JP2017142553A - 表示制御装置、医用画像調整方法、プログラム及び医用画像管理システム - Google Patents

表示制御装置、医用画像調整方法、プログラム及び医用画像管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】過去に濃度調整された医用画像データに対し、特別なツールを使うことなく、容易に最適な濃度に調整する。
【解決手段】表示時に調整された濃度に関するWC及び更新日時が対応付けられた複数の医用画像データを記憶する記憶部を備え、表示部を切り替えた後の表示制御を行う表示制御装置において、濃度調整の基準日時をユーザーが指定すると(S11)、複数の期間毎に、対応付けられた更新日時が当該期間に含まれる医用画像データを抽出し、当該期間とWC平均値とを対応付けた対応テーブルを作成する(S13)。各医用画像データについて、基準日時を含む期間に対応するWC平均値と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時を含む期間に対応するWC平均値と、を対応テーブルから取得し(S16,S18)、両代表値の差分に基づいて、当該医用画像データに対応付けられたWCを変更する(S20)。
【選択図】図8

Description

本発明は、表示制御装置、医用画像調整方法、プログラム及び医用画像管理システムに関する。
医療分野では、各種モダリティー(画像生成装置)により生成された医用画像を表示して、医師が病変の状態を観察する読影診断が行われている。また、PACS(Picture Archiving and Communication System)等の医用画像管理システムの普及により、CR(Computed Radiography)、CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)等のモダリティーにより生成された医用画像は、デジタル画像として保存されている。
医用画像の読影においては、医師の操作に応じて、表示されている画像中の病変を把握しやすい濃度に変更する等、診断に適した画像にするために濃度調整が行われる。調整された濃度に関する情報(濃度調整値)は、医用画像に対応付けられて保存される。そのため、後日、その医用画像を再度表示する際には、濃度調整値に基づいて最適化された状態で画像が表示される。
例えば、医用画像の階調補正を行う技術として、ハードウェアにカラーマネジメントを行う機能が用意されていない場合であっても、医用画像の表示機能を有する個別のアプリケーションに対して階調補正に対応する改修をすることなく、適切な階調で医用画像を表示できる医用画像表示装置が提案されている(特許文献1参照)。この医用画像表示装置では、予め作成されたGSDF(Grayscale Standard Display Function)変換用のルックアップテーブルが用いられている。
特開2015−70999号公報
しかしながら、医用画像を表示するモニターの輝度は、使用に応じて劣化していくため、医療施設においてモニターを含むPACSの入れ替え(データ移行)が行われた場合やモニターが交換された場合、新しいモニターで医用画像を表示する際に、変更前の古いモニターにおける表示時に保存された濃度調整値を用いると、画像が明る過ぎるという問題があった。
また、特許文献1に記載の技術では、キャリブレーションツール(例えば、バルコ社のMedical QA web Mobile等)により表示装置の表示階調特性情報を計測して、GSDF変換用のルックアップテーブルを作成する必要があるため、階調調整作業が煩雑なものとなっていた。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、過去に濃度調整された医用画像データに対し、特別なツールを使うことなく、容易に最適な濃度に調整することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の医用画像データのそれぞれに、当該医用画像データに基づいて第1表示手段に医用画像が表示された際に調整された濃度に関する濃度調整値、及び、当該濃度調整値が更新された最終の日時である更新日時が対応付けられて記憶されている記憶手段を備え、前記第1表示手段から第2表示手段に切り替えた後の表示制御を行う表示制御装置であって、濃度調整の基準日時をユーザーが指定するための指定手段と、前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データのそれぞれについて、前記基準日時と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時と、に基づいて、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値を変更する調整手段と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示制御装置において、予め定められた複数の期間毎に、前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データの中から、対応付けられた更新日時が当該期間に含まれる医用画像データを抽出し、当該抽出された医用画像データに対応付けられた濃度調整値の代表値を算出し、当該期間と前記代表値とを対応付けた対応テーブルを作成するテーブル作成手段を備え、前記調整手段は、前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データのそれぞれについて、前記基準日時が含まれる期間に対応する代表値と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時が含まれる期間に対応する代表値と、を前記対応テーブルから取得し、両代表値の差分に基づいて、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値を変更する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の表示制御装置において、前記代表値は、前記抽出された医用画像データに対応付けられた濃度調整値の平均値、中央値又は最頻値である。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の表示制御装置において、前記テーブル作成手段は、前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データの所定の分類毎に、前記代表値を算出して前記対応テーブルを作成し、前記調整手段は、前記所定の分類毎に算出された代表値を用いる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の表示制御装置において、前記所定の分類は、モダリティー種、機種、画像サイズ、部位、患者又はそれらの組み合わせである。
請求項6に記載の発明は、複数の医用画像データのそれぞれに、当該医用画像データに基づいて第1表示手段に医用画像が表示された際に調整された濃度に関する濃度調整値、及び、当該濃度調整値が更新された最終の日時である更新日時が対応付けられて記憶されている記憶手段を備え、前記第1表示手段から第2表示手段に切り替えた後の表示制御を行う表示制御装置における医用画像調整方法であって、濃度調整の基準日時のユーザーによる指定を受け付ける指定工程と、前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データのそれぞれについて、前記基準日時と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時と、に基づいて、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値を変更する調整工程と、を含む。
請求項7に記載の発明は、複数の医用画像データのそれぞれに、当該医用画像データに基づいて第1表示手段に医用画像が表示された際に調整された濃度に関する濃度調整値、及び、当該濃度調整値が更新された最終の日時である更新日時が対応付けられて記憶されている記憶手段を備え、前記第1表示手段から第2表示手段に切り替えた後の表示制御を行う表示制御装置のコンピューターを、濃度調整の基準日時をユーザーが指定するための指定手段、前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データのそれぞれについて、前記基準日時と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時と、に基づいて、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値を変更する調整手段、として機能させるためのプログラムである。
請求項8に記載の発明は、第1表示手段を有する第1医用画像表示装置と、第2表示手段を有する第2医用画像表示装置と、がデータ通信可能に接続された医用画像管理システムであって、前記第1医用画像表示装置は、複数の医用画像データのそれぞれに、当該医用画像データに基づいて前記第1表示手段に医用画像が表示された際に調整された濃度に関する濃度調整値、及び、当該濃度調整値が更新された最終の日時である更新日時が対応付けられて記憶されている記憶手段と、予め定められた複数の期間毎に、前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データの中から、対応付けられた更新日時が当該期間に含まれる医用画像データを抽出し、当該抽出された医用画像データに対応付けられた濃度調整値の代表値を算出し、当該期間と前記代表値とを対応付けた対応テーブルを作成するテーブル作成手段と、前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データ、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値及び更新日時とともに、前記対応テーブルを前記第2医用画像表示装置に送信する送信手段と、を備え、前記第2医用画像表示装置は、濃度調整の基準日時をユーザーが指定するための指定手段と、前記第1医用画像表示装置から送信された複数の医用画像データのそれぞれについて、前記基準日時が含まれる期間に対応する代表値と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時が含まれる期間に対応する代表値と、を前記第1医用画像表示装置から送信された対応テーブルから取得し、両代表値の差分に基づいて、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値を変更する調整手段と、を備える。
本発明によれば、過去に濃度調整された医用画像データに対し、特別なツールを使うことなく、容易に最適な濃度に調整することができる。
本発明の第1の実施の形態における医用画像管理システムのシステム構成図である。 医用画像表示装置の機能的構成を示すブロック図である。 条件テーブルの構成例を示す図である。 対応テーブルの構成例を示す図である。 発明の概要を示す図である。 データ移行前の医用画像表示装置において実行される医用画像表示処理を示すフローチャートである。 古い医用画像表示装置において濃度が最適化された医用画像データを新たな医用画像表示装置に移行し、濃度調整実施前に医用画像を表示した場合の表示例である。 データ移行後の医用画像表示装置において実行される濃度調整処理を示すフローチャートである。 第1の対応テーブル作成処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるデータ移行前の医用画像表示装置において実行される第2の対応テーブル作成処理を示すフローチャートである。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
図1に、医用画像管理システム100のシステム構成を示す。図1に示すように、医用画像管理システム100は、医用画像表示装置10と、モダリティー20とが、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介してデータ通信可能に接続されて構成されている。通信ネットワークNは、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格が適用されている。
医用画像表示装置10は、各種モダリティー20により生成された医用画像の画像データ(医用画像データ)を保存する。また、医用画像表示装置10は、医用画像データに基づいて医用画像を表示し、医師であるユーザーが医用画像の読影を行う際に用いられる。
医用画像データは、DICOM規格に則った形式で生成されたDICOMファイルであり、実画像データ部分とヘッダーとから構成される。ヘッダーには、医用画像に関する付帯情報(患者情報、検査情報、シリーズ情報等)が格納されている。患者情報には、患者を識別するための患者ID、患者の氏名、性別、生年月日等の情報が含まれる。検査情報には、検査を識別するための検査ID、検査日時、検査条件等の情報が含まれる。シリーズ情報には、同一検査内においてシリーズを識別するためのシリーズ番号、検査部位等の情報が含まれる。
図2に、医用画像表示装置10の機能的構成を示す。図2に示すように、医用画像表示装置10は、制御部11、操作部12、第1表示手段としての表示部13、通信部14、記憶部15等を備えて構成され、各部はバス16により接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、医用画像表示装置10の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、制御部11は、記憶部15に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
操作部12は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部11に出力する。
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部11から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。表示部13には、医用画像等が表示される。表示部13の輝度は、使用に応じて劣化するものであり、徐々に低くなっていく。
通信部14は、モダリティー20等の外部機器との間でデータの送受信を行うインターフェースである。
記憶部15は、ハードディスクや不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種データを記憶する。具体的には、記憶部15には、複数の医用画像データ、各種処理プログラム等が記憶されている。
医用画像管理システム100において、医用画像表示装置10が使用されている場合には、制御部11は、ユーザーによる読影時、記憶部15に記憶されている医用画像データ及び当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値に基づいて、表示部13に医用画像を表示させる。
ユーザーは、表示部13に表示された医用画像を見ながら、操作部12からの操作により、医用画像の濃度を調整する。濃度としては、明るさ、輝度等、画像の濃淡を示す指標であれば、どのような値を用いることとしてもよい。制御部11は、この調整された濃度(階調)に関する濃度調整値と、当該濃度調整値が更新された最終の日時である更新日時と、を医用画像データと対応付けて保存する。濃度調整値として、例えば、ウィンドウ中心(WC:Window Center)、ウィンドウ幅(WW:Window Width)等が用いられる。ここでは、濃度調整値としてWCを用いる。具体的には、制御部11は、医用画像の濃度調整により得られたWCと、更新日時(濃度調整日時)と、を医用画像データのヘッダーに書き込むことによって、医用画像データと対応付ける。
ここで、ウィンドウレベル変換処理(階調変換)について説明する。ウィンドウレベル変換処理は、画像ファイルに保存されている画像を構成する各画素の画素値(信号値)を、モニター(表示部13)で表現できる階調(グレイレベル)に変換する処理である。画素値に対するモニターへの出力値(グレイレベル)の対応関係、すなわち、ウィンドウレベル変換処理における入力値と出力値の対応関係は、WCとWWの二つのパラメーターにより決まる。WCは、ウィンドウレベル変換処理の対象領域の中心値である。WWは、ウィンドウレベル変換処理の対象領域の幅である。ウィンドウレベル変換処理では、WCを中心とした、幅WWに含まれる範囲の画素値が、0〜255の濃淡値に変換される。WCを変えると、画像の明るさが変わる。WWを変えると、画像のコントラストが変わる。ここでは、濃度調整により変更される値はWCのみとし、WWは医用画像データ毎に一定である(濃度調整による変更はない)ものとする。
制御部11は、記憶部15に記憶されている複数の医用画像データを、医用画像表示装置10から新たな医用画像表示装置30に移行する。具体的には、制御部11は、記憶部15に記憶されている複数の医用画像データを、通信部14を介して医用画像表示装置30に送信する。
モダリティー20は、患者の診断対象部位を撮影し、撮影した画像をデジタル変換して医用画像データを生成する。モダリティー20は、例えば、CR、CT、MRI等によって構成される。モダリティー20は、DICOM規格に則って、付帯情報を医用画像データのヘッダーに書き込むことにより、医用画像データに付帯情報を付帯させる。
以上説明した医用画像管理システム100において、古い医用画像表示装置10に代えて新たな医用画像表示装置30を導入する場合を例にして説明する。医用画像表示装置10から医用画像表示装置30へのデータ移行時、医用画像表示装置30も通信ネットワークNに接続され、医用画像表示装置10と医用画像表示装置30とは、データ通信可能に接続される。
医用画像表示装置30は、図2に示すように、制御部31、操作部32、第2表示手段としての表示部33、通信部34、記憶部35等を備えて構成され、各部はバス36により接続されている。医用画像表示装置30は、医用画像の表示先を医用画像表示装置10の表示部13から表示部33に切り替えた後の表示制御を行う表示制御装置である。
医用画像表示装置30において、医用画像表示装置10と同様の構成については説明を省略し、医用画像表示装置30に特徴的な構成についてのみ説明する。
医用画像表示装置10から医用画像表示装置30へのデータ移行時、医用画像表示装置10の記憶部15に記憶されていた複数の医用画像データは、医用画像表示装置30に送信され、医用画像表示装置30の記憶部35に記憶される。
データ移行の終了後、医用画像表示装置10と医用画像表示装置30のうち、医用画像表示装置30のみが通信ネットワークNに接続された状態とされ、医用画像表示装置10については、通信ネットワークNとの接続が解除される。
記憶部35に記憶されている複数の医用画像データのそれぞれは、他の医用画像表示装置10から移行されたものである。また、記憶部35には、複数の医用画像データのそれぞれに、他の医用画像表示装置10において当該医用画像データに基づいて表示部13に医用画像が表示された際に調整された濃度に関する濃度調整値(WC)と、濃度調整値が更新された最終の日時である更新日時と、が対応付けられて記憶されている。具体的には、各医用画像データに対応するWC及び更新日時は、当該医用画像データのヘッダーに格納されている。
また、記憶部35には、条件テーブルT1が記憶されている。
図3に、条件テーブルT1の構成例を示す。条件テーブルT1には、「条件ID」、「モダリティー種」、「画像サイズ」、「部位」が対応付けられている。
「条件ID」は、複数の医用画像データを所定の分類毎に分類するための各条件に付与された識別情報である。
「モダリティー種」は、患者の撮影が行われ、画像が生成されたモダリティー20の種類を示す情報である。
「画像サイズ」は、医用画像データのサイズを示す情報である。
「部位」は、患者の撮影された部位を示す情報である。
また、記憶部35には、第1の対応テーブル作成処理(図9参照)において作成される対応テーブルT2が記憶される。
図4に、対応テーブルT2の構成例を示す。対応テーブルT2には、「データID」、「条件ID」、「更新期間」、「WC平均値」が対応付けられる。
「データID」は、対応テーブルT2内の各レコードに付与された通し番号である。
「条件ID」は、条件テーブルT1で定められている各条件に対応するIDである。
「更新期間」は、医用画像データの更新日時(濃度調整値が更新された最終の日時)を予め定められた複数の期間毎に区切った各期間である。例えば、2週間毎、1か月毎、4か月毎等の期間が用いられる。
「WC平均値」は、「条件ID」に対応する条件に該当し、かつ、更新日時が「更新期間」に含まれる各医用画像データに対応付けられたWCの平均値である。
操作部32は、濃度調整の基準日時をユーザーが指定する際に用いられる。すなわち、操作部32は、指定手段として機能する。
制御部31は、医用画像データ及び当該医用画像データに対応付けられたWCに基づいて、表示部33に医用画像を表示させる。
制御部31は、予め定められた複数の期間毎に、記憶部35に記憶されている複数の医用画像データの中から、対応付けられた更新日時が当該期間に含まれる医用画像データを抽出し、当該抽出された医用画像データに対応付けられた濃度調整値(WC)の代表値を算出し、当該期間と代表値とを対応付けた対応テーブルT2を作成する。すなわち、制御部31は、テーブル作成手段として機能する。
具体的には、制御部31は、記憶部35に記憶されている複数の医用画像データの所定の分類(条件)毎に、代表値を算出して対応テーブルT2を作成する。所定の分類として、モダリティー種(CR、DX、CT等)、機種、画像サイズ(半切、四切等)、部位(胸部、手部等)、患者又はそれらの組み合わせ等が用いられる。
ここでは、代表値として、対応付けられた更新日時が各期間に含まれるものとして抽出された医用画像データに対応付けられたWCの平均値を用いる。
制御部31は、記憶部35に記憶されている複数の医用画像データのそれぞれについて、基準日時と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時と、に基づいて、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値(WC)を変更する。すなわち、制御部31は、調整手段として機能する。
具体的には、制御部31は、記憶部35に記憶されている複数の医用画像データのそれぞれについて、基準日時が含まれる期間に対応する代表値と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時が含まれる期間に対応する代表値と、を対応テーブルT2から取得し、両代表値の差分に基づいて、当該医用画像データに対応付けられたWCを変更する。
制御部31は、所定の分類(条件)毎に算出された代表値を用いる。
図5に、発明の概要を示す。モニター(表示部13)の輝度が劣化した医用画像表示装置10(旧装置)において濃度が最適化された医用画像データが、モニター(表示部33)の輝度が正常である医用画像表示装置30(新装置)に移行される。医用画像表示装置30では、医用画像データと当該医用画像データに対応付けられたWCに基づいて医用画像が表示されるが、このWCは医用画像表示装置10において最適化された値であるため、医用画像表示装置30の表示部33に表示されると、輝度が高過ぎ(濃度が薄過ぎ)、画像診断に適さない。そこで、濃度調整により、医用画像表示装置30に適した濃度に変更する必要がある。本発明では、医用画像表示装置30において、基準日時における表示状態に合わせるように、各医用画像データの濃度を調整する。
次に、動作について説明する。
図6は、データ移行前の医用画像表示装置10において実行される医用画像表示処理を示すフローチャートである。この処理は、医師であるユーザーが医用画像を読影する際に行われる処理であって、制御部11と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、ユーザーが操作部12からの操作により、記憶部15に記憶されている医用画像データの中から、読影対象の医用画像データを指定すると(ステップS1)、制御部11は、指定された医用画像データを記憶部15から読み出し、読み出された医用画像データに基づいて、医用画像を表示部13に表示させる(ステップS2)。この時、制御部11は、指定された医用画像データに対して、当該医用画像データに対応付けられているWC及びWWを用いてウィンドウレベル変換処理等の画像処理を行い、画像処理後のグレイレベルを表示部13に出力する。
次に、制御部11は、ユーザーの操作部12からの操作に応じて、医用画像の濃度調整を行う(ステップS3)。例えば、マウスホイールの前後方向における回転が、それぞれ、画像の濃度を濃く(暗く)するための操作、画像の濃度を薄く(明るく)するための操作に対応しており、ユーザーは、マウスホイールを前後に動かすことによって、画像の濃淡を変更する。画像の濃度調整により、WCが変更される。
次に、制御部11は、濃度調整により得られたWCと、このWCが更新された最終の日時である更新日時(現在日時)と、を読影対象の医用画像データに対応付けて記憶する(ステップS4)。具体的には、制御部11は、WC及び更新日時を、読影対象の医用画像データのヘッダーに付帯情報として書き込む。
以上で、医用画像表示処理が終了する。
このように、医用画像表示装置10では、各医用画像データに対して、読影時の濃度調整により決定されたWCと、更新日時と、が対応付けられる。
図7は、医用画像表示装置10において濃度が最適化された医用画像データを医用画像表示装置30に移行し、医用画像表示装置30において濃度調整実施前に表示部33に医用画像を表示した場合の表示例である。各医用画像データには、医用画像データの更新日時(医用画像表示装置10においてWCが更新された最終の日時)に応じたWCが対応付けられているので、各医用画像データと各医用画像データに対応付けられたWCに基づいて医用画像を表示すると、新しい(更新日時が現在に近い)医用画像ほど明るくなり、古い(更新日時が現在から遠い)医用画像ほど暗くなる。
図8は、データ移行後の医用画像表示装置30において実行される濃度調整処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部31と記憶部35に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、ユーザーは、操作部32からの操作により、濃度調整の基準日時を指定する(ステップS11)。制御部31は、操作部32から指定された濃度調整の基準日時を取得する。濃度調整の基準日時は、特定の日時に限らず、提示された複数の期間の中からいずれかの期間を指定する等、時間的な幅を持たせることとしてもよい。
ここで、表示部33に表示される操作画面には、自動調整ボタンが表示されている。自動調整ボタンは、記憶部35に記憶されている複数の医用画像データに対する濃度調整を指示する際に押下される。
次に、ユーザーが操作部32からの操作により、自動調整ボタンを押下すると(ステップS12)、制御部31は、第1の対応テーブル作成処理を行う(ステップS13)。第1の対応テーブル作成処理は、更新期間とWC平均値とを対応付けた対応テーブルT2を作成する処理である。
ここで、図9を参照して、第1の対応テーブル作成処理について説明する。
制御部31は、記憶部35に記憶されている条件テーブルT1から各条件を取得する(ステップS31)。
次に、制御部31は、医用画像データの更新日時を予め定められた複数の期間毎に区切った各期間のうち、未処理の更新期間を処理対象として設定する(ステップS32)。
次に、制御部31は、ステップS31で取得された条件のうち、未処理の条件を処理対象として設定する(ステップS33)。例えば、モダリティー種が「CR」、画像サイズが「半切」、部位が「胸部」等の条件が設定される。
次に、制御部31は、記憶部35に記憶されている複数の医用画像データの中から、対応付けられた更新日時が更新期間に含まれる医用画像データであって、かつ、条件を満たす医用画像データを抽出する(ステップS34)。
次に、制御部31は、抽出された医用画像データに対応付けられたWCをそれぞれ取得し、WCの平均値を算出する(ステップS35)。具体的には、制御部31は、各医用画像データのヘッダーに含まれるWCをそれぞれ取得し、WCの和を、抽出された医用画像データの数で割る。
次に、制御部31は、ステップS33で設定された条件(条件ID)、ステップS32で設定された更新期間、ステップS35で算出されたWC平均値を対応付けて、記憶部35の対応テーブルT2に登録する(ステップS36)。このとき、対応テーブルT2の「データID」フィールドには、レコード順に通し番号が格納される。
次に、制御部31は、全ての条件について処理したか否かを判断する(ステップS37)。未処理の条件がある場合には(ステップS37;NO)、ステップS33に戻り、別の条件を処理対象として処理が繰り返される。
ステップS37において、全ての条件について処理した場合には(ステップS37;YES)、制御部31は、全ての期間について終了したか否かを判断する(ステップS38)。未処理の期間がある場合には(ステップS38;NO)、ステップS32に戻り、別の更新期間を処理対象として処理が繰り返される。
ステップS38において、全ての期間について終了した場合には(ステップS38;YES)、第1の対応テーブル作成処理が終了する。
図8に戻り、制御部31は、記憶部35に記憶されている複数の医用画像データの中から、調整対象とする医用画像データ(以下、調整対象データともいう。)を設定する(ステップS14)。
次に、制御部31は、調整対象データに合致する条件を特定する(ステップS15)。具体的には、制御部31は、調整対象データのヘッダーからモダリティー種、画像サイズ、部位を取得し、これらの組み合わせに対応する条件IDを、記憶部35の条件テーブルT1から取得する。
次に、制御部31は、調整対象データと同一条件での、基準日時が含まれる更新期間に対応するWC平均値(WC平均値A)を、記憶部35の対応テーブルT2から取得する(ステップS16)。
次に、制御部31は、調整対象データのヘッダーから当該調整対象データの更新日時を取得する(ステップS17)。
次に、制御部31は、調整対象データと同一条件での、当該調整対象データの更新日時が含まれる更新期間に対応するWC平均値(WC平均値B)を、記憶部35の対応テーブルT2から取得する(ステップS18)。
次に、制御部31は、WC平均値BからWC平均値Aを引いてWC差分値を算出する(ステップS19)。
次に、制御部31は、調整対象データのヘッダーから当該調整対象データに対応付けられたWCを取得し、取得されたWCからWC差分値を減算した値を変更後(濃度調整後)のWCとする(ステップS20)。
次に、制御部31は、変更後のWC及び更新日時(現在日時)を調整対象データに対応付けて記憶部35に記憶させる(ステップS21)。具体的には、制御部31は、変更後のWC及び更新日時を調整対象データのヘッダーに格納して調整対象データを更新する。
次に、制御部31は、全ての医用画像データの濃度調整が終了したか否かを判断する(ステップS22)。濃度調整が終了していない医用画像データがある場合には(ステップS22;NO)、ステップS14に戻り、別の医用画像データを調整対象として処理が繰り返される。
ステップS22において、全ての医用画像データの濃度調整が終了した場合には(ステップS22;YES)、濃度調整処理が終了する。
今後、医用画像表示装置30において医用画像を表示する際には、制御部31は、医用画像データに対応付けられた調整後のWCを用いる。制御部31は、記憶部35に記憶されている医用画像データに基づいて、表示部33に医用画像を表示させる際に、医用画像データのヘッダーに含まれるWC及びWWを用いて、医用画像データに対してウィンドウレベル変換処理を行い、変換後のグレイレベルを表示部33に出力する。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、医用画像表示装置30において、複数の医用画像データのそれぞれについて、基準日時と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時と、に基づいて、当該医用画像データに対応付けられたWCを変更するので、過去に濃度調整された医用画像データに対し、特別なツールを使うことなく、容易に最適な濃度に調整することができる。具体的には、複数の期間毎にWC平均値を対応付けた対応テーブルT2を作成し、基準日時が含まれる期間に対応するWC平均値と、各医用画像データに対応付けられた更新日時が含まれる期間に対応するWC平均値と、の差分に基づいて、当該医用画像データに対応付けられたWCを変更するので、基準日時と更新日時との時間間隔に応じた濃度調整を行うことができる。
また、複数の医用画像データに対し、モダリティー種、機種、画像サイズ、部位、患者等の分類毎に、WC平均値を算出して対応テーブルを作成するので、分類に応じた濃度調整を行うことができる。
なお、濃度調整処理(図8参照)では、ステップS11において、ユーザーが濃度調整の基準日時を指定することとしたが、記憶部35に記憶されている医用画像データに対応付けられた更新日時のうち、最も古い更新日時を、濃度調整の基準日時とすることとしてもよい。
また、第1の実施の形態では、データが移行された医用画像表示装置30において濃度調整処理(図8参照)を実行する場合について説明したが、医用画像表示装置10においてモニター(表示部13)が交換された際に、医用画像表示装置10において濃度調整処理を実行することとしてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における医用画像管理システムは、第1の実施の形態に示した医用画像管理システム100と同様の構成であるため、図1及び図2を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
第1の実施の形態では、医用画像表示装置10から医用画像データが移行された医用画像表示装置30において対応テーブルT2が作成されたが、第2の実施の形態では、第1医用画像表示装置としての医用画像表示装置10において対応テーブルT2が作成され、医用画像表示装置10から第2医用画像表示装置としての医用画像表示装置30に、医用画像データとともに対応テーブルT2及び条件テーブルT1も移行される場合について説明する。
医用画像表示装置10の記憶部15には、複数の医用画像データのそれぞれに、当該医用画像データに基づいて表示部13に医用画像が表示された際に調整された濃度に関する濃度調整値と、濃度調整値が更新された最終の日時である更新日時と、が対応付けられて記憶されている。第2の実施の形態においても、濃度調整値としてWCを用いる。各医用画像データに対応するWC及び更新日時は、当該医用画像データのヘッダーに格納されている。
また、記憶部15には、条件テーブルT1(図3参照)が記憶されている。条件テーブルT1については、第1の実施の形態で説明したため、説明を省略する。
また、記憶部15には、第2の対応テーブル作成処理(図10参照)において作成される対応テーブルT2(図4参照)が記憶される。対応テーブルT2については、第1の実施の形態で説明したため、説明を省略する。
医用画像表示装置10の制御部11は、予め定められた複数の期間毎に、記憶部15に記憶されている複数の医用画像データの中から、対応付けられた更新日時が当該期間に含まれる医用画像データを抽出し、当該抽出された医用画像データに対応付けられた濃度調整値(WC)の代表値を算出し、当該期間と代表値とを対応付けた対応テーブルT2を作成する。すなわち、制御部11は、テーブル作成手段として機能する。
第2の実施の形態においても、代表値として、抽出された医用画像データに対応付けられたWCの平均値を用いる。
医用画像表示装置10の通信部14は、記憶部15に記憶されている複数の医用画像データ、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値(WC)及び更新日時とともに、対応テーブルT2を医用画像表示装置30に送信する。すなわち、通信部14は、送信手段として機能する。また、通信部14は、条件テーブルT1を医用画像表示装置30に送信する。
医用画像表示装置30の操作部32は、濃度調整の基準日時をユーザーが指定する際に用いられる。
医用画像表示装置30の制御部31は、医用画像表示装置10から送信された複数の医用画像データのそれぞれについて、基準日時が含まれる期間に対応する代表値と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時が含まれる期間に対応する代表値と、を医用画像表示装置10から送信された対応テーブルT2から取得し、両代表値の差分に基づいて、当該医用画像データに対応付けられたWCを変更する。すなわち、制御部31は、調整手段として機能する。
次に、動作について説明する。
データ移行前の医用画像表示装置10において実行される医用画像表示処理(図6)については、第1の実施の形態と同様である。
図10は、データ移行前の医用画像表示装置10において実行される第2の対応テーブル作成処理を示すフローチャートである。この処理は、所定のタイミング毎に行われる処理であって、制御部11と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、制御部11は、対応テーブルT2の作成タイミングであるか否かを判断する(ステップS41)。対応テーブルT2の作成タイミングは、例えば、2週間毎、1か月毎、4か月毎等と、予め定められている。具体的には、制御部11は、前回の対応テーブルT2の作成時から予め定められた期間が経過した場合に、対応テーブルT2の作成タイミングであると判断する。
対応テーブルT2の作成タイミングである場合には(ステップS41;YES)、制御部11は、記憶部15に記憶されている条件テーブルT1から各条件を取得する(ステップS42)。
次に、制御部11は、ステップS42で取得された条件のうち、未処理の条件を処理対象として設定する(ステップS43)。
次に、制御部11は、記憶部15に記憶されている複数の医用画像データの中から、対応付けられた更新日時が前回の作成タイミング後の医用画像データであって、かつ、条件を満たす医用画像データを抽出する(ステップS44)。
次に、制御部11は、抽出された医用画像データに対応付けられたWCをそれぞれ取得し、WCの平均値を算出する(ステップS45)。具体的には、制御部11は、各医用画像データのヘッダーに含まれるWCをそれぞれ取得し、WCの和を、抽出された医用画像データの数で割る。
次に、制御部11は、ステップS43で設定された条件(条件ID)、前回の作成タイミングから現在までに対応する更新期間、ステップS45で算出されたWC平均値を対応付けて、記憶部15の対応テーブルT2に登録する(ステップS46)。
次に、制御部11は、全ての条件について処理したか否かを判断する(ステップS47)。未処理の条件がある場合には(ステップS47;NO)、ステップS43に戻り、別の条件を処理対象として処理が繰り返される。
ステップS47において、全ての条件について処理した場合(ステップS47;YES)、又は、ステップS41において、対応テーブルT2の作成タイミングでない場合には(ステップS41;NO)、第2の対応テーブル作成処理が終了する。
データ移行時、制御部11は、通信部14を介して、記憶部15に記憶されている複数の医用画像データ、当該医用画像データに対応付けられたWC及び更新日時とともに、対応テーブルT2及び条件テーブルT1を医用画像表示装置30に送信させる。WC及び更新日時については、医用画像データのヘッダーに格納された状態で、医用画像表示装置30に送信される。
医用画像表示装置30では、通信部34により、医用画像表示装置10から複数の医用画像データ、当該医用画像データに対応付けられたWC及び更新日時、対応テーブルT2及び条件テーブルT1を受信する。制御部31は、医用画像表示装置10から送信された医用画像データ、当該医用画像データに対応付けられたWC及び更新日時とともに、対応テーブルT2及び条件テーブルT1を記憶部35に記憶させる。
医用画像表示装置30における動作は、図8に示した濃度調整処理と略同様であるが、ステップS13の処理を行わない点で異なる。第2の実施の形態では、医用画像表示装置30において、ステップS16及びステップS18の処理が行われる際に、医用画像表示装置10において作成された対応テーブルT2が利用され、ステップS15の処理が行われる際に、医用画像表示装置10から受信した条件テーブルT1が利用される。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、医用画像表示装置10において、複数の期間毎にWC平均値を対応付けた対応テーブルT2を作成し、医用画像表示装置30において、基準日時が含まれる期間に対応するWC平均値と、各医用画像データに対応付けられた更新日時が含まれる期間に対応するWC平均値と、の差分に基づいて、当該医用画像データに対応付けられたWCを変更するので、過去に濃度調整された医用画像データに対し、特別なツールを使うことなく、容易に最適な濃度に調整することができる。
第2の対応テーブル作成処理では、前回の作成タイミングから今回の作成タイミングまでにWCが更新された医用画像データを対象として、対応テーブルT2に情報を追加していく場合について説明したが、毎日、週毎、月毎に、WC平均値を求め直すこととしてもよい。
また、医用画像表示装置10から医用画像表示装置30にデータが移行される直前に、医用画像表示装置10において、全ての更新期間に対応する情報を含む対応テーブルT2を作成することとしてもよい。
また、第2の実施の形態では、医用画像表示装置10から医用画像表示装置30に医用画像データ(WC及び更新日時を含む。)、対応テーブルT2及び条件テーブルT1を移行する場合について説明したが、医用画像表示装置10で使用した条件テーブルT1と同一の条件テーブルT1が医用画像表示装置30側に予め用意されている場合には、医用画像表示装置10から医用画像表示装置30に条件テーブルT1を移行する必要はない。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る表示制御装置、医用画像管理システムの例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記各実施の形態では、濃度調整値としてWCを用いた場合について説明したが、医用画像データに対してどのような濃度調整が行われたかを示す値であれば、他の値を用いることとしてもよい。
また、上記各実施の形態では、WCの代表値として、WCの平均値を用いた場合について説明したが、WCの中央値、最頻値を用いることとしてもよい。
また、上記各実施の形態では、医用画像表示装置10から医用画像表示装置30に移行される医用画像データがDICOM規格に則った形式で生成されたDICOMファイルである場合について説明したが、濃度調整対象となる医用画像データはRAW画像であってもよい。RAW画像の場合には、濃度調整値(WC等)や更新日時等の情報が医用画像データのヘッダーに含まれるのではなく、濃度調整値や更新日時等の情報が別の方法で医用画像データに対応付けられていればよい。
以上の説明では、各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピューター読み取り可能な媒体としてハードディスクや不揮発性の半導体メモリー等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
10 医用画像表示装置
11 制御部
12 操作部
13 表示部
14 通信部
15 記憶部
20 モダリティー
30 医用画像表示装置
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 通信部
35 記憶部
100 医用画像管理システム
N 通信ネットワーク
T1 条件テーブル
T2 対応テーブル

Claims (8)

  1. 複数の医用画像データのそれぞれに、当該医用画像データに基づいて第1表示手段に医用画像が表示された際に調整された濃度に関する濃度調整値、及び、当該濃度調整値が更新された最終の日時である更新日時が対応付けられて記憶されている記憶手段を備え、前記第1表示手段から第2表示手段に切り替えた後の表示制御を行う表示制御装置であって、
    濃度調整の基準日時をユーザーが指定するための指定手段と、
    前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データのそれぞれについて、前記基準日時と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時と、に基づいて、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値を変更する調整手段と、
    を備える表示制御装置。
  2. 予め定められた複数の期間毎に、前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データの中から、対応付けられた更新日時が当該期間に含まれる医用画像データを抽出し、当該抽出された医用画像データに対応付けられた濃度調整値の代表値を算出し、当該期間と前記代表値とを対応付けた対応テーブルを作成するテーブル作成手段を備え、
    前記調整手段は、前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データのそれぞれについて、前記基準日時が含まれる期間に対応する代表値と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時が含まれる期間に対応する代表値と、を前記対応テーブルから取得し、両代表値の差分に基づいて、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値を変更する請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記代表値は、前記抽出された医用画像データに対応付けられた濃度調整値の平均値、中央値又は最頻値である請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記テーブル作成手段は、前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データの所定の分類毎に、前記代表値を算出して前記対応テーブルを作成し、
    前記調整手段は、前記所定の分類毎に算出された代表値を用いる請求項2又は3に記載の表示制御装置。
  5. 前記所定の分類は、モダリティー種、機種、画像サイズ、部位、患者又はそれらの組み合わせである請求項4に記載の表示制御装置。
  6. 複数の医用画像データのそれぞれに、当該医用画像データに基づいて第1表示手段に医用画像が表示された際に調整された濃度に関する濃度調整値、及び、当該濃度調整値が更新された最終の日時である更新日時が対応付けられて記憶されている記憶手段を備え、前記第1表示手段から第2表示手段に切り替えた後の表示制御を行う表示制御装置における医用画像調整方法であって、
    濃度調整の基準日時のユーザーによる指定を受け付ける指定工程と、
    前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データのそれぞれについて、前記基準日時と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時と、に基づいて、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値を変更する調整工程と、
    を含む医用画像調整方法。
  7. 複数の医用画像データのそれぞれに、当該医用画像データに基づいて第1表示手段に医用画像が表示された際に調整された濃度に関する濃度調整値、及び、当該濃度調整値が更新された最終の日時である更新日時が対応付けられて記憶されている記憶手段を備え、前記第1表示手段から第2表示手段に切り替えた後の表示制御を行う表示制御装置のコンピューターを、
    濃度調整の基準日時をユーザーが指定するための指定手段、
    前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データのそれぞれについて、前記基準日時と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時と、に基づいて、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値を変更する調整手段、
    として機能させるためのプログラム。
  8. 第1表示手段を有する第1医用画像表示装置と、第2表示手段を有する第2医用画像表示装置と、がデータ通信可能に接続された医用画像管理システムであって、
    前記第1医用画像表示装置は、
    複数の医用画像データのそれぞれに、当該医用画像データに基づいて前記第1表示手段に医用画像が表示された際に調整された濃度に関する濃度調整値、及び、当該濃度調整値が更新された最終の日時である更新日時が対応付けられて記憶されている記憶手段と、
    予め定められた複数の期間毎に、前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データの中から、対応付けられた更新日時が当該期間に含まれる医用画像データを抽出し、当該抽出された医用画像データに対応付けられた濃度調整値の代表値を算出し、当該期間と前記代表値とを対応付けた対応テーブルを作成するテーブル作成手段と、
    前記記憶手段に記憶されている複数の医用画像データ、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値及び更新日時とともに、前記対応テーブルを前記第2医用画像表示装置に送信する送信手段と、
    を備え、
    前記第2医用画像表示装置は、
    濃度調整の基準日時をユーザーが指定するための指定手段と、
    前記第1医用画像表示装置から送信された複数の医用画像データのそれぞれについて、前記基準日時が含まれる期間に対応する代表値と、当該医用画像データに対応付けられた更新日時が含まれる期間に対応する代表値と、を前記第1医用画像表示装置から送信された対応テーブルから取得し、両代表値の差分に基づいて、当該医用画像データに対応付けられた濃度調整値を変更する調整手段と、
    を備える医用画像管理システム。
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