JP2017144892A - Electric power steering device and program - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電動パワーステアリング装置、プログラムに関する。 The present invention relates to an electric power steering apparatus and a program.
従来より、車両の駐車時に電動モータを駆動して、車輪をステアリングホイールとともに中立位置に自動的に復帰させる機能を有する電動パワーステアリング装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置は、以下のように構成されている。すなわち、車両の駐停車の際にステアリングを中立位置に自動復帰させる復帰信号を指令信号として出力する中立位置復帰指令部は、車速センサ及び捩りトルクセンサから信号入力し、両者の値が略ゼロのとき車両の駐停車時と判断して舵角センサからの検出舵角及び実舵角速度の各信号を通過させる中立位置復帰判別部と、中立位置復帰判別部を通過した検出舵角の信号を入力し、検出舵角の絶対値の増大に対して、検出舵角の絶対値が所定値以内では漸次増大し、所定値を超えると略一定値となる特性の目標舵角速度を信号出力する目標舵角速度指示関数部と、上記目標舵角速度指示関数部からの目標舵角速度及び上記中立位置復帰判別部を通過した実舵角速度の各信号を入力し、目標舵角速度に対する実舵角速度の偏差量を演算してその偏差量を信号出力する偏差量演算部と、上記偏差量演算部から偏差量を信号入力し、該偏差量の絶対値の増大に対して、偏差量の絶対値が所定値以内では絶対値が増大し、所定値を越えると絶対値が一定となる特性の復帰信号を出力する復帰トルク値指示関数部とを有する。
Conventionally, there has been proposed an electric power steering apparatus having a function of driving an electric motor when a vehicle is parked to automatically return a wheel to a neutral position together with a steering wheel.
For example, the electric power steering device described in Patent Document 1 is configured as follows. That is, the neutral position return command unit that outputs a return signal for automatically returning the steering to the neutral position when the vehicle is parked or stopped is input as a command signal from the vehicle speed sensor and the torsion torque sensor, and both values are substantially zero. When it is determined that the vehicle is parked or stopped, a neutral position return determination unit that passes signals of the detected steering angle and actual steering angular velocity from the steering angle sensor and a signal of the detected steering angle that has passed through the neutral position return determination unit are input. As the absolute value of the detected steering angle increases, the absolute value of the detected steering angle gradually increases within a predetermined value, and a target steering angular speed having a characteristic that becomes a substantially constant value when the absolute value exceeds the predetermined value is output as a signal. Inputs each signal of the target rudder angular speed and the target rudder angular speed from the target rudder angular speed instruction function part and the actual rudder angular speed signal that has passed through the neutral position return determination part, and calculates the deviation amount of the actual rudder angular speed from the target rudder angular speed Shiso The deviation amount calculation unit that outputs the deviation amount as a signal and the deviation amount from the deviation amount calculation unit are input as signals, and when the absolute value of the deviation amount is within a predetermined value, the absolute value is not larger than the absolute value of the deviation amount. And a return torque value indicating function unit that outputs a return signal having a characteristic that the absolute value becomes constant when a predetermined value is exceeded.
駐車した車両を発進させる際に、例えば直進進行上に障害物があると、障害物を避けるために車輪を中立位置から転動させる必要がある。それゆえ、直進進行上に障害物があるなどの場合には、駐車時に車輪を中立位置に自動的に復帰させない方が好ましい。
本発明は、状況に応じて車輪を中立位置に自動的に復帰させることができる電動パワーステアリング装置を提供することができる。
When starting the parked vehicle, for example, if there is an obstacle in a straight line, it is necessary to roll the wheel from the neutral position in order to avoid the obstacle. Therefore, it is preferable not to automatically return the wheel to the neutral position during parking when there is an obstacle in the straight traveling.
The present invention can provide an electric power steering device capable of automatically returning a wheel to a neutral position according to a situation.
かかる目的のもと、本発明は、車両のステアリングホイールの操舵に対する補助力を加える電動モータと、前記車両の直進進行上に障害物が存在しない場合には前記車両の車輪を自動的に中立位置に戻すようにモータの駆動を制御する復帰制御を行い、直進進行上に障害物が存在する場合には前記復帰制御を行わない制御装置と、を備える電動パワーステアリング装置である。 For this purpose, the present invention provides an electric motor for applying an assisting force to the steering wheel of a vehicle, and automatically sets the wheels of the vehicle to a neutral position when there are no obstacles in the straight traveling of the vehicle. And a control device that performs a return control for controlling the drive of the motor so as to return to the position and does not perform the return control when there is an obstacle in the straight traveling.
また、他の観点から捉えると、本発明は、コンピュータに、車両の直進進行上に障害物が存在しない場合には前記車両の車輪を自動的に中立位置に戻すようにモータの駆動を制御する復帰制御を行う機能と、直進進行上に障害物が存在する場合には前記復帰制御を行わない機能と、を実現させるプログラムである。 From another point of view, the present invention controls the driving of the motor so that the computer automatically returns the vehicle wheel to the neutral position when there is no obstacle in the straight traveling of the vehicle. This is a program for realizing a function of performing return control and a function of not performing the return control when there is an obstacle in a straight line.
本発明によれば、状況に応じて車輪を中立位置に自動的に復帰させることができる。 According to the present invention, the wheel can be automatically returned to the neutral position according to the situation.
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る電動パワーステアリング装置100の概略構成を示す図である。
電動パワーステアリング装置100(以下、単に「ステアリング装置100」と称する場合もある。)は、車両の進行方向を任意に変えるためのかじ取り装置であり、本実施の形態においては車両の一例としての自動車1に適用した構成を例示している。
Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a diagram illustrating a schematic configuration of an electric
Electric power steering device 100 (hereinafter, also simply referred to as “
ステアリング装置100は、自動車1の進行方向を変えるために運転者が操作する車輪(ホイール)状のステアリングホイール101(以下、「ハンドル101」と称す。)と、ハンドル101に一体的に設けられたステアリングシャフト102と、を備えている。また、ステアリング装置100は、ステアリングシャフト102と自在継手103aを介して連結された上部連結シャフト103と、この上部連結シャフト103と自在継手103bを介して連結された下部連結シャフト108と、を備えている。下部連結シャフト108は、ハンドル101の回転に連動して回転する。
The
また、ステアリング装置100は、転動輪としての左右の前輪150それぞれに連結されたタイロッド104と、タイロッド104に連結されたラック軸105と、を備えている。また、ステアリング装置100は、ラック軸105に形成されたラック歯105aとともにラック・ピニオン機構を構成するピニオン106aを備えている。ピニオン106aは、ピニオンシャフト106の下端部に形成されている。これらラック軸105、ピニオンシャフト106などが、ハンドル101の回転操作力を前輪150の転動力として伝達する伝達機構として機能する。ピニオンシャフト106は、前輪150を転動させるラック軸105に対して、回転することにより前輪150を転動させる駆動力(ラック軸力)を加える。
また、ステアリング装置100は、ピニオンシャフト106を収納するステアリングギヤボックス107を有している。ピニオンシャフト106は、ステアリングギヤボックス107内にてトーションバー112を介して下部連結シャフト108と連結されている。そして、ステアリングギヤボックス107の内部には、下部連結シャフト108とピニオンシャフト106との相対回転角度に基づいて、言い換えればトーションバー112の捩れ量に基づいて、ハンドル101に加えられた操舵トルクTを検出するトルクセンサ109が設けられている。
The
また、ステアリング装置100は、ステアリングギヤボックス107に支持された電動モータ110と、電動モータ110の駆動力を減速してピニオンシャフト106に伝達する減速機構111とを有している。減速機構111は、例えば、ピニオンシャフト106に固定されたウォームホイール(不図示)と、電動モータ110の出力軸に固定されたウォームギヤ(不図示)などから構成される。電動モータ110は、ピニオンシャフト106に回転駆動力を加えることにより、ラック軸105に前輪150を転動させる駆動力(ラック軸力)を加える。本実施の形態に係る電動モータ110は、電動モータ110の回転角度であるモータ回転角度θに連動した回転角度信号θsを出力するレゾルバ120を有する3相ブラシレスモータである。
Further, the
また、ステアリング装置100は、電動モータ110の作動を制御する制御装置10を備えている。制御装置10には、上述したトルクセンサ109からの出力信号が入力される。また、制御装置10には、自動車1に搭載される各種の機器を制御するための信号を流す通信を行うネットワーク(CAN)を介して、自動車1の移動速度である車速Vcを検出する車速検出部170からの出力信号が入力される。車速検出部170は、自動車1に備えられて車速Vcを検出するセンサからの出力信号を基に車速Vcを検出する。
In addition, the
また、制御装置10には、CANを介して、自動車1に備えられたイグニッション(IG)スイッチのON・OFF状態を検知するIGセンサ191からの出力信号が入力される。また、制御装置10には、CANを介して、自動車1に備えられたドアの開閉状態を検知するドア開閉センサ192からの出力信号が入力される。また、制御装置10には、CANを介して、自動車1に備えられた変速機(不図示)のギヤ位置を検出するポジションセンサ193からの出力信号が入力される。
また、制御装置10には、CANを介して、自動車1に設けられて、自動車1の前方を撮影可能な前方カメラ195、自動車1の後方を撮影可能な後方カメラ196からの出力信号が入力される。前方カメラ195及び後方カメラ196は、CCDやCMOSなどの固体撮像素子で構成されることを例示することができる。
Further, an output signal from the
In addition, the
以上のように構成されたステアリング装置100は、制御装置10が電動モータ110の駆動を制御し、電動モータ110の駆動力(発生トルク)がピニオンシャフト106に伝達される。そして、電動モータ110の駆動力(発生トルク)が、ハンドル101に加える運転者の操舵力をアシストする。
In the
次に、制御装置10について説明する。
図2は、制御装置10の概略構成図である。
制御装置10は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等からなる算術論理演算回路である。
制御装置10には、上述したトルクセンサ109にて検出された操舵トルクTが出力信号に変換されたトルク信号Td、車速検出部170にて検出された車速Vcが出力信号に変換された車速信号v、レゾルバ120からの回転角度信号θsなどが入力される。
Next, the
FIG. 2 is a schematic configuration diagram of the
The
The
そして、制御装置10は、電動モータ110に供給する目標電流Itを設定する目標電流設定部20と、目標電流設定部20が設定した目標電流Itに基づいてフィードバック制御などを行う制御部30とを有している。
また、制御装置10は、電動モータ110のモータ回転角度θを算出するモータ回転角度算出部71と、モータ回転角度算出部71にて算出されたモータ回転角度θに基づいて、モータ回転速度Vmを算出するモータ回転速度算出部72と、を備えている。また、制御装置10は、ハンドル101の回転角度である操舵角Raをモータ回転角度θに基づき算出する操舵角算出部73を備えている。
The
Further, the
(目標電流設定部)
目標電流設定部20は、操舵トルクTに基づいて電動モータ110に供給する基本目標電流Itfを設定する基本目標電流設定部27を備えている。また、目標電流設定部20は、前輪150を自動車1が直進する中立位置に自動的に復帰させるために電動モータ110に供給する自動復帰目標電流Irを設定する自動復帰目標電流設定部28を備えている。
そして、目標電流設定部20は、駐車した自動車1を発進させる前に前輪150を中立位置に自動的に復帰させるときには自動復帰目標電流設定部28が設定した自動復帰目標電流Irを、電動モータ110に供給する目標電流Itとして設定する。他方、目標電流設定部20は、前輪150を中立位置に自動的に復帰させないときには、基本目標電流設定部27が設定した基本目標電流Itfを、電動モータ110に供給する目標電流Itとして設定する。
基本目標電流設定部27及び自動復帰目標電流設定部28については後で詳述する。
(Target current setting part)
The target
The target
The basic target
(制御部)
図3は、制御部30の概略構成図である。
制御部30は、図3に示すように、電動モータ110の作動を制御するモータ駆動制御部31と、電動モータ110を駆動させるモータ駆動部32と、電動モータ110に実際に流れる実電流Imを検出するモータ電流検出部33とを有している。
モータ駆動制御部31は、目標電流設定部20にて最終的に決定された目標電流Itと、モータ電流検出部33にて検出された電動モータ110へ供給される実電流Imとの偏差に基づいてフィードバック制御を行うフィードバック(F/B)制御部40と、電動モータ110をPWM駆動するためのPWM(パルス幅変調)信号を生成するPWM信号生成部60とを有している。
(Control part)
FIG. 3 is a schematic configuration diagram of the
As shown in FIG. 3, the
The motor
フィードバック制御部40は、目標電流設定部20にて最終的に決定された目標電流Itとモータ電流検出部33にて検出された実電流Imとの偏差を求める偏差演算部41と、その偏差がゼロとなるようにフィードバック処理を行うフィードバック(F/B)処理部42とを有している。
The
フィードバック(F/B)処理部42は、目標電流Itと実電流Imとが一致するようにフィードバック制御を行うものであり、例えば、偏差演算部41にて算出された偏差に対して、比例要素で比例処理し、積分要素で積分処理し、加算演算部でこれらの値を加算する。
PWM信号生成部60は、フィードバック制御部40からの出力値に基づいて電動モータ110をPWM(パルス幅変調)駆動するためのPWM信号を生成し、生成したPWM信号を出力する。
The feedback (F /
The PWM
モータ駆動部32は、所謂インバータであり、例えば、スイッチング素子として6個の独立したトランジスタ(FET)を備え、6個の内の3個のトランジスタは電源の正極側ラインと各相の電気コイルとの間に接続され、他の3個のトランジスタは各相の電気コイルと電源の負極側(アース)ラインと接続されている。そして、6個の中から選択した2個のトランジスタのゲートを駆動してこれらのトランジスタをスイッチング動作させることにより、電動モータ110の駆動を制御する。
モータ電流検出部33は、モータ駆動部32に接続されたシャント抵抗の両端に生じる電圧から電動モータ110に流れる実電流Imの値を検出する。
The
The motor
モータ回転角度算出部71(図2参照)は、レゾルバ120からの回転角度信号θsに基づいてモータ回転角度θを算出する。
モータ回転速度算出部72(図2参照)は、モータ回転角度算出部71が算出したモータ回転角度θに基づいて電動モータ110のモータ回転速度Vmを算出する。モータ回転速度算出部72は、モータ回転速度Vmの絶対値及び電動モータ110の回転方向を含むモータ回転速度信号Vmsを出力する。
The motor rotation angle calculation unit 71 (see FIG. 2) calculates the motor rotation angle θ based on the rotation angle signal θs from the
The motor rotation speed calculation unit 72 (see FIG. 2) calculates the motor rotation speed Vm of the
操舵角算出部73(図2参照)は、ハンドル101、減速機構111などが機械的に連結されているためにハンドル101の回転角度と電動モータ110のモータ回転角度θとの間に相関関係があることに鑑み、モータ回転角度算出部71にて算出されたモータ回転角度θに基づいて操舵角Raを算出する。操舵角算出部73は、例えば、モータ回転角度算出部71にて定期的(例えば1ミリ秒毎)に算出されたモータ回転角度θの前回値と今回値との差分の積算値に基づいて操舵角Raを算出する。そして、操舵角算出部73は、操舵角Raの絶対値及びハンドル101の回転方向を含む操舵角信号Rasを出力する。
The steering angle calculation unit 73 (see FIG. 2) has a correlation between the rotation angle of the
〔基本目標電流設定部〕
図4は、基本目標電流設定部27の概略構成図である。
基本目標電流設定部27は、基本目標電流Itfを設定する上でベースとなるベース電流Ibを算出するベース電流算出部21と、電動モータ110の慣性モーメントを打ち消すためのイナーシャ補償電流Isを算出するイナーシャ補償電流算出部22と、電動モータ110の回転を制限するダンパー補償電流Idを算出するダンパー補償電流算出部23と、を備えている。また、基本目標電流設定部27は、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23にて算出された値に基づいて基本目標電流Itfを決定する基本目標電流決定部25を備えている。また、基本目標電流設定部27は、トルクセンサ109にて検出された操舵トルクT(トルク信号Td)の位相を補償する位相補償部26を備えている。
[Basic target current setting section]
FIG. 4 is a schematic configuration diagram of the basic target
The basic target
図5は、操舵トルクT及び車速Vcとベース電流Ibとの対応を示す制御マップの概略図である。
ベース電流算出部21は、位相補償部26にてトルク信号Tdが位相補償されたトルク信号Tsと、車速検出部170からの車速信号vと、図5に例示した制御マップとに基づいてベース電流Ibを算出する。つまり、ベース電流算出部21は、操舵トルクT及び車速Vcに応じたベース電流Ibを算出する。
イナーシャ補償電流算出部22は、トルク信号Tsと、車速信号vとに基づいて電動モータ110及びシステムの慣性モーメントを打ち消すためのイナーシャ補償電流Isを算出する。
ダンパー補償電流算出部23は、トルク信号Tsと、車速信号vと、電動モータ110のモータ回転速度Vmとに基づいて、電動モータ110の回転を制限するダンパー補償電流Idを算出する。
FIG. 5 is a schematic diagram of a control map showing the correspondence between the steering torque T, the vehicle speed Vc, and the base current Ib.
The base
The inertia compensation
The damper compensation
基本目標電流決定部25は、ベース電流算出部21にて算出されたベース電流Ib、イナーシャ補償電流算出部22にて算出されたイナーシャ補償電流Is及びダンパー補償電流算出部23にて算出されたダンパー補償電流Idに基づいて基本目標電流Itfを決定する。基本目標電流決定部25は、例えば、ベース電流Ibに、イナーシャ補償電流Isを加算するとともにダンパー補償電流Idを減算して得た電流を基本目標電流Itfとして決定する。
The basic target
ここで、トーションバー112の捩れ量が0の状態を中立状態とし、中立状態からのハンドル101の右回転時におけるハンドル101(下部連結シャフト108)とピニオンシャフト106との相対回転角度が変化する方向(相対回転角度が生じる方向)をプラス(操舵トルクTがプラス)とする。また、中立状態からのハンドル101の左回転時におけるハンドル101(下部連結シャフト108)とピニオンシャフト106との相対回転角度が変化する方向(相対回転角度が生じる方向)をマイナス(操舵トルクTがマイナス)とする。
そして、トルクセンサ109にて検出された操舵トルクTがプラスであるときに、電動モータ110をプラス方向に回転させるようにベース電流算出部21にてベース電流Ibが算出され、そのベース電流Ibの符号をプラスとする。つまり、図5に示すように、操舵トルクTがプラスのときにベース電流算出部21はプラスのベース電流Ibを算出し、電動モータ110をプラス方向に回転させる方向のトルクを発生させる。操舵トルクTがマイナスのときにベース電流算出部21はマイナスのベース電流Ibを算出し、電動モータ110をマイナス方向に回転させる方向のトルクを発生させる。
また、操舵角Raが0度(前輪150が中立位置となる角度)となるハンドル101の位置から、ハンドル101が右方向に回転した場合の操舵角Raの符号をプラスとし、左方向に回転した場合の操舵角Raの符号をマイナスとする。
Here, the state in which the
When the steering torque T detected by the
Further, from the position of the
〔自動復帰目標電流設定部〕
自動復帰目標電流設定部28は、図2に示すように、前輪150を中立位置に自動的に復帰させるべきときであるかどうかを判定する判定部281と、判定部281が中立位置に自動的に復帰させるべきときと判定した場合に自動復帰目標電流Irを決定する自動復帰目標電流決定部282とを備えている。
本実施の形態に係る自動復帰目標電流設定部28においては、自動車1が駐車された状態でイグニッション(IG)スイッチがOFF状態からON状態にされて制御装置10が起動し、制御開始前のチェックを行った直後に、判定部281が、前輪150を中立位置に自動的に復帰させる後述する自動復帰状況であるかどうかを判定する。そして、判定部281が自動復帰状況と判定した場合に、自動復帰目標電流決定部282が自動復帰目標電流Irを決定する。
[Automatic return target current setting section]
As shown in FIG. 2, the automatic return target
In the automatic return target
《判定部》
判定部281は、駐車された自動車1が発進する際に、自動車1の直進進行上に、自動車1の直進進行を妨げる障害物がない場合に前輪150を中立位置に自動的に復帰させる自動復帰制御を行う自動復帰状況と判定する。
これは、以下の理由による。前輪150が中立位置ではないと、運転者が自動車1を発進させたときに直進しないため、運転者の意図とは異なる方向に進んでしまうおそれがある。特に、駐車した運転者と発進させる運転者とが異なる場合に、発進させる運転者の意図とは異なる方向に進んでしまうおそれがある。また、例えば隣に駐車されている場合には、前輪150が中立位置ではないと、運転者が自動車1を発進させたときに隣の自動車の方向に進んでしまうおそれがある。そのため、駐車された自動車1が発進する際には前輪150は中立位置であることが好ましい。ただし、直進進行を妨げる障害物がある場合に、前輪150を自動的に中立位置に復帰させてしまうと、かえって自動車1が障害物に接触してしまうおそれがある。
《Judgment unit》
When the parked automobile 1 starts, the
This is due to the following reason. If the
より具体的には、本実施の形態に係る判定部281は、以下の条件(1)〜(3)を全て満足する場合に、自動復帰状況と判定する。
(1)自動車1のドアが閉まっている。
(2)自動車1のシフトレバーがパーキングポジションである。
(3)直進進行上に障害物が存在しない。
More specifically, the
(1) The door of the automobile 1 is closed.
(2) The shift lever of the automobile 1 is in the parking position.
(3) There are no obstacles to go straight ahead.
上記(1)の条件は、運転者が自動車1の車内に入り自動車1が駐車された状態でイグニッション(IG)スイッチがOFF状態からON状態にされ、そのまま車内に留まっている場合に自動復帰制御を行う趣旨で設けている。車外に出ている運転者が転動している前輪150に接触することを防止するためである。(1)の条件を満たしているかどうかは、ドア開閉センサ192からの出力信号に基づいて判定する。
The above condition (1) is that when the driver enters the vehicle 1 and the vehicle 1 is parked, the ignition (IG) switch is switched from the OFF state to the ON state and remains in the vehicle as it is. The purpose is to do. This is to prevent the driver who is out of the vehicle from coming into contact with the rolling
上記(2)の条件は、自動車1が発進される前に自動復帰制御を行う趣旨で設けている。自動車1が発進される際に運転者の意に反して前輪150が転動することを防止するためである。(2)の条件を満たしているかどうかは、ポジションセンサ193からの出力信号に基づいて判定する。
The condition (2) is provided for the purpose of performing automatic return control before the automobile 1 is started. This is to prevent the
上記(3)の条件は、上述した通り、直進進行した自動車1が障害物に接触することを抑制する趣旨で設けている。(3)の条件を満たしているかどうかは、前方カメラ195及び後方カメラ196が撮影した画像に基づいて判定する。
The condition (3) is provided for the purpose of suppressing the vehicle 1 traveling straight ahead from coming into contact with an obstacle, as described above. Whether the condition (3) is satisfied is determined based on images taken by the
図6(a)、図6(b)は、予めROMに記憶された画像を示す図である。
判定部281は、先ず、前方カメラ195及び後方カメラ196が撮影した画像に基づいて前進するのか後進するのかを判定する。
判定部281は、例えば、前方カメラ195が撮影した画像に、自動車1の前進進路を塞ぐように、他の自動車が存在する場合(図6(a)参照)や、壁、フェンスが存在する場合(図6(b)参照)などには自動車1が後進すると判定する。他方、判定部281は、後方カメラ196が撮影した画像に、自動車1の後進進路を塞ぐように、他の自動車が存在する場合や、壁、フェンスが存在する場合などには自動車1が前進すると判定する。また、判定部281は、前方カメラ195及び後方カメラ196が撮影した画像に、自動車1の前進進路及び後進進路を塞ぐ物が存在しない場合には自動車1が前進も後進もし得ると判定する。
判定部281は、前進又は後進の判定にあたっては、前方カメラ195及び後方カメラ196が撮影した画像と、予めROMに記憶された画像(例えば図6(a)、図6(b)に例示した画像)とを比較し、それらが同じか似ているかどうかで判定する。
FIG. 6A and FIG. 6B are diagrams showing images stored in the ROM in advance.
First, the
For example, the
When determining whether to move forward or backward, the
図7(a)は、予めROMに記憶された画像を示す図であり、図7(b)は、前方カメラ195又は後方カメラ196が撮影した画像を示す図である。
判定部281は、自動車1が前進すると判定した場合には、後方カメラ196が撮影した画像(例えば図7(b)に例示した画像)と、予めROMに記憶された画像(例えば図7(a)に例示した画像)とを比較し、それらが同じか似ている場合に直進進行上に障害物が存在すると判定する。
また、判定部281は、自動車1が後進すると判定した場合には、前方カメラ195が撮影した画像と、予めROMに記憶された画像とを比較し、それらが同じか似ている場合に直進進行上に障害物が存在すると判定する。
また、判定部281は、自動車1が前進も後進もし得ると判定した場合には、前方カメラ195が撮影した画像又は後方カメラ196が撮影した画像と、予めROMに記憶された画像とを比較し、それらが同じか似ている場合に直進進行上に障害物が存在すると判定する。
FIG. 7A is a diagram showing an image stored in the ROM in advance, and FIG. 7B is a diagram showing an image taken by the
If the
If the
Further, when the
《自動復帰目標電流決定部》
図8は、操舵角Raと自動復帰目標電流決定部282が決定する自動復帰目標電流Irとの対応を示す制御マップの第1実施例の概略図である。
自動復帰目標電流決定部282は、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、図8に例示した制御マップの第1実施例又は算出式に、操舵角算出部73が算出した操舵角Raを代入することにより得た値を自動復帰目標電流Irとして決定する。
<Automatic return target current determination unit>
FIG. 8 is a schematic diagram of the first embodiment of the control map showing the correspondence between the steering angle Ra and the automatic return target current Ir determined by the automatic return target
The automatic return target
図8に示すように、自動復帰目標電流Irは、操舵角Raがプラスである場合には、前輪150を左回転方向(ハンドル101を左回転方向)に回転させる方向の一定値(マイナスの一定値)であることを例示することができる。他方、自動復帰目標電流Irは、操舵角Raがマイナスである場合には、前輪150を右回転方向(ハンドル101を右回転方向)に回転させる方向の一定値(プラスの一定値)であることを例示することができる。
As shown in FIG. 8, when the steering angle Ra is positive, the automatic return target current Ir is a constant value (a constant negative value) in the direction in which the
自動復帰目標電流決定部282は、判定部281が自動復帰状況と判定し、自動復帰制御を開始したときに自動復帰目標電流Irを決定開始し、その後前輪150が中立位置となるまで自動復帰目標電流Irを決定する。ただし、自動復帰目標電流Irを決定開始した後、予め定められた期間が経過しても前輪150が中立位置とならない場合には自動復帰目標電流Irを決定することを停止する。
予め定められた期間は、自動復帰目標電流Irを決定開始したときの操舵角Raによらない一定期間であることを例示することができる。また、予め定められた期間は、自動復帰目標電流Irを決定開始したときの操舵角Raの絶対値に比例する値でもよい。つまり、自動復帰制御にて前輪150を転動させなければならない角度が大きいほど予め定められた期間を長くすることを例示することができる。
The automatic return target
It can be exemplified that the predetermined period is a fixed period not depending on the steering angle Ra when the automatic return target current Ir is determined. The predetermined period may be a value proportional to the absolute value of the steering angle Ra when the automatic return target current Ir is determined. That is, the predetermined period can be increased as the angle at which the
次に、フローチャートを用いて、自動復帰目標電流設定部28が行う自動復帰目標電流設定処理の手順について説明する。
図9は、自動復帰目標電流設定部28が行う自動復帰目標電流設定処理の手順を示すフローチャートである。
自動復帰目標電流設定部28は、自動車1が駐車された状態でイグニッション(IG)スイッチがOFF状態からON状態にされて制御装置10が起動し、制御開始前のチェックを行った直後に行う処理である。
Next, the procedure of the automatic return target current setting process performed by the automatic return target
FIG. 9 is a flowchart showing a procedure of an automatic return target current setting process performed by the automatic return target
The automatic return target
自動復帰目標電流設定部28は、先ず、自動車1のドアが閉まっているかどうかを判別する(S101)。S101の処理は、判定部281が行う処理であり、ドア開閉センサ192が、ドアが閉まっていることを検出している場合に肯定判定する。
そして、自動車1のドアが閉まっている場合(S101でYES)、自動車1のシフトレバーがパーキングポジションであるかどうかを判別する(S102)。S102の処理は、判定部281が行う処理であり、ポジションセンサ193がパーキングポジションであることを検出している場合に肯定判定する。
The automatic return target
If the door of the automobile 1 is closed (YES in S101), it is determined whether or not the shift lever of the automobile 1 is in the parking position (S102). The process of S102 is a process performed by the
そして、シフトレバーがパーキングポジションである場合(S102でYES)、直進進行上に障害物が存在するかどうかを判別する(S103)。S103の処理は、判定部281が行う処理である。判定部281は、先ず、前方カメラ195及び後方カメラ196が撮影した画像を取得するとともに、取得した画像を基に自動車1が前進するのか後進するのかを判定する。そして、判定部281は、前進すると判定した場合には、前方カメラ195が撮影した画像と予めROMに記憶された画像とが同じか似ている場合に前進進行上に障害物が存在すると判定する。他方、判定部281は、後進すると判定した場合には、後方カメラ196が撮影した画像と予めROMに記憶された画像とが同じか似ている場合に後進進行上に障害物が存在すると判定する。
If the shift lever is at the parking position (YES in S102), it is determined whether there is an obstacle while traveling straight ahead (S103). The process of S103 is a process performed by the
そして、直進進行上に障害物が存在しない場合(S103でNO)、自動復帰目標電流設定部28は、自動復帰目標電流Irを決定する(S104)。S104の処理は、自動復帰目標電流決定部282が行う処理である。自動復帰目標電流決定部282は、ROMに記憶しておいた制御マップ(例えば図8に示した制御マップの第1実施例)又は算出式に、操舵角算出部73が算出した操舵角Raを代入することにより得た値を自動復帰目標電流Irとして決定する。
そして、自動復帰目標電流設定部28は、前輪150が中立位置であるかどうかを判別する(S105)。S105の処理は、自動復帰目標電流決定部282が行う処理であり、操舵角算出部73が算出した操舵角Raが0である場合に前輪150が中立位置であると肯定判定する。なお、自動復帰目標電流決定部282は、操舵角Raが0でなくても略0である場合に前輪150が中立位置であると判定してもよい。例えば、操舵角算出部73が算出した操舵角Raの絶対値が例えば1以下である場合に前輪150が中立位置であると判定してもよい。
Then, when there is no obstacle in the straight traveling (NO in S103), the automatic return target
Then, the automatic return target
そして、自動復帰目標電流設定部28は、前輪150が中立位置ではない場合(S105でNO)、予め定められた期間が経過しているかどうかを判別する(S106)。そして、予め定められた期間が経過していない場合(S106でNO)、自動復帰目標電流設定部28は、S104以降の処理を実行する。他方、自動復帰目標電流設定部28は、前輪150が中立位置である場合(S105でYES)及び予め定められた期間が経過している場合(S106でYES)、処理を終了する。
また、自動復帰目標電流設定部28は、自動車1のドアが閉まっていない場合(S101でNO)、シフトレバーがパーキングポジションではない場合(S102でNO)、直進進行上に障害物が存在する場合(S103でYES)、自動復帰状況ではないと判定して、自動復帰目標電流Irを決定することなく処理を終了する。
When the
In addition, the automatic return target
自動復帰目標電流設定部28が上述した自動復帰目標電流設定処理のS104にて、自動復帰目標電流Irを決定すると、この自動復帰目標電流Irが電動モータ110に供給する目標電流Itとして設定され、制御部30に出力される。そして、制御部30は、目標電流設定部20が設定した目標電流Itに基づいてフィードバック制御などを行い、電動モータ110に供給される実電流が目標電流Itとなるようにモータ駆動部32を制御する。そして、このようにして、電動モータ110の駆動が制御され、S105にて、前輪150が中立位置であると判定されるまで自動復帰制御が実行される。
When the automatic return target
なお、自動復帰目標電流設定部28は、自動復帰状況ではあるが予め定められた期間が経過した(S106でYES)ために、前輪150が中立位置になる前に自動復帰目標電流Irを決定することを中止した場合には、前輪150が中立位置ではない旨の警告を行ってもよい。
Note that the automatic return target
以上のように構成された本実施の形態に係る制御装置10は、自動車1の直進進行上に障害物が存在しない場合には前輪150を中立位置に戻すように電動モータ110の駆動を制御する自動復帰制御を行い、直進進行上に障害物が存在する場合には自動復帰制御を行わない。このように、本実施の形態に係るステアリング装置100は、状況に応じて前輪150を中立位置に自動的に復帰させる。これにより、本実施の形態に係るステアリング装置100によれば、直進進行上に障害物が存在するにもかかわらず前輪150を中立位置に戻すことに起因して、次回の発進の際に、運転者が障害物を避けるべくハンドル101を操作しなければならないことを抑制することができる。その結果、車輪を中立位置に自動的に復帰させる機能を有するステアリング装置100の利便性を向上させることができる。また、次回の発進の際に、運転者が障害物を避けるべくハンドル101を切らなければならない状況であるときには、電動モータ110を駆動して前輪150を自動的に中立位置に戻さないので、無駄に電動モータ110を駆動することに起因して無駄な電力を消費することを抑制することができる。
The
<操舵角Raと自動復帰目標電流Irとの対応を示す制御マップの第2実施例>
図10は、操舵角Raと自動復帰目標電流決定部282が決定する自動復帰目標電流Irとの対応を示す制御マップの第2実施例の概略図である。
自動復帰目標電流決定部282は、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、図10に例示した制御マップの第2実施例に、操舵角算出部73が算出した操舵角Raを代入することにより得た値を自動復帰目標電流Irとして決定してもよい。
図10に示すように、自動復帰目標電流Irは、操舵角Raがプラスである場合、操舵角Raが所定角度以下である場合には前輪150を左回転方向に回転させる方向の一定値であり、操舵角Raが所定角度より大きい場合には操舵角Raが大きくなるのに比例して前輪150を左回転方向に回転させる方向に大きくなる値でもよい。言い換えれば、自動復帰目標電流Irは、操舵角Raがプラスである場合、操舵角Raが所定角度以下である場合にはマイナスの一定値であり、操舵角Raが所定角度より大きい場合には操舵角Raが大きくなるのに比例してマイナス方向に大きくなる値でもよい。
また、図10に示すように、自動復帰目標電流Irは、操舵角Raがマイナスである場合、操舵角Raが所定角度以上である場合には前輪150を右回転方向に回転させる方向の一定値であり、操舵角Raが所定角度より小さい場合には操舵角Raが小さくなるのに比例して前輪150を右回転方向に回転させる方向に大きくなる値でもよい。言い換えれば、自動復帰目標電流Irは、操舵角Raがマイナスである場合、操舵角Raが所定角度以上である場合にはプラスの一定値であり、操舵角Raが所定角度より小さい場合には操舵角Raが小さくなるのに比例してプラス方向に大きくなる値でもよい。
<Second embodiment of control map showing correspondence between steering angle Ra and automatic return target current Ir>
FIG. 10 is a schematic diagram of a second example of the control map showing the correspondence between the steering angle Ra and the automatic return target current Ir determined by the automatic return target
The automatic return target
As shown in FIG. 10, the automatic return target current Ir is a constant value in the direction in which the
Further, as shown in FIG. 10, the automatic return target current Ir is a constant value in the direction in which the
<操舵角Raと自動復帰目標電流Irとの対応を示す制御マップの第3実施例>
図11は、操舵角Raと自動復帰目標電流決定部282が決定する自動復帰目標電流Irとの対応を示す制御マップの第3実施例の概略図である。
自動復帰目標電流決定部282は、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、図11に例示した制御マップの第3実施例に、操舵角算出部73が算出した操舵角Raを代入することにより得た値を自動復帰目標電流Irとして決定してもよい。
図11に示すように、自動復帰目標電流Irは、操舵角Raがプラスである場合、操舵角Raが大きくなるのに比例して前輪150を左回転方向に回転させる方向に大きくなる値でもよい。言い換えれば、自動復帰目標電流Irは、操舵角Raがプラスである場合、操舵角Raが大きくなるのに比例してマイナス方向に大きくなる値でもよい。
また、図11に示すように、自動復帰目標電流Irは、操舵角Raがマイナスである場合、操舵角Raが小さくなるのに比例して前輪150を右回転方向に回転させる方向に大きくなる値でもよい。言い換えれば、自動復帰目標電流Irは、操舵角Raがマイナスである場合、操舵角Raが小さくなるのに比例してプラス方向に大きくなる値でもよい。
<Third embodiment of control map showing correspondence between steering angle Ra and automatic return target current Ir>
FIG. 11 is a schematic diagram of a third example of the control map showing the correspondence between the steering angle Ra and the automatic return target current Ir determined by the automatic return target
The automatic return target
As shown in FIG. 11, when the steering angle Ra is positive, the automatic return target current Ir may be a value that increases in the direction in which the
Further, as shown in FIG. 11, when the steering angle Ra is negative, the automatic return target current Ir is a value that increases in the direction of rotating the
なお、上述した実施の形態においては、自動復帰目標電流決定部282は、操舵角算出部73が算出した操舵角Raに基づいて自動復帰目標電流Irを決定しているが、特にかかる態様に限定されない。例えば、ステアリング装置100は、操舵角Raを検出する操舵角センサを備え、自動復帰目標電流決定部282は、操舵角センサが検出した操舵角Raに基づいて自動復帰目標電流Irを決定してもよい。舵角センサ180は、ステアリングシャフト102自体に取り付けられてステアリングシャフト102と同期回転する第1回転部材(不図示)と、この第1回転部材の回転に連動して回転する第2回転部材(不図示)と、この第2回転部材に固定された着磁部の磁界変化を検出する磁気抵抗素子(不図示)と、を有し、ハンドル101の回転角度に対応する正弦波および余弦波の信号を出力するセンサであることを例示することができる。
In the above-described embodiment, the automatic return target
<プログラムの説明>
また以上説明した制御装置10が行なう処理は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現することができる。この場合、制御装置10に設けられた制御用コンピュータ内部のCPUが、制御装置10の各機能を実現するプログラムを実行し、これらの各機能を実現させる。
<Description of the program>
Further, the processing performed by the
よって制御装置10が行なう処理は、コンピュータに、自動車1の直進進行上に障害物が存在しない場合には自動車1の車輪を中立位置に戻すようにモータの駆動を制御する復帰制御を行う機能と、直進進行上に障害物が存在する場合には復帰制御を行わない機能と、を実現させるプログラムとして捉えることもできる。
Therefore, the processing performed by the
なお、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。 The program for realizing the present embodiment can be provided not only by communication means but also by storing it in a recording medium such as a CD-ROM.
10…制御装置、20…目標電流設定部、27…基本目標電流設定部、28…自動復帰目標電流設定部、30…制御部、100…電動パワーステアリング装置、110…電動モータ、281…判定部、282…自動復帰目標電流決定部
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記車両の直進進行上に障害物が存在しない場合には前記車両の車輪を自動的に中立位置に戻すようにモータの駆動を制御する復帰制御を行い、直進進行上に障害物が存在する場合には前記復帰制御を行わない制御装置と、
を備える電動パワーステアリング装置。 An electric motor for applying an assisting force to the steering wheel of the vehicle;
When there is no obstacle on the straight traveling of the vehicle, return control is performed to control the drive of the motor so that the wheels of the vehicle are automatically returned to the neutral position, and there is an obstacle on the straight traveling. A control device that does not perform the return control;
An electric power steering apparatus comprising:
請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。 The electric power steering apparatus according to claim 1, wherein the control device performs the return control when a door of the vehicle is closed.
請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。 The electric power steering device according to claim 1, wherein the control device performs the return control when a shift lever of the vehicle is in a parking position.
請求項1から3のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。 The electric power according to any one of claims 1 to 3, wherein the control device stops the return control when the wheel does not return to the neutral position even when the return control is performed for a predetermined period. Steering device.
車両の直進進行上に障害物が存在しない場合には前記車両の車輪を自動的に中立位置に戻すようにモータの駆動を制御する復帰制御を行う機能と、
直進進行上に障害物が存在する場合には前記復帰制御を行わない機能と、
を実現させるプログラム。 On the computer,
A function of performing a return control for controlling the drive of the motor so that the wheels of the vehicle are automatically returned to the neutral position when there are no obstacles on the straight traveling of the vehicle;
A function that does not perform the return control when there is an obstacle on the straight traveling,
A program that realizes
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016028319A JP2017144892A (en) | 2016-02-17 | 2016-02-17 | Electric power steering device and program |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020097662A1 (en) * | 2018-11-15 | 2020-05-22 | Applied Electric Vehicles Pty Ltd | Vehicule door system |
-
2016
- 2016-02-17 JP JP2016028319A patent/JP2017144892A/en active Pending
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