JP2017152571A - 表面実装システムの吸着ノズル段取り方法、及び、表面実装システム - Google Patents

表面実装システムの吸着ノズル段取り方法、及び、表面実装システム Download PDF

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Abstract

【課題】表面実装システムの吸着ノズルを段取りする際の作業者の負担及び作業ミスを低減すること。【解決手段】電子部品Eを吸着する吸着ノズル57を一種類以上有する表面実装機2が複数配列されてなり、上流側の表面実装機2から下流側の表面実装機2の順にプリント基板Pを搬送し、各表面実装機2が吸着ノズル57を用いてプリント基板Pに電子部品Eを実装する表面実装システム1の吸着ノズル段取り方法であって、吸着ノズル57が格納されるノズルトレイ90を上流から下流側、及び、下流側から上流側の双方向に搬送することにより、一の表面実装機2で不足している種類の吸着ノズル57を当該種類の吸着ノズル57が余っている他の表面実装機2からノズルトレイ90を介して当該一の表面実装機2に受け渡す受け渡し工程を含む、吸着ノズル段取り方法。【選択図】図6

Description

本明細書で開示される技術は、表面実装システムの吸着ノズル段取り方法、及び、表面実装システムに関する。
従来、着脱可能な吸着ノズルを一種類以上有する表面実装機が複数配列されてなり、それら複数の表面実装機の並び方向の一端側の表面実装機から他端側の表面実装機の順に基板を搬送し、各表面実装機が吸着ノズルを用いて当該基板に部品を実装する表面実装システムが知られている。
ところで、一般に表面実装システムでは実装に用いる吸着ノズルの種類が基板の種類によって異なるので、基板の種類が切り替わると一部(あるいは全部)の種類の吸着ノズルが不足してしまうことがある。また、実装に用いる吸着ノズルの種類は表面実装機によっても異なるため、不足する吸着ノズルの種類は表面実装機によっても異なる。
このため、一般に表面実装システムでは、基板の種類が切り替わるとき、各表面実装機に当該表面実装機で不足している種類の吸着ノズル(すなわち当該表面実装機が次の種類の基板に部品を実装する際に用いる種類の吸着ノズルのうち当該表面実装機が有していない種類の吸着ノズル)を供給する所謂吸着ノズルの段取りが行われている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、特許文献1に記載の構成要素交換方法では、複数台の対回路基板作業機を含む対回路基板作業機列において、対回路基板作業機列の一端側からノズル搬送板を一方向に搬送することによって段取りを行っている。より具体的には、当該構成要素交換方法では、一端側からノズル搬送板を搬送し、ノズル搬送板が搬送されてきた各対回路基板作業機がそれぞれ当該対回路基板作業機で余っている吸着ノズルをノズル搬送板に戻すとともに、不足している種類の吸着ノズルをノズル搬送板から取得する。これにより、一端側の対回路基板作業機で余っている吸着ノズルを他端側の対回路基板作業機に受け渡している。
ただし、当該構成要素交換方法はノズル搬送板を一方向に搬送するものであるため、一端側の対回路基板作業機で不足している種類の吸着ノズルが他端側の対回路基板作業機で余っていても一端側の対回路基板作業機に受け渡すことはできない。このため当該構成要素交換方法では、他の対回路基板作業機から受け渡すことのできない種類の吸着ノズルについては作業者が予めノズル搬送板に保持させている。
特許第4425855号公報
しかしながら、一般に吸着ノズルをノズル搬送板に保持させる作業は面倒で時間がかかる作業であり、作業者にとって負担である。また、種類を間違えるといった作業ミスが起き易いという問題もある。このため、作業者の負担及び作業ミスを低減する方法が望まれている。
本明細書では、表面実装システムの吸着ノズルを段取りする際の作業者の負担及び作業ミスを低減する技術を開示する。
本明細書で開示する表面実装システムの吸着ノズル段取り方法は、着脱可能な吸着ノズルを一種類以上有する表面実装機が複数配列されてなり、前記複数の表面実装機の並び方向の一端側の前記表面実装機から他端側の前記表面実装機の順に基板を搬送し、各前記表面実装機が前記吸着ノズルを用いて前記基板に部品を実装する表面実装システムの吸着ノズル段取り方法であって、前記吸着ノズルが格納されるノズルトレイを前記一端側から前記他端側、及び、前記他端側から前記一端側の双方向に搬送することにより、一の前記表面実装機で不足している種類の前記吸着ノズルを当該種類の前記吸着ノズルが余っている他の前記表面実装機から前記ノズルトレイを介して当該一の表面実装機に受け渡す受け渡し工程を含む。
上記の吸着ノズル段取り方法によると、ノズルトレイを双方向に搬送して吸着ノズルを受け渡すので、作業者は不足している種類の吸着ノズルをノズルトレイに格納する作業が不要であるか、あるいは必要であったとしても従来のように一方向にしか受け渡さない場合に比べて格納する吸着ノズルの数が少なくて済む。このため表面実装システムの吸着ノズルを段取りする際の作業者の負担及び作業ミスを低減することができる。
また、各前記表面実装機が、前記部品の実装に用いる前記吸着ノズルの種類が設定されている生産情報と当該表面実装機が有している前記吸着ノズルの種類とに基づいて、当該表面実装機で余っている前記吸着ノズルの種類、及び、不足している前記吸着ノズルの種類を判断する第1の判断工程を含んでもよい。
上記の吸着ノズル段取り方法によると、各表面実装機で余っている吸着ノズルの種類や不足している吸着ノズルの種類を作業者が判断して各表面実装機に設定する場合に比べ、作業者の負担及び作業ミスをより低減することができる。
また、前記一端側及び前記他端側のいずれか一方を上流側、他方を下流側と定義したとき、前記受け渡し工程は、前記上流側の前記表面実装機から前記下流側の前記表面実装機の順に前記ノズルトレイを搬送し、前記ノズルトレイが搬送されてきた各前記表面実装機が当該表面実装機で余っている前記吸着ノズルを前記ノズルトレイに格納するとともに、当該表面実装機で不足している種類の前記吸着ノズルを前記ノズルトレイから取得するものであり、前記ノズルトレイが搬送されてきた前記表面実装機で不足している種類の前記吸着ノズルが前記ノズルトレイに格納されていない場合に、当該表面実装機が当該表面実装機より前記下流側にある前記表面実装機に前記不足している種類を通知する通知工程と、前記不足している種類を通知された前記表面実装機が当該表面実装機で余っている前記吸着ノズルを前記ノズルトレイに格納することによって通知された種類の前記吸着ノズルが前記ノズルトレイに格納された場合に、前記ノズルトレイを前記上流側に逆搬送する逆搬送工程と、を含んでもよい。
上記の吸着ノズル段取り方法によると、複数の表面実装機を統括する制御装置が不要となり、表面実装システムの構成を簡素にすることができる。
また、前記逆搬送工程において、通知された種類の前記吸着ノズルが全て前記ノズルトレイに格納された場合に前記ノズルトレイを前記上流側に逆搬送してもよい。
上記の吸着ノズル段取り方法によると、例えば不足している種類として複数種類が通知された場合に、一部の種類の吸着ノズルがノズルトレイに格納される毎にノズルトレイを逆搬送する場合に比べ、ノズルトレイを逆搬送する回数を低減することができる。これにより効率よく段取りすることができる。
また、二以上の前記表面実装機がそれぞれ当該表面実装機より前記下流側にある前記表面実装機に前記不足している種類を通知した場合は、前記逆搬送工程において、当該二以上の前記表面実装機のうち最も前記上流側の前記表面実装機から通知された種類の前記吸着ノズルが全て前記ノズルトレイに格納された場合に前記ノズルトレイを前記上流側に逆搬送してもよい。
上記の吸着ノズル段取り方法によると、上流側にある表面実装機ほど早く段取りを終わらせることができるので、前述した一端側と上流側とが一致している場合には基板への部品の実装をより早い時点で開始することができる。
また、前記表面実装システムは各前記表面実装機と通信可能に接続されている制御装置を有し、当該吸着ノズル段取り方法は、前記制御装置が、前記部品の実装に用いる前記吸着ノズルの種類が前記表面実装機毎に設定されている生産情報と各前記表面実装機が有している前記吸着ノズルの種類とに基づいて、余っている前記吸着ノズルの種類、及び、不足している前記吸着ノズルの種類を前記表面実装機毎に判断する第2の判断工程を含んでもよい。
上記の吸着ノズル段取り方法によると、各表面実装機で余っている吸着ノズルの種類、及び、不足している吸着ノズルの種類を制御装置が判断するので、それらを作業者が判断する場合に比べ、作業者の負担及び作業ミスをより低減することができる。
また、前記制御装置が、前記第2の判断工程で判断した結果に基づいて、前記ノズルトレイに格納する前記吸着ノズルの種類、前記ノズルトレイから取得する前記吸着ノズルの種類、及び、前記ノズルトレイの搬送手順を前記表面実装機毎に決定する決定工程を含み、前記受け渡し工程において、各前記表面実装機は、前記制御装置によって決定された種類の前記吸着ノズルを前記ノズルトレイに格納するともに、前記制御装置によって決定された種類の前記吸着ノズルを前記ノズルトレイから取得し、前記制御装置で決定された搬送手順に従って前記ノズルトレイを前記一端側又は前記他端側に搬送してもよい。
上記の吸着ノズル段取り方法によると、制御装置によって全体を統括することにより、各表面実装機の処理負担を軽減することができる。
また、前記第2の判断工程において、前記制御装置は前記基板の種類に応じた複数の前記生産情報と各前記表面実装機が有している前記吸着ノズルの種類とに基づいて、余っている前記吸着ノズルの種類、及び、不足している前記吸着ノズルの種類を前記表面実装機毎に判断してもよい。
上記の吸着ノズル段取り方法によると、複数の種類の基板に対して吸着ノズルの段取りを一度で済ますことができる。このため基板の種類毎に段取りを行う場合に比べて段取りに要する時間を低減することができ、表面実装システムの生産性を向上させることができる。
また、前記受け渡し工程の前又は後に、前記表面実装システム全体で不足する前記吸着ノズルの種類を作業者に報知する報知工程を含んでもよい。
上記の吸着ノズル段取り方法によると、いずれの表面実装機も不足している吸着ノズルがないようにすることができる。
また、本明細書で開示する表面実装システムは、着脱可能な吸着ノズルを一種類以上有する表面実装機が複数配列されてなり、前記複数の表面実装機の並び方向の一端側の前記表面実装機から他端側の前記表面実装機の順に基板を搬送し、各前記表面実装機が前記吸着ノズルを用いて前記基板に部品を実装する表面実装システムであって、前記吸着ノズルが格納されるノズルトレイを前記一端側から前記他端側、及び、前記他端側から前記一端側の双方向に搬送することにより、一の前記表面実装機で不足している種類の前記吸着ノズルを当該種類の前記吸着ノズルが余っている他の前記表面実装機から前記ノズルトレイを介して当該一の表面実装機に受け渡す。
上記の表面実装システムによると、表面実装システムの吸着ノズルを段取りする際の作業者の負担及び作業ミスを低減することができる。
本明細書で開示される技術によれば、表面実装システムの吸着ノズルを段取りする際の作業者の負担及び作業ミスを低減することができる。
実施形態1に係る表面実装システムの上面図 表面実装機の上面図 ノズルシャフト、吸着ノズル、部品、及び、基板を示す側面図 表面実装機の電気的構成を示すブロック図 (A)はノズルトレイの基板、(B)はシャッタの上面図 通知を伴う段取り例を説明するための模式図 ノズルトレイが搬送されてきたときの処理のフローチャート 下流側搬送処理のフローチャート 実施形態2に係る表面実装システムの上面図 ノズルトレイが搬送されてきたときの処理のフローチャート
<実施形態1>
図1から図8を参照して実施形態1を説明する。以降の説明では図1に示す左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、紙面に垂直な方向(上下方向)をZ軸方向という。また、以降の説明では図1に示す右側を上流側、左側を下流側という。また、以降の説明では同一の構成要素には一部を除いて図面の符号を省略している場合がある。
(1−1)表面実装システムの構成
先ず、図1を参照して、実施形態1に係る表面実装システム1の構成について説明する。表面実装システム1は着脱可能な吸着ノズル57(図3参照)を一種類以上有する表面実装機2(2A〜2D)が4台配列されてなり、上流側(一端側の一例)の表面実装機2から下流側(他端側の一例)の表面実装機2の順にプリント基板P(図3参照)を搬送し、各表面実装機2が吸着ノズル57を用いてプリント基板Pに電子部品E(図2参照)を実装するものである。プリント基板Pは基板の一例であり、電子部品Eは部品の一例である。
(1−2)表面実装機の構成
図2に示すように、表面実装機2は基台10、搬送コンベア20、図示しないバックアップ機構、図示しないクランプ部、複数の部品供給装置30、ヘッド搬送部40、ヘッドユニット50、ノズルステーション60、ノズルトレイ駆動部70、基板認識カメラC1(図4参照)などを備えている。
基台10は平面視長方形状をなすとともに上面が平坦とされている。図2において二点鎖線で示す矩形枠Bは電子部品Eが実装されるときにプリント基板Pが位置する作業位置を示している。
搬送コンベア20はY軸方向における基台10の略中央位置に配置されている。搬送コンベア20はX軸方向に循環駆動する一対のコンベアベルト21を備えており、後側のコンベアベルト21がY軸方向に移動可能に配置されている。これにより両コンベアベルト21の間隔をプリント基板Pのサイズに応じて調整することができる。プリント基板PはX軸方向の一方側(図2では右側)から搬送コンベア20によって基台10上の作業位置Bに搬入され、作業位置Bで停止して電子部品Eが実装された後、搬送コンベア20によって他方側(図2では左側)に搬出される。
図示しないバックアップ機構は作業位置Bの下方に配置されており、作業位置Bで停止したプリント基板Pを上方に持ち上げる。図示しないクランプ部はバックアップ機構に一体に設けられており、バックアップ機構によって持ち上げられたプリント基板PをY軸方向の両側から挟んで固定する。
複数の部品供給装置30はフィーダ型とされ、搬送コンベア20の前後両側においてX軸方向に並んで2箇所ずつ、計4箇所に配されている。これらの部品供給装置30には複数のフィーダ31が左右方向に横並び状に整列して取り付けられている。
各フィーダ31は複数の電子部品Eが収容された部品供給テープ(不図示)が巻回されたリール(不図示)、及び、リールから部品供給テープを引き出す電動式の送出装置(不図示)等を備えており、搬送コンベア20側に位置する端部に設けられた部品供給位置から電子部品Eが一つずつ供給されるようになっている。
ヘッド搬送部40はヘッドユニット50を一定の可動領域内でX軸方向及びY軸方向に搬送するものである。ヘッド搬送部40はY軸方向に平行に延びる一対のY軸ガイドレール41、Y軸方向に延伸するY軸ボールねじ42、Y軸ボールねじ42に螺合しているY軸ボールナット43、Y軸ボールねじ42を軸周りに回転させるY軸サーボモータ44、ヘッドユニット50をX軸方向に摺動可能に支持しているヘッド支持体45、X軸方向に延伸するX軸ボールねじ46、X軸ボールねじ46に螺合しているX軸ボールナット47、X軸ボールねじ46を軸周りに回転させるX軸サーボモータ48などを備えている。
ヘッド支持体45はX軸方向に延伸しており、X軸方向の両端部が一対のY軸ガイドレール41に摺動可能に支持されている。Y軸ボールナット43はヘッド支持体45に固定されており、Y軸ボールねじ42が軸周りに回転するとY軸ボールナット43がY軸ボールねじ42に沿って進退する。これによりヘッド支持体45がY軸方向に移動する。
X軸ボールねじ46及びX軸サーボモータ48はヘッド支持体45に支持されている。X軸ボールナット47はヘッドユニット50に固定されており、X軸ボールねじ46が軸周りに回転するとX軸ボールナット47がX軸ボールねじ46に沿って進退する。これによりヘッドユニット50がX軸方向に移動する。
ヘッドユニット50はヘッド支持体45に摺動可能に支持されている摺動部51、Z軸周りに回転可能に摺動部51に支持されているロータリーヘッド52、Z軸サーボモータ55(図4参照)、R軸サーボモータ56(図4参照)などを有している。
ロータリーヘッド52はZ軸周りに回転する回転体53、回転体53の回転軸線を中心とする円周上に配列されている複数のノズルシャフト54(図3参照)などを有している。ノズルシャフト54はZ軸方向に昇降可能に、且つ、ノズルシャフト54自身の軸線周りに回転(すなわち自転)可能に回転体53に支持されている。
図3に示すように、ノズルシャフト54の下端部には電子部品Eを吸着及び開放する吸着ノズル57が着脱可能に取り付けられている。吸着ノズル57には図示しないエア供給装置から正圧及び負圧が供給され、吸着ノズル57は負圧が供給されることによって電子部品Eを吸着し、正圧が供給されることによってその吸着している電子部品Eを開放する。ここで、本実施形態では実装する電子部品Eのサイズや種類などに応じて複数種類の吸着ノズル57があるものとする。
Z軸サーボモータ55は前述した円周上の所定の駆動位置に移動したノズルシャフト54をZ軸方向に昇降させるものであり、R軸サーボモータ56は図示しない共通ギヤを介して各ノズルシャフト54を一斉に同方向及び同角度に自転させるものである。
図2に示すように、ノズルステーション60は部品供給位置と作業位置Bとの間にX軸方向に延びる姿勢で設けられている。ノズルステーション60は複数の吸着ノズル57が保管されるものであり、X軸方向に延びるベース部材61、図示しないシャッタ、シャッタをスライドさせるステーション駆動部63(図4参照)などを有している。
ベース部材61には吸着ノズル57が保管される複数の保管穴64がX軸方向に並んで形成されている。ノズルシャフト54が保管穴64の上方となる位置に搬送され、その位置でノズルシャフト54が下降されると、吸着ノズル57の先端部が保管穴64に差し込まれてフランジ部57A(図3参照)がベース部材61に当接する。この状態でシャッタがステーション駆動部63によってスライドされるとフランジ部57Aの上方にシャッタが位置し、その状態でノズルシャフト54が上昇するとフランジ部57Aがシャッタに係合して吸着ノズル57が取り外され、ノズルステーション60に格納される。
ノズルトレイ駆動部70は作業位置Bを挟んでY軸方向の一方の側に配置されている。ノズルトレイ駆動部70は後述するノズルトレイ90(図5参照)に設けられているシャッタ92をY軸方向にスライドさせるためのものである。
基板認識カメラC1は基板を認識するためのものであり、撮像面が下を向く姿勢でヘッドユニット50に設けられている。
また、本実施形態では基板認識カメラC1は後述するノズルトレイ90に格納されている吸着ノズル57を撮像してノズルトレイ90に格納されている吸着ノズル57の種類や種類ごとの数(以下、単に「種類及び数」という)を認識するためにも用いられる。具体的には、本実施形態に係る吸着ノズル57の上面には種類を識別するためのIDコードが添付(あるいは刻印)されており、表面実装機2はそのIDコードを基板認識カメラC1によって撮像することによって吸着ノズル57の種類及び数を認識する。
なお、IDコードから吸着ノズル57の種類を認識するのではなく、吸着ノズル57を基板認識カメラC1によって撮像し、その形状から種類を認識する構成であってもよい。
(1−3)表面実装機の電気的構成
図4に示すように、表面実装機2は制御部80を備えている。制御部80には表示部81、操作部82、通信部83、搬送コンベア20、Y軸サーボモータ44、X軸サーボモータ48、Z軸サーボモータ55、R軸サーボモータ56、ステーション駆動部63、ノズルトレイ駆動部70などが接続されている。
制御部80はCPU、ROM、RAM、記憶部などを備えている。CPUはROMに記憶されている制御プログラムを実行することによって表面実装機2の各部を制御する。ROMにはCPUによって実行される制御プログラムなどが記憶されている。RAMはCPUが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。記憶部はハードディスクや書き換え可能な不揮発性メモリなどの外部記憶装置であり、次に説明する生産プログラム(生産情報の一例)やノズルステーション情報などの各種のデータが記憶されている。
生産プログラムには実装対象となるプリント基板Pの生産枚数に関する情報、プリント基板P上における各電子部品Eの実装位置を示す情報、各実装位置に実装される電子部品Eの種類を示す情報、電子部品Eの実装に用いる吸着ノズル57の種類及び数を示す情報などの各種の情報が設定されている。
ノズルステーション情報はノズルステーション60のどの保管穴64にどの種類の吸着ノズル57が格納されているかを示すものであり、保管穴64に付されている番号、その番号の保管穴64に格納されている吸着ノズル57の種類などが設定されている。
表示部81は液晶ディスプレイなどの表示装置を有しており、各種の情報を表示する。操作部82は作業者が表面実装機2を操作するための操作ボタンなどで構成されている。
通信部83は所定の通信プロトコルに従って他の表面実装機2と通信するためのものである。隣り合う表面実装機2の通信部83は通信ケーブル84(図1参照)を介して接続されており、これにより制御部80は通信部83を介して他の表面実装機2と通信することができる。
以上のような構成とされた表面実装機2では、自動運転中において、搬送コンベア20によってプリント基板Pを基台10上の作業位置Bに搬送する搬送状態と、作業位置Bに搬送されたプリント基板P上の実装位置に電子部品Eを実装する実装状態とが交互に実行される。
(1−4)ノズルトレイ
次に、図5を参照して、ノズルトレイ90について説明する。ノズルトレイ90は後述する吸着ノズル段取り方法において表面実装機2間で吸着ノズル57を受け渡すために用いられるものである。ノズルトレイ90は図5(A)に示す板状の基板91、及び、図5(B)に示すシャッタ92を有している。なお、図5(A)及び図5(B)では理解を容易にするため基板91とシャッタ92とを別々に示しているが、実際にはシャッタ92は基板91の上方を覆うように設けられている。
板状の基板91には複数の保管穴93が行列状に並んで形成されている。シャッタ92には各保管穴93に対応する位置に形成されている複数の貫通穴を行毎に連結した形状の複数の長穴94が並列に形成されている。隣り合う貫通穴の間の前後方向の間隔は貫通穴の直径より狭くなっており、それによりシャッタ92には隣り合う貫通穴の間にそれぞれ狭幅部95が形成されている。
前述したノズルステーション60と同様に、吸着ノズル57の先端部が保管穴93に差し込まれるとフランジ部57A(図3参照)が基板91に当接する。この状態でシャッタ92が前述したノズルトレイ駆動部70によって左側にスライドされるとフランジ部57Aの上方にシャッタ92の狭幅部95が位置し、その状態でノズルシャフト54が上昇するとフランジ部57Aが狭幅部95に係合して吸着ノズル57が取り外され、ノズルトレイ90に格納される。
なお、ノズルトレイ駆動部70はシャッタ92を左右方向に移動させることができる構成であれば任意の構成を採用することができる。例えば基板91とシャッタ92とをコイルばねで接続し、ノズルトレイ駆動部70がコイルばねの弾性力に抗してシャッタ92を左右方向のいずれか一方側に付勢し、その後に付勢が解除されるとシャッタ92がコイルばねの弾性復帰力によって他方側に復帰する構成であってもよい。
また、上述したノズルトレイ90の構成は一例であり、ノズルトレイ90は吸着ノズル57をノズルシャフト54から取り外して保管できたり、保管されている吸着ノズル57をノズルシャフト54に取り付けたりすることができる構成であれば上述した構成に限られない。
(1−5)吸着ノズル段取り方法
本実施形態に係る吸着ノズル段取り方法は、大まかには、ノズルトレイ90を表面実装システム1の上流側から下流側、及び、下流側から上流側の双方向に搬送することにより、一の表面実装機2で不足している種類の吸着ノズル57を当該種類の吸着ノズル57が余っている他の表面実装機2からノズルトレイ90を介して当該一の表面実装機2に受け渡すことによって行われる(受け渡し工程の一例)。
具体的には、図1に示すように、本実施形態では吸着ノズル57が格納されていない空のノズルトレイ90が上流側の表面実装機2から下流側の表面実装機2の順に搬送され、ノズルトレイ90が搬送されてきた各表面実装機2が当該表面実装機2で余っている吸着ノズル57をノズルトレイ90に格納するともに、当該表面実装機2で不足している種類及び数の吸着ノズル57をノズルトレイ90から取得してノズルステーション60に格納する。
例えば1番目の表面実装機2Aは種類Aの吸着ノズル57が3本余っており、2番目の表面実装機2Bは種類Aの吸着ノズル57が2本不足しているとする。この場合、1番目の表面実装機2Aは余っている吸着ノズル57(すなわち種類Aの吸着ノズル57が3本)を全てノズルトレイ90に格納し、2番目の表面実装機2Bは不足している種類及び数の吸着ノズル57(すなわち種類Aの吸着ノズル57が2本)をノズルトレイ90から取得する。
ただし、上流側の表面実装機2から下流側の表面実装機2の順のようにノズルトレイ90が一方向に搬送されるだけの場合は、上流側の表面実装機2で不足している種類及び数の吸着ノズル57が下流側の表面実装機2で余っていても上流側の表面実装機2に受け渡すことができない。
そこで、本実施形態では、ある表面実装機2にノズルトレイ90が搬送されてきたとき、当該表面実装機2は不足している種類及び数の吸着ノズル57をノズルトレイ90から取得できる分だけ取得し、それでも未だ不足している吸着ノズル57の種類及び数がある場合は不足している種類及び数を下流にある全ての表面実装機2に通知する。
そして、下流の表面実装機2が当該表面実装機2で余っている吸着ノズル57をノズルトレイ90に格納し、その結果、通知された種類及び数の吸着ノズル57が全てノズルトレイ90に格納された場合は、当該表面実装機2はノズルトレイ90を上流側に逆搬送する。そして、不足している種類及び数を下流の表面実装機2に通知した表面実装機2は、下流側からノズルトレイ90が搬送されてくると、ノズルトレイ90から不足している種類及び数の吸着ノズル57を取得する。
以下、図6を参照して、通知を伴う段取りの例について説明する。ここでは二以上の表面実装機2が不足している種類及び数を下流の表面実装機2に通知する場合を例に説明する。本実施形態では、二以上の表面実装機2が不足している種類及び数を下流の表面実装機2に通知した場合は、それら二以上の表面実装機2のうち最も上流にある表面実装機2から通知された種類及び数の吸着ノズル57が全てノズルトレイ90に格納されるまでノズルトレイ90を上流側に逆搬送しない。
例えば、1番目の表面実装機2Aで種類Aの吸着ノズル57が3本不足しており、2番目の表面実装機2Bで種類Bの吸着ノズル57が2本不足しているとする。そして、3番目の表面実装機2Cで種類Bの吸着ノズル57が2本余っており、4番目の表面実装機2Dで種類Aの吸着ノズル57が3本余っているとする。
この場合、1番目の表面実装機2Aは種類Aの吸着ノズル57が3本不足していることを下流の表面実装機2(2〜4番目の表面実装機2)に通知し、ノズルトレイ90を下流側の表面実装機2(すなわち2番目の表面実装機2B)に搬送する。
そして、2番目の表面実装機2Bは種類Bの吸着ノズル57が2本不足していることを下流の表面実装機2(3、4番目の表面実装機2)に通知し、ノズルトレイ90を下流側の表面実装機2(すなわち3番目の表面実装機2C)に搬送する。
そして、3番目の表面実装機2Cによって種類Bの吸着ノズル57が2本ノズルトレイ90に格納される。これにより、2番目の表面実装機2Bから通知された種類及び数の吸着ノズル57(すなわち種類Bの吸着ノズル57が2本)が全てノズルトレイ90に格納される。
しかしながら、不足している種類及び数を3番目の表面実装機2Cに通知した表面実装機2(1、2番目の表面実装機2)のうち最も上流にある表面実装機2(すなわち1番目の表面実装機2A)から通知された種類及び数の吸着ノズル57(すなわち種類Aの吸着ノズル57が3本)はまだノズルトレイ90に格納されていないので、3番目の表面実装機2Cはノズルトレイ90を上流側ではなく下流側の表面実装機2(すなわち4番目の表面実装機2D)に搬送する。
そして、4番目の表面実装機2によってノズルトレイ90に種類Aの吸着ノズル57が3本格納される。この場合は、不足している種類及び数を4番目の表面実装機2Dに通知した表面実装機2(1、2番目の表面実装機2)のうち最も上流にある表面実装機2(すなわち1番目の表面実装機2A)から通知された種類及び数の吸着ノズル57(すなわち種類Aの吸着ノズル57が3本)が全てノズルトレイ90に格納されているので、4番目の表面実装機2Dはノズルトレイ90を上流側の表面実装機2(すなわち3番目の表面実装機2C)に逆搬送する。
3番目の表面実装機2Cは、4番目の表面実装機2Dからノズルトレイ90が搬送されてくると、不足している種類及び数を3番目の表面実装機2に通知した表面実装機2のうち最も上流にある表面実装機2(すなわち1番目の表面実装機2A)から通知された種類及び数の吸着ノズル57が全てノズルトレイ90に格納されているので、ノズルトレイ90を上流側の表面実装機2(すなわち2番目の表面実装機2B)に逆搬送する。
2番目の表面実装機2Bは、3番目の表面実装機2Cからノズルトレイ90が搬送されてくると、2番目の表面実装機2Bで不足している種類及び数の吸着ノズル57(すなわち種類Bの吸着ノズル57が2本)がノズルトレイ90に格納されているので、不足している種類及び数の吸着ノズル57をノズルトレイ90から取得する。そして、2番目の表面実装機2は下流の表面実装機2に通知していた通知を取り消す。
そして、2番目の表面実装機2は、不足している種類及び数を2番目の表面実装機2に通知した表面実装機2のうち最も上流にある表面実装機2(すなわち1番目の表面実装機2A)から通知された種類及び数の吸着ノズル57がノズルトレイ90に格納されているので、ノズルトレイ90を上流側の表面実装機2(すなわち1番目の表面実装機2A)に逆搬送する。
そして、1番目の表面実装機2Aは、2番目の表面実装機2Bからノズルトレイ90が搬送されてくると、不足している種類及び数の吸着ノズル57(すなわち種類Aの吸着ノズル57が3本)をノズルトレイ90から取得する。そして、1番目の表面実装機2Aは下流の表面実装機2に通知していた通知を取り消し、ノズルトレイ90を下流側の表面実装機2(すなわち2番目の表面実装機2)に搬送する。
(1−5−1)制御部の処理
次に、上述した吸着ノズル段取り方法を実現するために各表面実装機2の制御部80が実行する処理について説明する。本実施形態に係る吸着ノズル段取り方法では、プリント基板Pの種類が切り替わるとき、先ず、作業者が各表面実装機2の生産プログラムを新たなプリント基板Pの種類に応じた生産プログラムに切り替え、各表面実装機2に吸着ノズル57の段取りを指示する。
各表面実装機2の制御部80は段取りが指示されるとノズルトレイ90が搬送されてくるのを待つ待機状態に移行し、ノズルトレイ90が搬送されてくると次に説明する「ノズルトレイが搬送されてきたときの処理」を実行する。
ここで、最上流の表面実装機2には作業者によってノズルトレイ90がセットされ、最上流の表面実装機2は作業者によってノズルトレイ90がセットされるとノズルトレイ90が搬送されてきたと判断するものとする。また、作業者は最上流の表面実装機2にノズルトレイ90をセットするとき、吸着ノズル57が格納されていない空のノズルトレイ90をセットするものとする。
また、ここでは、段取りを行うとき、いずれのノズルシャフト54にも吸着ノズル57は取り付けられておらず、各表面実装機2が有する吸着ノズル57は全てノズルステーション60に格納されているものとする。
(1−5−2)ノズルトレイが搬送されてきたときの処理
以下、図7を参照して、ノズルトレイが搬送されてきたときの処理について説明する。以下に説明する処理はノズルトレイ90が上流側及び下流側のどちら側から搬送されてきたときにも共通に実行される。
S101では、制御部80は生産プログラムとノズルステーション情報とを比較して、当該制御部80が設けられている表面実装機2で余っている吸着ノズル57の種類及び数、並びに、不足している吸着ノズル57の種類及び数を判断する(第1の判断工程の一例)。そして、制御部80は、余っている吸着ノズル57又は不足している吸着ノズル57がある場合はS102に進み、ない場合はS105に進む。
S102では、制御部80は作業位置Bでノズルトレイ90を停止させ、クランプ部によってノズルトレイ90を固定する。
S103では、制御部80は余っている吸着ノズル57がある場合はそれら余っている吸着ノズル57を全てノズルトレイ90に格納する。そして、制御部80はノズルステーション60からノズルトレイ90に格納した吸着ノズル57の種類及び数に応じてノズルステーション情報を更新する。
S104では、制御部80はノズルトレイ90に格納されている吸着ノズル57の種類及び数を基板認識カメラC1によって認識し、不足している種類及び数の吸着ノズル57をノズルトレイ90から取得してノズルステーション60の空いている保管穴に格納する。ただし、ノズルトレイ90には当該表面実装機2で不足している種類及び数の吸着ノズル57が格納されていないこともあるため、その場合は取得できる分だけ取得することになる。そして、制御部80はノズルステーション60に格納した吸着ノズル57の種類及び数に応じてノズルステーション情報を更新する。
S105では、制御部80は上流の表面実装機2から不足している種類及び数が通知されているか否かを判断し、通知されている場合はS106に進み、通知されていない場合はS108に進む。
S106では、制御部80は不足している種類及び数を当該表面実装機2に通知した表面実装機2のうち最上流の表面実装機2から通知された種類及び数の吸着ノズル57が全てノズルトレイ90に格納されているか否かを判断し、格納されている場合はS107に進み、格納されていない場合はS108に進む。
S107では、制御部80はノズルトレイ90を上流側の表面実装機2に逆搬送する(逆搬送工程の一例)。
S108では、制御部80はノズルトレイ90を下流側に搬送する下流側搬送処理を実行する。
(1−5−3)下流側搬送処理
次に、図8を参照して、S108で実行される下流側搬送処理について説明する。
S201では、制御部80は当該表面実装機2より下流側に表面実装機2があるか否かを判断し、ある場合はS202に進み、ない場合はS206に進む。
S202では、制御部80は当該表面実装機2でまだ不足している吸着ノズル57があるか否かを判断し、ある場合はS203に進み、ない場合はS204に進む。
S203では、制御部80は当該表面実装機2より下流側にある全ての表面実装機2に当該表面実装機2で不足している種類及び数を通知する(通知工程の一例)。
S204では、制御部80は不足している種類及び数を下流側の表面実装機2に通知していた場合はその通知を取り消す。例えば不足している種類及び数を下流側の表面実装機2に通知していた場合に、ノズルトレイ90が下流側から搬送されてきた場合は、前述したS104において当該不足している種類及び数の吸着ノズル57が全て取得されるので、本ステップによって先の通知が取り消される。
S205では、制御部80はノズルトレイ90を下流側の表面実装機2に搬送する。
S206では、制御部80(すなわち最も下流の表面実装機2の制御部80)はシステム全体で不足している吸着ノズル57があるか否かを判断する。具体的には例えば、制御部80は当該表面実装機2でまだ不足している吸着ノズル57があるか、又は、上流側の表面実装機2から通知された通知のうち未だ取り消されていない通知がある場合は、システム全体で不足している吸着ノズル57があると判断し、どちらもない場合はシステム全体で不足している吸着ノズル57はないと判断する。制御部80は、システム全体で不足している吸着ノズル57がある場合はS207に進み、ない場合は本処理を終了して戻る。
S207では、制御部80はシステム全体で不足している吸着ノズル57の種類及び数を表示部81に表示する(報知工程の一例)。そして、作業者は表示された種類及び数の吸着ノズル57をノズルトレイ90に手作業で格納し、再度吸着ノズル57の段取りを指示する。
(1−6)実施形態の効果
以上説明した実施形態1に係る吸着ノズル段取り方法によると、ノズルトレイ90を上流側から下流側、及び、下流側から上流側の双方向に搬送して吸着ノズル57を受け渡すので、表面実装システム1に最初に段取りを指示する時点では、作業者は不足している種類及び数の吸着ノズル57をノズルトレイ90に格納する作業は不要である。このため表面実装システム1の吸着ノズル57を段取りする際の作業者の負担及び作業ミスを低減することができる。
ただし、システム全体で不足している吸着ノズル57がある場合は、作業者はその不足している吸着ノズル57をノズルトレイ90に格納する作業が必要になる。しかしながら、その場合であっても、実施形態1に係る吸着ノズル段取り方法では吸着ノズル57を双方向で受け渡しているので、従来のように一方向にしか受け渡さない場合に比べて格納する吸着ノズルの数が少なくて済む。このため、その場合であっても作業者の負担及び作業ミスを低減することができる。
更に、実施形態1に係る吸着ノズル段取り方法によると、各表面実装機2が、当該表面実装機2で余っている吸着ノズル57の種類及び数、並びに、不足している吸着ノズル57の種類及び数を判断するので、それらを作業者が判断して各表面実装機2に設定する場合に比べ、作業者の負担及び作業ミスをより低減することができる。
更に、実施形態1に係る吸着ノズル段取り方法によると、複数の表面実装機2が連携して動作するので複数の表面実装機2を統括する制御装置が不要となり、表面実装システム1の構成を簡素にすることができる。
更に、実施形態1に係る吸着ノズル段取り方法によると、不足している種類及び数を通知された表面実装機2は、通知された種類及び数の吸着ノズル57が全てノズルトレイ90に格納された場合にノズルトレイ90を上流側(一端側)に逆搬送する。このため、例えば不足している種類として複数種類の吸着ノズル57が通知された場合に、一部の種類の吸着ノズル57がノズルトレイ90に格納される毎にノズルトレイ90を逆搬送する場合に比べ、ノズルトレイ90を逆搬送する回数を低減することができる。これにより効率よく段取りすることができる。
更に、実施形態1に係る吸着ノズル段取り方法によると、二以上の表面実装機2がそれぞれ当該表面実装機2より下流側にある表面実装機2に不足している種類及び数を通知した場合は、不足している種類及び数を通知された表面実装機2は、それら二以上の表面実装機2のうち最上流(最も一端側)の表面実装機2から通知された種類及び数の吸着ノズル57が全てノズルトレイ90に格納された場合にノズルトレイ90を上流側(一端側)に逆搬送する。このようにすると上流側にある表面実装機2ほど早く段取りを終わらせることができるので、プリント基板Pへの電子部品Eの実装をより早い時点で開始することができる。
更に、実施形態1に係る吸着ノズル段取り方法によると、受け渡し工程の後に、システム全体で不足している吸着ノズル57の種類及び数を表示部81に表示するので、作業者は表示された種類及び数の吸着ノズル57をノズルトレイ90に手作業で格納して再度吸着ノズル57の段取りを指示することにより、いずれの表面実装機2も不足している吸着ノズル57がないようにすることができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2を図9ないし図10によって説明する。
前述した実施形態1に係る吸着ノズル段取り方法では、余っている吸着ノズル57及び不足している吸着ノズル57を各表面実装機2の制御部80が判断する場合を例に説明した。
これに対し、図9に示すように、実施形態2に係る表面実装システム3は各表面実装機2と通信可能に接続されている制御装置100を有しており、制御装置100が生産プログラムと各表面実装機2が有している吸着ノズル57の種類及び数とに基づいて、各表面実装機2で余っている吸着ノズル57の種類及び数、並びに、不足している吸着ノズル57の種類及び数を判断する(第2の判断工程の一例)。
そして、制御装置100は、その判断結果に基づいて、ノズルトレイ90に格納する吸着ノズル57の種類及び数、ノズルトレイ90から取得する吸着ノズル57の種類及び数、並びに、ノズルトレイ90の搬送手順を表面実装機2毎に決定し(決定工程の一例)、その決定に従って各表面実装機2の動作を事前に設定する。
(2−1)実施形態2に係る段取り例
前述した図6を参照して、実施形態2に係る段取り例について説明する。ここでは実施形態1で説明した例と同様に、1番目の表面実装機2Aで種類Aの吸着ノズル57が3本不足しており、2番目の表面実装機2Bで種類Bの吸着ノズル57が2本不足しているとする。そして、3番目の表面実装機2Cで種類Bの吸着ノズル57が2本余っており、4番目の表面実装機2Dで種類Aの吸着ノズル57が3本余っているとする。
この場合、制御装置100は、1番目の表面実装機2Aには、最初にノズルトレイ90が搬送されてきたとき(すなわち作業者によってノズルトレイ90がセットされたとき)、ノズルトレイ90を2番目の表面実装機2に搬送するように設定する。そして、その後に2番目の表面実装機2Bからノズルトレイ90が搬送されてきたとき、ノズルトレイ90から種類Aの吸着ノズル57を3本取得するよう設定する。そして、その後にノズルトレイ90を2番目の表面実装機2Bに搬送するように設定する。
そして、2番目の表面実装機2には、最初に1番目の表面実装機2からノズルトレイ90が搬送されてきたとき、ノズルトレイ90を3番目の表面実装機2に搬送するように設定する。そして、その後に3番目の表面実装機2からノズルトレイ90が搬送されてきたとき、ノズルトレイ90から種類Bの吸着ノズル57を2本取得し、その後にノズルトレイ90を1番目の表面実装機2Aに搬送するように設定する。そして、その後に1番目の表面実装機2Aからノズルトレイ90が搬送されてきたとき、ノズルトレイ90を3番目の表面実装機2Cに搬送するように設定する。
そして、3番目の表面実装機2には、最初に2番目の表面実装機2からノズルトレイ90が搬送されてきたとき、種類Bの吸着ノズル57を2本ノズルトレイ90に格納し、その後にノズルトレイ90を4番目の表面実装機2に搬送するように設定する。そして、その後に4番目の表面実装機2からノズルトレイ90が搬送されてきたとき、ノズルトレイ90を2番目の表面実装機2Bに搬送するように設定する。そして、その後に2番目の表面実装機2からノズルトレイ90が搬送されてきたとき、ノズルトレイ90を4番目の表面実装機2Dに搬送するように設定する。
そして、4番目の表面実装機2には、最初に3番目の表面実装機2からノズルトレイ90が搬送されてきたとき、種類Aの吸着ノズル57を3本ノズルトレイ90に格納し、ノズルトレイ90を3番目の表面実装機2に搬送するように設定する。この結果、表面実装システム3の動作は実施形態1で説明した例と同じ動作となる。
(2−2)ノズルトレイが搬送されてきたときの処理
次に、図10を参照して、実施形態2に係るノズルトレイが搬送されてきたときの処理について説明する。以下に説明する処理はノズルトレイ90が上流側及び下流側のどちら側から搬送されてきたときにも共通に実行される。
S301では、制御部80はノズルトレイ90に格納するよう設定されている吸着ノズル57又はノズルトレイ90から取得するよう設定されている吸着ノズル57があるか否かを判断し、ある場合はS302に進み、ない場合はS305に進む。
S302では、制御部80は作業位置Bでノズルトレイ90を停止させ、クランプ部によってノズルトレイ90を固定する。
S303では、制御部80はノズルトレイ90に格納するよう設定されている種類及び数の吸着ノズル57をノズルトレイ90に格納する。
S304では、制御部80はノズルトレイ90から取得するよう設定されている種類及び数の吸着ノズル57をノズルトレイ90から取得してノズルステーション60に格納する。
S305では、制御部80はノズルトレイ90の搬送方向が上流側であるか下流側であるかを設定されている搬送手順に従って判断し、上流側の場合はS306に進み、下流側の場合はS307に進む。
S306では、制御部80はノズルトレイ90を上流側の表面実装機2に搬送する。
S307では、制御部80はノズルトレイ90を下流側の表面実装機2に搬送する。
(2−3)実施形態の効果
以上説明した実施形態2に係る吸着ノズル段取り方法によると、各表面実装機2で余っている吸着ノズル57の種類及び数、並びに、不足している吸着ノズル57の種類及び数を制御装置100が判断するので、それらを作業者が判断する場合に比べ、作業者の負担及び作業ミスをより低減することができる。
更に、実施形態2に係る吸着ノズル段取り方法によると、制御装置100によって全体を統括することにより、各表面実装機2の処理負担を軽減することができる。
<実施形態3>
次に、実施形態3を説明する。
実施形態3は実施形態2の変形例である。前述した実施形態2に係る制御装置100は一つの生産プログラムだけを考慮して段取りを行うものである。これに対し、実施形態3に係る制御装置100は、プリント基板Pの種類に応じた複数の生産プログラムと各表面実装機2が有している吸着ノズル57の種類及び数とに基づいて、各表面実装機2で余っている吸着ノズル57の種類及び数、並びに、不足している吸着ノズル57の種類及び数を判断し、その判断結果に基づいて各表面実装機2の動作を事前に設定する。
例えば、ある表面実装機2において、次の生産プログラムで種類Aの吸着ノズル57を1本用い、その次の生産プログラムで種類Aの吸着ノズル57を2本用いるとする。そして、当該表面実装機2には種類Aの吸着ノズル57が1本もないとする。この場合、制御装置100は当該表面実装機2で種類Aの吸着ノズル57が2本不足していると判断し、ノズルトレイ90から種類Aの吸着ノズル57を2本取得するよう設定する。
以上説明した実施形態3に係る吸着ノズル段取り方法によると、複数の種類のプリント基板Pに対して吸着ノズル57の段取りを一度で済ますことができるので、プリント基板Pの種類毎に段取りを行う場合に比べて段取りに要する時間を低減することができる。これにより、表面実装システム3の生産性を向上させることができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した各実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1では各表面実装機2がそれぞれ余っている吸着ノズル57の種類及び数、並びに、不足している吸着ノズル57の種類及び数を判断する場合を例に説明した。これに対し、作業者が各表面実装機2にそれぞれ当該表面実装機2で余っている吸着ノズル57の種類及び数、並びに、不足している吸着ノズル57の種類及び数を設定してもよい。
(2)上記実施形態では、二以上の表面実装機2が不足している種類及び数を通知した場合は、不足している種類及び数を通知された表面実装機2は、それら二以上の表面実装機2のうち最も上流側(一端側)の表面実装機2から通知された種類及び数の吸着ノズル57が全てノズルトレイ90に格納された場合にノズルトレイ90を上流側に逆搬送する。これに対し、いずれかの表面実装機2から通知された種類及び数の吸着ノズル57が全てノズルトレイ90に格納された場合はその表面実装機2が最も上流側であるか否かに寄らずノズルトレイ90を上流側に搬送してもよい。
(3)上記実施形態では、受け渡し工程の後に、システム全体で不足している吸着ノズル57の種類及び数を表示部81に表示する場合を例に説明した。これに対し、実施形態2のように制御装置100がある場合は、システム全体で不足する吸着ノズル57の種類及び数を受け渡し工程の前に制御装置100によって事前に計算して表示部81に表示してもよい。このようにすると、作業者がその表示された種類の吸着ノズル57をノズルトレイ90に格納してから段取りを指示することにより、一度の段取りでいずれの表面実装機2も不足している吸着ノズル57がないようにすることができる。
(4)上記実施形態では、段取りを行うとき、いずれのノズルシャフト54にも吸着ノズル57が取り付けられておらず、各表面実装機2が有する吸着ノズル57は全てノズルステーション60に格納されている場合を例に説明した。これに対し、段取りを行うとき、一部の吸着ノズル57はノズルシャフト54に取り付けられていてもよい。その場合は、ノズルステーション情報に、ノズルシャフト54に取り付けられている吸着ノズル57の種類及び数も記憶させるようにしてもよい。
(5)上記実施形態では上流側から下流側にノズルトレイ90を搬送し、上流側の表面実装機2から下流側の表面実装機2に不足している吸着ノズル57を通知する場合を例に説明した。これに対し、下流側の表面実装機2が上流側の表面実装機2に不足している吸着ノズル57を通知してもよい。
例えば、予め複数種類の吸着ノズル57を任意にノズルトレイ90に格納しておき、各表面実装機2はノズルトレイ90から不足している吸着ノズル57の吸着ノズル57を取得する一方、余っている吸着ノズル57はノズルトレイ90に格納しないようにしてもよい。このようにすると、下流側の表面実装機2がノズルトレイ90から不足している吸着ノズル57を取得しようとするとき、上流側の表面実装機2ではその種類の吸着ノズル57が余っていてもノズルトレイ90にはその種類の吸着ノズル57が格納されていないことが起こり得る。そのため、その場合は下流側の表面実装機2が不足している吸着ノズル57の種類及び数を上流側の表面実装機2に通知し、ノズルトレイ90を上流側に搬送してもよい。
(6)上記実施形態ではX軸サーボモータ48やY軸サーボモータ44を用いてヘッドユニット50を搬送する場合を例に説明した。これに対し、サーボモータではなくリニアモータを用いてもよい。
(7)上記実施形態ではヘッドユニット50がロータリーヘッド52を有している場合を例に説明した。これに対し、ヘッドユニット50は吸着ノズル57が直線状に配列された所謂インラインヘッドを有していてもよい。
(8)上記実施形態ではノズルトレイ90に格納されている吸着ノズル90の種類及び数を部品認識カメラC1によって認識する場合を例に説明した。これに対し、余っている吸着ノズル57をノズルトレイ90に格納するとき、ノズルトレイ90のどの保管穴93にどの種類の吸着ノズル57が格納されているかを示すノズルトレイ情報を、ノズルトレイ90に格納した吸着ノズル57の種類及び数に応じて更新するとともに、ノズルトレイ90から不足している種類及び数の吸着ノズル57を取得したとき、取得した種類及び数に応じてノズルトレイ情報を更新するようにしてもよい。そして、ノズルトレイ90を上流側や下流側に搬送するとき、上流側や下流側の表面実装機2にノズルトレイ情報を送信するようにしてもよい。このようにすると上流側や下流側の表面実装機2はノズルトレイ90に格納されている吸着ノズル90の種類及び数を部品認識カメラC1によって認識する工程が不要になるので、より効率よく段取りを行うことができる。
(9)上記実施形態ではノズルステーション60のどの保管穴64にどの種類の吸着ノズル57が格納されているかがノズルステーション情報に設定されている場合を例に説明した。これに対し、ノズルステーション情報を用いるのではなく、ノズルステーション60のどの保管穴64にどの種類の吸着ノズル57が格納されているかを部品認識カメラC1によって認識してもよい。あるいは、最初にノズルトレイ90が搬送されてきたときに一度だけ部品認識カメラC1によって認識し、その認識した情報からノズルステーション情報を生成し、それ以降はそのノズルステーション情報を参照及び更新するようにしてもよい。
(10)上記実施形態ではプリント基板Pを搬送するときの上流側とノズルトレイ90の搬送を開始するときの上流側とが同じ側である場合を例に説明した。これに対し、プリント基板Pを搬送するときの上流側とノズルトレイ90の搬送を開始するときの上流側とは逆になってもよい。具体的には、ノズルトレイ90の搬送を開始するとき、プリント基板Pを搬送するときに下流側となる側(図1において左側)からノズルトレイ90の搬送を開始してもよい。この場合、ノズルトレイ90にとっては左側が上流側、右側が下流側となる。
1…表面実装システム、2(2A〜2B)…表面実装機、3…表面実装システム、57…吸着ノズル、90…ノズルトレイ、100…制御装置、E…電子部品(部品の一例)、P…プリント基板(基板の一例)

Claims (10)

  1. 着脱可能な吸着ノズルを一種類以上有する表面実装機が複数配列されてなり、前記複数の表面実装機の並び方向の一端側の前記表面実装機から他端側の前記表面実装機の順に基板を搬送し、各前記表面実装機が前記吸着ノズルを用いて前記基板に部品を実装する表面実装システムの吸着ノズル段取り方法であって、
    前記吸着ノズルが格納されるノズルトレイを前記一端側から前記他端側、及び、前記他端側から前記一端側の双方向に搬送することにより、一の前記表面実装機で不足している種類の前記吸着ノズルを当該種類の前記吸着ノズルが余っている他の前記表面実装機から前記ノズルトレイを介して当該一の表面実装機に受け渡す受け渡し工程を含む、吸着ノズル段取り方法。
  2. 各前記表面実装機が、前記部品の実装に用いる前記吸着ノズルの種類が設定されている生産情報と当該表面実装機が有している前記吸着ノズルの種類とに基づいて、当該表面実装機で余っている前記吸着ノズルの種類、及び、不足している前記吸着ノズルの種類を判断する第1の判断工程を含む、請求項1に記載の吸着ノズル段取り方法。
  3. 前記一端側及び前記他端側のいずれか一方を上流側、他方を下流側と定義したとき、前記受け渡し工程は、前記上流側の前記表面実装機から前記下流側の前記表面実装機の順に前記ノズルトレイを搬送し、前記ノズルトレイが搬送されてきた各前記表面実装機が当該表面実装機で余っている前記吸着ノズルを前記ノズルトレイに格納するとともに、当該表面実装機で不足している種類の前記吸着ノズルを前記ノズルトレイから取得するものであり、
    前記ノズルトレイが搬送されてきた前記表面実装機で不足している種類の前記吸着ノズルが前記ノズルトレイに格納されていない場合に、当該表面実装機が当該表面実装機より前記下流側にある前記表面実装機に前記不足している種類を通知する通知工程と、
    前記不足している種類を通知された前記表面実装機が当該表面実装機で余っている前記吸着ノズルを前記ノズルトレイに格納することによって通知された種類の前記吸着ノズルが前記ノズルトレイに格納された場合に、前記ノズルトレイを前記上流側に逆搬送する逆搬送工程と、
    を含む、請求項1又は請求項2に記載の吸着ノズル段取り方法。
  4. 前記逆搬送工程において、通知された種類の前記吸着ノズルが全て前記ノズルトレイに格納された場合に前記ノズルトレイを前記上流側に逆搬送する、請求項3に記載の吸着ノズル段取り方法。
  5. 二以上の前記表面実装機がそれぞれ当該表面実装機より前記下流側にある前記表面実装機に前記不足している種類を通知した場合は、前記逆搬送工程において、当該二以上の前記表面実装機のうち最も前記上流側の前記表面実装機から通知された種類の前記吸着ノズルが全て前記ノズルトレイに格納された場合に前記ノズルトレイを前記上流側に逆搬送する、請求項4に記載の吸着ノズル段取り方法。
  6. 前記表面実装システムは各前記表面実装機と通信可能に接続されている制御装置を有し、
    当該吸着ノズル段取り方法は、
    前記制御装置が、前記部品の実装に用いる前記吸着ノズルの種類が前記表面実装機毎に設定されている生産情報と各前記表面実装機が有している前記吸着ノズルの種類とに基づいて、余っている前記吸着ノズルの種類、及び、不足している前記吸着ノズルの種類を前記表面実装機毎に判断する第2の判断工程を含む、請求項1に記載の吸着ノズル段取り方法。
  7. 前記制御装置が、前記第2の判断工程で判断した結果に基づいて、前記ノズルトレイに格納する前記吸着ノズルの種類、前記ノズルトレイから取得する前記吸着ノズルの種類、及び、前記ノズルトレイの搬送手順を前記表面実装機毎に決定する決定工程を含み、
    前記受け渡し工程において、各前記表面実装機は、前記制御装置によって決定された種類の前記吸着ノズルを前記ノズルトレイに格納するともに、前記制御装置によって決定された種類の前記吸着ノズルを前記ノズルトレイから取得し、前記制御装置で決定された搬送手順に従って前記ノズルトレイを前記一端側又は前記他端側に搬送する、請求項6に記載の吸着ノズル段取り方法。
  8. 前記第2の判断工程において、前記制御装置は前記基板の種類に応じた複数の前記生産情報と各前記表面実装機が有している前記吸着ノズルの種類とに基づいて、余っている前記吸着ノズルの種類、及び、不足している前記吸着ノズルの種類を前記表面実装機毎に判断する、請求項6又は請求項7のいずれか一項に記載の吸着ノズル段取り方法。
  9. 前記受け渡し工程の前又は後に、前記表面実装システム全体で不足する前記吸着ノズルの種類を作業者に報知する報知工程を含む、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の吸着ノズル段取り方法。
  10. 着脱可能な吸着ノズルを一種類以上有する表面実装機が複数配列されてなり、前記複数の表面実装機の並び方向の一端側の前記表面実装機から他端側の前記表面実装機の順に基板を搬送し、各前記表面実装機が前記吸着ノズルを用いて前記基板に部品を実装する表面実装システムであって、
    前記吸着ノズルが格納されるノズルトレイを前記一端側から前記他端側、及び、前記他端側から前記一端側の双方向に搬送することにより、一の前記表面実装機で不足している種類の前記吸着ノズルを当該種類の前記吸着ノズルが余っている他の前記表面実装機から前記ノズルトレイを介して当該一の表面実装機に受け渡す、表面実装システム。
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