JP2017153284A - 太陽光発電システム、その制御方法及び太陽光発電システムを搭載した移動体 - Google Patents

太陽光発電システム、その制御方法及び太陽光発電システムを搭載した移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】MPPT制御によって太陽電池の動作点を最大電力点に容易に追従させる。【解決手段】太陽光発電システム1は、移動体に搭載される。太陽光発電システム1は、太陽電池ブロック11と、DC/DCコンバータ12と、制御部14とを備える。太陽電池ブロック11は、複数のストリングを有し、そのストリングの両端にバイパスダイオードが並列に接続されている。DC/DCコンバータ12は、太陽電池ブロックの発電電力の動作点を所定範囲で変動させるMPPT制御を行う。制御部14は、太陽電池ブロック11において、バイパスダイオードのうち、バイパス状態であるバイパスダイオードに応じて太陽電池ブロック11の予想電圧値を算出する。DC/DCコンバータ12は、制御部14から予想電圧値を取得すると、予想電圧値を基準として太陽電池ブロック11の出力電圧値を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光発電システム、その制御方法及び太陽光発電システムを搭載した移動体に関する。
近年、太陽電池の発電電力をバッテリの充電及び動力用の電源に利用するために、太陽電池を搭載した移動体が提案されている。例えば、移動体の一形態として車両があり、太陽電池を搭載した車両が提案されている(特許文献1)。
特開2007−110038号公報
ところで、太陽電池では、太陽電池セルの発電素子の光起電力効果によって光エネルギーを電気エネルギーに変換している。そのため、太陽電池は、発電素子による、いわゆる電流−電圧特性を有している。従って、太陽電池では、太陽電池に接続される負荷(例えば、コンバータが太陽電池から電力を取り出すときの動作電圧)によって、発電電力が決まる。さらに、太陽電池が有する電流−電圧特性は、気温及び日射量等によって変化する。
そのため、太陽光発電システムでは、MPPT(Maximum Power Point Tracking:最大動作点追従)制御が採用されることが多い。MPPT制御とは、太陽電池が発電電力を最大化できる電流値及び電圧値(以下合せて「最大電力点」という)に、太陽電池の動作電流値及び動作電圧値(以下合せて「動作点」という)を追従させるよう制御することである。MPPT制御は、例えば、太陽電池に接続されるコンバータが、太陽電池の出力電圧を制御することで行われる。
ここで、移動体に搭載される太陽電池は、住宅の屋根等に固定設置される太陽電池とは異なり、受光環境が多様に変化する。例えば、移動体では、移動体の進行方向によって太陽光が当たる面が常に変化する。また、例えば、移動体が車両である場合、車両が走行する車道には、ガードレール及び建物等といった、太陽電池に影を落とす要因が多々存在している。
従って、移動体に搭載される太陽電池は、固定設置される太陽電池よりも受光環境が多様に変化するため、上述の電流−電圧特性も多様に変化し、結果として、最大電力点も多様に変化する。そのため、移動体に搭載される太陽電池では、固定設置される太陽電池よりも、MPPT制御によって太陽電池の動作点を最大電力点に追従させることが困難になることがある。
かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、MPPT制御によって太陽電池の動作点を最大電力点に容易に追従させることができる太陽光発電システム、その制御方法及び太陽光発電システムを搭載した移動体を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る太陽光発電システムは、移動体に搭載される太陽光発電システムであって、複数のストリングを有し、該ストリングの両端にバイパスダイオードが並列に接続されている太陽電池ブロックと、前記太陽電池ブロックの発電電力の動作点を所定範囲で変動させるMPPT制御を行い、前記太陽電池ブロックの出力電圧値を制御するコンバータと、前記バイパスダイオードのうち、バイパス状態であるバイパスダイオードに応じて前記太陽電池ブロックの予想電圧値を算出する制御部と、を備え、前記コンバータは、前記制御部から前記予想電圧値を取得すると、前記予想電圧値を基準として前記太陽電池ブロックの出力電圧値を制御することを特徴とする。
また、本発明の一実施形態に係る太陽光発電システムの制御方法は、移動体に搭載される太陽光発電システムの制御方法であって、該太陽光発電システムは、複数のストリングを有し、該ストリングの両端にバイパスダイオードが並列に接続されている太陽電池ブロックを備え、前記バイパスダイオードのうち、バイパス状態であるバイパスダイオードに応じて前記太陽電池ブロックの予想電圧値を算出するステップと、前記予想電圧値を基準として前記太陽電池ブロックの出力電圧値を制御するステップと、を含む。
また、本発明の一実施形態に係る太陽光発電システムを搭載した移動体は、太陽電池システムを搭載した移動体であって、該太陽電池システムは、複数のストリングを有し、該ストリングの両端にバイパスダイオードが並列に接続されている太陽電池ブロックと、前記太陽電池ブロックの発電電力の動作点を所定範囲で変動させるMPPT制御を行い、前記太陽電池ブロックの出力電圧値を制御するコンバータと、前記バイパスダイオードのうち、バイパス状態であるバイパスダイオードに応じて前記太陽電池ブロックの予想電圧値を算出する制御部と、を備え、前記コンバータは、前記制御部から前記予想電圧値を取得すると、前記予想電圧値を基準として前記太陽電池ブロックの出力電圧値を制御することを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る太陽光発電システム、その制御方法及び太陽光発電システムを搭載した移動体によれば、MPPT制御によって太陽電池の動作点を最大電力点に容易に追従させることができる。
本発明の一実施形態に係る太陽光発電システムの概略構成の一例を示す図である。 図1の太陽電池ブロックが車両に設置された様子の一例を示すイメージ図である。 車両の左側面部に設置された太陽電池ブロック内のストリングの両端に並列に接続されたバイパスダイオードと電圧取得部との接続の一例を示す図である。 DC/DCコンバータの概略構成の一例を示す図である。 各ストリングが正常に発電している際の太陽電池ブロックの電流−電圧特性及び電力−電圧特性の一例を示す図である。 ストリングE3に異常が発生し、2個のストリングのみが発電している場合の太陽電池ブロック11−Eの電流−電圧特性及び電力−電圧特性の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る太陽光発電システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る太陽光発電システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る太陽光発電システムの動作の一例を示すフローチャートである。 変形例に係るDC/DCコンバータの概略構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下では、移動体は、車両であるものとして説明する。
[システム構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る太陽光発電システム1の概略構成の一例を示す図である。太陽光発電システム1は、車両(移動体)に搭載される太陽光発電システムであり、太陽電池ブロック11−1〜11−Nは、車両の各面の外装に貼り付けられている。なお、図1において、各機能ブロックを結ぶ実線は電力線を示し、破線は制御線を示す。移動体の例としては、位置が移動する物体であればよく、例えば、船舶、航空機、衛星装置、飛翔物体等であり、そのような移動体に太陽光発電システム1を搭載することができる。
太陽光発電システム1は、太陽電池ブロック11−1〜11−Nと、DC/DCコンバータ12−1〜12−Nと、バッテリ13と、制御部14と、記憶部15とを備える。
太陽電池ブロック11は、電圧取得部10及び複数のストリングを有する。各ストリングは、太陽電池セルを複数枚並列及び/又は直列に配置させた構成である。ストリングの両端にはバイパスダイオードが並列に接続される。電圧取得部10には、太陽電池ブロック11内のストリングの両端に並列に接続されたバイパスダイオードの両端が接続されており(後述の図3参照)、バイパスダイオードの両端電圧(すなわち、ストリングの両端電圧)を取得する。電圧取得部10は、取得したバイパスダイオードの両端電圧を、制御部14に出力する。図1の例では、電圧取得部10を有する太陽電池ブロック11が、電圧取得部10−1〜10−Nをそれぞれ有する太陽電池ブロック11−1〜11−NまでのN個である例を示しているが、太陽電池ブロック11は任意の個数であってよい。太陽電池ブロック11の車両上における設置例等については後述する。
DC/DCコンバータ12は、太陽電池ブロック11から供給される電力の電圧値を所定の電圧値に変換した後、変換後の直流電力をバッテリ13に供給する。図1の例では、N個の太陽電池ブロック11−1〜11−Nの各々に対応するDC/DCコンバータ12−1〜12−Nが示されている。
また、DC/DCコンバータ12は、制御部14の制御に基づき、太陽電池ブロック11の動作点を所定範囲で変動させるMPPT制御を行い、太陽電池ブロック11の発電電力が最大化されるようにする。本実施形態では、DC/DCコンバータ12は、太陽電池ブロック11の最大電力点の電圧値に、太陽電池ブロック11の動作点の動作電圧値が追従するように、太陽電池ブロック11の出力電圧値を制御してMPPT制御を行うものとする。また、DC/DCコンバータ12は、制御部14から予想電圧値を取得すると、取得した予想電圧値を基準として太陽電池ブロック11の出力電圧値を制御する。予想電圧値とは、太陽電池ブロック11の電流−電圧特性が変化した場合等に制御部14によって算出される、太陽電池ブロック11の最大電力点の電圧値付近の値である。予想電圧値の詳細については後述する。
バッテリ13は、DC/DCコンバータ12−1〜12−Nから供給される直流電力によって充電される。なお、本実施形態では、太陽電池の発電電力をバッテリ13に充電しているが、これに限られない。例えば、太陽光発電システム1を搭載した車両がハイブリッド車又は電気自動車であれば、太陽電池の発電電力を、動力用モータに供給してもよい。また、発電電力は、車両のエアコンの電動コンプレッサに供給してもよい。上述のような動力用モータ及び電動コンプレッサは、直流電力で動作するため、太陽電池の発電電力は適切な電圧値に変換して供給される。なお、ACコンセントに接続された外部機器に発電電力を用いる場合には、DC/ACコンバータを介して交流電力に変換してから供給すればよい。
制御部14は、太陽光発電システム1全体を制御及び管理するものであり、例えばプロセッサにより構成することができる。
制御部14は、電圧取得部10が取得したバイパスダイオードの両端電圧に基づきバイパス状態であるバイパスダイオードを検出する。さらに、制御部14は、検出したバイパス状態であるバイパスダイオードに応じて太陽電池ブロック11の予想電圧値を算出し、算出した予想電圧値を、DC/DCコンバータ12に出力する。図1の例では、制御部14は、電圧取得部10−1〜10−Nがそれぞれ取得したバイパスダイオードの両端電圧に基づき、太陽電池ブロック11−1〜11−Nのそれぞれについて予想電圧値を算出する。そして、制御部14は、算出した各予想電圧値を、それぞれ、DC/DCコンバータ12−1〜12−Nに出力する。予想電圧値及び制御部14の処理の詳細は後述する。
記憶部15は、太陽光発電システム1の処理に必要な情報や、太陽光発電システム1の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを記憶している。記憶部15は、例えば、太陽電池ブロック11−1〜11−Nの定格電圧値等を記憶している。
ここで、図2を参照して、太陽電池ブロック11が車両に設置された様子の一例を示す。図2に示す例では、図2(a)に示すA〜Eの車両の5つの面に太陽電池ブロック11がそれぞれ配置されているものとする。車両の5つの面は、Aがフロント部、Bがルーフ部、Cがリア部、Dが右側面部、Eが左側面部である。本実施形態では異なる面ごとに太陽電池ブロック11を設置しているが、これに限定されず、同じ面に異なる太陽電池ブロック11を設置してもよい。
図2(b)に、車両の各面A〜Eに設置された太陽電池ブロック11−A〜11−E内のストリングのイメージ図を示す。図2(b)に示すように、車両上の各面の面積等に応じて、太陽電池ブロック11内のストリングの個数は異なっていてもよい。例えば、図2(b)に示す例においては、フロント部に設置された太陽電池ブロック11−Aは、A1〜A4の4個のストリングを含み、ルーフ部、リア部、右側面部、左側面部に設置された太陽電池ブロック11−B〜11−Eは、それぞれ、6個、2個、3個、3個のストリングを含む。太陽電池ブロック11内のストリングは、所望の直流電圧を得るために、必要な数のストリングが直列に接続されている。例えば、右側面部に設置された太陽電池ブロック11−D内のストリングD1〜D3は、全て直列に接続されている。また、例えば、ルーフ部に設置された太陽電池ブロック11−B内のストリングは、ストリングB1〜B3及びストリングB4〜B6がそれぞれ直列に接続され、ストリングB1〜B3の直列接続とストリングB4〜B6の直列接続とが、並列に接続される構成である。なお、図2(b)においては、ストリング間の配線及びストリングの両端に並列に接続されるバイパスダイオード及び電圧取得部の図示は省略している。
続いて、図3を参照して、太陽電池ブロック11内のストリングの両端に並列に接続されたバイパスダイオードと電圧取得部10との接続を説明する。図3は、一例として、車両の左側面部に設置された太陽電池ブロック11−E内のストリングの両端に並列に接続されたバイパスダイオードと電圧取得部10−Eとの接続を示す。
図3に示すように、太陽電池ブロック11−Eが備える3個のストリングE1〜E3は、直列に接続されている。また、各ストリングE1〜E3の両端には、それぞれ、バイパスダイオードBD1〜BD3が並列に接続されている。バイパスダイオードBD1〜BD3の両端と電圧取得部10−Eとは配線で接続されており、電圧取得部10−Eは、バイパスダイオードBD1〜BD3の両端電圧を取得することができる。
なお、バイパスダイオードは、複数のストリングに並列に接続されていてもよい。例えば、図3において、バイパスダイオードBD2を省略し、バイパスダイオードBD1が、電圧取得部10が接続されるストリングE1の端(ストリングE2が接続される側と反対側の端)と、ストリングE3が接続されるストリングE2の端との間に、接続されていてもよい。また、例えば、1個のストリングE1の代わりに複数のストリングを配置することで、バイパスダイオードBD1が複数のストリングに並列に接続されていてもよい。
図3において、太陽電池ブロック11−Eが太陽光の方向を向いており、ストリングE1〜E3が正常に発電している場合、各ストリングE1〜E3の両端(各バイパスダイオードBD1〜BD3の両端)には、数ボルト〜10数ボルト程度の電圧が発生する。
一方、図3において、何らかの異常により発電していないストリングが存在する場合、他の正常に発電しているストリングの電流は、発電できないストリングを迂回して、その発電できないストリングに並列に接続されたバイパスダイオードに流れる。このとき、発電できないストリングに並列に接続されたバイパスダイオードの両端には1ボルト未満(マイナスの電位を含む)の電圧が発生する。例えば、ストリングE3に何らかの異常が発生しており、ストリングE3が発電していない場合、バイパスダイオードBD3の両端には、1ボルト未満(例えば、正常に発電していたときに+10ボルトであれば−0.6ボルト)の電圧が発生する。
制御部14は、電圧取得部10を介して、太陽電池ブロック11内の各ストリングの両端に並列に接続されたバイパスダイオードの両端電圧を取得する。そして、制御部14は、例えば、取得したバイパスダイオードの両端電圧の値が所定の閾値(例えば1ボルト)未満である場合、そのバイパスダイオードがバイパス状態であることを検出する。
なお、上記1ボルト未満は、一例であり、バイパスダイオードがバイパス状態である場合の電圧値は、バイパスダイオードの特性に応じた値となる。また、本実施形態において、値は電圧の絶対値として、所定の閾値未満であるかでバイパス状態を検知するものとしているが、これに限るものではなく、例えば、電圧値が「正」の値なら正常、「負」の値ならバイパス状態として検知してもよい。また、単に「負」の符号で検知してもよい。
次に、図4を参照して、DC/DCコンバータ12の概略構成の一例について説明する。DC/DCコンバータ12は、コイル110、コンデンサ111、スイッチング素子112、ダイオード113、コンデンサ114、電圧測定部120、電流測定部121、電圧測定部122、通信部130、MPPT制御部131、電力制御部132を有する。なお、入力端子P1,P2は、太陽電池ブロック11の出力側に接続され、出力端子P3,P4は、バッテリ13の入力側に接続される。また、端子P5は、制御部14に接続される。また、図4において、各機能ブロックを結ぶ実線は電力線を示し、破線は制御線を示す。
コイル110は、スイッチング素子112がオン状態であるときは、太陽電池ブロック11からの電流によって、磁気エネルギーを蓄える。そして、スイッチング素子112がオフ状態になると、コイル110に誘導起電力が発生し、太陽電池ブロック11からの直流電力の電圧が昇圧される。昇圧後の直流電力は、逆流防止用のダイオード113を介して、バッテリ13に供給される。コンデンサ111は、DC/DCコンバータ12の入力側の直流電力の電圧を平滑化させる。
スイッチング素子112は、電力制御部132の制御に応じて、オン/オフ状態になる。ダイオード113は、電流がDC/DCコンバータ12の出力側から入力側に逆流しないよう接続される。コンデンサ114は、DC/DCコンバータ12の出力側の直流電力の電圧を平滑化させる。
電圧測定部120は、太陽電池ブロック11の出力電圧値(動作電圧値)を測定し、その測定した値を、MPPT制御部131に出力する。電流測定部121は、太陽電池ブロック11の出力電流値(動作電流値)を測定し、その測定した値を、MPPT制御部131に出力する。電圧測定部122は、昇圧後の直流電力の電圧値を測定し、その測定した値を、電力制御部132に出力する。
通信部130は、制御部14(図1参照)から制御信号を受信する。また、通信部130は、制御部14から予想電圧値を受信する。
MPPT制御部131は、制御部14(図1参照)の制御に基づき、太陽電池ブロック11の最大電力点の電圧値に、太陽電池ブロック11の動作電圧値が追従するよう、太陽電池ブロック11の出力電圧値を制御する。
MPPT制御部131は、例えば、電圧測定部120及び電流測定部121から取得した太陽電池ブロック11の出力電圧値(動作電圧値)及び出力電流値(動作電流値)を用いて、太陽電池ブロック11の発電電力を算出する。そして、MPPT制御部131は、算出した発電電力が最大化されるように、太陽電池ブロック11の出力電力値を制御して、太陽電池ブロック11の動作電圧値を調整する。MPPT制御部131は、太陽電池ブロック11の出力電力値を制御するために、電力制御部132に制御信号を出力する。電力制御部132は制御信号に応じて、スイッチング素子112のオン/オフ状態を変化させる。
なお、本実施形態では、MPPT制御において、例えば山登り法を採用してもよい。山登り法について簡単に説明すると、まず、MPPT制御部131は、太陽電池ブロック11の出力電圧値を制御して、太陽電池ブロック11の動作電圧値を所定の電圧幅で変化させる。次に、MPPT制御部131は、太陽電池ブロック11において、変化後の動作電圧値における発電電力と、変化前の動作電圧値における発電電力とを比較する。そして、MPPT制御部131は、変化後の動作電圧値における発電電力の方が変化前の動作電圧値における発電電力よりも大きいときは、現在の動作電圧値が変化後の動作電圧値になるように太陽電池ブロック11の出力電圧値を制御する。MPPT制御部131がこれを繰り返すことで、太陽電池ブロック11の動作点が最大電力点に追従し、太陽電池ブロック11の発電電力が最適化される。以下では、MPPT制御部131は、山登り法によってMPPT制御を行うものとして説明する。
また、MPPT制御部131は、通信部130から予想電圧値を取得すると、予想電圧値を基準としてMPPT制御を行う。
電力制御部132は、MPPT制御部131から取得した制御信号と、電圧測定部123から取得した電圧値とに基づき、スイッチング素子112のオン/オフ制御を行う。電力制御部132によって、例えば、MPPT制御部131の制御信号に応じてスイッチング素子112のオン/オフ制御を行うパルス信号のデューティ比が変更されることで、太陽電池ブロック11の出力電圧値が制御される。
(太陽光発電システムの動作原理)
次に、本実施形態に係る太陽光発電システム1の動作原理について説明する。以下では、図5及び図6を参照して、太陽電池ブロック11−Eを例に説明する。まず、図5を参照して、太陽電池ブロック11−Eの各ストリングE1〜E3が正常に発電している際について説明する。
図5は、各ストリングE1〜E3が正常に発電している際の太陽電池ブロック11−Eの電流−電圧特性及び電力−電圧特性の一例を示す図である。なお、図5において、横軸は電圧を示し、縦軸は電流及び電力を示す。また、図5において、実線は電力−電圧曲線(P−V曲線)であり、破線は電流−電圧曲線(I−V曲線)である。
図5に示すように、P−V曲線上の黒丸は、太陽電池ブロック11−Eの発電電力が電力値Pmと最大になる点である。すなわち、P−V曲線上の黒丸は、太陽電池ブロック11−Eの最大電力点になる。なお、I−V曲線上の黒丸及び白丸は、P−V曲線上の黒丸及び白丸にそれぞれ相当する点である。DC/DCコンバータ12は、山登り法によって、太陽電池ブロック11の動作電圧値を所定の電圧幅ΔVで変化させ、電力値Pmに対応する電圧値Vmが移動していれば、Vmの電圧値が太陽電池ブロック11の動作電圧値になるよう調整している。
次に、図6を参照して、ストリングE3に異常が発生した場合について説明する。
図6は、ストリングE3に異常が発生し、2個のストリングE1,E2のみが発電している場合の太陽電池ブロック11−Eの電流−電圧特性及び電力−電圧特性の一例を示す図である。なお、図6において、横軸は電圧を示し、縦軸は電流及び電力を示す。また、図6において、実線は電力−電圧曲線(P−V曲線)であり、破線は電流−電圧曲線(I−V曲線)である。
図6に示すように、ストリングE3に異常が発生し、発電しているストリングの個数がストリングE1〜E3の3個からストリングE1,E2の2個に変わると、太陽電池ブロック11−Eの電流−電圧特性及び電力−電圧特性は、図5に示す出力特性から変化する。太陽電池ブロック11−Eの出力特性の変化に伴い、太陽電池ブロック11−Eの最大電力点も変化するため、太陽電池ブロック11−Eの最適な動作電圧値も変化する。例えば、図5では、最大電力点はP−V曲線上の電力値Pmの黒丸であり、電力値Pmに対応する電力値Vmが最適な動作電圧値になるが、図6では、最大電力点はP−V曲線上の電力値Pm1の黒丸であり、電力値Pm1に対応する電力値Vm1が最適な動作電圧値となる。
ここで、太陽電池ブロック11−Eが図6に示す出力特性を有する場合、DC/DCコンバータ12は、太陽電池ブロック11−Eの動作電圧値が電圧値Vm1になるように、太陽電池ブロック11−Eの出力電力値を制御することが望ましい。しかしながら、例えばストリングE3に影が落ちること等により、太陽電池ブロック11−Eの出力特性が、図5に示す出力特性から図6に示す出力特性へ急に変化することがある。このとき、山登り法では、太陽電池ブロック11−Eの動作点を最大電力点に追従させることが困難になることがある。
例えば、太陽電池ブロック11−Eが図5に示す出力特性を有しており、DC/DCコンバータは、図5に示す電圧値Vmが太陽電池ブロック11−Eの動作電圧値になるように太陽電池ブロック11−Eの出力電圧値を制御したものとする。このとき、太陽電池ブロック11−Eの出力特性が図5に示す出力特性から図6に示す出力特性へと急に変化した場合、太陽電池ブロック11−Eの出力特性が変化した直後は、太陽電池ブロック11−Eの動作電圧値は、電圧値Vm付近にある。このような場合に、山登り法によって、太陽電池ブロック11−Eの動作電圧値を電圧値Vmから電圧値Vm1へ移行させることは困難を伴う。なぜなら、図6に示すように、電圧値Vm付近の所定の電圧幅ΔVに対応する電力値はほぼ0で同等であり、山登り法おいて、動作電圧値を所定の電圧幅ΔVで変化させ、変化後の発電電力と変化前の発電電力を比較しても差異を検出できない状況となるためである。
このような事態を想定して、所定の電圧幅ΔVを予め大きく設定しておくことが考えられる。しかしながら、所定の電圧幅ΔVを大きく設定すると、図5に示す出力特性のような太陽電池ブロック11−Eの出力特性の変化が小さい場合に、太陽電池ブロック11−Eの動作点が最大動作点から大きくずれてしまうことがある。また、太陽電池ブロック11−Eの出力特性の急な変化に対応させるために、太陽電池ブロック11−Eの動作電圧値を変化させる周期を予め短く設定しておくことが考えられる。しかしながら、太陽電池ブロック11−Eの動作電圧値を変化させる周期を短く設定すると、太陽電池ブロック11−Eの電力変化を適切に算出できないことがある。
そこで、本実施形態では、まず、制御部14(図1参照)が、図6に示す電圧値Vm1付近の電圧値を予想電圧値として算出する。次に、DC/DCコンバータ12において、MPPT制御部131が、通信部130を介して、予想電圧値を取得する。その後、MPPT制御部131は、取得した電圧値Vm1付近の電圧値である予想電圧値を基準としてMPPT制御を行う。これにより、本実施形態では、太陽電池ブロック11−Eの最適な動作電圧値が電圧値Vmから電圧値Vm1に急に変化しても、最大電力点への追従が容易になる。以下、制御部14の機能の詳細及び予想電圧値の算出について、実施例1〜5に基づき説明する。
(実施例1)
最初に、実施例1について説明する。実施例1では、太陽電池ブロック11内の各ストリングは、同程度の発電電力であるものとする。また、実施例1では、記憶部15は、上述の太陽電池ブロック11の定格電圧値に加えて、太陽電池ブロック11内のバイパスダイオードの総個数n及び太陽電池ブロック11の最大動作電圧値Vpmを記憶しているものとする。
まず、制御部14は、太陽電池ブロック11内のバイパスダイオードの総個数nを、記憶部15から読み出して取得する。また、制御部14は、太陽電池ブロック11の定格電圧値を、記憶部15から読み出して取得する。そして、制御部14は、太陽電池ブロック11の定格電圧値をDC/DCコンバータ12に出力し、所定の時間、DC/DCコンバータ12にMPPT制御を実行させる。所定の時間は、例えば、数秒程度である。DC/DCコンバータ12は、例えば、太陽電池ブロック11の定格電圧値を起点として、太陽電池ブロック11の発電電力が最大化されるようMPPT制御を行う。
次に、制御部14は、太陽電池ブロック11において、前回バイパス状態であったバイパスダイオードの個数m’を、記憶部15から読み出して取得する。最初にこの処理を行う場合、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードの個数m’の代わりに0を取得する。
その後、制御部14は、太陽電池ブロック11において、現在バイパス状態であるバイパスダイオードの個数mを取得する。制御部14は、例えば、電圧取得部10からバイパスダイオードの両端電圧を取得し、取得したバイパスダイオードの両端電圧の値が所定の閾値未満である場合に、そのバイパスダイオードがバイパス状態であることを検出する。そして、制御部14は、検出したバイパス状態であるバイパスダイオードの個数を特定することで、バイパス状態であるバイパスダイオードの個数mを取得する。
そして、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードの個数m’と現在バイパス状態であるバイパスダイオードの個数mとが一致するか否か判定する。
制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードの個数m’と現在バイパス状態であるバイパスダイオードの個数mとが一致すると判定した場合、所定の時間、DC/DCコンバータ12にそのままMPPT制御を続けさせる。
一方、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードの個数m’と現在バイパス状態であるバイパスダイオードの個数mとが一致しないと判定した場合、現在バイパス状態であるバイパスダイオードの個数mを記憶部15に記憶させておく。さらに、制御部14は、太陽電池ブロック11の最大動作電圧値Vpmを、記憶部15から読み出して取得する。
ここで、最大動作電圧値Vpmについて説明する。実施例1では、最大動作電圧値Vpmは、例えば、MPPT制御において、バイパス状態のバイパスダイオードがない場合(m=0)の太陽電池ブロック11の最適な動作電圧値(図5の太陽電池ブロック11−Eの例では電圧値Vm)である。太陽電池ブロック11の最適な動作電圧値は、バイパス状態のバイパスダイオードがない場合(m=0)にMPPT制御を行っている際、DC/DCコンバータ12から取得して記憶部15に記憶させておいてもよい。又は、最大動作電圧値Vpmは、太陽電池ブロック11の開放電圧値としてもよいし、太陽電池ブロック11の定格電圧値としてもよい。これらの開放電圧値及び定格電圧値は、外部からデータとして取得したものを記憶部15に予め記憶させておいてもよいし、実測データとして逐次取得したものを記憶部15に逐次記憶させておいてもよい。
次に、制御部14は、バイパスダイオードの総個数nから、現在バイパス状態であるバイパスダイオードの個数mを減算し、さらに総個数nで除算した値を、最大動作電圧値Vpmで乗算することで、予想電圧値Vpm1を算出する。制御部14は、例えば、以下の式(1)を用いて、予想電圧値Vpm1を算出する。

Vpm1=Vpm×(n−m)/n (1)

式(1)において、Vpm1は予想電圧値、Vpmは最大動作電圧値、nは太陽電池ブロック11内のバイパスダイオードの総個数、mはバイパス状態であるバイパスダイオードの個数である。例えば、図6に示す太陽電池ブロック11−Eの例において、予想電圧値は、Vpm1=Vpm×(2/3)と算出される。
その後、制御部14は、算出した予想電圧値Vpm1を、MPPT制御における基準とするように、DC/DCコンバータ12に出力する。DC/DCコンバータ12は、制御部14から予想電圧値Vpm1を取得すると、予想電圧値Vpm1を基準としてMPPT制御を行う。DC/DCコンバータ12は、例えば、予想電圧値Vpm1を起点としてMPPT制御を行い、太陽電池ブロック11の動作電圧値と予想電圧値Vpm1との誤差を修正する。
(実施例2)
次に、実施例2について説明する。実施例2も実施例1と同様に、太陽電池ブロック11内の各ストリングは、同程度の発電電力であるものとする。以下では、実施例1との相違点を主に説明する。実施例2では、記憶部15は、実施例1の内容に加えて、太陽電池ブロック11の最大動作電圧値Vpmにおけるストリング1個分の電圧値Veを記憶しているものとする。
ここで、実施例2における最大動作電圧値Vpmについて説明する。実施例2でも、最大動作電圧値Vpmは、実施例1と同様のものを用いることができるが、以下の式(2)を用いて算出することもできる。

Vpm=Ve×n (2)

式(2)において、Vpmは最大動作電圧値、nは太陽電池ブロック11内のバイパスダイオードの総個数、Veは太陽電池ブロック11の最大動作電圧値Vpmにおけるストリング1個分(例えば図3に示すストリングE1)の電圧値である。図3の例では、最大動作電圧値は、Vpm=Ve×3となる。また、ストリング1個分の電圧値Veは、ストリングの開放電圧値としてもよいし、ストリングの定格電圧値としてもよい。これらの開放電圧値及び定格電圧値は、外部からデータとして取得したものを記憶部15に予め記憶させておいてもよいし、実測データとして逐次取得したものを記憶部15に逐次記憶させておいてもよい。
制御部14は、実施例2では、バイパスダイオードの総個数nから、現在バイパス状態であるバイパスダイオードの個数mを減算した個数にストリング1個分の電圧値Veを乗算して、予想電圧値Vpm1を算出する。制御部14は、例えば、以下の式(3)を用いて、予想電圧値Vpm1を算出する。

Vpm1=Ve×(n−m) (3)

式(3)において、Vpm1は予想電圧値、Veは最大動作電圧値におけるストリング1個分の電圧値、nは太陽電池ブロック11内のバイパスダイオードの総個数、mはバイパス状態であるバイパスダイオードの個数である。例えば、図6に示す太陽電池ブロック11−Eの例では、予想電圧値は、Vpm1=Ve×2と算出される。
(実施例3)
次に、実施例3について説明する。実施例3は、例えばストリングを構成する太陽電池セルの直列数の違い又はストリングに含まれる材料の違い等に起因して、太陽電池ブロック11内に異なるストリングが混在する場合に好適である。以下では、実施例1との相違点を主に説明する。なお、実施例3では、太陽電池ブロック11内のストリングを、ストリングEi(i=1〜n)と表記するものとし、各ストリングEiの両端に並列に接続されたバイパスダイオードを、バイパスダイオードBDi(i=1〜n)と表記するものとする。また、実施例3では、記憶部15は、上述の太陽電池ブロック11の定格電圧値に加えて、太陽電池ブロック11の最大動作電圧値Vpm及び最大動作電圧値Vpmにおける各ストリングEiの電圧値を記憶しているものとする。
制御部14は、実施例3では、太陽電池ブロック11において、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDiを取得する。最初にこの処理を行う場合、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDiの代わりに0を取得する。
次に、制御部14は、太陽電池ブロック11において、現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDiを取得する。制御部14は、例えば、電圧取得部10からバイパスダイオードの両端電圧を取得し、取得したバイパスダイオードの両端電圧の値が所定の閾値未満である場合に、そのバイパスダイオードがバイパス状態であることを検出する。そして、制御部14は、検出したバイパス状態であるバイパスダイオードを特定することで、バイパス状態であるバイパスダイオードBDiを取得する。なお、制御部14は、バイパス状態のバイパスダイオードが存在しない場合は0を取得する。
その後、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDiと、現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDiとが、それぞれ一致するか否か判定する。
制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDiと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDiとがそれぞれ一致すると判定した場合、所定の時間、DC/DCコンバータ12にそのままMPPT制御を続けさせる。
一方、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDiと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDiとがそれぞれ一致しないと判定した場合、現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDiを記憶部15に記憶させておく。さらに、制御部14は、太陽電池ブロック11の最大動作電圧値Vpmを、記憶部15から読み出して取得する。実施例3でも、実施例1と同様の最大動作電圧値Vpmを用いることができる。
次に、制御部14は、最大動作電圧値Vpmから、現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDiが両端に接続されたストリングの電圧値Eiを減算することで、予想電圧値Vpm1を算出する。制御部14は、例えば、以下の式(4)を用いて、予想電圧値Vpm1を算出する。

Vpm1=Vpm−Ei (4)

式(4)において、Vpm1は予想電圧値、Vpmは最大動作電圧値、Eiは現在バイパス状態であるバイパスダイオードBiが両端に接続されたストリングの電圧値である。例えば、図6に示す太陽電池ブロック11−Eの例では、予想電圧値は、Vpm1=Vpm−E3と算出される。
(実施例4)
次に、実施例4について説明する。実施例4は、例えば車両のドア部のような曲率を有する面に太陽電池ブロック11を設置させるために、太陽電池ブロック11内において異なる直列数の太陽電池セルで構成されるストリングが混在することになった場合に好適である。また、実施例4は、太陽電池ブロック11において、バイパスダイオードが複数のストリングに並列に接続されている場合にも好適である。以下では、実施例1との相違点を主に説明する。なお、以下では、太陽電池ブロック11において、異なる直列数の太陽電池セルで構成されるストリングが2組存在する例を挙げて説明するが、これに限定されない。また、実施例4では、太陽電池ブロック11内のストリングを、ストリングEj(j=1〜k)及びストリングEq(q=k+1〜n)と表記するものとする。ここで、ストリングEjとストリングEqとは、互いに異なる直列数の太陽電池セルで構成されたストリングである。また、各ストリングEjの両端に並列に接続されたバイパスダイオードを、バイパスダイオードBDj(j=1〜k)と表記し、各ストリングEqの両端に接続されたバイパスダイオードを、バイパスダイオードBDq(q=k+1〜n)と表記するものとする。また、実施例4では、記憶部15は、上述の太陽電池ブロック11の定格電圧値に加えて、太陽電池ブロック11の最大動作電圧値Vpm及び最大動作電圧値VpmにおけるストリングEj,Eqの電圧値を記憶しているものとする。
制御部14は、実施例4では、太陽電池ブロック11において、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDj,BDqを取得する。最初に処理を行う場合、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDj,BDqの代わりに0を取得する。
次に、制御部14は、太陽電池ブロック11において、現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDj,BDqを取得する。制御部14は、実施例3と同様にして、現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDj,BDqを取得する。なお、制御部14は、バイパス状態のバイパスダイオードが存在しない場合は0を取得する。
その後、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDjと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDjとがそれぞれ一致するか判定する。
制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDjと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDjとが一致すると判定した場合、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDqと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDqとがそれぞれ一致するか否かを判定する。制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDqと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDqとがそれぞれ一致すると判定した場合、所定の時間、DC/DCコンバータ12にそのままMPPT制御を続けさせる。
一方、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDjと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDjとが一致しないと判定した場合、及び、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDqと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDqとが一致しないと判定した場合、現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDj,BDqを記憶部15に記憶させておく。さらに、制御部14は、太陽電池ブロック11の最大動作電圧値Vpmを、記憶部15から読み出して取得する。実施例4でも、実施例1と同様の最大動作電圧値Vpmを用いることができる。
次に、制御部14は、最大動作電圧値Vpmから、現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDj,BDqが両端に接続されたストリングの電圧値Ej,Eqを減算することで、予想電圧値Vpm1を算出する。制御部14は、例えば、以下の式(5)を用いて、予想電圧値Vpm1を算出する。

Vpm1=Vpm−(Ej+Eq) (5)

式(5)において、Vpm1は予想電圧値、Vpmは最大動作電圧値である。また、Ejは現在バイパス状態であるバイパスダイオードBjが両端に接続されたストリングの電圧値、Eqは現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDqが両端に接続されたストリングの電圧値である。例えば、図3の例において、ストリングE1,E2がそれぞれ異なる直列数の太陽電池セルで構成され、さらにバイパスダイオードBD1,BD2がバイパス状態である場合、予想電圧値は、Vpm1=Vpm−(E1+E2)と算出される。
(実施例5)
実施例5では、実施例1〜4で算出した予想電圧値を補正し、補正した予想電圧値を基準としてMPPT制御を行う例を説明する。実施例5では、記憶部15は、上述の実施例1〜4における記憶部15が記憶する内容に加えて、補正係数α(例えば0.8≦α≦1.2)を記憶しているものとする。
まず、制御部14は、実施例1〜4により予想電圧値Vpm1を算出する。そして、制御部14は、記憶部15から補正係数αを読み出して取得し、補正係数αを用いて予想電圧値Vpm1を補正する。
制御部14は、例えば、実施例1では以下の式(6)を用い、実施例2では以下の式(7)を用い、実施例3では以下の式(8)を用い、実施例4では以下の式(9)を用いて、予想電圧値Vpm1を補正し、補正電圧値Vpm1’を算出する。

Vpm1’=(Vpm×(n−m)/n)×α (6)
Vpm1’=Ve×(n−m)×α (7)
Vpm1’=(Vpm−Ei)×α (8)
Vpm1’=(Vpm−(Ej+Eq))×α (9)

式(6)〜(9)において、Vpm1’は補正係数αを用いて補正した補正電圧値である。また、式(6)〜(9)のそれぞれに記載されている要素は、上述の式(1),(2),(4),(5)に記載されている要素とそれぞれ同様のものである。
その後、制御部14は、補正電圧値Vpm1’を、MPPT制御において基準とするように、DC/DCコンバータ12に出力する。DC/DCコンバータ12は、制御部14から補正電圧値Vpm1’を取得すると、補正電圧値Vpm1’を基準としてMPPT制御を行う。
例えば、制御部14は、補正電圧値Vpm1’が予想電圧値Vpm1より小さくなるように補正係数αを選択し(例えば、α=0.8(α<1))、補正電圧値Vpm1’を算出する。この場合、DC/DCコンバータ12は、太陽電池ブロック11の電力−電圧特性において電圧値が低い側(図6の例では矢印Xで示す付近)を基準にMPPT制御を行うことになる。さらに、太陽電池ブロック11の電力−電圧特性において電圧値が低い側は、電圧値に対する電力値の変化が小さい。これにより、DC/DCコンバータ12がMPPT制御を行う際の動作電圧値を変化させることで生じる発電電力値の損失を低減させることができる。
また、制御部14は、例えば、2つの補正電圧値Vpm1’(それぞれ補正電圧値Vpm1a’,Vpm1b’とする)を算出してもよい。この場合、制御部14は、例えば、補正電圧値Vpm1a’は予想電圧値Vpm1より小さくなるように補正係数αを選択し(例えば、α=0.8(α<1))、算出する。そして、制御部14は、補正電圧値Vpm1b’は予想電圧値Vpm1より大きくなるように補正係数αを選択し(例えば、α=1.2(α>1))、算出する。そして、制御部14は、補正電圧値Vpm1a’,Vpm1b’をDC/DCコンバータ12に出力し、太陽電池ブロック11の発電電力が大きくなる方の補正電圧値Vpm1a’又はVpm1b’を基準にしてMPPT制御をさせてもよい。
[システム動作]
以下、本発明の一実施形態に係る太陽光発電システム1の動作について説明する。まず、太陽光発電システム1の実施例1及び2における動作について説明する。
(実施例1及び2)
図7は、本発明の一実施形態に係る太陽光発電システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部14は、太陽電池ブロック11内のバイパスダイオードの総個数nを、記憶部15から読み出して取得する(ステップS101)。また、制御部14は、太陽電池ブロック11の定格電圧値を、記憶部15から読み出して取得する(ステップS102)。そして、制御部14は、太陽電池ブロック11の定格電圧値をDC/DCコンバータ12に出力し、所定の時間、DC/DCコンバータ12にMPPT制御を実行させる(ステップS103)。DC/DCコンバータ12は、例えば、太陽電池ブロック11の定格電圧値を起点として、太陽電池ブロック11の発電電力が最大化されるようMPPT制御を行う。
次に、制御部14は、太陽電池ブロック11において、前回バイパス状態であったバイパスダイオードの個数m'を、記憶部15から読み出して取得する(ステップS104)。最初にステップS103の処理を行う場合、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードの個数m'の代わりに0を取得する。
その後、制御部14は、太陽電池ブロック11において、現在バイパス状態であるバイパスダイオードの個数mを取得する(ステップS105)。そして、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードの個数m'と、現在バイパス状態であるバイパスダイオードの個数mとが一致するか否か判定する(ステップS106)。
制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードの個数m'と、現在バイパス状態であるバイパスダイオードの個数mとが一致すると判定した場合(ステップS106:Yes)、ステップS103からの処理を繰り返し行う。
このようにステップS103〜S106の処理を行うことで、太陽電池ブロック11の最大電力点が変化しない場合、DC/DCコンバータ12は、そのままMPPT制御を続ける。
一方、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードの個数m'と、現在バイパス状態であるバイパスダイオードの個数mとが一致しないと判定した場合(ステップS106:No)、ステップS107の処理に進む。
ステップS107の処理では、制御部14は、ステップS104の処理で取得した、現在バイパス状態であるバイパスダイオードの個数mを、記憶部15に記憶させる。また、ステップS108の処理では、制御部14は、太陽電池ブロック11の最大動作電圧値Vpmを、記憶部15から読み出して取得する。
ステップS109の処理では、制御部14は、太陽電池ブロック11の予想電圧値Vpm1を算出する。実施例1では、制御部14は、例えば、上記式(1)を用いて、予想電圧値Vpm1を算出する。実施例2では、制御部14は、例えば、上記式(3)を用いて、予想電圧値Vpm1を算出する。
ステップS110の処理では、制御部14は、ステップS109の処理で算出した予想電圧値を、MPPT制御において基準とするように、DC/DCコンバータ12に出力する。DC/DCコンバータ12は、制御部14から予想電圧値を取得すると、再度行うステップS103の処理では、予想電圧値を基準としてMPPT制御を行う。DC/DCコンバータ12は、例えば、予想電圧値を起点としてMPPT制御を行う。
このようにステップS103〜S110の処理を行うことで、例えばストリングに影が落ちることで、太陽電池ブロック11の最大電力点が急に変化しても、太陽電池ブロック11の動作点を最大電力点に容易に追従させることができる。
なお、実施例5における予想電圧値Vpm1の補正を行う場合、ステップS109の処理において行うことができる。
(実施例3)
図8は、本発明の一実施形態に係る太陽光発電システム1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、太陽電池ブロック11内のストリングを、ストリングEi(i=1〜n)と表記するものとし、各ストリングEiの両端に並列に接続されたバイパスダイオードを、バイパスダイオードBDi(i=1〜n)と表記するものとする。
図8に示すステップS201,S202の処理は、図7に示すステップS102,S103の処理と同様であるため、説明を省略する。
制御部14は、太陽電池ブロック11において、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDiを、記憶部15から読み出して取得する(ステップS203)。最初にステップS203の処理を行う場合、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDiの代わりに0を取得する。
次に、制御部14は、太陽電池ブロック11において、現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDiを取得する(ステップS204)。なお、制御部14は、バイパス状態のバイパスダイオードが存在しない場合は0を取得する。
その後、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDiと、現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDiとが、それぞれ一致するか否か判定する(ステップS205)。
制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDiと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDiとがそれぞれ一致すると判定した場合(ステップS205:Yes)、ステップS202からの処理を繰り返し行う。
このようにステップS202〜S205の処理を行うことで、太陽電池ブロック11の最大電力点が変化しない場合、DC/DCコンバータ12は、そのままMPPT制御を続ける。
一方、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDiと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDiとがそれぞれ一致しないと判定した場合(ステップS205:No)、ステップS206の処理に進む。
制御部14は、図7に示すステップS107,108の処理と同様にして、ステップS206,S207の処理を行う。
ステップS208の処理では、制御部14は、太陽電池ブロック11の予想電圧値Vpm1を算出する。制御部14は、例えば、上記式(4)を用いて、予想電圧値Vpm1を算出する。ステップS209の処理は、図7に示すステップS110の処理と同様であるため、説明を省略する。
このようにステップS202〜S209の処理を行うことで、例えばストリングに影が落ちることで、太陽電池ブロック11の最大電力点が急に変化しても、太陽電池ブロック11の動作点を最大電力点に容易に追従させることができる。
なお、実施例5における予想電圧値Vpm1の補正を行う場合、ステップS208の処理で行うことができる。
(実施例4)
図9は、本発明の一実施形態に係る太陽光発電システム1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下では、太陽電池ブロック11において、異なる直列数の太陽電池セルで構成されるストリングが2組存在する例を挙げて説明するが、これに限定されない。また、以下では、太陽電池ブロック11内のストリングを、ストリングEj(j=1〜k)及びストリングEq(q=k+1〜n)と表記するものとする。ここで、ストリングEjとストリングEqとは、互いに異なる直列数の太陽電池セルで構成されたストリングである。また、各ストリングEjの両端に並列に接続されたバイパスダイオードを、バイパスダイオードBDj(j=1〜k)と表記し、各ストリングEqの両端に接続されたバイパスダイオードを、バイパスダイオードBDq(q=k+1〜n)と表記するものとする。
図9に示すステップS301,S302の処理は、図7に示すステップS102,S103の処理と同様であるため、説明を省略する。
制御部14は、図8に示すステップS203,S204の処理と同様にして、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDj,BDq及び現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDj,BDqを取得する(ステップS303,S304)。
次に、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDjと、現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDjとが、それぞれ一致するか否か判定する(ステップS305)。制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDjと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDjとがそれぞれ一致すると判定した場合(ステップS305:Yes)、ステップS306の処理に進む。一方、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDjと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDjとがそれぞれ一致しないと判定した場合(S305:No)、ステップS307の処理に進む。
ステップS306の処理では、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDqと、現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDqとが、それぞれ一致するか否か判定する。制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDqと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDqとがそれぞれ一致すると判定した場合(ステップS306:Yes)、ステップS302からの処理を繰り返し行う。
このようにステップS302〜S306の処理を行うことで、太陽電池ブロック11のストリングに異常がなく、太陽電池ブロック11の最大電力点が変化しない場合、DC/DCコンバータ12は、そのままMPPT制御を続ける。
一方、制御部14は、制御部14は、前回バイパス状態であったバイパスダイオードBDqと現在バイパス状態であるバイパスダイオードBDqとがそれぞれ一致しないと判定した場合(ステップS306:No)、ステップS307の処理に進む。
制御部14は、図7に示すステップS107,108の処理と同様にして、ステップS307,S308の処理を行う。
ステップS309の処理では、制御部14は、太陽電池ブロック11の予想電圧値Vpm1を算出する。制御部14は、例えば、上記式(5)を用いて、予想電圧値Vpm1を算出する。ステップS310の処理は、図7に示すステップS110の処理と同様であるため、説明を省略する。
このようにステップS302〜S310の処理を行うことで、例えばストリングに影が落ちることで、太陽電池ブロック11の最大電力点が急に変化しても、太陽電池ブロック11の動作点を最大電力点に容易に追従させることができる。
なお、実施例5における予想電圧値Vpm1の補正を行う場合、ステップS309の処理で行うことができる。
なお、上記実施形態では、移動体は、車両であるものとして説明したが、これに限定されない。移動体は、位置が移動する物体であればよく、例えば、船舶、航空機、衛星装置、飛翔物体等であってもよい。
以上のように、本発明の一実施形態に係る太陽光発電システム1では、制御部14は、太陽電池ブロック11内のバイパスダイオードのうち、バイパス状態であるバイパスダイオードに応じて、太陽電池ブロック11の予想電圧値を算出する。そして、DC/DCコンバータ12は、制御部14から予想電圧値を取得すると、予想電圧値を基準として太陽電池ブロック11の出力電圧値を制御する。これにより、例えばストリングに影が落ちることで、太陽電池ブロック11の最大電力点が急に変化しても、DC/DCコンバータ12は、太陽電池ブロック11の動作点を最大電力点に容易に追従させることができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る太陽光発電システム1では、太陽電池ブロック11を効率よく発電させることができるため、太陽電池ブロック11の発電電力を燃料として移動体に用いる場合に有利である。
(変形例)
図10は、変形例に係るDC/DCコンバータ12aの概略構成を示す図である。なお、図10に示す構成要素で図4に示す構成要素と同様のものは、同一符号を付し、その説明を省略する。
DC/DCコンバータ12aは、コイル110、コンデンサ111、スイッチング素子112、ダイオード113、コンデンサ114、電圧測定部120、電流測定部121、電圧測定部122、通信部130、制御部14a、MPPT制御部131、電力制御部132を有する。また、端子P5は、太陽電池ブロック11の電圧取得部10に接続される。
制御部14aは、図1に示す制御部14と同様の機能を有する。つまり、変形例に係るDC/DCコンバータ12aは、図1に示す制御部14を図1に示すDC/DCコンバータ12−1〜12−Nのそれぞれに組み込んだ構成となっている。
このようなDC/DCコンバータ12aを採用する太陽光発電システムであっても、上述の太陽光発電システム1と同様の制御及び効果を実現することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、本発明について装置を中心に説明してきたが、本発明は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
1 太陽光発電システム
10 電圧取得部
11 太陽電池ブロック
12 DC/DCコンバータ(コンバータ)
13 バッテリ
14 制御部
15 記憶部

Claims (12)

  1. 移動体に搭載される太陽光発電システムであって、
    複数のストリングを有し、該ストリングの両端にバイパスダイオードが並列に接続されている太陽電池ブロックと、
    前記太陽電池ブロックの発電電力の動作点を所定範囲で変動させるMPPT制御を行い、前記太陽電池ブロックの出力電圧値を制御するコンバータと、
    前記バイパスダイオードのうち、バイパス状態であるバイパスダイオードに応じて前記太陽電池ブロックの予想電圧値を算出する制御部と、を備え、
    前記コンバータは、前記制御部から前記予想電圧値を取得すると、前記予想電圧値を基準として前記太陽電池ブロックの出力電圧値を制御する
    ことを特徴とする太陽光発電システム。
  2. 請求項1に記載の太陽光発電システムにおいて、前記制御部は、前記バイパス状態であるバイパスダイオードの個数に応じて前記太陽電池ブロックの予想電圧値を算出することを特徴とする太陽光発電システム。
  3. 請求項1又は2に記載の太陽光発電システムにおいて、前記制御部は、前記バイパスダイオードの両端電圧に基づきバイパス状態である前記バイパスダイオードを検出し、前記バイパス状態であるバイパスダイオードの個数を特定することを特徴とする太陽光発電システム。
  4. 請求項3に記載の太陽光発電システムにおいて、前記制御部は、前記バイパスダイオードの両端電圧の値が所定の閾値未満である場合にバイパス状態であること検出することを特徴とする太陽光発電システム。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の太陽光発電システムにおいて、
    前記太陽電池ブロックの最大動作電圧値を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記バイパスダイオードの総個数からバイパス状態である前記バイパスダイオードの個数を減算し、さらに該総個数で除算した値を、前記最大動作電圧値に乗算することで、前記予想電圧値を算出することを特徴とする太陽光発電システム。
  6. 請求項1から4の何れか一項に記載の太陽光発電システムにおいて、
    前記太陽電池ブロックの最大動作電圧値、及び、該最大動作電圧値における前記ストリング1個分の電圧値を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記バイパスダイオードの総個数からバイパス状態である前記バイパスダイオードの個数を減算した個数に該ストリング1個分の電圧値を乗算して、前記予想電圧値を算出することを特徴とする太陽光発電システム。
  7. 請求項1から4の何れか一項に記載の太陽光発電システムにおいて、
    前記太陽電池ブロックの最大動作電圧値、及び、該最大動作電圧値における各前記ストリングの電圧値を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記最大動作電圧値から、バイパス状態である前記バイパスダイオードが両端に接続された前記ストリングの該電圧値を減算することで、前記予想電圧値を算出することを特徴とする太陽光発電システム。
  8. 請求項1から4の何れか一項に記載の太陽光発電システムにおいて、
    前記太陽電池ブロックの最大動作電圧値、及び、前記ストリングが有する太陽電池セルにて、該太陽電池セルの異なる直列数毎に、前記最大電圧値における前記ストリングの電圧値を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記最大動作電圧から、前記太陽電池セルの異なる直列数毎に、バイパス状態である前記バイパスダイオードが両端に接続された前記ストリングの該電圧値を減算することで、前記予想電圧値を算出することを特徴とする太陽光発電システム。
  9. 請求項1から7の何れか一項に記載の太陽光発電システムにおいて、前記制御部は、前記予想電圧値を補正し、前記コンバータは、前記制御部が補正した予想電圧値を基準として前記太陽電池ブロックの出力電圧値を制御する特徴とする太陽光発電システム。
  10. 移動体に搭載される太陽光発電システムの制御方法であって、該太陽光発電システムは、複数のストリングを有し、該ストリングの両端にバイパスダイオードが並列に接続されている太陽電池ブロックを備え、
    前記バイパスダイオードのうち、バイパス状態であるバイパスダイオードに応じて前記太陽電池ブロックの予想電圧値を算出するステップと、
    前記予想電圧値を基準として前記太陽電池ブロックの出力電圧値を制御するステップと、
    を含む太陽光発電システムの制御方法。
  11. 太陽電池システムを搭載した移動体であって、該太陽電池システムは、
    複数のストリングを有し、該ストリングの両端にバイパスダイオードが並列に接続されている太陽電池ブロックと、
    前記太陽電池ブロックの発電電力の動作点を所定範囲で変動させるMPPT制御を行い、前記太陽電池ブロックの出力電圧値を制御するコンバータと、
    前記バイパスダイオードのうち、バイパス状態であるバイパスダイオードに応じて前記太陽電池ブロックの予想電圧値を算出する制御部と、を備え、
    前記コンバータは、前記制御部から前記予想電圧値を取得すると、前記予想電圧値を基準として前記太陽電池ブロックの出力電圧値を制御する
    ことを特徴とする太陽光発電システムを搭載した移動体。
  12. 請求項11に記載の太陽光発電システムを搭載した移動体において、前記移動体は車両であることを特徴とする太陽光発電システムを搭載した移動体。
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