JP2017139451A - 窒化膜の形成方法 - Google Patents

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【課題】ボイドやシームを防止しつつ微細凹部に窒化膜を埋め込むことが可能な窒化膜の形成方法を提供する。【解決手段】表面に微細凹部が形成された被処理基板に、成膜原料を吸着させる第1工程と、吸着された成膜原料ガスを窒化する第2工程とを繰り返して微細凹部内に窒化膜を形成する窒化膜の形成方法であって、第2工程は、窒化ガスとしてのNH3ガスと、NH3ガスの吸着を阻害する吸着阻害ガスをラジカル化して前記被処理基板に供給する。【選択図】図15

Description

本発明は、シリコン窒化膜等の窒化膜の形成方法に関する。
半導体デバイスの製造シーケンスにおいては、シリコンウエハに代表される半導体ウエハに対して絶縁膜としてシリコン窒化膜(SiN膜)等の窒化膜を成膜する成膜処理が存在する。このようなSiN膜の成膜処理には、化学蒸着法(CVD法)が用いられている。
トレンチ内にCVD法によりSiN膜(CVD−SiN)を埋め込む場合には、トレンチの間口のほうが底部よりも膜厚が厚くなる傾向にあり、デバイスの微細化にともなって、膜の内部のボイドやシームが問題となる。
これに対し、微細なトレンチ内にコンフォーマルに成膜することができ、CVD法よりも良好なステップカバレッジで膜形成が可能な技術として原子層堆積法(ALD法)が知られており(例えば特許文献1)、SiN膜を埋め込む際にもALD法が用いられている。
特開2006−351689号公報
しかしながら、デバイスの微細化がさらに進み、ALD法を用いたコンフォーマルな成膜を行っても、トレンチ内のSiN膜をボイドやシームを防止しつつ埋め込むことが困難になりつつある。
そこで、本発明は、ボイドやシームを防止しつつ微細凹部に窒化膜を埋め込むことが可能な窒化膜の形成方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、表面に微細凹部が形成された被処理基板に、成膜原料を吸着させる第1工程と、前記吸着された成膜原料ガスを窒化する第2工程とを繰り返して前記微細凹部内に窒化膜を形成する窒化膜の形成方法であって、前記第2工程は、窒化ガスとしてのNHガスと、NHガスの吸着を阻害する吸着阻害ガスをラジカル化して前記被処理基板に供給することを特徴とする窒化膜の形成方法を提供する。
前記吸着阻害ガスとしてHガスを用いることが好ましい。この場合に、NHガスのHガスに対する流量比NH/Hは、0.001〜0.5の範囲であることが好ましい。
前記ラジカル化は、前記被処理基板の直上でマイクロ波プラズマを生成することにより行うことができる。
真空容器内に、前記第1工程を行う第1の領域と、前記第2工程を行う第2の領域を設け、前記真空容器内で回転テーブルに載置された複数の被処理基板を公転させて、前記被処理基板が、前記第1の領域と前記第2の領域を順次通過するようにすることにより、前記第1工程と前記第2工程を行うことができる。
本発明は、前記成膜原料としてSiプリカーサを用い、シリコン窒化膜を成膜する場合に好適である。
本発明では、成膜原料を吸着させる第1工程と、吸着された成膜原料ガスを窒化する第2工程とを繰り返して微細凹部内に窒化膜を形成するにあたり、第2工程を、窒化ガスとしてのNHガスと、NHガスの吸着を阻害する吸着阻害ガスをラジカル化して被処理基板に供給する。このとき、吸着阻害ガスとしてラジカルの寿命が短いものを用いることにより、凹部の上部よりも底部のほうが吸着阻害ガスのラジカルを少なくすることができ、底部においてNHラジカルの吸着量を多くすることができる。このため、凹部の底部で厚く、上部で薄い、V字形状で膜形成を進行させることができ、凹部内にボイドやシームが存在しない状態の窒化膜を埋め込むことが可能となる。
窒化処理の際にNH のみを供給した場合と、NH およびH を供給した場合のNH の吸着状態を説明するための図である。 凹部における深さ方向のH の存在確率の変化を示す模式図である。 窒化処理の際にNH およびH を供給した場合のSiN膜の成膜状態を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る窒化膜の形成方法の具体例に用いられる半導体ウエハの構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る窒化膜の形成方法を実施する際の成膜過程の状態を示す断面図である。 窒化処理の際にNHガスとHガスの流量比を変化させてSi上にALDによりSiN膜の成膜を行った際の成膜時間と膜厚との関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る窒化膜の形成方法を実施する際の成膜過程の状態を示す断面図であり、図5の状態からさらに成膜を進行させた状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る窒化膜の形成方法を実施する際の成膜過程の状態を示す断面図であり、凹部の埋め込みを完了した状態を示す図である。 本発明の成膜方法を実施するための成膜装置の一例を示す横断面図である。 図9の成膜装置のA−A′線による縦断面図である。 図9の成膜装置を示す平面図である。 図9の成膜装置の第1の領域を拡大して示す縦断面図である。 第1の領域に設けられている原料ガス導入ユニットを示す底面図である。 図9の成膜装置の第2の領域における一つの窒化領域を拡大して示す縦断面図である。 図9の成膜装置の処理動作を説明するためのフロー図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
本発明においてはALD法により窒化膜を形成するが、本実施形態では窒化膜としてシリコン窒化膜(SiN膜)を形成する場合を例にとって説明する。
<シリコン窒化膜の形成方法の概略>
表面にトレンチやホール等の凹部が形成された被処理基板を準備し、このような被処理基板に対してSiプリカーサ(成膜原料ガス)の吸着と窒化処理とを所定回数繰り返すことによりシリコン窒化膜を成膜する。
窒化処理の際には、窒化ガスであるNHガスと、吸着阻害ガスとしてのHガスをプラズマ等により活性化し、生成されたNHラジカル(NH )およびHラジカル(H )により窒化処理を行う。なお、NH およびH は、それぞれ、NHガスによって生成されるラジカル、およびHガスによって生成されるラジカルを全て含むものである。
NH は、Siに対して吸着しやすく、また、寿命が比較的長いので、NH のみを供給した場合は、図1(a)に示すように、凹部内壁の全面にアミノ基(−NH)として吸着し、成膜原料ガスとの間で窒化反応が生じる。このため、コンフォーマルな成膜が行われる。
これに対して、窒化処理の際にNH に加えてH を用いた場合は、H がNH のSiへの吸着を阻害する。このため、NH の吸着サイトが減少する。しかし、H の吸着阻害効果は、凹部の上部では大きく、底部では小さくなる。
したがって、NH に加えてH を用いた場合は、図1(b)に示すように、凹部の上部ではNH の吸着サイトが相対的に少なくなり、底部ではNH の吸着サイトが相対的に多くなる。
このようにH を用いることにより、凹部の上部と底部でNH の吸着をコントロールできるのは、H の寿命が短いためである。図2は、40nmφで200nmの凹部における深さ方向のH の存在確率の変化を示す模式図である。図2に示すように、凹部の底部にいくに従って、H の存在確率が減少しており、H の寿命が短いことがわかる。
このように、凹部の上部ではNH の吸着サイトが相対的に少なくなり、底部ではNH の吸着サイトが相対的に多くなることにより、成膜原料ガスであるSiプリカーサの窒化反応が底部のほうが上部よりも進行しやすくなり、SiN膜の成膜レートは底部の方が上部より大きくなる。このため、図3に示すように、凹部において、底部で厚く、上部で薄い、V字形状の膜形成が行われ、微細な凹部を埋め込む場合においても、内部に空隙を残した状態で膜形成されるような事態を極めて有効に防止することができる。
ただし、このような効果を有効に得るためには、寿命の短いH が被処理基板の上部で失活しないように、被処理基板の直上でH が生成されて、被処理基板に供給されるような装置によって成膜されることが好ましい。
また、窒化の際に窒化に寄与するNもしくはNイオンと同時にH も含まれていると、インキュベーションサイクルの長時間化が見込まれ、微細凹部の深さ方向にH の分布が形成されることにより、インキュベーションサイクルを微細凹部の底部で短く、上部で長くすることができる。このことによっても、V字形状の膜形成が促進される。
<窒化膜の形成方法の具体例>
以下、本発明の一実施形態に係る窒化膜の形成方法の具体例について、図4を参照して説明する。
最初に、被処理基板として、図4に示すような、Si基体200上に絶縁膜(SiO膜)201が形成され、絶縁膜201に微細凹部202が形成された半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)Wを準備する。このとき微細凹部202はトレンチまたはホールであり、そのサイズは、幅または径:20〜100nm、高さ50〜1000nm、アスペクト比:5〜50程度である。例えば、幅:30nm、高さ:300nm(アスペクト比:10)である。
次に、このようなウエハWに対するSiN膜の形成を開始するのであるが、この際に、例えば、原料ガスであるSiプリカーサを吸着させるSiプリカーサ吸着領域、およびSiプリカーサを窒化するための処理を行う複数の窒化処理領域をウエハWが繰り返し通過するようにして、Siプリカーサの吸着および窒化処理を所定回数繰り返す。Siプリカーサ吸着領域と窒化処理領域の間では分離ガスによるガスの分離が行われる。
上記Siプリカーサを吸着させる工程では、Siプリカーサが分子層レベルの極めて薄い膜厚でコンフォーマルに凹部202の内壁に形成される。Siプリカーサとしては、モノシラン(SiH)、ジシラン(Si)、モノクロロシラン(MCS;SiHCl)、ジクロロシラン(DCS;SiHCl)、トリクロロシラン(TCS;SiHCl)、シリコンテトラクロライド(STC;SiCl)、ヘキサクロロジシラン(HCD;SiCl)等を用いることができる。これらの中ではDCSを好適に用いることができる。
上記窒化処理では、上述のように窒化ガスとしてのNHガスと、吸着阻害ガスとしてのHガスとをプラズマ等により活性化してNH およびH とし、これらをウエハWに供給して凹部202内に吸着させる。この際に、上述したように、H の寿命は短いため、吸着阻害効果は、凹部202の上部では大きく、底部では小さくなる。このため、凹部202の上部ではNH の吸着サイトが相対的に少なくなり、底部ではNH の吸着サイトが相対的に多くなる。
したがって、Siプリカーサの吸着と窒化処理とを繰り返すことにより、Siプリカーサの窒化反応が凹部202の底部でより進行し、SiN膜の成膜途中では、図5に示すように、微細凹部202の底部で厚く、上部で薄い、V字形状のSiN膜203となる。
DCSなどの塩化物系のSi材料が下地基板に化学吸着するためには、−NH基が形成されている必要がある。一方、大気に暴露された下地基板は容易に酸化され、最表面が酸化物化されてしまい、DCSの吸着が阻害される。その表面をもう一度窒化することによりDCSが化学吸着できるようになるが、一般的に、成膜が開始されるまでに一定のALDサイクルが必要とされる。これをインキュベーションサイクルと呼ぶ。
また、酸化している表面を効率的に窒化するのにはNもしくはNイオンが望ましいが、その窒化条件中にNやNイオンの生成を阻害するようなH も同時に生成することにより、インキュベーションサイクルの長時間化が見込まれる。
このため、下地基板の微細凹部の深さ方向にH の分布を持たせることにより、インキュベーションサイクルを微細凹部の底部で短く、上部で長くすることができる。その結果、微細凹部の底部で先にALD成膜が開始し、上部では遅れてALD成膜が始まる。このことによっても、凹部の底部からの埋め込みが実現される。
図6は、窒化処理の際にNHガスとHガスの流量比を変化させて後述する成膜装置でSi上にALDによりSiN膜の成膜を行った際の成膜時間と膜厚との関係を示す図である。サンプルAは、窒化処理の際にNHガス500sccmに対し、Hガスを4000sccm供給したもの(H多)、サンプルBはNHガス500sccmに対し、Hガスを2000sccm供給したもの(H中)、サンプルCはNHガス500sccmに対しHガスを供給しなかったもの(Hなし)である。この図に示すように、窒化処理の際にHガスが多いほどインキュベーションサイクルが長くなることがわかる。
このようなV字形状の膜形成が可能になることから、さらに成膜を継続するとSiN膜203は微細凹部202内でボトムアップ成長し、図7に示すように、側壁上部にも微細凹部202の間口が狭まらない程度にSiN膜203が成膜されていき、最終的に、図8に示すように、凹部202内にボイドやシームが存在しない状態のSiN膜203を埋め込むことが可能となる。
窒化処理の際の活性化手法は特に限定されるものではないが、被処理基板である半導体ウエハの直上でラジカルを生成することができ、寿命の短いH が失活せずに、半導体ウエハWの直上に供給することができる手法が好ましい。このような手法による処理は、RLSA(登録商標)マイクロ波プラズマ処理装置により好適に行うことができる。
また、窒化処理の際に、プラズマ生成ガスや希釈ガス等として、Arガス、Heガス、Xeガス、Neガス、Krガス等の希ガスを用いてもよい。
以上のようなSiN膜の成膜の際の条件としては、温度:400〜600℃、圧力:66.6〜1330Paの範囲が好ましく、例えば、温度:435℃、圧力:266Pa(2Torr)の条件を挙げることができる。また、NHガスのHガスに対する流量比(分圧比)NH/Hは、0.001〜0.5の範囲が好ましく、0.01〜0.1の範囲がより好ましい。NH/Hは、ほぼNH /H に相当する。
なお、吸着阻害ガスとしては、Hガス以外に、Nガス、Arガス、Heガス、Xeガス、Neガス、Krガス等を用いることもできる。これらをラジカル化して被処理基板の直上に供給することにより、Hガスと同様の吸着阻害効果を得ることができる。ただし、吸着阻害ガスとしてはHガスが好ましい。これらArガス、Heガス、Xeガス、Neガス、Krガスは、プラズマガスや希釈ガス等としても用いられるが、吸着阻害ガスとして用いる場合には、ウエハ直上でラジカル化して被処理基板に供給されるのであり、プラズマガスや希釈ガスとして用いる場合とは供給形態が異なる。
<成膜装置>
次に、上記実施形態に係る窒化膜の形成方法を実施するための成膜装置の一例について説明する。本例では、原料ガスであるSiプリカーサとしてDCSガスを用いてSiN膜を成膜する場合を例にとって説明する。
図9は本例に係る成膜装置の横断面図、図10は図9の成膜装置のA−A′線による縦断面図、図11は本例に係る成膜装置の平面図、図12は本例に係る成膜装置の第1の領域を拡大して示す縦断面図、図13は第1の領域に設けられている原料ガス導入ユニットを示す底面図、図14は本例に係る成膜装置の第2の領域における一つの窒化領域を拡大して示す縦断面図である。
図9〜12に示すように、成膜装置は、成膜処理が行われる処理空間を画成する真空容器11を有している。この真空容器11内には複数のウエハ載置領域21が形成された回転テーブル2が配置されている。真空容器11内の回転テーブル2が通過する部分の上方側空間は、ウエハWに原料ガスであるSiプリカーサを吸着させる第1の領域R1と、ウエハWに窒化処理を施す第2の領域R2とを有しており、第2の領域R2は、中央の窒化領域R2−1と、その両側の窒化領域R2−2、R2−3の3つの窒化領域を有している。なお、両側の窒化領域R2−2、R2−3は窒化処理の前処理領域および後処理領域として用いてもよい。
真空容器11内の第1の領域R1の上部には、第1の領域R1に原料ガスであるSiプリカーサを導入するための原料ガス導入ユニット3を有しており、原料ガス導入ユニット3には、原料ガス供給源52が接続されている。また、第2の領域R2の窒化領域R2−1には、NHガス供給源54およびHガス供給源55から配管を介してその外側および内側からNHガスおよびHガスが供給されるようになっている。図10では示されていないが、窒化領域R2−2,R2−3にも同様にNHガスおよびHガスが供給されるようになっている。また、窒化領域R2−1、R2−2、R2−3には、それぞれ、プラズマ生成部6A、6B、6Cが設けられている。ガス供給系およびプラズマ生成部については後で詳細に説明する。
図10に示すように、真空容器11は、真空容器11の側壁及び底部をなす容器本体13と、この容器本体13の上面側の開口を気密に塞ぐ天板12とにより構成され、概ね円形の扁平な容器である。真空容器11は、例えばアルミニウムなどの金属から構成され、真空容器11の内面には、陽極酸化処理またはセラミックス溶射処理等の耐プラズマ処理が施される。
回転テーブル2の表面には、例えば真空容器11と同様の耐プラズマ処理が施されている。回転テーブル2の中心部には鉛直下方へ伸びる回転軸14が設けられ、回転軸14の下端部には、回転テーブル2を回転させるための回転駆動機構15が設けられている。
回転テーブル2の上面には、図9に示すように、6つのウエハ載置領域21が周方向に均等に設けられている。各ウエハ載置領域21は、ウエハWよりもやや大きな直径を有する円形の凹部として構成されている。なお、ウエハ載置領域21の数は6つに限るものではない。
図10に示すように、回転テーブル2の下方に位置する容器本体13の底面には、前記回転テーブル2の周方向に沿って、円環状の環状溝部45が形成されている。この環状溝部45内には、ウエハ載置領域21の配置領域に対応するようにヒーター46が設けられている。ヒーター46により、回転テーブル2上のウエハWが所定の温度に加熱される。また、環状溝部45の上面の開口は、円環状の板部材であるヒーターカバー47によって塞がれている。
図9および図11に示すように、真空容器11の側壁面には、ウエハWを搬入出するための搬入出部101が設けられている。搬入出部101はゲートバルブにより開閉可能となっている。この搬入出部101を介して、外部の搬送機構に保持されたウエハWが真空容器11内に搬入される。
上述の構成を備えた回転テーブル2において、回転軸14により回転テーブル2を回転させると、回転中心の周囲を各ウエハ載置領域21が公転する。そのときウエハ載置領域21は一点鎖線で示す円環状の公転領域Rを通過する。
次に、第1の領域R1について説明する。
図10に示すように、第1の領域R1の原料ガス導入ユニット3は、回転テーブル2の上面と対向する天板12の下面側に設けられる。また、図8に示すように、原料ガス導入ユニット3の平面形状は、ウエハ載置領域21の公転面Rを、ウエハ載置領域21の公転の方向と交差する方向に区画して形成される扇形の形状となっている。
原料ガス導入ユニット3は、図12および図13に拡大して示すように、原料ガスが拡散する原料ガス拡散空間33と、原料ガスの排気が行われる排気空間32と、原料ガス導入ユニット3の下方側の領域と、原料ガス導入ユニット3の外方側の領域とを分離する分離ガスが拡散する分離ガス拡散空間31とが、下方側からこの順に積層された構造となっている。
最下層の原料ガス拡散空間33は、原料ガス供給路17、開閉弁V1、流量調節部521を介して原料ガス供給源52に接続されている。原料ガス供給源52からは、原料ガスであるSiプリカーサとして例えばDCSガスが供給される。原料ガス導入ユニット3の下面には、原料ガス拡散空間33から回転テーブル2側へ向けて原料ガスを供給するための多数の吐出孔331が形成されている。
吐出孔331は図13に破線で示した扇形の領域内に分散して設けられている。この扇形の領域の回転テーブル2の半径方向に伸びる2辺の長さは、ウエハ載置領域21の直径よりも長くなっている。このため、Siプリカーサ導入ユニット3の下方側をウエハ載置領域21が通過すると、ウエハ載置領域21内に載置されたウエハWの全面に対して吐出孔331から原料ガスであるSiプリカーサが供給される。
多数の吐出孔331が設けられた扇形の領域は、成膜原料ガスの吐出部330を構成する。吐出部330、原料ガス拡散空間33、原料ガス供給路17、開閉弁V1、流量調節部521、原料ガス供給源52により、原料ガス供給部が構成される。
図12および図13に示すように、原料ガス拡散空間33の上方側に形成された排気空間32は、吐出部330の周囲を囲む閉路に沿って延在する排気口321に連通している。また排気空間32は、排気路192を介して排気機構51に接続され、原料ガス拡散空間33から原料ガスユニット3の下方側に供給された原料ガスを排気機構51側へと導く独立した流路が形成されている。排気口321、排気空間32、排気路192、排気機構51により排気部が構成される。
さらに、排気空間32の上方側に形成された分離ガス拡散空間31は、排気口321の周囲を囲む閉路に沿って延在する分離ガス供給口311に連通している。また分離ガス拡散空間31は、分離ガス供給路16、開閉弁V2、流量調節部531を介して分離ガス供給源53に接続されている。分離ガス供給源53からは、分離ガス供給口311の内側と外側の雰囲気を分離するとともに、ウエハWに過剰に吸着した原料ガスを除去するためのパージガスの役割も果たす分離ガスが供給される。分離ガスとしては不活性ガス、例えばArガスが用いられる。分離ガス供給口311、分離ガス拡散空間31、分離ガス供給路16、開閉弁V2、流量調節部531、分離ガス供給源53により分離ガス供給部が構成される。
原料ガス導入ユニット3において、吐出部330の各吐出孔331から供給された原料ガスは、回転テーブル2の上面を流れながら周囲に向けて広がり、やがて排気口321に到達して回転テーブル2の上面から排気される。したがって、真空容器11内において、原料ガスが存在する領域は、第1の閉路に沿って設けられた排気口321の内側に限られる。原料ガス導入ユニット3はウエハ載置領域21の公転面RAの一部をウエハ載置領域21の公転の方向と交差する方向に区画した形状となっているので、回転テーブル2を回転させると、各ウエハ載置領域21に載置されたウエハWは前記第1の領域R1を通過し、その全面に原料ガスが吸着される。
一方で排気口321の周囲には、第2の閉路に沿って分離ガス供給口311が設けられ、この分離ガス供給口311から回転テーブル2の上面側へ向けて分離ガスの供給が行われる。したがって、第1の領域R1の内外は、排気口321による排気、および分離ガス供給口311から供給される分離ガスによって2重に分離され、第1の領域R1の外側への原料ガスの漏出、および第1の領域R1の外側からの反応ガス成分の進入が効果的に抑制される。
第1の領域R1の範囲は、ウエハWの全面に原料ガスを吸着させるのに十分な接触時間を確保でき、かつ、第1の領域R1の外側に設けられ、窒化処理が行われる第2の領域R2と干渉しない範囲であればよい。
次に、第2の領域R2について説明する。
上述したように、第2の領域R2は、3つの窒化領域R2−1、R2−2、R2−3を有しており、それぞれにはプラズマ生成部6A、6B、6Cが設けられている。また、NHガス供給源54およびHガス供給源55から配管を介してその外側および内側からNHガスおよびHガスが供給されるようになっている。
図14に示すように、窒化領域R2−1のプラズマ生成部6Aは、真空容器11内へ向けてマイクロ波を放射するアンテナ部60と、アンテナ部60に向けてマクロ波を供給する同軸導波管65、およびマイクロ波発生器69を備えており、RLSA(登録商標)マイクロ波プラズマ処理装置として構成される。アンテナ部60は、回転テーブル2の上面と対向する天板12に設けられた概略三角形の形状の開口を塞ぐように設けられている。
マイクロ波発生器69は、例えば2.45GHzの周波数のマイクロ波を発生する。マイクロ波発生器69には導波管67が接続されており、導波管67には、インピーダンス整合を行うチューナー68が設けられている。導波管67は、モード変換器66に接続され、モード変換器66には下方に延びる同軸導波管65が接続されている。また、同軸導波管65の下端にはアンテナ部60が接続されている。そして、マイクロ波発生器69で発生されたマイクロ波は、導波管67、モード変換器66、同軸導波管65を経てアンテナ部60に伝播される。モード変換器66は、マイクロ波のモードを同軸導波管65に導波可能なモードに変換するものである。同軸導波管65は、内側導体651と、内側導体151と同軸的に設けられた外側導体652とを有する。
アンテナ部60は、誘電体窓61、平面スロットアンテナ62、遅波材63、および、冷却ジャケット64を有するRLSA(登録商標)アンテナとして構成されている。
平面スロットアンテナ62は、概略三角形の金属板として構成され、多数のスロット621が形成されている。スロット621は、マイクロ波が効率良く放射されるように適宜設定される。例えば、スロット621は、上述の三角形の形状の中心から周縁へ向けた径方向、および周方向に所定の間隔で配置され、隣り合うスロット621、621同士が互いに交差又は直交するように形成されている。
誘電体窓61は、同軸導波管65から伝送され、平面スロットアンテナ62のスロット621から放射されたマイクロ波を透過し、回転テーブル2の上方の空間に均一に表面波プラズマを生成する機能を有しており、例えばアルミナ等のセラミックスで構成され、天板12側の開口を塞ぐことが可能な概略三角形の平面形状を有する。誘電体窓61の下面には、マイクロ波のエネルギーを集中させることにより、プラズマを安定して発生させるための、テーパー面を備えた環状の凹部611を有している。なお、誘電体窓61の下面は平面状であってもよい。
遅波材63は、スロット板62上に設けられており、真空よりも大きい誘電率を有する誘電体、例えばアルミナ等のセラミックスで構成される。遅波材63は、マイクロ波の波長を短くするためのものであり、誘電体窓61やスロット板62に対応した概略三角形の平面形状を有する。遅波材63上には冷却ジャケット64が設けられている。冷却ジャケット64の内部には冷媒流路641が形成され、当該冷媒流路641に冷媒を通流させることによりアンテナ部60を冷却することができる。
そして、マイクロ波発生器69にて発生されたマイクロ波が、導波路67、モード変換器66、同軸導波管65、および遅波材63経て平面スロットアンテナ62のスロット621を経て、誘電体窓61を透過してその下方のウエハW通過領域直上の空間Sに供給される。
天板12の誘電体窓61を支持している部分の周縁部には、プラズマが生成される空間Sに窒化処理のためのガスを吐出する周縁側ガス吐出孔703が形成されている。周縁側ガス吐出孔703は、互いに間隔をおいて複数個所、例えば2箇所配置されている。周縁側ガス吐出孔703は周縁側ガス供給路184に連通しており、周縁側ガス供給路184は天板12の上面に開口している。周縁側ガス供給路184には、配管562が接続されており、配管562には、配管544および配管554を介して、NHガス供給源54およびHガス供給源55が接続されている。配管544には、開閉バルブV4および流量調節部542が設けられており、配管554には、開閉バルブV6および流量調節部552が設けられている。
一方、天板12の誘電体窓61を支持している部分の中央部には、プラズマが生成される空間Sに窒化処理のためのガスを吐出する中央側ガス吐出孔704が形成されている。中央側ガス吐出孔704は中央側ガス供給路185に連通しており、中央側ガス供給路185は天板12の上面に開口している。中央側ガス供給路185には、配管561が接続されており、配管561には、配管543および配管553を介して、NHガス供給源54およびHガス供給源55が接続されている。配管543には、開閉バルブV3および流量調節部541が設けられており、配管553には、開閉バルブV5および流量調節部551が設けられている。これらにより窒化処理ガス供給部が構成される。
これにより、マイクロ波が供給されたウエハW通過領域直上の空間SにNHガスおよびHガスが供給され、ウエハWの通過領域の直上の領域にNH およびH が生成される。
なお、別途のガス供給ラインを設けて、誘電体窓61の直下位置にプラズマ生成用ガスとしてArガス等の希ガスを供給するようにしてもよい。
他の窒化領域R2−2およびR2−3のプラズマ生成部6Bおよび6Cも、上述の窒化領域R2−1のプラズマ生成部6Aと全く同様に構成されている。また、窒化領域R2−2およびR2−3における、NHガス供給源54およびHガス供給源55からのNHガスおよびHガスの供給も窒化領域R2−1と同様に行われる。
なお、窒化処理を行う第2の領域R2の処理空間は、図9に示すように、真空容器11の容器本体13の底部の外縁部に均等に設けられた4つの排気口190A、190B、190C、190Dを介して排気機構56により排気される。
図9に示すように、成膜装置は制御部8を有している。制御部8はCPUや記憶部を備えたコンピュータからなり、成膜装置の各構成部、例えば、回転テーブル2を回転させる回転駆動機構15や、原料ガス供給部、分離ガス供給部、窒化処理ガス供給部、プラズマ生成部6A〜6C等を制御するようになっている。記憶部には、成膜装置で所定の成膜処理を実行するために各構成部に指令を与える制御プログラム、すなわち処理レシピや、各種データベース等が格納されている。処理レシピ等は記憶媒体に記憶されている。記憶媒体はコンピュータに内蔵されたハードディスクであってもよいし、CDROM、DVD、半導体メモリ等の可搬性のものであってもよい。また、処理レシピ等を他の装置から適宜の回線を介して伝送させるようにしてもよい。
次に、以上のように構成された成膜装置の処理動作について図15のフロー図を参照して説明する。
最初に、搬入出部101のゲートバルブを開き、外部の搬送機構によって真空容器11内にウエハWを搬入し、回転テーブル2のウエハ載置領域21にウエハWを載置する(ステップ1)。ウエハWの受け渡しは、回転テーブル2を間欠的に回転させて行い、全てのウエハ載置領域21にウエハWを載置する。ウエハWの載置が終了したら、搬送機構を退出させ、搬入出部101のゲートバルブを閉じる。このとき真空容器11内は排気機構51、56によって予め所定の圧力に真空排気されている。また分離ガス供給口311から分離ガスとして例えばArガスが供給されている。
その後、温度センサ(図示せず)の検出値に基づいてヒーター46により400〜600℃の範囲の所定温度に設定された回転テーブル2によりウエハWを所定の設定温度まで上昇させる(ステップ2)。
ウエハWが所定の設定温度になった時点で、真空容器11内の第1の領域R1へのSiプリカーサの供給、第2の領域R2への窒化処理のためのNHガスおよびHガスの供給、およびマイクロ波生成部6A〜6Cからのマイクロ波の供給を開始する(ステップ3)。
その後、回転テーブル2を予め設定された回転速度で時計回りに回転させ、成膜処理を行う(ステップ4)。
このとき、第1の領域R1における原料ガス導入ユニット3の吐出部330からは、原料ガスであるSiプリカーサとして、DCSガスを例えば600〜1200sccmの流量範囲で供給し、第2の領域R2における窒化領域R2−1、R2−2、R2−3の周縁側吐出孔703および中央側吐出孔704からは窒化処理のためのNHガスおよびHガスを例えばそれぞれ10〜1000sccm、2000〜8000sccmの流量範囲で供給する。また、プラズマ生成部6A〜6Cのマイクロ波発生器69をオンにすることにより、ウエハW通過領域直上の空間Sにマイクロ波を供給する。その際に、真空容器11内の圧力は、例えば、66.6〜1330Paの範囲とされる。また、マイクロ波パワーは、例えば、1000〜2500Wとされる。
これにより、真空容器11内において、第1の領域R1では、原料ガス導入ユニット3の吐出部330から供給された原料ガスは、吐出部330の周囲を囲む排気口32までの限定された領域に流れる。一方、第2の領域R2では、窒化領域R2−1、R2−2、R2−3の周縁側吐出孔703および中央側吐出孔から吐出されたNHガスおよびHガスがプラズマ生成部6A、6B、6Cのアンテナ部60から供給されたマイクロ波によりプラズマ化され、NH およびH となり、排気口190A、190B、190C、190Dから排気される。また、分離ガスにより、第1の領域R1と第2の領域R2の雰囲気が分離される。
このように、第1の領域R1に原料ガス(Siプリカーサ)であるDCSガスが供給され、また第2の領域R2にNH およびH が供給されると、回転テーブル2の各ウエハ載置領域21に載置されたウエハWは、回転テーブル2の回転にともなって、これら第1の領域R1と、第2の領域R2とを交互に繰り返し通過する。これより、ウエハWには原料ガスであるDCSガス、分離ガス(パージガス)であるArガス、NH およびH 、分離ガス(パージガス)であるArガスが順次供給され、ALD法を基本とした成膜手法によりSiN膜が形成され、ウエハWに形成された微細トレンチにSiN膜が埋め込まれる。そして、回転テーブル2の回転回数が所定回数になった時点でSiNの埋め込みが終了する。
この際に、第2の領域R2においては、各窒化領域R2−1、R2−2、R2−3において、各プラズマ生成部6A、6B、6Cにおいて、マイクロ波によるプラズマが生成され、窒化ガスであるNHガスおよび吸着阻害ガスであるHガスが励起されてNH およびH となり、ウエハWに供給される。このとき、各窒化領域R2−1、R2−2、R2−3において、ウエハW通過領域の直上でNH およびH が生成されるので、寿命が短いH も、H の状態を保ってウエハWに供給される。
一方、上述したように、H の寿命は短いため、H の吸着阻害効果は、トレンチの上部では大きく、底部では小さくなる。このため、凹部の上部ではNH の吸着サイトが相対的に少なくなり、底部ではNH の吸着サイトが相対的に多くなる。
したがって、SiN膜の成膜過程において、トレンチの上部よりも底部のほうが、成膜原料であるDCSの窒化反応が進行しやすくなり、膜がV字形状を維持した状態で成膜が進行し、ボイドやシームが存在しない状態でトレンチ内にSiN膜を埋め込むことが可能となる。また、窒化の際に窒化に寄与するNもしくはNイオンと同時にH も含まれていると、インキュベーションサイクルの長時間化が見込まれ、微細凹部の深さ方向にH の分布が形成されることにより、インキュベーションサイクルを微細凹部の底部で短く、上部で長くすることができる。このことによっても、V字形状の膜形成が促進される。
また、上記成膜装置は、一度の複数のウエハに対して成膜処理を行うことができるのでスループットが高い。
<他の適用>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されず、その思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、上記実施形態では、SiプリカーサとNH およびH とを用いてシリコン窒化膜を形成する場合を例にとって説明したが、これに限らずNH およびH により窒化膜を形成する場合であれば適用することができる。例えば、Tiプリカーサを用いてTiN膜を成膜する場合や、Bプリカーサを用いてBN膜を成膜する場合、Wプリカーサを用いてWN膜を成膜する場合等、種々の窒化膜に適用することができる。
また、成膜装置についても例示したものに限らず、被処理基板に失活せずにH ラジカルを供給できれものであればよい。また、上記実施形態では、複数のウエハを載せた回転テーブルを回転させて、原料ガスを吸着させる第1の領域R1と窒化処理を行う第2の領域R2にウエハを通過させて窒化膜を成膜する場合を示したが、原料ガスの供給、パージ、窒化処理、パージを繰り返す枚葉式の成膜装置を用いることもできる。
2;回転テーブル
3;原料ガス導入ユニット
6A、6B、6C;プラズマ生成部
11;真空容器
52;DCSガス供給源(原料ガス供給源)
53;Arガス供給源(分離ガス供給源)
54;NHガス供給源
55;Hガス供給源
200;Si基体
201;絶縁膜
202;凹部(トレンチまたはホール)
203;SiN膜
R1;第1の領域
R2;第2の領域
R2−1,R2−2,R2−3;窒化領域
W;半導体ウエハ

Claims (6)

  1. 表面に微細凹部が形成された被処理基板に、成膜原料を吸着させる第1工程と、前記吸着された成膜原料ガスを窒化する第2工程とを繰り返して前記微細凹部内に窒化膜を形成する窒化膜の形成方法であって、
    前記第2工程は、窒化ガスとしてのNHガスと、NHガスの吸着を阻害する吸着阻害ガスをラジカル化して前記被処理基板に供給することを特徴とする窒化膜の形成方法。
  2. 前記吸着阻害ガスとしてHガスを用いることを特徴とする請求項1に記載の窒化膜の形成方法。
  3. NHガスのHガスに対する流量比NH/Hは、0.001〜0.5の範囲であることを特徴とする請求項2に記載の窒化膜の形成方法。
  4. 前記ラジカル化は、前記被処理基板の直上でマイクロ波プラズマを生成することにより行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の窒化膜の形成方法。
  5. 真空容器内に、前記第1工程を行う第1の領域と、前記第2工程を行う第2の領域を設け、前記真空容器内で回転テーブルに載置された複数の被処理基板を公転させて、前記被処理基板が、前記第1の領域と前記第2の領域を順次通過するようにすることにより、前記第1工程と前記第2工程を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の窒化膜の形成方法。
  6. 前記成膜原料としてSiプリカーサを用い、シリコン窒化膜を成膜することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の窒化膜の形成方法。
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