JP2017133367A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、過給機とブローバイガス処理装置とを備えた内燃機関において、過給機が非過給状態にあるときに、エゼクタ内に凝縮水が発生することを抑制することを過大とする。
【解決手段】本発明の内燃機関の制御装置は、吸気圧センサにより検出される吸気圧力が大気圧以下のときであって、且つウェストゲートバルブが開弁状態にあるときに、還流通路の内壁温度が露点未満になると、前記ウェストゲートバルブを閉弁させる処理と、前記還流通路を導通させる処理と、前記スロットル弁の開度を前記ウェストゲートバルブが閉弁される前より小さくする処理と、を実行することにより、ターボチャージャが非過給状態にあるときの還流通路の内壁温度を可能な限り露点以上に保つようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、過給機とブローバイガス処理装置とを備えた内燃機関の制御装置に関する。
吸気通路に過給機が設けられる内燃機関のブローバイガス処理装置として、過給機より下流の吸気通路から過給機より上流の吸気通路へ吸気の一部を還流させる還流通路と、還流通路の途中に設けられるエゼクタと、内燃機関のクランクケース内とエゼクタ内とを接続するブリーザ通路と、を備えたものが知られている。
上記したようなブローバイガス処理装置を備えた内燃機関において、過給機が過給状態にあるときに、エゼクタ内で凝縮水が凍結する可能性があれば(例えば、吸気温度が極低温であれば)、過給機の過給圧を高めることで、還流通路へ導入される吸気の温度を高める方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2015−161180号公報 特開2012−237231号公報 特開2013−217262号公報
ところで、上記した従来技術は、過給機が過給状態にあるときには有効であるが、過給機が非過給状態にあるときには、還流通路やエゼクタの内壁面の温度が低下する可能性がある。そのため、過給機が非過給状態にあるときに、還流通路やエゼクタ内に凝縮水が発生する虞がある。
本発明は、上記したような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、過給機とブローバイガス処理装置とを備えた内燃機関に適用される制御装置において、過給機が非過給状態にあるときに、還流通路やエゼクタ内に凝縮水が発生することを抑制することにある。
本発明は、上記した課題を解決するために、以下のような手段を採用した。すなわち、本発明は、内燃機関の排気通路に配置されるタービン、及び内燃機関の吸気通路に配置されるコンプレッサを具備するターボチャージャと、前記ターボチャージャのコンプレッサより下流の吸気通路に配置されるスロットル弁と、前記スロットル弁より下流の吸気通路における吸気の圧力を検出する吸気圧センサと、前記ターボチャージャのタービンより上流の排気通路から前記タービンを迂回して前記タービンより下流の排気通路へ排気を流すためのバイパス通路と、前記バイパス通路の導通と遮断とを切り替えるウェストゲートバルブと、前記ターボチャージャのコンプレッサより下流の吸気通路から前記コンプレッサより上流の吸気通路へ吸気の一部を流すための還流通路と、前記還流通路の途中に設けられ、内燃機関のクランクケース内から該還流通路内へブローバイガスを吸引するためのエゼクタと、前記還流通路の導通と遮断とを切り替える開閉弁と、を備えた内燃機関に適用される制御装置である。前記制御装置は、前記還流通路の内壁面の温度である内壁温度を取得する取得手段と、前記吸気圧センサにより検出される吸気圧力が大気圧より高い場合は、前記還流通路を導通させるように前記開閉弁を制御し、前記吸気圧センサにより検出
される吸気圧力が大気圧以下の場合は、前記還流通路を遮断させるように前記開閉弁を制御するための基本制御を実行する制御手段と、を備える。そして、前記吸気圧センサにより検出される吸気圧力が大気圧以下の場合において、前記取得手段により取得される内壁温度が露点未満になると、前記制御手段は、前記基本制御に代えて、前記ウェストゲートバルブを閉弁させる処理と、前記還流通路を導通させるように前記開閉弁を制御する処理と、前記スロットル弁の開度を内燃機関の運転状態に応じた開度より閉じ側に補正する処理と、を実行する。
本発明によれば、過給機とブローバイガス処理装置とを備えた内燃機関に適用される制御装置において、過給機が非過給状態にあるときに、還流通路やエゼクタ内に凝縮水が発生することを抑制することができる。
本発明を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。 非過給状態における凝縮水抑制処理の流れを示すタイミングチャートである。 非過給状態における凝縮水抑制処理が実行されるときにECUによって実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載される構成部品の寸法、材質、形状、相対配置等は、特に記載がない限り発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、火花点火式の内燃機関(ガソリンエンジン)であるが、圧縮着火式の内燃機関(ディーゼルエンジン)であってもよい。内燃機関1は、気筒内の混合気に着火するための点火プラグ1aを備えている。また、内燃機関1は、インテークマニホールド2を介して吸気管3と接続されている。吸気管3は、大気中から取り込まれた新気(空気)を内燃機関1へ導くための通路が形成された管である。吸気管3の途中には、該吸気管3内の吸気通路の断面積を調整するスロットル弁30が配置されている。スロットル弁30より上流の吸気管3には、ターボチャージャ5のコンプレッサ51(本発明の過給機に相当)が配置されている。コンプレッサ51とスロットル弁30との間の吸気管3には、インタークーラ31が配置される。インタークーラ31は、コンプレッサ51により圧縮されて高温になった吸気を、外気又は冷却水と熱交換させることで冷却する熱交換器である。なお、インタークーラ31は、スロットル弁30より下流に配置されてもよい。
また、内燃機関1は、エキゾーストマニホールド4を介して、ターボチャージャ5のタービン50と接続されている。タービン50は、排気管6と接続されている。ターボチャージャ5は、排気エネルギにより回転駆動されるタービン50の回転力を利用して、コンプレッサ51を駆動させることによって吸気を圧縮する、排気タービン過給機である。排気管6は、タービン50から排出される排気を流通させるための通路が形成された管である。
前記タービン50には、該タービン50より上流の排気通路(図1に示す例では、エキゾーストマニホールド4)と該タービン50より下流の排気通路(図1に示す例では、排気管6)とを連通させるバイパス通路52と、該バイパス通路52の導通と遮断とを切り替えるウェストゲートバルブ53とが併設されている。
次に、内燃機関1は、図示しない燃焼室からクランクケース内へ吹き抜けたガス(ブローバイガス)を吸気通路へ還流させるための、ブローバイガス処理装置を備えている。本実施形態のブローバイガス処理装置は、ターボチャージャ5により吸気が圧縮されない状態(例えば、インテークマニホールド2内の吸気圧力(過給圧)Piltが大気圧以下となる状態(非過給状態)において、クランクケース内のブローバイガスを吸気通路へ還流させるための低圧系と、過給圧Piltが大気圧より高い状態(過給状態)において、クランクケース内のブローバイガスを吸気通路へ還流させるための高圧系との2系統を備えている。
低圧系のブローバイガス処理装置は、クランクケース内のブローバイガスをインテークマニホールド2へ導くための第一ブリーザ通路7と、PCV(Positive Crankcase Ventilation)バルブ71と、を備えている。PCVバルブ71は、インテークマニホールド2内の圧力がクランクケース内の圧力より高いときに第一ブリーザ通路7を遮断する一方で、クランクケース内の圧力がインテークマニホールド2内の圧力より高いときに第一ブリーザ通路7を導通させる。ここで、ターボチャージャ5が過給状態にあるときは、インテークマニホールド2内の圧力がクランクケース内の圧力より高くなるため、第一ブリーザ通路7が遮断される。その場合、クランクケース内のブローバイガスは、後述する高圧系のブローバイガス処理装置によって吸気通路に還流されることになる。一方、ターボチャージャ5が非過給状態にあるときは、クランクケース内の圧力がインテークマニホールド2内の圧力より高くなるため、第一ブリーザ通路7が導通される。その場合、クランクケース内のブローバイガスが第一ブリーザ通路7を通じてインテークマニホールド2に還流されることになる。
高圧系のブローバイガス処理装置は、コンプレッサ51より下流の吸気管3内からコンプレッサ51より上流の吸気管3内へ吸気の一部を導くための還流通路8と、還流通路8の途中に設けられたエゼクタ80と、クランクケース内のブローバイガスをエゼクタ80内へ導くための第二ブリーザ通路83と、還流通路8の入口部分(コンプレッサ51より下流の吸気管3との接続部分)に設けられて該還流通路8の導通と遮断とを切り替える第一開閉バルブ81と、還流通路8における出口部分(コンプレッサ51より上流の吸気管3との接続部分)に設けられて該還流通路8の導通と遮断とを切り替える第二開閉バルブ82と、を備えている。これら第一開閉バルブ81と第二開閉バルブ82との組合せは、本発明に係わる「開閉弁」に相当する。エゼクタ80は、還流通路8を流れる吸気の力を利用して、クランクケース内のブローバイガスを、第二ブリーザ通路83を通じて該エゼクタ80内に吸引する装置である。ここで、ターボチャージャ5が非過給状態にあるときは、第一開閉バルブ81及び第二開閉バルブ82が閉弁される。その場合、前述したように、低圧系のブローバイガス処理装置によって、クランクケース内のブローバイガスがインテークマニホールド2に還流されることになる。一方、ターボチャージャ5が過給状態にあるときは、前記第一開閉バルブ81及び前記第二開閉バルブ82が開弁される。その場合、コンプレッサ51下流の吸気管3内を流れる吸気の一部が還流通路8及びエゼクタ80を通じてコンプレッサ51上流の吸気管3内へ還流される。その際、クランクケース内のブローバイガスが第二ブリーザ通路83を通じてエゼクタ80内に吸引されて、該エゼクタ80内を通過する吸気とともにコンプレッサ51上流の吸気管3内に還流される。
このように構成された内燃機関1には、本発明に係わる「制御装置」としてのECU(Electronic Control Unit)9が併設されている。ECU9は、CPU、ROM、RAM
、バックアップRAM等から構成されている。ECU9は、アクセルポジションセンサ10、クランクポジションセンサ11、吸気圧センサ12、及びエアフローメータ32等の各種センサと電気的に接続され、それら各種センサの出力信号が入力されるようになっている。アクセルポジションセンサ10は、アクセルペダルの操作量(アクセル開度)に相関した電気信号を出力する。クランクポジションセンサ11は、図示しないクランクシャ
フトの回転位置に相関した電気信号を出力する。吸気圧センサ12は、インテークマニホールド2に取り付けられ、該インテークマニホールド2内の吸気圧力(過給圧)Piltに相関した電気信号を出力する。エアフローメータ32は、コンプレッサ51より上流の吸気管3であって、且つ前記還流通路8の接続部位より上流の吸気管3に取り付けられ、該吸気管3内を流れる吸気の質量に相関した電気信号を出力する。
また、ECU9は、前述したスロットル弁30、ウェストゲートバルブ53、第一開閉バルブ81、第二開閉バルブ82に加え、点火プラグ1aや図示しない燃料噴射弁等の各種機器と電気的に接続され、前述した各種センサの出力信号に基づいてそれらの各種機器を制御する。例えば、ECU9は、内燃機関1に対する燃料供給が行われているとき(内燃機関1において燃料が燃焼されているとき)に、クランクポジションセンサ11の出力信号に基づいて演算される機関回転速度と、アクセルポジションセンサ10の出力信号(アクセル開度)と、をパラメータとして、目標過給圧を演算する。そして、ECU9は、吸気圧センサ12により検出される過給圧Piltが前記目標過給圧以下であるときは、ウェストゲートバルブ53を閉弁させる。一方、吸気圧センサ12により検出される過給圧Piltが前記目標過給圧より高い場合は、ECU9は、ウェストゲートバルブ53を開弁させる。その際、ECU9は、吸気圧センサ12により検出される過給圧Piltと前記目標過給圧との差に応じてウェストゲートバルブ53の開度を変更してもよい。
また、ECU9は、前述したように、ターボチャージャ5が非過給状態にある場合(吸気圧センサ12により検出される過給圧Piltが大気圧P0以下である場合)は、高圧系のブローバイガス処理装置の第一開閉バルブ81及び第二開閉バルブ82を閉弁させる一方で、ターボチャージャ5が過給状態にある場合(吸気圧センサ12により検出される過給圧Piltが大気圧P0より高い場合)は、高圧系のブローバイガス処理装置の第一開閉バルブ81及び第二開閉バルブ82を開弁させるための基本制御を実行する。
ところで、ターボチャージャ5が非過給状態にある場合は、前述したように、第一開閉バルブ81及び第二開閉バルブ82が閉弁されるため、還流通路8及びエゼクタ80内に、吸気又はブローバイガスを含んだ吸気が閉じ込められることになる。その際、還流通路8やエゼクタ80の内壁面の温度(内壁温度)TEが露点未満になると、還流通路8やエゼクタ80内に凝縮水が発生する虞がある。これに対し、本実施形態では、ターボチャージャ5が非過給状態にある場合において、還流通路8やエゼクタの内壁温度TEが露点未満であるときは、前記基本制御に代えて、還流通路8やエゼクタ80の内壁温度TEを可能な限り露点以上に維持するための処理(以下、「凝縮水抑制処理」と称する)を実行するようにした。以下では、ターボチャージャ5が非過給状態にある場合における凝縮水抑制処理の実行方法について説明する。
図2は、ターボチャージャ5が非過給状態にある場合における凝縮水抑制処理の流れを示すタイミングチャートである。ターボチャージャ5が非過給状態にある場合において、還流通路8やエゼクタ80の内壁温度TEが露点TDP以上であるとき(図2中のt1より前)は、第一開閉バルブ81及び第二開閉バルブ82が閉弁状態に制御(基本制御)される。その際、ウェストゲートバルブ53が開弁状態に制御され、スロットル開度が内燃機関1の運転状態に応じた開度(基準開度)に制御され、さらに点火プラグ1aの点火時期が内燃機関1の運転状態に応じた点火時期(基準点火時期)に制御される。そして、ターボチャージャ5が非過給状態にある場合において、還流通路8やエゼクタ80の内壁温度TEが露点TDPを下回ると(図2中のt1)、ECU9は、前記基本制御に代えて、ウェストゲートバルブ53を開弁状態から閉弁状態へ切り替える処理と、第一開閉バルブ81及び第二開閉バルブ82を閉弁状態から開弁状態へ切り替える処理と、を実行する。その場合、ウェストゲートバルブ53が閉弁されることにより、ターボチャージャ5による吸気の圧縮仕事が増えるため、コンプレッサ51から流出する吸気の温度が上昇する。
また、第一開閉バルブ81及び第二開閉バルブ82が開弁されることにより、コンプレッサ51から流出した高温の吸気の一部が還流通路8及びエゼクタ80を流通する。その結果、還流通路8及びエゼクタ80内の雰囲気温度が上昇し、それに伴って還流通路8及びエゼクタ80の内壁温度TEも上昇する。ただし、上記したようにターボチャージャ5の圧縮仕事が増えると、内燃機関1の吸入空気量が増加するため、それに伴って燃料噴射量も増量されることになる。このように吸入空気量及び燃料噴射量が増加すると、内燃機関1のトルクが不要に増加してしまうことになる。そこで、ECU9は、ウェストゲートバルブ53の閉弁に伴って、スロットル開度を前記基準開度より閉じ側に補正する処理を実行する。なお、本発明を適用する内燃機関が図1に示すような火花点火式の内燃機関である場合は、スロットル開度を前記基準開度より閉じ側に補正する処理に加え、点火プラグ1aの点火時期を前記基準点火時期より遅角側に補正する処理が実行されてもよい。このようにスロットル開度や点火時期が補正されると、凝縮水抑制処理に起因するトルクの増加が抑制される。そして、凝縮水抑制処理の実行によって、還流通路8及びエゼクタ80の内壁温度TEが前記露点TDPより高い所定の温度(図2に示す例では、露点TDPに所定値Δtdpを加算した温度)以上に上昇すると(図2中のt2)、ECU9は、ウェストゲートバルブ53を閉弁状態から開弁状態へ切り替えるとともに、第一開閉バルブ81及び第二開閉バルブ82を開弁状態から閉弁状態に切り替える(すなわち、基本制御に戻る)。さらに、ECU9は、スロットル開度を基準開度に復帰(及び、点火プラグ1aの点火時期を基準点火時期に復帰)させる。このような手順によって、凝縮水抑制処理が実行されると、ターボチャージャ5が非過給状態にあるときに、内燃機関1のトルクを不要に変動させることなく、還流通路8の内壁温度TEを可能な限り露点TDP以上に維持することができる。
次に、本実施形態における凝縮水抑制処理の実行手順について図3に沿って説明する。図3は、非過給状態における凝縮水抑制処理が実行される際に、ECU9によって実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。図3に示す処理ルーチンは、内燃機関1の運転期間中に所定の周期で繰り返し実行される処理ルーチンであり、予めECU9のROM等に記憶されている。
図3の処理ルーチンでは、ECU9は、先ずS101の処理において、吸気圧センサ12の検出値(過給圧)Piltを読み込む。続いて、ECU9は、S102の処理へ進み、前記S101の処理で読み込まれた過給圧Piltが大気圧P0以下であるか否かを判別する。S102の処理において肯定判定された場合は、ターボチャージャ5が非過給状態となるため、ウェストゲートバルブ53が開弁した状態にあり、且つ第一開閉バルブ81及び第二開閉バルブ82が閉弁した状態となる。その場合、還流通路8及びエゼクタ80内に吸気、又はブローバイガスを含む吸気が閉じ込められている状態となる。
S103の処理では、ECU9は、還流通路8又はエゼクタ80の内壁温度TEを取得する。ここで取得される内壁温度TEは、還流通路8の内壁面とエゼクタ80の内壁面とのうち、温度が下がりやすい方の温度であればよい。そして、還流通路8又はエゼクタ80の内壁温度TEは、還流通路8又はエゼクタ80の内壁に温度センサを取り付ける方法によって取得されてもよい。また、還流通路8又はエゼクタ80の内壁温度TEは、還流通路8内又はエゼクタ80内のガス温度、還流通路8又はエゼクタ80の熱容量等をパラメータとして、推定されてもよい。その際、還流通路8内のガス温度は、吸気温度、機関回転速度、冷却水温度、エンジンコンパートメント内の雰囲気温度等から推定されてもよい。上記したようにECU9が内壁温度TEを取得することにより、本発明に係わる「取得手段」が実現される。
S104の処理では、ECU9は、前記S103の処理で取得された内壁温度TEが露点TDP未満であるか否かを判別する。S104の処理において否定判定された場合は、
ECU9は、S110の処理へ進み、基本制御を実行する。すなわち、ECU9は、第一開閉バルブ81及び第二開閉バルブ82を閉弁状態に制御する。一方、S104の処理において肯定判定された場合は、ECU9は、前記基本制御に代えて、S105乃至S109の処理を実行する。
S105の処理では、ECU9は、ウェストゲートバルブ53を開弁状態から閉弁状態へ切り替える処理と、スロットル開度を前記基準開度より閉じ側へ補正する処理と、点火プラグ1aの点火時期を前記基準点火時期より遅角側に補正する処理と、を実行する。その場合、内燃機関1のトルクを不要に増加させることなく、ターボチャージャ5のコンプレッサ51から流出する吸気の温度を上昇させることができる。なお、S105の処理においては、スロットル開度と点火時期とのうち、少なくともスロットル開度の補正が行われればよい。また、本発明を適用する内燃機関1が圧縮着火式の内燃機関である場合は、スロットル開度の補正のみが実行されればよい。
S106の処理では、ECU9は、第一開閉バルブ81及び第二開閉バルブ82を閉弁状態から開弁状態へ切り替える。その場合、コンプレッサ51から流出する高温な吸気の一部が還流通路8及びエゼクタ80内を流通するようになる。そして、還流通路8及びエゼクタ80内を流通する高温な吸気により、還流通路8及びエゼクタ80の内壁面が暖められることになる。
S107の処理では、ECU9は、還流通路8及びエゼクタ80内を流通する高温な吸気によって暖められた、還流通路8又はエゼクタ80の内壁温度TEを取得する。そして、ECU9は、S108の処理へ進み、前記S107の処理で取得された内壁温度TEが所定温度(露点TDPに所定値Δtdpを加算した温度)以上に上昇したか否かを判別する。なお、前記所定値Δtdpは、該凝縮水抑制処理の終了後に、還流通路8又はエゼクタ80の内壁温度TEが短時間で露点TDP未満へ低下しないように定められる値である。S108の処理で否定判定された場合は、ECU9は、凝縮水抑制処理を継続して実行しつつ、前記S107の処理へ戻る。一方、S108の処理で肯定判定された場合は、ECU9は、凝縮水抑制処理を終了すべく、S109の処理へ進む。
S109の処理では、ECU9は、ウェストゲートバルブ53を閉弁状態から閉弁状態に復帰させる処理と、スロットル開度を基準開度に復帰させる処理と、点火プラグ1aの点火時期を基準点火時期に復帰させる処理とを実行する。続いて、ECU9は、S110の処理へ進み、ECU9は、第一開閉バルブ81及び第二開閉バルブ82を開弁状態から閉弁状態へ切り替える。その場合、還流通路8及びエゼクタ80内には、前記所定温度以上のガスが閉じ込められることになる。
なお、前記S102の処理で否定判定された場合は、ターボチャージャ5が過給状態にあるため、ECU9は、通常制御を実行する。すなわち、ECU9は、前述したように、吸気圧センサ12により検出される過給圧Piltと目標過給圧との比較結果に基づいて、ウェストゲートバルブ53を制御する。また、ECU9は、基準開度にしたがってスロットル弁30に制御するとともに、基準点火時期にしたがって点火プラグ1aを制御する。さらに、ECU9は、クランクケース内のブローバイガスを、コンプレッサ51上流の吸気管3内へ還流させるべく、第一開閉バルブ81及び第二開閉バルブ82を開弁させる。
なお、ECU9が前記S102、S104乃至S110の処理を実行することにより、本発明に係わる「制御手段」が実現される。
以上述べた実施形態によれば、ターボチャージャ5が非過給状態にあるときに、還流通
路8及びエゼクタ80の内壁温度TEを可能な限り露点以上に保つことができる。その結果、ターボチャージャ5が非過給状態にあるときに、還流通路8やエゼクタ80内に凝縮水が発生することが可及的に抑制される。
なお、図3の処理ルーチンでは、S107の処理で読み込まれる内壁温度TEが所定温度以上になるまで、凝縮水抑制処理が実行される例について述べたが、予め定められている所定時間だけ凝縮水抑制処理が実行されてもよい。その場合の所定期間は、内壁温度TEが前記所定温度以上に上昇するまでに要する時間であり、予め実験的に求めておけばよい。
1 内燃機関
2 インテークマニホールド
3 吸気管
4 エキゾーストマニホールド
5 ターボチャージャ
6 排気管
7 第一ブリーザ通路
8 還流通路
9 ECU
12 吸気圧センサ
30 スロットル弁
50 タービン
51 コンプレッサ
52 バイパス通路
53 ウェストゲートバルブ
80 エゼクタ
81 第一開閉バルブ
82 第二開閉バルブ
83 第二ブリーザ通路

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気通路に配置されるタービン、及び内燃機関の吸気通路に配置されるコンプレッサを具備するターボチャージャと、
    前記ターボチャージャのコンプレッサより下流の吸気通路に配置されるスロットル弁と、
    前記スロットル弁より下流の吸気通路における吸気の圧力を検出する吸気圧センサと、
    前記ターボチャージャのタービンより上流の排気通路から前記タービンを迂回して前記タービンより下流の排気通路へ排気を流すためのバイパス通路と、
    前記バイパス通路の導通と遮断とを切り替えるウェストゲートバルブと、
    前記ターボチャージャのコンプレッサより下流の吸気通路から前記コンプレッサより上流の吸気通路へ吸気の一部を流すための還流通路と、
    前記還流通路の途中に設けられ、内燃機関のクランクケース内から該還流通路内へブローバイガスを吸引するためのエゼクタと、
    前記還流通路の導通と遮断とを切り替える開閉弁と、
    を備えた内燃機関に適用される制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記還流通路の内壁面の温度である内壁温度を取得する取得手段と、
    前記吸気圧センサにより検出される吸気圧力が大気圧より高い場合は、前記還流通路を導通させるように前記開閉弁を制御し、前記吸気圧センサにより検出される吸気圧力が大気圧以下の場合は、前記還流通路を遮断させるように前記開閉弁を制御するための基本制御を実行する制御手段と、
    を備え、
    前記吸気圧センサにより検出される吸気圧力が大気圧以下の場合において、前記取得手段により取得される内壁温度が露点未満になると、前記制御手段は、前記基本制御に代えて、前記ウェストゲートバルブを閉弁させる処理と、前記還流通路を導通させるように前記開閉弁を制御する処理と、前記スロットル弁の開度を内燃機関の運転状態に応じた開度より閉じ側に補正する処理と、を実行する、内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021032141A (ja) * 2019-08-23 2021-03-01 いすゞ自動車株式会社 過給機制御システム

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