JP2017133540A - 密封装置及び密封装置の締め代増加方法 - Google Patents

密封装置及び密封装置の締め代増加方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シール部材自体を交換することなく、シールリップ部の締め代を増加させることができる密封装置及び密封装置の締め代増加方法を提供すること。【解決手段】軸3と軸孔を有するハウジング2と、これら2部材のうちの一方の部材に軸方向と直交するように設けられた取付け面24に配置され、環状の支持プレート11と、該支持プレート11の周端部11aから他方の部材に斜めに接するように張り出した環状のシールリップ部12とからなるシール部材1と、支持プレート11を取付け面24に向けて押圧することによってシール部材1を固定する固定部材7と、支持プレート11と取付け面24との間に挟み込まれ、固定部材7によって取付け面24に向けて押圧された支持プレート11を、該取付け面24に対してシールリップ部12の締め代を増加させる方向に傾斜するように変形させるスペーサー部材8とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は密封装置及び密封装置の締め代増加方法に関し、詳しくは、シール部材自体を交換することなく、シールリップ部の締め代を増加させることができる密封装置及び密封装置の締め代増加方法に関する。
従来の密封装置として、図8に示す油圧シリンダ装置のロッドシーリングシステムがある(特許文献1)。
ロッドシーリングシステム100は、油圧シリンダ装置のハウジング(シリンダ)200と、このハウジング200の軸孔201に相対運動可能に挿入される軸(ロッド)300との間の環状隙間400をシールするものであり、ハウジング200内の作動油の漏れを防止するメインシール101と、このメインシール101の内側(ハウジング200の油圧室B側)に配置され、油圧室Bからの油圧がメインシール101に直接作用しないようにするバッファリング102とを備えている。シール部材としてのダストシール103は、ロッドシーリングシステム100の最も外側(外部空間A側)に配置されており、外部空間Aからの泥水やダスト等の異物の浸入を防止する機能を有している。
ダストシール103は、軸300との接触部位に、ゴムやウレタン等の弾性を有する材料によって構成されたシールリップ部103aを有している。このシールリップ部103aが所定の締め代によって軸300の表面に密接することにより、環状隙間400の密封状態が良好に保たれるようになっている。
特開2006−29518号公報
密封装置は、使用時間や使用温度に応じてシールリップ部にヘタリが発生し、締め代が減少する場合がある。シールリップ部の締め代が減少すると、相手部材に対する緊迫力(面圧)が低下することにより、耐ダスト性が低下し、環状隙間に泥水やダスト等の異物が浸入するおそれがある。特に、ウレタン材料は耐ヘタリ性が悪く、長時間の使用または高温環境下の使用によってヘタリが発生し易い。
従来の密封装置では、ヘタリによってシールリップ部の締め代が減少すると、密封状態を改善するためにはダストシール全体を新品と交換するしか方法がなく、コストがかかることが課題となっていた。
そこで、本発明は、シール部材自体を交換することなく、シールリップ部の締め代を増加させることができる密封装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、シール部材自体を交換することなく、シールリップ部の締め代を増加させることができる密封装置の締め代増加方法を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.軸と、
前記軸が相対運動可能に挿入される軸孔を有するハウジングと、
前記軸と前記ハウジングの2部材のうちの一方の部材に軸方向と直交するように設けられた取付け面に配置され、環状の支持プレートと、該支持プレートの周端部から前記2部材のうちの他方の部材に斜めに接するように張り出した環状のシールリップ部とからなり、前記シールリップ部によって前記2部材間の環状隙間を密封するシール部材と、
前記支持プレートを前記取付け面に向けて押圧することによって前記シール部材を固定する固定部材と、
前記支持プレートと前記取付け面との間に挟み込まれ、前記固定部材によって前記取付け面に向けて押圧された前記支持プレートを、該取付け面に対して前記シールリップ部の締め代を増加させる方向に傾斜するように変形させるスペーサー部材とを備えることを特徴とする密封装置。
2.前記スペーサー部材は、複数の円弧状部材によって環状に構成されていることを特徴とする前記1記載の密封装置。
3.前記取付け面における前記他方の部材側の周縁部は、前記支持プレートの傾斜方向に沿って傾斜する傾斜面であることを特徴とする前記1又は2記載の密封装置。
4.前記一方の部材の軸方向の端面に、前記シール部材の前記支持プレートが収容される環状凹部を有し、
前記取付け面は、前記環状凹部の底面によって形成されていることを特徴とする前記1、2又は3記載の密封装置。
5.前記固定部材はボルトであり、
前記支持プレートは、周方向に間隔をおいて形成された複数の貫通穴を有し、該貫通穴に前記ボルトの軸部が貫挿され、前記ボルトの頭部によって前記取付け面に向けて押圧されることにより固定されていることを特徴とする前記1〜4の何れかに記載の密封装置。
6.軸と、前記軸が相対運動可能に挿入される軸孔を有するハウジングとの2部材のうちの一方の部材に軸方向と直交するように配置された取付け面に、環状の支持プレートと該支持プレートの周端部から前記2部材のうちの他方の部材に斜めに接するように張り出した環状のシールリップ部とからなるシール部材を、固定部材によって前記支持プレートを前記取付け面に向けて押圧するように固定し、前記シールリップ部の先端部を前記他方の部材と所定の締め代で密接させて前記2部材間の環状隙間を密封させた後、
前記シールリップ部の前記他方の部材に対する締め代を増加させる際に、前記支持プレートと前記取付け面との間に、前記固定部材によって前記取付け面に向けて押圧された前記支持プレートを前記取付け面に対して傾斜するように変形させるスペーサー部材を挟み込むことにより、前記シールリップ部の前記他方の部材に対する前記締め代を増加させることを特徴とする密封装置の締め代増加方法。
本発明によれば、シール部材を交換することなく、シールリップ部の締め代を増加させることができる密封装置を提供することができる。
また、本発明によれば、シール部材を交換することなく、シールリップ部の締め代を増加させることができる密封装置の締め代増加方法を提供することができる。
本発明に係る密封装置を適用したロッドシーリングシステムの一例を示す要部断面図 図1に示す密封装置を拡大して示す断面図 図2に示す密封装置の分解斜視図 図2に示す密封装置において締め代増加を施す前の状態を示す断面図 本発明における固定部材の他の一例を示す断面図 本発明におけるスペーサー部材の他の一例を示す断面図 本発明におけるシール部材を用いた実験方法を説明する図 従来の密封装置が適用されたロッドシーリングシステムを示す要部断面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
以下に示す実施形態は、本発明に係る密封装置及び密封装置の締め代増加方法のシール部材を、油圧シリンダ装置のロッドシーリングシステムにおけるダストシールに適用した場合を示している。図1は、本発明に係る密封装置を適用したロッドシーリングシステムの一例を示す要部断面図、図2は、図1に示す密封装置を拡大して示す断面図、図3は、図2に示す密封装置の分解斜視図、図4は、図2に示す密封装置において締め代増加を施す前の状態を示す断面図である。
ロッドシーリングシステム10は、油圧シリンダ装置のハウジング(シリンダ)2と、このハウジング2の軸孔21に相対運動可能に挿入される軸(ロッド)3との間の環状隙間4をシールする。ここで、相対運動とは、ハウジング2と軸3とのいずれか又は両方が軸方向へ摺動することをいう。
このロッドシーリングシステム10において、本発明におけるシール部材としてのダストシール1は、軸方向の最も外側である外部空間A側に配置されており、外部空間Aからの泥水やダスト等の異物の浸入を防止する機能を有する。このダストシール1よりも油圧室B側に、ハウジング2内の作動油の漏れを防止するメインシール5と、このメインシール5のさらに軸方向内側に、油圧室Bからの油圧がメインシール5に直接作用しないようにするバッファリング6とが配置されている。
ハウジング2の軸孔21は、外部空間A側の端部に、メインシール5及びバッファリング6に隣接する部位よりも大径に形成された大径部22を有している。また、ハウジング2の外部空間Aの端面2aには環状凹部23が形成されている。
環状凹部23は、ダストシール1を収容して固定する部位であり、ハウジング2の端面2aから軸孔21と同軸となる凹状に形成されている。環状凹部23の内周側は大径部22と繋がっている。すなわち、環状凹部23は、大径部22の外部空間A側がさらに拡径されることによって形成されている。
環状凹部23の底面は、ハウジング2の軸方向(図1中のO線に沿う方向)と直交するように配置されており、ダストシール1が固定される取付け面を形成している。以下、この環状凹部23の底面を取付け面24という。
ダストシール1は、支持プレート11とシールリップ部12とからなる。
支持プレート11は、例えばSPCC(冷間圧延鋼板)等の金属板やナイロン等の合成樹脂板によって形成された環状の薄板部材である。支持プレート11の外径は、環状凹部23の内径よりも僅かに小さい。また、支持プレート11の内径は、ハウジング2の軸孔21の径よりも大きく、且つ、大径部22の径よりも小さい。従って、支持プレート11の内周端部11aは、環状凹部23から大径部22にはみ出している。
支持プレート11には、周方向に間隔をおいて複数の貫通穴13が形成されている。この貫通穴13は、後述するボルトの軸部を貫挿させてダストシール1を環状凹部23内に固定するための固定部位となる。
シールリップ部12は、例えばウレタン樹脂等のゴム状弾性材からなり、支持プレート11の内周端部11aから軸3に斜めに接するように環状に張り出している。具体的には、シールリップ部12は、支持プレート11の内周端部11aから軸3側且つ外部空間A側に向けて斜めに張り出すことにより、外部空間Aに向けた先窄まり状に形成されている。これにより、シールリップ部12の先端部12aが、所定の締め代を有して軸3の外周面に密接し、ハウジング2の軸孔21と軸3との間の環状隙間4を密封する。
ダストシール1は、固定部材の一例であるボルト7によって、環状凹部23の取付け面24に固定されている。具体的には、支持プレート11の貫通穴13に貫挿されたボルト7の軸部72が取付け面24に設けられたボルト穴25に螺合し、ボルト7の頭部71が支持プレート11を取付け面24に向けて押圧することにより、該支持プレート11を頭部71と取付け面24との間で挟み付け、ダストシール1を取付け面24に固定している。環状凹部23の深さは、少なくとも支持プレート11の厚み以上の寸法を備えており、ボルト7によって固定されたダストシール1の支持プレート11を該環状凹部23内に収容している。
次に、ダストシール1の締め代を増加させる構成及び方法について説明する。
ダストシール1の締め代を増加させるため、ダストシール1の支持プレート11と取付け面24との間に、スペーサー部材8が挟み込まれている。
スペーサー部材8は、例えばSPCC等の金属からなる環状の薄板部材である。本実施形態に示すスペーサー部材8は、支持プレート11よりも細幅状に形成され、支持プレート11の外周端部11b側と取付け面24との間に挟み込まれている。スペーサー部材8の外径は、支持プレート11の外径とほぼ等しい。また、スペーサー部材8の内径は、支持プレート11の貫通穴13が配置されている部位の径よりも大きい。従って、スペーサー部材8は、取付け面24のボルト穴25よりも径方向外側に配置されている。
このスペーサー部材8がダストシール1の支持プレート11と取付け面24との間に挟み込まれ、支持プレート11がボルト7の頭部71によって取付け面24に向けて押圧されて固定されていることにより、図2に示すように、支持プレート11は、取付け面24に対して傾斜するように変形している。すなわち、支持プレート11の外周端部11b側は、スペーサー部材8が挟み込まれているのに対し、支持プレート11の内周端部11a側にはスペーサー部材8が存在しないことで、支持プレート11の外周端部11bの軸方向の位置は、内周端部11aに対して外部空間A側に変位しており、両者の軸方向位置が相違している。
これにより、支持プレート11は、取付け面24に対して内周端部11a側が軸方向の油圧室B側に向けて傾斜するよう変形し、内周端部11aに設けられているシールリップ部12の先端部12aを軸3の外周面に向けたX1方向に傾倒させている。その結果、図4に示すようにスペーサー部材8を挟み込まない場合(初期状態)に比べて、シールリップ部12の軸3に対する締め代が増加する。そして、シールリップ部12は、増加した締め代を有して軸3の外周面に対して密接する。
このため、図4に示すようにスペーサー部材8を挟み込まない初期状態でダストシール1を取付け面24に固定して使用し続けた結果、そのシールリップ部12にヘタリが生じ、シールリップ部12が図中のX2方向に屈撓することにより、先端部12aの軸3に対する締め代が減少した場合に、図2に示すようにスペーサー部材8を挟み込むことにより、ダストシール1自体を交換する必要なく、シールリップ部12の締め代を増加させることができる。
また、シールリップ部12にヘタリが発生してもダストシール1自体を交換する必要がないため、ダストシール1の寿命延長を図ることができる。ダストシール1の交換頻度が下がることにより、コストも低減化できる。
スペーサー部材8を挟み込むことによってシールリップ部12の締め代を増加させる具体的な方法は次のようにして行うことができる。
図4に示すようにスペーサー部材8が挟み込まれていない状態のダストシール1において締め代を増加させる際、ボルト7による螺合を一旦解除して支持プレート11を環状凹部23内から取り外す。その後、図2に示すように、支持プレート11と取付け面24との間にスペーサー部材8を挟み込み、再度、ボルト7を螺合させ、該ボルト7の締め付けに伴って頭部71で支持プレート11を取付け面24に対して押圧していき、支持プレート11を、取付け面24に対してシールリップ部12の締め代を増加させる方向に傾斜するように変形させるものである。
スペーサー部材8の厚みは、支持プレート11の所望の傾斜量(締め代増加量)に応じ、支持プレート11の径、取付け面24の径等を適宜勘案することによって調整される。
スペーサー部材8は、図3に示すように、複数の円弧状部材81によって環状に構成されていることが好ましい。本実施形態では半割り状の2つの円弧状部材81、81を組み合わせることによって環状に構成されているが3つ以上でもよい。各円弧状部材81を180°以下の円弧形状とすることにより、各円弧状部材81を図示するように径方向から挿入することができる。このため、ダストシール1のみを環状凹部23から取り外すだけで足り、ロッドシーリングシステム10全体を分解する必要なく、スペーサー部材8を支持プレート11と取付け面24との間に容易に挟み込むことができる。
取付け面24の内周側の周縁部は、支持プレート11を傾斜させる方向に沿う傾斜面24aであることが好ましい。すなわち、本実施形態における取付け面24の内周側の周縁部は、僅かに軸方向の油圧室B側に向けて傾斜している。これにより、支持プレート11を傾斜面24aに沿って円滑に傾斜させて締め代を増加させることができる。
この傾斜面24aの外周縁24bは、ボルト穴25の中心を通っている。このため、支持プレート11がスペーサー部材8を挟んだ状態でボルト7の頭部71によって取付け面24に向けて押圧された際、スペーサー部材8を支点として支持プレート11の内周端部11a側をより円滑に傾斜させることができる。
また、本実施形態に示すように、スペーサー部材8は、環状凹部23内に配置されているため、スペーサー部材8の径方向外側への移動が環状凹部23の周壁面23aによって阻止される。これにより、スペーサー部材8が径方向に離脱してしまうこと防止することができる。
本実施形態に示した固定部材はボルト7のみを使用したが、例えば図5に示すように、ボルト7に加えて別途の固定リング9を用いてもよい。
固定リング9は、ボルト7がハウジング2の端面2aに設けられたボルト穴26に螺合することによって該端面2aに固定されるようになっている。固定リング9の内周側には、ダストシール1の支持プレート11を取付け面24に向けて押圧する適宜数の突部91を有している。従って、この固定リング9を端面2aにボルト7によって取り付け、ボルト7の締付けに伴って突部91によって支持プレート11を取付け面24に向けて押圧することにより、図2と同様にスペーサー部材8を挟み込んだ支持プレート11を傾斜させ、シールリップ部12による締め代を増加させることができる。
固定リング9は、突部91に代えて、環状の突条によって支持プレート11を押圧する構成でもよい。また、固定リング9は、ボルト7を用いることなく、ハウジング2の端面2aに螺合することによって固定される構成でもよい。
また、本発明におけるスペーサー部材8は、図6に示すように、支持プレート11と接する側の面8aを内周側に向けて下り傾斜させることにより、断面くさび状に形成したものであってもよい。これより、締め代を増加させる際、支持プレート11をさらにスムーズに傾斜させることができる。
以上の実施形態では、軸孔21を有するハウジング2側にダストシール1を設ける場合について説明したが、本発明に係る密封装置及び密封装置の締め代増加方法は、軸3側にダストシール1を設けるようにしてもよい。この場合、以上説明した実施形態における内周側と外周側の構成が逆になる。
また、本発明に係る密封装置及び密封装置の締め代増加方法は、以上説明した油圧シリンダ装置のロッドシーリングシステムのダストシールに適用するものに限らず、軸と該軸が相対運動可能に挿入される軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を、シール部材によって密封する密封装置に広く適用することができる。
以下、実施例によって本発明の効果を例証する。
以下の仕様のダストシールを作製した。
・支持プレート
板厚:0.6mm
外径:φ114mm
内径:φ103mm
材質:SPCC
・シールリップ部
内径(最小径):φ98.6mm
軸方向の最大高さ:3.6mm
図6に示すように、支持プレートの幅方向の中央部(貫通穴13の部位に相当)を固定壁で挟み、外周端部の下側にスペーサー部材の代用として可動壁を当接させ、該可動壁を上方向へ所定量移動させることによって、支持プレートの内周端部に設けられたシールリップ部の傾斜量ΔT(図2参照)をFEM解析によって確認した。可動壁の移動量はスペーサー部材の厚みに相当する。
その結果、可動壁の移動量:0.1mmのとき、ΔT=0.04mm、可動壁の移動量:0.3mmのとき、ΔT=0.16mm、可動壁の移動量:0.5mmのとき、ΔT=0.33mmとなり、スペーサー部材の挟み込みによって支持プレートを傾斜させ、シールリップ部の締め代を増加させることができることがわかる。
1:ダストシール(シール部材)
11:支持プレート
11a:内周端部
11b:外周端部
12:シールリップ部
12a:先端部
13:貫通穴
2:ハウジング(一方の部材)
2a:端面
21:軸孔
22:大径部
23:環状凹部
23a:内周壁
24:取付け面
24a:傾斜面
25:ボルト穴
26:ボルト穴
3:軸(他方の部材)
4:環状隙間
5:メインシール
6:バッファリング
7:ボルト(固定部材)
71:頭部
72:軸部
8:スペーサー部材
81:円弧状部材
9:固定リング(固定部材)
91:突部
10:ロッドシーリングシステム

Claims (6)

  1. 軸と、
    前記軸が軸方向に相対運動可能に挿入される軸孔を有するハウジングと、
    前記軸と前記ハウジングの2部材のうちの一方の部材に軸方向と直交するように設けられた取付け面に配置され、環状の支持プレートと、該支持プレートの周端部から前記2部材のうちの他方の部材に斜めに接するように張り出した環状のシールリップ部とからなり、前記シールリップ部によって前記2部材間の環状隙間を密封するシール部材と、
    前記支持プレートを前記取付け面に向けて押圧することによって前記シール部材を固定する固定部材と、
    前記支持プレートと前記取付け面との間に挟み込まれ、前記固定部材によって前記取付け面に向けて押圧された前記支持プレートを、該取付け面に対して前記シールリップ部の締め代を増加させる方向に傾斜するように変形させるスペーサー部材とを備えることを特徴とする密封装置。
  2. 前記スペーサー部材は、複数の円弧状部材によって環状に構成されていることを特徴とする請求項1記載の密封装置。
  3. 前記取付け面における前記他方の部材側の周縁部は、前記支持プレートの傾斜方向に沿って傾斜する傾斜面であることを特徴とする請求項1又は2記載の密封装置。
  4. 前記一方の部材の軸方向の端面に、前記シール部材の前記支持プレートが収容される環状凹部を有し、
    前記取付け面は、前記環状凹部の底面によって形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の密封装置。
  5. 前記固定部材はボルトであり、
    前記支持プレートは、周方向に間隔をおいて形成された複数の貫通穴を有し、該貫通穴に前記ボルトの軸部が貫挿され、前記ボルトの頭部によって前記取付け面に向けて押圧されることにより固定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の密封装置。
  6. 軸と、前記軸が相対運動可能に挿入される軸孔を有するハウジングとの2部材のうちの一方の部材に軸方向と直交するように配置された取付け面に、環状の支持プレートと該支持プレートの周端部から前記2部材のうちの他方の部材に斜めに接するように張り出した環状のシールリップ部とからなるシール部材を、固定部材によって前記支持プレートを前記取付け面に向けて押圧するように固定し、前記シールリップ部の先端部を前記他方の部材と所定の締め代で密接させて前記2部材間の環状隙間を密封させた後、
    前記シールリップ部の前記他方の部材に対する締め代を増加させる際に、前記支持プレートと前記取付け面との間に、前記固定部材によって前記取付け面に向けて押圧された前記支持プレートを前記取付け面に対して傾斜するように変形させるスペーサー部材を挟み込むことにより、前記シールリップ部の前記他方の部材に対する前記締め代を増加させることを特徴とする密封装置の締め代増加方法。

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