JP2017135022A - 蓄電装置 - Google Patents

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裕介 山下
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厚志 南形
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Abstract

【課題】釘刺し試験時、開裂した圧力開放弁から電極の一部が飛散することを抑制できる蓄電装置を抵抗すること。【解決手段】圧力開放弁20を備えた二次電池10は、電極組立体14の端面44と長側壁12dとの間に複数枚の厚み調整部材50を備える。二次電池10は、複数枚の厚み調整部材50を積層方向に貫通し、かつ厚み調整部材50の面方向に延在する排気通路60を有する。排気通路60におけるガス流通方向の下流端は、圧力開放弁20に向けて開口している。【選択図】図1

Description

本発明は、圧力開放弁を有する蓄電装置に関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。二次電池は、例えば、特許文献1に記載されるように、ケースに電極組立体と電解液が収容されており、ケースの壁面にはケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁が設けられている。
特許第4881409号
このような二次電池において、その評価試験の一つである釘刺し試験が行われると、釘によって正極電極と負極電極の間のセパレータが破断し、正極電極と負極電極とがケース内において短絡する。そして、短絡が発生すると、その短絡部の周辺では熱が発生し、短絡部の周辺で発生した熱によって電解液成分が分解され、ケース内にガスが発生する。すると、ケース内の圧力が上昇して圧力開放弁が開裂するが、圧力開放弁からケース外へガスが放出される際、高圧のガスによって電極の一部が削られ、そのままガスに乗ってケースの外部に飛び散る虞がある。
本発明は、釘刺し試験時、開裂した圧力開放弁から電極の一部が飛散することを抑制できる蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、異なる極性の電極がセパレータによって絶縁された状態で層状に構成された電極組立体と、電解液と、前記電極組立体及び電解液を収容するケースと、前記電極組立体の積層方向に積層された複数枚のシート部材と、前記ケースの壁部に存在し、前記ケース内の圧力が開放圧に達した場合に開裂し、ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁と、を有する蓄電装置であって、複数枚の前記シート部材を積層方向に貫通し、かつ前記シート部材の面方向に延在する排気通路を有し、前記排気通路におけるガス流通方向の下流端は、前記圧力開放弁に向けて開口していることを要旨とする。
これによれば、蓄電装置の評価試験の一つである釘刺し試験が行われると、ケースから電極組立体の積層方向に沿って刺さった釘によって、異なる極性の電極同士の間のセパレータが破断し、異なる極性の電極同士がケース内において短絡する。そして、短絡が発生すると、その短絡部の周辺では熱が発生し、短絡部の周辺で発生した熱によって電解液成分が分解され、ケース内にガスが発生する。すると、ケース内の圧力が上昇して圧力開放弁が開裂する。また、短絡部で発生したガスは、広い空間となっている排気通路に向かって積層方向に沿って流れる。そして、ガスは排気通路に沿って上昇し、排気通路の下流端から圧力開放弁に向けて流れ、開裂した圧力開放弁を介してケース外へ放出される。すなわち、短絡部付近で発生した高圧のガスを排気通路で集約させ、纏めて排気通路で上昇させることができる。このため、短絡部付近で発生したガスが、纏まらず、そのまま短絡部の至るところから電極組立体内を上昇する場合と比べると、高圧のガスに曝される電極が減ることになる。その結果、釘刺し試験時に、発生した高圧のガスによって削られる電極が減り、電極の一部がケースの外部に飛び散ることを抑制できる。
また、蓄電装置について、前記排気通路におけるガス流通方向の上流端が、前記電極の中央部に開口していてもよい。
これによれば、釘刺し試験では、釘は電極の中央部付近に刺さり、短絡部は電極の中央部で発生する。排気通路におけるガス流通方向の上流端を短絡部付近で開口させることで、発生したガスが排気通路に速やかに流れ込む。このため、短絡部で発生したガスを、排気通路を介して速やかに圧力開放弁へ流すことができる。
また、蓄電装置について、前記排気通路は、前記電極組立体の積層方向の少なくとも一端に位置する端面と該端面に対向した前記ケースの側壁との間に存在していてもよい。
これによれば、釘は、最初に電極組立体の積層方向の端に刺さる。このため、ガスは、電極組立体の積層方向の端で最初に発生する。そして、積層方向の端に排気通路が存在するため、発生したガスを排気通路へ速やかに流すことができる。
蓄電装置は二次電池である。
本発明によれば、釘刺し試験時、開裂した圧力開放弁から電極の一部が飛散することを抑制できる。
実施形態の二次電池を示す分解斜視図。 実施形態の二次電池の外観を示す斜視図。 電極組立体及び厚み調整部材を示す分解斜視図。 厚み調整部材と一体化された電極組立体を示す斜視図。 二次電池内を示す断面図。 釘刺し試験を示す部分断面図。
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、二次電池10はリチウムイオン二次電池であり、その外郭を構成する金属製のケース11を有する。ケース11は、一面に開口部12aを備える有底直方体状の容器12と、開口部12aを塞ぐ蓋13とを有する。容器12は、長方形状の底板12bと、底板12bの対向する一対の短側縁から立設された短側壁12cと、底板12bの対向する一対の長側縁から立設された長側壁12dとを有する。ケース11には、電極組立体14及び電解液(図示略)が収容されている。電極組立体14は、容器12の内部空間が直方体形状であることに対応させて、全体として直方体形状である。なお、容器12の内面には絶縁フィルム15が設けられている。
二次電池10は、ケース11の壁部としての蓋13に圧力開放弁20を備える。圧力開放弁20は、ケース11内の圧力が上昇し過ぎないように、ケース11内の圧力が所定の圧力である開放圧に達した場合に開裂し、ケース11内の圧力をケース11外に開放させる。圧力開放弁20の開放圧は、ケース11自体や容器12と蓋13との接合部に亀裂や破断などが生じる前に開裂し得る圧力に設定されている。そして、圧力開放弁20は、蓋13の板厚よりも薄い薄板状の弁体20aを有する。弁体20aは、蓋13の表面に凹設された凹部13bの底に位置しており、蓋13と一体的に成形されている。圧力開放弁20は、弁体20a上の表面がケース11の蓋13の表面の一部となっている。また、圧力開放弁20は、弁体20aの表面に開裂溝20bを有する。弁体20aは、蓋13の中央部に位置している。
図3に示すように、電極組立体14は、矩形シート状の正極電極21、及び矩形シート状の負極電極22と、樹脂製にて、電気伝導に係るイオン(リチウムイオン)が通過可能な多孔質膜で形成されたセパレータ23とを備えている。正極電極21は、矩形状の正極用金属箔(本実施形態ではアルミニウム箔)21aと、その正極用金属箔21aの両面(表面)に設けられた矩形状の正極活物質層21bと、を有する。正極電極21は、一方の長辺に第1の辺21cを備える。正極電極21は、第1の辺21cの一部から突出する形状の正極集電タブ41を備える。正極電極21は、第1の辺21cの対辺となる長辺に第2の辺21dを備える。さらに、正極電極21は、第1の辺21cの一端と第2の辺21dの一端を繋ぐ短辺に第3の辺21eを備えるとともに、第1の辺21cの他端と第2の辺21dの他端を繋ぐ短辺に第4の辺21fを備える。
負極電極22は、矩形状の負極用金属箔(本実施形態では銅箔)22aと、その負極用金属箔22aの両面(表面)に設けられた矩形状の負極活物質層22bと、を有する。負極電極22は、一方の長辺に第1の辺22cを備える。負極電極22は、第1の辺22cの一部から突出する形状の負極集電タブ42を備える。負極電極22は、第1の辺22cの対辺となる長辺に第2の辺22dを備える。さらに、負極電極22は、第1の辺22cの一端と第2の辺22dの一端を繋ぐ短辺に第3の辺22eを備えるとともに、第1の辺22cの他端と第2の辺22dの他端を繋ぐ短辺に第4の辺22fを備える。
図1に示すように、電極組立体14は、積層方向の両側に、矩形状の端面44を有し、各端面44は、負極電極22によって構成されている。また、電極組立体14は、正極電極21の第1の辺21c、負極電極22の第1の辺22c、及びそれら第1の辺21c,22cに沿うセパレータ23の一辺が集まったタブ側端面36を有する。電極組立体14は、正極電極21の第2の辺21d、負極電極22の第2の辺22d、及びそれら第2の辺21d,22dに沿うセパレータ23の一辺が集まった底面37を有する。また、電極組立体14は、端面44に繋がる四つの面のうち、タブ側端面36及び底面37を除く面に側面38を有する。電極組立体14の一方の側面38は、正極電極21の第3の辺21e、負極電極22の第3の辺22e、及びそれら第3の辺21e,22eに沿うセパレータ23の一辺が集まって形成されている。電極組立体14の他方の側面38は、正極電極21の第4の辺21f、負極電極22の第4の辺22f、及びそれら第4の辺21f,22fに沿うセパレータ23の一辺が集まって形成されている。
図1及び図4に示すように、正極電極21と、負極電極22と、セパレータ23は、正極集電タブ41が積層方向に沿って列状に配置され、且つ正極集電タブ41と重ならない位置にて負極集電タブ42が積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。そして、電極組立体14のタブ側端面36に正極集電タブ41及び負極集電タブ42が位置している。タブ側端面36では、各正極集電タブ41及び各負極集電タブ42は、電極組立体14における積層方向の一端から他端までの範囲内で集められた(束ねられた)状態で折り曲げられている。各正極集電タブ41が重なっている箇所を溶接することによって各正極集電タブ41が電気的に接続されるとともに、正極集電タブ41に正極導電部材61が接続されている。正極導電部材61には、電極組立体14から電気を取り出すための正極端子51が接続されている。
同様に、各負極集電タブ42が重なっている箇所を溶接することによって各負極集電タブ42が電気的に接続されるとともに、負極集電タブ42に負極導電部材62が接続されている。負極導電部材62には、電極組立体14から電気を取り出すための負極端子52が接続されている。正極端子51及び負極端子52は蓋13を貫通してケース11外に突出するとともに、正極端子51及び負極端子52は絶縁リング13aによって蓋13から絶縁されている。
容器12において、電極組立体14を挟んで対向する一対の長側壁12dの絶縁フィルム15間の最短距離を容器12の内寸とすると、電極組立体14の積層方向の長さは、容器12の内寸より僅かに小さい。これは、正極電極21と、負極電極22と、セパレータ23とを所定枚数積層する際に、実際の厚みが製造公差の最大値を取っても、電極組立体14がケース11内に収まるように、各々の厚みが設定されていることによる。
電極組立体14の両方の端面44と、各端面44に対向する側壁としての長側壁12d(絶縁フィルム15)との間には、シート部材としての厚み調整部材50が介装されている。厚み調整部材50は、所定の厚みの樹脂製のフィルムである。厚み調整部材50は、電極組立体14の積層方向の長さに対応し、複数枚が重ねられる。
図4に示すように、電極組立体14では、多数の正極電極21と負極電極22とセパレータ23と複数枚の厚み調整部材50とが、複数の保持テープ45により、相互に固定されている。そして、厚み調整部材50を用いることで、電極組立体14と厚み調整部材50を合わせた積層方向への長さが、予め決められた所定の値の範囲内に調整されている。
図3に示すように、各厚み調整部材50は、セパレータ23の外形に沿う形状である。厚み調整部材50は、正極電極21の第1の辺21c及び負極電極22の第1の辺22cに沿う第1の辺50aを備えるとともに、正極電極21の第2の辺21d、及び負極電極22の第2の辺22dに沿う第2の辺50bを備える。また、厚み調整部材50は、正極電極21の第3の辺21e、及び負極電極22の第3の辺22eに沿う第3の辺50cを備えるとともに、正極電極21の第4の辺21f、及び負極電極22の第4の辺22fに沿う第4の辺50dを備える。厚み調整部材50の第1の辺50aは、タブ側端面36に沿う面上に存在し、蓋13に対向している。
図1に示すように、厚み調整部材50は、蓋13に対向した第1の辺50aから、第2の辺50bに向けて凹む通路形成部50fを備える。通路形成部50fは、厚み調整部材50を厚み方向に貫通し、かつ厚み調整部材50の面方向に延在した形状である。また、通路形成部50fの一端は第1の辺50aの中間で開口し、他端は厚み調整部材50の中央部に位置している。通路形成部50fは、厚み調整部材50の第1の辺50aと中央部との間を一定幅で真っ直ぐに延びる形状である。
二次電池10は、通路形成部50fを積層方向に複数重ねて形成された排気通路60を備え、この排気通路60は、複数枚の厚み調整部材50を厚み方向に貫通し、かつ厚み調整部材50の面方向に延在する形状である。
図5に示すように、排気通路60の一端は、電極組立体14の上端面(タブ側端面36)で開口し、排気通路60の他端は、電極組立体14の端面44の中央部に開口している。電極組立体14の端面44の中央部は、正極電極21及び負極電極22の中央部でもあるため、排気通路60の他端は、正極電極21及び負極電極22の中央部に開口していることになる。
排気通路60には、電極組立体14の短絡時に発生したガスが流れ込む。ガスは上昇するため、排気通路60におけるガス流通方向Gの下流端は、電極組立体14の上端面となるタブ側端面36で開口し、そのタブ側端面36が対向する蓋13の圧力開放弁20に向けて開口している。また、排気通路60におけるガス流通方向Gの上流端は、正極電極21及び負極電極22の中央部となる電極組立体14の端面44の中央部で開口している。
二次電池10において、厚み調整部材50が、電極組立体14の両方の端面44と、各長側壁12dとの間に介装されていることから、排気通路60は、電極組立体14の端面44と長側壁12dとの間に介在する。
次に、二次電池10の作用を効果とともに記載する。
さて、図6に示すように、釘刺し試験を行うため、いずれかの長側壁12dに釘Fを刺すと、その釘Fは、電極組立体14の端面44の中央部に刺さり、正極電極21、負極電極22、及びセパレータ23の中央部に刺さる。すると、釘Fを介して正極電極21と負極電極22の間のセパレータ23が破断又は溶融し、正極電極21と負極電極22とがケース11内において短絡する。このとき、釘Fは、排気通路60におけるガス流通方向の上流端付近に刺さる。
電極組立体14で短絡が生じると、その短絡部の周辺では熱が発生し、ガスの発生による二次電池10内の圧力上昇が生じる。そして、ケース11の内部圧力が圧力開放弁20の開放圧に達すると、圧力開放弁20の弁体20aが開裂溝20bから開裂し、ケース11内のガスがケース11外に放出される。
また、短絡部で発生した高圧のガスは、図6の矢印Yに示すように、広い空間となっている排気通路60に向かって釘Fに沿いながら積層方向に流れ、排気通路60に集中する。そして、高圧のガスは、纏まって排気通路60を上昇して、開裂した圧力開放弁20からケース11外へ放出される。
よって、短絡部付近で発生したガスが、纏まらず、そのまま電極組立体14内を上昇する場合と比べると、排気通路60を設けたことで、高圧のガスに曝される正極電極21及び負極電極22の数が減る。その結果として、正極電極21や負極電極22の一部が高圧のガスによって削られることが抑制され、ケース11の外部へのガス放出に伴い電極の一部が飛び散ることを抑制できる。
そして、排気通路60は、ガス流通方向Gの上流端が電極組立体14の端面44の中央部に開口している。このため、釘刺し試験において、電極組立体14の端面44の中央部に釘Fが刺さり、ガスが発生すると、そのガスを釘Fに沿って排気通路60へ速やかに流れ込ませることができる。よって、高圧のガスに曝される正極電極21や負極電極22を減らすことができる。
加えて、排気通路60は、電極組立体14の各端面44と各長側壁12dとの間に存在する。釘刺し試験時、ガスは、釘Fが最初に刺さる端面44付近で最初に発生する。このため、ガスが最初に発生する場所の直近に排気通路60が存在することになり、発生したガスを排気通路60へ速やかに流すことができる。
また、排気通路60は、厚み調整部材50の通路形成部50fを積層して形成されている。厚み調整部材50は、電極組立体14と厚み調整部材50を合わせた積層方向への長さが、予め決められた所定の値の範囲内に調整するための部材である。よって、厚み調整部材50は、二次電池10の性能に寄与しない部材である。したがって、二次電池10の性能を変化させずに、また、部品点数を増やすことなく、ケース11内に排気通路60を設けることができる。
そして、排気通路60は、各厚み調整部材50の通路形成部50fを積層して形成されているため、厚み調整部材50の積層枚数が異なっても、排気通路60を形成することができる。
厚み調整部材50は、保持テープ45によって電極組立体14に一体化されている。このため、厚み調整部材50によって形成された排気通路60も電極組立体14に一体に設けることができ、電極組立体14から発生したガスを排気通路60に向けて流れやすくすることができる。
厚み調整部材50は、電極組立体14の積層方向の両側に配置されており、排気通路60も電極組立体14の積層方向の両側に存在する。このため、電極組立体14の積層方向のいずれから釘Fが刺さっても、排気通路60にガスが流れ、正極電極21及び負極電極22が高圧のガスに曝されることを抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 厚み調整部材50は、電極組立体14の端面44と長側壁12dとの間に介装されておらず、電極組立体14の積層方向の途中に介装され、この積層方向途中にある複数枚の厚み調整部材50の通路形成部50fを積層して排気通路60を設けてもよい。
このように構成した場合、短絡部付近で発生した高圧のガスは、積層方向に沿って排気通路60に向かって流れ、排気通路60で集約し、纏まって上昇する。このため、高圧のガスに曝される正極電極21及び負極電極22が減ることになる。その結果、釘刺し試験時に、発生した高圧のガスによって削られる正極電極21及び負極電極22が減り、それらの一部がケース11の外部に飛び散ることを抑制できる。
○ 実施形態では、シート部材を電極組立体14の積層方向への寸法を調整する厚み調整部材50に具体化したが、シート部材は、電極組立体14と容器12とを絶縁する絶縁シートであってもよいし、電極組立体14と長側壁12dとの間に介在する短絡用電極であってもよい。
○ 排気通路60におけるガス流通方向Gの上流端を、電極組立体14の端面44の中央部に開口させたが、排気通路60の上流端の開口する場所は、釘刺し試験で設定された釘Fの刺さる場所に合わせて変更してもよい。この場合、排気通路60におけるガス流通方向Gの下流端を、圧力開放弁20が位置する蓋13に対向した縁(第1の辺50a)に開口させ、排気通路60を、その上流端から下流端まで真っ直ぐに延びる形状とする。
○ 厚み調整部材50の枚数は、端面44と長側壁12dとの寸法に合わせて適宜変更してもよい。厚み調整部材50の積層枚数に合わせて、排気通路60の流路断面積が変更される。
○ 実施形態では、通路形成部50fの一端を厚み調整部材50の第1の辺50aで開口させ、排気通路60におけるガス流通方向Gの下流端を電極組立体14の上端面(タブ側端面36)で開口させたが、これに限らない。通路形成部50fの一端を厚み調整部材50の第1の辺50aで開口させず、厚み調整部材50の面内で開口させ、排気通路60におけるガス流通方向Gの下流端を電極組立体14における端面44内で開口させてもよい。この場合、例えば、排気通路60におけるガス流通方向Gの下流端に対向した位置となる長側壁12dに圧力開放弁20を設けてもよいし、蓋13に圧力開放弁20を設けてもよい。
○ 実施形態では、通路形成部50fの一端を厚み調整部材50の第1の辺50aで開口させ、排気通路60におけるガス流通方向Gの下流端を電極組立体14の上端面(タブ側端面36)で開口させたが、これに限らない。通路形成部50fの一端を、厚み調整部材50の第3の辺50cや第4の辺50dで開口させ、排気通路60におけるガス流通方向Gの下流端を、電極組立体14の側面38で開口させてもよい。
○ 電極組立体14を構成する正極電極21、及び負極電極22の枚数は適宜変更してもよい。
○ 厚み調整部材50は、電極組立体14の片方の端面44と長側壁12dとの間だけに介在し、排気通路60が電極組立体14の片方の端面44と長側壁12dとの間だけに存在していてもよい。
○ 電極組立体は、1枚の帯状の正極電極と1枚の帯状の負極電極とをセパレータで絶縁した状態で捲回軸を中心に捲回した捲回型であってもよい。
○ 蓄電装置は、電気二重層キャパシタ等の他の蓄電装置であってもよい。
○ 実施形態では、二次電池10はリチウムイオン二次電池であったが、これに限られず、ニッケル水素等の他の二次電池であってもよい。要は、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記シート部材は、前記電極組立体の積層方向への寸法を調整する厚み調整部材である蓄電装置。
G…ガス流通方向、10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、12d…側壁としての長側壁、13…壁部としての蓋、14…電極組立体、20…圧力開放弁、21…正極電極、22…負極電極、23…セパレータ、44…端面、50…シート部材としての厚み調整部材、60…排気通路。

Claims (4)

  1. 異なる極性の電極がセパレータによって絶縁された状態で層状に構成された電極組立体と、
    電解液と、
    前記電極組立体及び電解液を収容するケースと、
    前記電極組立体の積層方向に積層された複数枚のシート部材と、
    前記ケースの壁部に存在し、前記ケース内の圧力が開放圧に達した場合に開裂し、ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁と、を有する蓄電装置であって、
    複数枚の前記シート部材を積層方向に貫通し、かつ前記シート部材の面方向に延在する排気通路を有し、
    前記排気通路におけるガス流通方向の下流端は、前記圧力開放弁に向けて開口していることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記排気通路におけるガス流通方向の上流端が、前記電極の中央部に開口している請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記排気通路は、前記電極組立体の積層方向の少なくとも一端に位置する端面と該端面に対向した前記ケースの側壁との間に存在する請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
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