JP2017135026A - 光源装置、照明装置及びプロジェクター - Google Patents

光源装置、照明装置及びプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】レーザー光の断面形状を容易に制御できる、光源装置、照明装置及びプロジェクターを提供する。
【解決手段】第1の半導体レーザー素子を含む発光部と、拡散部と、第1のコリメーターレンズを含むコリメート光学系と、を備え、第1の半導体レーザー素子から射出された第1の光は、拡散部を透過して、第1のコリメーターレンズに入射する光源装置に関する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光源装置、照明装置及びプロジェクターに関するものである。
近年、プロジェクターにおいて、高輝度且つ高出力な光が得られるレーザー光源が用いられている。例えば、下記特許文献1には、複数のレーザーダイオードからの光をコリメートレンズアレイと集光レンズとを用いて蛍光体層に入射させるプロジェクターが開示されている。
特開2012−108486号公報
ところで、上記プロジェクターにおいては、レーザー光の断面形状が制御されていないため、蛍光体層に局所的に強い光が照射され、蛍光体層の温度が上昇してしまう。すると、蛍光体層の発光効率が低下するといった問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、レーザー光の断面形状を容易に制御できる、光源装置、照明装置及びプロジェクターを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に従えば、第1の半導体レーザー素子を含む発光部と、拡散部と、第1のコリメーターレンズを含むコリメート光学系と、を備え、前記第1の半導体レーザー素子から射出された第1の光は、前記拡散部を透過して、前記第1のコリメーターレンズに入射する光源装置が提供される。
第1態様に係る光源装置によれば、拡散部上に第1の光の光源像が形成され、その光源像は2次光源として働く。そのため、拡散部の位置を適宜変更することで、光源装置によって照射される被照射領域上における第1の光の断面形状を容易に調整することができる。よって、被照射領域上における第1の光の照度分布を容易に制御することができる。
上記第1態様において、前記拡散部は、前記第1の光が入射する第1の拡散素子を備え、前記第1の拡散素子は、前記第1のコリメーターレンズの焦点に配置されているのが好ましい。
この構成によれば、第1の拡散素子を透過した第1の光を第1のコリメーターレンズにより平行光に変換することができる。
上記第1態様において、前記第1の光が前記拡散部へ入射する際、前記第1の光の断面のアスペクト比は1であるのが好ましい。
この構成によれば、前記拡散部と光学的に共役な位置に配置された被照射領域上において第1の光の断面形状のアスペクト比を1に近づけることができる。よって、被照射領域上における第1の光の照度分布を均一化し易い。
上記第1態様において、前記発光部と前記拡散部との間における前記第1の光の発散角は、第1の方向よりも該第1の方向と直交する第2の方向の方が大きく、前記拡散部の拡散特性は、前記第1の方向よりも前記第2の方向の方が小さいのが好ましい。
この構成によれば、拡散部の拡散特性は、第1の光の発散角が比較的小さい第1の方向において比較的大きいため、第1の光の断面形状を容易に調整することができる。
本発明の第2態様に従えば、上記第1態様に係る光源装置と、前記光源装置から射出された光が入射する重畳光学系と、を備え、前記発光部は第2の半導体レーザー素子をさらに含み、前記コリメート光学系は、第2のコリメーターレンズをさらに含み、前記第2の半導体レーザー素子から射出された第2の光は、前記拡散部を透過して、前記第2のコリメーターレンズに入射する照明装置が提供される。
第2態様に係る照明装置によれば、断面形状が制御された第1の光及び第2の光が、重畳光学系によって被照射領域上において重畳されるので、被照射領域における照度の均一性を高めることができる。
本発明の第3態様に従えば、上記第2態様に係る照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクターが提供される。
第3態様に係るプロジェクターは、上記第2態様に係る照明装置を備えるので、均一な照度分布を有する画像を投射することができる。
本実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す上面図である。 半導体レーザーの要部構成を示す図である。 拡散素子による作用を示す図である。 拡散素子による作用を示す図である。 第1レンズアレイの光入射面を概念的に示した図である。 回転蛍光板の正面図である。 図5のA1−A1断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。本実施形態のプロジェクターは、スクリーン(被投射面)SCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクターは、赤色光、緑色光、青色光の各色光に対応した3つの液晶光変調装置を備えている。プロジェクターは、照明装置の光源として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザーを備えている。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す上面図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、第1照明装置100、第2照明装置102、第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130、偏光変換素子140、重畳レンズ150、色分離導光光学系200、液晶光変調装置400R,400G,400B、クロスダイクロイックプリズム500及び投写光学系600を備える。
本実施形態においては、後述のように、第1照明装置100から射出される蛍光Yと、第2照明装置102から射出される青色光Bとが合成されることで白色光Wを形成する。当該白色光Wは第1レンズアレイ120に入射する。
第1レンズアレイ120は、ダイクロイックミラー80からの光を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ122を有する。複数の第1小レンズ122は、光軸100axと直交する面内にマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120の複数の第1小レンズ122に対応する複数の第2小レンズ132を有する。第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ120の各第1小レンズ122の像を液晶光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に結像させる。複数の第2小レンズ132は光軸101axに直交する面内にマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子140は、第1レンズアレイ120により分割された各部分光束を、直線偏光光に変換する。偏光変換素子140は、回転蛍光板30からの光に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分をそのまま透過させるとともに他方の直線偏光成分を光軸101axに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を光軸101axに平行な方向に反射する反射層と、反射層で反射された他方の直線偏光成分を一方の直線偏光成分に変換する位相差板とを有している。
重畳レンズ150は、偏光変換素子140からの各部分光束を集光して被照明領域である、液晶光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍で互いに重畳させる。第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130及び重畳レンズ150は、回転蛍光板30からの光の面内光強度分布を均一にするインテグレータ光学系を構成する。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210,220、反射ミラー230,240,250及びリレーレンズ260,270を備える。色分離導光光学系200は、第1照明装置100および第2照明装置102からの白色光Wを赤色光R、緑色光G及び青色光Bに分離し、赤色光R、緑色光G及び青色光Bをそれぞれが対応する液晶光変調装置400R,400G,400Bに導光する。
色分離導光光学系200と、液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間には、フィールドレンズ300R,300G,300Bが配置されている。
ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を通過させ、緑色光成分及び青色光成分を反射するダイクロイックミラーである。
ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射して、青色光成分を通過させるダイクロイックミラーである。
反射ミラー230は、赤色光成分を反射する反射ミラーである。
反射ミラー240,250は青色光成分を反射する反射ミラーである。
ダイクロイックミラー210を通過した赤色光は、反射ミラー230で反射され、フィールドレンズ300Rを通過して赤色光用の液晶光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー210で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー220でさらに反射され、フィールドレンズ300Gを通過して緑色光用の液晶光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー220を通過した青色光は、リレーレンズ260、入射側の反射ミラー240、リレーレンズ270、射出側の反射ミラー250、フィールドレンズ300Bを経て青色光用の液晶光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
液晶光変調装置400R,400G,400Bは、入射された色光を画像情報に応じて変調して各色光に対応するカラー画像を形成するものである。なお、図示を省略したが、各フィールドレンズ300R,300G,300Bと各液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が配置され、各液晶光変調装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が配置される。
クロスダイクロイックプリズム500は、各液晶光変調装置400R,400G,400Bから射出された各画像光を合成してカラー画像を形成する光学素子である。
このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で画像を形成する。
(第1照明装置)
第1照明装置100は、第1光源装置100A、ホモジナイザ光学系60、ダイクロイックミラー80、ピックアップ光学系90、回転蛍光板30及びモーター50を備える。第1照明装置100は特許請求の範囲の「照明装置」に相当し、第1光源装置100Aは特許請求の範囲の「光源装置」に相当する。ホモジナイザ光学系60及びピックアップ光学系90は特許請求の範囲の「重畳光学系」を構成する。
第1光源装置100Aは、第1光源10、拡散部20及び第1コリメート光学系61を備える。
本実施形態において、第1光源10の光軸を光軸100axとする。また、後述する回転蛍光板30から射出される光の光軸を光軸101axとする。光軸100axと光軸101axとは同一平面内にあり、且つ互いに直交している。
光軸100ax上においては、第1光源10と、拡散部20と、第1コリメート光学系61と、ホモジナイザ光学系60と、ダイクロイックミラー80とが、この順に並んで配置されている。また、光軸101ax上においては、回転蛍光板30と、ピックアップ光学系90と、ダイクロイックミラー80と、第1レンズアレイ120と、第2レンズアレイ130と、偏光変換素子140と、重畳レンズ150とが、この順に並んで配置されている。
第1光源10は、励起光としてレーザー光からなる青色光(発光強度のピーク:約445nm)Eを射出する複数の半導体レーザー10aを有する。第1光源10は特許請求の範囲の「発光部」に相当する。なお、半導体レーザー10aとしては、445nm以外の波長(例えば、460nm)の青色光を射出する半導体レーザーを用いることもできる。
図2は半導体レーザー10aの要部構成を示す図である。
図2に示すように、半導体レーザー10aは、青色光Eを射出する光射出面13を有している。光射出面13は、射出される青色光Eの主光線E1の方向から視て長手方向W1と短手方向W2とを有した、略矩形状の平面形状を有している。
ここで、光射出面13の長手方向W1の幅と短手方向W2の幅との比(以下、アスペクト比と称す場合もある)は、30:1以上とするのが好ましい。本実施形態において、光射出面13の長手方向W1の幅は例えば40μmであり、光射出面13の短手方向W2の幅は例えば、1μmであるが、光射出面13の形状はこれに限定されない。
半導体レーザー10aと拡散部20との間において、青色光Eの短手方向W2における拡がりは、長手方向W1における拡がりよりも大きくなっている。本実施形態において、青色光Eの長手方向W1における拡がり角度は例えば20°であり、短手方向W2における拡がり角度は例えば70°である。本実施形態において、青色光Eの拡がり角度は、特許請求の範囲の「第1の光の発散角」に相当し、長手方向W1は特許請求の範囲の「第1の方向」に相当し、短手方向W2は特許請求の範囲の「第2の方向」に相当する。
青色光Eは、光射出面13の近傍の位置M1において、長手方向W1を長軸とした楕円形状のスポットBS1を有し、光射出面13から十分に離間した位置M2において、短手方向W2を長軸方向とした楕円形状のスポットBS2を有し、その中間の位置M3において、円形状(アスペクト比が1)のスポットBS3を有している。
本実施形態において、図1に示すように、拡散部20は、第1光源10と第1コリメート光学系61との間に配置されている。拡散部20は、第1光源10から射出された青色光Eを拡散透過させる。拡散部20は、複数の拡散素子20aで構成されている。複数の拡散素子20aは、複数の半導体レーザー10aにそれぞれ対応して配置されている。
各半導体レーザー10aから射出された青色光Eは、対応する拡散素子20a上にスポットを形成する。半導体レーザー10aとコリメーターレンズ61aとの間における拡散素子20aの位置を調整することで、青色光Eのスポットの形状を制御することが可能である。該スポットは2次光源として機能する。
本実施形態において、図1に示した複数の半導体レーザー10aのうち1つが特許請求の範囲の「第1の半導体レーザー素子」に相当し、この半導体レーザー10aから射出される青色光Eが特許請求の範囲の「第1の光」に相当し、この半導体レーザー10aに対応するコリメーターレンズ61aが特許請求の範囲の「第1のコリメーターレンズ」に相当し、この半導体レーザー10aに対応する拡散素子20aが特許請求の範囲の「第1の拡散素子」に相当する。
また、図1に示した複数の半導体レーザー10aのうち他の1つが特許請求の範囲の「第2の半導体レーザー素子」に相当し、この半導体レーザー10aから射出される青色光Eが特許請求の範囲の「第2の光」に相当し、この半導体レーザー10aに対応するコリメーターレンズ61aが特許請求の範囲の「第2のコリメーターレンズ」に相当する。
拡散素子20aは、例えば、スリガラス、ホログラフィックディフューザー、及びマイクロレンズアレイ等から構成される。また、拡散素子20aとしては、酸化バリウムや酸化マグネシウムの焼結材からなる薄板材を用いても良い。
ここで、拡散素子20aは、コリメーターレンズ61aの焦点に配置されている。このようにすれば、コリメーターレンズ61aは、拡散素子20aを透過した青色光Eを平行光に変換することができる。
また、拡散部20(拡散素子20a)は、青色光Eの断面のアスペクト比が1〜2である位置に配置するのが好ましい。
図3A、図3Bは拡散素子20aの作用を示す図である。
図3Aは第1光源装置100Aを長手方向W1と平行な方向から見た図であり、図3Bは第1光源装置100Aを短手方向W2と平行な方向から見た図である。いずれの図においても、一組の半導体レーザー10a、拡散素子20aおよびコリメーターレンズ61aのみを図示してある。
拡散素子20aは、半導体レーザー10aから射出された青色光EがスポットBS3を形成する位置M3に配置されている。実線で示した光線束Eaは、拡散素子20aが位置M3に配置されている場合に得られる光線束であり、破線で示した光線束Ebは、比較例として拡散素子20aが配置されていない場合に得られる光線束である。また、一点鎖線で示した光線束Ecは、別の比較例として、光を等方的に拡散させる等方性拡散素子を拡散素子20aの代わりに用いた場合に得られる光線束である。
等方性拡散素子を用いた場合、光が進む方向によらず、同じ程度に光が拡散される。そのため、拡散された光も、拡散される前の異方的な光の広がり方を反映して広がっていき、光線束Ecが得られる。光線束Ecの断面のアスペクト比は、光線束Ebの断面のアスペクト比とほぼ同等である。
一方、本実施形態においては、拡散素子20aの拡散特性は、長手方向W1の方が短手方向W2よりも大きい。そのため、青色光Eは拡散素子20aによって、拡がり角の小さい長手方向W1において相対的に大きく拡散され、拡がり角の大きい短手方向W2において相対的に小さく拡散され、その結果、光線束Eaが得られる。
拡散素子20aの拡散特性の異方性を適宜設計することにより、断面形状のアスペクト比が略1の青色光Eをコリメーターレンズ61aに入射させることができる。拡散特性の調整方法としては、例えば、マイクロレンズアレイから構成された拡散素子20aの場合、長手方向W1と短手方向W2とでマイクロレンズの配列ピッチ、すなわち、レンズの曲率を異ならせればよい。
図1に示した第1コリメート光学系61は、拡散部20を透過した青色光Eを平行光束に変換する。第1コリメート光学系61は、例えばアレイ状に並んで配置された複数のコリメーターレンズ61aで構成されている。複数のコリメーターレンズ61aは、複数の半導体レーザー10a及び複数の拡散素子20aにそれぞれ対応して配置されている。本実施形態においては、コリメーターレンズ61aから射出された青色光Eの断面形状のアスペクト比は略1である。
ホモジナイザ光学系60は、第1レンズアレイ60aおよび第2レンズアレイ60bからなる。第1レンズアレイ60aは複数の小レンズ60amから構成され、第2レンズアレイ60bは複数の小レンズ60bmから構成される。ホモジナイザ光学系60からの青色光Eは、ダイクロイックミラー80に入射する。
ダイクロイックミラー80は、第1コリメート光学系61からピックアップ光学系90までの光路中に、光軸100ax及び光軸101axに対して45°の角度で交わるように配置されている。ダイクロイックミラー80は、青色光Bを反射し、赤色光及び緑色光を含む黄色の蛍光Yを通過させる。
ピックアップ光学系90は、ホモジナイザ光学系60と協働して、被照明領域において青色光Eの光強度分布を均一な状態(いわゆるトップハット分布)に変換する。具体的に、ピックアップ光学系90は、青色光Eを回転蛍光板30の蛍光体層42に向かって集光させる機能と、回転蛍光板30から射出される蛍光を略平行化する機能とを有する。ピックアップ光学系90は、第1レンズ92及び第2レンズ94を備える。第1レンズ92及び第2レンズ94は、凸レンズからなる。
ここで、被照明領域において青色光Eの光強度分布を良好なトップハット形状とするには、ホモジナイザ光学系60の第1レンズアレイ60aの小レンズ60amに対して青色光Eを効率良く入射させる必要がある。これは、各小レンズ60amに入射した光をピックアップ光学系90により照明領域上で互いに重畳させることで、該照明領域である蛍光体層42における照度分布を均一化するからである。
図4は第1レンズアレイ60aの光入射面を概念的に示した図である。なお、図4では、アスペクト比が1の青色光Eだけでなく、比較として、アスペクト比が1よりも小さい青色光E’も示している。
本実施形態では、上述のように、第1コリメート光学系61(コリメーターレンズ61a)から射出された青色光Eの断面形状のアスペクト比を略1に調整することができる。
図4に示すように、断面形状のアスペクト比が略1である青色光Eの断面積は、断面形状のアスペクト比が1よりも小さい青色光E’の断面積よりも大きい。そのため、小レンズ60amを小さくしなくても高い光重畳性能が得られるので、被照明領域を高い均一性で照明することができる。また、第1レンズアレイ60aを構成する小レンズ60amの数を減らすことができるので、製造が容易であり、第1レンズアレイ60aのコストを下げることができる。
したがって、本実施形態の第1照明装置100によれば、拡散部20を用いて青色光Eの断面のアスペクト比を略1に制御することで被照明領域(回転蛍光板30の蛍光体層42)を高い均一性で照明することができる。よって、照明光として明るい蛍光Yを得ることができる。
図5は、実施形態に係る回転蛍光板30の正面図であり、図6は図5のA1−A1矢視による断面図である。
回転蛍光板30は、モーター50により回転可能な円板40と、蛍光体層42とを備えている。図1、5に示すように、円板40上に、蛍光体層42が円板40の周に沿って設けられている。蛍光体層42は、例えば、リング形状からなる。回転蛍光板30は、青色光が入射する側と同じ側に向けて蛍光Yを射出する。
円板40は、例えば、アルミや銅といった放熱性に優れた金属製の円板から構成されている。
蛍光体層42は、第1光源10からの青色光Eによって励起されて、赤色光及び緑色光を含む蛍光Yを射出する。蛍光体層42は、例えば、YAG系蛍光体である(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ceを含有する層からなる。
図6に示すように、回転蛍光板30は、円板40上に接着層33を介して誘電体多層膜31及び蛍光体層42が積層されている。蛍光体層42の青色光Eが入射する面は、蛍光Yが射出される射出面42aでもある。
誘電体多層膜31は、蛍光Yを高い効率で反射するように設計されている。そのため、誘電体多層膜31は、入射した蛍光の大部分を図6の上方向(円板40とは反対側)に向けて反射することが可能となっている。
接着層33は、例えば、熱伝導性フィラーを含有した熱伝導性接着剤から構成される。これにより、蛍光体層42の熱を円板40側に効率良く伝達可能となっている。
(第2照明装置)
図1に戻り、第2照明装置102は、第2光源装置102A、集光レンズ760、散乱板732及び第3コリメート光学系770と、を備える。第2照明装置102は特許請求の範囲の「照明装置」に相当し、第2光源装置102Aは特許請求の範囲の「光源装置」に相当し、集光レンズ760は特許請求の範囲の「重畳光学系」に相当する。
第2光源装置102Aは、第2光源710、拡散部720及び第2コリメート光学系711を備える。第2光源710の光軸は、第1光源10の光軸100axと一致している。光軸100ax上においては、第2光源710と、拡散部720と、第2コリメート光学系711と、集光レンズ760と、散乱板732と、第3コリメート光学系770とが、この順に並んで配置されている。
第2光源710は、上記第1光源装置100Aの第1光源10と同一の半導体レーザーからなる複数の半導体レーザー710aを有する。複数の半導体レーザー710aは、レーザー光からなる青色光Bを射出する。半導体レーザー710aから射出された青色光Bの短手方向W2における拡がりは、長手方向W1における拡がりよりも大きくなっている(図2参照)。
拡散部720は、第2光源710と第2コリメート光学系711との間に配置されている。拡散部720は、第2光源710から射出された青色光Bを拡散透過させる。拡散部720は、複数の拡散素子720aで構成されている。複数の拡散素子720aは、複数の半導体レーザー710aにそれぞれ対応して配置されている。なお、拡散素子720aは、上記第1光源装置100Aの拡散素子20aと同一の構成からなる。そのため、拡散素子720aにおける詳細な説明については省略する。
第2コリメート光学系711は、拡散部720を透過した青色光Bを平行光束に変換する。第2コリメート光学系711は、例えばアレイ状に並んで配置された複数のコリメーターレンズ711aで構成されている。複数のコリメーターレンズ711aは、複数の半導体レーザー710a及び複数の拡散素子720aにそれぞれ対応して配置されている。
各半導体レーザー710aから射出された青色光Bは、対応する拡散素子720a上にスポットを形成する。該スポットは2次光源として機能する。
集光レンズ760は、例えば凸レンズから構成され、第2光源装置102Aからの複数の青色光Bを散乱板732付近に重畳(集光)する。散乱板732は、青色光Bの配光分布を、回転蛍光板30から射出された蛍光Yの配光分布と同様なものに変換するために設けられている。
散乱板732は拡散素子720aと光学的に共役な関係にある。そのため、拡散素子720a上に形成された2次光源の形状と相似なスポットが散乱板732上に形成される。したがって、半導体レーザー710aとコリメーターレンズ711aとの間における拡散素子720aの位置を調整することで、2次光源の形状、すなわち散乱板732上に形成されるスポットの形状を制御することができる。
散乱板732に入射する青色光Bの集光度が高すぎると、散乱板732の温度が過剰に上昇し、変形や破損といった問題が生じるおそれがある。これに対し、本実施形態によれば、散乱板732上に形成されるスポットの形状を拡散素子720aによって任意に制御することができるので、散乱板732に入射する青色光Bの集光度を下げることができる。よって、散乱板732の変形や破損といった不具合の発生を防止することができる。例えば、2次光源のアスペクト比が1の場合、散乱板732の特定の領域に青色光Bのエネルギーが集中することが避けられるため、散乱板732の変形や破損といった不具合の発生を、より効果的に防止することができる。
第3コリメート光学系770は、第1レンズ772と、第2レンズ774とを備え、散乱板732からの光を略平行化する。第1レンズ772及び第2レンズ774は、凸レンズからなる。
本実施形態において、第2照明装置102からの青色光Bはダイクロイックミラー80で反射され、回転蛍光板30から射出されダイクロイックミラー80を透過した蛍光Yと合成されて白色光Wを形成する。
以上述べたように、本実施形態のプロジェクター1によれば、蛍光体層42を均一に照明することで明るい蛍光Yを得ることができる上記第1照明装置100を備えるので、該プロジェクター1は品質に優れた画像を表示することができる。また、本実施形態のプロジェクター1は、散乱板732の変形や破損が防止された上記第2照明装置102を備えるので、信頼性に優れたものとなる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では拡散素子720aは固定されている場合を例に挙げたが、拡散素子720aを回転させるようにしてもよい。このようにすれば、半導体レーザー710aから射出された青色光Bのスペックルを低減させることができる。
また、上記実施形態では、3つの液晶光変調装置400R,400G,400Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの液晶光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態では、本発明による照明装置をプロジェクターに応用する例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置を自動車用ヘッドライトなどの照明器具にも適用できる。
1…プロジェクター、10…第1光源、10a…半導体レーザー、20…拡散部、20a…拡散素子、60…ホモジナイザー光学系、61…第1コリメート光学系、61a…コリメーターレンズ、100…第1照明装置、100A…第1光源装置、102…第2照明装置、102A…第2光源装置、400R,400G,400B…液晶光変調装置、600…投写光学系、710…第2光源、710a…半導体レーザー、711…第2コリメート光学系、711a…コリメーターレンズ、720…拡散部、720a…拡散素子、760…集光レンズ、E,E’…青色光。

Claims (6)

  1. 第1の半導体レーザー素子を含む発光部と、
    拡散部と、
    第1のコリメーターレンズを含むコリメート光学系と、を備え、
    前記第1の半導体レーザー素子から射出された第1の光は、前記拡散部を透過して、前記第1のコリメーターレンズに入射する
    光源装置。
  2. 前記拡散部は、前記第1の光が入射する第1の拡散素子を備え、
    前記第1の拡散素子は、前記第1のコリメーターレンズの焦点に配置されている
    請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第1の光が前記拡散部へ入射する際、前記第1の光の断面のアスペクト比は1である
    請求項1又は2に記載の光源装置。
  4. 前記発光部と前記拡散部との間における前記第1の光の発散角は、第1の方向よりも該第1の方向と直交する第2の方向の方が大きく、
    前記拡散部の拡散特性は、前記第1の方向よりも前記第2の方向の方が小さい
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光源装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光が入射する重畳光学系と、を備え、
    前記発光部は第2の半導体レーザー素子をさらに含み、
    前記コリメート光学系は、第2のコリメーターレンズをさらに含み、
    前記第2の半導体レーザー素子から射出された第2の光は、前記拡散部を透過して、前記第2のコリメーターレンズに入射する
    照明装置。
  6. 請求項5に記載の照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備える
    プロジェクター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20220308434A1 (en) * 2020-01-20 2022-09-29 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Projection display apparatus

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