、圧接面211pvと圧接面211paとの距離(L1)が、1μmより小さい場合、バリが生じるおそれが高くなる。また、圧接面211pvと圧接面211paとの距離(L1)が、200μmより大きい場合、金型に負担かかかり、金型が劣化しやすくなる。なお、圧接面211pvと圧接面211paとの距離(L1)は、20μm以上150μm以下であるものがさらに好ましい。
また、可動金型210の第1押圧部211と、固定金型220の凸部221は、いずれも金属であることが好ましい。
なお、可動金型210と固定金型220とが入れ替わってもよい。また、固定金型220が可動金型である構成、つまりいずれもが可動金型であってもよい。
(射出成形品の製造方法)
以下に第1実施形態の射出成形用金型200によるマイクロ流路デバイス100の製造方法について図5を用いて説明する。
可動金型210が下降し、可動金型210と固定金型220とが圧接する。具体的には、可動金型210が下降し、第1押圧部211の圧接面211pと、凸部221の圧接面221pとが圧接する(ステップS11)。
このとき、第1押圧部211と凸部221とが上述のように仮想的に重なり合うとした場合の圧接面211pvと圧接面211paとの距離(L1)が、1μm以上200μm以下とする(ステップS12)。
成形用樹脂が、キャビティ240内に注入部230から注入される(ステップS13)。
射出成形品が射出成形用金型200から取り出される(ステップS14)。
<第2実施形態>
(射出成形用金型200)
本発明における第2実施形態は、固定金型220とは別に第2押圧部250が構成され、第1押圧部211の圧接面211pと、第2押圧部250の圧接面250p1とが圧接するものである。具体的には以下の通りである。なお、第1実施形態と同様の説明は簡略する。また、第2実施形態における第2押圧部250は、第1ピンに相当する。
図6に示すように、第2実施形態における射出成形用金型200は、可動金型210と、固定金型220と、第2押圧部250と、第2固定部材261(固定部材)とを含む。
可動金型210の構成は、第1実施形態と同様であるため省略する。図6に示すように、固定金型220は、第1押圧部211と圧接する凸部221と、流路用凸部222と、凸部221の平面視略中央部を貫通する第2貫通孔223(貫通孔)とを含む。
第2貫通孔223には、第2押圧部250が挿入される。第2押圧部および固定金型220の下部には第2固定部材261が配置されている。
第2押圧部250は、第1押圧部211と圧接する。具体的には、第2押圧部250の圧接面250p1および凸部221の圧接面221pと、第1押圧部211の圧接面211pとが圧接する。
第1押圧部211と凸部221および第2押圧部250とは、少なくともいずれかの圧接方向の寸法が、可動金型210の圧接面211pと固定金型220の圧接面221pおよび第2押圧部250の圧接面250p1とが接触するために最低限必要なサイズよりもオーバーサイズに形成されている。
第1実施形態の図4と同様に、図7は、可動金型210の圧接面211pと、固定金型220の圧接面221pおよび第2押圧部250の圧接面250p1との位置関係において、現実に圧接している場合と、仮想的に重なり合った場合とを表した図である。
現実には第1押圧部211と、凸部221および第2押圧部250とは、重なることはないが、圧接される前の第1押圧部211と、凸部221および第2押圧部250とが、圧接された後の位置関係(つまり図6の位置関係)で仮想的に重なり合うとした場合の圧接面211pの位置を圧接面211pvとし、現実の圧接面211pの位置を圧接面211paとして説明する。
また、第1押圧部211と凸部221および第2押圧部250とが上述のように仮想的に重なるとした場合、説明上圧接面221pはそのままで圧接面211pだけ仮想的な位置を示すものとする。
つまり、圧接面221pおよび圧接面250p1が仮想的な位置となる場合もあり、また、圧接面211pおよび圧接面250p1と、圧接面221pとのいずれもが仮想的な位置となる場合がある。
しかし、圧接面211pと、圧接面221pおよび圧接面250p1との相対的な距離はいずれも同じであるため、圧接面211pが仮想的な位置にある場合のみ説明する。
例えば、第1押圧部211の上下方向の寸法が通常より長い場合、圧接面211pの仮想的な位置は、圧接面211pvの位置となる。しかし、圧接面211pの現実の位置は、圧接面211paの位置である。
そして、仮想的な位置の圧接面211pvと現実の位置の圧接面211paとの距離(L1)と、圧接面211pと圧接面221pとの圧接力とは相関関係にある。
そのため、仮想的な位置の圧接面211pvと現実の位置の圧接面211paとの距離(L1)により、圧接面211pと、圧接面221pおよび圧接面250p1との圧接力が制御される。
つまり、圧接面211pvと圧接面211paとの距離(L1)が大きくなれば、第1押圧部211の圧接面211pと、凸部221の圧接面221pおよび第2押圧部250の圧接面250p1との圧接力が大きくなる。
なお、圧接面211pvと圧接面211paとの距離(L1)が、1μm以上200μm以下であるものが好ましい。この場合、試薬等の流体が通過する部分でバリが生じ難いという効果を有する。また、この場合、金型の劣化を少なくすることができる。
つまり、圧接面211pvと圧接面211paとの距離(L1)が、1μmより小さい場合、バリが生じるおそれが高くなる。また、圧接面211pvと圧接面211paとの距離(L1)が、200μmより大きい場合、金型に負担かかかり、金型が劣化しやすくなる。なお、圧接面211pvと圧接面211paとの距離(L1)は、20μm以上150μm以下であるものがさらに好ましい。
また、可動金型210の第1押圧部211と、固定金型220の凸部221と、第2押圧部250とは、いずれも金属であることが好ましい。
なお、可動金型210と固定金型220とが入れ替わってもよい。また、固定金型220が可動金型である構成、つまりいずれもが可動金型であってもよい。
(射出成形品の製造方法)
以下に第2実施形態の射出成形用金型200によるマイクロ流路デバイス100の製造方法について図8を用いて説明する。
可動金型210が下降し、可動金型210と固定金型220とが圧接する。具体的には、可動金型210が下降し、第1押圧部211の圧接面211pと、凸部221の圧接面221pおよび第2押圧部250の圧接面250p1とが圧接する(ステップS21)。
このとき、第1押圧部211と凸部221および第2押圧部250が上述のように仮想的に重なり合うとした場合の圧接面211pvと圧接面211paとの距離(L1)が、1μm以上200μm以下とする(ステップS22)。
成形用樹脂が、キャビティ240内に注入部230から注入される(ステップS23)。
射出成形品が射出成形用金型200から取り出される(ステップS24)。
<第3実施形態>
(射出成形用金型200)
本発明における第3実施形態は、可動金型210とは別に第3押圧部270が構成され、第3押圧部270の圧接面270pと、凸部221の圧接面221pとが圧接するものである。具体的には以下の通りである。なお、第1実施形態および第2実施形態と同様の説明は簡略する。また、第3実施形態における第3押圧部270は、第1ピンに相当する。
図9に示すように、第3実施形態における射出成形用金型200は、可動金型210と、固定金型220と、第3押圧部270と、第1固定部材260(固定部材)とを含む。
固定金型220の構成は、第1実施形態と同様であるため省略する。可動金型210は、第3押圧部270を保持するための第1貫通孔212(貫通孔)を含む。
第1固定部材260は、第3押圧部270と、可動金型210との上部に配置される。
第3押圧部270の圧接面270pは、固定金型220の凸部221の圧接面221pと圧接する。第3押圧部270は、可動金型210の第1貫通孔212と、第1固定部材260とで固定される。
第3押圧部270と凸部221とは、少なくともいずれかの圧接方向の寸法が、第3押圧部270の圧接面270pと固定金型220の圧接面221pとが接触するために最低限必要なサイズよりもオーバーサイズに形成されている。
現実には第3押圧部270と、凸部221とは、重なることはないが、圧接される前の第3押圧部270と、凸部221とが、圧接された後の位置関係で仮想的に重なるとした場合の圧接面270pの位置を圧接面270pvとし、現実の圧接面270pの位置を圧接面270paとして説明する。
また、第3押圧部270と凸部221とが上述のように仮想的に重なるとした場合、説明上圧接面221pはそのままで圧接面270pだけ仮想的な位置を示すものとする。
つまり、圧接面221pが仮想的な位置となる場合もあり、また、圧接面270pと圧接面221pとのいずれもが仮想的な位置となる場合がある。しかし、圧接面270pと圧接面221pとの相対的な距離はいずれも同じであるため、圧接面270pが仮想的な位置にある場合のみ説明する。
例えば、第3押圧部270の上下方向の寸法が通常より長い場合、圧接面270pの仮想的な位置は、圧接面270pvの位置となる。しかし、圧接面270pの現実の位置は、圧接面270paの位置である。
そして、仮想的な位置の圧接面270pvと現実の位置の圧接面270paとの距離(L1)と、圧接面270pと圧接面221pとの圧接力とは相関関係にある。
そのため、仮想的な位置の圧接面270pvと現実の位置の圧接面270paとの距離(L1)により、圧接面270pと圧接面221pとの圧接力が制御される。
つまり、圧接面270pvと圧接面270paとの距離(L1)が大きくなれば、第3押圧部270の圧接面270pと凸部221の圧接面221pとの圧接力が大きくなる。
なお、圧接面270pvと圧接面270paとの距離(L1)が、1μm以上200μm以下であるものが好ましい。この場合、試薬等の流体が通過する部分でバリが生じ難いという効果を有する。また、この場合、金型の劣化を少なくすることができる。
つまり、圧接面270pvと圧接面270paとの距離(L1)が、1μmより小さい場合、バリが生じるおそれが高くなる。また、圧接面270pvと圧接面270paとの距離(L1)が、200μmより大きい場合、金型に負担かかかり、金型が劣化しやすくなる。なお、圧接面270pvと圧接面270paとの距離(L1)は、20μm以上150μm以下であるものがさらに好ましい。
また、第3押圧部270と、固定金型220の凸部221は、いずれも金属であることが好ましい。
なお、可動金型210と固定金型220とが入れ替わってもよい。また、固定金型220が可動金型である構成、つまりいずれもが可動金型であってもよい。
図10は、第3押圧部270および凸部221の圧接方向の寸法が上述のようにオーバーサイズに形成されておらず、第3押圧部270の圧接面270pと凸部221の圧接面221pとが接触するために最低限必要なサイズである場合の実施例である。この場合、第3押圧部270と第1固定部材260との間には、圧接力拡大部材280が配置されている。
圧接力拡大部材280が、第3押圧部270と第1固定部材260との間に配置されていることにより、圧接される前の第3押圧部270と凸部221とを、圧接された後の位置関係で仮想的に配置すると、上述のように仮想的な重なりができる。圧接力拡大部材280の圧接方向の厚みが、この仮想的な重なりの距離に相当する。これによって、第3押圧部270の圧接面270pと、凸部221の圧接面221pとの圧接力は大きくなる。この場合であっても、上記と同様の効果を有する。
圧接力拡大部材280の材質は、SUS(SUS304、403)等の金属が好ましいが、硬い材質であればどのようなものであってもよい。
(射出成形品の製造方法)
以下に第3実施形態の射出成形用金型200によるマイクロ流路デバイス100の製造方法について図11を用いて説明する。
可動金型210が下降し、可動金型210と固定金型220とが接触する。具体的には、可動金型210が下降し、第3押圧部270の圧接面270pと、凸部221の圧接面221pとが圧接する(ステップS31)。
このとき、第3押圧部270と凸部221が上述のように仮想的に重なり合うとした場合の圧接面270pvと圧接面270paとの距離(L1)が、1μm以上200μm以下とする(ステップS32)。
成形用樹脂が、キャビティ240内に注入部230から注入される(ステップS33)。
射出成形品が射出成形用金型200から取り出される(ステップS34)。
<第4実施形態>
(射出成形用金型200)
本発明における第4実施形態は、第2押圧部250と、第3押圧部270とを用いるものである。具体的には以下の通りである。なお、第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態と同様の説明は簡略する。また、第4実施形態における第2押圧部250または第3押圧部270は、第2ピンまたは第3ピンに相当する。
図12に示すように、射出成形用金型200は、可動金型210と、固定金型220と、第3押圧部270と、第2押圧部250と、第1固定部材260と、第2固定部材261とを含む。
可動金型210の構成は、第3実施形態と同様であるため省略する。また、固定金型220の構成は、第2実施形態と同様であるため省略する。
第3押圧部270の圧接面270pは、第2押圧部250の圧接面250p1および凸部221の圧接面221pと圧接する。
第3押圧部270と第2押圧部250および凸部221とは、少なくともいずれかの圧接方向の寸法が、第3押圧部270の圧接面270pと第2押圧部250の圧接面250p1および凸部221の圧接面221pが接触するために最低限必要なサイズよりもオーバーサイズに形成されている。
現実には第3押圧部270と、凸部221および第2押圧部250とは、重なることはないが、圧接される前の第3押圧部270と、凸部221および第2押圧部250とが、圧接された後の位置関係で仮想的に重なるとした場合の圧接面270pの位置を圧接面270pvとし、現実の圧接面270pの位置を圧接面270paとして説明する。
また、第3押圧部270と、凸部221および第2押圧部250とが上述のように仮想的に重なるとした場合、説明上圧接面221pおよび圧接面250p1はそのままで圧接面270pだけ仮想的な位置を示すものとする。
つまり、圧接面221pおよび圧接面250p1が仮想的な位置となる場合もあり、また、圧接面270pおよび圧接面250p1と、圧接面221pとのいずれもが仮想的な位置となる場合がある。
しかし、圧接面270pと、圧接面221pおよび圧接面250p1との相対的な距離はいずれも同じであるため、圧接面270pが仮想的な位置にある場合のみ説明する。
例えば、第3押圧部270の上下方向の寸法が通常より長い場合、圧接面270pの仮想的な位置は、圧接面270pvの位置となる。しかし、圧接面270pの現実の位置は、圧接面270paの位置である。
そして、仮想的な位置の圧接面270pvと現実の位置の圧接面270paとの距離(L1)と、圧接面270pと、圧接面221pおよび圧接面250p1との圧接力とは相関関係にある。
そのため、仮想的な位置の圧接面270pvと現実の位置の圧接面270paとの距離(L1)により、圧接面270pと、圧接面221pおよび圧接面250p1との圧接力が制御される。
つまり、圧接面270pvと圧接面270paとの距離(L1)が大きくなれば、第3押圧部270の圧接面270pと、凸部221の圧接面221pおよび第2押圧部250の圧接面250p1との圧接力が大きくなる。
なお、圧接面270pvと圧接面270paとの距離(L1)が、1μm以上200μm以下であるものが好ましい。この場合、試薬等の流体が通過する部分でバリが生じ難いという効果を有する。また、この場合、金型の劣化を少なくすることができる。
つまり、圧接面270pvと圧接面270paとの距離(L1)が、1μmより小さい場合、バリが生じるおそれが高くなる。また、圧接面270pvと圧接面270paとの距離(L1)が、200μmより大きい場合、金型に負担かかかり、金型が劣化しやすくなる。なお、圧接面270pvと圧接面270paとの距離(L1)は、20μm以上150μm以下であるものがさらに好ましい。
また、可動金型210の第3押圧部270と、固定金型220の凸部221と、第2押圧部250とは、いずれも金属であることが好ましい。
なお、可動金型210と固定金型220とが入れ替わってもよい。また、固定金型220が可動金型である構成、つまりいずれもが可動金型であってもよい。
図13は、第3押圧部270と凸部221および第2押圧部250との圧接方向の寸法が上述のようにオーバーサイズに形成されておらず、第3押圧部270の圧接面270pと第2押圧部250の圧接面250p1および凸部221の圧接面221pとが接触するために最低限必要なサイズである場合の実施例である。
図13では、第3押圧部270と第1固定部材260との間には、圧接力拡大部材280が配置されている。
圧接力拡大部材280が、第3押圧部270と第1固定部材260との間に配置されていることにより、圧接される前の第3押圧部270と第2押圧部250および凸部221とを、圧接された後の位置関係で仮想的に配置すると、上述のように仮想的な重なりができる。圧接力拡大部材280の圧接方向の厚みが、この仮想的な重なりの距離に相当する。これによって、第3押圧部270の圧接面270pと、凸部221の圧接面221pとの圧接力は大きくなる。この場合であっても、上記と同様の効果を有する。
圧接力拡大部材280の材質は、SUS(SUS304、403)等の金属が好ましいが、硬い材質であればどのようなものであってもよい。
(射出成形品の製造方法)
以下に第4実施形態の射出成形用金型200によるマイクロ流路デバイス100の製造方法について図14を用いて説明する。
可動金型210が下降し、可動金型210と固定金型220とが圧接する。具体的には、可動金型210が下降し、第3押圧部270の圧接面270pと、凸部221の圧接面221pおよび第2押圧部250の圧接面250p1とが圧接する(ステップS41)。
このとき、第3押圧部270と凸部221が上述のように仮想的に重なり合うとした場合の圧接面270pvと圧接面270paとの距離(L1)が、1μm以上200μm以下とする(ステップS42)。
成形用樹脂が、キャビティ240内に注入部230から注入される(ステップS43)。
射出成形品が射出成形用金型200から取り出される(ステップS44)。
<第5実施形態>
(射出成形用金型200)
図15に示すように、第5実施形態は、第4実施形態の変形例である。第5実施形態は、第2押圧部250の圧接面250p1と、第3押圧部270の圧接面270pとが、平面視略同一の形状である。
この場合、第2押圧部250の圧接面250p1と、第3押圧部270の圧接面270pとの圧接位置は、第2押圧部250および第3押圧部270の上下方向の寸法を変更することにより、変更することができる。
そして、第2押圧部250と第3押圧部270とは、少なくともいずれかの圧接方向の寸法が、第2押圧部250の圧接面250p1と第3押圧部270の圧接面270pとが接触するために最低限必要なサイズよりもオーバーサイズに形成されている。
このため、現実には第2押圧部250と第3押圧部270とは、重なることはないが、圧接される前の第2押圧部250と第3押圧部270とが、圧接された後の位置関係で仮想的に重なる。
この仮想的な重なりが生じるように構成されることによって、第2押圧部250の圧接面250p1と第3押圧部270の圧接面270pとの圧接力は大きくなりバリが生じにくくなる。しかしながら、ごく稀な場合において、仮に第2押圧部250の圧接面250p1と、第3押圧部270の圧接面270pとの圧接部分にバリが生じたとしても、圧接位置が凸部221の上面より上方にずれていることから、マイクロ流路デバイス100の試薬の流路には影響が出難い。
また、第4実施形態と同様に、圧接力拡大部材280が、第3押圧部270と第1固定部材260との間に配置されている構成であってもよい。
(射出成形品の製造方法)
以下に第5実施形態の射出成形用金型200によるマイクロ流路デバイス100の製造方法について図16を用いて説明する。
可動金型210が下降し、可動金型210と固定金型220とが圧接する。具体的には、可動金型210が下降し、第3押圧部270の圧接面270pと、第2押圧部250の圧接面250p1とが圧接する(ステップS51)。
このとき、第3押圧部270と第2押圧部250が上述のように仮想的に重なり合うとした場合の圧接面270pvと圧接面270paとの距離(L1)が、1μm以上200μm以下とする(ステップS52)。
成形用樹脂が、キャビティ240内に注入部230から注入される(ステップS53)。
射出成形品が射出成形用金型200から取り出される(ステップS54)。
<第6実施形態>
(射出成形用金型200)
本発明における第6実施形態は、第2押圧部250と、第3押圧部270とを用いるものである。具体的には以下の通りである。なお、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態および第5実施形態と同様の説明は簡略する。また、第6実施形態における第2押圧部250は第4ピンに相当する。
図17に示すように、第6実施形態における射出成形用金型200は、可動金型210と、固定金型220と、第3押圧部270と、第2押圧部250とを含む。
可動金型210の構成は、第3実施形態と同様であるため省略する。また、固定金型220は、第3貫通孔224と、流路用凸部222とを有する。第3貫通孔224には、第2押圧部250が挿入される。
第3押圧部270の圧接面270pは、第2押圧部250の圧接面250p1と圧接される。
固定金型220と第2押圧部250とは、少なくともいずれかの圧接方向の寸法が、固定金型220の第3貫通孔224の内面と第2押圧部250の側面とが接触するために最低限必要なサイズよりもオーバーサイズに形成されている。
これによって、第3貫通孔224の内面と、第2押圧部250の側面とが圧接される。
現実には固定金型220と第2押圧部250とは重なることはないが、圧接される前の固定金型220と第2押圧部250とが、圧接された後の位置関係で仮想的に重なるとした場合の第3貫通孔224の内面の位置を圧接面224pvとし、現実の第3貫通孔224の内面の位置を圧接面224paとして説明する。
また、固定金型220と第2押圧部250とが上述のように仮想的に重なるとした場合、説明上圧接面250p2はそのままで圧接面224pだけ仮想的な位置を示すものとする。
つまり、圧接面250p2が仮想的な位置となる場合もあり、また、圧接面250p2と、圧接面224pとのいずれもが仮想的な位置となる場合がある。
しかし、圧接面224pと圧接面250p2との相対的な距離はいずれも同じであるため、圧接面224pが仮想的な位置にある場合のみ説明する。
仮想的な位置の圧接面224pvと現実の位置の圧接面224paとの距離(L21+L22)と、圧接面224pと圧接面250p2との圧接力とは相関関係にある。
そのため、仮想的な位置の圧接面224pvと現実の位置の圧接面224paとの距離(L21+L22)により、圧接面224pと、圧接面250p2との圧接力が制御される。
つまり、圧接面224pvと圧接面224paとの距離(L21+L22)が大きくなれば、圧接面224pと圧接面250p2との圧接力が大きくなる。
なお、圧接面224pvと圧接面224paとの距離(L21+L22)が、1μm以上200μm以下であるものが好ましい。この場合、試薬等の流体が通過する部分でバリが生じ難いという効果を有する。また、この場合、金型の劣化が少なくすることができる。
圧接面224pvと圧接面224paとの距離(L21+L22)が、1μmより小さい場合、バリが生じるおそれが高い。また、圧接面224pvと圧接面224paとの距離(L21+L22)が、200μmより大きい場合、金型に負担がかかり、金型が劣化しやすくなる。なお、圧接面224pvと圧接面224paとの距離(L21+L22)は、20μm以上150μm以下であるものがさらに好ましい。
また、可動金型210の第3押圧部270と、固定金型220の凸部221と、第2押圧部250とは、いずれも金属であることが好ましい。
なお、可動金型210と固定金型220とが入れ替わってもよい。また、固定金型220が可動金型である構成、つまりいずれもが可動金型であってもよい。
また、第3押圧部270と第1固定部材260との間には、圧接力拡大部材280が配置されていてもよい。
(射出成形品の製造方法)
以下に第6実施形態の射出成形用金型200によるマイクロ流路デバイス100の製造方法について図18を用いて説明する。
可動金型210が下降し、可動金型210と固定金型220とが圧接する。具体的には、可動金型210が下降し、第3押圧部270の圧接面270pと、第2押圧部250の圧接面250p1とが圧接する(ステップS61)。
このとき、第3押圧部270と第2押圧部が仮想的に重なり合うとした場合の圧接面224pvと圧接面224paとの距離(L21+L22)が、1μm以上200μm以下とする(ステップS62)。
成形用樹脂が、キャビティ240内に注入部230から注入される(ステップS63)。
射出成形品が射出成形用金型200から取り出される(ステップS64)。
(本発明に係る射出成形用金型と比較形態に係る射出成形用金型との比較)
次に、本発明における実施形態と、以下の比較形態とのバリの状態を比較する。
図19は、射出成形品であるマイクロ流路デバイス100を成形するための射出成形用金型300の側面視断面図である。本発明の実施形態と比較できるように、図19は、射出成形用金型200と同じ部分での断面図としている。
<比較形態>
(射出成形用金型300)
比較形態における射出成形用金型300は、可動金型310と、固定金型320と、凸部材350と、固定部材380と、ピン370とから成る。固定金型320は、流路用凸部321を有する。
基本的な構成は、実施形態と同様である。そのため、個々の部材等の説明は省略する。また、ピン370と凸部材350とは、本実施形態のようにピン370と凸部材350との圧接方向の寸法が上述のようにオーバーサイズに形成されておらず、ピン370と凸部材350とが接触するために最低限必要なサイズに形成されている。したがって、上述のように仮想的に重なり合う部分は生じない。
(射出成形用金型200で成形したマイクロ流路デバイス100と、射出成形用金型300で成形したマイクロ流路デバイス100との比較)
図20(a)は、射出成形用金型300によって成形されたマイクロ流路デバイス100の部分拡大図である。具体的には、図20(a)は、マイクロ流路デバイス100の本体110の裏面から見た貫通孔111および流路部112の部分拡大図である。
図20(a)における貫通孔111は、ピン370によって形成されたところである。 図20(a)における貫通孔111の下部111uは、凸部材350によって形成されたところである。 図20(a)における流路部112は、流路用凸部321によって形成されたところである。
図20(b)および図20(c)は、図20(a)の枠線で囲んだ部分の部分拡大図の模式図である。つまり、図20(b)および図20(c)は、射出成形用金型300によって成形された射出成形品の部分拡大図の模式図である。
図20(b)に示すように、射出成形用金型300では、マイクロ流路デバイス100の本体110の裏面と、貫通孔111の下部111uとの間にバリBが生じていた。また、射出成形用金型300では、流路部112と貫通孔111の下部111uとの間にバリBが生じていた。
つまり、この場合、バリBが試薬等の流体の流れを阻害するおそれがある。
また、図20(c)に示すように、射出成形用金型300では、貫通孔111の下部111uにバリBが生じる場合もあった。この場合もバリBが試薬等の流体の流れを阻害するおそれがある。
一方で、本発明に係る射出成形用金型200では、バリBが生じていなかった。
以上のことから、本発明によれば、可動金型210と固定金型220との圧接力が大きくなる。その結果、可動金型210と固定金型220との接触部分でバリが生じ難いという効果を有する。
また、本発明によれば、第2押圧部250または第3押圧部270と、可動金型210または固定金型220との圧接力が大きくなる。その結果、第2押圧部250または第3押圧部270と、可動金型210または固定金型220との接触部分でバリが生じ難いという効果を有する。
また、本発明によれば、第2押圧部250と第3押圧部270との圧接力が大きくなる。その結果、第2押圧部250と第3押圧部270との接触部分でバリが生じ難いという効果を有する。
また、第2押圧部250および第3押圧部270の長手方向の寸法が変更されることにより、第2押圧部250と第3押圧部270との接触位置を調節することができる。
この結果、例え第2押圧部250と第3押圧部270との接触部分でバリが生じたとしても、試薬等の流体の流れに影響が出難い。
また、本発明によれば、射出成形品において、流路用凸部222により成形された流路と第3貫通孔224とが繋がる部分において、バリが生じ難いという効果を有する。その結果、試薬等の流体の流れをバリが阻害し難い。
また、本発明によれば、第2押圧部250または第3押圧部270が通常の寸法であっても、射出成形用金型が圧接力拡大部材280を含むことにより、第2押圧部250または第3押圧部270の圧接力を大きくすることができる。その結果、第3押圧部270と、第2押圧部250または固定金型220との接触部分にバリが生じ難いという効果を有する。
本発明においては、マイクロ流路デバイス100が「射出成形品」に相当し、可動金型210が「第1金型」、「第2金型」に相当し、固定金型220が「第1金型」、「第2金型」に相当し、第2押圧部250が「第1ピン」、「第2ピン」、「第3ピン」、「第4ピン」に相当し、第3押圧部270が、「第1ピン」、「第2ピン」、「第3ピン」、「第4ピン」に相当し、凸部221が「突出部」に相当する。
また、本発明において、ステップS11、ステップS21、ステップS31、ステップS41、ステップS51およびステップS61が「第1圧接工程」に相当し、ステップS21、ステップS31およびステップS61が「第2圧接工程」に相当し、ステップS41、ステップS51およびステップS61が「第3圧接工程」に相当し、ステップS13、ステップS23、ステップS33、ステップS43、ステップS53、ステップS63が「射出工程」に相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神の範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
100 マイクロ流路デバイス(射出成形品)
110 本体
111 貫通孔
112 流路部
200 射出成形用金型
210 可動金型(第1金型または第2金型)
211 第1押圧部
212 第1貫通孔(貫通孔)
220 固定金型(第1金型または第2金型)
221 凸部(突起部)
222 流路用凸部
223 第2貫通孔(貫通孔)
224 第3貫通孔(貫通孔)
240 キャビティ
250 第2押圧部(第1ピン、第2ピン、第3ピン、第4ピン)
260 第1固定部材(固定部材)
261 第2固定部材(固定部材)
270 第3押圧部(第1ピン、第2ピン、第3ピン、第4ピン)
280 圧接力拡大部材
300 射出成形用金型
310 可動金型
320 固定金型
321 流路用凸部材
340 キャビティ
350 凸部材
360 固定部材
370 ピン

Claims (15)

  1. 互いに圧接される第1金型と第2金型とを備え、少なくとも一方の金型が可動であり、当該第1金型と当該第2金型との間で樹脂が注入されるキャビティを形成する射出成形用金型であって、
    圧接される前の前記第1金型と前記第2金型とが、圧接された後の位置関係で仮想的に重なり合わされた場合、
    仮想的に重なり合わされた前記第1金型と前記第2金型とのそれぞれの圧接面間の距離が、1μm以上200μm以下である、射出成形用金型。
  2. 互いに圧接される第1金型と第2金型とを備え、少なくとも一方の金型が可動であり、当該第1金型と当該第2金型との間で樹脂が注入されるキャビティを形成する射出成形用金型であって、
    前記第1金型に、前記第2金型と圧接される圧接面を先端に有する、少なくとも一の第1ピンが設けられ、
    圧接される前の前記第1ピンと前記第2金型とが、圧接された後の位置関係で仮想的に重なり合わされた場合、
    仮想的に重なり合わされた前記第1ピンと前記第2金型とのそれぞれの圧接面間の距離が、1μm以上200μm以下である、射出成形用金型。
  3. 前記第1ピンに接触し、前記第1ピンと前記第2金型との圧接力を大きくするための圧接力拡大部材を含む、請求項2に記載の射出成形用金型。
  4. 互いに圧接される第1金型と第2金型とを備え、少なくとも一方の金型が可動であり、当該第1金型と当該第2金型との間で樹脂が注入されるキャビティを形成する射出成形用金型であって、
    前記第1金型に、圧接面を先端に有する、少なくとも一の第2ピンが設けられ、
    前記第2金型に、前記第2ピンと圧接される圧接面を先端に有する第3ピンが設けられる、射出成形用金型。
  5. 圧接される前の前記第2ピンと前記第3ピンとが、圧接された後の位置関係で仮想的に重なり合わされた場合、
    仮想的に重なり合わされた前記第2ピンと前記第3ピンとのそれぞれの圧接面間の距離が、1μm以上200μm以下である、請求項4記載の射出成形用金型。
  6. 前記第1金型に、前記第2ピンを貫通させる第1貫通孔が設けられ、
    前記第2金型に、前記第3ピンを貫通させる第2貫通孔が設けられる、請求項4または請求項5に記載の射出成形用金型。
  7. 前記第1金型が、前記第1貫通孔の周縁部に前記第3ピンと圧接される突起部、または、前記第2金型が、前記第2貫通孔の周縁部に第2ピンと圧接される突起部を有する、請求項6記載の射出成形用金型。
  8. 前記第2ピンに接触し、前記第2ピンと、前記第3ピンまたは第2金型との圧接力を大きくするための圧接力拡大部材が設けられる、請求項4乃至7のいずれか1項に記載の射出成形用金型。
  9. 前記第1金型または前記第2金型が、マイクロ流路溝用凸部を含む、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の射出成形用金型。
  10. 互いに圧接される第1金型と第2金型とを備え、少なくとも一方の金型が可動し、当該第1金型と当該第2金型との間で樹脂が注入されるキャビティを形成する射出成形用金型であって、
    前記第1金型に、少なくとも一の第3貫通孔と、当該第3貫通孔に貫通させられ、圧接面を先端に有する第4ピンが設けられ、
    前記第2金型に、前記第4ピンと圧接される圧接面を先端に有する第3ピンが設けられ、
    前記第1金型は、前記第3貫通孔と繋がる、成形品に流路を形成するための流路用凸部を有し、
    前記第3貫通孔と前記流路用凸部とが繋がる、前記第3貫通孔の内面と、前記第4ピンの側面とが圧接する、射出成形用金型。
  11. 圧接される前の前記第4ピンの側面と、前記第3貫通孔および前記流路用凸部が繋がる前記第3貫通孔の内面と、が、圧接された後の位置関係で仮想的に重なり合わされた場合、
    仮想的に重なり合わされた前記第4ピンと、前記第3貫通孔および前記流路用凸部が繋がる前記第3貫通孔との、前記第4ピンの側面と前記第3貫通孔の内面との間の距離が、1μm以上200μm以下である、請求項10記載の射出成形用金型。
  12. 前記第1金型が、前記第3貫通孔の周縁部に前記第4ピンと圧接される突起部を有する、請求項10または請求項11に記載の射出成形用金型。
  13. 互いに圧接される第1金型と第2金型とを備え、少なくとも一方の金型が可動し、当該第1金型と当該第2金型との間で樹脂が注入されるキャビティを形成する射出成形用金型を用いた射出成形品の製造方法であって、
    前記第1金型と前記第2金型とを圧接する第1圧接工程と、
    前記キャビティ内に樹脂を射出する射出工程と、を含み、
    圧接される前の前記第1金型と前記第2金型とが、圧接された後の位置関係で仮想的に重なり合わされた場合、
    仮想的に重なり合わされた前記第1金型と前記第2金型とのそれぞれの圧接面間の距離が、1μm以上200μm以下である、射出成形品の製造方法。
  14. 前記第1金型に、前記第2金型と圧接される圧接面を先端に有する、少なくとも一の第1ピンを含み、
    前記第2金型と、前記第1ピンとが圧接する第2圧接工程をさらに含む、請求項13に記載の射出成形品の製造方法。
  15. 互いに圧接される第1金型と第2金型とを備え、少なくとも一方の金型が可動し、当該第1金型と当該第2金型との間で樹脂が注入されるキャビティを形成する射出成形用金型を用いた射出成形品の製造方法であって、
    前記第1金型に、圧接面を先端に有する、少なくとも一の第2ピンが設けられ、
    前記第2金型に、前記第2ピンと圧接される圧接面を先端に有する第3ピンが設けられ、
    前記第2ピンと前記第3ピンとを圧接する第3圧接工程と、
    前記キャビティ内に樹脂を射出する射出工程と、を含む、射出成形品の製造方法。

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